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Tuesday Apr 09, 2024
御旨と海 第69話
Tuesday Apr 09, 2024
Tuesday Apr 09, 2024
アラスカではハリバットがいますが、先生はこのように実践して非常にうまくいきました。先生はマグロ釣りに行く時は、どうしたら良いか、次は何をすべきかを考えています。決して頭を休めることはありません。アラスカでハリバットを釣りに行った時は、他の人の二倍の数を捕りました。それで人々は、先生がどのようにしたのかを考えましたが、先生は話しませんでした。しかし、そうたいしたことはないのです。ただ考えれば良いのです。皆さんの考えが正しければ、それに従った後に、魚を捕ることができるでしょう。皆さんは魚の習性を知り、魚の傾向や地形についても知らなければなりません。そしてさらに論理的に推量することです。自分自身に対し「これはそうであるから、これはそうであるに違いない」という具合に考えなさい。そしてそれを実践してみて「これはこうに違いない」と発見するのです。そういう具合にするのです。海では、水の深さが異なった所に異なった魚がいます。海底に沿って棲む魚もあれば、海底から二、三フィート上の所に棲む魚もいますし、更にその上に棲む魚もいます。深さや水温の違いで異なったタイプの魚がいます。魚は敏感です。彼らは自分に最も適した環境に棲みたいと思っています。魚は人間のように、好ましくない環境には棲まないのです。一般的に言って、水の深さの違いが水温の違いを決めます。深くなると冷たくなります。その違いは僅かですが、魚にとっては小さくありません。また、魚は餌のある所に行くということを忘れては行けません。それぞれの異なった種類の魚は、自分達より小さな魚を餌とします。決して、自分より大きな魚を餌にすることはありません。
鯨やマグロは大きな魚だから、深い所にいるに違いないと思うかも知れません。しかしただそう考えてはいけません。たとえマグロが海の深い所が好きだとしても、餌を食べるためには上がって来なければなりません。そして実際そうします。そのような所で我々は大部分のマグロを捕まえるのです。ただ餌を最も深い場所に降ろしたとしても、マグロを捕ることはできません。水温、餌の種類、環境、特に魚が守られる所、こういったものが魚のいる場所を決めるのです。また魚は一定の時間遊んだり、休息に時間を使います。そのためには水が静かで、穏やかでなければなりません。彼らは餌を食べた後、遊びに行きます。普通、午後や夕方の早い時間はマグロが遊び回る時間です。
潮の流れについても考えなければなりません。小さな魚は、潮の流れが早い所では餌を食べたくありません。大きな魚でさえも、流れが速い所で餌を食べたり、泳いだりすることは容易ではありません。こういったことの多くを経験を通して学びます。しかし皆さんは、経験する前にある程度知っておかなければなりません。逆に、たとえ基本的な理論を知っていたとしても、実際に経験するまでは本当の意味では知らないのです。月について考えてみなさい。月にはいろいろな形があります。それが三日月とか、半月とか、満月等のどれを示すかによって、潮も変わるのです。一月のうちどの日も同じではありません。時々潮の流れはより強く流れます。満潮の時には水はより速くなります。ウオーター・マーク(水位標)を見なさい。そうすれば今が満潮の月か、干潮の月か分かります。
それはこういうことです。満潮の時、ウオーター・マークが水より高い所にある時は、その月の中で干潮の時にあたります。わかりますか。干潮と満潮の間は、六時間あります。満潮があり、中間の潮があり、干潮があります。干潮から中間の潮、そして満潮へと戻って行きます。このようにサイクルは動きます。二十四時間の間に、満潮が二回と干潮が二回あります。
皆さんがマグロ釣りをする時には、潮の事を考えなければなりません。「今は、干潮、満潮のどちらの潮であるか。潮が出て行っているか、入って来ているか」を考えなければなりません。また「もし潮が出て行く時であれば、魚はどのような傾向があるだろうか。もし入って来る時であれば、どうすることを魚は最も好むのだろうか」ということを、聞かなければなりません。こういった情報のすべてを頭に入れておかなければなりません。そうしてから出かけて行って、経験しなければなりません。
潮が満ちて来る時に餌を食べる魚がいます。従って、潮が満ち始めた時に餌を投げれば、そういう魚をたくさん捕ることができます。逆に、潮が引き始めた時には、たとえ魚が見えたとしても、どんなに餌を投げ入れても、魚は餌に触れさえもしません。魚は一日の特定の時に餌を食べようとするのです。魚は潮の干満、流れ、また一定の時に従って餌を食べます。このことは陸上の動物にも言えることです。兎を見たことがありますか。兎が餌を食べるのは特定の時間です。兎が餌を食べる時間が決まっていることには、非常に良い理由があります。兎は、鷹が明らかに自分を狙っている日中には、餌を食べないのです。すべての動物界はこのように営まれています。彼らは自分達を守るのに最も良い時間を選んで、動き回るのです。たとえば、虎は夜餌を食べます。虎は小さな動物が眠っている時に餌を探すのです。彼らは百マイルも移動します。象は余り暑くない朝早い時に餌を食べます。そしてその他の時間は木の陰を探したり、水浴びをする場所へ行ったりします。このような行動様式は、低級な動物になるほど予測するのが難しくなります。小さな魚は何時でも餌を食べますが、大きな魚はある決まった時間に全力で餌を食べます。だから魚釣りは単純なものであると思い込んではいけません。いつでも、どこでも行って、餌を投げさえすればという具合に考えてはいけません。また魚釣りは、ただ運によって左右されると考えてはいけません。魚釣りにはそれ以上にもっと多くのことがあります。こういうことを詳しく研究しなければなりません。もちろん、そういうことを全部なした後に、僅かに運という要素があります。
理論を実践すること、人生における実践
こういうことを始めから終わりまで全て記憶することを、期待はしていません。今、全部分かったと思っているかも知れませんが、実際に船に乗って出かけてみれば、最初に何をすべきかさえ思い出せないかも知れません。しかし、講義を通して学ばなければなりません。まだこれを実践したことがなかったとしても、それは丁度、頭の中に種を植えるようなものです。来年までに皆さんはこのことを理解し「お父様が言ったことは本当に意味がある。自分はそれを実践しようと思う」と自分自身に言い聞かせるようになるでしょう。
それは武術のようなものです。最初に学ぶのは基本的な型です。しかし実際に格闘になった時、それらの型を全部忘れてしまうでしょう。そしてできるだけのことをするだけです。後になって、その型を用い続けているにつれて、それらの型が身に付いて来て、戦う時に自然にそれらの型が使えるようになるのです。皆さんは物事を最終的にどのようにして身に付けますか。それは実践を通してです。武術はこういうふうにして学ぶものです。皆さんに教えることは練習ではなく、むしろ戦わなければならないということです。そして、戦っている時に学んだことをすべてつなぎ合わせるのです。チャンピオンになる人は、繰り返し繰り返し挑戦して、たとえ一度の戦いが二十四時間にわたったとしても戦う人です。結局そのように全力投入することで、その人がクラスの一番になるのです。体の大きな人が勝つわけでなく、最も大きな決意を持ち、最もはげしく訓練をする人が勝つのです。
魚釣りにしても同じことが言えます。ここでの我々にとって重要な点は、我々が一生懸命に働いて、たとえ一日に二十四時間働いたとしても魚釣りのあらゆる内容を経験すべきだということです。少なくとも三年間この地域で魚釣りをし、他の誰よりもこの地域について探求しなさい。そしてこういったことすべてに精通するようになれば、他の人が一日中かかって捕るより多くのものを、皆さんは二、三時間で捕るようになるでしょう。皆さんはこのような専門家にならなければなりません。いろいろなことをやってみて、何がうまくいき、何がうまくいかないかを自分自身で見つけなければなりません。プロビンス・タウンとグロースターの間には大分距離があります。魚は潮の干満や流れ、水深や地形の違いによって異なった行動をします。これらのことをすべて知らなければなりません。
またマグロ以外の魚についても研究しなければなりません。カレイや平目について研究しなければなりません。他の所では二十フィート位の深さの所でたくさん捕まえることができましたが、この辺りの二十フィートの所で全くみつかりません。だから多分十五フィートかそれよりも浅い所で魚を探さなければなりません。ニュー・ホープ号は大きな船なので浅い所に行くのは難しいのです。先生が十フィート位の所へ行けと言うと、キャプテンはいつも心配します。
しかしワン・ホープ号はそれ位の深さの所には簡単に行くことができます。そういう意味においてワン・ホープ号は万能な漁船であると言えます。先生はこの船を設計する時、できるだけ多くの魚釣りの能力を持つように考えました。だからこの船は本当に速く走ることができ、あらゆる魚釣りの状況にあわせることができます。ある人はこの船があまり経済的でないと思うかも知れませんが、どこで魚が釣れるかを知れば、そこへ早く行って、早く帰って来ることができます。もし研究せずに、どこへ行くべきか分からなければ、いろいろな所を動き回り、それでもなお魚を見つけることができないに違いありません。そのような場合、その船はあまり経済的とは言えません。しかし、もし皆さんが研究して、捕りたいと思う魚がどんな魚でそれを捕るにはどのようにしたら良いかをはっきり知れば、船足の遅い船は経済性が悪いということになります。なぜなら時間を無駄にするからです。ガソリンを少し節約するかも知れませんが、一日を無駄にして何の漁もなしに帰って来ることになります。そうすればどうしてそれが経済的であると言えますか。
Tuesday Apr 09, 2024
御旨と海 第68話
Tuesday Apr 09, 2024
Tuesday Apr 09, 2024
マグロ釣りと生活様式
1984年 7月 5日 モーニング・ガーデン
皆さんは海を見てどう感じますか。時には雨が降り、しばしば風が吹きます。先生に何か聞きたいことはありませんか。どのようなことをするか、餌をラインにどのように付けるか学びましたか。まだですか。皆さんは自分で来たかったのですか、それとも誰かに言われてここに来たのですか。ここへ来たのは始めてですか。ここにいる日数は長いですが、皆さんはいかにして疲れを越えるかを学ぶでしょう。
漁場であるプロビンス・タウンまでは、二時間ないし二時間半かかります。ということは、釣りは朝五時に始めますので、午前三時ないし二時にはここを出なければなりません。皆さんはそこへ行く最初の船となって、マグロのお客さんを迎える準備をしなければなりません。それが礼儀というものです。皆さんはすべてに対して準備します。マグロは既にここへ来ているのですが、まだ、それほど多くの漁師がマグロを捕っているわけではありません。このことについて我々は常識を持って考えなければなりません。彼らもここにいるのに、なぜ釣れないのでしょうか。
海の中の生活様式
サンド・イールは季節に従って移動します。このサンド・イールの大群は南からやって来るのです。水温がまだ冷たく、水面近くでは少し暖かいのですが、低い方へ行けば行くほど冷たくなります。サンド・イールの群れを追って魚が来ていますが、まだそれほど集まって来ていません。魚はその地域に来てはいますが、ここにまだ定着していません。水温が上がると、サンド・イールは定着するようになる
夏になるにつれて水温は上がります。そして魚は一つの場所に集まるようになりま。そこは深さが七十フィートから百二十フィートの一種の大地のような所です。他の所は深さが二百から三百フィートもあって、非常に深くて冷たいのです。大きな魚は、このサンド・イールの群れがどこにいるか知っていて、そのサンド・イールを食べるために集まって来ます。鯨やマグロはより深い場所にいますが、朝になると餌を食べるために上がって来ます。正直に言えば、それがマグロの朝食の時間です。その朝食の場所が我々が今から行こうとしている所です。
ニシンや鯖や鱈は、マグロが餌にする比較的小さな魚です。それらの小さな魚は、温度が上がってたくさんのサンド・イールがいる場所に集まって来ます。そのような場所に我々は行きます。マグロはそのような餌場に出入りする時、決まった経路を持っています。その場所が船で行きたい場所です。それは普通、餌場すなわち岩棚の端にあります。マグロはごつごつしたものが嫌いで、なだらかな所が好きです。マグロは崖のような所には来たくありません。むしろ坂道のあるような所へ来たがります。。マグロ達は緩やかな坂道を好んで、そこを通って出入りします。
まず皆さんは海図を勉強して、そこがどのような地形になっているかを理解しなければなりません。それからそこへ行って、実際にやってみるのです。先生はこのことを、科学的にも直感的にも研究するために、長い時間を費やしました。だからニュー・ホープ号が他の多くの船よりたくさんのマグロを釣ったのです。ニュー・ホープの周りの船もまた、たくさんのマグロを捕りました。このために、ムーニー以外の人々もニュー・ホープ号に近づいて釣りをしようとしました。
皆さんはこういったことについて、実質的に知らなければなりません。深い感覚を持たなければなりません。皆さんは「まあ、海というのはどこでも同じで、魚は行ったり来たりしているのだから、マグロが捕れるかどうかは偶然の問題だよ」と言うかも知れません。そうではありません。全くそうではありません。偶然ということはないのです。マグロは行動の様式、すなわち習性を持っています。我々はこの習性を理解しなければなりません。より小さな魚はたくさん食べ物がある場所、棚があって、隠れて身を守ったりしやすい場所に集まって来ます これらの小さな魚は群れをなして移動します。こういった魚の群れの長さと幅が、何マイルにもわたっているのを見るでしょう。また深さも何百フィートもあるのです。そして潮の干満に応じて、これらの魚の群れが移動します。時には潮の流れが非常に強い時もあれば、また弱い時もあります。小さな魚は自分を守るために、大きな群れをなして移動します。そして彼らは、大変大きな岩のような、隠れることのできる場所を探しています。海のある一定の場所には、こういった場所がたくさんあります。だから我々は望む種類の魚を捕まえようとするならば、こういったことをも研究しなければなりません。
例えば、我々がストライプバスを捕まえたいとします。時々この小さな魚の群れは、潮の流れが彼らを引っ張るので非常に早く移動します。従って、前の方にいる魚は、たとえ彼らがそうしたいと思っても、スピードを弛めることはできなくなります。そして岩の後ろに隠れる代わりに、岩にぶつかってしまいます。そうすると岩にぶつかた魚は、丁度頭に何かをぶつけた人間のように、ふらふらとなります。こういう場所にストライプバスがよくいるものです。小さな魚が岩にぶつかって、ゆっくりとふらふらして泳いでいる時には餌になりやすのです。こういう所でストライプバスを見つけることができます。だから皆さんもストライプバスのように考え、理論的に彼らがどこにいるかについて見つけなければなりません。
マグロ釣りもまた同じです。皆さんはあらゆることを考え、充分に推論しなければなりません。ただどこかへ行って、海に竿を垂らし、マグロが掛かって欲しいと思ってはいけません。小さな魚は潮の流れと共に移動します。潮の流れが弱くなる岩棚に沿った場所があります。こういう所が、小さな魚が来る場所であり、それを餌とする大きな魚が集まる場所です。皆さんは海図を見て、地形が深くなっていたり、深さが急に変わっているような場所を見つけなければなりません。
また皆さんは、海の底が砂地であるか、あるいは泥であるか、岩場であるかを知らなければなりません。それに応じて異なった種類の虫や小さな生物がいるからです。皆さんはこういうことも研究しなければなりません。ある生物は海草のある所に棲息しています。もし皆さんが小さな魚を捕ろうとしているのであれば、海底がどのようになっているかを理解しなければなりません。また岩場では釣具の重なりも重要です。ただ釣り針を下ろしただけでは、底に引っ掛かってしまいます。時にはギアを戻し、ラインを弛めれば外れるかもしれませんが、多くの場合ラインを切らなければならなくなります。
それを防ぐために、フックと餌から下に十フィートの所に重なりを付けなさい。海底において、釣具がどういう状態になっているかを想像して、そして重なりが海の底を叩いた時にはそれを感じるようにならなければなりません。こういうことに対して敏感でなければなりません。また、フックや餌を引っ張る潮の流れについても考えなければなりません。もし流れがそれほど強くなければ、重なりの上を十フィート以上にする必要はありません。五フィートか、二フィートでも良いでしょう。このように餌がフックにどのようについているかを考えて、餌が底からどの位の高さにあるか、判断できなければなりません。
Tuesday Apr 09, 2024
御旨と海 第67話
Tuesday Apr 09, 2024
Tuesday Apr 09, 2024
共に働くことを学ぶ
皆さんをこの夏一緒に連れて来たのには理由があります。皆さんの中の何人かはオーシャン・チャーチのメンバーで、既にこのような訓練を受けています。またその他の人たちは魚を売っていても、魚を捕まえるのがいかに難しいかを知らずにいます。そういう人たちは漁師に簡単に「出て行って、魚を捕れ。私はそれをお前のために売ってやる。」と言いました。しかしこれは正しくありません。魚を売る人たちは、魚を捕ることがいかに難しいかということをも理解しなければなりません。
皆さんが異なった道を行って、一方はただ魚を捕るだけで、もう一方が魚を売るだけであれば、魚を売る方がいつも要求をすることになります。魚を売る人は「私はあなたが捕まえている魚は好きではありません。あなたはこうすべきだ、ああすべきだ」と言うでしょう。もし彼らが魚を捕まえなければならないとしたら、捕まえている人の事情が分かって、そう簡単に捕まえている人を責めたりはできないでしょう。それと同じように、しばしば捕った後の船の上での取り扱いが悪いがゆえに、魚が悪くなっています。いろいろなことで魚がだめになっています。だから魚を捕る人も、売る人も、お互いから学び、共により緊密に働かなければなりません。
アメリカ人は、日本のメンバーとともに働くことから、たくさんのことを学ぶことができます。日本のメンバーは一つ有利な面があります。先生はここ数年間、彼らを綿密に見てきました。アメリカ人が船を管理するとその船は汚いままになります。ところが日本人の船はいつもきれいです。日本人はきれい好きの人が多いと思いませんか。彼らは何でもきちんと整理整頓しておきます。ここに非常に良い証拠があります。ニューヨークの町に行って、五番街に駐車してある車を見てみなさい。その車はたとえ金持ちが所有する車であっても、非常に汚い。ところが、東京ではどの車も真新しいような状態です。東京の町には汚く見える車は一台もありません。このことは日本人全般の性格を物語っているものです。
これらのことは観察です。ですから皆さんも船をきれいに保って、日本人の水準に負けてはいけません。東洋人について言えるもう一つのことは、彼らのお金の使い方が質素であるということです。日本人を見てください、例えばハッピー・グループの日本人を見てください。彼らは背が小さいし、それほど積極的ではありませんが、一人一人はお金の使い方を知っています。皆さんは好まないかもしれませんが、日本人から学ぶことがたくさんあるのです。だから先生は皆さんを一緒に働かせて、お互いに学ばせようとしているのです。西洋のメンバーにとっての第一歩は、東洋のメンバーを観察することです。
もう一つ質問をします。皆さんは先生が好きですか。なぜ皆さんは先生が好きですか。先生は西洋人ではありませんよ。先生の目は皆さんより細くて小さいです。先生の皮膚は白ではなく、褐色です。先生は韓国人です。もし先生が「よし、ではだれか他の人を先生の立場に付けてやろう。さあ、たとえばゲーハートはどうかな。彼は非常にでっかい男だ。彼は背が七フィートもあるし、顔も手も大きい。足は先生の両方の足よりも大きい。だから彼が大きいから、彼を統一教会の責任者にしてやろう」と言ったとしたら、どうですか。それは良い考えだと思いますか。ゲーハートは先生の代わりの立場に立つべきでしょうか。皆さんはそう思いませんか。ではレーガンについてはどうですか。レーガンが先生の代わりの立場に立つべきだと思いますか。彼らは先生の立場において、決してそれをうまく果たすことはできないでしょう。先生には他の人が取って代わることのできない能力があるのです。それと同じように、日本人は西洋人が取って代わることのできない能力を持っています。アメリカの指導者たちと日本の指導者たちとは違っています。困難に直面して、アメリカの指導者たちは引き下がる道を考えがちです。それに対して、日本の指導者たちは決して引き下がることは考えないでしょう。また宗教生活においても、信仰生活においても、日本人たちは皆さんのお兄さんです。彼らは祝福も早く受けたし、また信仰生活も長く追求しているわけです。だから彼らに対して不平を言ってはいけません。
先生は何も日本人をひいきにしているわけではありません。アメリカ人もより良い潜在的な能力を持っているかもしれませんが、日本人は既にそれを証明したのです。先生に正直でありなさい。皆さんはどっちを取りますか。日本人が一度何かをすると決心をすれば、彼らは一生かかってもそれをするのです。もし日本人がある会社に就職すれば、彼らは一生その会社のために奉仕します。日本レストランを経営しているアメリカ人はどうですか。彼が二人のコック、一人はアメリカ人でもう一人は日本人を雇ったとします。そして一年後、アメリカ人のコックは他のレストランからより良いサラリーを示されたら、全く何の悔いもなく、「さよなら」と言って、直ちにそのレストランを辞めてしまうでしょう。ところが日本人はそうしません。日本人は十年、二十年同じレストランに勤めるでしょう。こういうわけでアメリカ人のオーナーは一つの教訓を学んで、日本人を雇おうとするのです。日本人は一度心が何かにつながれば、決してそれから離れることはないのです。皆さんもこのようでなければなりません。先生は皆さんに多くの期待を持っています。だから皆さんを、こうして日本人と一緒に働かせるように連れて来たのです。
さあ、いよいよ今年の夏の訓練が始まります。出かけて行って、海から学びなさい。先生は皆さんが真剣になって、そして特に今年は事故を起こさないように頼みます。マグロ釣りにおいては、もし一週間も二週間も何も釣れないと、皆さんは集中力を失い始めます。そしてかごをけり回ったり、あるいはラインをデッキの上にそのままにしておいても構わなくなります。しかし、マグロは何ら警告なくしてやって来ます。皆さんは、決してラインの上に足を乗せたまま立っていてはいけません。これは非常に危険です。常に自分がどこにいるか、そして船の上のどこで動いているか、注意を払わなければなりません。
船の上ではすべてをきちんと整理整頓しておきなさい。そうすれば事故が起こるのを最小限にしてくれます。もしラインの上に足が引っ掛かったらどうしますか。この点を特に注意しなさい。もしそういう事態になったならば、マグロには構わないようにしなさい。皆さんの安全のためです。皆さんの生命が危険にさらされているのです。今年の夏は、先生は皆さんが危険や事故から、身を守ることを強調しておきます。
皆さんは自分たち自身を木のように組織しなければなりません。十隻ごとに一人のリーダーを置き、三隻ごとが一つとなって三位基台のリーダーを置くようにします。これらの三隻の船は三位基台として、特に一緒にいなければなりません。そしてお互いに注意しあって、助け合わなければなりません。このような組織でいけば、一隻の船も事故に巻き込まれることはありません。互いにお互いの面倒をみなさい。そして三位基台は互いに助け合って、お互いに注意し合いなさい。このようにしてすべての船を、この修練期間中、組織するようにしなさい。
皆さんが主に関心を持たなければならないことは、船が故障を起こさないようにすることです。もし皆さんの船が動かなくなれば、出かけることはできなくなります。そういうことを防ぐためにあらゆることをすべきです。だから我々はこのようにするのです。今日が始まりです。あと三日後には、皆さんは陸での訓練を終えて、海に出かけて行って魚を釣り始めることになります。先生がここに引き続きいるかどうかは、この訓練の中心ではありません。そういうことには関心を払う必要はありません。先生は既にマグロ釣りは十分しました。ですから、それについては良く知っています。先生がここで釣りをするかどうかについては心配する必要はありません。皆さんは毎朝決まった時間に出かけて行くのです。これが我々の伝統です。皆さんはそれに従わなければなりません。先生は今、他の種類の魚、例えばストライプバスとか、平目とかを釣ることを研究しています。後にはハリバットを釣るために、アラスカへ行く予定です。ここで良い記録を出した人は、先生と一緒に行くことができるかもしれません。今シーズンの皆さんの関心は、本当の漁師になることです。船の中で眠り、船の中で食べるようにしなさい。この夏の期間は非常に貴重なものです。これは皆さんにとって、皆さんの一生にとって価値のある訓練です。だから先生は、ただ皆さんがすべての心情と努力を投入してもらいたいと思っているのです。皆さんに神の祝福がありますように。
Tuesday Apr 09, 2024
御旨と海 第66話
Tuesday Apr 09, 2024
Tuesday Apr 09, 2024
万物と心情の関係
人間は実際には非常に敏感で、物事を知ることができる被造物です。潮流の流れや、それが今どうなっているかを経験から分かるようにならなければなりません。また流れによって、フックがラインからどのように垂れ下がるか、分かるようにならなければなりません。特に七尋(ファザム)半と十尋(ファザム)のラインがマグロを最も釣りやすいラインです。皆さんは餌とそれが水中でラインからどのように動くかについて、心の照準を向けなければいけません。皆さんはまたさまざまな関連した現象を発見するでしょう。全シーズンを通して六ないし八本のラインを使うかもしれませんが、マグロが食い付くのはたった一本のラインです。皆さんは「それはちょうどマグロにとって良い位置にあったからだ」と考えて、ラインの位置を変えるかもしれませんが、しかしそれでもそのラインにマグロが食い付くのです。このようなことを今日の科学でどのように説明しますか。
霊界は競馬におけるダーク・ホースのようなものです。それはほとんど起こりえないようなことですが、それが起こるのです。例えば、皆さんがだれかが捨ててしまったような古いラインを拾ったとします。他の人たちがそのラインでたくさんのマグロを釣ったのですが、遂に新しいラインに付け替えました。皆さんは新しいラインを持っているけれども、その古いラインも使ってみたとします。すると突然その古いラインにマグロがかかるのです。それをどのように説明しますか。そういうことが実際に起こりました。だから先生はこういったことをも話しているのです。皆さんは魚具、フックやラインを愛さなければなりません。魚を捕るそれらの道具を大切にし、一瞬たりとも目の届かない所に置きたくないと思って、自分のベッドにそれらを持ち込むようにならなければなりません。そういった心情、そういった愛は良いことです。この愛がいたる所で結合して、そしてそれが目に見えない方法で、ほとんどありえない方法で結び付くからです。
日本のメンバーが先生の周りに来て「ニュー・ホープ号は古い船になりました。今はもう十三年以上経っています。お父様、新しい船に変えましょう」と言います。先生は彼らの感情を傷つけたくないので、「おー、君はそう思うかね」という具合に答えています。しかし実際には「お前は何ということを言っているのだ」と思っているのです。この訓練プログラムがいかに始まったかという歴史を書くとしたら、その九九パーセントはニュー・ホープ号のことが中心になります。たとえ新しい名前の船を買ったり、あるいはだれかが我々に船を寄付してくれたとしても、その船についてはそれほど書かないでしょう。
それはちょうど、結婚のようなものです。もし皆さんが十年間結婚して、奥さんが年を取ったとします。そうしたら皆さんはその奥さんを追い出して、新しい奥さんを迎えますか。もしそのようにしたらニュー・ホープ号はどのように感じるでしょうか。嬉しいでしょうか、悲しいでしょうか。恐らく泣き叫ぶでしょう。だから先生は次の世代の者にすべてを譲り渡す時には、新しい船に変えようと思っています。その時には、ニュー・ホープ号を引退させて特別の博物館に入れてやります。ニュー・ホープ号もこれが当たり前だと思うでしょう。船は自分が永遠に生きられないことを知っており、時が来れば交代することに同意するでしょう。先生は本当にそのように思っているのです。先生はニュー・ホープに対してそのような感受性を持っています。このことは我々すべてに言えることです。我々は、この世の人とどのように違うのでしょうか。それは心情を通してです。我々はこの世の大部分の人々がなしているのとは全く異なった心情的な世界を創ろうとしているのです。ニュー・ホープ号やワン・ホープに乗る時には、本当にそれらを愛さなければなりません。
皆さんは船が割り当てられた時に「あー、もっと新しい船が欲しい」などと言ってはいけません。決してそのようなことを言ってはいけません。ただその船を愛しなさい。ついにはその船が愛を返して、多くの魚を捕まえてくれるでしょう。船に対して「去年、お前が良く働いてくれたことを良く知っています。今年は私がよく面倒を見てあげます。だから一つとなって成功しょう」と言ってやりなさい。
一日の終わりに、海から帰って来る時にはチャムの場所をきれいに掃除して、悪臭を取り除き、船を手入れして本当にきれいにしなさい。そうすれば、船を見た時に気持ち良く感じるでしょう。そうすれば、船もまた立派に見えるのです。船を良く手入れをして、それを正しく取り扱いなさい。これが皆さんの責任です。日中は魚を捕ろうとして、忙しくて船をきれいにすることはできません。船もそのことはわかってくれます。しかしながら、海上でもし何か悪いことが起こったならば、たとえそれが小さなことであっても、船を手当てしなければなりません。
二、三週間真剣に経験を積めば、皆さんはエンジンがどのような音を立てているか分かるようになるでしょう。そしてエンジンが容量を超えている時を聞き分けることができるようになるでしょう。その時にはスピードを落とさなければなりません。エンジンは人間の体の心臓のようなものです。海において、もしエンジンがだめになったならば、本当に深刻な状態に陥ります。実際にエンジンは皆さんの命より大切なのです。皆さんはそのように考えなければなりません。だから決してエンジンを酷使してはなりません。緊急事態の時はやむを得ないかもしれませんが、決して理由もないのにエンジンを酷使してはいけません。エンジンを家族のように、つまり自分の夫や妻のように愛しなさい。そうすればエンジンがだめになることはないでしょう。
鳥が飛んで来て、自分たちが止まって休む船を探す時に、どの船を選ぶでしょうか。このことは特に小さな村に見ることができます。たくさんの家がありますが、いつも一つの家だけがたくさんの鳥たちがやって来て休むのです。そして驚くべきことに、その家は大変栄えた家です。本当です。その理由は、その家には何世代もの間蓄えられた多くの愛があるからです。
だから我々もそういうことを心において、ムーニーの船は心情を込めて愛さなければなりません。実際先生は、今年ここへ来て皆さんに話をする必要があるかどうかと思いました。しかし、ニュー・ホープ号のことを考えて、先生は「自分は毎年、ニュー・ホープ号の所へ来たのだから、先生が来なければニュー・ホープ号は寂しく思うだろう」と思いました。先生はそんな寂しい思いをさせるわけにはいきませんでした。最近、ニュー・ホープ号はモントークという所で魚を捕っていました。しかしそれをグロースターに返すように頼みました。だからニュー・ホープ号はここへ来てから数日しか経っていません。だから先生もグロースターに来てニュー・ホープ号を訪ねることを考えざるを得なかったのです。先生は船に話しかけ、「去年の夏、私はお前と一緒にずっと毎日漁をしたが、今年はそれほど一緒漁に出ることができない。私はお前にそれを分かって欲しい」と言おうと思ったのです。ニュー・ホープ号は先生がそれほど長くそばにいられないことを分かっているだろうと思います。なぜこういうことを皆さんに言うかというと、今年は皆さんが愛するもの、すなわち皆さんの船にそのような精神を失わせてほしくないからです。船に損傷を与えてはいけません。ちょうど自分の体を守るように、思いを尽くし心を尽くして、皆さんの船の手入れをしてください。
Tuesday Apr 09, 2024
御旨と海 第65話
Tuesday Apr 09, 2024
Tuesday Apr 09, 2024
マグロ釣りの訓練路程
皆さんも知っているように、マグロも被造世界の一部として何らかの霊的な面を持っています。皆さんが霊的に鈍い時には、マグロは皆さんよりも霊的に敏感かもしれません。皆さんが追い求めているマグロは五百ポンド以上の重さがあります。そのような大きさになるためには、十八年から二十年の年月がかかっています。そのことを考えてみなさい。そのような年齢になるには、そのマグロはこれまでに、どれほどの種類の危険を何度も何度も逃れて来たことでしょうか。何度も捕まえられそうになったこともあったでしょう。しかしそれを何とか逃れて来たのです。マグロが五百ポンドまで育ったということは、そのマグロは非常に頭の良い魚だということです。
マグロは、釣り糸がそこに乗れ下がっているのは、自分を捕まえるためだと知っています。マグロが餌に食い付くのは正常なことではありません。それは一つの事故なのです。ちょうど、人間が酒を飲んだ後に事故を起こすのと同じように、マグロはチャムを食べて酔っ払ってしまい、そしてちょっとした誤りで、その餌に近づいてそれに食い付くのです。皆さんがここで違いを作る秘けつは、皆さんが心を集中して、すべての思いを尽くし、努力して、マグロを皆さんのところへ引き寄せることなのです。
もし皆さんが本当に集中して、霊的に敏感になれば、ある日目を覚まして顔を洗って船の方に行こうと準備している時に、既にその日の何時ごろにマグロを捕まえることができるか分かるでしょう。時には何時間も待ちに待っていることがあります。その時、皆さんの心がどうしたのだろうかと不思議に思い始め、すると突然心の中に鋭いひらめきが起こります。その瞬間、皆さんは「ああ、あと五分したらマグロがこのラインにひっ掛かってくるだろう」ということを感じます。それを感じるやいなや、マグロがひっ掛かってきます。皆さん一人一人が一心不乱に専念すれば、一度ないしそれ以上の経験を持つでしょう。
ここで働くことに関して、何らかの法則あるいは原理があるのです。もし皆さんがすべての心を投入するならば、マグロを捕まえるでしょう。皆さんは海の下でどういうことが起こっており、いつ小さな魚が来て、いつマグロが海流や潮によって動くか分かるようにならなければなりません。それを目で見ることなしに、分かるようにならなければなりません。こうするためには集中することが必要です。
先生はニュー・ホープ号で造ったお金を、グロースターの何らかの慈善事業に寄付することを考えています。そうすれば、マグロはもっと餌に食い付くことが期待できないでしょうか。霊界はマグロに対してニュー・ホープ号のラインに食い付くように奨励するでしょう。今年は割り当てがあるので、先生はその三分の二がムーニーの船によって捕まえられることを期待しています。そうするためには皆さんは本当に餌を愛さなければなりません。餌こそマグロを捕まえるための直接の原因なのです。皆さんは神の愛に連結して、餌にそれを投入しなければなりません。皆さん自身がそれを結びつける要なのです。
清潔な船は清潔な精神を反映します。秩序だった船はまた秩序だった精神を反映するものです。つまり皆さんのジグ、釣りざお、リール、ライン、フック、その他すべてのものが、本来あるべき場所に整理整頓されていなければならないということです。先生は皆さんの船がたくさんの心情を受け取ったか、それとも少しの心情しか受け取っていないかを直ちに当てることができます。そして皆さんが深く祈っているなら、霊界が皆さんを助け、皆さんに霊感を与え、マグロを皆さんの船に近付けてくれるでしょう。こういう経験を通して、皆さんは神が生きておられることを発見するでしょう。もし皆さんに何か悪いことが起ころうとするなら、皆さんはそれを感じ取ることができるでしょう。今年は、我々は安全性について関心を持たなければなりません。事故を避ける最も良い方法は、真剣になって自分のすべての心情を、自分が今なしていることに投入することです。皆さんは霊的にも自分自身を主管しなければなりません。いつも自分自身を律しなければなりません。
ここで一つ重要な質問をしたいと思います。「今シーズン中に皆さんは何回ぐらい兄弟姉妹と争いをするでしょうか」。皆さんはそのような状況を望まないでしょうが、時として、そのような状況に巻き込まれて争いが起こることがあるでしょう。その時皆さんはどうしますか。皆さんはいかなる争いが起こることも許してはなりません。皆さんは海に出て行く前に、地上においてそのような状況を作り出すことを避けなければなりません。午前中、皆さんが魚釣りをしている時には、皆さんの心の中にあることを外に出してはいけません。たとえ皆さんの心が燃えるようであったとしても、それを顔に表してはいけません。家に帰る途中、それをいくらか出してそれについて話し合ってみなさい。
時々船にいて、風が吹き、嵐が来ることがあるかもしれません。これは非常に危険なことであり、そのような時に自分の感情を出すことは非常に悪いことです。家に帰ってから暖かいシャワーを浴びて、良い食事をする方が良いのです。そうすれば皆さんは心が寛大になって、皆さんを怒らせたかもしれないような言葉を忘れるでしょう。海に出ている時には、決してつまらないことで心が引っ掛かることがあってはなりません。だれかがどんなに皆さんの心をかき乱すようなことが、そのような人は無視しなさい。だれか隣の人の犬が皆さんに向かってほえているんだという具合に考えなさい。
自分の目標を常に念頭におきなさい。皆さんはここに争いをするために来たのではありません。ここにマグロ釣りに来たのであって、これが皆さんの目的です。ここへ来た目的ではない、いかなるものにも巻き込まれてはいけません。いつの日かすべての心をささげて、それでも何の結果も得られないということがあるでしょう。そういう時は悔い改めるのに良い時です。悔い改めて、そして何か自分に欠如していることはないか、理解できなかったり、適応できなかった部分がないかを探してみなさい。皆さんはそれぐらい真剣でなければなりません。この訓練期間が終わった後、いつの日か独立しなければならない日が来るでしょう。もし、自分の生計を得るために海に出て、魚が捕れないとしたならば、だれが皆さんを助けるでしょうか。政府が皆さんに補助金を出すでしょうか。神様が皆さんにお金を与えるでしょうか。恐らくそういうことはないでしょう。先生が皆さんを助けに来てくれることを当てにしてはいけません。先生はいつもそうできるとは限りません。皆さん、そうすることができますか。皆さんは先生の所へ走って来て、助けを求めますか。それとも真剣になって自分でそれをしますか。それができる人、あるいはしようと思っている人、手を挙げなさい。女性たちはどうですか。もし魚を捕まえることができなかったらどうしますか。マグロは女性がマグロを釣りに行くのを見て笑うでしょう。女性の皆さんがより早く実績を欲しいと思うならば、一度で良いから男性の言うことを聞きなさい。そうすればマグロはこう言うでしょう。「ああ、彼女は女だけれども男性を尊敬している。だから我々も彼女たちに対して寛大になることができる」。だから女性たちは男性たちと喧嘩をしてはいけません。そのようにして皆さんは男性に打ち勝つことができます。それは良いことです。
皆さんは先生がマグロを釣るのを待っている間、一日中何をしていると思いますか。マグロを捕まえて陸揚げするのは、一日のうちほんの一時間ぐらいのものです。それ以外の時間を、先生は何をしているのでしょうか。何もしないでただじっと座って、水の中のラインを見ているだけのように見えるかもしれません。しかし先生は一瞬一瞬に自分のすべての心をその努力の中に投入しているのです。先生は針に付けた餌をいつも調べます。魚が食い付かないとしても、時々ラインを引き上げて餌を調べなければいけません。たとえ近くに魚がいないようであっても、一日三回は餌を取り替えなければなりません。先生は浮きを見れば、ラインに餌がついているかどうか言い当てることができます。ゲーハートができるかどうか知りませんが、ゲーハートもできるはずです。これが分かるということは当たり前のことです。もし餌がなくなってしまっていたならば、ラインを巻き上げて新しい餌を付けなければなりません。
Friday Apr 05, 2024
御旨と海 第64話
Friday Apr 05, 2024
Friday Apr 05, 2024
海は非常に困難な所です。船においては、常にすべての安全手順に従って動きなさい。また泳ぎ方を知っていることは重要です。もし皆さんが泳ぎを知らなければ、常に救命胴衣を身に付けていなければなりません。海の上においては多くの異なったものを見るでしょう。時には巨大な鯨が船のそばにやって来て、ラインをめちゃくちゃにしてしまうかもしれません。皆さんは生徒として学んでいるのですから、この夏はすべての種類のことを学ばなければなりません。皆さんは魚釣りについて学ぶでしょうが、それとともに人生についても学ぶのです。将来について、過去について、また自分の周りの人々について考えてみなさい。そして自分の信仰生活や、どうして自分が教会に入ったかについて考えてみなさい。
心配してはいけません。時間をかけなさい。皆さんはまだ小学校にいるようなものですから、そういう時には博士号を持った人のように振る舞ってはいけません。博士号を持っているような経験を持った人たちは、皆さんを「青二才」だと見て、そして「おー、彼らはいつ自分と同じような経験を持つようになるのか」という具合に考えるかもしれません。我々は海にはまだまだ未知の部分があることを理解しなければなりません。普通の人が夢にも見たことがないようなことを、海において発見するでしよう。そのようなことが起こるでしょう。先生は海底深く探求するような潜水艦を開発することを真剣に考えています。
先生はまた、このグロースターに海洋大学を建設することについても、極めて真剣に考えています。我々はそのような大学を建設するための土地を買いました。しかしこの地域の人たちは恐れをなして「レバレンド・ムーンはこの地域を乗っ取って、ある種の専制政治をしようとしているのだ」と叫びました。もちろん、彼らは今はそのようなことが本当でないことを知っており、彼らは我々を受け入れ始めています。いつの日か、我々はそのような海洋大学を実現するでしょう。考えてみなさい。アメリカはこのように発達した先進国であり、神を敬う国であり、世界の一流国です。ところが、この美しい家は四年間も我々に対して閉鎖されていたのです。人々はこの家に一人の人も入ることを許しませんでした。人々は言いました。「カソリック教会は良いけれども、統一教会はだめだ」と。世界中で、アメリカのように宗教の自由がある国がほかにあるでしょうか。だから我々は反撃して、我々の権利を主張しなければなりませんでした。そして我々はこのグロースターの土地を使うために、反対する人々を訴えると脅かさなければなりませんでした。その人たちも訴えられることを考えて、結局、自分たちが負けるであろうということを認めるようになりました。我々の動機は戦うことではありませんでしたが、我々はそのような不義な行為に対しては挑戦しなければならなかったのです。
今、我々は訓練を始めようとしています。そしてこれは、海にとっての新しい時代が始まろうとしているのです。これは本当に歴史的なことであり、皆さんは今それに参加しているのです。なぜか、なぜならば、将来いつの日か、この地域のすべての人たちが統一教会についてはっきりと知るようになるからです。そして多くの人たちが統一教会に入教するようになるでしょう。皆さん、そう信じませんか。世界中から何百万の人たちが統一教会に入教するようになるでしょう。
彼らは、このグロースターの港に、そして皆さんがこの訓練プログラムの意味を先生から個人的に聞くことができたグロースターのこの特別な家にやって来るでしょう。この一九八四年のクラスのたった七十六人のメンバーはこの新しい時代の「ピルグリム・ファーザー」と見なされるようになるでしょう。今、皆さんはこの夏中グッド・ゴーの船に責任を持っています。将来、このような責任を持つ人々は選抜されるでしょう。恐らく十万人に一人が選び抜かれて、全体で七十人か八十人だけが、ここに来て、グッド・ゴーの船を割り当てられるようになるでしょう。今日、皆さんはそれほど競争もなく選ばれて、キャプテンとなるべく訓練を受けることができるのです。皆さんの中でここに来て、長い間つらい仕事をしなければならないと言って、不平を言っている人たちは手を挙げて先生に言いなさい。「私はこのような開拓をしてオーシャン・チャーチの先祖となる機会を逃したいと思います」と言いなさい。皆さん、去るのは自由です。もし皆さんが今から十年先、二十年先どのようになっているかについてのビジョンを持っていないならば、去ってしまってもかまいません。皆さんは今、我々が本当に歴史的な瞬間にいることを認識しなければなりません。
先生は毎年釣りに来ましたが、毎日、嵐であろうと良い天気であろうと、先生は船に乗りました。また前の日どんなに遅く床について、どんなに早く起きなければならない時でも、先生は船に乗りました。しかし今は先生が自由に出かけることは安全ではありません。これが先生が我慢しなければならない現実です。先生は無神論や共産主義に対して断固とした立場を取っていますから、彼らは何とか先生をやっつけたいと思っています。ですから、過去十年間先生がしたように、毎日、皆さんとともに海に出るということは難しいことです。
先生は皆さんに自立して欲しいと期待しています。皆さんは独立して自分自身の道を開拓するようでなければなりません。特に今年はそうです。さもなければ、皆さんはどうして自分で自分を養う人間となることができるでしょうか。またどうして、皆さんは他の人を支えることができるでしょうか。皆さん一人一人がこの訓練期間の意味を理解して、これからの二カ月間、そのような基準に見合うようにならなければなりません。皆さんが、船に乗って毎日出かけることがいかに難しいかを体験する時に、先生が過去十年間、毎日ニュー・ホープで過ごした経験を思ってください。この十年のシーズンの間、一度も船の上で横になって眠ったことはありませんでした。先生はこの訓練のために自分のすべての意思と心情を投入しました。先生は船に乗って、マグロを待っている長い間も常に、もっと神と人類のために自分をささげるように祈っていました。このようなことを、ここで皆さんに相続して欲しいと願っているのです。
Friday Apr 05, 2024
御旨と海 第63話
Friday Apr 05, 2024
Friday Apr 05, 2024
なぜ我々は海の訓練をするのか
1984年 7月 2日 モーニング・ガーデン
グッド・ゴーの船を見てみましょう。水が好きなだけ入ってくることができます。皆さんの船体の底に穴を開けて、実験してもよいです。船の中に何人かの人がいたとしても、船の内部が泡状の発泡スチロールのような構造になっているので、彼らは船の中にとどまることができます。この船は安全性を考えて造られています。それと同時に、この船は非常に速く走る船です。もし嵐がやってきたとしても、皆さんはその嵐を乗り切ることができます。もちろん、この船は最も経済的な船というわけではありません。なぜならその船は非常に多くのガソリンを必要とするからです。しかし訓練のプログラムのためには、その船はそれだけの価値があります。我々は速度の遅い経済性の良い船よりも、安全で高速の船を必要としています。訓練のためにはこのグッド・ゴーの船は最善です。
訓練の価値
いかなる訓練コースにおいても、訓練が厳しければ厳しいほど、より多くを学ぶことができます。訓練自体がそのプログラムに価値を与えるのです。究極的に我々は漁業に入ろうと思っています。それが将来です。もし我々にお金がなかったならば、いかにしてアメリカや世界の問題を解決することを助けることができるでしょうか。漁業において、仕事は信じられないほどに厳しいものですが、その見返りは良いものです。しかしながら、いかなる仕事も達成するためには、まずだれでも訓練期間を通過しなければなりません。
現在何人かのメンバーは日本レストランの創設途上にあります。皆さんはレストラン・ビジネスはほんの小さなことであると考えるかもしれませんが、しかしこれは多くの意味を持っているのです。まず第一にレストランは非常に多くの人が出入りする商売です。これを通して、これらの人たちに接触することができます。皆さんはそれらの人たちに話しかけ、そして良い関係を築くことができます。そしてそれらの人たちに奉仕し、そして真の奉仕精神を示すことができます。我々は宗教人であり、この世においても働かなければなりません。このような意味において、レストランは我々が行う上において非常にすばらしい事業であると言えます。
今、日本レストランは流行しています。だれもがこの新しい種類の食べ物を食べてみたいと思っています。お客さんが入って来た時には、多分それは初めての経験でしょう。皆さんが彼らに心を込めて奉仕すれば、彼らは食べ物と恋に陥り、あるいは皆さんのレストランと恋に陥って、また何度も何度も来たいと思うようになるでしょう。我々は日本レストランから始めていますが、何も日本レストランだけにこだわる必要はありません。我々はいろいろな背景を持ってきているのです。イタリア、フランス、インド、その他あらゆる文化背景からきています。我々メンバーは世界中から来ているのですから、それぞれの特徴あるレストランを始めるのに何の問題もないでしょう。 いろいろなビジネスの中で、投資してからわずか三年で収益を上げることができるビジネスは、それほど多くありません。レストランであれば、一定のお金を投資すれば三年以内にその投資が返ってきます。このようにして我々は、更に多くのレストランを作ることができます。そしてこれらのレストランが成功した後には、そのような実績があるので、銀行は我々のレストランが安全であると分かり、銀行からお金を借りることができます。お金を返済するのに何の問題はありません。我々はそういった基盤を作ることができます。さらに最も重要なことに、我々は人々に魚を食べることを教えることができます。将来の食事は魚です。我々がこのような投資をしてそこから成功することができさえすれば、我々はさらにそれを発展させ、さらに大きな成功が保証されます。
レストランにおいて、皆さんは毎日多くの人たちに奉仕することができます。そしてこのようにして、それぞれの地域社会において一味違ったことをなすことができます。そのことを考えてみなさい。このように非常に意味のある、そして現実的な方法を通して、アメリカの精神や魂を向上させることができます。アメリカの人たちは、我々と友情を築くことができるようになります。そして彼らは現実的な方法で我々を知ることができるようになります。いかにして、我々はこの国のために奉仕することができるか。現実的な方法を通して、いかにすればそれをなすことができるか。我々は本当にこの国を救うために、我々がなすあらゆるものを通して基盤を作りつつあります。我々は現実的な奉仕を通して、人々に手を差し伸べることができるのです。私たちは機械や船、車、魚や寿司などを売っているかもしれません。しかし真に重要なことは、我々が人々に奉仕し、そして彼らとの間に良い関係を築くということです。我々は我々の基盤を築いているのです。そしてそれはまだ些細なものであるかもしれませんが、いつの日か、それは国中に広まり、良い影響を与えるようになるでしょう。 これは皆さんの国です。皆さんはこの国の良い将来を見たいと思いませんか。皆さんは、皆さんの時とお金と努力をささげることができなければなりません。今は、人々は我々を誤解していますが、やがて彼らは我々の仕事の背後にある本当の動機が分かるようになるでしょう。
漁業において、我々は全く新しい基盤を造らなければなりません。我々は出かけて行って魚を捕まえます。我々はその魚を買って、それを我々のレストランに売ります。我々は魚の配達人であり、同時に小売人にもなります。なぜ、現在において漁業がそんなに低迷しているのでしょうか。家で毎晩食べるには魚があまりにも高いために、大部分の人々は特別の時以外は魚を買おうと思わないからです。しかし、本当に漁船から来た時に魚は高いのでしょうか。そうではありません。漁師たちは彼らの仕事にもかかわらず、だれよりも少ないお金しかもらっていません。水揚げの時の魚の値段は非常に安いのですが、だれがお金をもうけているのでしょうか。それは仲介人です。仲介人たちは魚を安く買って、それを高い値段で売るのです。これは公平ではありません。これは漁師にとっても、消費者にとっても公平ではありません。
我々は大衆のための利益を考えなければなりません。我々は安い値段で良い魚を提供しなければなりません。いつの日か、人々はこのことを考えてムーニーを歓迎するようになるでしょう。我々がマグロ釣りの訓練を始めた時には、ばかげた反対しかありませんでした。それは人々が非常に恐れていて、パニック状態に陥ったからです。しかしながら、人々が我々のそばで魚を捕ってみて、我々がいかに行動しているかを見て、我々がまじめな人間であることを知りました。そして魚の値段が漁師のために上がりました。我々の運動がそのような値段の上昇に影響を与えたのです。我々はお金を投資してすべてを失いましたが、漁師たちは本当に幸せでした。彼らはより高い値段で我々に魚を売ることができたからです。今年彼らは同じようなことが得られると期待し、望んでいます。彼らは先生がダンベリーへ行かなければならないことを本当に心配していました。彼らは魚の値段についてどうなるか心配して、我々が彼ら漁師を助けるのをやめるのではないかということを心配していました。もし彼らが今年の夏、先生が来るかどうか聞いた時には、このように答えてやりなさい。「皆さんがレバレンド・ムーンを刑務所に入れたのです。長年の間、皆さんはレバレンド・ムーンを取り除きたいと思っていました。今彼が周りにいないことが分かった時にアメリカの人達は苦しんでいます」彼らにこの点を考えさせるようにしなさい。
我々は今、訓練しなければなりません。それが今年の夏に関して、心の中に留めておく唯一のことです。先生は皆さんの顔を見て、そしていろいろ勉強しました。皆さんが幸運だったがゆえにここに来ているのです。皆さん自身はここにいることをそれほど幸福に感じていないかもしれませんし、皆さんの前途に横たわっている厳しい仕事のことを考えているかもしれません。しかし、ある意味では皆さんにはそれ以外の選択の余地はないのです。皆さんは偶然にここに来たのではありません。何かが皆さんをここに引っ張っていると感じたのです。しかしながら、皆さんは今やっていることに集中し、本当に心を注がなければなりません。もし皆さんの心がここにないとした場合、何かが起こるかもしれません。
先生は特に事故について心配しています。お互いに悪い人間関係は作らないようにしなさい。船の上においてはこのことは深刻です。我々は注意深くなければならないし、自らを訓練しなければなりません。我々の船の上において、お互いに悪いことが決して起こらないように注意しなさい。もし皆さんがだれも信仰の背景を持っていないような船の中で働く時は、さらに深刻です。普通の漁船の上で、もし皆さんが敵を作るようなことがあれば、船の縁から突き落とされ「命を失う」ということが極めて簡単に起こるでしょう。「事故」というものが起こり得るし、だれもそれが事故でなかったということを証明することはできないのです。分かりますか。このようなことが起こります。だから我々は、ここでいかにして良い人間関係を作るかということを学ばなければなりません。
Friday Apr 05, 2024
御旨と海 第62話
Friday Apr 05, 2024
Friday Apr 05, 2024
一九八〇年に始めた人は手を挙げなさい。皆さんはこれだけのことをしましたか。皆さんのだれかが少なくとも一人の市長、あるいは沿岸警備隊の一人の係官と関係を結んだ人はいますか。だれもいませんか。それでは皆さんは、これまでの時間をすべて無駄にしてしまったわけです。これは皆さんすべてにとって恥ずべきことです。だからわれわれはもう一度新たに出発し、基盤を再創造するのです。皆さんはまず統一原理を学ばなければなりません。皆さんが統一原理を教えることができなければ、霊的な基盤を達成する方法がありません。皆さんが皆さんの理想や理念を教えることができなければ、成功を勝ち得る方法がありません。
皆さんは皆さんの町にとって魅力的な人とならなければなりません。そして何か与えることができなければなりません。ムーニーたちが町に来れば、町の人はいつも皆さんを見つめ、何をするのかと恐れているでしょう。皆さんが出かけていって、その地方を発展させていくならば、町の人々はそのような恩恵が来ることが分かるようになるでしょう。そうすれば、彼らは皆さんに反対しなくなるでしょう。皆さんは自分の戦いを組織しなければなりません。なぜならば皆さんは、あらゆる点で彼らの前で証詞をしなければならないからです。人々は皆さんを自動的に信じることはないでしょう。皆さんは規律正しく組織化されなければなりません。皆さんはチームワークを重んじる人でなければなりません。それには疑いがあってはなりません。もし皆さんがほかの人を訓練しようとするなら、自分自身を訓練しなければなりません。これがオーシャン・チャーチの路程です。
時として、海に行く人たちはだらしのないことがあります。われわれはあらゆる詳細な点まで絶対的に念を入れなければなりません。皆さんは自分の心に規律を与えることなくして、海を首尾よく勝ち得ることはできません。皆さんは海における仕事に対して、科学的で組織化された取り組みをしなければなりません。
皆さんは、皆さんの船を絶えず手入れしなければなりません。皆さんの船はいつも最高の状態に管理し、一点の傷もないものでなければなりません。さもなければ、皆さんは危険な立場に陥ることになるでしょう。皆さんの公的な使命は非常に困難なものです。しかし、もし皆さんがそれを達成しようとするなら、アメリカにおけるほかの指導者と比較することはできません。だから先生は、海洋をアメリカにおけるわれわれの仕事の基盤として選んだのです。またそれゆえ、先生はこの基盤を築くために神学校卒業生を選んだのです。
しかし皆さんは、厳密に先生の指示に従わなければなりません。皆さんの心霊状態がすべてを決定するでしょう。皆さんは常に祈らなければなりません。特に、海に出る時は祈らなければなりません。そうすれば、皆さんは危険から守られ、導かれるでしょう。心を用い、信仰を発展させるようにしなさい。オーシャン・チャーチのメンバーは、時として非常にずさんなことがあります。彼らは例えば「なぜわれわれにはイエスが必要なのか」というようなことを言います。それは奇妙な考え方です。もしイエス様が必要でないとすれば、われわれにはモーゼ、アブラハム、アダムも必要でなくなります。もし第一のアダムが必要でないとすれば、第二のアダムも必要でなくなります。そのようにして最後には「われわれにはお父様も必要ない」と考えるようになります。これが皆さんの結論となります。われわれがしていることは、イエス様もしたいと願ったことなのです。われわれは霊界におけるイエス様を解放するために働いているのです。イエス様は霊界において、人類を解放するために働いておられます。そしてそれがわれわれの仕事でもあるのです。もしわれわれがイエス様と霊界を解放することができなければ、地上に天国をもたらすことはできません。
皆さんは正しい心の状態を保たなければなりません。もし皆さんの心が霊的に一つにならなければ、被造物のひとつであり、また感受性を持っているような魚は、皆さんのそばには来ないでしょう。皆さんが霊的な基盤をもって町の指導者たちと交わることができなければ、決してオーシャン・チャーチの勝利を得ることはできないでしょう。皆さんはあるゆる段階の人たちの所へ行って、その人たちを皆さんの下に勝ち得るようにしなければなりません。皆さんの町において、皆さんはあらゆる種類の、例えば非常に荒っぽい人たちにも出会うかもしれません。それらの人たちの中には、自分自身の親さえも投げ出してしまうような人たちさえもいるでしょうが、皆さんはそれらの人たちをも勝ち得なければなりません。皆さんはそれらの人たちに対して、皆さんが本当に彼らのことを思っているんだということを確信させなければなりません。それらの人たちがそういったことを認識するようになれば、町の中で皆さんとともに仕事をしたいと願う人たちを見つけることができるでしょう。もし皆さんの心が霊的に正されていれば、皆さんが正しい態度を持っているがゆえに、それらの人たちが皆さんを助けるようになるでしょう。彼らは皆さんの方に引き付けられるでしょう。そして皆さんが礼儀正しく、正直で、献身的な人たちであるという評判を得るにつれて、町の指導者たちも若者を皆さんの所へ来させ、そしてその若者たちが皆さんと仕事をするのを見守るようになるでしょう。そうすれば、彼らが皆さんのことを証すようになります。皆さんはこういう路程を通って行かなければなりません。皆さんはその本当に荒っぽい人たちに対して、皆さんとともに出かけ、またその自分の息子を連れて来るようにと頼むこともできます。そして、その人たちの息子を非常に心を尽くして取り扱えば、その荒っぽい人たちも感動するでしょう。いかなる都市においても、若者の問題について悩んでいる親たちがいるのです。オーシャン・チャーチのメンバーたちはこれらの難しい若者たちを助けてあげるのです。そして彼らの言葉に耳を傾けるカウンセラーとなることができるのです。そして皆さんの船でこれらの若者たちを訓練することができます。そうすれば、その若者の親達、町の市長や指導者たちも皆さんの側に来るようになるでしょう。皆さんに反対したり、否定的な人たちは、皆さんを歓迎するように皆さんが心を変えてあげなければいけない人々です。
皆さんはこれらの否定的な人たちをつかんで、彼らの心を勝ち得るようにしなければなりません。もし皆さんがそうすることができるならば、皆さんは非常に早く成功するでしょう。先生の言っていることが分かりますか。この麻薬に溺れてしまっている若者たちとともに働くようにしなさい。ほかのだれもそのような若者たちを助けることはできませんでした。しかし皆さんは彼らを助けることができます。
先生は、オーシャン・チャーチはIOWC(国際機動隊)や州の教会以上に成功すると信じます。なぜならば、皆さんが船を用いてする仕事は、非常に早く町から認められるようになるからです。いつの日か、皆さんが皆さんの町の市長にさえなるかもしれません。人々は皆さんがその町を奇麗にするために成した貢献に基づいて、皆さんを市長に選ぶでしょう。また皆さんの中には、下院議員や上院議員といった国会議員になる人さえも出てくるかもしれません。
船を十分に手入れしなさい。そして出かけて行って、魚を捕まえなさい。また船を伝道のプログラムのために用いたり、町の若者たちを訓練するために用いなさい。皆さんが必要なものはすべて、船によって与えられます。皆さんはこれまで何年間、時間を無駄にして来たのですか。さあ、今から私たちはそれをするのです。地方の教会にいるほかのメンバーたちに仕事をさせるようなことをしてはいけません。そうでなく、オーシャン・チャーチの指導者である皆さんが、町へ行って、町にいる若者たちから支持を得るようにしなければなりません。それぞれの町を二、三人のメンバーで開拓しなさい。本当はこの目的のために三百隻の船を造るべきでしたが、皆さんはそれを受け入れる準備ができていませんでした。皆さんはそれぞれのセンターで十隻の船も欲しいと思いませんでした。そして先生に対して「お父様、われわれは一隻あれば十分です。これ以上船を送らないでください」と言いました。先生は深く失望しました。
このような幻滅はどこから来たのでしょうか。皆さんはほかのいかなる教会のプロジェクト以上に希望を持つべきでした。ところが、かえって希望を失ってしまいました。それは皆さんが先生の支持に従わなかったからです。マグロ釣りがオーシャン・チャーチではありません。本当の意味において、そうではありません。それは訓練するのには良い方法ですが、マグロ釣りは単なる始まりに過ぎません。皆さんはそれぞれの町において、地方の漁業をする人の尊敬を勝ち得なければなりません。そうしてから、皆さんのオーシャン・チャーチを始めることができるのです。皆さんが若者たちを訓練して一隻の大きなトロール船に責任を持てるようになった時、その時が本当の意味で仕事を始めたということになるのです。将来のオーシャン・チャーチのために、またアメリカのために、いかに成功を勝ち得ることができるか、分かりますか。分かったならば始めなければなりません。今から新しく出発しなければなりません。
皆さんがオーシャン・チャーチで発展していく間は、日本人から学ばなければなりません。また日本のメンバーは皆さんと協力し、助けなければなりません。また皆さんは彼らを助けなければなりません。皆さんは海に出て行かなければなりません。それが皆さんの役割であり、使命です。もしアメリカのメンバーが失敗するならば、先生は日本人や韓国人、あるいは祝福の子女たちに対してこの使命を達成するように求めなければならないかもしれません。先生は絶対に成功しようと決意しています。過去のことを悔い改め、新しい希望に満ちた出発をするようにしなさい。今こそ、その時です。どうですか、やる気はありますか。もしやるならばここで厳粛な約束をしましょう。この公式路程に従って行って、成功することを決意しましょう。
皆さんは先生がどこにいるか知らないかもしれませんが、先生はいつか突然皆さんの所へ来て、一緒に海へ行こうと言うかもしれません。その時に備えて、いつでも用意をしていなければなりません。その時のために皆さんの船をいつでも出せる状態にしておきなさい。そういう時が来るでしょう。先生が皆さんの町に行ったら、十分以内にすぐに海に向かって出なければなりません。それだけの時間内にドックを出発できるように用意していなさい。常にそのために皆さんの船を準備しておきなさい。先生が来た時に、先生が皆さんを呼んで「用意はできているか」と言うでしょう。その時皆さんは「はい、お父様行きましょう」と答えなければいけません。
もしオーシャン・チャーチが、密輸入する船によって麻薬が持ち込まれるのを防ぐならば、沿岸警備隊がわれわれを支持するようになるでしょう。そうすればムーニーたちは麻薬という深刻な問題に直面しているアメリカを助けようとしている人たちであると認められるようになるでしょう。麻薬はこの国の若者をむしばんでいます。麻薬問題を奇麗にすることによって、この国の若者たちが未来を持つようになります。先生は海がアメリカにおいて新しく築かれるべき基盤の手段であると見ています。しかし、オーシャン・チャーチの摂理が本来のペースを守らなかったゆえに、先生は失望しています。皆さんは摂理のスケジュールから遥かに遅れています。
だから、どうか一生懸命勉強して、きょうからもう一度先生の指示を復習してください。ここからわれわれは前進するのです。われわれが何をするべきかについては、もはや何らの疑いもありません。皆さんはそれをしますか。(はい)「はい」ですか。絶対的に「はい」ですか。(はい)では、その皆さんの決意を失ってはいけません。どうもありがとう。
Tuesday Apr 02, 2024
御旨と海 第61話
Tuesday Apr 02, 2024
Tuesday Apr 02, 2024
新たに始めましょう
1984年 2月 8日 ワールド・ミッション・センター
先生はオーシャン・チャーチから非常に多くのことを期待していましたが、それらの期待は幾分裏切られてきました。きょう新たに出発し、新しく始めましょう。皆さんはオーシャン・チャーチの基盤を造るということが、この国にとっていかに重大か、理解できずにいます。オーシャン・チャーチがアメリカにとって、いかにすばらしいものであるかを皆さんは知らないでいます。皆さんは海洋摂理における重要な一部分なのです。先生はこのアメリカにおいて造るべき基盤について、何よりも多くいつも考えています。そして、このことを考えることに、自分の時間の大部分を費やしてきました。先生は、われわれがどこから出発して行くべきかを考えてきました。この国ではあまりにも多くのものが無駄になっています。先生はまず、われわれがアメリカでスクラップの金属やひどくさび付いた部品を集めて、それを再生処理すべきだと考えました。われわれはこういったものを回収して、それらを良い目的のために使えるようにしなければなりません。それからまた、非常に多くの紙が使われては捨てられています。そういうものもまた、再生処理することができます。この国ではだれかがそういうことをしなければなりません。しかし、現在のところ、われわれがそのようなプログラムを設立することは非常に難しいでしょう。
皆さんはどのような生活をしたいと思いますか。今日の世界では、多くの人々は生計を立てるのに安易な方法を探しています。彼らの中には、一晩で財産を作りたいと思っている者もいます。従って、毎日毎日出かけて行って、困難な環境の中で一生懸命働くことは、彼らにとって負担が大き過ぎます。先生はこのことを考えた時に、皆さんの性格をより良く訓練するのみでなく、より良い生活を与えてくれるような場所はないかと探しました。そういう意味において、海における生活こそがわれわれにとってより良い生活の方法です。
先生は、海に関係がある都市について研究し、アメリカを助ける最も良い方法は、これらの都市を助けることであると悟りました。非常に多くのものがこれらの都市を通して入ってきて、そしてそこから国の中に入っていきます。もしわれわれがこれらの都市を開発し、その都市を奇麗にするならば、この国の次の世紀のための方向性を定めることができるでしょう。この点において沿岸警備隊は非常に重要です。彼らは麻薬の流入から国を守ろうとしています。しかしマフィアは、コカインその他の麻薬を何千ポンドとこの国に密輸しています。もしわれわれが海の生活に入ろうとするならば、この沿岸警備隊に協力して彼らの仕事を助けなければなりません。そのようにしてこの国がその麻薬問題を解決するのを助けると同時に、またアメリカの漁業を助けることすらできるのです。これらの都市が、マフィアの支配の下におさえられるかもしれないという危険性があります。先生がアメリカに来るずっと前に、韓国で先生は海の可能性をいろいろと探求しました。そしてアメリカでは、一九七四年以来、海に対する摂理のための基台を打ち立てようとして来ました。皆さんはどれくらいの間、海にいますか。皆さんの中には一九八〇年から始めた者もいるでしょうし、あるいは八一年から始めた者もいるでしょう。八〇年に皆さんは海に面した多くの都市へ出かけて行って、復興会を通して、それらの都市を復興するようにという指示を与えられました。皆さんはそれらの都市の市長とか、あるいは沿岸警備隊の指導者といった、主要な指導者を招待すべきでした。
先生はワン・ホープ号を設計しました。その船は強くて高速で走る船です。若者たちは大いにこの船に引き付けられるだろうということを先生は分かっています。この船はそういった若者を念頭において設計されています。先生は若者がこの船を用いて、皆さんとともに仕事をしてくれることを望んでいました。海の都市では若者たちには希望がありません。彼らは何もすることがなくただ街頭でぶらぶらしているだけです。彼らは麻薬によって侵されるままになっています。彼らは魚釣りに出かけるにしても、魚釣りの装備がなく、魚を捕まえたとしてもどうしたら良いか分からずにいます。そして彼らは自分自身に対する誇りも、自尊心を得る方法も、何も持っていません。
その船はどこにありますか。今なお倉庫に眠ったままです。各海洋都市毎に、少なくとも十隻の船がなければなりません。もし皆さんが、船一隻につき五人の人々でその船とともに学び、船の面倒を見るようにすることができるならば、もっと大きな大洋を走る船を用いることができるようになります。そして五十人の人々の中から、皆さんは船長や乗組員を訓練することができます。もし皆さんが先生の指示通りに海洋都市へ行って、計画通りにしていたなら、今までに強固な基盤を打ち立てることができたでしょう。そして今までに信じられないくらいの勝利を既に経験していたことでしょう。しかしながら、皆さんが何かを達成する前に、まずいかにして霊的基台を達成するかを考えなければなりません。
先生はまず霊的基盤のことを強調しました。皆さんはまず都市の指導者と一体化し、それから若者を抱きかかえるようにしなければなりません。このように公式に従いさえすれば、成功したでしょう。どのようなことであれ、どんなに難しくても、皆さんはこの町の、この地方の指導者の人たちと友情と信頼を勝ち得るようにしてほしいのです。牧師やあるいは町の指導者たちは非常に重要です。今でさえ、皆さんはこの原理的な道を通過して行かなければなりません。
地方の若者なくしては皆さんは成功しないでしょう。皆さんは、ただほかのメンバーからの助けを求めるのではいけません。自分自身の心を込めた努力によって、若者から支持を得るようにならなければなりません。皆さんは苦しい戦いを通過しなければなりません。皆さんは正義を代表するためにそこへ行くのです。最初のうち人々は“ムーニー嫌い”という船団を組織するでしょう。しかし皆さんはそういった迫害や人々からの反対が必要です。それは皆さんを清めるための過程であり、それを通して、皆さんが支持を獲得する方法でもあるのです。皆さんが正しいことのために立ち上がっているがゆえに、沿岸警備隊や市長たちが皆さんを支援に来るでしょう。皆さんの船を用いて、麻薬のパトロールを助けるようにしなさい。これは非常に高価な船であり、そのようなすばらしい船が彼らの仕事を助けるのに使われることを知って、沿岸警備隊の人たちは驚くでしょう。皆さんが人々にその船を使わせてあげ、彼らに皆さんの理想を分かち合うようにするならば、皆さんは彼らの尊敬を勝ち得るでしょう。皆さんに対する迫害は、町のことを心配している善良な人々を皆さんに注目させるでしょう。
先生はそのような完全な基盤を築くために、三年もあれば十分であると信じていました。三年経った後には、皆さんはもっと大きな船を持つことができるだろうと期待していました。そして皆さんのそれぞれの地方の人たちが、先を競ってトロール船の操作方法を、皆さんに学びに来るようになることを期待していました。そうすればどうなっていたでしょうか。そうすれば、皆さんはそのプログラムに対する援助を、政府から得ることができたことでしょう。そして皆さんはその町や沿岸の地域のために船団を作ることもできたでしょう。理論的には五十人の船長たちを訓練することができたことでしょう。そしてその沿岸の地域が全く新しい漁船団を創設することができたことでしょう。
市長や沿岸警備隊が皆さんを推薦し、そして政府はそれらの人たちの推薦に基づいて、皆さんを援助したことでしょう。皆さんの目的はこのアメリカにおいて漁業を助けることでなければなりません。このアメリカの魚業を行う人たちの目的は、皆さんなくしては達成できないのです。このような関係を築くことが極めて大切です。沿岸警備隊や地方の指導者たちの援助を受けることによって、海洋の摂理が成功し、アメリカにおいて強力な仕事となることは疑いありません。ところが、皆さんの誰一人としてこのような先生の期待に応えた人はいませんでした。皆さんの誰一人として市長と仲良くなったり、沿岸警備隊と関係を結んだ人はいません。一人もいません。
Tuesday Apr 02, 2024
御旨と海 第60話
Tuesday Apr 02, 2024
Tuesday Apr 02, 2024
マグロ釣りは訓練である。
ある人達にとっては一本のマグロは一カ月分の給料よりも多いのです。皆さんはこのことをもっと真剣に考えなければなりません。もし皆さんが五千ドルの現金をポケットの中に持っていたとしても、それを海の中に落としたならば、皆さんはどんなに悲しむでしょうか。そのことを考えるべきです。マグロの場合には、皆さんはお金だけでなく、マグロの命すら失うかもしれないのだからさらにもっと深刻です。我々は他の誰よりも真剣なんですが、そういう真剣さは本当に重要です。もし我々が真剣さや尊敬の念を失えば、マグロに逃げられてしまいます。マグロ釣りは、魚釣りの技術の中でも最高の技術を必要とします。もちろん皆さんは、漁についての知識をほとんど持たずに始めたのですから、こういうことを全く知らなかったかもしれません。しかし先生がそれらを説明した現在、皆さんもそれについて考えてみなければなりません。これらの技術は皆さんがどこへ行こうとも、漁をしていようと水産業に携わっていようと、その他の仕事についていようとも、いつも皆さんと共にあります。それは皆さんが心の姿勢について学んでいるからなのです。
将来皆さんが何をしようとも、どういう問題を抱えることになろうとも、皆さんはここで学んだ教訓と関連づけるので必ずそれを解決することができます。また他のどんな漁についても、皆さんはこれを適用することができます。分かりますか。少々抽象的すぎるかもしれませんが、水産業の中で他のどういう分野にも適用することのできる思考方法を皆さんは学んでいるということです。実際、どういう種類の活動にもそれを適用できます。
皆さんも既に経験したかもしれないけれど、こういう漁のやり方には速やかな決断が要求されます。数分間の猶予も与えられません。時にはその瞬間に決断しなければならないこともあります。一人の人間の命が皆さんの決断にかかっているかもしれません。間違った動きをすれば、何かとても危険なことが起こるかもしれません。我々はいつも真剣に考えなければなりません。浮わついた考えをしてはなりません。これは将来起こるかもしれない命の危険について言っているのです。いついかなる時も、何か緊急事態の起こる可能性があります。皆さんは自分の命について、こういう考え方をしておかなければなりません。実際、一瞬一瞬が真剣です。
さらに、皆さんは一体化についても素晴らしい教訓を学びました。船の上にいるすべての人々が一体化し、船全体が調和を持って働いていれば、誰もけがをしないし、フックからマグロが逃げることもありません。マグロが食い付き、そして引っ張ります。そして皆さんも引っ張ります。その時皆さんは十のこと、あるいはそれ以上のことを考えています。皆さんは引っ張っている時「次はこうだ、その次はこうだ」と先のことに素早く思いを巡らせなければなりません。
皆さんの心の中ではすべてのことが同時に起きています。次に何をすべきかをはっきりと皆さんは知っていなければなりません。例えば、ジンソン(珍成)のフックにマグロが掛かりました。彼らは引っ張り始めましたが、彼の頭の中にあるのはそれだけでした。マグロが海面に姿を現したけれども、誰も他にどうやったら良いのか知っている者はいませんでした。彼らはただその周りに立っているだけで、ラインが至る所に垂れ下がっていました。皆さんは自分がそういう立場にいたらどうすべきかを決定しなければなりません。
すべてのことに絶えず思いを巡らし、今やっていることに意識を集中しなければなりません。皆さんが何をやるにしても、なぜそうするのか、いつも知っている必要があるし、次に何をすべきかについても絶えず考えていなければなりません。そして、これらのことが全部同時になされなければなりません。先生はこれらの技術について長い間とても真剣に考えたのですから、皆さんにもそれを習得してもらいたいと思っています。重要なことです。一瞬たりともおろそかにしてはなりません。そうしないと、皆さんは機会を逃がすことになるかもしれません。それを皆さんに知ってもらいたいのです。
若者と将来に投資する
なぜ我々はマグロ釣りをしているのですか。他にもヒラメやサケなど、漁に適したいろいろな種類の魚がいます。いつの日か皆さんはそういった魚を全部捕るつもりでいるのですが、先生はまず若者達の創造力をいかに捕えることができるかを考えています。若者が少なくとも三本のマグロを捕ったら、残りの人生はそれに釘付けになるでしょう。夏がやってくるごとに、その人は漁に行きたいと思うようになります。彼らは「陸の上はとても暑くて蒸し蒸しするけれども、海の上はとても静かで美しく、時には冒険的だ」と考えています。その若者はどうしてもそれに引き付けられてしまいます。
ムーニー達は基本的にはこの世の人達と同じなのです。少しはましかもしれないけれども、基本的には同じです。いずれにせよ、我々の人生には時々刺激が必要です。そう思いませんか。我々はマグロ釣りをすることによって、今までずっとお金を失っていますが、先生は決してそれを心配していません。先生は決してラインを離さないし、この自分の信念も絶対に放棄したりはしません。マグロはこの伝統を確立する上で最も優れた種類の魚だということを先生は知っています。一人の人間を、急激に一夜のうちに、また一年間で変えてしまうようなものは何もありません。ここの平均的なアメリカ人の若者が、それを心に留め応用することができるようになるには、少なくとも十年かかるということを先生は知っています。特に海に関してはそうです。海を愛するには一年、二年、あるいは三年かかります。長い年月が経った後、皆さんは「そうだ、これが私の未来だ」と言えるようになります。
いったんマグロ釣りの方法が分かるようになったら、何ものもその興奮を抑えることはできません。このことを知っている人がマグロ釣りについて話し始めたら、彼は穏やかに話すことができず興奮してきます。そしてマグロがラインに掛かってきた瞬間を再現し、格闘のあらましを詳細に説明しないわけにはいかなくなります。皆さんは笑っているけれども、それは皆さんがそういうことについて既に知っているからなんです。これはマグロを釣ったことのない人々にも良い影響を与えます。マグロがアンカー・ラインの所にきてラインを切った瞬間、その時ちょうど皆さんがそのラインを力いっぱい引っ張っていた時だったというようなことが時々起こります。その時皆さんは船の上にひっくり返って、体をしこたま打ちます。こういうことは、本当に人生を満ち足りたものにする経験です。我々はたくさんのお金を失っても、それを心配したりはしません。
我々は一年とか二年だけ漁をするのではありません。我々は未来を、これが広がり始め、さらに多くの人々が参与するようになる十年後よりさらに未来を見つめています。それからアメリカの若者達の目が海の方に向き始めるようになります。先生はそのように確信しています。それを確実なものにするために、我々は少なくとも十年間費やして基盤を築かなければなりません。我々がそうすれば、人々は我々の運動にきやすくなるし、我々の経験から利益を得ることもできます。我々も自分自身の運動の中でいろいろ学ばなければなりません。先生はまず自分で漁を始め六、七年それを続けた後、オーシャン・チャーチを始めました。最初オーシャン・チャーチの指導者達はほとんど何も理解できませんでしたが、今では彼らのうち何人かは理解できるようになりました。彼らはある程度成熟してきたのです。そう思いませんか。だから今こそ、我々がより多くのお金と努力の投入を開始することのできる時なのです。
先生はいつも皆さんより先を歩いています。将来何をすべきかについて皆さんが何も考えていない時、先生は海に出てマグロの釣り方を学んでいました。今皆さんはマグロ釣りをやっており、先生は既にアラスカにいます。アラスカは特別な場所です。そこには夜がありません。だから皆さんは文字通り夜を徹して働くことができます。その間ずっと釣りをしています。アラスカではオヒョウが釣れます。その重さは百五十ポンドぐらいですが、オヒョウは平べったいのでマグロほどの大きさがあります。マグロはフックに掛かったら、ただ真っすぐに引っ張るだけですが、オヒョウは突然ぐいと引きます。皆さんが本当に釣りが好きならば、一度アラスカに来ただけで、皆さんは「プロビンス・タウンは忘れてしまえ、グロースターは忘れてしまえ」と言うようになるでしょう。
そこにはいろいろなものがあります。例えば、タラの群れは海をさまざまな色で彩ります。彼らはまるで一匹の大きな魚のようになって移動します。十分大きな網があったとしたら、何百ポンドという魚が捕れることでしょう。皆さんはそれを捕る方法を見いだし、そして全世界に配らなければなりません。そこから皆さんはアメリカの水産業のための新しい伝統を築くことができます。なぜ我々がマグロ釣りをするのか、その理由を皆さんは少しは理解できるようになりましたか。マグロは最初に捕る魚として最適なのです。マグロ釣りの技術を徹底的に学習しさえすれば、他のどういう種類の魚に対しても確信を持って当たることができます。確信を持って釣りをすれば、皆さんは水産業全体を復活させることができるし、またそうすることによって、アメリカを復活させることになります。それが先生の皆さんへの希望なのです。