Episodes
Saturday Sep 02, 2023
真の父母経 第253話
Saturday Sep 02, 2023
Saturday Sep 02, 2023
第五節 週刊紙、および通信、映像、出版のメディア
週刊新聞の創刊
真の父母様は、一九八九年十月三日、韓国で「世界平和教授アカデミー」所属の教授たちを執筆陣に迎え、教授と学生を対象にした「全教学新聞」を創刊された。そして、一九八〇年四月二十一日、アメリカのニューヨークで中南米系の住民を対象に、スペイン語新聞「ノーティシャス・デル・ムンド」を、一九八三年三月一日、エジプトのカイロで、「ミドルイースト・タイムズ」を、一九九六年十一月二十三日、アルゼンチンのブエノスアイレスで「ティエンポス・デル・ムンド」を創刊された。一九九〇年九月七日「ワシントン・テレビジョンセンター」を開館されるなど、映像・放送メディアにも多くの関心を傾けられた。また、アメリカの有力な通信社であるUPIを二〇〇〇年五月十五日に引き継がれた。
1 「全教学新聞」は、教授と大学生を中心とした思想新聞です。これが、週刊紙として出ていたのが日刊紙になれば、社会にまで影響を及ぼす国民教育の資料になるのです。ですから、これから「世界日報」を読む人々は、この「全教学新聞」を読まなければなりません。お父様の思想を知らなければならないのです。統一教会員以上になるためには、お父様を中心として、実戦の場で経験を積まなければなりません。
2 「全教学新聞」は、各政党が建設的で進歩的、前進的に発展できるように影響を与えなければなりません。私が党をつくり、それらの政党と闘わなくても、党が正しい道を行けるように、指針と目標をつくっておかなければなりません。そのようなことをする人は、私しかいません。ですから、「全教学新聞」を作りました。
「全教学新聞」は、学生たちが作る新聞ではありません。新聞を作る人は教授たちです。ですから、「全教学新聞」を、言論人たちは軽く見ることはできません。ここにはパンチ力のある言葉が無限にあります。ですから、名前も「全教学新聞」です。「全国教授学生新聞」ではなく、「全国教授学問新聞」だというのです。教授たちが学問的に批評する新聞です。
3 言論界、学界、「世界平和のための頂上会議」、「世界平和連合」、「世界平和宗教連合」の人々を総括して、社会の道義教育に力を注げるようにしようというのが、お父様の計画です。今まで言論界が世の中をめちゃくちゃにしてきました。私は何をするために教授たちを支援してきたのでしょうか。それをするために、韓国では「全教学新聞」を作り世界的には「ワールド・アンド・アイ」を作ったのです。
4 アメリカ内で、スパニッシュと黒人たちは、お父様に希望をもっています。ですから、黒人はワシントンDCを中心とし、スパニッシュはニューヨークを中心としているのですが「ワシントン・タイムズ」と「ノーティシャス・デル・ムンド」が、彼らを中心に連結されてきています。そして、ニューヨークでは、白人ではないすべての人種を糾合するための運動を、ニューズ・ワールド」がしています。
ユダヤ人も私たちに反対しますが、(その人たちまで)包括するための運動をするのです。南米がアメリカに対する宣伝を必要とすれば、私たちを通してしなければならず、スパニッシュや黒人たちがアメリカで全国的な活動をしようとすれば、お父様を前に立てざるを得ない段階に入ってきました。そのようにしながら、今に至るまで、科学者たち、世界の知識人たちを集めて、大学で大学原理研究会を中心として動いています。これらすべてのことが、全体的で世界的な観点から見るとき、内的強化のための不可避的な行動だというのです。
5 「ティエンポス・デス・ムンド」を造った目的は、家庭破綻を防ぎ、青少年を教育するためです。それを論題の中心として書いていくのです。それは、マフィアやギャング、政治家、スパイとして謀略を巡らす人も必要とする課題です。
これをどのように解決するかを今までお父様が考え、この版図を拡張することを一番の目的としてきたので、大きな文字で刷って強調してきました。それを重ねて強調しました。家庭破綻を防ぎ、青少年を教育することができるのは私たちしかいないので、これを先導し、正義の社会を具現するためにこの新聞社を造ったのです。
6 私たちは、学界組織をもち、新聞社組織をもっているので、新教と旧教を和合させる人は、私しかいないというのです。今、北米は北米自由貿易協定(NAFTA)を通じてアメリカの新教を中心に集まり、南米はヨーロッパ派のカトリックを中心に一つになっているのですが、この新教と旧教が争っています。ですから、争う新教と旧教を連合する運動を、私がしているのです。これを連結させるためには、新聞社が必要です。そうして、思想的な世界の情緒を中心として、南米の新聞社を一段階、復活させてくるのです。それをしているのが、皆が反対していた「ティエンポス・デル・ムンド」という新聞です。取材内容や編集においてトップを走っています。
7 中南米の三十三ヵ国は大部分がカトリックの国家ですが、お父様が南米に行くというので、みなが反対しています。そのような渦中で、お父様が「ワシントン・タイムズ」を中心として、南米に新聞社を造りました。アメリカの財閥たちが十年間、合同で造ろうとして造れなかったものを、九ヵ月で私が造ったのです。ブラジルよりアルゼンチンのほうがローマ教皇庁の直系です。ブラジルはポルトガルの影響下にあり、アルゼンチンはスペインの影響下にあります。ローマ教皇庁の直接的な影響下にあるアルゼンチンを中心として、私たちが「ティエンポス・デル・ムンド」という新聞社を造りました。それで、その国の秘密プロジェクトをすべて把握しているのです。三十三ヵ国がどのように動いているかを知っています。最高の情報の鍵をお父様がもっているのです。
8 放送できるように教育し、放送できる資料を作るシステムをワシントンDCに備えました。ですから、ドキュメンタリー映画のようなものを編成することでは、今ナンバーワンです。お父様がそのようなものを標準として、世界最上の施設を備えました。
ニューヨークやワシントンで一番であれば世界で一番です。日本の資材や機材の中でも最高、最上の資材や機材を投入して、世界にない施設を造りました。そうして、これに「アトランティック・ビデオセンター」と名づけたのです。「Aビデオセンター」という名前で有名です。
9 ワシントンDCには、「ワシントン・テレビジョンセンター」があるのですが、これは世界的な電子通信社です。映像通信社を造ったのです。今までは文字通信社でした。これは、記事をAPやUPIのような通信社を通して全世界に文字で送るのではなく、衛星を通して映像プログラムとして送るのです。送ってきたものをそのまま切り取って放り込み、回せばいいようになっています。視聴覚教育時代に入ってきたのです。万全の準備をしてそのような施設を備え、先日、落成式を行いました。
これから内的体制の人的構成は、教授たちを中心として行います。「世界言論人会議」と「世界平和のための頂上会議」などに関わりのある世界最高の知識人と学者、言論人、元大統領を中心として、後援会をつくるのです。そうして、世界の有名な国は、すべて私たちのこの通信番組を見ざるを得ないようにするのです。十五分のもので、その骨子だけ作っておけば、自分の番組を中心に放送し、中間にそれを揷入できるようにスイッチを押せば、入れ替わるのです。韓国であれば、韓国の放送局で作ったもののように制作し、世界的なニュースの材料を作って販売するのです。
10 今までは文字通信社を通した言論時代でしたが、これからは映像、テレビ通信社時代が来ます。それを私が最初に始めました。全世界の人々がこれを見ざるを得ないようにして、方向を収拾するのです。若い青年男女たちが、(退廃的な)ロックミュージックや、フリーセックスの内容を中心としたありとあらゆる騷がしい退廃的な雑誌によって腐敗していくのを、清算しなければなりません。
ですから、傑作映画を毎週一編ずつ作って世界に送るのです。また、時事解説など、時事に関するすべての内容を収め、一週間に映像を一編ずつ作って送るのです。そのようにすれば、それを見ざるを得ません。その主題歌を流行させ、暗黒の世界に落ちていく今日の方向を「回れ右!」と言って、新しいところに向けるのです。そのように放送するのです。アメリカでは、二十四時間、毎日のように普及させられる万全の準備をしておきました。
11 アメリカに「ニュー・フューチャー・フィルム」という私たちのビデオテープの工場があるのですが、そこから一日に五万本のビデオテープが出てきます。今まで全世界で作った映画を複製して分野別にするのです。教育映画、スポーツ映画、舞踊映画など、分野別に分類し、図書館のようにしておくのです。その次には、世界的に私たちと連結されている有名な学者たちを中心として、すべての専門分野のビデオテープを作ります。三時間もの、十時間もの、三十時間もの、五十時間ものを作るのです。五十時間あれば、すべて終わります。
有名な学者たちの講義をビデオテープに収めておけば、いつまでも使い続けることができます。このようにして、毎日のように私たちが出す教育的資料を見ることができるようにするのです。そうして、健全なビデオテーブを一年くらい見るようになれば、風潮が変わります。流行が変わるのです。このようにしなければ、世界的に乱舞する、この退廃的風潮を防ぐ方法がありません。
Monday Aug 28, 2023
真の父母経 第242話
Monday Aug 28, 2023
Monday Aug 28, 2023
「統一思想」と理想世界実現
「統一思想」は、今日の混乱した世界の様相をつくり出した、すべての誤った哲学と主義、思想を暴き、神様を中心に結束できる思想体系である。民主主義と共産主義の理念問題を克服し、国境と宗教、人種の問題などによって生じた各種の境界線を撤廃することにより、平和世界を実現できる思想として注目されている。一九七三年六月一日には、「統一原理」を思想的に体系化した理論書、『統一思想要綱』が発刊された。
22 三千万の民族(韓民族)を統一しようとすれば、三千万の民族全体を「統一思想」で武装させなければなりません。「統一思想」とは、お父様の思想です。この思想を三千万の民族全員に入れて、思想武装をさせなければなりません。今までは国家が統一教会に反対してきました。しかし、私たちは、「好きなだけ掘り出してみなさい」として、放っておくのです。彼らが掘り返すとしても、「統一思想」がこの国、この民族にあがめられる日が来るでしょう。世界万民が欽慕し、思慕する国をつくろうというのが「統一主義」です。必ずそのような時が来るでしょう。
23 今日、この世界は東西に分離されていますが、一つの中心を中心として互いに愛し合わなければ、世界が一つになることはできません。自分自体の国より、相手のほうが本当により貴く大切であるという、相対を尊重できる善の基盤が地上に現れるとき、初めて神様が願われる世界的な創造理想時代が訪れざるを得ません。この基準を通過したあとに、霊界を訪ねていかなければなりません。そのような道を教えてくれるのが「統一思想」です。
統一教会は、宗教という過程的な概念を超越して、良心と共に、心と共に、体と共に行動することによって、天倫の法度に一致して理念化できる、遠い将来の世界的基盤を築かなければなりません。「私」の家庭と氏族を経て、民族を越え、国境を越えて、自由な環境と世界への平面途上において歌を歌うことができ、神様を私の父として侍り、愛することができる善の王国をつくらなければなりません。世界万民がこのような善の王国が到来したことをたたえ、その国の国民になったことを天宙に永遠に賛美できる日を迎えなければなりません。それが、人類が願う幸福の理想世界を営むことであり、統一教会が模索していく終着点なのです。
24 今まで数千年綴られてきた文化史は、悲惨な歴史でした。今までの歴史は、サタンが神様に背反した歴史でした。しかし、神様が残すことのできる歴史の記録を、父母様の一代から始めるのです。父母様が今まで歩んできたものが、「統一思想」を中心とした伝統になっています。
父母様が成し遂げようとするその世界、父母様を中心として成し遂げられたその伝統の歴史を、皆さんがそっくりそのまま引き継ぎ、未来に残しておかなければなりません。父母様を中心として成し遂げられたことが、世界をすべて統一するのです。その母体が真の父母思想です。真の父母の伝統なくして、真の子女たちの歴史が出てくることはできません。文化の出発は父母から始まります。この短い期間が宇宙歴史の尺度になります。そのため、お父様は深刻です。
ですから、今に至るまで「『統一思想』の伝統的基盤を成立させなさい」と願っているのです。それを築いた基盤の上で、家庭が成立しなければならず、国家が成立しなければなりません。その主流思想は、自分を中心とした思想ではなく、全体を中心とした思想です。そのようにしながら、自分は全体のために犠牲になる道を行かなければなりません。これが「統一思想」の主流です。
25 地上で「統一思想」、「頭翼思想」を中心とした第一主義を中心に生きることが、結局は天上の完成主義の生活になります。地上で生きるとおりに天上世界に移され、完全に定着するようになるというのです。地上第一主義と天上完成主義の生活です。地上で幸せに生きてこそ、天上でも幸福だというのです。「人間の欲望は達成できない」と言うのですが、それは違います。真の愛をもてば、達成して余りあるのです。ですから、地上第一主義と天上完成主義の生活は、結局、真の父母を中心として、王権を中心として生活することによって成し遂げられるのです。真の父母の王権を中心として生活すれば、天上世界を完成するだけでなく、この地においてもあの地においても、永遠に保障される生活になるというのです。
26 個人の立場で世界的な十字架を背負い、ふらついても倒れてはいけません。倒れるとしても、家庭の基盤の上で倒れ、死ぬとしても、家庭の基盤の上で死ななければなりません。これが「統一思想」です。家庭は死ぬとしても、そこから家族を連れて氏族の垣根を越えなければなりません。また、氏族は滅びるとしても、民族の垣根を越えなければなりません。民族の肥やしにならなければなりません。あらゆる矢をすべて受け、あらゆる屈辱をすべて受けても、その悲惨な矢は天の栄光が約束されるものであり、悪の群れである怨讐の主権下にいる民がそのような事情を克服して立ち上がるときには、神様が誇れる民の伝統を立て、サタン世界に勝利の王国を建てることができる条件になるのです。
おなかをすかせながらも、腰の帯を締め、目の前にある怨讐の陣営を凝視して、一歩、二歩とよろめきながら歩んできた統一教会です。たとえ統一教会が滅んだとしても、統一教会が訪ねていくその国は滅んではいけません。ですから、皆さんを無慈悲に受難の道に追い立てているというのです。
27 今まで、人間世界では個人の相対観が異なり、家庭の相対観が異なっていました。この異なる相対観を総括的に収拾できる主流的な能力をもっているのは、神様の愛だけです。「統一思想」は、神様の愛と心情を中心として個人統一、家庭統一、民族統一、国家統一、世界統一を成し遂げ、最後には神様統一を経て、相対観を超越する世界を成し遂げようというのです。その時には、主権もありません。主権者が高いのでもなく、相対者が低いのでもありません。主権者は相対者のための存在であり、主体は相対のための存在です。そのような世界が来てこそ、今日、世の中で言う支配者や被支配者というようなすべての対立概念が解決するのです。
それは、ほかのいかなる論考を通してもあり得ません。ただ、神様の愛のほかにはないという結論が出てきます。今は、人間の愛にも相対観があります。「私はお金のゆえに愛する。何々のゆえに愛する」と言う人がいるのですが、それは純粋ではありません。ですから、相対観を超越できる神様の愛を尋ね求めていこうというのが「統一思想」です。これから民主主義世界も、共産主義世界も、この愛の基準に吸収させて一つにしなければなりません。そのようにしなければ、理想世界が訪れないのです
28 今日の世界が願うものがメシヤ思想です。民主世界と共産世界を一つにするのが、正にメシヤ思想です。カインとアベルが一つにならなければ、父母は復帰されません。誰がカインとアベルを一つにするのでしょうか。アベルがカインを一つにするのであって、カインがアベルを一つにするのではありません。アベルがこの世界を一つにするのです。私たちは民主主義の良い面と悪い面をよく知り、共産主義の良い面と悪い面もよく知っています。
「神主義」の良い面が、共産主義の良い面より、どれほど良いかを知らなければなりません。ですから、私たちはキリスト教を中心とした民主世界と、共産理念を中心とした共産世界について学んでいます。「統一思想」を中心として、これを統一しようというのです。メシヤ思想を代表するものは、中心的な真理であり、中心的な愛です。ですから、個人が行けば、個人的にメシヤ思想をもち、真理と愛によってどこにでも行かなければなりません。現在の困難と現在の混乱状態を心配するのではなく、これを克服しなければなりません。
そうして、真の真理と真の愛を拡張しなければなりません。それが、神様が願い、お父様が願い、人類が願う事柄です。それが私たちの義務であり、責任なのです。
29 どの国であれ、鎖国主義に進んだり、帝国主義を目指したりしてはいけません。その国家は世界に進まなければなりません。
大韓民国が統一された国として出発したとすれば、大韓民国で終結してはいけません。大韓民国一国から出発しましたが、世界が従っていける方向に進む、思想的な起源にならなければならないのです。そのような思想があるとすれば、それは人間の思想に一致するのではなく、神様の思想に一致するのです。
そのような観点で、統一教会は「統一思想」を主張します。この思想は、人から出てきたものではありません。その思想の骨子は愛です。私たちは愛を掲げて現れました。その愛は民族を越えた愛です。自分を中心とした家庭一元化運動ではなく、神様を中心として家庭を愛することにおいて、世の中のいかなる家庭を愛する度数よりも高い次元の愛を強調して出てきたのです。
これが可能になれば、これによって、新しい家庭を中心として歴史上になかった倫理観が形成されるでしょう。強い愛によって結合した倫理形態で、家庭の連帯が横的に発展すれば、これは氏族を越え、民族、あるいは国家を形成し、世界に影響を及ぼすことのできる主体的な心情的愛の起源をもって現れるでしょう。それは、全世界が公認するに違いありません。
30 「統一思想」を最初に書いたときは、本体論を中心に書きました。これを、お父様が「原相論に直しなさい」と言ったのです。原相論には、神相と神性に関することが出てきますが、それは宗教的な術語ではありません。学問的な術語として書いたのです。哲学は神様を知らないので、否定します。根本である神様が本来どのような存在かという内容が原相論です。「統一思想」には、理想家庭論と霊界論、天国論がありません。現在、十一の項目から成っていますが、それを入れて十三項目にしなければなりません。十三数に合わせなければならないのです。
Sunday Aug 27, 2023
真の父母経 第241話
Sunday Aug 27, 2023
Sunday Aug 27, 2023
「統一思想」は「頭翼思想」、「神主義」
真の父母様は、長きにわたる祈りと瞑想の生活を通し、絶対真理である「統一原理」を探し出された。これを通して体系化した「統一思想」は、社会に適用すれば社会の問題が解け、世界に適用すれば世界の問題が解けるようになる。これは、いまだかつてなかった新しい世界観であり、宇宙微であり人間観であり摂理観であり、歴史観である。また、すべての宗教の教理や哲学の特性を生かしながら、全体を一つに包容できる統合原理でもある。このような「統一思想」に立脚した「勝共理念」は、共産主義を批判、克服できる明確な代案を提示する。左翼と右翼を一つに束ねることのできる代案思想が、正に「頭翼思想」、すなわち「神主義」なのである。
14 今日の宗教界を覚醒させ、世界的な思想界を新たに覚醒させる使命を果たすために、一つの目的観を提示したものが「統一思想」です。「統一思想」は、漠然とした立場を取るものではありません。神様を中心として、垂直的な方向を取っていくのです。その垂直的な方向とは、心情の基盤です。父母と子女の間の心情関係は、歴史が変遷したり、時が過ぎて歳月が長くなったりしたからといって、薄らぐことはありません。歴史が長くなれば長くなるほど、時間がたてばたつほど、薄らぐのではなく、かえって情が厚くなります。より深く結びつくというのです。もし父母と子女が離れ離れでいるとき、息子のいる所から父母に便りが来たり、あるいは父母が息子に便りを伝えたりすれば、その便りは、今までのあらゆる願いを充足させることができる刺激になります。その便りが、第二の出発の要因になり得るのです。これを、父子関係の心情世界を通して体得することができます。私たちが神様を「父」と呼び、この地に暮らしている人々を「子女」と言うとき、天の父母と地の子女たちが歩む道でも、それはやはり同じことなのです。
15 「統一思想」、「神主義」は、「頭翼思想」です。右翼でもなく、左翼でもなく、頭翼です。人類の真の平和は、右翼でも実現できず、左翼でも実現できません。その根本の理由は、右翼も左翼も、利己主義を解脱できないからです。自分を中心とし、自国の利益を中心として進むときには、永遠になくなることのない利害の衝突ばかりが存在するのであって、統一もなく、平和もありません。したがって、利己主義を打破する新しい世界主義が現れなければなりません。自分より他のために生きる利他主義は、ただ神様の理想からのみ出てくることができます。それは、神様が愛の本体であられ、愛の本質が自分を犠牲にして他を生かす利他主義だからです。したがって、「神主義」の本質は愛であり、この思想は、人間の四肢五体を動かす頭のような中心思想です。ですから、「頭翼思想」です。右腕も左腕も、実際、一つの体にぶらさがっています。頭がなければ、右腕と左腕は互いに赤の他人となって争いますが、頭が中心に定着していれば、右腕も左腕もすべて、頭の命令に従って、体全体のために働く、一つの協同体になるのです。
16 民主世界は唯心圏であり、共産世界は唯物圏です。民主世界は内的で天の側であり、共産世界は外的でサタンの側です。唯物と唯心は一つです。唯物と唯心が一つであることが分からずに、分かれて闘っています。高い頂上から見れば、「あなたも人であり、私も人だ」というのです。それが「統一思想」です。頂上では闘うことができません。
二本の手があってこそ完全です。一方の手だけではいけません。目も二つ、腕も二本、脚も二本ですべてペアです。道を歩くのを見れば、腕や脚が互いに反対に動きますが、それが正しいのです。互いに反対ですが、それが正しいというのです。ところが、何かをつかむときは、一緒に動きます。反対になるのも良く、一つになるのも良いのです。反対だからといって、すべて悪いのではありません。両方とも良いのです。ですから、「統一思想」は偉大なのです。
17 民主主義は兄弟主義です。兄弟主義を経て父母主義を求めていかなければなりません。そのためには、父母主義の教えと世界観がなければなりません。それが「統一思想」です。「頭翼思想」を中心とした「神主義」です。この論理的内容は、歴史とともに比例的基準で「相応相和」する主張であって、「相反相克」する内容ではありません。ですから、神様が立てる理想的な完成の時を中心として、カインとアベル、ソ連とアメリカ、左翼と右翼が、父母様を中心に回っていかなければなりません。回れ右をして本然の地に行かなければならないのです。
その道を行くために数多くの道人たちが現れましたが、その道人たちは、行くべき道を知らずにいるのです。神様とは何かを知りません。曖味なので混乱するのです。混乱した宗教を収拾することはできません。統一教会はあまりにも理論的です。理論を知っても、実践をしなければ駄目です。誰よりもそれをよく知っているお父様は、それがどれほど恐ろしいかが分かるので、走っていても、さらに速く走るために自らをむち打ったのです。そのようにしなければならないのが、天運の行く道です。
18 「神主義」とは何でしょうか。真の愛を中心としなければならないのですが、偽りの愛によって家庭が統一できませんでした。それが悪魔主義です。偽りの愛によって、統一されなかったのです。体と心が分かれ、夫婦が分かれ、息子、娘が怨讐になってしまったというのです。そうして、神様までも怨讐になってしまいました。そのように偽りの主人である悪魔主義が出発したので、「神主義」が出てこなければなりません。
偽りの愛によってこのようになったので、「神主義」は真の愛を中心として、真の個人、真の夫婦、真の家庭をつくらなければなりません。分離ではなく統一するのです。神様の真の愛で統一しなければなりません。これが「神主義」であり、「頭翼思想」です。
偽りの愛を中心として、すべてが怨讐になり、分離されてしまいました。統一がなく、家庭と家庭が分離されてしまったというのです。家庭を中心として、数十万の民族に分裂する様相を呈し、世界を戦場にしたのです。サタンが、神様のみ旨が成就されないように、混乱した世界をつくっておきました。偽りの愛によって分裂した世の中をつくったのが、悪魔主義です。これは分裂主義であり、地獄主義です。このように分裂した個人、家庭、氏族、民族、国家、世界を、真の愛と真の父母を中心として統一するのです。これは、悪魔と対峙する主義なので、「神主義」です。
19 「頭翼思想」とは何でしょうか。根がどこなのか分からずに混乱している枝葉のように、ばらばらに動いている四肢五体を、頭を中心として統一体にし、完全な人格をつくるための主義です。「神主義」は、真の愛を中心として統一する主義であり、麻痺したあらゆる細胞的な内容を「頭翼思想」を中心として統一する主義です。
サタン主義は分裂させ、細部をすべて麻痺させます。そのように分裂させたものを、神様の真の愛を中心として統一、連合し、完全なものにする主義が「神主羲」です。悪魔主義は、偽りの愛を中心として、自分だけのために生きる愛をもって、人間を戦場のような混乱の麻痺状態にしましたが、「神主義」は、真の愛を中心として、すべての麻痺を解いて完全に正常な人間にし、神様を父として侍ることのできる息子、娘にする主義です。
20 サタン主義によって分離され、「神主義」によって統一されるのです。体や精神だけを統一するのではなく心身を統一しなければなりません。精神自体が麻痺していて、体自体が麻痺しているため、体と心を完全に統一させ、正常な人間にして、神様を知り、悪魔を知る人になるようにしなければなりません。神様と悪魔を完全に知って、神様と悪魔を分立させることのできる主体的な人間を再び取り戻すためのものが「神主義」であり、「頭翼思想」です。ですから、「神主義」は、「統一思想」とも同じです。「統一思想」は、真の愛を中心として投入し、投入して忘れるものです。本然的な人間は、愛によって完成するようになっています。神様が無限に投入したその愛を通して、心身一体の統一圏を成し遂げるとき、ここから理想的な男性と女性が生まれるようになります。そうして、その男性と女性が結婚して家庭を築くようになるとき、その家庭から天下統一が始まるのです。真の愛の神様を中心として、体と心を統一し、家庭を統一して、神様の息子、娘になり、神様の愛の相対になるためのものが「神主義」であり、これを教えるのが「頭翼思想」です。
21 「統一思想」は、心情哲学です。心情哲学と言うときには、人と関係していることを意味します。思想や原理との関係より、人間と関係が結ばれていてこそ、人間の問題を解決できるのです。ですから、人格的な神様という規定は、本当に驚くべきことです。人格的な神様と言っても、相対がいなければ存続することはできません。人格的な神様が人間を造った目的は、愛の対象が必要だったからです。
Sunday Aug 27, 2023
真の父母経 第240話
Sunday Aug 27, 2023
Sunday Aug 27, 2023
第一章 「統一思想」と国際学術活動
第一節 「統一思想研究院」
「統一思想研究院」と「統一思想」
真の父母様は、「心情文化世界を創建するためには思想と価値観の統一が必要である」と語られ、一九七二年八月二十日、「統一思想研究院」を創設された。特に、二十世紀の冷戦時代に際立って対立してきた、唯物論中心の共産主義と唯心論に基づいた自由民主主義の二大思想を批判、克服できる代案思想として「統一思想(頭翼思想)」を提示され、これを深く研究、発展させて、平和世界の具現に寄与するため、「統一思想研究院」を立てられたのである。
1 今後、新しい統一史観、新しい統一哲学の確立と、新しい文化世界の創建が、アジアの韓半島を中心として成し遂げられなければなりません。これは、神様が創世前から理想とされた最終的な希望の基点であり、心情の基点です。また、堕落世界を解怨成就できる基点です。
2 今後の世界は、私たちに包囲されるようになっています。このようになってこそ、多くの犠牲を払わず世界を短期問のうちに神様の懐に導いていくことができるのです。今、そのような計画を立てています。ですから、皆さんか理解できないことを展開しているのです。
それで今、「統一思想研究院」をつくっています。現代文明は、学問的な面で哲学を中心として左右されるので、このような学問的根拠を中心として体制を強化し、世界の新しい文化・思想界に影響を及ぼすだけでなく、主導権を握ることのできる基盤を築かなければなりません。
3 「国際勝共連合」のメンバーたちは、立派な講師になるために錬磨しなければなりません。そして、勝共連合の組織は、班組織を強化しなければなりません。このことに、勝共連合と統一教会全体が総力を挙げて取り組まなければならないのです。また、「世界平和教授アカデミー」と「全国大学原理研究会」、「(国際)基督学生連合会」も総力を挙げて取り組まなければなりません。そうして、まず十万人の班長を擁するようにしなければなりません。これからは精神武装をしなければならないのです。そして、「統一思想研究院」は、各組織の責任者たちが講義をするときに、横道にそれているかいないかを正しく指導、監督しなければなりません。彼らが講義したものを録音して、いつでも点検し、それが間違っているときには、すぐに正さなければなりません。私たちの団体が大きくなってきた以上、公認された内容を発表しなければならないのであって、私的な内容を発表して問題になってはいけないというのです。「統一思想研究院」は、思想的な体制整備の総責任を負わなければなりません。
4 日本とアメリカと韓国の「統一思想研究院」が会合を開いて歴史観を確立し、どのように宗教と思想を連結させるかを明確にしなければなりません。それを明確にしなければ、問題になります。派閥が生じるというのです。宗教と思想の問題とは、思想が先か、神様が先かということです。それをどこから定着させるかが問題です。互いに主張が異なるようになれば、分裂しやすいのです。ですから、アメリカのブリッジポート大学の研究員と、日本と韓国の専門家たちが議論し、評価を下さなければなりません。神様が先か、思想が先か、原理が先かというのです。思想というものは対象であって、主体になることはできません。また、思想の起源が問題になります。神様がいなければ、思想は空中に浮いてしまうというのです。根源を一つに規定できる論理的な核を中心として、思想を展開しなければなりません。思想の起源に対して答弁できなくなれば、将来において二つに分裂するので、問題が大きくなるというのです。本筋をつかんで決着をつけなければなりません。
5 この世界に誰が責任をもつのでしょうか。特定の個人の思想では、いくらやっても責任をもてません。歴史始まって以来、既に探究された材料をもう一つ余計に残す廃棄物になるだけです。そのように見るとき、この世界に誰が責任をもって導いていくのでしょうか。物本主義と唯物思想は、すべて失敗しました。また、人本主義思想は、享楽主義や退廃思想と直結します。ここで必要なものとは何でしょうか。
もし神様がいるとすれば、その神様は、この世界をどのように考えるかという問題を再検討しなければならないでしょう。これを理論的に追求しなければなりません。お父様は長年、歴史的な思想体系を検討しながら、これから民族が進むべき方向を考えてきました。そして「神様が見るとき人間世界に絶対必要な価値のある内容があるはずだ。歴史が追求し、人間が到達すべき最後の目的点があるはずだ」と考えたのです。
6 世界を動かそうとすれば、思想的な面で王座に上らなければなりません。これが最初の課題です。その次には、科学技術において、世界の王座に上らなければなりません。次に、経済的な組織編成において、世界の王座に上らなければなりません。その次は、言論界で世界の王座に上らなければなりません。このようにすれば、世界をすべて動かすことができます。
第一に思想、第二は科学技術、次に経済、その次に言論です。この四大分野で覇権を握る基盤を築けば、世界を動かすことができる精神的基調の前に、相対圏が形成されると考えるのです。そのようにしておけば、政治的基盤は自然にすべて解決します。今までお父様は、生涯を捧げてこのようなことをしてきました。原理的主体の前に対象圏の世界基盤を築くため、今まで一人で歩んできたのです。
7 今後、国家は必ず思想戦を迎えるようになるでしょう。思想戦に直面するという事実を、大韓民国の為政者たちは知らずにいます。私は特別な天の恵沢を受けた人です。未来について予感することができ、測定できる知能的な能力をもっています。そのような私が見通したことは、今後、世界史の路程の上に起きる思想戦で生き残る人にならなければ、世界を指導できないということです。
ですから、人が反対し、迫害しても、「私が行く目的は違う」と考えたのです。ほかの人々が、少年時代から青年時代の、花のような青春を誇ることができる時代をすべて無為に過ごして遊ぶ所を訪ねていくとき、私はその反対の道を行きました。「あなたたちはそのように行くが、私は思想戦を突破するこの道を行かなければならない」と思って、歩んできたのです。
8 「統一思想」とは何でしょうか。この宇宙の根本問題に対して、唯物史観と唯心史観という二つの史観が展開されたので、根本的で哲学的な問題を扱って解決するための方案を講究し、体系化したものが「統一思想」です。すべてのものを統合して新しい世界観と新しい人生観を提示する目的で新たに確立し、新たに体系化したものが「統一思想」です。
9 この世の中には多くの思想がありますが、「統一思想」は主体的な思想です。「統一思想」は神様の思想に通じるので、主体的な思想なのです。民主世界と共産世界を一つにする思想です。その次に、宗教者と非宗教者を和合させます。ですから、その目的は、統一世界、一つの世界をつくることです。
10 「統一思想」は、主体と対象の観念を基盤としています。統一は、二つが一つになって初めて成し遂げられます。男性と女性が一つにならなければならず、父母と子女が一つにならなければならず、家庭と社会が一つにならなければならず、社会と国家が一つにならなければならず、国家と世界が一つにならなければなりません。この統一観に基づいて、思想や理想という言葉が出てくるのであって、一つになり得る目的がなく、道がないとすれば、すべて砕けていくのです。そして、主体と対象の観念を入れれば、目的観は自然に出てくるので、共産主義の弁証法は砕けていくのです。
弁証法は、「発展するためには主体と対象が闘争しなければならない」と言います。矛盾したものが、互いに闘争しながら統一されるというこの論理は、完全に砕けていくというのです。それは目的を認めていません。主体と対象がなければ、存在を形成することは不可能です。これが一つになってこそ、完全なものになるのです。
11 本来、神様は、天地を創造するとき、神様のために創造したのではありません。神様は、自分のためである前に、まず相対のために天地を造りました。相対に完全に与えたあとには、その相対のすべてのものが自分に戻ってくるのですが、戻ってくるときは、与えたものにプラスされて、アダムとエバにまで戻ってくるのです。ですから、神様は億万長者になります。それゆえ、「良(善)し」と言われたのです。
完全に与えれば、その圏を占有するのです。与える方法には千万の種類があります。言葉でも与えることができ、行動を通しても与えることができます。その方法は無数です。そのような立場で、相対のために生きる世界観をもって出てきたのが「統一思想」です。聖書のすべての道理は、ここからすべて解けるようになるのです。
いかなる経書も、この原則に置き換えれば、その核を正確に知ることができます。そのような点から見るとき、「統一思想」の内容をもって進めば、驚くべき内的統一が成し遂げられます。外的統一ではなく、根本的統一が成し遂げられるというのです。神様の心情を掲げて現れてきたのが「統一思想」です。
12 私たちは今、国のために血と汗を流しながら活動していますが、国だけのためではありません。未来の世界のためなのです。超国家的であり、超民族的であり、超人種的な立場で、国境を越えて互いが愛し合い、生命までも交換できる大家庭をつくろうというのです。言い換えれば、神様を中心として血が通じ、生命が通じ、愛によって結束できる一つの大家庭をつくろうというのです。これが「統一思想」です。統一教会の思想であり、世界的な思想です。
13 私たちが福地天国を見つめて歩む統一の行路で、怨讐視すべきものとは何でしょうか。国境が問題です。民族感情を超越しなさいというのが「統一思想」の主張です。ですから、私たちは民族を超越しなければなりません。アメリカやアフリカの人々が問題ではなく、彼らを同族以上に愛する実践者になれるかが問題です。そのようにしなければ、世界を救える主導的な責任者になれないというのが「統一思想」です。
したがって、愛の道には犠牲と克服が伴うものです。その愛の本質と核心は、犠牲になり、自分を克服するところにあります。ですから、宗教では「犠牲になれ、奉仕せよ」と言うのです。それが愛の行く道だからです。犠牲になって泣くのではなく喜ぶのです。
Thursday Aug 24, 2023
真の父母経 第239話
Thursday Aug 24, 2023
Thursday Aug 24, 2023
第九篇 心情文化世界のための言論、教育、芸術活動
神様が理想とされた世界は、心情文化が一つに調和した神中心の共同体である。創造理想は、個性完成、家庭完成、万物主管の三大祝福を成し遂げることであり、その世界はすなわち、神様の心情が人類文化の中に具現された心情文化世界である。真の父母様は、サタン文化圏を一掃し、天の文化圏、真の父母文化圏を再創造するために尽力され、その世界を成し遂げるために様々な活動を展開された。
真の父母様が目指された心情文化世界は、全人類が国境、宗教、人種など、すべての障壁を超越し、真の愛を根幹にして生きていく共生・共栄・共義主義社会である。そのような社会を建設するためには、心情文化世界の基になる思想の確立が優先されなければならないと考えられた真の父母様は、「統一原理」に基づいた「統一思想」を体系化し、その「統一思想」の絶対価値を人類文化に適用するため、様々な学術団体を創設、運営してこられた。
特に、碩学たちを中心に「世界平和教授アカデミー」を創設し、宗教と科学の統一を模索するため、「科学の統一に関する国際会議(ICUS)」を継続して開催された。この会議は、「絶対価値観による心情文化世界の創建」を主要な議題として扱った。
また、真の父母様は、平和世界を成し遂げるに当たって、尺度と通路の役割を担う言論媒体を創設され、「世界言論人会議」を通して言論人教育にも関心を傾けられた。特に、韓国とアメリカ、日本などの主要摂理国家に総合日刊紙を創刊し、世界的な言論基盤を築かれた。これとともに、世界の人々に対する教育にも心血を注がれ、韓国とアメリカに大学を設立し、愛天、愛人、愛国の精神を基に、若者たちを未来世界の指導者として育ててこられた。そして、韓国には小・中・高等学校も設立するなど、教育に多くの投資をされたのである。
さらに、真の父母様は、心情文化を実体的に花咲かせることのできる、各種の文化芸術団体とスポーツ団体を創設された。「リトル・エンジェルス芸術団」と「ユニバーサル・バレエ団」は、世界中で公演を展開し、国威の宣揚はもちろん、南北文化交流などにも大きく寄与した。また、サッカーチームも創設し、サッカーを通した世界平和の実現に尽力してこられた。このような真の父母様の高貴な足跡は、ひとえに、地球村に自由と平和と統一と幸福の理想世界、心情文化世界を実現するためのものである。
Saturday Aug 19, 2023
真の父母経 第232話
Saturday Aug 19, 2023
Saturday Aug 19, 2023
4 カンボジアにおいては、二世に多くの期待をしています。皆さんは、大学で一生懸命に勉強をすることももちろん重要ですが、純潔がどれほど重要なことかを知らなければなりません。そして、皆さんの同僚たちにも純潔キヤンペーンを展開し、祝福結婚にたどり着けるようにしなければならないのです。また、皆さんは学校で、ために生きる生活を実践し、模範的な生活を送らなければなりません。お父様は食口たちに毎日み言を語られますが、いつもみ言を訓読されます。それは、み言が重要だからです。世界人類が、真の父母様を知らずに霊界に行くとすれば、どれほど悲惨でしょうか。カンボジアは宣教の歴史が短いのですが、皆さん一人が十人、百人を生かすために先頭に立ち、短期間のうちに根を下ろして、枝を張ることができるなら、この国は遠からず復帰されるでしょう。カンボジアとタイは、似たような文字を使っています。ここにはタイから来た食口たちもいますが、皆さんは神様のもとの同じ兄弟姉妹です。これから二つの国が互いに手を取り合って協力すれば、神様が喜ばれる実績を必ず収めるようになるでしょう。
5 モンゴルは、女性たちの活動が目立っています。様々な方面で、男性を凌駕する素晴らしい女性たちがたくさんいます。ですから、女性の皆さんが先頭に立って、真の父母様を知らない人がこの国にいないようにしなければなりません。女性の皆さんが勝負しなければならない時期になりました。特に、モンゴルの女性たちがさらに発奮すれば、この国が短期間のうちに神様のみ前に復帰されるでしょう。そして、み言に「夫は天であり、妻は地である」とありますが、男性たちも発奮しなければなりません。この国を復帰するために男性と女性が互いに協助すれば、その期間をさらに短縮させることができます。皆さん全員が発奮してくれるようにお願いします。
6 世の中でも、ある目镖を定め、それを成し遂げるためには、他の人より十倍、百倍、さらに努力する必要があることを、皆さんは知っているでしょう。皆さんは、周囲にいるすべての人々にこのみ言を知らせてあげることを目標として、それを成功させるために努力しなければなりません。特に、皆さんの血族がみな祝福を受けられるよう、最善を尽くさなければなりません。皆さんの活動によって、この国がどれほど早く発展するかを考えてみてください。み言を通して、キルギスが立ち上がることができるとすれば、それ以上の祝福はないでしょう。今までキルギスは、ソ連帝国に押さえつけられ、名もなく生きてきましたが、これからはそのように生きることはできないというのであれば、真の父母様を国民全員に知らせなければなりません。
二〇〇六年六月十八日の大会は、十分だとは言えませんが、種を蒔いたのです。皆さんは最善を尽くし、短期間のうちに豊かな実を大きく収めなければなりません。そのようになるとすれば、それよりもやり甲斐のあることはないでしょう。時間がありません。ですから、短期間のうちに真の父母様のみ前に素晴らしい実績を捧げなければなりません。
7 カザフスタンの皆さん一人一人が、みな革命家であり、創造主のような立場に立てる、途方もない祝福の立場に置かれていることを忘れてはいけません。真の父母様のみ言の中に、「堕落した世の中は野生のオリーブ畑」という言葉が出てきます。祝福を受けた皆さんは、真のオリーブを接ぎ木したのです。ですから、世の中のたくさんの野生のオリーブをそのままにしてはいけません。その野生のオリーブを切って、真のオリーブを接ぎ木しなければなりません。皆さんが正々堂々と祝福家庭としての責任と使命を果たすためには、精誠を尽くし、多くの人が祝福の隊列に参加できるように、努力しなければなりません。神様は、天一国を迎えるまでどれほど苦労されたか分かりません。お父様は、いかなる過ちもないのに、六度の獄苦を味わわれました。そのようにされても、最後まで摂理を導いてこられたのは、皆さんのためです。そのような点でも、祝福家庭は、神様と真の父母様のみ前に多くの負債を負っています。人間の本心は、百を受けたならば、返すときには一〇パーセント差し引いて、九〇パーセントだけ返したいと思うのではありません。一〇〇パーセント以上、一二〇パーセント以上返したいというのが本心です。今までは、真の父母様がすべての蕩減を払い、勝利的な基盤を築いてくださいましたが、今からは祝福家庭が立ち上がるべき時です。皆さんは、このみ旨を知らない人がいないようにしなければなりません。世の中の人々に、真の父母様を知らせなければなりません。真の父母様がこの時代に顕現され、私たちがこのように共に生きているこの時代が、どれほど重要な時であるかを知らせてあげなければならないのです。
中東・ヨーロッパ・アフリカ巡回
8 中東地域は、情勢が非常に複雑な地域です。ですから、世界巡回をするとき、周囲の人が「危険です」と言いながらやめさせようとする場合が多いのです。しかし、真の父母様は全世界を生かしてあげなければならない立場なので、危険であっても、訪ねていかざるを得ません。いまだこの地域が、互いに反目して争っているのは、神様のみ旨を受け入れられなかったからです。今や、互いの利害関係を飛び越え、神様を中心に手を取り合わなければなりません。神様の目には、黄色人、白人、黒人というものがあり得ず、宗教の壁、民族の壁、文化の壁があり得ません。二〇〇六年六月三十日のヨルダン大会で、このような内容を強調しました。この中東が生きる道は、過去よりも、現実を正しく見て進むことです。今、神様のみ意がどこにあるのかを正しく知り、真の父母に侍る生活をするとき、中東に永遠の平和が訪れるでしょう。神様のみ前に、私たちは同じ兄弟です。そして、神様は私たちの永遠の真の父母であることを、皆さんは忘れてはいけません。神様は、ヨルダンを立てられました。ヨルダンのすべての兄弟姉妹たちが、ヨルダンを立てられた神様のみ旨を知り、そのみ旨を実現するために努力しなければなりません。
9 皆さんは、真の父母様を誇り、知らせなければなりません。そして、真の父母様に似た者となり、真の父母様のみ旨を実践するために努力する皆さんにならなければなりません。皆さんがそのような人生を送れるようにしてくれる教科書であり、指針書が、真の父母様のみ言です。祝福家庭の皆さんにとって今、重要な使命は、氏族メシヤの使命を完遂することです。皆さんもいつかは霊界に行きます。皆さんが地上でそのような責任を果たせなければ、のちのち、皆さんと同じ時代を生きていた皆さんの氏族たちが讒訴するでしょう。皆さんがその讒訴を受けないようにするためには、一人残らず、彼らにすべて、真の父母様を知らせてあげなければなりません。特に、マルタの食口たちは、霊界から協助できる基盤を築かなければなりません。善霊たちがこの国に再臨して役事できるよう、相対基準を備えなければならないのです。これから皆さんは、生活の中で変化した姿を見せてあげなければなりません。皆さんがこの上ない精誠を捧げるべき時だという意味です。私たちは幸福な人間です。私たちは、世の中の人がもち得ない真の父母に侍って生きているからです。神様が私たちと共にいらっしゃることを忘れてはいけません。
10 二〇〇六年七月二日、ポーランドの天宙平和連合祖国郷土還元大会を成功裏に終えました。この場に集まった人だけでも、ポーランドを神様のみ前に立てるに当たって十分な人的資源になると思います。ですから、皆さんが彼らを中心にさらに拍車を掛け、ポーランドを復帰するために努力しなければなりません。その期間を短縮することは、皆さんの手にかかっています。ポーランドが祝福を受ける国になるためには、神様のみ旨を受け入れなければなりません。今回、集まった人々がみな感動を受けたので、今後も彼らにより多くの幸福を分けてあげ、より大きく育ててあげるようにお願いします。
11 ルーマニアを見れば、ローマに劣らない歴史をもっています。今まで皆さんは野生のオリーブとして生きてきましたが、これから、どのように真のオリーブとして完成したかによって、神様が皆さんの国に対してさらに多くの関心を注がれるようになるのです。善意の競争は、激しいほど良いのです。ここには何ヵ国かの人が集まりました。どの国が先に神様のみ意に添うかが重要です。
二〇〇六年七月三日、ルーマニアの天宙平和連合祖国郷土還元大会を、平和大使たちと皆さんの苦労によって、盛況裏に執り行いました。今からが始まりです。皆さんが生きて動けば栄えますが、じっとしていれば後退するでしょう。今、この国はヨーロッパ全体から見るときには、多くの面で発展が遅れていますが、み旨を中心として先頭に立てば、神様が見る基準では、先進国以上の位置に上がっていくでしょう。
12 真の父母様のみ言は、スロバキアを健康な国にする薬です。このみ言以上の薬はありません。この国にも家庭問題、青少年問題をはじめ、多くの社会問題が起きているという事実を知っています。
二〇〇六年七月四日の大会を成功裏に終えましたが、今回の大会で終わるのではありません。今からが始まりです。皆さんがみ言で武装し、み言を実践する生活をするとき、スロバキアはさらに強く、豊かになるでしょう。
13 天宙平和連合祖国郷土還元大会をしながら、国家単位の祝福行事をしたことは、全人類にとってどれほど大きな喜びになるか分かりません。特に、東ヨーロッパ地域にはロシア正教のゆえに祝福の恩賜を受け入れられない国もあります。それは、神様の立場から見ても、人類の本心から見ても、神様のみ旨に逆行することです。しかし、彼らを祝福することによって、生かしてあげなければなりません。
皆さんが、天一国時代に、真の父母様に侍り、このような行事に参加できるというだけでも、奇跡のようなことです。また、スロバキアが歴史的な行事に同参(一緒に参加すること)したことも、奇跡に違いありません。今回の行事に同参できなかった国のことを考えれば、皆さんは幸福な人々です。
その恩恵に対し、どのようにして神様にお返しできるかを研究しなければなりません。皆さんが一人で享受する幸福は、本当の幸福ではありません。幸福は分かち合うほど、より大きく返ってくるのです。皆さんは、受けるよりも与える立場がどれほど幸せかを感じながら、実践しなければなりません。
14 神様は、すべての人がこの世の中で真の愛を実践しながら生きるように創造されました。ところが皆さんは、そのような生活をしていますか。皆さんは、家庭と氏族、国のために、そのように生きていますか。今から一生懸命にみ言を勉強して、そのように真の愛を実践しながら生きようと決心しなければなりません。
多くの国から、今回のボスニア大会に参加しました。この国に種を蒔きました。しかし、ボスニアの皆さんには、この種を健やかによく育てなければならない責任があります。ですから、皆さんは隣国と密接な関係をもち続け、より大きく発展できるように努力しなければなりません。
15 あらゆる果実は、中身がしっかり詰まっていてこそ、「よく熟した」と表現されます。アルバニアが強く豊かな国になるためには、経済力も重要ですが、精神的に強い国にならなければなりません。アルバニアがみ言で武装すれば、数年以内に豊かな強い国にすることができます。真の父母様が、一九五〇年代、韓国で最初に出発するときは、食口たちが百人にもなりませんでした。アルバニアは三百人にもなるので、十年以内にこの国を何倍も強く豊かな国にすることができるというのです。アルバニアの将来は、皆さんの手にかかっています。
Saturday Aug 19, 2023
真の父母経 第231話
Saturday Aug 19, 2023
Saturday Aug 19, 2023
真の家庭三代圏四位基台四十ヵ国世界巡回
「天宙平和連合」の創設記念世界巡回講演は、真の父母様を代表する真のお母様と、真の父母様の家庭の子女様、そしてお孫様の四家庭など、三代圏を中心に、二〇〇六年八月三十一日から十月十四日まで、四十ヵ国において十二ヵ都市ずつ、四百八十ヵ都市で行われた。真のお父様は九月五日、ソウルの青坡洞一街の旧本部教会で、真の家庭三代圏世界巡回路程勝利祈願特別集会を行われた。そして、十月十八日、天正宮博物館において、巡回大会勝利帰国歓迎集会も主宰された。
11 私は二〇〇四年、アメリカと韓国の国会で平和の王として推戴され、戴冠式を行ったあと、二〇〇五年九月十二日には、アメリカのニューヨークで「天宙平和連合」を創設しました。その勝利的基盤の上に、二〇〇六年六月十三日には、実体的天一国創建のための天宙平和の王真の父母様天正宮博物館入宮式と戴冠式を挙行しました。
「天宙平和連合」の創設直後から始まった私の世界百二十ヵ国み言巡回の勝利を受け継いだ韓鶴子総裁は、真の父母様を代表した立場で、去る六ヵ月間、全世界を駆け回りながら、百八十ヵ国のみ言宣布による巡回を勝利することによって、歴史的な母子協助の摂理を完成しました。真の父母の立場で真の子女たちを直接帯同し、彼らをみ言宣布と祝福行事の主管に同参させることによって、人類の最初の家庭で母格のエバが失ってしまった血統権とカイン・アべルの統一権を復帰、還元させたのです。
二〇〇六年八月二十日は、私が一生を通じて経てきた六度の無辜の監獄生活のうち、その最後であるアメリカのダンべリーの監獄で世界的次元の獄苦を堂々と勝利し、解放・釈放権を勝ち取った出監記念日の二十一周年でした。この意義深い日を慶祝し、また歴史的な世界巡回を勝利して到着する韓総裁を歓迎する意味で、去る八月二十日、私は世界的次元の平和大会を開催しました。世界百二十ヵ国、百二十万人の平和大使の指導者たちを代表する核心指導者三万人以上が韓国に集まり、平和世界実現のための決意を固める意味深長な大会でした。
このような摂理的な勝利圏の基台の上に、私は今や「天宙平和の王」の資格で、真の父母の家庭三代圏と共に世界の津々浦々を駆け回りながら、この後天開闢時代に天が人類に下した、天の秘密のメッセージを伝えています。
12 私はいつの時よりも深刻な心情で、二〇〇六年九月十二日の「天宙平和連合」創設一周年を迎えています。創設直後から始まった私の世界巡回は、昼夜を分かたず、安らぐ日もない強行軍でした。「天宙平和連合」の創設を期して天が下さった特別メッセージを、一人でも多くの人に相続させてあげたいという一念で、自ら願って犠牲の道に進み出たのです。
今回の世界巡回路程も同じであって、八十八歳になろうとする老齢で、いつ、どこで倒れるか分からない巡回の道でしたが、私は命を懸けてこの道を出発しました。もしかすると、今回が私としては最後の世界巡回路程になるかもしれません。天から印を押されて顕現した真の父母として、人類に残してあげる最後の遺言になるかもしれない天の秘密を明かすのです。どうか心の門を大きく開き、この貴い天のみ言を心に刻んで皆さんの生涯の基準とし、氏族と子孫に相続させてあげる知恵深い指導者の皆さんになってくださるようにお願いします。
13 世界百二十ヵ国で、堂々と祖国光復を宣布しました。また、百八十ヵ国に愛する妻と子女を送りました。戦場に送り出したのと同じです。これは、常識的に考えられることではありません。祖父と祖母の立場で子女たちを訓練し、二代の峠を越え、三代の峠を越えていきました。
今回、四人の孫と孫娘を祝福した基盤の上で、四十ヵ国に子女たちと孫と孫娘を送りました。旧約時代、新約時代、成約時代、三時代を代表する立場で、最初の祖父圏で失敗したことを開門するために、三代が旗を掲げて進み出たのです。
14 神様と真の父、真の母、カイン・アベルを中心として、最後まで世界を巡回しました。個人の体と心の争いから、男性と女性の争い、夫婦同士の争い、父母と子女の争い、氏族の争いなど、歴史のすべての事実を蕩減しようとするので、父母様が百八十ヵ国を巡回したのです。イスラエルのような国が、一度に百八十ヵ国になることはできません。初めて父母様の孫たちまで、三代が四十ヵ国を中心として巡回したのです。
まず、イスラエルが四十ヵ国と一つになっていれば、イエス様が死ぬことはありません。十二ヵ国だけでも一つになっていれば死ななかったというのです。それができなかったので、イエス様も引っ掛かり、イスラエル民族まで引っ掛かっているのです。第一イスラエルが誤ったのですが、そのすべてのことを赦してあげるのです。それで、三代が動員されて一つになり、代表的な四十ヵ国を巡回したのです。二代以上動員すれば、反対できないようになっています。このように三代が巡回するようになると、大統領以下、労働者も農民もすべて歓迎したのです。
15 韓国を中心として、地球星の軸を連結させてみるとき、裏側にあるのがウルグアイです。それで、父母様は数十年前にウルグアイにホテルを造り、必要なものをすべて準備してきました。お母様が行って巡回講演をするとき、ウルグアイ政府が国会議事堂を差し出し、大統領夫人を中心として、お母様と一つになって動きました。その背後で神様が役事(働き)したのです。大成功でした。ですから、父母様が「天宙平和女性堂」の名で、ウルグアイに一千万ドルを寄付しました。それは偶然の出来事ではありません。
16 今や天に侍って生きていける時が来たので、私たちは二〇一三年一月十三日までに、すべてを収拾して天のみ前に捧げなければなりません。ですから、三代が出動し、早く世界を回らなければならないのです。多くのチームが同じタイトルを掲げて一気に巡回するので、長くかかりません。三チームなら百二十日、四チームなら九十日かかります。
そして、祝福家庭も、父母様がしたのと同じように、三代を中心として世界を回らなければなりません。三代が一人のように、天の国に入っていかなければならないのです。
第六節 祖国郷土還元大会世界巡回での真のお母様のみ言
真のお母様は、二〇〇六年四月二十八日、アメリカのプリッジポート大会を皮切りに、八月十九日まで世界百八十ヵ国を巡回され、「天宙平和連合」祖国郷土還元大会を主宰され、多くのみ言を通して食口たちを督励された。真のお母様は、二〇〇五年の百二十ヵ国巡回講演の勝利を受け継いで、真の子女様を直接帯同し、み言宣布と祝福行事を主管することにより、人類の最初の家庭で、母の立場にいたエバが失ってしまった血統権とカイン・アベルの統一権を復帰・還元することに寄与された。新しいみ言の宣布とともに、血統を転換する恩恵が世界に広がったのである。
アメリカ・アジア巡回
1 皆さんは、祝福の時代を生きています。二千年前のイエス様の時代とは違い、今は未来に対するはっきりとした確信をもつことができます。ですから今日、私たちは、いかにして行くべきかを知っています。真の父母様のみ言は、皆さんの指針書であり、教科書です。ところで、皆さんは、このみ言の本体であられるお父様が、なぜ毎日訓読をしていらっしゃるのか、知らなければなりません。真の父母様が今日、皆さんに提示するビジョンは、夢ではなく現実です。必ずやそれを成就すべき責任が、私たちにあります。皆さんは常にみ言に接しているので、知らなくてできなかったという話は、口にすることができません。
将来、子孫たちから、「私たちの先祖は立派だった」と言われる立場に立てるようにお願いします。特にアメリカのマイアミ地域は、北米と南米を連結する非常に重要な地域です。二つの地域が一つになり、真の父母様のみ旨を実体的に成し遂げるに当たって、皆さんが中心になるようにお願いします。
2 お父様は、一九九六年六月十六日、島嶼国家の連合活動を通して世界平和を実現するために、「世界平和島嶼国家連合」をつくられました。島国を連合して、何をしようというのでしょうか。今まで、太平洋に散らばっている島嶼国家は、大陸国家に隸属してきました。これらの島嶼国家が力を合わせて、海洋時代に自らの声を上げ、世界平和実現のために先頭に立とうというのです。今や、島国が本当に重要な時期に差し掛かっています。大陸とは違い、海では移動が自由で、どこにでも行くことができます。
魚は自由に動き回ります。海は、それと同じように、すベての人がいかなる障害もなく、自由に行き来できる象徴的な地域だと考えることができます。真のお父様は、特に海を愛されて、この時間も、韓国の麗水で釣りをされながら、今回の大会の場面を映像で御覧になったでしょう。二〇〇六年五月二十八日、フィリピンのマニラで、天宙平和連合祖国郷土還元大会を執り行いました。
今回の百八十ヵ国巡回、天宙平和連合祖国郷土還元大会は、人間が真の父母様と真の子女を通して、真の血統を伝授される、特別恩賜の期間です。神様は、すべての人間が国境と人種、宗教を超越し、平和に生きていける世界を念願されています。フィリピンの食口の皆さんは、このような神様のみ旨を成し遂げてさしあげるために新たに決心し、どの国よりも先頭に立って、実践しなければなりません。
3 お父様が計画されることは、必ず成就するでしょう。インドは地理的に見るとき、アジアの平和を実現するに当たって、重要な位置にあります。世界の様々な国を巡回しながら感じたことは、中国の影響力が及ばない国がないということです。中国とともに、今後、世界の強国として浮上できる国がインドです。今、強大国が神様のみ旨とは関係なく、自国のことだけを考えて勢力を伸ばしているというところに問題があります。このような点を考えるとき、世界平和を実現するに当たって、インドの役割が大きいと考えるのです。この国がみ旨の前に立たなければなりません。今や、皆さんが実績を現さなければならない時になりました。ですから、み言を聞いて、流れていくような信仰生活を送ってはいけません。皆さんが熱心に活動をすれば、世界各国が皆さんを助けてくれるでしょう。特に、今晩の集会に来た人々を、皆さんが導かなければなりません。彼らを温かい心と愛で包み、抱くようにお願いします。そうして、彼らが皆さんに会いたくてしきりに訪ねてくることができるように、心情の固い絆を結んでおくようにお願います。
Thursday Aug 17, 2023
真の父母経 第230話
Thursday Aug 17, 2023
Thursday Aug 17, 2023
30 「平和警察」と「平和軍」は、人間の体で生命の力を保護してくれる赤血球と白血球のようなものです。赤血球と白血球が互いに助け合って人体の生命を保護するのですが、天国に入城して開門できる境界線を越えるときまで、変わらずに絶対的な自らの姿をもたなければなりません。そうして、そのような姿をもって、絶対的な主人である神様が主管される、絶対、不変、唯一、永遠の天国に入っていかなければならないのです。
31 皆さんの体と心が闘ってはいけません。これが問題です。どのようなことがあっても、体と心が一つにならなければなりません。体が愛の種を先に植え、心を蹂躙して、性解放やフリーセックス、ホモというものが出てきたのです。酒とたばこと麻薬を中心として酔わせ、混迷させて、男性も女性も互いを占領するための混乱した戦場になっているのが、この世の中です。これを完全に清算してしまわなければなりません。そのようなことを担当する「平和軍」にならなければなりません。国連軍が韓国を中心として動員され、韓半島を解放しようとして失敗しましたが、再び私たちが「平和軍」を編成しなければなりません。
32 皆さんの各国に「平和警察」と「平和軍」が必要であるのと同じように、この宇宙にも、霊界と肉界の一つの独立した世界にも必要です。
平和を中心とする警察、もしくは軍隊は、天の天使世界にも必要なのです。二重だというのです。
地上で完璧であってこそ、天上でも完璧になります。全体が解怨された立場で、解放と歓喜を共に享受するために警察が必要であり、軍隊が必要なのです。
エデンの園で神様が保護装置をつくることができませんでした。保安装置をつくれなかったというのです。
33 「天宙平和連合」はアベル的国連です。天の国の国連と同じです。それに実効性をもたせるために、基盤をつくるのです。ですから、軍隊の力と警察の力が重要です。戦争が起きる所には、必ず軍隊が行って駐屯するのです。
私たちは行って、教育しながら消化しようというのです。それは問題ありません。
「平和軍」は、武器をもってどうにかするのではありません。ひとえに教育を通してするのです。「平和警察」も簡単な防御体制を備えて活動します。そのようにしておいてこそ力の背景ができるので、軽く見ることができなくなるのです。既に組織編成をしておきました。
第五節 「天宙平和連合」祖国郷土還元大会による百八十ヵ国巡回
祖国郷土還元大会、百八十ヵ国巡回
二〇〇六年三月二十五日、鮮文大学で開かれたソウル圏大会を皮切りに、四月三日までの十日間、主要な地域圏で百万人の市民たちが参加する中、「天宙平和連合」祖国郷土還元大会が挙行された。この場で真の父母様は、「神様の理想家庭と平和理想世界王国」というテーマのみ言を宣布され、続いて、祝福式を執り行われた。そして、四月二十八日から五月十日まで、「天宙平和連合」祖国郷土還元大会をアメリカとカナダの十三の主要都市で主催されたのに続き、八月十九日まで、真の子女様が同参(一緒に参加すること)する中、世界百八十ヵ国で世界巡回大会を開催された。
1 今までお母様は、私より多くの世界巡回をしました。公式的なみ言を中心として、お父様の実体を身代わりしたみ言をもち、女性を代表して、堕落したエバができなかったことを成して、その上で責任完成を完結しなければなりません。お父様が夫の立場で真理を探究し、サタンに勝っておいたのですが、その勝った基盤は世界的基盤です。
(ですからお母様は)百二十ヵ国を巡回し、百八十ヵ都市を抱いて、お産の苦労をしなければなりません。それで、血と汗を流しながらお産の苦労をしてきたのです。その次に、お父様の実体的勝利を受け継いで、エバとして果たすべきことがあります。エデンの園でエバが、夫に侍って愛することができませんでした。ですから、世界の誰もが知るお母様の名で世界を一周し、家庭に戻ってきて、定着しなければなりません。そのような時代に入るのです。
今日、歴史上に初めて夫婦と神様を中心として家庭が定着したのは、今回のこの期間しかありません。そして、お母様を中心として、女性たちがお母様の分身となり、世界の全人類を生んであげなければなりません。一人ではできないのです。
2 二〇〇六年三月二十五日から天宙平和連合祖国郷土還元大会を開催しました。それでは、どのようになるのでしょうか。国を祝福したので、今やすべての人が入籍をしなければなりません。全世界に、アダムの代わりに真の父母が一代として、そこから世界的な先祖の幹が出てくるのです。そこから枝が出て、一本の木のようになるというのです。
3 世界のすべての統一教会の人々が、祝福を受けて故郷を訪ねてきています。世界が、祖国郷土還元の世界だからです。ですから、どの国の食口であっても、その国が本郷ではなく、祖国ではありません。韓国が祖国であり、韓国が本郷の地です。
それゆえ、大移動が起きなければなりません。そのようにして、本郷の地に入籍しなければならないのです。入籍することによって、天の国の先祖になります。入籍ができなければ、恨になるのです。あとで入籍するようになれば、問題が起きます。きょう、ここに一緒にいても、何百代、何千代の差が広がるのです。
4 天宙平和連合祖国郷土還元大会は、何を意味するのでしょうか。「天宙平和連合」がアベル国連なのですが、皆さんはアベル国連の位置に上がっていますか。
その場に上がれば、自分が空っぽにならなければならないのです。ひたすら「私」の体全体が、復帰された絶対信仰の実体、絶対愛の実体、絶対服従の実体にならなければなりません。神様が創造するときの創造の対象物と実体が一つになった実体圏を備えてこそ、神様の愛が永住するのです。皆さんがそのような場に立っているかというのです。
5 二〇〇六年五月二十九日にお母様が講演する所が、インドネシアの首都ジャカルタです。霊界を総動員して、海洋圏と半島を中心に、海と陸地の文明を懐胎しなければなりません。そうして、祝福完成が成し遂げられるようになります。カイン圏である蒙古斑同族圏を、血族として連結しなければなりません。四方に散らばって暮らしている蒙古斑同族圏を血族として祝福して、一つの血統に束ねなければなりません。
国の祝福をしてあげるのです。もはや国で反対したり、世界で反対したりすることはできません。世界人類が黙っていないのです。今までは、父母様がしてきましたが、今からは祝福を受けた家庭が立ち上がらなければなりません。サタン世界の力よりも、宗教圏と国家圏が一つになって大きなアベル圏になり、蒙古斑圏を消化しなければなりません。力でするのではありません。神様の真の愛で一つにしなければならないのです。そのようにすることによって、新しい地上天国と天上天国の統一が実現し始めるというのです。
6 二〇〇六年六月二日、お母様がインドの大統領にまで会いました。インドの大統領は、「レバレンド・ムーンの家庭理想は、大変偉大なものだ」と言ったそうです。普通の人は、家庭を収拾して、一つの血統圏を形成するという考えができません。歴史的な記録を破ったのです。最高の指導者たちは、そのようなことがすぐに分かります。何のためにするのかが分かるというのです。
今まで一生の間、迫害を受けてきた父母様が、国家を越え、宗教圏も超越して、公開して祝福結婚式をするようになりました。今、家庭と青少年の問題が世界的に大きな問題になっています。これを解決するのは、父母様だけの特権です。
7 二〇〇六年六月二十九日に、お母様がイスラエルのエルサレムで講演をしたことに対して、アメリカの食口たちの間で大きな問題が起きました。「そこは今、戦争の本拠地なのに、なぜ行くのですか」と言うのですが、自分たちで決めることではありません。自分が現地に行って盾になろうとは考えもせず、言葉だけで心配していてよいのでしょうか。
責任者が私に電話をかけてきて、「このようになっているのですが、どのようにすればよいでしょうか」と言うので、「何をどのようにすると言うのだ。死ぬことが問題か、生きることが問題か。生きることが問題になって死の場に行ったとすれば、死の道も行かなければならないだろう!直面している問題に、自分たちが責任をもたなければならない!」と言いました。歴史とともに、自分が中心の位置に立ったならば、いつでもその中心の位置を守らなければなりません。
8 アフリカであと数ヵ所だけ大会をすれば、お母様の世界巡回は終わります。今回、世界ですべての人々を復活させる生命の祝福行事を挙行しました。そのすべての事実は、永遠に消えません。毎日のように成長して、年ごとに大きくなり、世界を覆って余りあるようになるでしょう。これから、次第にそのようになります。
お母様の美しい姿と美しい声、美しい天の恩賜の内容が、再創造の力です。ですから、お母様も巡回講演をしながら、聴衆の中に素晴らしい人々が多く集まるのを見れば、「天の恩賜にたっぷりと浸り、後代に尊敬される先祖になり、国々になってください!」という思いをもって、喜んで前進しなければなりません。
9 愛はお金よりも貴く、知識よりも貴く、権勢よりも貴いものです。ですから、お父様は、お母様がいなければかわいそうだというのです。お母様は今、アフリカ大会を終え、ウルグアイに移動している途中です。ウルグアイまで行くには、十六時間かかります。お母様がいなければ、地がないのと同じです。いくら世の中に良いものがあるといっても、それが貴いものではないというのです。
男性も女性も、相対がいなければなりません。互いに与え合える相対がいてこそ、下りていっては上がることができ、上がっていっては下がることができます。天地の道理がそのようになっているのです。
10 天宙平和連合祖国郷土還元大会がすべて終わったので、これからは世界的に一元化しなければなりません。それだけが、国家と世界を連結できる最後の私たちの使命です。真の父母の血族として霊界と肉界に責任をもち、地上にいる祝福を受けた家庭と霊界の祝福を受けた家庭が、同じ恵沢圏内で神様に侍り得る時代に入っていくのです。
今までは真の父母に従って、神様に侍るための本然の家庭を求める時でした。家庭を探し出したあとは、天地が父母に侍る侍義時代、侍ることによって救われる時代だというのです。信じる時代ではなく、実践する時代です。今やすべて成就したので、侍らなければなりません。還元時代が終わりました。
Tuesday Aug 15, 2023
真の父母経 第229話
Tuesday Aug 15, 2023
Tuesday Aug 15, 2023
平和大使
二〇〇一年七月三日から十二日まで、韓国の主要十二ヵ都市で開かれた神様祖国定着大会以降、世界平和運動の旗手として平和大使が任命されるようになった。平和大使は、各国の社会指導層の人士はもちろん、多様な階層によって構成されている。平和大使は、世界の隅々に真の父母様の心情を連結する毛細血管のような使命を遂行するのである。
17 神様王権即位式を行ったのちに、神様が「文総裁は、愛する息子の中の息子であり、忠臣の中の忠臣であり、聖人の中の聖人である。王権を樹立したのであれば、王座に上がらなければならないが、その場はどこか」と言いました。そのような場がないことが、神様には悲痛なのです。神様の息子として、本来立つべき位置に立てていないことが、唖然とするというのです。神様のそのような立場を知っているお父様も、神様王権即位式一周年記念礼拝で、祈りながら神様に「申し訳なく、恥ずかしい限りです」と申し上げました。地球星を一つにし、霊界を一つにし、神様の王権を樹立してお迎えしなければならないのに、そのようにできていない環境で、霊界に送った責任者である息子と地上の父母様が一つになり、霊界と肉界を生かそうと総動員命令をして教育しているのを見るとき、神様も面目が立たないのです。
神様が「私に天上世界の解放圏をもって王権即位式を捧げてくれたその息子が、今も悲しみの場所を歩いており、夜道を歩いているのに、その道に明かりをともす国がないことが恨である」と言われるというのです。神様のこの恨を解いてあげられる代表者が、天の国の平和大使です。天の国の密使です。
18 平和大使は、天の密使です。密使は、前線に出ている最高の全権大使、特権大使と同じです。平和大使は王を身代わりします。彼が決定したことは国家全体を代表するものとみなすため、密使なのです。国家の秘密を誰にも通報することはできません。平和大使は、特権大使よりさらに高い立場です。ですから、王宮にも行き来できる権限をもつのです。
19 平和大使たちは、これから一つの公的な名義を守らなければならない責任をもっています。神様の祖国光復のみ旨と、故郷光復のみ旨を知る一人の師として、最高の位置に行って、すべての国を最後に整理しなければなりません。整備ではなく整理です。そのように、国を整理できる責任が、平和大使の重責を担った人々にはあるのです。
特に、国家の最高指導者たちに、天の憲法を扱える指導者として、教えてあげなければなりません。言い換えれば、その国に万王の王、分捧王という王権を身代わりした大使として行き、これを教えてあげなければならない責任があるというのです。平和大使は天使世界を代表する責任者なので、所有権をもって行くことはできません。すべてのものをきれいに天のみ前にお返しし、いかなる所有権ももたない公的な基準で行かなければなりません。
20 平和大使たちは、自分の勢力基盤よりも天のみ前に忠誠を尽くし、天国に直行できる道を行かなければならないことを教えてあげるのです。平和大使の召命的時代が来たというのです。特に、平和大使たちは、絶対「性」を完成しなければなりません。エデンの園で先祖たちが絶対「性」を守ることができずに堕落した、その根を抜いてしまわなければならないというのです。
21 この地の平和大使は、天使世界のことを意味します。これは、堕落したルーシェルの兄のような立場であり、親のような立場です。地上で真の父母と絶対「性」を中心として解放の土台を越えましたが、霊的世界が二分されています。霊界にいる天使世界と神様の新しい世界が分かれているのを、連結させなければなりません。その中間に現れたのが平和大使たちです。
この分かれたものを一つにしなければならないというのです。そうして、地上で絶対「性」によって築かれた家庭と全世界が一つの家庭の土台に従う伝統によって一元化された世界になれば、サタンまでも屈服するようになるのです。そのようにして、平和大使は天使世界と霊界を一つにしなければなりません。
22 平和大使たちは、天使長ルーシェルの兄のような役割を果たし、父のような役割を果たさなければなりません。ですから、政治世界の根本を中心として、正さなければなりません。それをするために、私たちが準備したのが「教正堂」です。「教正堂」は、教えて正しい家を造るのです。そこに入って教育を受け、様々な種類の組織を再びつくらなければなりません。このために、国連軍(平和軍)が再び現れなければなりません。そのようになれば、国家の軍隊がなくなり、国連軍が現れるのです。国連軍が、代わりにその役割を果たさなければなりません。
23 父母様がソロモン諸島に、自由世界の海洋圏平和大使本部を造るための準備をしています。日本は島国ですが、オセアニアに属さず、、アジアに属しています。台湾も島国ですが、アジアに属しています。その次に、フィリピンも太平洋の真ん中にありますが、アジアに属しています。インドネシアも太平洋の中で一番大きな国になっていますが、やはりアジアに属しています。この国々を、父母様が一つにするための運動を今までしてきたのですが、大会を終えて、新しい島嶼世界の総合的な平和大使本部を造り始めています。ソロモン諸島にオセアニア平和大使本部を造ろうと思います。これらの国を一つの国にしなければなりません。
24 幼稚園に通う平和大使もいなければならず、小学校と中学、高校、大学、大学院に通う平和大使もいなければなりません。神様の代わりに、父母様が数多くの国に平和大使を立てて祝福したのと同じように、皆さんも父母様の代わりに、そのようにしなければなりません。平和大使がいる所は、どこでも行く先々で歓迎を受けられる基盤をつくればよいのです。そのようにして祝福が終われば、地上天国になり、解放・釈放の世界になるのです。
25 幼稚園児たちまでも、平和大使にしました。今や、二世を中心として行うのです。二世時代です。平和大使の息子、娘まで平和大使になれば、現在の二倍になります。彼らは天使長(の立場)であり、その家庭の息子、娘です。皆さんはアダム家庭の国連大使と同じなので、彼らを教育して、逆さまに引っ張って、飛んでいかなければならないというのです。ですから、幼稚園児、小学生、中高生、大学生、そして、大統領まで平和大使にしておけば、新しい世界が開かれるようになるのです。
「国連平和軍聖戦追慕連合会」、「平和軍」、「平和警察」
真の父母様は二〇〇四年十二月十三日、アメリカのワシントンDCで、六・二五動乱に参戦して世界平和と自由の大義のために生命を捧げた国連軍の将兵たちをたたえ、その犠牲の価値を広く知らしめるため、「国連平和軍聖戦追慕連合会」を創設された。そして、二〇〇六年六月十二日、「天宙平和連合平和軍・平和警察」の出征式を主宰された。真の父母様は、その場で彼らに対し、「人体の白血球と赤血球が、外部から病原菌が侵入するのを退けて健康を維持するように、世界の平和を守り抜く警備隊の責任を果たさなければならない」と語られた。「平和軍」と「平和警察」は、真の父母様の思想を中心として組織された平和共同体を守り、保護しながら教育する役割を担い、特に、サタン世界に浸透した悪の文化を浄化して、善の文化を定着させる使命をもっている。
26 天の国の「義勇軍」と「義勇警察」をつくるため、「国連平和軍聖戦追慕連合会」を創設しました。六・二五動乱に参戦した国連の十六ヵ国の在郷軍人が、ここに加わることができるのです。十六ヵ国に軍人たちがいるとすれば、その軍人たちは、参戦して戦死した人々の後継者になります。彼らをアベル、参戦した在郷軍人をカインとして、彼らを束ねてあげるのです。
27 「平和軍」をつくらなければならず、「平和警察」をつくらなければなりません。六・二五動乱のとき、十六ヵ国が参戦しました。六・二五動乱は、神様がサタンと闘った戦争です。聖戦だというのです。国連とアメリカが一つになり、韓半島の統一のためにやって来て、途中で失敗して帰ったので、これを収拾しなければなりません。それで、二〇〇五年七月二十六日に、「国連平和軍聖戦追慕連合会」の大会を行うのです。
28 韓半島の聖戦で戦死した勇士たちを中心として、「国連平和軍聖戦追慕連合会」という組織をつくり、生き残った人々を束ねようと思います。そうすれば、世界的な規模になります。各国の外務大臣や国会議員たちを立てて、「平和軍」をつくる前に、平和大使をつくることができます。
平和大使をつくれば、「平和軍」であると同時に、「平和警警察」になるのです。この人々は、軍隊に行っても教育することができ、警察に行っても教育することができます。その国の軍隊教育と警察教育まですれば、自然に「平和軍」、「平和警察」にまでなるのです。これは国境を超越しているので、どの国でも、闘争的概念を克服することができます。イスラエルとアラブ圏が今も戦争をしていますが、それを止めなければなりません。
29 二〇〇五年十月二十日、「天宙平和連合」創設記念世界巡回大会の当時、ウクライナで「平和軍」と「平和警察」の創設を宣言しました。ソ連が、相当な量の原子爆弾をウクライナに持っていって貯蔵しました。この爆弾があれば、世界を滅ぼせるのです。ボタンさえ押してこの原子爆弾が爆発するようになれば、その膨大なものが熱を放出し、数十里内にある第二の原子爆弾の基地の二つか三つだけが爆発しても、人類が滅亡するというのです。そのような危険千万な世界に私たちは生きています。ですから、聖書で強調しているように、早く武器を農機具に作り替えなければなりません。
Tuesday Aug 08, 2023
真の父母経 第222話
Tuesday Aug 08, 2023
Tuesday Aug 08, 2023
アベル国連と国連刷新の方向性
真の父母様は、世界平和は自国の利益だけを代弁する既存の国連では不可能であると考えられ、「超宗教指導者たちを中心とした上院を置く組織に改編しなければならない」と語られた。既存のカイン圏の国連を補完するアベル国連の創設を提唱されたのである。そして、二〇〇七年九月二十三日、アメリカ、ニューヨークのマンハッタンセンターで、元国家首班など、会員国の代表千二百人以上が参加する中、アベル国連創設大会を開催された。真の父母様は、カイン国連と対比されるアベル国連として、女性国連、青年国連、学生国連、宗教国連などを提示された。そして、特に、真の父母の心情をもち、真の父母国連をつくって人類を抱くとき、地球村一家族理想の具現が早まると考えられたのである。真の父母様は、二〇一二年七月十六日、京畿道加平郡雪岳面の清心平和ワールドセンターにおいて、アベル女性国連を創設された。
15 今から、私がアベル国連をつくります。「世界平和島嶼国家連合」、「世界平和半島国家連合」、「世界平和大陸国家連合」までつくりました。ここに加入した国の指導者たちが、「国連を信じないで、私たちがアベル国連をつくりましょう!」と言えば、世界はどこに付いていくと思いますか。
その目的は、青少年と家庭を教育することです。世界を生かさなければなりません。そのように教育することによって、平和が広がるのです。政治をするのではなく、教育をするのです。
16 アベル国連を宣布しなければなりません。迫害があっても何があっても、アベル国連の旗を掲げて立ち上がるのです。天下の津々浦々で、主人のいなかった所に主人が一時に現れ、主人を嫌う人々を連れて峠を越えていくのです。そうして、天国に行けるようにする訓練場に放り込むのです。今や、命令を聞かざるを得ません。そのように広く、大きな門を開いておき、歓迎してもてなす、そこに入ってきて修練を受けなければならないというのです。
17 世界を収拾できる人は、お父様しかいません。お父様が数年間でそのようにしたのではありません。神様が数千年前から計画してメシヤを送られたように、再臨時代を見つめながら、その準備をしたのです。ですから、世界がお父様を否定できません。霊界までコントロールするのです。そのように完璧な準備をしたあとに、国連を収拾するのです。お父様は、国連やヨーロッパの先進国を通してアジア全体を動員し、その準備をしています。それが終われば、アベル国連が現れるのです。
アベル国連は、第二次世界大戦の時に世界が一つになったのと同じような新しい世界を中心として、宇宙を越え、神様をお迎えする団体になるのです。ですから、十分な準備をしてあげれば、一つの方向に収拾されて、世界が天宙と共に一つにならざるを得ません。
18 これからはアベル国連が必要です。アメリカが(このまま)じっとしていることはできません。日本と韓国、中国、ロシアも、じっとしていることはできません。ですから、アベル国連の決定的な基盤を築かなければならないというのです。それを築こうとすれば、最も効果的な所はアメリカのワシントンDCではなく、ヨーロッパのスイスにあるジュネーブです。
スイスは小さな国です。政府の体制も、連合的な責任者たちが一年ずつ責任をもち、交替しながらうまくやっています。「いやあ、このような所もあるのだな!統一教会員たちも学ばなければならない。そして、訓練場所に適した所がここだ」と思いました。
これまで、交叉結婚をして連合体制をつくることができる所、そのような主人になれる所を探し求めていたのですが、ジュネーブがそのような所です。怨讐関係にある人々も、額を突き合わせ、互いに挨拶をしながら生きているというのです。ですから、交叉結婚さえすれば、本当に一つの家族になるだろうと感じました。
19 アベル国連は、カイン国連に対して闘争を仕掛け、打ち倒すのではなく、精誠の限りを尽くして、付いていかざるを得ないようにしなければなりません。今、国と国がすべてカインとアベルの二つの群れになっていますが、カインは、アベルである天の一族に付いていきながら、絶対信仰、絶対愛、絶対服従をして万物を造ったその基準の上に上がらなければなりません。
統一教会よりもさらに忠誠を尽くさなければならないのがカイン世界です。カイン国連がせざるを得ないのです。今までどれほど誤っていたかを理解し、アベルのために血を流しながら、アベル個人時代、アベル家庭時代、アベル氏族時代、アベル民族時代、アベル国家時代、アベル世界時代まで、ために生きなければなりません。
唯物論者や共産主義者たちが現れて、「神は死んだ。神はいない」と言いながら、唯心世界を追い出そうと、ありとあらゆることをしました。しかし、追い出すことはできませんでした。それを防ぐ父母様がいるので、できなかったのです。それを真の父母が来て収拾したので、真の父母の血統をそのまま受け継ぎ、未来の国家と世界がさらに繁栄できる起源をつくらなければなりません。皆さんの家庭がつくらなければならないのです。
20 私たちは、各国から国連に派遣された要人たちと一心一体となって、国連に協助すると同時に、彼らから「アベル国連に加入する」という決意文と決意書を受け取らなければなりません。
父母様は、アベル国連とすべての平和機構を中心として、韓半島に平和地域をつくるための準備をしています。北朝鮮の困難な情勢を鎮めるためには、早急にアベル国連を韓国につくらなければなりません。そうすれば、韓国と北朝鮮の境界線全体が、全世界の国々が保護できる地域になるのです。
21 アベル国連をつくらなければなりません。これを、板門店の平和地帯内に設定するのです。父母様は、第三イスラエルである韓半島に立てることを準備してきました。
その最後を締めくくるためのものが、二〇〇三年八月十五日「世界平和のための頂上会議」で発表したソウル平和宣言、すなわち第三イスラエル宣言です。第一イスラエル、第二イスラエル、第三イスラエルが定着する時代なので、アメリカまでもそれに協助し、周辺国家も協助しなければならないというのです。
22 アベル国連とカイン国連を一つにしなければなりません。そうして、平和国連を中心として、統一的な大家族を拡張した一つの国家形態の世界に戻ってこそ、地上・天上天国が成就されます。アダム時代の、堕落の痕跡がない愛の定着時代を、世界の頂上の位置で回復して合わせる場なので、天地の解放圏時代になるというのです。
23 アベル国連の設定は、カイン国連を包摂するためのものです。今、国連自体が私たちに反対していますが、知らないのでそのようにしているのです。
私たちは、国連の行く道を保護しなければなりません。アベル国連が兄の立場に立って、父母様がもったすべての権限を譲り渡すことができ、兄のものまでも譲り渡すことができる心さえもてば、一瞬にして世界的なものになるのです。そうして、その峠を越える活動をして、平和国連を設定しなければなりません。
平和国連というのは、一つになったものを意味します。「国連」という言葉には国家という概念が存在しますが、「アベル国連」という言葉には、国家の概念、国家連合の概念はなくなるというのです。ですから、平和統一世界に越えていくのです。
地上には国が一つでなければなりません。今、世の中には王権の制度もありますが、大統領制もあります。サタン世界の王権が倒れて兄弟時代に入り、今や家庭を中心とした王権時代から、国家・世界・天宙王権時代に越えていくのです。そのため、平和王権世界を望む統一教会のすべての制度は、これからアベル国連圏に入っていくのです。
24 平和国連は、カイン国連とアベル国連が一つになったということです。カイン国連は、既に無力な国連になりました。神様のみ旨の中で、世界に平和の基準を立てられる条件がありません。そのような時が来たので、初めてカイン国連とアベル国連が一つになった平和国連が現れたのです。カインとアベルが一つになり、真の父母を中心として、滅びる国連ではなく、世の中を救い得る国連の位置に来たので、平和国連が現れるのです。
25 国連というのは、遠い国のことではありません。「私の国」です。その上に「私」が立たなければなりません。国連の主人です。アダムとエバが国連の主人です。神様もそうです。その位置に上がらなければなりません。
平和国連を父母様が主張していますが、皆さん各自のものとして受け入れなければなりません。父母様が苦労してサタン世界に自然屈伏の環境をすべてつくったので、そのつくってあげた環境に秩序を立て、自由平準化させて幸福の礎となり得る世界の代表機関をつくらなければなりません。それが平和国連です。天の国にある王権の中心基盤です。それを父母がつくったのではなく、自分がつくったと考えなければなりません。自分のこととして受めなければならないというのです。
26 平和国連のためには、まず家庭が結束しなければなりません。家庭がなければ、サタン世界のカイン国連基盤を対等の立場で越えていくことができません。ですから、家庭が連合した国家形態がなければなりません。単位が家庭だというのです。それゆえに、祝福家庭、世界の家庭を中心として、国家を越えた基準で平和国連を立てたというのです。これは、驚くべき事実です。
27 アベル国連は、父母国連にならなければなりません。カインとアベルが一つになって、統一されなければならないのです。和合、統一、平和が実現されなければなりません。和合できない人は、統一がありません。そのような意味で、アベル国連ではなく、父母国連にならなければならないのです。父母国連の王が真の父母です。
28 これからカイン国連時代を通過し、アベル国連時代を通過して、真の父母国連の時代に越えていくのです。二つの国連が闘う時代ではありません。真の父母を中心とした、新しい平和統一のための真の父母国連時代です。
29 今や個人から全世界が父母国連を中心とした、新しい世界に越えていかなければなりません。その時は、天の国の法が出てこなければなりません。憲法時代に人るのです。法のない暮らしをして、自分勝手に行動していた時代では駄目です。
ですから、それを実践しなければなりません。父母様が歩んできたその道を中心として、皆さんも同じ歩み、同じ峠を越えて、同じ世界に入らなければなりません。開門した天国の世界で、地獄の門と天国の門の二つの門ではなく、一つの門に決定されるのです。
30 今や、カイン・アベル国連ではなく、父母国連の時代に越えていかなければなりません。父母国連は、カイン・アベル国連を知ってこそ、父母国連の役割を果たすことができます。その教育を今、始めました。
ですから、責任分担解放・釈放圏宣言教育です。責任分担解放圏宣言を教育しなさいというのです。それゆえに、神様が神様の役割を果たし、真の父母が真の父母の役割を果たし、神様と真の父母と一つになって、真の家庭の役割を果たすことができるのです。真の氏族、真の民族、真の国家、真の世界に進むことができます。
真の父母様の「真の愛平和統一祖国光復」は、「父母国連天国の国実現」だということです。その一言に、すべてが含まれます。神様の祖国がありませんでした。真の父母様が探し求めている平和統一祖国光復は、真の父母様の国連天国です。その国のために、総動員しなければなりません。