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Thursday Jul 28, 2022
平和経 第296話
Thursday Jul 28, 2022
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15.宗教間に恒久的な和合を成し遂げよう
日付:二〇〇三年七月十日
場所:韓国、忠清南道、天安、柳寛順体育館
行事:「二〇〇三世界文化体育大典」
尊敬する元•現職の国家元首、高名な宗教界の指導者、世界各国からいらっしゃった各界指導者、各教団を代表する青年代表、紳士淑女の皆様。ここ大韓民国において開催される「二〇〇三世界文化体育大典」に参加されましたことを心から歓迎いたします。韓半島は、私の祖国であると同時に、神様が復帰摂理を終結させる所でもあります。
霊界が全面的に支援する祝祭
私は、少年時代から驚くべき霊的体験によって神様を知り、イエス様をはじめとする聖人たちと交流してきました。そして、深い境地における霊的体恤を通して、神様のみ旨と心情を悟り、天道と、人生の本然の道を究明したのです。
人の命というのは、地上において肉身が死んだからといって終わるわけではありません。天上世界、すなわち霊界では、聖人や賢人たちはもちろん、私たちの先祖が、肉身とは異なる、人格体である霊人体として生きています。神様が創造された根源の世界、すなわち無限で永遠の世界と比較するとき、私たちの肉身が生きるこの自然界は、ごく小さな一部分にすぎません。
そして霊界は、永遠の世界であると同時に、この現実世界の主体となる根源であり、本質の世界です。私は、堕落によって断絶した地上世界と霊界との間に、原理的な交流を回復させることに多くの精誠を尽くしました。それは、地上と天上にふさわしい条件を立てなければ不可能な、実に難しい課題でした。
現在、私は、霊通者を立て、霊界に指示するメッセージを送り、またそれに対する回答とともに、霊界での実相に関する報告を送ってくることもあります。さらに驚くべき事実は、霊界において五大宗教の代表たちが一堂に会し、神様が人類の父母であられることを宣布すると同時に、私に対して、人類の救世主、メシヤ、再臨主、真の父母であると宣布し、また「統一原理」が人類救援のための平和のメッセージであり、天宙平和統一は、真の愛を中心として超宗教、超国家、超人種の「愛によるために生きる人生」を通して完成することを宣布しました。さらには、真の父母に侍り、神様の国と世界平和のために、和合、統一、精進することを決意しました。これが二〇〇一年末に霊界で起きたことです。
根源であり、主体である霊界において起きたことは、その反応が地上においても起きるようになっています。地上に多くの霊的役事が起きるようになり、同じ決意をするという出来事がだんだんと増えていくのです。「世界文化体育大典」は、人間の考えだけで始まった行事ではなく、神様のみ旨を動機とし、霊界が全面的に協力、支援する中で進行する、愛のチャンピオンを神様に捧げる祝祭なのです。
宗教の和解と協力は世界平和の前提条件
今回参加された皆様の善の先祖と教団指導者が、霊界から皆様に声援を送っていることを記憶してくださるようお願いします。宗教の重要な使命の一つは、人々に霊界に関する正しい内容を教育することです。人間が神様と霊界について、はっきりと理解するならば、確信と希望の中で責任を果たしながら完全なものとなるでしょう。
現在に至って、多くの国々が、自国の安全は自国だけに限られた問題ではないという事実に気づくようになりました。戦争やテロ、核兵器の脅威などの国際情勢と無縁な国は一国もありません。
また、世界の指導者たちは、世界平和のための基盤として、宗教間の調和と協力が必要であるということに共感しており、九•一一事件以降は特にそうです。過去半世紀の間、私が粘り強く警告してきた宗教間の葛藤と戦争の致命的な危険さを、人々は今、正に深刻に感じているのです。
宗教間の和解と協力は、世界平和のための前提条件です。今回の文化体育大典の主要な行事は、この宗教間の和合を恒久的に成し遂げようとする行事です。指導者、特に宗教界の指導者は、人の血統の重要性を理解し、正しく教えなければならないと思います。
神様が人類始祖として最初の男性と最初の女性を創造された意図は、彼らがそれぞれ真の愛によって完成し、夫婦として完全な相対理想を成し遂げることによって、神様を中心とする家庭を築き、善の血統を受け継ぐ子孫を神様の民として繁殖することにあります。
人類始祖は、神様の祝福を受けた最初の家庭を完成することができませんでした。彼らは、サタンの偽りの愛の因縁によって堕落し、エデンの園から追放されてしまいました。結果的には、神様の真の愛とは無関係な家庭を築いてしまったのです。人類始祖は、神様の善の息子、娘、善の夫婦、善の父母になることができませんでした。したがって人類は、偽りの父母、偽りの先祖から出発し、偽りの血統によって罪悪の子孫を繁殖してしまったのです。
そして人類始祖は、子孫に神様の真の愛、真の生命、真の血統を相続させることができませんでした。ですから、偽りの先祖の子孫である人類は、真の愛によって神様が願われる真の家庭を再び回復しなければならない宿命のもとに置かれてしまいました。もちろん真の愛、真の生命、真の血統は、共に重要なものですが、その中でも、一生涯の期間を越えて代を受け継いでいく真の血統が、より貴いのです。
超宗教的にお集まりになった青年学生代表の皆様。新しい心情文化世界を指向するこの祝典の主役が正に皆様です。皆様は、実に貴いものをもっています。
若さ、情熱、純粋、義俠心、勇気など、神様の本性に最も近い性禀を備えているので、神様は、皆様と共にいることを願われます。皆様がその開かれた心で、排他、反目、葛藤などの壁を越え、宗教和合のしっかりとした根を下ろさなければなりません。
そして、私の生涯を通して実践し、教育してきたことの一つが壁を崩すことです。私たちは、人種と宗教と国家の境界を越えて、共に調和して暮らさなければなりません。