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Wednesday Feb 02, 2022
平和経 第101話
Wednesday Feb 02, 2022
Wednesday Feb 02, 2022
1.お一人の神様と一つの世界宗教
日付:一九七二年二月三日
場所:アメリカ、ニューヨーク、リンカーン•センター
行事:アメリカ九ヵ都市巡回講演
紳士淑女の皆様。今夜、このように悪天候にもかかわらず、大勢の方々が集まってくださったことに対して、心から感謝申し上げます。皆様に会ってみたいという思いは、数十年前からありました。今晩、初めて皆様にお会いでき、まず皆様の前に感謝申し上げると同時に、神様に心から感謝を申し上げる次第です。
神様は実在するのか
きょう、お話しするタイトルは、「お一人の神様と一つの世界宗教」です。このニューヨークに住んでいる方々は、「神様」と言えば、「神様は死んだ」という言葉を連想するかもしれません。しかし、神様が存在しているのに、存在する神様を「死んだ」と言うのは、これ以上の罪はないと思うのです。神様が存在しないのに「神様は存在する」と言うほうが、それよりまだ良いと見ることができます。
きょう、お話しする「お一人の神様と一つの世界宗教」というタイトルを見ても、ここに人がいなければ何の問題にもなりません。人がいるので、その人と一人の神様が必要なのであり、人がいるので、その人と一人の神様が一つになってつくられる宗教が必要だというのです。
万一、絶対者である神様がお一人でいるならば、その神様がいる所は幸せな所ではないと考えざるを得ません。
神様であっても、その神様が一人で喜ぶならば、神様も正常な神様ではないでしょう。しかし、その神様がいくら小さな相対だとしても、その一つのものを見て「ははは」と笑いながら喜ぶとすれば、それは正常なのです。いくら小さなものでも、それを見て笑う神様に対して「狂っている」と言えば、そのように言う人がかえって狂った人になるのです。ですから、相対的存在がどれほど貴いかということを、皆様に最初にお話ししているのです。「不幸」や「悲しみ」という言葉は、相対がいないところから始まる言葉です。
それでは、神様が相対を好むとすれば、この世界でいったいどのような存在を好むと思いますか。感覚がない鉱物のようなものでしょうか。鉱物ではありません。植物でもありません。植物よりは動物のほうがより関心事になるでしょう。このように見るとき、この被造物の中で神様の関心事になり得る中心存在とは何かと尋ねれば、幼稚園児であっても、人間だと指摘するでしょう。皆様は、そのように思いませんか。このように見れば、人間は被造物の中で最高傑作だということを否定できないのです。ですから、神様も対象を訪ねていくとすれば、人間を除いては訪ねるべき対象がないという結論が出てきます。
今日、この複雑な情勢の中で、今後のアメリカの運命や、あるいは世界の運命を考えるとき、神様がいれば良いのか、いなければ良いのかという問題は、深刻に考えてみる問題にならざるを得ません。
絶対者がいて、真は真とみなし、悪は悪として処断することができれば良いですが、そのようなお方がいないとすれば、今後の世界は問題にならざるを得ません。ですから、神様がいないより、いるほうが良いというのが、私たちの願いです。ですから、神様がいるか、いないかということが問題です。
二性性相の神様
この宇宙は、存在世界であることを私たちは知っています。それは誰もが認めています。存在するためには、力がなければならないことを知っています。その力が存在するためには、力が先か、存在が先かということが問題です。力がなければ、存在もありません。ところが、その力というものは、作用をせずには現れないのです。力がある前に、作用という現象が必ず必要です。
また、作用をするためには、そこには必ず先行条件として、主体と対象が絶対必要だということを否定できません。この主体と対象が授受するところから作用が始まり、作用が始まることによって力が存続するのです。言い換えれば、力が存在する前になければならないものとは何かというと、主体と対象だというのです。
主体と対象は互いに異なる立場にあるので、これらが作用をするためには、互いに相手の内容に合うようにしなければならないのです。そのようにしなければ作用することができません。ですから、主体と対象が作用するためには、主体の目的と対象の目的が一致できる基点がなければならないのです。そうでなければ作用しないというのです。
私たちが何かの用で外に出ていくとき、自らが損をするために出ていく人はいないでしょう。ニューヨークのタイムズ•スクエアを大勢の人々が往来していますが、その人々が家から出るとき、「私はきょう、一ドルでも損をするために家から出ていく」といって出てきた人は一人もいないはずです。出てくる時は、必ず自分に利益になることを望み、自分にプラスになる何かを望んで出発するのです。
皆様が友人たちに会って交流するとき、お互いがマイナスになり、今よりも悪くなりかねない立場では、絶対に一つにならないのです。甲と乙の二人が一つになるには、今よりプラスになる共通の目的があるからこそ、そこで作用が起こり、一つになるということが起こるのです。このように見るとき、力が作用するには、二重目的、すなわち主体と対象が互いの目的にプラスになるものがなければ、一つになることもなく、作用もしないという結論を出すことができます。
原子を例に挙げれば、原子は陽子を中心として電子が取り囲んでいます。それもやはり、二つの目的を結合して与え合う立場にあるので、一つの原子型を形成するのです。ですから、電子の目的と陽子の目的が追求するものを中心として、合わせているのです。大きく見れば、神様も存在者です。神様が存在するならば、実存体としていらっしゃるのです。そうだとすれば、神様もやはり主体と対象の関係になっていて、完全に与え合うことができる二重目的を中心として、結合した位置に立たなければ、永遠に存在することはできないのです。それは、神様も結局は、主体と対象が一つになって、お一人の神様としていらっしゃるという話です。
神様のかたちに創造された人間
聖書の創世記第一章二十七節を見れば、「神は自分のかたちに人を創造された。すなわち、神のかたちに創造し、男と女とに創造された」という聖句があります。それを帰納的に追究してみれば、神様は、一人の男性と一人の女性を合わせた方だという結論が出てきます。
そのような神様が一人でいてはいけないので、対象を必要とされ、そのために、この世界を創造せざるを得なかったというのです。それで、造られたのが一人の男性であり、一人の女性です。一人の人について見ても、人には心と体があります。この心と体が与え合うのです。もしこれが食い違ってくると苦痛を感じるようになります。どちらか一方が傾くというのです。しかし、これが一つになって上がっていけば喜びがあるのです。これが完全に一つになった男性がいるとすれば、彼は完全な男性です。
もし絶対者がいるとすれば、どのような男性を要求するでしょうか。そのような男性を要求するでしょう。女性も同じです。心と体が完全に一つになった女性がいるとすれば、神様は、その女性に会おうとせざるを得ません。絶対者の威信から見ても、最高の男性、最高の女性に会わなければならないというのです。そのように、天のみ前に堂々と立つことができる人を天は求めるのであり、私たちも望むのです。
私たち人間を見れば、原因的な存在ではないことを否定できません。人は結果的な存在です。皆様は、存在する、しないを自由に決めることができますか。できません。原因になれないので、結果的な立場にいることを否定できないのですが、結果的な存在も、原因が絶対的ならば、絶対的な相対の位置に立つことができるのです。
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Tuesday Feb 01, 2022
平和経 第100話
Tuesday Feb 01, 2022
Tuesday Feb 01, 2022
しかし堕落以後、個体から全体に至るまで、善と悪の葛藤は絶えず繰り返されてきたのであり、結局、人種、国境、宗教の壁は、人類に量り知れない苦痛を抱かせてきました。真の父母様は、神様の解放と人類救援、そして平和理想世界の完成という生涯の摂理的目標をお立てになり、全生涯を全力投球してこられました。霊性回復のための宗教活動を中心として、政治、経済、社会、文化、芸術、教育、言論、スポーツを通じて人類平和運動を展開してこられ、特に天国の最小単位を「真の家庭」に置き、真の家庭の祝福と怨讐間の祝福結婚の門を開いてくださいました。
すべての葛藤を解消する国際交叉祝福結婚を通して、名実共に人類大家族理想を現実のものにされました。その結果、百二十の氏族と百二十余ヵ国で平和の王、万王の王に推戴されて戴冠式を挙行し、人類の夢は現実となっています。
第五に、真の父母様は「天地人真の父母」として、神様の位相を確立され、この地上で初めて創造本然の完成を成就されました。真のお父様は僕の僕の立場から蕩減復帰摂理を展開され、その勝利的結果に従い、サタンの主権は徐々に縮小していき、神様の位相は次第に創造本然の位相に格上げされたのです。
二千年前、イエス様が神様を「父」として啓示しましたが、そのことによって、ユダヤ人たちから神様を冒瀆したと言われ、十字架の苦難を受けるようになったことを皆様も御存じでしょう。しかし真の父母様は、この地上において実体的に蕩減復帰を完成され、神様に本然の創造主、すなわち天と地と人間を主管される真の父母としての尊さと栄光を取り戻してさしあげたのです。
このように真の父母様の摂理的位相は、摂理の基準に従って変化してきたのであり、その基台の上に神様の解放と釈放圏が成し遂げられました。メシヤから真の父母、天地父母、天地人父母、祝福家庭王、平和の王、万王の王を超えて、二〇一〇年に「天地人真の父母定着」を宣布されました。すなわち神様は「無形の天地人真の父母」であられ、真の父母様は「有形の天地人真の父母」として定着し、創造主、神様の本質的アイデンティティーを実体で完成、顕現されたのです。
愛する食口の皆様。天も干渉できない蕩減復帰の摂理路程で、真のお父様と私が経験してきた苦痛は想像を超越するものです。私たちは、真の家庭の子女たちを摂理の祭物として捧げることまでしました。その険難な蕩減復帰の路程を、誰が量り知ることができるというのでしょうか。私は全生涯を捧げて真のお父様の伴侶として、苦楽を共にし、万難を克服してきました。その勝利的基盤の上に、真の父母様は天が下さった摂理的次元の同参権、同居権、同位権をもつようになったのです。
今後の私たちの行くべき道
尊敬する内外の貴賓、そして愛する全世界の祝福家庭の皆様。これから真のお父様は、天法に従って霊界を拠点として、自由自在に霊肉界を往来されながら、天一国の拡張のために摂理されるでしょう。真のお父様は夜の神様の実体として肉界に再臨協助され、昼の神様の実体として地上摂理を継続する真のお母様と一心、一体、一和、一念の境地で、摂理を経綸されるようになるでしょう。
そして、真のお父様は、基元節の勝利を通して本然のエデンの園をこの地上に創建するために、皆様と共にいらっしゃるでしょう。天の摂理は中断することができないためです。これから私は、このような歴史的摂理の新しい転換期を迎え、真のお父様の勝利的基盤を相続して、この地上を中心とする摂理を主導し、先頭に立つことを明らかにしながら、皆様に次の幾つかのお願いをしたいと思います。
第一に、私たちは真の父母様が立ててくださった伝統を、絶対生命視しなければならず、子孫万代まで相続し、伝承させなければなりません。真の父母様は愛と心情の伝統、み言と規定、規則と儀礼の伝統、心情文化の伝統を立ててくださいました。特に真の父母様の蕩減復帰摂理路程の結晶体であるみ言を訓読する訓読会の伝統は、各家庭ではもちろん、教会や天を中心とする集会で、最も中心的内容となるようにしなければなりません。それとともに、私たちはこの地上で新しい秩序を立てていかなければなりません。ですから、組職の秩序と伝統も、真の父母様を中心とする真の家庭とアベルを中心とする中で、一糸乱れず統一体を築いていかなければならないことを肝に銘じてくださるようお願いします。
第二に、天が祝福された祝福家庭の理想を完成しなければなりません。家庭は真の愛、真の生命、真の血統の揺りかごであり、神様の創造目的を実現する基盤です。「家庭盟誓」の八大項目を中心とする中で、善なる血統の伝統を絶対信仰によって守らなければなりません。私たちの平和のビジョンは「純潔な愛、幸福な家庭、平和な世界」です。夫婦が絶対愛で天に侍って一体となる伝統の中で、子女を愛とみ言によって養育しなければなりません。家庭において訓読会を通して天一国の秩序がしっかりと定着するようにしなければならず、正午定着の基準で縦的、横的に心情的伝統が定着していく祝福の理想を完成しなければなりません。
第三に、皆様全員は氏族的メシヤの祝福を受けたので、この地上に天一国が完成されるときまで、その使命と責任を果たさなければなりません。氏族的メシヤは真の父母が下さる祝福の中で最も大きな祝福です。蕩減復帰摂理の勝利的基台でなければ、堕落人間を氏族のメシヤとして立てることはできないためです。ですから、真の父母様の全生涯の摂理的経綸の中には、いつも氏族的メシヤの使命が強調されてきたのです。
この地上における天一国の天宙的完成は、氏族的メシヤたちがその使命を果たして、各氏族にみ言と祝福とために生きる生活を相続させ、善の主権を立てて、平和な世界、人類大家族の実現を通してこそ可能になるのです。各氏族において勝利的基盤が形成されるようになれば、その基台の上にアベル国連が自動的に安着し、善主権は完成するようになるのです。
第四に、私たち全員は真の父母様と真の家庭を中心として、和合と統一の心情文化共同体を築いていかなければなりません。皆様全員は、例外なく天の選択と先祖の功績、そして自らの後天的天稟によってみ旨の道と関係を結び、数多くの迫害を顧みず真の父母様のみ跡に従い、今日の勝利圏を迎えるようになりました。ですから、私たち全員は、一つの父母を中心とする一家族心情共同体です。世の中はいまだに分裂と葛藤に満ちていますが、私たち統一家は、人種、国境、およびいかなる障壁も軽く越えて、一つの兄弟姉妹になることができます。ために与えて生きる人生の見本を見せれば、確実に達成できる夢です。特に、このような摂理の大転換期には、私たち全員が真の父母様と一つにならなければならないことを、肝に銘じてください。
基元節の勝利のための誓い
尊敬する平和の指導者、愛する統一家の食口の皆様。真のお父様は今、霊界で私たちといつも共にいらっしゃいます。ただ無形でいらっしゃるだけであり、一瞬たりとも私たちの傍らを離れることはないでしょう。今私たちに何を望んでいらっしゃるでしょうか。正に中断のない前進です。
神様の摂理は、全世界に真の父母を中心とする中で愛と平和が満ちあふれ、心情文化が定着し、新しい秩序が定着するときまで続けられなければなりません。その上に基元節の勝利を土台として、より一路邁進し、天と真の父母様の前に大きな栄光をお捧げし、世界と歴史の前に大きな希望を抱かせてあげなければならないでしょう。
愛する食口の皆様。私はこのような摂理の勝利圏のために最に最善を尽くしながら、全生涯を見せてくださり、指導してくださった真のお父様の生涯と伝統に忠実であり続けるでしょう。
皆様にきょうお伝えするこの願いは、霊界に行かれる真のお父様の遺言です。全員が胸深く刻み、勝利者になられることを切に願います。皆様の家庭と国家の上に、神様の祝福と愛がいつも共にあることをお祈りいたします。ありがとうございます。
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しかし堕落以後、個体から全体に至るまで、善と悪の葛藤は絶えず繰り返されてきたのであり、結局、人種、国境、宗教の壁は、人類に量り知れない苦痛を抱かせてきました。真の父母様は、神様の解放と人類救援、そして平和理想世界の完成という生涯の摂理的目標をお立てになり、全生涯を全力投球してこられました。霊性回復のための宗教活動を中心として、政治、経済、社会、文化、芸術、教育、言論、スポーツを通じて人類平和運動を展開してこられ、特に天国の最小単位を「真の家庭」に置き、真の家庭の祝福と怨讐間の祝福結婚の門を開いてくださいました。
すべての葛藤を解消する国際交叉祝福結婚を通して、名実共に人類大家族理想を現実のものにされました。その結果、百二十の氏族と百二十余ヵ国で平和の王、万王の王に推戴されて戴冠式を挙行し、人類の夢は現実となっています。
第五に、真の父母様は「天地人真の父母」として、神様の位相を確立され、この地上で初めて創造本然の完成を成就されました。真のお父様は僕の僕の立場から蕩減復帰摂理を展開され、その勝利的結果に従い、サタンの主権は徐々に縮小していき、神様の位相は次第に創造本然の位相に格上げされたのです。
二千年前、イエス様が神様を「父」として啓示しましたが、そのことによって、ユダヤ人たちから神様を冒瀆したと言われ、十字架の苦難を受けるようになったことを皆様も御存じでしょう。しかし真の父母様は、この地上において実体的に蕩減復帰を完成され、神様に本然の創造主、すなわち天と地と人間を主管される真の父母としての尊さと栄光を取り戻してさしあげたのです。
このように真の父母様の摂理的位相は、摂理の基準に従って変化してきたのであり、その基台の上に神様の解放と釈放圏が成し遂げられました。メシヤから真の父母、天地父母、天地人父母、祝福家庭王、平和の王、万王の王を超えて、二〇一〇年に「天地人真の父母定着」を宣布されました。すなわち神様は「無形の天地人真の父母」であられ、真の父母様は「有形の天地人真の父母」として定着し、創造主、神様の本質的アイデンティティーを実体で完成、顕現されたのです。
愛する食口の皆様。天も干渉できない蕩減復帰の摂理路程で、真のお父様と私が経験してきた苦痛は想像を超越するものです。私たちは、真の家庭の子女たちを摂理の祭物として捧げることまでしました。その険難な蕩減復帰の路程を、誰が量り知ることができるというのでしょうか。私は全生涯を捧げて真のお父様の伴侶として、苦楽を共にし、万難を克服してきました。その勝利的基盤の上に、真の父母様は天が下さった摂理的次元の同参権、同居権、同位権をもつようになったのです。
今後の私たちの行くべき道
尊敬する内外の貴賓、そして愛する全世界の祝福家庭の皆様。これから真のお父様は、天法に従って霊界を拠点として、自由自在に霊肉界を往来されながら、天一国の拡張のために摂理されるでしょう。真のお父様は夜の神様の実体として肉界に再臨協助され、昼の神様の実体として地上摂理を継続する真のお母様と一心、一体、一和、一念の境地で、摂理を経綸されるようになるでしょう。
そして、真のお父様は、基元節の勝利を通して本然のエデンの園をこの地上に創建するために、皆様と共にいらっしゃるでしょう。天の摂理は中断することができないためです。これから私は、このような歴史的摂理の新しい転換期を迎え、真のお父様の勝利的基盤を相続して、この地上を中心とする摂理を主導し、先頭に立つことを明らかにしながら、皆様に次の幾つかのお願いをしたいと思います。
第一に、私たちは真の父母様が立ててくださった伝統を、絶対生命視しなければならず、子孫万代まで相続し、伝承させなければなりません。真の父母様は愛と心情の伝統、み言と規定、規則と儀礼の伝統、心情文化の伝統を立ててくださいました。特に真の父母様の蕩減復帰摂理路程の結晶体であるみ言を訓読する訓読会の伝統は、各家庭ではもちろん、教会や天を中心とする集会で、最も中心的内容となるようにしなければなりません。それとともに、私たちはこの地上で新しい秩序を立てていかなければなりません。ですから、組職の秩序と伝統も、真の父母様を中心とする真の家庭とアベルを中心とする中で、一糸乱れず統一体を築いていかなければならないことを肝に銘じてくださるようお願いします。
第二に、天が祝福された祝福家庭の理想を完成しなければなりません。家庭は真の愛、真の生命、真の血統の揺りかごであり、神様の創造目的を実現する基盤です。「家庭盟誓」の八大項目を中心とする中で、善なる血統の伝統を絶対信仰によって守らなければなりません。私たちの平和のビジョンは「純潔な愛、幸福な家庭、平和な世界」です。夫婦が絶対愛で天に侍って一体となる伝統の中で、子女を愛とみ言によって養育しなければなりません。家庭において訓読会を通して天一国の秩序がしっかりと定着するようにしなければならず、正午定着の基準で縦的、横的に心情的伝統が定着していく祝福の理想を完成しなければなりません。
第三に、皆様全員は氏族的メシヤの祝福を受けたので、この地上に天一国が完成されるときまで、その使命と責任を果たさなければなりません。氏族的メシヤは真の父母が下さる祝福の中で最も大きな祝福です。蕩減復帰摂理の勝利的基台でなければ、堕落人間を氏族のメシヤとして立てることはできないためです。ですから、真の父母様の全生涯の摂理的経綸の中には、いつも氏族的メシヤの使命が強調されてきたのです。
この地上における天一国の天宙的完成は、氏族的メシヤたちがその使命を果たして、各氏族にみ言と祝福とために生きる生活を相続させ、善の主権を立てて、平和な世界、人類大家族の実現を通してこそ可能になるのです。各氏族において勝利的基盤が形成されるようになれば、その基台の上にアベル国連が自動的に安着し、善主権は完成するようになるのです。
第四に、私たち全員は真の父母様と真の家庭を中心として、和合と統一の心情文化共同体を築いていかなければなりません。皆様全員は、例外なく天の選択と先祖の功績、そして自らの後天的天稟によってみ旨の道と関係を結び、数多くの迫害を顧みず真の父母様のみ跡に従い、今日の勝利圏を迎えるようになりました。ですから、私たち全員は、一つの父母を中心とする一家族心情共同体です。世の中はいまだに分裂と葛藤に満ちていますが、私たち統一家は、人種、国境、およびいかなる障壁も軽く越えて、一つの兄弟姉妹になることができます。ために与えて生きる人生の見本を見せれば、確実に達成できる夢です。特に、このような摂理の大転換期には、私たち全員が真の父母様と一つにならなければならないことを、肝に銘じてください。
基元節の勝利のための誓い
尊敬する平和の指導者、愛する統一家の食口の皆様。真のお父様は今、霊界で私たちといつも共にいらっしゃいます。ただ無形でいらっしゃるだけであり、一瞬たりとも私たちの傍らを離れることはないでしょう。今私たちに何を望んでいらっしゃるでしょうか。正に中断のない前進です。
神様の摂理は、全世界に真の父母を中心とする中で愛と平和が満ちあふれ、心情文化が定着し、新しい秩序が定着するときまで続けられなければなりません。その上に基元節の勝利を土台として、より一路邁進し、天と真の父母様の前に大きな栄光をお捧げし、世界と歴史の前に大きな希望を抱かせてあげなければならないでしょう。
愛する食口の皆様。私はこのような摂理の勝利圏のために最に最善を尽くしながら、全生涯を見せてくださり、指導してくださった真のお父様の生涯と伝統に忠実であり続けるでしょう。
皆様にきょうお伝えするこの願いは、霊界に行かれる真のお父様の遺言です。全員が胸深く刻み、勝利者になられることを切に願います。皆様の家庭と国家の上に、神様の祝福と愛がいつも共にあることをお祈りいたします。ありがとうございます。
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Monday Jan 31, 2022
平和経 第99話
Monday Jan 31, 2022
Monday Jan 31, 2022
尊敬する平和指導者、そして誇らしい食口の皆様。振り返れば本当に険難な蕩減復帰の路程でしたが、真の父母様はこれら全てのものをきれいに締めくくって勝利され、神様の王権時代、神様直接主管圏の時代が定着する天一国時代を開かれました。
「私の誓い」を「家庭盟誓」に格上げさせ、「真の父母様の名」で祈る時代から「祝福中心家庭の名」で直接報告する時代になる、過去からは想像することもできなかった変化の中で、新しい摂理の時代、天一国時代を開いてくださいました。
神様の王権のもと、善主権の秩序は、真の父母を中心とする中で、心情文化の実体化として縦的、横的に拡大されました。私の六十歳(二〇〇三年)の還暦を期して、「天地父母様天一国開門祝福聖婚式」と「天宙・天地真の父母様平和統一祝福家庭王即位式」を通して天の主権が縦的に根づき、また百二十の氏族と百二十ヵ国における平和の王即位式を通じて、全世界に定着するようになりました。「天宙平和連合」を通じたアベル国連の創設とともに「天地人真の父母天正宮入宮戴冠式」を奉献し、初めて創造理想の実体化が確固たる基盤を構築するようになり、ついに真の父母様の五十年路程の勝利により、摂理的禧年を迎えながら、「天暦時代」、天基元年が去る二〇一〇年に宣布されたのです。
真の父母様の勝利圏
真のお父様がこの三年間、一瞬たりとも手離されなかったみ言、非常に大切にされ、機会さえあれば訓読されながら説明してくださった「天地人真の父母定着実体み言宣布大会」のみ言と「神様の祖国と故郷は韓国」のみ言から「人類のための遺言」の小項目の内容を見ると、次のようなみ言があります。
「この教本は、皆様が霊界に行っても読み、学ばなければならない本です。決して人間の頭脳から出てきた言葉や教えではありません。天がかわいそうな人類を救援するために下さった天道を教える教材、教本だからです。皆様。正午定着の人生は影をつくらない人生だと言いました。私たち全員が発光体となって光を与える人生を生きれば、影が生じる隙間がありません。受ける者は借りをつくる者です。皆様はみな、過ぎし日の借りを返すために、これから、かわいそうな貧しい人の涙を拭ってあげ、暗い所を明るくしてあげる永遠の真の愛の発光体となる人生を生きるように願います。……既に真の父母様御夫妻は最終一体をなして、完成、完結、完了の基準の上に立って、全体、全般、全権、全能の時代を奉献宣布されたのです」。
真のお父様はどのようなお方か
尊敬する平和の指導者、愛する祝福家庭の皆様。これから新しい摂理的転換期、新しい時代を開きながら、私は何よりも真のお父様の摂理的位置が確固たるものとなることを願います。全生涯をひたすら神様のみ旨のために全力投球で一分一秒を惜しまれながら、五大洋六大州、そして霊界まで絶え間なく渉猟されながら、血と汗と涙で積み上げられ、勝利された天宙史的な摂理的業績が、人類に永遠の基準となり、見本となることを願います。
第一に、真のお父様は人類の善の先祖、真の父母様であられます。人類の先祖アダムとエバは、堕落して悪の先祖になりました。イエス様が証言されたように、偽りの先祖です。神様は、アダムとエバの堕落によって創造本然の人間、すなわち御自身の形状を失われてしまったのです。
このため神様は復帰摂理を展開され、最後の再臨のメシヤとして真のお父様を送ってくださり、真のお父様は自らの責任分担として真理のみ言を究明され、蕩減復帰摂理を完成されました。祝福と聖和式を通して、堕落人間が行くべき肉界と霊界の重生、復活、永生の道を開いてくださいました。したがって創造本然の真の愛、真の生命、真の血統は、ただ善の先祖であられる真の父母様を通してのみ相続を受けることができるのであり、その関門は正に祝福結婚です。
第二に、真のお父様は永遠の真理、すなわちみ言の主人であられます。神様はみ言によって被造万物世界を創造されました。すなわちみ言は真理であり実体です。神様の愛と心情は、み言を通して有形として現れます。人類の偽りの先祖アダムとエバは、神様のみ言に背いて堕落し、み言の実体化を成し遂げることができませんでした。したがってメシヤは、出発のための摂理として、天の真理のみ言を取り戻さなければならないのです。
真のお父様はこのような摂理的要請に従って、自ら千辛万苦の精誠とサタン分立の勝利、神様の認証を通してみ言を究明され、全生涯を通してみ言によって摂理の陣頭指揮を執ってこられ、み言によって生命力を吹き入れ、愛で育み、再創造の摂理を完成してこられました。その結果、真の父母様の路程の禧年を迎え、八大教材•教本を完成され、訓読会の伝統を打ち立てられて、万民が家庭でみ言と愛によって天一国を定着させることができる道を開いてくださいました。したがって八大教材•教本のみ言の権威は、ただ真の父母様だけにあるのであり、これはそっくりそのまま、子孫万代まで永遠の伝統として守られなければならないのです。
第三に、真のお父様は神様の救援摂理の完成者であられます。『原理講論』で規定しているように、人類歴史は救援摂理、すなわち復帰摂理歴史です。人類の先祖アダムとエバが堕落して、偽りの先祖を中心とした悪主権の世界が生じました。
人間の不幸、苦悩、罪悪、疎外、そして総体的葛藤と反目によって引き起こされた戦争は全て、人類先祖の堕落に起因しています。このような罪悪世界を創造本然の理想世界、すなわち幸福と犠牲と奉仕と愛があふれる平和な世界に復帰するための摂理が始められ、それは人類歴史の中で一瞬たりとも休むことなく続けられてきました。
しかし蕩減と復帰の繰り返しの中で進められてきた救援摂理は、中心人物や集団の責任分担が完成されずに延長を繰り返してきました。二千年前、神様のひとり子、イエス様がメシヤとして来られましたが、当時のユダヤ民族の不信によって十字架にかかって亡くなり、再臨を約束されました。
予定された約束のとおり、二千年が過ぎて再臨のメシヤとして真のお父様が来られ、全生涯を通して全歴史を蕩減する摂理的路程の中で、勝利を成就されました。真の父母の生涯路程を一言で表現すれば、「緊張と苦痛」であると言っても過言ではありません。その理由は、蕩減復帰摂理におけるサタンとの生死を懸けた闘いだったためです。したがって、メシヤ路程四十年、真の父母路程四十年、そして平和の王、万王の王としての十年の路程を通して摂理を完成、完結、完了されました。
第四に、真のお父様は平和の王、万王の王であられます。神様のみ旨は平和理想世界の完成、すなわち神様のもとの人類大家族世界の完成にあります。個体的に見れば、心と体が統一された個人完成、そして夫婦、父母、兄弟、子女の統一を通した家庭完成、さらに拡大して社会、国家、世界が一つになって、愛と平和のあふれる世の中を築こうということです。
<訓読者を募集しています。御言葉を読んでみ旨に貢献しませんか?ご希望の方は樋口まで連絡して下さい。>

Saturday Jan 29, 2022
平和経 第98話
Saturday Jan 29, 2022
Saturday Jan 29, 2022
16.中断のない前進
日付:二〇一二年九月十七日
場所:韓国、京畿道、加平郡、清心平和ワールドセンター
行事:基元節勝利のための統一教会世界指導者特別集会(真のお母様)
尊敬する内外の貴賓、そして全世界の祝福家庭の皆様。今日私たちは、実に重要な神様の摂理的経綸の中において、空前絶後の歴史的で、革命的な大転換期を迎えています。人類の善なる血統の根として来られた再臨主、メシヤ、救世主、そして真の父母様であられる私の夫、文鮮明総裁が霊界に旅立たれました。したがって私たちは、真の父母様の勝利圏を相続し、「一人の神様のもとの一つの家族」の平和理想王国を創建すべき摂理的出発点に立つようになりました。
真の父母様の顕現
真のお父様の聖和は、全生涯を共に歩んできた私や、私たち全員にとって、量り知れない苦痛と悲しみです。人類の永遠の愛の本体であられ、真の父母であられる神様の心情も、到底量り知ることはできません。しかし他の側面から見れば、太初の天地創造から神様が立てた天法に従って、この地上で人類歴史以来、誰一人として成就できなかった摂理的課題を完成、完結、完了され、霊肉界を主管されるために、今や霊界へと生を移されて、新しい次元の摂理を開くようにされる、希望の時でもあります。人間が知るどのような言葉や文章をもってしても表現できない万感迫る中で、今日の摂理的転換期を迎えています。
皆様も御存じのとおり、私は清く純粋な少女時代に、天の導きを受けて真のお父様にお会いし、天が準備してこられた摂理に従い、十七歳という花のような年齢で、天宙史的な「真の父母様の御聖婚」の恩賜を受けるようになりました。摂理の道において、私は、真のお父様の伴侶となって、全生涯をその方に侍り、天倫の摂理の道を共に乗り越えてきました。
私は幼くはありましたが、この摂理の道を出発してから、大きくは二つの使命を完遂するために全力投球してきました。第一に、私の当代において、恨の積もった神様の蕩減復帰摂理を終結することであり、第二に、神様のみ旨である理想世界の具現を真のお父様に侍って、当代で完成してさしあげることでした。
人類の先祖、アダムとエバの堕落以後、神様の救援摂理歴史は絶えず進められてきましたが、今まで誰一人として蕩減復帰の摂理路程を完成できないまま、真の父母様の顕現を待ち望んできたのです。サタンが霊肉界における主権をもち、全権をもって君臨する、凄絶な摂理的状況の中で、真の父母の路程は出発しました。
六千年間主権を握ってきたサタンが悪の先祖として最も恐れるのは、善の先祖となる「真の父母」が出現することだったので、どれほど激烈な反対と悪逆の限りを尽くしてきたことでしょうか。真のお父様は、一九六〇年、私との聖婚を通して「真の父母」の位相が確立されるまで、量り知れない蕩減の摂理路程を通過してこられました。人類にとって真の父母は、たった一度しか迎えることができないのであり、その一度の真の父母が永遠に真の父母様であられます。
一九四五年、第二次世界大戦の終息とともに、真のお父様は公的生涯の摂理路程を出発されるようになりました。天が準備してきたキリスト教の二千年の精誠の基台の上に、神霊運動を中心とした韓国のキリスト教が、「摂理的新婦」の使命をもって天が送られた再臨のメシヤを新郎として侍り奉り、「実体的新婦」をお迎えする摂理を展開しなければなりませんでしたが、キリスト教はその摂理的責任を果たすことができませんでした。
二千年のキリスト教の霊的基盤と連合国軍の勝利を通した実体的な摂理的基盤を全て失ったので、真のお父様は、千辛万苦の摂理的事情の中で独り、興南監獄という地獄の底から、再び蕩減復帰の摂理路程を展開され、ついにサタンの激烈な攻撃に忍耐して打ち勝たれ、サタン分立の勝利的基盤を打ち立てられました。その基盤の上に、キリスト教に代わる「摂理的新婦」の使命をもって、一九五四年に「世界基督教統一神霊協会」を設立され、その基台の上に「実体的新婦」として私を迎え、歴史的な聖婚式を挙行することにより、ついに一九六〇年、真の父母の路程が出発するようになったのです。
真の父母様の摂理路程
尊敬する貴賓の皆様。愛する祝福家庭の皆様。真のお父様が捜し出された天のお父様は、どのようなお方でしょうか。栄光と尊敬の玉座にいらっしゃる創造主ではなく、罪悪によって死の境地に陥ってしまった子女を捜して、千万里を駆けてきた真の愛と心情の「真の父母」であられます。真のお父様は生前、とても大事にされたみ言「天地人真の父母定着実体み言宣布」の講演文の中で、神様の実在に対して、このようにお話しされています。
「皆様!億劫(一劫の億倍、極めて長い時間のこと)の時間と精誠を注ぎ、御自身の子女として創造した人間が、堕落によってサタンの血統を受け、暗闇の中に隠れてしまったその瞬間から、神様が受けられたその苦痛がどれほど大きいか御存じですか。骨がきしみ、身が震える凄絶な苦痛の中で数千、数万年を耐え、待ってこられた皆様の父が、どれほど長く険難な蕩減のトンネルを経てこられたか、考えてみましたか。このようなかわいそうな父のために、一瞬でも涙を流してみたことがあるのかというのです」。
そうです。真のお父様は、このように苦痛を受けておられる神様を全身で感じられる実体となられ、血と汗と涙で真の父母の路程の四十年間を勝利され、ついに二〇〇一年、「神様王権即位式」を奉献されました。
内外の貴賓の皆様。「神様王権即位式」が奉献されるまで、真の父母様の四十年摂理路程は、誰も想像することのできない凄絶な峠を越えていく道でした。悪主権のサタン勢力圏との生命を懸けた「七顚八起」(七転び八起きのこと)の闘争が続き、一瞬たりとも緊張を緩めることのできない死生決断、全力投球の路程でした。特に六千年摂理歴史の完結と人類救援のための荒野時代を締めくくるため、真のお父様が自ら進んで選ばれた地獄の底、ダンベリー刑務所で受けられた苦難と血のにじんだ蕩減路程等のすべてを、どのようにして筆舌に表すことができるでしょうか。
人類が望んでいた救世主であるにもかかわらず、日本の圧制や北朝鮮の共産党の権力、そして韓国の自由党政権によって囹圄(獄舎)の身となられ、ひたすら蕩減の人生を貫いて歩んでこられた真のお父様が、アメリカの牢獄に向かいながら語ってくださったみ言を、私は今も鮮明に記憶しています。「心配しなくていい。牢獄の向こうに新しい希望の世界が待っているだろう!」
しかし、一番近くでその崇高な御生涯を直接見つめ、共に歩んできた私としては途方もない悲しみでした。特に共産主義者たちが真の父母様の生命までも狙う、そのような切迫した状況の中で、サタンの巣窟である牢獄におられる真のお父様のことを考えるとき、胸が詰まる心情でお父様の身辺と健康を案じて、天のみ前に切実に祈り求めました。そのような蕩減復帰の摂理的事情を、天だけは覚えてくださるでしょう。
一九八五年八月ついに真の子女を代表して、次男の興進君の犠牲と真のお父様のダンべリー苦難の勝利的基台の上に荒野時代が終結し、「一勝日」を期して新しい摂理が始まりました。そしてサタン主管圏の中心人物だった共産主義の首脳、ゴルバチョフ大統領と金日成主席に会い、天の愛によって屈服させました。その基盤の上に再び「摂理的新婦」格として「世界平和女性連合」を創設し、私は人類歴史上、最初で最後の再臨のメシヤに侍る実体新婦の立場で、再臨主、メシヤ、救世主、真の父母を満天下に宣布するようになりました。
このような基台の上で私は、摂理の中心である真のお父様に侍り、「母子協助」の摂理を七年間展開して勝利圏を奉献し、ようやく天一国時代を開くようになったのです。
一九九九年(天暦)五月一日、「真の万物の日」に真のお父様は私に大きな祝福を下さいました。人類歴史上二度とない、母子協助時代の勝利を祝賀する授賞式をされながら、私をしっかりと抱いて「オンマ、御苦労だったね。摂理的に大きな山を越えたよ」とささやかれたとき、私は万感の思いで涙を流しました。韓国の大学街で左翼学生たちの反対をくぐり抜けて、カインとアべルを抱かなければならなかった危機的な瞬間、世界百八十五ヵ国を七年の間巡回し、数百回講演しながら、あらゆる危険と緊張感に耐え忍んだ記憶が走馬灯のように駆け巡る中、真のお父様の慰労と祝福を受けました。

Monday Jan 24, 2022
平和経 第97話
Monday Jan 24, 2022
Monday Jan 24, 2022
地上天国と天上天国の解放圏と釈放圏の完成
八節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、成約時代を迎え、絶対信仰、絶対愛、絶対服従によって、神人愛一体理想を成し、地上天国と天上天国の解放圏と釈放圏を完成することをお誓い致します」です。家庭において心と体が一つになった夫婦となり、王家ができなければなりません。これが神様の創造理想であり、成約時代の完成であり、新しい家庭の出発だということを知らなければなりません。男女が真の愛で一つになった家庭は、王権に属するのです。本来、アダム家庭は王家を意味します。そこから氏族王、民族王、国家王が出てくるのです。そうすれば、自動的に永遠の霊界まで進んでいきます。地上で、その国に永遠に連結されるのです。それが成約時代です。
成約時代は、新しい時代に進入することを意味します。家庭から氏族、民族、国家、世界まで、一つの平和世界を成し遂げられる、統一された世界になる時をいうのです。したがって、これは全体を代表するのです。家庭単位に限定させるのではありません。世界を越え、全体を越えてこそ、成約時代に行くのです。四大心情圏と三大王権を完成した新しい家庭を通して、世界の版図を越え、成約時代の型を備えるようになるとき、一つの世界、すなわち平和の理想天国の世界になるのです。
皆様。絶対信仰、絶対愛、絶対服従、これが神様の創造理想です。神様は、絶対信仰の上で万物をつくり始めました。絶対愛の対象のために、創造を始められました。絶対服従の基準で、神様御自身の意識観念がない状態で宇宙万象を創造されたのです。完全にゼロです。完全に無の境地です。無に帰ることによって、自動的な循環運動が起きるのです。すべて完全に与えて何もないので、私のもとに戻ってくるのです。これが宇宙運動の起源になっています。完全に投入したのちには、完全に戻ってくるのが原理です。
したがって、自己主張をしてはいけません。そのようにすれば悪魔的な存在になるのです。皆様の五官を通るすべてのものが、サタンの利用物になってはいけません。神様の目の代身、神様の鼻の代身、神様の口の代身、神様の足の代身、神様の手の代身として、絶対信仰を中心として絶対愛で愛し、絶対服従する基準を立てて生きてみてください。そのような人には、いつでも神様が同情して協助されるのです。自分がないところには、神様が共にいらっしゃるのです。
皆様。神様は、御自身を絶対投入して愛の絶対対象をつくられました。愛の実体対象が必要なのでつくられたのです。地上世界はもちろん、天上世界でも、実体がなければ実体の子女に相対できないので、形状として体をまとわなければならないということです。これが完成した真の父母の形態です。そして、神様は、地を中心として愛する愛の対象が必要だったために創造の摂理をされたのです。その基台の上に神様は、御自身の絶対対象として造られた人間をして、永存できるようにするために、繁殖の機能を許諾されたことを知らなければなりません。これが神様の三大創造要素です。
神様は、愛の根であり、生命の根であり、血統の根であり、地上天国と天上天国の根です。堕落がなかったならば、アダムとエバが結婚する時、神様は、アダムとエバの心の中に入っていって、彼らと一体的な愛を成し遂げていたはずです。神様は縦的な真の父母であり、アダムとエバは横的な真の父母になっていたことでしょう。そのような二つの父母の血肉を受けて生まれた人間の心は縦的な自分になり、体は横的な自分となって、一心、一体、一念、一和の人生を営むことができていたでしょう。
このように、神人愛の一体圏を形成することによって、心身一体を完成した子女は、神様の息子、娘になるのです。神様の王子、王女になれば、神様と父子の関係となり、神様の全体を相続できるようになります。このような子女が、真の愛を中心とした夫婦一体を完成すれば、神様に侍って暮らす家庭になり、その家庭は、平和と理想の基地になるのです。半分の男性と女性が一体になり、完全な神様の相対として、神様の理想的愛を完成させる基地になるということです。
言い換えれば、真の愛を中心として、神様は、人間を無限の価値の存在として完成させることによって、神様も真の愛を完成し、永遠の理想の愛が宿る創造理想世界を完成されるようになるという意味です。
神様とアダム家庭を中心として見れば、神様は一代の祖、アダムは二代の祖、アダムの子女は三代の祖の位置を形成するようになっていました。神様は祖父母の位置であり、アダムは父母の位置であり、子女は息子、娘の位置だというのです。同じように、皆様の家庭でも三代が一つの家庭に安着すれば、祖父母は、天上天国の神様の位置であり、本然の地上世界と天上世界の王と女王の位置であり、父母は、現在の地上天国を代表する中心の王と女王の位置であり、子女は未来を代表する地上天国と天上天国を相続する王子、王女の位置なのです。
このように、アダムの一族は、神様を中心とする王族となって暮らし、天国に移動して永遠の世界に移されるのです。これが、人間が成就しなければならない目的です。祖父と祖母は天を代表するので、神様に侍るように祖父母に侍り、父母には現在の世界の王のように侍り、子女に対しては未来の王子、王女のように愛し、そのように暮らしてから行く所が天国だというのです。そこにおいてのみ、人間の欲望と希望、そして幸福が完成するようになります。
「家庭盟誓」の八節は、地上天国に入る方法を提示しています。絶対信仰、絶対愛、絶対服従の人生を通してこそ可能な道です。創造当時、神様もエデンの園で絶対信仰と絶対愛で絶対投入し、絶対服従された基準があったからです。
皆様。良心は、父母に優り、師に優り、神様に優ります。多くの人々がそのような価値を知らずにいます。体が良心を思いどおりにしています。堕落した世界である享楽の世界では、そうです。お金にばかり頼って暮らせば、享楽に流れていってしまいます。男女間の乱雑な愛の関係をつくり出していくのです。それで、減んでいきます。絶対信仰、絶対愛、絶対服従をして神人愛一体圏の愛が形成され、堕落していない時の神様と人間が完成して一体圏が形成されなければならなかったのですが、それをすべて失ってしまいました。
ですから、その一体圏、すなわち地上・天上天国を建設しなければなりません。解怨しなければなりません。恨を解かなければ解怨ができません。それを先生が内外ですべて解決してきました。それを復帰の完成と言うのです。復帰を完了したのです。今、それを宣布しています。終わりをきちんと締めくくらなければならないからです。
天の伝統が家法
愛する祝福家庭の皆様。皆様はこれから、神様から受けた純粋な真の血統を、どのように保全するかということが問題です。汚染されていないエデンの園でも堕落があったのに、この邪悪で汚れた罪悪世界で純粋な血統を保全するということは、決して容易なことではないでしょう。罪悪世界に根をおいて生まれた一世の父母たちは苦労したとしても、祝福を受けて生まれた二世の子女たちには、汚染されることのない、清くて純粋な環境をつくってあげなければならないのが皆様の責任です。
したがって、皆様の家庭は、因習に染まった、習慣的で世俗的な家庭であってはいけません。どのように暮らすことが、未来のために正しく暮らすことなのでしょうか。子孫を徹底的に教育しなければなりません。子孫に残してあげられる、手本となる生活を送らなければなりません。いくら難しい荒野路程を歩むようになったとしても、イスラエル民族がカナン七族と闘って勝ったように、闘って必ず勝利しなければなりません。父母は、死ぬとしても、天道を植えつけてから逝かなければならないという意味です。皆様の人生が、天のために生き、真の父母様のために生きる人生になれば、皆様の子女は、天運を受けて自動的に天の伝統を相続されるようになるでしょう。イスラエル民族がカナンを復帰したのちに滅亡してしまったのは、彼らが既存の環境に同化して習慣化してしまったためです。彼らは、より良く生き、より良く食べて、贅沢をする生活に幻惑されました。彼らは、権力を貪り、知識優先主義に流れました。異邦人でも、お金持ちの家ならば結婚しました。結局、彼らは、選民の精神を売り渡すようになり、天の伝統まで失ってしまったのです。
「家庭盟誓」が教えてくれる教訓は、天宙主義です。個人主義ではありません。現実の様々な困難を避けていては、生きていけないでしょう。現実を果敢に撃破して、勝利を勝ち取らなければなりません。その武器が、正に「家庭盟誓」の伝統で武装された皆様の家庭です。皆様一代だけを中心とする家庭ではありません。少なくとも三代圏を成し遂げて、確固不動たる天の伝統を立てなければなりません。子々孫々、選民の真の血統が流れる一族を定着させなければならない使命があるという意味です。
祝福家庭の皆様は、真の愛の基台を広げて万民の心情を集め、ろうそくの明かりをともして香を焚きながら祈りを捧げ、天と地、そして万民と共に、真の愛の関係を結んで暮らしてから死のう、という家庭にならなければなりません。そのような家庭になれば、どのような患難が襲ってきても、神様がその家庭を保護してくださるでしょう。天が種として残したい家庭が、そのような家庭だからです。
皆様全員が、「家庭盟誓」に立脚した真で善なる家庭の伝統を立て、必ず勝利してください。後天開闢の時代を生きていく皆様の人生は、勝利者の歩みにならなければなりません。環太平洋圏時代の明るい太陽が、皆様の歩みを照らしてくれています。この祖国の地、大韓半島に真の生命と真の愛、そして真の血統の根源である神様が共にお住みになり、神様が永遠の価値の祝福を下さった真の父母様が、皆様を導いています。今、皆様の前途には不可能がないことを、はっきりと知ってください。神様の祝福が、皆様と皆様の家庭に永遠に共にあることを願います。
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Saturday Jan 22, 2022
平和経 第96話
Saturday Jan 22, 2022
Saturday Jan 22, 2022
神様の理想は天宙大家族の形成
四節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、神様の創造理想である天宙大家族を形成し、自由と平和と統一と幸福の世界を完成することをお誓い致します」です。
神様の理想は、すべての世界が一つの家庭になることです。一つの家庭です。四大心情圏と三大王権を完成した人たちが唱えるものが「家庭盟誓」ならば、神様を中心とする一つの家庭になるのであって、二つの家庭にはなりません。創造理想の天宙大家族を形成し、「神様のもとの一つの家族」です。空気で言えば、低気圧圏に空気がなくなれば、高気圧圏の空気が流れて満たしてくれます。水は、高い所にあるとき、下にくぼみがあれば、自動的に流れて埋めてくれます。バランスを取ることが理想です。
今日、世界には、先進国と発展途上国があります。先進国は、たくさんの物が余って捨てますが、発展途上国はすべての物が不足し、飢えて死んでいっています。一年に二千万人が飢餓で死んでいます。これが神様のみ旨ですか。宇宙の自然な運動圏を害しているのが先進国家の形態です。このまま行けば、先進国は天罰を免れることができないでしょう。天が、そのままにしておかないということです。既に、このような審判の兆候があちこちで現れています。その一例がエイズと麻薬です。フリーセックスやホモのような、本然の価値を失った人間たちの狂乱です。これらが正に、神様が最も憎み、反対にサタンが最も好むことです。正反対です。
レバレンド•ムーンは、消費の天国であるアメリカのような先進国を飢えさせるようなことがあっても、一日で数万人ずつ飢えて死んでいく発展途上国を生かしてあげようという運動を展開するのです。自然界は、すべてバランスを取っています。「天宙大家族を形成し、自由と平和と統一と幸福の世界を完成することをお誓い致します」というときの「自由」は、個人の自由ではなく、全世界の大家庭にいる人たちの自由であり、大家庭の平和であり、大家庭の統一であり、大家庭の幸福です。
全人類がすべて幸福である、そのような状態を意味します。ですから、全世界の津々浦々に統一運動を発展させなければなりません。どこであっても、豊かな所では分配できる組織をつくらなければならないというのです。大家族世界は、私たち祝福家族の世界です。
皆様。霊界に行けば、全世界の人たちが一度にすべて集まって暮らしても、国境がありません。五色人種(すべての人種)が集まっています。しかし、その中で誰が過去、現在、未来まで、すべてを一つにできる家庭的理念をもって準備しているのかが問題です。そのような人が、霊界でも中心指導者になるのです。ですから、地上界で訓練しなければなりません。心と体が一つになった上で、そのような訓練をしなければならないのです。
世の中では、良心をだましながら、あらゆる詐欺、謀略、中傷をしてお金を集める者たちが大勢いますが、そのようにしてお金を集めれば、かえってお金が彼らを打つのです。審判の棍棒(こんぼう)になるのです。霊界でも同じです。いくら勉強をよくしたとしても、知識が全体のためにならず、自分だけのためならば、その知識が私を打ってしまいます。地獄に放り込むのです。神様のみ旨である世界一家族の理念を中心として、世界のために生きることができる個人となるべきなのに、世界を無視して個人だけのために生きれば、世界が審判するのです。
先生が「家庭盟誓」を制定したのは、「統一教会は先生の家庭を中心として誓いなさい!」ということではありません。皆様は、皆様の家庭を中心として誓のです。平等です。先生は、先生の家庭です。全体を代表するのです。ですから、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、神様の創造理想である天宙大家族を形成し、自由と平和と統一と幸福の世界を完成することをお誓い致します」です。
「家庭盟誓」の五節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、毎日、主体的天上世界と対象的地上世界の統一に向かい、前進的発展を促進化することをお誓い致します」です。皆様はまず、主体的天上世界を考えなければなりません。人類の分布を考えてみるとき、霊界にいる人が多いでしょうか、現在のこの世界にいる人が多いでしょうか。どのように思いますか。地上界の人口とは比較にもならないほど、多くの人々が霊界で生きているのです。したがって、どこが主体でありプラスかといえば、霊界です。心が体に対して主体的立場であり、プラスであるのと同じです。体は地上界を代表し、心は霊界を代表します。心はプラスと同じであり、体はマイナスと同じです。
ですから、主体的な心を忘れる生活、心の世界を忘れる生活をすれば、地獄に行くようになっているのです。体が心を打っていた人生から、今からは心が体を打って屈服させる人生を営まなければならない時だというのです。
私たちは、生活の中で毎日、天上世界が主体になっているという観念をもって生きなければなりません。皆様の日常生活が、主体的天国に対して、その相対的な地上での完成形態を備えなければ、天上世界に行って完成基盤を形成できません。直接的関係です。その直接的関係が、毎日、毎年、一生を通して関係を結んでこそ、あの世に行って自分の第二活動舞台となり、居住地になるのです。
言い換えれば、「毎日、主体的天上世界と対象的地上世界の統一」とは、主体世界と対象世界が統一されなければならないということです。「統一に向かって前進的発展」とは、前進していく発展です。「促進化することをお誓い致します」とは、促進化、すなわち早く、早く、もっと早くするということです。停止してはいけません。停止すれば、すぐに落ちるのです。地獄と通じ、死亡と通じます。停止は下って地獄と通じ、促進は発展と通じるのです。
寝てばかりいて怠け、食べて楽しむ、そのようなことは容認されません。一生は短いので忙しいのです。休まずに走りなさいというのです。先生のように、寝ることもせずに走りなさいというのです。そうしてこそ、自分が望んだその世界と関係を結べるのであって、どうして考えもしない世界と関係を結べるでしょうか。そうしてこそ統一が成し遂げられます。霊界と地上界を一緒に考えてあげなければなりません。相対的に考えてあげなければならないのです。
六節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、神様と真の父母様の代身家庭として、天運を動かす家庭となり、天の祝福を周辺に連結させる家庭を完成することをお誓い致します」です。
「神様と真の父母の代身家庭として」とあるので、皆様の家庭が、神様の家庭と真の父母の家庭の代身家庭です。神様と真の父母の代身家庭は、天運を動かす家庭です。「天の祝福を周辺に連結させる家庭を完成することをお誓い致します」とは、私だけが祝福されて幸せに生きようというのではありません。結局は、王族となり、すべての人たちを天一国の民にしなければならないということです。
言い換えれば、天のすべての祝福を万民に平等に分けてあげる、家庭的な祝福の基になるという意味です。神様と真の父母の家庭は、一つの家庭です。一つの家庭ですが、たくさんの祝福家庭がいるので、全世界に広がり、神様の家庭と真の父母の家庭を身代わりして福を受ける基となり、分けてあげる家庭にならなければならないということです。それで、みな等しく福を受けるようにしてあげようという意味です。
七節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、本然の血統と連結された為に生きる生活を通して、心情文化世界を完成することをお誓い致します」です。
皆様。信仰の道において最も重要なことは、どのようなことがあっても本然の血統を汚してはいけないということです。それは何かというと、皆様の子孫が、アダムとエバが堕落したのと同じように、再び血統を汚すことがあってはならないということです。「本然の血統と連結された為に生きる生活を通して、心情文化世界を完成することをお誓い致します」です。
神様の心の世界も、天上世界も、地上世界も、真の父母の心の世界もすべて一つです。それで、「心情文化世界を完成することをお誓い致します」です。これが私たちの理想です。文化は二つではありません。一つです。堕落した世界は、文化が複雑で雑多です。心情文化世界を通してこそ、個人天国、家庭天国、氏族天国、民族天国、国家天国、世界天国、永遠の世界の天国に連結されるのです。その心情でなければ、個人、家庭、氏族を連結できません。心情文化世界でなければ、個人から天宙まで連結できません。ところが、今までの世の中は、ジグザグに上がったり下がったりしていたので、数千年をかけても終着点に到達できていません。しかし、心情文化世界では一瞬のうちに行きます。ただ真の愛によってのみ可能です。
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神様の理想は天宙大家族の形成
四節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、神様の創造理想である天宙大家族を形成し、自由と平和と統一と幸福の世界を完成することをお誓い致します」です。
神様の理想は、すべての世界が一つの家庭になることです。一つの家庭です。四大心情圏と三大王権を完成した人たちが唱えるものが「家庭盟誓」ならば、神様を中心とする一つの家庭になるのであって、二つの家庭にはなりません。創造理想の天宙大家族を形成し、「神様のもとの一つの家族」です。空気で言えば、低気圧圏に空気がなくなれば、高気圧圏の空気が流れて満たしてくれます。水は、高い所にあるとき、下にくぼみがあれば、自動的に流れて埋めてくれます。バランスを取ることが理想です。
今日、世界には、先進国と発展途上国があります。先進国は、たくさんの物が余って捨てますが、発展途上国はすべての物が不足し、飢えて死んでいっています。一年に二千万人が飢餓で死んでいます。これが神様のみ旨ですか。宇宙の自然な運動圏を害しているのが先進国家の形態です。このまま行けば、先進国は天罰を免れることができないでしょう。天が、そのままにしておかないということです。既に、このような審判の兆候があちこちで現れています。その一例がエイズと麻薬です。フリーセックスやホモのような、本然の価値を失った人間たちの狂乱です。これらが正に、神様が最も憎み、反対にサタンが最も好むことです。正反対です。
レバレンド•ムーンは、消費の天国であるアメリカのような先進国を飢えさせるようなことがあっても、一日で数万人ずつ飢えて死んでいく発展途上国を生かしてあげようという運動を展開するのです。自然界は、すべてバランスを取っています。「天宙大家族を形成し、自由と平和と統一と幸福の世界を完成することをお誓い致します」というときの「自由」は、個人の自由ではなく、全世界の大家庭にいる人たちの自由であり、大家庭の平和であり、大家庭の統一であり、大家庭の幸福です。
全人類がすべて幸福である、そのような状態を意味します。ですから、全世界の津々浦々に統一運動を発展させなければなりません。どこであっても、豊かな所では分配できる組織をつくらなければならないというのです。大家族世界は、私たち祝福家族の世界です。
皆様。霊界に行けば、全世界の人たちが一度にすべて集まって暮らしても、国境がありません。五色人種(すべての人種)が集まっています。しかし、その中で誰が過去、現在、未来まで、すべてを一つにできる家庭的理念をもって準備しているのかが問題です。そのような人が、霊界でも中心指導者になるのです。ですから、地上界で訓練しなければなりません。心と体が一つになった上で、そのような訓練をしなければならないのです。
世の中では、良心をだましながら、あらゆる詐欺、謀略、中傷をしてお金を集める者たちが大勢いますが、そのようにしてお金を集めれば、かえってお金が彼らを打つのです。審判の棍棒(こんぼう)になるのです。霊界でも同じです。いくら勉強をよくしたとしても、知識が全体のためにならず、自分だけのためならば、その知識が私を打ってしまいます。地獄に放り込むのです。神様のみ旨である世界一家族の理念を中心として、世界のために生きることができる個人となるべきなのに、世界を無視して個人だけのために生きれば、世界が審判するのです。
先生が「家庭盟誓」を制定したのは、「統一教会は先生の家庭を中心として誓いなさい!」ということではありません。皆様は、皆様の家庭を中心として誓のです。平等です。先生は、先生の家庭です。全体を代表するのです。ですから、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、神様の創造理想である天宙大家族を形成し、自由と平和と統一と幸福の世界を完成することをお誓い致します」です。
「家庭盟誓」の五節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、毎日、主体的天上世界と対象的地上世界の統一に向かい、前進的発展を促進化することをお誓い致します」です。皆様はまず、主体的天上世界を考えなければなりません。人類の分布を考えてみるとき、霊界にいる人が多いでしょうか、現在のこの世界にいる人が多いでしょうか。どのように思いますか。地上界の人口とは比較にもならないほど、多くの人々が霊界で生きているのです。したがって、どこが主体でありプラスかといえば、霊界です。心が体に対して主体的立場であり、プラスであるのと同じです。体は地上界を代表し、心は霊界を代表します。心はプラスと同じであり、体はマイナスと同じです。
ですから、主体的な心を忘れる生活、心の世界を忘れる生活をすれば、地獄に行くようになっているのです。体が心を打っていた人生から、今からは心が体を打って屈服させる人生を営まなければならない時だというのです。
私たちは、生活の中で毎日、天上世界が主体になっているという観念をもって生きなければなりません。皆様の日常生活が、主体的天国に対して、その相対的な地上での完成形態を備えなければ、天上世界に行って完成基盤を形成できません。直接的関係です。その直接的関係が、毎日、毎年、一生を通して関係を結んでこそ、あの世に行って自分の第二活動舞台となり、居住地になるのです。
言い換えれば、「毎日、主体的天上世界と対象的地上世界の統一」とは、主体世界と対象世界が統一されなければならないということです。「統一に向かって前進的発展」とは、前進していく発展です。「促進化することをお誓い致します」とは、促進化、すなわち早く、早く、もっと早くするということです。停止してはいけません。停止すれば、すぐに落ちるのです。地獄と通じ、死亡と通じます。停止は下って地獄と通じ、促進は発展と通じるのです。
寝てばかりいて怠け、食べて楽しむ、そのようなことは容認されません。一生は短いので忙しいのです。休まずに走りなさいというのです。先生のように、寝ることもせずに走りなさいというのです。そうしてこそ、自分が望んだその世界と関係を結べるのであって、どうして考えもしない世界と関係を結べるでしょうか。そうしてこそ統一が成し遂げられます。霊界と地上界を一緒に考えてあげなければなりません。相対的に考えてあげなければならないのです。
六節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、神様と真の父母様の代身家庭として、天運を動かす家庭となり、天の祝福を周辺に連結させる家庭を完成することをお誓い致します」です。
「神様と真の父母の代身家庭として」とあるので、皆様の家庭が、神様の家庭と真の父母の家庭の代身家庭です。神様と真の父母の代身家庭は、天運を動かす家庭です。「天の祝福を周辺に連結させる家庭を完成することをお誓い致します」とは、私だけが祝福されて幸せに生きようというのではありません。結局は、王族となり、すべての人たちを天一国の民にしなければならないということです。
言い換えれば、天のすべての祝福を万民に平等に分けてあげる、家庭的な祝福の基になるという意味です。神様と真の父母の家庭は、一つの家庭です。一つの家庭ですが、たくさんの祝福家庭がいるので、全世界に広がり、神様の家庭と真の父母の家庭を身代わりして福を受ける基となり、分けてあげる家庭にならなければならないということです。それで、みな等しく福を受けるようにしてあげようという意味です。
七節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、本然の血統と連結された為に生きる生活を通して、心情文化世界を完成することをお誓い致します」です。
皆様。信仰の道において最も重要なことは、どのようなことがあっても本然の血統を汚してはいけないということです。それは何かというと、皆様の子孫が、アダムとエバが堕落したのと同じように、再び血統を汚すことがあってはならないということです。「本然の血統と連結された為に生きる生活を通して、心情文化世界を完成することをお誓い致します」です。
神様の心の世界も、天上世界も、地上世界も、真の父母の心の世界もすべて一つです。それで、「心情文化世界を完成することをお誓い致します」です。これが私たちの理想です。文化は二つではありません。一つです。堕落した世界は、文化が複雑で雑多です。心情文化世界を通してこそ、個人天国、家庭天国、氏族天国、民族天国、国家天国、世界天国、永遠の世界の天国に連結されるのです。その心情でなければ、個人、家庭、氏族を連結できません。心情文化世界でなければ、個人から天宙まで連結できません。ところが、今までの世の中は、ジグザグに上がったり下がったりしていたので、数千年をかけても終着点に到達できていません。しかし、心情文化世界では一瞬のうちに行きます。ただ真の愛によってのみ可能です。
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Thursday Jan 20, 2022
平和経 第94話
Thursday Jan 20, 2022
Thursday Jan 20, 2022
15.「家庭盟誓」の価値とその意義
日付:二〇〇七年六月十三日
場所:韓国、京畿道、加平郡、天正宮博物館
行事:天正宮博物館入宮戴冠式一周年記念式
愛する祝福家庭の皆様。きょうこの意義深い日を期して、天が人類に下さった最も貴く幸福な人生の里程標である「家庭盟誓」の摂理的価値とその意義に関して、御説明しようと思います。
「家庭盟誓」は天一国を完成する絶対基準であり憲法
「家庭盟誓」は、一九九四年五月一日、「世界平和統一家庭連合」の創設とともに、天が人類に下さった祝福の中の祝福です。旧約時代と新約時代を完成、完結する成約時代を宣布し、先天時代の暗闇を貫いて、明るい後天時代の新天新地、すなわち天宙平和統一王国が天地開闢の時代を開いていく道案内として下さった里程標です。
一九五四年に「世界基督教統一神霊協会」を創設して以来、四十年の長い蕩減路程を、真の父母が直接闘って勝利し、越えた基台の上に、今では、個人的な次元の「私の誓い」ではなく、天国入城の基本単位となる真の家庭が共に唱え、実践しなければならないのが「家庭盟誓」です。涙なくしては唱えられない、天と真の父母様の恨が宿っている誓いです。腐敗した宗教の仮面を剥がせ、解放された場で、千年、万年唱えることができる人類の表題です。家庭が天国に入城する基本単位になるからです。
皆様。世の中で「家庭盟誓」という言葉を聞いたことがありますか。歴史上、初めて出てきた言葉です。太初に神様が御自身の子女であり、人類の最初の先祖として創造された男性と女性が、堕落によって真の家庭を失ってしまいました。したがって神様は、御自身の創造理想を絶対的基準で成し遂げなければならない摂理的召命のために、「家庭盟誓」を設定、宣布されたのです。人間がこの地上で、本然の理想家庭である真の家庭の母体を完成し、神様に永遠の喜びをさしあげることができ、さらには、皆様の家庭で直接神様に侍って暮らせる地上、天上天国を創建する必然的な道具として下さった祝福です。
したがって、「家庭盟誓」を朗唱する前提条件は、何よりもまず皆様の心と体が完全一体となり、一心、一体、一念、一和の境地まで行かなければならないということです。皆様の主人であり、父母であり、師として下さった良心の命令に従い、体が一〇〇パーセント従順屈服し、絶対信仰、絶対愛、絶対服従の人格完成基準が前提とならなければならないという意味です。
さらには、皆様の家族全員が、天のみ旨を中心として一つになる、心身統一、父母統一、夫婦統一、父子統一、兄弟統一の基本形、すなわち真の愛の一体圏が完成してこそ、「家庭盟誓」を唱えることができます。したがって、「家庭盟誓」は、成約時代を越え、天宙平和統一王国を成し遂げる絶対基準であり、憲法と同じです。これからは、出世するときも、個人ではなく家庭がするでしょう。万人が認め尊敬する真のモデル家庭であってこそ、世界を指導する指導者的家庭の位置に立つようになるという意味です。このように家庭は、天の最大、最高の祝福であり、恐ろしい現実です。天一国を創建する礎石になるのです。真の家庭を成し遂げることが、天一国の市民権を獲得する近道になるということです。
愛する祝福家庭の皆様。祈りの中で最高の祈りが「家庭盟誓」です。「家庭盟誓」は、真の父母様の戦勝記録です。侍義時代である成約時代の教えを授ける法度です。「家庭盟誓」は、真の愛を骨とし、真の家庭を心臓として立て、皆様の人生を神様と連結させてくれる橋です。神様を占領する「真の愛の核爆弾」です。「家庭盟誓」は、縦と横、南と北、前と後を連結する中心に真の愛を迎え、永遠の球形運動を出発させるエネルギーであり、知恵です。「家庭盟誓」は、天国の門を開く鍵です。天国の門は、金や銀で作った鍵で開ける門ではなく、真の愛で完成した真の家庭の鍵で初めて開かれる門です。それで、「家庭盟誓」は一節から八節まで、すべて「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として」で始まるのです。
皆様。侍義時代とは、神様に侍って暮らす時代です。聖書でいう第一の戒めも「神様を愛しなさい」というみ言ではないですか。後天時代には、神様御自身が真の父母の姿で万人の前に顕現します。したがって、真の父母に侍る統一教会の位相は、世の中のどのような力や勢力とも比較できない天の権勢として現れるようになるのです。
生きていらっしゃる神様を皆様が直接目で確認し、感覚で体恤できる圏内において、侍る生活をする皆様を、誰が妨げることができるというのでしょうか。人類先祖の堕落以来、初めて真の父母によって歴史が統治され、真の父母によって新しい世界へ移っていける起源が生じ、真の父母によってサタンを屈服させることができる内的な関係が決定し、真の父母によって神様を解怨成就してさしあげられる中心が決定したのです。したがって、真の父母と共に生き、真の父母から直接命令を受けて生きていくことができる、この驚くべき恩賜の前に、皆様はまず感謝しなければならないでしょう。皆様が真の父母と完全に一つになるとき、皆様の国家があり、氏族もあり、民族もあり、家庭もあるのです。天地のすべての栄光の価値を総合した実体的な基準が真の父母です。皆様がこのような価値をはっきりと知れば、たとえ世の中のすべてのお金をあげると言われても、真の父母と取り替えられますか。皆様の生命と引き替えても得ることができない価値をもっているのが真の父母です。
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Thursday Jan 20, 2022
平和経 第95話
Thursday Jan 20, 2022
Thursday Jan 20, 2022
家庭盟誓」の各節の解説
「家庭盟誓」の一節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、本郷の地を求め、本然の創造理想である地上天国と天上天国を創建することをお誓い致します」です。「家庭盟誓」を唱えることが、歴史上どれほど福音の中の福音かを知らなければなりません。
ここで言う創造理想とは、神様を中心とする創造理想を意味します。地上天国と天上天国をつくるのが神様の創造理想でした。ところが、堕落によってそれをつくることができなかったので、復帰しなければならないのです。本郷の地を中心として、創造理想である地上天国と天上天国を創建しなければならないという意味です。
堕落のために家庭を失ってしまったので、家庭をつくらなければならないということです。私個人ではなく、天一国の主人である私たちの家庭が真の愛を中心として本郷の地を求め、そこに本然の神様の創造理想である地上天国と天上天国を創建しようということです。本郷の地です。家庭を中心とする本郷の地です。皆様全員が、故郷に戻って地上天国と天上天国を成し遂げなければなりません。今、故郷さえ取り戻せば、国と世界、すべてが自然に一つになるのです。心配する必要はありません。
地上天国と天上天国が一つになり、そこで神様の真の愛を中心として一つとなった家庭生活をしながら地上で生きた人が、天上天国の家庭に移動して越えていくのです。個人救援時代ではありません。キリスト教では「個人救援だ」と言いますが、それは違います。家庭救援が神様のみ旨です。堕落が家庭で起きたので、復帰も家庭でしなければなりません。そのような時が来ました。今まで、地上にこのような歴史時代がありませんでした。初めて、家庭が新しく定着する時代に入ってきたのです。
本然の創造理想である地上天国と天上天国を、私がつくらなければなりません。家庭を失ってしまったので、私たちの家庭がつくらなければなりません。本郷の地は、家庭を中心とする本郷の地を意味します。国ではありません。それで、故郷に帰らなければならないということです。皆様にそのような家庭があれば、故郷の地に帰って、地上天国と天上天国を成し遂げなければなりません。
今、故郷さえ取り戻せば、自然に国と世界が一つになるのです。地上天国と天上天国が自然に成し遂げられるのです。それが真の家庭を中心として展開します。「本然の創造理想である地上天国と天上天国を創建することをお誓い致します」とありますが、ここに「創建」という言葉を使いました。なぜ「創建」という言葉を使ったのでしょうか。これは、私たちが再びつくらなければならないという意味です。ただそのままでできるのではありません。再創造しなければなりません。世の中は既に地上地獄になっており、天上地獄まで連結されているので、これを私たちが再び創造して、一八〇度変えなければならないという意味です。
本郷の地を求めて本然の創造理想である地上天国と天上天国を創建することは、祝福家庭がしなければならないことです。皆様個人だけではなく、皆様の家庭を中心として地上天国と天上天国を完成しなければならないのです。これが祝福家庭になった皆様の最初の誓いであり、使命です。
二節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、神様と真の父母様に侍り、天宙の代表的家庭となり、中心的家庭となって、家庭では孝子、国家では忠臣、世界では聖人、天宙では聖子の家庭の道理を完成することをお誓い致します」です。
「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として」とありますが、真の愛は、心と体が一つになり、夫婦が一つになり、子女と一つになった基準の上で広がる愛です。このような基準の真の愛を実践できずに皆様が霊界に行くようになれば、間違いなく引っ掛かります。「家庭盟誓」は、そのように恐ろしいものです。常に「家庭盟誓」に従って生きなければなりません。
もし皆様の家庭で、父親が「家庭盟誓」のどれか一つにでも引っ掛かるようになれば、母親も共同で責任を負うようになり、子女たちの共同責任にもなり、家族全員が共同で責任を負わざるを得なくなるのです。エバが堕落することによってアダム家庭全体が堕落したという結果を招いた、そのような意味をもつということです。
「神様と真の父母様に侍り」となっています。本来人間は、神様と真の父母様に侍らなければならないのに、追い出してしまったというのです。しかし、人間は、神様と真の父母に侍らなければ、その存在価値さえなくなるのです。神様と真の父母、すなわち縦的な真の父母と横的な真の父母の二つの真の父母が一つになって、初めて私が出てくるのです。
言い換えれば、神様は縦的な真の父母であり、完成したアダムとエバは横的な真の父母になり、その二つの父母が一つになった基台の上に私の心身統一が成し遂げられ、天国と神様が連結されるということです。したがって、神様と真の父母に侍らなければ何もできないという結論を下すことができます。
それでは、天宙の代表的家庭とは、どのような家庭ですか。堕落する前、アダムとエバが神様と共に理想としていた家庭です。ですから、天宙の代表的家庭と中心的家庭とは、天上においては代表であり、地に降りてくれば、八段階の円錐の垂直に位置する家庭です。垂直的な立場で天上の代表と中心が一つになった位置だということです。
そのような家庭の中心で孝子、孝女にならなければならず、そのような国家では忠臣にならなければならず、そのような世界では聖人、そのような天宙では聖子にならなければなりません。「聖子の家庭の道理を完成することをお誓い致します」とあるのは、個人的には家族全員が聖子の位置まで行くことができなければならず、そのような聖子の家族全員が集まって聖子の家庭を築くようになるという意味です。これを誓うのです。
神様と真の父母に侍り、代表的な家庭になり、中心家庭になって、家庭では孝子、孝女、国では忠臣、烈女、世界では聖人、天宙では聖子の家庭の道理など、天が望むすべてのものを私たちの家庭で完成しようということです。父母は子女の教育、国家では民の教育、世界では聖人教育、天地ではその天国の一族、すなわち聖子の家庭の家族として合格者になれるようにしようということです。
それで、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、神様と真の父母様に侍り、天宙の代表的家庭となり、中心的家庭となって、家庭では孝子、国家では忠臣、世界では聖人、天宙では聖子の家庭の道理を完成することをお誓い致します」とあるのです。
三節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、四大心情圏と三大王権と皇族圏を完成することをお誓い致します」です。
四大心情圏と三大王権は、堕落する前のアダムとエバの完成を意味します。皇族圏を除いて、これらのすべては、堕落する前のアダムとエバが、四大心情圏と三大王権を成し遂げ、皇族になることでした。それで、この節は、堕落した人類を復帰して、皇族をつくっていくことを意味するのです。私たち祝福家庭が、この使命を完遂しなければなりません。
女性が男性の愛を受け、男性が女性の愛を受けるためには、この位置に立たなければなりません。そうでなければ愛せないようになっています。夫婦関係で愛するのは、四大心情圏と三大王権の位置で愛するようになっています。愛がなければ、四大心情圏と三大王権はあり得ません。ですから、女性には男性が絶対に必要であり、男性には女性が絶対に必要なのです。祝福家庭は、これを標準として毎日のように努力しなければなりません。「神様がこのように完成されるから、私たちもこのようにすればよいだろう」という、このような観念的な信仰だけでは完成できません。これは実際問題です。皆様の目前に来ているというのです。
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Monday Jan 17, 2022
平和経 第93話
Monday Jan 17, 2022
Monday Jan 17, 2022
14.本然の真の愛理想の王権を、私から天宙まで
日付:二〇〇五年五月一日
場所:韓国、全羅南道、麗水、清海ガーデン
行事:「世界基督教統一神霊協会」創立五十一周年記念式
世界各国からいらっしゃった尊敬する蒙古斑血族連合の指導者、内外の貴賓、そして愛する統一家の祝福家庭の指導者の皆様。きょうは、今から五十一年前の一九五四年五月一日、私が大韓民国の地において「世界基督教統一神霊協会」を創設した意義深い日です。
韓国動乱が終わった直後の一九五四年、三年余りの戦争によって灰の山となったこの韓国の地で、世界の基督教を統一し、究極的には世界のすべての宗教と思想を一つに結び、全人類を神様に復帰させようという遠大な志を込めた「神霊協会」を創設しましたが、その目的の達成は到底不可能なことに見えたかもしれません。
しかし、十六歳(数え)の時、いち早く天命を受けて出発した私の道は、世上の視線や誤解を問題とすることはありませんでした。ただ天の命令に従って、摂理を成し遂げる道に邁進してきたのが私の全生涯でした。
皆様。人類歴史は、サタンの背信からもつれ始めた歴史でした。人間の真の父母であられる神様が、人類の始祖であるアダムとエバを創造され、彼らが責任分担を全うし、成長して完成し、御自身の真の子女となることを願われたのです。
しかし、サタンは、アダムとエバを堕落させ、人間が天から賦与された最も高貴な真の愛の道を台無しにしてしまいました。アダムとエバの堕落は、サタンの誘惑に落ち、淫乱によって引き起こされた人間の最初で最大の悲劇だったのです。
今日、全世界に燎原の火のごとく広がっている退廃の風潮を一度考えてみてください。聖書で指摘されたように、サタンは淫乱の王であり淫乱の神です。このようなサタンの奴隷となってしまった人類が、方向感覚を完全に喪失したまま、もがきつつ生きてきたのが六千年の人類歴史でした。
今では、フリーセックスの毒きのこが、スワッピングという仮面をかぶって皆様の居間にまで押し寄せてきています。神聖な人間の権限であり義務でもある子女を生むことを拒否し、ホモとなって極度の利己主義的生活を追求している数千、数万の若い生命を、どのようにされるのですか。天が下さった高貴な家庭の階級秩序まで破壊したまま、祖父と孫娘が、父と娘が、互いにもつれて引き起こしている近親相姦という到底許し難い罪の代価を、どのようにしてすべて支払うことができるというのでしょうか。
天が賜った真の愛、真の生命、真の血統を保全して完成し、真の家庭を成就するべき崇高な義務を、私たちは、きょう襟を正してもう一度確認しなければなりません。崩れるだけ崩れた人類の位相を再び探し立てる運動は、今から若い二世たちをまっすぐに天のみ旨を中心として教育する道です。フリーセックスやホモの沼で極度の利己主義的生活に走っている彼らに、純潔、純血、純愛、純性の教育を徹底してしなければなりません。
皆様。二世を失えば、人類の未来は約束することができません。そうかといって、このような教育運動が人間の理論や意志でのみ成し遂げられるのではありません。歴史を調べてみれば、六十億を超える人類を、今日この位置まで導いてきたのは、背後で摂理してこられた天があったからです。御自身の最初の息子であり、最初の娘だったアダムとエバを失ってしまった神様は、歴史の背後で言い表すことのできない涙と恨の路程を経てこられました。背信と失敗を繰り返す摂理的中心人物たちを見守りながら、最後まで放棄されず、人類の復帰歴史を進行させてこられたのが天です。
アダム家庭からカインとアベルに分けて分立歴史をしてこられた天が、今では世界的次元で、より悪の側を代表するカイン圏とより善の天の側を代表するアベル圏を一つに結び、統一させる血統の歴史を進行していらっしゃいます。
私が以前に宣布した「プリチャッキ(ルーツ探訪)連合運動」とは何でしょうか。天の真の愛、真の生命、真の血統を探し立てようというものです。人間の根本の根がそこにあるからです。数千、数万年を偽りのオリーブの木として生きてきた人類が、今真のオリーブの木として来られた真の父母様の祝福結婚を通して接ぎ木され、真のオリーブの木の根を伝授してもらおうという摂理的次元の革命を意味するのです。
そのような脈絡から、世界人口の七〇パーセント以上を占めている蒙古斑同族圏をカイン圏として立て、「世界平和超宗教超国家連合」をアベル圏として立てて和解と統一の道を模索しようというのです。そうして、究極的には、真の父母様の祝福結婚を通して、人類を「蒙古斑血族圏」、すなわち「祝福血族家庭圏」として再創造しようという新天新地創造運動です。
皆様。私が「世界基督教統一神霊協会」の看板を掲げてから、既に半世紀を超えました。この間、私が天の印を受けて地上界に顕現した横的真の父母として、天のみ旨を成し遂げてさしあげるために、どれほど多くの血と汗と涙を流したかということは、天だけが御存じでしょう。
今は新しい天と新しい地が開かれています。神様を中心とする平和の王権が出発しています。歴史の始まりから、背信と偽りの王として君臨してきたサタンまでも天に自然屈伏し、復帰の恩賜圏内に入ってくる天地開闢の時代が、今日の私たちが身を置いているこの時代だということを知らなければなりません。
争う所には平和はありません。和解と赦しは、平和と理想世界の前提条件です。今私たちが心を合わせて追求すべきことは、すべての障壁と国境を撤廃することです。まず皆様の心と体の間を分けている葛藤の壁をきれいに除去するのです。
儒教で言う修身も、このような脈絡から見なければなりません。それは、体が心に徹底して服従し、永遠に良心の呵責を感じない本然の状態を意味します。個人を越え、家庭、社会、人種、国家、宗教など、人間生活のすべての分野でも、私たちは、サタンの残骸である垣根を崩し、神様の創造理想である地上•天上平和の王国、すなわち天一国を創建しなければなりません。
私は、正確に一年前のきょう、この場で「先天時代が過ぎ、新しい後天時代が到来したこと」を天上天下に宣布しました。それから一年、世界は急速度で変化しています。世界の至る所で私が主唱する「真の愛を中心とする平和運動」に呼応していく指導者たちが、数え切れないほど現れるようになりました。
二世圏を代表する若い中高生たちと大学生たちを中心とする真の愛運動が、純潔運動、すなわち「ラスティング•ラブ•ムーブメント(Lasting Love Movement:永遠の愛運動)」という名称で全世界に拡散しています。悪の勢力のサタンが屈服したので、今からはもうこれ以上この運動を阻止する人がいません。霊界の数千億の先祖たちも総動員され、協力しています。この地上に永遠の平和王国を創建することは、もう時間の問題です。皆様は、全員希望をもって力強い前進の一歩を踏み出さなければなりません。
皆様が努力すればするほど、その日は早まるでしょう。聖書のマタイによる福音書第十六章二十五節にも、「自分の命を救おうと思う者はそれを失い、わたしのために自分の命を失う者は、それを見いだすであろう」とあります。神様の直系眷属である祝福血族家庭の拡散に、皆様全員が総力を傾注しなければなりません。
悲壮な覚悟で平和の大平原に向かって、新しい半世紀を力強く走りましょう。天が皆様を必ず守ってくださるでしょう。皆様は必ず勝利されるでしょう!
きょう皆様は、私を通して貴い天命を受けられました。今からは、皆様がいつ、どこで、何をされても、私たちは全員、神様と真の父母様を中心軸として集まった一家族であり、真の家庭だということを肝に銘じてくださることをお願いします。天は、皆様の良心を通して役事され、ために生きる真の愛の生活をする基準によって皆様の善の先祖たちが動員されることを、必ず記憶してくださることをお願いします。
神様の祝福が皆様と皆様が新しく創建する真の家庭の上に、永遠に共にあることを願います。ありがとうございました。
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Monday Jan 17, 2022
平和経 第92話
Monday Jan 17, 2022
Monday Jan 17, 2022
私たちの使命
皆様。今日皆様がこの地に生まれた目的はどこにあるのでしょうか。国と世界を愛するためです。神様が今まで摂理されてきた目的も、その国と世界を愛するためです。主権のない国の民は悲惨です。
それで、イエス様が心配して話されたことは、「だから、何を食べようか、何を飲もうか、あるいは何を着ようかと言って思いわずらうな。これらのものはみな、異邦人が切に求めているものである。あなたがたの天の父は、これらのものが、ことごとくあなたがたに必要であることをご存じである。まず神の国と神の義とを求めなさい」(マタイ六・三一—三三)とおっしゃったのです。
神様は、堕落した人間の前に、神様を身代わりする一つの実体として、天の血統を代表できる方として、イエス様をこの地上に送られました。すなわち、イエス様は、この地上に初めて神様の歴史的希望を成就してさしあげるためにこられた方だったのです。四千年目に初めてそのような立場に立てられた息子として、ユダヤ教を中心としてヨセフ家庭を通して現れた真の種としてこの地上に立てられたその方が、正にイエス様でした。しかし、このときサタン側は、既に国家を立てて天の側を攻撃していたので、天の側でも完全な足場となる国家的な基準がなければなりませんでした。それで神様は、悪の世界で一つの国を編成するために四千年間苦労されたのです。
皆様。イエス様は、国を求めてこの地上に来られました。一つの国を求めて来られたというのです。しかし、イエス様は、天が長い間苦労して準備したイスラエルとユダヤ民族の不信によって、神の国を霊肉共に取り戻すことができず、霊的にだけ取り戻されたのです。ですから、今日のキリスト教は、今もこの地上に実体の国がないのです。
これは、神様がこの地上のどの国、どの民族に対しても、「愛する私の祖国、私の愛する民族」と呼べないことを意味します。まだ神の国の基盤がこの地に立てられていないことを示しています。
それで、今までキリスト教徒たちは、国がなく主権のない民のような立場に落ち、どこに行っても殺されたのです。殉教の血を流すことによって発展したのです。そのように植えたキリスト教なので、そのように殉教の血を流して刈り入れなければ発展できなかったからです。
しかし、もう血を流して迫害されていた時期は終わりました。それがそのまま死んでなくなるのではなく、キリスト教の霊的基準を中心として、失ってしまった実体の国を世界的に成し遂げるために、その国を欽慕し、主を待ち望んできたのが正に再臨思想です。
愛する祝福家庭の皆様。今では、人類も後天時代に差し掛かり、新しい天運を受けています。その多くの不信と背信の渦の中で苦しんできたこの地球星にも、今、新天新地が開かれています。二〇〇五年の暖かい春が近づいてきているのです。すべての祝福家庭が奮然と立ち上がるべき時が来ました。
天一国創建のための縦的アベルの位置に「世界平和超宗教超国家連合」を立て、世界人口の七〇パーセント以上を含む蒙古斑同族を、祝福結婚を通して蒙古斑血族として連結し、横的カイン圏として立てることによって、六十億の人類を一つの家族にする摂理的責任を、私たち祝福家庭が完遂すべき時が来ました。人種間の垣根、宗教間の壁、そして国家間の国境線もきれいに崩してしまわなければなりません。
神様は、今、救世主、メシヤ、再臨主、王の中の王、すなわち平和の王であり、人類の真の父母である私に全権を伝授してくださいました。人種と国家、そして宗教を超越し、人類を一つの大家族として連結する唯一の方法は、交叉祝福結婚の道しかありません。きのうの怨讐がきょうの親戚となり、伝統と文化が異なる異邦民族同土で一つの大家族になる道、この方法以外にどのような方法があるでしょうか。
皆様、何よりもまず、皆様の家族と氏族を祝福してあげ、彼らを中心とする氏族訓読教会を設立してください。家庭連合運動の勝敗はもちろん、大韓民国の統一、さらには人類大家族化の摂理的勝敗がここにかかっています。
先天時代の慣習と思考の枠から一日も早く脱皮してください。「正午定着」的生活の実践を通して、絶対信仰、絶対愛、絶対服従を天と真の父母様に奉献してください。皆様は、天一国の国民として、永遠の平和と自由を享受するようになるでしょう。皆様の子孫は、未来永劫、皆様の業績を褒めたたえ、誇るようになるでしょう。霊界に行っても、真の父母様に侍って、永遠に共に暮らすようになることでしょう。
どうか、きょう天が下さったメッセージを骨に刻み、新しい天と新しい地を開いていく天一国の精兵となった覚悟で出発してください。皆様の胸の中に燃え上がる真の愛の炎が皆様を導いてくれるでしょう。天の勇気を抱き、真の主人、真の師、真の父母の道へ邁進してください。
神様の祝福が皆様の家庭の上に満ちあふれることを願います。ありがとうございました。
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