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Sunday Oct 23, 2022
平和経 第381話
Sunday Oct 23, 2022
Sunday Oct 23, 2022
17.平和国連を通して平和天国を完成しよう
日付:二〇〇三年十月十五日
場所:韓国、ソウル、リトル•エンジェルス芸術会館
行事:「超宗教超国家平和協議会」創設韓国本部大会
尊敬する内外の貴賓の皆様。今日の世界は、前後、左右、東西、南北のどこを見回しても、戦争と疾病、人種紛争と宗教的葛藤、そして不倫と腐敗が荒れ狂う絶望の世界です。
大小二百ヵ国以上の国々が五大洋六大州に広がって角逐戦を繰り広げているこの地球星において、果たしてどの国が、今日の人類が直面している様々な問題を解決してくれると思いますか。五十年ほど前、世界平和政府を標榜して出帆した国際連合の現住所はどこにあるのでしょうか。
国連は、自国の利益に血眼になり、政治的な力学関係の奴隷になっている極度の利己主義者ばかりが乱舞する舞踏場となり、一歩も踏み出せない人のような姿に転落してしまいました。世界平和の具現はいうまでもなく、一寸先も予見できない今日の世界情勢に対しても、何の解決策も希望も提示できずにいます。
世界的混乱の原因
皆様。きょう私は、実に感激と感動に満ちあふれた思いでこの場に立ちました。私たちは、まず神様に感謝を捧げましょう。今や人類に光明の新時代が明けてこようとしています。神様の恩寵と愛が全世界を照らす平和の天一国を創建する天地開闢の鬨の声が、地軸を揺り動かしています。きょう私は、「平和国連を通して平和天国を完成しよう」という題目で、天がこの時代に人類に下さったみ言の一端をお伝えしようと思います。
この世界には、六十億に及ぶ人類が暮らしていますが、人間の根源がどうなっているのか、ということについて、はっきりと知っている人は誰もいません。失敗したのか成功したのか分からない不明確な過程で歴史は出発し、その歴史が継続して今日まで続き、今は六十億という人類になったのです。
出発が不明確であり、過程も不明確なので、その終わりも不明確にならざるを得なくなったのです。ですから、今日の世界は、混沌と混乱の連続です。
最初から正しい道を見いだしていたならば、混乱や混沌はなく、そのまま地上、天上天国に向かう一方通行となっていたのです。しかし、人間の堕落によって、そのような一方通行の道を失ってしまった人類の運命は、善でもあり悪でもあり、時には上がっては、また下がったりしながら流れてきました。
それでは、善に向かっていた道が、どうして下がっていくようになったのでしょうか。下がっていきたいとは思わなかったのですが、下がっていってしまったのです。それが問題です。善を続けたかったにもかかわらず、仕方なく下がっていってしまったのです。それでは、なぜ善に向かっていたものが下がったのでしょうか。人間の生活が善の絶対的な原則に反するときには下がってしまうのです。それは何を意味するのでしょうか。善と悪の交差を意味するのです。
この世のどんな王や大統領でも、自分たちの主権がいつ上がりいつ下がるのかを知らずに生きています。主権者は、永遠に上がることを願うでしょう。しかし、いかなる主権者でも、真の善の基準に一致せず符合しないときには、必ず勢いがなくなって滅びるようになり、下がっていくのです。
それでは、善悪を主管するのは誰でしょうか。いくら強大な権力を行使する王朝があったとしても、その王朝の支配権によって善と悪が左右されることはないという事実を私たちは知っています。言い換えると、いかなる主権者も、自分の思うままにこれを調整することはできないのです。何か見えない背後の力によって調整されているという事実を私たちは否定できません。
一つの国を見ると国法があります。善を立てるために国法は存在するのです。あらゆる国の憲法が、このように善を擁護し守るために制定されたのであって、破壊する目的で制定された法はありません。したがって、国法を犯せば、誰でも監獄に行くのです。
ところが問題は、どのような国でも、主権者の資質次第で善の基準が誤って適用されることもあるということです。ですから、人類は今日まで、繁栄する道と滅びざるを得ない道の二股の道であえいでいるのです。
人間の堕落の結果
人間は二重構造になっています。良心はプラスで天の側に属し、肉欲に支配された体はマイナスでサタン側に属します。本来は、心と体は神様を中心に完全に一つになるべきだったのですが、人間始祖の堕落によってそのようになることができず、体がまた別の主体の立場に立とうとしたので、心と体の間に衝突が起こり、ついにはサタンが体を占領するようになったのです。
堕落を通じ、愛の綱を伝ってサタンの血統を連結させ、人類を繁殖させてきたのです。これが問題です。この心と体の争いは、癌やエイズよりも恐ろしい、慢性的争いになっています。したがって、いかなる犠牲を払ってでも、体を再びマイナスの位置に追い込まなければならないのです。宇宙の法則によって、同じ極同士は反発し合うようになっています。しかし、主体と対象が完全に一つになれば、天運を受けるようになり、宇宙が自動的に保護してくれるようになっているのです。
絶対的な主体があれば、絶対的な対象、すなわち相対は生まれるのです。レバレンド•ムーンの生涯を見ても、天命を受けて出発した絶対的な主体の生涯の前に、アメリカが反対し世界が反対しても、絶対的主体はなくならず、かえって絶対的な主体を打った側は自動的に対象圏となって吸収されるのです。それは、善なる側に立って反対を受ければ、周囲すなわち宇宙が保護してくれるからです。そのような原理的な観をはっきりと知っているので、レバレンド•ムーンは、個人的な闘争、国家的な闘争、そして世界的な闘争を経ながら闘って勝利してきました。
人類歴史を調べてみると、今まで神様は、原則的な方向、すなわち真の愛の目的に向かって進んできたのですが、悪魔は、それとは反対の破壊的な勢力によって敵対してきました。サタンが先に人間始祖を堕落させて先手を打ち、家庭、氏族、民族、国家、世界を占有しました。最初に地獄行きとなった人間は、人類の最初の先祖アダムとエバです。天国に入ることができなかったのです。このように、サタン圏によって被造世界が先に占領されたという事実を、皆様は知らなければなりません。
それでは、悪魔とは何でしょうか。神様の民を自分の民にして占有しようとする存在です。他人の子女を拉致して自分の子女にし、厚かましく所有権を主張する恥知らずな者です。ところが、そのような罪悪が露見してすべて奪われるのではないかと心配するあまり、創造の根本となる神様の良心が向かうべき未来の道に、逆に向かって座りこみ、神様と人類の解放を妨げているのです。
その手段として、あらゆる人類の体を占領し、神様が最も理想として重要視される愛をめちゃくちゃにしてしまったのです。今日、皆様が目撃するフリーセックスがその良い例です。愛の道を混乱の中に陥れ、良心が体を自由に主管できないようにするのです。この二つがサタンの戦略であり戦術です。