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Monday Aug 07, 2023
真の父母経 第221話
Monday Aug 07, 2023
Monday Aug 07, 2023
第三章 国連刷新運動と「天宙平和連合」
第一節 国連刷新運動
宗教国連と「超宗教超国家平和協議会」
真の父母様は、宗教を通した世界平和の実現のために、宗教者たちが主導する宗教国連の創設を提案された。二〇〇〇年八月十八日、アメリカ、ニューヨークの国連本部で開かれた「世界平和超宗教超国家連合」の総会で、真の父母様は、「世界と国連が行くべき道」というみ言を通し、今後、国連は宗教界の指導者たちを中心とした上院と、世界各国の代表者たちを中心とした下院によって構成し、国連を両院制で運営することを力説された。二〇〇三年十月三日、アメリカ、ニューヨークのマンハッタンセンターで超宗教超国家指導者約千五百人が参加する中、「超宗教超国家平和協議会(IIPC)」創設大会が開催された。真の父母様はこの日、「新しい国境線撤廃と世界平和」という題名で講演をされ、「地上天国完成は天地開闢完成」という揮毫を下さった。そして、特に、希望の中で創設された、新しい国連に当たる「超宗教超国家平和協議会」のために最善を尽くすことを参加者たちに願われたのである。
1 私は、宗教者たちを中心として宗教国連をつくろうと計画しています。彼らに出した提案は、宗教が世界平和を実現するに当たって先頭に立とうということです。神様は唯一です。絶対的です。ですから、いくら宗教が多く存在していても、一つの中心と連結されなければなりません。いくら四大宗教の教主がいるとしても、その教主の中に中心がなければならないというのです。
天が絶対唯一だとすれば、絶対的な一つのみ旨の前に、一人の代表者がいなければなりません。その代表者が現れれば、代表者の言葉を聞かなければなりません。宗教世界が一つになり、世界平和をもたらし得る活動をしなければなりません。それをしなければ、宗教は歴史的糾弾を受けるようになるのです。
2 これから、世界を神様のみ旨のもとに結束させなければなりません。そのように結束できる舞台が国連総会です。国連総会は、政治世界を代表する世界的な連合機構です。原理的に見れば、体を代表するのです。ところが、それが心を代表する宗教と闘っています。
体を代表するそれが、サタン的勢力圏を中心として、心の世界である宗教といつも闢争するのです。体と心が闘うのと同じです。それが世界的に連結されて、世界的な宗教圏と政治圏が闘うというのです。それを摂理的に見るとき、一つにしなければなりません。政治を代表する世界的機構が国連なのですが、そこに宗教国連が結合されなければならないのです。分かれた体と心が一つにならなければならないというのです。
3 神様の復帰摂理において、心と体が闘ってきたことを収拾しなければなりません。ですから、このことのためにお父様を中心として、良心を拡大した世界の終着点である「世界平和宗教連合」をつくらなければならないのです。
今後、争う宗教は、すべてなくなります。体の立場である国際連合を中心とした百八十二の国々は、自国の利益だけを考えるのであって、世界平和のことは考えません。互いが利用して、自分の国だけが豊かに暮らそうとしてはいけないのです。政治圏と宗教圏を中心とした心身紛争の歴史が世界的に終息し、闘っていた無神論と有神論を一つの代表機構で収拾しなければなりません。国連で収拾しなければならないというのです。ですから、宗教国連が出てこなければなりません。
4 人は体と心の二つでできているので、心を中心とした宗教国連のようなものが必要です。肉身を中心としたものは、政治国連です。数多くの国を中心として、サタン圏内に基盤ができているのが政治国連です。
ここに対置できるものとして、心の国連のようなものが現れなければなりません。分かれた体と心を一つにしなければならないのです。これをするために、「世界平和宗教連合」をつくりました。国連は体の基盤によってのみ構成されているので、心的基盤である宗教国連を編成し、体と心が一つになれるようにしなければならないのです。
5 今の国連は身体的なもので、精神的なものがありません。ですから、精神的なものをつくらなければなりません。それを一つに連結しなければならないのです。ですから、国連に良心を中心とした宗教圏の大使を立て、政治世界を正さなければなりません。
どのようにしてそれを正すかが問題です。ですから、私たちがアベル国連をつくるのです。神様を中心とした愛の世界、愛の主権世界をつくろうというのです。それは宗教圏が願うことであり、私たちの心の世界が目指す本然の道なので、万民がここに和合できるのです。
6 平和の世界をつくるのは、政治圏だけではできません。宗教者が加担しなければなりません。宗教者が手本を見せてあげなければならないというのです。国連であれば、国連自体が下院となり、現在の国連に上院ができなければなりません。これから上院は宗教圏が支配すべきです。野党と与党という立場から見れば、宗教圏が与党にならなければなりません。
そのようなことが一つになっていないのですが、誰が一つにすべきでしょうか。偽りの父母から分かれた世界的版図を、真の父母が統合しなければなりません。今、国連は浮いています。定着できていないというのです。国連は国ではないのです。ですから、ここで宗教圏が政治的内容まで備えなければなりません。そうして、父母国連、女性国連、宗教国連、青年国連、学生国連を創設し、国家形態をつくることによって、世界平和に向かう、あらゆる組織をすべて準備するのです。
7 宗教者を中心として、アベル国連をつくらなければなりません。今の国連は体に代わるものです。心に当たる国連がないというのです。堕落によって心と体が闘うようになりました。絶えずこの二つが争ってきたのが、人間の歴史です。この闘いをどのように終わらせるのでしょうか。休戦したり、終戦を迎えたりすることはできませんでした。それで、心の側を中心として、「世界平和女性連合」と「世界平和青年連合」、「世界平和宗教連合」、「世界大学原理研究会」が出てきました。これらの団体を中心として、新しいアベル国連をつくるのです。
8 私たちの目標は国連に加入することです。統一教会は、すべての組織基盤を備えているので問題ありません。国家を形成しようとすれば、土地が必要です。また、各国の大使館があります。それはカインの大使館ですが、私たちは政治世界の大使館ではなく、精神世界の大使館が必要だというのです。
ですから、都市も開発し、ローマの教皇庁のように条件さえ整えれば、国を建てることができます。国家を形成しようとすれば、国土がなければならず、国民がいなければならず、主権がなければなりません。そのようにして、国連に加入するときは、単独でするのではありません。宗教界が一つになって加入するのです。ですから、宗教国連をつくらなければならないというのです。
その次に女性国連、その次には青年国連、学生国連をつくるのです。そのように宗教連合をつくり、女性連合をつくり、青年連合をつくり、学生連合をつくって、これらが国連に加入すればよいというのです。
9 カトリックの教皇庁があるバチカン市国が国連に参加しています。そのようなものが宗教国連です。世界の宗教国連と共に連合国をつくり、宗教者たちがお金を出して一つの国、宗教文化圏国家を建てるのです。そうして、大使館を中しとして宗教者たちが協力し、基地を建てることによって国連に加入させれば、国連は完全な思想武装をすることができ、新しい方向を提示できるというのです。
また、世界に戦争や紛争が起きるのを防止できる宗教的背景、思想的背景が垣根になることによって、その中で家庭理想を実現することができます。すなわち、父母、夫婦、子女たちが一つになるというのです。真の父母を中心として、国連の上に一つの国、統一天国が形成されるのです。それを今、準備しています。
10 国連に上下両院の議会のようなものをつくると同時に、宗教圏の国々が国連に大使たちを派遣できるようになれば、宗教圏があらゆる面で先頭に立つようになるでしょう。そうすれば、共産勢力は自動的に退きます。そのようになってこそ、人本主義思想によって決裂した自由世界を束ねていくことができるのです。それを総会で決定すれば、即刻解決されるのです。そのような重大な仕事が残っています。
11 民族と国家、東洋と西洋を一度に祝福できる時が来ました。天地を一日で解放させることができます。釈放も一日、二日、一週間以内に決定して、発表できるのです。世界の人類を一週間以内に祝福できます。個人救援時代ではありません。家庭救援時代でもありません。「超宗教超国家平和協議会」が、天の側のアベル国連の象徴です。
12 神様の祖国と平和王国時代を宣布しました。ですから、既に平和王国時代が始まったのです。父母様を中心として、霊界のすべてが公式的に現れるまでには、数年間かかりました。二〇〇〇年を越えて、二〇〇一年から今まで四年間、その整備をしてきたというのです。私たちが「超宗教超国家平和協議会」を設立する時、「アベル圏国連」ということを言いました。天の側を中心としてアベル圏と言えば、個人時代、家庭時代全体のことを言うのです。アベル圏というのは、今までサタンが支配していたその世界を超えて、楽園と天国に至る道を開いておき、地獄から八段階を超えたアベル圏国家の形態が内的に設定されたということです。ですから、「超宗教超国家平和協議会」は、アベル圏国連として、カイン圏国連を包摂しなければなりません。カイン圏国連には、主人がいません。主人になり得る人を立てるために今まで活動しましたが、反対されました。ですから、それを越えて始めたのが、平和国連です。カイン国連とアベル国連が一つになったものが平和国連です。
13 今や、「超宗教超国家平和協議会」、すなわち、平和国連時代なので、カイン国連時代は過ぎ去ります。平和国連時代だというのです。平和国連時代のために立てたのが平和大使です。世の中には、平和国連もなく、平和大使もいませんでした。そして、平和の祭司長、平和の民族という概念もありませんでした。
14 憲法がなければ、機関別の法を立てることができません。「平和国連時代なので、立法、司法、行政、教育法を立てなさい」と言いました。今までの政教分離をひっくり返さなければなりません。それで、国連に上院のような宗教議会を立てずに、「超宗教超国家平和協議会」をつくったのです。カイン国連に代わって、アベル国連をつくりました。アベル国連は、カイン国連に優らなければなりません。国連には、相対がいません。宗教圏がないので、飛び越えることができるのです。ですから、アベル国連の名を掲げて、「平和国連」と看板を付けても、讒訴する人がいないのです。