Episodes

Thursday Feb 22, 2024
御旨と海 第21話
Thursday Feb 22, 2024
Thursday Feb 22, 2024
アメリカの水産業の窮状
それから我々は水産業に目を向けました。皆さんも知っているように、漁業はかつてアメリカの主要産業の一つでした。しかし、過去二十年から三十年の間に、それは少しずつ衰退の途をたどっています。そして現在、自らの力では再びはい上がれないような段階まで落ち込んでいます。一方、アメリカの漁場は、少なくなりつつあるのでしょうか。そういうことはありません。事実、アメリカには世界の四大漁場のうち三つまでがあります。
ある種の魚が減少しかかっているという問題はあります。しかし、利用できる種類はまだまだたくさんあり、それに味も良いのです。ただ問題なのは、市場であまり人気がないということです。しかしこの状態は変えることができます。政府はこういうことは知っているけれども、目下お手上げの状態に近いのです。特に漁師達が海に出て行きたくないと思っている場合にはそうです。ではどうしたら良いのでしょうか。我々はこの問題を簡単に分析することができます。どうして、漁師達はやる気がないのでしょうか。彼らは数日間海に出て、一生懸命働きます。しかし帰って来ても、それをほとんどお金に変えることができません。売る所がありません。市場で売れない魚の種類がたくさんあります。卸売業者は長い間それを利用してきました。もし売れなければ、釣った魚を海に捨てるしかないことを知っている卸売業者達は、非常に安い値段を漁師達に押しつけてきました。
水産業には安定した収入は保証されていません。漁師達は、ある時には十分な魚を捕ることができるけれども、そうでない場合も多いのです。だから漁師の数は限られています。誰もが漁師になれるわけではありません。それに海上での生活はとても厳しいのです。漁師達は一度漁師をやめると、決して再びその仕事には戻ってきません。他の仕事には就くけども、もう一度漁師になろうとはしません。あまりにも厳しすぎるからです。すでに五十パーセントに近い人々が漁師をやめました。彼らは再び戻ってくることはないでしょう。
水産業にはまた別の問題があります。それは妻達です。漁師達は一週間、二週間あるいは一カ月の間、ずっと漁に出ています。そしてこういうことが一年中続きます。多くの女性達が、一年の大半を一人で過ごさなければなりません。そういう生活に耐えきれなくなり去っていきます。このために漁師達はやる気をなくしてしまいます。漁に出て行く生活は厳しいけれども、家庭さえしっかりしていれば耐えることができます。
漁師達は一生懸命働いて魚を釣るけれども、、それが良い値段になるという保証はありません。漁の保管があまりよくないことや、市場にたくさんの魚が既にあふれているために、彼らの懐に入るものが何もないことさえあります。あるいはある種の魚は捕れても、それは市場では人気がなかったりします。あまりたくさんの魚の種類が知られていないアメリカにおいては特にそうです。それに市場の予想は全く不可能です。ある種の魚は捕れても、それが売れなかったりします。それと共に、海で働いている間、家族が待っていてくれるという確信が彼らにはありません。多くの男達にとって、それはあまりにも苛酷すぎるのです。
我々にとって、それを解決する方法は簡単です。これら三つの問題を乗り越えることができれば、皆さんはこの大変素晴らしいビジネスに加わることができます。誰でもそこまでは分かっているのですが、この三つの問題を乗り越えることができません。そこで考えてみなさい。我々が自分で船を造り、それから魚を釣る、そしてその魚をやはり自分達で加工して売ります。最後に残ったものを外国に輸出します。そうすればどんな魚を捕ろうとも直接売ることができます。もしこの点が解決されれば、我々のビジネスも成長することができます。魚を捕り尽くしてしまうのではないかと皆さんは心配するかも知れませんが、学者はこの点について研究しており、相当の数の魚が捕られても、種が絶滅することはないということを知っています。言い換えれば、皆さんがある量を捕ったとしても、魚の方は毎年毎年繁殖を続けることができるということです。まだたくさんの魚がいます。我々は漁、加工、販売そして輸出の面において一番になるんだという決意をしなければなりません。これが我々の功績になるでしょう。
皆さんもいつの日かこの分野でビジネスを始めることになるかも知れないけれども、まず最初にしなければならない事は海になじむことです。ビジネスはその次です。良いビジネスをするために要求される性相がまず第一です。皆さんは長い間、海に出ていません。一度も出たことがない人もいると思います。だから、たとえそのアイデアに同感し燃えているとしても、皆さんは海につにて知らなければなりません。それが実際どういうものであるかを知らねければなりません。それが海上七十日間の、この夏期訓練の目的です。先生は自らこの企画をか開拓し完成させてきましたが、皆さんが受け継ぐことができる基盤を造るのに七年もかかったことになります。今年は既にやり方の基準というものが確立しているので、皆さんはただそれを覚えて実践するだけで良いのです。それは情熱をかきたてると同時に、やりがいのある仕事です。先生はマグロ釣りに最も適した船をテザインすることによって、最初からこの企画を支援してきました。皆さんも知っているように、我々は最初「メイコ(Mako)」と呼ばれる、マグロ釣りに最も適した船だと市場で評価されている船を買いました。しかし先生はその船には多くの欠点があることにすぐ気づいて、根本的にテザインを直し、現在、人々が使っているよりもはるかに優れた船を開発しました。
マグロの役割
過去数年間のうおの値段は、信じられないほど低いものでした。時には漁師達は魚を海に捨てました。水産業を安定させるためには魚の値が上がる必要がありました。一ポンド十セントに過ぎなかった値段が上がっていったわけですが、その原因の一つを作ったのが我々だったのです。先生が五年前にここにやって来た頃、人々はそんなことを気にもかけず、ただ海に投げ捨てていました。考えられないことですね。毎年着実に値が上昇し、今年は二㌦五十セントまで上がりました。そして来年は一ポンド少なくとも三ドル五十セントにまでなるでしょう。我々は自分達の財源を使っているのであり、その額はもっともっと増えると思われます。これは困ったことなんですね。しかし、将来のためにそうしなければなりません。今、皆さんのやるべきことはマグロを捕ることです。それは皆さんにとって良い訓練です。しかしもっと重要なことは、それが漁師達のためになるというのです。
マグロの価値は寿司になります。皆さんは新鮮なものを配達しなければなりません。新鮮なものは配達する限り、それを拒む日本レストランは一軒もありません。彼らは最高の質の新鮮なマグロに対して、最高の値段を払うでしょう。日本人はマグロの価値が分かります。だから漁師達は新鮮なマグロに対して、それ相応の支払いを受けるべきです。先生が漁に出るまでは、漁師達はマグロから何の利益も得ていませんでしたが、それが今変わりつつあります。ここでマグロを扱っている会社は全部、その背後に日本の会社を持っています。つまり、本当の買い手は日本にいるということなのです。お金は彼らのポケツトから出ているのです。
もし我々が値段をつり上げれば、日本人達は日本へ戻らなければなりません。そして彼らは皆に「レバレンド・ムーンのせいで、値段があまりにも高くなったので、マグロを買うのを諦めなければならなかったんだ」と言うことになります。それから「レバレンド・ムーンはグロースターの全水産業を乗っ取ろうとしています」というニュースが、一夜のうちに日本全国に広がることになるでしょう。そういう心理的な影響を与えることになります。いずれにせよ、グロースターで何が行われているのかは日本人達には何も分かりません。
一ポンドにつき三ドル五十セントが、あるいはそれ以上の値段で魚を扱える限り、我々はそれを買ってそれを売ることになるでしょう。それから我々は基盤を造り始めることができます。分かりますか。マグロの値段が上がって安定すれば、他の魚の値段も上昇します。何年か前にはタラ・ニシンあるいはそういう種類の魚の一ポンドあたりの値段は、五十セントから六十セントに過ぎませんでした。その頃のマグロの値段もただ同然だったのです。しかし現在、マグロの値段が上昇しているので、これらの魚の値段も同様に上がるべきです。目下、我々は新鮮な冷凍ニシンに、一ポンドについて十セントしか払っていません。
マグロに起きたことと同じことが、これらの魚についても起きるはずです。これらの魚の値段を一ポンドにつき一ドル五十セントに引き上げた後、市場で売るようにしたらどうでしょうか。マグロを基準設定の道具として用いるのです。マグロの値段を安定化させることによって、普通の魚の値段が上昇することになります。そうすれば、どういう魚を捕ろうともそれは間違いなく消費されます。つまり、売るという確信を我々は持つことができます。このようにして、我々は基盤を下から上まで造り上げるのです。
「レバレンド・ムーンは魚の値段を上昇させ、市場を安定させ、我々の将来のために販売網を拡大していくれた。本当に我々のために貢献してくれたんだ」と、いつの日か漁師達が皆一斉にそう言うべきです。彼らは自分達の将来が明るきものになりつつあるということを知るべきです。

Thursday Feb 22, 2024
御旨と海 第20話
Thursday Feb 22, 2024
Thursday Feb 22, 2024
出発の時は今
四年前、この家の隣は十四エーカーの土地を買ったのです、我々はこのあたりで最大の土地所有者の一人に入りました。だから人々は興奮しているのかも知れません。しかし我々は、何ら非難を受けるようなことはしていません。我々はここに海洋大学を創るつもりです。そして時は熟しています。アメリカは長い間それを必要としてきました。だから人々は何も文句は言えません。まあ、そのうち分かるでしょう。
先生の頭の中は、しなければならないことで一杯なのです。皆さんは先生の荷を軽くすることができますか。我々には造れない船というものはありません。鋼船の船、もう造りました。木船、それも既に造りました。ファイバー・グラスの船、それも既に造ったのです。皆さんの言うものなら何でも、数カ月あれば造ることができます。工場をたくさん造れば造るほど、それを運営する人がますますたくさん必要になってきます。それをするのは皆さんなのです。そのように皆さんは考え始めなければなりません。計画を立て、それを実行に移します。工場を買い、給料を支払い、うまく運営し、そして周りの誰よりも高い基準にそれを引き上げます。初めからそのようにするのは、皆さんには難しいかも知れないけれど、皆さんは決して失敗しません。皆さんのするべきことはひとえに、周りにいる人達を育てることです。特別の天才に手伝ってもらう必要はありません。皆さんのための基盤も既に備えられています。皆さんは何百人という人を連れて来る必要はありませんが、確かに何百万人という人を連れて来ることができます。二、三年たったら皆さんにもその方法が分かるでしょう。皆さんがもしやる気を失くさず、依然と何か心に引っ掛かるものがあって自らを投入しないとしたら、我々はこういう計画をすべて諦めるべきですか。最初のレベルまで戻って、二十年前にやっていたような伝道をするのですか。それとも先生はもう一度最初から、先生一人で始めなければならないのですか。
それでは誰が人を連れてくるのですか。今、皆さんは自分の家族の心配をしなくてはもよいと言っても、先生は何も皆さんを否定しているわけではありません。しばらくの間、先生と共に考えて欲しいのです。皆さんは祝福をされれば、家庭を始めてから一年以内に多くの人が子供を産みます。三年以内に多くの人が二人の子供を持つことになります。五年以内には、多くの人が三人の子供を持つようになります。そして多くの家庭が五人、つまり父母と二、三人の子供からなるようになります。皆さんは彼らをどうやって食べさせていくのですか。分かりますか。今、立ち上がって走り出さなければならないことが分かりますね。国全体の基盤について心配する必要はありません。自分のことをやるのです。ここ三年から五年のうちに、皆さんは走り始めるべきてす。それと同時に、先生は自分の責任分担を行います。皆さんが人々を連れて来れば、自分の家族のためだめでなく、将来の数多くの家庭のためにも基盤を築くことになります。この点が皆さんに分からなければなりません。。
一人、二人の子供だけならば、それほど変化もなくやっていけますが、子供が三人できたならば、いろいろ考えなければなりません。医療費、その他の出費が莫大なものとなります。子供を育てるにはお金がかかりますが、皆さんには養育する義務があります。皆さんは神学校を卒業しないからといって頭でっかちになり、苦労の多い仕事を避けるようになるならば、いずれ後悔することになります。
それでは先生が皆さんを追い出し「これは皆さんの領域だ。皆さんはそれと生死を共にしなければならない」と言うべきではありませんか。先生は、三十代の初めに過ぎない皆さんを急ぎ立てて、御旨をやらせるべきではないでしょうか。いい年齢ですね。十年たてば、もっと多くの若者達が教会にやって来て、皆さんに一体何をやったのかとたずねることになるでしょう。その時皆さんは何と言うのですか。「私は統一神学校を卒業したんだけれでも、荷が重すぎたので前線には出なかった」そう言うのですか。
先生の心はせき立てられているのです。ちゅうちょすればするほど皆さんの荷は重くなり、ついには全く身動きが取れなくなります。今最低の場所から活動を始めなさい。そしてそれに心を悩ませてはなりません。皆さんはその場をすぐに抜け出すことができます。先生の気持ちが分かりますか。どうして先生が、突然、ほとんど何の前ぶれもなく、皆さんをここに呼んだか分かりますか。どうして神学校卒業生を全員呼んだか分かりますか。皆さんには伝道の使命が与えられましたが、それが難しかったのですね。どこで皆さんは働くつもりなのですか。どういう地位を皆さんはこなせるのですか。それができないならば、一体皆さんには何ができるのですか。新しい分野を皆さんに与えようと先生は考えています。皆さんは今までと同じようにやっていたいのですか。今まで通りやっていれば、長い間座り続けていれば、皆さんは滅んでしまうでしょう。今まで皆さんは何の行動も起こしませんでした。そして数年が経過しました。皆さんはやろうとしたかも知れないけれど、何の改善も見られませんでした。
だから今残された道は、何か皆さんのできるのをやってみるということです。もし神学校に行かず、貴重な二年間を伝道に用いていたならば、皆さんは何人のメンバーを増やしていたでしょうか。今まで皆さんは上層階級の人達と付き合って来たけれども、他にもいろいろやることがあります。いずれにせよ、皆さんは神学校を卒業したのだから、その知識を何とか使わなければなりません。
新しい仕事をするように言われたならば、皆さんはそれに反対しますか。何をやろうとも全身全霊をそこに注ぎ、何らこの実績を上げるのだと決意していないのですか。我々の目的はここアメリカのみならず、宣教師のいる国々の基準をも高めることにあります。だから、我々のアイディアを何か実質的なもので支持しなければなりません。
先生は廃品回収のビジネスについて真剣に考えました。まず要らなくなった金属を集め、それを再生します。その後、同じことを紙とか他の製品でも行います。こういうものを再生するには大きな工場を作らなければなりません。しかし、この分野を調べていくにつれて、入り込むのが非常に難しいということが分かりました。マフィアが支配していたからです。不必要な犠牲を払わなければならなくなるので、それは良い考えとは言えませんでした。それよりももっと良いものを我々はすることができます。

Saturday Feb 17, 2024
御旨と海 第19話
Saturday Feb 17, 2024
Saturday Feb 17, 2024
新しい出発
今日は十月一日、そして十月は成功の月です。今年どういう種子をまいたとしても、皆さんの運勢はこの月に開かれます。今日、この十月一日から皆さんは前進しますか。そしてあらゆる努力を惜しみませんか。キャンパスへ行って、カープと共に働きたいですか。それとも、誰も今やっていないことをやりたいですか。年を取って死ぬ前に、皆さんは何かをしなければなりません。今日はその出発にとって絶好の日かも知れません。
何年か前には我々は科学者会議を開いていませんでした。準備のできていた人は誰もいなかったのですが、先生はそれでもやらせました。もしそれをやっていなかったならば、今日の我々はどうなっていたでしょうか。我々は学者の世界から全く理解されないままでいたでしょう。それは全く惨めなことです。我々が持っているものを誰も認識しなかったでしょうし、理解しなかったでしょう。しかし今日多くの人達が我々のメッセージを研究し、そのある部分を理解することができます。統一教会のメンバーが、西洋世界の最高の学者を教育していることが広く知れ渡りました。人はそれを知るにつれて、我々を不思議な目で見るようになりました。それはまるで西洋文化の中に光を放っている稲妻のようなものです。
食口は科学者会議には参加していません。彼らはスタッフか、コーディネーターです。そこには科学のいろいろな分野の学者達が参加しています。その会議を通して学者達は我々のことを学びつつあります。それは、連鎖反応を引き起こしつつあります。ドイツでは十五の分野しか設けられていないのに、四百人以上の学者が応募して来ました。その会議のことを聞いたことすらない学者がまだたくさんいるようです。一度知れば、何千人という人達が来ようとするでしょう。しかし、若い教授達は諦めざるを得ないでしょう。有名な学者、つまり自分の分野で経験を積み、専門知識を身に付け、人々から認められている学者だけが参加を許されることになります。
もし先生が今後、科学者会議を中止したらどうなると思いますか。皆さんはそれを継続しますか。誰かがそれをやるのですか。昨年は会議の予算だけでも百三十万㌦でした。それは少ない額ですか。それとも多いですか。そういうお金で神学校卒業生に昼食を買おうとすれば、一年中、ロブスターの昼食を食べたとしても、それでもかなりのお金が残ります。たった一つの会議にそれだけのお金を使う代わりに、どうして先生は皆さんのためにそれを使わないでしょうか。皆さんに昼食を提供するよりも、科学者会議を開くことの方がもっと価値があるのでしょうか。皆さんはいつもお金が必要なんだけれども、一体何を皆さんは期待できるのですか。皆さんはお金を受け取るよりも与えることができる所へ行かなければなりません。そこからあらゆるものが増え広がっています。
枠組みはもうでき上がっています。我々は全ヨーロッパを統一することができます。それはもう見える形となって現れつつあります。我々は今、あらゆる科学者達を一つにまとめることができる道を備えつつあります。科学と技術はその目的をより深く理解することにより、正しい方向へ導くことができます。例えば先生はドイツなどの技術分野においてそれを示したいと思っています。ドイツの、特に機械製作分野において重要な役割を演じている人々と、先生は既に良い関係が結んであります。しかし、そこで基準がまだ確立されていないので、先生は次の世紀のために、それを開拓したいと思います。先生は東洋において技術分野の基準を向上さて、ドイツで既に確立されている基準をしのぐものにしたいのです。このようにして、韓国は日本が確立した基準よりも上を行くことができます。どうしてでしょうか。韓国が全アジアに、そして世界のためにもっと役に立つようになるためです。他の人達の基準よりも低いか、せいぜいそれに等しいくらいだったら、皆さんはその人達に何もしてやることができません。何としても偉大なものを提供し得る最高の質のものを何か持っていなければなりません。
先生は既に三年間、ヨーロッパで一生懸命働き、ロンドンを中心にすべてのメンバーを結集しました。彼らは一つの国から来たかのように、一緒になって働いています。そうあるべきなんですね。先生はあらゆるヨーロッパのメンバー達のマッチングをしてあげました。彼らを見ても、どれがフランス人で、どれがイタリア人なのか、ドイツ人なのか見分けがつきませんでした。実際それほど大きな違いはありません。
マッチングをした後で先生は驚きました。その九〇パーメントが国際マッチングでした。そのように計画したわけではありませ。ただ各人について最も良い組み合わせにしようとしていただけなのですが、ほとんどが異なる国の者同士でした。ほとんど完全に国際マッチングでした。欧州経済共同体(EEC)は一つの理想を持っていますが、彼らには三つの障害があります。それは言語の違い、国境、異質文化の人との結婚に人々が乗り気でないことの三つです。人々は満通、同じ民族あるいは同じ文化の人と結婚することになっています。しかし、結婚によってこれらの障害は崩壊します。現実を直視しましょう。これらの障壁がある限り、EECは美しい夢にしか過ぎません。実質的には何の結果ももたらさないでしょう。いつもどこかで摩擦と緊張が存在しています。彼らは自分達の理想をどうやって現実したら良いのか、皆目、見当がつかないでいます。しかし、レバレンド・ムーンはマッチングと結婚を通して、そして無私の生活をすることをメンバー達に教えることを通して、彼らの理想以上のものを実現する方法を彼らに示すことができます。現在、EECが抱えている最大の頭痛の種は、日本の技術です。日本人はすべてを彼らから学び、それを真似して消化して、つまり改善してしまいました。今、日本人はヨーロッパ人よりも先を走っています。これがヨーロッパ各国を悩ませているいるものです。先生は、ヨーロッパがもう一度日本の競争相手になれるようにしたいのです。先生はドイツで数人の人達に話してみましたが、全員がその考えに賛成しました。先生はこのことを既に十五年前に考えていました。つまり既にこの問題について理解し、その準備をして来ました。信じられないことですが、世界がこのようになるとは誰も考えませんでした。しかし先生は何年も前に、既にこのことを予言していました。
我々はドイツで最高の機械製作工場を建設することができます。すでにヨーロッパの食口達は日本の工場で働いています。そこからドイツでは、我々はあらゆる国籍の仕事を求めている人達を雇うことができます。これはEECの計画の一つでもあるので、我々も協力するのです。皆さんはこの世界のことを知る必要があります。この世界をひっくり返すためには、その中に入っていかなければなりません。いつも人よりずっと先生を見つめ、しかも大きな規模で物事を考えることです。人々はそのように考えることはあまりできません。ヨーロッパでの先生の計画に対して、多くの人達が困惑して頭をかいしている状態なのです。先生は既に、ここアメリカにおいても模範工場を始めました。
先生は自動車の再利用の方法について考えました。機械製作技術を身に着けさえすれば、皆さんはメルセデンスベンツなどのような車の使い古しを買ってそれを修理し、全く新しいものにすることがてきます。多くの人達がそういう質の良車を買いたいと思うでしょう。この国には富があり余っているので、お金を多く使うことが良いとされています。そして車を、例えば良い車であっても、何年も何年も維持しておくことは良いことではないとされています。しかしこういう浪費をする必要は全くないし、物を買ったり使用したりすることについての人々の一般の哲学は今変化しつつあります。
我々はエンジンを修理し、全く新しいものにすることがてきます。それを速やかに行う良い方法があり、先生はそれについて真剣に考えました。現在、人々は壊れたエンジンをシリンダーごとに修理しなければならないけれども、十万マイルごとにエンジンを修理する方法があり、この方法によればエンジンの寿命の限界がなくなります。エンジンは単に大きな鉄の塊です。それを修理して、新しいものよりもっと良く走るようにできないわけがありません。その技術さえあれば問題はありません。フォードが一年間に生産するよりも、さらに多くのエンジンを我々は修理することができます。しかも値段は新しいものの半分から三分の一です。これは従なる空想ではありません。我々はそういう企業をもう少しで完成させるという段階に来ています。もし漁船用の小さなエンジンが必要ならば、皆さんは新しいものを別に買う必要はありません。簡単に手に入る壊れたエンジンがたくさんあります。我々はそういうエンジンを修理して、それを船に備え付けます。そうして皆さんは船内モーターを持つことになります。費用はほとんどかかりません。あるエンジンはただ同然です。車体のないエンジンを人々はどうするのですか。彼らはそれをただ同然で売るのです。
我々はエンジンを再生させ、新しいエンジンを付けた時と同じように、船を走らせることができます。そうしてそういう船とエンジンをたくさんアフリカへ送ります。アフリカの国の中には、一隻の船さえ持たない所があります。しかし漁をする機会ははなはだ多いのです。先生がなぜ機械製作工場のことを考えたのか、その理由が皆さんは分かりますか。すべてが全世界に関係しています。皆さんもそういう思考方法を持たなければなりません。
皆さんはこれらの計画を実行に移し、運営していくことのできる能力を持っていますか。何がその準備をやってくれますか。科学者会議がそれをやります。彼らはEECやアメリカの経済が抱えている問題を良く知っているし、物事を実現させるために自らの計画を立て、政治家に影響を与えることもできます。基本的な科学観が全体的に作り直されなければならないし、科学の価値と応用についての理解も、全く新しい観点から見直される必要があります。こういう面についての誤解が長い間継続しています。

Saturday Feb 17, 2024
御旨と海 第18話
Saturday Feb 17, 2024
Saturday Feb 17, 2024
成功の基礎を作ること
今年ニュー・ホープ号がマグロ釣りトーナメントで、一等賞を獲得したというのを皆さんは聞きましたか。皆さんはどう思いますか。モーニング・ガーデンにただ座って何もしないで、その賞を先生は勝ち取ったのでしょうか。違いますね。先生は毎朝、太陽が昇る前に出かけていきました。先生はマグロが食い付いてくることを知っていて、一日中釣りのラインをただ握っていただけでしょうか。そうやって他の誰よりも多くのマグロと一等賞を先生は獲得したのでしょうか。違います。そういうことはあり得ません。「今年はどうしてニュー・ホープ号が一等賞を獲得したのだろうか」と言った人は、今年は誰もいませんでした。そういう疑問を抱いた人はただの一人もいませんでした。なぜニューホープ号が一等賞を得たか全員が知っていたし、先生がそれを得た時、不平を言った人は誰もいませんでした。
先生はこの数年間、毎日とても真剣な気持ちで出かけました。そしてハンドラインの新しい技術を開発し、それを何度も何度もテストし、それが使えることを証明しました。実際それが最も良い方法だという点には疑いの余地がありません。だから今、他の人々にも同じ方法を使うように言うことができます。その指示に忠実に従った人達は誰よりも多くの魚を釣ったのです。
周りにいた人達は間違いなく感銘を受けており、皆奇跡が起きたのだと思いました。とにかく、多くの人達がやってきて質問をしたり、あたりを見回したりしていましたが、彼らは先生がこの面で専門的な技術を身に付けたことを知っています。そして先生の方法を知りたいと思う人達は船の中を秘かに調査して、何かを見つけ出そうとしていました。今、もうマグロ釣りセミナーをやると言ったならば、先生の方法に興味を持っているたくさんの人々が間違いなくやってきて、先生の言うことに耳を傾けるだろうということを先生は知っています。
先生は約十時間の講義内容を持っています。少なくとも十時間、先生はマグロ釣りについて講義できます。今、その講義を皆さんは聞きたいのですか。先生がそういう内容を知っており、そのような講義ができるということは疑いの余地がありませんが、時間がありませんので今日はそれをやりません。皆さん、がっかりしましたか。もしマグロが聞くことができれば、先生のセミナーに大変興味を示すでしょう。先生がやってみなかったことは何もありません。すべての漁師がやっていることもやりましたが、先生はそれよりも数段階上を行きました。もし何かやらないものがあったとしたら、それは仕事の成就とは関係ないからで、だから当然先生はそれをやりませんでした。しかし使えるものは何でも、仕事の成就に役立つものは何でも、先生はやってみました。やらなかったもの、やろうとしなかったものは何もないと先生は確信を持って言えます。多くの専門家達がやってきて、簡単に二本、三本、四本の魚を捕るというようなことはあり得ません。そういうことはありません。しかしここでは、以前に魚釣りをやったことのない人がやってきて、五本、六本、七本とマグロを捕ります。経験のない人がやってみて、シーズン全体を通して一本釣ることができれば、彼はとても運が良いのです。もちろん先生はそういうことを皆知っています。
最初魚釣りを始めた頃、先生は何週間もの間一本のマグロも釣れませんでした。その頃はもっと多くのマグロがいたし、多くの専門家達が先生の周りで釣り上げていました。その中で先生はたて続けに十五本のマグロを逃がしました。始めたばかりの頃はそうだったのです。最初は簡単ではなかったけれども、一旦要領を見だすと、次から次へと釣れるようになりました。先生が教えている現在、皆さんは経験したことがなくても釣ることができます。五年前には、マグロは一ポンドたったの五セントでした。我々がマグロの値段を徐々に上昇させる働きをしています。我々は儲けてはいません。まだですね。今のところむしろ損をしています。今年、その値段が二ドル五十セントに上がりました。つまり大きなマグロを釣れば、約二千ドル稼ぐことができます。今年何隻の船がやってきたか、皆さんも実際に見るべきでした。何百隻とやってきました。来年は値段が少なくとも三ドル五十セントに上がることを我々は期待しています。つまり一本のマグロで三千ドル以上になります。そのため何隻の船がやってくるか、皆さんは想像できますか。一本のマグロを釣れば、十五頭の牝牛以上のお金になります。だから一つの釣り糸に十五頭の牝牛です。普通の魚釣りではありません。
いつの日か女性が一人でマグロを釣る日が来ることを先生は期待しています。今の所、女性も少なくとも二人いればマグロを釣ることができます。先生は女性達が男性達に交じって魚釣りをする日が来るのを、本当に待ち望んでいます。女性の皆さん、皆さんは女性だからこういうことには関心がないんですね。(あります)分かりました。それでは女性達にも船をあてがうことにしましょう。
三本のマグロを釣れば大体一万ドルになります。これは一つの家族の食事代を一年間賄うことができます。そういうお金を得るために何隻の船がやってきて競争すると思いますか。誰が最も反映しますか。グロースターのような町です。釣れる魚の数は変わらないのだけれども、十倍もの数の船がやってきます。漁師達はその小さな田舎町でお金を使うことになります。一方、マグロの値段が上がれば、当然彼らの利益になります。
今年、我々は百六十五本のマグロを釣りました。信じられない程です。昨年に比べれば百五十パーセントの増加です。昨年、我々は六十四本のマグロを釣りましたが、その当時としては物すごい数でした。しかし今年はそれよりも百本も多かったのです。来年、我々は五百か六百のマグロを捕ることができます。しかもそれは割当数の三分の一にしかなりません。それを達成した時のことを考えてみなさい。また割当の半分を達成した時のことも考えてみなさい。いつの日かそれができます。そう先生は確信しています。
結果を得るために自らを投入する
先生が以前、山で猟をしていた頃の評判はたいしたものだったのです。どんな人と比べても先生が良くできました。しかしそれまで銃を使ったことがなかったので、まず最初は粘土の標的で練習しました。そしてすぐに二十五の標的のうち十八を射ち落とせるようになりました。これはかなり良い成績です。先生は反射能力に優れています。まあ、最初猟に行った時、朴大佐を連れて行きました。朴大佐は長い間、韓国陸軍で働いており、数年間ライフルの教官をやったことがあります。しかし、先生のほうが彼よりも良い成績を上げました。先生のことを有能な人間だと皆さんは思いますか。先生に従って来る気持ちが本当にあるならば、皆さんも先生のようになるべきです。少なくとも先生を真似しなければなりません。そして自分の実力をある程度は示さなければなりません。もう一度、皆さんに聞きますが、皆さんはチャンピオンですか、それとも自分のことをチャンピオンになる候補者だと思っているのですか。皆さんは人がどうしても必要なのです。ただじっと座っていて、人々が皆さんの所へやって来ることに期待を持っているのですか。皆さんは何をすべきですか。
死んだふりをします。そうすると誰か皆さんの近くを通りかかった時、同情してくれるでしょう。皆さんは何かを始めなければなりません。何かが起きるきっかけを作らなければなりません。鼻で何の臭いをかぎますか。耳で何を聞くのですか。手で何に触れるのですか。とにかく皆さんは何をするのですか。皆さんは人類のために臭いをかぎ、人類のために聞き、人類のために触れなければなりません。
皆さんはクモの巣を見たことがあるでしょう。先生はクモの巣、特に鬼グモの巣に魅せられました。普通皆さんは、巣にクモが見当たらなければ、それは死んだクモの巣と考えるでしょう。しかし、その巣に何かを投げ付け、それ引っ掛かるとすぐにクモが現れます。必ず現れて来るのです。皆さんは自分のクモの巣を持っていますか。もし何かが引っ掛かって来たならば、何だろうと思って皆さんは出て来ますか。物事に対するそういう感受性を持っていますか。もし持っていなければ、皆さんはクモのレベルまでも達していないということになります。クモは新しい場所に移動したならばすぐに巣を、つまりネット・ワークを張り巡らし始めます。
クモは巣を正確に作らなければなりません。感覚と感覚の間を正確に移動しなければなりません。そうすることによって糸が連結されて巣になります。それをクモは何千回と行います。全く巣作りの専門家ですね。それについて考える必要すらありません。嘘だと思うならば、クモの巣のある所に行って、どうやって巣を作っているか観察してみればよいでしょう。先生は何度も実験してみたのです。蝿や昆虫を投げて様子を見ました。最初クモがやることは、その虫を巣の中で包み込むことでした。それが何であるかを調べる前にそうします。それからしげしげとそれを見つめてから食べ始めます。皆さんも同じように、正確に物事をなすべきです。巣を作って、それに何かが触れたならば、出て行って真っ先にそれを捕まえます。それから見て、何を捕まえたのかを判断します。一旦巣に掛かったならば、昼食を取りに行ったり床に付いたりしてはなりません。例えば、もし誰かが皆さんの話を聞きに来たいならば「もう十二時だから、今日の所は休んで、それについては明日話しましょう」などと言ってはなりません。一晩中起きていて彼と話さなければなりません。その人が皆さんの言うことを理解できるならば少しばかり休息を取っていいけれども、彼がメンバーになるまでは続行しなければなりません。
分かりますか。クモの考えることすら考えられなければ、皆さんは一体何になれるのですか。皆さんは人材が必要ですが、その他に何が必要ですか。皆さんにはお金が必要です。しかし人材がいれば、お金も持つことになります。最初にお金を持ったとしても、人が皆さんに従って来るとは必ずしも言えません。しかし最初に人材を持てば、お金は間違いなくついて来ます。
今、行動を起こすことを決意したとして、どの方法を皆さんは用いるつもりですか。タイガー・朴の方法に従うつもりですか。それともドクター・ダーストの方法ですか。どうしてタイガー・朴だと言うのですか。皆さんはアメリカ人です。不思議ですね。先生はタイガー・朴を個人的に訓練し、彼は彼で闘魂を、チャンピオン・シップ精神を開拓しました。カープ(全大原研)でない者、手を挙げなさい。皆さんはカープのメンバーでなくても、カープに関心を持っていますか。では今からカープに入ったらどうですか。先生は変装して、キャンパス内を直接見て回るかも知れません。先生だと分かっても騒いではいけません。ただ続けるのです。このように先生がキャンパスにやって来るのを皆さんはみたいのですか。そのようにして現れたとしても、皆さんには先生が絶対に分からないでしょう。

Saturday Feb 17, 2024
御旨と海 第17話
Saturday Feb 17, 2024
Saturday Feb 17, 2024
先生は議員と良い友達になる方法を知っています。他の人がやるような普通のやり方ではいけません。他の人々がやるような当り前のやり方ではいけません。直接行って、戸を開け「あなたに話がある」と言います。彼は驚いてどういう人なのか調べにやってきます。そこで皆さんはどうしてやってきたのか、どうして話したいと思ったのかを彼に言います。皆さんには重要で緊急を要するメッセージがあります。もし秘書が邪魔をしようとしたら、それに対して怒鳴りつければ良いのです。皆さんは短い時間内に彼らと友人になれなければなりません。
一度、先生はある人を何度も何度も訪問したことがあります。その人は何度も何度も先生のことを嫌いだと言いました。それでも先生は、彼が考えを変えて先生を好きになるまで訪問し続けました。何回、その人を訪問したと思いますか。先生は一年と六カ月間、彼を訪問しました。何度も何度も訪問しました。最後には彼の家族全員が先生の来るのを待ち望むようになりました。
チャンピオンが必要ならば、皆さんの方から出かけていって見つけ出さなければなりません。もし先生が州の責任者ならば一週間その州全体を回り続けるでしょう。皆さんは始終動き回っていなければなりません。皆さんはいつもそうでなければなりません。その後で始めて何かを期待することができます。いつも動き回っていなければなりません。出かけていって人を訪問し、それからその人達を招待します。そういうことがいつもなされていないといけません。
皆さんは路傍伝道したことがありますか。路上で自分がどういう顔をしているか、皆さんは知っていますか。自分がどういう姿をしているか知っていますか。皆さんは自分のことをもっと知る必要があります。自分の顔あるいは性格が人を引きつけるものであるかどうか、知る必要があります。もし黙って座っていたならば、人々は皆さんが半分居眠りしていると思うでしょう。目を覚ましているのだということを人々に知らせるためにも、皆さんは目玉の動かし方も研究しなければなりません。目は敏速に動く必要があります。動作が伴えばさらに良いでしょう。ただじっと座っているだけでは駄目です。皆さんの体は目の動きに合わせて活動していなければなりません。これが自分の外見を改善する基本的な方法の一つです。
そうすれば人々は皆さんが活気に満ちていると思います。先生は十代の時、友人を演台の代わりに使って、即席で演説する事がありました。何人かの友人達も先生がやっていることを知ってついてきました。彼らはそういうことをする先生が好きだったのです。演説が終わったら一人やってきて「もう一つ演説するつもりなんだろう。それなら私の肩の上に乗るといい」と言いました。彼らは何とも思わなかったのです。何でも自然に物事を行えば許されるのです。
皆さんが州の責任者で、ある素晴らしい女性を見つけたとすると、皆さんはその女性の背中に立つことさえ許されます。皆さんがとても誠実で、しかも不自然でなければ彼女は何とも思わないでしょう。間違いなく人々は皆さんの演説を聞くために立ち止まります。ある人々は近づいてきて、皆さんが女性を酷使していることについて抗議するかもしれませんが、皆さんは「あなたは私がやっているのと同じことをやれると思いますか。それならやってみるとよい。もしできるならばあなたは何のために抗議していることになりますか」と言うことができます。人の注意を引く必要に迫られているならば、そういうこともできなければなりません。先生にはあらゆる種類の友人がいます。どこに行こうとも先生には友人がいました。実際あまりにもたくさん友人がいて、彼らは先生についてくると言い張ったのですが、先生は忙しすぎて、誰とでも友人になるわけにはいかなったのです。そのようにして先生は日々を過ごしました。だからこそ、どういう事情があろうとも神様の御旨をなすためにできないことはないということを、先生は知っています。自分自身の物語、自分自身の小説を作ってそれを演じ、そしてその小説の中で英雄になります。自分のシナリオに従って、実生活の中でそのドラマを演じます。それが人生だと考えます。どういう行動をするかも推測してみます。皆さんがある行動をどのように行って、それに対して他の人達がどのように反応するか、それからその後、皆さんがどうするのか。それを計画し実行します。先生はそういう精神を持っています。だからアメリカへ来て最高責任者の中の何人かを訪問することができます。
先生がやらなければならないことを想像してください。アフリカに行けば先生はじっとしてはいません。それは悪いことではありません。先生は物事をかき回します。そして先生が行く国には何か良いものがやってきます。皆さんはどうなのですか。皆さんは何軒の店を将来持ちたいですか。もし、百軒の店を持ちたいのであれば、その店を運営できる人をその店の数に相当する人数分だけ少しでも育てなければなりません。そうすれば皆さんは全体の運営が行えます。食口達は今、ビジネスをたくさん行っています。先生は、一つひとつのビジネスを自分で運営するならば、必ずそれを成功させることができるということを知っています。失敗するはずがないのです。以前ビジネスをやったことがなく、今やりながら勉強している食口は、最初のうちはある程度損をするものだということも、先生は分かります。それは理解できますね。最初の二、三年はそうでしょうが、早くそれを覚えて成功させなければなりません。
もし先生が講師をやるとすれば人々はやってくると思いますか。皆さんは先生が彼らを説得し、彼らの心を感動させることができると思いますか。「お父様、それは良い考えです。どうしてそうしないのですか」と皆さんは独り言を言うかもしれません。どうして先生にはそれができないのでしょうか。皆さんはその理由を知っています。それが誰の責任分担であるか、皆さんは知っています。先生はそういうことはずっと以前に既に経験しています。先生は今も皆さんに教えていますが、どのようにしたらそれを成し遂げることができるかについては、既に皆さんに教えたはずです。晩餐会を開き、毎日毎日、人々を訪問するのが誰の責任分担であるか、皆さんは知っています。皆さんは前進し、心の底からこれらのことを行うのです。熱心に各家庭を訪問し、そこの人達の面倒を見ます。そうすれば彼らは心を動かされます。州の責任者が一日中、部屋に閉じこもっていることができるなどとは、先生には理解できないことです。神学校を卒業した姉妹達も同じです。ただじっと座って人々が皆さんを招待するのを待っていてはなりません。立ち上がって出かけていき、平静さと魅力でもって招待してもらわなければなりません。
皆さんは人を追いかけていかなければなりません。いつも小者ばかり追いかけていては駄目です。摂理を早く進めるためには大物をつかまなければなりません。皆さんは有名になりたいですか。ただじっと座っていることができますか。もし他の人達と同じような生活を送っているならば、皆さんは絶対に有名にはなれません。違った生活をして他の人達よりもっと偉大にならなければなりません。どんな人よりもより多くのことをし、より多くの努力を払わなければなりません。
皆さんは統一教会のチャンピオンですか、それとも統一教会のメンバーですか。自分の手、足、腕全部を利用しないチャンピオンなんていません。先生は皆さんが変わるのを待ち望んでいます。皆さんは神学校を卒業しました。一体いつ、皆さんは変わるのですか。皆さんが今までとは違った自分になるには、あと何年かかりますか。いつ皆さんは違う人間になるのですか。これは重要な質問です。最初に自分から何かをやることなしに、ただ高い地位に置かれることを期待しているだけならば、皆さんはサギ師です。

Saturday Feb 17, 2024
御旨と海 第16話
Saturday Feb 17, 2024
Saturday Feb 17, 2024
人々を一カ所に集めるにはいろいろな方法があります。例えば、ハイキングとかランニングとか音楽など、先生は皆さんに、一緒にいる人を楽しくさせる人間になって欲しいと思います。石木のように、無表情で不活発ではいけません。あらゆるものに関心を持ち、簡単に興奮するような人でなければ駄目です。そうなればすぐに人々とうまく付き合えるようになります。先生がそうなのです。先生は心から楽しむことができます。だから先生といると興奮してきます。先生は決して皆さんを退屈させることはありません。
山登りをすることがあれば、先生は誰よりも速く登ります。皆さんと一緒に運動場に出るならば先生はどんな人よりも以上走ったり、跳んだりします。先生はあらゆるものに好奇心を持ち、熱狂的にあらゆるものを学ぼうとします。誰かと友達になりたければ、皆さんはその人と同じ分野で活発に行動をしなければなりません。もし皆さんに何も秀でたものがなければ、外へ行って誰かに喧嘩を売った方が家の中にじっと座って、何もしないでいるよりもずっと良いのです。少なくとも皆さんは何かをやっているし、そこから何かを学ぶことができます。
皆さんは人から殴られることもあります。そういうことがないと、人生というものが理解できないのです。それに人に殴られるのもそれほど悪いものではありません。殴られることによって、それがどういうものかを味わうことができるし、頭を使わせられるので、人生において物事を早く判断できる人間になります。ある状況下では皆さんは敏速に物を考え、即座に何かの行動をとれるようでなければなりません。それがチャンピオンです。チャンピオンはどういう状況の下でもとても活動的で、物事を極めて速やかに決定できなければなりません。またチャンピオンは前進すべきか、後退すべきかを知り、それを行動に移さなければなりません。
先生は六十歳を超えましたが、何かを話したり、興奮したりしている時は、誰も先生がそのような年だとは思いません。先生は二十歳みたいです。そしてそれはとても素晴らしいことです。皆さんはチャンピオンにならなければなりません。皆さんが優しくなりつつあるならば、初めは荒々しくなって、それから後に優しくならなければなりません。人生のあらゆる面を経験するのです。皆さんは人材が必要です。そうですね。どういう人が必要ですか。神様は皆さんのことを心配され「この人達が伝道に出ていくならば、自分と同じタイプの人しか連れてこないのではないか」と考えておられるかもしれません。神様はその人が皆さんの手中に陥らないように守ろうとされるかもしれません。ただ座って何もしない人を、神様はこれ以上求めてはおられないのです。皆さんは神学校を卒業して、修士の資格を持っています。もし誰かが近づいてきて皆さんに怒鳴りつけても怒鳴り返さなければどうなりますか。皆さんはただそこに座ってそれを黙って聞いています。皆さんは海へ出ていくつもりならば、夏の間そこでどういうことが行われるか、まず知っておくべきです。漁師達は絶えず喧嘩をしています。釣り糸が絡まって、船同士がぶつかりそうになるという緊張した瞬間が訪れます。その時皆さんは叫び声を上げ、非常に激しい言葉さえも使わなければなりません。そういう場合には、皆さんは自分の権利を守る必要があるのですから、叫び声を上げたとしても何も悪いことではありません。
何か尋常でないことが起こりつつある時、真っ先に叫び声を上げるのは先生です。もし相手が叫び返してきたら、先生はもっと大きな声で叫び返します。先生の方が正しいのだから彼らも耳を傾けざるを得ません。ニューホープ号の他のメンバー達、例えば大貫などはそんな大声を張り上げないのです。しかしある場合には、大声を張り上げて義を通した方が遥かにいい時もあります。山上では皆さんが大声を上げれば、少なくとも山彦が返ってきます。しかし、ある人達は山がすることすらやらないで、黙ってそこに座ったままでいます。山は自然です。人間も自然でなければなりません。岩ですら力には力で答えてきます。皆さんは岩とか、木材よりも優れているのではないですか。先生は一度、一晩中眠れない経験をしたことがあります。太陽が登るのすら待ち切れなくて、それが昇るや否なある人の家へ行って、戸を押し開け「私達はこの問題を今すぐに話し合う必要がある」と言いました。まあ先生は職業柄こういうことは普通ならやりません。しかし先生は心に何か引っ掛かるものがあり、しかも先生の方が正しいという確信があれば、それについて何かしないわけにはいきません。時には先生は宗教指導者であることを悲しく思う時があります。先生は攻撃的性格ですが、神様のために忍耐しなければなりません。しかし、時々先生は「どうして私は宗教指導者にならなければならなかったのだろう」と自問することさえありました。
先生にとって誰もがただ座って一日に三度、一年に三百六十五日間食事をし、しかも何もやらないといことが不思議でなりません。「彼は、あるいは彼女は一体どういう人なんだろう」と先生はただ不思議に思います。しかし先生が呼べば、彼らは問題なくここに来ます。それほど速やかに応じて会合にやってくる彼らが、どうして同じ熱意で外へ行き、人々と接触しないのだろうかと先生は不思議に思います。
他人の尊敬と友情を勝ち取ろう
では皆さんは何が必要なのですか。人ですか。それとも金ですか。皆さんには人が必要です。「ああ、余り何もやりたくない。ここにじっと座って子供が生まれるのを祈願していよう」と考えているのですか。そのように考えたことがありますか。皆さんは配偶者探しに出かけなければならないとまず考えるべきでしょう。それから考えられないほどの陣痛の苦しみを経験しなければなりません。その後、赤ん坊がよく泣くので皆さんは疲れ果ててしまうでしょう。皆さんは世界を抱擁しょうとしているんだということをまず考えなさい。それは一飲みで大きな魚を飲み込もうとしているようなものです。その魚は皆さんの胃袋に留まっているでしょうか。皆さんはそれを消化する力も持っていますか。まず第一に皆さんは決意しなければなりません。それから何度も何度も挑戦してみることです。人を復帰するつもちならば、自らを全部投入しなければなりません。その人を昼食に誘い、それからまた夕食にも誘うのです。そしてそれを次の日も繰り返します。そのように毎日毎日その人の面倒を見ます。とにかくそれをやってみるんですね。友達になることです。
お金がなくなったら、資金づりの方法をその友人達に教えることができます。皆さんが三十分間で夕食代と映画代を儲けることができると知ったら、彼らは感銘を受けるでしょう。何もできないことはありません。どんな時でも、そしてほとんどどんなことでもできなければなりません。それが本当の人生を送る秘訣なのです。一人の男と一人の女がいたとして、その男が女に「ここにいなさい。昼食代を作ってくるから」と言ったとします。そして実際に彼が出かけていって十分間でそのお金を作ってきたら、その女性は心から感激するでしょう。
昼食代を得ようとしていた時、路上に一人の紳士が立っていたとします。最初、彼は皆さんのことを不審がるかもしれませんが、皆さんは微笑んで次のように話しかけます。「あなたは恋をしたことがありますか」と。彼は皆さんを見つめ、恋をしていた頃のことを思い出します。それから皆さんは彼に「もし彼女を昼食に誘わねばならないのに、そのお金を持っていなかったならば、あなただったらどうしましたか」と質問します。このやり方で皆さんの事情が理解できれば、彼は喜んでその金を出すでしょう。一つだけ確かなことは、そのような積極的な若者が先生に近づいてきたならば、先生は喜んで百ドル札を上げるということです。もしその女性がこれらのことに批判的であるならば、彼女はその若者に相応しくないということになります。彼は彼女と分かれ、すぐに別の人を見つけるべきです。
いろいろなやり方があると思います。たくさんあります。皆さんは予行演習なしに即座で芝居ができるようでなければなりません。皆さんが誠実ならば、全く知らない人の所へ行って「ああ、あなたは私の妹みたいだ。あなたといると、家で妹と一緒にいるような気がします」と言うことができます。皆さんが本当に誠実ならば、彼女は恋に思わないし、皆さんの言うことに耳を傾けるでしょう。自分はドラマの中に今いるんだといつでも考えなければなりません。その瞬間に皆さんは俳優です。ちっんとした重大な理由がありさえすれば、皆さんにできないことはありません。
立派な考えさえ持っていれば、皆さんはほとんど何でもすることができます。皆さんの考えが皆さんの行動を導いてくれます。この世にはいろいろな生き方がありますが、先生が知らないことはほとんどありません。あまり外には現さないけれども、先生はとてもたくさんのことを知っています。もし歌が上手ならば、皆さんは町の真ん中で歌うこともできます。皆さんが上手ならば、いつかは誰かが関心を持つようになります。ある人がやってきて皆さんの歌に耳を傾けるでしょう。その人も秘かにそういう事をやりたいと思っていたのだけれども、今まで一人ではできなかったのです。それからその人は皆さんと一緒に歌い始めるでしょう。
しばらく経ってからその人は皆さんに親しみを感じるようになり、どこに住んでいるのかと尋ねるようになります。皆さんは自分の住んでいる所を教えてもいいけれど、その人には何も尋ねてはいけません。するとその人は「帰宅の途中でも私の家に寄りませんか」と言うようになります。最初から皆さんが期待していたのはそれだったのです。だからその招待を受けます。三、四時間も経てば夕食の時間になります。辞退する必要はありません。そのようにして皆さんは人々と友達になることができます。
腹が立つのは皆さんが全くお利口さんだということです。人生は石垣のように、ただじっと座っているものではありません。皆さんは親友達とは冗談を言い合うけれども、その冗談を全く知らない人にまでも広げなければなりません。皆さんは親友達とはいつも冗談を言い合っているけれども、もし多くの人々に一緒に働いて欲しいと思うならば、精いっぱい努力して新しい親友を作らなければなりません。もし市長に会いたいならば、必ずしもアポイントメントを取る必要はありません。二、三日、市役所の前で彼が出てくつのを待てばいいのです。そして時が来たら彼の所へ歩み寄って「あなたが市長さんですか。あなたは私より立派な人ではありませんね。それにあなたは私ほどハンサムでもない」と言うのです。皆さんは彼よりももっと頭がいいんだということを言います。そうすると彼は立腹して「一体、君は私が知らないもので何か知っているものがあるのか」と聞いてきます。それから皆さんは急いで質問します。「神様を見たことがありますか。私がお世話しましょう。あなたは神様を見ることができます」あるいはキャラメルとかキャンデーを持って行って、それを彼に与えることができます。もし拒むようなことがあれば、アメリカにおいてすら、それは無礼なことです。だから皆さんは「あなたは有能は市長ではない」と言うことができます。彼が年上の人だったら「私がいつの日かあなたの義理の息子になるかもしれません。そうならないとどうして言えるでしょうか」と彼に言えばよいのです。そういえば彼の注意を引くかもしれません。いずれにせよ、皆さんや彼の未来がどうなるか誰にも分からないのですから、そう言ってもいいんですね。もし彼が皆さんを気違いのように扱えば、そのために腹が立ったことを彼に率直に伝えればいいのです。

Saturday Feb 17, 2024
御旨と海 第15話
Saturday Feb 17, 2024
Saturday Feb 17, 2024
チャンピオンを作る
さあ始めましょう。皆さんが今必要なものは何でしょうか。そして皆さんが最も必要なものは何でしょうか。人が必要なのでしょうか、それとも金が必要なのでしょうか。どちらがより必要でしょうか。人ですか、それとも金ですか(人です)。そうですね。私達は人材を必要としています。さて、どんな人でも仕事ができるでしょうか。あらゆる種類の人間がいます。教えることのできる人とか、技術面で才能のある人とか、海を航海することができる人などがいます。あらゆる種類の人達がいます。どういう人が必要ですか。船乗りになるのが皆さんは好きかもしれないけれども、いろいろな種類の船乗りがいます。
先生は皆さんを船乗りにするために神学校に送ったのではありません。先生の目的は皆さんを船乗りにすることではありませんでした。先生が欲しいのは、また教会の誰もが望んでいるのは、霊的面を優先し、他の人々に仕えることのできる人です。そういう人は与えられたどのような責任分担においても、正常に、そして正しく使命を果たすことができます。我々は、霊界を代表しこの地上で原理にのっとって喜んで働くことのできる人を必要としています。
その人はどういう人でしょうか。その人は、サタン世界に関係している人々を喜びをもって引き上げ、神様の道に従わせることのできる人です。我々はそういうことができるチャンピオンを必要としています。チャンピオンを作り出すためには、そのためのチャンピオンが必要です。例えば、体育館があり、そこにコーチとかトレーナーがいて、彼の下で訓練を受けるために若者達が集まってきます。コーチは彼らを十分に訓練した後、コンテストに送り出します。彼らが競技に勝てば、あるいは選手権タイトルを勝ち取れば、トロフィーを体育館に持ち帰ることができます。体育館にいる時、そのチャンピオンはいつも練習して、いつも戦っています。このようにして彼は自分を磨いています。
訓練を受ける人がいなければ、彼はその人達を募集しなければなりません。誰が募集するのですか。そのチャンピオンが募集しなければなりません。彼の代わりにそれをやってくれる管理責任者はいないでしょうか。いません。ということは他の人達を連れてきてその中からチャンピオンを作ろうとする以前に、皆さん自身がチャンピオンにならなければならないということになります。皆さんが体育館を持っていなければならないし、皆さん自身が定期的に訓練することのできる十分な技術を身に着けていなければなりません。人々を集め、その人達と何か行う前に、皆さん自身がそういう能力を身につけていなければなりません。
人を訓練する時には、皆さんも相手の目を見て戦わなければなりません。もし相手が皆さんの目を真っ直ぐに見ることができなければ、真っ直ぐに見て、目をそらしてはならないことを彼らに教えなければなりません。手や足の正しい用い方も彼らに示さなければなりません。時には彼らを殴り、はっきりとどうすべきかの模範を示す必要があります。チャンピオンは絶えず一つひとつの動作についてどうすべきか、相手に示します。どんな小さなことについても、決して彼らをほったらかしにしません。
このようにして皆さんは何人訓練したことがありますか。お金よりももっと人が必要だというならば、皆さんはそのような人を育て上げなければなりません。皆さんの所に人々を連れてきて「彼らは既に訓練を受けています。どうぞ使ってください」などという人は誰もいません。皆さんが彼らを訓練しなければなりません。しかし皆さんは人を訓練する前に、自らがそれを全部こなすことができなければなりません。皆さんは自分の力で一つひとつやり遂げなければなりません。皆さんにとってそれは必死なことです。誰かを必要とするならば、皆さん自身がはっきりしていなければなりません。誰でもいいというわけにはいきません。適切な人を見つけ「そうだ、彼が必要なのだ。この人が必要なのだ」と言います。それから皆さんはその人のために最善を尽くすように努力しなければなりません。彼のことを考え、彼のために祈り、彼を復帰するために皆さんはあらゆることをしなければなりません。つまり彼を訪問し、彼と共に一生懸命働かなければなりません。彼の周りにいる人達は皆さんに反対するでしょうが、それでも皆さんは何度も何度も彼を訪問しなければなりません。皆さんは心からその人を復帰する決意をし、諦めてはいけません。
一方的な愛というのを聞いたことがありますか。皆さんはそれを片想いと言います。一旦決意したならば、他の人達がどう思おうと関係ありません。重要なことは、皆さんが彼らのことをどう思うかです。皆さんはその人達の所へ行って仕えます。そして彼らが皆さんに反対し、迫害し、殴って血を流させるようなことをしたとしても、それでも皆さんは諦めてはなりません。反対に皆さんはそのことにより刺激され、もっと熱心にその人に仕えるようになります。そうする頃にはもはや限界などというものはなくなっており、その人は「他の人々からこれほどまでに注目されているとは、一体自分は何者なのだろうか」と考えるようになります。
皆さんの周りにたくさんの人々がいたら、どの人がその中で最高の人か、よく見回して観察するんですね。皆さんが神の側へ復帰したいと思う最高の男性、あるいは女性がどの人かを決定しなさい。次に、決めた以上は絶対に逃がさないという決意をしなさい。そしてその人の心情を勝ち取るまで働き続け、かつ祈り続けなさい。それから、その人をよく知るようなってから、皆さんは自分の心を打ち明けるのです。この国が衰退しつつあることは、またその傾向をくい止め、この国を立ち直らせたいと思う人に自分は会いたいのだということをその人に伝えなさい。その人が皆さんの考えに同意したならば、一緒に働いてくれないかとその人に頼むことができます。
最初から原理について話す必要はありません。その人はすぐには原理に興味を示さないかもしれません。例えば、ある人が格闘技を得意とし、それを誇りに思っていれば、そして皆さん自身少し筋肉に自信があれば、その人の所へ行って二、三教えてくれるように頼みます。そうやって彼から幾つか学ぶことができます。もし皆さんがあることに興味を持っており、その人がその分野である程度才能を持っていれば、そのようにして彼に接近することができます。最初は彼から何かを学ぶことができます。
皆さんの関係が発展し、さらに互いに信頼しあうようになれば「筋肉はまあそんなところでしょうが、その筋肉を正しく使うためには、君は頭を使わなければいけない。賢くなければならない。しかし、君は頭でこうしなければならないと思っても、体が必ずしも動いてくれない場合があるのではないですか」と彼に言うことができます。どのように闘うべきか、またなぜそうしなければならないか等、そこで自分の意見を述べるのです。そういう会話の中でも原理は説明できます。一つだけ避けるべき点は自分自身に限界を課することです。「私は歌えない。それは私の一番やりたくないことです」などというようなことは絶対に言うべきではありません。「一番やりたくないもの」などというものはないのです。皆さんは何でもやってみるべきです。
最初からそれでは滑稽ですね。極端なことをやってみます。つまりできないと思うことをやってみます。誰もが予想だにしなかったことを何かやってみます。そうすれば人々は皆さんのことに気が付き、耳を傾け始めます。先生はこういうことを長い間研究し、また実践もしてきました。先生にも限界があるのだけれどそれを乗り越えてやってきました。皆さんも同様に自分の限界を乗り越えなければなりません。何が先生の限界でしょうか。先生は統一教会の指導者です。だからやり方は知っていてもやれないことがたくさんあります。先生はとてもたくさんの分野で専門家だけれども、それを必ずしもできるとは限らないのです。
とても単純なことだけれどもリングの上のチャンピオンになるには、皆さんは自らを訓練しなければなりません。何を訓練するのですか。ただ一つのことではなく、いろいろな技術を訓練します。何百という方法があります。頭の動かし方、手の動かし方にもいろいろなやり方があります。例えば、頭を低くして拳を上に上げる場合もあります。皆さんが真剣であり、そしてもし闘わなければならないならば、つまり本当に闘う必要があるならば何とかできるものです。頭や手や尻を使っても良いのです。もし皆さんが真剣なファイターであり、追い込まれるようなことにでもなれば、そういうものも使わなければならなくなります。皆さんはチャンピオンですか、それとも傍観者ですか。チャンピオンならばどういうチャンピオンですか。他のどんな人よりもより多くの関心を持ち、より多くの動き方を身に付けた人が最強のファイターになる人です。そのようにしてチャンピオンは作られます。皆さんは心も体もすべて完全に投入しなければなりません。

Thursday Feb 08, 2024
御旨と海 第14話
Thursday Feb 08, 2024
Thursday Feb 08, 2024
マッチングと祝福を通しての統一
韓国人と約婚したアメリカ人は、とても興味深い人生を送ることになります。特に彼らの子孫達はユニークです。それは全く新しい種族と言ってもいいくらいです。皆さんの中で、そういう人はどれくらいいますか。いつ結婚式を挙げて欲しいのですか。今たくさんのカップルが待っていますが、もし全員を今すぐに祝福するとすれば、大統領がやってきて祝辞を述べるべきです。今そういう状態になっていますか。そういうことがあり得ますか。
先生は国全体の事を考えています。だから軽々しく行動に移せません。簡単にはやれません。もしここアメリカで結婚式を行うとすれば、いろいろな国から数多くの人々を連れてこなければなりません。アメリカ人達は彼らを歓迎するでしょうか。結婚式場に誰かが爆弾を仕掛ける可能性、あるいは危険性があるでしょうか。そういうことについて皆さんは考えたことがありますか。今皆さんの結婚式を執り行えば、それは素晴らしいものになるに違いありませんが、それが順調に運んで、何事もなく幕を降ろすことができるように先生は心を砕いています。その結婚式をどこで行いますか。韓国にするか、日本にするか、英国か、それともアメリカにするかと先生は今考えています。
確かに飛行機代は往復を考えれば、ある人達にはかなりの額になるけれども、先生はそれを心配していると思いますか。それとも、もっと大切なことを考えていますか。祝福を受けることのできる資格として、少なくとも三人を伝道し、教育して神様につなげなければならないと先生は何年もの間皆さんに言ってきました。さらに皆さんは八十四人を伝道する責任も持っています。イエス様は十二人の使徒と七十二人の門徒の間で労苦されました。彼は自らを中心として、これらの人々を一つに統一することができなかったので、それ以上進むことができず、祝福も受けられなかったのです。
何が皆さんの理想なのですか。皆さんはホーム・チャーチで成功する以前に結婚したいのですか、それとも成功した後でしたいですか。皆さんはホーム・チャーチをもう全部やってしまいましたか。ということは、皆さんは霊界へ行く前に、もう一度祝福を受けなければならないことになります。この世が皆さんを歓迎するようになった時、皆さんがたとえ既に祝福を受けていたとしても、先生はもう一度皆さんを祝福しなければならなくなります。皆さんは教会レベルで、国家レベル、そして世界レベルで祝福を受けなければなりません。この三つのレベルが皆さんを認めなければなりません。そういうことを考えれば、結婚式とはそれほど簡単なものではありません。日本人と結婚した者達、手を挙げて。日本の男性と結婚したアメリカの姉妹達は、アメリカの男性と結婚したのとは違うものを何か経験していますか。良く研究してその違いが分かるようにならなければなりません。それらの違いは、皆さん達の関係における利点、あるいは長所となるかもしれません。
先生ですら、いつの日か自分がこのようにして、これほど多くの人々と関係を持つようになるなどとは夢にも思いませんでした。さて、まだ約婚していない者、手を挙げなさい。そんなに多くはないですね。約婚について皆さんはどう思っているのですか。約婚している者達の中で、配偶者に不満を抱いており「よりにもよって、どうしてお父様はこういう人を私と合わせられたのだろう」と思っている者があったら、手を挙げなさい。誰もそう思っている人はいないのですか。少しでも思わないですか。一緒に生活をして子供を持つまでは、どういう思いがくるか誰にも分かりません。お互いにあまり好き合っていない者達の間から最高の子供達が出てくるかもしれません。そうなったら皆さんはどうするのですか。
皆さんは一国の指導者になるかもしれない。あるいはそれを超えて、世界的レベルの指導者になるかもしれません。皆さんはそういう道を経て初めて、自分の結婚を評価することができます。典型的な例が、金栄輝協会長です。彼は祝福されてから三年以上も悩みました。どうして先生はこういう妻を私にくださったのだろうかと彼は考えました。そこで先生は「もう少し待ちなさい。分かるようになるから」と言いました。それから数年経った頃、彼は妻を尊敬し、愛するようになり、彼女なしにはやっていけないというほどになりました。それで今彼は、女性崇拝者なのです。しかし女性が悪い場合、それでも男は女性崇拝者になれるでしょうか。先生はある分野での専門家だとすれば、少なくとも人間と神様の研究の面では専門家なんですね。先生は神様の心と人間の心を徹底的に研究しました。実際、皆さんは先生に何も言う必要はありません。皆さんを見さえすれば、皆さんが配偶者に対してどういう思いを持っているか、先生にはすぐに分かります。先生は一組のカップルが霊的にどのようになるか、正確に予言できます。先生が皆さんのマッチングをした時、皆さんと同じレベルに立って、それをやったのではありません。先生の心は最高の観点に立って皆さんを見下ろしています。
マッチングについての先生の名声は、韓国では既にとても高いのです。韓国には縁組の哲学というものがあって、それは非常に長い間続いている一貫した哲学、あるいは学問体系です。韓国にはたくさんの縁組をする人がいて、生涯この特技を研究しながら数多くの縁組を行っています。食口達が度々、彼らの所へ行って自分達の縁組を見せました。するとそれがあまりにも良いので、彼らはとても驚いてしまいました。それ以上の縁組は自分にはできないと彼らは言うのです。
皆さんが生まれた時、その生まれ方というものがあって、それが先生には分かります。先生のマッチングの能力は年を取ってから身に付いたものでなく、非常に幼い頃からその能力に人々は気が付きました。先生はまだ非常に若い頃、一組のカップルを見てそれが良い組み合わせなのか、そうでないのか、即座に言い当てることができました。だからすぐに人々が先生の所にきて写真を見せ、それが良い組み合わせなのか、そうでないのかを、先生に尋ねるようになりました。何年も何年も先生はこの領域を研究し、実践してきました。マッチングに関する限り、その数だけでなく質の面でも、先生は世界的チャンピオンです。そうすると、もし皆さんがマッチングをしてもらう、あるいは結婚するとして、その時はどうするつもりですか。皆さんが本当にその価値が分かり、その価格が十万ドルであるならば皆さんはどうするつもりですか。「私はそのような大金を持ちませんから、少し劣るので満足しましょう」と皆さんは言いますか。そうではありません。皆さんは出ていき、その金を儲けるためにどんなことでもやります。皆さんは自分のマッチングをせっかちに判断してはなりません。もしその価値を本当に理解したのであれば、皆さんは待たねばなりません。そしてこの地上で三世代経た後に、皆さんにはそれが分かるようになります。皆さんが霊界へ行けばそれがもっとはっきりします。しかし、もし皆さんが先生よりももっとよく知っており、先生よりももっと立派な仕事ができるのであれば、皆さんは先生の所へきて不平を言うことができます。皆さんの中には、夢想だにしなかった人と一緒になった人もいるでしょう。結婚するとしても、この人とは絶対にしたくないというような人がいたとするならば、それがこの夢想だにしなかった人に該当します。そこで先生が皆さんをそういう人と組み合わせます。しかしそういうカップルは最高のカップルだという場合が、しばしばあります。
人間の性質にはいろいろあって、ある人は上昇カーブを上がっているし、他の人は下降線をたどっています。ある人は繁栄の頂点にいて、今下降線をたどり始めています。またある人は上昇し始めたばかりかもしれません。人生においてはこういうのは当たり前のことです。皆さんは調和を保たなければなりません。もし一方が他方よりもより早く移動すれば、一方の配偶者が取り残されて死んでしまいます。結婚はとても重要です。先生より以上のことを知っている人は誰もいません。それは人の命を長くもするし、短くもします。これよりももっと重要なものがあり得るでしょうか。
人生で最も重要な出来事は配偶者をもらうこと、つまり結婚することです。アメリカではこの最も重要なことがおろそかに扱われてきています。ある人達は初めて会ってその日に結婚します。またある人達は結婚などは気にかけておらず、自由に結ばれ、その後そのまま分かれ、再び会うということはありません。こういうやり方はその度に深い傷を残すものです。反対に先生はとても真剣です。皆さんは一旦、マッチングに合意した以上、それを持続させ、かつ成就させなければなりません。皆さんは自分のマッチングを素晴らしいマッチングと感じていますか。本当にそう皆さんが感じているならば先生はとても嬉しい。しかし覚えていてほしいことは、たとえ今、皆さんがそのように感じているとしても、その状態が必ずしも持続しないということです。自分のマッチングをあまり良く思っていない人達は二、三年すると事情がだいぶ変わってきます。良かったと思うようになるでしょう。
「誰もが結婚しようとしている。自分はその中の一人に過ぎないのではないだろうか」。そうではありません。結婚の性質はすべて、大変異なっています。海を見なさい。海には数多くの深い場所と様々な色があります。皆さんの結婚はそれと同じようなものです。一組、一組が大変ユニークです。皆さんは自分の結婚に対してそういう神秘的なものを感じなければなりません。以前は見知らぬ者同士だった男と女が、今や一緒に生活し、どんな人よりもずっと深く互いに知り合うようになります。そのように考えてみると、それがどんなに大変なことか、またどんなに神秘的なことか分かるに違いありません。
そうすると君達男性は、女性が必要ですか。君達女性は、男性が必要なのですか。ある人達は同性愛のグループを選びます。女性は女性と共に生活し、男性は男性と一緒に住みます。彼らは結婚しないでも生きていくことができると考えています。しかしそれは可能ですか。そういう生活が続きますか。男と女の基本構造は完全なマッチングにあります。それは電気のシステムと同じように基本的なものです。連結させるためにコンセントとプラグがあります。これは単純なことだと思うかもしれませんが、多くの人がこの基本的なものを分からないでいるのです。被造物は皆このように創られています。これは単純な創造の法則です。

Thursday Feb 08, 2024
御旨と海 第13話
Thursday Feb 08, 2024
Thursday Feb 08, 2024
今朝皆さんが聞いたことは、今日の本題ではありません。朝食の後、もっと多くの話があります。本題ではないけれども、皆さんの日常生活において重要なことです。それは単なる概念ではなくて、皆さんの日常生活に役立つ実用的なものです。だから皆さんに必要なのです。だから何も気まずく思う必要はありません。縦的な挨拶の仕方と横的な挨拶の仕方というものがありますが、今皆さんは縦的挨拶の仕方の意味を知ったのですから、多くのことを学んだことになります。
先生はアメリカのことを良く知っています。恐らく普通のアメリカ人が自分達のことについて知っている以上に、先生は知っています。また西洋の文明についても良く知っています。物事を実行に移すとか結果をもたらすとかのように、非常に良い面が幾つかあります。東洋人が皆さんから学ぶことは数多くあるし、実際それらを取り入れつつあります。皆さんの学習速度が速いということも、先生は知っています。皆さんの座り方でさえ先生は感銘を受けます。先生が最初アメリカに来た頃、皆さんはそういう座り方はできませんでした。でも今、皆さんは足を伸ばすことなく、いつまでも床に座っていることができます。最初の頃、アメリカ人達がよくコーヒー・テーブルの上に足を上げてテレビを見ていたのを、先生は目にしました。女性達ですらそうしていたのです。先生はまだそういうことに慣れていませんでした。皆さんは今から世界の人間になるのですから、東洋を訪問するとか、そこに住むということになれば、これらの点をよく心に留めて、またそれに敏感でなければなりません。さて「将軍」の番組に戻ると、その中で一人の俳優が「六つの心と三つの情」について話しました。そういう言葉はアメリカ人を当惑させます。皆さんはいつでも、答えがすぐに返ってくることを期待しており、すぐに来なければ東洋人が考えていることを推し量ろうとします。しかし、皆さんアメリカ人にはどうしても分からない。彼らがそれを表現しないからです。これが、伝統的に中国人が西洋人達よりも外交が上手だとされている、一つの理由です。西洋人は自分の思いをすぐに表現します。皆さんは自分の手の内を示しますが、彼らはそれを示しません。
中国人は心の中で何かを思っていたとしても、そのまま真っ直ぐに北極まで進んでいって、何か全く別のことをやります。ずっと後になるまで、どうしてそういうことをやるのか分かりません。先生が三日間皆さんと一緒にいれば、皆さんのことが全部分かります。一方東洋の夫婦は、何年もの間結婚生活をしていても、互いのことをよく知るのにさらに何年もの月日が必要です。友人間においてさえも同じことが言えます。
東洋の考え方と西洋の表現の仕方の間には、無限の隔たりがあります。皆さんは西洋人だけれども、まさに世界に出て行って、他の人達が考えていること、感じていることに思いを尽くそうとしています。だから先生は東洋人について、彼らが何に価値を置き、何に置かないかについて、あるいは彼らが何を無礼と考え、何を礼儀と考えるかについて皆さんに話しているのです。
韓国は小国家です。過去においては大国が小国をのむ込むことがよく行われ、それに対して講じる
手段は全く何もありませんでした。ちょうど、大魚が小魚をのみ込むようなものです。それを食い止める方法は何もありませんでした。この点、韓国はとてもユニークです。それは小国家であり、侵略に対して勝利を得たことは一度もありませんでした。しかし、その度ごとに韓国は蘇りました。中国も、ソ連も、日本もその他のどの国も、韓国を完全にのみ込むことはできませんでした。韓国人はあらゆる状況に敏速に適応してきましたが、韓国人としてそのまま残り、韓国文化も維持することができました。韓国人は多くの場面を生き延びてこなければならなかったので、学ぶのがとても速いのです。さらに彼らは、ある意味では正義感にたけており、他人に依存しようとは絶対に思いません。すぐに独立します。彼らはアメリカの生活様式を観察し、その良い点を全部急速に吸収しました。また世界的観点で物事を見るし、人生についてもはっきりとした考えを持っています。だから状況を判断して、それについて急いで心を決めます。ますます多くの韓国人がハーバードのような大学に入学して、そこを卒業していきます。歴史的にはユダヤ人達が普通そういうやり方で前進してきましたが、韓国人も同じような才能を持っています。韓国人達が世界へ進出を始めた現在、数多くの分野で、彼らが影響を及ぼすようになるのを皆さんは見ることになるでしょう。
もし韓国人と日本人が国家を共に作り上げて行ったならば、彼らはアジア全体に大きな影響をもたらしたに違いありません。しかしそうはなりませんでした。この二つの国が、あらゆるものを指導することになったかもしれませんが、それは実現されませんでした。先生は今未来を見つめ、韓国人とアメリカ人の夫婦の子供達が、どういうことをするか見守っています。これらの子供達の中からユニークな資質が現れるようになるのを先生は期待しています。
先生は単なる一介の韓国人ではありませんが、韓国の歴史と文化の基本的な特質も継承しています。それらは基本的資質の一つですが、先生は一旦こうと決めたからには絶対に諦めません。先生はこの点に関しては徹しています。韓国は弱小国家ですが、征服されても征服されても何度も生き永らえてきました。また韓国は熱心な宗教国家です。生活のほとんどすべてが、宗教の基本的な意味と概念に関係しています。多くの人々が霊的癒しを経験しているし、霊界とこの地上界の間の相互関係についてはっきり知っています。彼らは自分達の先祖についても理解しているし、良い行為がどのように霊界に影響を与えるかということも知っている、あるいは感じています。

Wednesday Feb 07, 2024
御旨と海 第12話
Wednesday Feb 07, 2024
Wednesday Feb 07, 2024
東洋文化の理解
今我々はその重要な点について知りました。皆さんは神学校卒業生で、この運動の指導者になるのだから、この点について真剣にメンバーを教育しなければなりません。皆さんは彼らを良く教育しなければなりません。今、韓国語を勉強している人達にしてもそうです。先生の英語は進歩しているけれども、皆さんに英語で話すつもりはありません。特に皆さんと韓国で会うような場合、先生は英語は話しません。もし先生と話したければ、皆さんは韓国語を使わなければなりません。
別の言語を学ぶことは不可能なことではありません。食口は誰でも約二年間、韓国に滞在すべきだと先生は思います。皆さんは社会の最下層へまず行って、そこから一段ずつ上へ上って行くべきです。そうすることによって、皆さんは間違いなく韓国語を学ぶことができます。そういうことをしたくないと考える人は、皆さんの中には一人もいないと思います。皆さんは霊界へ行って、先生の話すことが理解できなければ恥ずかしいと思うに違いありません。皆さんは先生がこれを気まぐれで言っていると思いますか、それとも本当にそうだと、特に霊界では本当にそうだと思いますか。今から二十年後の西暦二〇〇〇年までに、皆さん全員が韓国語を話さなければなりません。今まで皆さんには他にやることがあったので先生はあまりそのことを強調しませんでした。一九八〇年以降、我々はこういう点にもっともっと力を注ぐようになります。韓国語を学ぶ時間を正式に持つようになるでしょう。必要なことです。そうだと思いませんか。
ある人々は韓国語を覚えるのは非常に難しいと言うけれども、そんなことはありません。韓国語は論理的に構成されています。皆さんの頭はいずれにせよ、論理的に物事を考えるようになっています。そのように皆さんは創られています。韓国語はあらゆる音声を含んでいます。だから韓国人が別の言語、例えば英語を学ぶ場合、非常に早くそれを修得し、とてもうまく話します。日本人は決して韓国人のようにうまく、英語を習得することはできません。日本人にはとても難しいのです。なぜならば、日本語はたくさんの音声を欠いているからです。韓国人達が中国語を学んでそれを上手に話す時、彼らは実は外国から来た人だとは中国人には思いも及びません。韓国人が日本語を上手に話す場合にも同じことがいえます。この人はもともと韓国人であるとは、日本人は考えることすらしません。韓国語はそのぐらい幅広い音声と発音を含んでいます。また韓国語の形容詞、特に宗教用語は豊富で変化に富んでいます。心とか魂の内面世界を表現するものがたくさんあります。こういう意味で韓国語は原理に非常に近いのです。ここでは皆さんは「ゆっくり」と言うけれども「ゆっくり、ゆっくり」とは言えません。あるいは「早く行け」と言うかも知れないが「早く、早く」とはいえません。韓国語には、こういう意味を強調できる言葉、アイデアをより鮮明に伝えることのできる言葉が含まれています。
韓国では人々はスプーンと箸を使います。お膳立ての仕方、例えばどこに皿をおいて、ご飯茶碗と湯のみ茶碗はどこに並べるかについての、厳しい規則が韓国にはあります。そしてそれらの配置には必ず主体、対象の関係があります。中国はその最古の文明を自慢し、日本もその歴史を誇りとします。しかし彼らは韓国が持っている数多くの特質を持っていません。だから中国と日本と韓国を見て、それらは皆同じものだと、皆さんに思ってもらいたくないのです。それらの文化の間には無限の隔たりがあります。先生は「将軍」の本と映画について報告書を受け取りました。皆さんは間違って発音をしています。「ショー・ガン」ではなくて「ショー・グン」です。皆さんは「gun」とあるから「ガン(銃)」のことを思い浮かべて、そのように発音をするけれども、そのように発音をすると意味を持たなくなります。「ショー・ガン」と発音したならばガン・ショー(銃の展示会)のようになってしまいます。その点が先生は気になっていました。
「将軍」とは「大将」のことですが、特別の種類の大将です。将軍とは天皇の次の位に当たる人です。いずれにせよ、人々はその番組に大変興味をそそられました。アメリカ全人口の五〇パーセントがその番組を見ました。彼らはそれを見て、東洋について知識を得ていると思いました。しかし、実際は大したものは含まれていないので、先生はそれについて大したことを語ることができませんでした。一カ所、二カ所興味を引かれるシーンがあったに過ぎませんでした。東洋について何らかを理解するためには、入り口に立つのですら、皆さんにとっては何千というシーンが必要になります。
一つ面白い所に目が止まったのですが、それは日本人が「切腹」と呼ぶ、自分の腹を切る儀式でした。彼らにとってそれは名誉ある蕩減方法なのです。自分の責任を成就できなかったならば、解雇される代わりに自らの命を断ちました。もし本当に本気であったら、それ以上のものは何もありませんでした。皆さんは映画の中でそのシーンを幾つか見ましたね。現実には歴史の上ではそれは日常茶飯事の出来事でした。苦痛をやわらげるために、必ず誰かがそこにいて、首をスパッと切ってくれます。そうすることによって迅速に命を断ち、苦しむ間もなくすみます。それを誰が行ったか。その人の敵ではなくて最も身近な人がやりました。親愛の友とか、最も近い親戚の人が首を切ってくれました。一つの務めに伴う名誉というものは、それほど重要だったのです。またそれほどの真剣さが、生命と直結していました。彼らの生命はいつも危険にさらされていたわけです。この国アメリカにはこれと同じような概念は全く何もありません。責任を果たせなかった場合にはそのようになるということを、一度でも考えたことがありますか。日本人は侍の歴史の中でそういった誠実さと真剣さを経験しています。侍は武士階級に属しますが、もちろん武士は戦争時にはその力を最高に発揮しました。
日本は今は戦争中でないけれども、その侍精神の一部を維持しています。だから急速に発展してきました。世界経済の中で彼らは大きな業績を成し遂げています。彼らは物事について怠惰ではありません。仕事の分野で、自分達の首が危険にさらされていることを、彼らは本当に感じています。彼らは、仕事に成功しなければ切腹しなければならないという思いを、ある程度今でも抱いています。過去数週間、このドラマを見ながら先生は「ああ、これは絶対アメリカ人には分からないだろうな。今後も長い間分からないだろうな」と何度も独り言を言いました。しかし自らを真剣な立場に置けば、絶対に分からないということはありません。皆さんに最も近い者が皆さんの首をはねるということ、そしてそうするためには愛が必要であることを考えてみなさい。自らの生命を心配するよりも、命令を実行することの方がもっと重要であるということを、これは示しています。日本人はこういう背景と気持ちを持っています。
死なんとする者は生きると聖書に書いてあります。日本人はその伝統のゆえに、摂理の面で最善を尽くします。一度神様の御旨を理解すれば、そういう猛烈精神を持って、彼らは責任を果たそうとします。皆さんは日本人の中に多くの欠点を見いだすかもしれないけれど、その一点ゆえに、日本人は多くの障害を乗り越えているし、またしばしば他の諸国を陵駕することにもなります。話を続けた方がいいですか、それとも今朝食をとりたいですか。朝食をとるべきか、それともとらざるべきか。朝食は既にできていますが皆さんは欲しくない顔をしています。まあ、海が近いのですから、それをそのまま投げ捨てることもできます。魚が大変喜ぶでしょう。それでも良いですか。時には皆さんは働きたくないと思う時がありますが、食べたくないと思うことはないのです。しかし食べることと同様、あるいはそれ以上に働くことを愛するならば、皆さんの成功は保証されていることになります。働くことによって失敗するということは決してありません。そのために、食事と食事の間が長くなりすぎれば、自然と胃袋が皆さんを導くようになります。