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Tuesday Aug 08, 2023
真の父母経 第248話
Tuesday Aug 08, 2023
Tuesday Aug 08, 2023
12 お父様が創設した言論機関が、共産世界の言論界が問題視するほど大きくなりました。「ワシントン・タイムズ」をつくり、「世界言論人会議」を開催し、言論人現地調査活動を始めました。このようなすべての活動によって、今、言論界がお父様の影響圏に入ってくることのできる段階になったので、共産世界が極度に脅威を感じています。
そうして、一九八四年五月十二日にアメリカに来るやいなや、直撃弾を撃ったのです。アメリカの歴史に、このようなことはありませんでした。共産勢力と組み合って闘ったのです。彼らはありとあらゆる非難の言葉を私たちに浴びせました。しかし、普通の団体であれば、当然なくなっているはずなのに、そのような悪宣伝の中でも、大きくなってきたのです。
13 「ワシントン・タイムズ」を中心に、「世界言論人会議」や言論人現地調査団活動を通して、世界の言論界に新しい方向を設定できる基盤を築いておきました。共産世界も最も問題視し、また、アメリカで進歩主義的な傾向をもつ言論機関が最も問題視しているのが、お父様の言論機関です。
このような言論機関をもっていることによって、世界の情報に関して最先端のあらゆる秘密が私たちのものとして入手できるのです。今の時は、情報戦争時代です。そのような世界で私たちが一つの基盤をもち、対処しているという事実は、驚くべきことです。
14 「ワシントン・タイムズ」が、レーガン・ドクトリンに多くの影響を与えました。それがなかったならば、ソ連の改革、開放は成功しなかったでしょう。そして、「ワシントン・タイムズ」は湾岸戦争の時、キリスト教とユダヤ教が分裂してはいけないと主張しました。結局、宗教戦争が起きれば人種戦争になり、人種戦争が起きれば数多くの白人たちの命が失われるのです。仏教と儒教は東洋圏の宗教であり、キリスト教は西洋圏の宗教なので、人種戦争が起こるというのです。
15 言論人たちは、普通の人たちと違います。世界の言論人たちがソ連を訪問するとき、当局では「自分たちが案内するとおりに付いてきなさい」と言いましたが、その言論人たちは、「ばかなことを言ってはいけない」と言いました。記者たちが、彼らの案内するとおりに付いていくわけがありません。連れて歩いてみれば、塀を登って越えたりして、三分の一はどこかに消えてしまいます。みな、周辺を駆け回りながら取材をし、完全にソ連の封鎖的政策の背後を暴露するのです。
それで、ソ連政府は、「大変なことになった。このようなことはあり得ない」と言うのですが、「それはうそだ」とは言えないのです。見て語ることだからです。言論人たちがソ連を一度訪問してからは、左寄りから右寄りに回ってしまいました。「ソ連は偽装作戦を行って人類をだましている。理論自体もそうだ。政治体制を通して、七十年歴史の背後がそのような偽装戦法によってできている。人類をだまし、国々をだまし、侵略して独裁基盤を世界につくった」ということをよく理解したのです。ですから、彼らは今や、これ以上行く所がありません。保守派を今までたたいてきたのですから、仕方ありません。お父様に付いてくることになるでしょう。
16 お父様は、世界の言論界を通して、モスクワにまで「言論人現地調査団」を投入しました。ソ連を引きずり出せるほかの道はありません。ソ連が政治局を中心として自由世界を上下に攻撃してくるのですが、それを防げるものは何もありません。もしお父様がいなければ、大変なことになるでしょう。共産勢力は、一九八四年までに世界赤化が可能だと考えていました。それをお父様が知って防いだので、ついに彼らは降参したのです。
ソ連を引きずり出すには、言論界を通じる方法以外に、ほかの方法がありません。ソ連自体が言論人たちを動員して、外交的に接触するための門戸を開放しているので、これを通して逆襲しなければならないのです。それで、お父様は「世界言論人協会」を創設し、ソ連に対して今まで十五年以上、活動してきました。言論を動員するしかありません。
アメリカには新聞社が千七百ほどあります。今までは、これらの言論社がソ連の外交政策に歩調を合わせてきました。ですから、アメリカは言論のゆえに崩れるのです。大統領選挙のときも、背後に集まって世論を自分たちの思いどおりに操作します。そのようなことに、お父様がブレーキをかけ始めたのです。そのようにして、今に至っては、すべての秘密世界を打ち砕く作戦を行うのです。それで、「言論人現地調査団」という記者団を構成して、世界の至る所に派遣するのです。
17 保守世界の王者の立場に立って、保守世界を復活させなければなりません。お父様が夢見た世界が、今、目の前に開かれました。ですから、「世界言論人会議」を始めて、今まで率いてきたのです。神様を中心とした世界の版図をつくっていくべきその道で、世界のトップたちを束ねつつあります。世界のすべての分野で「代表だ」と言える王者の位置に上がろうとしているのです。
ですから、私たちか百八十五ヵ国に新聞社をもつかどうかが、世界の多大な関心事です。また、百八十五ヵ国で有線テレビ改送奇をもつことも同じです。インターネットを束ねることは、自動的に可能です。その次に、束ねた事実を政治体制に連結させる道が必要です。流通路が必要なのです。情報を通して、そのような流通路をつくることが、私たちの急ぐべき課題です。
それにより、世界を頂上で指導できる道がつくられるのです。そのため、情報と報道の体制を世界的な基盤の上に設定するために、言論機関と有線テレビ放送局とインターネットを連結するのです。そのようになれば、私たちが主張したい内容を一気に伝えることができ、一ヵ所から世界に出ていくのです。
第二節 日本の「世界日報」とアメリカの「ニューズ・ワールド」
日本の「世界日報」
真の父母様は、日本で国際共産主義の脅威に対処する必要性を切実に感じられ、一九七五年一月一日、総合日刊紙「世界日報」を創刊された。
特に、「世界日報」は、冷戦時代の反共の旗印として、先頭に立って共産主義の脅威を警告し、冷戦終息以降は、自由と人権という人間の基本価値を守ることに力を注いだ。「世界日報」は、新聞やテレビなどの左翼系マスコミを批判し、責任ある報道を目指した。
1 これから、言論界に対して私がブレーキをかけなければなりません。何をもってかけるのでしょうか。私が言論機関をつくって、独自的な面から攻めていくつもりです。
この世界を滅ぼすのは言論界です。言論界が共産主義の手先になっています。遠くない将来に、「ニューヨーク・タイムズ」以上の新聞社を私が造ります。今、日本で日刊紙を創刊する準備をしています。共産党を早く凌駕しなければなりません。アメリカでもすることができます。私が命令さえすればよいのです。
今、新聞社にとって大変なことは、配達問題です。新聞を配達しなければならないのに、配達する手段がないために、次第に消えていくのです。私たちはこれから、いかなる新聞社よりも良い組織を備えることができます。「地方まで走りなさい」と言えば、走っていける基盤をもっているのです。
2 日本の私たちの日刊紙が「世界日報」です。一九七五年一月一日に創刊したのです。四ヵ月前から新聞の発刊を準備させました。四ヵ月前に、「新聞社を始めるから準備しなさい」と言ったのです。彼らは、新聞社を見たことがあるでしょうか。見てもできないのに、これをどのようにするのかというのです。ですから、最初は誰もが、「いやあ、どうするか」と言いました。しかし、「一九七五年一月一日に新聞が出なければならない」と、お父様が厳命を下しました。
そうしてついに、「世界日報」が出発したのです。創刊当時、人々は「日刊紙を作るというが、何ヵ月もつだろうか。六ヵ月ももたないだろう」と言いました。しかし、一年半が過ぎましたが、滅びることなく完全に体制を整えました。もはや完全な体制に入ったというのです。
3 私が日本の各地域に責任者を置き、「『世界日報』を毎日無料で分けてあげなさい」と言いました。誰にでも、いつでも無料で分けてあげなさいというのです。ですから、どれほど有り難いでしょうか。
その次に、「あなたたちには新聞を無料で差し上げます。広告を出すものがあれば、私たちの新聞に出してください」と言うのです。その地域全体、東京のある地域であればある地域全体のニュースを新聞に出してあげるのです。そして、広告を出せば、その圏内にある家はその広告を見るので、有名な新聞に広告を出すよりも、もっと効果的でしょう。
4 「世界日報」をつくっておいて、国際言論人指導者大会を始めました。初めての試みでしたが、成功しました。日本の左翼新聞の代表者たちまでも、「その会議は本当におもしろい会議であり、成功を収めた会議だった」と言いました。しかし、一方では「レバレンド・ムーンがこれをするのだから、間違いなく世界的に言論界を二つに分けることになる」という評価をしています。そこに参加した人々が驚いたのは、「世界日報」をお父様がやっているという事実です。
5 お父様は「統一思想」を中心として、世界的に経済とマスコミ、大学を動かせば、世界を動かせると考えています。皆さんは「世界日報」の記者という肩書をもっていくのです。皆さんを各分野で調査をしながら回るようにさせるつもりです。また、アメリカで働いている人も、特別な資料があれば、日本の「世界日報」に送るのです。そうして、日本の「世界日報」さえ定着できれば、アメリカの若者と日本人を訓練させ、世界の各地域で新聞社を造ることができます。そして、百三十ヵ所にニュースを供給できる通信社を造るのです。そのようにしなければ、共産世界から、言論基盤を中心として宣伝して入ってくる道を防ぐすべはありません。
Tuesday Aug 08, 2023
真の父母経 第247話
Tuesday Aug 08, 2023
Tuesday Aug 08, 2023
第二章 「世界言論人会議」と言論媒体の創設
第一節 「世界言論人会議」
言論の役割と責任
真の父母様は、心情文化世界の実現のため、言論媒体の重要性について語られ、多くの投資をされた。特に言論は、立法、司法、行政の三権に続く第四権力であり、世界平和の実現と自由民主体制の守護者としての使命が大きいことを強調された。このため、真の父母様は言論媒体を設立され、「世界言論人会議」を創設し、積極的に支援されたのである。
1 私は、四権主義時代を主張しました。立法、司法、行政の機関を越えていける主導的な役割を、第四権力である言論が果たさなければなりません。お父様は以前から分かっていました。それは、言論界しかないと考えたので、お父様は困難を顧みず、言論機関を創設して、世界の頂上の位置に上がってきたのです。アメリカで最高の中心の位置に立っているのが「ワシントン・タイムズ」です。
2 これからは、第四権力として、世界の言論機関を束ねて方向を提示しなければなりません。そのようにしなければ、世界は行く道がありません。そのために、お父様がずっと以前から準備してきました。言論を通して、神様と霊界を中心に、現在の生活と比較しながら正しく教育をするようになれば、人本主義思想や物本主義思想はすべて壊れていきます。フリーセックスやホモなどというものが完全に消え去るというのです。ですから、教育をしなければなりません。
3 今から世界は、三権時代が過ぎ去ります。第四権力である言論を中心にして、世界を正さなければなりません。お父様は、既存の「世界言論人会議」のことを考えているのではありません。大革命的なものを提示しなければなりません。ですから、「超世界言論界連合韓国大会」をしなければならないのです。超世界言論界連合の「超」とは何でしょうか。霊界を知らなければなりません。神様を知らなければなりません。神様を知って、霊界を知れば、世界の共産主義問題、政治問題がすべて解決されるのです。お父様は今まで世界と闘いながら、言論界の基盤を築きました。
今や「ワシントン・タイムズ」は「ワシントン・ポスト」や「ニューヨーク・タイムズ」が問題ではありません。私たちが行く方向に合わせざるを得ないのです。この前、ロンドンの「世界言論人会議」で、「ワシントン・タイムズ」が保守系の主役を担ってほしいという要請を受けました。インターネットではトップの位置に上がってきています。そこにUPI通信まであるので、今や内外の内容を完全に備えました。
4 四権時代には、すべての面で私たちが方向を定めてあげなければなりません。その方向を定めることは、国ではできません。国連でもできません。言論界がしなければなりません。
韓国で、言論機関が選挙問題を左右するのを見てもそうです。言論界を悪用すれば、世の中を滅ぼしかねないのです。公正な立場で世界を指導するためには、天を背景にしなければなりません。宗教の世界的指導圏を背景にしなければ、世の中を滅ぼしかねません。ですから、言論という第四権力を中心として大会を行うのです。
5 今後、世界を何によって指導するのでしょうか。大学でもできません。政策でもできません。軍事力でもできません。それは、既にすべて実験済みです。共産主義でもできず、民主主義でもできません。四権時代を迎え、言論は共産主義について暴かなければなりません。正しいか間違っているかについて、言論界が掘り下げて調べる際に、答えられなければ退かなければならないのです。民主世界も同じです。言論界以上に短期間のうちに検証できる実力基盤をもったものはありません。言論はそのような力をもっているので、正しい言論機関にならなければならないのです。
6 現在のアメリカは、リベラルな人たちが三権の大部分を支配しています。第四権力の言論機関も同じです。アメリカに千七百以上の言論機関がありますが、「ワシントン・タイムズ」が彼らと闘っています。今や、千七百以上の言論機関の中で、三分の一が私たちに付いてくる環境になりました。「ニューヨーク・タイムズ」も、昔は統一教会のことを悪く報道し、「ワシントン・ポスト」も自分たちの思いどおりに報道しましたが、今や体制が変わりました。政府もそのようにできず、リベラルな側もそのようにできません。彼らが歪曲して報道したことが公になったのです。
「世界言論人会議」と言論人現地調査団の派遣
第一回「世界言論人会議」が、一九七八年十月十九日、アメリカ、ニューヨークのウォルドルフ・アストリア・ホテルで開催された。「世界言論人会議」は、全世界の主要な言論機関の発行人、編集者、論説委員、記者、言論学者など、言論界の人士たちが参加する中、言論の責任と役割について議論し、真の言論像を確立するために毎年開かれた。特に、第十一回「世界言論人会議」は、一九九〇年四月九日から十三日まで、六十五ヵ国六百人以上の代表が参加する中、ソ連のモスクワで開催され、真の父母様は、四月十一日、クレムリン宮殿でゴルバチョフ大統領と、韓ソ関係の新たな幕を開く単独会談をされた。一方、真の父母様は、世界の言論人によって構成された言論人現地調査団が言論の死角地帯を取材できるよう、支援された。
7 アメリカで私たちを中心として、内的な環境と外的な環境が備えられてきたので、新聞社を造りました。新聞社を造るやいなや、四十の大新聞社の編集局長たちと発行者たちを、モスクワに訪問させました。これが大きな問題になりました。自由世界、民主世界で有名な「ワシントン・タイムズ」の代表であるお父様がこのようなことをしたと言って、ソ連では相当に敏感な反応を示しました。このような環境を中心として、これから言論界を動員し、頂上会談を開催しなければなりません。
そして、先進国では、ドイツならドイツ全体の省庁が二十あれば、その二十の省庁に対して取材団をつくらなければならないというのです。このようにして、ヨーロッパ全体の利益を追求させるのです。ヨーロッパ地域の一つの国家が、ヨーロッパ地域の平和のために進むに当たって支障となる政治風土を改善する運動を行い、成功すれば、他の国々まであとに続きます。このように、言論が取材し、紹介をすれば、有名な言論人たちが間違いなく糾合されると考えるのです。
8 私は「モスクワ大会」を宣言しましたが、モスクワに行くようになれば、ソ連の言論に質問をして攻撃するつもりです。共産主義について、何でも質問するのです。そして、「私が質問することに答えなさい」と言います。
そのようにしておいて、ソ連の言論界の代表と自由世界の言論界の代表が、アメリカの大統領とソ連共産党の書記長による頂上会談を取り持つのです。ですから、言論が必要です。既に言論が世界をコントロールできる時代になってきました。それで、そのような世界的な責任者たちを教育するために、今まで「世界言論人会議」をしてきたのです。
9 言論機関は、公正な立場で国民たちを日々、指導できる体制を備え、それが一つの目印となって、正しく選別してあげなければならないのですが、この言論機関自体が利益を追求しています。自分の会社の利益を追求した結果、社会の利益を無視し、それ自体の利益をより重要視するようになって、バランスが取れない段階に入ってきました。そして、背後では政治的に悪用され、お金さえあれば、思いどおりに動かすことができるというのです。ですから、社会の公的機関としての指導的な体制を備えて、いつでもバランスを取れるようにしなければならないのが、正道に立った世界的な言論機関です。
その次には、情報問題です。ソ連は、アメリカや自由世界に不利な方向を標準として、情報を収集します。今、ソ連と民主世界の政策樹立者たちが対峙している状況では、絶対にこれを是正することはできません。共産主義は、共産主義絶対理念の標準のもとで、共産主義の利益基盤の拡大を通して、自由世界の基盤を弱体化させようとしています。
情報の偏りを正してあげるのは道義的な教育です。ところが、今、道義的な教育をすることができません。ですから、影響を与えることができる世界的な言論人たちが一つになって、アメリカやソ連が自体の利益を中心として進んでいくことに、ブレーキをかけなければなりません。そのように世界に公布して、そのバランスを取ることができる方法で宣伝しなければならないのですが、それができずにいます。それが問題です。それで、私が言論界を教育しているのです。それが「世界言論人会議」です。
10 私は、アメリカで「ワシントン・タイムズ」を発行しています。アメリカに保守的な日刊紙がなければならないというのです。一九八二年の創刊以降、五年が過ぎましたが、今やアメリカで四大日刊紙の一つになり、世界的には唯一、世界の人たちの希望の新聞になりました。今、「ワシントン・タイムズ」が日刊紙として信望を集められるレベルに入ってきました。
また、今まで私は「世界言論人会議」も行ってきました。一九八七年九月二十日、数百人が集まる世界的な大行事をソウルで行います。このようにして、世界に方向を提示していくのです。ですから、この国際的な集まりに反対していた極左も、今に至っては、ここに加担しなければならない段階に入ってきました。そのようにしなければ、孤立するのです。今は、世界がそのように動くというのです。
11 科学の世界では、必ず結果を追求していくので、その原因と結果が一致しなければならないと言われます。これに相反する価値ある存在、価値ある実存はあり得ないというのです。そのようなものを追求し、神様の絶対的な基準を立てておいて、その基準と人間の思想的全体基準を連結させなければなりません。これが今、学者たちがしなければならず、宗教家たちがしなければならず、政治家たちがしなければならず、思想家たちがしなければならず、あらゆる分野の世界で先頭に立った人たちがしなければならないことです。
そのような意味で、私は思想的基準を中心として、言論人たちを社会の道義的な教育センターに束ね、方向性を提示するのです。中国人が見つめる方向と、アメリカ人が見つめる方向、フランス人が見つめる方向、ドイツ人が見つめる方向、ソ連人が見つめる方向が異なってはいけません。すべて一致した方向性をつくっておかなければなりません。それを私が、この世界でつくっておこうとするので、言論機関を中心として学者たちを束ね、指導させるのです。
Tuesday Aug 08, 2023
真の父母経 第246話
Tuesday Aug 08, 2023
Tuesday Aug 08, 2023
真の父母経 第246話
13 「世界平和教授アカデミー」を中心として、アジアの学者たちが力を合わせれば、アジアを代表する新しい百科事典であろうと何であろうと、作ることができます。ですから、多方面でやることが多いというのです。そのような意味で、教授の皆さんが一心同体になって協助できるなら、微力ながら私のもてる力を尽くして、皆さんの背中を押そうと考えています。
皆さんがそのような研究をするためには、研究室や会館も必要でしょう。ですから、私がそれを用意しようと考えています。しかし、皆さんはアジア的な主体性に責任をもつことができるでしょうか。日本の教授たちを教育することのできる、その何かをもっているのかというのです。ですから、「統一思想」や「統一原理」などをまず準備しなさいというのです。そうすれば、彼らを完全にリードしていくことができるのです。
14 今、一番問題になっているのが、二世です。二世、大学生たちを収拾しなければなりません。大学を収拾しなければならないというのです。これをしなければなりません。それで、私が教授たちを連れてきたのです。今や、世界の大学を指導する人々を、国家体制を中心として、南北統一の時代が来る際には、先頭に立たせなければなりません。彼らが先頭に立たなければならないのです。
二世をつかみ、お父様のように涙を流して、南北統一の思想を共有するのです。それで、私がその基地を教会につくってあげます。面の責任者になって、そこにいる中学・高等学校と小学校の先生たちを前にして、涙を流しながら愛国思想を植えてあげなさいというのです。そのようにすれば、南北統一は問題ありません。
教育を受けた人々が行って、郷里を整理しなければなりません。郷土がない人はいません。ですから、郷土学校をつくって、今からこのことをしていくのです。
これは、一時的にやったり、興味本位でやったりしていくことではありません。摂理観に合わせてしているのです。
教えてもらって、蕩減復帰歴史を進めるのではありません。私一人で進めてきたのです。私が理解し、そのようにするので、神様が協叻したというのです。偶然になったのではありません。
15 大学教授たちを中心として、全国の大学を動かし、教授を動かさなければなりません。また、地方の中学・高等学校を動かさなければなりません。その次に、小学校を動かさなければなりません。共産勢力が左翼色を帯びた教材を中心として学校に浸透してくるのを、今までは放置してきました。教育当局が責任を果たせなかったというのです。ですから、何としてでも地方で大学の総長を動かさなければならず、中学・高等学校の校長を動かさなければならず、小学校の校長を動かさなければなりません。
環境的に誰の制裁も受けず、自由に動ける権限をもっている人が教授です。お父様が統と班に郷土学校をつくったのは、この運動のためです。郷土を愛そうというのです。愛国は郷土から始まります。ですから、郷土学校を造って、かわいそうな人々を教育しなさいというのです。自分の血と肉が愛国心に燃えるのならば、夜を明かして村のかわいそうな人々を抱き、涙を流して教育しなさいというのです。
世界議長団の「一二・一八宣誓決意文」
第一回「世界平和教授アカデミー世界大会」が一九八三年十二月十八日、世界七十二ヵ国の議長団七十数人をはじめとする五百五十人以上が参加する中ソウルのリトル・ンジェルス芸術会館で開催された。この日、真の父母様は、創始者として、「世界平和教授アカデミーと我々の決意」という題名で激励の辞を述べられた。七十二ヵ国の議長団は、真の父母様と共に、「神様の正義の善主権」、「神様のもとの一つの民」、「神様のもと、一つに統一された平和世界」、「宗教による新しい人格変化を受けた人類」、「神様の心情と愛に基づいた新しい文化世界の建設」などの目標を実現するための宣誓決意文を採択した。また、彼らは、十二月十四日から二十三日まで、韓国の八大都市で開催された勝共決起大会に参加した。
16 私たちが一九八三年に勝共決起大会をする際、アメリカのシカゴで「科学の統一に関する国際会議」を終えた教授たちを動員しました。
彼らは十一月二十八日から帰る予定だったのですが、韓国を訪問するようにしたのです。彼らに何をするのか説明もしないままそのようにしておいて、どれほど動くか見ていました。その時、世界に「世界平和教授アカデミー」の七十二の支部があったのですが、その代表たちが韓国に来ました。年末なのでスケジュールがあったにもかかわらず、みな参加したのです。
そうして、その人々を中心に勝共決起大会を行いました。それほどの基盤を学界にもっているのです。
17 一九八三年、第一回「世界平和教授アカデミー世界大会」に参加した議長団が、勝共決起大会決意文を採択しました。その時、七十二ヵ国の「世界平和教授アカデミー」の議長団が韓国に来て、決意文を採択したのです。そして、彼らを集めておいて、全国八大都市で勝共決起大会を行いました。十二月十八日の決意文は、歴史的な記録です。
今後、歴史時代にこの教授アカデミーが何を誇るのでしょうか。平和世界を建設するとき、世界を指導しようとすれば、資料がなければなりません。ですから、このような資料を私がつくってあげなければならないというのです。
18 お父様は、韓国に南北を統一できる基地をつくりました。アメリカと日本、全世界の運勢を集め、韓国に連結しておきました。今回おもしろかったのは、イスラエルで高い地位にある人がお父様のところに来て、国に影響を及ぼす役割を果たしてくれるように願ったことです。また、アメリカで将来の運命を懸けた運動をしている人々も来て、お父様と一つになって世界の問題を解決することを願いました。その基盤の上に韓国が立つのです。そのようにしながら、全世界の知識人たちを、「世界平和教授アカデミー」を通してすべて集めたのです。世界七十二ヵ国の碩学たちを集め、世界の運勢をもっていって韓国に連結したというのです。
「六・二五動乱」の時、十六ヵ国の国連軍が韓国統一のために闘いましたが、統一させることはできませんでした。しかし、今日、全世界の自由世界の国民たちが一つになって総結束し、統一成就のために協助しなければならない世界的時代に入ってくるというのです。ですから、この七十二ヵ国の学者たちが韓国に行って、勝共という命題の前に宣誓して決意したことは、歴史的な事実です。
19 一九八三年に韓国で開催された「世界平和教授アカデミー世界大会」は、イスラエル民族の中でイエス様が失った国家と教会の基盤を蕩減すると同時に、七十二門徒が一つになれないことによってイエス様が亡くなったのを蕩減することになります。ですから、世界七十二ヵ国の「世界平和教授アカデミー」議長団を韓国に連れていき、韓国民族が協助せざるを得ないようにしたのです。その大会では、メシヤ宣布をするとともに、「民主世界であろうと共産世界であろうと、私の言うとおりにしなさい」と言いました。
七十二ヵ国から来た議長団は、私に対する証し人たちでした。アメリカが反対するのに、自由世界の指導層にいる人々、顧問の立場にいる人々が一つになって支援するというのは、世界的な事件です。その基盤の上で、サタンが今まで原理結果主管圏内を中心として支配していたすべての事実、今まで国と世界が行く道を、国で塞ごうとし、世界で塞ごうとしていたことを、取り除いておいたので、サタンは永久に地球星から退くようになるのです。今や、このみ旨は、真の父母と統一教会の能力でなければ成就されない運命に置かれたのです。
20 国家のトップたちの組織である「世界平和のための頂上会議」と教授組織である「世界平和教授アカデミー」を中心として、既に数十年前から彼らと関係を築き、世界の多くの学者たちと国家のトップたちを束ねてきたので、彼らがお父様を宣伝してくれるのです。今になってはその国の大統領たちがお父様を歓迎する段階に来ました。また、その国の大学総長や言論界の代表たちがお父様を歓迎する段階に入りました。世界的に今、いかなる分野でも、世界のトップの人々と接触していないところがありません。政治、経済、文化など各分野で、いくら有名な大学を出て、博士号をもっているとしても、お父様が指示した方向に従うようになるのです。
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Tuesday Aug 08, 2023
真の父母経 第238話
Tuesday Aug 08, 2023
Tuesday Aug 08, 2023
真の父母経 第238話
ベーリング海峡海底トンネルと平和世界のビジョン
二〇〇五年六月二十五日から二十八日まで行われた、アメリカ四ヵ都市の巡回講演において、真の父母様は、北米大陸とロシア大陸を隔てているベーリング海峡の八十五キ口区間に海底トンネルを建設することにより、国境と人種、宗教、理念などの壁を超越した地球村一家族の平和世界を実現することを提案された。そして、これを具体化するため、二〇〇八年一月十八日、「財団法人・世界平和トンネル財団」を設立されるなど、積極的な支援に乗り出された。ベーリング海峡は、アメリカとロシアの二つの強大国が鋭く対立し、一時は民主と共産の両陣営を隔てた理念の壁でもあった。そのような点で両地域を連結することには、大きな象徴的意味がある。真の父母様はこれについて、「世界を一日生活圏にし、人種、宗教、文化、国家の壁を崩して、神様が願ってこられた世界平和をこの地球星に創建すること」と説明された。そして、特に国境は、人間の利己的な欲望ゆえにつくられたものなので、世界平和は国境を撤廃するときにのみ訪れることを強調されたのである。
10 父母様がアメリカで発表したのが、ベーリング海峡の国境線撤廃です。それが有名な事件になりました。これは万国が願うことです。国際平和高速道路を八車線で造り、世界平和の緩衝地帯を設定するのです。そのようにして、一日生活圏内に入ろうというのです。また、今後、飛行機で七時間あれば、地球を一周できる時代に入るようになります。そのような文化を主導し、準備しているのです。それで、皆さんは、世界のためにすべてのものを投資しなければなりません。
11 アメリカのアラスカとロシアの国境になっているベーリング海峡に、日付変更線が通っています。その境界線をなくし、二つの群れに分かれた地球星を一つにすることを決心して、アメリカでベーリング海峡に橋梁や海底トンネルを建設することを発表しました。これは、ロシアとアメリカだけの仕事ではありません。全世界の仕事であり、天地の仕事です。
12 もどかしいことに、いまだ神の国、神様の地がありません。ですから、現在のような国もあってはいけません。
国をなくそうとすれば、国境がなくならなければなりません。境界線がなくならなければならないというのです。それをなくそうと思うので、ベーリング海峡に平和の王の道路とトンネルを開通させようというのです。
国境をなくさなければなりません。今後、平和を愛する人々は、家を捨てて巡回しながらこの地で暮らすのです。百二十マイル圏内に緩衝地帯をつくって、そこで暮らすことができます。国境がなくなるとき、神の国ができるのです。
13 ベーリング海峡に橋梁を架けたり、トンネルを通したりして北米とロシア大陸を連結し、善なる目的で使用される物だけが行き交う道にしなければなりません。闘争と戦争の物資を移動させてはいけないのです。
神様の祖国の境界線を中心としてサタンを追い出し、神様の息子、娘たちが精誠を尽くして、これを建設しなければなりません。
神様の祖国光復のために、誰彼を問わず、しなければなりません。兄ができなければ弟がしなければならず、弟ができなければ兄がしなければなりません。父ができなければ息子がしなければならず、息子ができなければ父がしなければなりません。夫ができなければ妻がしなければならず、妻ができなければ夫がしなければならないというのです。
14 世界を一日生活圏にしなければなりません。そのためには、世界各地にピースキング・ブリッジとピースキング・トンネルを造らなければなりません。今までピースキング・ブリッジがなく、ピースキング・トンネルがありませんでした。これは、神の国と神様の故郷を探し出せる最後の橋であり、最後のトンネルです。
15 現在の世界の高速道路は、天の国の高速道路ではなく、サタン世界に属した高速道路です。ですから、ベーリング海峡を中心として、この地球星を包囲し、神の国にしようというのです。百二十マイルを緩衝地帯のようにし、八車線ずつで往来できるようにしておくのです。
そのようになれば、その下にある国々は自動的に、どこでもすべて通ずるようになっています。このような平和の王権を中心とした道路なので、この道路では争いをする武器のような物は運搬できません。軍需物資、戦争物資は通過できないようにするというのです。
16 二〇〇七年一月三日に、十二支派を編成しました。これは、ベーリング海峡を中心として世界的な公路を造るためです。神様が地球星にお出ましになるために必要なので、水と地、海と陸地の境界線を中心として、それを造らなければなりません。その公路は、平和の統一高速道路であって、戦争の統一高速道路ではありません。目を閉じても走れるように、八車線、十六車線で造るのです。このように、八車線と八車線で十六車線にしておけば、どれほど幸福な道路になるでしょうか。
宗教者たちがその公路を造るために、精誠を尽くして準備しなさいというのです。宗教者たちが一つになって、その道路を造ろうというのです。そこに、搾取したお金や、汚れたお金は、持ってきて使ってはいけないというのが、お父様の哲学です。
17 なぜベーリング海峡の問題を解決しなければならないのでしょうか。なぜ東洋と西洋が分かれたのでしょうか。ロシアとアメリカがなぜ分かれたのかというのです。ベーリング海峽がなかったとすれば、ロシアとアメリカが連結されるのです。そして、「統一思想」さえ知れば、自動的に国境がなくなります。問題はそこにあるのです。
水はどこにでも行くことができます。空気にも境界がありません。太陽の光も、隙間さえあればどこにでも入り込んでいくのです。このような生命の三要素である水、空気、太陽の光は、どこにでも流れていきます。どこでも、深い所を訪ねて入っていくのです。また、水は木のてっぺんにも上ります。毛細管を通して上がったり下がったりするのです。そのような要素と同じように、人々は便利に暮らさなければなりません。
一日生活圏をつくろうというのです。自動車に乗ってロンドンを出発し、ヨーロッパでもどこでも行ったり来たりして、行きたい所にはすべて行けるようになれば、どれほど便利でしょうか。今は、国境があるので、ビザの手続きだけでも複雑です。サタンがそのようにしておいたのであって、神様がしたのではありません。大宇宙で理想的な法度を通して動くときは、国境があっても、その国境を越えるのです。大宇宙が一つの宇宙として動くのです。ですから、境界線が問題です。
18 太平洋に柱を立て、土台を築いて橋を架けなければなりません。そのように橋を架けて、思いどおりに太平洋も渡って行き来できるようにしなければなりません。ベーリング海峡を中心としても、思いどおりに往来できるようにしなければなりません。ですから、地球星に国境があってはならず、天地にも国境があってはなりません。
対立しているイスラームとキリスト教、ユダヤ教は、一つの根から分かれたので、これらを再び一つの根として収拾して、神様のみ前に整理し、堕落していない本然の位置に立てなければなりません。ですから、宗教がなく、政治がない、一つの家庭の兄弟の友愛をもって、与え合いながら生きなければならないのです。
19 真の父母は、中東と韓半島、ベーリング海峡の三つの患難地域をすべて解放しなければなりません。ですから、必ずベーリング海峡に海底トンネルを設置しなければならないのです。旧約時代にはアダム圏家庭を築けずに破綻させ、イエス様の時代には国を築けずに破綻させました。
真の父母の時代には、ベーリング海峡を中心として、天地の統一世界を成し遂げなければなりません。そのために、来られる真の父母が責任をもち、三つの地域に向かって平和の旗を掲げ、立ち上がったのです。この歩みがどれほど息の詰まる歩みだったか分かりません。韓国が父母様の代わりに立ち上がるようになれば、祝福を受ける国になることができるのです。
20 本来、神様の理想の実現は、神の国、神様の家庭の上で成し遂げられます。それと同じように、日韓トンネルやべーリング海峡トンネルを私たちが造るのです。そのようなことをするのは、一日生活圏内に入るためです。この巨大な世界が、国境線を中心として複雑な環境と複雑な闘争の歴史を残すことによって、どれほど混乱した環境になるかというのです。
ですから、否が応でも、一つの世界をつくらなければならないというのが、人類の前に最後に残された課題です。そのことを私たちが引き受け、責任を果たさなければなりません。このような天の摂理的総整備の責任を、私たちが果たさなければならないというのです。
21 今後、日韓トンネルとベーリング海峡トンネルを、統一教会を中心として世界の十三の教団が連合して開拓しなければなりません。宗教界が担当して開拓すると発表しなければなりません。私たちは「万王の王神様解放圏戴冠式」を終えました。神様が顕現したのです。
釜山を中心として、南海全体に基盤ができています。島嶼国家を連結できる太平洋を中心としたハワイの基盤、世界の島と半島と大陸を連結できる基盤が、すべてできているというのです。その基盤を通して、私たちはアベル国連も宣布しました。その次は、父母国連を宣布しなければなりません。
万王の王の神様、お一人しかいない王の解放圏戴冠式が終わり、神様が顕現できる時代なので、恐れるものがありません。私たちが躊躇することはないのです。ふたをすべて開けることのできる、天の国の秘密と地の秘密をすべて現し得る基準まで来たので、これを一ヵ所に集めて、世界から注目と関心を集められるのです。経済問題、政治問題、国家と国家の間に絡み合った事情を解かなければなりません。
22 私はいち早く、日韓トンネルとベーリング海峡の開発に着手すると宣布しました。「ワシントン・タイムズ」にもこれに関する記事が出ました。このために今後、宗教者が先頭に立つのです。「ワシントン・タイムズ」が、統一教会の背景を中心として、日韓トンネルを造り、ベーリング海峡に橋梁を架けたりトンネルを掘ったりすることに、莫大な資金を投入することも意に介さないと発表しました。
政治家たちと金持ちたちがこの問題を巡って争っていては、何年かかるか分かりません。それで、宗教者が団結して、このことに責任をもつと発表したのです。
23 ベーリング海峡の「ワールドピース-キング・ブリッジ・アンド・トンネル」は、今後、人類史の和合と統一のための大役事、最も大きな記念碑的事業になるでしょう。人類のために、これをしなければなりません。
お金をたくさんもっている人がお金さえ出せば、技術を誇る人が来て、橋を架けたりトンネルを掘ったりすればよいのです。日本人やアメリカ人が一つになってトンネルを掘った、橋を架けたりしなければなりません。ここに教会と平和大使、NGOも参与しなければなりません。
24 ペーング海峡の道路は、地球星の平和の公的な道路として空中を連結させ、海を連結させ、陸地を連結させなければなりません。飛行機で飛び、船で往来し、車で動くところは、すべて公的な道路になります。特に、平和の王が設定した道路なので、この道路では戦争物資を絶対に通過させることはできません。
この公的な道路は私たちが管理するので、すべての交通手段に対して、軍需物資、戦争物資を載せては、一切往来できないようにするのです。戦争のために準備する世界各国の経費の消耗は、どれほど大きいでしょうか。平和理想を実現するためには、何でもすることができるというのです。
25 ベーリング海峡の開発のために、私は財団をつくって準備しています。そして、日韓トンネルも既に一九八一年に準備をして、工事をしてきているのです。いくらやっても、それを誰かが奪っていくことはできません。
そうなれば、世界が一日生活圏内に入るのです。このようにすることによって、時差を感じなくなり、世界が一つの村落のように志のある人が集まって教育もできサッカーもでき、オリンピック大会もできるのです。
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Tuesday Aug 08, 2023
真の父母経 第237話
Tuesday Aug 08, 2023
Tuesday Aug 08, 2023
22 世界で最も複雑なのが島嶼国家です。
島嶼国家は太平洋の中にあるので、強大国がどこに行くにしても一隻の軍艦さえ向かわせれば、完全に占領して戦場になります。ですから、小さな国々が力を合わせて一つにならなければならないのです。
そのように一つになるためには、生活と文化的伝統、言葉や文字が同じでなければなりません。
23 一九九六年七月一日から、島嶼国家の代表者、その国を動かし得る重要な人物を十人ずつ日本に連れていき、二週間教育することになっています。この人々が自分の国の中心となり、その国の大統領や総理を中心として、放送を通して教育できる運動を行うために準備しているのです。
ここに参加する国は四十ヵ国です。重要な国々です。ですから、その人々を中心として、その国家の放送局と大統領、閣僚たちをすべて教育しようというのです。これは、夢ではありません。その人々は、私がもっている科学技術と実力を羨ましいと思っています。その背景を中心として、日本やイギリスのような島嶼国家の発展した経済力を投入し、助けてあげるのです。
24 太平洋の島嶼国家を解放する準備をしています。ハワイを中心として、日本とアメリカ政府の協助を受けて、大学のような教育機関をつくるための準備をしているのです。一連の連帯的関係を中心に、自由解放圏としてどこの誰でも、超国家的な面でいくらでも世界に飛躍できる基盤をつくるのです。そのような父母様のみ旨の足場ができつつあります。
25 海は無尽蔵な資源の宝庫です。海はお金持ちだというのです。海以上のお金持ちはいません。アメリカにある金銀財宝が問題ではありません。途方もない資源が海に埋蔵されています。神様が、その海を人間に譲ろうとして造ったというのです。太平洋のその深い海には、何かないものがあるでしょうか。
私たちは太平洋を定着地として定め、早く島嶼国家に学校を造ろうと急がせています。そうして、約六十ヵ国の島嶼国家から連れてくれば、島嶼国家の統一国家をつくることができます。そこに日本やアメリカのような国さえ同参(一緒に参加すること)するようになれば、世界島嶼国家連邦制をつくることができるのです。
昔の植民地国家は、奴隷概念から抜け出せなかったのですが、兄弟概念をもてば、イギリス連邦のようなものをつくり、「五大洋六大州に太陽の沈む日がない」と言える統一天下をつくって余りあるのです。
26 私が行く道は、蕩減するための道です。蕩減の道です。神様のゆえに行くのです。ですから、南米に行ってもどこに行っても、神様が責任をもたなければなりません。最近は、ハワイを中心として島嶼国家を束ねるのです。自分のために行くのではなく、蕩減するために行きます。死を覚悟して行くのです。私は、誰かに私の行く道を相談する必要がありません。私は、私なりに、行く道をすべて整えておいて進む人間です。
第二節 国際平和高速道路と日韓・ベーリング海峡海底トンネル
国際平和高速道路と日韓海庭トンネルの提案
真の父母様は、一九八一年十一月十日、ソウルで開かれた第十回「科学の統一に関する国際会議」において、国際平和高速道路の建設を提唱された。国際平和高速道路は、中央分離帯を中心にそれぞれ四車線で建設し、高速道路の両側面に沿って幅一キロを国際中立区域に定め、国境を超越する地域にしようという構想である。そして、インターチェンジに出入国管理事務所を置き、ノービザ出入国制度を導入して、武器を載せた車両の通行を禁止し、軍隊の移動を制限して、正に平和の公道となるようにしようという提案であった。そして、国際平和高速道路建設の一環として、日韓海底トンネルに関する構想も発表された。真の父母様は、日韓トンネルが建設される場合、日本の東京からイギリスのロンドンまで自動車や高速列車で走ることができ、これを通して世界平和が早まるものと予見された。これを具体化するため、一九八二年四月に、日本で国際ハイウェイ建設事業団が設立され、一九八三年七月には、日本の九州にある佐賀県の唐津と壱岐、対馬の陸上部と海域部の調査を開始し、一九八六年十月には、佐賀県鎮西町の名護屋から、日韓海底トンネルの掘削工事を開始した。
1 私たちは、長く続いた苦しみの世紀を締めくくり、迫りくる二十一世紀を迎えるに際して、本当の新しい文化を創造するためには、争奪と反目一辺倒の自国の利益ばかりを追求することから脱皮し、汎世界的次元の新しい価値観を確立することが、切実に求められる時点に到達したと考えます。合わせて、すべての隣国の幸福と平和なくして、自国だけの本当の平和が維持され得るのかと反省してみるとき、国籍を超越した人類愛のない世界平和というのは、考えられないのです。
このような観点から、既存の社会構造および経済構造に対しても、新しい学説が確立されなければならない時期も、正に今、この時代だと思うのです。さらに、新しい国際経済機構を創設して、過ぎし日の莫大な経済的浪費と損失を防ぎ、また全世界の国土利用計画を「世界と人類」という次元で新たに推進することによって、全人類に平和と幸福を共に享受できる権利を付与しなければならないのです。そうして、理想世界が到来し、永久平和が実現され、人間は誰もが幸せで豊かな生活を享受できるようにしなければなりません。
私はこの場で、「人類は一つの家族であり兄弟」という大命題のもと、このような理想を実践に移す一環として、東西諸国を連結する国際平和高速道路の建設を提案するものです。
2 日本と韓国と中国大陸を経て、南アジア、中東、ヨーロッパを経由し、ロシアまで連結するもの(ルート)を一次案として出発し、全世界の国家と国家の間の陸地と海底を一直線に貫通させます。そして、国際高速道路の中央部には、ニューマチック・チューブ・システムを設置して貨物輸送を担当させ、大都市では空港も兼ねる一方、インターチェンジの一端には出入国管理事務所を置き、ノービザで簡単かつ迅速な出入国制度を実施するようにするのです。国際高速道路の左右両側には、それぞれ一キロメートル以上の中立緩衝地帯を設置し、国境を超越した地域に設定して、超高速乗用車および観光バス利用者のための休養地を造成することにより、「超高速化」で一つの世界を束ねる地上天国案を提唱するものです。
このような試案は、今後の理想世界を一日でも早く短縮させて実現しようとする具体的方案の一部であり、これを通して科学者たちもまた、全人類の幸福と世界の平和のために貢献させることによって、世界を一日生活圏に束ね、新しい文化世界を創建するところに、その意義と目的があります。
3 世界情勢から見て、アジアで中国が問題ですが、この中国をどのように引き入れるかというのです。ここに、アジアで韓国がいかに生き残れるようにするかという重要な内容があります。
ですから、私は一九八一年の第十回「科学の統一に関する国際会議」を通して、国際高速道路の建設をあらかじめ宣布したのです。そして、すぐに日韓トンネル掘削のための準備をしてきました。今やあと一年だけあれば、このすべての設計が終わり、北朝鮮や中国に行くことができる世界高速道路(の建設)に着工するのですが、ここで日本が先頭に立つならば、アジアを連結させ得る新しい道が生じると考えるのです。
4 お父様は、一九八一年に国際平和高速道路の建設を提案しました。すべての国家の為政者たち、その次に教育責任者たち、そして、行政の責任者たちに数十年前に発表したことは、学界で有名な事実です。お父様が「日韓海底トンネルを中心として世界にまたとない高速道路を造る」と言ったのですが、ドーバー海峡の海底トンネルにも、私が影響を与えたとみなすことができます。
それで、そのトンネルの出口に近い所に土地も買いました。お父様が買っておいた土地が、ドーバー海峡の海底トンネルを掘るときに、基地になったのです。日本も、今まで掘削作業をしてきて中断していますが、これまで約十年間、私たちがお金を出して穴を掘りました。ですから、日本政府はそれを無視することができず、韓国政府も無視できないのです。
一つの世界、一つの文化圏を築くための神様のみ旨の中で、神様が統治する世界が実現されなければならないとすれば、この国際高速道路の理想は、避けられない計画です。必ずそのような時が来るというのです。ですから、世界平和のために国境を撤廃しなければなりません。そうして、各国が交流できる道が生じることによって、平和を中心としてバランスを取ることができるようになり、そこで縦的理想を立てて、世界を動かすことができるようになるのです。
5 日本人はトンネルを上手に掘ります。ドーバー海峡の海底トンネルを、日本人たちが通しました。日本の四つの島を連結し、また、ドーバー海峡の海底トンネルも通したのです。
今は韓国人がトンネルを一番速く掘ります。韓国人がそれほど上手に掘るとは知りませんでした。どの国よりも、韓国人ほど熱心に取り組む人はいません。韓国人たちが、中東の建設をすべてしたのです。中東で橋を架け、トンネルを掘り、ビルを造ったというのです。ですから、技術面で日本に負けません。
6 日韓トンネルを造っておけば、西洋や東洋から物資が日本を通して入ってきて、韓半島を経て大陸に運搬することができます。ロシア北部に行き、その次に中国の南部に行き、中国の真ん中を通って、中東とロンドンまで行くのです。その莫大な輸送物がすべて、韓国を通して運ばれるのです。
経済的な側面で、今の版図を数倍広げて、日本を越えてアメリカまで、アメリカを越えてヨーロッパまで連結されることによって、第二次世界大戦当時のイギリスとアメリカとフランス、日本とドイツとイタリアの六ヵ国を中心として、世界経済を動かすことができます。韓半島を中心に、世界最高の先進国の貨物とともに人が往来するようになるのです。
ですから、物と人が往来する過程で、すべての輸送路と交通路の中で、世界にまたとない便利な駅を開発し、発展させておけば、韓国の地はそれこそ、世界的な交通基地になるのです。
7 太平洋を船で通過していくより、汽車で何百もの車両をつなげて運転していくことができるように、アメリカから出発してカナダを通り、アラスカのアンカレッジを通過してロシア大陸に連結する鉄橋を架けなければなりません。そのように大陸を連結する鉄橋を架けて、汽車でどこにでも行けるようにするのです。
そのようなことを考えれば、日韓海峡は問題ではありません。その短い距離しかないそこにトンネルを掘ることは、朝飯前のような時代に入っています。近いうちに、海底トンネルが通ることになるでしょう。先端機械をもってすれば、それはそれほど難しいことではありません。
8 新義州(シニヂュ)を経て、中国の丹東(たんとう)を経て、北京を通り、ミャンマーに通ずる国際平和高速道路を造ることを構想し、その提案書を全世界の大統領たちに送るように言いました。中国を何としてでも引っ張り出さなければなりません。それは私がします。その時に発表した内容がそのようなものです。
満州には、韓民族が三百万人近く暮らしています。日本の同胞、アメリカの同胞、ドイツの同胞たちを私が糾合し、それをしようというのです。技術を動員させる能力があります。ですから、ドイツのすべての最高技術を結合させて、中国を後援しようというのです。
9 韓国の地政学的な位置を見れば、不思議です。どの国でも、アジア諸国に対して防御線をつくるためには、韓半島がなければならないのです。島国は既に、防御圏内に入ってきています。これは、陸地と連結されなければ、大きな問題になります。海上で運送するというのは困難なことです。ですから、陸地と連結できる最も近い所に韓半島があるので、中国やロシア、アジア諸国のすべての問題を収拾し、日本が物資を輸入するためには、この韓半島と連結できる橋がなければなりません。韓半島は大陸に通じ、太平洋につながる所です。アジア諸国で生産される品物を、近距離にある国々に普及できる十分な施設を備えています。ですから、中国やロシアが資源を海上で送るのは不便なので、韓半島を通して日本に送るようになるのです。そして、日本は外国と輸出入をたくさんするので、韓半島を経由して大陸に物資を移動させるのが便利だというのです。ですから、韓半島と日本の間にトンネルさえ通れば、簡単に陸地と連結されます。そうすれば、ロシアまでも連結できるのです。
Tuesday Aug 08, 2023
真の父母経 第236話
Tuesday Aug 08, 2023
Tuesday Aug 08, 2023
11 アジア文明は男性文明であり、西欧文明は女性文明です。宗教はアジアから出てきました。ですから、西欧文明はアジアを訪ねてくるようになっています。なぜ西欧文明が相対文明であり、アジア文明が主体文明なのでしょうか。
主流の宗教は、アジアから始まりました。神様が先に造ったアダムが主体であり、あとに出てきたエバが対象で相対的なので、アダム圏を中心としたアジア文明圏が、代表文明圏だというのです。イエス様がメシヤとして来た所もアジアです。イエス様の失ってしまった体を再び取り戻し、霊的勝利圏と連結させるためには、キリスト教文明を中心として、新しい体の版図であるアジアを統一しなければならない立場にあります。ですから、太平洋文明圏時代が訪れるのです。
12 摂理の基盤を中心として、文明は次第に世界を一周し、アメリカ大陸から太平洋文明圏時代に渡ってきました。言い換えれば、地中海文明圏から大西洋文明圏を中心としたイギリスに、その次にアメリカ文明圏から太平洋文明圏を中心として一周して、イギリスに相当する立場にある日本に渡ってきたのです。
日本が近代文明を中心として百二十年以上の間、歴史的な発展をしたのは、日本民族が優れているからだけではありません。神様の摂理がアジアで花咲かなければならないみ旨があるので、日本が発展したのです。イギリスのような島国が相対的な立場で発展しなければならないので、日本が西欧文明を引き継ぐ中間の役割を果たしたのです。ですから、日本文化はイギリスと同じです。
二つの国は、自動車も左側通行です。すべてのことにおいてイギリスの文明をそのまま引き継ぎました。ヨーロッパを回り、アメリカを回って入ってくる現代文明圏を一〇〇パーセント吸収できる基盤を築いたのです。それは、アメリカを中心とした文明圏を代行する立場に立って、アジアに連結させるための神様のみ旨です。神様が文明を発展させたのは、一つの理想世界を必ずや実現するためでした。ですから、ヨーロッパ文明は、必ずアジア文明と手を結ばなければならないというのです。
13 混乱と絶望と塗炭の苦しみの中で地獄に墜落しなければならない悲惨な運命が人類の前にあるとすれば、神様はどのような道を築いてこられるのでしょうか。統一の道だというのです。その統一は、天の側の文化圏の結成を通して実現されます。このように見るときヨーロッパの統一圏や南北米の統一圏は、キリスト教文明圏から形成されるのです。
今やキリスト教文明を統一的内容として消化し、ヨーロッパを一つに和合させ、南北米を和合させなければなりません。そのようにすることができるのは、キリスト教文化圏しかありません。そのような中で、この西欧のキリスト教文化圏がアジアに越えてくるのです。
それでは、神様がキリスト教思想を統一的な方案として、キリスト教思想を通してこの世界を収拾してくるとすれば、アジアはそれをどこで迎えるのでしょうか。日本は様々な神に仕え、中国とロシアは共産化され、たった一つ残っている韓国がキリスト教という垣根の圏内にあります。言い換えれば、太平洋文明圏時代が目前に迫ってくる環境を直視しながら、アジアで民族を挙げてキリスト教文化の背景を備え、受容態勢を準備した国があるとすれば、その国は日本でもなく、中国でもなく、ロシアでもなく、韓国しかないというのです。
14 アジア大陸とアフリカ大陸は一人の人間と同じであり、南北米大陸が一人の人間と同じです。アジア大陸が主体です。ここからすべて分かれていったのです。南北米は、アジアの地から分かれていったのです。(これを)一つにしなければなりません。
ハワイを中心として、アメリカと日本の間にある太平洋で一つにするのです。ですから、お父様が、お母様を通してアメリカを吸収させる業を行うのです。太平洋で一つになれば、西洋に傾いていたアメリカが、お母様を通してアジアと一つになります。
イエス様は、東洋で体を失ってしまいましたが、父母が一つになることによって、西洋文明が太平洋文明圏時代を経て、アジアに戻ってきて初めて一体になるのです。失った体がそこで一体になります。母子協助時代を通過し、父子協助時代の基準を中心として、環太平洋時代が来るのです。
15 東西文明が交流できる時代圏を迎えて、アジア文明を中心として西欧文明を消化できる文化圏を形成することにより、西欧文明とアジア文明が交流できるようにしなければなりません。東洋と西洋の文明の一つが男性であれば、もう一つは女性です。また、一つは精神文化圏であり、一つは物質文化圏です。
二つの文化が一つになってこそ、世界的な新しい統一文化圏時代が訪れるので、そこに拍子を合わせて生活を営むためには、内外の民族同士が一つにならなければなりません。物質文明を代表する西欧文明と、精神文明を代表するアジア文明が、互いに一つにならなければならないというのです。一つになりなさいというその命令は、私がします。実際にそのような世界文明圏をつくってみようというのが、統一教会が今まで活動してきた方向です。
16 アジアの宗教文化圏を中心として統合した所は、韓国しかありません。イエス様が亡くなっていなければ、ユダヤの国を中心として、インドと中国の文化を統一したはずです。インド文明を代表して韓国に連結されたのが仏教であり、その次に中国文化を代表するのが、結局は儒教です。その次に西欧文化を代表するのがキリスト教です。
キリスト教がローマに行って、ローマの国力を中心として勝利することにより、これが韓国で世界的な宗教として実を結び得る代表的基準を備えたので、韓国がユダヤ民族を越え、神様の祝福の基地にならざるを得ないというのです。インドから出てきた仏教が韓国に植えられ、中国の儒教が韓国に植えられ、キリスト教が韓国に植えられることによって、イエス様の時に成し遂げようとした文化の統一が、ここで実現されるようになるのです。
ローマ教皇庁を中心として西欧社会の統一世界をつくったのですが、すべて壊してしまいました。ですから、西欧世界の統一とともに、アジアまで統一できなかったというのです。それゆえ、そのローマの教皇庁のような新しい統一教会の教皇庁を中心として、西欧とアジアを連結する統一文化圏が形成されなければなりません。半島を中心として、新しい世界的文化圏が出てこなければならないというのです。
17 アダムとエバが堕落することにより、数億年の歴史過程という、長い期間を通して蕩減してきました。血肉を流しながら蕩減してきたのです。
今日、お父様が理論的な歴史の背後を隅々まですべて明らかにし、裂かれたものは縫い、穴の開いたものは継ぎ合わせて、堕落していない本然的姿を備えて越えなければなりません。ですから、神様を中心としてアダム、エバ、三天使長を復帰しなければなりません。それが韓国に来て実を結ぶのです。
韓国と日本を中心として、イタリアとイギリスが半島と島で誤ったことを蕩減復帰しなければなりません。ローマ教皇庁を中心として、半島文明が世界を支配したことを蕩減するために、新たにアメリカを中心としてつなぎ合わせてきたのです。
イエス様がアジアで亡くなったので、イエス様の体を取り戻して、万国解放とともに地上天国理念のラッパの音を、このアジア地域で響かせなければならないのです。そのようにしようとするので宗教圏が問題になっています。大部分の宗教圏(の発祥地)が、アジアにあります。イスラーム圏と仏教圏、儒教圏、キリスト教文化圏がアジアにあります。大部分の宗教の発祥地がアジア地域です。ですから、来られる主は、アジア統一のために宗教圏の統一を急がなければなりません。
18 太平洋文明圏の主役は、アメリカでもなく、日本でもありません。国連を導くことにより、太平洋文明を完成すれば、イエス様を中心として、分かれていた霊界と肉界が、初めて一つになるのです。ですから、ローマ(イタリア半島)に代わる韓国を中心として、日本とアメリカが一つにならなければなりません。半島国家の韓国を中心として、島嶼国家と大陸国家が一つにならなければならないというのです。島嶼国家と大陸国家を東洋で探し出してきて、再び合わせるのです。
韓国と日本とアメリカを中心として、イエス様の体を失った太平洋、アジア地域に戻ってきて、霊界と肉界が分かれて争っていた世界を合わせることによって、初めて統一世界の基準が成し遂げられるというのです。ですから、ここから海洋圏還元、陸地圏還元、創造理想圏還元、第四次アダム圏出現が展開します。
その基盤ができるためには、ハワイを中心として南米と北米が一つになり、またアジアとアフリカが一つにならなければなりません。これは双子の体です。双子になったその基準で、分かれていた西洋と東洋、天と地が、すべて海から結合しなければなりません。アダムとエバが海のような腹中から生まれ始めたので、ハワイを中心として、新しい海洋に結合するのです。
19 環太平洋文明圏時代を発表したので、今や環天宙平和文明圏の王権時代を発表しなければなりません。「環天宙平和文明圏王国時代」、そして、天一国です。大宇宙を中心として連結させる還元の道路が現れるのです。そうして、「環天一国平和文明圏帝国時代」です。国連に加入した多くの国がありますが、今や一つの国になるのです。
「環天一国平和文明圏、私の国時代」です。「私の国」を求めるのです。今から「環天宙平和文明圏王国時代」だというのです。天一国というのは、二人が一つになった国です。東西が一つになり、南北が一つになるのです。「天一国平和文明圏、私の国時代」です。それにより、神様解放、天上世界解放、地上世界解放、万宇宙解放、平和の王国時代になるのです。
ですから、真の父母の名によって、「天宙平和文明圏王国時代」と「天一国平和文明圏、私の国時代」を発表するのです。天地を抱き、世界の海を抱いて、すべてのものを根こそぎ天のみ前に捧げなければなりません。自分の国と自分の世界を捧げ、天地を捧げて、一つの存在になることを決心して生きなければなりません。
20 ハワイで行った宣布が「環天宙平和文明圏王国時代」であり、ハワイで行った大会のみ言の題目が「神様のみ旨から見た環太平洋時代の史観」です。副題は「アメリカを中心とする国連と自由世界の方向」です。太平洋の海の世界と陸地の世界が一つになっていないので、一つにするために環太平洋文明圏時代の大会を行ったのです。それは、陸地を捨てるのではありません。
太平洋に摂理的基盤を築いたので、それを陸地にもっていって植えなければなりません。それが今回の二〇〇七年四月三日から行う大会であり、題名は、「天宙平和神文明圏開闢宣布」です。文化が出発するとき、海から出発して半島に行き、陸地に上がってきたので、その過程を経るのです。
半島国家であれば半島で太平洋の海を抱かなければならず、半島を中心として大陸を抱かなければなりません。その位置に立ったのです。
21 太平洋文化圏時代になったのですが、太平洋にある国々を中心として、背負っていかなければなりません。
この国々をすべて束ねるために、済州島でワールドカップ釣り大会をしました。その国々を連結させるためです。国連が管理できる体制をつくろうと、そのようなことをしているのです。ですから、趣味産業や、このようなすべてのものを、国連の部署に入れようと思います。
そのようにしようとすれば、難しい問題が一つや二つではありません。国連の安全保障理事会や経済社会理事会の幹部たちを中心として築かれた世界基盤を私たちが消化するための方法は、教育をすることです。
韓国が北朝鮮を消化するためには、教育をしなければなりません。神様をはっきりと知らせてあげ、霊界をはっきりと知らせてあげ、血統が変わらなければならないことをはっきりと知らせてあげなければなりません。知ることによって、すべての問題が解決します。
そのような意味で、太平洋文化圏にある発展途上国を含む五十二ヵ国が、「世界平和島嶼国家連合」に入っています。この国々を束ね、一つの国家体制を中心として、国連に連結させなければなりません。
Tuesday Aug 08, 2023
真の父母経 第245話
Tuesday Aug 08, 2023
Tuesday Aug 08, 2023
第三節 「世界平和教授アカデミー」
「世界平和教授アカデミー」創設の目的
真の父母様は、世界的な碩学たちを中心に、平和世界建設のための各分野の研究と活動を支援するため、「世界平和教授アカデミー(PWPA)」を創設された。「世界平和教授アカデミー」創立総会は、一九七三年五月六日、教授招請「統一原理」セミナーや大学原理研究会の活動などを通してつながった教授など、百六十三人が参加する中、ソウルで開催された。「世界平和教授アカデミー」は各国に支部を置き、各国の会員は「世界平和のための学問的寄与」という共同目標のもと、相互交流および協力をしている。特に、世界平和をテーマに多様な学術セミナーを開催し、一九八六年一月二十一日には、真の父母様の指示により、「世界平和教授アカデミー」の付設として、韓国各地の百ヵ所以上で郷土学校が設立され、恵まれない青少年たちの教育を支援するなど、対社会的な活動も展開してきた。
1 私たちは、統一科学という問題を中心として、全世界的に教授たちを招請し、年次行事を行っていますが、みな、ここにどれほど多大な関心を寄せているか分かりません。最初は批判もしましたが、最近になって、「レバレンド・ムーンが取り組んでいることは、すべてが深刻な問題だ」と言っています。このような段階に入って、推し進めていくのです。ですから、何としてでも教授たちを一つに糾合しなければならないと考えました。そのように教授たちを糾合するための作戦を韓国で展開しなければならないので、「世界平和教授アカデミー」を結成したのです。
言い換えれば、「全世界の教授たちが、この平和世界の建設のために、各分野で実際に行動することはできなくても、頭を使い、文章を書いて、方向を提示することにおいて先頭に立たなければならない」と言って、「世界平和教授アカデミー」という集まりをつくったのです。韓国では、既に成功しています。今後、韓国と日本と台湾を中心として、世界的に「世界平和教授アカデミー」が結成されるでしょう。
2 「世界平和教授アカデミー」の名で、「広場」という月刊誌を作っています。これを全世界の大学に発送したので、韓国でこのような運動を行っていることを、既に名のある教授たちはみな知っています。ですから、アジアで著名な教授たちを糾合し、「アジア平和教授アカデミー」を発起さえすれば、これがヨーロッパにも連結されるのです。それだけでなく、アメリカの東部と西部の重鎮となる教授たちを、「世界平和教授アカテミー」の核心要員にすることができます。この人たちは、お金を払っても心を動かせる人たちではありません。
このように、世界的に組織を編成して、何をするのでしょうか。父母様はこの「世界平和教授アカデミー」を中心として、ノーベル賞受賞制度のような制度をつくる計画をしています。ノーベル賞以上の賞金を設定して、世界記録を破る表彰制度をつくろうとしているのです。
3 世界を動かすのは、学者たちです。政治家たちが動かすのではありません。その国の政策を樹立するすべての分野で、主導的な頭脳の役割を果たす人は、有名な教授や学者たちです。その国の政策を遂行する人たちは、彼らの頭脳によってつくられたプログラムに合わせる人々なのです。
学者と大学生を見れば、学者たちは先頭に立ち、大学生たちはこの時代の後ろに立っています。彼らを連結させてこそ、中枢になります。背骨です。ですから、今まで統一教会は、反対を受けても彼らを連結させようとしました。ところが、そうするのは簡単なことではありません。ましてや、統一教会を指導しているお父様が世界的に論争の対象になっているので、彼らを連結させるというのは、簡単なことではないのです。
そのようなことを見ながら、私はアメリカで活動する将来のことを考えたのです。このことは、お金があるからといってできることではなく、それこそ、精誠を尽くして世界を愛する心をもたなければ、できないのです。
4 人間個人の体と心が分かれることにより、人類歴史はサタンの版図と天の版図に分離され、闘争の歴史を経てきました。個人から分かれて、家庭、氏族、民族が、歴史時代を経てきながら数多くの戦争をしたのです。歴史的に見るとき、宗教圏と政治圏が争ってきましたが、いつも政治圏が宗教圏を打ちました。また、科学世界と宗教圏が争ってきましたが、科学世界がいつも宗教圏を打ってきました。しかし、父母様の時代には、政治圏と宗教圏、また、科学世界と宗教圏の一体を成し遂げなければなりません。ですから、父母様が世界の学者たちを糾合してきたのです。
今まで科学者たちと宗教圏が、怨讐になっていました。これを統一しようとすればまず世界の学者たちを糾合しなければなりません。ですから、「科学の統一に関する国際会議」と「世界平和教授アカデミー」を編成したのです。これらの学者と統一教会が一つにならなければなりません。そうしてこそ、宗教圏と政治圏が統一されるのです。
5 私たちは、学界を収拾しなければなりません。学界を収拾するために、「科学の統一に関する国際会議」を開催してきました。この会議は、世界的な学者を一つにまとめるための、唯一の集まりになりました。また、世界の有名な学者たちを中心として、国家と国家を連結する「世界平和教授アカデミー」があります。二重作戦を行うのです。
世界的な一つのモデル型と国家的な一つのモデル型をつくることによって、国家的に成果のある人は、世界に行くことができるようになります。世界に進出できる道が開かれるのです。世界の有名な学術機関に影響を与えることのできる足場を整えようというのです。ノーベル賞受賞者を選定するときにも、私たちが背後で推薦します。頂上の位置に上がっていけるように支援するのです。
6 私たちが「科学の統一に関する国際会議」を主導しているので、教授たちに「このような世界的教授アカデミーがあるので、あなたたちもここに加入してください」と言えば、嫌だとは言いません。そうすれば、世界の十ヵ国なら十ヵ国の科学界の重鎮と手を結ぶことができます。
教授アカデミーに世界的な学者たちを加入させなければなりません。今後、アジアから始めて、世界の学者たちを教授アカデミーに連結させるためです。世界的な教授たちを一つに束ねてあげれば、今後の世界のために世界政策を樹立したり多方面の専門分野で世界的に影響を及ぼしたりすることができるのです。
そのようにするために、分野別に世界にない刊行物を作ろうというのです。そうして、経済分野、農業分野、科学分野など、各分野の雑誌は世界的に有名な人々が作るので、世界的に知られるようになっています。今後の世界政策を決定するときに影響を及ぼすことのできる、首脳部のようなものをつくっておこうというのです。
7 世界的な教授アカデミーを構成するようになれば、その名声が広く知られることになるでしょう。そのようになれば、どこに行っても私たちの基盤があるので、そのような人々を招請し、巡回教授団をつくろうと考えています。一つの大学だけで講義していてはいけないというのです。世界的に有名な大学を中心として、六ヵ月であれば六ヵ月間、巡回講演をさせます。その費用は、私たちが出そうというのです。このように世界的な巡回教授団をつくって、世界を一周させます。
そのようにしたあとは、どこの大学に行っても、関わりのある学者や学生たちが関心をもって押し寄せてくるでしょう。有名な人の主管のもとで学位をもらえば、その門下生たちも世界的に有名な人になるのです。そうして、約五、六年後に、一回りしながら学位を与えるようにするのです。このようになれば、この大学にノーベル賞を受賞した教授をはじめ、専門家たちが押し寄せるようになっています。
8 今後、世界的な教授アカデミーをつくって、約五百人の教授たちが大韓民国に入ってきたとすれば、大学が動くようになります。
これから私たちが世界的な大学を造れば、教授アカデミーから推戴を受けた世界的な大学教授たちを、私たちの学校に連れてくるのです。そのようにして、世界的な碩学たちを一ヵ所に集中させれば、世界的な大学になります。そうして、その大学を動かし、社会制度がそこに相対的な基盤を備えるようになれば、この国は世界的な文化国家になるのです。アメリカが近代に世界的な主導権を握るようになったのは、世界的な人材を抱くことのできる大学があったからです。そのような大学が民主世界で主導的な役割を果たせる人材を育て、各国で長官や局長になるようにしたので、アメリカが世界的な主導国になったというのです。
9 アメリカで大学を包摂するための間接的作戦を行うために、「世界平和教授アカデミー」をつくりました。この平和教授アカデミーを日本にもつくり、台湾にもつくったのですが、それをなぜつくったのか分かりますか。世界的にこの平和教授アカデミーを連結させ、今後、世界大学連盟をつくろうと考えています。世界的な大学を建てて、国際的な人材を養成しようとしているのです。
10 「世界平和教授アカデミー」をつくる時のエピソードがたくさんあります。当時、情報当局では、「政府の力で総力を注いで動いても十三人の教授しか集まらなかったのに、文某が教授アカデミーをつくるというのか」と言いました。それで、私は、「彼らは、大韓民国という国家的見地からそれをするが、私はアジア的見地からするのだ」と言ったのです。
それを準備するために、多くの人々が縦横に往来する基盤をすべて備え、韓国で「世界平和教授アカデミー」の編成を始めました。その次に、日本までは可能でしたが、アメリカはその当時、まだ基盤ができていませんでした。それで、アメリカを中心として「科学の統一に関する国際会議」を足場にして、ヨーロッパ諸国で「世界平和教授アカデミー」を段階的に編成したのです。
11 教授の皆さんは、「世界平和教授アカデミー」に籍を置いています。その間、多くの迫害も受け、ありとあらゆる困難な環境を経て働いてくださったことを、有り難く思います。しかし、それで終わってはいけません。今から、韓国を代表する学者たちを日本の学者たちと連結させる運動をしなければならないのですが、学者たちがそれをしなければなりません。日本がその運動をする段階に入り、アメリカがその段階に入り、イギリスがその段階に入ってきました。ですから、これを早急に連結させて、韓国を救い、共産陣営から防備しなければなりません。
このような巨大な連結体をつくり、韓国が今後行くべき道、すなわち南北統一をしてアジア諸国に影響を及ぼせる領域を標準として動かなければなりません。そのようにするために、学者たちが動員され、経済人たちが動員され、政治家たちが動員され、各分野が動員されて、結集できる基盤を編成しなければなりません。それは、学者たちしかできないのです。
12 韓国最高の知性と権威をもった学者の皆さんは、今や、この国が進む方向を教示してあげなければなりません。そのために研究をしなければならないのですが、個人の研究時代は過ぎ去りました。これからはグループ研究時代です。それも、国家内のグループ研究時代は過ぎ去り、アジアの学者たちを糾合したグループ研究時代、ひいては世界の学者たちを中心としたグループ研究時代が到来したのです。このような方向を備えなければ、世界に方向を教示できる道がありません。
ですから、大韓民国の風土ではできません。アメリカが絶対に必要だというのです。このような背後の基盤を築くために、私が韓国人の一人として、このようなことをしたのです。このような事実は夢のような話ですが、私は天意によって今後の世界が行くべき方向性をはっきりと知ったので、そこに少しでも役に立てることを願いながら努力してみると、このような結果が成し遂げられたのです。これは、全世界の知識人たちが一つになってすべきことです。
Tuesday Aug 08, 2023
真の父母経 第244話
Tuesday Aug 08, 2023
Tuesday Aug 08, 2023
役割と科学の絶対価値
真の父母様は、宗教と科学、そして、思想の統一をはじめとする世界的難題の解決のためには、神様を中心とした絶対価値観が定着しなければならないと考えられ、これを「科学の統一に関する国際会議」のテーマに掲げられた。第三回の会議からは、「科学と絶対価値」、「科学の求心性と絶対的価値」、「科学の調和と絶対価値の探求」、「変遷する世界における絶対価値の探求」、「既存価値の再評価と絶対的価値の探求」、「絶対価値の探求と学界の責任」、「絶対価値と人類平和のための模索」、「絶対価値の探求と新しい世界の創造」、「絶対価値と新しい文化革命」、「絶対価値と現代社会の再評価」、「絶対価値と科学の統一起源と人間の責任」など、「絶対価値」が会議の共通テーマとなった。
13 私たちが必要とするのは、産業革命や技術革命だけではなく、より大きな人間意識の革命です。社会問題の解決は、自然科学だけに局限されるものではありません。法規を超越しなければならず、社会科学や芸術、あるいは宗教などの領域にも影響を及ぼさなければならないのです。このような問題は、ある一国や一世代に局限されるものではなく、過去、現在、未来に影響を与える人類歴史の究極的な事柄です。このような人間意識の革命を通して、創造的で生産的な方法で、全人類の平和的共存のために、研究結果を使用するように導かなければなりません。
人間の理想は、個体目的と全体目的を完全に調和させるときにのみ、実現することができます。ほかのすべての研究分野と同じように、自然科学分野でも、一時的な個体目的は、長期間にわたって成し遂げられる全人類のための分野や、ほかの様々な分野を統合した幅広い全体目的とともに達成されなければなりません。そのようにすることによって、私たちの研究結果の真の意味を発見することができます。すべての特殊な研究分野を統合するために、私たちはより大きな設計と青写真を必要とします。それを通して、私たちが統合していこうとする共通理想が実現するようになるでしょう。
14 第四回「科学の統一に関する国際会議」の主要目的は、特殊な研究分野を統合するための青写真を作り出すことです。
人間は、その心が時間と空間に制限されない最高次元の根源に由来していることから見て、それ自身の中に生命をもっていることを知っています。このような根源は、宇宙的な心、あるいはすべての存在の第一原因と呼んでもよいでしょう。人間は、その生命を意味あるものにするために、宇宙における絶対価値の求心性を理解できなければなりません。
世界の全人類が、国家や氏族を超越した兄弟姉妹たちであり、一つの人間家族として生きていく新しい世界秩序を確立することによって、真の平和と幸福の理想世界を享有することができます。このようなことを実現するために、科学はその領域の外側から検討されなければならないのです。
15 科学(に関する)政策は、社会を全体として扱う中で決定されなければなりません。科学は、それ自体だけのためのものではなく、全人類の福祉のためのものであるという、全体目的の中心点を失ってはいけません。言い換えれば、科学の発展が人間の日常生活で意味をもつようにするために、人間は全体的な立場から価値の基準を討議し、また確立しなければならないというのです。
科学は、目に見える外的な事物に対する研究から始まります。しかし、科学は、目に見えない分野や、精神的次元の内的なものを理解するのに役立ちます。最後に、この二つの領域は統合されなければなりません。したがって、私たちは、外的な世界に置かれている中心点を捉えられなければならないのと同時に、最高次元の形而上学的世界の中心点を捉えられなければなりません。そうして、後者を不変の軸として、前者が授受作用によって永遠にその周囲を回るようになれば、時空のあらゆる存在に絶対的な意味と価値が与えられるのです。
16 皆さんが、ワシントン大会やヤンキー・スタジアム大会、汝矣島救国世界大会のようなものを見れば、「素晴らしい」と考えるのですが、それは大概、一時で過ぎていくと見るのです。しかし、世界的な大学者たちが集まって、すべての学問を超越し、一つの方向に向かうことができる伝統をつくったという事実は、地上世界で永遠にたたえられる材料として残るのです。
ですから、今後、その記録映像の一場面は、永遠に貴重な宝物として残ると考えます。そのようなものをこれから映像で見て、その伝統を考えるたびに、「レバレンド・ムーンはこれこれの思想をもって行い、その思想によってあのような反応が起こった」と言うようになるでしょう。それが世界的な動機となり、すべてがよみがえるのです。そのようになれば、この思想は結局、この教授たちによって、のちの時代を治めることができる若い青年たちの思想の中に入るようになるというのです。
17 私は宗教指導者として、また、科学者として、長い間、科学の問題や宗教と哲学の問題について関心をもってきました。ある一人の人が永遠性に関するどんな内容を追求しているとしても、またほかの人がいかなる事実を観察しているとしても、互いに異なる学術分野の間には一つの関係があると、私は信じています。実際、超越的な存在と関係なく、時間と空間の中で起きている何らかの事実を認知するというのは、不可能なことです。
宗教と哲学は、長い間、人間の良心を占領している抽象的で道徳的な問題を扱ってきました。私たちはいったいどこから来たのか、なぜ苦痛が存在するようになったのか、善悪とは何か、死後の世界は果たしてあるのか、このような疑問は、学術問題とは関係なく、すべての人がもっています。
科学は、宇宙の規則性と時間と空間における事物に対する理解に局限されています。科学は、過去数百年の間、目覚ましい発展を重ねてきました。しかし、価値観が確立されていない科学は、破壊的にならざるを得ません。核戦争(勃発)の可能性がこのことを物語っています。神学から物理学に至るまで、すべての知識は、その知識の目的と方向性を知らなければ、無意味なものであると言わざるを得ません。そして、価値基準の追求は、この目的のための追求になるのです。
18 私は「科学の統一に関する国際会議」を中心として、絶対価値を主張しています。十年、十五年、二十年、このように時間が過ぎていくほど、絶対価値に対して議論することは、「科学の統一に関する国際会議」を抜きにしてはできなくなるでしょう。ですから、第十二回大会からは、確固たる組織を編成して、新しい文化革命を起こさなければなりません。
仏教であれば仏教も、このような絶対価値を中心として、仏教事典を新たに作らなければなりません。キリスト教も、絶対価値を中心として、今までの神学体系を新たにつくって、事典を発行しなければなりません。経済分野でも、絶対価値の基盤の上に立った経済体制をつくらなければなりません。哲学もそうであり、すべての学問でそのようなビジョンを誰かが先導しなければならないのです。その誰かが、新しい文化革命の旗を掲げなければならないというのです。
このような途方もない背後を中心として、今後、韓国に希望の波が押し寄せるようになるとき、太平洋と大西洋を越えて、世界の歓呼の声を浴びながら前進できる一日が来るでしょう。それは、このような基盤を通してこそ成し遂げられると考えるので、私は迫害を受けてもそのような夢を描き、今まで歩んできたのです。
19 お父様は、「科学の統一に関する国際会議」を第十九回まで開催しました。学問は、相対的価値を認めなければなりません。その相対的価値は、単独ではつくり上げることができません。数多くのものの属性はそれぞれ違いますが、全体の中心的属性の内容とは何でしょうか。「絶対性」があるとすれば、「絶対性」だけでどのように相対を迎えるのですか。「唯一性」がなければなりません。それで、相対ができるのです。内的、外的には見えませんが、一つの核をつくり上げることによって、運動が起きます。主体と対象がなければならないのです。絶対、唯一、不変、永遠、これが四大原則になっています。変わらないからといって、それが一瞬にしてなくなってはいけません。ですから、「絶対性」は「唯一性」を備えなければなりません。絶対というのは天のことを言いますが、(それは)唯一的な存在です。「絶対」、「唯一」という言葉は、二つの存在が一つになったということです。これは、互いに内容を入れ替えることができるのです。自分のものであると同時に相手のものであり、相手のものであると同時に自分のものです。永遠に持ち続けて補充できる内容について言っているのです。
20 父母を愛の主人として決定づけてくれるのは、赤ん坊です。そして、夫を愛の主人にしてくれるのが妻です。絶対価値の決定は、相対がすることができます。神様がこのような原則を中心として創造し、宇宙が出発しました。その世界と反対の立場に立った人間が、自分を中心として出発したので、その人間がつくった世界は、「終わりの日」になれば、必然的になくならなければなりません。したがって、相対の価値を絶対視する理想だけが、新しい天地に定着できるのです。そのような理想だけが、家庭であれば家庭、愛であれば愛、平和であれば平和、すべてのものの基地にならざるを得ません。時になっていなかったので、私が「科学の統一に関する国際会議」で、そのような内容を中心とした「統一思想」の結論を下せませんでした。この世の中の教育界は、相対的価値を語るだけであって、絶対価値はありません。
21 私は「科学の統一に関する国際会議」で、絶対価値論を中心に、世界の有名な教授たちを教育しました。絶対価値の結論を出したのが、二〇〇四年です。ようやく先天時代と後天時代が転換する時になって、絶対価値を教えてあげました。父母が「愛の主人である」と言える資格は、赤ん坊が決定します。赤ん坊が、生まれるその時間に、父母を愛の主人にしてくれるというのです。また、女性と男性は、結婚して初愛を感じながら、(相手が)その愛の主人にしてくれるのです。夫を愛の主人にするのは妻であり、妻を愛の主人にするのは夫です。今までそのよな概念がありませんでしたが、絶対価値論を中心として、思想的な基調が成立したのです。
Tuesday Aug 08, 2023
真の父母経 第243話
Tuesday Aug 08, 2023
Tuesday Aug 08, 2023
第二節 「科学の統一に関する国際会議」
「科学の統一に関する国際会議」提案の背景
真の父母様は、絶対価値を中心に世界平和の実現を模索する「科学の統一に関する国際会議(ICUS)」を開催された。この会議は、一九七二年以降、世界の碩学たちが参加する中、継続して開かれた。第一回「科学の統一に関する国際会議」は、一九七二年十一月二十三日から二十六日まで、「現代科学の道徳的方向性について」というテーマで、アメリカ、ニューヨークのウォルドルフ・アストリア・ホテルで開かれ、第二回会議は、一九七三年十一月十八日から二十一日まで、日本の東京にある帝国ホテルにおいて「現代科学と道徳価値」というテーマで開催された。特に第二回の会議には、著名な物理学者を含むノーベル賞受賞者五人が参加した。その後、「科学の統一に関する国際会議」では、「絶対価値」をテーマに掲げて世界の懸案を議論し、真の父母様が大会ごとに創設者として基調演説をされた。
1 お父様にとっては、天の召命を受け、世界をどのように収拾して神様が願う理想世界に導いていくか、その近道とは何かが問題でした。それで、教授社会を結束させ、「科学の統一に関する国際会議」をつくったのです。一九七一年に、アメリカを訪れた時、荒涼とした野原に立った孤児のようでした。周辺にはおおかみが群れをなしているのに、裸の孤児のような立場に赴いたのです。「この地に来て、三年半の間にこの国をひっくり返さなければならない。問題を起こし、激しく動かしてしまわなければならない」と考えました。そこでどのように基盤を築くかが問題でした。
2 私が初めてアメリカに行ったとき、アメリカの教会本部の一年の予算が、二万六千ドルでした。十年近く過ぎた今は、一ヵ月に使う経費が三百五十万ドルから四百五十万ドルになります。夢のような話です。何百倍の経済基盤を築いたというのです。このようになる過程で、ビザの問題が出てきて、アメリカ政府が日本食口とドイツ食口を追い出すという出来事が起きるようになったのです。しかし、すべて基盤を築きました。
このような闘いをして、何をするのでしょうか。世界的な反共戦線を確立しなければならないというのです。そのためには、若者たちだけではできません。ですから、ここに必要な最高の知識人、世界的な学者たちをどのように集めるかが問題になります。それで、「科学の統一に関する国際会議」を創設することになったのです。
3 「科学の統一に関する国際会議」が出発するとき、私は町役場の給仕のような姿でした。だからといって、それが悪いというのではありません。私はそれをすべて受け入れました。それに抵抗していれば、既にすべて崩れてしまっていたでしょう。私が基調演説をしたあと、世界的な物理学者の一人が、それに反対し、声を上げて飛び出していったということもありました。そのような扱いを受けたのです。
しかし、私は言うべきことを言ったのです。そのようなことを意に介さず、すべて忘れてしまいました。高い山になれば、風にもまず当たらなければならず、夏でも雪をかぶっていなければなりません。だからといって、その位置を守らなければ、どのようになるでしょうか。名山がすべて砕けていくのです。ほかの人々が豊かに暮らしているとき、そのように高い山の頂上で白い雪をかぶり、一人孤独に歩んできました。しかし、白頭山(ペクトゥサン)、あるいはヒマラヤのエベレストの山頂に登攀(とうはん:よじ登ること)する勇士たちの前には、それが希望峰になるのです。
4 お父様がアメリカに来て、すべて調査してみると、共産勢力が今まで政治と外交問題を中心として、政府に対して反対運動をしてきたというのです。これから大学を中心とした活動が急変するのは間違いないので、共産勢力が地下から上がってくる前に、私たちが頂点に行って彼らを防がなければならないのです。これは、国がしなければなりません。
しかし、国ができないので、私たちがしなければなりません。アメリカを救うためです。ですから、日本と中国を連結させて、これから膨大な連結体をつくろうと計画しています。科学者大会や政治学者大会のようなものを構想して、今後、国連で共産勢力が主導権を握るのを防止できる世界的な活動を展開しなければなりません。国がしなければ、私たちがしなければなりません。私がしなければならないのです。そのようなことをするための万全の準備を、皆さんが知らない間にしているのです。
このようなことを、なぜするのでしょうか。直接的にできる立場に立てないので、間接的にでもして基盤を広げ、私たちの正しい基盤を選別するためです。アメリカに新しい方向を提示し、民主世界に貢献できるやり甲斐のある使命を彼らにそのまま引き継がせて、それを天意に結びつけようという目的で、このようなことをしているのです。
5 「科学の統一に関する国際会議」の各分科ごとの専門委員たちは、専門的な学者であり、それぞれの分野で影響を及ぼした人たちですが、互いに統合して、全世界に影響を及ぼすためのプロジェクトを構想して推進することが、今日まで学界にはありませんでした。
私たちがこのようなことをしたことは、今後、統一教会が一目置く存在になることができる良い機会になるでしょう。これを続けていけば、お父様がアメリカで活動するすべての分野に対して、後援し同調する基盤が、最高の知識人たちを通してできるだろうと考えています。今まで、国際会議の中で学術会議は、分科別に専門分野の学者たちだけが集まり、行ってきたので、制限されていたのが実情です。しかし、(この会議は)膨大な全体分野の集会を開催するので、国際的な水準を代表するノーベル賞受賞者だけでも、七十人以上が糾合されるのではないかと考えています。
そのような観点で、この学術会議は、世界にない歴史的な記録を残すようになるでしょう。今やアメリカは、有名な十大学であれば、十大学のノーベル賞受賞者たちを中心として、その人々が主導して、今後の方向を提示していくようにしたり、人選をして学校別に組織化して、すべての教授たちに方向を提示したりすると同時に、学生たちを動かす運動を組織化しなければならないというのです。これが、お父様が「科学の統一に関する国際会議」にかける願いであり、観点です。
6 一九七二年、第一回「科学の統一に関する国際会議」をアメリカ、ニューヨークのウォルドルフ・アストリア・ホテルで開催しましたが、三十二人が集まりました。当時、お父様は使い走りと同じで、隅っこにいるのかいないのか分からないように座っていました。ところが、拙い英語でしたが、私が設立者として話をしました。そうして、一年がたち、二年がたつと、その成果が良いので、お父様に対して「よくやった」と言うのであって、議長に対して「よくやった」とは言わなくなりました。
今になって、世界の学者たちはお父様を尊敬していて、当然、目上の人として接待しなければならないことが分かっているというのです。私が世界各国を回りながら、この「科学の統一に関する国際会議」に参加した学者たちを集めてバンケットをするとすれば、数百人が集まる中で、開催することができるのです。そのような世界基盤がすべてできたというのです。
7 世界的な碩学たちを動かすことのできる基盤を築くためにつくったのが、「科学の統一に関する国際会議」です。第二回大会は東京で開かれたのですが、東京大学を中心とした有名な学者たちを前に立て、世界の碩学たちを集めて大会を行いました。私はこの大会の創設者なので、挨拶の言葉を語ろうと考えていました。ところが、主人が挨拶するのは組織世界における常識であるにもかかわらず、私が講演し、挨拶をする式順がすべて抜けていたのです。それで、これを一晩でひっくり返しました。私を見くびって、(逆に)一発たたかれたのです。
その時でさえ、私に会ったことがなかった人は、私が何かの王冠やかぶり物をかぶり、修行服を着て出てくるものだと思っていました。「誰が統一教会の教主、文某なのか」と言って、私が登壇しても、私を見るのではなく、ほかの所を眺めていたというのです。そのひっくり返しておいた局面で、笑いながら、「私はアジアと世界の運命を懸けてここに立っている」という思いで、講演を行いました。堂々とその場に立ったというのです。
8 「科学の統一に関する国際会議」は、ニューヨークで第一回大会、東京で第二回大会を行いました。今度、第三回大会はロンドンで行います。第四回大会は、またニューヨークで行います。このようにして、世界の舞台にいる巨星たち、学界の巨星たちを糾合する運動をするのです。このように第四回までやって、世界的な著名人、言い換えれば、ノーベル賞を受賞した学者たち数十人がここに加担するという事実が明らかになれば、これは世界の舞台に向かって大々的に宣伝しても、言論機関に対して恥ずかしくない基盤ができるのです。そうして、ニューヨーク大会まで経たあとに、本格的に世界の学者たちを組織しようと考えています。その時までは、私たちが引っ張っていきながら、背後を押してあげるのです。
このようなことをするのは、これから世界を動かすためです。世界の専門分野の著名な学者たちをどのように動員するかが、今後の世界を動かすに当たって基礎になり、基本となるのです。
9 一九七五年十一月に六十ヵ国の碩学たちを集め、「科学の統一に関する国際会議」を開催しました。ノーベル賞受賞者や、世界で権威のある学者三百五十人を招請し、ニューヨークで大きなバンケットを行いました。これが既に、年数で五年目に人ったのですが、六年目になれば、世界の有名な学者たちの中で、知らない人がいなくなるでしょう。それに伴い、大学原理研究会の組織を世界的に強化させ、この人々と一つにしようと思います。
世界を動かそうと思えば、まず大学を動かさなければなりません。世界的な大学を動かす人が、これから世界を指導することができます。そして、言論界と経済界を動かす人が、世界を動かすことができるのです。
10 博士だからといって、自分の専門分野以外のことを知らないのではいけません。ですから、私が「科学の統一に関する国際会議」を創設し、学者世界の壁を崩したのです。科学を研究する人々は、自分の専門分野でなければよく知りません。経済学や政治学など、みな知らないというのです。ですから、私が「科学の統一に関する国際会議」を創設して、それを平準化したのです。
11 お父様は世界の有名な科学者たちを集めて、「科学の統に関する国際会議」を創設しました。最初は公の席で、彼らが「自分たちのことを利用しようとしている」と言いました。あなたたちを利用したからといって、滅びるものがどこにあるのかというのです。学界の壁を崩してしまった人は誰かというのです。有名な科学者たちと政治、経済、哲学の学者たちが、同じ大学で顔を合わせていても、互いに話しかけもしません。彼らを兄弟の関係にして、最高の学者たちを中心に連合運動を展開し、民族感情を越えて超国家的な民族心情圏と超国家的な統一的歴史を啓発できる活動を行ったのです。歴史的な事件の中でも、偉大な事件です。その大会のテーマも、私が決めました。そうして、彼らがお父様に対して最高の基準で侍ったのです。お父様が偉大な貢献をしたという事実に対して、歴史的にたたえることのできる記録として残しておいたというのです。
12 「科学の統一に関する国際会議」と関連し、私たちの使命は、第一に、重要な要人たちを選抜しなければならないということです。ここで選抜するようになれば、皆さんが推薦してくれなければなりません。重要な学者たちを選抜しなければならないのです。
第二は、長期的な関係づくりです。一時的にだけするのではなく、一度関係を結べば、維持していかなければなりません。皆さんは、長期的な関係を築くために努力しなければならないというのです。「科学の統一に関する国際会議」に一度出たきり、関係が切れてしまってはいけません。
第三は、これからアメリカであれば、アメリカの州から来る教授たちの費用に対して、すべてその州が責任をもち、各国から来る教授たちの費用に対して、すべてその国で責任をもつことができる組織をつくらなければなりません。そのようにしてこそ、世界的に発展するのです。
第四は、彼らが論説委員として活躍できるようにすることです。私たちが国際的な新聞社を造るとき、この人々が論説委員としてどれほど能力があるかを把握して、彼らが活躍できるようにするための準備を今からしなければなりません。そのような責任を、皆さんがもたなければなりません。「科学の統一に関する国際会議」を中心として、重要な人物の選出、長期的連帯、資金負担、大学や言論に活用する問題、このようなことに対して、今から皆さんが関心をもちなさいということです。
Tuesday Aug 08, 2023
真の父母経 第235話
Tuesday Aug 08, 2023
Tuesday Aug 08, 2023
第四章 環太平洋文明圏時代と韓半島
第一節 環太平洋文明圏時代の到来と韓半島
環太平洋文明圏の背景
真の父母様は、韓半島を中心とした環太平洋文明圏時代が到来することをいち早く宣言された。東洋と西洋の文明が韓半島で結実することにより、世界平和が定着できると見通されたのである。そして、「環太平洋圏の国家が復帰摂理の完成と完結のために、先駆的使命を果たさなければならない」と語られた。
1 人類歴史の発展過程を調べてみれば、人類最初の文明のうちの一つであるエジプト文明は、ナイル川を中心として形成された河川文明でした。すなわち、エジプト文明は、ナイル川を母体として発祥した文明だというのです。
そのエジプト文明は、どのようにして発展したのでしょうか。エジプト人たちは、「川の向こう側には何があるのだろうか」と関心をもっていました。いつも、川の向こう側に行ってみたいと願っていたのですが、そのような思いが、エジプト文明を発展させる精神的な背景になったのです。
河川文明時代が過ぎ去ったあと、地中海文明が形づくられました。彼岸を眺める切実な思い、希望の心情が動機となって、人類社会が発展してきました。彼岸に向かう切実な心情が、文明の革命を起こしたというのです。
2 文明は、河川文明から地中海文明に、その次は大西洋文明に、その次は太平洋文明に、その次は宇宙時代文明の順に発展するのです。大西洋文明時代は、白人たちが島嶼を中心として、足場を定めた文明時代です。
地中海文明は、ローマ封建時代の文明です。インドやエジブト、シリアは、昔の古代文明国家です。インダス川やナイル川、黄河を中心とした古代文明は、すべて河川文化でした。今は太平洋文明圏時代です。そして、宇宙時代と連結されています。
3 本来、キリスト教は東洋の宗教です。しかし、イエス様が亡くなったのちに、西欧を中心として発展したので、「西欧のキリスト教」という言葉が出てくるようになりました。逆さまに回ってくるのです。ローマを経て、イギリスを経て、アメリカ大陸を経由し、今や極東まで一周回ったのです。蕩減復帰は、歴史的環境と似た環境をつくって蕩減するのが原理です。そうだとすれば、「復帰歴史の中で蕩減しようとすれば、主はイスラエル民族のところに来なければならないのではないか」と考えるかもしれませんが、それはできません。
そのような観点で、必ず西欧文明と連結され得るアジアのある国、アメリカとやり取りができて関係をもち得る国、長い歴史をもった単一民族の国が必要だというのです。ですから、島国を経て逆さまに回っていくのです。
島国として、イギリスに相当する国が日本であり、イタリアに相当する国が韓国です。それゆえ、韓国は、霊肉を中心として、西洋文明と東洋文明を連結できる一つの見張り台になるのです。半島は、海と陸地が接し得る良い条件を備えているので、これは必ず文化の交流地になります。ギリシャやイタリアも半島であり、スペインやポルトガルも、半島を中心として連結されるのです。文化の移動は、半島を通して行われるというのです。
4 イエス様が体を失ったので、その本舞台の基台がなくなり、アジアの基盤を失ってしまいました。ですから、反対方向に進むのです。ローマに反対に引っ張られてしまったのです。アジアから西洋に行き、西洋から逆さまに回っていくので、蕩減の道に一致して血を流し、犠牲になりながら歩んだのです。そのようにして、ローマを中心としてイギリスとアメリカを経て、再び太平洋文明圏に一周して戻ってくるのです。
なぜかというと、イエス様の体を世界的に失ってしまった所がアジアだからです。ここで霊と肉が分かれてしまいました。ですから、西洋文明、すなわち物質文明が逆さまにずっと巡って、アジアに連結されるのです。
5 太平洋には黒潮という潮の流れが、四千マイルを中心として周期的に巡っています。太平洋に、このような主流があるのです。天運も同じです。太平洋に黒潮のような主流があるのと同じように、この人間世界にも黒潮のような思想的流れが存在し、全人類がその思想的主流に従って理想世界に進んでいける世界にならなければなりません。
このように見るとき、現世では、民主世界の中のアメリカを中心とした流れも黒潮になることができず、共産世界の中のソ連を中心とした流れも黒潮になることはできません。それは、人間による主義、思想の結果によってできているからです。
それでは、のちのち残って、黒潮のような主流になり得るものとは何でしょうか。すべての思想的世界を超越し、新しい宗教や思想を束ねて、大洋の中の黒潮のような役割を果たす運動になるのは何かというのです。それは、神様を中心とした新しい思想的運動、新しい思想的体系、新しい思想を中心とした歴史の出発になるのではないかというのです。
その新しい思想がこの地に暮らす全人類を幸福の大洋、理想世界に導くのです。アフリカやインド洋の波だからといって、太平洋に来ることができないということはありません。すべて混ざるのです。そうして、一つになるのです。
6 半島は、男性の生殖器と同じです。ですから、文明は半島から始まるのです。生命の理想的な起源は半島で設定されるというのが調和の原則です。進行法度の順理(道理にかなった)的過程を備えた中間に置かれているので、半島を中心として文化が発達したのです。ギリシャ半島やイベリア半島のように、そのすべての理想的基準が地中海を中心として形成されました。
男性と女性が一つになる愛が作動できる母体型がイタリア半島です。ですから、イタリア半島の文明圏は、歴史を支配するのです。イタリアの気質が陰陽の調和になっているので、そのような立場になっています。太平洋を中心としてそのような立地的立場にあるのは、韓国しかありません。日本がぴったりと包んでいます。
太平洋を中心として、愛の波動がこの大洋を動かし、大陸を動かし、天下を動かし得る調和の文化世界を創建できる所は、アジアにおいてイタリア半島に相当する韓国しかありません。すべてのものが象徴的になっているのです。
7 地中海は、女性の子宮と同じです。女性の子宮の一番深い場所、それがイスラエルの国です。ここで主が生まれました。生命の根源が出てきた、ここで問題になるのです。それが世界的版図を形成して、半島を中心に地中海を経て、大西洋と太平洋を経由し、そのような半島文化圏を中心として、世界統合が実現されなければなりません。本来は、イタリアを中心として統一されなければなりません。
ところが、イタリアがなぜ統一を成し遂げられなかったのでしょうか。ローマにおいてキリスト教文明を中心として教皇庁を造り、全世界を支配したのは、ローマのためではありません。それが分かりませんでした。ローマを犠牲にしてでも、中世の時代に全世界を統治できるように愛で抱いていたならば、その時に統一が成し遂げられていたでしょう。それができなかったので、その使命がイギリスに移っていきました。半島から島国に流れていったのです。
イベリア半島のスペインを中心として、海洋圏占領運動が十六世紀の初頭から始まり、海上路開発を中心として、イギリスと競いました。キリスト教思想を受け継ぎ、イギリスを中心としてローマ教皇庁に反対したのが聖公会です。そのような歴史的事実が、すべて道理に合うのです。
イギリスを中心として、そこで生まれた息子のような宗教が清教徒ですが、彼らが追い出されました。そのように追い出された新教がアベルの立場です。次子の側のこの清教徒が、新教文化圏を受け継ぐことができる新しい大陸に来て、新教の独立国を建てたのですが、その国が今のアメリカです。
太平洋文明圏時代の到来
人類文明史は、ギリシャとイタリアを中心とした地中海文明圏から、イギリスとアメリカを中心とした大西洋を経て、世界人口の過半数を占める太平洋文明圏に結実している。特に、韓半島は、環太平洋文明圏域において、過去のイエス様の時代における、イタリア半島のローマのような位置に置かれているため、大陸文明と海洋文明、東洋・西洋文明、精神文明と物質文明が出会い、大統一和合を成し遂げなければならない所である。また、太平洋沿岸と連結された国家は、六十数ヵ国に及ぶ。真の父母様は、「海が生命を懐胎し、養育するように、これらの国家が母の役割を果たすことによって、世界平和の実現に寄与しなければならない」と語られ、一九九六年六月十六日、日本の東京で「世界平和島嶼国家連合」を創設されるなど、島嶼国家連合運動にも多くの関心を傾けられた。
8 世界情勢を見れば、今の時代は太平洋時代に差し掛かってます。河川文化圏から地中海文化圏、そして、大西洋文化圏から太平洋文化圏時代に移動してきているのです。大西洋文化圏時代から太平洋文化圏時代に移動してくるのですが、ここで「主役をしよう」と言って出てきているのが、ロシアとアメリカです。
しかし、これから世界を指導するためには、アジア人を消化しなければなりません。それができなければ、世界を指導できないのです。アジアの人口が、世界の人口のうちで五分の三を超えます。ですから、アジア人を消化できない主義は、世界をリードできません。
9 太平洋文化圏を中心として、西洋文明と東洋文明がシルム(朝鮮相撲)をし、西洋文明が東洋文明の下に入ります。今、そのようなシルムをしているのです。東洋の文明は愛の宗教と愛の真理をもっています。ですから、神様は父母様を送って、人類を抱き得る新しい天の世界をつくるための、神様の真の愛を中心として天の懐に抱くための運動を行うのです。
10 物質文明を発展させたのは西洋人たちです。西洋世界は、知識を通して版図を拡張したのです。しかし、東洋では反対に、物質に背を向けました。ですから、精神的基準と物質的基準が一体化するとき、統一が起きるようになります。物質文明がアジアを訪ねてくるのです。太平洋圏で西欧文明とアジア文明が連合し、新しい世界に越えていく文明時代が訪れます。それが太平洋文明圏時代です。