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Tuesday Aug 08, 2023
真の父母経 第247話
Tuesday Aug 08, 2023
Tuesday Aug 08, 2023
第二章 「世界言論人会議」と言論媒体の創設
第一節 「世界言論人会議」
言論の役割と責任
真の父母様は、心情文化世界の実現のため、言論媒体の重要性について語られ、多くの投資をされた。特に言論は、立法、司法、行政の三権に続く第四権力であり、世界平和の実現と自由民主体制の守護者としての使命が大きいことを強調された。このため、真の父母様は言論媒体を設立され、「世界言論人会議」を創設し、積極的に支援されたのである。
1 私は、四権主義時代を主張しました。立法、司法、行政の機関を越えていける主導的な役割を、第四権力である言論が果たさなければなりません。お父様は以前から分かっていました。それは、言論界しかないと考えたので、お父様は困難を顧みず、言論機関を創設して、世界の頂上の位置に上がってきたのです。アメリカで最高の中心の位置に立っているのが「ワシントン・タイムズ」です。
2 これからは、第四権力として、世界の言論機関を束ねて方向を提示しなければなりません。そのようにしなければ、世界は行く道がありません。そのために、お父様がずっと以前から準備してきました。言論を通して、神様と霊界を中心に、現在の生活と比較しながら正しく教育をするようになれば、人本主義思想や物本主義思想はすべて壊れていきます。フリーセックスやホモなどというものが完全に消え去るというのです。ですから、教育をしなければなりません。
3 今から世界は、三権時代が過ぎ去ります。第四権力である言論を中心にして、世界を正さなければなりません。お父様は、既存の「世界言論人会議」のことを考えているのではありません。大革命的なものを提示しなければなりません。ですから、「超世界言論界連合韓国大会」をしなければならないのです。超世界言論界連合の「超」とは何でしょうか。霊界を知らなければなりません。神様を知らなければなりません。神様を知って、霊界を知れば、世界の共産主義問題、政治問題がすべて解決されるのです。お父様は今まで世界と闘いながら、言論界の基盤を築きました。
今や「ワシントン・タイムズ」は「ワシントン・ポスト」や「ニューヨーク・タイムズ」が問題ではありません。私たちが行く方向に合わせざるを得ないのです。この前、ロンドンの「世界言論人会議」で、「ワシントン・タイムズ」が保守系の主役を担ってほしいという要請を受けました。インターネットではトップの位置に上がってきています。そこにUPI通信まであるので、今や内外の内容を完全に備えました。
4 四権時代には、すべての面で私たちが方向を定めてあげなければなりません。その方向を定めることは、国ではできません。国連でもできません。言論界がしなければなりません。
韓国で、言論機関が選挙問題を左右するのを見てもそうです。言論界を悪用すれば、世の中を滅ぼしかねないのです。公正な立場で世界を指導するためには、天を背景にしなければなりません。宗教の世界的指導圏を背景にしなければ、世の中を滅ぼしかねません。ですから、言論という第四権力を中心として大会を行うのです。
5 今後、世界を何によって指導するのでしょうか。大学でもできません。政策でもできません。軍事力でもできません。それは、既にすべて実験済みです。共産主義でもできず、民主主義でもできません。四権時代を迎え、言論は共産主義について暴かなければなりません。正しいか間違っているかについて、言論界が掘り下げて調べる際に、答えられなければ退かなければならないのです。民主世界も同じです。言論界以上に短期間のうちに検証できる実力基盤をもったものはありません。言論はそのような力をもっているので、正しい言論機関にならなければならないのです。
6 現在のアメリカは、リベラルな人たちが三権の大部分を支配しています。第四権力の言論機関も同じです。アメリカに千七百以上の言論機関がありますが、「ワシントン・タイムズ」が彼らと闘っています。今や、千七百以上の言論機関の中で、三分の一が私たちに付いてくる環境になりました。「ニューヨーク・タイムズ」も、昔は統一教会のことを悪く報道し、「ワシントン・ポスト」も自分たちの思いどおりに報道しましたが、今や体制が変わりました。政府もそのようにできず、リベラルな側もそのようにできません。彼らが歪曲して報道したことが公になったのです。
「世界言論人会議」と言論人現地調査団の派遣
第一回「世界言論人会議」が、一九七八年十月十九日、アメリカ、ニューヨークのウォルドルフ・アストリア・ホテルで開催された。「世界言論人会議」は、全世界の主要な言論機関の発行人、編集者、論説委員、記者、言論学者など、言論界の人士たちが参加する中、言論の責任と役割について議論し、真の言論像を確立するために毎年開かれた。特に、第十一回「世界言論人会議」は、一九九〇年四月九日から十三日まで、六十五ヵ国六百人以上の代表が参加する中、ソ連のモスクワで開催され、真の父母様は、四月十一日、クレムリン宮殿でゴルバチョフ大統領と、韓ソ関係の新たな幕を開く単独会談をされた。一方、真の父母様は、世界の言論人によって構成された言論人現地調査団が言論の死角地帯を取材できるよう、支援された。
7 アメリカで私たちを中心として、内的な環境と外的な環境が備えられてきたので、新聞社を造りました。新聞社を造るやいなや、四十の大新聞社の編集局長たちと発行者たちを、モスクワに訪問させました。これが大きな問題になりました。自由世界、民主世界で有名な「ワシントン・タイムズ」の代表であるお父様がこのようなことをしたと言って、ソ連では相当に敏感な反応を示しました。このような環境を中心として、これから言論界を動員し、頂上会談を開催しなければなりません。
そして、先進国では、ドイツならドイツ全体の省庁が二十あれば、その二十の省庁に対して取材団をつくらなければならないというのです。このようにして、ヨーロッパ全体の利益を追求させるのです。ヨーロッパ地域の一つの国家が、ヨーロッパ地域の平和のために進むに当たって支障となる政治風土を改善する運動を行い、成功すれば、他の国々まであとに続きます。このように、言論が取材し、紹介をすれば、有名な言論人たちが間違いなく糾合されると考えるのです。
8 私は「モスクワ大会」を宣言しましたが、モスクワに行くようになれば、ソ連の言論に質問をして攻撃するつもりです。共産主義について、何でも質問するのです。そして、「私が質問することに答えなさい」と言います。
そのようにしておいて、ソ連の言論界の代表と自由世界の言論界の代表が、アメリカの大統領とソ連共産党の書記長による頂上会談を取り持つのです。ですから、言論が必要です。既に言論が世界をコントロールできる時代になってきました。それで、そのような世界的な責任者たちを教育するために、今まで「世界言論人会議」をしてきたのです。
9 言論機関は、公正な立場で国民たちを日々、指導できる体制を備え、それが一つの目印となって、正しく選別してあげなければならないのですが、この言論機関自体が利益を追求しています。自分の会社の利益を追求した結果、社会の利益を無視し、それ自体の利益をより重要視するようになって、バランスが取れない段階に入ってきました。そして、背後では政治的に悪用され、お金さえあれば、思いどおりに動かすことができるというのです。ですから、社会の公的機関としての指導的な体制を備えて、いつでもバランスを取れるようにしなければならないのが、正道に立った世界的な言論機関です。
その次には、情報問題です。ソ連は、アメリカや自由世界に不利な方向を標準として、情報を収集します。今、ソ連と民主世界の政策樹立者たちが対峙している状況では、絶対にこれを是正することはできません。共産主義は、共産主義絶対理念の標準のもとで、共産主義の利益基盤の拡大を通して、自由世界の基盤を弱体化させようとしています。
情報の偏りを正してあげるのは道義的な教育です。ところが、今、道義的な教育をすることができません。ですから、影響を与えることができる世界的な言論人たちが一つになって、アメリカやソ連が自体の利益を中心として進んでいくことに、ブレーキをかけなければなりません。そのように世界に公布して、そのバランスを取ることができる方法で宣伝しなければならないのですが、それができずにいます。それが問題です。それで、私が言論界を教育しているのです。それが「世界言論人会議」です。
10 私は、アメリカで「ワシントン・タイムズ」を発行しています。アメリカに保守的な日刊紙がなければならないというのです。一九八二年の創刊以降、五年が過ぎましたが、今やアメリカで四大日刊紙の一つになり、世界的には唯一、世界の人たちの希望の新聞になりました。今、「ワシントン・タイムズ」が日刊紙として信望を集められるレベルに入ってきました。
また、今まで私は「世界言論人会議」も行ってきました。一九八七年九月二十日、数百人が集まる世界的な大行事をソウルで行います。このようにして、世界に方向を提示していくのです。ですから、この国際的な集まりに反対していた極左も、今に至っては、ここに加担しなければならない段階に入ってきました。そのようにしなければ、孤立するのです。今は、世界がそのように動くというのです。
11 科学の世界では、必ず結果を追求していくので、その原因と結果が一致しなければならないと言われます。これに相反する価値ある存在、価値ある実存はあり得ないというのです。そのようなものを追求し、神様の絶対的な基準を立てておいて、その基準と人間の思想的全体基準を連結させなければなりません。これが今、学者たちがしなければならず、宗教家たちがしなければならず、政治家たちがしなければならず、思想家たちがしなければならず、あらゆる分野の世界で先頭に立った人たちがしなければならないことです。
そのような意味で、私は思想的基準を中心として、言論人たちを社会の道義的な教育センターに束ね、方向性を提示するのです。中国人が見つめる方向と、アメリカ人が見つめる方向、フランス人が見つめる方向、ドイツ人が見つめる方向、ソ連人が見つめる方向が異なってはいけません。すべて一致した方向性をつくっておかなければなりません。それを私が、この世界でつくっておこうとするので、言論機関を中心として学者たちを束ね、指導させるのです。