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Tuesday Feb 27, 2024
御旨と海 第26話
Tuesday Feb 27, 2024
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自分自身の基台を造ること
先生が心配しているのは先生自身の信用ではありません。皆さんに確立してほしいのは皆さん自身の信用なのです。皆さんは何かを達成しなければなりません。将来皆さんが安心して暮らせるような基台を先生は造りたいのです。さもなければ、先生がいなくなった時の迫害は物凄いものになるでしょう。だから先生は急いでいます。だから先生は幾晩も眠らなかったり、三年間の努力を一年間に縮めたりします。
「お父様、この企画にもう少し時間をかけてはどうですか」と多くの人は言います。水産業が繁栄するようになれば、先生は何百隻という船を寄付したり、あらゆる良い企画のために分け与えたりしたいと思います。重要な点は、あまり経費をかけずにどうしたら良質の船を造れるかです。それができさえすれば、アメリカ人は一生懸命働いて船を寄付することができるようになります。しかし皆さんはそのアイデアは好きかもしれないけれど、あまり一生懸命働きたくないのです。
皆さんの性質は先生も良く知っています。一生懸命働く必要がなければ働きたくないと皆さんは思っています。しかしこれは皆さんが実績を上げる唯一の方法です。先生は皆さんを押し出さなければなりません。そして皆さんは実績を上げ、そして利益を得ます。船一隻の費用は最低二万五千ドルです。それを売るならば小売り価格は約三万ドルです。資材だけで一万六千ドルします。残りは労賃です。最初の船は、皆さん自身が自分の企画用に使うものです。だから今後造る船も同じ位良質で、しかももっと安いものにする必要があります。いろいろな部品を自分達の手で作るという方法も一つあります。買う必要のある部品は大量に買えば良いでしょう。そうすればずっと安くなります。あらゆるものに目を光らせ、安売りしている時に何でも買うようにすれば二、三千ドルの費用を浮かすことができます。浮いたお金で、船を造っているメンバー達に何かをしてやれば良いでしょう。
我々はこの企画のために、少なくとも二千万ドル投入しなければなりません。もしこれだけの金を銀行に預ければ、何もしなくても毎年三百万ドルが入って来ます。二、三パーセントの利子率でこれだけ入ります。それはたいして多くはないけれども、決して少ない額ではありません。初めこのように投資すれば、最初の二、三年間は損をするだろうということも先生は知っています。最初の投資額の三分の一まで損をするかもしれません。損をするかもしれないけれども、新しく企画を始める時はそういうものだということも先生は知っています。工場で働く時、普通皆さんは二、三時間働いてそれから休憩します。それからまたもう少し働いて、それからコーヒーを飲みます。四、五回休憩を持つころには仕事を終える時間になっています。しかし先生は仕事をそのようには考えません。先生はもっと早く仕事を終わらせるため、二十四時間ぶっ続けで働くのが好きなのです。食事には一時間もかかりません。その半分で十分です。最も早く食べる方法は、食物を手でつかんで食べることです。先生は早く食べる訓練をしました。だから一食を一分で食べることができます。すべての食物をスープの中に入れて、それを飲み下せば良いのです。想像できますか。「どういう生活様式なのだ」と皆さんは思うかもしれません。それは基台を造るための生活様式なのです。そういう生活様式なのです。
皆さんに選択の自由があり、もし地上天国の基台を造りたいと思っているのであれば、昔のやり方をいつまでも続けることは許されません。物事を実現するためにはそれを忘れ、全く新しい方法を工夫しなければなりません。夕暮れがやってきた時、それが朝で太陽が昇りかかっているのか、それとも夕方で太陽が沈みかかっているのか分からないほどまでに、熱心に働いたことが先生はあります。何か食べた時、それが朝食なのか夕食なのか分かりませんでした。皆さんはこれを聞いて作り話だと思うかもしれませんが、先生はずっとそういう生活をしてきましたし、またそういうことがあったのも本当なのです。
先生は韓国の記録保持者です。我々は三階建ての強化鉄骨とコンクリートの基礎を持った、一和の工場を造りました。これは普通の建築物でこれを建てるのに普通は二、三年かかります。計画に六カ月、準備にさらに六カ月、そして実際に建設するのに少なくとも一年かかります。しかし我々の工場は、始めから終わりまで三カ月しかかからなかったんです。ランプともう二組の交替組を使って、二十四時間コンクリートを流し続けました。そのようにやりました。修練所は二十八日間で建てたのですが、ある人が二、三日どこかに行って戻ってみたら、そこにビルが建っていました。だから彼は、自分が道に迷ったと思ったんです。我々はもう一つ、最初のものほどは大きくないが、それでもかなり大きい修練所を建てましたが、それも七日しかかかりませんでした。基礎も含めて、家を一軒建てるのに七日しかかかりませんでした。こういうことが皆さんには想像できますか。
皆さんの仕事のテンポに先生はいらいらしてくるのです。先生はそれを見たいとすら思いません。皆さんは仕事を延ばしに延ばして、とてものろいのです。庭を造るように言われて、やる気があれば二、三日ですむところを、今まで二カ月もそのままにしています。仕事を始めてさえいません。今先生はアメリカ人について研究しています。皆さんのことを知ろうとしているのです。先生は今、皆さんのためにすべてを準備するにはどうしたらよいか、迅速かつ効果的な生産のやり方を皆さんに示すにはどうしたらよいのかについて考えています。それは皆さんのためです。
皆さんは、生産速度を上げるにはどうしたらよいか研究しなければなりません。必要ならば機械を発明すればよいのです。指導者は責任を引き受けなければなりません。もし彼ができなければ、他の人が代わりにそれをやらなければなりません。こんなに一生懸命やろうとする工場は他にないのです。まあ、我々は道理をわきまえていなければならないのですが、できるだけこの三百隻の船の費用を少なくするように努力するつもりです。我々は費用を切り詰めることができます。それは間違いありません。皆さんはどうなのですか。これは最も良い方法だと思いませんか。それならゆっくり働いて少ない利益で満足するのですか、それとも一生懸命働いて大きな利益を得たいのですか。最初の方がずっと易しいのです。しかしもう一方の方が長い目で見てより確実なのです。そしてそれが皆さんの基礎となります。
誰もこういう考え方をする人がいないことが先生には信じられないことです。いずれにせよ、我々は二万ドル以内で全部を造ることができます。すべての部品、トレーラー、その他のすべてを含めてです。間違いありません。メイコは今トレーラーなしで二万四千ドルです。皆さんはもう我々の船を見ましたね。美しい船でしょう。正直言って、メイコ船はそれよりも一階級下がります。我々の船は今でも二十五ノットで走ることができます。二十五ノットから三十三ノットが小さな船の最適速度ですが、我々の船は今でもその速度で走ることができます。それに中型の船と同じ位安定しています。船は造ることができます。それは疑問の余地がありません。我々はそれを比較的物価の安いアラバマで造らねばならないかもしれませんが、そこは天候が良いので、青空の下と言えるような場所を用いることができるでしょう。これで三百隻の船の建造問題が解決したわけです。