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Tuesday Aug 01, 2023
真の父母経 第217話
Tuesday Aug 01, 2023
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22 今後のアジア政策で、一番の要となる国が日本です。今は経済戦争を始めている立場です。しかし、あくまでも日本を除いておいては、アジアを導くことはできません。今はアメリカが親中政策を取っていますが、その文化水準から見て多くの違いがあるので、これをアメリカの文化基準と連結するのは不可能です。ですから、いくら身もだえしても、アメリカは日本を中間媒介体にせざるを得ないと考えるのです。それゆえ、その前に早く、韓国は国家的基盤を世界的に連結しなければなりません。これが、韓国が生き残る道です。
韓国の七百万の勝共会員の家庭が連結されれば、アメリカの牧師家庭を中心として、団結して入ってくるキリスト教の影響圏を結束させる道が自動的に連結されます。これは、国家的次元よりも国民的次元、家庭的次元で基盤を固めていくのです。その家庭の上でこの基盤を拡大し、私たちの要員を、国を動かせる要員として立てるようになれば、韓国と日本とアメリカが、新しい世界摂理史的な使命を果たすことができる位置に進むと考えるのです。
朝鮮総連と民団、そして南北統一運動
韓国は、地政学的に中国および北朝鮮と日本の間に置かれている。それゆえ、真の父母様は、日本が共産化する場合、韓国の保安が危うくなると語られ、朝鮮総連系の在日同胞を対象に行う勝共教育を強化する一方で、彼らを南北統一運動の先頭に立たせられた。このために、一九七二年五月一日、「国際勝共連合」の在日韓国人会が結成された。真の父母様は、特に在日同胞から先に一つにしなければならないことを強調され、朝鮮総連系に属した同胞たちを招請して、一九七五年九月、秋夕墓参団母国訪問を斡旋された。彼らは光復後、初めて故国を訪問し、家族や知人たちと感激的な出会いを果たした。この行事は、その後も数回にわたって行われ、当時、北朝鮮の偽装広報に惑わされて、韓国について誤って認識していた朝鮮総連の同胞たちに、新たな視点をもたせることになった。
23 お父様は、一九六五年から、日本で民団を中心に「国際勝共連合」の組織をつくろうとしていました。しかし、七年という歳月を失い、一九七二年になって「国際勝共連合」の在日韓国人会を組織したのです。それ以前は、民団の行くべき道がありませんでした。(今では)「勝共思想」をもたなければならないというのが一般論になっています。
日本にある朝鮮総連と日本共産党、そして、中国共産党、この三つの共産党と対決できる強力な韓国系団体があるかと言えば、ないのです。日本に大使と公使、情報員何人かが行っているのですが、その人々を中心としては彼らと対決できません。とんでもないことです。好むと好まざるとにかかわらず、統一教会の基盤を利用しなければならない立場になってきたというのです。統一教会は、「国際勝共連合」を中心として、朝鮮総連に備えることができる思想的な基盤をもっているだけでなく、朝鮮総連と一つになった日本共産党に備えることができる基盤をもっているのです。
24 日本の「国際勝共連合」は、日本人の団体ではありません。その団体の人々は、三千里半島に住む韓国人たちより、もっと韓国人らしいのです。その人々は、お父様が命令さえ下せば、とんなことでもします。
朝鮮総連の朝鮮大学校認可取り消し運動を一九六八年から始めて、四年目です。ですから、朝鮮総連では大変なことになっているというのです。彼らは最初、私たちを軽く見ていました。吹けば飛んでいくと思ったのですが、見誤っていたのです。私たちは範囲を広げているので、もう少しすれば、朝鮮総連系(の人たち)をつかむことができます。三年だけ過ぎてみなさいというのです。私がその対策を講じてきました。
そして、民団に私が手を付けなければならないので、それに対する特別措置を取ってきました。ですから、政府では「統一教会が民団にまで手を付けている」と批判しています。ありとあらゆる侮辱を受けながらも、このことをしているのです。
25 北朝鮮は、一九七〇年代後半からは、「七・四南北共同声明」を中心として統一方案を模索するでしょう。休戦ラインで分断された思想体制圏内にいるので、訓練され、基盤ができている韓国内では、それが不可能です。それで、彼らは今、日本でその方案を模索するために総力を注いでいます。
朝鮮総連によって民団を吸収し、また、民団の韓国青年団体協議会を吸収して、自分たちの一括的な組織圏内に放り込めば、名実共に朝鮮総連を中心として統一が成し遂げられたと、全世界に宣伝できる良い舞台になるのです。もし、民団が朝鮮総連に吸収されるとすれば、日本政府も四方が共産圏なので、共産圏に対する進路を模索せざるを得ません。そのようになれば、韓国は直接的な影響を受けるようになります。
これを防ぐために、今、日本に人を派遣して、全国的なブームを巻き起こし、民団を収拾しているのです。朝鮮総連が民団を吸収してしまえば、高い地位にいる政府の要人たちが北朝鮮に協力することが決定的になり、日本の情勢は北朝鮮一辺倒に進まざるを得なくなります。このようになれば、アジアは共産圏内にすべて包囲され、脅かされるようになるでしょう。統一教会員はもちろん、あらゆる人が日本共産党によって滅びるのです。
情勢的に見て、韓国にこのような危急の時が迫ってくるので、お父様が一人、これを防ぐために千辛万苦、背後で苦労しているのです。これから民団を再構成して、私たちの体制内で教育し、「国際勝共連合」の民団支部を結成して、全国にその組織網を広げていこうと思います。
26 日本にある民団が、朝鮮総連によって崩れ始めました。民団だけでなく、韓国青年団体協議会もすべて崩れました。ですから、私が一九六五年から、その幹部たちに「間違いなく今後、民団がこのようになるが、それを防ぐためには日本に『国際勝共連合』をつくって、それと一つになり、ここに防御線を張らなければならない」と話したのですが、彼らは鼻先で笑うばかりでした。そのように言ってから七年もたたないうちに、民団がそのまま落ちていくようになったのです。大使館もお手上げで、民団もお手上げになると、その時になってようやく、彼らは「国際勝共連合」に「後援してください」と言ってきたのです。
ですから、「いいだろう!闘いは我々が引き受けよう!」と言いました。しかし、むやみに闘えばすべて逆賊の墓に埋められてしまうのです。立場をはっきりさせようというのです。それで、お父様は「民団の責任者たちは、それに対して歓迎しなさい。大使館の公認を受けなければならない」という意見を提示しました。このように、私たちは日本で冒険的な活動を開始し、このばらばらになった民団を糾合して、精神姿勢を正してあげているのです。
27 お父様は、駐日韓国大使館と民団を訪ねていき、韓国で活動していた反共講演に関する実績を提示しながら、日本でも同胞を中心として反共講演をしなければならないと強く求めました。すると、大使館側は、国家の代表という立場で高飛車な態度を取り、民団側は同胞を代表する立場なので、団長以下幹部たちが、韓国のいかなる長官も問題にならないという態度で、特に反応を示しませんでした。
しかし、天はそこに韓国の地区長を一人送りました。まず、日本の四十七都道府県にある婦人会の代議員たち四百五十人以上が集まった所で、地区長が講演することになりました。それで、二十分間講演したのですが、実に十二回の拍手喝采を受けました。その集会の進行責任者と民団の責任者たちも、「衝撃的な感銘を受けた」と言いました。それが、私たちが心置きなく活動できる良いきっかけになりました。そうして、毎日のように民団を訪ねていって反共講演会の開催について交渉したのです。
また、反共講演をするときに、自首したスパイや北に送られたのちに帰ってきた人々が北朝鮮の実情を暴露することも必要ですが、それは一時的な効果にすぎません。また、その人々が「金日成主席はこうで、北朝鮮の実情はこうである」と話すとしても、それは日本の実情から見て、信じることができない暖昧な言葉にすぎないのです。ですから、そのような旧態依然の反共態勢では駄目だと主張しました。そうして、理論的な面で共産主義を根本的に暴き、共産主義はこうで、またこのように悪いので、歴史的に、あるいは時代的に必ず滅びざるを得ないという内容を赤裸々に提示しながら講義しなければならないと、積極的に説明したのです。
28 お父様は、一九七四年から七五年まで、力を尽くして大韓民国に対して責任を果たしました。「終わりの日」に、敗者の悲しみの苦い杯を飲むことが分かったので、(そうならないよう)お父様は精誠の限りを尽くしたのです。日本との国交断絶の悲運が訪れかねない、その背後で、私が血のにじむ闘争をしてきたことを、国民は知らずにいます。
この朝鮮総連問題を中心として、共産主義を防がなければ、韓国が生きる道がないことを知ったので、朝鮮総連問題を中心として六百人の若い青年たちを糾合し、教育しました。それをきっかけに、祖国訪問墓参運動が起きたのです。
29 朝鮮総連と民団を一つにしなければ、エバ国家の日本は立つことができません。彼らすべてがお父様を大歓迎することによって、お父様と一つになるのです。そうして、アダム国家の韓国とエバ国家の日本が一つになります。民団と朝鮮総連が一つになることによって、韓国と北朝鮮が自動的に一つになり、それによって北朝鮮の偽りの父と韓国の真の父母が条件的に転換されるので、エバが自動的にこれを抱いていき、その伝統を韓半島に連結させれば、韓国と日本の統一圏が広がるのです。これが摂理観です。
30 エバ国家の日本が使命を果たすためには、外的にもカインとアベルを消化し、内的にもカインとアベルを消化しなければなりません。そのために、日本が四十年間、包容しなければならないカインとアベルが、朝鮮総連と民団です。朝鮮総連は、日本から見るとき頭の痛い存在です。この朝鮮総連と民団を、日本が一つにしなければなりません。深刻な問題です。お父様が日本で朝鮮総連と民団を一つにすれば、日本政府は苦しい立場に追い込まれることもあり得るのです。
ですから、彼らを一つにするのは、お父様がするのではなく、日本自体がしなければなりません。今までこのように復帰路程を歩んできたことを、神様しか知りませんでした。それは、霊的な基準だったからです。肉的な基準で、その秘密を知る人はお父様以外にいません。霊的には神様、肉的にはお父様、このように二人しかいないのです。ですから、日本はまず、朝鮮総連と民団を一つにしなければなりません。そのようにしなければ、日本はアジアに出ていけないのです。
31 エバ国家の日本にある民団と朝鮮総連は、カインとアベル、エサウとヤコブ、ゼラとペレヅのような立場です。エバの腹中で二つの群れが争うのです。それがなければ、エバ国家になれません。ところが、日本は争いを助長しています。それでは、日本はエバ国家の使命を奪われてしまいます。ですから、統一教会員たちが彼らを一つにする活動を行うのです。どのようにして一つにするのかといえば、柳寛順思想を中心として一つにするのです。一九九〇年以前から、お父様はそのことを始めました。
これを統一するためには、日本にいる統一教会と女性たちを一つに束ねなければなりません。それで、「女性連合」を中心として、外的に有力な関係者の夫人、国会議員夫人、教授夫人などを連結したのです。父母様と縁をもった人々が、すべてそこに入っています。上流層にいる女性たちです。彼らと統一教会はカイン・アベルです。このカイン・アベルの女性基盤を中心として、お母様が立たなければなりません。お母様も、カイン・アベルがいなければなりません。このためには、エバの腹中にいる立場の民団と朝鮮総連を一つにしなければならないのです。そうして、日本がこれらを一つにするようになれば、朝鮮総連の代表と民団の代表が日本にいるので、南北統一の機運が芽生えるのです。
32 タマルの腹中でゼラとペレヅの双子が争ったのと同じ状況が、日本でも起きなければなりません。それが、北朝鮮の朝鮮総連と韓国の民団です。それを日本が消化しなければならないのです。消化するのは、日本自体だけではできません。お父様と一つにならなければなりません。タマルの腹中にいるゼラとペレブのように、一つの民族を代表した二つの団体を一つにしなければならないのです。
韓半島が南北に分断されたのは、日本にも責任があります。ですから、根本に入っていって、影響を与えることができます。それで、お父様は左翼と右翼を統一し、新郎の立場に戻ってくるのです。戻ってきて、金日成主席までも向きを変えさせておかなければなりません。左翼と右翼は息子です。長子権復帰をしたあとは、父母権復帰をするために、金日成主席までもお父様が束ねたのです。ですから、韓半島で統一圏さえ広がれば、西洋文明とアジア文明、この左右が一つになるのです。