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Thursday Dec 22, 2022
平和経 第424話
Thursday Dec 22, 2022
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14.父母国連を中心とした平和世界の創建
日付:二〇〇九年一月三十日
場所:韓国、京幾道、加平郡、天宙清平修錬苑
行事:真の父母様御聖誕九旬祝賀宴
尊敬する各国の首脳、そして地球村の指導者の皆様。大望の新年を迎え、公私共に御多忙でいらっしゃるにもかかわらず、きょうこの意義深い行事に御出席してくださった皆様を、私と私の妻韓鶴子総裁、そして私の家族全員の名で歓迎する次第です。きょうは、私たち夫婦が誕生した日です。
寂しく孤独な一本道の人生
皆様。天の摂理は、実に奥妙に進められます。青年期に入ったばかりの十六歳(数え)の身で天命を受け、天の道を出発しました。今でも、きのうのことのようにはっきりと感じられる出来事でした。一九三五年の復活節の早朝、まだ冷たい北風が吹きすさぶ初春の定州の地、猫頭山のふもとで、私は天にすがり、身もだえする一世一代の大決心の瞬間を迎えました。
ただ畏れ多く、夢のような天の命令を前にして、必死に辞退する私の胸は、いつしか神様の熱い涙で満たされていました。山と野原、そして家と学校ばかりを夢中になって飛び回っていた私の思春期の時代は、いち早くこのように生死を懸けた祈祷と果てしない挑戦の海へと飛び込んでいくようになったのです。
そして、九十歳の誕生日を迎えるきょうに至って回顧してみれば、私の人生は実に寂しく孤独な一本道の人生だったことを告白せざるを得ません。天の召命を受けたその日から、私の一生は、ただ天とのみ通じながら神様のみ旨を成し遂げるために走る、マラソン選手のような人生だったのです。
周囲を見渡してみたり、誰かと妥協したりできる、そのような道ではありませんでした。師を訪ね求めていくことができる道ではありませんでした。肉親の父母にさえ孝行できない道でした。天命に従い、六十五億の人類を胸に抱き、息を切らせながら目的地だけに向かって疾走してきた血と汗と涙の長い苦難の歳月でした。
皆様。今私たちの前には、約束の年二〇一三年のその日が厳粛に近づいています。
天が数千年間待ち続け、真の父母様が生死の境を数限りなく行き来しながら築いてきた基盤の上に、数千億の人類が願ってきた地上•天上天国完成のその日が、四年後にそびえ立っています。避けていける道ではありません。休んでいける道でもありません。途中で放棄できる道ではないのです。
またその道は、天運の導きに従い、私たちが共に歩んでいくべき宿命の道です。希望に満ちあふれ、喜びで完走しなければならないコースです。祖父母、父母、子女、孫と孫娘の四代が共に手を取り、ハレルヤを歓呼しながら迎えるべきその日が、皆様の目の前で広がるのです。
国連は一家族の姿で奉仕すべき
世界の指導者の皆様。きょう私たちは、実に歴史的な一日を慶祝するためにこの場に集まりました。去る六十有余年の間、それでも天の側に立って人類の福祉と平和のために総力を注いできた国連の崇高な努力と精神を、歴史は忘れないでしょう。
しかし、三〇〇〇年に向かって怒涛のように疾走する今日の世界は、旧態依然たる既存の国連の処方箋では、はなはだ力不足であることを、自他共に認める時点に来ています。言い換えるならば、今のこの時は、後天開闢時代の「新しいぶどう酒」を入れる二十一世紀の人類にとって、「新しい皮袋」が切実に必要とされる時点だというのです。
この歴史的な要請に添って天が祝福としてくださったものが、正にきょうこの場で宣布する「父母国連」、すなわち「平和国連」です。平和の王である真の父母の資格で、私が人類に伝える天の特別なプレゼントです。それでは、「父母国連」とはどのような意味でしょうか。関心をもっている方々もいるでしょう。しかし、難しく考える必要はありません。
国連とはどのような意味でしょうか。すべての国家の連合体ということです。それで「国際連合」と呼ぶのではないですか。第二次世界大戦直後に、これ以上戦争のない平和世界をつくるという念願の中で創設された世界機構です。百九十数ヵ国が会員国として加盟している世界政府のような機構です。毎年、数千億円の予算を使っている地球村の大企業と同じようなものです。
しかし、私が生涯を通じて説破してきた「神様のもとの一家族(One Family Under God)」の教えの次元で一度考えてみてください。国連も結局、一家族のような姿で、人類の平和のために奉仕しなければならない使命をもっています。人類一家族の範疇を抜け出すことはできないのです。
父母国連格の平和国連
したがって、後天開闘時代を出発して天が宣布した「アベル国連」の立場から見れば、既存の国連はカイン格の位置に立っている「カイン国連」です。既存の国連が百九十三ヵ国の会員国を抱えているのに比べて、わずか二年にしかならない「アべル国連」は、既に全世界的に百九十四ヵ国に支部を置き、躍動的に平和運動を展開しています。
しかし、カインとアベルは兄弟間の横的関係です。したがって、家庭の秩序と法度を立てて治めるには、縦的な父母の役割が必須です。カインとアベルは、兄弟として一つになり、父母に従順に従うという天道と天理に従わなければなりません。
ですから、世界的規模で「カイン国連」と「アベル国連」は、父母格の国連である「平和国連」の名のもとに一体になり、平和世界の創建のために過渡期的な使命を果たさなければならない義務があるのです。
これから「平和国連」は、天宙平和万王の王として登極された真の父母様を中心軸として、世界各国に派遣された分捧王たちを先頭に立て、地上•天上天国完成のその日を繰り上げる使命を果たさなければなりません。
真の父母の代身者と相続者の使命
それでは、分捧王とはどのような意味でしょうか。これもまた関心をおもちの方々がいるでしょう。イエス様当時のことを考えてみてください。イエス様に侍って人類一家族の夢を成し遂げる弟子たちが受けるべき職位であり使命が、正に分捧王でした。
ですから、その分捧王たちが、イエス様の分身として世界に通じるローマの道を通り、地球星の至る所に派遣され、イエス様の代身者、相続者としての使命を完遂しなければならなかったのです。そして、イエス様に侍ってこの地球星に平和の王国を創建することが、その当時の分捧王たちの使命だったのです。
同じように、今人類の真の父母である平和の王から分捧王の使命を受けた世界の指導者たちは、真の父母の代身者と相続者としての責任を果たさなければなりません。つまり、この地に永遠の平和を定着させる天命を完遂しなければならないという意味です。人種、宗教、国家、文化の壁をきれいに崩し、「神様のもとの一家族」の平和天国を創建する真の愛の溶鉱炉の使命を果たさなければなりません。私が既に世界的に組織し編成しておいた「平和軍」と「平和警察」も、この崇高な使命に総動員されるのです。
貴賓の皆様。皆様は、きょうこの歴史的な大会に参席することによって、天の召命を受けました。
肉的五感にのみ頼って生きている皆様の目には見えないかもしれませんが、今皆様お一人お一人の後ろには数千、数万人の善なる先祖たちが共にいるのです。天の命を受け、皆様を助け、激励するために駆けつけてきた有り難い方たちです。彼らは今、喜びと歓喜に満ちあふれてハレルヤを叫んでいます。
皆様の霊的な五官を稼動させてみてください。私たちの人生に絶対的に必要な要素である万物も、両手を大きく広げて皆様を歓迎しています。三〇〇〇年に向かって疾走する今日の時代は、ために生きる人生を中心とした真の愛の時代です。後天開闢の時代です。寂しく野原に咲いている一輪の野菊も、真の愛を与え合うことのできる真の主人を待っているのです。
私が「二十一世紀は環太平洋圏の時代である」と宣布したのも、このような脈絡からです。歴史の中心軸に従い、絶えず発展、移動してきた人類文明圏の帰着地が環太平洋圏です。六大州を抱く太平洋圏を保護し、愛し、今後人類の命を守ることができるように養い育てなければならないのが私たちの責任です。
み言集は大勢の学者たちが研究すべき天理の宝庫
皆様。神様を父母として侍り、一家族となって暮らさなければならない人類に、今まで私が説破してきた天のみ言を記した本が、既に一千巻以上になっています。実に途方もない分量です。一人の人間としては、一生をかけても読破するのが大変なほどの分量です。このみ言集は、歴史を通して大勢の学者たちが研究し、発掘しなければならない天理の宝庫です。
皆様は、きょうこのような膨大な天理の核心内容を記した小冊子を受け取ってお帰りになり、御家族の方々全員で精読され、今後、皆様の家庭の家法、家庭の伝統としてくださることを願います。
もし皆様の家庭が、この冊子が伝える教えのとおりに暮らすならば、天運も皆様の家庭を避けていくことはできず、青史に輝く聖人、聖子の家庭となるでしょう。万王の王、神様の大いなる祝福が、皆様の家庭と国、そして全天宙の上に高く高く、満ちあふれることを祈ります。ありがとうございました。