Episodes
Wednesday Feb 07, 2024
御旨と海 第7話
Wednesday Feb 07, 2024
Wednesday Feb 07, 2024
オーシャン・チャーチの設立
1980年10月 1日 モーニング・ガーデン
敬礼の意味
時々皆さんは私達の教会の習慣、例えば敬礼などを不思議に思うでしょう。「どうして我々はこのようにするのだろう」とひとり言を言うかも知れません。それは世界のあらゆる所で、何千年もの間の習慣になっているのだけれども、その詳しい説明を聞けば、なぜ私達も敬礼するのか、もっと容易に理解できるでしょう。まず第一に、それは極めて象徴的な行為なのです。皆さんが四肢を用いて敬礼するということは、皆さんが四位基台の上に立っていることを意味しています。この敬礼も正しい主体、対象関係を表しています。つまり敬礼することにより、皆さんは高い所から低い所へ移動しますが、これは天と地の縦的関係を象徴しているからです。
敬礼するためには、皆さんは緊張せずに自然の姿勢で立ち、一方の足をもう一方の足の少し前に出します。右足は男を象徴し、左足は女を象徴します。右足が左足よりも少し前に出ます。これも男が主体で、女が対象である関係を象徴しています。敬礼することによって体のあらゆる部分が一カ所に近づいて来ます。これは四位基台が、どのようにして一つになるかを表しているのですね。
頭は神様を象徴し、両腕は男と女、そしてその関係を表します。両足は地上を代表します。だから、私達が両腕を上げて頭に触れる時、これは主体と対象が互いに一つになり、さらに神様とも一つとなり、それから下がって来て地上と一つになることを示しています。顔さえも、この全体の関係を象徴しています。両眼は神様を、鼻は男と女(一つだけれども二つの部分からなっている)を、そして口は地上をそれぞれ象徴しています。両眼は物を見ます。これは天を表しています。胴体つまり体は、宇宙を象徴しています。
言い換えると、宇宙は四位関係の基台の上に立っていることになります。このようにして神様、ならびに神様を代表する人々に尊敬の意を示し、挨拶をすることは大変意に適っています。韓国にはこの習慣が何千年もの間続いています。しかし、私達がこれを行うのは韓国の習慣だからという理由のためではなく、それが原理に一致しているからなのです。このように子供達が毎日、毎朝、両親に挨拶します。
皆さんが子供達を、特に母胎内にいる時の子供達を見れば分かることですが、彼らは自分達の指を握り締め、拳をつくっています。どうしてでしょうか。親指は神様を、そして他の指はそれを取り巻く四位基台を象徴します。もし皆さんがそれがそれを見て、体がどれほどまでに宇宙のあらゆるものを反映しているかに気がつくなら、世界各国でなされているあらゆる挨拶の中で、この挨拶が最も包括的で、最も意味深いものでということが分かるでしょう。我々が神様の前で、またお互いの前で一体何者であるかといことを、とても意味深いやり方で私達に思い出させてくれるので、この挨拶が敬意を表す最も正しいやり方です。皆さんは自分達の教会とか、皆さんが働いているミッションの場所とかで、日曜日の敬礼式をちゃんとやっていますか。毎週、毎月、そして毎年行うということ、これも大変重要なことですね。その場所に、男とその妻(祝福されていれば)は、東の方向に敬礼すべきですね。それは太陽が昇る方向だし、さらに神様を象徴しているからですね。敬礼できる方向としては、もう一つ北があります。それは最も高い真の北極がその方向にあるからです。さらに歴史を通して人類の道しるべとなっている北極星も北の空にあります。
歴史の最初の種子
歴史には数多くの文明が存在しました。北の文明は現在では共産主義社会です。分かりますか。現在共産主義は多くの国に広がって、またまさに世界を征服せんとしています。それが共産主義者達のもくろみであり、かつ彼らはそれをやる実力を持っています。これはサタンの最後の仕事なんですね。しかし、春が来れば、最も遠い北極ですら氷解しなければなりません。統一主義とは何でしょう。それは新しい文明の始まりです。簡単に説明しましょう。古代文明は、エジプトのような熱帯地方にありました。古代文明は暑い所から始まりました。だから「夏」の文明と呼ぶことができます。今日、ヨーロッパのように、それらの時代から発生した温帯から寒帯にかけての文明があります。それらは「秋」の文明と呼ぶことができます。秋になれば葉が木から落ち始めます。同様に、これらの文明が過去の偉大さにもかかわらず、衰退しつつあるのを私達は知っています。木はその葉を失い、裸の枝だけが残り、その他はすべて落ちてしまっています。その後、北から冷たい冬の文明、共産主義が広がり、秋の文明がそれに吸収されるでしょう。以前の状態のままでいることはできないのです。冷たいのは無慈悲です。共産主義は無慈悲です。それが一旦介入すると決めたら、とことんまで介入します。その前に立ちふさがるものは何でも、完全に排除してしまいます。この点から見て、私達にはまだ「春」の文明は訪れていないと確信を持って言うこうができます。人類は元来、春から始まるはずであったということを皆さんは知るべきです。私達は歴史を振り返ってみて、文明に春は一度もなかったことを知っています。だから恐らく、現在が真の愛の始まりであり、真の愛の結実が初めて隆盛を極める時でしょう。
もし我々が春から出発して夏、秋、冬へと発展して行ったならば、その実は最初の種子から生長したことでしょう。しかし最初の種は植えられなかったので、冬が来たら何も残りませんでした。もし種が植えられていれば、それは冬の間深い所へ深い所へと潜り、次の春にはさらに大きくなって出て来ます。しかし最初の種がなければ、その実は死んでしまい、次の春には何も残らなくなってしまいます。
もし冬を生き抜くつもりであれば、厳しい寒さに生き残るつもりならば、皆さんは種をもっていなければなりません。堕落人間の歴史は最初の種子から始まりませんでした。神様は新しい歴史を始め、今度はそこに自らの種子を植えなければなりません。ではその種子はどういう種子であるべきですか。それは最も強靭で、堅固でなければなりません。もし皆さんがそのような者であれば、最も厳しい冬が来る前に植えられたとしても、その冷たさは皆さんを破壊することはないでしょう。皆さんはその冷たさによって割られてしまうことなく、春が来たら、皆さんは花を咲かせ始めるでしょう。
Wednesday Feb 07, 2024
御旨と海 第6話
Wednesday Feb 07, 2024
Wednesday Feb 07, 2024
七年間、先生は海に出かけ、そこで朝早くから夜遅くまで祈ってきました。皆さんは統一教会員として海に注意を向けざるを得ません。皆さんは統一教会に入る前に海について考えたことがありましたか。皆さんは海について考える時、映画の「ジョーズ」を思い出ます。そうですね。今や皆さんは鮫が皆さんを食料とすると考える代わりに、皆さんが世界の人々の腹を満たすために鮫を利用することを考えることができます。それが長い間の先生の目標です。
これをやりたくない者、手を挙げなさい。来年以降、我々は六カ月間の海上修練会を行います。これを終了すれば、皆さんはマグロ釣り世界一周旅行を行ないます。韓国にすら船で行くことになります。我々には無線があるから、一隻の船の旗艦が全世界の私達の船に命令を出し、方向を指示することもできます。
将来、共産主義の脅威がなくなれば、戦争ももはやなくなることでしょう。海軍のあらゆる船はスクラップされる代わりに、平和目的のために母船の形で我々が利用できます。海洋資源を運搬する船隊を彼らは提供できます。空母は浮き島のようなもので、何の心配もなく何千マイルも運航できます。先生は各海洋に一隻、あるいは大きな海洋には二隻の空母を用意するつもりです。それから飛行機を手に入れ、空母を飛行場として使うこともできます。皆さんはその船隊に入って船長になりたいとは思いませんか。
普通のアメリカ人達は魚の臭いが嫌いで、魚の話をすると頭を横に振ります。しかしもう皆さんはそうではないですね。先生はこれらのことを考えているだけではなく、もう既に始めています。姉妹達、皆さんの筋肉を先生に見せてごらん。ああ、たいしたことないですね。先生はたくさんの女性船長を訓練したいと思っています。皆さんはまたチャーミングな女性的な笑いを持っているけれども、男性のように強靭に行動するようになります。姉妹達は海での体験に基づいて、文学の傑作を作り出すことになります。それが先生の考えです。
もし皆さんの夫がこういう夢を抱くとすれば、皆さんは幸福な女性ですか。その目標に到達するには数多くの惨めな経験を経なければなりません。それがとっても難しいことだからです。皆さんは甘さを味わうためにまず苦しさを経験しなければなりません。先生は元気のある世界中の男女達を動員して、彼らをこの目標の限界点にまで連れていきたいと考えています。政府や宗教団体が私達を迫害するだろうということを先生は知っています。しかし、地上天国を創るための代替計画をいつも先生は持っているのです。「もし人が私を好きでないならば、私はまず海上に天国を建設し、その後それを陸上に運ぼう」と先生はいつも考えてきました。
ここ十年間で先生は真っ黒になりました。先生の目標は女性がどの黒人よりも黒くなることです。それから白人の女性が何と言うか見たいと思うし、黒人の夫を持った母親がどんな反応をするか先生は観察しています。お母様が「お父様、黒い肌のあなたはとてもハンサムです。私は前よりももっとあなたを愛しています」と言うのを先生は知っています。お母様は夏には黒い夫を持ち、冬には白い夫を持ちます。
先生の話は「アベルの道」のはずでしたが「マグロの道」になってしまいました。ところでマグロの道がちゃんと実行されれば間違いなく、皆さんはアベルの役割に到達します。先生はアメリカに着いた時、手には何も持っていなかったのですが、二、三年で大きな基盤を打ち建てました。アラスカで何が起きているのか、皆さんは知っていますか。最も進歩した水産物加工工場がそこに造られています。政府すら驚いているのです。私達の工場がとても模範的なので、今では人々はアラスカ・シー・フード・インダストリーを指導してくれるように先生に依頼しています。私達はアラバマに全長三百フィートの巨大な船を造れる造船所を持っています。その一つだけでも数百万ドルします。それらの船の船長として、皆さんは出かけたくはありませんか。
マグロの値段は、日本へ輸送すれば、通常アメリカの二十倍になります。そうするためには新鮮でなければいけません。そのために、先生はマグロの輸送方法を研究し、今ではそれを行うことができるし、他の魚にも同様にその方法が使えます。先生はその門を開きました。
最低三人の霊の子を持っている者なら誰でもボストンへ来ることができます。多分皆さんの三分の一が、海での経験一日目にしてその熱意を失ってしまうと先生は思っています。皆さんはトイレで過ごす時間の方が長くなるでしょう。ただ座っているだけでなく、その上にもたれかかってね。それでもいいですか。それはこの世で最も興奮を呼ぶドラマであり、また喜劇でもあります。面白いことには、海にいると度々トイレに行くことになるかもしれないけれど、陸上に戻るや否や元気になり、本当に空腹を感じます。時には、口から吐くものに心を奪われて、排便がその反対側でされるものだというのを忘れてしまう人もいるのです。統一教会は本当に目立つ団体です。皆さんはそれを誇りにすると思います。皆さんも先生のように黒い肌を持ちたくはありませんか。
海の上では、陸の上にいる時のように良い食事をしたいとは思わないですね。皆さんは生魚だけを食べるけれども、それは間違いなく新鮮です。それをただ醤油に浸して食べます。さて、先生がどうして七年もの間、夏中ずっと海で生活し、なぜマグロがそんなに重要なのか、皆さんにも分かったはずです。それが摂理に直結していることが皆さんには分かりました。だからそれも祈りの中に入れるのです。
グロースターにおけるマグロのシーズンは、たまたま夏休みのちょうど真ん中にやってきます。ということは世界中の人がこられるということです。先生が買った地所はマグロ釣りトーナメントの本部です。皆さんはそこが良い印象を与える所であってほしいですか。そこは三十の寝室があるし、この館は夏だけでなく、年中使われることになるでしょう。有名な教授達もそこで行われる修練会にやってくるでしょう。
我々は夏期予算を既に全部使ってしまいました。だから何か食べたければ、砂を食べるか、マグロを釣りに行くかしなさいと先生は食口達に言いました。今幹部達が一生懸命マグロ釣りをしているので、彼らも前進できます。マグロ釣りは先生にとって休暇ではありません。それは戦争です。先生は夜せいぜい二、三時間しか寝ません。若者達はいつも居眠りをするし、先生の運転手もいつも車の中で眠ります。しかし先生は船の中では決して眠りません。誰も先生のペースについていけないので、神様が先生を見たら「君は特別なんだ」と言わざるを得ません。キリスト教の牧師達は自分達の名誉や将来について大きな関心を抱いているかもしれないけれど、先生は世界の救済や、どうしたら世界の人々に食物を与えることができるかとか、どのようにしてこの国を援助できるかということについて気違いになっています。それが先生が毎日考えていることです。夏には皆さんの顔は日焼けして黒くなり、使命のために献身している強靭な男性、女性の容貌をしているべきです。皆さんはこの困難なミッションが好きですか。皆さんの「ありがとう」はあまり強くありませんね。しかしながら、今日は素晴らしい、マグロ釣りには最高の日です。マグロは海のアベルだから、これは今日の最初のトピックからそれほど離れていないですね。皆さんは将来の先生のいろいろなビジョンについて、そして魚釣りの何たるかについて学びました。皆さんに神様の祝福がありますように。
Wednesday Feb 07, 2024
御旨と海 第5話
Wednesday Feb 07, 2024
Wednesday Feb 07, 2024
世界の豊かなある部分から飢餓に苦しむある別の部分へ輸送され得る多くの物資があります。だから先生はIRFFを作りました。アメリカの会社は時々余剰生産物を持っています。それは貯蔵しなければいけないし、と同時にそれについて会社は税金を払わなければならないので重荷になっています。理由は何であれ、多くの場合彼らはこれらの古い生産物を売却できずにジレンマに陥っています。しばしば彼らは献品としてある団体にその物資を喜んで与えるけれども、今日教会ですら、それらを取り扱う力量を持っていないのです。そんなに多くの物資をどうすればいいのか分からないのです。しかし我々は余剰商品を受け入れる基盤と、加えて一つの大きな港から別の港へそれを輸送する船舶も造ったので、そういう必要性を満たすことができるのです。
これはとてつもない意味を含んでいます。国民の福祉に関心を持つ政府ならどこでも、我々と友好関係を結ぶでしょう。我々が彼らを助ける能力を十分持っているからです。これを実行するためには、我々はちゃんと訓練され、技術を身に着けた人材が必要です。我々はどこで人々を訓練できるだろうか。先生は、我々の船のうち二百隻を、一隻に三人ずつ乗せてアメリカの沿岸に配置したいと考えています。ということは六百人ですね。三年間継続すれば三人は必要でなくなります。一人でそれができます。こういうシステムは速やかに拡張できます。
小さな船で経験を積んだ若者達はもっと大きな船を扱いたいと思うようになるでしょう。約十六年で、全員が大きな船の訓練と経験を積んだ船長になることができます。我々は政府のローンを受け、もっと多くの漁船を造り、経験のある船長を各船に割り当てることができます。それから彼らの使命は、必要とされている特定の魚を釣ることになるでしょう。
冷凍室は水産業にとって大きな問題点です。だから先生は、冷凍室を必要としない乾燥魚粉を作る技術を調査しています。何百万トンというものが空気中の袋の中に蓄えられることができます。我々はいろいろな魚の粉末を開発し、複合ビタミンのようにそれらを配合します。この粉末は小麦粉や澱粉の使い過ぎを補うために、毎日料理で使うことができます。皆さんは魚粉を使った栄養価の高い新しい料理の料理法を生み出すこともできるのです。
先生は魚粉パンと小麦粉パンを比較テストするつもりでいます。一度味わってみれば、どちらの方がよいか、人をわざわざ説得する必要はありません。最も良いテスト方法は子供達にそれを与えることです。彼らはとても正直だからです。彼らは全員、魚のパンの方を取ると先生は確信しています。ノルウェーには既に魚粉会社が造られており、メンバーの一人がそれを詳細に研究しています。現在の問題点は魚を捕ることではなくて、腐る前にそれをどうやって販売するかです。我々はその解決にも力を注いでいます。
我々は魚を貯蔵することができるので、心配せずにできるだけ多くの魚を捕ります。既に我々は他の誰よりも多くのマグロを釣っています。私達の購買力には制限がないので、漁師達は釣れたものを我々の所に持ってきます。だから我々は水産業に物凄い刺激を与えることができます。先生は造船から始まって全システムを作り上げて来ました。船を造った後、魚を捕り、市場用にそれを加工し、それから配給のネット・ワークを用います。これは立案の段階の話ではありません。先生は既にそれを行いました。
これらのアイデアは全部、何年も前に先生が考えたことです。そしてどこから始めるかということ、つまりマグロ釣りから始めるということを先生は知っていました。それが魚釣りの精神で人を訓練する真髄だからです。先生はそれを七年間やっています。さらに先生がこの道を追求するもう一つの理由は、世界の人々を満たす陸資源がもうすぐ不足するからです。陸地の大きさには限界があります。そしてそれは何年もの間に貧しくなっています。しかし海には限りがありません。陸上に生育する植物を全部食べることはできないけれど、海から取れるものは何でも食べることができます。そしてそれらはすべて体に良いのです。
動物の飼料は海から取れます。海草をちゃんと加工すれば、それには莫大な栄養が含まれています。さらに自然に生育した魚を捕るだけでなく、我々は養殖も行います。普通は子牛一頭は十分生育した牝牛の五分の一の値段です。一方マグロは莫大な繁殖能力を持っています。一本のマグロは十五万の卵を産みます。小さな一つの卵あたり、一本のマグロの五分の一の値段を支払う必要があるでしょうか。マグロ養殖は既に実験段階に入っています。ほとんどのマグロの稚魚は他の魚に食べられてしまうけれど、保護された場合にはそれは速やかに成長します。マグロの養殖の将来性は大きいのです。
先生はこの巨大な霊的運動の創始者ですが、さらにこの外的世界の将来の問題、解決の基礎も築いています。これは将来の食糧生産と世界の飢餓問題解決の基礎であることを先生は知っています。ある環境保護主義者達は先生に向かって「レバレンド・ムーン、どうしてあなたはいつも、マグロを殺しているのですか」と聞くかもしれません。先生の答えは「人々が死に絶えるかもしれないのに、あなたはどうしてマグロの心配ができるのですか。私は将来そういうことが起こらないようにしたい」ということです。別の観点から言えば、先生はマグロを供え物だと考えているのです。そして先生は神様へそれを捧げる大祭司の立場にあります。先生は人類のための犠牲としてマグロを見るので、自分の捕ったマグロは滅多に食べません。旧約聖書では祭司達が屠殺をし、祭壇上で燔祭を捧げ、血が流されます。
近い将来におけるもう一つの健康食として、魚とか穀物、野菜のような生ものを食べるようになるでしょう。医学的に言って、生の食料の方がより多くのエネルギーを与えるというのは本当です。魚粉は皆さんが必要とする栄養素のほぼ全部を含んでいるので、多くのことを解決することになります。魚粉入りの袋を持って皆さんは世界のどこへでも旅行することができ、どこでも食べることができます。陸地は人間にとって完全に開拓されてしまっていますが、神様は海洋資源をほとんど未踏の状態で保存されています。(海には宝石用の石すらある)
今年、我々は先生が捕まえたマグロの尾ひれを保存し、その数を数えています。そして各州の教会が一つずつそれを持つことになるでしょう。人々はその尾ひれを見る時に、世界の食糧問題を解決する、将来の食物のメシアを見ているのだと感じることができるでしょう。先生が海について大変熱狂的だし、数多くの計画を立てているので、統一教会へ来る人は誰しも海へ注意を払わざるを得ません。皆さんも海へ行きたいですか。(はい)いつ皆さんは海にそのように熱狂的になったのですか。
Wednesday Feb 07, 2024
御旨と海 第4話
Wednesday Feb 07, 2024
Wednesday Feb 07, 2024
先生が船を造るなどとは誰も考えないだろうけど、我々の船が二十一世紀の船であるということが、皆さんには分かるでしょう。一旦我々の船がマグロ釣りで最高だったということがこのコンテストで証明されれば、その市場での売れ行きは相当なものになるでしょう。先生はいろいろなスタイルの長所と短所を知っています。デザインによって先生はそれを全部埋め合わせました。ヘンリー・マスターズは英国から来た我々の兄弟だけれども、先生は彼を直接指導して、この計画を完成させました。我々の船はマグロ釣りのトーナメントで賞を獲得するでしょう。まもなくそれが分かります。我々がグロースターにある地所を買うということは世界的なニュースになり、「ウォール・ストリート・ジャーナル」と「ニューヨーク・タイムズ」で報道されました。「タイムズ」はほとんど一頁をこれに割いていました。オーシャン・チャーチの船が世界マグロ釣りトーナメントで賞を獲得したということを報道関係者が知れば、それはニュースになるに違いありません。彼らは、一体いつ宗教指導者がこのような熱狂的な船舶デザイナーになったのだろうかと不思議に思うでしょう。
トーナメントに十万ドルを出すのは金を投げ捨てるようなものだと多くの人達が考えたけれども、それには特別の理由がありました。その賞は二十万ドル相当の宣伝になりました。ムーニー達を追い出そうと躍起になっていた人々は、グロースターで引き起こされている興奮の渦を見て、今では人目につくのを恐れています。トーナメントは七日間続き、その期間に最高の成績を上げた人が賞を獲得します。
このトーナメントはアメリカだけでなく、日本においても同様に興奮を引き起こす出来事ですね。日本人はマグロを良く食べる国民で、日本の大きなマグロ会社はグロースターに集まっています。彼らは自分達の中で最高の人達を送り、そこで起こることを良く観察しています。それらの主要水産会社はレバレンド・ムーンの船と人々が勝利を得ようとしているのを見て、将来、我々と取引せざるを得ないことを知るようになるでしょう。日本の大きな会社は政府によって支援されているけれども、我々は天によって支援されています。我々は彼らと競争して次の二、三年中には彼らを打ち負かします。
世界には四大漁場があります。そのうち一つはノルウェーにありますが、他の三つはアメリカ合衆国の周りにあります。一つはアラスカのベーリング海、もう一つはメキシコ湾、他の一つは東海岸特にグロースター近海にあります。二、三年前、アメリカ政府は外国船による沖合漁業に二百マイル以内の制限を設けました。外国政府はその二百マイル以内に入って漁をするために、あらゆる戦術を試みています。アメリカ政府によって独占されているこれらの漁場を使用するために、外交上の物凄いプレッシャーがありました。
しかし我々は外国人ではありません。日本の会社はレバレンド・ムーンがアメリカに基地を持っており、さらに彼と一緒に働いている多くの日本人がアメリカ人と結婚していることを知っています。彼らは自分達をアメリカと連結する唯一の存在が、我々であることに気付いています。我々は日本がアメリカと海産物の貿易をするにあたり、またその反対にアメリカが日本と海産物の貿易をするにあたり、最も良い橋渡しになりつつあります。
アメリカと日本の政府は激しい競争をしているけれども、我々の組織をリンクとして用いることによって我々はその悪い感情を和らげ、両国の利益のために働くことができます。先生は市場販売の戦術に関心を持っています。三菱と丸紅は多くの仲介業者を使わなければならず、各レベルで利益を持っていかれます。先生の戦術は、製品を仲介者を迂回して直接工場から小売り業者へ送ることです。そうすることによって製品を遥かに安価で消費者に提供できます。そういうわけで先生は、冷凍室付き改装車にした移動式海産物店を造りました。我々は魚を下ごしらえするのにたけています。日本人は特に魚のいろいろな料理法を知っています。我々が魚の下ごしらえをすれば、他の人達がすることはただ家でそれを楽しむだけです。多くのアメリカ人は魚の下ごしらえの仕方を知らないので、それを我々がやります。彼らはそれを食べるだけです。我々の移動式の店の外には何ブロックも続く列が並ぶことになります。一つのバンで十二のホーム・チャーチ区域に責任を持ち、その辺りの四千三百二十軒の家々に奉仕します。皆さんがやって来た時、人々が皆さんのことを良く知るようにするために、車には特別なテーマ・ソングと特別なサインを付けます。
さらに宴会用の新鮮かつ料理した魚を提供するシーフード・レストランのチェーン店を我々は始めます。もし二、三時間以内に百人あるいは二百人の人達に立派な食事を提供することができるという評判を得れば、次に大きなビジネスをすることができます。アメリカ人は赤肉をたくさん食べると健康に良くないということに気付きつつあるのです。ますます多くの人々が毎日の食事の中に海産物を含むようになります。海産物は遥かに健康的な蛋白質を提供します。
日本で市場販売するという先生の計画を実現し、全国を網羅するためには七千台のシー・フード車が必要になります。一旦それが作動し始めれば、MFTの二倍の実績を上げることになるでしょう。我々のAメンバーがフィッシュ・ビジネスで成功するのを見れば、BメンバーとCメンバーも自分達の仕事よりも、そっちの方をやりたいと思うようになります。一旦信頼できる収入を証明すれば、我々は信用で車を買うことができるし、銀行家達もムーニー達のやっているのを見れば彼ら自身も我々とビジネスをしたいと思うようになります。このビジネスで実績を上げる人なら誰でも、日米貿易においてもっと高いレベルにまで上がることになります。
我々は百台のバンを注文し、既に三十台が届いています。現在一台のバンにつき三人の食口が働いているけれども、六カ月経てば一台につき一人の割合で、もっと手を広げます。それが一台から三台、三台から九台、そして九台から二十七台へと拡大するのを先生は見たいのです。そうすれば三年後には、日本は七千台のバンを持つようになります。一年目の終わりに八百台持っていれば、三年目の終わりまでには、七千台よりも遥かに多くの数になります。それと全く同じシステムを我々はアメリカでも利用します。
ホーム・チャーチは市場販売計画と平行して発展するだろうから、人々へはサービスと同様、収入をも提供するようになり、このようにしてホーム・チャーチの摂理をします。このシステムに基づいて日本で訓練を受けた専門家達が全員アメリカに来て、この地にそのシステムを設置します。それと同時にフェローシップ団体を通して、我々はマグロ釣りに関心を抱いている金持ち達と友達になることができます。マグロ釣りトーナメントを通して、我々は彼らを一つのクラブの下に組織化し、それを全世界に広げることができます。マグロは世界を駆け巡るので、シーズンがグロースターで終わっても、それは他の所でまた始まります。もし我々が世界の五ヵ所でトーナメントをスポンサーすれば、賞金は五十万ドルです。その投資は何万人という知名人達を魅了することになるでしょう。彼らの船は一つのトーナメントからもう一つへと、大西洋をあるいは太平洋を渡ることができます。一旦この計画が勢いを得れば、政府はそれを支持せざるを得なくなり、必要な供給物を全部組織化するようになるでしょう。さらに、既に数多くの海洋施設が全世界にあるのだから、主要船舶がスポーツで釣りをしている人達に燃料を供給することのできるシステムを我々は作ります。クラブの影響が大きくなるにつれて、こういうこともすることができるようになります。
人々はレバレンド・ムーンが、健康的な海のスポーツを生みだしただけでなく、世界の人々を利する、貿易、商業ならびに良い食料を生んだという意味で、海の王者であるということを間違いなく知るようになるでしょう。最終的には、我々は自分の船を供給することのできる力量を持つようになります。トーナメントの船隊は、オイル・タンカーを伴って一つの海からもう一つの海へと移動するようになるでしょう。世界の主要団体は、世界的パブリシティーがとても大きいから参加したがるようになります。競争のためにグロースターへやって来る何万という船舶のことを想像してみなさい。彼らはその小さな海岸町に物凄い繁栄をもたらすことになります。これらの人々全員がどこかで食事をし、睡眠を取らねばならないし、生活用品を入手する必要があるので、経済的影響力は大変なものとなります。
Wednesday Feb 07, 2024
御旨と海 第3話
Wednesday Feb 07, 2024
Wednesday Feb 07, 2024
先生は男性世界のあらゆる種類のスポーツを経験してきたけれども、マグロとの格闘程に興奮したスポーツは他に知りません。皆さんはそれをやりたいと思いますか。誰でもそれができるというものではないのです。生まれついてそういった性質を持たなければなりません。しかし、女性達もそれに関心を持つことができます。先生はアメリカの水産業がもう一度どうしたら繁栄できるかをいつも研究しています。だから先生は、グロースターにいる時はいつでもアメリカの若者達に関心を持たせる方法について計画を練っているのです。
マグロのシーズンはスポーツ・フィッシングのオリンピックのようなものです。だから先生は記録破りのマグロ捕り漁師になろうと決意していました。しかし、最初のマグロを釣るのに二十二日間もかかりました。その期間、何度も餌に食い付いてきたけれど、経験不足のために皆逃がしてしまいました。餌に食い付いてきた時の興奮を考える時、魚を逃がした時の失望がどういうものか、皆さんは想像できるでしょう。それから精神を建て直し、前進を決意します。太陽が一日の終わりに沈み始めると、もう少しそこに残って餌にもう一度食い付かせるために、太陽に沈まないように命令したい気持ちにかられるのです。皆さんには先生がどんな気持ちか本当には分からないでしょう。もし皆さんが何かの仕事とか、問題に取り組む時、こういった精神を持っていれば皆さんにできないことは何もありません。たとえマグロを逃がしたとしても、捕まえるまで試み続けなければなりません。それがマグロ釣りなのです。
先生が最初、マグロ釣りを始めたばかりの時、人々は新米と言って先生のことを笑いました。「三年間見てみよ。その間に何が起こるか知るだろう」と先生は考えました。この三年の間に先生が次々に記録を破り続けたのを見て、すべての本職の漁師達は驚いてしまいました。現在では彼らは自分達の世界に衝撃を与えているこの「新米」に恐れを抱いています。あらゆる名誉をとってしまうこのムーニー達をどう扱ったらいいのかと彼らは心配しています。彼らは我々があらゆる記録を打ち立てるのを見るのが我慢できないので、我々を打ち負かすために朝もっと早く起きるようになってきました。彼らは先生が朝四時半に出かけることを発見したら、さっそく三十分もっと早く出かけるように決定しました。しかし長続きはしませんでした。第一日目の後、四時にやって来たのは数人に過ぎませんでした。その間に先生は朝三時半に出発するようになりました。彼らがそれよりも早く出かけるように決意した時には、先生は二時半に出発するようにしました。
そんなに早く出かければ普通四時間待たなければなりません。マグロは、彼らの時間でいい時間通りに朝食を取りに来るからです。今では人はムーニーを打ち負かそうとするのを諦めつつあります。彼らは一貫性とハードワークの点で、我々と競争することはできないと知っているのです。面白いことに、すべての船がアンカーを降ろして漁をしていたとしても、必ず最初はニュー・ホープ号の餌に食い付きます。昨日先生が行った時には、最初のマグロが餌に食い付くまで四分しかかかりませんでした。
皆さんはこういう話に興味がありますか。女性達はどうですか。もし興味があるならば、皆さんはその世界に入るためにマグロ捕りの漁師と結婚しなければなりません。マグロ釣りの味を知らない者達は人生の味を本当には分かっていません。マグロへの関心がとても大きい時には、関係する人達の数は少なくなりますか、それとも多くなりますか。マグロ釣りの精神を味わおうという本当に男性的な性格を持った人は、海がどんなに荒れていようとも毎日出かけたいと思います。これが海の男達の基本的な態度なのです。このスリルと興奮を知れば、たとえ船酔いしてもそれでも皆さんは出かけて行きます。マグロ釣りは水産業を学ぶ最善の道なのです。
人々はより小さな船で釣りに行くようになり始めましたが、毎年より大きなものを釣って来ます。彼らは前年の最高記録を打ち負かすことを自分達の目標にしています。グロースターではマグロのシーズンが来ると興奮が膨らみ始めます。最高のチャンピオンつまりニュー・ホープ号のレバレンド・ムーンが必ず来ることを彼らは知っているからです。それは善なる競争であり、若者達はその目標と記録に挑戦したいだろうと先生は思います。もし先生が彼らのために挑戦目標を設定するならば、アメリカの水産業はある程度将来性を持つでしょう。
今日、誰もその精神を持たないから、アメリカ水産業はほとんどストップしています。アメリカの女性達は特別魚の臭いが好きなわけでも、海の生活が好きなわけでもありません。海と魚に関心を持っている女性は変わった女性です。一旦マグロとの戦いが始まれば、そこには礼儀とか挨拶といった余裕はなくなります。チームが編成されなければならないし、忙しいのです。そういう時には、漁師は自分の父親すら怒鳴り付けます。マグロとの戦いの熱狂の中で、自分の夫から蹴られても何とも思わない女性はまれです。統一教会の女性達はどうなのですか。
先生は金儲けのために釣りをしているのではないことは確かです。どの方向にでも動ける基盤を私は既に持っています。先生の目標は記録を破り、世界へ向かって海への人間の精神を示すことです。毎年先生が記録を打ち立てているので、今では、それが偶然あるいはまぐれでなされたものではないということを人々は知っています。人々はその秘密を学びたいと思っているので、先生に親切にしようとしています。他の漁師達は双眼鏡を持ってニュー・ホープ号の後を追います。そして先生の餌にマグロが食い付くと、全員の目が先生に注がれます。マグロ釣りに関心のあるグロースターの誰でもが、ニュー・ホープ号について知っています。
我々はグロースターに何か永続するものを確立したいと思っているので、最近そこにカトリック教会に属していた大きな地所を買いました。その家は今、全世界から人を迎え入れる準備をしています。もし我々のマグロ釣りに参加するようにそこに招待される人々があったとしたら、その人達はその招待を拒んだりはしないでしょう。市長は我々に対して否定的だけれども、そこに来て我々が何をしているかを彼に見てもらいたいのです。先生はその家を重要な外交上の基盤と見なしています。
グロースターは世界の主要都市であるボストンの近くにあるし、かつてはピルグリム達が上陸したプロビンス・タウンの近くでもあります。この国の精神はニューイングランド地区で生まれたのだから、そこは重要な場所です。それにアメリカの文化の中心で、また港としても有名な所です。だから、先生の精神を世界に示すための戦術的な場所でもあります。
最近我々は競売に出されていたマリーナ(波止場)を買いました。多くの人達は我々と競い合ったけれども、値段が上がり続けるので、すぐに皆競い合うのをやめてしまいました。市長までもがその波止場に関心を持ち、我々がそれを手に入れないようにと気をもんだほど立派な波止場です。数多くの会社が競ったけれども、先生はそれには注意を払わなかったのです。そして結局我々がそれを買いました。
今では我々はその波止場に加えて桟橋と地所を持っているので、グロースターはムーニー達の強い影響を受けています。その上、スポーツ・フィッシング産業全体が我々の影響を受けており、特に我々が今年行なった、十万ドルの賞金を第一位に与える世界マグロ釣りトーナメントの初めてのオープニングによって、影響を受けています。そのニュースを聞くと誰もがショックを受けました。けれども彼らはムーニー達が自分達の町にやって来るのをぜひ見たいと思うようになりました。グロースターの市民達、警察署長そして沿岸警備隊全員が興奮しているのです。十万ドルと聞いて会員の目が飛び出したほどで、急に彼らはムーニー達を余り気にしなくなりました。彼らはここ百年間のグロースターで最もエキサイトした出来事だと言っています。ボストン、グロースターそしてプロビンス・タウン全部がこのトーナメント基地になっているので、これらの町でも同様に話題になっています。一体誰が第一位の賞金を得るのだろうかと誰もが話しているけれども、先生は誰が獲得するか知っています。しかし、先生がそのトーナメントのスポンサーをするわけだから、その賞を先生が得るのはちょっとまずいのです。だから先生は名誉議長になり競争には参加するけれども、最高の成績を上げたとしても賞はもらいません。しかしムーニー達がもらえるのです。
最も重要なことは誰が第一位の賞を得るかではなく、どの船がそれを得るかです。我々食口が最も一生懸命に働いて、三つの賞金全部を得るようにと先生は決意しています。もし彼らが賞を得たとしたら、人々はどの会社が彼らの船を造ったか知りたいと思うでしょう。そして先生がそれらの船をデザインし、それを造った会社を創設したということを彼らは知るようになります。どういう種類の船がマグロにとって最も良いのか、最も詳細な点に至るまで先生が計画を練りました。昨日、先生は我々の工場へ行ってチェックし、どの部分が変更されるべきかを指摘しました。他の人々はこれらの船は先生が造ったものだということを知るようになるでしょう。
Sunday Feb 04, 2024
御旨と海 第2話
Sunday Feb 04, 2024
Sunday Feb 04, 2024
マグロの道
1980年 7月13日 ベルベディア
統一教会はアベルの役割を理解しているという意味で、極めて特別です。私がマグロ釣りをするために海の上でいつも過ごしているなどとは、この世は想像だにしないでしょう。だから、主題に入る前にマグロについて少し話してみたいと思います。もし皆さんがある魚を美しいと思うならば、マグロはすべての魚の中で美の女王だと考えなければならないでしょう。皆さんの中でマグロを見たことがある人は何人いますか。ほとんどの人達は見たことがないので、先生が話していることが分からないかも知れません。
マグロは速く泳ぐために完全な流線型になっており、速く泳ぐ時はすべてのひれを体にピタッと付けることができる唯一の魚です。それはコンコルドの概念と同じです。つまり離陸の際には翼を広げていますが、巡航速度の時には翼は後方へ閉じられます。マグロの腹びれはスピードを上げている時には完全に見えなくなり、表面は完全に滑らかになります。マグロは九十ノットの速さで泳ぐことができ、海の飛行機のようなものです。水の抵抗は空気抵抗よりも大きく、飛行機のデザイナーはもっと効率的な飛行機を考え出したいと思うならば、マグロを研究しなければならないでしょう。
マグロは一カ所にだけ住むのではなく、五大洋すべてを泳ぎます。もし海が幾つかの主権に分割されるようになれば、ビザが必要になってマグロは困ることになるでしょう。しかしマグロは世界の五大洋のすべての海を泳いでいます。さらにマグロは食料として良い、しまった体をしています。将来はマグロが世界の食料を供給するでしょう。
マグロ釣りは興奮とスリルが大きいのでスポーツ・フィッシングの王です。マグロ釣りは本当に漁師にとっての究極的な目標です。先生はマグロ釣りの技術を完成させることによって、このスポーツの極致に世界的レベルの関心を引きつけたいと考えています。マグロはとても賢い魚だから、それを捕まえるためには皆さんの方がもっと賢くなければなりません。海洋に大きな関心を抱いている人達だけが、この種類のスポーツ・フィッシングに意識を集中させることができます。こういうわけで、余裕のある人達はいつでもマグロに焦点を合わせています。この世の女性達はいつもダイヤモンドを持つことを夢見ていますが、スポーツの好きな人達はいつもマグロ釣りを夢見ています。マグロ釣りには、単なるスポーツとか趣味以上のものがあります。本当にそれは戦いです。だから先生は好きなのです。皆さんはその目標を追及し、勝利を勝ち取る準備ができていなければなりません。
大きなマグロは千ポンド以上もあり、普通の人の六、七倍の重さ、そして十三フィートから十四フィートの長さがあります。大きなマグロをニュー・ホープ号の船上に引き上げると、それは対角線上に一方の舷から他方の舷まで船一杯になってしまいます。マグロは釣り針と長い釣り糸で捕えられ、その戦いに勝つためには優れた技術と知識が要求されます。長い長い待ち時間の後、マグロが食い付いて来ます。その瞬間、皆さんは他のことはすべて忘れてしまうでしょう。グロースターにはマグロのシーズンが来ると、三百から五百の船が集まって来ます。人々は西海岸からパナマ運河を通り、何カ月もの間、航海してマグロ釣りのためにグロースターに集まって来ます。ある船は南アメリカからやって来ます。シーズンには最も裕福な人達と、最も有名な船がグロースターに集まって来ます。
漁師達は、女性達が最高の宝石を誇りにする以上に、自分達の船を誇りにしています。これらの船には四人の乗組員が必要です。皆さんにも、金持ちでなければそのようなゆとりがないことが想像できるでしょう。彼らはマグロ釣りの興奮を求め、そういった金と時間を費やしてそこにやって来るのです。五百隻のボートの船は、一日に五万ドル相当の餌を用います。マグロのシーズンは普通七十日間続き、餌だけでも三百五十万ドルかかります。もし一隻の船に三人の乗組員が乗るとして、一つの地域で千五百人となります。もし一隻の船が毎日五百ドル使うとすれば、七十日間でそれは千七百五十万ドルになります。これは毎年政府が認めているマグロの割当量の一部を得る機会を持つための投資ですね。
もし政府が千八百のマグロを割り当て、皆さんが千ドルで一本のマグロを売るとすれば、それでもたった百八十万ドルですね。言い換えると、マグロ釣りは金儲けの投資ではありません。マグロ釣りで何も損をしないというのは普通は無いのです。ほとんど不可能です。これらの人達がマグロ釣りに示す熱狂を見る時に先生が考えることは、もし彼らが魚釣りを愛するようにアメリカを愛するならば、ずっと前にアメリカは天国になっていただろうということです。もしアメリカがそういった心と魂を持っていたならば、どうして天国建設のためにそれを利用しないわけがあろうか、と先生はいつでも思っています。
マグロが餌に食い付いてくるまでの退屈な待ち時間の間、人々は不平を言い、争ったりするかもしれません。しかし一旦、マグロが噛みつくと彼らは瞬く間に一つになります。先生はまだそういった一瞬の内の一体化というものを、他に見たことがありません。それこそ先生が推し進めようとしている統一精神です。だからただそれについて話す代わりに、統一食口が全世界からやって来て、それを味わってほしいと先生は思っています。
男達が経験できないものとして子供を産む苦痛があります。女性達だけが体験を通して知っています。しかし、マグロ釣りは普通男性の世界の出来事で、女性がそれを理解することは難しいのです。危険で乱暴なマグロの世界はメーキャップとかマニキュアとか、宝石のような世界とは余りにもかけ離れています。漁師達は普通腰から上には何も身に着けていないし、真っ黒に日焼けしています。
Sunday Feb 04, 2024
御旨と海 第1話
Sunday Feb 04, 2024
Sunday Feb 04, 2024
序文
1987年 3月
レバレンド・ムーンは遥かに遠くまで及ぶ目標と広範囲な内容のビジョンを持った人です。そのビジョンはこの世界、特にそれを占有している人類が、神様との関係を結ぶために創造されたという確信に基づいています。ところが人類歴史と現在までの出来事は、私達がそのような人ではないことを全く示しています。私達は神様に喜びと栄光を帰す代わりに、あるいは互いに尊敬と愛をもって生活する代わりに、個人主義的な闘争と頑迷な無知で歴史を継承し、現在もそれに参加しています。
人類歴史を通して苦しんだのは、人類自身だけではありませんでした。親の立場と心情からすべてのものを創造した神様は、自分の子供達の人生に、より多くの惨めさをもたらした不注意な行為から来る苦痛に、間違いなく絶叫しています。人はこの神様の苦痛と人類の悲惨さを感じる時、どのように反応するでしょうか。人はこの危機に陥った世界にどのように対し、過去の偉大な予言者達や宗教指導者達がやり残した仕事を、どのように引き継ぐであろうか。「十字架をとりて、我に従え」との呼びかけを聞く人は、どのようにしてその呼びかけに真に応え、その意味するところを十二分に生き抜くでしょうか?
レバレンド・ムーンは幼いころより忍耐し、苦痛を味わいながらこれらの疑問に思いを集中させて来られました。何年もの間、聖書を研究し、熱心に祈祷し、そしてその調査結果を厳密にテストする毎日の生活を通して、これらの答えを発見されました。レバレンド・ムーンは解決するにはただ言葉を語るだけではだめであり、毎日の生活の中でそれらの言葉を現実に実行しなければならないことに気付かれました。先生が始めた、新しくかつこの世界にとって、極めて必要とされるメッセージをもたらすという骨の折れる仕事については、ある程度、文書によって示されていますが、未だに十分ではありません。
この本の中に含まれている十三の説教と数多くの抜粋は、レバレンド・ムーンのビジョンの一部です。実際、それらは神様を男性達女性達の生活の中に、そして世界を神様の懐の中に呼び戻したいと、真に願っている一人の人の大いなる希望と、実際的な計画を示しているのですから、一部でも特別のものです。レバレンド・ムーンがある企画に自らの手を付け、心情を向けるときは何時でも、それが大きな計画であろうと小さな計画であろうと、この一つの願いによって動機づけられています。それゆえに、海についてのビジョンもその例に漏れません。
レバレンド・ムーンは、人類が長い間の貧困と広範囲に及ぶ暴力のために、大きな痛手を蒙って来たことを認識しています。私達の地球の環境も同様に、何世紀にもわたって続いている、とどまることを知らない愚かな使い方、すなわち乱用によって苦しめられています。人類はその外的な技術発展を導くだけの内的感受性、霊性を発達させることに完全に失敗しています。このようにして私達は、世界基準での生存を脅かされる一つのジレンマに直面しています。
レバレンド・ムーンはこのような状態を、世界的スケールと個人的スケールの両面において癒す仕事の必要性を認識しています。善なる世界を持つためにはその中に善なる男達と女達がいなければなりません。善なる男性達女性達を持つためには、まず第一に善なる神様を中心とした家庭の中で育てられた善の子女達がいなければなりません。そのような家庭から善なるコミュニティー、社会そして国家が成長発展することができます。このようにして神様の霊を吹き込まれ、人類の手によって建設された善なる世界が展開することができます。
悲惨なことに私達は、神様の前に置かれている自分達の貴重な価値について、しばしば気がつかないでいます。それゆえにそれに従って行動することもできないでいます。言い換えれば、私達は人間の責任について無知であるし、またその厳密さを十分に証明もできません。今日の若者達は特に、死の方向に向かって進んでいるように見えます。この混沌とした世界の中に、愛なる神様の存在を経験するのは難しいと感じるのです。その結果、彼らは諦め、麻薬や未成熟で不道徳な愛や、自己目的の達成のみを追及する冷笑的な生活様式、そういう破壊行為の中に自らの絶望的生活を送っています。
レバレンド・ムーンのメッセージの要の一つは「私達には目的ある生活、つまり神様の本質である愛を体験し、それを証明する生活が与えられている」というものです。その目的は私達一人一人が人間生活の基本的責任に注意を払い、それを感謝するときに初めて実現されます。
聖書の第一巻、創世記はこの目的を三大祝福という形で表現しています。これらの三大祝福こそレバレンド・ムーンのメッセージの中心であり、それがどのようにして達成されるかということについての彼の明確な説明が、全世界の人々にインスピレーションと方向性を与えています。
第一祝福は、各人が真の子女、その神様のイメージの人になることを私達に命じています。つまり「生めよ」です。第二祝福は、神様を中心とした結婚と家庭を通して表現される男と女の成熟した永続する愛の達成によって、これを発展させることを私達に命じています。つまり「殖えよ」です。従って子女達は螺旋形に拡大する愛と、安全な環境の中で育てられることができます。この最初の二つの祝福の上に築かれる第三祝福は、宇宙の中で人類が適切な位置を占めるように勧告します。つまり「地に満ちよ、地を従わせよ。また海の魚と空の鳥と地を動くすべての生き物を治めよ」。人類は実際、貪欲と利己主義の代わりに、神様の慈愛によって力を与えられ、神様を中心としたこの世界の管理人となります。本質的にはこれらが人類の責任であり、各々が成熟される時それは素晴らしい人生の祝福となります。
レバレンド・ムーンは、このこととさらに多くのことを心に抱いて、アメリカにやって来ました。彼はこの国の若者達に特別な関心を抱いてやってきており、この関心の大きさは多くの彼の説教の中に示されています。先生は驚くほど多くの数の企画を始めたけれども、先生の努力の中心ポイントはこの国の若者達を育てることであり、そうすることによりアメリカの未来にそして世界の未来が御旨の方向へ、つまり地上天国設立の方向へ向かうようになることです。
オーシャン・チャーチは、そのような企画の一つです。レバレンド・ムーンがしばしば言われるように「未来の関心のある人は誰でも、海洋に目を向けなければならない」からです。レバレンド・ムーンは、公式には一九八〇年にオーシャン・チャーチを始められましたが、既に海洋での活発な漁業活動に十年以上の期間を費やして来られました。しかし先生が海へ行くのは単に漁をするためではありません。先生は祈祷と瞑想をするためにそこへ行かれました。先生はあらゆる種類の苛酷な条件の下で行われたこの期間の重労働の中から、現在のオーシャン・チャーチの摂理の中で展開されている具体的な計画を設定することができました。ここに述べられた説教は、それらのアイデアの発展を記述したものです。
海洋は、世界の中でもっとも豊富な資源です。それはまた、世界でもっともデリケートな資源です。海洋を正しく使用するために、男達も女達ももっとも優れた人になるように訓練を受けなければなりません。もしそれ以下の基準で海洋が用いられるならば、それもまた取り返しのつかない時点に至るまで略奪され、汚染されるでしょう。現在、既にそうされているその他の被造世界の数多くの側面と同様に、この道を免れることはできないでしょう。
レバレンド・ムーンの願いの一つは、海へ行く人達は、それに関連したコミュニティーと事業が正しく鼓舞されて、海へのアプローチの仕方をうまく結合することにあります。もし私達が自分は善なる家庭の立場にいるべきだと理解したならば、私達は全体の利益のために海洋を用いたいと思うはずです。さらに私達は、適切な保存と管理による海洋資源のバランスのとれた開発に、関心を持つでしょう。レバレンド・ムーンの説教の多くが、海洋の持つ可能性と同様、それを保護し管理する必要性についても触れています。「海洋資源が、世界の飢えを十分に満たすために大いに利用されるようになる」というのが、彼の最大の希望の一つです。
これらの問題やその他の関連した問題の解決の始まりは、献身した個々人です。以下の説教の中で、レバレンド・ムーンが海洋のあらゆる側面を、教育のための一道具と考えておられることに気がつくでしょう。どのような細かいことも、この目的にとって重要でないものはありません。先生は若い男性達女性達に船の管理方法を訓練する際、全世界に責任をもつ精神をもってそれを行なうように要求します。また先生はマグロ捕りの方法について詳細に語る際、しばしば困難で時には危険であるようなことを、未来に横たわっている、より大きくて冒険的な企画に取り組む精神をもって成し遂げるように彼らに要求しました。
レバレンド・ムーンにとって海洋は教室であるにとどまりません。それは教会の大聖堂でもあります。それは毎日の現実を学ぶ場所であるにとどまらず、心を塞ぎ、思いを堕落させるものがほとんど存在しない場所でもあります。海洋の上に出ると、現代生活からの圧迫も見栄もなく、若者の心は自然に開放されていきます。海では自然の力が人間よりも遥かに大きいのです。太陽が海上に昇る時、全水平線が開け放たれ、心は偉大な思想へと啓発されます。波が船を揺り動かす時、生活のリズム自体が心の中で鼓動を始める。人は様式、力、美そして豊富さを持った、偉大なパノラマの一部を感じないわけにはいきません。そこでは神様の存在が鋭く感じられ、また明確に知ることができます。畏怖の念は普通の経験、ほぼ毎日の出来事です。
以下の説教によって、レバレンド・ムーンがその存在の確信に触れる、まさにこれらを体験しているということを、あなたは知ることができます。ためらうことなく、先生は自分の経験を共にいる人達、そして彼の後に来る人達のために、あらゆる可能な方法で分かち合っています。海に出て行く伝統は、実際的な責任を担った詩的な心の伝統でもあります。私達が読者にお薦めするのは、そういう伝統の精神だからです。
Sunday Feb 04, 2024
真の父母経 第402話
Sunday Feb 04, 2024
Sunday Feb 04, 2024
神様に侍る一つの世界
真の父母様のみ言と生涯の業績は、空を巻物にし、海を墨汁にして書いてもすべて記録することはできない。真の父母様は、聖婚以前に「統一原理」を探し出して摂理の出発を準備され、聖婚以降、基元節までの歩みにおいて、復帰の道を締めくくられた。人間始祖の堕落によって失ってしまったすべてのものを探し出して神様に還元し、新天新地の後天時代を迎えたあと、天一国の基元節を宣布された。筆舌に尽くし難い苦難を越えて、復帰摂理を完成、完結、完了されたのである。
基元節以降、天上の真のお父様と地上の真のお母様は、天一国経典の編纂、天一国憲法(教会法)の制定発布、グローバルな人材の養成、神氏族メシヤ活動などを通して、この地に天一国を定着させることに尽力された。
真の父母様が立てられた平和創建のためのビジョンと業績は、国境線のない一つの平和世界を成し遂げる礎石となり、人類に下さった真理のみ言は、神様と人間、宇宙の秘密を明らかにした新しい生命の道となり、生涯を通じて見せてくださった真の愛の路程は、孝子、忠臣、聖人、聖子の典型となった。
真の父母様は、天一国の太陽と月として、神様に侍る創造理想世界を永遠に照らしているのである。
24 全世界の統一家の祝福子女たちは、天地人真の父母様が生きてこられた伝統を絶対信仰で相続し、氏族メシヤの使命を全うしなければなりません。そうして、氏族と社会、国家、世界でその責任を必ず完遂し、天の父母様が願われ、天地人真の父母様が待ち望まれるように、全世界の人類を天一国の民として抱かなければなりません。そうしてこそ、この時代を生きている皆さんが、後代に恥ずかしくない先祖の位置に立つようになるのです。
天の父母様と天地人真の父母様が六千年間の蕩減復帰摂理歴史を完成、完結、完了され、新しい時代、新しい歴史の天一国を開いてくださいました。天の父母様の願いであり、天地人真の父母様の願いであった天一国が創建されたというのです。
皆さんはどのように、天の父母様と天地人真の父母様に、感謝と頌栄を捧げるのですか。皆さんを天一国の先祖の位置に立ててくださろうとする大いなるみ旨があることを、皆さんは知っていますか。真の父母様がこの地に来て生命のみ言を宣布され、天一国を開いてくださったことを、この国はもちろん、全世界の人々がみな知ることができるように証すべき責任が、皆さんにあります。
皆さんは、天の父母様と天地人真の父母様のみ前に、地上天国と天上天国を必ず開いてさしあげようと誓わなければなりません。その道に向かって全力投球、死生決断、中断のない前進をすることだけが、今の時代を生きている私たちの使命であり、責任です。
25 私たちの誇りと喜び、そして、幸福は、真の父母様なくしては、意味がないというのです。祝福家庭の願いは、地上天国の建設であり、神様と真の父母様に共に侍って生きることです。私たちの時代にできなければ、私たちの子孫を通してでも、必ずその日をこの地球上に迎えることが、私たち父母の責任です。
統一運動は、真の父母様と共に、必ずやみ旨を完成させます。ですから、それを見た後世の人々か本当に誇らしく思うことのできる皆さんの家庭となり、私たち自身になることを切に願っています。私たちは、既に決心して立ち上がった人たちです。私たちは、お父様が成し遂げようとされた天のみ旨を、この時代にすべて実現できるようにしてさしあげなければなりません。
26 お父様は、遅く寝床に就かれても、朝早く起きて、熱心に祈られます。風が吹こうと雨が降ろうと、夜も昼も、統一教会の子女である皆さんのために祈っていらっしゃいます。み旨を成し遂げるために深く瞑想されているお父様のお姿を目にするたびに、私(お母様)は本当に、神様が愛さざるを得ない方だと思うのです。皆さんもどうか、原理で武装し、主人と僕の閼係ではない、父と息子の関係としてしっかりと連結された心情世界において、変わることなく生きてくださるようにお願いします。つらいときは、いつでもお父様のお姿を思ってください。
27 人類歴史が始まって以来、誰もが平和で幸福な世界を追求してきました。しかし、そのような理想世界は成し遂げられませんでした。このような根本問題を解決してくださった方が、天地人真の父母様です。お父様は、九十年の生涯を通して、天の摂理を握り締め、全世界的に多くのことをしてこられました。
聖和される前に、二〇一三年一月十三日を基元節として立てておかれ、特に十三年間は、全力投球してこられました。まず、天の父母様の立場を立ててくださいました。苦痛と戦争と悲惨な歴史の中から抜け出すことができない人類にとって希望の灯台となられました。そうして、内的には神霊と真理によって教団を導き、外的には真の愛を実践しながら、多くの運動を展開してこられました。
28 私(お母様)の人生は海のようです。海は、空を抱くことができる十分な懐があり、空と一つになって、空の色と似ています。一番低い所で世の中のすべての水を受け入れます。海はすべてを抱き、すべての生命を宿します。
海の中には、あらゆる生命体が棲んでいて、恵み豊かに育てられます。月の引力に応じて潮の満ち引きの差をつくり節気を変えます。日ざしに呼応して水蒸気をつくり、気候を調節します。
静かな海は、表向きは平穏です。しかし、深い所では、大洋を動かす巨大な水流が滔々(とうとう)と流れています。一度荒波が起きると、津波のようにすべてをのみ込んでしまったりもします。人々は深い海の中の渦巻きを見ることができません。天の摂理はもちろん、私の生涯もこのように展開されてきました。台風のように吹きつける摂理の中心で、私だけが知っている、語ることのできない事情がたくさんあるのです。私は、その渦巻きに巻き込まれることなく、乗り越えながら勝利し、蕩減復帰摂理歴史を、お父様と共に終わらせることができたのです。
29 天の父母様は、(私を)ひとり娘として育ててくださり、真の父母の位置に現れるまで、多くの逆境と苦難の中においても守ってくださいました。真の父母としての歴史路程には、あなただけが御存じであり、あなただけが記憶される曲がり角ごとに、越えなければならなかった多くの事情がございます。しかし、天の父母様、感謝申し上げます。本来、あなたが願われた創造理想を成し遂げるために、真の父母を探し求めてこられる路程が、どれほど困難で寂しく、苦痛に満ちていた力を私たちは知っております。この地に天一国を宣布するまで待ってくださった天の父母様に、無限の感謝をお捧げいたします。
Sunday Feb 04, 2024
真の父母経 第401話
Sunday Feb 04, 2024
Sunday Feb 04, 2024
孝子、忠臣、聖人、聖子の道
真の父母様は、人倫と道徳の根本として忠孝思想を強調された。「孝誠は、家庭で子女が父母によく侍る徳目であり、これを訓練し、世の中の父母たちにまで、その愛の範囲を拡張していかなければならない」と語られた。そして、国家を越えて世界を爱する人が聖人でありさらに世界を越えて神様にまでその愛が到達すれば、聖子になることを強調された。
イエス様は聖子の道を歩まれ、その使命を二千年ぶりに真の父母様が引き継がれ、聖子の生きざまを人類に見せてくださったのである。
真の父母様は、神様を中心に侍り、孝子、忠臣、聖人、聖子の道理を果たし、神様から骨の中の骨、肉の中の肉、心情の中の心情であるという証を受けられた。生涯をかけて、言葉で言い尽くせない受難と茨の道を経て救援摂理を締めくくり、聖子の称号を受けられたのである。
11 私たちは、孝子になり、忠臣、烈女にならなければなりません。しかし、孝子は、困難の中から生まれるのです。忠臣も同じように、その国が平安な立場では出てきません。(忠臣は)国と国民が泰平で安らかなところから現れるものではありません。
国の事情が最後の峠にぶつかり、全体が死ぬか生きるかという逆境の場で、自分の生命を懸け、すべての精誠を尽くして国運を変え、国難を解いてあげる責任を果たした人であってこそ、「その国の忠臣である」と言うことができます。困難な時に忠という言葉、困難な時に孝という言葉、困難な時に烈という言葉が歴史に記録されるのです。
12 天の皇族になるためには、孝子、忠臣、聖人、聖子にならなければなりません。その訓練場所が家庭です。完成した家庭が拡大すれば、理想的な王国になります。常に家庭が中心です。したがって、男性と女性、二人の問題です。理想的男性と理想的女性が夫婦になって家庭をつくれば、すべてが完成します。理想家庭が拡大して国家になり、世界になるのです。「私」が家庭で奉仕し父母を敬うことによって孝子になるように、国の王に侍って、ために生きれば愛国者になるのであり、全人類のために生きれば聖人になるのです。
しかし、聖子は違います。聖子は、天上天国の法を全うした方であり、地上天国の法を全うした方です。霊界の法まで全うしたので、誰も讒訴できません。霊界をコントロールすることは問題にもなりません。地上をコントロールすることも問題ありません。どの国もすべて歓迎します。障害がないのです。自由です。そのような人が聖子です。
13 義人とは、国のために僕の僕の立場のような悲惨な立場で命を懸ける人のことを言います。自分が死ぬとしても、国のために死ぬ人が愛国者です。父母のために、僕の僕の位置でも感謝して父母のために生きようとするとき、その人に孝子という名称がつきます。これが、人間世界の道徳の骨子であり核心です。
神様のために、公的により僕になることが、義人となり得る道であり国のために僕よりもっと深刻な僕になることが、忠臣となり得る道であり、父母のために、より僕となった位置で犠牲になっていくことが、孝子となり得る道です。
14 愛国者の中には、数多くの孝子が入ります。孝子になれなかったとしても、愛国者になれば、自動的に孝子の位に上がるのです。忠臣は、偉人にはなれますが、聖人にはなれません。
聖人は、人類のために生きる人です。民族を越えて怨讐の国まで愛そうとした人です。聖人は、国の愛国者を従えることができる人です。聖人の位置に上がるようになれば、愛国者を治めることができるので、愛国者よりも聖人の道理を越えなさいというのです。
統一教会では、さらに一段階上の、聖子の位置について語ります。聖子は、神様の息子として、天の国の法を守るすべを知っています。人間世界の法だけでなく、天の国の宮廷法まで守らなければなりません。天の国の宮廷法を聖人たちは知りません。そのような意味で、聖子の位置に進むようになれば、聖人たちを治めることができるのです。
15 人に絶対に必要なものが、孝子の道理、忠臣の道理、聖人の道理、聖子の道理です。自分を主張することはできません。まず、父母を誇らなければなりません。王を誇らなければならず、神様を誇らなければなりません。自分を主張してはいけないというのです。ですから、国にいる、家庭をもったすべての民は、王や大統領の近くに行こうとします。家庭全体が行こうとするのです。そうして、神様のみ前に行こうとします。神様の永遠の愛、絶対的な愛をもとうというのです。神様の愛をもつようになれば、永生が可能です。
神様は縦的なので、家庭が絶対に必要であり、国が絶対に必要であり、世界が絶対に必要です。その次には天の国が必要です。ですから、自分を主張するようになればすべて塞がってしまいます。
父母を愛するのは、「私」が父母の愛の化身になるためであり、国を愛するのは、王の権限を中心として、そこにおいて対等な化身になるためであり、天の国を中心として相対になって一体になろうというのは、天の国の化身、代身存在になるためです。ですから、神様のすべての相対圏は、私から天、世界、家庭にまで連結できるというのです。それが、人間が生きている間に成し遂げて、そこに合わせていかなければならない道です。完成する道なのです。
16 父母を愛する人を孝子と言います。それは、初めも愛であり、過程も愛であり、最後の結論も愛です。それゆえ、家庭の核は孝の道理です。家庭の核の上には、国がなければなりません。国の核は忠臣の道理です。それは国を愛しなさいということです。国の忠臣は、聖人の道理に従わなければなりません。聖人は世界を愛する人です。聖子は神様の息子、娘です。
孝子、忠臣、聖人、聖子、このすべてものが、核は核なのですが、愛を根拠にして核になっているのです。これを、漠然とそのように語ってきたのは、今後、終わりの時代に定着できる安定点は、愛以外にはないことを意味しています。ですから、男性と女性、夫婦同士で愛し合う人であってこそ孝子になります。孝子になって忠臣になるのです。忠臣になって聖人になるのです。聖人になって聖子になります。聖子になってすべての相続権をもつのです。
17 真の聖子、神様の息子、娘は、神様のために生きるのと同じように、神様に属するすべてのもののために生きようとする人です。私は、そのような聖子の道を行く人です。私は、神様も愛していますが、人類も愛しています。ですから、神様が「私の息子よ!」と言うのです。神様が「私の息子よ!」と言うことができる人は、神様のために生きるように、人類のために生きる人だからです。そのような人が神様の息子です。
自分のことを忘れて人類のために生きる神様なので、自分のことを忘れて人類のために生きるのが孝子だというのです。私たちは、孝子の道から忠臣の道、聖子の道を訪ねていきます。そのような内容を中心とした孝子の道理を通して、忠臣の道理を通して、聖子の道理を完成しておけば、その国が地上天国です。これが、そのまま天上天国に移されるのです。そのように移されるようにするためのものが、神様の創造理想でした。
18 誰も、父母様の行く道をまねることはできません。これを山で言えば、ヒマラヤ山脈のエベレストの山頂です。歴史始まって以来、神様の心に通じる孝子、忠臣、聖人、聖子の道理を経てきたのです。神様の愛を完成させることができる存在は父母様しかいません。神様御自身が感謝の涙を流しながら、「すべてを失っても、探し出したお前は、世の中のあらゆるものの何百倍も価値がある存在である」と言って愛することができてこそ、釘が打ち込まれた神様の心情を解放してさしあげることができます。この上なく途方もない深刻な自分だというのです。
19 どの国の忠臣や烈女も、サタン世界の血統関係を越えることができませんでした。すべて塞がっています。神様の心情的愛、真の愛を中心として、神様と真の父母様が復帰路程で苦労したその道に皆さんが引っ掛かっているというのです。ですから、天地父母の心情を中心として、孝子、忠臣、聖人、聖子の道理を備えることができる「私」にならなければ、伝統を受け継ぐことはできません。
また、孝子の道を教えられた神様であり、その孝子となった人が真の父母だというのです。神様が愛国者として育て、それから聖人の結実体、聖子の結実体として育てたので、このすべてのものが伝統の位置だというのです。
20 良心は父母に優り、師に優り、国や全宇宙の主人に優っています。良心は、神様が願った愛の定着地だからです。神様は、父母の中の父母であり、師の中の師であり、王の中の王です。そこに定着できる良心に、そのように貴く侍って生きる人が義人になり、聖人になり、聖子になるのです。その道を外れては、孝子、忠臣、聖人、聖子の行く道がないというのです。
お父様が苦労してみると、結論は簡単でした。すべて私の中にあったというのです。神様のみ前で恥ずかしさを感じました。これを知って、脱力感を覚えたのです。
その位置を探し出すためにどれほど苦労したかを知れば、そこで涙で向き合わざるを得ない自分を見いださなければなりません。そして、皆さんは、涙で向き合える夫と妻にならなければならず、涙で向き合える民にならなければなりません。ですから、涙なしには復帰の道を行けないことを知らなければなりません。
21 私は、今まで孤独な道を歩んできました。今も孤独です。愛する人に会えなかったからではありません。妻子のいない人でもありません。皆さんのような同役者(一緒に仕事をする人)もいます。しかし、世界を中心として、神様を愛して解怨成就をしておくことができず、孝子と忠臣の道理を果たせなかったので、孤独な道を行かざるを得ません。今も、その道を行くのです。
一生が終わっても、その道が残っているとすれば、どうしますか。それでも、行かなければなりません。皆さんが老いて死ぬまでその道に従っていっても、み旨を成し遂げることができないかもしれませんが、それでも行かなければならないのです。世界のための道なので、永遠に行かなければなりません。神様が永遠なので、神様を中心とした愛の道も途切れることがないのです。
その道は、死んでも行かなければならない道です。霊界は時空を超越した世界なので、千年の期間でも、霊界では一日と同じです。ですから、私たちがこの地で千年かけて成就したことも、一年かけて成就したのと同じだと思って行かなければなりません。その道は、真の愛の道です。
22 天宙の勝利者になろうとすれば、神様を解放しなければなりません。私たちが神様を解放しなければならないのです。ですから、自分の願いを中心として祈ってはいけません。お父様は、自分の志のためには祈りません。神様のみ旨のために祈るのです。
神様が願うのは、「私」自身の救いではありません。神様御自身の解放を願うのです。それでこそ、私自身の救いの道理が始まります。これは根本問題です。
23 お父様は、生涯をみ旨の解放のために生きてきました。メシヤはみ旨の解放のために生まれ、み旨を中心として、生涯を通してみ旨を完成し、解放圏を成し遂げなければなりません。解放圏は、天の国の解放であると同時に、神様の解放を意味します。その次には、堕落した父母によってサタンの血統をもち、囹圄(牢獄・獄舎)の身となっている人類を、このサタンの監獄世界から解放し、さらに、嘆息している万物まですべて解放しなければなりません。今までパンタナールを訪れ、釣りをして山を訪ね回るのは、そのような心情的連帯を、自然と共に結ぶためです。神様を愛する心、人類を愛する心、万物を愛する心で、終着点にこれを結束させ、このすべての蕩減歴史と、すべての経済基盤を造成すべきみ旨を中心として、今まで歩んできました。
Saturday Feb 03, 2024
真の父母経 第400話
Saturday Feb 03, 2024
Saturday Feb 03, 2024
19 真の父母様のみ前では、無条件にみな孝子、孝女にならなければなりません。そして、兄弟たちが真の愛によって一つにならなければなりません。父母は、優れた子女よりは、足りない子女に対して、より心配をするようになります。子女たちを育ててみれば、みなそのような心情が分かるでしょう。それと同じように、困難な状況にある兄弟たちに対して、さらにために生きる心で愛するようになれば、私たちの基盤はもっと大きくなるでしょう。
私たちには、真の父母を中心とした、真の家庭の固い絆があります。皆さんが、み旨を中心として、環境を広く、深く、高く創造するに従い、私たちの基盤は、より一層、大きくなるでしょう。私たちの目標は一つです。天の父母様と天地人真の父母様を中心とした一つの世界、統一世界をつくることです。
20 兄弟間の争いは、父母の気持ちが分からず、父母の深い心情をよく推し量ることができないために起きるのです。真の愛を中心として心情関係を結んでこそ、父母の気持ちが分かるようになります。また、真の父母様と一心、一体、一念、一和を成し遂げるようになります。考えと感情と言葉と行動が一つになって現れるのです。そうして、真の父母に似た真の子女の生活をするようになれば、相手と自分が別々ではなく、一つの血統であり、同じ兄弟姉妹であることを感じるようになるでしょう。
誰もが願う幸福な人生と平和な世界を、私たちは築くことができます。隣人を自分の体のように愛し、怨讐までも赦しながら、世界平和のために一つにならなければなりません。天の父母様に侍る一つの世界、人類が同じ兄弟姉妹として大家族になるその日まで、力強く、勇ましく進まなければなりません。
21 祝福結婚とは、堕落した人類が真の父母様によって新しい生命を受けるようになることを意味します。堕落世界が、汚染され、混濁した所であるとすれば、祝福家庭は澄んだ水、生命水と同じです。しかし、澄んだ水も、よどんでいれば腐ります。大海に向かって流れていかなければなりません。生命水が流れていくところでは、死にゆく生命体がよみがえるのです。澄んだ水、生命水によって、混濁した世の中を清くしなければならない責任が、氏族メシヤにあります。今、氏族メシヤ運動が巨大な波となり、タイとフィリピンを越え、アジア諸国を経て、ヨーロッパ大陸、南北米大陸、アフリカ大陸、オセアニア、中東を経て大海に押し寄せています。この波が通過するところには、無数の生命体が新たに誕生するでしょう。
今、世の中には、私たちが期待できるものが何もありません。私たちが世の中に、真の父母を知らせてあげる道しかないのです。「私」の家庭と氏族、国、そして、世界が、摂理のみ旨の前において真の父母様と一つになり、巨大な波をつくって、五大洋六大州を駆け巡るとき、天の父母様が願い、人類が願った、「神様のもとの一つの世界」、すなわち地上天国が実現されるでしょう。その日のために、世界の祝福家庭は、天の父母様はもちろん、真の父母様と一心、一体、一念、一和になり、絶対信仰、絶対愛、絶対服従の心情で、世の中に堂々と真の父母様の顕現を知らせ、世界人類が天一国の民になるように導く美しい孝子、孝女、忠臣にならなければなりません。
第四節 天一国定着の道
真の愛、真の平和の道
愛と平和は、真の父母様の生涯にわたるテーマであった。そのため、真の父母様は、真の愛の道を歩まれながら、個人、家庭、氏族、民族、国家と世界を塞いでいた塀を撤廃し、超国家、超人種、超宗教活動などを通して、世界を一家族にし、永久的平和を定着させるためのビジョンを提示されたのである、真の父母様が歩まれた真の愛、真の平和の道を誰もが行くとすれば、神様と人類の願いである天一国が定着するであろう。
1 私は、神様のために愛の道を行きました。愛のために夜を明かし、愛のために痛哭し、愛のために千里の道を走り、愛のために大洋を渡り、愛のために異民族を愛そうともがき苦しみました。それは、どれほど困難な道でしょうか。皆さんは易しいと思うかもしれませんが、とても困難な道です。唖然とする時がたくさんあります。すぐに荷物をまとめて立ち去りたい時がたくさんありました。私がしなければ、また別の誰かがしなければならないので、私がするのです。
2 真の愛の道は、開拓の道です。踏んでいくのです。父母が行った道を、「私」も行かなければなりません。神様が何億万年前に行った道を、私たちの縦的な一代の先祖たちが厳然とたどっていかなければならなかったのです。それが原理の道です。
知らずに堕落したので、復帰の道を訪ねていくのです。父母様が原理を知って復帰の道を訪ねていくためにどれほど苦心し、サタン世界の困難な個人的、家庭的な讒訴の道を越えるためにどれほど苦心したか分かりません。これは、原理原則的な足場がなければ越えることができません。しかし、父母様は原理の道をたどり、サタンの個人的讒訴条件を原理原則で越えたので、サタンの讒訴が離れていきます。家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙的基準まで、原理の道をたどってきているのです。
3 真の愛は、生命を投入して忘れてしまうところから始まります。そこに神様が臨在します。それが父母の愛です。投入して忘れてしまい、投入して忘れてしまうのです。堕落以後、神様はそれを継続してきました。全人類が救援されるまで行うのです。どれほどかわいそうな神様でしょうか。そのような神様を父母として、侍らなければならないことを知ったので、一生の間監獄に入り、ありとあらゆる悪口を言われても変わりませんでした。
4 人間始祖が堕落したのちに、多くの壁が立てられました。個人的、家庭的、氏族的、民族的、国家的、世界的、天宙的な壁が生じました。その七段階の壁が、皆さんの道を塞いでいます。それらをどのように崩すのでしょうか。その壁が立っている基盤が体です。それゆえ、常に体が問題です。個人的な壁、家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙的な壁、すべてのものが体を基盤としています。体は、その数多くの壁を崩すことができません。ですから、残っている壁は、常にサタン側に属するようになるのです。皆さんも、それを否定できないはずです。父母様はそのような事実を知りました。
ですから、父母様にはいかなる迫害が来ても問題ではありません。「道をまっすぐに行かなければならない!」といことが問題です。ジグザグに神様の道を行くことはできません。真の愛の道は直短距離です。直線で行くのです。それゆえ、父母様は一生の間、サタンの迫害を受けました。
5 真の愛は、作用をすればするほどマイナスになりません。入力より出力が大きくなるのです。自然の力は、入力より出力が小さいのですが、真の愛は、入力より出力が大きいというのです。このような内容で、それが持続します。ですから、父母様は生涯を通して、すべて投入して忘れてしまいました。
それでは、真の愛の結果はどのようになるのでしょうか。世界が集まってきます。父母様が一生の間、このような公的な道を代表して、苦労しながら歴史をたどってきたことを思えば、皆さんも、我知らずに涙がぼろぼろ流れます。誰がそのように泣かせるのですか。真の愛には、万民を越え、宇宙を越えて感動させる力があります。
6 真の愛は、どのような悲惨な状況も克服させます。そこには不平がありません。完成、成功、成就があるのみです。私たちは賢い人々です。私たちは、その概念をすべて把握して自動的に従っています。天が開かれるのです。
このようなことを父母様は構想しながら、個人、家庭、氏族、民族、国家、世界的に迫害される環境をすべて経て、個人的な勝利、家庭的な勝利、氏族的な勝利、民族的な勝利、国家的な勝利、世界的な勝利の版図をつくり、今日まで宗教界で最高の頂上の位置、政界でも最高の頂上の位置、文化面やあらゆる面で、最高の頂上の位置に立ちました。迫害を受けることにおいても、歴史上、最高の迫害を受けましたが、最高の位置に到達した人は、歴史始まって以来、父母様しかいないというのです。
7 復帰というのは再創造ですが、救援というのは「改造」です。病気になった人が、ただそのまま治ればよいのです。それが救援です。堕落したので再創造、蕩減復帰をしなければなりません。皆さんは、ただそのままでは救われません。
再創造の過程を経なければなりません。ですから、父母様を絶対に信じなければなりません。神様を知る道で、自分の考えをもってそのようにしたのではありません。「このような原則によって、このような動機から出発しなければ、真の愛ではない」と思いながら、原則を明らかにしていったのです。真の愛を知ったので、すべて明らかにしたのです。真の愛は直短距離を通ります。このような原理を探し出すために、お父様がどれほど身もだえしたか分かりません。冬の三ヵ月(陰暦の十月、十一月、十二月)にはいていた綿のズボンが濡れて絞らなければならないほど涙を流す、苦痛の道を経てきたのです。人類を子女として救うために、全身の皮を剥ぎ取って売り、肉を剥ぎ取り、骨を削って、骨髄まで絞って犠牲になっても、行かなければなりません。
神様の心情を知ったので、自分には無慈悲なのです。サタンの後継者になって、サタンの血統を残しておいてはいけません。自分のすべてのものを否定しなければなりません。
8 愛は神秘的です。そして、終わりがありません。終わりがなく、どんどん進んでみると元の位置に来るというのです。そのように継続していく人は、成功するようになっています。億万年進み続けることのできる力の動機、そのような源泉をもつことができる何かがあります。これは、いくら投入しても嫌気がさしません。
私がそうです。今まで一生の間、毎日のように、ほかの人と同じように眠ることはしませんでした。人と同じように、時間を守って御飯を食べて生活することができませんでした。人と同じように楽に暮らしてみたことがなかったというのです。ひたすら、せわしなく駆け回りながら生きていますが、それでも私は疲れを知りません。愛の心は青春です。心は老いることがありません。
生涯を通じて、愛を中心として苦労するほど、そこには爆発力があるというのです。ですから、世の中で最もハンサムで、最も代表的な若者がいるとすれば、その方は神様であり、その次にはお父様でしょう。
9 ダンベリーでいつも忘れなかったことが愛の道でした。どんなに困難でも、大きな愛の道を願ったというのです。過去に私たちの信仰の先祖たちがそうだったように、イエス様が死を覚悟して行ったのと同じように、お父様も命を懸けてそのようにするのです。その愛は、命以上のものだからです。生命は愛から出発します。ですから、その愛の道を訪ねるためには、命以上のものとして訪ねなければなりません。そのようにしなければ、真の愛の道を訪ねていけません。死の道を行ったとしても、愛の道を選ぶのです。これは絶対的です。
そのような人は、歴史始まって以来、お父様しかいないというのです。このような内容をもって実践躬行するために、歴史時代に四十年間、あらゆる辱めや受難を受けても、死の峠を越えても、この道を捨てませんでした。それは、真の愛というこの絶対的な宝物を知ったからです。このように歩んでみると、今や世界的に有名になりました。何かの栄光をつかむことや成功を願いながら歩んだのではありませんが、人々から「滅びる」と言われる立場で歩んでみると、私も知らないうちに、このように成功したと結論を下せる世界的版図ができていたというのです。
10 宗教と政治は別のものではありません。別のものになっていれば、平和の世界は成し遂げられません。二つに分かれては、平和の世界になることができないのです。平和の世界は一つです。理想世界は二つではありません。一つなので、一つの方向に収拾しなければなりません。
世界的に、宗教と国々を収拾する人は、父母様以外には誰もいません。父母様に従ってくれば、世界平和に至る一番の近道を行くことができます。父母様は、新しい理想世界、第三の世界を願っています。父母様以外には、共産世界と民主世界を動かして一つの理想世界に進むことのできる道を知っている人はいないのです。