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Saturday May 20, 2023
真の父母経 第173話
Saturday May 20, 2023
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19 アメリカの(キリスト)教会を見ると、若い人々がいません。ですから、若い人々を私たちのような人々に育てて、その教会に送らなければならないと思います。その次に、共産主義の脅威に対する防備に、誰かが責任をもたなければなりません。私たちの兄弟が今、鉄のカーテンの中であるとか、共産圏国家の地下で命を懸けて闘っています。彼らの中の一人がお父様に遺書を送ってきたのですが、「お父様、最期の時が迫ってきました。いつか霊界でお目にかかります」という内容の手紙でした。このような闘いをしているのです。誰が共産主義を防ぐのですか。私たちしかいないというのです。
20 一九八〇年十二月に、アフリカで私たちの宣教師が犠牲になりました。その報告を聞いて、「君は、自らの行くべき道を行ったのだ。その国の統一教会の先祖になるだろう」と言いました。「君がもし、私のような立場で、世界のためにそのように死んだのであれば、世界の先祖になるだろう」と思うのです。私も、そのような道を歩んでいます。その人のために同情しなくても、彼は誰よりも公的な人生を生きたのです。
21 ある宣教師が、アフリカで暗殺されました。今まで拠点となる地がなくて、多くの苦労をしました。共産勢力が、父母様に従う人々を見たところ、すべて問題だったので、暗殺したというのです。暗殺するとき、「お前の願いは何か」と尋ねたところ、「願いはない。私は、私たちの父母様がいらっしゃる所に向かって敬拝をしてから逝くことができれば、何の後悔もない。私は勝利者として、父母、親戚、故国を離れて、アフリカの奥地で一人逝くとしても、悲しむことはしない。愛の道理である天道を明らかにして逝くのだから、死ぬとしても、恐ろしいことがあるだろうか」という遺言を残して逝きました。その人は日本人です。
愛が慕わしくて、「愛の天国に行く」と言って国境を越え、世界の孤独な場で死の道を行くとしても、死を恐れることなく行けるその男性は、どれほど歴史的な人物でしょうか。そのように行動したのは、父母様を通して愛の道を知ったからです。愛の道において教えてくれる教育が、本当の教育です。愛の場において約束したことは、千年、万年たっても忘れないのです。霊的な体があり、肉的な体があれば、霊肉の細胞がすべて共鳴する場で愛の心が通じる過程では、そのようになるというのです。ですから、愛を中心として、愛し合う間柄で約束したことは、千年、万年たっても忘れません。
22 皆さんが宣教に出て困難にぶつかるたびに、お父様が獄中生活をしながら迫害を受け、今も法廷闘争をしていることを思えば、相当な力を得ることができるでしょう。それが困難でも克服しなければならず、自分が責任を果たさなければならないことが分かるでしょう。
皆さん自身が、お父様の生涯を通して影響を受けたのと同じように、皆さんの生涯を通して、後代が影響を受けるというのです。同じです。そのようなことを、今後、歴史に記載する材料にしなければならないのですが、誰にでもあり得る普通の材料は、歴史に残りません。悲惨で唖然とするような材料が、歴史に残るというのです。
アフリカや南米など、このような開放されている社会は問題になりません。しかし、閉鎖された社会にいる私たちの食口の中には、今、監獄に入っている人もいて、あるいは死刑になった人もいるのです。このような事実は、これからの歴史に非常に大きな影響を与えるでしょう。
23 開放された社会に宣教師が出掛けていますが、一般の統一教会員たちが知らない間に、閉鎖された社会にも宣教師が入っています。そのような人の中においても、国際祝福結婚式に(直接)参加すべき人がいるのですが、そこでこの日を記憶しながら、国際祝福結婚式(の日)に臨んでいるのです。
そのような人々によって伝道された人たちは、どれほど父母様に会いたいと思うでしょうか。しかし、父母様に会うことができずに帰っていくのです。このような大衆集会の場に参加することを願うのですが参加できないというのです。道端で会ったり、どこかで会い、互いに指示をしたり、受けたりして行かなければなりません。そのような事実がいくらでもあるのです。
皆さんが苦労した記録もあると思いますが、閉鎖された社会の背後で、このような過程を経てきながら宣教をした記録も多いということを、いつも覚えておかなければなりません。開放された社会に行っている宣教師たちが大変だとしても、そこに行っている宣教師たちほどではないというのです。彼らはそこにいる間、一瞬も気を抜くことができません。真理の言葉を語っても、その一言ゆえに、自分のすべてが破綻することがあるというのです。
24 共産世界で暮らして霊界に行った人々が、「統一教会が世界的な使命を担ったとするなら、共産世界にまで入ってきて伝道をしなければならないのに、なぜしないのか」と讒訴する可能性があります。今も、共産治下の監獄に私たちの食口がいることを知らなければなりません。
一九七六年にアメリカのベルベディアから全世界に宣教師を送り出したのは、世界から迫害を受けようというものでした。お父様が問題になる中で、宣教師たちが全世界的に迫害を受けるのです。ですから、霊界や世界の人々が、「レバレンド・ムーン!そのような真の道があるならば、その道を私たちの国民に知らせなければならないのに、なぜ知らせてくれなかったのですか」と讒訴することはできません。宣教師たちが出向いているので、讒訴できないというのです。お父様が言ったことが事実であるとすれば、統一教会に神様の祝福の日が待っていることは間違いありません。
左翼勢力の組織的反対
フランスの統一教会爆破事件は、共産勢力が介入していたことが明らかになった。この事件に対しては、アメリカの国会議員と朝野の人士たちまでもが問題視した。また、あるときはベルベディア修練所も爆破するという情報が人り消防署と警察が動員されたこともあった。ニューヨークでは、真の父母様に対する反対デモが起こった。このような反対勢力は、大部分、国際左翼勢力がその背景に存在していた。
25 一九七六年一月二十三日、フランスのパリにあるヴィラ・オプレの統一教会で爆破事件が起きました。これは摂理的に見るとき、相当な被害だと考えることもできますが、私はそのようには考えません。かえって、良い兆候であると見るのです。統一教会、少数の人々が属しているこの団体を、全世界の共産勢力とキリスト教が攻撃するという事実は、強者が弱者を攻撃するものだという結論が出てきます。
「ニューヨーク・タイムズ」の記事を見て分かるように、共産勢力と保守主義のカトリックやプロテスタントの信者たちがデモをするなど、私たちに反対していると言いますが、それは全体的な傾向から見るとき、大衆が私たちに同情する良い内容だと思うのです。強者が弱者をたたけば、弱者が間違っていたとしても、一般の人々の心理は、弱者に同情するのです。統一教会は一つも間違っていません。
今回も、統一教会をなくそうという声が上がったときフランスの警察は、「国家に被害をもたらすことをしていないので、宗教の自由を許す国として、何もすることはできない」と言いました。このようなことを見ても、一般の人々がそのような観点で統一教会を詳細に理解するようになり、それは弱者を陥れるためにしたことだという認識さえもつようになれば、大衆は完全に私たちの側に付くようになると考えるのです。
26 フランスの教会爆破事件によって、男性食口と女性食口が負傷しましたが、彼らは英雄になりました。そして、フランス人ではなく、オランダとノルウエーから来た人が負傷したというのは、さらに歴史的なことです。
外国人たちが犠牲になったというのは、国際(伝道)機動隊の伝統がしっかりと立つ良い歴史的材料だと見るのです。私たちがフランスのために、ヨーロッパのために活動していてこのようになったことをフランス国民が知れば、フランス国民は、オランダにも頭を下げなければならず、ノルウエーにも頭を下げなければなりません。
国際(伝道)機動隊にアメリカ人が多くいて、フランス人、ドイツ人が多くいるとしても、他の国から来た一人がこのようになれば、その一人のゆえにその国は、世界的な尊敬を受ける国家になるというのです。このような観点から、これは驚くべき事件です。
この爆破事件によって、国際(伝道)機動隊は命を捧げるとともに、死ぬまで天のために闘ったという伝統を立てることができ、輝く新しい歴史的な基準が残されるという事実を考えるとき、彼らは世界の歴史における英雄になったというのです。
27 今までは、サタン側が統一教会を打つとしても、言葉で打ってきました。言葉で打っただけであって、暴力を行使して統一教会を破壊することはありませんでした。ところが、フランスで起きた爆破事件は、蕩減をして天が踏み越えていくに当たって、かえって良い条件になったのです。
フランスで統一教会が爆破されたという事実は、統一教会が歴史的な蕩減条件を立てるに当たって、一つの条件になったというのです。サタンが、打ってはいけない領域を打ったというのです。それは、私たちが攻勢をかけていける一つの条件になります。ですから、反対し、迫害するすべての出来事は、偶然に起こるのではありません。結局は、統一教会が勝利できる、外的条件を天が立てていくのです。
28 一九七六年六月のヤンキー・スタジアム大会を中心として、大きな闘いか起きるでしょう。反対勢力があらゆる方法で私たちを包囲することも知っています。ありとあらゆることをしようとするでしょう。そして、一九七六年のワシントン大会さえ越えれば、歴史的な転換時代に入ります。
今から約四ヵ月残りました。残ったこの期間を中心として、ひっくり返す段階に越えていくと見るのです。自分たちが不利な立場に追いやられることが明らかなので、最後の発悪をするのです。
パリの統一教会がテロに遭ったのもそうです。アメリカでもそのような現象が起きる可能性があります。ベルベディア修練所も爆破すると言われ、消防署から人が来たり、警察が動員されたりすることがありました。フランスでそのようなことが実際にあったので、信じざるを得ないのです。
それは、保守的なキリスト教と共産党が共謀して行ったというのです。それを「ニューヨーク・タイムズ」が正式に報道したので、もはや「共産党が背後で操っている」と私たちが白昼に宣伝しても、アメリカ国民は反対できなくなりました。今や、有利な条件を中心として、越えていく段階にあるのです。
29 一九七五年、アメリカのニューヨークで、お父様に対する反対デモが起きました。ありとあらゆる人々が来て大騒ぎになりました。「デイリーニューズ」は、五日間、四面にわたってシリーズで私たちに関する記事を載せました。トップを走る新聞社でそのようにしたとすればこれは衝撃的な事件です。それほど、私が問題になっているのです。これからは攻勢をかけて越えていきます。天倫の時になれば、アメリカではなく全世界が何を言っても、天のみ前に押し寄せるようになるのです。
30 統一教会に、なぜ若い人々が入ってくるのでしょうか。白人の若者が徐々にたくさん入ってきています。サタンの側で統一教会のレバレンド・ムーンを最も憎むのですが、憎んでいる人々の息子、娘たちが入ってくるというのです。それはあだ討ちです。恨を解くことです。
サタンは神様の息子、娘を捕まえて殺しましたが、天の側は怨讐サタンの子女たちを連れてきて、殺すのではなく、生かしてあげるのです。それが違います。それで、「反対父母の会」ができました。
歴史始まって以来、自分の息子、娘を拉致するという出来事がどこにあったでしょうか。二十世紀に、先進国の代表国家と言われるアメリカで、最も極悪なことが起きています。これは歴史にないことです。
31 「ニューヨーク・タイムズ」や「ワシントン・ポスト」が統一教会に反対し、全面的な攻勢を仕掛けてくる際に、記事を見てみると、「反対父母の会」というものがあります。若者たちがお父様に付いていくので、統一教会の洗脳工作によってみな狂ってしまったと悪宣伝するための「反対父母の会」、若者たちを拉致していって逆洗脳するという「反対父母の会」があるのです。その「反対父母の会」がある一方で、私たちは、それに対処するための「賛成父母の会」という組織をもっています。
ところが、言論機関は、「反対父母の会」に三百五十人が集まれば、丸をさらに一つ付けて三千五百人と伝え、三十五人集まれば三百五十人と報道するのです。私たちはその時、七百人近く集まって「賛成父母の会」の会議を行ったのですが、これは丸を一つ抜いてしまい、七十人だと書いたのです。
これは、アメリカの言論界に、既に共産勢力が浸透していることを意味します。共産勢力によって完全に左右されるアメリカの言論界だと見なければならないのです。そのような闘いをしています。これは、すべての言論界を結集して、お父様打倒運動をしようということを示しています。一九七六年が最大の激戦の時期でした。
32 統一教会では、孝の道理を教え、忠の道理を教え、聖人の道理を教えています。
神様の息子になろうとすれば、国家主義的愛国者の名をもっているだけではいけません。世界のために生きた愛国者の名をもたなければなりません。孝子にしても、世界のために生きた孝子の名をもたなければなりません。一般社会の父母たちが見る観点や国家が見る観点とは異なるので、統一教会は反対されるのです。反対する父母たちが出てくるのは、共産勢力が操っているからです。父母たちが世界的な反対活動をするのは、現在の日本の反対父母たちがしているのではありません。日本共産党などが、世界的共産党の背景を中心として反対しているのです。
33 アメリカで裁判があるので、ドイツとイギリス、フランスでも裁判が起こっています。共産党がそのように操っているのです。世界に連合戦線を展開しながら、共産勢力が私を捕まえてしまおうとしているところに、民主世界が協助しています。私は、本当に素晴らしいことが起こったと思います。法廷闘争で負けてはいけません。勝てば、統一教会の宣教歴史で、血を流すことはなくなります。イエス様がローマの元老院に行って、闘って勝ったという証拠、そのような事実を残していたならば、キリスト教は殉教の宗教にならなかったでしょう。それを私は知っています。後代の子孫たちが行く道で血を流すことを防ぐ責任を、私が果たそうと身もだえしているのです。