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Saturday Feb 17, 2024
御旨と海 第18話
Saturday Feb 17, 2024
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成功の基礎を作ること
今年ニュー・ホープ号がマグロ釣りトーナメントで、一等賞を獲得したというのを皆さんは聞きましたか。皆さんはどう思いますか。モーニング・ガーデンにただ座って何もしないで、その賞を先生は勝ち取ったのでしょうか。違いますね。先生は毎朝、太陽が昇る前に出かけていきました。先生はマグロが食い付いてくることを知っていて、一日中釣りのラインをただ握っていただけでしょうか。そうやって他の誰よりも多くのマグロと一等賞を先生は獲得したのでしょうか。違います。そういうことはあり得ません。「今年はどうしてニュー・ホープ号が一等賞を獲得したのだろうか」と言った人は、今年は誰もいませんでした。そういう疑問を抱いた人はただの一人もいませんでした。なぜニューホープ号が一等賞を得たか全員が知っていたし、先生がそれを得た時、不平を言った人は誰もいませんでした。
先生はこの数年間、毎日とても真剣な気持ちで出かけました。そしてハンドラインの新しい技術を開発し、それを何度も何度もテストし、それが使えることを証明しました。実際それが最も良い方法だという点には疑いの余地がありません。だから今、他の人々にも同じ方法を使うように言うことができます。その指示に忠実に従った人達は誰よりも多くの魚を釣ったのです。
周りにいた人達は間違いなく感銘を受けており、皆奇跡が起きたのだと思いました。とにかく、多くの人達がやってきて質問をしたり、あたりを見回したりしていましたが、彼らは先生がこの面で専門的な技術を身に付けたことを知っています。そして先生の方法を知りたいと思う人達は船の中を秘かに調査して、何かを見つけ出そうとしていました。今、もうマグロ釣りセミナーをやると言ったならば、先生の方法に興味を持っているたくさんの人々が間違いなくやってきて、先生の言うことに耳を傾けるだろうということを先生は知っています。
先生は約十時間の講義内容を持っています。少なくとも十時間、先生はマグロ釣りについて講義できます。今、その講義を皆さんは聞きたいのですか。先生がそういう内容を知っており、そのような講義ができるということは疑いの余地がありませんが、時間がありませんので今日はそれをやりません。皆さん、がっかりしましたか。もしマグロが聞くことができれば、先生のセミナーに大変興味を示すでしょう。先生がやってみなかったことは何もありません。すべての漁師がやっていることもやりましたが、先生はそれよりも数段階上を行きました。もし何かやらないものがあったとしたら、それは仕事の成就とは関係ないからで、だから当然先生はそれをやりませんでした。しかし使えるものは何でも、仕事の成就に役立つものは何でも、先生はやってみました。やらなかったもの、やろうとしなかったものは何もないと先生は確信を持って言えます。多くの専門家達がやってきて、簡単に二本、三本、四本の魚を捕るというようなことはあり得ません。そういうことはありません。しかしここでは、以前に魚釣りをやったことのない人がやってきて、五本、六本、七本とマグロを捕ります。経験のない人がやってみて、シーズン全体を通して一本釣ることができれば、彼はとても運が良いのです。もちろん先生はそういうことを皆知っています。
最初魚釣りを始めた頃、先生は何週間もの間一本のマグロも釣れませんでした。その頃はもっと多くのマグロがいたし、多くの専門家達が先生の周りで釣り上げていました。その中で先生はたて続けに十五本のマグロを逃がしました。始めたばかりの頃はそうだったのです。最初は簡単ではなかったけれども、一旦要領を見だすと、次から次へと釣れるようになりました。先生が教えている現在、皆さんは経験したことがなくても釣ることができます。五年前には、マグロは一ポンドたったの五セントでした。我々がマグロの値段を徐々に上昇させる働きをしています。我々は儲けてはいません。まだですね。今のところむしろ損をしています。今年、その値段が二ドル五十セントに上がりました。つまり大きなマグロを釣れば、約二千ドル稼ぐことができます。今年何隻の船がやってきたか、皆さんも実際に見るべきでした。何百隻とやってきました。来年は値段が少なくとも三ドル五十セントに上がることを我々は期待しています。つまり一本のマグロで三千ドル以上になります。そのため何隻の船がやってくるか、皆さんは想像できますか。一本のマグロを釣れば、十五頭の牝牛以上のお金になります。だから一つの釣り糸に十五頭の牝牛です。普通の魚釣りではありません。
いつの日か女性が一人でマグロを釣る日が来ることを先生は期待しています。今の所、女性も少なくとも二人いればマグロを釣ることができます。先生は女性達が男性達に交じって魚釣りをする日が来るのを、本当に待ち望んでいます。女性の皆さん、皆さんは女性だからこういうことには関心がないんですね。(あります)分かりました。それでは女性達にも船をあてがうことにしましょう。
三本のマグロを釣れば大体一万ドルになります。これは一つの家族の食事代を一年間賄うことができます。そういうお金を得るために何隻の船がやってきて競争すると思いますか。誰が最も反映しますか。グロースターのような町です。釣れる魚の数は変わらないのだけれども、十倍もの数の船がやってきます。漁師達はその小さな田舎町でお金を使うことになります。一方、マグロの値段が上がれば、当然彼らの利益になります。
今年、我々は百六十五本のマグロを釣りました。信じられない程です。昨年に比べれば百五十パーセントの増加です。昨年、我々は六十四本のマグロを釣りましたが、その当時としては物すごい数でした。しかし今年はそれよりも百本も多かったのです。来年、我々は五百か六百のマグロを捕ることができます。しかもそれは割当数の三分の一にしかなりません。それを達成した時のことを考えてみなさい。また割当の半分を達成した時のことも考えてみなさい。いつの日かそれができます。そう先生は確信しています。
結果を得るために自らを投入する
先生が以前、山で猟をしていた頃の評判はたいしたものだったのです。どんな人と比べても先生が良くできました。しかしそれまで銃を使ったことがなかったので、まず最初は粘土の標的で練習しました。そしてすぐに二十五の標的のうち十八を射ち落とせるようになりました。これはかなり良い成績です。先生は反射能力に優れています。まあ、最初猟に行った時、朴大佐を連れて行きました。朴大佐は長い間、韓国陸軍で働いており、数年間ライフルの教官をやったことがあります。しかし、先生のほうが彼よりも良い成績を上げました。先生のことを有能な人間だと皆さんは思いますか。先生に従って来る気持ちが本当にあるならば、皆さんも先生のようになるべきです。少なくとも先生を真似しなければなりません。そして自分の実力をある程度は示さなければなりません。もう一度、皆さんに聞きますが、皆さんはチャンピオンですか、それとも自分のことをチャンピオンになる候補者だと思っているのですか。皆さんは人がどうしても必要なのです。ただじっと座っていて、人々が皆さんの所へやって来ることに期待を持っているのですか。皆さんは何をすべきですか。
死んだふりをします。そうすると誰か皆さんの近くを通りかかった時、同情してくれるでしょう。皆さんは何かを始めなければなりません。何かが起きるきっかけを作らなければなりません。鼻で何の臭いをかぎますか。耳で何を聞くのですか。手で何に触れるのですか。とにかく皆さんは何をするのですか。皆さんは人類のために臭いをかぎ、人類のために聞き、人類のために触れなければなりません。
皆さんはクモの巣を見たことがあるでしょう。先生はクモの巣、特に鬼グモの巣に魅せられました。普通皆さんは、巣にクモが見当たらなければ、それは死んだクモの巣と考えるでしょう。しかし、その巣に何かを投げ付け、それ引っ掛かるとすぐにクモが現れます。必ず現れて来るのです。皆さんは自分のクモの巣を持っていますか。もし何かが引っ掛かって来たならば、何だろうと思って皆さんは出て来ますか。物事に対するそういう感受性を持っていますか。もし持っていなければ、皆さんはクモのレベルまでも達していないということになります。クモは新しい場所に移動したならばすぐに巣を、つまりネット・ワークを張り巡らし始めます。
クモは巣を正確に作らなければなりません。感覚と感覚の間を正確に移動しなければなりません。そうすることによって糸が連結されて巣になります。それをクモは何千回と行います。全く巣作りの専門家ですね。それについて考える必要すらありません。嘘だと思うならば、クモの巣のある所に行って、どうやって巣を作っているか観察してみればよいでしょう。先生は何度も実験してみたのです。蝿や昆虫を投げて様子を見ました。最初クモがやることは、その虫を巣の中で包み込むことでした。それが何であるかを調べる前にそうします。それからしげしげとそれを見つめてから食べ始めます。皆さんも同じように、正確に物事をなすべきです。巣を作って、それに何かが触れたならば、出て行って真っ先にそれを捕まえます。それから見て、何を捕まえたのかを判断します。一旦巣に掛かったならば、昼食を取りに行ったり床に付いたりしてはなりません。例えば、もし誰かが皆さんの話を聞きに来たいならば「もう十二時だから、今日の所は休んで、それについては明日話しましょう」などと言ってはなりません。一晩中起きていて彼と話さなければなりません。その人が皆さんの言うことを理解できるならば少しばかり休息を取っていいけれども、彼がメンバーになるまでは続行しなければなりません。
分かりますか。クモの考えることすら考えられなければ、皆さんは一体何になれるのですか。皆さんは人材が必要ですが、その他に何が必要ですか。皆さんにはお金が必要です。しかし人材がいれば、お金も持つことになります。最初にお金を持ったとしても、人が皆さんに従って来るとは必ずしも言えません。しかし最初に人材を持てば、お金は間違いなくついて来ます。
今、行動を起こすことを決意したとして、どの方法を皆さんは用いるつもりですか。タイガー・朴の方法に従うつもりですか。それともドクター・ダーストの方法ですか。どうしてタイガー・朴だと言うのですか。皆さんはアメリカ人です。不思議ですね。先生はタイガー・朴を個人的に訓練し、彼は彼で闘魂を、チャンピオン・シップ精神を開拓しました。カープ(全大原研)でない者、手を挙げなさい。皆さんはカープのメンバーでなくても、カープに関心を持っていますか。では今からカープに入ったらどうですか。先生は変装して、キャンパス内を直接見て回るかも知れません。先生だと分かっても騒いではいけません。ただ続けるのです。このように先生がキャンパスにやって来るのを皆さんはみたいのですか。そのようにして現れたとしても、皆さんには先生が絶対に分からないでしょう。