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Thursday Apr 14, 2022
平和経 第180話
Thursday Apr 14, 2022
Thursday Apr 14, 2022
実在する霊界
皆様。人間には体と心があり、心の上には霊人体があって、その霊人体が入っていって暮らす霊界はもちろん、肉身が暮らしている現実世界のどこにでも神様は遍在されます。そして、人間は真の愛を通して神様と完全に一つになるとき、完全な人になるのです。このような観点から、完全な人とは、たとえ小さな個体の姿だったとしても、歴史全体を代表する存在であり、また、未来のすべての関係を代表する存在なので、天宙的な価値をもつようになるのです。私たちが本当に人間のこのような天宙的な価値を知るならば、生きていくにおいて、心を先に立てて従っていき、絶対「性」を完成する人生を生きるべきだという点が明確になるでしょう。
ですから、皆様の良心は、皆様のすべての言行はもちろん、考えまでも感知して、知っているのです。師よりも先に知り、父母よりも先に知り、神様よりも先に知るのです。したがって、永遠の師である良心の命令に絶対服従しながら生きさえすれば、皆様の永生は絶対に保障されます。神様の創造がそのようになっているのです。
人間の構造をよく見てみると神様は本来、人間を二重構造で創造されたことが分かります。有形世界である現象世界の縮小体として肉身を創造され、無形世界の代表であり主人として立てるために、霊人体を創造されました。したがって、人間は地上界で百年くらい生きて肉身の機能が尽きれば、自然に、そして自動的に無形世界である霊界に入っていくようになっているのです。このように霊界は、肉身を土台として生きている私たちの目では見ることができないだけであって、地上生活の自動的で必然的な延長にすぎないのです。神様が創造してくださった、人間の永遠な本郷です。
霊界は、このように厳然として存在します。妄想の世界でもなく、想像の世界でもありません。これは、人間の選択権の外にあるのです。良いからといって行き、嫌だからといって行かなくてもよい、そのような世界ではありません。神様が永遠で不変な方であるように、御自身が創造された霊界も永遠で不変なのです。私たちが地上界で、肉身をもって現象世界と様々な関係を結びながら暮らすのと同じように、霊界でも人間は、霊人体をもって霊界のすべての現象と密接な関係を維持しながら生きていかなければならない宿命的存在です。
ところで、人間の霊人体と肉身の関係について見るとき、より重要なのは、肉身ではなく霊人体です。肉身は百年くらい生きれば死にますが、霊人体は、時間と空間を超越して永生するのです。いくら地上界で良い服を着て良い物を食べ、豊かに慕らす人でも、結局は死ぬのではないでしょうか。したがって皆様の人生は、霊的な基準と肉的な基準をよく調和させ、霊肉が合わさった完成実体となって暮らしてから逝かなければなりません。現象世界であり、有限世界である地上界の人生で、肉身を土台として霊人体を完成させる責任があるということです。ところが、霊人体の完成は自動的にやって来るのではありません。必ず真の愛の実践を通して、体と心が完全一体となった生活の土台の上でこそ、完熟した霊人体が結果として実っていくのです。
皆様。秋になって、食庫に入るよく熟した果物になるためには、春と夏という過程を経ながら、自然界が提供してくれる栄養素と主人の細やかな世話が絶対に必要です。怠惰で無知な主人に出会った果樹園の果物は、様々な疾病と悪天候に悩まされ、熟すこともできないまま落果したり、虫に食われた果物として選別されたりしてしまうでしょう。果物は果物ですが、すべてが同じ果物なのではありません。すべての果物が、市場に出して売れる完成品になるわけではないのです。
木の上で完熟した果物は、そのまま主人の倉庫に入っていきます。同じように、人間の霊人体は、木と同じ立場である地上界の人生で完成してこそ、自動的に無形世界である霊界の天国に入っていくのです。言い換えれば、人間は肉身をもって暮らす地上界の人生で、完熟した人生、すなわち、この地に天国を築き、楽しく暮らしてから逝ってこそ、自動的に天上天国に入城するようになるというのです。地上界で暮らす間、皆様の一挙手一投足は、このような天の公法を基準として、一つ残らず皆様の霊人体に記録されます。したがって、霊界に入っていく皆様は、肉界での人生を一〇〇パーセント収録した霊人体の姿なのです。よく熟した善の人生だったのか、虫に食われ腐った悪の人生だったのかは、皆様の霊人体に赤裸々に現れます。神様が皆様の審判主ではなく、皆様自らが自身の審判官になるという意味です。
このような途方もなく恐ろしい天理を知れば、どうしてあえて、地上界の人生を、あらゆるサタンの誘惑に陥り、利己的で快楽ばかりを追い求める背徳の人生として終えることができるでしょうか。皆様の霊人体に傷を負わせ、傷跡をつけることは、命を懸けて慎まなければなりません。天国行きと地獄行きが、きょうこの時間、皆様の考えと言行で決定されるという事実を、はっきりと肝に銘じてくださるようにお願いします。
しかし、皆様の人生をよく見れば、外なる人と内なる人が絶えず葛藤し、闘っていることを否定できないでしょう。あとどのくらいこの争いを継続されますか。十年ですか、百年ですか。宇宙のすべての存在には、厳然とした秩序があります。神様は、私たち人間をそのように不完全な状態で創造されてはいないというのです。外なる人である肉身の誘惑を果敢に振り切って、内なる人である良心の道に従って絶対「性」を完成し、人生の勝利を達成することが、皆様の人間としての義務であり、責任であることを知らなければなりません。このような人生を生きる人には天運が共にあり、霊人体も完成できるのです。
天国と家庭
皆様。天国はどのような所だと思いますか。一言で言えば、天国とは神様の真の愛が満ちあふれ、真の愛が軸となって立てられた世界です。真の愛がすべての環境圏の外形であり、内容である世界です。人生の始まりと終わりが真の愛で一貫している世界です。誰もが真の愛によって生まれ、真の愛の中で生き、真の愛の懐に抱かれ、真の愛の軌道に沿って、次の世界である霊界に移っていく人生を生きる人々の世界です。したがって、その世界には反目や妬みがあり得ず、お互いがために生き、与え合うことが自然に行われる世界です。お金や名誉、または権力が支配する、そのような世界ではありません。一人が成功するのは全体を代表して成功することであり、一人がうれしく思うのは全体のためにうれしく思うことであり、一人が喜べば全体が共に喜ぶ、そのような姿の世界です。
天国は、真の愛の空気でいっぱいに満ちている世界です。真の愛を呼吸しながら暮らす世界です。いつどこでも、生命が躍動する世界です。すべての構成員が、真の神様の血縁として関係を結んでいる世界です。全世界が私たちの体の細胞のように、不可分の関係で結ばれている所です。天国は、神様の本質的愛である真の愛だけが治める世界です。したがって、神様も真の愛のために存在されるのです。
皆様が失われた本然の家族を訪ねていくときは、アダム完成の位置で、イエス様完成の位置で、そして再臨主を代表する完成した位置で行かなければなりません。その家庭には、神様が臨在されるでしょう。祖父母、父母、子女が共に調和して暮らす三代の家族になるでしょう。祖父を歴史的な先祖の根として侍り、暮らさなければなりません。
皆様。共に暮らす人生の典型は家庭です。父母と子女は愛と尊敬で、夫婦は相互信頼と愛を土台として、兄弟姉妹は互いに信じて助け合いながら一つになって暮らす家庭が、正にモデル的理想家庭なのです。真の愛の根から真の愛の幹が生じて、真の愛の実を結ばせる、真の家庭を探し立てなければならないという意味です。このように、祖父母、父母、子女を中心として、三代が一つの家庭で、永存なさる神様に侍って暮らす天一国家庭を探し立てることが、氏族的メシヤの責任であり、平和大使の使命であり、神様の願いであることを知らなければなりません。
皆様、神様も、どこかへ外出しても懐かしく思い、再び訪ねてこられる家庭を探し立てなさいというのです。父母が子女の家を訪ねるように、喜びの心で気楽に訪ねてくる家庭を準備しなさいというのです。それが正に、神様に侍って暮らす生活です。このような家庭では、神様が縦的に良心的な主体となり、その縦的主体に従って皆様の体と心が統一されるのです。
そこでは、父母の愛、夫婦の愛、子女の愛、兄弟の愛など、四大愛圏である四大心情圏が完成するのです。このような家庭でこそ、上下、左右、前後が一つに連結されて球形運動を継続するようになり、したがって、永存する神様のモデル的理想家庭と理想国家と平和理想王国になるのです。もし全世界が、このような真の家庭ばかりで満たされるならば、そこには弁護士も、検事も、さらには判事も必要なく、天道と天法が治める、道理に従う世界となるでしょう。
皆様も一度考えてみてください。誰が皆様の善し悪しを一番よく知っていますか。皆様の祖父母であり、父母であり、皆様の夫、皆様の妻、皆様の子女たちです。
家庭の中で解決できないことがあるでしょうか。父母と子女が、夫と妻が、兄と弟が互いにために生きる人生の模範を見せるとき、許し難い過ちがどこにあり、罪を犯す隙間がどこにあるでしょうか。天理と天道が治める世界は、自然な世界です。遮るもののない真理と道理に従う世界です。影が生じない、絶対価値による正午定着の世界です。

Monday Apr 11, 2022
平和経 第178話
Monday Apr 11, 2022
Monday Apr 11, 2022
13.神様の絶対平和理想モデルである絶対「性」家庭と世界王国
日付:二〇〇六年十一月二十一日
場所:韓国、京畿道、一山、キンテックス
行事:第四十七回「真の子女の日」記念式
愛する世界の祝福家庭、尊敬する平和大使と各界の指導者、そして内外の貴賓の皆様。きょうは「子女の日」を宣布してから四十七年目となる、摂理史において意義深い一日です。人間始祖アダムとエバの堕落によって喪失してしまった神様の創造目的を完成するための蕩減復帰摂理路程には、必ず探し立てるべき四大里程標があります。「真の神の日」、「真の父母の日」、「真の子女の日」、「真の万物の日」がそれです。
二〇〇一年の「神様王権即位式」の勝利と今年六月の「天正宮博物館入宮・戴冠式」、そして同時に宣布された天一国摂理が始まってから、初めて迎えた摂理的四大里程標の一日が、きょうの「真の子女の日」です。皆様、このような意義深い日を記念し、私たちの覚悟を新たに固める意味で、きょうは私がこの一年間、世界六十五億の人類を相手に伝授している天のメッセージを総体的に要約し、摂理的観点から見た皆様の位置と使命、そして皆様の置かれているこの時代的重要性を、もう一度想起していただこうという意味で、「神様の絶対平和理想モデルである絶対『性』家庭と世界王国」という主題で、天のみ言をお伝えしようと思います。
このみ言は今、世界的な宗教指導者百二十人が真の父母様から直接伝授され、世界百二十ヵ国を巡回しながら宣布している生命のみ言です。真の父母様の家庭三代圏が世界を回り、天のみ言と祝福によって人類の救いの道を開いておいたその基台の上に、今やカイン世界を代表した宗教指導者がバトンを受け継ぎ、地球村の至る所を奔走しているのです。
神様の創造目的
皆様。人類は今まで、歴史を通して絶えず人間を中心とした平和運動ばかりを展開してきました。その良い例が民主と共産の対決です。個人の権益と自由を認定し保障する程度が違うだけで、民主主義も共産主義も、すべて父母を失った子女たちがカインとアベルに分かれて争う、兄弟間の紛争の範疇を抜け出せなかったのです。
不完全な人間ばかりを中心として展開する平和運動は、歴史的に常にその限界にぶつかり、挫折してきました。世界平和実現の華やかな夢を抱いて出発した国連は、今日、その生まれながらにしてもつ限界点にぶつかり、人類にこれ以上希望を与えられずにいるのも、正にこのような理由からです。一言で言えば、天が直接運行し、歴史を摂理できるときを迎えられなかったということです。したがって、神様の永遠の創造理想である平和理想世界実現のために、カイン格である既存の国連の刷新とともに、新たな次元で平和理想世界王国の機能を発揮できる天宙的次元のアベル格の国連の立場にあるのが、正に「天宙平和連合」です。今、皆様と共に誕生した「天宙平和連合」は、神様の勝利であり、真の父母様の血と汗と涙の結実であり、皆様の希望であり、願いです。カイン的な既存の国連の前に、天一国を代表するアベル的王国の使命を果たすようになるでしょう。したがって、神様の創造理想世界の実践郷を成し遂げなければならない使命が、正に世界的指導者であられる皆様に下された天命であることを肝に銘じてくださるようにお願いします。
尊敬する世界平和指導者の皆様。神様が人間を創造した究極的な目的はどこにあると思われますか。それは真の愛を中心とした理想家庭の完成を通して、喜びを感じることでした。それでは、理想家庭とはどのような姿なのでしょうか。神様が創造された最初の人間は、男性格を代表したモデルであるアダムと女性格を代表したモデルであるエバでした。それでは、彼らが真の愛の表題となる人格者と主人になる道は、どのような道だったのでしょうか。一言で言えば、神様を父として侍って暮らせる、父母と子女の関係を確保するモデル的な平和理想家庭でした。神様と一つの家族を形成し、永遠に喜びを感じながら暮らす道だという意味です。このように、神様はモデル的な平和理想家庭を築こうとアダムとエバを創造し、人類の最初の先祖として立てられました。御自身の全体を完全投入され、真の愛と真の生命、そして真の血統が連結された天宙の総合実体であり、霊肉界の媒介体であり、万物の主管主である息子と娘として立てられたのです。
皆様。ところが、アダムとエバがモデル的な平和理想家庭を築くためには、絶対必要条件があります。絶対者であられる神様が、絶対的基準の上で絶対的価値を賦与するために、御自身の子女として創造した人間は、天道が要求する絶対基準の道を行かなければならないのです。絶対者であられる神様を父母として侍るために行くベき、宿命的路程の生活が必要だということです。言い換えれば、人間が神様に似て完成し、絶対者の息子、娘と呼ばれる人格者の位置を確保するには、天が定めておいた絶対的基準の道を歩まなければならないという意味です。その中で最も重要なものが、正に絶対「性」の基準です。
絶対「性」
第一は、結婚式のときまで守るべき絶対「性」、すなわち絶対純潔の基準です。人間は誰もが、生まれてから成長過程を経ていくようになります。父母の愛と保護のもと、比較的安全で無難な幼少年時代を経たのち、周囲のすべての人々はもちろん、万物万象と新しい次元の関係を結び、新しく躍動的な人生を出発する青少年期に入っていきます。外的に成人になるだけでなく、内的に人格完成を通じた絶対人間の道に入る瞬間なのです。
ここで、人間なら誰もが例外なく守るべき絶対必要条件が、正に純潔です。純潔が私たち人間にとって絶対モデル「性」の必要条件であるのは、神様が創造理想を成し遂げるために、御自身の子女に下さった宿命的責任であり、義務であり、天道が、正に絶対モデル「性」を完成する道だからです。
神様が人間始祖アダムとエバを創造し、下さった唯一の戒めは何だったでしょうか。天が許すときになるまでは、互いの「性」を絶対的基準で守りなさいという戒めであり、祝福でした。
善悪の実を取って食べれば必ず死に、取って食べずに天の戒めを守れば、人格完成はもちろん、創造主であられる神様と対等な共同創造主の立場に立つようになり、さらには、万物を主管し、永遠で理想的な幸福を謳歌する宇宙の主人になるであろうという聖書のみ言は、正にこの点を踏まえて語ったことなのです。婚前純潔を守り、真の子女として天の祝福のもとで結婚して真の夫婦となり、真の子女を生んで真の父母になりなさいという祝福でした。
これは、神様の創造原則である絶対「性」を離れて実現されるものではないという事実を、確認させてくれる内容です。すなわち、神様のこの戒めの中には、人間が神様の子女として、歴史を通して個性を完成し、万物の主管位に立つためには、神様の創造理想である絶対モデル「性」を相続しなければならないという深い意味が隠されていたのです。

Monday Apr 11, 2022
平和経 第177話
Monday Apr 11, 2022
Monday Apr 11, 2022
家庭の価値と三代が調和して暮らす家庭
皆様。私たちが遠く離れた家族を慕うのは、そこに、ために生きる愛があるからです。父母の愛、兄弟姉妹の愛、妻子と隣人、親戚の愛が、一つ一つ宿っている所です。このすべての関係が、ために生きる愛によって結ばれていて、すべてを抱きかかえたいと思う、温かい所です。
そこに、解放された自らとして堂々と現れ、自然を抱き、家族や親戚を愛しながら歓喜の歌を歌いたいのが、家族のもとを離れた旅人の郷愁であり、希望でしょう。故郷を追われ、本郷の心情の根を失ってしまい、家族に会いたいと思っても行くことのできなかった永遠な孤独の敗亡者として、独り流浪しながら生き、地獄に行くしかなかった身の上が、正に堕落の後裔である人類だったというのです。
しかし、人類は今や後天開闢時代を迎え、このような足かせの沼から解放され、夢にも忘れられなかった故郷を訪ね、家族に会える道が開かれたのです。人類にとってこれより大きな祝福の日が、いつあるでしょうか。アダムとエバが堕落によって失ってしまった本然の家庭を、私たちが再び探し立てられる天運の時が到来したというのです。
皆様が失われた本然の家族を訪ねていくときは、アダム完成の位置で、イエス様完成の位置で、そして再臨主を代表する完成した位置で行かなければなりません。その家庭には、神様が臨在され、祖父母、父母、子女が共に調和して暮らす三代の家族になるでしょう。祖父を歴史的な先祖の根として侍り、暮らさなければなりません。
共に暮らす人生の典型は家庭です。父母と子女は愛と尊敬で、夫婦は相互信頼と愛を土台として、兄弟姉妹は互いに信じて助け合いながら、一つになって暮らす家庭が、正にモデル的理想家庭だというのです。真の愛の根に真の愛の幹が生じ、真の愛の実を結ばせる、真の家庭を探し立てなければならないという意味です。
そのような家庭には歴史の根が生きており、天の国の根が張っているというのです。地上天国の根が下りている所が、そのような家庭です。永遠に続く神様の王権の根も、ここに定着するのです。過去、現在、未来の根が、それぞれ祖父母、父母、孫と孫娘に代表され、過去の根は霊界を代表し、現在の根は現世界を代表した王宮であり、未来の根は孫と孫娘を王子、王女として立て、二つの世界、すなわち霊界と肉界を代表する平和の宮殿です。それを建てて暮らすのです。
このように、祖父母、父母、孫と孫娘を中心として、三代が一つの家庭で永存される神様に侍って暮らす天一国家庭を探し立てることは、氏族的メシヤの責任であり、平和大使の使命であり、神様の願いであることを知らなければなりません。
神様も、どこかへ外出しても懐かしくて、再び訪ねてこられる家庭を探し立てなさいというのです。父母が子女の家を訪ねるように、喜びの心で気楽に訪ねてくる家庭を準備しなさいというのです。それが正に、神様に侍って暮らす生活です。その家庭に、神様を縦的な良心の主体として侍り、その縦的主体に従って皆様の体と心を統一するのです。そこでは父母の愛、夫婦の愛、子女の愛、兄弟の愛など、四大愛圏である四大心情圏が完成するのです。このような家庭でこそ、上下、前後、左右が一つに連結されて球形運動を継続するようになり、したがって、永存する神様のモデル的理想家庭と国家と平和王国になるのです。
永遠な平和理想王国時代
皆様。なぜ結婚しなければならないのでしょうか。主人の位置を探し出すためです。男性も女性も、一人では半分の人間にしかなれません。神様の創造がそのようになっているのです。それで、神様は愛の器官である生殖器の主人を互いに取り替えておいたのです。妻の生殖器の主人は夫であり、夫の生殖器の主人は妻だというのです。互いにために生きる愛を中心としてこそ、相手の主人の位置に立てるのです。このような主人の位置を確保するために、人間は結婚をするのです。
それでは、主人の位置を探し出して何をしようというのでしょうか。その位置で神様の愛を占領しようというのです。神様は三大愛の主体であられます。天宙の主人として、真の愛の師、真の愛の主人、真の愛の父母であられるのです。これが正に、真の三大主体思想です。このようなすべての教えと真理が、真のモデル的家庭の生活を中心として創出されるのであり、これを拡大すれば、社会と国家、そして世界と天宙までも、モデル的理想家庭の平和王国に変えることができるのです。
尊敬する指導者の皆様。皆様は今、歴史上、最も恵まれた貴い時代に生きています。歴史上、生まれては逝った数千億に達する皆様の先祖が、霊界で何よりも願い、待ち望んだ後天開闢の時代、すなわち平和理想世界王国時代の出帆を宣布します。
四大聖人はもちろん、数千億の善の先祖が総再臨し、皆様の天の道を導いています。悪なる者たちが適当に生きて裕福に暮らす、そのような不条理で腐敗した世界が威勢よく振る舞う時代は過ぎ去っていくのです。天の印を受け、人類の真の父母、万人の平和の王として顕現したレバレンド•ムーンは、天との約束を必ずや守り抜くでしょう。この地球星に、必ずや平和理想世界王国時代を花咲かせるでしょう。したがって、真の父母であられる平和の王をお迎えし、この地上に永遠の平和理想世界王国を創建する主役が、正にきょう、この場にお集まりになった皆様であるという点を、肝に銘じてくださるようにお願いします。
アベル国連の旗を掲げて、全世界の不条理と悪を掃き出しましょう。誇らしい「天宙平和連合」の「平和王国警察」と「平和王国軍」になり、世界中の祝福家庭を守り、祝福の地であるこの地球星を守り抜く警備隊の役割を完遂しましょう。
きょう、このようにこの場に参席してくださった各界指導者の皆様に、天の恩寵と祝福が満ちあふれることをお祈りいたします。合わせて、「天宙平和連合」の発展と成功のために、神様の理想家庭と理想国家、そして平和王国を創建するために、真の父母と共に最善を尽くす皆様となってくださることを願います。万民の平和の王であられる神様を真の父母として侍って暮らす、真の王子、王女になってください。真の孝子、忠臣、聖人、聖子の家庭の道理を果たし、太平聖代の平和王国を創建しましょう。神様の祝福が皆様の家庭と国家の上に満ちあふれることを願います。ありかとうございました。

Sunday Apr 10, 2022
平和経 第176話
Sunday Apr 10, 2022
Sunday Apr 10, 2022
神様が必要なのは、お金でも知識でも、あるいは権力でもありません。神様は絶対者であられ、全知全能な方なので、そのようなものは必要とされない方です。いくら現代科学が目覚ましい発展を重ねても、そのすべてが、神様の創造圏内で新しい諸事実を発見していく過程にすぎません。膨大な宇宙は、人間の思考と科学が及び得ない秩序の中で、法度に従って運行しています。このように、神様は絶対的科学者でもあるのです。
それでは、人間の創造を通した神様の理想は何だったのでしょうか。それは正に、四位基台を造成することです。ここで言う四位基台とは、神様を中心として、アダムとエバが神様の愛の圏内から抜け出そうにも抜け出すことのできない、完全一体の境地を意味します。神様と一体となることはもちろん、彼らが互いに一つになって理想的な夫婦となり、理想的な子女を繁殖することによって成し遂げるようになる、神様中心の家庭的基台を言うのです。このように家庭的四位基台が完成すれば、これが正に神様の願われた創造理想家庭になるのです。
一般的に、家庭とは結局、父母と子女、そして夫婦の結合によって形成された一つの束ですが、この束の中心は、神様の愛でなければならないというのです。ここで夫は天を代表し、妻は地を代表するようになります。ですから、夫婦は二人ですが、彼らが横的に一つになるとき、天と地が統一される立場に立つようになるのです。神様の愛を中心として夫婦が一つになれば、天宙が統一される道が開かれるという意味です。
皆様。神様が被造世界を創造された目的は、究極的に喜びを享受しようというところにあります。しかし、絶対者であられる神様も、一人では喜びを感じられないので、愛を与え合うことができる対象が必要だったというのです。喜びは学ぶものではなく、相対を通じて感じるものだからです。言い換えれば、神様は人間と万物が神様の愛を中心として一つになり、和気あいあいとした愛の世界を築くのを見て、喜びを感じるためにこの世界を創造されたのです。そのような基盤の上で、人間が神様の愛を中心として真の夫婦の関係を結び、真の愛の家庭と氏族、民族、国家、世界を築くのを見て喜びを感じるために、この被造世界を創造された神様であるというのです。
このように、神様の愛の理想を完成するには、人間は絶対に必要です。そのような次元で、絶対価値とは、絶対的相対から創出されるものだという言葉も理解できるでしょう。
神様は父であり、人間は子女として、縦的な軸を形成するようになっていたのが、人間の創造です。もしこの軸が完全に連結されてさえいたならば、すなわち人間と神様の間に真の愛で一体となった関係さえ結ばれていたならば、宇宙のどのような力も引き離せない、絶対不可分の関係になっていたでしょう。神様の本然の愛にひもを結び、その愛を味わった人が、どうして分かれることができるでしょうか。
蜜蜂は春になれば、長い冬ごもりから目覚めて新鮮な蜜を味わうようになります。夢中で花の蜜を吸っている蜂のしっぽをピンセットで引っ張ってみてください。しっぽが抜けて体から取れても、蜜から口を離すことのできない蜂がいるのを目にします。皆様はいかがでしょうか。皆様が本当に神様の真の愛の味を知るようになれば、たとえ逃げていっても、また戻ってきて、その真の愛にくっつこうとするのです。このように、神様と連結させてくれる縦的な真の愛の力は、生命の力よりもっと大きいというのです。

Sunday Apr 10, 2022
平和経 第175話
Sunday Apr 10, 2022
Sunday Apr 10, 2022
12.神様のモデル的理想家庭と国家と平和王国
日付:二〇〇六年三月十六日
場所:韓国、ソウル、マリオット•ホテル
行事:韓国平和大使指導者大会
天宙的理想郷に向かって、世界平和の具現を実現しようと、地球星の至る所から来られた尊敬する平和大使の指導者と祝福家庭の皆様。お忙しい日程にもかかわらず、「天宙平和連合」をモデル国際連合(国連)とし、全世界の各国が力を合わせて平和理想世界王国である「天一国」を創建していくために、「天宙平和統一家庭堂」を世界的次元に拡大、格上げし、「天一国平和統一堂」として生まれ変わらせる本大会に御出席なさろうと、数千、数万里を駆けつけてくださった皆様に感謝申し上げます。
ただ前だけを見つめながら歩んできた八十数年の人生
今年は、私が生まれてから八十七年目となる年です。後天時代を大きく開いていく「天宙平和連合」の創設者として、私はきょう、この貴い席を借り、「神様のモデル的理想家庭と国家と平和王国」という主題で、私が一生の間教えてきた、天の下さった真理の一端をお伝えしようと思います。
皆様。振り返ってみれば、実に夢のような私の生涯でした。青雲の志に胸を膨らませていた十六歳(数え)の青年の年に天から召され、世俗の夢をすべて諦め、天命に従って出発した私の人生でした。決して平坦な道ではありませんでした。ただ前だけを見つめながら歩んできた八十数年の人生でした。私のためにあらゆる犠牲に耐え、言い表せない受難の道を歩いてこられた愛する父母、兄弟が哀切な思いですがりつく、その手さえも振り払わなければ歩めなかった宿命的な生涯でした。この地に六十五億の人類が生きていますが、その誰一人として理解できない荒野路程でした。今まで六度の獄苦を経験しながらも、最後まで摂理の舵を放さずに生きてきたのが、私の人生だったのです。
私がこのような人生を歩んできたのは、数千、数万年待ち続けながら訪ねてこられた神様の、恨に固まった悲惨で痛ましい心情を、あまりにもよく理解した私だったからです。万民の根源であられ、宇宙万象の創造主であられる神様の恨を解いてさしあげなければ、人間の人生には何の価値もないという事実をはっきりと知ったからです。
それでは、神様の恨はいつ、どこで、どのように固まったのでしょうか。いったい誰が、絶対者であられ、万能なる神様に、恨を植えつけることができたというのでしょうか。神様はアダムとエバを創造し、人類の最初の先祖として立てられました。御自身の全体を一〇〇パーセント投入され、愛と生命、そして御自身の血統が連結された息子、娘として立てられたというのです。父子の関係こそ、あらゆる関係の中で最高、最上の関係だからです。神様の血統を伝授してあげ、永存させる唯一の道が、正に父母と子女の血統関係しかないからです。
しかし、生命より貴く重要なこの父母と子女の関係が、アダムとエバの堕落によって切れてしまいました。永遠のひとり子として立てた御自身の血筋が、怨讐サタンと血縁的関係を結ぶことによってサタンの子女となり、離れていった現実の前に、神様の胸には、歴史的な恨によって血の塊ができたというのです。歴史上、誰も理解できず、誰も解いてあげられない、無念極まりない悲しみの恨として残ってしまいました。
アダムとエバを中心として、御自身の血統を永遠に伝授する真の家庭を立てようとされた神様の創造理想は、このように第一代で挫折してしまいました。したがって、神様の恨を解いてさしあげられる唯一の道は、正にサタンの血統と関係のない真の家庭を探し立てることです。ここに、私たち全員が神様の創造理想である真の家庭を立てなければならない理由があります。「天宙平和連合」創設の根本的な趣旨と目的も、ここにあるのです。
旧約聖書の創世記第一章二十七節を見れば、「神は自分のかたちに人を創造された。すなわち、神のかたちに創造し、男と女とに創造された」という聖句があります。この節を帰納的に推理してみれば、神様は一人の男性と一人の女性を合わせた方であるという結論が出ます。神様が、お一人でいるのは良くないと思われ、御自身の対象として創造したのが被造世界です。宇宙の万象は形状的対象の位置に、そしてその中心に実体的対象として人間を創造されたのです。このように、神様の実体対象として創造した最初の男性格代表がアダムであり、女性格代表がエバです。神様がこのように人間を一男一女に分立して創造されたことには、目的があるのです。
神様の創造理想
第一に、二性性相の中和的主体として自存されながらも無形であられる神様が、実体世界と向き合うのに必要な体をまとうためでした。男性の体だけでなく、女性の体だけでもない、アダムとエバの二人の体をまとって、実体世界と自由自在に通じ合い、作用するためだったのです。体をまとっていない無形の神様だけでは、有形実体世界と向き合うのに限界があるからです。
したがって、アダムとエバが心の中に神様をお迎えし、一体となって完成した土台の上で、結婚して子女を生み、家庭を築いていたならば、アダムとエバは外的で横的な実体の真の父母になり、神様は内的で縦的な実体の真の父母になったでしょう。このようにさえなっていれば、アダムとエバは内外両面で一〇〇パーセント、神様に立体的に似た立場に立つようになったはずです。このように、神様に完全に似たアダムとエバが人類の真の父母になっていたならば、彼らの姿を通して、人類は日常生活の中で神様の実体を認知して、生きるようになっていたでしょう。
第二に、愛の完成のためです。アダムとエバが完成して完全一体となった愛の実体になれば、その上で神様が臨在し、人類の真の愛の父母になろうとされたのです。神様の形状的な実体父母の立場に立つアダムとエバが、実体の子女を繁殖することにより、理想家庭と理想世界を築くことができたでしょう。そのようになれば、人間を通して霊界と地上界が連結されます。このように、神様は霊界と地上界を連結する目的をもって、人間を創造されたという結論を下せるのです。
神様は、真の愛を中心としてアダムとエバに臨在されることにより、人類の真の父母、実体の父母としていらっしゃり、アダムとエバが地上の生涯を終えて霊界に入れば、そこでもアダムとエバの形状で、彼らの体をまとい、真の父母の姿で顕現されるようになるのです。しかし、アダムとエバの堕落によって、神様のこの夢は挫折してしまいました。

Sunday Apr 10, 2022
平和経 第174話
Sunday Apr 10, 2022
Sunday Apr 10, 2022
尊敬する指導者の皆様。皆様は今、祝福結婚と結実の時代を迎えています。神様の創造理想である地上天国、すなわち平和王国が皆様の目の前で創建されつつあります。真の父母として八十年以上の生涯を、血と汗と涙でつづられた一本道、ただ天の道だけを歩んできた私の人生が、今や六十億人類のための勝利的結実を収めているのです。霊界からも、四大聖人はもちろん、数千、数万の聖賢と皆様の善の先祖が地上界に降りてきています。皆様の一挙手一投足を見守り、天道に背く人を罰して、多くの人の戒めとされるでしょう。
世界百八十ヵ国以上で、天のみ旨と伝統を相続した数千、数万の平和大使が、真の愛と真の家庭の価値を叫び、昼夜なく走っています。この地に平和理想世界王国を創建しようと総進撃しているのです。
世界の火薬庫である中東でも、レバレンド•ムーンの平和思想の影響を受け、ユダヤ教、キリスト教、そしてイスラームが新しい次元の平和的対話を行っています。東西間の冷戦に終止符を打つよう決定的な役割を果たしたのも、レバレンド•ムーンの「統一思想」でした。私の祖国、韓半島統一のための実質的な背後での作業も、今、レバレンド•ムーンの主導のもと、急速に進行しています。
しかし、私は決してここで満足することはできません。天命を受けて出発した私の生涯です。天が印を押し、人類の真の父母として顕現した私は、天との約束を必ず成し遂げなければなりません。この地球星に毒きのこのように君臨してきた様々な国境と壁を完全に撤廃し、万人が共に手を取って暮らせる平和理想世界王国を創建しなければならないのです。
尊敬する平和大使の皆様。皆様はきょう、私がお伝えする神様のメッセージを通じて多くのことを学び、悟ったことと思います。いまだに方向感覚を喪失したまま漂流している人類は、いつのときよりも、天に代わる皆様の助けを必要としています。今や皆様は、新たな覚悟と決意で天命を仰いで出ていく天の密使にならなければなりません。そのような次元で、もう一度きょうのメッセージを要約しながら、私たちの使命を胸深く刻んでみようと思います。
神様の子女として創造されたアダムとエバが、堕落によって失ったのは何であると言いましたか。第一に、神様が下さった血統権を喪失してしまいました。血統は、父母が子女にだけ与えることのできる特権の中の特権です。しかし、堕落によって彼らはサタンの偽りの血統を受け、サタンの子女に転落してしまいました。
したがって、今日の全人類は誰彼を問わず、例外なしにサタンの血統を受け継いで生きている、堕落の後裔であるという事実をはっきりと悟らなければなりません。神様は、御自身全体を一〇〇パーセント投入して、絶対信仰、絶対愛、絶対服従の基準でアダムとエバを創造され、彼らの愛と生命の種として血統を下さいました。したがって今、皆様の位置は違います。真の父母様がお許しになった聖酒式を通して血統転換し、祝福を受けて真の家庭を探し立てる道が大きく開きました。
第二に、人類の最初の家庭であるアダム家庭で、兄のカインが弟のアベルの命を奪うことによって、兄弟権を失ってしまいました。天が下さった家庭において本然の秩序であり、祝福である兄と弟の間の愛と和合の人生が、妬みと怨みの怨讐関係に落ちてしまったのです。したがって人類は今、レバレンド•ムーンが主導してきた世界的次元の交叉結婚を通して血統復帰を完成し、より天の側であるアベルが主体格である兄の位置、すなわち本然の秩序を確立しなければならないのです。
皆様。このようなサタンの秘密を暴いたレバレンド•ムーンの人生は、言い表せない迫害と苦難、すなわち恨の生涯とならざるを得ませんでした。しかし、今や万難に打ち勝って勝利し、天の権勢が現れる後天時代を宣布しました。その基盤の上に、世界人口の七八パーセントを超える宗教圏と国家圏を糾合して、新しい世界的次元のアベル圏を立てつつあります。合わせて、新しい世界的次元のカイン圏を確立するために、全世界の人口の七四パーセントを占めている蒙古斑同族圏を糾合しています。
したがって、今から超世界的次元でこの二つのアベル圏とカイン圏が一つになり、アベル王国の立場で出帆した「天宙平和連合」と一体にならなければなりません。そして、この地に平和理想世界王国を創建するために、超宗教、超国家的な次元ですべての国境と塀を撤廃しなければなりません。そうして、全人類が本然の創造理想世界に入ることができ、アダムとエバの堕落によって失われた本然の所有権までも探し立てるべき宿命的責任があるという事実を、いま一度、皆様に想起していただきたく思う次第です。
天の側の新アベル圏が天宙的次元でカイン圏を消化し、本然の創造理想的権限である天の全権をもって、新天新地、すなわち地上•天上天国創建に向けて新たな出発をすべきときであることを肝に銘じてくださるようにお願いします。
世界の指導者の皆様。私はきょう、この貴い神様の摂理歴史的完成の場を借りて、もう一度、神様と人類の摂理的最後の目的である平和天国創建のために、そして神様の祖国と本郷の創設のために、実に摂理的で革命的なプロジェクトを宣布しようと思います。
歴史的にサタンによって東と西、南と北に分けられ、地理的には北アメリカ大陸とロシア大陸を分けているべーリング海峡に、橋梁を建設し、海底トンネルを通そうというのです。そうして、アフリカの喜望峰からチリのサンディアゴまで、イギリスのロンドンからアメリカのニューヨークまで、自動車で全世界を巡回、疾走できる「世界超高速道路」を連結する「ベーリング海峡橋梁•海底トンネル」を完成し、世界を一日生活圏にしようというのです。これ以上、分断と分裂は容認できないというのが天の警告です。全世界を一日生活圏として結び、サタンがつくった人種、文化、宗教と国家の壁を崩し、神様が何よりも願ってこられた平和理想世界王国を、この地球星に創建しようというのです。
アメリカとロシアが一つになり、ヨーロッパ大陸だけでなく、中国、インド、日本、ブラジルなど、世界のすべての国家と宗教が一つになって力を合わせ、この歴史的なプロジェクトを成功させなければなりません。この事業の成功こそ、人類にとってこれ以上、戦争と分断が必要ない平和理想世界王国を創建するときに、決定的な役割を果たすようになるでしょう。
皆様。このように途方もないプロジェクトを、どのように完成できるのかと疑問をもつ人もいるでしょう。しかし、神様のみ旨がある所には、必ず道があります。二十一世紀の現代科学技術は、今やべーリング海峡にトンネルを通すことくらいは問題にもならない水準にまで発展しています。工事費用も問題になりません。世界が戦争という名のもとに費やしているお金はいくらでしょうか。人類は今、歴史と後代の前に、実に恐るべき罪を犯していることを自覚すべきときです。
例を一つ挙げましょう。アメリカが過去三年間、イラク戦争に注ぎ込んだ戦費がどのくらいになるか御存じですか。二百兆ウォンを超えようとしています。そのくらいの予算があれば、べーリング海峡プロジェクトは完成して余りあるのです。なぜ私たちは、互いに殺し合う戦争に、このような途方もないお金をばらまく愚かな蛮行を続けなければならないのでしょうか。聖書のイザヤ書第二章四節の教えのように、銃や刀を溶かして、すきとくわをつくるべきときです。
人類はもうこれ以上、戦争のための戦争に子女の生命を犠牲にさせ、天文学的なお金を使い果たすという罪悪を繰り返してはなりません。世界のすべての国家の力を総動員して、大宇宙の主人であられる神様が願われる平和理想世界王国の創建に総邁進すべき時が来たのです。
皆様。人類は今、レバレンド•ムーンの教えである真の愛、真の生命、真の血統の平和思想を受け入れなければ生きていけない、袋小路に足を踏み入れました。皆様の善の先祖が総動員され、後天時代の天的権勢が押し寄せれば、いくら強大に見える国家や民族だとしても、天地の運勢に順応するしかなくなるでしょう。
今や選択は、皆様のものです。無知には完成がありません。きょう、皆様にお伝えするこのメッセージは、天がこの時代に下す警告であり、祝福です。天運に従って栄え、勝利していくレバレンド•ムーンと歩調を合わせ、この地に真の家庭、真の社会、真の国家、真の平和理想世界王国を創建する主役になりますか。それともサタンが喜ぶ旧態依然の宗教の壁、文化の壁、民族の壁、人種の壁の捕虜となり、余生をうめきと後悔の中で終えますか。天は、この邪悪な世界をひっくり返して、この地に新天新地を創建する勇将を呼び求めています。
今、皆様と共に誕生した「天宙平和連合」は、神様の勝利であり、真の父母様の血と汗と涙の結実であり、皆様の希望であり、願いです。カイン的な既存の国連の前に、天一国を代表するアベル的王国の使命を果たすようになるでしょう。神様の創造理想世界の実践郷を成し遂げなければならない使命が、正に皆様に下された天命であることを肝に銘じてくださるようにお願いします。
世界平和軍の名で出発した国連軍の役割をもう一度考えてみてください。朝鮮戦争とベトナム戦争でも、その使命を果たせずに途中下車してしまったではないですか。したがって、私は世界百二十ヵ国を巡回しながら「天宙平和連合」の創設メッセージを宣布していた二〇〇五年十月二十日、ウクライナにおいて人類の福祉と未来のための「平和王国警察」と「平和王国軍」の創設を、全世界に宣布しました。この二つの組織は、今から新しい世界の秩序と平和を守る警備隊の責任を果たすようになるでしょう。いまだに先天時代の残滓である分裂と利己主義の罠から抜け出せずに慌てふためく人類を、真の個人、真の家庭、真の国家、真の世界と天宙を創建する後天時代の真の愛の教育の先鋒隊にするのです。皆様も、今から新しい時代において新しい甲胄をまとい、天のために、そして人類万代のために全力投球する賢明で勇猛な天宙的平和王国軍になってくださることを願います。
ぜひ、きょう私がお伝えした天の警告を胸深くに刻み、真の父母様を通して受ける祝福結婚こそ、天の血統を取り戻す唯一の道であり、神様が何よりも願ってこられた解放圏と釈放圏を確保し、神様の理想家庭と平和理想世界王国を永遠にこの地に定着させる道であることを肝に銘じてください。合わせて、「天宙平和連合」の発展と成功のために、神様の理想世界と理想国家、そして平和王国を創建するために、真の父母と共に最善を尽くす皆様となってくださることを願います。万民の平和の王、神様を真の父母として侍って暮らす真の王子、王女となってください。真の孝子、忠臣、聖人、聖子の家庭の道理を果たし、太平聖代の平和王国を創建しましょう。神様の祝福が皆様の家庭と国家の上に満ちあふれることを願います。ありがとうございました。

Sunday Apr 10, 2022
平和経 第173話
Sunday Apr 10, 2022
Sunday Apr 10, 2022
ところで、アダムとエバの堕落以来、歴史にわたって神様の胸に最も痛む恨として残されてきたものが何か、御存じですか。それは、天の血統を失ってしまい、兄弟権と所有権まで失ってしまった事件です。生命より貴く、愛よりも重要なものが血統です。生命と愛が合わさって創造されるものが血統です。この中で、生命がなくてもできず、愛がなくても血統は創造されません。愛、生命、血統のうち、その実が血統だということです。
神様の血統の中には、真の愛の種が入っており、真の生命の体が生きています。したがって、この血統と連結されれば、神様が理想とされた理想の人間、すなわち人格完成も可能であり、理想家庭も生まれるのであり、さらには、神様の祖国である理想国家も出現するのです。平和理想世界王国は、このように創建されるのです。血統の重要性は、いくら強調しても足らないことを皆様も肝に銘じなければなりません。
血統がなければ、生命はもちろん、愛も離れてしまいます。血統が残ってこそ、愛した自分の伝統が残され、血統が存続してこそ、父母の息遣いが継続していくのです。言い換えれば、父母に愛の実、生命の実、喜びの実を提供する最初で最後の必要十分条件は、真の血統であることをはっきりと知らなければなりません。
ところが、生命とも取り替えられないこの血統を失ってしまったのです。真の生命と真の愛の実を結べなかったというのです。地球星を覆っている六十億の人類が、天とは何の関係もないサタンの実に転落してしまったのです。神様が農作業をして大豊作となり、秋に収穫しようとされたその園が、エデンの園でした。アダムとエバの二人の息子、娘を育て、真の愛を花咲かせ、真の生命を花咲かせ、真の血統を花咲かせたそこで、永遠の愛、永遠の生命、永遠の血統の主人と家庭、そして神様の平和理想世界王国を収穫しようとしたのが、神様の人間創造の理想だったのです。
しかしその場に現れたのは、偽りの愛、偽りの生命、偽りの血統でした。神様の愛と生命、そして血統が、愛の怨讐である姦夫、サタンの所有権に落ちてしまったのです。天地が真っ暗になって地獄に変わってしまい、神様までもいなくなってしまった、そのような凄絶な世界になったという事実を、人間は今まで知らずに生きてきたのです。
怨讐の血統が生命線であるかのように錯覚し、そこに命を懸けて生きていく群像が、今日の堕落の後裔となった人類の哀れな姿です。それで、この世界を地上地獄と呼ぶのです。このような悲惨な姿を見つめられる神様の胸は、どれほど痛んだことでしょうか。本来、神様はエデンの園にアダムとエバを創造されたのち、彼らを御自身の祝福のもとで結婚させ、天の所有権までも完全に伝授してあげようとしたのです。宇宙万象の所有権をアダムとエバに相続させてあげようとされたという意味です。
しかし、堕落によってこのすべてのものがサタンの手中に落ちてしまいました。愛する子女に相続させてあげるために、一生の間、汗を流して集めた財産を、一晩のうちに強盗に根こそぎ奪われてしまった父母の立場になってしまったのです。このように、サタンに血統権を奪われ、子女を失い、すべての国と世界の所有権まで差し出してしまった神様の悲しく無念な心情を知る人がいなかったというのです。したがって、血統権と所有権を再び取り戻せる道は、サタンを自然屈伏させる道しかありません。サタンを自然屈伏させる秘法とは何でしょうか。怨讐を自分の子女よりもっと愛する真の愛の力によってのみ、可能なのです。
人類の真の父と真の母を喜んで迎え、楽しむことができる一日を送り、ひと月を送り、一年、十年、あるいは一生を送ることができる、そのような時間をもてなかった神様だったのです。一年はおろか、たった一時間でもそのような人に出会えなかった神様の苦痛を、誰が慰労してさしあげられたでしょうか。数千、数万年を経てきながらも、なぜ神様と人間の間には、到底狭められない距離が生じ、父母と子女の関係も結べない悲惨な間柄になったのかを知る者がいないのです。アダム家庭で始まったカインとアベルの闘争歴史は、人類歴史をすべて戦争と葛藤の歴史にしてしまいました。小さくは人間個々人の体と心の葛藤から、大きくは国家と国家、さらには全世界が物本主義と神本主義に分かれ、対立闘争をしてきたのです。
極度の利己的個人主義は、きょうも私たちの生活を脅かしています。人類の希望であり、未来の約束である若者たちを、フリーセックスと麻薬の奴隷に転落させています。物質万能主義に陥った先進国は、自国の利益にばかり目がくらみ、一日に数万人ずつ飢えて死んでいくかわいそうな生命から顔を背けています。誰が、この数千年たったカインとアベルの歴史的な問題を解決してくれるのでしょうか。世界平和を主唱しながら出発した国連にできると思われますか。
国連は、過去六十年間を捧げて努力しましたが、いまだに世界平和ははるか遠くにあるままです。体と心のカイン•アベル関係も解決できない人間の努力だけでは不可能なことです。今や、天命を仰いで出発したアベル的平和理想王国の創建が必要なときが来ました。神様は、このようなすべての悲劇をきれいに清算してくれる一人の方を、首を長くして待ち望んできましたが、この地上にふさわしい相対と国家が現れませんでした。もしそのような人がある国に現れて、真の父母の位置にさえ立つことができていたならば、神様は夢でも現れ、ヘリコプターで太陽を運搬し、月を移してでも空中で喜びの稲光をつくり、歓喜の雷を鳴らしたかったでしょう。
このような意味で、人類歴史上初めて、失われたアダムの位置を探し立て、真の愛の主人の位置を確保し、神様から人類の真の父母として印を押されて顕現したレバレンド・ムーンが、きょう、皆様と同時代圏に生き、同じ空気を呼吸しているという事実は、奇跡の中の奇跡にほかなりません。堕落の後裔となった人類を救う横的真の父母の位置で勝利しました。その基台の上に、二〇〇一年一月十三日には、復帰摂理に責任をもってこられた縦的真の父母、すなわち神様を解放、釈放してさしあげる「神様王権即位式」を奉献し、お捧げしました。これは人類のための歴史上最高最大の祝福であり、絶対、唯一、不変、永遠の勝利であることを知らなければなりません。ついに、神様の体と心が完全に解放、釈放されるようになった、摂理史的絶対勝利だったのです。
したがって、人類は今、これほどまで執拗に苦しめられてきたサタンの偽りの血統を果敢に断ち切り、真の父母様の真の血統の根に接ぎ木されなければなりません。これ以上、野生のオリーブの木として一生を終える愚を犯してはならないということです。野生のオリーブの木では、千年生きても、野生のオリーブの種を生産するしかない悪循環が続くからです。それでは、私たちはどこにおいて野生のオリーブの木の立場から脱出する道を見出せるのでしょうか。天の真の血統をもってこられた真の父母様を通して祝福結婚を受けることが、正に真のオリーブの木に接ぎ木される恩賜です。血統を変えなければ、種を変えることができないからです。祝福は、重生、復活、永生の三段階の祝福を経るようになっています。
真の父母様から祝福結婚を受けて理想家庭を築き、罪のない純粋な真の種を受ける最善の道は、交叉結婚です。人種、文化、国境と宗教の壁を飛び越え、神様のもとの人類一家族をつくる大役事です。神様の目には、皮膚の色の違いはありません。神様の目には、国境が存在しません。神様の目には、宗教と文化の壁が見えません。これらすべてが、数万年の間、人類の偽りの父母として君臨してきた悪魔、サタンの術策にすぎないのです。
最も呪いたいと思い、夢でも会いたくない怨讐の家庭と祝福結婚を通して一つの家族になってみてください。怨讐の感情に浸っていた父母たちの血統は消え去り、新しくて強力な真の愛の血統が創造されるのです。
両家の子女が夫婦となり、互いに愛し合いながら幸福な家庭を築いて暮らすことを呪う父母がどこにいるでしょうか。いくら憎い怨讐の娘だとしても、自分の息子の愛を受ける嫁となり、水晶のようにきれいで澄んだ真の天の孫と孫娘を抱かせてくれるとき、喜びのほほえみを見せない祖父、祖母がどこにいるでしょうか。
白人と黒人、東洋と西洋、ユダヤ教とイスラーム、さらには五色人種が一つの家族になって暮らせる道は、交叉結婚の道以外に、何か方法があるでしょうか。共に暮らす人生の典型は家庭です。父母と子女は愛と尊敬で、夫婦は相互信頼と愛を基盤として、兄弟姉妹間は互いに信じて助け合いながら一つになって暮らす家庭が、正にモデル家庭だというのです。ここに、私たちが生命を懸けてでも真の父母様から祝福結婚を受け、天の伝統である理想家庭を探し立てるべき根本的な理由があるのです。
真の愛の本体であられる神様に似る最善の道が、真の愛の実践を通した真の愛の人格者、真の愛の主人になる道であり、その道だけが、私たちも真の父母になれる道だと言いました。
それでは、真の愛の生活とは、どのような生活なのでしょうか。真の愛は、公益性を帯びた無形の秩序であり、平和であり幸福の根源です。真の愛は、受けようという愛ではなく、他のために、全体のために先に与え、ために生きようという愛です。与えても、与えたという事実自体を記憶せず、絶えず与える愛です。喜んで与える愛です。母親が子女を懐に抱いてお乳を飲ませる、喜びと愛の心情です。子女が父母に孝行して喜びを感じる、そのような犠牲的な愛です。神様の人類創造は、返してもらおうという期待も条件も何もなく与える、絶対、唯一、不変、永遠の愛による創造だったのです。
真の愛は宇宙の源泉であり、宇宙の中心、宇宙の主人にしてくれる愛です。真の愛は神様の根であり、意志と力の象徴でもあります。したがって、真の愛によって結ばれれば、永遠に一緒にいてもただうれしく、宇宙はもちろん、神様までも引っ張ればついてくる愛です。堕落の後裔となった人間がつくった国境の壁、人種の壁、さらには宗教の壁までも、永遠に終息させる力をもっていることが、真の愛の価値です。
神様の真の愛の主流属性は、絶対、唯一、不変、永遠なので、誰でもこの真の愛を実践躬行するとき、神様と同居して共に楽しむようになり、同参権まで享受するようになるのです。このように、天国に入っていく絶対必要条件が、正にために生きる人生、すなわち真の愛の人生だというのです。

Sunday Apr 10, 2022
平和経 第172話
Sunday Apr 10, 2022
Sunday Apr 10, 2022
11.神様の理想家庭と平和理想世界王国
日付:二〇〇六年二月二日
場所:韓国、京畿道、一山、キンテックス
行事:第一回「天宙平和連合」世界大会
天宙的な理想郷に向かって、世界平和具現を成し遂げようと、地球星の至る所で並々ならぬ苦労を惜しまれない世界の指導者の皆様。お忙しい日程にもかかわらず、「天宙平和連合」をモデル国際連合(国連)とし、全世界の各国が力を合わせて平和理想世界王国である「天一国」を創建していくために、「天宙平和統一家庭堂」を世界的次元に拡大、格上げし、「天一国平和統一堂」として生まれ変わらせる本大会に御出席なさろうと、数千、数万里を駆けつけてくださった皆様に感謝申し上げます。
皆様。二十一世紀に入った今日の人類は、実に歴史的な大転換期に置かれています。永遠の世界平和を定着させられるのか、あるいは、二十世紀まで反復してきた暗鬱な戦争と対決の歴史を再び繰り返すのかを決定せざるを得ない時点に来ているのです。
皆様も御存じのように、私は二十世紀に入って本格化した植民地争奪戦と第一次、第二次の世界大戦、韓半島における六・二五動乱、東西冷戦など、絶え間なく続いてきた戦争と反目の時代を経てきながら、生涯の全過程を神様の平和理想世界王国具現のために捧げてきました。その過程において私は、第二次世界大戦が終わって創設された国連が、永遠の世界平和実現のために、神様のみ旨を支えられる平和の機構となることを切に祈ってきました。しかし、一九四五年に創設された国連は、世界平和のために貢献した素晴らしい業績がないわけではありませんが、創設六十年を超えた今日の姿は、その本来の創設目的遂行において、深刻な困難を経験していることを、自他共に認めています。
加盟国が二百ヵ国に肉薄していますが、自国の権益ばかりを代弁し主張する国連代表部の役割は、今、世界紛争の解決と世界平和具現において、生まれながらにして抱える限界を露呈しています。したがって、きょう私は、昨年九月十二日、アメリカのニューヨークで出帆したのち、世界百二十ヵ国を巡回しながら宣布した「天宙平和連合」の創設メッセージを、もう一度天と地に宣布しようと思います。「神様の理想家庭と平和理想世界王国」という題名のみ言です。
神様の永遠の創造理想である平和理想世界の実現のために、カイン格である既存の国連の刷新とともに、新たな次元で平和理想世界王国の機能を発揮できる天宙的次元のアベル格の国連の立場にあるのが、正に「天宙平和連合」です。この創設メッセージこそ、全人類が胸深く刻み、後天時代を生きていく座右の銘として、実践躬行するために下さった天の特別な祝福であると同時に、警告なのです。
尊敬する世界の指導者の皆様。神様が人間を創造した究極的な目的は、どこにあると思われますか。それは真の愛を中心とした理想家庭の完成を通して、喜びを感じることでした。それでは、理想家庭とはどのような姿でしょうか。神様が創造された最初の人間は、男性格を代表したモデルであるアダムと女性格を代表したモデルであるエバでした。彼らが真の愛の表題となる人格者と主人になる道は、どのような道だったのでしょうか。一言で言えば、神様を父として侍って暮らせる、父母と子女の関係を確保するモデル的な平和理想家庭でした。神様と一つの家族を形成し、永遠に喜びを感じながら暮らす道だという意味です。
皆様も、祈祷を通して神秘的な境地に入っていき、この宇宙の中心が何かと尋ねてみてください。「父子関係」という答えを聞くでしょう。父母と子女の関係以上に重要で貴いものはないというのです。これが、この宇宙を創造された神様と人間の根本関係だからです。
それでは、父子の関係がもっている特性とは何でしょうか。真の愛、真の生命、真の血統の関係です。真の父母の真の愛が前提とならなければ、私たちの真の生命は存在できません。すなわち、神様のみ前において人間は、絶対的な真の愛の相対として創造されたというのです。そこが正に、神様は父となり、人間は息子、娘となる軸が立てられる所なのです。もし、それよりもっと高く貴い位置があれば、人間の欲望は、またそこを追求するでしょう。しかし、そのような所はありません。全知全能であられる神様が、最高の位置は御自身のために隠しておき、御自身の子女であり、愛の絶対相対者であるアダムとエバを、二番目に良い位置に立てて創造したとは、想像することもできません。
私たちの永遠の真の父母であられる神様は、一〇〇パーセント、御自身の全体を投入して人間を創造され、同位権、同参権、同居権、相続権を賦与されました。神様のすべての属性を下さったというのです。
神様がいくら絶対者だとしても、御自身一人では幸福になれません。「良い」という言葉や「幸福だ」という言葉は、一人では成立しない言葉です。必ず相対的関係を備えたところであってこそ成立するのです。一生を声楽家として生きてきた人でも、無人島に捨てられて、一人で喉が張り裂けるほど歌を歌ったとして、幸福でしょうか。自存なさる神様も、喜び、幸福であるためには、必ず与え合うことができる愛の相対が必要だというのです。
それでは、絶対者であられる神様に喜びをお返しすべき相対者としての人間は、どのような姿でなければならないのでしょうか。神様が「息子よ、娘よ」と呼ぶことができ、御自身と同格の位置に立て、共に創造の偉業を完成でき、天地万物をすべて相続させてあげられる子女の姿は、どのような姿でなければならないかというのです。神様が創造の理想的出発点をどこに置かれたのか、御存じですか。「相対のために存在する」という原則に、御自身の理想的出発点を立てたのです。言い換えれば、真の愛の希望的相対のための実践が、神様の創造の出発の核だというのです。
したがって、神様の子女である人間の責任は、何よりもまず神様に似ることです。孝子、忠臣、聖人、聖子の家庭の道理を果たす真の愛の化身になりなさいというのです。神様の深い心情の内情を知って、アダムとエバの堕落以来、数千、数万年を苦痛の中で生きてこられた神様の恨を解いてさしあげなければならないというのです。
全能であられる神様が、苦痛の場から抜け出せず、歴史の背後で受難に耐えてこられたのは、神様が愚かで能力がないからではありません。堕落によって失われたアダムとエバの本然の位置、すなわち完成した「後のアダム」の顕現を待たなければならない、復帰摂理に絡まった言うに言えない事情があったからです。いくら全権をもった神様だとしても、御自身自ら永遠の基準の上に立てた天理原則を無視することはできなかったのです。

Sunday Apr 10, 2022
平和経 第168話
Sunday Apr 10, 2022
Sunday Apr 10, 2022
結婚は愛する訓練のためのもの
皆様。結婚はなぜするのでしょうか。一言で言えば、神様の姿に似るためです。神様は、二性性相で存在される方として、二性が合体化した一体的存在でいらっしゃり、神様の分性的人格が男性と女性なので、彼らが合性一体化して種のようになり、神様の本性の位置に戻らなければならないのです。結婚の最高の神性を私たちは謳歌しなければなりません。男性と女性が愛し合える道は、結婚生活だというのです。結婚によって一つとなり、誰に似ようというのでしょうか。神様に似ようというのです。男性と女性が一つになってこそ、御自身の形どおりに造られた神様に似るのです。そのようになってこそ、神様が臨まれるのです。
男性は天を象徴し、女性は地を象徴します。したがって、男性と女性が合わさって調和を形成し、平和を成就しなければなりません。天地合徳(和合)とは正に、夫と妻が神様の真の愛を中心として、完全一体を完成した境地のことを意味するのです。夫と妻が真の愛で抱擁するのは、宇宙が一体を形成することと同じです。神様の理想の中で形成される創造本然の姿がそうなのです。
結婚は、世界と万民を愛する訓練を受けるためにするのです。結婚式というものは、愛の顕現を意味すると同時に、創造権と主管権が賦与されることを意味します。したがって結婚の目的は、世界を代表した男性と世界を代表した女性の心の世界を一致させようということであり、男性と女性の愛を完成させようということです。結婚生活を通して愛の完成と心の完成を達成したならば、家庭理想を実現したと見ることができます。そのような土台の上で死ぬならば、皆様は間違いなく天国に入っていくのです。
なぜ結婚が重要なのでしょうか。真の愛を訪ねていく道だからです。生命を創造する道だからです。男性と女性の生命が一体になる道であり、男性と女性の血統が混合する道だからです。結婚を通して歴史が生まれ、その基盤の上に国家も生まれ、理想世界も始まるのです。結婚は、自分よりも相対のためにするという信念をもってしなければなりません。自分本位に立派で美しい人をもらおうというのは、誤った考えです。人間は、他の人のために生きるように生まれたという原則を知れば、結婚も当然、相対のためにしなければならないということが分かるでしょう。
いくら醜い人でも、世界最高の美人よりもっと愛そうという信念をもつのが、原則的な結婚観でなければなりません。人間として生まれ、自分の相対を神様のように愛し、人類を愛するように愛し、世界の誰よりも愛そうという覚悟がなければ、夫婦として天の国に復帰できないのです。一人の男性として、一人の女性を真に愛することができない人が、どうして神様と人類を愛せるでしょうか。
結婚は、幸福の宮殿の門を開いて入っていく儀式だと言えます。そのような意味で、結婚は人倫の大事になります。愛は時空を超越して存在し、役事(働き)するので、人間社会の出来事の中で最も偉大なものであり、結婚は正に、そのような愛を現して確認する儀式になるのです。
尊敬する貴賓の皆様。今晩、私は真の愛と真の結婚に関する天の教えの一端をお伝えしました。新婚の夫婦でも既婚の夫婦でも、皆様は今、天の印を押された真の夫婦としての道を歩むように、天の命令を受けました。
皆様は真の父母との関係によって真の愛の種を受けたので、真の結婚生活を通して真の実を生産する真の夫婦になってください。真の父母になってください。真の家庭を築いてください。真の国家を建ててください。天運が皆様を助けるでしょう。ぜひ、天の期待に添う真の愛の生活を実践されることをお願いしながら、これで私の話を終えようと思います。ありがとうございました。

Saturday Apr 09, 2022
平和経 第171話
Saturday Apr 09, 2022
Saturday Apr 09, 2022
真の愛は宇宙の源泉であり、宇宙の中心、宇宙の主人をつくってあげる愛です。真の愛は神様の根であり、意志と力の象徴でもあります。したがって、真の愛によって結ばれれば、永遠に一緒にいてもただうれしく、宇宙はもちろん、神様までも引っ張れば付いてくる愛です。堕落の後裔となった人間がつくった国境の壁、人種の壁、さらには宗教の壁までも、永遠に終息させる力をもっていることが、真の愛の価値です。したがって、天国に入っていく絶対必要条件が、正にために生きる人生、すなわち真の愛の人生だというのです。
天道とは一言で、天の伝統です。天に根を置いている真の愛の実践の伝統です。天道の人生は、世の中のすべての法を超越した崇高な人生です。したがって、真の愛に革命が必要ないように、天道にも革命が必要ありません。皆様は、ただ真の愛の道、天道に従って、ために生きる犠牲と奉仕の生活を実践しなければなりません。その道は、神様の愛を爆発させる道です。言い換えれば、神様の血統を発展させて拡大させる道であり、神様の血統を永遠に守る道だというのです。
そして、今から皆様は、「神様が変わらない限り、私も変わらない。いつどんな状況が展開しても私は行く。このサタン世界で今まで守ってきた生命、愛、理想を私から完全に奪っていくとしても、私は行くだろう。たとえ神様が変わるとしても、私が神様を元に戻して立たせ、共にこの道を行くだろう。神様が絶対的でなければ、私が絶対的神様にしてでも行くだろう」という覚悟で、この後天時代を駆けていかなければなりません。
結婚するのは何のためだと言いましたか。天国に行くため、そして人類を救うためであると言いました。祝福結婚を通して夫婦になれば、夫の前にいる妻は神様の娘であり、人類の娘であることを知らなければなりません。人類が愛するほど、神様が愛するほど、妻を愛してあげることができれば、夫になる資格があります。女性も同じです。自分の夫だと思って、「あれは私の男性だ!」と言わないでください。そのように主張する前に、彼は神様の息子であり、人類のすべての男性を代表した男性だと考えなければなりません。
夫婦は互いに、夫が右足ならば妻は左足です。共に神様のために生き、人類のために生きていく人生の足跡を残さなければなりません。その足跡が、正に皆様の家庭です。ところが、右足でも左足でも、どちらか一方でも完全になれなければ、足を引きずってしまいます。引きずった足跡を残す人生を送る皆様になりますか。妻は夫を天として敬い、夫は妻を地のように大切にして慈しむ夫婦になるとき、彼らが互いに抱擁するその場は、天地が合徳する場であり、宇宙の合一が形成される場になるのです。
私たちの使命
皆様は今、良い時代を迎えています。神様の創造理想である地上天国、すなわち平和王国が皆様の目前で創建されつつあります。八十年以上の生涯を、血と汗と涙で綴られた一本道、ただ天の道だけを歩んできた私の人生が、今や六十億人類のための勝利的結実を収めています。世界の百八十ヵ国以上で、天のみ旨と伝統を相続した数千、数万の平和大使が、真の愛と真の家庭の価値を叫び、昼夜なく走っています。この地に平和世界を創建しようと総進撃しているのです。世界の火薬庫である中東でも、レバレンド•ムーンの平和思想の影響を受け、ユダヤ教、キリスト教、そしてイスラームが新しい次元の平和的対話を行っています。東西間の冷戦に終止符を打つよう決定的な役割を果たしたのも、レバレンド•ムーンの「統一思想」でした。私の祖国、韓半島統一のための実質的な背後での作業も、今、レバレンド•ムーンの主導のもとに進行しています。
しかし、私は決してここで満足できません。天命を受けて出発した生涯です。天が印を押し、人類の真の父母として顕現した私は、天との約束を必ず成し遂げなければなりません。
私はこの貴い場を借りて、人類の平和と福祉のための結実として、歴史的で革命的なプロジェクトを宣布しようと思います。歴史的にサタンによって東と西、南と北に分けられ、地理的には北アメリカ大陸とロシア大陸を分けているべーリング海峡に、橋梁を建設し、海底トンネルを通そうというのです。そうして、アフリカの喜望峰からチリのサンディアゴまで、イギリスのロンドンからアメリカのニューヨークまで、自動車で全世界を巡回、疾走できる「世界超高速道路」を連結する「べーリング海峡橋梁・海底トンネル」を完成し、世界を一日生活圏にしようというのです。
これ以上、分断と分裂は容認できないというのが天の警告です。全世界を一日生活圏として結び、サタンがつくった人種、文化、宗教、国家の壁を崩し、神様が何よりも願ってこられた平和世界を、この地球星に創建しようというのです。
アメリカとロシアが一つになり、ヨーロッパ大陸だけでなく、中国、インド、日本、ブラジルなど、世界のすべての国家と宗教が共に力を合わせ、この歴史的なプロジェクトを成功させなければなりません。この事業の成功こそ、人類にとってこれ以上、戦争と分断が必要ない平和王国を創建するために、決定的な役割を果たすようになるでしょう。このように途方もないプロジェクトを、どのように完成できるかと疑問をもつこともあるでしょう。しかし、神様のみ旨がある所に道があります。二十一世紀の現代科学技術は、今やべーリング海峡にトンネルを通すことは問題にもならない水準にまで発展しています。工事費用も問題になりません。アメリカが過去三年間、イラク戦争に注ぎ込んだ戦費がどれほどになるか御存じですか。二百兆ウォンを超えようとしています。そのくらいの予算があれば、ベーリング海峡プロジェクトは完成して余りあるのです。
なぜ私たちが、互いに殺し合う戦争にこのような途方もないお金をばらまく愚かな蛮行を続けなければならないのでしょうか。人類はもうこれ以上、戦争のための戦争に子女の生命を犠牲にさせ、天文学的なお金を使い果たすという罪悪を繰り返してはいけません。世界のすべての国家の力を総動員して、大宇宙の主人であられる神様が願われる平和世界創建に総邁進すべきときが来たのです。人類は今、レバレンド•ムーンの教えである真の愛、真の生命、真の血統の平和思想を受け入れなければ生きていけない、袋小路に足を踏み入れました。皆様の善の先祖が動員され、後天時代の天的権勢が押し寄せれば、いくら強大に見える国家や民族だとしても、天地の運勢に順応するしかなくなるでしょう。
今や選択は、皆様のものです。無知には完成がありません。皆様に伝えるこのメッセージは天の警告であり、祝福です。天運に従って栄え、勝利していくレバレンド•ムーンと歩調を合わせ、この地に真の家庭、真の社会、真の国家、真の世界を創建する主役になりますか。それともサタンが喜ぶ旧態依然の宗教の壁、文化の壁、民族の壁、人種の壁の捕虜となり、余生をうめきと後悔の中で終えますか。天は、この邪悪な世界をひっくり返して、この地に新天新地を創建する勇将を呼び求めています。
ぜひ、きょう私がお伝えした天のメッセージを胸深く刻み、真の父母を通して受ける祝福結婚こそ、天地合徳の統一的価値と宇宙合一的な価値をもっているという事実を肝に銘じて、皆様の人生に新たな座標を立てる賢い先覚者となってください。後天時代の伝統となった天道を守る天の勇将になることを誓い、今後の世界と人類を導いていく指導者になってくださることを願いながら、これで話を終わります。ありがとうございました。