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Monday Jul 10, 2023
真の父母経 第198話
Monday Jul 10, 2023
Monday Jul 10, 2023
第四節 獄中での平和運動とキリスト教指導者たちの糾合
「共産主義の終焉」宣布と多様な勝共運動
真のお父様は、一九八五年八月、スイスのジュネーブで開かれた第二回「世界平和教授アカデミー世界大会」で、ソ連帝国の滅亡を預言した「共産主義の終焉」を宣布するようにされた。そして、中南米の赤化防止のため、「ワシントン・タイムズ」を通してニカラグアの支援活動を行われるなど、獄中でも、世界平和のために休むことなく多様な活動を展開された。
1 ダンベリーの獄中で、「共産主義の終焉」を宣布しました。私が監獄にいるとき、「世界平和教授アカデミー」の国際会議の責任者であるカプラン教授が三度も訪ねてきて、「終焉」という言葉をやめて、「ひょっとしたら(maybe)そうなるかもしれない」という言葉を使おうと言いました。ですから、「五年以内に事が起きれば、どうするつもりか」と尋ねました。五年以内にそのようになったのです。共産世界が滅びることを知っていた人は、お父様一人しかいません。言論界ゃ宗教界をはじめ、誰も分かりませんでしたが、世の中が反対するお父様だけがそれを知り、「共産主義の終焉」と天の国の開門を宣布したというのです。
2 アメリカは私に反対しましたが、私はアメリカを愛しました。アメリカ人以上に国のために生き、国を愛する位置に上がっていかなければなりません。そのようにしなければ、復帰歴史が成就されません。アメリカの国民の中で、自分の国を愛し、そのために尽くす愛国者たちよりも、私がその人々以上にアメリカを愛したという条件を立てられなければ、帰る道がありません。
ですから、「ワシントン・タイムズ」を造る時、最初に支払うお金を法廷のテーブルで決裁したのです。私をたたき潰そうと、すべてが追い立てるその中で、アメリカを生かしてあげるために「ワシントン・タイムズ」を造りました。
3 お父様がもっている武器は、愛です。アメリカも、私がダンベリーにいながら生かしてあげたのです。ダンベリーにいる時、「ワシントン・タイムズ」に「インサイト」誌と「ワールド・アンド・アイ」誌を創刊するように指示し、六つの団体をつくりました。それをつくったので、今日、世界的な基盤を築くことができたのです。
4 アメリカのレーガン大統領が、ニカラグアに対する千四百万ドルの支援案を国会に提出しましたが、拒否されました。だからといって、アメリカに住む二億四千万の民がいくらでもいるのに、神様は何がもどかしくて、ダンベリーにいるお父様を夜中に起こし、呼び出して命令を下されるのでしょうか。「あなたがすぐにしなければならない」と言われるのです。それで、すぐさまお母様に電話をしました。「『ワシントン・タイムズ』が生死を懸けて、ニカラグアの支援問題を解決しなければならない」と言ったのです。これは、言論界ではあり得ないことです。
その時は、レーガン大統領はドイツに行っていて、アメリカに不在の時です。責任者たちを呼び寄せ、「『ワシントン・タイムズ』が中心となってアメリカ国民を通じて千四百万ドルの募金を集めよう」と言ったのです。「私たちが責任をもとう」と言って立ち上がりました。それをしなければ、一ヵ月以内に、私が即刻、現金で支払うつもりでした。それで、「論説を書きなさい。宣布しなさい」と言ったのです。偉大な指導者は、先頭で宣布して、後ろに消えていくのです。「編集局長に直接電話をかけて伝えなさい」と言いました。そうして、「ワシントン・タイムズ」がこの募金運動を行って、ニカラグアを後援したいと思うすべての国民を動員したのです。
お父様の立場を神様が助けてくださり、巨大なアメリカの世論が七週で完全にひっくり返りました。このようになって、国会で二千七百万ドルの支援案を再度審議して、通過させたのです。
5 神様が、ニカラグアをはじめとする南北米を中心として、地上天国の基地をつくろうとアメリカを祝福してくださったにもかかわらず、南米を失ってしまいかねない状況に置かれるようになりました。神様が、アメリカには大統領もいて、牧師をはじめとするありとあらゆる人がたくさんいるのに、監獄に入っているお父様を訪ねてきて、「アメリカを救いなさい」と指令を下さなければならない悲惨な事実を、皆さんは考えてみたでしょうか。
その時、皆さんがお父様の指示を疑うのと同じように、「これは神様の命令なのかどうか分からない。少し待ってみよう」と考えていれば、どうなるでしょうか。お父様に直接命令を下したので成功したというのです。一日か二日遅れるだけでも駄目なのです。その時は土曜日の夜で、次の日が日曜日なので、アメリカの政府機関がすべて休む日です。その時は、仕事をしていないことを、神様はすべて知っているのです。もし月曜日の夜にそのようなことをしていれば、「ホワイトハウスと組んでやった」と言われる可能性があるのです。
6 神様は、お父様が監獄にいる時も休まず指示を出しました。ニカラグア問題を解決するために、ありとあらゆることをしなさいと言ったのです。お父様のゆえに、アメリカの世論がニカラグア問題を中心として沸き立つので、国会で棄却されていた支援案を再び通過させたのです。
お父様が「ニカラグアに二千七百万ドルの支援をしなさい」と言いました。もしそのようにしなければ、ニカラグアは共産勢力の手に渡り、メキシコからグアテマラ、ホンジュラスなど、五ヵ国も共産化され、本格的な戦闘態勢に入ったでしょう。国会でも、自分たちがしなければお父様が一人ですべて支払ってしまうことを知っているので、恥ずかしいこともあって支援案を通過させざるを得なかったというのです。そのようにせき立てたのです。
7 ダンベリーの監獄で六つの団体をつくりました。信仰の自由のために、九日間でつくったのです。そのような役事を一気にすべてしてしまいました。このように怨讐国家を救うためにつくられた体制が、今や厳然たる現実的社会の中枢的な場で問題になったのです。それに対してアメリカ国民は、反対するのではなく、付いていかなければなりません。そのように歓迎できる条件をつくっておきました。
それは、根本に帰っていける道をサタンが塞いでいるからです。自由世界を主導するアメリカをサタンが阻んでいるので、天のみ前に、アメリカ国民がアメリカを愛する以上にアメリカを愛したという条件を立てて、神様の判定を受けるのです。神様のみ前に愛を中心として、どちらがより秀でているかという価値基準を決定し、ダンベリーでの勝敗を競ってきたのです。
アメリカのキリス教聖職者の糾合と原理教育
真のお父様に対する宗教弾圧に抗議する集会が、アメリカの四十教団の聖職者たちが参加し、一九八四年五月三十日、ワシントンDCのローズ会館で開かれたのに続き、六月十一日にはニューヨークのシェラトン・ホテルでも開催された。このような宗教の自由と和合のために集まった聖職者たちを中心に、アメリカのキリスト教再復興のための活動が展開された。併せて、真のお父様は、ダンベリー刑務所に収監中の一九八五年二月二十八日、三十万人以上のアメリカの聖職者たちに、宗教の自由と和合を促す親書と原理講義のビデオテーブ、そして、『原理講論』をはじめ、み言集を送られた。また、キリスト教の聖職者七千人に対する教育を指示され、彼らを韓国と日本などに招請して、「統一原理」公聴会を実施された。
8 カナンの福地に入るのは、アメリカ政府に対して勝利するとき、可能になります。簡単です。裁判をする前にこのようなことが分かったので、万全の準備をして、アメリカ政府の背後の深い所まで動かせる基盤を築いてきたのです。昔のモーセのように失敗するお父様ではありません。カナンの福地に入ることもできずに死んだモーセと同じではないというのです。イエス様が十字架で亡くなって失ったものを復帰できる時が来たのです。キリスト教は、ローマ帝国を中心としたユダヤ教と同じです。そして、今、お父様はその時のイエス様と同じです。イエス様が十字架を背負う時は、ユダヤ教とローマ全体が分かれていきましたが、お父様が十字架の過程を越えていくこの時、統一教会員たちは逃げていきませんでした。十二弟子は逃げていきませんでした。キリスト教が反対する立場ではなく、歓迎する立場で、キリスト教の四十の教団が一丸となって宣誓をしたのです。ですから、アメリカ政府が「レバレンド・ムーンを支持し、協力する」と一言だけ言えば、すべて終わるというのです。
9 イエス様は、ユダヤ教とユダヤの国の歓迎を受けられなかったことを収拾し、反対の立場を中心として、再びユダヤの国とユダヤ教が協助できる基準を復帰するため、第三の舞台に進み出た時、迫害を受け、闘っている中で十字架を背負いました。
これと同じように、お父様も今日、国家的基準である韓国から、キリスト教と世界基準においてまで歓迎を受けられなかったことによって、第三者(無関係)の立場で追われるようになりました。ですから、そうならないためにアメリカに来たのですが、アメリカでもやはり反対を受けたのです。反対を受けながら、最後にはダンベリーの十字架まで掲げて立て直さなければならない運命の道を行きました。洗礼ヨハネがイエス様に侍ることができなかったことによって、ユダヤの国とユダヤ教の反対はもちろん、そこにローマの反対まで加わったことは、恐ろしい事実です。
統一教会が韓国で基盤を築けず、反対を受けることにより、キリスト教とアメリカの反対はもちろん、さらに世界的基盤をもった共産主義の反対を受けているという事実は、イエス様の時と全く同じ立場です。ローマが反対したのは、自由世界のアメリカが反対したのと全く同じです。ですから、アメリカの監獄に入って何としてでも教会を動かし、連合運動を起こさなければ、問題が大きいというのです。
10 私がアメリカに来た目的は、キリスト教を救うためです。キリスト教の牧師たちを何としてでも動かして、アメリカを神様が願われる方向に導いていきながら、世界のキリスト教を連合し、世界の国家を神様のみ旨の真ん中に引っ張っていこうというのが、神様のみ旨です。ですからアメリカの教会の牧師たちに対して、神様のみ旨の方向に向かわせることが、私がアメリカに来た目的です。
荒野四十年路程を経て、今やイスラエル民族が新しい地域に大移動をするとともに、定着しなければならない時が来るというのです。統一教会は、どこに行って定着するのでしょうか。神様が願っているアメリカに定着して、新しいアメリカをつくらなければなりません。新しいアメリカ、理想的なアメリカをつくることを神様が願われていると知っているので、お父様はアメリカに来たのです。
新しいアメリカをつくるためには、共産主義に対して勝利しなければならず、家庭破綻と青少年の淪落を防がなければならず、キリスト教の新しい復興を起こさなければならないというのです。そのようにしなければ、アメリカを生かす道がありません。