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Sunday Mar 03, 2024
御旨と海 第29話
Sunday Mar 03, 2024
Sunday Mar 03, 2024
まず最初にやるべきこと
皆さんはここから直接皆さんの州に戻って活動を始めるべきです。例えば、ドクター・ダーストは各州をちょくちょく訪問すべきです。彼が少なくとも一カ月に一度、五十州全部を回るのを先生は見たいと思います。ということは彼はいつも旅行していることになります。しかし、もしドクター・ダーストが百名の聴衆に話すとすれば、アメリカの全人口に語りかけるにはどの位の月日がかかるでしょうか。一万年はかかります。
その代わりに、もし彼がニューヨークに焦点を合わせ、七千人の人にコンタクトを持ち、家庭教会活動に彼らを連れて行くことができれば、その方がずっと速いのです。もし彼が同じ地域でその七千名の人々に五年間夕食会を持ったり講演をしたりすれば、そしてこれを五年間何度も何度も繰り返せば、はるかに良い結果をもたらすことになります。そしてニューヨークが我々のメッセージを理解するようになれば、アメリカ全体もやはりそのようになっていきます。もしそうなれば国全体が瞬く間に変わってしまうことになります。
このように家庭教会を通して、復帰がより直接的に進みます。より多くの人々がより迅速に復帰されます。だから彼はこれを集中的にやっています。本部に人々を招待するのではなく、彼が家庭教会の場所に行って、そこを二度、三度と巡回すべきなのです。だから晩餐会をあまり何度もするのではなくて、その代わりに会合を持ってそこで彼が講義をします。それを毎月二、三回やります。一カ所で一、二時間、そして別の場所へ移動してそこでまた二、三時間行います。人々はそこに留まって去ろうとはしないでしょう。こういう人々への接近方法は、先生がアメリカへ来たばかりのころやったのと同じです。そのやり方が最も速いのです。復興会、晩餐会またはこの種の会合を通して、皆さんは人々のためによい雰囲気を作ってあげるのです。州の責任者達もそのようにするのです。そして皆さんもそのようにするべきです。その後のことは、ドクター・ダーストは自分の経験を通して何をしなければならないか知っているはずです。彼は皆さんのセンターを訪問し、皆さんと一緒に働きます。
明日、皆さんは新しい責任分担につくか、元の責任分担へ戻るのです。皆さんの働きの上に神様の祝福がありますように。オーシャン・チャーチの勝利のために「マンセイ」を三唱しましょう。
朴大佐の祈り
「天のお父様、御父母様と共にこの時を過ごすことができましたことを感謝申し上げます。時は進展しています。今日この日、大きな転換点が訪れようとしていることを私達は知りました。まだアメリカの中ではありませんが、私達の内に起ころうとしております。天のお父様、劇的な変化が我々の中に起きるようにお導きください。あなたが私達に期待されていることと、現在の私達の状態との間のギャップをうめなければならないからです。それから天のお父様、私達が自分で課している限界を乗り越えることができるようにお導きください。
私達はお父様が韓国、日本で打ち立てられ、また現在アメリカでそうされつつある伝統を受け継ぎたいのです。その伝統が苦労の上に確立されたものであることを私達は知っています。私達は人類と天のお父様、あなたのために自分を忘れて働けるよう自らを改革し、あなたの伝統を受け継ぐことをここにお誓いいたします。あなたが示してくださったお手本に従い、全力を挙げて働くことをこの瞬間私達は心の中で決意しております。私達は今まさにオーシャン・チャーチを始めようとしています。それはこの国における歴史的な発展の時です。
将来アメリカ全体がこの日を証するようになるでしょう。来るべき年のために心からお祈りいたします。真の御父母様は既に多くの汗と涙を流され、神学校のために多くのものを捧げられました。そのために神学生達はこの日までやってこられたのです。多くの者達はカープで働いています。また多くの者達は州の責任者をしています。そして今日、多くの者達がオーシャン・チャーチの指導者として任命されました。彼らの成功はひたすら彼らの一心不乱の努力にかかっております。
これが成功したならば、アメリカにも希望が出てくることを私達は知っております。もし私達がその基準に従って行動することをしなければ、この国は今後もより多くの騒乱とより多くの蕩減と、より多くの悲惨をなめなければならないでしょう。その結果を保証してくれるものは何もありません。ですから天のお父様、あなたのお手本に従い、あなたに私達のすべてを捧げさせてください。死のうと生きようと、あなたの御旨をしてまいります。天のお父様、この歴史的な仕事を完遂するため、できるだけ私達が地上に残れるようお導きください。真の御父母様と共にあなたの御旨をなすことができるこの特権を心から感謝申し上げます。重労働が私達を待っていますけれども、私達はこの地上で最も幸福な者達です。たとえぜいたくな生活はできなくても、真の御父母様がおられるので、私達は歴史上最も幸福な者達です。天のお父様、真の御父母様が既にこの世界とアメリカのためになしてくださったすべてのことに、私達は深く感謝申し上げます。真の御父母様に代わるものはないのです。どうぞ、真の御父母様そしてその御家族をお守り下さい。いつの日か、私達は真の御父母様の重荷を代わりに担ってあげたいのです。そしてどうしたらそうできるのか、あなたが教えてくださるまで、私達は努力を続けていくことをお誓い申し上げます。これを、真の御父母様の御名によりお祈り申し上げます。アーメン。
Tuesday Feb 27, 2024
御旨と海 第28話
Tuesday Feb 27, 2024
Tuesday Feb 27, 2024
アラスカに割り当てられている船がたくさんあります。トレーラーならびに小型船です。船の編成、監督をする計画、特に船長の訓練計画は練られなければなりません。そして立派な船長と訓練された乗組員が各船にあてがわれる必要があります。アラスカに行くメンバー達が孤立させられてはならないので、アラン・ホーカンソンがそこに行って、これらの組織化を助けるべきです。そして彼らと共に生活をし、毎日毎日彼らを訓練すべきです。
漁船のすべての船長がアラスカを通って来なければなりません。つまりアランか、その地位にある人を通過して来なければなりません。船の操縦、乗組員の訓練は彼の下でなされます。その地位にある人は誰でも、自分のことは忘れて、まず他の人達の訓練をすることに気を使わなければなりません。アランは高い基準を保っているので、模範として先生は彼を地位につけました。彼は船で他の人達と共に出発し、そこにいて彼らを訓練します。そして多くの他のグループも訓練することになります。彼は「母親的で過保護な雌鳥」のような役目を、そこで果たさなければなりません。
彼にとってはこれは恵まれた機会です。もしそこで立派に自らを確立したならば、彼は何でもやれるようになります。彼はテスト・ケースなのです。もしアラスカで船長として独り立ちして人々の尊敬を得るようになれば、彼はそこからさらに前進することができます。ビジネスの方面で陸の上で働く指導者がいますが、アランは海の上で独り立ちすべきです。そしてこの二人は一緒に働かなければなりません。陸の上のビジネス・マネジャーと海の上の船長、特にアランのための標語は「一体化」です。アランは新しい船の船長となり、それとグリーン・ホープ号とを比較すべきです。アラスカには何隻の船が必要ですか。最適数はいくつですか。我々はどうやって出費を切り詰めることができるか考えなければなりません。特に機械と食事の出費です。それに我々は、技術面についてメンバー達を訓練しなければなりません。またもし魚をたくさん食べれば、高価な肉に出費する分を切り詰めることができます。考えなしに出費していれば限りがなくなります。
我々は商業用の船である延縄魚船に関しては、乗組員に給料と食事代を払います。彼らが何を食べるか、皆さんは知っていますか。彼らは米と野菜と海で取った魚を食べるのです。彼らはそれをフライにしたり焼いたり、その他いろいろな方法で料理をします。このようにして彼らは食費を切り詰め、それを給料に加えることができます。
我々もそのように訓練することができます。その方法を見いださなければなりません。消費ばかりしていたら絶対に蓄えることができません。どうやったら倹約できるか、いつも考えるべきです。その中には修理代も入っています。まもなく分かることですが、すべてのメンバーがエンジンの管理について訓練を受けているのかどうか、皆さんは確認する必要があります。皆さんは指導者であり、また責任者ですが、一流の機械工でもなければなりません。分からないことがいくらかでもあれば、人に教えることはできません。一流の機械工でなければなりません。他に道はありません。エンジンについての本を読むことから始めて、ひたすら学ぶのです。エンジンについて、すみからすみまで知り尽くす必要があります。そしてそれを分解して、また組み立てることができなければなりません。皆さんは自分の地区の責任者として資格を持つためには、船の専門家でなければなりません。
先生は皆さんを訪問する際、船の上にいる皆さんの姿を見たいのです。皆さんは船乗りや漁師または海に出かけていく人達の指導者であり、また責任者でもあります。しかし行政管理責任者ではありません。だから、自分の地域の霊的教育の面でいつも忙しく指示を与えていなければなりません。それと同時にビジネスについても勉強しなければならないし、魚を売る方法も見いださなければなりません。時々大量の魚を取ったとしても、皆さんはどこでそれを売ったらいいか分かりません。それも皆さんの訓練の一部なのです。皆さんが自活の方法を知った後になって初めて、だれかが皆さんの取った魚を何でも確実に買ってくれるようになります。各地区は協力し合うべきです。また皆さんは伝道、魚釣り、教育、さらにビジネスと魚の販売のすべての部門でどのように行動すべきかを知っていなければなりません。そこから我々は前進拡張して、教会の目的を成就するようになります。最初に皆さんがやるべきことは友達を作ることです。そしてその人達にいろいろ質問して、できるだけ多くのことを学びます。それから、その地方に関する案内書を手に入れ、そこの漁業事情について研究することです。少なくとも半年間は、皆さんはそれをする必要があります。海岸線の近くに、我々は網工場とか造船所のようないろいろな工場を設立することができます。もしそれらの工場が皆さんの地域にあれば、皆さんはそれも管理しなければなりません。
上手に管理し一生懸命働き、一つの企画から別の企画へと敏速に行動すれば、皆さんの基盤はすぐにできます。それは皆さんの基盤です。また皆さんの地域の漁師を代表して、いつの日か上院議員か下院議員に立候補することすらできます。それは皆さんの信望となるでしょう。町全体が皆さんを注目しています。皆さんは人々から歓迎されなければならないのです。良い人達が多数皆さんの所にやってきて、皆さんの指導をあおぐことになると思います。そうしたら彼らを教育し、国家のために働けるように鼓舞してやるとよいのです。
皆さんはできるだけ速やかにそれらを身に着けなければなりません。皆さんが見習うべき人は大貫です。大貫は絶対に不平を言いません。六時は終了の時間なので「ラインを上げるように」といつも先生は言っているのですが、大貫はいつもあと五分だけそのままでいます。マグロがいつ食い付くか分からないからです。少なくとも三度、その最後の瞬間に食い付いてきたことがありました。一日の終わりに先生が「さあやめよう」と言うと、皆嬉しい顔をして急いでラインを上げるのですが、それを先生はあまり好きではありません。大貫は最後の瞬間にでもマグロが食い付いて来るのを期待しているので、ゆっくりと行動します。食い付くかもしれないのです。
来期から、我々は訓練プログラムのための費用を最低限参加者達に出させるつもりです。一日につき少なくとも三度の食事分は払わなければなりません。またマグロのいる所に行くのに一、二時間かかるので、もし海上にずっといて漁を続けるならば、そこには大きな違いが生まれてきます。だから我々は中央に大きな船を置いて、夜はその周りにアンカーを下ろすようにする計画です。そしてアンカーを下ろした場所からその大きな船に行ったり来たりすればよいのです。しかし皆さんがどこにいるかによってマグロの食い付いてくる可能性に大きな違いが生まれてくるので、他の人達はどこでアンカーを下ろすかで争っているのです。
いつのシーズンでもいいから、マグロ釣りに行ったことのある人は手を挙げて。漁の経験のあるヨーロッパのメンバーとアメリカのメンバーは、新しい指導者を助けなければなりません。
<<質疑応答>>
質問のある人はいますか。
メンバー「私達の中には船をすぐもらえない人もいるのですが、訓練のために商業用の船を使ってもよいでしょうか」
まあ、寒くなりつつあるのでここでは駄目ですね。でも、底引き漁船に乗ることはできます。また、もし明日ここで魚を捕りたければ一日だけならばできます。いずれにせよ、十二名の者達の船はもうでき上がっています。ただトレーラーとバンが足りないのです。まず我々は、船を皆さんのいる所まで引っ張っていって水の中に入れ、それからまた戻ってきて別の船を引っ張っていかなければなりません。しかしまもなく一隻の船にトレーラーが一台、三隻から五隻の船に一台のバンがつくことになります。それが基準です。
メンバー:「まず最初に私達がやることは何でしょうか。漁でしょうか。それとも魚の販売ですか、それとも訓練ですか、あるいは講義ですか」
船をもらう前に皆さんは渉外をすることができます。それが第一です。そのように出発します。皆さんが中心勢力です。しかしカープのメンバー達も州の責任者達も、皆さんを援助しなければなりません。皆さんはまず基盤をつくる必要があります。それから手を広げていきます。しかし、最初から商売をする計画ではないので、まだそれを我々はやっていないのです。我々自身の船が三百隻必要ですからそれを売るつもりはありません。それは訓練用の船です。いずれワン・ホープ号に似た別の船を売ることになります。それはグッド・ゴーかも知れませんが、ワン・ホープ号ではありません。ワン・ホープ号は特別な船なのです。しかしその船を見たら人は欲しくなるに違いありません。もう既にそういう現象が起きています。人々は今ワン・ホープ号を買いたがっているけれども、我々はそれを売るつもりはありません。
Tuesday Feb 27, 2024
御旨と海 第27話
Tuesday Feb 27, 2024
Tuesday Feb 27, 2024
新しい責任分担
この時点で、教会センターに責任を持つ三十人を選ぶことにします。まずボランティアから始めましょう。この新しい責任分担を引き受けたい者立ってください。皆さんは海に行けば、最初全員が船酔いをするでしょう。何となく「軟弱」です。船酔いしない人、手を挙げて。
先生はまず、海の上でも何とかうまくやっていくことのできる人を選びたいのです。ある人達は魚が従っていくような生まれつきの性格を持っています。ちょうどある人達が、ビジネスで金儲けができるような才能を生まれつき持っているように、ある人々は魚で金儲けができるような才能を生まれつき持っています。まず先生が見て回って、こういう生活に最も適している人達を選んでみましょう。まるでマッチングをやっているみたいですね。では始めましょう。選ばれたら、自分の名前を後で報告するように。
このメンバー達がいれば、海洋王国を建設するのに十分だと思います。皆さんの方はどうですか。皆さんは極めて順応性に長けていなければならないし、速やかな決断ができなければなりません。特に海が荒れている時はそうです。皆さんは海が危険な所だということをいつも心に留めておく必要があります。そしてそれを乗り切ることのできる能力も必要です。そして、厳しい天候と厳しい労働を何とかやり抜いていくことのできる体力を持っていなければなりません。分かりますか。まあ、今先生は二十四人を選んだわけですが、手始めとしてはこれでいいのです。残りの六人は後で来ることになっています。
よい講師も我々には必要です。教育のためには特に大きい人は必要ありません。既に州の責任者をやっている者達は手を挙げて。皆さんはオーシャン・チャーチに来るべきです。今すぐにではありません。神学校卒業生は先生が直接責任を持ちましょう。自動的にHSAとかカープとか、その他の所に行くようなことはありません。誰も彼らの責任分担を勝手に変えてはいけません。彼らは神学校で特別の訓練を受けたのですから、先生が直接責任を持ちます。それは良く分かったと思います。新しいセンターの責任者達、皆さんの船はまだ造船中です。つまり十二人は明日責任分担を引き受けることになりますが、残りの十二人は一時的に州の責任者になってもらいます。そして新しい船ができ上がったならばその船があてがわれ、皆さんにも新しい責任分担についてもらいます。最初の二十四隻が完成するまでは皆さんはこの順序でやるんですね。約二カ月位かかるでしょう。大貫がオーシャン・チャーチの顧問をやっているので、皆さんの中から十二人の指導者を選ぶのを彼に任せようと思います。
先生は分離団体を始めようとしているのではありません。それは、紛れもなく我々の運動の一部なのです。タイガー・朴が皆さんを訪問するだろうし、レバレンド・郭が皆さんの講義プログラム編成を助けてくれるでしょう。皆さんは紛れもなく我々の運動の一部です。実際には皆さんは州の責任者のようなものです。特にオーシャン・チャーチの地区における、州の責任者です。落ち着いてしまってはなりません。絶えず動き回り、皆さんの地区にある港を全部訪ねなさい。我々は急いで組織を再編成し、空いている所がないようにしなければなりません。このように多くの人達が州の責任者とオーシャン・チャーチの新しい指導者として採用されたのですから、残った者達は今までの二倍働かなければなりません。
最初の指示事項
神様の祝福が皆さんの上にありますように。君達オーシャン・チャーチの新しい指導者達が立派にやれば、海岸線沿いにある州の教会センターをはじめとした陸の教会よりももっと急速に皆さんは発展するようになります。何かを作り出すという面では、皆さんの方がもっとやる気があるはずです。皆さんは任地へ行ったならば、まず沿岸警備隊の責任者達、警察署長達そして市長達を訪問しなさい。そして自己紹介し、皆さんがやろうとしていることを彼らに説明します。そして、アメリカの水産業界を再興して、多くの若者達が港のために一生懸命働き献身的に生きることができるように訓練を与えることが、皆さんの関心事であることを彼らに知ってもらいなさい。船、トレーラー、バンがその地域にやって来るということも彼らに言うのです。また退廃的に生きている若者の傾向をより建設的、創造的な生き方へ変えるため、皆さんは最善の努力をするつもりでいるということも彼らに知ってもらいます。また急いで講義のプログラムを作り、十分な数の人が集まったら、その人達に講義をすべきです。このように彼らにすべてを説明します。
任命されるのは皆さんが初めての重要な港が二、三あります。だが皆さんは、その港やその地区の責任者の位置にあります。そして数隻の船と数人のメンバーが皆さんの下にやって来ます。彼らにはもちろん皆さんがやって来ることを知らせます。今年の夏、皆さんは何の経験も積んでいませんが、皆さんの下に割り当てられる人達は既にある程度実質的な経験をしてきていますから、皆さんは彼らからいろいろ学ぶことができます。できるだけ速やかに追いつき、その差を小さくするつもりでいるということも、彼らに知ってもらう必要があります。その多くはヨーロッパのメンバーであり、皆さんが責任者になることを喜ぶはずです。それは皆さんが彼らをアメリカにつなげてやることができるからです。
皆さんの主な仕事はその地域の若者達に講義をし、あるいは教育を与えることです。そうしながら彼らを海に連れて行き、一緒に魚釣りをすることもできます。船の上で講義をし、漁をしながら彼らに訓練を与えます。これらは全部同時にやるのです。彼らを連れて来る方法については、先生は既に指示を与えています。ある訓練期間を終えたならば、彼らに一隻の船をあてがいます。また夏の間グロースターに来る船は東海岸で漁をすることができますが、まずノーフォークに来るのが一番良いのです。乗組員達はそこで経験を積むことができます。そこで漁をすれば必要なことを覚えられます。マグロ釣りのシーズンには補給船が必要になりますが、この船はノーフォークから来た漁船でチャム(巻き餌)を供給し、そこでマグロを買うことになります。
Tuesday Feb 27, 2024
御旨と海 第26話
Tuesday Feb 27, 2024
Tuesday Feb 27, 2024
自分自身の基台を造ること
先生が心配しているのは先生自身の信用ではありません。皆さんに確立してほしいのは皆さん自身の信用なのです。皆さんは何かを達成しなければなりません。将来皆さんが安心して暮らせるような基台を先生は造りたいのです。さもなければ、先生がいなくなった時の迫害は物凄いものになるでしょう。だから先生は急いでいます。だから先生は幾晩も眠らなかったり、三年間の努力を一年間に縮めたりします。
「お父様、この企画にもう少し時間をかけてはどうですか」と多くの人は言います。水産業が繁栄するようになれば、先生は何百隻という船を寄付したり、あらゆる良い企画のために分け与えたりしたいと思います。重要な点は、あまり経費をかけずにどうしたら良質の船を造れるかです。それができさえすれば、アメリカ人は一生懸命働いて船を寄付することができるようになります。しかし皆さんはそのアイデアは好きかもしれないけれど、あまり一生懸命働きたくないのです。
皆さんの性質は先生も良く知っています。一生懸命働く必要がなければ働きたくないと皆さんは思っています。しかしこれは皆さんが実績を上げる唯一の方法です。先生は皆さんを押し出さなければなりません。そして皆さんは実績を上げ、そして利益を得ます。船一隻の費用は最低二万五千ドルです。それを売るならば小売り価格は約三万ドルです。資材だけで一万六千ドルします。残りは労賃です。最初の船は、皆さん自身が自分の企画用に使うものです。だから今後造る船も同じ位良質で、しかももっと安いものにする必要があります。いろいろな部品を自分達の手で作るという方法も一つあります。買う必要のある部品は大量に買えば良いでしょう。そうすればずっと安くなります。あらゆるものに目を光らせ、安売りしている時に何でも買うようにすれば二、三千ドルの費用を浮かすことができます。浮いたお金で、船を造っているメンバー達に何かをしてやれば良いでしょう。
我々はこの企画のために、少なくとも二千万ドル投入しなければなりません。もしこれだけの金を銀行に預ければ、何もしなくても毎年三百万ドルが入って来ます。二、三パーセントの利子率でこれだけ入ります。それはたいして多くはないけれども、決して少ない額ではありません。初めこのように投資すれば、最初の二、三年間は損をするだろうということも先生は知っています。最初の投資額の三分の一まで損をするかもしれません。損をするかもしれないけれども、新しく企画を始める時はそういうものだということも先生は知っています。工場で働く時、普通皆さんは二、三時間働いてそれから休憩します。それからまたもう少し働いて、それからコーヒーを飲みます。四、五回休憩を持つころには仕事を終える時間になっています。しかし先生は仕事をそのようには考えません。先生はもっと早く仕事を終わらせるため、二十四時間ぶっ続けで働くのが好きなのです。食事には一時間もかかりません。その半分で十分です。最も早く食べる方法は、食物を手でつかんで食べることです。先生は早く食べる訓練をしました。だから一食を一分で食べることができます。すべての食物をスープの中に入れて、それを飲み下せば良いのです。想像できますか。「どういう生活様式なのだ」と皆さんは思うかもしれません。それは基台を造るための生活様式なのです。そういう生活様式なのです。
皆さんに選択の自由があり、もし地上天国の基台を造りたいと思っているのであれば、昔のやり方をいつまでも続けることは許されません。物事を実現するためにはそれを忘れ、全く新しい方法を工夫しなければなりません。夕暮れがやってきた時、それが朝で太陽が昇りかかっているのか、それとも夕方で太陽が沈みかかっているのか分からないほどまでに、熱心に働いたことが先生はあります。何か食べた時、それが朝食なのか夕食なのか分かりませんでした。皆さんはこれを聞いて作り話だと思うかもしれませんが、先生はずっとそういう生活をしてきましたし、またそういうことがあったのも本当なのです。
先生は韓国の記録保持者です。我々は三階建ての強化鉄骨とコンクリートの基礎を持った、一和の工場を造りました。これは普通の建築物でこれを建てるのに普通は二、三年かかります。計画に六カ月、準備にさらに六カ月、そして実際に建設するのに少なくとも一年かかります。しかし我々の工場は、始めから終わりまで三カ月しかかからなかったんです。ランプともう二組の交替組を使って、二十四時間コンクリートを流し続けました。そのようにやりました。修練所は二十八日間で建てたのですが、ある人が二、三日どこかに行って戻ってみたら、そこにビルが建っていました。だから彼は、自分が道に迷ったと思ったんです。我々はもう一つ、最初のものほどは大きくないが、それでもかなり大きい修練所を建てましたが、それも七日しかかかりませんでした。基礎も含めて、家を一軒建てるのに七日しかかかりませんでした。こういうことが皆さんには想像できますか。
皆さんの仕事のテンポに先生はいらいらしてくるのです。先生はそれを見たいとすら思いません。皆さんは仕事を延ばしに延ばして、とてものろいのです。庭を造るように言われて、やる気があれば二、三日ですむところを、今まで二カ月もそのままにしています。仕事を始めてさえいません。今先生はアメリカ人について研究しています。皆さんのことを知ろうとしているのです。先生は今、皆さんのためにすべてを準備するにはどうしたらよいか、迅速かつ効果的な生産のやり方を皆さんに示すにはどうしたらよいのかについて考えています。それは皆さんのためです。
皆さんは、生産速度を上げるにはどうしたらよいか研究しなければなりません。必要ならば機械を発明すればよいのです。指導者は責任を引き受けなければなりません。もし彼ができなければ、他の人が代わりにそれをやらなければなりません。こんなに一生懸命やろうとする工場は他にないのです。まあ、我々は道理をわきまえていなければならないのですが、できるだけこの三百隻の船の費用を少なくするように努力するつもりです。我々は費用を切り詰めることができます。それは間違いありません。皆さんはどうなのですか。これは最も良い方法だと思いませんか。それならゆっくり働いて少ない利益で満足するのですか、それとも一生懸命働いて大きな利益を得たいのですか。最初の方がずっと易しいのです。しかしもう一方の方が長い目で見てより確実なのです。そしてそれが皆さんの基礎となります。
誰もこういう考え方をする人がいないことが先生には信じられないことです。いずれにせよ、我々は二万ドル以内で全部を造ることができます。すべての部品、トレーラー、その他のすべてを含めてです。間違いありません。メイコは今トレーラーなしで二万四千ドルです。皆さんはもう我々の船を見ましたね。美しい船でしょう。正直言って、メイコ船はそれよりも一階級下がります。我々の船は今でも二十五ノットで走ることができます。二十五ノットから三十三ノットが小さな船の最適速度ですが、我々の船は今でもその速度で走ることができます。それに中型の船と同じ位安定しています。船は造ることができます。それは疑問の余地がありません。我々はそれを比較的物価の安いアラバマで造らねばならないかもしれませんが、そこは天候が良いので、青空の下と言えるような場所を用いることができるでしょう。これで三百隻の船の建造問題が解決したわけです。
Tuesday Feb 27, 2024
御旨と海 第25話
Tuesday Feb 27, 2024
Tuesday Feb 27, 2024
新しい責任分担を受け入れること
皆さんは今まで水産業についてそれほど考えたことがなかったかもしれませんが、今日聞いたことを基に新しい観点からそれを見るようになったと思います。皆さんはどう思っていますか。本当にその通りになると思っていますか。ベリー・タウンで鯉を捕っていた時から既に、皆さんはこの摂理を始めていたことになります。皆さんはそうとは知らずにやっていたことになります。先生と一緒に網作りをやった者達は、夜遅くまでまたある時は一睡もせずに翌朝まで働いたことを覚えているはずです。それも摂理とは無関係ではなかったことになります。実際それは皆さんの出発の一端だったのです。
統一教会の指導者は、船の上で訓練として十八カ月間を過ごすという計画を先生は練っています。だから皆さんもそれを受け入れた方が良いのです。韓国の諺に「最初の罰を受ける者は最も軽い罰ですむ」というものがあります。それは、最初に仕事をもらう時は後にそれをもらう時ほど難しくないという意味です。面白いと思いますか。もう既に魚の夢を見始めているのですか。既に時間も大分たったのですから、皆さんは何かの夢を見るべきです。腹が減りましたか。少くともロブスターか魚を想像していますか。熱心に聞いていた者達はロブスターを連想しましたか。もしそうであるならば間違いなく聞いていたことになります。説得などしなくてもそうなります。
ロブスターが皆さんのために料理されているに違いないのだけれども、彼らは客達に拒まれるのではないか、そして自分達の努力が無意味になってしまうのではないかと心配しているかもしれません。我々は責任分担を今決めるべきですか。それともまず食べるべきですか。我々は現在自分のシーフード・レストランを持っています。まず食べて、後で決定すべきですか。まずは先に食べましょう。そしてそのレストランへ行った時にグッド・ゴーの船を見たら良いでしょう。ワン・ホープ4を見れば、先生が午前中ずっと話していたことが皆さんにも分かるでしょう。
皆さんは長い間同窓会をしていなかったのでしょう。今晩の会合の後、皆さんはもう一晩ここに滞在します。それで会議は終わりですから、皆さんは明日帰ることになります。皆さんはこのあたりを見て回ったのですか。お城はもう見ましたか。皆さんはモーニング・ガーデンをどう思いますか。良い所でしょう。海岸線の至る所にこういう場所を我々は買うつもりです。そしてそれを訓練センターや研究センターとして、また漁師達が帰ってきて休憩し疲れを癒すためのセンターとして使うことになります。皆さんはグッド・ゴーを見たのですか。それは我々の誇りなのです。どのようなアメリカの家庭にとっても船は誇りです。彼らは船の世話を良くし、それをもって湖や海へ行きます。皆さんには船を注文し、それを利用する用意が既にできていますか。
造船所で働いているメンバー達は、いつも他の会社がやっているようなことをやりたいと思っています。しかしそのリストを眺めてみると、不必要なものがたくさんあります。無駄な操業のやり方をしている工場がたくさんあります。だから先生はメンバー達に、絶対になくてはならないものだけを使用しなさいと忠告しています。出費を少なくして、しかも船の質には影響を与えないような方法は必ずたくさんあります。ただ注意を怠らないで、心さえあれば良いのです。
最初の先生の質問と説明に戻って、我々は海岸線の至る所にこれらの船を配置すべきですか。「はい」というのは簡単ですが、それが皆さんにとっては生活様式の変換を意味しているということを皆さんは考えているのですか。一旦その責任分担を引き受けたならば、そこで三年、四年と働き、決して逃げたりしないと本当に決意するのですか。もちろん、皆さんは先生の前で「お父様、私は逃げ出します」とは言わないでしょう。しかし先生の前でただ「はい」というだけでは駄目です。皆さんは自分が言っていることを良く考えなければなりません。それは皆さんの基台になるものです。またアメリカの基台ともなるのです。それは真の、そして永遠の基台になります。それは決して消滅することはありません。
アフリカと南アメリカのための基台
先生はいつでもここにいることができるわけではありません。いろいろな国に行かなければなりません。もしこの国にずっといたならば、他の国はどうなるでしょうか。来てくれないと言って先生を責めるでしょう。アフリカ緒国と南アメリカ、特にブラジルは先生を必要としています。それらの国々のメンバー達は、自分達の国でもっといろいろなことがなされたり開発されたりできるのだということを知っているので、先生が来るのを首を長くして待っています。
先生はザイールなどの国に、農業機械を作るための機械工場を建設しようと真剣に考えています。そこでは人々は牛車と鍬を使って農業をやっています。しかし我々は、そこで使える農業機械を作り、壊れた場合には修理の仕方を教えることができます。素晴らしいことですね。白人達はアフリカを占領しそこに植民地を作ったけれども、そこの人を教育することはしませんでした。彼らは使用できるものを全部取っただけでした。農業の仕方、穀物、野菜、果物の収穫の仕方について教えませんでした。何も伝えませんでした。パンの作り方すら教えませんでした。彼らは今でも、野生じゃがいものようなアフリカの常用食をかろうじて最低限食べているだけです。食物の種類も数種類しかなく、彼らは毎食ほとんど同じものを食べています。また誰も彼らを教育しなかったので、小学校基準の教育すらほとんど彼らは受けていないし、読み書きもできなければ、現代社会についてすら全く分かりません。生き残ることができるでしょうか。これらの過ちは全部白人によってなされたものです。もし白人達がこれらの問題を解決する努力をしなければ、黄色人種がそれを修正することになるかもしれません。
アフリカでは、ここアメリカで費やすものの十パーセントしか我々は費やさないけれど、一つの国の運動を推し進めるためにはそれで十分なのです。少額でもアフリカでは莫大な影響を与えることができます。そうすべきだとは思いませんか。野菜や果物の育成、収穫、穀物を作りそれをパンにするやり方など、すべてを彼らに教えるべきです。過去、問題が一つありました。それは、教育を受けると彼らは白人達を追い出してしまったという問題です。そしてそれに対する白人の反応は「わざわざ教育する必要などあるものか」でした。
そしてようやく、何人かのアフリカ人がロンドンとかその他のヨーロッパの地に行くようになりました。彼らが自分の国に帰ってきた時どう感じたか、それは皆さんにも想像できますね。彼らは西洋生活の生活水準とアフリカのそれとの差を見たんですね。これが多くの苦しみと怒りを引き起こしました。ある程度の改革はなされていたけれども、この民族問題は依然残されていました。白人は有色人種が好きではありません。彼らは黒人が嫌いです。
共産主義者達はこの弱点を利用するのです。彼らは人々を扇動して「白人達が君達に対してなしたこと、君達について考えていることを見てみなさい。彼らは君達のことなんかどうでもいいのです。ただ皆さんを利用しているだけなのです」と言います。そして「唯一の希望は共産主義だ。そこは労働者の天国、一般人の天国だ」と彼らは言います。それは嘘だということは既に証明済みですが、共産主義についての知識がなければ、それはとても素晴らしいもののように聞こえます。このようにして共産主義者達は民族戦争を始めるのです。嘘ではないかと思うならば、もっと皆さんは勉強しなければなりません。彼らの戦術はとてもはっきりしています。そういうことが起こる前に、統一教会の白人達はアフリカへ行って、先祖の過ちの蕩減を払って借りを返さなければなりません。そうして初めて彼らは皆さんを信用するようになります。 最近ザイールの霊的な教会で白人達が大量殺人を行いました。それは新しいキリスト教の宗派でした。現在、この忌まわしい出来事は過去のものとなっています。誰も公にはこのことを語りません。人々はただそれにふたをして忘れてしまいたいのですが、黒人達はそれを絶対に忘れはしません。我々はそれを公にして蕩減しなければなりません。誰かが蕩減を払って彼らの心を癒す必要があります。
こういうことを公にするのは、先生は気違いなのでしょうか。それともただ白人達のあら探しをしようとしているのでしょうか。それを公にすることは良いことだと皆さんは思いますか。それは蕩減を払って物事を新しく出発する唯一の方法だからよいというのです。我々はそのことをはっきりと知らなければなりません。我々は自分のやったことを隠すことはできません。先生は今すぐに彼らの所へ行って助けてあげたいのですが、何も持たないで行くことはできません。だから先生がまずやるべきことは、皆さんに堅固な基盤を築かせることです。
Thursday Feb 22, 2024
御旨と海 第24話
Thursday Feb 22, 2024
Thursday Feb 22, 2024
オーシャン・チャーチの使命
先生が神学校卒業生を呼んだ理由は、皆さんに三十の教会センターの責任者になってもらいたいからです。皆さんが普通の漁師になり、他の漁師達を教育します。彼らに統一原理、勝共思想、そして最終的には統一思想を教えなければなりません。彼らが神様の御旨と目的を理解できるように教育しなければなりません。そのように未来に向かって彼らに備えてやるのです。そうしないと、彼らは過去の世界に埋没してしまいます。
皆さんは最も基礎から彼らに教えることができなければなりません。先生はヘリコプターを用意してすべての船を訪問するかもしれません。いつやってくるか皆さんに知らせます。多分、海の上で皆さんと会って昼食を共にするかもしれません。素晴らしいアイデアでしょう。皆さんが捕ったばかりの新鮮な魚を食べることができます。そうしたいですか。皆さんを呼んだ理由が今分かりましたね。この計画を実行に移すならば統一教会は成長します。そう思いませんか。我々は最初の三十のセンターから始まって、三百の教会を遠からず持つことになるでしょう。
このグッド・ゴーを、この速くて美しい船を、操縦する姿を想像してください。それは沈まない船なのです。ポリ発泡スチロールが入っているので沈みません。船べりまで水が来ても、それでも浮かんでいます。大嵐が来ても沈みません。自分を命綱に結わえさえすれば大丈夫です。嵐によって魚は死ぬかもしれませんが、皆さんは大丈夫です。それはスポーツ用の船だけれども安全な船でもあります。
後になって、商業用に同じような船を我々は造る計画でいます。もし皆さんが希望するならば、販売員になってその船を売っても良いでしょう。これも皆さんの経済基盤確立に役立つでしょう。こういう面からも、それを眺めて見ることです。皆さんが金持ちになる時、統一教会も金持ちになります。しかしその船を販売して得た金をアフリカに献金するならば、さらにもっと良いのです。このアイデアに対して皆さんは賛成しますか。それとも反対しますか。では皆さんが成功したならば誰が得をするのでしょうか。成功することはとても良いことです。皆さんがそれを、他の人のために喜んで投資しさえすれば良いのです。だから先生は皆さんを訓練したいと思います。この三十の教会センターを成功させるのは皆さんの仕事です。もし皆さんがそれをやれば、最初の投資は失われることはありません。さらにまた、成功を他の人達にも分け与えてやれば、絶対にそれは失われることはありません。
Thursday Feb 22, 2024
御旨と海 第23話
Thursday Feb 22, 2024
Thursday Feb 22, 2024
基盤の拡張
今までのところ、我々は第一次産業についてしか話していません。では船舶備品のような第二次産業についてはどうでしょうか。つまりライン、網、エンジン部品、エレクトロニクス、その他漁を成功させるために船に必要なものです。第一次産業を支えるいろいろな第二次産業の分野があります。こういうものを全部、調査研究する必要があります。またこれらの分野の開発も必要です。政府は衰退しつつある水産業を心配はしているけれども、たいしたことはできないでいます。我々がこの分野で前進し実績を上げていることを知れば、政府も我々を援助したいという気になるでしょう。これらはアメリカがすぐにやらなければならないことです。もし何もしなければロシアや、ノルウェー、日本、その他の二百マイル海域内で漁をしたいと思っている国との間で問題が起こって来ます。アメリカがその漁場を活用していないということを知れば、彼らは自分達の市場のためにどうしても利用したいと思うようになります。結局、それらの船をアメリカの海域から締め出せなくなってしまいます。もし我々が魚を捕っていれば、良い値段で大量の魚を彼らに売ることによって、その圧力に応えることができます。必要な魚を捕るために遠い所まで航海しなくてもすむのですから、彼らは喜んでそれを買うし、アメリカもいい儲けになります。だからと言って、決してやましいことではありません。しかし、もし我々が魚を捕っていなければ、彼らは何度も何度も漁にやってくるし、自分達の国民に食料を供給することができないと不平を言うようになります。ある意味ではこのアメリカに対する彼らの不平は正しいのです。しかし、我々は、神様の援助の下に漁をし、その基台を造ります。そして、大きな変化が水産業界に起きることになるでしょう。これは単なる空想ではありません。今、先生が皆さんに話しているこの時でさえ、それは着実に進行しています。皆さんは、海とはどういうものであるか一旦つかみさえすれば、それを途中で投げ出すようなことは絶対にしないでしょう。それが魚釣りの精神に近づくための早道なのです。マグロは最も偉大な魚です。鯨は確かに遥かに大きいけれども、それは魚ではありません。それは全く別のものです。しかしマグロは魚です。だからそれはあらゆる魚の「王様」だと、我々は言うことができます。
世界の他の所では、既に我々の大型マグロ船が四隻操業しています。これらの船はアフリカで漁をしています。大体、百五十フィートの長さの船です。その他に南アメリカで十隻の海老漁用の船が操業しています。それは操業一年目にして、投資資本の全額を取り戻すことができました。だから人々は皆我々の噂をしており、それを奇跡とも呼んでいます。そして彼らの言うことは正しいのです。
一度海に慣れてしまえば、陸にしがみついている理由はなくなります。陸上よりも海上における方がいろいろなチャンスや、やるべきこと、なさなければならないことが多いのです。本当にそうなのです。夫が六カ月間海上に出たきりだという理由で、彼を捨てていく妻達が皆さんの中にいますか。あるいは妻が海へ行けば、夫は彼女を捨て去りますか。我々は自分の販売網を持っているのですから、魚を釣ってきても売れないで困るということはありません。また同様に、たとえ漁師達がムーニーだという理由で売るのを拒んだとしても、販売員達はそれで困ることはありません。我々は魚を捕ってそれを売ります。そしてそこからさらに発展します。まず我々は訓練が必要です。
私達のメンバーは世界のあらゆる所から来ているので、ドイツ、フランス、英国、日本その他全世界に支局を作ることができます。そして新鮮さと、質の良さを保つように魚を加工します。アメリカ人はニシンを好まないので、その値段はいつも最低です。ドイツでは人々がその種類の魚を好むので、値段は一ポンドにつき一ドルから始まります。
一年間に三百隻の船を造ることは容易なことではありません。メイコ会社ですら、そんなにたくさんは造らないでしょう。将来、皆さんの中でやる気のある人が出てくれば、彼は造船会社の支局を自分の手で設立することもできます。たいして難しいことではありません。まず鋳型から始めます。鋳型ができたならば、次にファイバー・グラスと樹脂を買って来て、適当な厚みになるまではめ込みます。それが船体になります。それから甲板を造ります。これも同じやり方で造ります。そして最後にそれを組み合わせます。覚えが良ければ、たいして難しい仕事ではありません。
教会の仕事もまた皆さんの仕事であり、カープの指導者であるとか州の責任者であるとか、皆さんは何でもやれます。一方ビジネスはまた別の領域です。だから船を造ったら、トロール船で魚を捕ったり、バンで魚を売りに行ったりすれば良いでしょう。そうではないですか。州の責任者達はこれが分かれば、州の教会センターを内陸部から海岸近くへ移動することになるでしょう。
グッド・ゴーはどのくらい良い漁船ですか。それは本当に素晴らしい船なのです。メンバー達の中で、今年一番の漁師はゲーハートでした。彼はワン・ホープ1を使っていましたが、それは美しい船なのです。またそれは我々の最初の船なのですが、彼はそれを運転していました。最初ゲーハートはそういう美しくて、頑丈な船は私達の手によっては造ることができないと思っていたのですね。ワン・ホープ号と他の船とは天と地ほどの差があります。
(ゲーハート・ビーモラーのワン・ホープ号についての証)
「この船は極めて特別な船です。お父様は真の人ですが、この船はちょうどお父様のようです。だから私はこの船のことを『メシア』船と呼んでいます。本当に真の船なのです。この船が水の上を走っているのを見た時、私は非常に驚きました。私が初めて操縦したのは夜だったのですが、とても扱いやすくて信じられないほどでした。同じくらいの大きさのメイコに比べて、この船は水の上では遥かに安定しています。
この船は優秀な船です。海上で波が小さな船に押し寄せて来る時、船はそれにぶつかって激しく揺れ動きますが、この船はたいしたもので、波を切って進むのです。水はしぶきを上げて船から散って行きます。まるで波にはぶつかっていないみたいに、滑らかに切って進みます。この船はメイコよりも約二千ポンドも重いのです。ということは二千ポンド分安定し、しっかりしています。それを考慮に入れた上で、その船がメイコと同じエンジンを使い、しかもメイコほどには燃料を食わないことを知れば、その秘密は一体何だろうと不思議に思うに違いありません。
メイコの二倍の重さがあり、同じエンジンを付けていたとしても、二倍の燃料を食うことはありません。少々多くの燃料を食うことはありますが、それほど多くではありません。大体同じなのです。この船には何か特別なものがあり、それはデザインの仕方に多少関係しています。人々はこの船が水上にいる時や、水から揚がった時を見ているので、本当にこの船が素晴らしいものだということを知っています。この船を操縦するのもまた素晴らしいことです。それと比較し得るどんな船よりも安定しているのです。
この船は同じ種類、同じ大きさの船とは比べものにはなりません。水の上で安定しているのです。メイコあるいはそれと類似の船に乗ったことがある人ならば、即座にその違いに気が付きます。船全体もそうですが、どのようにデザインされたか、どのように調和しているかが他と違っているのです。多くの漁師達がやってきて、それを見て買えるものかどうかを聞くのです。その気さえあれば簡単に売ることができます。本当に『真の船』なのです」
ワン・ホープ号についてのゲーハートの話を聞くにつれて、先生は「一目ぼれ」という表現を思い出しました。一度この船を見さえすれば、その意味が分かります。特に走っている時の姿はとても美しいのです。美しいという点においては何ら疑問の余地がありません。ファイバー・グラスでできたこの船は、何年も何年ももつのだということを考えてみなさい。とても長い間もったからこれで十分だと言えるような船は、今までに一隻もありませんでした。将来番号が若ければ若いほど、より価値があることになります。ワン・ホープ4や10はワン・ホープ3000よりも遥かに価値が高いのです。だから皆さんの船を大切に扱いなさい。そうすれば四十年か五十年後、それは極めて価値の高いものになっています。それはまた皆さんの州全体の誇りにもなります。
人々がこの船を見さえすれば、統一教会を信じなさいと言う必要がなくなります。何も言わなくても信じるようになります。どうしてそうなるのか分かりますか。各家庭がこれらの船を一隻買いたいと思うようになります。こういう船を持った家に住むことが、マンションに住むよりも誇りとなります。皆さんはその船の上で休んだり生活したりして、その船の素晴らしい歴史を作り出すべきです。
各統一家庭はこれらの船を一隻買うべきです。そのようにこの船は歴史的なものであり、そして貴重なものです。そういう船を持ちたい者、手を上げなさい。先生の話とゲーハートの証だけで確信を持ったのであれば、実際に自分の目でそれを見るまで待ちなさい。我々が船もトレーラーもバンもエンジンも、自らの手で造り出すまで待つことです。皆さんは信じられますか。こういうアイデアに好奇心をそそられ、全力をそれに投入したいと思う者は手を上げなさい。
Thursday Feb 22, 2024
御旨と海 第22話
Thursday Feb 22, 2024
Thursday Feb 22, 2024
新しい基盤の確立
この時点では、市場は安定化していると思います。しかし我々次第ではあるけれども、今後値段が上昇することになるでしょう。問題は、皆さんがどれだけ迅速に自分達の船を造り、魚釣りの訓練をすることができるかです。我々はまず手始めに三百隻の訓練船を造り、それをアメリカの三つの海岸線に配置する計画です、こそにずっと留まり、一年中毎日出かけて行くならば、皆さんもそう漁場のことを、短期間のうちに、自分のものにすることができるでしょう。
皆さんはやる気のある若いボランティァを見つけることができます。彼らは喜んで漁について学ぶでしょうから、彼らを連れて行って教えてやれば良いのです。そして漁をしながら統一原理について説明してやることもできます。彼らは嫌がったりはしないでしょう。そういう良い性格を持ち、心を開いた若者達を皆さんは見つけ出すことだすことができます。彼らは、皆さんと一緒に釣った魚を全部、自分のものにすることができます。このようにして皆さんは誰とでも友達になることができます。
もし五人伝道し復帰できれば、皆さんは二隻目の船をもらうことになります。五人連れて来る度ごとに、一隻船をもらうのです。十隻もらえば、つまり五十人連れて来たら、皆さんはそれを卒業してスターン・トロール(底引き網)船に乗ることが許されます。我々は既にそういう船を造りました。皆さんもそれを今日見ることになるでしょう。こういう八十フイートから九十フィートある船を造るには、百万ドルの半分から三分の一ほどの費用がかかります。それは普通のスターン・トロール船です。それを使ったら、ほとんど何でも捕ることができます。その訓練コースに出て、いつの日かそういう船の責任を持つことができるようになって欲しいと、先生は皆さんに願っているのです。
我々はマグロ漁のために開発した「グッド・ゴー」船を三百隻造る計画でいます。これもやはり、多目的用スピード船なのです。それと同時に、我々はすでに三十隻のスターン・トロール船を造り始めています。そして次のような組織造りをします。つまり十地区がそれぞれ十隻の船を受け取り、各々の地区でこれらの船の維持に責任を持つ人を訓練します。それから船を学校の代わりに使って、海について若者達に教えます。さらに船を引っ張ったり維持したりするために、各々の船に一台のトレーラーを付け、各地区に一台のバンを備えます。それが皆さんに与えられる基本的な設備となります。最終的には各々の地区が、一隻のスターン・トロール船を受け取るべきです。
来年の夏、マグロ釣りの季節がやって来たら、我々はグロースターにこれらの船を全部集め、漁開始に備えます。来年は我々は海上に泊まります。そして母船、すなわち供給舟を準備して、そこから食料とか夕食をもらうことができます。嵐が来る時だけ丘に戻ります。嵐が静まったならば、すぐにまた話の上に出ます。我々はそういった訓練プログラムを開発します。それからアメリカの人々は、我々のメッセージを受け取り始めることになるでしょう。どれほど我々が真剣であるか、彼らは知るようになるでしょう。
一つの問題点は、一年以内にどうやってそれらの船を造るかです。我々は三十の教会センターを持ち、各センターが十隻の船を持つべきです。つまりアメリカ全部で三百隻の船です。そして各オーシャン・チャーチのセンターは、教会として機能すべきであり、各々の船も教会となります。だから我々は「船の面会(ボート・チャーチ)」を持つことになります。陸上のセンターは、これらの船のためのセンターです。それはちょうど、州のセンターのようなもので、その指揮の下に、船という小さなセンターを持つことになります。ここグロースターの湾に三百隻全部を集めて出発するということが皆さんには想像できますか。我々が持つ礼拝のことを想像してみてください。同じように皆さんの地区においても、十隻が一斉に出発して海上で集まって朝拝を行います。その後に漁に出かけます。それから、夕方帰ってきたら陸の上で礼拝をします。そのスケジュールを毎日、実行します。三十のセンターが開かれたらすぐに、漁港再興のために六十万ドル相当以上の船舶が投資されようとしているというニュースを、我々は流す計画です。
こういう活動に関心を持つ人なら誰でも、いろいろな我々の企画から大きな利益を得ることができます。我々は彼らから何も求めないで、魚の捕り方を教えることができます。また原理も教えることができます。五十人か六十人の人に興味を持たせることができれば、スターン・トロール船を皆さんは扱うことができるようになります。ニュー・ホープ号は皆さんの訓練用ですが、スターン・トロール船はもっと難しいのです。
このようにして、皆さんは自分の生活基盤を確立することができます。そして皆さんが訓練した若者達の生計を立ててやります。その他の人達は欠員名簿に名前を載せておいて、訓練船ができあがったその時点で、各々の船に責任を持ってもらいます。各センター五十人は何ら問題ないでしょう。皆さんが必要としている船を、我々は年内に送ることができます。頭が良くていろいろな能力に秀でている人達は、訓練船を受け取ることができます。したがって皆さんも彼らを評価したり、推薦したりしなければなりません。
小さな船で訓練を受けた後、スターン・トロール船で漁に行くことができるようになります。それから魚を直接消費者に売ることができます。そのためにも我々は販売網を確立する必要があります。海に出たくない姉妹達は、戸別訪問して魚を売ることができます。朝出発して夕方帰って来るのです。
各地区ごとに三隻のトレーラーを備え、それを使って皆さんは自分の経済基盤を確立することができます。魚を捕ってそれを売ります。皆さんは自分の地区で何をやっても良いのです。霊的基盤ができたならば、自分達の地区、地方都市、そして自分達のメンバーのために具体的な計画を立てることができます。
間違いなく水産業は衰退しつつあります。市長やビジネスマン達が、自分達の町でこういう活動を見たならば、間違いなく皆さんを援助したい気持ちになるでしょう。皆さんは自分のやっていることを彼らに知らせなければならないのです。我々の小さな船はあらゆる目的に使用できます。例えば支援委員会という形で我々の船を提供し、沿岸警備隊の仕事を援助することもできます。このようにいろいろな社会奉仕活動のために船を提供することができます。こういうことを継続していけば、我々は本当の漁師つまり「天の海兵隊」のようなものを創り出すことになるでしょう。
我々は既に小さな船舶を持っているし、三十のセンターを間もなく設立します。それから販売網を確立します。ビジネスは教会の企画を援助することができるし、ビジネスを通して、皆さんは自らを支えることができます。我々は持っているものを全部活用するようになるのです。皆さんは自分の仕事をやりさえすれば良いのです。そして人々を連れて来て訓練し、皆さんの住んでいる社会を活気あるものにします。これが第一段階です。
Thursday Feb 22, 2024
御旨と海 第21話
Thursday Feb 22, 2024
Thursday Feb 22, 2024
アメリカの水産業の窮状
それから我々は水産業に目を向けました。皆さんも知っているように、漁業はかつてアメリカの主要産業の一つでした。しかし、過去二十年から三十年の間に、それは少しずつ衰退の途をたどっています。そして現在、自らの力では再びはい上がれないような段階まで落ち込んでいます。一方、アメリカの漁場は、少なくなりつつあるのでしょうか。そういうことはありません。事実、アメリカには世界の四大漁場のうち三つまでがあります。
ある種の魚が減少しかかっているという問題はあります。しかし、利用できる種類はまだまだたくさんあり、それに味も良いのです。ただ問題なのは、市場であまり人気がないということです。しかしこの状態は変えることができます。政府はこういうことは知っているけれども、目下お手上げの状態に近いのです。特に漁師達が海に出て行きたくないと思っている場合にはそうです。ではどうしたら良いのでしょうか。我々はこの問題を簡単に分析することができます。どうして、漁師達はやる気がないのでしょうか。彼らは数日間海に出て、一生懸命働きます。しかし帰って来ても、それをほとんどお金に変えることができません。売る所がありません。市場で売れない魚の種類がたくさんあります。卸売業者は長い間それを利用してきました。もし売れなければ、釣った魚を海に捨てるしかないことを知っている卸売業者達は、非常に安い値段を漁師達に押しつけてきました。
水産業には安定した収入は保証されていません。漁師達は、ある時には十分な魚を捕ることができるけれども、そうでない場合も多いのです。だから漁師の数は限られています。誰もが漁師になれるわけではありません。それに海上での生活はとても厳しいのです。漁師達は一度漁師をやめると、決して再びその仕事には戻ってきません。他の仕事には就くけども、もう一度漁師になろうとはしません。あまりにも厳しすぎるからです。すでに五十パーセントに近い人々が漁師をやめました。彼らは再び戻ってくることはないでしょう。
水産業にはまた別の問題があります。それは妻達です。漁師達は一週間、二週間あるいは一カ月の間、ずっと漁に出ています。そしてこういうことが一年中続きます。多くの女性達が、一年の大半を一人で過ごさなければなりません。そういう生活に耐えきれなくなり去っていきます。このために漁師達はやる気をなくしてしまいます。漁に出て行く生活は厳しいけれども、家庭さえしっかりしていれば耐えることができます。
漁師達は一生懸命働いて魚を釣るけれども、、それが良い値段になるという保証はありません。漁の保管があまりよくないことや、市場にたくさんの魚が既にあふれているために、彼らの懐に入るものが何もないことさえあります。あるいはある種の魚は捕れても、それは市場では人気がなかったりします。あまりたくさんの魚の種類が知られていないアメリカにおいては特にそうです。それに市場の予想は全く不可能です。ある種の魚は捕れても、それが売れなかったりします。それと共に、海で働いている間、家族が待っていてくれるという確信が彼らにはありません。多くの男達にとって、それはあまりにも苛酷すぎるのです。
我々にとって、それを解決する方法は簡単です。これら三つの問題を乗り越えることができれば、皆さんはこの大変素晴らしいビジネスに加わることができます。誰でもそこまでは分かっているのですが、この三つの問題を乗り越えることができません。そこで考えてみなさい。我々が自分で船を造り、それから魚を釣る、そしてその魚をやはり自分達で加工して売ります。最後に残ったものを外国に輸出します。そうすればどんな魚を捕ろうとも直接売ることができます。もしこの点が解決されれば、我々のビジネスも成長することができます。魚を捕り尽くしてしまうのではないかと皆さんは心配するかも知れませんが、学者はこの点について研究しており、相当の数の魚が捕られても、種が絶滅することはないということを知っています。言い換えれば、皆さんがある量を捕ったとしても、魚の方は毎年毎年繁殖を続けることができるということです。まだたくさんの魚がいます。我々は漁、加工、販売そして輸出の面において一番になるんだという決意をしなければなりません。これが我々の功績になるでしょう。
皆さんもいつの日かこの分野でビジネスを始めることになるかも知れないけれども、まず最初にしなければならない事は海になじむことです。ビジネスはその次です。良いビジネスをするために要求される性相がまず第一です。皆さんは長い間、海に出ていません。一度も出たことがない人もいると思います。だから、たとえそのアイデアに同感し燃えているとしても、皆さんは海につにて知らなければなりません。それが実際どういうものであるかを知らねければなりません。それが海上七十日間の、この夏期訓練の目的です。先生は自らこの企画をか開拓し完成させてきましたが、皆さんが受け継ぐことができる基盤を造るのに七年もかかったことになります。今年は既にやり方の基準というものが確立しているので、皆さんはただそれを覚えて実践するだけで良いのです。それは情熱をかきたてると同時に、やりがいのある仕事です。先生はマグロ釣りに最も適した船をテザインすることによって、最初からこの企画を支援してきました。皆さんも知っているように、我々は最初「メイコ(Mako)」と呼ばれる、マグロ釣りに最も適した船だと市場で評価されている船を買いました。しかし先生はその船には多くの欠点があることにすぐ気づいて、根本的にテザインを直し、現在、人々が使っているよりもはるかに優れた船を開発しました。
マグロの役割
過去数年間のうおの値段は、信じられないほど低いものでした。時には漁師達は魚を海に捨てました。水産業を安定させるためには魚の値が上がる必要がありました。一ポンド十セントに過ぎなかった値段が上がっていったわけですが、その原因の一つを作ったのが我々だったのです。先生が五年前にここにやって来た頃、人々はそんなことを気にもかけず、ただ海に投げ捨てていました。考えられないことですね。毎年着実に値が上昇し、今年は二㌦五十セントまで上がりました。そして来年は一ポンド少なくとも三ドル五十セントにまでなるでしょう。我々は自分達の財源を使っているのであり、その額はもっともっと増えると思われます。これは困ったことなんですね。しかし、将来のためにそうしなければなりません。今、皆さんのやるべきことはマグロを捕ることです。それは皆さんにとって良い訓練です。しかしもっと重要なことは、それが漁師達のためになるというのです。
マグロの価値は寿司になります。皆さんは新鮮なものを配達しなければなりません。新鮮なものは配達する限り、それを拒む日本レストランは一軒もありません。彼らは最高の質の新鮮なマグロに対して、最高の値段を払うでしょう。日本人はマグロの価値が分かります。だから漁師達は新鮮なマグロに対して、それ相応の支払いを受けるべきです。先生が漁に出るまでは、漁師達はマグロから何の利益も得ていませんでしたが、それが今変わりつつあります。ここでマグロを扱っている会社は全部、その背後に日本の会社を持っています。つまり、本当の買い手は日本にいるということなのです。お金は彼らのポケツトから出ているのです。
もし我々が値段をつり上げれば、日本人達は日本へ戻らなければなりません。そして彼らは皆に「レバレンド・ムーンのせいで、値段があまりにも高くなったので、マグロを買うのを諦めなければならなかったんだ」と言うことになります。それから「レバレンド・ムーンはグロースターの全水産業を乗っ取ろうとしています」というニュースが、一夜のうちに日本全国に広がることになるでしょう。そういう心理的な影響を与えることになります。いずれにせよ、グロースターで何が行われているのかは日本人達には何も分かりません。
一ポンドにつき三ドル五十セントが、あるいはそれ以上の値段で魚を扱える限り、我々はそれを買ってそれを売ることになるでしょう。それから我々は基盤を造り始めることができます。分かりますか。マグロの値段が上がって安定すれば、他の魚の値段も上昇します。何年か前にはタラ・ニシンあるいはそういう種類の魚の一ポンドあたりの値段は、五十セントから六十セントに過ぎませんでした。その頃のマグロの値段もただ同然だったのです。しかし現在、マグロの値段が上昇しているので、これらの魚の値段も同様に上がるべきです。目下、我々は新鮮な冷凍ニシンに、一ポンドについて十セントしか払っていません。
マグロに起きたことと同じことが、これらの魚についても起きるはずです。これらの魚の値段を一ポンドにつき一ドル五十セントに引き上げた後、市場で売るようにしたらどうでしょうか。マグロを基準設定の道具として用いるのです。マグロの値段を安定化させることによって、普通の魚の値段が上昇することになります。そうすれば、どういう魚を捕ろうともそれは間違いなく消費されます。つまり、売るという確信を我々は持つことができます。このようにして、我々は基盤を下から上まで造り上げるのです。
「レバレンド・ムーンは魚の値段を上昇させ、市場を安定させ、我々の将来のために販売網を拡大していくれた。本当に我々のために貢献してくれたんだ」と、いつの日か漁師達が皆一斉にそう言うべきです。彼らは自分達の将来が明るきものになりつつあるということを知るべきです。
Thursday Feb 22, 2024
御旨と海 第20話
Thursday Feb 22, 2024
Thursday Feb 22, 2024
出発の時は今
四年前、この家の隣は十四エーカーの土地を買ったのです、我々はこのあたりで最大の土地所有者の一人に入りました。だから人々は興奮しているのかも知れません。しかし我々は、何ら非難を受けるようなことはしていません。我々はここに海洋大学を創るつもりです。そして時は熟しています。アメリカは長い間それを必要としてきました。だから人々は何も文句は言えません。まあ、そのうち分かるでしょう。
先生の頭の中は、しなければならないことで一杯なのです。皆さんは先生の荷を軽くすることができますか。我々には造れない船というものはありません。鋼船の船、もう造りました。木船、それも既に造りました。ファイバー・グラスの船、それも既に造ったのです。皆さんの言うものなら何でも、数カ月あれば造ることができます。工場をたくさん造れば造るほど、それを運営する人がますますたくさん必要になってきます。それをするのは皆さんなのです。そのように皆さんは考え始めなければなりません。計画を立て、それを実行に移します。工場を買い、給料を支払い、うまく運営し、そして周りの誰よりも高い基準にそれを引き上げます。初めからそのようにするのは、皆さんには難しいかも知れないけれど、皆さんは決して失敗しません。皆さんのするべきことはひとえに、周りにいる人達を育てることです。特別の天才に手伝ってもらう必要はありません。皆さんのための基盤も既に備えられています。皆さんは何百人という人を連れて来る必要はありませんが、確かに何百万人という人を連れて来ることができます。二、三年たったら皆さんにもその方法が分かるでしょう。皆さんがもしやる気を失くさず、依然と何か心に引っ掛かるものがあって自らを投入しないとしたら、我々はこういう計画をすべて諦めるべきですか。最初のレベルまで戻って、二十年前にやっていたような伝道をするのですか。それとも先生はもう一度最初から、先生一人で始めなければならないのですか。
それでは誰が人を連れてくるのですか。今、皆さんは自分の家族の心配をしなくてはもよいと言っても、先生は何も皆さんを否定しているわけではありません。しばらくの間、先生と共に考えて欲しいのです。皆さんは祝福をされれば、家庭を始めてから一年以内に多くの人が子供を産みます。三年以内に多くの人が二人の子供を持つことになります。五年以内には、多くの人が三人の子供を持つようになります。そして多くの家庭が五人、つまり父母と二、三人の子供からなるようになります。皆さんは彼らをどうやって食べさせていくのですか。分かりますか。今、立ち上がって走り出さなければならないことが分かりますね。国全体の基盤について心配する必要はありません。自分のことをやるのです。ここ三年から五年のうちに、皆さんは走り始めるべきてす。それと同時に、先生は自分の責任分担を行います。皆さんが人々を連れて来れば、自分の家族のためだめでなく、将来の数多くの家庭のためにも基盤を築くことになります。この点が皆さんに分からなければなりません。。
一人、二人の子供だけならば、それほど変化もなくやっていけますが、子供が三人できたならば、いろいろ考えなければなりません。医療費、その他の出費が莫大なものとなります。子供を育てるにはお金がかかりますが、皆さんには養育する義務があります。皆さんは神学校を卒業しないからといって頭でっかちになり、苦労の多い仕事を避けるようになるならば、いずれ後悔することになります。
それでは先生が皆さんを追い出し「これは皆さんの領域だ。皆さんはそれと生死を共にしなければならない」と言うべきではありませんか。先生は、三十代の初めに過ぎない皆さんを急ぎ立てて、御旨をやらせるべきではないでしょうか。いい年齢ですね。十年たてば、もっと多くの若者達が教会にやって来て、皆さんに一体何をやったのかとたずねることになるでしょう。その時皆さんは何と言うのですか。「私は統一神学校を卒業したんだけれでも、荷が重すぎたので前線には出なかった」そう言うのですか。
先生の心はせき立てられているのです。ちゅうちょすればするほど皆さんの荷は重くなり、ついには全く身動きが取れなくなります。今最低の場所から活動を始めなさい。そしてそれに心を悩ませてはなりません。皆さんはその場をすぐに抜け出すことができます。先生の気持ちが分かりますか。どうして先生が、突然、ほとんど何の前ぶれもなく、皆さんをここに呼んだか分かりますか。どうして神学校卒業生を全員呼んだか分かりますか。皆さんには伝道の使命が与えられましたが、それが難しかったのですね。どこで皆さんは働くつもりなのですか。どういう地位を皆さんはこなせるのですか。それができないならば、一体皆さんには何ができるのですか。新しい分野を皆さんに与えようと先生は考えています。皆さんは今までと同じようにやっていたいのですか。今まで通りやっていれば、長い間座り続けていれば、皆さんは滅んでしまうでしょう。今まで皆さんは何の行動も起こしませんでした。そして数年が経過しました。皆さんはやろうとしたかも知れないけれど、何の改善も見られませんでした。
だから今残された道は、何か皆さんのできるのをやってみるということです。もし神学校に行かず、貴重な二年間を伝道に用いていたならば、皆さんは何人のメンバーを増やしていたでしょうか。今まで皆さんは上層階級の人達と付き合って来たけれども、他にもいろいろやることがあります。いずれにせよ、皆さんは神学校を卒業したのだから、その知識を何とか使わなければなりません。
新しい仕事をするように言われたならば、皆さんはそれに反対しますか。何をやろうとも全身全霊をそこに注ぎ、何らこの実績を上げるのだと決意していないのですか。我々の目的はここアメリカのみならず、宣教師のいる国々の基準をも高めることにあります。だから、我々のアイディアを何か実質的なもので支持しなければなりません。
先生は廃品回収のビジネスについて真剣に考えました。まず要らなくなった金属を集め、それを再生します。その後、同じことを紙とか他の製品でも行います。こういうものを再生するには大きな工場を作らなければなりません。しかし、この分野を調べていくにつれて、入り込むのが非常に難しいということが分かりました。マフィアが支配していたからです。不必要な犠牲を払わなければならなくなるので、それは良い考えとは言えませんでした。それよりももっと良いものを我々はすることができます。