Episodes
Monday Nov 06, 2023
真の父母経 第319話
Monday Nov 06, 2023
Monday Nov 06, 2023
11 皆さんが霊界に行き、どこからでも「お父様!」と呼べば、直ちに会えるのです。すぐに会うことができます。心配することはありません。
愛の心情に合わせるようになれば、同参(一緒に参加すること)権、同位権、同居権をもつので、私を呼べば、すぐに会えるというのです。そのような人々には、私がすべての霊界を見物させてあげるでしょう。
12 私は、死後の膨大な本国の活動舞台を知っています。向こうの国(霊界)では、何億マイルをあっという間に通過することも問題ありません。飛行機も必要ありません。愛の力は最高の速度です。真の愛をもって慕う人を呼べば、すぐにその場に現れます。何億万里あっても、問題にならないのです。
霊界に行ってみれば、どこに行っても花でいっぱいです。ところが、その花が笑い、踊りを踊るのです。自分の愛の価値観の完成基準によって、それぞれ声を出しながら踊ったり、声を出さずに踊ったりと、様々な姿で迎えてくれるのです。その時になって、「お父様が教えてくださった愛というものは、このように偉大なものだったのだなあ。あの時に理解できていれば良かった」と言っても、既に通じません。その世界に合格させ、その世界に周波数を合わせ、そして、そこに調和するように教育しているのです。
13 私が誇るべきことは、神様を知っているということです。私は、霊界で知っていること以上に知っています。神様の心情を知っているので、神様が一番好まれるのです。ですから、神様は、私が行く先々に付いていきたいと思うというのです。神様が私に付いていきたいと思うので、霊界にいるすべての人々も付いてくるのです。
私は、霊界に行けば霊界の頂点に座ります。私がそれを願わずに低い位置に行って座ると、頂点まで連れていかれるというのです。皆さんがこのようなみ言を聞いているという事実は、歴史的な事件です。
14 私は、時について知っている人です。ですから、世界の誰もできない冒険もするのです。時について、どのように知るのでしょうか。皆さんがもつことのできないアンテナをもっています。それゆえ、霊界に通じ、立体的な体験をする人々は、私を無視できません。それは専門家だからです。一言語れば、その十倍の事情をはっきりと分かっています。そのような面については、皆さんは知りません。知らない人々は、知っている人に付いていかなければならないのです。指導を受けなければなりません。生きる道は、それしかありません。
15 科学は仮説から始めます。実験を通して結果が合えば、「科学的だ」と言うのです。統一教会は、それよりもさらに確実です。仮説ではありません。内容と結果を事実としてもっているので、行動できる宗教です。
私は、行くべき道をはっきりと知って行きます。これから世界はどのようになるか、ということも知って行くのです。それゆえ、どのような哲学者たちでも、理論的な面ですべて相手にすることができます。神秘の世界に対しても、はっきり知っているのです。霊界の専門家です。ですから、統一教会は、言葉のとおり、教会を統一することができ、宗教を統一することができるのです。
16 地上の一人には、数多くの霊人たちが連結されています。今後、その霊人たちが地上に降りてきて協助するでしょう。そのような霊人たちが、私のために総動員されています。高い霊界と通じる人に私の三文字の名前を示して、「この方について祈ってみてください」と言ってみてください。祈ると、「ああ!」と言いながら敬拝するのです。そのようになっています。私は専門家なので、はっきり分かります。
霊界を統一できなければ、地上統一ができません。ここに立っている人は、霊界を統一できる能力をもっています。そのような能力があるだけでなく、既に霊界を統一しておきました。ですから、霊人たちがみな、私を協助するのです。仏教徒が一人訪ねてきて、「お釈迦様が文先生のために二十四時間祈りなさいと言った」と言って敬拝をしたこともあります。協助しなければならないというのです。
17 皆さんは、神様の代身の立場で万物を創造し、息子を創造し、さらには、父母の位置を創造しなければなりません。そのような運命の道が、再創造の道であり、復帰の道です。新しく買ってきた物が故障すれば、修理工場に送って修理するか、再びつくるかしなければなりません。それと同じ道理です。神様は、キリスト教が信じるように、「ああ!空中で宴をしてみ旨を成就しよう」と考えたでしょうか。それは妄想です。絶対にできないというのです。私は、イエス様に会い、神様に会ってみました。霊界について隅々まで知っている人です。
18 「果たして霊界があるのかないのか、天国があるのかないのかということは、死んで初めて分かる」と言う人がいます。死んでみれば、間違いなく霊界があるということが分かります。皆さんは、霊界を体験できなかったので、霊界がどのようになっているか知りませんが、私は天の特別な恵沢を受けて、霊界についての専門家になりました。世界のいかなる霊通人でも、私の所に来れば屈服しました。霊界の専門家になったので、今日、統一教会をつくって、世界を駆け回っています。間違いなく、そのような世界があります。
そのような特別な恵沢を受けて向こうの世界(霊的な世界)を探索してみながら、果たして天国の組織はどのようになっているのか、これが気掛かりな問題でした。それをかき分け、突破し、探し求めてみると、天国の組織は簡単だったというのです。天国は、ために生きた人だけが入って暮らすようになっている所です。
19 私は、サタンのすべての秘密武器を爆破するに当たって、先導的な役割を果たしました。悪魔サタンが今日まで、この地球星を蹂躙してきたのですが、それをすべて隅々まで暴きました。サタンが行く先々、隅々にまでくっついていって問い詰めるチャンピオンです。
それだけではありません。今に至るまで、霊界はすべて混乱していましたが、その世界に入っていって、すべてまとめておきました。また、霊的世界で教主たちに会い、原理的な闘争をして勝利したのです。
20 私に地上で会い、誰より慕って共に暮らした人は、私と近い霊界に行きます。ですから、家庭が反対して教会と遠くなった人々も、収拾してあげなければなりません。真の愛の心情は永遠なので、彼らが離れているとしても、みな呼んで解放してあげなければなりません。そして、殺人鬼までも探し出して解放してあげるのです。
本来は、エデンにおいて、天使長もアダムとエバを愛したのではないでしょうか。それを回復してあげようという思いがあるので、殺人鬼と聖人、カインとアベルを同じ場で解放してあげるのです。夫婦のような対等な価値の位置に立てたいと願った家庭理想を中心として出発した基準があるので、サタンとカインを愛さなければならないというのです。真の愛を実践してこそ、すべてのものが解放されます。真の愛がなければ、救援摂理は成立しないのです。
霊肉界一体時代と真の父母様の直接主管
真の父母様は、霊肉界を統一することにより、霊肉界一体時代を開かれた。それにより、霊界と肉界は神様と真の父母様が直接主管される時代に入ったのである。そうして、真の父母様は、霊肉界が互いに一体化できるようにするためには、多くの精誠を尽くさなければならないと語られた。
21 霊界が統一されなければ、地上統一をすることはできません。今まで私がこの道を歩んでくるに当たって、霊界がそのような背景からすべて協助しました。ですから、いかなる宗教も、すべて私を証しています。
本来、第二次世界大戦以後に、統一されたキリスト教文化圏の世界において一つになれば、その時から霊肉が一体になるのです。これが実現されなかったので、四十年路程で統一的基盤を合わせるための業を今まで繰り返してきました。そのようにして、これがすべて終わったというのです。
霊界の基準を地上に一体化させることによって、霊界と肉界が交流することができます。今までは、すべて塞がっていたのです。
22 霊的世界を動員しなければなりません。霊界を動員しようとすれば、何においても霊界の先祖より、自分が上回っていなければならず、精誠を尽くさなければなりません。そして、孝子、孝女、忠臣であると自覚する立場で動かなければなりません。ですから、一人でいるのではなく、三時代を代表して、先祖はもちろん、自分の父母と一つにならなければなりません。そうして、子孫に影響を与えなければならないのです。霊界をはっきりと教えてあげなければなりません。
霊界と肉界が合同する時です。それゆえ、必ず自分の先祖たちを動員して、動かさなければなりません。そして、霊的に先祖たちが教えてくれるその環境に従っていきながら、地上でも一体化運動をしなければなりません。
23 監獄生活をして最も印象的なことは、苦労をしたことです。そのようなことがあるほど、霊的な心との共鳴圏が鋭敏になるというのです。普通の人であれば耐えられない重労働をするときでも、体は労働をしていますが、心は労働をしないのです。このようなことをすれば、霊的な体験が本当に早くなります。そのような体験をすれば、体の疲れはすべて吹き飛びます。必ずそのような体験をしなければなりません。この体験をしなければ、霊界に行って共鳴体になりません。
そのような体験をもてるように、努力しなければならないのです。そうすれば、夢うつつの中で私に会う回数が次第に増えるのです。そのようになればなるほど霊眼が開きます。皆さんが座っていても、私が何をしているのかがすべて分かるのです。皆さんは家にいても、父母に侍って暮らすその生活圏内で、一緒に生きることができる圏内に入るのです。本当に来て、暮らす、その姿を見るようになります。
そのようになれば、霊界は自動的に開きます。これは、妄想ではなく現実的問題です。このようになってこそ、皆さんが活動するときに、霊界が自由自在に協助し、行う事柄が横的に拡大されるのです。
Monday Oct 30, 2023
真の父母経 第318話
Monday Oct 30, 2023
Monday Oct 30, 2023
第三章 霊肉界一体時代と霊界解放
第一節 真の父母様と霊界
実存する霊界を明らかにされた真の父母様
真の父母様は、早くから霊界の構造と実相を明らかにされ、霊界解放のために一生涯、精誠を尽くされた。特に、霊界における四十三日間の闘争を通して、神様の御印(ぎょいん)を押されるなど、地上と霊界の統一と救援に向けた天宙的摂理を導かれた。
1 本来、宗教は神様から出発します。統一教会もそうです。統一教会も、伝道して集まったのではありません。私が伝道して、このように多くの人が来たのではないのです。霊的に高い霊力をもった人々が集まってきました。霊界が案内してきたのです。このようにして来た人々は、「神様はいない」とは言えません。そのような経験のない人が神様を否定するのであって、経験がある人は神様を否定できないのです。
自分たちが信仰生活を長くしながら、現実の中ではっきりと神様を体験し、認める人々が大勢います。彼らは、神様を否定することができません。そのような人々は、「神様はいない」とは夢にも口にしません。そのような霊的アンテナが高い人々は、一つの場所を知っているのです。中心を知っています。そのような人々が、自動的に中心のほうに集まるようになって、統一教会を始めたのです。統一教会は、神様との直接的な関係から出発したのです。
2 皆さんは、永遠の世界があること、すなわち霊界があることに対して絶対に否定できません。なぜなら、それは少しだけ努力すれば体験するからです。少しだけ努力すれば、難なく体験するというのです。長く統一教会にいる人たちは、みなこれを体験して、統一教会に入ってきたのです。
体験しなかったとすれば、人々が反対し、迫害する統一教会を誰が信じるでしょうか。ところが、体験するので、信じなければ居ても立ってもいられないように、霊界から押し出すのです。それで信じてきたのです。ですから、霊界があることに対して否定できません。
3 私は、皆さんが想像もできない背後をもっています。世界史的な内容をもっているというのです。本然の世界に入って体験したこともあり、どこの誰が「神もいないし、霊界もない」といくら弁明しても、弁明できない実証的な材料をいくらでももっています。
このような材料は、皆さんが今に至るまで習慣的に生きている生活圏内の関係の中から出てきたものではありません。誰よりも切迫した立場、目が涙でぐしょぐしょになる立場から出てきたのです。膝をついて地面にひれ伏し、何日間も訴えた精誠の底から出てきたのです。
4 私は、いくら霊界の事実を知っていても話しません。知らない人のようです。ところが、私が行くべき道の問題に入っていけば(冷静)沈着です。無慈悲に方向を選別できる何かがあるので、今日、混乱した霊的過程を克服し、混乱した時代過程を克服できるのです。
いくら波風がぶつかってきても、その波風が私にぶつかって、私を押し出すのではなく、その反対になります。このようにして、個人的混乱時代を経て、家庭的混乱時代を経て、国家的混乱時代を経て、今、世界的混乱過程において進軍しているのです。全世界が混乱したこの過程で旗手になろうというのです。
5 自分の素質が神霊的な面に合う人々は、霊的なことについて関心をもちます。私はもともと、そのように生まれつきました。神様に関する話をすれば、非常に気になるのです。御飯を食べずに二十四時間聞いても、聞くほどおもしろくなるのです。そのようなときは、それを一方的にするのではなく、真理で補強しなければなりません。このように、両面を選別していかなければならないのです。自分の素質、自分がどのようなタイプの人間かは、各自が分かるでしょう。そうすれば、その反対の分野を啓発するために努力しなければなりません。
真理を探究したり、神霊的な面での体恤をしたりしなければなりません。必ず祈りと真理の探究が必要です。神霊的なタイプの人は、既に霊的に感じたことを真理で消化できる基盤を築かなければならず、知性的なタイプの人は、その知性的な面に神霊的な面を補強できる体恤的な基盤を築かなければなりません。そうすれば、それは必ず、自分が落ちていくことのない永遠の基盤として発展できる基礎になります。
自分一人では大変なので、必ず自分と相対的な素質をもつ人を友達にしたり、師にしたりして、指導を受け、協助を受けていかなければなりません。それが一番正しい道なのです。
6 霊界に行って神様まで認定するようにしなければなりません。それは、原理を学べばすべて分かるようになります。霊界をすべて暴いて体系をつくらなければなりません。私がそのような体系をつくったのです。その世界はあまりにも膨大で、手を付けることができません。
ぼろぼろの布の包みをすべてほどいて、王が着てお出ましになる服まで作れるほど、膨大なその世界を整理することができなければなりません。そうして、神様が「あなたは歴史始まって以来、私よりも優れている」と言えるようにしなければならないのです。そのようにして御印を押され、勝利した人は私しかいません。
7 自分の心の声を聞ける境地を尋ね求めていかなければなりません。神様との対話は、祈祷を通してするのではありません。そのような境地に入れば、翌日、もしくは次の週に行う会議の内容まで、あらかじめ語るのです。夜なのに眠らず、心の深い所では会議をしているというのです。お母様はそれを知っています。
汽車に乗っていくとしても、独り言を言うのです。その境地に行けばそうです。ラジオ放送の音を聞くのと同じように、心の根元から響いてきて、大宇宙に共鳴するようになるのです。他のものは聞こえません。その周波数、波長が合わなければならないのです。
8 霊界にいる大勢の霊人たちと、四十三日間、闘ったことがあります。十二使徙とイエス様までも私を見分けることができませんでした。霊人たちは、私が霊界を滅ぼそうとしている、というのです。ですから、誰が正しく、誰が偽りかを明らかにする闘いが、四十三日間繰り広げられました。
その時、神様は判決を下しませんでした。神様は、誰が正しいか闘ってみなさいというような立場でした。霊界も譲歩せず、私も譲歩しなかったのです。ですから、千年、万年、闘いが続きそうなので、神様が判決を下さなければならないという立場にまで行きました。神様は天理の公法によって判決を下したのです。
その闘いで、私が勝ちました。それで、霊界にいる大勢の霊人たちも、私の話を聞くようになったのです。今や霊界も、私によって左右されます。そのように霊界を統一した条件を立てたので、地上の統一をするのです。
真の父母様は霊界の専門家
真の父母様は、講演を通して御自身のことを「霊界を最もよく知るチャンピオン」であると語られたように、霊界の最高の専門家であられる。霊界との交流を通し、人間先祖の堕落以降の神様の恨と人間の恨を隅々まで明らかにし、神様を解放へと導かれ、永生のために人間が地上の人生をどのように生きるべきかを提示されたのである。
9 皆さんは霊界についてよく知らないのですが、私は霊界の専門家です。恐らく、「霊界を開門するに当たって、理論的基盤に基づいて霊界を教示し、体系的内容で明らかにしてくれた元祖が文総裁である」という記録が残るでしょう。
私を指して「真の父母」と言うのですが、その「真の父母」という言葉は恐ろしい言葉です。真の父母になったならば、真の家庭を率いなければなりません。ここに一族がくっつけば、真の一族を率いなければならず、これが民族に拡張されるときには、民族を率いなければならず、国家と世界に拡張されるときは、国家と世界を率いなければならず、天地、霊界と肉界に拡張されるときには、それを率いることのできる能力がなければなりません。
10 世界は真の父母を必要とします。地上世界だけでなく、霊でも同じです。霊界に愛の宮殿を造らなければならないのに、そのような人がいないからです。霊界の宮殿は、神様も造ることができず、霊人たちも造ることができないというのです。真の父母が造らなければなりません。
霊界において、愛の宮殿は真の父母から始まります。真の父母が霊界に行って、「ここを宮殿にします!」と宣布すれば、その宣布を中心として全霊界が定着するのです。
そのような責任が残っているので、霊界でも私を絶対に必要としています。
Monday Oct 30, 2023
真の父母経 第317話
Monday Oct 30, 2023
Monday Oct 30, 2023
3 私は、歴史をよく知っている人です。イスラム帝国とキリスト教は、十字軍戦争の時から互いに怨讐です。これを収拾しなければなりません。なぜシリアのイスラーム指導者の統一原理修練をしたのでしょうか。このようにしなければ、世界が滅亡するというのです。
今、イラクが問題ですが、イラクを中心としてイスラームが一つになってキリスト教と戦えば、世界戦争になります。国境戦争の次は、宗教戦争が来ると考えるのです。これをいかに防止するかが、生涯の使命だと考えています。
イラク問題を中心として、「キリスト教は私たちの怨讐だ。今から、十二世紀の十字軍戦争でやられたことを復讐するために出ていこう」と言えば、イスラーム圏が一つになるのです。世界の頂上が交差し、危険水位にまで至るこの時、私たちはこのような教育をしています。平和を定着させるに当たって、このように偉大なことが底辺に敷かれているというのです。
4 キリスト教の中心が、イスラエルではなくアメリカなので、アメリカを中心として、今まで三十三年間活動してきました。今や三十四年目に入ります。イエス様が三十三歳、三十四歳から四十歳まで、王権を中心として世界を支配すべきだったのと同じような、この上ない大変換期に備えなければなりません。このように、摂理の時がどのようになっているかを知っているので、そこに合うようにすべての処理を終わらせておいて、今、平和国連を中心として活動しているのです。イスラームやユダヤ・キリスト教は、すべてアブラハムの子孫ですが、イエス様お一人の命を奪うことによって支障が生じたのです。
本来、イエス様は、イスラエルの国の王にならなければならなかったのですが、それができずに死ぬことにより、霊肉の二つの世界に分かれるようになりました。このようになることによって、イエス様が再臨して、地上で肉的世界の平和の王権を立てるべきみ旨が残っているので、来られる再臨主が雲に乗って来ては、何にもならないのです。ですから、イエス様が失敗した内容、成就していないすべてのことを再び収拾して探し出し、蕩減しなければなりません。蕩減復帰です。恨を解いてあげなければなりません。それで、二〇〇三年十二月二十二日に、ガザ地区とイスラエルを中心として、平和大行進を行ったのですが、その時、統一教会員三千人が東西南北から入っていったのです。集会をもつのが最も難しい年末に、四方から三千人が入っていって大会をすることができたという事実は、驚くべきことです。
5 神様とアダムの国が縦横に一つになって定着できる基盤を、第三イスラエルにまでつくろうとして失敗しました。ですから、第一イスラエルの立場、その次に第二イスラエルであるアメリカの立場、第三イスラエルである韓国の立場を定着させるためには、南北統一をしなければなりません。このようになれば、紛争地域は自動的に平和の地区に転換されざるを得ないのです。これが結論なので、ガザ地区でユダヤ教とキリスト教、イスラームの人々を集めておいて、平和大行進をしたのです。
ユダヤ教、キリスト教、イスラームが私と何の関係があるでしょうか。しかし、み旨から見るときは、一つの血統で連結された先祖の責任があるというのです。アダム、エバとイエス様を中心として天国に入っていける覇権的主権を立てられなかったことを蕩減するために、このことをしているというのです。
また、第二次世界大戦の時、アベルの位置にいるアメリカと天使長の位置にいるフランスが一つになり、日本とドイツ、イタリアのサタン側に対して勝利して屈服させ、その上で韓国を中心として、平和の王国を定着させなければなりませんでした。ところが、それができず、歴史時代において、神様がサタンと闘って勝つことができなかったのです。そのすべてを蕩減復帰して、勝利の覇権時代を迎え、平和の王であるイエス様は失敗しましたが、ガザ地区での平和大行進を通して、実体的に地上で第一、第二、第三イスラエルの基盤を連結させることにより、再臨主が初めて真の父母の位置に立つようになったのです。
超宗教祝福結婚式とその意義
真の父母様は、「宗教間の障壁が消えてこそ、平和世界が訪れる」と語られ、超宗教祝福結婚式が、そのような障壁を一時に崩し、平和を定着させ得る最も効果的な方法であることを強調された。これに伴い、二〇〇二年四月二十七日、アメリカのワシントンDCを中心として「十四万四千双超宗教聖職者祝福結婚式」を挙行するなど、数回にわたって超宗教祝福結婚式を主宰された。
6 一九九三年二月一日、インドのニューデリーで開かれた「世界平和宗教連合」の会議で、「すべての宗教が一つになって結婚させよう」という運動をしなければならないと宣布しました。
私が代表になり、これから世界的な家庭倫理を立てることにおいて、宗教が先発隊になろうというのです。したがって、すべての宗教が力を合わせ、この公式的な原理にさえ合わせればよいのです。ですから、「各教団が合同結婚式を、私の名をもって何万双でも何百万双でもやろう!」と私が提案しました。そのようなことを世界的に宣布することにより、「世界平和宗教連合」をつくった者としての責任を果たすのです。
7 天一国時代という新しい時代が開かれました。これは、地上天国を意味します。霊界と肉界、右翼と左翼、イスラームとキリスト教のすべての人々が、一つの家族として生きていく時代です。これが天一国の意味です。平和の世界は、宗教間の境界と障壁がなくなる時、成し遂げられます。私たちの子女たちは、超宗教的な国際結婚を通して、平和世界を建設することができます。
ユダヤ人たちの子女とムスリムの子女たちが結婚し、共産主義者たちの子女と民主主義者たちの子女が結婚して、すべての人が結局、一つの家族にならなければなりません。
カインがアベルの命を奪った瞬間のことを考えてみてください。その結果として、今まで神様の心情は苦痛と涙でしみたものになりました。本来、長子は、弟を愛してあげなければなりませんでしたが、反対に殺人事件が起きたのです。その当時、神様の心情は凄惨だったというのです。
神様は、宗教の終焉を御覧になりたいと思いました。ユダヤ教が、人類のための最後の宗教にならなければならなかったのです。しかし、イエス様が十字架にかかって死ぬことにより、キリスト教が出現して、現在まで続いています。第一次と第二次であるアダムとイエス様の時代は、過ぎ去りました。
今や第三次のアダムの時代である再臨主の時代であり、完成の期間です。再臨主の使命というのは、真の愛、真の生命、真の血統を中心として三代を完成することです。ですから、再臨主が全人類の血統を清めるために、祝福を通して真のオリーブを接ぎ木するのです。
8 神様のもとに一つの家庭を中心とした世界を築かなければならないのですが、そのような世界を築くことのできる最も単純な方法は、いわゆるユダヤ人とムスリム、共産主義者たちと民主主義者たちの間の交叉結婚です。
例えば、北朝鮮の指導者の子女と韓国の大統領の子女が結婚するとすれば、その結婚を通して怨讐関係が取り除かれるだけでなく、韓半島を中心として平和世界を成し遂げることができるのです。もし、国連が超宗教、超人種、超国家的な結婚のチャンピオンである父母様を招請し、「全人類を祝福してあげよう」と言えば、全人類を復帰するのに一週間もかからないでしょう。
すべての問題の解決策は、遠くにあるのではなく、正にここにあるというのです。私たちが祝福家庭になれば、親戚の息子、娘や甥、姪たちを祝福に導くことができます。そのようになれば、祝福が燎原の火のごとく広がっていくでしょう。今や、私たちの親戚の息子、娘たちを強制してでも祝福に導かなければなりません。なぜなら、そのようにしてあげることが、本当の意味で彼らのために尽くすことになるからです。のちのち、彼らが祝福の真の意味を知るようになれば、皆さんに感謝するようになるでしょう。
もしここで皆さんに、ユダヤ教指導者、イスラーム指導者、そして、キリスト教指導者たちの間で交叉結婚をするように提案するとすれば、従うでしょうか。皆さんが確信をもつことができなければ、皆さんの代身者たちを送ってください。彼らを四十日間教育して、一〇〇パーセント同意するように導きます。それは、神様が願われ、皆さんの先祖たちと宗教の創始者たちが願うことなのです。
9 宗教によっては、独身生活をしなさいと教えてきました。独身生活をしなさいというのは、今まで歴史を通して現れた主流宗教の教えです。天国には、個人で入ることはできません。血統を中心として、三代圏の完成を実現して入らなければなりません。ですから、祝福をするのです。祝福を受けて、真の神様の真の愛、真の生命、真の血統を中心として、三代を完成した基盤をもってこそ、天国に入るのです。地上世界を祝福し、天地を束ねて公式的に祝福するのは、統一教会のほかにはありません。
この世的に見れば、アラブ圏と私に何の関係があるでしょうか。韓国人とアラブ人に何の関係がありますか。(それは)神様のためです。神様の願いがそのようになっているので、自分が信じられないことも信じなければならず、できないことでも行わなければならず、迫害なども受けなければならないのです。
「世界平和超宗教超国家連合」で行う中東平和セミナーに来た人々の中で、私を最初から信じた人がどこにいるでしょうか。すべて、反対した人々です。宗教指導者たち、ムスリム、ユダヤ教徒がどれほど統一教会を憎みましたか。キリスト教徒がどれほど憎みましたか。神父や修道女たちがどれほど憎みましたか。
平和の世界は、国境を中心として怨讐同士、その息子、娘を交叉結婚させてこそ、実現されるのです。そのように交叉結婚をさせられる価値観をもっている団体が、宗教界にはありません。統一教会しかないのです。ムスリムとユダヤ教徒が交叉結婚をするようになれば、中東戦争はなくなるのです。
10 百八十九ヵ国の選ばれた宗教指導者十四万四千双が、一心、一体、一念になって、天から許される祝福の恵沢を与えられたことを、心から感謝申し上げます。
(天の)お父様、今や統一教会を中心として、あなたの創造理想の園であったエデンで失われた、真の愛と、真の生命と、真の血統の関係を備えなければなりません。あなたの血統的基盤を中心として、創造理想的家庭完成を標榜し、アダムとエバを造って天宙の愛の理想を十分に抱き、理想的父母になり、夫婦になり、夫婦を中心とした子女たちを繁殖して、神様を中心とした一代、二代、三代、神様の家庭において孫と孫娘を備え、愛と生命と血統によって一体となった家庭的基台の定着を願ったことがあなたの創造理想でしたが、人類始祖が成長過程において失敗の一日を迎えることにより、堕落という怨恨の罠をこの地上に残しました。
それによって人類の先祖はもちろん私たちも解放的喜びの世界を失い、悲しみの中にとどまるようになりました。このような私たちのために、蕩減という復帰路程である旧約時代、新約時代、成約時代を立て、六千年の歳月を費やしながら、解放された復帰勝利の一つの版図であるエデンの基準を取り戻すために、お父様がどれほど苦労されたかという事実をよく知っております。
ここに立っているすべての宗教指導者たちと共に、天と地の統一的な祝福の恵沢によって、一心、一体、一念の一つの血族を備え、父のみ前に失った個人から家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙、神様まで、本然の心情圏を尋ねて復帰しなければなりません。
11 個人の体と心の統一と、夫婦の統一、父子間の統一、兄弟間の統一、氏族、民族、国家、世界の統一のために、サタンによって塞がっていた塀を崩し、境界線を撤廃して、怨讐の立場を飛び越え、また飛び越えて、アダムとエバが堕落していないときの兄弟の友愛をもった子女たちとして、一つの家庭的基台の上で真の父母であられる神様を中心に真の一族の姿を備え、超民族的、超国家的、超世界的、超天宙的祝福の行事を断行いたしました。
このようにすることにより、地上の統一圏と天上の統一圏を立て、霊界と肉界の境界線を撤廃し、サタン世界と天の世界の境界線を撤廃することによって、理想的な家庭、真の愛の血統関係を中心として、世界人類が一兄弟、堕落する前のアダムとエバを中心として望んだカイン・アベルの兄弟、子女たちとして、国家を越え、宗教的基準を越えた家庭的愛を完成できる祝福の時代を迎えました。それにより、超国家的であり、超民族的であり、超氏族的な基準で、一心、一体、一念をもって祝福行事を挙行し、(天の)お父様のみ前に奉献するこの時間となりました。
Monday Oct 30, 2023
真の父母経 第316話
Monday Oct 30, 2023
Monday Oct 30, 2023
「世界平和超宗教超国家連合」の創設
真の父母様は、超宗教的基盤を、国連を中心とした超国家的基盤と連結するため、一九九九年二月六日、「世界平和超宗教超国家連合(IIFWP)」を創設された。超宗教超国家のビジョンは、既存の国連に代わる機構創設へと続き、二〇〇三年十月三日には「超宗教超国家平和協議会(IIPC)」二〇〇五年九月十二日には「天宙平和連合(UPF)」が創設された。
9 父母様は、一日も休める日がありません。国連まで消化しようと思います。国連NGO(非政府組織)世界連合から、万国平和賞という世界的な表彰を受けました。四十年間、彼らが見守った結果、父母様を尊敬せざるを得ないので、そのようにしたのです。ですから、彼らが自ら志願して迎えるようになったのが、二〇〇〇年八月十七日に行われた「世界平和超宗教超国家連合国連大会」でした。
「世界平和超宗教超国家連合」の超宗教とは、宗教以上の基準を立てなさいということであり、超国家とは、国家以上の国連になりなさいということです。ですから、最高の世界的な宗教者と政治家たちを集めて教育するのが父母様の願いです。そのようにして、間違いなく素晴らしい宗教者と政治家たちにするのです。
10 超宗教というのは、今までの宗教ではいけないということです。新たに、世界の宗教の行くべき道を提示しなければなりません。超国家というのは、今までの政治風土や国連を中心としてはいけないということです。超国家超宗教です。そこに、今後つくろうとする超言論機関と超金融機関を中心として、これさえできれば、世界が進んでいける方向を定めてあげることができると考えたので、それを準備してきたのです。そのような意味で、国連に定着するための一つの機関をつくったのですが、それが「世界平和超宗教超国家連合」です。
今や、私たちが様々な分野のNGOを糾合して、国連を刷新しなければなりません。国連は今、私たちを消化し、リードすることができません。学術的な大会やすべての大会で、国連が私たちに付いてくるようになっているのであって、私たちを指導できる立場ではないのです。
11 国連に、下院制度としての政治圏と上院制度としての宗教圏を構成しなければなりません。この上院と下院は、野党と与党のように対決するのではなく、連合しなければならないというのです。
国連に上院と下院ができれば、宗教圏は自動的に政治圏内に入るようになります。今は、宗教と政治が分離されています。政教分離です。しかし、このようになれば、自動的に政教一致になります。これからは選挙がなくなります。教育を通して、一つになるようにしなければならないのです。超宗教と超国家です。宗教と国家は怨讐の立場ではなく、互いに愛し合い、一つにならなければなりません。
12 国連に、上院のような機関をつくらなければなりません。国連が国家主義の環境から離れることができずにいます。宗教的限界を越えることができずにいるのです。それは、真の父母の思想でなければできません。「神主義」、「頭翼思想」でなければできません。今後、国家主義的で宗教的限界を越えることができない国連は、自然に機能しなくなります。それを越えることができなければ、越えさせるのです。
ですから、アベル的な「世界平和島嶼国家連合」、「世界平和半島国家連合」、「世界平和大陸国家連合」をつくりました。これらを中心として、アベル国連をつくるのです。
13 今や「神様のもとの一つの国」ではなく、アベル国連をつくったので、「神様のもとの一つの世界」という表題を掲げて進まなければなりません。そのようになれば、自然に包括されます。「神様のもとの一つの国」は、民族主義、国家延長主義だというのです。
第二次世界大戦の勝利の覇権を中心として、制度をもって世界に影響を及ぼそうとしましたが、その制度というのは自国に限定されるので、超国家的な面では駄目なのです。それで、私たちが「世界平和超宗教超国家連合」をつくりました。私たちは、超国連を主張しなければなりません。「世界NGO連合(WANGO)」の理念は、超国連主義です。国連が一つの家庭主義、大家庭として、神様が創造理想とした家庭主義で一つになるのです。私たちの思想は、それを連結させることができます。
14 新千年紀の開幕とともに、世界は急速に一つの世界を指向しています。「神様のもとの一つの国」を越え、「神様のもとの一つの宇宙」になりつつあるのです。私が早くから説いてきた地球村大家族の世界が現実になるのです。
しかし、ここに深刻な障害物があります。それは、人種間の差別と宗派間の葛藤、対立です。これは、神様のみ意ではありません。特に、人類が平和世界を目指していくに当たって、宗教間の葛藤はより深刻な現実です。神様は教派や宗派をつくりませんでした。宗教自体が堕落の副産物です。
私が国連で既に明らかにしたことのある、世界平和を目指す各種の国境線撤廃運動が活発に展開されています。「世界平和超宗教超国家連合」が先頭に立ち、NGO連合団体である「世界NGO連合」を中心として、国連本部から急激に五大洋、六大州に拡大しつつあるのです。
15 世界に、どれほどたくさん非政府組織があるか分かりません。多い所では一国で三千を超えるといいます。ですから、数万に上る団体の総会を結成して、「超宗教超国家連合」を中心として活用するのです。「世界NGO連合」は超国連です。「世界平和女性連合」をはじめ、四大団体の名前で二〇〇〇年に教育を行いました。それで、「世界NGO連合」、「世界平和超宗教超国家連合」、「世界平和女性連合」、「世界平和統一家庭連合」が行く所には、反対する国がありません。百六十ヵ国を超えたというのです。そのような幕を張ったのでそれを誰も否定することはできません。
第三節 中東平和のための努力と超宗教祝福結婚式
シリアのイスラーム指導者四十日修練と平和大行進
一九九〇年八月十六日、アメリカのサンフランシスコで開かれた第二回「世界宗教議会」において、真の父母様は、世界の宗教の内的結束のため、連合教育を提案された。その一環として、一九九〇年十二月二日から九一年一月十日まで、アメリカ、ニュークのニューヨーカービルにおいて、シリアのイスラーム指導者四十数人が参加する中、四十日修練が開催された。真の父母様は、ユダヤ教とキリスト教、イスラーム間の長きにわたるわだかまりを解き、中東地域における平和実現の先頭に立つことを彼らに願われた。そして、真の父母様のみ意に従い、世界の宗教指導者など二万人以上が、イスラエルとパレスチナ地域の平和安着を祈願するため、二〇〇三年十二月二十二日、エルサレムに集まり、歴史的な平和大行進を行った。真の父母様は、前日の二十一日、平和大行進のために精誠を尽くされる中で、第一、第二、第三イスラエルが一つの勝利圏において統一定着したことを宣布する「一体統一式」を挙行された。
1 一九五四年に統一教会が出発する前から、私は、共産主義が七十三年以上はもたないと教えてきました。共産主義が問題ではありません。共産主義が終わったあとは、イスラームを含む宗教圏が問題になるというのです。ユダヤ教とキリスト教の争いを誰が止めるのかという問題について、既に五十年前から話してきました。これを防ぐための準備を、その時から始めたのです。
聖書に「平和をつくり出す人たちは、さいわいである、彼らは神の子と呼ばれるであろう」(マタイ五・九)とあります。人類歴史が始まって以来、このような宗教圏、国家圏、民族圏をすべて網羅して、迫害を受けてもこれらを和解させようと努力し、一生を捧げて闘った人は、私一人しかいません。
しかし、私は一人ではありません。今まで神様と共に、宗教界一致運動のためにその基礎を築いてきました。そうして、宗教統一の結実をもたらしたチャンピオンになったのです。これは観念ではありません。これは訓練課程ではなく現実です。歴史的事件なのです。
2 アメリカのサンフランシスコで開催された第二回「世界宗教議会」において、私たちが連合して教育をすることにしました。内的結束を固めなければならないという趣旨で、そのようにしたのです。それを私が中心となって行いました。そのようにするための内容を、あらゆる教団の代表たちが手を挙げて決意しました。そのように決意したならば、行動しなければなりません。
その最初の事例が、シリアのイスラーム圏の代表を教育することです。一九九〇年十二月二日から、ニューヨークで四十日修練を受けています。これは、イスラームの約千五百年の歴史を中心として見るとき、途方もない事件です。イスラーム圏の国家を代表する重鎮指導者たちが、世界が反対する統一教会に来て教育を受けているというのです。彼らは私に向かって、「ファーザー・ムーン」と言います。私はそのように教えてはいないのですが、「ファーザー・ムーン」と言うのです。統一教会員たちよりも優秀です。教育を受けるために来た彼らに、「皆さんが教育を受けるに当たって教理的なことは問題ではない。み旨が問題なので、皆さんがもし統一教会の教えを聞いて感化され、私の弟子になるとしても、歓迎する」と言いました。
Monday Oct 30, 2023
真の父母経 第315話
Monday Oct 30, 2023
Monday Oct 30, 2023
17 宗教の争いを防ぐために、一つの経典を作らなければなりません。経典を一つにしなければならないというのです。ですから、一九八五年から今まで六年の歳月を送りながら、あらゆる教団の有名な神学者たちを集めて自分たちの教理の核心を抜き出させ、一つの経典として作るための準備を四年前に終え、編修のための鑑定要員として学界の専門家を動員し、監修を行っています。このような人々が監修したその標本のもとで、一つの経典を発表するつもりです。
経典が多くてはいけません。イスラームは、イスラームだけ知っていてはいけません。イスラーム圏も、キリスト教文化圏を知らなければなりません。宗教圏の人口は人類全体の三分の二以上です。神様が世界を統治できる時が来たことを知らなければなりません。そのような世界を早くつくらなければならないというのです。
18 一つの『世界経典』を作ることを主張しました。これは、一九八五年の第一回「世界宗教議会」で決定し、九一年に出版されます。イスラームの指導者である皆さんも、他の教派を知らなければなりません。イスラームだけを知っているのでは駄目です。キリスト教も知らなければならず、儒教も知らなければならず、仏教も知らなければならず、統一教会も知らなければなりません。
それでは、なぜ統一教会の教えをまず聞かせるのでしょうか。私がこのようなことを提唱し、理論的な側面や、見つめる観点においてリードしているので、それをまず聞きなさいというのです。皆さんを教化させて統一教会員にしようという考えは微塵もありません。統一教会員になるという人がいても、必ず送り返そうと考える人です。
一つの経典を作ることが簡単だと思いますか。各宗教の世界的な学者たちで委員会をつくって、「皆さんの宗教の教理から、一つの世界的な経典を作るに当たって提出できる内容をすべて抜き出しなさい」と言って編成したのです。そうして、共同会議を四回も開いて世界的な大学者たちの審議過程を経ました。誰が見ても妥当だと言える内容を中心に、『世界経典』を編成したのです。
19 一九九〇年八月十六日、アメリカのサンフランシスコで開かれた第二回「世界宗教議会」において、『世界経典』を確定しました。経典を一つにするのです。神様を中心とした目的は、絶対者の目的であり、絶対者の目的は、二つではありません。み旨が二つにはなり得ないというのです。一つだというのです。そのような観点で、絶対者である神様を中心とした理想郷を追求していくのが摂理観だというとき、ここには必ず教育が必要になります。経典は、教科書と同じですが、その教科書が二つにはなり得ないのです。
ですから、これを今まで準備してきました。六年ほどかかったのです。六年間、世界的な大学者たち、イスラームの学者から、ヒンドゥー教の学者、仏教の学者、カトリックの学者、プロテスタントの学者まで、すべての宗教の学者たちに対して、「自分たちの経典を中心として、世界に残すことができ、今後出てくる『世界経典』にこれが抜けてはいけないという最高の内容を抜き出しなさい」と言ったのです。深い内容は大慨みな同じです。
20 経典は、人間のために存在します。私が『世界経典』を公認するまで、教団の指導者や世界的に有名な教団の博士たちが審議をしました。そのようにして、数回ずつ直し、一つの経典を作ったのです。仏教であれば仏教、儒教であれば儒教など、十二の宗教の代表となる経典をすべて集めて作りました。
今までの経典は、出発がはっきりしておらず、終わりもはっきりしていませんでした。統一教会の教えを中心として、これを再び作ったのです。創世からあらゆる史観的な論理を備えているのが統一教会の教えなので、統一教会の教えを入れないわけにはいきません。世界の有名な神学者が編成の責任者になって作り、一九九一年八月十五日に、私に献納したのです。
第二節 「世界平和宗教連合」と「世界平和超宗教超国家連合」
「世界平和宗教連合」の創設
真の父母様は、宗教界を統一し、人類を平和の道に導くため、一九九一年八月二十七日、三十四ヵ国から来た二千人以上の宗教者が参加する中、ソウルで「世界平和宗教連合(IRFWP)」を立てられ、その翌日、五十一ヵ国の元・現職大統領、総理などを招請し、「世界平和連合」を創設された。
そして、「宗教圏を代表した『世界平和宗教連合』と、政治圏を代表した『世界平和連合』が、あたかも人間の心と体のように一つとなり、世界平和実現の先頭に立たなければならない」と語られた。
1 私たち人間には分かりませんが、世界を救うための神様の摂理から見るとき、民族と文化背景の違いによって、宗教も僕の宗教、養子の宗教、庶子の宗教、直系の子女の宗教があります。これらの宗教は、父母の宗教に一致しなければなりません。ですから、僕の宗教も、主人の家庭に一致できるように教えなければならず、次に、養子も息子なので、父母を中心とした宗教時代が来れば、養子の宗教も父母の宗教時代に一致できるように教えなければなりません。また、庶子の宗教も、直系の子女の宗教も同じです。ですから、神様を父母として、侍ることができる準備をしなければなりません。それで、教主たちを神様の代わり、父母の代わりとして、侍ることができるように、準備させてきたのです。
教理の根本に入っていけば、すべて同じなので、古い宗教が一番だという考えを砕いてしまわなければなりません。世界を収拾できる新しい宗教時代が来るので、真の父母の宗教が顕現するようになります。ですから、すべての宗教の信徒たちが教主に侍ってきたのは、父母に侍るための訓練でした。このような内容を提示したので、これは宗教界に次元の高い革命が起こり得る一つの主体的な観点です。
そのような内容を中心として、父母様が真の父母の宗教のみ旨を代表した天の召命を受けた人であると、宣布してしまいました。このようにして、宗教の代表たちが、「世界平和宗教連合」創設のための声明書にサインをし、決意大会をしたのです。今まで誰も、宗教圏を一つの枠組みに入れて束ねるということは考えることもできませんでした。このようなことが行われたという事実は、歴史的な事件です。
2 今まで、政治と科学が宗教に反対してきましたが、初めて父母様を中心として統一の形態が広がるのです。宗教圏と政治圏と科学世界が一つになって入ってくるのです。
反面、政治世界では、外的な面で左右が闘争しています。民主世界と共産世界、カイン・アベルが闘争するのです。カイン・アベルの闘争圏が統一される時代に入るので、宗教圏を中心として「世界平和宗教連合」、政治圏を中心として「世界平和連合」を創設するのです。
3 み旨の立場から見れば、父母様がすべきことは、ほぼすべてしました。今や残ったのは、外的な世界の「世界平和連合」と、内的な世界の「世界平和宗教連合」です。「世界平和宗教連合」は心的基準です。この体と心が一つにならなければなりません。神様の摂理において、宗教圏と政治圏を中心として、戦争の歴史を通し、数多くの犠牲者を出すことで目的達成に向かって進んできた歴史は、必ずや一つに終結するでしょう。今やこれが目前に迫ってきました。
この宗教界を糾合しなければならず、政治界を糾合しなければならないのですが、これを誰がするのでしょうか。誰かがしなければなりません。そのような立場に立った人と国家がなければなりません。このことをどこかの国がするか、あらゆる宗教団体が一つになってするなどしてやらなければならないというのです。今やすべきことはそれしかありません。
4 世界の宗教界に、父母様がいなければなりません。イスラームとユダヤ教が争い、仏教は教団同士争い、キリスト教は教派同士が争うのですが、私たちが行けば、争っていた人々も一緒に集まって礼拝を捧げることができ、修練をすることができるようになったというのです。
しかし、私たちを抜きにすれば、そのようなことはすべて不可能だというのです。ですから、教団世界の有名な学者や有名な行政責任者たちも、結局、父母様を抜きにしてはうまくいかないというのが、一つの標準になりました。
その標準を中心として結集できる世界的な宗教クラブになったというのです。それで、これを総合して、世界的な一つの機構をつくったのですが、それが一九九一年八月二十七日に創設した「世界平和宗教連合」です。
5 宗教は、僕の宗教から養子の宗教、庶子の宗教、息子、娘の宗教、母の宗教から父母の宗教に上がってきました。母の宗教がキリスト教ですが、これが父の宗教を中心として一つになって出てきた父母の宗教が統一教会です。ですから、統一教会は真の父母の宗教だというのです。それを理論的に教えてあげて、教団の指導者たちを収拾しなければなりません。そのような超宗教的な面で「世界平和宗教連合」をつくったのです。
これを、思想的見解において行くべき道を知らないすべての国々に教えてあげ、トップクラスにいるすべての為政者たちにも教えてあげなければなりません。それが「世界平和連合」を中心として行われています。体を代表した政治版図と心を代表した宗教版図が、人間が堕落することによって体と心が分かれて争うのと同じようになったので、これを一つにしなければ世界平和の道はありません。
6 父母様は、人間の堕落によって体と心が分かれたことを収拾するために、心を代表した宗教を経てきたのであり、今や政治世界に力を及ぼすようになったのです。体が心を打ったのと同じように、政治が宗教を犠牲にしてきましたが、その終末を世界的に告げる集まりが、一九九一年八月二十七日に創設された「世界平和宗教連合」です。この「世界平和宗教連合」において、統一が成し遂げられるのです。
今まで体の世界が心の世界に影響を及ぼしてきましたが、今からは心の世界が体の世界に影響を及ぼさなければなりません。心の世界が体の世界に影響を及ぼすことのできる新しい時代が来ます。変わってくるというのです。
今後の世界は、心を中心として体を管理し、平和の時代に進んでいける道が目の前に広がっていて、私たちの生活圏内で、これが入れ替わってきているという事実を知らなければなりません。今までの歴史過程では、宗教と科学、宗教と政治、政治と科学、それらが一つになりませんでした。これを一つにできなければなりません。
7 平和の世界に進むに当たって、方向が二つになってはいけません。政治の方向、宗教の方向が統一された方向でなければならないというのです。そのためには、宗教が指導しなければなりません。心が体を支配するのが原則なので、心的宗教圏を結成するのが、一九九一年八月二十七日の「世界平和宗教連合」創設大会です。
そこには、十二の宗派がすべて入っています。その次に、四十ヵ国以上の国が入っているのです。そのようにして、平和の世界に進む道を模索するための「世界平和宗教連合」の出帆をしなければならないというのです。
8 体と心が分かれた歴史的な恨を解くためには、世界的な分野で民主世界と共産世界を連結させ、一つにしなければなりません。心の世界を代表したものが宗教であり、体の世界を代表したものが政治です。この体と心が分かれて争っていたものを一つにして、天理の大道をはっきりと明らかにすることにより、心を中心として絶対統一的人間性、統一的価値観を立て、そのような価値をもった完成したアダムを中心として、完成したエバと一体観を立てるのです。
そのような家庭の主体観を中心とした氏族観、氏族観に連結された民族観、民族観に連結された国家観、国家観に連結された世界観を中心として、愛の絆で天宙を束ねようというのです。このようなあらゆる理論の体制(整備)を締めくくり、規範を通して社会生活制度まで、すべて公法として制定することを構想しています。
Monday Oct 30, 2023
真の父母経 第314話
Monday Oct 30, 2023
Monday Oct 30, 2023
7 私は、一九八一年に「神様会議」を始めました。「神様会議」というタイトルを中心として、神様について自信のある人はみな来て、話をしなさいというのです。仏教、儒教、イスラーム、ヒンドゥー教、ユダヤ教など、全体が集まって、神様についてすべて話してみなさいというのです。
神様の摂理完成の道は、宗教を超越してこそ行くことができると分かったので、「神様会議」をするのです。宗教界が通じ合うことのできる穴を開けようというのです。超宗教的な立場で壁を取り壊さなければなりません。超宗教、超教団的な基準を連結させ、世の中を救うための神様の摂理完成を期することができる終着点に向かって、一つの道に前進するためには、これが必ず経なければならない過程であることが分かりました。
また、私がいくら愚かだと批判されても、神様のみ旨の中で誰かがこの道を開拓しなければならないということが分かったので、莫大な犠牲を覚悟して開拓してきました。そのようにしたところ、今や宗教界でも私が有名になったのです。
8 統一教会は、世界を救うための宗教です。キリスト教とアメリカを犠牲にしてでも、世界を救わなければならないという伝統的思想をもって現れたのです。統一教会で教え、語るすべてのことが神様の伝統です。
皆さんは、神様の伝統と父母様の伝統を受け継がなければなりません。これは運命です。この伝統の道を通して天国に行くのです。キリスト教がいくら「イエス様を信じる」と言っても駄目なのです。いかなる宗教ても駄目です。ですから、私は莫大な投資をして、キリスト教連合運動を行い、宗教連合運動を行うのです。
これをしなければ、教団の教主たちが讒訴し、すべての宗派や霊界が讒訴するので、地上でそのようなことをしているのです。数多くの民族を糾合し、数多くの学者たちを糾合して、このようなことをしています。
9 一九八一年の年末に、私たちは「神様会議」を行いました。世界の数多くの宗教や宗派を超越するのです。キリスト教、ヒンドゥー教、イスラーム、仏教を問わず、世界的な大学者たちを集めました。それは歴史上、初めてのことです。共同目標が「神様会議」だというのです。
そうして、私が提言した「宗教議会」というタイトルを中心として今まで行ってきながら、「ヒンドゥー教の宗派が分かれて争っているが、統合運動をする大会があれば、私がお金を出してあげよう!仏教も、儒教も、イスラームも、キリスト教もそうである」と言ったのです。このように、支援を受けて大会をするのに、自分たち同士で争うというのは、顔を上げることができず、話をすることもできない恥だというのです。
そのような大会をしながら、超宗教的に青年たちを指導して、世界的活動をする青年組織を、一九八二年の夏休みの期間につくるのです。中東に行けば、イスラームの最も有名な学者たちを集めておいて講義をし、アジアに来れば、仏教や儒教の最も有名な学者、アメリカに来れば、アメリカで最も有名なキリスト教の学者たちを動かすのです。このような運動が始まれば、宗派や教派の争いはすべて終わるというのです。このように、世界最高の学者たちを集めて宗教大会に参加させたというネームバリューをもつようになれば、もはや自体内の分派闘争時代は過ぎ去るというのです。
10 今まで「科学の統一に関する国際会議」のような学者大会をしてきたので、世界の有名な学者の中で、私のことを知らない人はいなくなりました。私が有名な学者たちを活用できる基盤をすべて築いたのです。彼らの中で、各宗教の有名な宗教学者たちを集めて、「神様会議」を開催しました。世界宗教の最高の神学者たちを糾合する運動をするのです。ですから、神様に関することで学者たちが言いたいことがあれば、話しなさいというのです。
神様を再び探し出さなければなりません。「神様はいるのか」という疑問から始めて、歴史的な過程を摂理史とともに批判し、「現世においてこのような実情にあるのは、神様がいるからだ。たから、このようにせざるを得ない」ということを理論的に裏づけ、「神はいない」と言う神学者たちを再教育するのです。それゆえ、そのような宗派の最高の学者たちを連結させることができる基盤を、「神様会議」を通して築くのです。
その次には、若い青年たちを束ねます。彼らが今後、指導者になるのです。ですから、青年たちが重要です。今後、世界を引き継ぐ後継者は、若い知識人たちです。そして、数多くの宗教の中で、八つの教団で最も優秀な人、その学者たちが推薦し、その教団が推薦する人を二十人ずつ選び、全体で百六十人に、自分の教団だけでなく八つの教団の聖地を巡礼させて教育するのです。
11 私は、アメリカの統一神学大学院を中心とした二つの一致化運動として、「新超教派研究協会(New ERA)」と「神様会議」を創設し、これらを通してキリスト教内の教派間はもちろんのこと、他宗教間の調和と統一に対する可能性と必要性を見いだそうと試みた結果、このような調和と統一は、忍耐と犠牲、真の愛の貴い結実によって実現することを確認しました。
そして、各宗教間の真摯な対話と調和を実現することにより、地上で神様のみ旨が成就するよう促進し、世界平和を実現しようと、私は「世界宗教議会」と「世界宗教会議」を始めたのですが、現在、このような集まりは、停滞した宗教界に奇跡を起こしています。
また、私は、青少年たちの人種紛争および宗教戦争を防ぎ、神様の名のもとに理想的平和世界を建設することに積極的に寄与する機構として、「世界青年会議」と「世界宗教青年奉仕団」を設立しました。私は、このようなすべての機構を通して、宗教界に新しい代案を提示しているのです。
12 宗教連合運動を大学から行わなければなりません。大学の志ある青年男女たちが一つになって、宗教を連合させるように、主導していかなければなりません。「世界宗教青年セミナー」に参加した人々を第二回「世界宗教議会」に立てておいたので、教団の指導者たちはどうすることもできなかったのです。
今回の宗教議会の表題は、「社会および後世に対する宗教伝統の伝承」でした。社会が宗教を受け入れられる立場に立っておらず、後世が宗教を受け入れられる立場に立っていません。それを誰が受け入れられるようにすべきなのでしょうか。それを教えてあげるべき責任は、誰にあるのでしょうか。教団の指導者たちではありません。宗教者たちと宗教圏内の二世たちです。
そのため、私たちが一九八二年から八年間、「世界宗教青年セミナー」を通して動かしてきた有望な人々を、それぞれの要所要所に配置したのです。
今や各教団に、私たちと関係のある人がいます。一つの方向性が設定されているのです。
13 人種戦争を防止するために、一九七七年に「世界宗教会議」を開催しました。そうして、二世たちを教育してきたのです。一九八二年には「世界宗教青年セミナー」を行い、それぞれの教主の故郷、教主の出生地のような聖地を巡礼するに当たって、どの教団に行っても、一週間ずつ教育を受けるようにさせました。そのような運動から始めたのです。
ここに参加した二十代、三十代の青年たちは、今後、その教団の後継者になり得る有望な人々です。この人々は、十年間参加しながら、これを私がしていることをすべて知りました。ですから、少なくとも宗教指導者であれば、私のような心をもたなければならないというのです。
14 「世界宗教青年セミナー」は、十二の教団を中心とした超宗派的な連合体ですが、一九八二年から八年が経過する間に、何をしたのでしょうか。教団の責任は世界を救うことである、ということを理解させたのです。
ここですべての教団の若い知性ある人たちが、八年が経過する間に悟ったことは、「私たちの教団の指導者も、教理と教派は違うが、レバレンド・ムーンのように教団を越えて、世界を救おうという思想をもつべきだ」ということです。このような基盤をつくってあげたので、宗教議会にまで発展するようになりました。
宗教が結束すれば、今後、不信の風潮を完全に追い払い、平和の世界に移行させていけるのです。絶対的な神様のみ旨は一つです。二つではありません。それが平和の世界です。神様を中心とした理想家庭を実現することにより、天の国のような統一された家庭形態を地上に残そうというのです。
『世界経典』発刊
『世界経典』は、世界の有数な神学者と宗教学者たちが、編集委員や編集諮問委員として参加し、各宗教の経典に共通して収められている百六十余りのテーマを選別して、これを集め、一つの統一された経典として編纂したものである。一九九一年八月十五日に、まず英語版が発刊され、(真の父母様に)奉呈されたのち、一九九四年五月一日の韓国語版に続き、日本語版が発刊された。また、真のお父様のみ言選集から抜粋した内容を中心に編纂された『世界経典』第二編が、二〇〇九年一月二十八日に発刊された。
15 一九九〇年八月十六日に、第二回「世界宗教議会」を開催します。この宗教議会では何をしようというのでしょうか。宗教界や国々が一つになり、一つの統一的な国の形態をつくって、兄弟のように暮らそうというのです。宗教議会でビザさえ出してあげれば、どこにでも行けるようにします。そのような運動をするのです。
それで今、何をしているのでしょうか。一つの経典を作っています。そのためには、そこに歴史観が必要です。哲学的内容から、すべての理論的体制を整えて、人間の根本問題を究明できる一つの教理を編成しなければなりません。
16 宗教には国がありません。世界的国家がないというのです。宗教が主人となっている国はどこでしょうか。それをつくっていこうとしているので、「世界宗教議会」を通して超宗教的立場から、宗教理論に排他的な共産主義と、人倫道徳を破綻させる邪悪な人本主義思想を消化しようと提唱したのです。逆さまにならなければなりません。このように大きな理想があります。
ですから、一つの経典が必要なのです。みな経典のゆえに争いが起きています。各経典において天理大道の核が何かを明らかにし、それを基盤として大きな教団の教理の核心を抜き取って、一つの経典を編成しようというのです。
Monday Oct 30, 2023
真の父母経 第313話
Monday Oct 30, 2023
Monday Oct 30, 2023
第二章 超宗教平和運動と超宗教祝福結婚式
第一節 「国際宗教財団」と「世界宗教議会」
「国際宗教財団」の創設と「世界宗教議会」の活動
真の父母様は、一九八三年四月二十五日、世界宗教の統合のために「国際宗教財団(IRF)」を創設されたのに続き、一九八五年十一月十五日から二十一日まで、「国際宗教財団」の主催でアメリカのニュージャージー州にあるアメリカーナ・ジョージ・グレート・ホテルにおいて、「世界宗教議会」の創立総会を開催された。この日、真の父母様は、「急変する世界の中で人類を正しい方向に導くためには、宗教が互いに和合し、神様のみ旨を地上に実現するために努力しなければならない」と語られた。
1 一ヵ国体制時代は過ぎ去りました。連合国家体制を取らなければ生存することができません。宗教も同じです。また、社会は科学技術を中心として急変しています。このような急変する社会に対して、一つの教団の教理では到底歩調を合わせることができません。どんどん落ちていくというのです。様々な教派が垣根となって、東西南北に大きく重なり合っていてこそ残るのであって、そうでなければ、変遷する社会に押され、立つ位置がなくなります。ですから、宗教界が連合戦線を組まざるを得ないのです。
世界の趨勢がこのように流れています。いくら一番だと自分を主張し、伝統的教派、教団だと主張しても通じません。どんどんと若い人々や知識人たちが雛れていくのです。宗教をしきりに追い出すというのです。ですから、退廃思想除去問題や共産主義の侵略からの防衛問題のような世界的な諸問題を前にしている立場で、連合戦線を組んで新しい方向の路線を取らなければ、生存できない段階に追いやられていくのです。それゆえ、連合せざるを得ません。それで、私が「国際宗教財団」をつくったのです。
2 私たちは、宗教世界を収拾しなければなりません。それで、「国際宗教財団」をつくり始めました。それを見て、人々は「狂ったことをしている」と言いました。「世界が数千年間、キリスト教一つすら統一できなかったのに、レバレンド・ムーンは宗教をどのようにして統一しようというのか」と言って、ありとあらゆる悪口を言いましたが、その結果は驚くべき出来事として現れました。
これは、世界的事件です。ところが、言論機関がこれを聞き流してしまいました。これは、糾弾されなければなりません。今から、皆さんは宗教連合運動を大学から始めなければなりません。教授たちから大学生、中高生たちを中心として、この運動をしなければなりません。
今や、二世時代です。私たちが二世を中心として宗教連合運動の烽火を上げなければ、今後のすべての宗教が、世界的な基盤をもち、人類に貢献できる道を失ってしまいます。ですから、(彼らを)抱えるための大きな垣根は、他の教団が提示する目的よりもさらに明確でなければなりません。それでこそ、その目的に向かって宗教が進むのです。
3 私が強調してきたことは、世界平和のための必須条件が、正に宗教間の和睦だということです。今までどれか一つの宗教が、神様を完全に代弁することは不可能だったので、各宗教がもっている多様な見解は必然的な産物です。しかし、私たちはみな、唯一なる天の父母の子女であるがゆえに、一つの大家族の中の兄弟姉妹です。したがって、宗教間の葛藤と憎悪は不要なのです。
私は早くに、霊的探究の道で神様と何度も対面し、世界宗教の創始者たちとも霊的に会いました。今も続けて、神様の臨在と、そこから来る霊感による交信を生活の中で体恤しています。神様がいらっしゃらなければ、抑圧され、搾取されてきた弱小民族の地にある僻村に生まれた一人の人間が、どのようにして無理解と迫害の中、世界的な霊的基盤を築くことができ、世界の宗教指導者たちのこの高い水準の会合を主催して、このような演説をすることができるでしょうか。統一運動の目標と手段は、神様が下さった指針によって設定され、採択されてきました。私が明らかにした内容や活動は、私的なものではなく、正に神様に由来したものなのです。
「国際宗教財団」は、一九九三年に「世界宗教議会」を開催しようと計画しています。この行事は、一八九三年にシカゴで開かれた「世界宗教議会」の百周年を記念するためのものです。この行事は、世界的に超宗派の広場を整えるように準備されており、その目的は、すべての生命体に内在している普遍的な原理を明らかにして、その原理の多様な発現を十分に促そうとするところにあります。「世界宗教議会」は、全人類が希求する世界平和の成就も模索するでしょう。
4 シリアのグランド・ムフティ(イスラーム律法解釈最高権威者)であるアフマド・クフタロは、既に四十年前からユダヤ教とキリスト教とイスラームを一つにするために努力してきました。その中で、反対を受けて何度も監獄に行きながら、志を果たせずに落胆していたところ、私が宗教議会を中心として活動しているのを見て驚き、私を訪ねてきました。
そして、面会したあと、「この方が先頭に立てば成し遂げられる!」と言ったのです。そうして、イスラーム圏の指導者たち二万五千人が集まった場で、「私が四十年間努力してきた宗教統一の方案を、レバレンド・ムーンが既に実践躬行しているので、私に従うすべての人々は、レバレンド・ムーンを協助するために、私と共に立ち上がりましょう!」と発表してしまいました。世の中がそのように変わりつつあります。
5 ユダヤ教とキリスト教とイスラームが一つになるのは、簡単なことではありません。一つになろうとすれば、どのようにしなければならないのでしょうか。イエス様、ムハンマド、ユダヤ教のモーセとアブラハムよりも、さらに大きな愛の心、父母の心情をもって耐えることができなければなりません。そのように耐えられるか、という問題が重要です。
あとから、「ムハンマドも愛し、イスラームも愛した。イエス様も愛し、キリスト教も愛した。モーセも愛し、イスラエルも愛した」と言うことのできる結果的存在が出てこなければなりません。そのような存在が出てこなければ、一つになれません。
一九九〇年八月十六日、第二回「世界宗教議会」を開催しましたが、私はいったい何ゆえに宗教議会をつくり、宗教界に問題を起こすのでしょうか。一つの教派でも一つになれないのに、超宗派的な面で一つにしようというのは正気を失った話です。いくら統一教会の責任者としてそのように步んでいるといっても、世界に散らばっている統一教会の人々が、そのようにできるのかというのです。ですからそれを教えてあげなければなりません。
一つになるためには、理論的にこうでなければならず、思想的な面と宗教的な面で一つのキーポイントはこうでなければならず、出発点はこうでなければならず、内容はこのようなものを備えなければならないという理論を整えて、実践舞台で困難を克服できる信念をもたせてあげなければなりません。このような準備をしながら、お父様は思想的な面で王座に上るようになりました。
「新超教派研究協会」と「神様会議」、「世界宗教青年セミナー」
真の父母様は、世界的な超教派運動のため、一九八一年一月、著名な宗教学者と神学者二百八十人をアメリカのニューヨークに招請し、「新超教派研究協会(NewERA)」を創設された。また、同年十二月、ハワイにおいて百六十四人の神学者と宗教学者、哲学者が参加する中、「神様会議」を開催された。「神様会議」には、正しい神観が確立された土台の上で、初めて宗教一致運動が成功し得るという真の父母様のみ意が反映された。そして、真の父母様は、各教団の二世圏を教育し、教団間の理解と和合を増進させ、宗教連合運動の新しいブームを呼び起こすという趣旨のもと、一九八二年から十二の教団を代表する青年たちを招請し、「世界宗教青年セミナー」を開催された。また、一九八五年には、各教団の若い指導者たちによって構成された「世界宗教青年奉仕団(RYS)」を通し、世界の各宗教の聖地を共に巡礼しながら、奉仕活動を展開するように導かれた。
6 アメリカでは「新超教派研究協会(NewERA)」という組織をつくり、運動をしています。それこそ、超教派運動です。そうして、有名な神学者たちを集めてみると、数えることもできないほど大勢いるのです。彼らをすべて活動させなければならないので、千人ほど集めておいて、選別しています。
アメリカには、アメリカ全体の神学者大会があります。一九七五年と七六年には、そのような大会に統一教会の学者たちが顔を出すこともできませんてした。そのような舞台の上に、既に統一教会の神学が定着し、数十冊の本を販売できる基盤ができているという事実を、今日、反対する韓国の神学界の人々は、知る由もないのです。なぜこのようなことをするのでしょうか。
この宗教界について、神様に「あなたの願いは何でしょうか」と尋ねるとすれば、「争う神学者たちをすべて一つにして、私のみ旨に一致する道に進むように収拾してくれたら有り難い!」と返答せざるを得ないのです。そのような事実を知ったので、異端と言われて、追われ、追い出されても、このようなことをしてきました。これを連結する道を開放する人間が、神様の必要とする人だというのです。
Monday Oct 30, 2023
真の父母経 第312話
Monday Oct 30, 2023
Monday Oct 30, 2023
13 私たちは、み旨のために前進しなければならないのであって、後退や停止をすることはできません。前進のための一時的な停止や整備するための停止はあり得ますが、停止するための停止はあり得ません。統一教会は前進しなければならないというのです。
今、キリスト教が、統一教会のために大変なことになっていると大騒ぎしています。彼らに対して「後退せよ」と言っているのではありません。統一教会によって、キリスト教がすべて刺激を受けて前進しなさいというのです。そのような意味で、神様とキリスト教に貢献していると自負しています。
また、韓国宗教協議会が統一教会を加入させたので、社会問題になったと言いますが、キリスト教は私と統一教会に刺激を受けたので、昔の宗教よりも、新たな宗教として前進することができるのです。
そのような意味で、経済的な消耗はありましたが、良いことをしていると考えているのです。
14 統一教会は、韓国宗教協議会や「週刊宗教」を中心として、宗教の最高責任者たちを一つにするための作戦を行っています。その風土がある程度造成されれば、すべての宗教団体は超宗派的な立場で、宗教の怨讐である共産勢力の脅威から国家の運命(を守ること)に責任をもつ思想的基盤になり得るようにしなければなりません。
ですから、私たちが宗派を超越し、超宗教的な立場で反共の姿勢をどのように確立するかが、何よりも緊急な問題とならざるを得ないのです。
それゆえ、私たち個々人の使命ももちろん重要ですが、全体に責任をもった立場で、このような問題を急いで解決しなければならないので、超教派運動をしながら韓国宗教協議会まで導いてきたのであり、また、それを中心として「週刊宗教」までつくっておいたのです。
15 週刊宗教社は、統一教会の週刊紙を作るために設立したのではなく、宗教の週刊紙を作るために設立したのです。これに関するたくさんの計画があります。今後、何をしようとしているのでしょうか。
今、宗教界は、自分の宗派でなければならないと言って、「独不将軍(トクプルチャングン)」(何でも自分の考えどおりに一人でする人)の振る舞いをしています。そのようにしていては、何もできません。休戦ラインで北の共産圏と対峙している韓国の立場から見れば、なおさらそうです。神様が嫌う共産主義であり、人類が嫌う共産主義です。宗教者同士で心を合わせ、決着をつけなければならない第三の怨讐であり、大きな怨讐が残っています。それは、国内にいる怨讐より、さらに大きな怨讐です。
ですから、宗教者たちがまず合同作戦を行わなければなりません。合同作戦を行うためには、誰かがそのような風土をつくらなければならないのです。
16 ソウルには、韓国宗教協議会に属している教団の集会所がたくさんあるのですが、何としてでもその場所を活用して、それらの教団が一緒に集まることのできる体制をつくろうと考えています。ですから、私が韓国宗教協議会の創立二十二周年の総会の際に、そのような提議をしました。その時、「自分たちが後援する」と言ったので、韓国宗教協議会の議長が本格的に推進しています。仏教の布教所でキリスト教徒たちが集会をし、キリスト教の集会所で僧侶たちが布教する、交換活動を展開させようと思います。宗教全体が連合して共産主義を防ぎ、無神論者たちを導かなければなりません。
17 今まで、歴史時代において、国家と世界は関係がありませんでした。これが第二次世界大戦以降、一九六〇年代を中心として冷戦体制に入って世界的な角逐戦をすることによりブロックが形成されて今の時代に入りました。
昔は、自分の国を中心として生きればよかったのですが、今は国を越え、世界と共に生きなければならない時代です。このことは、国を治める政治家だけでなく、宗教界でも問題になります。
四大聖人によって世界的な版図を備えた宗教圏でも、問題になっているのです。宗教も、自分の宗派的、あるいは地域的な文化背景を中心として進んではいけない時代になったので、宗教間において和解をしなければならないと考え、私は今まで数十年間、超教派運動と韓国宗教協議会の活動をしてきました。今や、世界的に宗教連合体制を構成することができなければなりません。
18 イエス様も、十字架で亡くなるとき怨讐を愛されました。ローマは大怨讐でしたが、彼らを愛されたのです。その怨讐を愛さなければ、天国に入ることができないので、「愛しなさい」と言いました。そのようにすることによって、サタンの計略から抜け出したのです。私にとって、アメリカは怨讐です。しかし、あだを討つのではなく、愛するのです。ですから、神様は打たれて奪ってきます。そのように、統一教会は迫害を受けながら、発展してきたのです。私は、滅びゆくアメリカを救うためにアメリカに来ました。ですから、サタンが私を讒訴する何の条件ももち得ないのです。私はアメリカで、「アメリカ自由協会(AFC)」と「世界聖職者会議(ICC)」、「統一神学大学院(UTS)」をつくりました。このアメリカを愛するがゆえに、つくったのです。
19 私たちはアメリカで、教会の十字架を外す運動をしています。連合教会を中心として、教会の十字架を外してこそ、イエス様がイスラエルの国の救世主の名で帰ることができる道があります。十字架を外せば、連合教会へと進まざるを得ません。教派が根こそぎ十字架を外してみてください。十字架を外して連合教会の看板を付ければ、アメリカはよみがえるのです。
20 アメリカの四十四の教団から、重要責任者百二十人が清平修練所に行きます。清平に行って、統一的な連合教会を模索するのです。教会を一つにするのです。教会を一つにすれば、アメリカを生かすことができます。
分裂した教会では、国を愛することができません。国を探して立てることはできないというのです。争っているので、一つにならなければなりません。ですから、連合教会の形態をつくるのです。このようにして、統一教会のカイン教会をつくります。十四万四千の教会をつくるための作戦が出発するのです。
21 アメリカの五十州をどのように取り戻すのでしょうか。このために、司教(主教)クラス以上の百二十人の人々が韓国に行って、十四万四千の連合教会をつくるための宣言をしてこなければなりません。そのようにしなければ、教派の争いゆえに、家庭も失い、息子、娘も失い、社会も失ってしまうというのです。すべて、教派の争いのために台無しにしてしまいました。
アメリカが滅びるようになれば、教派の争いゆえに滅びたと考えるのです。また、宗教が滅びるのは、宗教の争いゆえです。教派の争いと宗教の争いゆえに、神様の摂理を破壊し、サタンの前に再堕落させた結果となったので、これを砕いてしまわなければなりません。
22 「米国聖職者指導者会議(ACLC)」と、韓国に行ってきた牧師たちの十二教派を中心に連合して、十四万四千の教会をつくれば、その牧師たちを中心として政治と教会が一つになって、アメリカを救うことができます。アメリカが再びよみがえることができるというのです。アメリカがそのような基盤を築けば、次は、アメリカのキリスト教が超宗教圏を中心として、先導的な立場で世界を救うことのできる準備をするのです。
Monday Oct 30, 2023
真の父母経 第311話
Monday Oct 30, 2023
Monday Oct 30, 2023
5 宗教の目的は、ただ神様のみ旨の完成にあります。宗教はそのために貢献しなければなりません。数多くの宗教が善を語り、愛を語りますが、その善と愛は、国家や民族、宗教圏内にとどまるものではなく、これを超越して世界的基盤を越え、人類に向かう善と愛を論じるところまで連結されなければなりません。
今まで宗教自体の中の世界を追求する人はたくさんいましたが、宗教自体を一つにし、それから抜け出して、世界に責任をもって救わなければならないと考える人は多くありませんでした。宗教は国家を越えなければなりません。
これが神様のみ旨であるにもかかわらず、宗教は国家内に位置し、国家内だけでなく、文化圏内からも抜け出すことができずにいます。また、その宗教の教理を抜け出すことができない立場で、自分自身の救いや完成を目標として、今まで歩んできているのです。それゆえ、神様は世界を外的に収拾し、宗教を内的に収拾して、一つの世界へと歴史発展の方向を指導せざるを得なかったのです。
6 エベレストの山頂を中心として見るとき、一つのエベレストの山頂を造っておくことによって、その連峰として造られた山脈が存在するようになるのと同じように、宗教も、今まで生き残って歴史時代に貢献してきたという立場に立たなければなりません。エベレスト山に連結された峰々が一つになってその山頂を仰ぐことのできる基準に属しているように、宗教圏もそれと同じであってこそ、霊界に行って、解放が始まるというのです。主峰のない状況で、連峰がいくら自己主張をしても、それは無価値なのです。
ですから、すべての宗教圏を束ねて、神意の時代に進んでいける新しい宗教は、歴史とともに、そして、時代とともに、漠然とした観念的な神様を主張するのではなく、実際の生活で主導的な役割を果たすことのできる、生活の裏側にある動機的要素として生活行動を制裁し、主導できる宗教背景を備えなければなりません。このようになることにより、宗教解放が成されるようになります。宗教という名前がなくなるのです。そうして、宗教の理想的結実を実現した生活圏に越えていかなければなりません。そのような世界が、一つの方向を備えるようになるとき、地上天国が実現されるのです。
7 神様は、良心基盤を世界的に拡張させて、終着点を中心として糾合する統一的良心基準を確定しなければなりません。ですから、誰かが宗教連合運動、宗教統合運動をしなければならないのです。しかし、プロテスタントはプロテスタントを中心として一つになろうと主張し、ローマ・カトリックは、カトリックを中心として一つになろうと主張しています。神様を中心として一つになろうと主張しなければならないのですが、このことが分からずにいます。神様を中心として、すべて一つになろうと主張しなければならない原理を、彼らは忘れてしまっているというのです。
8 神様は、世界をすべて収拾して統合する運動をしてきています。サタンにとって一番の問題は、一つの世界になることです。一つの世界に帰っていくようになれば、人類がすべて奪われてしまうので、サタンはこれに対して無神論、「神はいない」という否定的思想を主張し、その次に、宗教を崩壊させようとする宗教戦争を計画しているのです。現在は、共産主義という思想体系を中心として、世界を風靡しています。共産主義が背後でコントロールし、宗教を分立させ、宗教戦争を助長しているというのです。特に、主流文化圏であるキリスト教文化圏の核心である白人が世界を支配しているので、黒人と白人の問題、すなわち人種差別問題を提起し、宗教戦争を誘導してくるでしょう。これが今後の世界的危険性です。
そのような時代的環境に追い立てる歴史時代を御存じの神様は、必ず宗教を統一する運動をされるのです。キリスト教を連合し、すべての人種を糾合し、思想的に共産主義の浸透を防いで、宗教戦争と人種戦争を起こそうとすることに対して防御する準備をせざるを得ません。この世界を一つにする統一運動を、神様がせざるを得ないというのです。世界的共産主義侵略からの防衛(運動)と、キリスト教のすべての宗派を超越した超教派運動、そして、宗教を超越した超宗教運動がこの「終わりの日」に出てこなければ、天の側が世界を収拾できる道はあり得ないのです。
韓国宗教協議会とアメリカ聖職者連合運動
統一教会は、一九七〇年四月十五日、韓国宗教協議会に加入するとともに既成教団と手を取り合って宗教連合運動に乗りり出した。真の父母様は、超教派運動とともに、多くの教団が参加する宗教協議会の活動を通して、宗教を中心とした内的統一基盤を造成し、これを、勝共運動を通した外的統一基盤に連結させることにより、国家と世界的統一の土台を整えようとされたのである。また、第二イスラエルであるアメリカのキリスト教の教派が一つにならなければ、世界的な宗教圏の統一は成し遂げられないと考えられ、アメリカのキリスト教聖職者たちの糾合のために、多くの精誠を傾けられた。特い、二〇〇〇年五月、キスト教聖職者百二十人を中心に、「米国聖職者指導者会議(ACLC)」を創設し、アメリカのキリスト教が超宗教圏を通して世界平和実現の先頭に立つようにされた。
9 統一教会は、一九七〇年四月十五日を期して、韓国宗教協議会に加入しました。ここには、七大宗教が加入しています。この過程で、初めは三つの宗派が分裂しました。それでも私たちは、「反対するなら反対してみなさい」という姿勢を貫いていくと、反対していた宗派がすべて戻ってくるようになりました。そうして、七大宗教と関係を結ぶようになり、統一教会は八番目として入ることになったのです。
私たちは、この協議会をどのようなことがあっても前面に立て、この協議会を通して対社会活動を展開していかなければなりません。
10 私たちが「宗教協議会」や「国際勝共連合」の活動をする理由とは何でしょうか。宗教界にとって最も緊急な問題が、数多くの教団が一つになることであり、国にとって最も緊急な問題が、反共運動をすることだからです。この国のために、統一教会が反共運動をしています。
このように、統一教会が内外に活動しているというのは、大韓民国だけでなく、全世界の人類も認めざるを得ない事実です。宗教を中心とした統一運動も、私たちがしていきます。もちろん、そこには様々な困難が伴うでしょう。物質的損害や人的損害があるでしょう。しかし、私たちはそれを覚悟しています。これは、統一教会のためだけのことではありません。国のためにすることであり、世界のためにすることなのです。
11 一九七〇年に韓国宗教協議会の三大目標を定めるとき、救国を中心思想にしました。その救国の方向とは何でしょうか。勝共思想で武装しようというのです。そのようにして、共産党に反対し、闘って勝とうというのです。このようにすれば、私たちが今まで韓国宗教協議会を中心として築いてきた内的な基盤が、各教団の宗教者を中心に外的な基盤となっていくのです。
結局、「国際勝共連合」の基盤を中心とした外的な国家基準と、宗教協議会を中心とした内的な教会基準が互いに一致すれば、内外がぴったり合うようになります。その次には、修練をさせれば、人が増えるようになります。私たちは、韓国宗教協議会を中心として、世界的に発展していくでしょう。今、キリスト教が復興している以上に成長するでしょう。
ですから、私は今、「国際勝共連合」の活動を中心として外的な活動を行い、内的には、韓国宗教協議会を中心として救国を教えているのです。これは国民的な願いであり、民族的宿願である南北統一をしようということです。南北統一は、宗教者たちが立ち上がってしなければなりません。
12 一九六〇年代は、個人で蕩減する時でしたが、一九七〇年代は家庭で蕩減する時です。家庭的アベルを立てるべき時だというのです。そうして、家庭的アベルを中心として氏族的アベル圏をつくろうとするので、家庭的カイン圏にある既成教会を愛しなさいというのです。
ですから、私は、他の人が知らないところで、キリスト教のためにたくさんのお金を使うのです。妻子に食べさせることができなくても、統一教会員たちを養えずに苦労させたとしても、彼らを愛さなければなりません。自分が愛する最高のものをすべて与えたという条件、自分の生命までも彼らのために与えたという条件を立てなければ復帰ができないので、このようなことをしてきているのです。
それで、数多くの宗教を糾合し、韓国宗教協議会の活動を主導するのです。数多くの宗教団体を一つに糾合しようとすれば、どんな宗教よりも愛したという立場に立たなければなりません。自分の最も貴いものを祭物にして与えることのできる立場で、愛さなければなりません。そのように愛すれば、天命によって一つになるのです。引っ張られてくるようになるのであり、屈服するようになるのです。
Monday Oct 30, 2023
真の父母経 第310話
Monday Oct 30, 2023
Monday Oct 30, 2023
多様な超教派活動
統一教会と長老派教会、メソジスト教会の代表が講師となった連合復興会が、一九六六年八月十五日から三回にわたり、真の父母様は、一週間ずつソウルで開催された。これをきっかけに、一九六六年十一月七日、「基督教超教派運動本部」を創立され、これは、一九七四年、「超教派基督教協会」に改称された。また、一九八一年三月二十八日には、「国際クリスチャン教授アカデミー(ICPA)」を、一九八一年十一月十四日には「国際基督学生連合会(ICSA)」を創立された。
17 一九六八年九月九日、クリスチャン・アカデミーハウスにおいて、「新興宗教研究の集い」という名称で、統一教会がキリスト教界と正式に対話をするようになりました。その時には、キリスト教界の最高指導者など、私に反対していた指導者約四十人が参加しました。私たちは時期的に見て、このような時を迎えなければなりません。
彼らは数年前から反対してきた人々でした。彼らから見れば、私たちはみすぼらしい姿でしたが、時が過ぎてみると、彼らが考えていたものとは違うというのです。今や彼らに対し、同情の思いをもって現れる立場になりました。結局、その人々が私を迎え、統一教会の真理を推挙できるようになったということは、彼らが頭を下げるような段階に入ってきたことの傍証となるのです。
私たちは、韓国で多大な関心を呼び起こしてきました。「統一教会は恐ろしい。キリスト教も手を付けることができない。理論的に到底かなわない」と言うようになりました。統一教会は、そのような迫害の中でも、復帰の道を開拓してきました。天下のすべてのものが立ち上がって反対しても、私は海のような包容力をもって、そのすべてのものを迎えようというのです。
18 統一教会がアベルであれば、カイン教会を復帰しなければなりません。私たちは、アベルのために全力を注ぐのではなく、カインのために全力を注がなければなりません。それゆえ、統一教会は一九七一年に入ってから、キリスト教の牧師たちを対象に、「統一原理」公聴会を開催してきたのです。完全なアベルになるためには、カイン圏を復帰しなければなりません。そのようにしなければ、アベルとして勝利の位置に戻ってくることはできません。ですから、今日の統一教会が、統一教会のためだけに存在することはできません。それは歴史的運命です。
カインとアベルによって、そのように堕落の癌が生じたので、それを解消してあげなければ帰れない私たちです。それゆえ、統一教会はアベル教団として、カイン教団を屈服させる限界線を越えなければなりません。このようにカイン・アベルが和合し、同じ方向に進むようになるとき、大韓民国はアベル型の国家として吸収されるのです。キリスト教と統一教会が一つになった基盤の上で、民族と国家を中心にして、アベル的使命に責任をもち、進んでいくことができるのです。
19 統一教会は、これまで反対を受けてきましたが、一九七一年の末になって、昔の祭司長のような人々が原理を学び、秘密文書を書く状況にあります。「協会に加入する」と言う人々が大勢います。キリスト教が変わったというのです。
昔は、統一教会員が現れるだけで、目を三角にして大騒ぎしていた牧師たちが、今では統一教会員たちに、「来なさい」と言います。歓迎する人々が多くいるのです。それで最近は統一教会の牧会者たちが、「キリスト教の牧師だけを対象にするのではなく、長老たちまで対象にして原理公聴会をしてほしい」と言っているのです。
20 キリスト教の牧師たち、百人以上が統一教会の原理を聞きました。彼らは原理を聞いて感化され、「これまで、統一教会の文先生がどのような人なのか、知らなかった」と言いながら、昔は何も知らずに「文某を追い出そう」と言っていたというのです。
世の中が変わりました。今や、牧師たちも壇上に立って、「統一教会に行ってはいけない」という話ができなくなりました。名のある牧師たちは、すべて参加しました。自分たちが統一教会の原理を聞き、学んでおきながら、信徒たちに対して「統一教会に行ってはいけない」とは言えないというのです。
21 韓国の有名な神学者の一人が、ソウルのある教会で(「統一原理」を評価するような)講演をすることによって、統一教会は到底取り除くことができないものとして認識され、統一教会に対して恐怖を感じる群れまで現れました。
また、私たちの超教派運動に対して、キリスト教指導者たちの関心が高まりました。そのような立場になったので、私たちは対キリスト教の活動と大学生の運動を活発に展開しなければなりません。思想的な面では、統一教会でなければならないことを全国的に認識させなければなりません。今から、世界のどこに行っても、統一教会の歌声が聞こえるようにしなければならないのです。
22 全国的に、私たちを歓迎する局面に入ってきています。ですから、新しいブームを起こすことができるように努力しなければなりません。一番の近道は、復興会をすることです。ソウルですれば、全国をカバーできる起源になります。ソウルでできなければ、各地方ででもしなければなりません。一つの道ででもすることができれば、そこに集中して、キリスト教徒たちと統一教会員たちの和合運動をしなければなりません。そのようにしてこそ、国が生き、世界が生きます。摂理の方向が、そのようにある一点から解けていくのです。その一点が韓国になるとすれば、世界的に祖国の使命を果たしたというしるしが付くのです。
23 クリスチャンの学生たちは、原理を一度でも聞けば先発隊になります。一般人がそのようになるためには、原理を聞いて六ヵ月から一年半はかかりますが、クリスチャンの学生たちは、一週間だけ原理を聞けば、先発隊になるのです。
今、大学にいるクリスチャンたちを誰が動かすかが問題です。「全国大学原理研究会」の学生たちと「世界平和教授アカデミー」の教授たちでは動かせません。しかし、大学にいるクリスチャンたちを中心として、クリスチャンの教授とクリスチャンの学生が一つになれば、一般の教授までも動かすことができるのです。
24 キリスト教の最高責任者たちに、私が「聖地巡礼をさせてあげよう」と言いました。ですから今、キリスト教が大騷ぎしています。私がキリスト教を復興させてあげるために行うのです。長老や牧師たちが八時間だけ私の話を聞けば、完全に私たちの側につきます。彼らが反論せず、すべて「良い」と言うというのです。
既に夕方になり、日も沈んで真っ暗になってきているのですが、明かりは統一教会の上を照らすのです。否応なく、そのようになります。そのような意味で、キリスト教と統一教会にとって転換期になったというのです。この転換期は、キリスト教を中心として見れば、歴史的で重要な時期です。霊的基盤しかなかった時代から、肉的基盤を相続できる時代に入るのです。
第四節 宗教連合運動と世界平和
神様を中心とした宗教連合運動
真の父母様は、各宗教において信奉する中心存在はすべて、唯一なる神様に帰一することを明らかにされ、神様を中心とした宗教連合運動を展開された。特に、「世界平和を実現するためには、宗派主義を克服し、宗教の背後で役事される神様を正しく知らなければならない」と語られた。
1 今日、世界的な大宗教として、キリスト教、イスラーム、仏教、儒教があります。これらの宗教は、文化背景が異なる各地域を収拾して、一つの世界に連結させることのできる道を形成してきました。そのような宗教文化圏を背後にして、一つの世界に前進していかなければなりません。ですから、絶対的な神様の摂理を中心として、「終わりの日」が近づけば近づくほど、宗教連合運動に連結されていくのです。
2 この世界では、一つの世界、平和の世界を追求する理想主義者たちが現れて、これを主張しています。それにもかかわらず、宗教者たちはいまだに宗派主義を脱皮できずにいます。これは、神様のみ旨から見るとき、この上なく後退的であり、分別のない立場です。
神様は多くの宗教を必要としません。神様は、宗教が神様のみ旨に依拠して互いに一つとなり、世界の解放のために生きて、この地上の悪を撤廃し、善の世界をつくるために前進していくことを願っています。宗派的な立場で争う宗教は願いません。
このように見るとき、次元の高い文化が次元の低い文化を吸収したのと同じように、次元の高い宗教は次元の低い宗教を吸収するようになるのです。無理やりそのようにするのではなく、自然にそのようにならざるを得ないのです。なぜなら、それはより良い世界に発展していくために、避けられないことだからです。
3 神様が願う世界は、二つではありません。一つです。神様は絶対的なので神様が計画し願う世界は一つです。そうだとすれば、その神様が始めた創造時代から今に至るまで、人類を中心として綴っていくすべての歴史的な方向は、一つでなければならないはずですが、一つではありませんでした。これは、何ゆえでしょうか。
人間が堕落したので、このように多様な方向を経ていく人類の姿になったことを否定できません。このように多様な方向を、いかに一つの目的に向かわせることができるようにするかが、今に至るまで混乱と苦痛の中に置かれている人類を救おうとする神様の摂理なのです。
宗教で信じる神様は、様々な名前をもち、その表現が違います。しかし、その宗教で信奉する中心存在は、唯一の神様に帰一します。その宗教が教える方向と目的は、いつでも一つです。宗教は、それを標準として進んでいます。ですから最後にはすべての宗教が自分なりの道を収拾し、一大変革時代を迎えなければなりません。
4 この地上には数多くの宗教があります。人類が分散されているので、人類を収拾しようとすれば、自然と各民族に合った宗教が必要になります。それぞれの歴史と環境、文化の背景と風習、習慣が異なるので、このような様々な形態を一つの目的に収拾するためには、数多くの宗派がなければなりません。例えば、川を見ると、上流には数多くの支流があります。この数多くの支流が降りてくれば降りてくるほど、互いに合流しながらその数が次第に減ってきて、結局は一つの川になって大海に入っていくのです。同じように、数多くの宗教も一つの流れに合わさり、最後には神様を心の中に迎え、神様の愛を占領する所にとどまるようになるのです。