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Saturday Jul 16, 2022
平和経 第272話
Saturday Jul 16, 2022
Saturday Jul 16, 2022
現在、本連合の創始者である文鮮明総裁は、飢餓と貧困で苦しんでいるアフリカを解放するため、そこの数多くの青年を教育し、統一運動に同参させています。そして、アフリカの次に発展が停滞している中南米の国家を生かすために、中南米統合機構を中心として、多様なプロジェクトを推進しています。そして、このような計画を成果のあるものとして実現するために、去る七月、私と共に中南米の数十ヵ国を歴訪し、各国の頂上の人々と会い、中南米の明るい未来のために共同で努力することを約束してきました。
今や、本連合を中心とした統一運動は、全世界百六十ヵ国以上で根を下ろしており、共産主義の崩壊によって理念的座標を喪失したロシアと東ヨーロッパ国家の青年と知識人の未来を照らしています。そして、去る四月三日の午前五時に、世界百六十ヵ国を代表した指導者の前で、夫と私は「ニュー•ホープ•ファーム宣言」と「サンパウロ宣言」を発表し、理想的な社会、理想的なモデル国家を建てるための歴史的な長征を出発しました。性道徳の紊乱と個人主義の氾濫、飢餓と貧困、そして、肥大した科学の発展による今日の人類の危機と地球環境汚染問題は、これ以上放置できない実情にまで陥っています。そのような危機を克服するための対策として、ブラジルとアルゼンチンなど、中南米において数十億坪に相当する巨大な地を開拓し、「ニュー•ホープ•ファーム」という名で理想的な社会、理想的な国家のモデルをつくっています。
そして、このような理想的なモデルを全世界に拡大していくでしょう。この運動こそ、私たち「青年連合」の会員が中心的立場に立って推進していくべき、最も重要な事業だと言えます。そして、これは神様の願いであり、創始者の願いであり、また本連合が目指す理想社会の姿でもあるのです。このような創始者の開拓の意志を手本とし、皆様もまた、皆様だけの改革の意志を見せなければなりません。
時代の激動期のたびに、人類の危機と終わりの日の混沌に対抗し、奮闘してきた数多くの良心的な先祖がいたように、会員の皆様は、各自の明確な信念と努力によって、皆様に与えられた使命を果たさなければなりません。迫りくる二十一世紀の平和な地球共同体を建設するために、このような使命は必ず目指されるべき課題であり、私たちは力の限り、全世界的な次元において統一された努力を鼓舞しなければなりません。
「世界平和青年連合」会員の皆様。皆様の心情に、中身のあるよく熟した神様の理想とみ旨の種を蒔かなければなりません。そうして、誰よりも神様に似て、新しい時代と到来する未来に深い根を下ろすことができる若者にならなければなりません。今は心情文化と心情の熱気で行動するときです。混沌とした世界を正しく立てられる文化プログラムを開発し、共に喜んで楽しめる芸術を創造しなければなりません。
創始者の理念のとおり、神様を中心として、新しい価値観を創建できる高い志の「青年連合」をつくりましょう。神様を否定する堕落したこの世界に神様の摂理を理解させ、神様と人間が一体になる人間革命においても先頭に立ちましょう。個人完成、すなわち神様を中心とした私を完成し、家庭と氏族を神様のみ前に復帰させ、民族と国家を神様に導いて進むとき、世界と天宙はおのずと天の理想に近づくのです。神様を私たちのすべての思いと行動の中心的位置にお迎えするときにのみ、その結果は善のものとなり、新しい歴史創建の主役になるのです。
愛する「青年連合」会員、そして、各国の代表と内外の貴賓の皆様。私たちは、燃え上がる心情で、新しい道義世界を導いていく創建者になりましょう。失われた人類の良心に、正しい価値観と倫理と道徳を探し立て、彼らの前で前進する若者になりましょう。
皆様には無限の神様のエネルギーと信念があり、いかなる困雛にも再び立ち上がる不屈の意志があります。「天は自ら助くる者を助く」と言います。皆様の気概は、あの朝日よりもっと赤く、力強いのです。私は、皆様の覇気ある希望に満ちた姿を見るたびに、本連合の創始者であり、私の夫である文鮮明総裁のことを思わずにはいられません。私の夫は、青年時代に人類を救うという使命を神様から受けたのち、今に至るまで、人生を捧げて神様の摂理歴史の恨を解くために力の限り努力しています。世の中が全く理解せず、あらゆる迫害を受けながらも、ただ神様の心情を握り締め、涙を流して祈りながら悪の勢力と闘争し、ついに真の父母と成約時代を宣布することによって歴史的な勝利を収めたのです。
生死を行き来する共産治下の監獄と李承晩独裁政権の監獄、そして、白人優越主義と宗教的弾圧のくびきをかけられたアメリカのダンべリーの苦難に至るまで、長い生涯路程を逆境の中で生きてきながら、神様のみ旨に背かず、不屈の闘志によって独り勝利し、今日、神様と全世界万民に誇れる世界的な基盤を築いたのです。
私は、夫がひとえに神様の救援摂理の恨を解くために、一生を生きてきながら、一時も平安に休むことのできない不憫な姿を間近で目にするたびに、夫がどれほど神様のみ旨に徹して生きているのか、感じざるを得ません。もうすぐ八十歳になろうという老躯(ろうく)にもかかわらず、いつも若者よりもっと熱い情熱と努力によって世界平和と人類の救援事業を絶え間なく推進している創始者の精神を青年の皆様は相続し、理想世界の創建に向かう神聖な大長征に同参していきましょう。
人類の未来を率いていく「青年連合」会員の皆様。二十一世紀、新しい世紀に向かう救いのみ手が、私たちを待っています。皆様の心情に、神様に対する不変の中心を立て、真の父母様の生涯路程の輝く伝統を相続し、神様の創造理想である民族と国境と人種を超越した、「世界は一つの家庭、人類は一つの兄弟姉妹」と言える統一された平和世界を創建する主役になりましょう。人類の繁栄と幸福のために両腕の袖をまくり上げ、先頭に立った皆様を歓迎いたします。私たちは、共に神主義と真の愛を中心として、祖国統一と世界平和のために真の愛の実践運動を展開しましょう。考えだけにとどまる人ではなく、実質的な行動の同参者として、心情文化の火をともすこの時代の若い主軸になりましょう。神様と真の父母様に侍って、個人、家庭、氏族、民族、国家、世界に広がっていき、理想世界を建設する誇らしい若者として、真の青年運動の中心になりましょう。
新しい世紀を開いていく青年会員の皆様。二十一世紀は正に、皆様のものです。愛と平和がいっぱいに満ちた二十一世紀、新しい文明時代を開け放つことに目覚めた青年として、人類の未来の火をともす新しい時代の開拓者になりましょう。もう一度、皆様の労苦と熱い声援に感謝いたします。そして、最後までこの場を輝かせてくださった内外の貴賓の皆様と各国の代表者の方々にも、深甚なる感謝を申し上げます。私は「世界平和青年連合」の総裁として、皆様全員を胸深く、心から愛しております。
最後に、「青年連合」会員の皆様と、内外の貴賓の皆様に、神様の祝福と恩恵が満ちあふれることをお祈りいたします。ありがとうございました。
Friday Jul 15, 2022
平和経 第271話
Friday Jul 15, 2022
Friday Jul 15, 2022
15.真の家庭を取り戻そう
日付:一九九五年一月八日
場所:韓国、ソウル、リトル•エンジェルス芸術会館
行事:「世界平和青年連合」全国代議員総会(真のお母様)
愛する「世界平和青年連合」会員の皆様、そして、世界の各国から来られた代表者と内外の貴賓の皆様。この場を通して、皆様の支持と声援に心から感謝の意を表します。
本連合は、一九九三年十月の文鮮明総裁の提案によって、一九九四年七月二十六日、ワシントン大会でその幕を開けました。そして、韓国では一九九四年十二月十五日、全羅南道支部の結成を筆頭にして、一九九五年二月までに全国三十七の市、道の支部結成を完了し、六月末までに全国二百七十三の市、郡、区の支部結成を終え、今は三千七百の邑(ウプ)、面(ミョン)、洞(トン)の支部結成が進行中であると思います。このような短い期間における飛躍的な発展は、「青年連合」に送られる皆様の熱い声援と関心から湧き起こった結果です。皆様の労苦と発展する「青年連合」に、重ねて喝采を送ります。
愛する「青年連合」会員の皆様。私たちはこのような外的な実績だけでなく、内的な向上と実践により関心を注がなければなりません。混乱によって起こった過去の世代の葛藤と不条理を、これ以上繰り返してはいけません。なぜなら、私たちは青年世代の良心であり、世の中の中心にならなければならないからです。
青年の正しい倫理と道徳的価値は、随分前に消えてしまいました。今日、若者たちはそのような価値や退廃的戯れの善し悪しを見分けることができません。古い感覚の文化による病弊と中心を失った人生観は、どのように生きるのが正しく、間違っているのかという判断まで麻痺させてしまいました。あえて探し出さない限り、真の愛や「頭翼思想」、そして、神様に対する概念は、彼らにとって目に見えない不透明な理念にすぎません。
愛する「青年連合」会員の皆様。皆様の価値を御存じでしょうか。皆様の理想と志がどれほど尊く、貴重な財産であるかを感じていらっしゃるでしょうか。それらが実践的な行動を伴うとき、大きな山までも動かす力の原動力になるという事実を、皆様は知らなければなりません。知らずに行動しないのは、当然のことかもしれません。しかし、この世界を導き、主役になる人は、世の中をまっすぐに直視し、実践できる人でなければなりません。皆様はどのような人になりますか。勇気ある中心になりますか、あるいは押し流されて引きずり回される周辺の人間になりますか。昔、私たちの知恵深い先祖は、花郞道(ファランド)(儒教・仏•仙・三教•三德の精神を尊び、五戒を信条として愛国を標榜した)や国仙道(ククソンド)(韓国の道教系の武術)や経堂(キョンダン)(正祖-チョンヂョ-の時代の武術)を通して、何年、いや何十年の間、青少年を修練の場に送り、体と心を鍛えるようにしたといいます。私たちがよく知っている李舜臣将軍や金庾信(キムユシン)将軍などが、その代表的な人物です。
私たち「世界平和青年連合」は、近年になってさらに忘れ去られた価値観と混乱した倫理と道徳のために、セミナー、修練会、青年教育などを通して、真の価値観確立のための運動を展開しています。この運動を通して、青年たちは真の愛と真の人生の価値を啓蒙し、人間の本然の姿により一層近づき、理想世界の実現のための様々なモデルを形成していけるようにするでしょう。そして、変わらない神様の絶対価値を青年の不変の価値観として立て、この時代の青年運動の中心となるようにしていくでしょう。神様は歴史を超越して、いつの時代、どの場所においても青年を貴重に思い、歴史の中心に立たせてきました。青年が正しい生き様で自らを磨き上げながら進むとき、神様の姿は日常生活の中で鮮やかに甦るでしょう。
体と心を鍛えるのは、一生にわたってすべきことですが、特に青年の時期において、その重要性は本当に大きいと言えます。なぜなら、青年期は人間堕落が起こった時期であり、人間の第二成長期ともいえる精神的誕生の始まりを意味するからです。
皆様はそのような重要な時期の青年として、新しい時代の口火を切っていく、輝かしい勇気と気迫をもった先駆者にならなければなりません。私たち「世界平和青年連合」はこのような重要な活動を実行に移すため、これから「世界平和連合」、「世界平和宗教連合」、「世界平和女性連合」、「世界平和統一家庭連合」など、本連合の理念に同意するすべての団体と互恵の原則のもと、相互に連帯していくでしょう。現在、中南米をはじめとした世界各国で、数多くの青年が私たちの運動に参加しており、特に新旧教の統一と南北米統合運動に、本連合の青年が積極的に参加しています。このような南北米統合運動と新旧教統一運動は、根本的な側面において、私たちの祖国韓半島の統一にも肯定的な役割を果たすものと信じています。
一方、私たち「青年連合」は世界平和と真の統一世界を実現するために、国際的な青年学生の兄弟的交流と協力、統一運動を通して、青年国連の使命を展開し、二十一世紀の新しい文明時代を準備するための諸般の機構を編成していくでしょう。本連合は、すべての人類が神様の真の愛を中心として自由と平等を謳歌し、人間的な生活を営んでいけるよう、社会と国家の民主化と経済的な均等分配を通して、共に豊かに暮らせる共生共栄共義の理想世界を建設する運動を展開していくでしょう。いまだに地球上の多くの発展途上国では、飢餓と疾病により数多くの人々が無残に生命を失っています。これは他人事ではない、私たち全員の問題です。死んでいく地球村の兄弟の悲劇を見て、ただかわいそうだと考えるよりは、実質的に彼らを助けてあげる全世界的な最後の救世運動を展開していかなければなりません。
Friday Jul 15, 2022
平和経 第276話
Friday Jul 15, 2022
Friday Jul 15, 2022
1.真のプリチャッキ(ルーツ探訪)運動の方向
日付:一九八九年六月二十三日
場所:韓国、ソウル、リトル•エンジェルス芸術会館
行事:韓国プリチャッキ連合会文鮮明総裁推戴式
尊敬する会長、内外の貴賓、そして韓国国民を代表する各氏族の宗長と指導者の皆様。きょう、私を「韓国プリチャッキ連合会」の総裁に推戴してくださるこの意義深い式典を、皆様の合心一体の精誠によって準備してくださいましたことを、心から感謝申し上げます。
プリチャッキ連合会の総裁職を受諾した理由
御存じのとおり、私は、統一教会の創始者として、また世界の碩学たちの集まりである「科学の統一に関する国際会議」、元・現職の国家元首の集まりである「世界平和のための頂上会議」、宗教界の指導者の協議体である「世界宗教議会」、言論界の指導者で構成された「世界言論人会議」など、多くの集まりと団体を設立し、世界的に統一運動を展開する中で、重要な組織から総裁、もしくは名誉会長などに推戴されてきました。しかし、摂理的に見て、きょうのこの式典もまた非常に貴いものであると言えます。この運動を通して、すべての人々が、万有の根であり生命の根源であられる神様を正しく見いだし、さらに神様に正しく侍る契機となることを強く希望しながら、ここに喜んで総裁職をお受けいたしました。
我が民族は、いにしえより氏族意識が強く、先祖と家門の根を尊重してきました。この伝統は、定着生活が求められ、同姓地域を基盤とする農耕社会が長く民族史を形成してきたところに由来するとも言われていますし、近親倫理を核とする儒教の教えが原因となって形成されたとも言われています。しかし、根本の理由は、さらに深いところにあるのです。我が民族は、古代より驚くべき敬天思想をもち、美徳の中でも孝行を根本と考え、重視してきました。それは、天がみ旨を中心として、特別にこの民族を育ててこられたからです。神様はこの民族を、人類の根源であり父母であられる神様に侍る人類の宗孫(宗家の長孫)とならしめるために、祖先をあがめ、父母に対する孝の道を歩む民族として育んでこられました。こうして我が民族は、世界に類例のない敬天•忠孝思想と礼節を尊重する精神的求心点をもって、氏族と家門を培ってきたのです。
この場にお集まりの氏族の代表の皆様は、我が国の貴い伝統を守り、後進たちにそれを教育するため、多くの御苦労をなさってきたことと思います。しかし韓国社会は、急速に進行する産業化と都市化の過程を経る中で、温かい共同体意識が薄れ、家庭も様々な面で試練を受け、その位置も変化しつつあります。最近に至っては、私たちの伝統文化と美風良俗が根本から揺らぐ危機に直面しており、こういった不幸は、世代間の葛藤と労使間の対立などによって、ますます加速化しています。
幸福な世界への出発点
このような現実の中でプリチャッキ連合会は、各々の祖先を訪ね、それに侍る運動であることはもちろん、誰もがみな一つの根をもつ一つの子孫であることを確認させる、挙国的で世界的な運動として発展しなければなりません。氏族単位の族譜を正しい民族譜へと、その次元を高めていかなければならないのです。
民族単位を支える狭い根源意識ではなく、民族全体、人類全体の求心力としての根源意識に昇華させなければなりません。私たちは本来、相手を葬り去って自分たちが生き残ろうという対立関係にあるのではなく、同じ根の養分を受けた運命共同体なのです。したがって私たちの運動は、民族内に限定されてはならず、五色人類の根も結局は一つであることを悟らせ、人類は一つの根を通して和合し、ただ一つの地球星という一隻の船に乗った運命共同体意識で生きていくことを教育しなければならないのです。
科学技術の発達とともに、人類は過去のいかなる時よりも、共に生きる国際協力を必要とするようになりました。全世界的な情報交換と資源の共同開発が切実に要請されているのです。子孫の生存のためには、地球環境と大気が共に大切に保存されなければなりません。現代人は、東西理念の対決、科学兵器の大量生産、国際的なテロや犯罪、退廃的風潮の流行と拡散などによって、世界の運命を予測できずに、不安を感じています。
すべての指導者が心の扉を開き、国際的協力をしながら全体目的のもとに和合し、世界の火急な諸問題を解決していかなければなりません。私たちは過去のいかなる時よりも、人類全体を一つの有機的共同体として理解し、人種間の壁を崩し、文化と文化を調和させ、統一していかなければなりません。それでは、何によって人種間の壁を崩して理想世界を成し遂げることができ、いかにすれば平和に対する様々な障害を根本的に除去できるのでしょうか。氏族会議を見ても、各個人の意見がいかにまちまちであり、一つの家庭内においても和合がいかに難しいでしょうか。どこからであろうと解決の糸口は必ず見つけなければなりません。また、世界の異なった文化と伝統を調和させ、戦争のない人類一家族の幸福な世界を成し遂げる出発点は、果たしてどこにあるのでしょうか。人類が、万有の根本であられる神様に対して、各自の始源であり、根であることを自覚し、天理に従うただ一つの道から根本的な解答を見いださなければなりません。
私が神様と交わりながら天理を探し求めてさまよい、七十年の生涯を通じて修道と実践の路程を歩んできたのも、正にこの根本問題の解決のためでした。人は心で生きるのであって、体で生きるものではないように、外的にこの世界がどんなに繁栄したとしても、神様との根本問題が解決されなければ、突如として人類最後の瞬間が訪れることもあり得るのです。
人類は一組の始祖から出発
尊敬する氏族の指導者の皆様。この宇宙は、単に物質を起源とするものではなく、自然発生的に生じたものでもありません。宇宙の第一原因者であられる創造主、神様がいらっしゃるのです。その方は絶対者であり、永遠不変であり、善なる方です。宇宙万象は、神様の基本設計である創造目的によってつくられた被造物なのです。心情の本体であられる神様の創造目的は、喜びを得ることです。喜びは一人では感じることができません。ある主体が喜びを感じるためには、必ずその対象としての実体が必要なのです。喜びの中でも最高の喜びは、主体と対象が愛を交わす時に感じるものです。
人間は、神様が無限に愛することによって永遠に喜びを得ようとして創造された、神様に最も近い対象である子女なのです。このように神様は、人類の祖先として一男一女を造られましたが、聖書では彼らのことをアダム、エバと呼んでいます。絶対的な神様は、その真の愛の対象である一男一女以外に、別の愛の支流をつくることはできません。名前が何であれ、神様の真の愛の対象である人類は、ただ一組の始祖から始まったのです。
私たちの始祖アダムとエバが、神様の愛を完成し、互いに真の愛を交わしながら善の子孫を繁殖していれば、どのような世界になっていたでしょうか。彼らは、創造主、神様を無形の縦的な父母として侍り、愛の夫婦となって、横的な真の父母となる理想家庭を築くようになります。その真の家庭を根源として繁栄した一族、すなわちアダム一族が民族として栄え、彼らが築く国家や世界は、神様の愛と善に満ちた幸福な文化世界にならざるを得ません。このような世界がすなわち天国であり、神様の創造目的であるこの天国は、間違いなく地上に築かれたでしょう。
人類始祖を根とした全人類は、本来、地上天国で生きて、その後、その霊人体が天上天国へ行くようになっていました。このように神様の創造目的は、人類が神様を中心とした大きな家庭を形成し、人類全体が一つの兄弟となり、一つの一族となることでした。神様を中心とした始祖アダムの家庭の善の家法がやがて伝統となり、代々に伝授されながら、一つの根から出た一つの言語、一つの文化、一つの天の主権のみが存在する統一世界となったことでしょう。そこに悪や不正、理念の葛藤、戦争などが想像できるでしょうか。
しかし、今日の現実はどうでしょうか。神様の理想とは正反対の世界になってしまいました。個体の中では、心と体が葛藤し、そのような個人個人が築いた家庭、氏族、民族、そして社会、国家の中でも、矛盾と分裂と闘争が続いています。あらゆる不倫と退廃、非道と暴力、戦争と虐殺、価値観の混乱、文化と伝統との衝突、理念の対決など、この世界は惨状の連続です。
時間の関係で詳細に説明することはできませんが、何かが大きく間違ったこの世界を元の状態に回復するために、天は聖人を立てて天道を明らかにし、宗教を通して人類を教育してこられました。悪の世界において善を立てて実践するということは、たやすいことではありません。義人や烈士たちの犠牲もそのためだったのであり、真の修養の道が、骨を削るような自己犠牲であり、無条件に施す道でなければならないことも、その一例です。
プリチャッキ運動の真の始源
私たちのプリチャッキ運動を通して真の始源を求めていくと、自分の先祖とその先祖の先祖となる人類始祖に行き着くことになります。さかのぼって善の根を探し求める道は、まずあらゆる邪悪と不条理の動機と曲折を解き明かさなければならず、ひいては、神様を知り、人間始祖に対する神様の心情を尋ね求めていってこそ、真の根を見いだしたと言えるでしょう。
木は、外的に見ると季節によって様々な姿をもっていますが、そのすべての変化する要素を順番に除去していくと、残るものは結局、根の根本となる種と生命に帰着するのです。そのように、人類を根源に返らせる真のプリチャッキ運動は、まず、さかのぼって復帰の方向に従い、悪のすべての要素を消化し、えぐり出さなければなりません。そして神様の生命と真の愛に接ぎ木され、純化された神様の息子と娘にならなければなりません。
韓国が根の深い立派な族譜を世界に誇るようになり、また族譜学の根源になったのは、偶然ではありません。本来、韓国は、先進国となり経済的に富み、外的に豊かな国になることだけが、私たちの目標となってはならないのです。神様はこの民族、この地を通して、全人類の幸福の始源をつくり、真の愛の新天新地を築こうとしておられます。私が神様の啓示に基づいて、有史以来、初めて神様の心情と創造目的を明らかにしたことは、我が民族にとって奇跡のような祝福です。私が創造した宗教理念を中心として繰り広げている真の愛の統一運動は、既に東西や文化圏を超越して超国家、超民族的次元で、世界を生かす運動として拡大しました。百三十七ヵ国に燎原の火のように人格革命、道徳革命を起こしながら、拡大しています。
私はこの席で、真の愛の理論を説いているのではありません。世界的な無理解と激しい迫害、宗教的な偏見のもと、死線をさまようような苦難の道を通して、真の愛を世界的に実践した実績をもってお話ししているのです。これは私自らの力だけで成し遂げたことではありません。神様の導きと加護なくしてはできないことでした。神様の真の愛と生命力を動機として成し遂げた結果なのです。
真の愛の実践運動となるべきプリチャッキ運動
尊敬する氏族の代表の皆様。プリチャッキ運動は、神様を根源とした真の愛の実践運動にならなければなりません。私たちは、真の愛の化身体であるイエス様をはじめとする聖人たちの教えを、生活の中で受け継がなければなりません。私たちは、根源であられる神様を通して互いに接し、愛の関係を広げて、この時代の葛藤を克服し、歴史的な不和の壁を崩し、調和の世界を築く主役とならなければなりません。特に民族の宿願である南北統一も、真の愛によるプリチャッキ運動を活性化させることによって、民族的同質性を強固にしつつ、成就しなければならないと思います。
今の時は、すべての人が謙虚になって根に返り、愛で一つにならなければならない時です。個人の利益のために全体が滅亡することを傍観していてはいけません。世界の情勢は、これ以上ためらう時間を与えてはくれません。神様がこの民族に下さった祝福を、愛の実践によって花咲かせなければならないのです。私たちは、総決起して、万民を私たちの運動に連結し、真の根、真の愛の灯台を通した人類和合の理想を必ずや実現しましょう。
皆様と皆様の御家庭と御氏族に、神様の祝福があることを祈りながら、話を終えたいと思います。ありがとうございました。
Monday Jul 11, 2022
平和経 第275話
Monday Jul 11, 2022
Monday Jul 11, 2022
真の愛の初舞台は真の家庭
本来、神様の創造理想は、投入しては忘れ、また投入しては忘れるという犠牲的な真の愛から出発します。神様のすべての創造の労力は、御自身の力を投入する犠牲ですが、それは愛の力を動機としているので、数千万倍大きな喜びとして再び神様に返ってくるのです。父母が子女のために無限に投入して犠牲になれば、真の愛が背後にある限り、子女はその真の愛に無限に感謝するようになり、父母は大きな喜びでその犠牲を満たすのです。このように犠牲的な真の愛の力は、与え合う作用を発展させ、真の家庭で、そして真の世界で永遠の喜びと平和の関係を結ばせます。このようなところで、永生の理想世界が顕現するのです。
しかし、このような真の愛が欠如した家庭と国と世界は、抜け殻にすぎず、むしろあらゆる不信と反目と不倫の納骨堂になってしまうのです。人間の純粋な真の愛が成長して完成する場は、真の家庭です。真の父母の愛、真の夫婦の愛、真の子女の愛、そして真の兄弟の愛が共に完熟して実践される場は、真の家庭なのです。
真の父母の真の愛を通して神様の真の愛を学びながら、真の兄弟愛を通して、真の国と世界人類に対する普遍的な真の愛を訓練する場は真の家庭です。それだけでなく、父母と子女の間に受け継がれる真の愛を通して、過去と現在と未来の世代が一貫した真の愛の価値観によって連結していく、歴史的な鎖の基本単位も真の家庭です。
やせた土壌からは充実した実が期待できないように、破壊された家庭から、正しい社会人や世界人は形成されません。ですから、この時代に青年の皆様に与えられた召命の第一は、皆様が真の愛の主体となり、真の家庭文化と真の家庭伝統の基礎を築く主役になることです。
青年の理想と情熱が現実的に展開されるところは、真の家庭の上に立った国です。そのため、国家の評価は、政治、経済、軍事力、または文化力に基づいて行われるのではありません。正に家庭では孝子、国家では忠臣となるような青年の精神と愛国の衷情によって行われるのです。青年は芽であり、芽が枯れた木は未来がないのです。
しかし、すべての国々に見られる青年の実情はどのようなものでしょうか。すべての国々が抱えている最も究極的な問題は、青少年の問題となっているのです。政治、経済、社会、そして環境的な問題は、制度的な改善や財政的投資によって、その解決点を見いだすことができますが、青少年の問題は、法律や軍事力、または経済力によって正すことができるものではありません。また誰一人として強制的な力によって改善することはできないのです。それには、もっぱら青少年が自ら、自分に対して責任をもつことができるようにしなければなりません。そのためには、青少年たちをして、真の愛に同化させ、その主人として定着させなければなりません。
すべての理想の原点であり、未来に向かって永遠に作動する真の愛は、青年たちにとって生命以上の力になります。青年たちが真の愛を中心とした新しい国家観をもつとき、国家は新しい発展の可能性を見いだすのです。真の愛の姿勢を備えることによって、すべての諸団体は、衝突する利害関係の枠を跳び越え、協力と調和と発展の社会を成し遂げるのです。
真の愛を中心とした国家観をもたなければならない
国を動かし引っ張っていく原動力は、犠牲的な愛国の衷情の真の愛から生まれてくるのです。私たちが尊敬する多くの愛国的英雄、烈士たちのうちで、真の愛を中心として犠牲の生涯を通過しなかった人はいません。世界的次元でもまた、地域、人種、宗教、文化、慣習、言語、国籍など、一つの平和世界のために跳び越えなければならない挑戦の課題が山積しています。しかし、宇宙万象を創造なさった神様の真の愛の目を通して世界を見るとき、世界は、人種、言語、宗教、理念的な違いを越えて一つに見えるのです。青年たちが、神様の真の愛を中心に犠牲と奉仕の努力をするならば、世界の貧困と飢餓問題、貧富の格差と歴史上の葛藤と憎悪は、解決の糸口を見いだすことができるのです。
愛せないものまでも愛するという真の愛の定義から、私たちは、葛藤する関係が克服される明確な方向性を発見するようになります。自由と平等の理念的矛盾も、真の愛の場で初めて一つの出会いの場を見いだすのです。
歴史的に対立してきた神様と人間、そして人間と人間の和解も、真の愛の理念の中でこそ可能なのです。与えてはまた与え、そして与えたことを忘れて、もっと与えることを願う神様の真の愛を実践することによって、利己主義を克服し、和合と繁栄の世界に進んでいくことができるのです。特に、「家庭は国のために、国は世界のために、そして世界は神様のために犠牲になる位置に進まなければならない」という真の愛の倫理展開においてこそ、民族的利己主義や国家的利己主義を越え、永遠の平和世界を望むことができるのです。
真の青年文化を確立しなければならない
過去のどの時よりも今日の問題は、人類全体を総体的な運命圏として考えなければならない特徴をもっています。ですから、ある地域や国家で起きた問題は、世界の勢力の均衡と、経済に即座に影響を及ぼすばかりでなく、言論の発展によって、世界は既に、分、秒の生活圏へと差しかかっています。
今この瞬間にも、インターネットのシステムにコードさえ入力すれば、全世界とリアルタイムで意思疎通できる扉が開かれます。空中に浮かぶ二百個以上の通信衛星によって、地球は既に一つの囲いのようになり、人類はその中で一緒に生きていく地球家族となりました。すべての個人をはじめとして、世界の家庭、国家、そして人類の問題を一つの統一された課題として解決し、どこでも同時に一貫した次元の平和を実現できる万能の鍵は、正に真の愛の力、真の愛の理念です。そして、その真の愛の実践の主役は、正に真の愛の青年の皆様なのです。
純粋さ、新鮮さ、情熱、力、勇気、挑戦、前進、犠牲、忍耐、理想、希望などは、真の青年たちに特権として与えられる祝福の単語です。このすべての単語は、真の青年たちが、家庭と国家、そして世界において真の愛を実践するとき、初めてその真価を発揮するのであり、ひいては真の青年たちは、真の希望の実体として登場するのです。新しい方向とビジョンを提示し、実践に移すことのできる人だけが、新しい時代の主人公になるというのは、歴史的に実証された真理です。
祝福結婚運動は人類的文化革命
皆様は、いかなる環境においても歪曲されない絶対愛、絶対純潔の運動を通して、真の愛を中心とした真の青年文化を確立しなければなりません。真の愛を中心とした真の家庭を守護すべき真の青年たちにとって最大の敵は、退廃や享楽のような非道徳的風潮であることを肝に銘じなければなりません。真の愛の基盤となる真の家庭を築くことこそ、今世紀の生死を分かつ至上課題なのです。
このような観点から、今後繰り広げられる三億六千万家庭の祝福結婚運動は、全世界が歴史的に死活をかけて成就しなければならない人類的文化革命なのです。人類歴史において見ることのできなかった精神的で道徳的な新紀元を成し遂げるのです。
皆様のような真の青年たちが真の愛の主体となり、真の家庭、真の国家、真の世界の建設の主役となるとき、私たちに近づいてくる二十一世紀は、希望と展望ある未来へと広がっていくことを私は確信します。今後成就される三億六千万組の国際合同結婚式の完成に向かって、皆様がお帰りになりましたら、国家的次元で後援会を結成し、積極的な御支援をお願いする次第です。神様の祝福が共にあることをお祈りいたします。ありがとうございました。
Monday Jul 11, 2022
平和経 第274話
Monday Jul 11, 2022
Monday Jul 11, 2022
17.青年は真の愛実践の主役
日付:一九九七年十一月二十八日
場所:アメリカ、ワシントンDC、ハイアット•リージェンシー•ホテル
行事:第三回「世界平和青年連合」世界大会
親愛なる「世界平和青年連合」の会長、尊敬するリチャード•ルービンシュタイン共同議長、世界各地よりお集まりになった内外の貴賓、ならびに紳士淑女の皆様。きょう、世界百三十ヵ国を超える各国の代表の皆様と共に、「世界平和青年連合」の第三回世界大会を、ここアメリカのワシントンDCで開催できたことを心からうれしく思います。
特に、きょうのこの大会が、歴史的な三百六十万組の祝福結婚式の行事を中心とする第三回「世界文化体育大典」の一環として開かれたことは大変意義深いことと思います。なぜならば、地球星の各地から人種と宗教と国籍を超越して、世界的に開催されるこの祝福結婚式の行事の主軸が、正に善男善女として選ばれた青年の皆様であるということだけではなく、二十一世紀を眺望して開かれるこの期間のすべての会場で、青年の皆様がその実践の主体となるからです。
これまで世界各国、そして社会の各分野と階層において、世界平和の実現のためにあらゆる心血を注いで努力し、貢献してこられた青年連合会員の皆様に、深い称賛と感謝を捧げたいと思います。
特に、皆様の活動が「世界大学原理研究会」、「世界平和女性連合」、そして「世界平和統一家庭連合」とともに、真の家庭理想の世界的な実践として、今年の祝祭の祝福対象とする家庭数の目標を三百六十万組から、その十倍を超える三千六百万組に、その上にまた数百万組超過して達成した成果に対し、天と皆様に感謝を捧げます。今後、三億六千万組に拡大して展開されるこの祝福結婚式の行事に、青年連合の会員の皆様が、より一層積極的に先頭に立ってくださるようお願いいたします。
青年は歴史的転換期の主役
今日、私たちは二十一世紀の入り口に立っています。既に世界各地では、二十一世紀を迎える行事の準備のカウントダウンが始まっています。新世紀を迎える人類の心には、みな等しく、私たち人間が経験した過去のどの時よりも良い、神様の新しい絶対的真の愛で一つになった家庭の価値を探し立てる、そのような新しい世界になることを願う熱望に満ちています。
新しい真の愛の理想を指向する人間の情熱が、世界歴史の変化の原動力になったことを考えるとき、誰よりも高い真の家庭理想を追求し、強い実践の意志をもつ青年の皆様こそ、この歴史的大転換期の主体であり、主役とならざるを得ません。ですから、新世紀の扉を開き、新しい理想的家庭の変化を渇望する人類の前に、皆様は希望の象徴として現れるのです。
歴史上には、文学作品に、青年たちの役割と特性、またはそれに対する礼賛の言葉が数多くありました。しかし、今日ほど、家庭や国家、また世界において、青年の役割と責任だけではなく、真の家庭に対する革命が強調される時というのは、まれなことだと思います。ですから、今回の大会で「真の家庭と国家と世界のための青年」という大きな主題を中心に議論することは、非常に時宜にかなったことであると言わざるを得ません。
現在は、家庭や国家、世界のすべてが深いジレンマに陥っています。世界的に産業が発展し、機械文明が発達し、人間の生活が便利になるほど、かえって私たちの生活の基礎となる家庭は破錠に向かっているのです。アメリカ統計局の資料によると、急増する離婚率は、一九七〇年から一九九〇年までで三倍も跳ね上がり、六家庭に一家庭は離婚するという結論が出てきています。そして、全国的に三〇パーセントの子女が片親のもとで育っているという実情です。さらにその上、同性愛の夫婦という世紀末的な奇現象までますます広がっているのです。
実に四〇パーセントに達するアメリカの十四歳から十九歳までの少女たちが、妊娠を経験するという報告があります。三十年前に比べ、青少年の自殺率が三〇〇パーセントになるという爆発的数値を示しているのは、衝撃的なことであると言わざるを得ません。家庭の崩壊現象は、現代社会が抱える最も深刻な危機要素となっているのです。国家的な次元においても、慢性的経済不均衡と麻薬、暴力、エイズなど、街の隅々に硬直した社会問題の前に、政治の力はその限界をさらけ出しています。
さらには、今日の世界は依然として戦争とテロの脅威、人種間の葛藤、宗教間の反目、そして環境破壊のような全人類的な課題を抱き、苦悩しています。数多くの地域の人々が飢餓と疾病の苦痛の中でむごたらしく苦しんでいる様子は、いまだに私たちが無視できない現実として残っているのです。このような現実こそ、今まで人類が経験してきたすべての理念や活動に対する総体的な成績表となります。そしてその内容は、不幸にも落第点なのです。
ですから、すべての家庭と国家と世界は、新しい変化を切実に追求しています。新たな二十一世紀を迎えながら、私たちは自ら、すべての家庭と国家と世界を新しく変化させなければならないという、主体的自覚が先立っていかなければなりません。
私たちに与えられた課題は、変化の主体として新しい青年像を確立し、新しい真の家庭と真の国家、そして真の世界のための新時代を開かなければならないのです。すべてが新しくならなければならないときに、新しくなれなければ破壊されてしまいます。
一粒の種は、芽を出すことができなければ腐ってしまいます。新しい朝が来れば、新たに身支度をしなければなりませんし、新しい季節が来れば、新しい生活環境を整えなければならないのです。重要なことは、新しい変化の風によって真の世界をつくるために、私たち自身が、真の家庭と真の国家によって新しくならなければならないということです。
青年連合の会員の皆様。自分自身を新しくし、家庭と国家と世界、そして歴史を新しくする方案とは何でしょうか。二十一世紀の入り口に立った私たちにとって、本連合の創始者であられる文鮮明先生が教えてくださり、手本を示してくださった真の愛の家庭と国家と世界の理念は、平和世界の基本理念として、新しい歴史を開いてくれています。
Sunday Jul 10, 2022
平和経 第273話
Sunday Jul 10, 2022
Sunday Jul 10, 2022
16.道義世界の創建
日付:一九九五年八月二十日
場所:韓国、ソウル、奨忠(チャンチュン)体育館
行事:「世界平和青年連合」韓国大会
満場の内外貴賓の皆様、そして「世界平和青年連合」の会員の皆様と各国からお越しいただいた代表者の皆様。このような意義のある場で、私が本連合の創始者として祝辞を語ることになり、大変うれしく思う次第です。
昨年(一九九四年)七月二十六日、「世界平和青年連合」を創設して以来、本連合の発展のための会員の皆様の努力と御苦労に対し、この場をお借りして称賛の意を表します。皆様の労苦は決して無駄にはならないと私は確信いたします。今や青年連合は、世界平和と人類理想社会の建設のために先頭に立つ若者たちの、和合と統一の場となりつつあります。私は、人類の平和と統一の世界を開いていく良識のある青年たちが「世界平和青年連合」に集い、声援と支持を下さることを期待する次第です。
親愛なる「世界平和青年連合」の会員の皆様。私はきょう、「道義世界の創建」と言う主題のみ言を通して、「世界平和青年連合」の進むべき方向性について語りたいと思います。皆様も御存じのとおり、現代は重大な危機に直面しています。物質文明の高度化による人間性の喪失と道徳的堕落が極限の状況へと突き進んでいます。これは人類が本然の父母であられる神様に背いたところに起因しています。人間始祖の堕落によって、人類は神様を中心とした本心を失ってしまい、堕落した世界へと流されていっているのです。
善を指向する絶対価値と絶対中心の基準となる神様を知らずにいる人間は、闘争と憎悪と退廃と堕落の奈落にますます落ち込んでいかざるを得ませんでした。しかし、人類の父母であられる神様は、御自身に背いた人間たちを見捨てることなく、人類を救援するための摂理を続けてこられました。
数多くの預言者や聖人、そして宗教指導者たちをこの地上に送られ、人類救援の歴史を願ってこられたのです。二千年前に人類のメシヤとして来られたイエス様をはじめとして、仏教の釈迦、イスラームのムハンマド、儒教の孔子のような聖人たちは、人類を善の方向に導くために努力した人たちです。
歴史上存在してきた数多くの宗教が、根本的な面で善を指向しているのも、このような理由から理解できると言えるでしょう。しかし、数多くの宗教や思想が明滅を繰り返してきましたが、いまだに人類に真の平和や幸福を抱かせてくれる理想世界を建設できずにいます。これは、既存の宗教や思想が本質的な面で限界をもっていることを示唆するものだと言うことができます。
愛する「世界平和青年連合」の会員の皆様。このような限界状況をいかにして克服するのでしょうか。私たちは本然の理想を実現するために、神様の真の愛を中心とした心情文化運動を展開することによって、より良い世界を建設していかなければならないのです。青年時代に神様を知り、歴史の中で神様の目的を果たすために、疲れることなく、人類救援のための努力と情熱を投入してきた私は、若者である皆様がこのような神様のみ旨を相続し、真の父母に似ることを切にお願いする次第です。そして、このようなみ旨を成就するためには、まず「神主義」と「頭翼思想」で世界平和と祖国統一を指向しながら、人類の繁栄と幸福のために先頭に立たなければなりません。
私たちがあまりによく知っている統一に関する問題は、そのような面から一番先に解決すべき課題です。民族が解放されて以来五十年が過ぎましたが、韓半島は、依然として分断された姿で残っています。
最後のイデオロギーの象徴とも呼ばれているこの韓半島の分断は、今や私たち韓半島だけの問題ではなく、世界の問題に拡大しています。そうかと言って、統一を成就する力や方法を準備しないまま、スローガンだけを叫んでいてはいけません。
韓半島が南北に分かれたのは、我が民族が望んだからではなく、米ソ両国と中国と日本などの周辺強大国の影響によるものです。したがって南北統一は、アメリカ、ソ連、中国、日本などが、我が国を分断させたまま国際秩序を主導していく既存の状況を変えないことには、成し遂げられないのです。すなわち、韓半島の統一に対して周辺強大国が協力できるように韓国の主体的影響力を養わなければならないということです。これが正に一九九一年十一月末に、私が平壌を訪問した理由です。
今や南北統一は、この文総裁が築き上げた国際的な基盤と影響力を抜きにしては論議できない段階に入っています。なぜならば、北朝鮮も、このような私の活動の力量をよく知っているからです。最近では、北朝鮮当局が積極的に参与できるよう、統一に対する様々な方面にわたって信頼を築いてきています。民族に対する「神主義」と真の愛で北朝鮮の同胞を兄弟のように接し、父母の心情で彼らが必要とする経済援助のために多様なプロジェクトを推進しています。
金剛山開発計画、軽工業産業の育成支援計画、定州平和公園造成計画など、すべてが我が民族の統一のための基盤を築いていく事業です。特に定州平和公園造成計画は、私の生まれた生家を中心に造成されるのですが、北朝鮮当局は既にそこを聖地に指定し、途方もない広さの土地を貸すなど、聖域化事業に積極的に協助しています。
愛する青年連合の会員の皆様。統一とは何でしょうか。それは、真の愛を中心として、相手と条件なく一つになることです。相互間に信頼を与えることができる真の愛の実践運動を通じて、統一に向かう最も具体的な方法を提示しなければなりません。このような原則のように、我が民族の統一も、神様の絶対的真の愛を通して南と北が互いに和解し、協力して、一つになる道に進んでいかなければなりません。これは、私たちが北朝鮮に対して無条件の投入と支援を推進している理由でもあります。また、私は、中南米の数十ヵ国を訪問して各国のトップと会い、南アメリカの統合と支援を約束しました。これは、南北アメリカを統合し、旧教と新教を統一し、世界平和統一の基盤を造成するための一環として行われているのです。
今後「世界平和青年連合」は、祖国統一の成就のために先導的な位置に立って進んでいくと私は確信します。
皆様は、祖国と世界が一つになるよう、良心ある青年として先頭に立ってください。良心的で悟りのある青年だけが、歴史を変革し、人類をより善の道へと導く資格があるのです。私は、このような人間本性に一致する最も根本的な基準は良心であると思います。良心は、堕落した人類が本来の父母であられる神様を再び探し出し、より善の世界へと進んでいくための物差しです。人間は、良心の基準に従って善を指向することによって、人類理想社会を実現していくことができるのです。
歴史を振り返って見ると、数多くの預言者や聖賢たちが存在しました。しかし、彼らは外的な統一を成し遂げましたが、心と体の心身統一は成し遂げることができなかったので、根本的な限界に直面せざるを得ませんでした。しかし、今や神様の真の愛を中心として、真の父母がこの地に顕現し、真の家庭を築き、統一された理想社会を実現していきつつあり、これによって神様の救援摂理の主流圏を形成するようになりました。
真の父母様は、神様と人類を接ぎ木してくださる仲保者です。真の父母なくしては、人類が神様のもとに行くことはできません。真の父母は、人類を堕落から救援してくれる唯一の道を提示してくださる方なのです。皆様は、真の父母の意味を再度、胸に刻まなければならず、その方を迎え、その方に従って人類救援の摂理に同参する準備をしなければなりません。
愛する会員の皆様。私が「世界平和青年連合」を創設したのも、このような救世運動を繰り広げていくためです。そして、私の妻である韓鶴子総裁を立て、その陣頭に立つようにしました。韓鶴子総裁は、私の妻であり、十三人の子女をもった家庭の母としてだけではなく、「世界平和女性連合」の総裁として真の女性運動を主導しており、人類理想社会の実現のために全世界的な次元で熱心に努力しています。韓鶴子総裁は、去る一九九三年に全世界四十ヵ国巡回講演をはじめとして、国連本部、韓国、アメリカ、台湾各国での国会講演、韓国四十カ所大学講演など、数百回の講演を通して、人類の行くべき真の道を提示し、参席した人々から熱烈な支持と歓迎を受けました。
今後、「世界平和青年連合」は、創始者の意図により、韓鶴子総裁を中心として、南北統一はもちろん、暗闇の中にいる人類に真の救援の道を開くことができる真の光になると期待する次第です。そして全人類に、二十一世紀に対する新しい希望とビジョンを提示できる青年運動団体になることを希望します。人類を救援と解放に導く先駆者としての「世界平和青年連合」が発展していくためには、皆様の決意に満ちた努力が必要です。
「世界平和青年連合」の会員の皆様。真の愛とは、無限に与えてもさらに与えるものであり、与えたということさえも忘れてしまう自然な心情です。条件なく与えることが正に最も自然であり、貴いことにほかなりません。真の愛があるところに、人間の本心は反応し、真の愛があるところに、人間の良心はとどまることを望むのです。
私は、ここにいらっしゃるすべての方々が、このような真の愛の実践者となってくださることを願います。そうして全人類が「世界平和青年連合」と共に活動できるようになることもまた、心よりお祈りいたします。限りない真の愛の生命力が「世界平和青年連合」の名によって全世界に及ぶことができるよう、私もまた韓鶴子総裁と共に力強く前進していくでしょう。
既存のいかなる団体よりも、人間の本性により一層近く進んでいく真の愛と真の生命と真の血統により、道義世界の創建のために先頭に立つ若い青年たちとなってくださることを心から願ってやみません。
最後に私がお願いしたいことは、皆様が「世界平和青年連合」の真の主人であることと、青年連合を皆様自身そのもののような存在と思っていただきたいということです。このような召命と実践が一致するとき、皆様は間違いなく、「世界平和青年連合」の会員として生きてきたこの時期を大いに誇り得る日がやって来るでしょう。皆様のすべてに神様の祝福と恩寵が共にあることを願います。ありがとうございました。
Friday Jul 08, 2022
平和経 第270話
Friday Jul 08, 2022
Friday Jul 08, 2022
14.平和世界の主役になろう
日付:一九八四年十一月三日
場所:韓国、ソウル、リトル•エンジェルス芸術会館
行事:第一回原理研究会世界大学生総会(代読)
世界大学生総会のために、この場にお集まりになった内外の貴賓、そして各国の「大学原理研究会」の指導者、ならびに会員の皆様。きょうこの集会で皆様の活発で希望に満ちたお顔を直接拝見することが私の願いでしたが、やむを得ない事情によりそれがかなわず、実に残念に思います。たとえ私がこの制約された現実の中で、体は皆様とこの場を共にすることができないとしても、今回の期間は心情的に、また霊的に皆様と共にいますので、私たちは、あすの、より感動的な出会いを約束することにいたしましょう。
私の体はダンベリーの収容所にありますが、歴史と世界に向けた私の理想と実践は、いささかも揺らぐことなく進行しています。私を慰労しようと世界の至る所から多くの名士や碩学たちが来訪し、神様の経綸を聞いています。また最近、アメリカの既成キリスト教団の指導者たちの積極的な協助と反応は、私たち全員にとって大きな励みとなっています。
今回、第一回世界大学生総会を韓国で開催することになったことは、非常に貴重な意義をもっています。韓国は私の出生地であり、原理運動の発祥地であるばかりでなく、かつて私が深い祈祷生活によって霊界の秘境と深層をたどりつつ、血のにじむ闘争を通して神様の教えを「統一原理」として確立し、未来を設計しながら青春を捧げた所です。
世界各国の「原理研究会」の指導者、ならびに会員の皆様。これまでの皆様の労苦に称賛の意を表します。皆様は学問探究の道とともに、実践運動として神様のみ旨を立てる素晴らしい仕事をしています。皆様が大学のキャンパスや通りで、数多くの不義、不正、退廃に立ち向かい、闘って勝利してきた事実を私はよく知っております。ベルリンの壁を崩すための皆様の立派な行進、また日本とアメリカでは左翼勢力の威勢にも屈することなく、殉教者的な心情で闘って勝利したことなどは、「原理研究会」の歴史の金字塔であると言うことができるでしょう。
私が希望の中で見つめている「原理研究会」の運動が、既に世界七十ヵ国以上の国々に根を下ろして以来、いつしか三、四年の歳月が経過しました。このような基盤の上で、きょう開催する第一回原理研究会世界学生総会に、共産圏の国々で活動中の会員たちが参加できなかった点に、私たちは胸を痛めます。
私が「原理研究会」を創設した動機の一つは、大学生の若さと情熱にあります。皆様は、過去に依存して生きているのではなく、未来に対する果てしない希望の中で生きています。皆様は義を尊重し、真と美を憧憬しています。清純な若者の心は、天のみ旨が臨むのに最も適した土台をもっているのです。
私は、神様のみ旨に従い、善民完成の目標を立て、若い知性ある人たちを心情教育と天才教育による「愛天、愛人、愛国」の人格者として育成し、新しい歴史の主役にしようと思うのです。神様の究極的摂理が、特定の民族や文化や地域、そして教団的、または宗教的範囲に限られることがないようにするためには、進取的であり、開放的で未来指向的な若い世代がその牽引車とならなければなりません。これが、「大学原理研究会」に対して私が期待をかける、また一つの重要な側面です。
神様のみ旨が、神学的、または教理的な枠を越え、文化全般にわたって実現されるためには、まず新しい世代の文化伝承者としての大学生に伝えられなければならず、そこから学問的、理念的、実践的展開にまで至らなければならないのです。特に、大学街を重要な対象として、神様に敵対する赤化運動を進める、国際共産主義者たちの策略をよく知っている私は、世界の若者たちが偽りのものにこれ以上もてあそばれないことを切に願うようになり、ついに共産主義を克服する新しい理念と実践運動としての「大学原理研究会」を出発させることになったのです。これは日本の大学街では既に実験済みであり、世界各地の原理研究会が理論的対決によって大学生を先導し、また神様の愛を中心とした奉仕と実践の生活によって手本を示しているのです。
今日、世界の問題は共産主義問題だけではありません。産業革命と二回にわたる世界大戦を経ながら、人類は既存の宇宙観の没落を目の当たりにしてきましたが、現代の科学技術の躍進を消化する新しい宇宙観が提示されないまま、人類は、手のほどこしようのない価値観の混乱の中で漂流しているのです。ここで、このような渦に巻き込まれて傷つきやすい世界の若者たちに対して、神様は既に代案を立てられ、語りたい多くのみ言をもっていらっしゃいます。
神様と人間が願うものは、平和の世界、理想的な一つの世界です。平和な理想世界は、争いのない統一の世界です。ところが、全世界にわたって統一を模索する以前に、一国家の統一について先に模索されなければなりません。同様に、統一された国家がある前に、統一された氏族がなければならず、統一された氏族がある前に統一された理想的な家庭がなければならず、さらに統一された家庭がある前に、矛盾や葛藤のない理想的な個人がいなければなりません。
このように、個人から世界に至るまでの問題解決は、自体内の善悪二方向の相克的対立を克服することによってのみ可能なのです。この解決を成就するための歴史的な教えは、宗教を通して与えられてきたのであり、メシヤはこのような摂理の中心人物であり、標本なのです。真の平和世界が成し遂げられれば、その世界は永遠に存続するのであり、また超国家、超人種、超宗教的にならざるを得ないので、それは実に、全人類が一組の父母のもとにおける一つの兄弟姉妹の関係で結ばれた一つの大家族社会になるのです。
神様のみ旨と人類の念願がこのようなものであるにもかかわらず、今日の世界はどうでしょうか。人々は地球村や一つの世界について語りながらも、多元化と専門化の趨勢は、個人主義的で利己主義的な風潮をあおり立てており、個別化の現象はその極に達し、存在世界の連体的秩序まで大きく害しています。環境汚染と自然破壊は、地球全体を生態学的危機へと追い込んでいるかと思えば、その操作をコンピューターに任された戦争の武器により、今やその発明者である人間がその下で奴隷のようになって恐怖に震える、そのような状況を招いているのです。
宗教を中心とした既存の価値体系は、なぜ崩壊していったのでしょうか。それは、宗教自体が本来の任務を忘れたまま、分裂と紛争はやむ暇がなく、それゆえに現実に対する指導力を失ってしまったからです。既存の宗教が神様と人生と宇宙について明確に教えることができなかった結果、善と悪、義と不義の区別をはっきりさせることができず、特に、神様が存在するかどうかということに対する質問に、明快な答えを与えることができませんでした。宗教が無力化するやいなや、物質は、人間の前に手段ではなく目的と化し、享楽が当然なこととなり、人間性は肉欲と物欲によって麻痺し、動物化してしまいました。このような土壌の上には、真の愛や奉仕、そして義や神聖などの既存の価値観は引き続き存立することができないのです。
なおかつ、現代社会の組織化、大型化、機械化の傾向は、非人間化、または人間疎外の現象を加速化させ、個人の矮小(わいしょう)化、部品化の趨勢をあおり立てています。人間の創造本性が塞がれているこの状況と束縛の中で、人類を解放する新しい価値観の出現は、私たちすべての絶対的要求と言わざるを得ません。
新しい価値観は、現代の問題を消化し、現代人を説得できる新しい宗教に根源をおかなければなりません。神様が人類の父母であられることを教育し、宇宙の始原が物質ではないことを究明し、人間には霊性と人格があり、神様の相続者として宇宙を治める権限があることを明らかにしなければなりません。また、創造本然の愛の理想を確認させ、森羅万象が二重目的の連体になっており、宇宙の大秩序の中では調和のみが存在するようになっていた太初の理想を明らかにするなど、新しい価値観は、そのような役目を果たさなければなりません。
原理運動は天理の伝播運動であり、神様を証する大学生の実践運動です。理論の前提がないところに社会的意志が結集するはずはなく、これを具体化させる運動なくしては世界にその結実はあり得ません。私たちが推進している原理運動は、古く病んだ既存の文明を部分的に回復しようとするものではなく、その根源から新しい出発をしようという運動なのです。
皆様は神様が下さったところの個性真理体として、各自の品性を原理によって陶冶(とうや)し、烈火のような情熱と純潔な心で不義と悪を整理し、打破しなければなりません。皆様の体はたとえ堕落の世界に処しているとしても、原理とサタンの讒訴に皆さん自身をさらすことなく、天を突く意気で過去の悲哀を乗り越え、希望の実体となって、他の模範になりながら、あらゆる辛苦の中でも委縮することなく、希望に満ちた瞳で未来を見通さなければなりません。神様が皆様に対して求めるのは、皆様の特技や専門知識ではありません。神様は皆様御自身、すなわち皆様の心と志と精誠を求めていらっしゃるのです。
かつて私が死地においても希望を失わなかったのは、神様のみ旨と心情を常に実感していたからであり、世界と宇宙、人生と歴史が私の心中からひと時も離れたことがなかったからです。これは、肉身の疲労を感じる暇もありませんでした。歴史の大きな転換期が訪れるたびに、新しい文化を担当した勢力は若い層から現れたということは、わざわざ青年の釈迦や青年のイエス様の例を挙げなくても、私たちは、よく知っている事実です。私が統一運動のための公的生涯を出発したのも、二十代の中盤でした。
世界の若者たちを代表してここに集まった「大学原理研究会」の指導者、ならびに会員の皆様。私たちは、万人が共に願う新しい世界に向かう道の先鋒にならなければなりません。私たちは、神様の理想による平和世界を成し遂げる主役です。私の伝統を引き継いで、より一層前進しなければなりませんが、これは、世界的基盤を築いていく外的な面だけではなく、神様の心情世界と信仰の伝統を継承する内的なものまで含まれなければなりません。
皆様は、四十億の人類が乗った船の舵を取る航海士です。私たちの正しい姿勢と奉仕、犠牲の実践によって全人類に希望を与え、西暦二〇〇〇年代に向かう新時代の夜明けを開く新文化創建の旗手になりましょう。生きておられる神様の祝福と加護が、全世界の「原理研究会」の生命ある運動の上に共にあるでしょう。ありがとうございました。
Wednesday Jul 06, 2022
平和経 第269話
Wednesday Jul 06, 2022
Wednesday Jul 06, 2022
女性連合は創設当時から私と韓鶴子総裁が共同創始者として活動し、世界の各大陸や国々に組織と活動基盤を築き上げ、早くから世界百六十ヵ国に派遣された日本の女性連合のボランティア会員千六百人をはじめとする全世界の会員を中心として、平和運動を展開してきました。私たち夫婦が二十年前、女性連合の創設時に明らかにしたメッセージの精神に従い、「勝利した世界的女性代表である真の母に侍り、真なる母、真の妻の理想像を確立し、真の愛の運動によって理想的な家庭を結実させなければならず、世界平和具現のため、政治、経済、文化、そして社会の各分野において、ために生きる真の愛の模範的な実践運動を全世界的に展開しなければならない」という覚悟で、きょうも世界の津々浦々で、人種と宗教、言語と国境の障壁を越え、女性固有の母性愛をもって、多様な奉仕活動と教育プログラムおよび国際的な葛藤解消と和解運動を展開しています。
また一九九三年九月にニューヨークの国連本部で開かれた、韓総裁による特別招請講演をきっかけに、「世界平和女性連合」は三年にわたる努力の末に、国連経済社会理事会NGOの最高の地位である「第一領域NGO諮問機関」の地位を獲得し、それ以降四年ごとに活動実績の評価を厳正に受け、その地位を三回連続して再承認を受けるという快挙を達成してきました。三千四百以上の国連のNGOのうち、このような国連で最高のNGOは、たった百四十団体しかないのですから、より一層その価値を認められていると考えられます。
一九九七年から私たち夫婦の指導のもとに、毎年一年も欠かさずに開催されている「中東女性平和会議」もまた、中東二十ヵ国以上の女性指導者たちの大きな関心と参与の中、徐々に具体的な現場活動へと拡大発展しながら、中東の女性指導者たちが宗教の葛藤を超え、人権と平和のための活動の求心点になりつつあることは、実に大きな成果と言えます。
今年も去る六月に、ジュネーブにおいて国連人権理事会と合同で「災難と葛藤で苦しむ子女たちのための対策」という主題をもって、中東十八ヵ国の女性指導者とジュネーブ駐在の各国の大使をはじめとした外交官、国連機構の代表、そして世界的なNGOの代表など、百八十人以上の参加者が真摯に懸案を討議し、その合意内容を現場の活動につなげることを決議したとの報告を受けました。
また女性連合のすべての組織では、地球村各地の自然災害と飢餓問題の解決のために、積極的に支援活動をすることはもちろん、特に北朝鮮の子女や女性たちを援助する事業において、「私たちがもつもののうち、小さなものからでも分かち合おう」というスローガンのもと「地球家族愛一パーセント運動」を展開し、多くの実績を収めていることをうれしく思います。このように女性連合が創立以来、国連のNGOの最高の地位である「第一領域諮問機関」の地位に至るまでに、初心を忘れず、変わらない心で、黙々と女性平和運動の道を開拓してこられた会員の皆様と女性指導者の皆様に、限りない感謝の拍手をお送りいたします。
しかし、女性連合が中心となって繰り広げてきた世界平和運動は、この段階にとどまるわけにはいきません。
一段階さらに発展させ、全世界の女性指導者やNGOと連携して力を合わせ、究極的平和世界創建の道に邁進しなければならないのです。そのためには、女性連合が女性NGOの次元を超え、全世界の政府や団体、個人を一つにまとめて共に前進する「アベル女性国連」という大きな機構の創設が絶対的に必要であり、これは神様の摂理的な絶対命令なのです。私たち夫婦は、今日このような天宙史的で革命的な変化の時代を迎え、全人類の半分を占める世界の女性たちが、このような歴史的使命を認識し、活動の幅を全地球的な領域に拡大するために「アベル女性国連」の創設を厳粛に宣言する次第です。
愛する女性平和指導者の皆様。今日人類の行くべき道はどこにあるのでしょうか。結局、人類の諸般の問題は、真の父母である私たち夫婦が、天より授かり、生涯をかけて主唱し教育してきた「一つの神様のもとの一家族」思想、すなわち神様を中心とした真の愛の教えによって解決するしかないのです。この思想こそが、人類に平和と幸福の道を探し出してくれる唯一の道だからです。
今日、私たちが生きているこの時代は、歴史を変え、霊界と地上界を一つにし、神様が太初より願われた理想天国をこの地上に創建しなければならない歴史的な天宙的大革命期です。これ以上延期したり延長したりするような時間はありません。天は既に二〇一三年一月十三日を「基元節」として宣布しました。したがって人類は、これから天命に謙虚な姿勢で従わなければならない時です。平和の王であられる神様の実体として地上で摂理を経綸しておられる真の父母様の導きに従い、残された期間を、全力投球、死生決断をしなければならない宿命的な時が、今日私たちの前に近づいてきたことを肝に銘じてください。
愛する女性指導者の皆様。今や人類の行くべき道ははっきりしました。天が真の父母を通じて明らかにしてくださった「Dデー」を前に、躊躇することがあるでしょうか。もう一年も残っていません。皆様の「アベル女性国連」を中心とした平和世界創建の多忙な前途には、天の祝福が共にあるでしょう。しかし、「アベル女性国連」が何よりも優先すべき運動は、正しい価値観の教育と、よりために生きる真の愛の真の家庭運動であることをもう一度強調したいと思います。戦争や葛藤は、利己的な動機から、領土や財産など、他人の物を奪おうとするときに起こるものです。その反面、平和は、他人のために自分を投入するとき、すなわち真の愛を与えるときにやって来るのです。
新しい世界的現実から顔を背け、直視できない指導者は、荒波のように押し寄せる変化に洗い流されてしまうでしょう。今、私たちは、新たな機会と価値観を迎えるに当たって、果敢に進んでいかなければならない時であると確信します。
皆様。女性は男性の補助者や保護の対象ではなく、神様の片方の一性を代表した立場で、むしろ男性を全きものにしてあげる独立した人格者です。真の愛の理想を中心として、女性は男性の貴い愛の対象者です。価値から見て、男性と女性は絶対平等な存在なのです。
本然の真の愛で一つになった男性と女性は、互いに同じ地位になる同位権をもつようになります。また、いつどこでも共にいる同参権をもちます。さらには互いのものを第二の自分のものとして共有する理想的な相続権を得るようになります。このように神様の真の愛の理想のもとに一つになった男性と女性は、同位権と同参権だけではなく、互いのものを自らのものとして共有することによって、真の愛を中心として価値的に完全に平等な存在となるように創造されました。ですから、男性と女性は、互いに相手の特性と気質と役割をまねたり、それを羨んで奪う必要性が生じたりするような対立と敵対の関係ではありません。真の愛で自分のものを相手に分け与え、相手側をさらに完成させてあげながら、より大きな次元で一つになることによって共有する関係です。
二十一世紀において、女性は男性と共に、平和世界の牽引車の片方の車輪を担当する世界史の主役にならなければなりません。力と技術の世紀ではなく、愛と平和、文化の世紀を創建していく中心として、女性の役割は一層重要になりました。真の自由と平和と幸福があふれる統一の世界を建設する、真の母の道、真の妻の道、真の娘の道、そして真の女性指導者の道を行く皆様となってくださることをお願いいたします。ありがとうございました。
Wednesday Jul 06, 2022
平和経 第268話
Wednesday Jul 06, 2022
Wednesday Jul 06, 2022
13.アベル女性国連創設大会基調演説
日付:二〇一二年七月十六日
場所:韓国、京畿道、加平郡、清心平和ワールドセンター
行事:アベル女性国連創設大会
尊敬する世界百九十四ヵ国からお越しいただいた内外の貴賓、ならびに親愛なる「世界平和女性連合」の指導者の皆様。歴史的な「アベル女性国連」創設大会に、全世界百九十四ヵ国から来られた女性代表、平和指導者、そして女性連合会員の皆様を、私の妻である韓鶴子総裁と共に、温かい心で歓迎する次第です。
早くから私たち夫婦は、天のみ旨に従い、創造本然の平和理想世界のビジョンを満天下に宣布し、来たるべき基元節以降この地球上において、これ以上葛藤と戦争のない、永遠の平和世界を創建しなければならないという摂理的目標を達成するために、「アベル女性国連」の創設を発議し、アメリカでの忙しい摂理の日程を終え、きょうこの場に到着いたしました。
私たち夫婦が既に宣布したように、大韓民国は神様の故郷であり祖国です。そのため、摂理史的に新しい時代において平和世界の創建の主役となる「アベル女性国連」の創立大会は、必ずここ大韓民国で、神様のみ旨に従って宣布されなければならないのです。
愛する世界の女性指導者の皆様。皆様もよく御存じのように、国連は第二次世界大戦が終わり、世界の全人類が悲惨な戦争の惨禍の中で耐え難い苦痛を受けながら、これ以上この地上に戦争があってはならないという、平和への切なる願いを込め、神様のみ旨によって創設されました。一九四五年六月、世界四十五ヵ国の代表がアメリカのサンフランシスコに集まり、「国連憲章」に調印することによって、その創設がなされました。そして今、国連は世界百九十四ヵ国が会員国として参与する、世界唯一の世界的平和維持機関として発展してきました。
世界の平和指導者の皆様。しかし、今日の現実はどうでしょうか。過去六十年余りの国連の歴史の中で、朝鮮戦争をはじめとする数多くの局地的戦争を防ぐことができず、今も世界の至る所では、冷戦が終息したにもかかわらず、貧富間の葛藤、人種間の葛藤、さらには宗教間の葛藤により、大小の戦争が絶えることなく起こり、国連は、創設主旨にのっとって究極的世界平和を維持するという、その本然の使命を果たせないまま、挫折を重ねているではありませんか。
創設当時から国連は、冷戦の対決構図によるアメリカとソ連との妥協の産物だったため、個別の国家利益を超越して究極的世界平和を成し遂げるには、生まれながらの限界をもっていました。したがって、私は神様のみ旨から見て、今の国連はカイン的位置を抜け出すことができないと公表したのです。そのため、永遠の創造本然の世界平和定着のためには、国連の刷新が絶対的に必要であると主張しているのです。
そして具体的な行動として、私は、アベル的な「超宗教超国家平和協議会」を国連の中に設置し、個々の国家利益争奪の場である現在の国連総会を下院とし、その上に世界の宗教指導者たちで構成された「超宗教超国家平和協議会」を上院とする両院制の国連に改編されなければならないと主張し、フィリピンを代表国家として、既に国連にその改正案を提出しました。
尊敬する指導者の皆様。しかし、今の国連は問題解決のためにそれぞれの国家利益を調整する段階から壁に突き当たり、一歩も前進できずにいるのではないですか。そのため、現在まで歴史的に男性中心のGO(Governmental Organization:政府機構)に依存してきた世界平和定着の限界を克服するために、これからはNGO(Non-Governmental Organization:非政府機構)を中心として女性平和運動が現場の問題を解決する新しいシステムとして定着しなければならないと主唱するのです。そしてこの女性平和運動は、個人や一つのNGOの次元では成し遂げることができず、全世界的な組織との連携のみがそれを可能とするため、今日のこの「アベル女性国連」の創設が絶対的に必要なのです。
きょう、このように「アベル女性国連」の歴史的な創設大会を行うことができたのは、私と韓鶴子総裁が共同で、一九九二年四月、ソウル蚕室のオリンピック•メーンスタジアムにおいて、世界七十ヵ国以上の女性代表と十五万人を超える韓国の女性たちが雲霞のように集まる中、「世界女性時代の到来」を宣布し、天意に従って女性平和運動の中枢機関として「世界平和女性連合」を創設したのがその出発でした。その後、女性連合は今年で創設二十周年を迎えるまでに、全世界百六十ヵ国を超える国々に支部と活動基盤を構築し、世界の女性たちを中心に平和運動のネットワークを結成し、世界平和運動を絶え間なく展開してきたのです。
女性連合の創設は、決して一つの女性団体をつくって残すことを目的としたのではありません。それはフェミニズム、男女平等、女性労働運動など、主に男性を相手とした、外向的で、政治的で、闘争的な、世俗的女権回復の運動ではなく、神様の創造理想世界の実現という摂理史的意義をもつ、新たな次元のグローバルな平和運動です。
このような創立の摂理史的意義をもって出発した女性連合は、去る二十年間、地球村の至る所で、真の母性愛を土台とした真の愛の家庭を確立する運動や、女性の地位向上のための多様な支援および教育プログラムを運営しながら、目覚しい発展と成長を遂げました。
Wednesday Jul 06, 2022
平和経 第267話
Wednesday Jul 06, 2022
Wednesday Jul 06, 2022
人類のための遺言である八大教材教本
皆様。真の父母様は、既に人類のための遺言を準備し残しています。一生に六、七度もの生死を行き来する獄苦を経ながらも勝利し、準備した遺言書です。永遠の人類の教材教本として八種類の本を残しました。巻数で言えば千巻を超える分量です。『文鮮明先生御言選集』、『原理講論』、『天聖経』、『家庭盟誓』、『平和神経」、『天国を開く門 真の家庭』、『平和の主人、血統の主人』、『世界経典』、このような八種類の書籍です。
これらの教本は、皆様が霊界に入っていっても読んで、学ばなければならない本です。決して人間の頭脳から生まれた言葉や教えではありません。天がかわいそうな人類を救援するために下さった、天道を教える教材教本だからです。
皆様は、今からまず御自分の家庭で先に列挙した教材教本を中心として、訓読会の伝統を立てなければなりません。一つの家族三代が新しい一日を始めるに当たって、まず天のみ言を訓読し、新しい心で訓読の生活を実践する伝統を立てなさいということです。
霊界と肉界が同時に真の父母様に侍り、同じ天道のみ言を毎日訓読する世の中をつくろうということです。このようになれば、いくらサタンが皆様の血統に乗じて蠢動するとしても、訓読会の伝統の前には立つ場がなくなるのです。また、「正午定着」的基準で影のない人生を生きていくそのような家庭に、神様が祝福を下さらないとすれば、誰に下さるというのでしょうか。このような天の家庭がこの地に満ちるとき、この地球星は自動的に「神様のもとの一家族」のみ旨が完成した地上天国と天上天国となるでしょう。
皆様、文総裁の一生を率直にそのまままとめて公開した自叙伝が二〇〇九年に出版されました。総裁はこの本を通して人類のための天のみ旨がどこにあり、子女である私たち人間の歩むべき道がどこにあるかを詳しく示しています。「初不得三」(精進すれば必ず成功するという意味)、「七顚八起」(七転び八起きのこと)の典型的な人生でした。私はこの本もまた、訓読教材教本に引けを取らない、実証的次元で真理の人生を見せてくれる教本であると自信をもって皆様に勧める次第です。天命に従って九十年の生涯を歩んできた文総裁の人生をそっくりそのまままとめたこの真の愛の記録をもう一度精読され、大いなる悟りを得てくださることを願います。
「正午定着」の人生は、影をつくらない人生だと言いました。私たちが発光体となって光を与える人生を生きるならば、影が生じる隙間がありません。受ける者は借りをつくる者です。皆様はこれから、その借りを返すために、かわいそうな貧しい人の涙を拭ってあげ、暗い所を明るくしてあげる永遠の真の愛の発光体となる人生を生きてくださるようお願いいたします。
この時代における私たちの使命
貴賓の皆様。このような深刻で貴い時代を迎えて、皆様の人生にもこれから革命的で天宙的な変化が訪れるベきでしょう。そのような意味で、天が下さるきょうのメッセージを、もう一度要約してみます。
第一に、全祝福家庭は、まず家庭の中で神様を中心にお迎えし、父母と子女が完全に一つになる訓読教育を毎日実践しなさいということです。言い換えれば、原理教育、真の父母様が下さった教材教本教育、真の父母様の自叙伝の内容の教育、そして原理本体論の絶対性教育を徹底的に行わなければなりません。
第二に、天は既に重生と復活の聖和権の恩賜を家庭単位まで許諾されたのです。ここには、父母と子女間の完全一体を必要条件としています。絶対父母、絶対子女の基準を立て、絶対家庭を自然に築きなさいということです。
第三に、真の父母様の血と汗がにじむ苦難の恩賜により、人類は既に蕩減復帰時代圏を抜け出したということです。したがって、私たちは、真の父母様の御在世時に、天が臨在できる家庭、氏族、民族、国家、世界まで、地獄圏を解放すべき責任があることを忘れてはいけません。蕩減復帰時代が終わったので、これからどのような時代が到来するのでしょうか。神様と真の父母様を中心とした勝利圏の太平聖代だけが永遠に続くようになるでしょう。
第四に、私たちは既に神様の直接主管圏時代に進入しているという点です。皆様。天が宣布したDデーまで一年しか残っていないと言いました。霊界の親族や家族までも地上に再臨させて原理本体論教育を受けさせ、一つの家庭で八代まで苦楽を共にしながら共に暮らすべき天宙安息圏の時代に入ったという事実を肝に銘じ、さらに肝に銘じてくださることをお願いします。
皆様。霊肉界の先生であり教祖であるレバレンド•ムーンが一生を通して功を立て、最終的なこの結論を立てるための、宗教世界と地上世界、霊界と肉界、カイン•アベル世界のための大会の終結、完了に向けて努力した総論的結論をお話しいたします。
これまでの歴史過程には、このような内容が出てくることはありませんでした。今の時は、神様が摂理を完結させ、最終段階の収穫をする時です。ネパールでは、きょうこの時刻にも、真の父母様が伝授した原理本体論を、国営放送局を通して全国民に教育をしています。国連を中心とした活動も、いまや本格的な軌道に乗っています。
私たち夫婦が創設した「世界平和女性連合」が、国連の本来の創立目的と志に一致する活動を広げてきた実績が認められ、国連に登録されている三千四百以上のNGOグループの中でも、最上グループである第一領域の中にいることはもちろん、女性の人権と子女たちの貧困問題と教育問題を解決するための活動に卓越した実績を収めています。
既に数回にわたって受賞もしています。また、国連のMDGS(新千年開発目標)に一致した多くの活動を国内外において展開しながら、四年ごとに実施される再審査において、一九九七年に承認されて以来、二〇一〇年に三度目の再承認を受ける快挙を果たしました。
真の母の道
愛する日本の女性連合会員の皆様。日本の女性連合は今後、より積極的に文総裁の平和統一思想と理念を中心に会員教育に拍車を掛け、対外的には、真の家庭倫理の確立と平和世界の実現に対して備える女性指導者たちを養成しなければなりません。そして、「人類一家族平和世界」の理想実現のために、女性指導者たちの国際的なネットワーク構築にも努力を惜しんではいけません。
また、神様が私たちに基本的に賦与してくださった貴い本性と価値をより一層大切に育て、訓練し、会員各自が母の愛と母性を備えた、かぐわしい女性指導者となるよう努力しなければなりません。そうして、私たちの家庭と社会に愛と平和を植えつけ、さらには、平和の地球村建設の先頭に立って、人類一家族の平和世界実現のために最善を尽くす努力を惜しまないでください。
日本は、摂理的にエバ国家の使命をもっています。そのため、日本には異質な二人の息子がいます。それが北朝鮮の朝鮮総連と韓国の民団です。朝鮮総連と民団を一つにしなければ、エバ国家として立つことができません。カインとアベルのような朝鮮総連と民団が一つになることによって、エバがこれを抱えていき、その伝統を韓半島に連結しなければならないのです。
韓国と日本の女性連合会員は、一体となって新しい国家復帰という目標を定め、神様が探し求めてこられた「神の国」を復帰する時まで進んでいかなければなりません。
皆様。今は真の父母様を中心として世界が回っています。歴史的に怨讐だった韓国と日本、日本とアメリカ、アメリカとロシアのような国々も、ルーシェルから受けた堕落の血統を根絶して、新しい天の血統を受け継ぐために交叉祝福結婚に汎国家的な次元で参与するようになるでしょう。
文総裁が満天下に宣布して推進中である日韓海底トンネルプロジェクトとべーリング海峡トンネル事業も、世界的な次元で宗教人たちが先頭に立ち、解放された神様をお迎えして完成するでしょう。この世から神様の実在を否定する無神論の思想、すなわち共産主義を廃棄して、神様が本来理想とされた「万民疎通・和通」の世界を成し遂げていくでしょう。
私たちの目的地は世界の果てですが、出発点は正に私の心と体が真の愛を中心として一つになるところから始まらなければならないという事実を忘れないでください。そして、私の家庭が永遠の幸福と真の愛の定着地になるとき、初めて私たちの願う理想の国、理想の世界が結実することを肝に銘じなければなりません。
皆様全員が、この歴史的で摂理的な革命の隊列において必ずや勝利者になってください。天地人真の父母様を通して賜る天運が皆様と共にあるでしょう。
これこそ正に、「世界平和女性連合」が神様と真の父母様、そして私たちの隣人と社会から愛され、真の人生の恵みと幸福を感じる「真の母の道」だからです。
真の母の道を行きましょう。
真の妻の道を行きましょう。
真の娘の道を行きましょう。
皆様と皆様の御家庭、そして皆様の国家の上に天の祝福が共にあることを、真の父母様の名によってお祈りします。ありがとうございました。