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Monday Oct 02, 2023
真の父母経 第279話
Monday Oct 02, 2023
Monday Oct 02, 2023
ハワイ摂理
アメリカを中心とした真の父母様の海洋摂理において、もう一つの中心地域がハワイであった。真の父母様は、環太平洋摂理時代を発表したのち、ハワイにたびたび立ち寄り、精誠を尽くされた。そして、「日本のハワイ侵攻によってアメリカと日本が戦ったが、今やアメリカと日本がハワイにおいて、真の父母様を中心に一つとなり、これを土台として南北米、そして、アジアとアフリカが一つにならなければならない」と語られたのである。
そのため、海洋の蕩減解怨と陸地の蕩減解怨、天宙の蕩減解怨を、ハワイを中心として宣布されたのであり、ハワイのキング・ガーデンにおいて「環太平洋神文明開闢宣布大会」を開催された。また、コナ・コーヒー農場を購入され、マウナ・ケアに訓練所と学校を造って、海洋世界を治めることのできる人材を養成する計画を立てられたのである。
17 ハワイのコナ地方には、四千二百メートル以上の山がありますが、頂上には雪がかぶさっています。そこに良い狩猟場を造るために、熊を飼うこともでき、エルクや虎、うさぎ、きつね、おおかみなどを飼うこともできます。趣味産業を興すのに適した地域がコナです。
三千メートル以上の深い海があるので、カジキ類をはじめ、大きな魚を、四季を通じて釣ることができます。気候が暖かく、静かな環境なので、魚の種類が多いのです。餌がたくさんあるので、太平洋にいる魚たちは、そこを生息地にするのです。
18 天国村を造るためにハワイに土地を買いました。家も建て、船ももっていきました。そこは、一年を通じて雨があまり降らないので、釣り場としては世界にない良い所です。そして、そこでは春夏秋冬の季節が、一つの谷間ですべて交わります。向こう側は毎日のように雨が降り、雷が鳴っていますが、こちらは一年中、雨が降らないのです。世界でこのような所が、お父様の来るのを待っていたことが分かりました。
19 韓国と日本とアメリカが太平洋の沿岸にありますが、アメリカは天使長国家です。海洋圏内にあるのです。ハワイは、人口全体の半分近くがアジア圏の人々です。彼らを連合させなければならない責任があります。ですから、環太平洋摂理時代を発表したあとは、できる限りハワイに立ち寄るのです。ここに四千二百メートルの山があるのですが、それも兄弟の山です。
ハワイは、太平洋の中の一つの灯台と同じです。ここを中心として、連合運動をしています。西洋と東洋を連合するのです。南北米とアジア、アフリカまで、太平洋を中心として連結されています。太平洋の海で、(母親の腹の中において)二人の兄弟が一つになり、解放の出産を迎えなければならない時代に入りました。
アメリカと日本が、エバと天使長として闘うのではなく、一つにならなければなりません。真の父母によって、争っていた二人の兄弟が一つになり、お産を迎えなければなりません。そうして、地上天国と天上天国に連合できる「初源地」(根源地)になるので、ハワイが中心島として重要なのです。
20 ハワイを中心として、海洋の蕩減解怨と陸地の蕩減解怨、そして、天宙の蕩減解怨を行いました。第二次世界大戦のとき、太平洋をめぐって日本とアメリカが争いました。日本がハワイに侵攻したのですが、今や日本がハワイを保護して、天のみ前に捧げなければなりません。怨讐関係である日本とアメリカが一つになり、海洋圏の国々を天のみ前に捧げることのできる基盤を築いて、今までの海洋圏摂理完成を宣布しようというのが、ハワイ摂理です。
南米と北米、アジアとアフリカは、大きな海の島々と同じです。母親が子宮に男性と女性、男の子と女の子の双子をはらんだのと同じです。それを生まなければならないというのです。
21 南北米が一つになり、アジアとアフリカが一つにならなければなりません。スエズ運河やパナマ運河は、人間が切り離したものです。そのように切り離されたものを、連結しなければなりません。そうして、南北米が一つになり、その次に、アジアとアフリカが一つにならなければなりません。二つの双子が四つに分かれたので、太平洋を中心とした腹中で再び一つにしなければならないのです。
そのようにして、真の父母は、太平洋の中で、南米と北米、アジアとアフリカが一つになったものを束ねて、再びお産の使命を果たさなければならないのです。
日本とアメリカを中心として一つになり、海洋圏結成、半島圏結成、その次に大陸圏を結成し、国連を中心として勝利することによって、地球星のどこでも管理できる勝利の霸権を立てることができるというのです。これが、復帰摂理の地政学的な最後の結論です。
22 ハワイに行ってみて、「世の中にこのような所もあるのだな!」と思いました。そこは、日本人が三〇パーセントであり、白人は二九パーセントにしかなりません。「三〇パーセントになる家庭と、二九パーセントになる家庭が結婚すれば、完全に統一される」と考えました。「そうして、アメリカ大陸にすべて移譲させれば、どれほど復帰摂理がたやすいだろうか」ということも考えました。私がハワイで暮らそうと、基地を造り、船も買って準備をするのです。太平洋文明圏時代が訪れてくるからです。
23 私は、太平洋の中でも深い所の一つであるハワイのコナの近海を訓練場所にしました。そこは、太平洋の中でも深い所です。そこに行って訓練をするのです。深い所に樓む魚を釣る訓練をします。浅い所はたやすいのです。ですから、魚を浅い所で育てて遠方の海に送り出してあげます。今後、養殖場を造り、小さな魚と大きな魚をすべて養殖するのです。
24 ハワイのマウナ・ケアに、世界的な天文台があります。四千メートルを超える山があるその島を中心として、新しいことをするのです。そこに訓練所を造り、学校を建て、教育をしようと思います。海洋国の十六ヵ国の学生たちを連れてきて、海洋世界を治める人材をどのように教育するかというのです。アメリカに連れてきて教育し、アメリカだけでなく、日本と歩調を合わせて進むようにしなければなりません。
今まで、海の世界が蹂躙されてきました。太平洋戦争を中心として見ても、いつも陸地が海を占領してきたのですが、その歴史時代を蕩減復帰しなければなりません。
ですから、海から天才的な人材を育てなければなりません。そうして、島嶼国家の子孫たちが、陸地の人々を指導しなければならないのです。陸地がいくら大きくても、海の島にしかならないというのです。アジアとアフリカの大陸、南米と北米の大陸は、双子と同じです。太平洋の真ん中にあるマウナ・ケアを中心として、新たに大学で訓練を受けた人々が、陸地の人々を引っ張っていかなければなりません。
25 神様にアジア大陸で侍り、海でも侍ることができるように考えています。ですから、海洋摂理を重要視するのです。それゆえ、ハワイを中心として私たちが大会をしたのですが、その名称が「環太平洋神文明開闢宣布大会」です。それをハワイのキング・ガーデンで行いました。
26 ハワイにコナ・コーヒーベルトがあります。世界でそこしかないのです。それは特殊品目です。そのブランドが統一教会に渡ったと言えば、世界のコーヒーを飲む人々、コナ・コーヒーの愛好家たちは驚くでしょう。「私たちが好きなコナ・コーヒーの畑を買って売ろうとするのか、商売をしようとするのか、何をしようとするのか」と言うでしょう。
教育費を創出しようと考えています。中学・高等学校を造って、多くの人々がそこで生活しながら、農作業ができるようにするのです。そのようにする中で、科学的な農業の方法をすべて教えてあげるつもりです。海洋で養殖できる方法も、すべて教えてあげようと思います。
27 数千、数万の泉があり、数多くの支流がありますが、最後にとどまる所は、一ヵ所しかありません。そこがハワイです。ハワイにマウナ・ケアという山があるのですが、その周辺は、コナ・コーヒーが生産される地域です。
その地域は、四千メートル以上になる二つの山並みに囲まれています。白頭山の天池から水が流れてどこに行くのかといえは、コナ島を中心として回るのです。
北極から流れてきた氷、何千年も前にできた氷が、溶けていて海の底に沈んでいます。その水は薬水で、千年前、万年前の水と同じです。神様が創造された水を飲むのです。私は、その水の主人になるために準備しています。
28 ハワイのコナの海底には、何千年も前からの北方の水が溶けた、非常にきれいな水があります。そのコナの海底の水を抜いて、売らなければなりません。何千年も前の水がそのまま生きています。それ以上に良い水はありません。その水を使って養殖をすれば良いというのです。
また、その海底に埋まっている鉱物を採掘すれば、人類に途方もない恵沢をもたらすでしょう。コバルトという貴重な物が、太平洋の一番深い所に埋蔵されています。重いので、流されてはそこに着き、一ヵ所に集まっているのです。そのようになっている所が太平洋なのですが、私たちの言う摂理の解放圏時代が来ました。その深い海に金銀財宝が隠されています。
29 六大州が侍る、海の先祖のような王土がハワイです。そこでは四季を通じて釣りができます。一年中、自由です。春に花が咲き、蝶が飛ぶのです。冬も寒くありません。冬にも大根の花が咲きます。野菜農業をすることができる所です。春夏秋冬、人間が食べられる野菜と果物を供給できる土地です。
その地に橋を架けて島々を連結することができます。それをするための王土の後援地として残したのが、ハワイ本島です。その本島で私が船を造らせ、海洋圏の八つの島に二隻ずつ分け与えたのですが、釣りの王たちが、お父様が来るのを待っています。ここに旅費がなかったとしても、船で寝泊まりできる基盤をつくり、海の王宮の基台をつくったのです。
Tuesday Sep 26, 2023
真の父母経 第278話
Tuesday Sep 26, 2023
Tuesday Sep 26, 2023
第二節 アメリカを中心とした海洋摂理
グロスターのマグロ釣り
真の父母様は、アメリカでグロスターとアラスカ、ハワイを中心に海洋摂理を展開された。特に二〇〇〇年六月十七日、「海のすべてのものを神様に還元する」という意味の「海洋還元」をアラスカのコディアクで宣布するなど、アメリカを中心とした多様な海洋ビジョンを発表された。グロスターは、世界的に有名なマグロの漁場である。その漁場で真の父母様は、自らお造りになった「ニューホープ(New Hope)」という船に乗り、早朝から海に出て、マグロ釣りをしながら多くの精誠を捧げられた。そして、「レバレンド・ムーン・システム」という卓越したマグロの釣り方を開発され、マグロ釣り大会を開催された。
1 グロスターのマグロ釣りは、世界的に有名です。アメリカにいる資産家で豪華なボートをもった人は、一度はマグロ釣りをしているので、私たちの「ニューホープ(New Hope)」を知らない人がいません。「ニューホープ」がニュージャージーに行けば、そこに船をもっているすべての資産家たちが訪ねてくるようになっているのです。フロリダやニューオーリンズなど、どの港に行っても、船を見に訪ねてきます。ですから、友人になるのです。
今から三年前の一九七七年でさえ、マグロ一パウンドが十セントだったのですが、今は一ドル七十セントに上がりました。私がそのように、マグロの値段を上げたのです。五ドルまで上げるつもりです。このようになれば、マグロ一匹で五千、七千ドルになるので、アメリカにいるお金持ちたちは船を買い、マグロ釣りに総出動するでしょう。それにより、グロスターとハーバータウンの人々は、これからお金持ちになるのです。今から、数千、数万隻が押し寄せるでしょう。ですから、私たちが造船所を造ろうと、今準備をしているのです。
2 私は先頭に立って、「ニューホープ」という船に乗り、マグロ釣りをしながら七年間、グロスターにいましたが、その間、私が誰なのか分かる人は一人もいませんでした。私のことを、王冠をかぶり、絹の服を着ている人だと思っていたのです。飛行機に乗って空中から視察して巡回すると思っていたのであって、「ニューホープ」に乗って真っ黒に日焼けした姿をしているとは夢にも思いません。
ですから、「ニューホープ」にいる人に、「なせレバレンド・ムーンは来ないのか」と尋ねるのです。それは素晴らしいことです。周辺にいる人々が七年間、私がレバレンド・ムーンであることを知らなかったというのです。私が横に立てば、生臭さがプンプンし、服を見れば漁夫以上(に漁夫らしいの)です。それはどれほど素晴らしいことかというのです。
3 釣りをするとき、大きな船でするより、小さな船でしなければなりません。一般大衆は、大部分が釣りに関心をもっていますが、網を用いて魚を獲る漁業には関心がありません。未来においては、大きな船を使って網で魚を獲ることには関心がなくなるというのです。それで造ったのが「ニューホープ」という船です。
「川でも魚を釣ることができ、海に出て釣ることもできる船を考案しなければならない」と考えて造った船です。今、私たちの「ニューホープ」が有名です。釣りをしたり、海で案内をしたりするとき(の船として)有名だというのです。
4 船に乗り、海に出て、マグロ一匹を釣るために、一日中、待たなければなりません。それでもマグロが釣り針に掛からないときがあり、ある時は三週間も掛からないときがあります。そのように、数百隻の船がマグロを待っているのです。ところが、釣れるマグロは一日に十匹ほどです。こうなるので、百隻だとしても十分の一しか釣れないのに、数百隻が出ているのですから、五十分の一、三十分の一しか釣れません。
しかし、私の乗る「ニューホープ」というマグロ釣りの船はどうでしょうか。餌からすべて科学的なデータによって私が研究し、開発した「レバレンド・ムーン・システム」によってマグロを釣るのです。ですから、他の数百隻で釣るマグロの三分の二を、私たち「ニューホープ」が釣るのです。
5 私は、船に乗ることにおいても一番です。また、魚を釣ることにおいてもそうです。マグロを釣る方法を私が開発しました。今まで何十年と釣ってきた人々は、「自分たちが一番だ」と言うのですが、その方法では駄目だというのです。それで、結局、私が三年間研究して、新たな方法を開発しました。そのようにして、マグロ釣りに「レバレンド・ムーン・システム」ができたのです。
餌をどのように通すかということに関する方法です。それがまた経済的です。すべて組み立て式になっています。マグロ用の糸が一本切れると、百五十ドルが飛んでいきます。釣り糸が引っ掛かったといって切れば、そのように損害が出るのです。ところが、準備された物を組み立てて使うので経済的です。良い釣り糸が一本あれば、長い間、使えるのです。
6 お父様がグロスターでマグロ釣り大会に出て、一等を取りました。マグロ釣りに新しいシステムをつくり出したのですが、それが「レバレンド・ムーン・システム」です。
雄牛よりもっと大きいマグロを釣るためには、一・五ミリメートルの釣り糸では駄目です。そのように大きいものはロープで釣らなければなりません。私が構想して作ったものでマグロ釣りの記録を立てたので、現地の漁夫たちがそれを学び、最近はみな、そのようにしているのです。
7 グロスターやボストンの海域で釣れるマグロには、ジャイアント・ツナ、ブルーフィン・ツナ(クロマグロ)があるのですが、私が釣ったマグロの記録は、千二百七十二パウンド(約五百七十七キログラム)です。長さが十八フィート以上ですから、五メートルを超えます。虎は七百パウンドぐらいになり、雄牛は千パウンドになりますから、それよりも大きいのです。
私たちは普通、二百パウンドのものを釣るのですが、私の記録はその六倍です。それくらいやれば、かなりすごいことです。そのようなマグロを釣るのは、第二次世界大戦のときに、何かの将軍になって勝利するよりもっと素晴らしいことです。それこそ、男として生まれて、釣りにかけては王者になった気分ですが、(それは)やってみなければ分かりません。
8 「グロスターでマグロ釣り大会をしてそこで釣ったマグロを売り、十万ドルずつ預金しなさい」と言いました。そうして、そのお金をアフリカのかわいそうな人々のために使わなければなりません。この運動を全世界的に行わなければなりません。お父様を中心として何十年もそのようにして、預金した金額が何百万ドル、何千万ドルになればなるほど、世界を救うことのできる道が生じると考えるのです。
最近は、早朝、海に出るとき、若者たちが数人出てきて、「五時に出なくても大丈夫です。六時、七時に出ても大丈夫です」と、私を説得しようと一生懸命に口をそろえて話します。しかし、魚を釣るには精誠が必要なのです。海に出れば、魚が私にたくさん付いてきます。他の人には付いていかないのです。
アラスカの自然環境と開発
真の父母様は、アラスカでも海洋摂理のために多くの精誠を注がれた。アラスカは、世界的漁場として、魚類と資源が集中しており、世界的な交通の要衝である。真の父母様は、「国際アラスカ水産会社(ISA)」を立ててアラスカを開発し、人類の食糧問題を解決しようと努力された。また、アラスカで釣りを通して、海について食口たちを教育し、訓練された。
9 海に勝つ人が、世界を支配します。海は陸地の三倍になります。すべての金銀財宝が海に埋まっています。それが、主人を待っているのです。海を占領して克服しようというのがアラスカ精神です。
10 アラスカ精神とは何でしょうか。早朝五時に起き、御飯を食べて海に出て、夜十二時に帰ってくるのです。深夜の一時や二時に帰ることもあります。責任量を果たせなければ、帰ってくることができません。
事情を酌んであげるのではありません。修練過程では、責任を果たせなければならないのです。魚を釣るのを見物するのではなく、訓練するのです。魚釣りの訓練をするのは、これから世界のどこに行っても働ける指導者にするためです。誰でも魚が釣れるのではありません。専門的でなければできません。多くの経験をして学んでこそ、魚が釣れるのです。
11 お父様はコディアクで、早朝五時から夜十二時まで、雨が降っても風が吹いても、いくら天候が悪くても海に出て、精誠を尽くしました。それと同じように、韓国人の代表、日本人の代表、アメリカ人の代表たちに、「精誠を尽くしなさい」と言いました。ここを修練場所として、今後、世界のすべての若者たち、世界の統一教会の精鋭部隊が、コディアク精神を相続するための修練を受けるのです。各国の代表を選んで教育します。
お父様が今までやってきたように、雨が降っても雪が降っても、修練しなければなりません。人々の胆力を鍛えるのに一番良い所は、山ではなく海です。山は、風が吹いても、千年たっても、その姿、その形のままです。陸地では、道にさえ沿っていけばいつでも思いどおりに行けますが、海はそうではありません。
きのうまでは穩やかな湖のようで、そこに毛布を広げて寝たいと思うほど静かな海だったのに、けさは、見るのも恐ろしい姿に変わるのです。千変万化です。それを、静かな海や湖のように感じられるようにするための訓練が、男には絶対に必要なのです。
12 イエス様はぺテロに、「人間をとる漁師にしてあげよう」(マタイ四・一九)と言いましたが、魚は人を象徴しています。ですから、魚を釣って海洋圏を握れば、陸地圏まで握ることができるというのが摂理観です。
したがって、アラスカを占領すれば、すべての海洋圏を占領することになります。アメリカの水産資源の八五パーセントがアラスカで獲れます。一〇パーセントは太平洋で獲れ、それから、五パーセントは大西洋で獲れるのです。
13 魚たちは、寒いアラスカ地方になぜ訪ねていくのでしょうか。暑い所にいた魚が寒帯地方に訪ねていくことは、陰陽の調和と言うことができます。主体と対象が和合する所に行って卵を産もうとするので、すべて流動するのです。
また、淡水にいた魚は、塩水を飲んでこそ、卵を産むことができます。中国藻屑蟹のようなものがそうです。理想的な姿になって、繁殖するためには、プラスとマイナスが和合しなければなりません。
14 アメリカの人々も、アラスカのことをよく知りません。これからは、ツンドラ平原の時代が来ます。ツンドラとは、北極とアラスカ、カナダ、ロシアの草原地帯のことを言います。その時代に、誰が主役になるのでしょうか。これが問題です。このアラスカは、海を中心としてすべてのものが連結されています。海の資源や魚類が集中している所がアラスカです。多くの水産資源がアメリカにあるのですが、アメリカの水産資源の約八割がアラスカにあるのです。次の資源の獲得地は、このツンドラ平原しかありません。アラスカから飛行機でモスクワ、ロンドン、ニューヨークまで行けます。ですから、ここは交通の要地です。
今後、人間の力でアラスカの平原に農作物を栽培することは問題ありません。今も温宋栽培をしていますが、バナナもそこから収穫できるのです。それが可能な時代が来ます。食べて暮らすための産物がアラスカから出てくるようになれば、どのようになるか考えてみなさいというのです。面積はカリフォルニア州の四倍だと言いますが、それほど膨大な地域です。そこには無尽蔵の資源があります。そこの主人は、ロシアでもなく、アメリカでもありません。これからは、誰が資源を支配するかが問題です。お父様は、それを準備しているのです。
15 アラスカは、観光客を誘致すれば世界的な名所になります。一九九四年の韓国はとても暑かったのですが、そのように暑い時には、お金があればアラスカに行くのです。
アラスカは、韓国から飛行機で約六時間かかります。夕方に飛行機に乗り、飛行機で一晩寝て朝降りる、一日生活圏内に入るのです。金曜日の夜に飛行機に乗って行き、土曜日と日曜日に釣りをして、夕方、帰ってくれば、月曜日の朝に出勤できるのです。その地方に行けば、周辺の山の頂上には雪がかぶさっています。雪をかぶったその丘の下に、青々とした緑地帯があり、そこには花園があります。花が咲いているその下には、青い海、美しい湖のような海があって、釣りができるのです。どれほど仙境のような所か、考えてみてください。四方を見れば、塀風のように高い山に囲まれていて、まっすぐに伸びた木で山林が生い茂っています。その下の茂みの中には、見たことのない花々がたくさんあります。それが、湖の近くにあるのです。また、水辺を中心に、獣たちがたくさん棲んでいます。
16 お父様は、北極地域を訪ねていきました。北極は、水が凍りついた地です。アラスカのコディアクを中心として、アメリカの海洋事業の中心地に行ったのです。「国際アラスカ水産会社(ISA)」を中心に、南極を連結するのです。人類の食糧を確保するためです。今後、食糧問題は、海と水を中心にしなければ解決されません。今も、一年に十五平方キロメートル以上、土地が砂漠化しています。木が次第になくなることにより、水が浸透できず、だんだんと土地が砂漠化しているというのです。これは現実的な問題です。
ですから、砂漠を克服しなければなりません。砂漠を克服するのは、力ではできません。これは水で克服しなければならないのです。ですから、海水や淡水を確保しなければなりません。アメリカは、アラスカの油を数千マイルのパイプを通して移送しています。同じように、海水を数千マイル運ぶこともでき、淡水を数千マイル運ぶこともできます。地球星の砂漠にパイブさえ設置すれば、海洋世界に生えているすべての草をいくらでも培養することができ、それを開発して、養殖場を無限に造ることができます。人々が農業に使う土地が三千坪であれば、この三千坪の十分の一である三百坪でも、養殖をして暮らせるのです。人類の食糧問題と生活問題の解決は、必ず水を通さなければなりません。ですから、海洋事業を始めたのです。
Tuesday Sep 26, 2023
真の父母経 第277話
Tuesday Sep 26, 2023
Tuesday Sep 26, 2023
麗水を中心とした海洋圏の開発と巨文島の海洋天正宮
真の父母様は、将来的に海洋圏と陸地圏を一つにできる場所は、世界的にも釜山から木浦間の海洋圏しかないと考えられ、麗水と順天を中心に海洋時代を開拓しようとされた。麗水を中心とした韓国の南海を、韓国と日本、中国、アメリカの資本を引き入れて海洋公園として開発しアジアの名勝地にしようとされた。このような目的のため、まず、麗水の華陽(ファヤン)団地に清海ガーデン修練所を建てられ、麗水の蘇湖洞(ソホドン)に「ジ・オーシャン・リゾート」とホテルを建てられた。このプロジェクトを通して、韓国を海洋レジャー産業の先進国に成長させ、ひいては麗水を中心に環太平洋圏を結束させて、韓半島の統一と世界平和を実現しようとされたのである。特に、真の父母様は、清平に第一天正宮博物館を建て、宗教圏を糾合できる場所であるスイスに第二天正宮を建てようとされ、巨文島には海洋圏を代表する海洋天正宮を建設された。そして、平和メッセージを完成した二〇〇六年十一月十五日から、巨文島は聖地であると宣布された。巨文島は、聖所と至聖所のように祈って精誠を捧げる所であり、そこに入って出てくれば、赦しを受けることができる避難所であると強調された。また、真の父母様は、巨文島で釣りを中心とした摂理を進めながら、済州島、楸子島(チュジャド)、巨文島、草島(チョド)、麗水を一つに束ねて開発しようとされた。
13 将来、海洋圏と陸地圏を一つにできる所は、世界的に、釜山から木浦の間の海洋圏しかありません。ここの景色が素晴らしいのです。この麗水と順天近辺の海は特別です。かつて、この周辺の山々は平地でした。平地が岩石に囲まれた中で、地面が動き、次第に中間の土地がなくなってこのようになったのです。ですから、ここは釣りをする所として、世界的に有名な場所です。
海洋で暮らしている魚が餌を捕って食べるには、このような島のような所が一番です。ですから、海洋圏で大きな魚を釣ろうとすれば、小さな魚が多い海岸の近場で釣りをすればよいのです。一番の底は、海洋の最も深い所と通じるからです。
海洋で一番深い所に棲んでいる魚は、餌が多い所と、その周りに集まってくるのです。小さな魚は浅い所、大きな魚は深い所に集まっています。魚の種類が多く、大きさも次第に大きいものが釣れるので、釣り場としては、麗水と順天の近辺が世界的な場所だというのです。
14 「麗水」という言葉は、「水が清い」という意味です。麗水の海は水が澄んでいるので魚もよく育ち、養殖において韓国で一番の基地です。ここには、貝類や魚が多くいます。
陸地から少し海に出ると、水深が深いのです。島の周りの岩の隙間には虫がくっついているので、それを捕まえて食べようと小さな魚たちが集まり、また、大きな魚が集まるのです。太平洋に棲む魚、その次に、済州島地域に棲む魚、水深の深い世界や浅い世界に棲む魚たちがここに集中しています。ですから、釣り場として最も適した、天恵の基地なのです。
15 麗水の地に造船所も造り、海洋公園も造らなければなりません。韓国には島が三千以上あります。南海岸地域に行けば、主人のいない島々がたくさんあるのです。韓国の南海岸は、日本と中国の三角地帯にあるのですが、ここに公園さえ造っておけば、日本人たちも中国人たちも、みな来るでしょう。それでなくても、日本人と中国人が済州島を第一観光地に選んで動いているのです。そのようなことを考えれば、急がなければなりません。
それを進めようとすれば、ゴルフ場からホテル、その次に釣り場を準備しなければなりません。観光地に指定されれば、飛行場も造らなければならず、ヘリポートも造らなければなりません。麗水でワールドカップ・フィッシング大会をしようと思います。ですから、私たちが訓練して、そのような施設を造り、活用しなければなりません。そのようにしてこそ、世界の六大州に発展させることができるので、急がなければならないのです。
16 私は最近、韓国の海洋レジャー産業発展のための礎石として、麗水で華陽団地の開発のために盛大な起工式を行いました。数兆ウォンを投入することで、韓国の海洋レジャー産業の新しい地平を開き、大韓民国が海洋レジャー産業強国として成長するに当たって、大きな一助になると信じてやみません。
この開発プロジェクトは、環太平洋圏の摂理的結実が成就しなければならない麗水を通して大陸に広がり、韓半島の統一と世界平和を実現することに大きく寄与するのはもちろん、世界万民の幸福を増進させることができるでしょう。
世界人類の福祉と平和のために貢献しようとする私の努力は、多方面で持続的に実践されてきました。アベル国連を発展させ、世界万民を和解と平和の場に導き出し、共生、共栄、共義の平和理想世界を創建する天命を遂行しているのです。ベーリング海峡プロジェクトや光陽(クァンヤン)湾圏経済自由区域、華陽地区開発も、究極的にはこのような努力の一環であり、環太平洋圏に平和を定着させることにおいて中枢的な役割を果たすようになるでしょう。
17 太平洋地域で教育ができる基地を、麗水と順天に移してきました。大海洋圏内に五色人種(すべての人種)が集まって暮らしているのですが、彼らをここに連れてきて教育しようと思います。麗水が有名になるでしょう。
ここに、日本とアメリカと韓国の人々が一緒に暮らす村を造らなければなりません。ですから、モール(mall)のようなものも、日本式、韓国式、アメリカ式で造るのです。世界にない大きなモールを、どのように造るのかというのです。世界にないモールを造らなければならないと考えています。世界の既存のモールとは違う形で造らなければなりません。
18 麗水と順天は、良い地です。海岸時代の開拓を、そこから始めたのです。大韓民国の周辺都市と周辺国家を越え、初めて天と関係を結んだ麗水・順天開発の先覚者がお父様になりました。そこに、私たちの理想的なコンドミニアムを中心として、これから行われる海洋博覧会の主要都市のモデルを建てているというのです。
19 平和メッセージを完成した日、二〇〇六年十一月十五日から、巨文島が聖地になります。巨文島に行って、精誠を尽くさなければなりません。これからは、誰もが霊界に行く前に一つの表題を残していかなければならない、皆さんの宿命的課題を清算すべき所だというのです。
20 巨文島に王宮を造るつもりです。ですから、お父様は韓国を訪れれば、巨文島に行くのです。大きな文氏(巨文)の道です。「島」の字ではなく「道」の字です。海にも道があるというのです。そのような道です。
世界の人々が船に乗ってやって来ては休息をとることができ、精誠を尽くすことができる祈りの場所です。聖所と同じであり、至聖所と同じです。そのような所を造ってあげようというのです。皆さんと世界の兄弟たちが来て休息し、祈れるようにするためです。そこに入って出てくれば、赦しを受けることができるのです。避難所であり逃避城です。
21 麗水観光のための一つの礎石が白島(ペクト)と草島(チョド)、巨文島です。巨文島は、大きな文氏の道ですから、そこに行って定着しなければなりません。そこには、鱸(すずき)と鰤(ぶり)など、海の深い所に棲む魚たちがたくさんいます。山ができたあと、崩れて沈んだ所なので、島のそばに魚がたくさんいるのです。断崖になっています。
そのような断崖に生えている松の木に縄を縛りつけて、ベルトにロープをくくり、足で支えて釣りをするのです。楽に座る場所もありません。しかし、釣りをしながら眠っても海に落ちないのです。そのような所で鯔(ぼら)を釣るのですが、私が記録を打ち立てました。
22 巨文島に、新しい南方の国の基地を造らなければなりません。本来、お父様は「天勝号」を造り、楸子島(チュヂャド)に行って魚を釣ろうとしました。それが鰆(さわら)です。これを一年中、釣れる所は、済州島の楸子島、そして、巨文島です。この魚たちがそこに棲むのです。鰤(ぶり)もそこに棲み、鱸(すずき)もそこに棲み、鲻(ぼら)もそこに棲むのですが、これが、夏にだけ釣れるのではなく、冬でも釣れるのです。
季節を克服できる魚を釣って、卵を産ませ、万国に広げなければならないというのです。今や、重要な海岸地帯に博物館を造らなければならず、修練場を造らなければならず、水産大学を造らなければなりません。その基地として巨文島が一番です。
港は見た目も良く、地政学的な面から見て、台風が吹いても釣りができるのです。ハワイ島を中心として見れば、北側と南側でコーヒーができる地域は、四季を通じて釣りができるのですが、正に巨文島がそうです。四季を通じて釣りができます。
そこでは釣れない魚がありません。それを中心に、モデルとして、魚を釣る訓練をし、餌についての事柄やすべての技術を教えてあげるために、船を造るのです。済州島、楸子島、巨文島、草島、その次に、麗水が一つのコースになっているのです。
23 巨文島に土地を買い、南方の国に海の王宮を建てるのです。海の宮殿です。私が南米に行って、源焦聖地、根源聖地、勝利聖地を発表しました。そのようにして、南米に水中宮(スヂュングン)、水の中の宮を建てようとしたのですが、巨文島に移してきました。水が清く、島がたくさんある中で、一つの島を通して国を造ろうというのです。
24 天の国の王宮のモデルが、地上では天正宮です。ここ、清平は第一天正宮博物館であり、第二天正宮は宗教圏を糾合できる所なので、これから第二天正宮をスイスに建てることを話しました。そうすると、海を代表する宮殿がなければなりません。
私たちが海上の根拠地となる王宮、王土を造ろうと思うのですが、その場所が巨文島です。巨文島は、十九世紀後半に、イギリスがロシアの南下を防ぐために軍隊を駐屯させた所です。それを考えれば、イギリスは責任を果たしました。イギリスはエバ国家ですが、韓国において、ロシアを防備できる基地を巨文島に造ったのです。そこに基地を造り、イギリス大使たちが来て、エバとして世界の摂理を担ったというのです。そのような歴史的起源をもったその資料を土台として、海洋宮を建てます。海洋世界の代表的な宮になるのです。
Tuesday Sep 26, 2023
真の父母経 第276話
Tuesday Sep 26, 2023
Tuesday Sep 26, 2023
第二章 海洋摂理と海洋資源の開発
第一節 韓国を中心とした海洋摂理
野牧(ヤモク)と済州島に注いだ精誠
真のお父様は、教会の初期から水産事業に関心をもたれ、一九五九年七月二十日から始まった第二回全国伝道師修練会において、京畿道華城郡(ファソングン)梅松面(メソンミョン)野牧里(ヤモンニ)の池と海辺を中心として、魚を捕まえる方法を食口たちに教育し、訓練された。一九六三年六月二十六日には、仁川で船を造り、「天勝号」と命名され、一部の食口たちを漁労に送り出された。このように、野牧から始まった海洋摂理は、済州島と麗水を経て、巨文島にまで連結されたのである。
特に、真の父母様は、済州島を摂理的に重要な島と考えられ、造船所と養殖場、みかん農場を造られるなど、多くの精誠を尽くされた。また、済州島は、韓国の海洋の関門として、日本海と東シナ海、太平洋まで連結できる位置にあるため、海洋事業の要衝として開発する必要があると考えられた。さらに、西帰浦(ソグィボ)の沖合に位置する地帰島(チグィド)も、摂理的に重要な場所と考えられ、これを購入して釣り事業を計画された。
1 統一教会が最初に出発するとき、今後、水産事業を営むために、若者たちを連れて教育し、訓練をさせました。野牧という所に湿地がたくさんありました。そこには千年も生きている怪物がいるとか、一度入ったら出られなくなるなど、ありとあらゆるうわさがありました。
そこの池には、いないものがありませんでした。ありとあらゆるものがいたのです。野牧での修練を経た初期の食口たちの間では、雷魚を獲る方法はこうで、鯰(なまず)や鰻を獲る方法はこうだったと、どこに行ってもその話が出てくるのです。
2 野牧には池がありました。そこには水草がたくさんあって、水中に生息する蛇が、水の中に入らずにその草の上を行ったり来たりするのです。
また、その池がどれほど深いのか、深さがよく分かりません。そこにコウホネが自生しているのですが、コウホネは三尋(約五・四メートル)の深さからでも葉が出てきます。コウホネがあるからといって、そこが浅いと考えることはできないのです。その池の魚を獲るための網を作りました。その網が三百メートルにもなるのですが、百メートルずつ網を張ると、そこにいる魚がすべて掛かるのです。
(獲った魚を)まとめてトラックに載せて持っていき、村の人たちに「持っていってください」と言っても、「そこで獲ったものは食べない」と言って、持っていかないのです。鮒(ふな)、鯉、雷魚、鯰、鰻があふれるほどいたのですが、それをまた放してあげたことが忘れられません。
3 お父様が昔、野牧の池に行って、服を脱いで泥まみれになったことが思い出されます。その時、そこに巨大な網を張りました。水が入ってくると、その中に魚が入ってきて、どっさり獲れるのです。
その時はみな、顔が泥だらけになり、年を取った人も若者も全く一緒でした。みな真っ黒で目だけパチパチさせながら、日が沈むのも忘れて、魚を獲ろうと無我夢中でした。その当時、皆が忘れることのできない思い出となりました。国を思い、み旨を思いながら過ごした、忘れることのできない生涯の一場面です。
4 一九六三年に韓国で船を造ったのですが、その名が「天勝号」でした。天が勝利する、神様のみ旨を成就するという意味です。「天勝号」を造り、「世界の海を占領しよう」と語ったのです。
しかし、誰もが船に乗るのを嫌いました。「このように波が荒れているときは出られません」と言うのです。漁夫がそのようなことを言っていられますか。命懸けで出ていかなければならないのです。私は漁夫になりました。雨が降っても雪が降っても、意に介しませんでした。夕立があっても釣りをしました。雨が降っても、夕方までしたのです。
5 お父様は、一九六三年に船を造りました。それが「天勝号」です。船の名前を「天勝号」としました。それには、すべて意味があったのです。天が勝利したという基準を立てるために、そのように名付けたのです。
アメリカに来て、一九七三年から船を造り始め、今に至るまで船に乗っています。アラスカでは、夜も昼も船に乗りました。一片丹心、船に乗ったのです。
6 お父様は、一九六〇年代に入って、韓国の有名な山はすべて回りました。狩りをしながら歩き回ったのです。陸地を訪ねて回ったのです。その次には、海に行って魚を釣りました。
本来、審判を受けたのは陸地です。魚は審判を受けませんでした。ですから、陸地のすべての蕩減を消すことができるのは、審判を受けていない魚たちです。それらは、神様が造った本然の姿のままで存在しています。それを愛さなければなりません。そのために、二〇〇〇年まで、二十七年以上の期間、海で船に乗る生活をしました。
水を訪ねていったのです。韓国で船を造ったのが一九六三年でした。それを海洋事業と連結するのです。その時のみ言を聞いてみれば分かるでしょう。船の名前は「天勝号」だったのですが、天が勝つという意味です。
船が必要なのは、陸地と連結するためです。海を占領するために、「天勝号」から始めて、海洋事業と造船事業を継続していくのです。
7 お父様は、時間さえあれば済州島に行って精誠を尽くしました。済州島は、大韓民国で、忠臣たちを島流しにした島です。歴史を否定することはできません。済州島に行き、帰ってこなければなりません。「チェヂュ(済州、祭主)」と言えば、「祭祀」を行う「祭司長」という意味です。
また、「渡っていった世界(「済」の字には「わたる」という意味がある)」、すなわち「復帰された世界」という意味にもなります。「チェヂュ」の「ヂュ」は、「州」の字です。渡っていって、エバを探し求めるのです。神様が陸地を離れ、島国を訪ねていって、再び帰ってくるのです。ですから、この島を中心として、一生の間、私は精誠を注ぎました。
8 「済州島」と言えば、「祭祀を行う主人(チェヂュ:祭主)たちが暮らす所」と言うことができます。「祭主」たちが集って暮らす所なので、神聖な島です。済州島の人たちは、海神によく仕えます。漢拏山(ハルラサン)の山神にも仕えるのです。神様に仕える人々が、神様に祭祀を捧げるときは、精誠を供えて準備します。そこにも、一人の主人がいます。祭祀を執り行うときは、祭主の言葉を、絶対に信奉しなければなりません。他の人の言葉を聞いてはいけません。
私が済州島について関心をもったのは、なぜでしょうか。済州島は、韓国の最南端に位置しています。陸地が男性を意味するとすれば、済州島は女性を意味します。ですから、島の人は、いつも陸地を慕いながら暮らすのです。いつも陸地を思慕するというのです。
陸地を思慕する人たちは、寂しい人たちです。この寂しい人たちは、どこで慰労を受けるのでしょうか。自分たちが自由に生きていける道、自分たちの愛をつないでくれるものに慰労を受けるのです。ですから、すべてのものがいつでも自由になる陸地と連結されることを願うのです。
9 済州道に地帰島という島があります。地帰島を見て、「ああ、復帰の業がここから始まるのだな」と考え、その島を買いました。私たちの土地です。そこの海岸から百メートルだけ出れば、水深が深くなります。地帰島に行って、「白頭山(ペクトゥサン)天池(チョンヂ)の生命体をもってきて、この地帰島の地に植えれば、宇宙が新しい種として蘇生する。解放される」と考えました。それで、私が済州島を世界一の観光地にすることを考えたのです。
10 地帰島(チグィド)は、釣りをするのに最高の地域として知られています。ですから、地帰島にたくさんの人々が釣りをしに来るようにしなければなりません。そのようにしてやって来た人々に、私たちがボートを貸してあげ、何の魚が釣れるのか教えてあげるのです。「ここは鱸(すずき)が釣れ、鯛が釣れる」と話してあげるのです。そうすれば、釣り人たちは、他のものも釣りたいと思います。
専門家たちには、自分の好きな魚があります。地帰島の周辺には、あらゆる種類の魚がいます。ですから、船で案内するのです。そのようになれば、船は船で活用することができ、お客さんたちは、私たちがホテルを造るとすれば、そこに泊めることができます。
そのためには、ここを開発しなければなりません。そのように始めなければ、事業にならないというのです。ですから、(そのようにして開発することが、)地帰島が釣り場としてよみがえることのできる最良の道だと考えるのです。
11 済州島は、韓国の海洋関門として重要なアジアの要所になっています。東海(日本海)と東シナ海に連結し、太平洋まで連結できる位置にあるので、軍事要塞地として非常に重要な所です。そして、摹瑟浦(モスルボ)の横の港は、世界的に有名な軍港になる水深だと言われています。そのようになり得る所です。そのようなことに鑑みるとき、済州島は今後、香港のように国際自由都市としての機能を果たすことができるのです。ですから、事業基盤を築くためには、釣り場から始めなければならないというのです。
12 済州島をアメリカやヨーロッパのどんな観光地よりも次元の高い観光地にしなければなりません。漢拏山が問題ではありません。漢拏山が母の体だとすれば、そこに子供たちが寄り添わなければなりません。それが摂理です。
漢拏山は女性を象徴します。ですから、息子、娘が母親のお乳を吸うのと同じようにならなければなりません。そこには、惜しむものがないというのです。ですから、アジアで最高の観光地にすることができます。そのようになれば、日本や中国、ソ連も動かすことができます。そのようにできる基地が済州島です。
ここは、これから観光地になるのです。釣り場だというのです。釣り場は、済州島だけではありません。高速艇に乗って出ていって、甘鯛でも何でも釣ることができ、日本近海にまで釣りに行けるのです。中国近海までそのようにしておけば、どのようになるでしょうか。「済州島に観光に来てはいけない」と言っても来るのです。日本人はもちろん、中国人、ロシア人も引っ張り出すことができます。このような基地を造ることができる魅力的な場所が済州島なのです。
Tuesday Sep 26, 2023
真の父母経 第275話
Tuesday Sep 26, 2023
Tuesday Sep 26, 2023
第五節 科学技術平準化のための努力
科学技術平準化の必要性
真の父母様は、一九八一年十一月、第十回「科学の統一に関する国際会議」において、技術平準化運動を提唱された。科学技術は、人間の万物主管のための道具として、神様が下さった人類共同の資産であるため、人間は誰もがこれを活用し、その恵沢を享受できなければならない。真の父母様は、少数の国が科学技術を独占し、それを利用して他の国を支配しようとしてはならないと語られ、科学技術の平準化を通して、全人類が等しく豊かに暮らせるようにしなければならないと強く主張された。
1 本来、科学技術は、神様が人間に「万物世界を主管しなさい」と言って下さった祝福を実現するための道具です。人類は、誰もがこれを活用し、またその恵沢を受ける権利があります。へリコプター産業のような先端科学技術に関してはおのずと経済問題や産業開発と関連させて話さなければなりませんが、今日の現実を見るとき、科学技術を使用している人間の精神的姿勢、すなわち愛や価値的側面を強調して話さざるを得ません。
本来、万物世界は、人間に喜びを感じさせ、人間を助けるべき対象の位置に創造されました。そして、人間は、万物世界を造られた真の愛の主体であられる神様と一体になり、真の愛の実体になることによって、その対象として造られた万物世界に対する真の主体となり、主管者になるのです。ですから、人類は、万物世界を造られた神様に代わって、自然や環境を愛して保護しながら、人類にとって有用なものとなるように活用しなければなりません。
2 先進国が、南米の経済を動かしています。政治の力や軍事力で支配しているのです。その次に、経済力です。銀行を通してすべてコントロールしています。そのような力の背景によって、南米のすべての資源を思いどおりにコントロールしているというのです。これを撤廃しなければなりません。そのような意味で、科学技術の平準化を主唱するのです。
3 世界的に、科学技術を中心として平準化することを、お父様は主張しています。「科学の統一に関する国際会議」の時、ドイツの最高技術と私たちの統一産業を中心として、技術平準化の問題を取り上げました。電子と機械の分野では、私たちが最高水準まで上がってきています。それを世界的に平準化しなければなりません。自分に集めるのではなく、世界的に平準化しなければなりません。統一教会は、神様の思想を世界的に平準化しようとしています。思想平準化と科学技術平準化、その次に、経済の平準化と言論の平準化、このように四つの分野さえ平準化すれば、世界は自動的に平準化されるのです。
4 私には国家主義の観念がありません。アメリカが反対しても私の思いどおりにし、韓国が反対しても私の思いどおりにし、日本が反対しても私の思いどおりにするのです。お父様が一度決心すれば、技術平準化は間違いなくするというのです。
技術平準化がどれほど大変か考えてみてください。科学技術を平準化するのは、国家間では絶対に不可能です。誰も、そのように与えようとはしません。自国の利益を中心としてすべての技術を守ろうとするのであって、そのように苦労してつくったものを、分け与えようとはしないというのです。
5 最高の技術は、最高の知識人たちが受け継がなければなりません。それは、人類に天が賦与した贈り物です。ところが、これを特定の民族を中心として、人間たちがこれを操作したというのです。
それで、私が一九八一年から、世界の科学技術を中心とした平準化運動を叫んだのです。ですから、これまで多くの迫害を受けました。平準化運動をするようになれば、アメリカの科学技術を南米に分け与えなければならず、ヨーロッパの科学技術を開放しなければならないのです。ヨーロッパ諸国は、資源確保のために奴隷化しておいたアフリカに門戸を開放しなければなりません。ですから、先進国が「自分たちの道を塞ぎ、首を絞める」と言って強く反対したのです。
しかし、これを開いておかなければなりません。同じ立場で開いておかなければならないのです。学校もそうです。同じ立場で勉強させなければなりません。黒人であろうと黄色人であろうと白人であろうと、人種を超越して、実力のある人々は平等に、すべて一緒に勉強させなければなりません。
6 思想的平準化、科学技術平準化、その次に、経済的平準化、またその次には、すべての情報の平準化運動をしなければなりません。今までは、先進国の数人が座り、発展途上国の生死を自分たちの思いどおりにしてきました。私はそれを許すことができません。
私には、この世界を守る責任があります。そのためには、その基盤を築かなければなりません。夜が来ても、雪が降っても、私は準備しなければならないのです。このようにして、反対を受けても、お父様が生きている間にこれほどの基盤を築いたのです。
科学技術平準化の実践
真の父母様は、多方面に科学技術平準化運動を展開された。「世界全体が科学技術を共有しなければならない」と考えられたからである。特に、先進国と発展途上国間の科学技術平準化運動のため、科学技術分野の先進国であるドイツの主要な機械工場などを引き継ぐことにより、技術平準化のための基盤を築かれた。言い換えれば、先進国の主要な科学技術を確保された目的は、これをアフリカと南米、アジアの発展途上国に分け与え、世界的に科学技術の平準化を成し遂げることにあった。そして、食糧が不足しているアフリカにソーセージ工場を建設し、ソーセージを生産する機械を提供して、農業の方法と家畜を育てる方法も教えられた。また、中国に大規模な自動車工場を建設するパンダ自動車プロジェクトを推進された。これは、中国の科学技術を先進国の水準に発展させ、世界平和を実現するという趣旨で始められたものである。
7 技術を平準化することが、先進国にとってどれほど恐ろしい作戦か分かりません。アメリカのような国は、技術の平準化をするようになれば、持っている技術を南米にすべて引き渡さなければなりません。
アメリカが今、南米を経済植民地として引き続き存続させているのは、政治力と軍事力によるのです。政治、経済、その次に科学技術です。主に科学技術のようなものは、渡してしまうと困るというのです。もちろん、南米にも軍事力、経済力、すべてありますが、科学技術が不十分なのです。(アメリカは)すべて教えてあげるとしても、科学技術だけは教えてあげません。私が今、先進国の最高の科学技術の基盤を備えているので、これを分け与えようというのです。
8 今、世界のトップにいる人々が、私たちを助けてくれています。お父様を助けようという環境に入ったので、その道に付いていけば、経済的資源をいくらでも引き出すことができるのです。
それを引き出すことによって、先進国が発展するよりも、発展途上国が発展するようにしてあげなければなりません。発展途上国が発展できる道を開いてあげるのです。そして、私がアジアの数ヵ国から資源をもってきて、二十年の間に、技術平準化とともに生産平準化をしてあげるのです。二十年間で、そこに欠如した資材を補給しながら、完全にその技術を移転するのです。世界最高の技術を、無条件に提供するのです。
私が主体であれば、対応的・順理的相対圏を形成することによって、理想的愛の相対基台が造成されるようになります。相対基準を越え、相対基台が形成されて、互いに与え合うことが、互いの利益になる世界に前進すると考えるのです。
9 ドイツ最高の科学技術を私がもっています。一九八〇年代にドイツの四大工場を購入しました。私は、世界の技術平準化を主張する人です。なぜでしょうか。
ヨーロッパがアフリカを侵略して搾取しました。自国の(利益を考えて)資源を確保するために、アフリカの人々を未開人にしておいたというのです。私たちの宣教師がアフリカに行ってみると、ヨーロッパから来た人々は農業をする方法も教えてあげず、大学はもちろん、中学・高等学校も造っておかなかったというのです。
神様がヨーロッパを祝福したのは、彼らだけが豊かに暮らすようにということではありません。その祝福は、万民のための祝福です。ですから、何としてでも分配してあけなければならないというのです。それで、一九八一年から技術平準化を主唱したのです。
10 お父様は、ドイツに行けばドイツ人になります。よく適応するのです。そのような歴史を話せば、実際に神様が生きていらっしゃることを実感します。そのようにドイツが、お父様をその国の工業界に少しも足を踏み入れられないように門を閉じていましたが、ドイツ政府が最も重要視する工場、すなわち政府が経営していて一九八四年に民営化したものを、お父様が手に入れました。それは謎なのです。誰がそのようにコントロールしたのでしょうか。霊界がしたというのです。
その工場は、ドイツ技術の粋を集めた、二十世紀の科学技術の総合的な工場と同じです。ライン生産の機械を造る工場です。一つの国で一番の基幹産業になるのが機械工業です。そのような大きなラインを製造するのです。
11 ドイツにお父様が足を踏み入れ、様々なことを調査しました。すべて立ち寄ってみたので、どの工場に行ってもすぐに分かりました。工場を買うときは、どれがより良く、どれがより悪いかを鑑定しなければなりません。しかし、毎日行ってみることはできないので、すぐに調査をしたのです。
少なくとも、一九八〇年から五年間は、ドイツ工業の転換期でした。人力で作っていた時代から、自動化時代に転換した時期でした。それで、そこに歩調を合わせる中で、多くの会社が倒産してしまいました。小さな会社は不渡りを出して倒産してしまったのです。そのような時代になるだろうと予想していました。ちょうどその期間に工場を買わなければ、買うのは難しいと判断したのです。それで、自動車ライン生産の基幹産業、そしてボーリング工場など、四大工場を購入したのです。それを購入したのは、先進国と発展途上国の間の技術平準化運動を展開するためでした。
12 アフリカの七ヵ国にソーセージ工場を造っています。ソーセージ工場で最も有名な所がドイツです。ですから、私たちの宣教師たちがその有名なドイツのソーセージ工場の助けを借りて、アフリカにソーセージ工場を造るのです。
今後、「統一産業」に一つの部署をつくり、ソーセージを生産する機械を大量生産させるつもりです。アフリカの人々にとって最も恐ろしいのが栄養失調です。タンパク質が不足した食事をして暮らしています。そのため、ソーセージを作るのです。そうして、畜舎や牧場で豚を育てる方法、牛を育てる方法を教えてあげます。それとともに、農業の方法、野菜を育てる方法などをすべて教えるのです。コンゴ民主共和国のような所には、農業専門学校も造りました。その仕事は、私たちがするのではありません。そこで働ける人を立てて、代わりに任せるのです。互いのために生きようということです。互いのために生き、助け合いながら開発するのです。
13 中国にバンダ自動車工業団地を造成するために、三千二百万坪の土地を契約しておきました。それは、ワシントンDCくらい大きいのです。中央政府、広東省とすべて契約を終えました。私は当時、中国の事態が芳しくないので、一九八九年の六月を越えてはならないと考えました。そこは、香港から海上で四十分の距離にある恵州(けいしゅう)という所です。中国は一九九七年にイギリスから香港を引き継ぐようになっています。それを引き継ぐ基地として、恵州と接している深圳(しんせん)を計画しています。
14 私は、中国の門も開きました。天安門事件が一九八九年六月四日に起きましたが、六月二十七日にパンダ工場の起工式を行いました。本来は、起工式をいつすることになっていたのでしょうか。九月二十三日までに、香港にある中国銀行にお金を送り、中国政府が「良し」と公認したのちに、起工式をすることになっていました。そのようにしようと思えば、十月になってから起工式が可能になるのです。
ところが、どうして「六・四(天安門)事件」の直後の六月二十七日に起工式をしたのでしょうか。その時、韓国大使館が「安全のために中国を離れなければならない」と知らせてきたのですが、私たちはふろしきも包めずにいた状況でした。先発隊がタイに避難して様子を見ていた時でした。ところが、起工式のために中国に入ったので、北京と広東省が驚いたのです。起工式は、バンドが動員され、花火を打ち上げる中で行われました。ですから、新聞に記事が大きく出たのです。
15 私は、中国にバンダ自動車工業都市の建設をするために、多くの投資を行いました。他の人より先に中国に入って、一獲千金を狙おうという計略ではありません。中国で出る収益は、一銭も外に持っていかないというのが、私の原則です。その利益をそこに再び投資して、国際平和高速道路を造り、他の先端技術も平準化させ、十三億の中国人たちが豊かになるようにしてあげようというのが、投資の動機でした。世界人口の四分の一にもなる中国を無視しては、誰も世界平和を云々することはできないのです。
16 パンダ計画の一番の目的は、東洋の平和のためということです。これは、お金を稼ぐためではありません。その重要な内容は、東洋の平和のためなのです。世界平和を成し遂げることを目的にして、東洋の平和を結束するためのものです。
Tuesday Sep 26, 2023
真の父母経 第274話
Tuesday Sep 26, 2023
Tuesday Sep 26, 2023
「世一(セイル)旅行社」と「龍平(ヨンピョン)リゾート」
真の父母様は、一九八五年一月、国内外の観光を専門とする「世一旅行社」を設立された。特に、人類歴史は失ってしまった神様の民を探し求めてきた摂理歴史であるが、互いに異なる文化圏と交流することにより、神様中心の文化圏を創造する使命を果たすことを、「世一旅行社」に願われたのである。また、韓国最大規模のスキー場と三つのゴルフ場を備えた四季を通じての総合リゾート施設である「龍平リゾート」を、二〇〇三年三月に引き継ぎ、韓国民の健全なレジャー文化づくりを先導する企業として育てる計画を発表された。特に、今後、冬季オリンピックを執り行えるようにするというビジョンを提示されたが、それから八年後の二〇一一年、国際オリンピック委員会(IOC)は、平昌(ピョンチャン)を二〇一八冬季オリンピックの開催地として選定し、真の父母様が愛情と関心をもって準備された龍平リゾートは、世界の人々の祝祭、オリンピックの中心舞台となった。合わせて、真の父母様は龍平と麗水、順天を束ねて、世界的観光産業の聖地として育てるという構想を発表された。そのみ意に従い、現在、「龍平リゾート」と「麗水ジ・オーシャン・リゾート」は、趣味産業の二つの柱として成長、発展している。また、真の父母様は、世界的な流通・販売組織が必要だと考えられ、「幸世物産」、「セイロ(世一路)」、「ハッピーマインド」などの会社を設立された。
5 これから、経済的基盤を築くことのできる良い時代が訪れます。レジャー産業時代、第三次産業時代が来るのです。レジャー産業、観光産業が発展するようになるというのです。金剛山を訪れる人々は、金剛山よりまず、釜山や済州島に立ち寄っていくでしょう。ですから、観光客を誘致する際、釜山と済州島、白頭山を経由させるとすれば、中間基地が必要です。ホテルや全国的な組織が必要なのです。そのような面で、「世一旅行社」は重要な拠点地域に支店を造り、他の観光会社と連結できる基盤を築かなければなりません。
6 「世一旅行社」が一番になるためには、会社のすべての人が一つの焦点に向かわなければなりません。そのようになれば、いかなる観光会社もかなわないでしょう。必ず大韓民国で一番の観光会社になれるだけでなく、世界に進出していけるでしょう。天運は、強力な相対がいれば、強い力で保護するからです。固く結束すれば結束するほど、そこに比例した宇宙力が保護するのです。宇宙力が保護するときには、誰も侵犯できないので、永遠に進むのです。そうして、大韓民国を越え、アジアを越え、世界を越えて、偉大な一つの結束体になるのです。大概、旅行社というものは風紀が良くありません。ですから、風紀が乱れたこの世界を善導し、一つの面でも整備していこうというのです。それゆえ、そのような「世一思想」を入れて観光事業をしたとすれば、いかなる世界的美人がいたとしても、誰も誘い込めないというのです。そのように、この暗い世の中で灯台のような会社になれば、「世一」という名前を輝かせることができるでしょう。
7 北朝鮮の青年と、韓国、日本、アメリカ、中国、ロシアの青年たちを、何としてでも教育しなければなりません。世界各国の人々と交流させながら教育しようというのです。北朝鮮の青年たちを世界各国に連れていって、その国の青年たちと交流させながら教育するということです。ロシアに行っても教育し、中国やアメリカ、フランスに行っても教育することができます。これは、既に国際的基盤ができているので、問題ありません。そして、アメリカと日本、中国、ロシアを教育しなければなりません。韓国が中心になって、世界の強大国を教育しようということです。それで、これからその方案を準備して、実施するのです。パスポートの問題やビザの問題などは、「世一旅行社」で準備しなければなりません。お金を稼ごうとして「世一旅行社」を造ったのではありません。神様がお出ましになれる道を築くために造ったのです。
第一に、交流教育をしなければなりません。韓国を中心とした交流教育です。第二に、アメリカ、ロシア、日本、中国の協力教育を実施しなければなりません。互いに協力して、教育することができるのです。
8 冬季オリンヒックを開催できる「龍平リゾート」を引き継ぎました。龍平は繁忙期が冬なので、夏が問題になります。夏はゴルフと釣りをするのです。大関嶺(テグァルリョン)を中心として、峰ごとにへリコプターが降りられるようにします。自然農場を造り、季節に従ってオーガニック料理を作って接待し、ホテルを造って訪問客を迎えようというのです。冬の景色が良く、夏の景色も良いので、夏でも冬でもいつでも活用できます。そこに、今後、山に野生する朝鮮人参の種を蒔き、栽培しようと思います。ヘリコプターで遊覧する人々に、それを販売しようと考えているのです、千四百五十八メートルの発旺山(パルワンサン)の頂上に上がってみれば、どれほど神秘的か分かりません。そこがへリコプターの基地になれば、活用できる基盤になるのです。ですから、龍平は海洋公園と陸地の公園を連結させる所になるのです。
9 現在の龍平スキー場を活用して、オートバイのレース場や自転車に乗る所にします。数キロメートルの地点にオートバイや自転車を数百台停めておき、ゴンドラに乗って上がり、オートバイや自転車で降りてこさせるのです。上っていくときは自動車に載せていき、自転車やオートバイに乗って降りてこさせることもできます。中高生たちの間でブームを起こすことができれば、閑散期を埋めることのできる相当に良い運動になります。その次には、釣りです。麗水、順天で釣り大会をしていますが、季節によっては清平でもすることができます。龍平の貯水池で魚を育てて釣ることもできます。
また、狩猟場を造らなければなりません。龍平は、狩猟場を造っても、競争できる条件を備えています。狩猟場には大勢の人が来るので、今後、スキー場に取って代われるほど、いくらでも開発できるというのです。
10 お父様は世界的に趣味産業を主唱してきたので、お父様について語れば、趣味産業と関連させて考えます。趣味産業という名前を付ければ、南北米とヨーロッパはもちろん、世界と通じる連絡網ができるのです。すべての経済の流動的な環境を見ても、世界経済圏の七〇パーセント以上を動かす国と連結させなければなりません。また、年を取った人々が今後活動できる所は、ゴルフ場しかありません。ですから、龍平も、ゴルフをはじめ、国際観光ができるようにしなければならないのです。
11 セイロは機械を中心として、神様を中心とした経済復帰のための闘いをするのです。機械工業界を占領するためです。世界の機械工業を勝ち取るためのものです。
お父様が「世界に出発しよう」と言えば、アメリカを越え、全世界に向かわなければならないのですが、セイロは何をすべきでしょうか。今、セイロは小さいのですが、私たちの食口は弱くありません。最も強いのです。皆さんはどんなことでも成し遂げられます。私たちは、世界に行って、世界のために生きなければなりません。(今は、)そのような環境になってはいませんが、私たちがそのような環境をつくろうというのです。そうしてこそ、一つずつ、一つずつ、世界の帰着点に到達できるのです。
12 私たちが世界的な経済圏を握るためには、まず世界的な販売組織の一元化が必要です。その販売するすべての責任機関のアイテムを全国に交差させるのです。ある品目があれば、季節によって価格が調整されます。価格が変わることによって、その季節に価格が高い品目があるときは、その品目を全国に配送するのです。全国に通ずることができる訓練をするのです。
季節によって価格が上がったり下がったりするので、ある季節に特別高い品物があれば、それを即座に販売できる組織編成をしなければなりません。百五十の会社があれば、その百五十社がもっている品目の価格が季節によって違うので、価格の良い品物を選び、それを全国に販売できる活動を展開していくというのです。このような訓練を世界化しなければなりません。
13 今後、都市定着時代は過ぎ去ります。都市に留まって暮らす時代は過ぎ去るのです。気の合う人同士、世界舞台を自分の庭園のように考えて暮らせる時が来るようになります。ですから、人々は電話で物を注文しさえすればよいのです。人がいなくても、電話を通して(コンピューターが)注文を受け、連結させてくれるようになります。
電話で、「この品物をいくついくつ」と注文すれば、「合計いくらです」、「(税金が)何パーセント上がりました」と知らせてくれるのです。デパートで店員たちが話してくれること以上です。店員たちは間違うこともありますが、コンピューターは間違いません。どんな所でも配達します。
このようなシステムさえ整っていれば、商品はどこでも配達できるのです。これを「レバレンド・ムーン・システム」と言います。このようになれば、デパートや商店は必要ありません。
航空産業と字宙工学時代
真の父母様は、水準の高い航空技術と宇宙工学技術を確保するため、「ワシントン・タイムズ航空」を設立された。韓国には、二〇〇四年十一月、「韓国タイムズ航空」を立てられ、二〇〇六年六月、金浦空港産業団地起工式を行われた。この「韓国タイムズ航空」は、アメリカにあるヘリコプター製造会社のシコルスキー・エアクラフトと技術協約を結び、協力関係をもつようになった。
14 お父様は、科学を知り、これから産業界がどのようになるかを知っているので、技術の最先端の場に立つ基盤を、今まで築いておきました。世界的に先端技術に乗せておくことができなければ、世界を指導することはできません。
思想的王座に上ってきたので、技術分野で科学的王座圏を連結するために、機械の原材料と自動車の原材料を作る工場を造ったのであり、へリコプターに対してもお父様は関心が高かったので、「ワシントン・タイムズ航空」という会社を造りました。
15 現代文明の利器として誇ることができるのが自動車です。その次に、飛行機です。ですから、「ワシントン・タイムズ・アビエーション」という航空会社を造りました。南北米を連結し、航空宇宙工学の科学技術を誰が握るかが問題ですが、それを今、準備しているのです。最高に優秀な飛行機を購入し、フランス、アメリカ、カナダが競っているその技術をつかもうと考えています。カナダの飛行機会社が有名ですが、その会社が、できれば今後、私たちと手を結んで働きたいと言っています。ですから、アメリカを動かすことができるというのです。
16 機械技術より何十倍難しいのが航空技術です。宇宙を占領できる技術、そのような最高の技術をもっているのが、シコルスキーのへリコプター会社です。それの別名は、アメリカの技術協会です。
そのような最高の技術を中心として、私たちとアメリカが共同投資をすることができるようになりました。そうして、アメリカが新しい宇宙技術、航空技術を用い、私たちと共に協力して機械を造れば、全世界が付いてくるので、これからは飛行機が故障をしても、修理して使うのです。修理ができれば、新しい飛行機を造ることもできます。
17 アメリカの技術協会が航空宇宙技術をすべてもっています。それで、韓国にシコルスキー・ヘリコプター工場を造り、これが軌道に乗れば、韓国とアメリカの会社自体が、韓国の会社であると同時に世界の会社になります。そうして、人類の会社になるべき貴いものなので、「韓国タイムズ航空金浦航空産業団地起工式のみ言」を、「平和メッセージ」に入れたのです。
皆さんがここに貢献できる技術を、どのように学ぶかというのです。若い人々は、十年だけ決心すれば、何でもできる技術世界が待っているので、努力を惜しまずに投入しなければなりません。
Tuesday Sep 26, 2023
真の父母経 第273話
Tuesday Sep 26, 2023
Tuesday Sep 26, 2023
13 今まで、私たち韓国の教会は、外国に十分な援助をしてあげることができずにいます。これから皆さんが外国に十分な援助ができるようになるまで、推し進めていこうというのです。お父様は、工場を造るまで数多くの反対を受けてきましたが、そのようなところまで考えています。
ですから、第一線、第二線に分けて自力基盤を固めなければなりません。今までは、私たちが涙と血と汗を流しながら神様の心情を学びましたが、これからは経済的な基盤を築いていかなければなりません。世界を復帰するためには、世界的な経済基盤が必要だというのです。ですから、工場を経営しようとするのです。
14 青坡洞に「統一産業」を造る時は、日本人が住んでいた家屋から出発しました。家の裏に、練炭を積んでいた半坪ほどの場所があるのです。当時は旋盤がなかったので、日本人が使っていた古い旋盤を、貨幣改革の前に七十二万ウォンで買ってきました。その時、私はそれを見て、「これが七千台、七万台の機械に増えるだろう。大韓民国の軍需産業や自動車工業にまで次々と発展させる。信じなさい!」と言いました。その当時、それを信じると思いますか。多くの人たちが、「とんでもない話をしている」と思ったかもしれません。
15 韓国の自動車工業の出発当時、「統一産業」が大きく寄与しました。私は技術世界の全権をもって、その時から韓国が産業復興できる基盤を築いたのです。当時、お父様の考えでは、そのようにするためには、「統一産業」で特製品を作るしかなかったというのです。
韓国で有名になったとしても、大したことはありません。特許品を作らなければならないのです。研究開発をして、国が必要とする物を作らなければならないというのです。だからといって、直ちに機械工業をすることはできません。それで散弾空気銃を作ったのです。散弾空気銃の開発には、お父様のアイデアがたくさん入っています。
16 日本で機械の展示会をするとき、「統一産業」が開発したシステム機械ラインをもっていって展示しました。日本は、これまでコンピューターチップのような物を作るのはファナック(FANUC)が一番だと思って誇っていたのに、その会社の社長が来て見学し、驚いたというのです。「統一産業」は何でもないと思っていたのですが、大したものだというのです。また、ドイツに私たちは四大工場をもっています。その四大工場の旋盤のような物は一番です。世界で何万トン級の船や戦艦、航空母艦などのスクリュー軸だけでも、五十メートルにもなるものがあるのです。そのような物は、どこの工場でも造れるわけではありません。
韓国の自動車工業が今日、このようになれたのは、「統一産業」があったからです。韓国の主要な自動車会社に、「統一産業」の製品が入っています。
17 私たちは、専門の機械分野で多くの経験を積まなければなりません。機械工業のための良い経験を積まなければならないのです。そのために(いろいろな所を)訪ねて回るのです。お父様は、ドイツやフランス、イギリスなどにある工場をすべて見て回りました。日本はもちろん、アメリカも同じように、すべて見て回りました。
それでは、なぜ一番大変な機械工業をしなければならないのでしょうか。早く世界的な位置に進むためです。答えは簡単です。これが最も難しいので、これを解決すれば、世界のすべての分野でチャンピオンになるのです。それを長い期間ではなく、短い期間で成し遂げようというのです。
今、「統一産業」は、あらゆる機械の自動化ができる段階に入ってきました。
18 水澤里に「統一産業」を造ってから、私は忘憂里(マンウリ)峠を越え、一日に二回通ったことは言うまでもなく、三度通った日もたくさんあります。毎日、一度は通うようになっているのです。
なぜそのようにしたのでしょうか。世界の工業界を掌握するためには、精誠を尽くさなければなりません。血の涙を絞って捧げたその精誠が天にしみ渡って、霊界に行ったすべての工業人たちがその精誠に感動し、地上にいる人々がその精誠にひざまずくようになってこそ、天の所有権になると考えたのです。ですから、そのように精誠を尽くしたのです。
私は、できる限り、清平にも毎日のように通います。精誠を尽くすためです。世界最高の指導者になるためには、いかなる面でも主人にならなければなりません。難しいからといって行かないわけにはいきません。お父様は一人で数十年間、そのことをしてきました。ですから、天が祝福するのです。これは、サタンが讒訴できないようになっています。
19 「統一産業」の工場にいる人々は、「お父様はお忙しいのに、何をしに毎日のように工場に来られるのだろうか」と思うのですが、そのように考えてはいけません。昨晩見たものと、けさ見るものには大した違いがないかもしれませんが、きのうよりもきょう、発展したものがあれば、その違いに興味を覚えるのです。同じ機械を造っても、きのうよりどれほどうまくできたかを見て、少しでも発展したことがあればわくわくするのです。これは、私たちの旗を立てることです。そのようにしてこそ、神様のみ前に賛美を捧げることができ、何らかの条件を立てられるのです。
ですから、ある基準までは、お父様がそのようにしなければならないというのです。このように進むとき、私たちが計画することに対して妨げとなるものがあれば、切られてしまうか、何かの事件が起きて、道が開かれるようになっています。皆さんの協助次第で、道が開かれたり、塞がったりするようになっているのです。皆さんは、お父様の行く道を理解できません。お父様は今、冒険をしているようですが、のちのちすべて成就されるのです。
20 私が工場に対して精誠を尽くしたのは、水澤里工場一つだけのためではありませんでした。そこに大韓民国の運命と世界的運勢を連結して祈ってきたのです。
今や、私たちの工場で生産する製品が、一つの重要な産業品目として登場し、国家と契約して生産過程に入るようになれば、お父様の責任は終わります。韓国のいかなる産業体よりも重要な産業体にすることが、お父様の願いです。これがしっかり定着すれば、急速に発展するでしょう。
21 私はこの国をつかんで、身もだえしています。国のために生きているのです。私の一族を投入し、犠牲にするのです。私は今に至るまで、大韓民国の未来のために、負債を負いながら働いています。
私は、ドイツの科学技術を移転するために、一九八〇年から一九八五年まで、ありとあらゆる侮辱を受けました。そうして、世界の先端科学技術を「統一産業」に連結し、この国、この民族が未来に進んでいける土台をつくっておきました。そのためにあらゆる風雪を経てきたのです。
ある学者はそのような内容をすべて知って、「今、韓国の自動車工場がこのように発展するようになったのは、『統一産業』を中心としたレバレンド・ムーンの功労が大きい」言ったのです。
第四節 企業体の設立と経済基盤の拡大
「一和」
真の父母様は、環境創造のための経済基盤を確立するため、国内外に数多くの企業体を立てられた。その中の一つが、一九七一年十二月に設立した「株式会社一和」である。
一和は、韓国人だけでなく、世界の人々の健康のために、韓国の特産品である人参製品を開発して普及した。真の父母様は、一九七三年八月、京畿道(キョンギド)九里市(クリシ)水澤洞(ステクドン)に社屋を竣工するとともに、「誠心誠意」という揮毫を下さった。一和は、食品部門において「メッコール」と「椒井里(チョヂョンニ)鉱泉水」、人参部門において「人参茶」と「ジンセンアップ」、「サムジョントン」、製薬部門において「牛黄清心元(ごおうせいしんげん)」などを開発、販売している。
1 国内外にない人参製品工場を造ったというのは、私たちの誇りにもなります。一和という旗のもと、新しい人参製品分野の仕事が始まりました。これからの展望は、相当に明るいと考えるのです。
「統一産業」が水澤里で長年、基盤を固めていますが、和製薬は「統一産業」よりも次元の高い立場で、新たに世界的な経済問題を解決するに当たって、私たちになくてはならない重要な基盤になると考えます。そのため、どのようにしてこの製品を世界市場に販売するかが問題ですが、外国の食口全体が一つになって販売に力を注がなければなりません。私たちが計画することが、今後、統一運動が発展していくに当たって、経済問題を解決する土台になることを願い、ここに力を注ぐのです。
2 人参は、韓国の特産物です。人間を中心として万物を見れば、一番高価な物が人参です。ですから、人参は植物界の王者だと言えます。このような点で、「統一思想」と相対的関係にあることは、言うまでもありません。韓国の特産物であり、誇りである人参に対して、私たちが報いているかというとき、報いることができていないと考えるのです。
天が人参を与えたのであれば、韓国の国民のためだけに与えたのではありません。これは、世界の人類のために与えたものです。したがって、世界の人類がたたえ得る本場の産地に住んでいる韓国の国民は、人参の価値を知らなければならず、その価値を韓国だけのものにしてはいけないというのです。これを世界の人が互いに愛し、互いに貴く感じられるようにしなければなりません。
3 いくら工場が良く、いくら資材や機材が素晴らしくても、素晴らしいこの環境を動かす主体になる人が素晴らしくなければなりません。人は一人だけではありません。一和グループ全体が合わさって一つの体制を形成し、ここから各自が「高く上がっていこう」と言わなければなりません。各自が代表的な立場で引き上げる立場になれば、左手や右手も上がるようになり、頭も上がるようになり、体も上がるようになります。そうすれば、一和は自然に国家に認定されざるを得ず、アジアに登場せざるを得ず、世界に登場せざるを得ないのです。一和グループの要員たちは、メッコールの主人にならなければなりません。「メツ(脈)」とは、「魂」のことを意味します。天運を動かせる主流のことを意味するのです。
4 メッコールは健康飲料です。国民の健康のためにメッコールを作ったのです。また、これから全世界にメッコールを販売しようと考えています。大韓民国で基盤を築けば、間違いなく百発百中、ただそのまま人類にメッコールを飲ませることができ、一和製品を飲ませることができるのです。
ところが、このような伝統的価値が眠っています。まだ目覚めていないのです。私たちの生活における莫大な経済的機運が眠っているので、これを起こし、万民を解放する飲み物として、トップに立たせなければならない責任が私たちにあるのです。
Tuesday Sep 26, 2023
真の父母経 第272話
Tuesday Sep 26, 2023
Tuesday Sep 26, 2023
第三節 釜山ボムネッコル時代と草創期の経済活動
肖像画と切手収集、販売
真のお父様が南下し、避難生活をされていた釜山凡一洞(ボミルドン)の土壁の家の時代には、金元弼がアメリカ軍を対象に肖像画を描き、活動費を準備して、困難な食口たちを助けていた。そして、協会創立の初期には、一般食口が消印の押された切手を収集して販売したり、白黒のブロマイドをカラーにして道端で販売したりする事業を通して、伝道活動のための経費に充てた。
1 お父様は、釜山の凡一洞(ボミルドン)で暮らしていたとき、米軍部隊の兵士たちの肖像画を描きました。その時、布一枚に枠を作って絵を描きました。絵を描こうとすれば、ただの布ではできません。絵を描く布に塗る糊があるのですが、この糊を煮て、布に完全に塗って乾かすと布かひんと張ります。布がぴんと張り、その布の穴がすべて塞がってこそ、絵を描けるのです。その時、一枚描いてあげて四ドルもらいました。
アメリカの兵士たちは、一年半か二年半ほど滞在して帰還します。自分の故郷に帰るとき、何も持たずに帰ることはできません。ですから、持っていくお土産がなければならないのです。(それで、)「妻の肖像画をプレゼントする」と言いながら写真を持ってきて、「描いてくれ」と言うので、描いてあげたのです。
2 肖像画を、どのように早く描くかが問題でした。最初は、写真を一枚か二枚持ってきましたが、お金が必要なので、一日に二十枚から三十枚まで持ってくるようにしました。兵士たちはその部隊に一週間くらいとどまるので、その間に描いてあげなければなりません。ある時は、一日に三十枚まで描いたことがありました。ですから、お父様があらかじめ枠の中に線をすべて引いておくのです。
金元弼は、4Bの鉛筆で、枠内に書かれた線と同じように線を引いて描くのです。そのように線を引いておけば、人の形をつかむとき、その線に従って描けばよいのです。そうすれば何倍も早くなります。そのようにして唇を描いておけば、私が赤く塗り、頭も描いておけば、頭の色も私が塗ってあげました。そうしているうちに、私はそれをすべて習得してしまいました。
絵は描けなくても、やっていればすべて習得できるのです。最初は後ろから助言だけしていた立場でしたが、一つ一つ習得し、最後には頭の形だけつかんでくれれば、服のようなものはすべて私が描いてあげました。そのようにして、一日に百ドル近い大金を稼いだのです。
3 釜山のボムネッコルで避難生活をしながら、金元弼が米軍の兵士に肖像画を描いてあげたのですが、一晩で三十枚まで描きました。そのように描こうとすれば、あらかじめ私が準備してあげなければならないのですが、夜を徹しながら準備したのです。私も一生懸命しました。そのようにお金を稼いで、伝道の経費にし、開拓をしたのです。皆さんには夢のような話がいくらでもあります。そのようにして稼いだお金を、私自身のためには使いませんでした。一銭も使わなかったのです。神様も同じです。「私のために生きよ」と言われるのではありません。「人類と世界、後代のために使いなさい」と言われるのです。
4 今に至るまで、全国的に切手収集行事に参加していますが、単に小さな切手一枚を剥がしても、それはわずか数銭にもなりません。しかし、一枚の切手を剥がすという事実は、崇高な努力、崇高な行動だとみなすことができるのです。切手の収集によって賞をもらった人々を見れば、大概、若い人たちです。中学生や高校生たちがたくさんいます。これは恥ずかしい事実です。
お父様が一時、「統一教会員は誰でも、一ヵ月に三回ずつは食口同士で手紙を書きなさい」と言いました。皆さんが手紙を書くとき、四十ウォンの切手を一枚貼るのではなく、一ウォンの切手を(四十枚)貼れば、事業部に対して二倍の後援をするという結果をもたらします。このように、私たちが取るに足らない、くずになるような切手を使用したことが、このような効果をもたらすというのです。私たちの動きはささいなことのようですが、国家的に見るとき、莫大な利益をたらすようになるというのです。このようなささいな問題について関心をもつことが、統一信徒にとって今後、重要な一つの自慢の種となるでしょう。
5 今に至るまで、切手収集を通して、伝道に莫大な貢献をしています。皆さんが一枚、一枚、このように集めてくれた切手によって、昨年得ることができたお金が百万ウォン近くになりました。ですから、お父様が百万枚、二百万枚を標準にして、切手収集をしようと話したことがありました。切手を収集して収益を得るという一面ももちろんありますが、このような行事によって、互いが一つの共同目標を中心として精神を統一し、同じ生活感情をもつようになるのです。
鋭和(イェファ)散弾空気銃の製作と「統一産業」
真の父母様が世界的な経済基盤を造成するために、最初の一歩を踏み出したのは、鋭和散弾空気銃工場の設立と経営であった。協会が創立されたのち、一九五九年五月二十日、鋭和散弾空気銃製作所の認可を受けて仁川に工場を建て、これを基盤に「統一産業」を設立されたのである。真の父母様は、韓国の産業を復興させるためには、基礎となる機械工業が重要であると考えられ、「統一産業」を設立して、機械工業の世界的技術を蓄積された。「統一産業」に込めた精誠は、「統一産業」だけのためのものではなく、韓国の未来と世界のためのものであった。小規模で始めた「統一産業」の優秀な機械工業技術は、自動車と軍需産業をはじめとする韓国の基幹産業の発展に、重要な役割を果たしたのである。
6 私たちは、教会活動をするのですから、若い青年たちが関心をもって愛用できる物とは何かを考えなければなりません。そのような要点に最もかなっているものが、散弾空気銃です。これは、技術的に見てもそうであり、韓国におけるこれからの実績を見てもそうであり、私たちだけが研究している物なので、これさえきちんと発展させれば、必ずある時にヒットするというのです。
最初に私たちが特許を取得して製品を造るようになりましたが、新しい製品を造る際には、直ちに素晴らしい製品を造ることはできません。お父様もこの工業系統について勉強した人なので、それがどのような発展段階を経ていくのか分かります。新しく発明した製品を造って、その年にそれを成功させるのは絶対に不可能です。最低限、三年以上の経験が必要です。このように考えて始めたのです。
仁川に工場を造りましたが、その時は工場に何もありませんでした。助手が一人いて、工作機械だけがありました。そして、何個かのカツターとのこぎり、かんなしかありませんでした。それが散弾空気銃工場の始まりです。
7 最初に散弾空気銃を作るとき、材料に真鍮パイブを使おうとして失敗しました。それで、「ステンレスパイブを購入して使おう」と言って、その時からステンレス銃を作り始めたのです。最初は三十丁ほど作って売り始めました。ところが、散弾空気銃を売ることは売るのですが、ずっと続けようとしたところ、その費用が本当にたくさんかかりました。それで、約七年間は常に投資ばかりしました。七年が過ぎて、一九六四年から本格的に販売するようになりました。
この期間は、私たちがこれを製作するに当たって、どのような部分にミスが出てきたかという問題点を専門的に、完全に把握する期間でした。それを把握せずに大量生産をして問題が起きれば、莫大な損害を被るというのです。そのような専門分野に該当する部分を、私たちが完全に把握するまで、七年ほどかかったのです。今や、大量生産をしても問題ないという自信をもって始めました。このように、十年の歴史を経て、銃を大量生産し始めたのです。
8 散弾空気銃を初めて製作する時には、協会にいる幹部たちや食口たちも、ひそひそ話をたくさんしました。お父様の心情を心から理解する人はいませんでした。また、これに責任をもった人たちも、そのような状況でした。ですから、私が一日に二回まで仁川工場に行き来したのです。毎日のように行くので、仕事をしないわけにいきますか。
今となっては、これが企業化され、韓国で特許製品の生産に成功した会社として、一番、もしくは二番に選ばれるようになりました。このようにして発展させてきたのです。皆さんは銃を売っていますが、この銃はとても機転が利いた物です。韓国は反共国家なので、時代の気風に合ったのです。
9 基盤ができている企業体は、技術者と資金があり、また経営の経歴があります。私たちは、彼らと厳しい競争をしながら会社を発展させてきました。私たちは、資金も、技術者も、経営の経歴もないのが実情でしたが、このような実情で私たちが韓国産業界の一分野に入り込んでいくというのは、大きな冒険と言わざるを得ません。私たちがそのような状況で、世界で探し出すことができない特許品を作るために手を付けたのが散弾空気銃です。
霊的にはそれが分かったのですが、本当に奇抜なアイデアです。昔の空気銃は、作ってからかなりの時が過ぎているので、これ以上発展がなく、売っても利益は多くありません。
しかし、散弾空気銃は、これから発展性があるので作ったのです。使ってみた人たちは、「散弾空気銃が一番だ」と言います。ですから、これを販売できるのです。これは私たちに組織があるからできるのです。
10 今や軌道に乗り始め、これから二年だけ空気銃と射撃銃を作れば、外国に市場を拡大して輸出するでしょう。私が実質的に、そのような世界市場の事情をすべて調査しました。
一年に輸出できる量を最少で百五十万丁、多ければ二百五十万丁や三百万丁と考えるのです。私たちは外部の経済的援助を受けず、自力で押していける基盤を築いておかなければなりません。そのようにしなければ、この国を完全に復帰することはできないというのです。ですから、経済基盤を造成しなければなりません。これは絶対的な条件です。
11 工場を運営するに当たって最も重要な問題は、計画を立てて管理することです。その次には、組織です。工程、過程です。一つの製品が作られるためには、数十の工程を経なければならないのですが、その順番をうまく組まなければなりません。組織をうまく組もうとすれば、そこに該当する設備をきちんと整えなければなりません。ですから、完璧な組織にするためには、完璧な設備が必要だというのです。その次には、技術者です。これが三要素です。
今後、私たちは、世界のどの工場にも引けを取らない工程を備えなければなりません。競争するときは、この三つをきちんと整えなければならないのです。計画管理、組織、技術力が完全に一致してこそ、一つの製品の生産時間を短縮することができます。
特製品だとしても、それを作る工場が多くて競争の激しい事業になるときは、互いに安く作ろうとし、良い製品を作ろうとするというのです。ですから、施設と技術をしっかり備え、経営管理をうまくやらなければなりません。そこで事業の成敗が左右されるのです。
12 善なる行いをするためには、血と汗を流しながら精誠を尽くし、温柔謙遜で、兄弟に対する友愛をもち、地を愛さなければなりません。誰が反対しても、善をもって向き合うようにすれば、一〇〇パーセント、屈服するようになります。ですから、驕慢になってはいけません。まず与える人が主体です。お父様はすべてのことに対して、アベル的な責任を果たしてきました。これが私の生活哲学です。
より大きい公的なものの前に立つときは、謙遜でなければなりません。思想的な面で、お父様は霊界でも闘い、地上でも闘いました。商業的な面から見ても、精誠を尽くした面が大きくなければなりません。工場の基盤を備えるときまで努力しなければなりません。私たちがいまだ、そのように努力すべき部分が残っているので、天のみ前に「お金を稼がせてください」とは祈らないのです。
Tuesday Sep 26, 2023
真の父母経 第271話
Tuesday Sep 26, 2023
Tuesday Sep 26, 2023
富の平準化と神の国
宗教の究極的な目的は、すべての人が神様のもとで一つの家族となり、誰もが差別なく生きていけるようにすることである。真の父母様は、多くの企業を起こし、海洋開発を通して飢餓で苦しむ人々を生かし、富の平準化と技術の平準化を通して、世界のすべての国が豊かに暮らすことのできる環境創造に尽力された。特に、「裕福な人は、自分が取得した富を貧しい人に分け与え、裕福な国は貧しい国を助けて、富の平準化を成し遂げなければならない」と強く主張された。このように、真の愛に基づいた共生・共栄・共義主義が実現された世の中をつくり上げることが、すなわち神様のみ意であり、社会正義であると考えられ、一生涯、すべての人が幸せに生きていける神の国をこの地に定着させるため、渾身の力を振り絞り、努力されたのである。
14 人は、自分よりも低く、劣悪な立場にいる人を考えながら生きることができなければなりません。それだけでなく、自分よりも大変な境遇に置かれた人がいれば、その人を哀れに思い、自分の境遇に対して感謝しなければなりません。感謝するだけでなく、その人々を助けてあげなければなりません。そのように生きる人は、自分の国だけでなく、他の国からも歓迎を受けることができます。
今日、忠臣や聖人と呼ばれる人々を見れば、裕福な家の息子として、よく食べ、よく暮らしながら聖人や忠臣になった人は多くありません。彼らは、国や社会、家庭が混乱の渦中に追い立てられ、あすを見つめることができない暗澹たる混沌時代に置かれていても、その国に生まれたことを誇りとし、そのような父母をもったことを誇りとしました。そうして、誰よりも国と父母を愛しながら、自分よりもさらにかわいそうな人を救ってあげようとしたのです。そのような思いで同志を糾合し、より良い道をつくるようになれば、問題が広がるのです。そのような歴史は、国を愛した立場から出発し、父母を愛した立場から出発し、師を愛した立場から出発しました。ここから、新しい歴史は横的に国家と国家を越え、世界的に伸びていくのです。このような人々によって、歴史は発展してきました。裕福な人が、自分が豊かになったことに対して感謝することを知らず、お金をさらに集めることにばかり苦心していれば、その人は結局、滅びるようになります。「これくらい稼いだからもういい」と考え、国と民族に深く感謝しながら人を助ける裕福な人は、さらに裕福な人になることができます。裕福な人になったのに、感謝することも知らず、一人で欲を張っていては、結局、自分が掘った穴に落ちて滅びるようになるというのです。
15 聖書に、「富んでいる者が神の国にはいるよりは、らくだが針の穴を通る方が、もっとやさしい」(マタイ一九・二四)とあります。世界を愛し、国を愛し、民族を愛し、家庭を愛さなければならないのですが、裕福な人は、そのようにしないというのです。ですから、天国に行けないのです。
その裕福な人のお金を、私がもってきて使おうというのではありません。私は今まで、借金を背負っている状況でも、国が「助けてあげよう」と言ってきたことに対して拒絶しました。国家の財産をつくるためには、個人の財産を天に捧げなければなりません。そうすれば、個人の財産の上に国家の財産がつくので、その民族は滅びません。その家庭は滅びないというのです。精誠を踏み越えて大きくなっていくのです。そうして、統一的な国になります。天地のために、自分の国のすべてのものを捧げなければなりません。世界を捧げなければなりません。
16 世界が一つになれば、自分たちだけが良い所でよく食べ、よく暮らすようにはなっていません。平準化されなければならないのです。そのためには、裕福な人は収入の七〇パーセント、そうでない人は三〇パーセントを税金として納め、バランスを取らなければなりません。そうすれば、不平を言う人は誰もいません。キリスト教は十分の一献金を集めて発展してきましたが、次は十分の三献金をしなければなりません。
世界を救うためには、裕福な人が資金を銀行に預けて、アフリカの未開の地に施設を建てられるようにしなければなりません。一度にすべてすることはできないので、抽選制で行うのです。抽選制で行えば、不平を言いません。
17 地上の第一代の祖が完成したアダムです。真の父母です。真の父母の血統を受けて、今から入籍する順番になります。総生畜献納物を捧げることにより、神様が「ありったけの私の愛だ」と言わなければなりません。今までは祭物を裂きましたが、これからは裂きません。総生畜献納物です。自分の収入の十分の三を捧げることにより、教会を越え、国を越えて、世界まで行かなければなりません。そのため、十分の一は教会発展のために、十分の一は国のために、十分の一は世界のために捧げるのです。世界版図まで解放圏を連結させるためには、避けられないことです。
自分のすべての収入の三〇パーセントを、一生の間、天国に入って解放される時まで、捧げなければなりません。この十分の三献金を捧げることにより、十分の三が天の圏内に完全に連結されるのです。蘇生の上に長成があり、長成の上に完成があるので、完成基準を解決することにより、全体をすべて取り戻してくることができるのです。
18 東西の文化の格差と南北の貧富の格差は、今世紀に必ず解決すべき課題です。それを、何によって解決するのでしょうか。お父様が教える「ために生きる主義」によってです。「自分のために生きよ」という主義は堕落した世界のものであり、「他のために生きよ」という主義は、天の国のものです。ですから、北にいる裕福な人は、南にいる弟、妹のために生きなければなりません。弟、妹のために自分の財産を売り払い、彼らが豊かに暮らせるようにしてあげなければならないというのです。自分の弟、妹を自分以上に豊かに暮らせるようにしてあげてから、自分の息子、娘にまた投入しなければなりません。そのような場に、永遠の理想が宿ることができるのです。
西洋の人々は、今に至るまで、自分たちが万世の主体国として永遠に続くと思っていますが、天はそれを願っていません。西洋文明は先導的な立場に立ちましたが、未開の地域を開発するために、西洋文明の最高の基準を投入することには反対しました。ですから、終わりが訪れるのです。
自分が損をしても、国に投入しなければならず、世界に投入しなければならず、天に投入しなければなりません。自分の気力が残っていて、投入できることに感謝し、生きる余力をもっていることに感謝しながら、最後まで最低の立場で投入するとき、その人の子孫の中から、万国を治めることのできる富の相続者が現れるというのです。
19 地上で天の国を実現して暮らすことができなかった人は、天上世界の天の国に入っていくことができません。これが原理です。ですから、神様は、個人の家ょりも国の家を探し求めています。神の国をつくることのできる国を持ちたいと思われるのです。今日、社会主義の国家が私有財産を認めずに共有財産を願うのも、蕩減復帰時代のプログラムによって、人間が知らない間に進めていくことなのです。裕福な人が思いのままに包みをもって歩き回っていては、それを保管するのが難しくなるのです。すべて、共有物に変えていかなければなりません。エデンの園では裸で暮らしたので、最後には、自分のものもない立場に立たなければなりません。自分が持っているものをいち早く清算して、天の宝物として返しておかなければならないのです。
20 アベル国連が定着するようになれば、自分の不動産や動産を問わず、すべて同じ銀行に預けます。自分の財産を、指定した銀行に預金しておき、そこから出てくる利子の何パーセントかは、貧しい人に分けてあげるのです。お金がたくさんある人々は、貧しい兄弟たちに分配してあげ、助けてあげられるようにするのです。
不正な財産をたくさんもっている人々は、どろぼうをしたのと同じです。それを分けてあげなければ、先祖たちが平準化されません。行く道が四方で塞がっているので、これを開いておかなければなりません。地上で開いておいてこそ、霊界でも四方で解放されるというのです。ですから、解放、釈放です。地上では解放されましたが、天上では釈放されていません。天が釈放され、解放が必要ない世界になれば、人間たちがすべて天国に直行できるようになるでしょう。
21 皆さんが結婚するとき、父母が分け前を決めるのですが、そのような過程を経ずに物をもっていったとすれば、どろぼうした物になります。それは、十年であれば十年、百年であれば百年、利子までつけて、そっくり返還しなければなりません。そのようにして分け前をもらうとき、平準化されるのです。父母様も、神様の許しのもとで、分け前を分けてあげなければなりません。そのように分けられた分け前をもたなければ、その一族が霊界で引っ掛かるのです。国が引っ掛かるのです。
22 これから世界が一つになれば、移動が起きます。自分の祖国がありません。これから祖国ができるのです。砂漠になるか、どこになるか分かりません。豊かに暮らしていた国の人は、ゴビ砂漠のような所に行かなければならないかもしれません。そのような所を平原地帯にしなければならないのです。自分の本国にある土地と財産を売って、平準化させなければなりません。一つの場所で生まれ、死ぬようにはなっていません。皆さんの一生で、四ヵ国を経なければならないというのです。二十代と四十代、六十代、八十代に、一ヵ国ずつ通過するのです。四ヵ国を経て、東西南北に移動しながら暮らさなければなりません。そのような制度ができます。そのときには、自分の身内だけという意識はあり得ません。家庭単位で天に侍って、三代圏が組織化できる時代になるのです。
Thursday Sep 21, 2023
真の父母経 第270話
Thursday Sep 21, 2023
Thursday Sep 21, 2023
6 サタンの所有と神様の所有が混ざっているので、それを分けなければなりません。完全否定をしなければならないのです。自分が世の中で生きていた習慣、あるいは伝統に浸るようになれば、それが壁となり、塞がってしまうというのです。ですから、完全に清算しなければなりません。それゆえ、お父様が歴史を代表して、総生畜献納をするのです。そして、分けた世界を一つにして、神様のみ前に捧げようというのです。個人で束ね、家庭、氏族、民族、国家、世界、天地を束ねるのです。
7 総生畜献納祭の祭物は、所有権を分別する条件として立てるものです。何であれ、神様の所有になる前は、「自分のものだ」と主張してはいけません。エデンの園で、サタンが神様のものを盗んでいきました。そのように盗んでいったものを、一日も早く神様の側に返さなければならないのです。そのように返せば、神様はすべてのことを赦し、それを倉庫に入れるでしょう。
お父様も一生の間、自分のものがありませんでした。天の国の民がどれくらいになるかによって、お父様の所有権が決定されるのです。その前に所有権をもてば、違法者です。
8 統一教会の年を取った人々は、自分の子女にお金を譲り渡さず、国に寄付して逝かなければなりません。それが総生畜献納物です。教会の名前にしておいて、その教会に行って、暮らしなさいというのです。そうすれば、天の教会にある財産で暮らしたことになります。個人財産時代は過ぎ去り、共同財産時代に入ります。いずれは、相続税がなくなります。相続税否定時代に越えていくのです。
天は、世の中の人が国に納めず、大衆から集めておいたお金を、一銭も彼らの子孫に渡してはいけないと言われるのです。公的財産にしなければなりません。個人の財産は教会に行き、教会の財産は国の財産に上がっていくのです。その次には、天一国を通して、天の国に行くのです。
9 万物時代の旧約時代、子女時代の新約時代、父母時代の成約時代、三つの祭物を中心として、自分の家庭と息子、娘と、万物と共に、この世界を神様のみ前にお捧げしなければなりません。それが総生畜献納物です。世界的に家庭が糾合して、万物と子女、自分の家庭を天のみ前に捧げるのです。そして、神様の真の愛と、真の生命と、真の血統だけがすべてなので、神様と真の父母の愛のほかには、何も考えてはいけません。そこから宇宙が生じたので、総整理して束ね、捧げなければならないのです。真の父母を中心として、天の所有権として決定しておかなければなりません。天のみ前に捧げたすべての聖物は、神様が愛する家庭の所有として、再び受け継がなければなりません。そこから、私たちの所有権をもつことができるようになり、天国が始まるのです。
10 神様は、息子、娘のために宴の準備をして待っています。すべての人にみな分け与えることが幸福だというのです。このように、父母はすべて与えても、また与えたいという思いがあるので、霊界はいつでもそれを補充できる道があるのです。同じように、自分がすべて与えて喜び、さらに与えたいと思えば、その人は永遠なる世界の無限の福を受け、無限に与えて余りある世界が訪ねてくるというのです。お父様は働きながら、財布にお金があるとしても、私が何かを買って食ベ、息子、娘に良いものを買ってあげようという考えはもちません。み旨のために使います。お金があれば、「み旨のために使おう」と考えるのです。自分のためにそのお金を使えば、お金が泣くというのです。そのお金を自分のポケットに入れて、使ってみてください。自分の肉をそぎ、骨を削ってしまいます。それが恐ろしいのです。公金略取というのは大きな問題になるのです。総生畜献納をするのもそうです。自分たちがすべて投入し、忘れてしまわなければなりません。自分の所有権をもって誇る人が、世の中で最も愚かな人です。
11 所有は、神様の愛による血統を通して、神様の愛を受けることができ、神様の代わりに愛することのできる立場に立って、初めて決定されます。そのようになってこそ、相続権が与えられるのです。そのようにしなければ、相続を認めてくれません。社会主義社会や共産主義社会は、個人の財産を認めません。そのように国家財産をつくって、今後、主が来れば、主のみ前に、そして、神様のみ前に世界を根こそぎ、丸ごと捧げさせ、その次に再分配するのです。その時になってこそ、皆さんの所有時代に入ります。このような原理を、財閥に教えてあげなければなりません。今後、統一教会の時代になれば、世界の財閥に会って、私の講義を三、四時間、聞かせるのです。そして、「皆さんの財産は皆さんのものですか、神様のものですか」と尋ねれば、「神様のものです」と答えられるようにしなければなりません。そして、「だとすれば、神様にすべてお返ししますか、お返ししませんか」と尋ねるのです。もし返さなければ、雷が落ちるというのです。ですから、一朝一夕で世界が一ヵ所に集まってきます。
それまでは、良く暮らしなさいと、ひもを緩めてあげるのです。ひもをつるべの綱のように垂らして、風が吹くままにぶらぶらと動き回るようにしておくのですが、私が握っているのです。そこに食べる物があり、拾って食べては喜んでいますが、あとで手繰り寄せるときには、みな主人を訪ねてくるというのです。世界は一ヵ所に集まるようになっています。
12 父母様が今まで犠牲になったのは、神様に侍るためでした。これが伝統的な歴史です。ですから、自分の物質は旧約時代であり、息子、娘は新約時代です。それゆえ、犠牲にならなければなりません。夫婦も犠牲にならなければなりません。その過程を経てこそ、神様に侍ることができるのです。蘇生、長成、完成を越えて、愛の理想圏に一体化し、天上と地上の一体化圏を備えなければ、完成にならないのです。責任分担を果たさなければなりません。結論は、原理が教えてれた基準のとおりです。
私は世界の人々に、すべて分けてあげました。私の名義になっているものは一つもありません。所有権がないのです。神様に、所有権がないからです。今、サタンがもっているものをすべて神様のみ前に捧げ、神様は今まで受け取ったその財物を再分配してこそ、地上天国が顕現するのです。
13 今や、時になったので、主人を決定しなければなりません。自分が手にした物の主人になろうとすれば、自分の物をすべて天のみ前に捧げ、再び分配を受けなければなりません。自分の所有権を維持していては、祝福を受けられる立場に立てないというのです。アダムとエバが堕落せずに祝福を受けたのち、所有が決定されるようになっているのであって、所有権を与えられてから祝福を受けるのではありません。祝福を受けたのちに、自分の息子、娘を生むことができる取り分として、天からすべての万物の所有権を移譲されるようになっているのです。
ですから、皆さんも、移譲を受ける前に祝福を受けてから、祝福を受ける前に所有していた物を蕩減復帰しなければなりません。そのためには、取り戻す過程で、一時的に私たちの所有になった物を天の物として返還してから、再び分配を受けなければなりません。返還は、真の父母がします。偽りの父母がすべてひっくり返しておいたので、真の父母が返還してから、その次に、全世界の人々を祝福してあげた基盤の上で、全世界の所有権を相続させるのです。再分配です。その時から、所有権の設定が始まります。これが原理観です。