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Wednesday Jul 06, 2022
平和経 第264話
Wednesday Jul 06, 2022
Wednesday Jul 06, 2022
天が準備した韓半島
皆様。今日、私たちが生きているこの時代は、歴史を変え、霊界と地上界を一つにして、神様が太初から願ってこられた理想天国をこの地上に創建しなければならない歴史的な天宙的大革命期です。これ以上、延期したり延長したりする時間はありません。
天は既に二〇一三年一月十三日を「基元節」として宣布しました。実体的天一国の始発であり、起源となる日が正にその日なのです。今や一年も残っていません。ですから、人類は今、天の命令に謙虚な姿勢で従わなければならない時です。平和の王であられる神様の実体として地上界で摂理を経綸していらっしゃる真の父母様の導きに従い、残された一年間を全力投球、死生決断をしなければならない宿命的な時間が、今日の私たちの前に近づいてきたのです。
皆様。億劫の時間と精誠を注ぎ、御自身の子女として創造した人間が、堕落によってサタンの血統を受け、暗闇の中に隠れてしまったその瞬問から、神様の受けられたその苦痛がどれほど大きなものか御存じでしょうか。骨がきしみ、身が震える凄絶な苦痛の中で数千、数万年を耐え、待ち続けてこられた皆様の父が、どれほど長く険難な蕩減のトンネルを経てこられたか、考えてみましたか。このようなかわいそうな父のために、一瞬でも涙を流してみたことがあるのかというのです。
皆様。神様は、数千年間、静かに韓民族を育て、準備させてきました。二千年前、御自身のひとり子イエス•キリストをこの地に送られ、彼を通して人類を救援しようとされた歴史を皆様もよく御存じでしょう。
しかし、結果はあまりにも悲惨に終わってしまいました。イエス様をメシヤとして受け入れ、絶対信仰、絶対愛、絶対服従の道を行かなければならなかったユダヤ教の指導者たちとイスラエル民族が、逆に彼を十字架の道に追いやってしまったではないですか。しかし、「成し遂げられた」という霊的救援の一言の言葉を静かに残して忽然と逝かれたイエス様の再臨は、二千年間の悲しみの準備期間を経て、ついに遠く離れたこの韓半島で実を結ぶようになったのです。
韓民族は、昔から神様を先祖の中の最高、最上の先祖としてあがめ敬って生きてきた天孫民族です。ただお一人であられる万人の先祖、その方を「お一人のお方」、すなわち「ハナニム」と呼び、主人(昼と夜の創造主)として侍ってきたのであり、したがって、すべての数の根源も「ハナ(一)、トゥル(ニ)」から始まったのです。このような「ハナニム(神様)」を原初の先祖として侍ってきた民族なので、韓民族の精神と伝統の中には、共生、共栄、共義の魂が宿り、それを入れた霊人体をもって存続してきたのです。
五千年を超える歴史を守ってきながらも、他の国や民族を侵略したり、略奪したりしていない「弘益人間(ホンイクインガン)」(広く人間世界に利益をもたらす人間のこと)の血脈が通っている選民です。さらには韓国の歴史の中には人間の人生の根本徳目になる孝と忠と烈の魂が生き生きと息づいています。
花のような乙女の年頃に自らの体を海に投げ出し、年老いた父の目が見えるようにした孝女•沈清(シムチョン)の真の孝こそ、父母に侍って暮らす韓国人たちの孝の基準です。夫との約束を天のように敬い、命を差し出すところまでいった春香(チュニャン)の哀切な愛と志操はすべての韓国女性たちの人生の見本となっています。自分を捨てた王と指導者たちの前でも白衣従軍で命を懸けて国家と民族を救った李舜臣(イスンシン)将軍の不撓(ふとう)不屈の忠誠こそ、韓民族の誇りであり、気概です。
このような崇高な伝統は、偶然に歴史上に現れた単なる出来事ではありません。天がこの民族を準備し、その伝統の上にメシヤを立てるための基台の摂理だったのです。そうしてこの韓半島の精気を受けて、人類の真の父母、万王の王が、天の印を受けて顕現されるようになったのです。
実体的天一国時代に備えなければならない
愛する女性連合の会員の皆様。そして、女性指導者の皆様。今や人類の行く道は明確になりました。天が真の父母様を通して明らかにしてくださった「Dデー」を前にして、何を躊躇することがあるでしょうか。あと一年しか残っていません。皆様の忙しい壮途には、天の祝福が共にあるでしょう。
人類歴史の流れを摂理史的な目で見てみると、時代の変遷は大きく三段階に大別されます。一番目は「物情時代」、すなわち物本主義的物質優先時代です。そして二番目には、「人情時代」、すなわち人間の知識と天の公平な感情を前に立てて世界を支配してきた人間中心主義時代です。
しかし、このような時代は過渡期的な時代です。人間が堕落性を脱ぎ捨てて本然の姿を取り戻し、神様を父として侍り、統一された一つの家族となって暮らす時代に入っていく上で、通過しなければならない過程的な時代なのです。
祝福結婚を通して内外両面で聖別された基台の上に絶対的な基準を立て、ために生きる人生の道を行く最終段階の時代が「天情時代」です。すなわち、お一人の神様の心情に回帰する天一国の時代を開いていく時が、今日の私たちが生きている、正にこの時代だということを重ねて肝に銘じてくださることを願います。
実体的天一国時代が広がれば、この地上に「霊連世協会」が中心軸の位置に立ち、初めて万有を治めるようになるでしょう。霊界と肉界を連結して実体的な統一を完成し、天理と天道によって摂理を経綸するようになるという意味です。
この地で世俗的な次元の選挙をこれ以上見る必要はなくなり、交叉祝福結婚を通して人類は一つの家族となり、太平聖代を享受しながら平和と幸福の真の愛を享受するようになるでしょう。そのような日が、もう私たちの目の前に迫ってきているのです。
正しい価値観の教育と真の家庭運動が急を要する事態
今から皆様は、真の父母様の教えを骨に刻みつけて実践する人生を生きなければなりません。選択の余地がありません。天地人真の父母様の勝利解放完成時代の開門の祝福を相続し、継承し、成就することだけが残っているのです。
今から準備しなければ、間違いなく落伍者になるからです。七千メートルを超えるヒマラヤ山脈を往来し、越冬する鶴(アネハヅル)の勇気と気概を私たちも学ばなければなりません。会員の皆様は、宇宙の公法と原理に立脚して、家庭を天道に合うように全きものとし、社会と国を正しく立てる仕事に特別な使命感をもって進んでいかなければならないと思います。
しかし、何よりも優先すべき運動は、正しい価値観の教育に伴う、ために生きる真の愛の真の家庭運動であることをもう一度強調します。また女性たちは、統一運動の旗手にならなければなりません。本連合の固有の目的事業にも、南北統一のための様々な活動を明示しておきました。女性は、南北統一および世界平和にも、理念教育と真の愛の実践によって、先導的役割を果たさなければならないのです。
戦争や葛藤は、利己的な動機から、領土や財産など、他人の物を奪おうとするときに起こるものです。その反面、平和は、他人のために自分を投入するとき、すなわち真の愛を与えるときにやって来るのです。ために生きる人生の道を行く最終段階の「天情時代」に、冷戦の終息とともに平和と社会正義に対する新しい希望が急速に地球星に広がっています。
新しい世界的現実から顔を背け、直視できない指導者は、荒波のように押し寄せる変化に洗い流されてしまうでしょう。今、私たちは、新たな機会と価値観を迎えるに当たって、果敢に進んでいかなければならない時であると確信します。
愛する女性連合の会員の皆様、そして女性指導者の皆様。女性は男性の補助者や保護の対象ではなく、神様の片方の一性を代表した立場で、むしろ男性を全きものにし、より男性らしくしてあげる独立した人格者です。また真の愛の理想を中心として、女性は男性の貴い愛の対象者です。価値から見て、男性と女性は絶対的に平等な存在なのです。
このように神様の真の愛の理想のもとに、本然の真の愛で一つになった男性と女性は、同位権と同参権だけではなく、互いのものを自らのものとして共有することによって、真の愛を中心として価値的に完全に平等な存在となるように創造されました。ですから、男性と女性は、互いに相手の特性と気質と役割をまねたり、それを羨んで奪ったりする対立と敵対の関係ではありません。真の愛で自分のものを相手に分け与え、相手側をさらに完成させてあげながら、より大きな次元で一つになることによって互いに共有する関係です。
今は一段階飛翔する時
そうして二十一世紀は、女性は男性と共に平和世界の創建のため、牽引車の片方の車輪を担当する世界史の主役にならなければなりません。力と技術の世紀を越え、愛と平和文化の世紀を創建していく核心軸となる女性の役割は一層重要になりました。
たとえ今日の世界が混乱と混沌を繰り返しているとしても、神様の真の愛のビジョンのもとに一体になった本連合の女性平和運動は、過去二十年間の活動の実績を踏み台として、一段階高い次元へと飛翔しなければなりません。世界的な女性平和運動の拡散のために世界的女性指導者たちとネットワークを強化し、必ずこの世界を、神様の創造理想が実現される美しい平和世界に浄化させることができるという確信をもって、私たちは、邁進しなければなりません。そうするならば、神様の絶対圏と霊界の大いなる加護と祝福が共にあるでしょう。
皆様。私たちは、真の自由と平和と幸福があふれる統一の世界を建設する、真の母の道、真の妻の道、真の娘の道、そして真の女性指導者の道を行きましょう。最後まで傾聴してくださった皆様の御家庭と事業に神様の祝福が共にあることをお祈りいたします。ありがとうございました。