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Tuesday Aug 08, 2023
真の父母経 第234話
Tuesday Aug 08, 2023
Tuesday Aug 08, 2023
25 私(お母様)は、十年前にベネズエラのカラカスを訪問し、二〇〇六年八月七日に再びやって来ましたが、その間、ほとんど変わっていませんでした。それで、み言をすべての国民に紹介することに、さらに積極的に取り組まなければならないと思ったのです。
スイスに行ってみた人は感じたと思いますが、その国も周辺の強国に押さえつけられ、自立するのが大変な状況にありました。しかし、スイスは、思想的な面や政治・外交的な面で問題のある人々が様々な国から訪れて定着するには良い国でした。例えば、レーニンもそこで暮らし、宗教改革者たちもそこに住みながら活動をしたといいます。その国には未来を見通した善なる先祖たちがいたので、自然をそのまま保全しながら、強く豊かな国を造ることができたのです。
ベネズエラも預言者のような人々がいれば、スイスに劣らない美しい環境をもった国として、世界の前に登場できるだろうと思いました。世界の五大資源国の一つであるべネズエラが、なぜ貧しくなったのか理解できません。方法は一つです。為政者から国民に至るまで、真の父母を受け入れて新しく精神運動を起こさなければなりません。まず、皆さんだけでも決心して、一日二十四時間は短いと思いながら、平和と未来、そして、この国の永遠なる発展のために努力すれば、希望があるでしょう。
26 皆さんがペルーを復帰しようとすれば、大学生伝道に心血を注がなければなりません。そうして、彼らをこの国と統一教会の未来の指導者として養成しなければなりません。今までの誤ったすべての社会風習を、彼らを通して浄化し、教育すること以上に早い道はありません。
彼らが大学を卒業すれば結婚適齢期に入るようになり、そこで祝福を受ければ、真の家庭を築いていき、また、そのようにして社会に出ていけば、国全体が浄化されるでしょう。皆さんの二世たちが定着するためにも、まず大学生を伝道しなければなりません。国家メシヤの指導のもと、大学生伝道と二世教育をきちんと整えなければなりません。
27 チリが発展するためには、大学原理研究会が活性化しなければなりません。大学生の皆さんは、将来、この国の指導者と教会指導者として成長できる良い年齢です。大学生の皆さんの責任が重要です。ですから、皆さんは大学に通う間、勉強も他の人より良くできなければならず、すべての面で模範にならなければなりません。皆さんと同年代の学生たちが、皆さんと友達になりたいと思い、み旨を共に歩みたいと思える風土をつくらなければなりません。
私たちの教会の未来のためにも、大学原理研究会の活動が重要です。母親がカインとアベルを抱かなければならないように、教会全体が心を合わせ、彼らを抱かなければなりません。母親の立場である教会が、大学原理研究会を積極的に助けなければならないのです。大学生をよく教育しなければなりません。
28 オセアニア州を摂理的に見るとき、ニュージーランドは母の国の使命を果たさなければなりません。オーストラリアと一つになり、多くの島国を支援して教育すべき責任があります。それが母の国の使命です。今まで、ニュージーランドは眠っていました。今や、目を覚まして飛び立たなければなりません。真の父母様のみ言があり、世界的に築いておいた私たちの基盤もしっかりとしています。皆さんが見聞きしたことを、そのまま伝えさえすればよいのです。今から皆さんは、これまで真の父母様から代価なく受け取ったものを、世の中に回してあげなければなりません。皆さんも新たに決心し、二世たちも責任を果たさなければなりません。
29 オーストラリアに来る前、イスラエルと中東地域を経由してきました。平和大使たちが先頭に立って、天宙平和連合祖国郷土還元大会を成功裏に終えました。良い成果を収めてそこをあとにしたのですが、しばらくしてから戦争が起きました。そのことを考えると平和大使たちが目に浮かび、心が痛みました。
世界的なすべての問題を解決し、宗教と人種と文化の壁を越えようとすれば、真の父母を迎える道しかありません。それを啓蒙し、知らせてあげる人が祝福家庭の皆さんです。皆さんも中東の事態に対して、責任を感じなければなりません。皆さんが暮らしている地域や国で、真の父母様を広く知らせるべき責任があるというのです。私たちがこのように、真の父母様を中心として幸福と希望を論じ、平和を論じながら生きているこの時代に、そのようなことを全く知らずに死んでいく人類がいることを考えてみてください。皆さんが責任感をもって、彼らをみ旨の前に立てるために先頭に立たなければなりません。
30 韓国の農村では、啓蒙活動をしながらセマウル運動が始まりました。皆さんは、お父様を中心として草創期に韓国教会が発展できたことに、関心をもたなければなりません。この国、ソロモン諸島は、韓国から見れば、いまだ草創期と変わりません。真のお父様を中心として、神霊と真理によって礼拝を捧げていた時期を手本として、復興の炎が燃え上がるようにしなければなりません。
そして、今日、物質文明時代の弊害のうちの一つが、自然を破壊し、公害を起こしているということです。皆さんの国は、天が下さった天恵の美しさをよく育み、整えなければなりません。自然保護運動に、さらに積極的に乗り出さなければなりません。ですから、皆さんは真の父母様のみ言を中心に、国民に対して精神運動を展開していかなければならないでしょう。
31 パラオが大きな国々と競争して、同じ隊列に立つためには、原理のみ言を伝えなければなりません。
神様が創造される時のその心情と、真の父母様が、堕落した人類を復帰するためにこの地に来られ、勝利的基台を築かれたその事情多き内容を、皆さんは詳しく知らないでしょう。それを知れば、皆さんはこのみ言を愛さざるを得ず、このみ言の中心である真の父母様を愛さざるを得ません。そのように愛する心で、皆さんの国であるパラオを愛さなければなりません。
皆さんに反対するキリスト教徒たちは、心からこの国を愛する人ではありません。皆さんはこれから、このみ言を中心として真の愛を実践することにより、パラオが神様の愛する国になれるよう、先頭に立つようにお願いします。
Tuesday Aug 08, 2023
真の父母経 第233話
Tuesday Aug 08, 2023
Tuesday Aug 08, 2023
16 私(お母様)はケニヤに来るまで、多くの国を経由してきました。真の父母様のみ言が多くの奇跡を生んでいるのを目撃しました。今までアフリカは、大変な中を生きてきましたが、今やこのみ言を通して、皆さんが新たに生まれれば、さらに強く、豊かになり、世界に大きく寄与できるでしょう。しかし、皆さんがこの機会を失ってしまえば、永遠に発展途上国にとどまるしかありません。
ですから、もはや先進国を羨ましいと思う必要はありません。聖書にも、「先の者はあとになり、あとの者は先になるであろう」(マタイ一九・三〇)とありますが、そのような時代に皆さんは置かれています。神様の祝福を逃してはいけません。
17 タンザニアに、様々な困難があることを知っています。エイズや家庭問題によって、父母を失った孤児たちが多いと聞きました。アフリカの様々な国も、このような状況に置かれています。ですから、純潔運動と真の家庭運動が切実に必要な所がアフリカです。皆さんが純潔運動と真の家庭運動によって、アフリカを新たに浄化していかなければなりません。
戦争を経験した一九五〇年代の韓国は、皆さんの国よりもっと難しい実情にありました。その時、お父様は少数の群れを動員して、国家復興の土台をつくられたのです。お父様は困難だった草創期に、中高生を中心として全国的に啓蒙運動を実施されました。そうして、地方で文字を教え、農村運動に力を注がれたのです。そのようにして基盤を築いたので、今日、韓国は先進国の隊列に加わることができました。
その時の韓国と今の皆さんの立場は違います。皆さんの周辺はみな同じ立場であり、また、助けを差し伸べられる立場にある国々もたくさんあります。皆さんが、この国の主人であるという意識をもち、この国を新たに復興させようという覚悟のもと、一日、二十四時間は短いと考えながら一生懸命に動けば、この国にも希望があるでしょう。
18 皆さんは、エチオピアを復帰し、強く豊かな国にするに当たって先頭に立たなければなりません。そのためには、国民の啓蒙運動から展開しなければなりません。この場に集まった平和大使たちも同じです。皆さんの家庭と皆さんの周辺から、この運動を実践しなければなりません。そして、全国民が平和で幸福に生きていくためには、皆さんから真の愛の生活を実践しなければならないのです。私たちは、とても幸福な人たちです。お父様は何もないところから、一人で出発しました。誰からの助けもない中で始めたのです。そうして、世界的な基盤を築きました。これは、奇跡と言わざるを得ません。もちろん、神様が共にいらっしゃったがゆえに、可能だったのです。神様が皆さんと共にいらっしゃることを忘れないようにお願いします。
南米・オセアニア巡回
19 私(お母様)はアフリカを歴訪しながら、真のお父様が、六・二五動乱によって韓国が廃墟になった状態から、何人にもならない食口を動員して国民啓蒙運動を展開されたことを紹介しました。
その時は、教会に成人した人が多くなかったので、中高生までも動員し、国民啓蒙運動を一生懸命展開しました。これを契機としてセマウル運動が全国的に拡大するきっかけをつくられ、それが、韓国を今日の豊かな国に導くことにおいて大きな役割を果たしました。原理のみ言を中心としたセマウム(新しい心)運動まで並行して行い、韓国が今日、先進国の隊列に加わることができるようになったのです。韓国が精神的、経済的に中心国家になることができた背景には、真のお父様の非常に大きな功労があったのです。
アフリカは、一九五〇年代や一九六〇年代の韓国より良い立場にあります。土地がどれほど肥決か分かりません。何でも、植えさえすればよく育つのです。それなのに、なぜ飢え死にする人が出るようになり、なぜ疾病に苦しむ大陸になったのでしょうか。本当に自分の国だという思い、自分の家族だという思い、主人意識をもった指導者たちがいなかったために、発展がなかったのです。
今日、下さったこのみ言は、私たちが生活するに当たって必ず必要な指針書であり、教科書です。このみ言のとおりに実践すれば、実現されないことがありません。どのように生きるべきかを、すべて教えてくれます。それなのに、なぜ貧しく、なぜ伝道ができず、なぜ発展できないのか、深く反省しなければなりません。
私がウルグアイに来て、モンテビデオ市内を回ってみたところ、廃墟のように感じられました。人が住む都市のようには見えなかったという話です。ウルグアイの皆さんは、反省しなければなりません。皆さんは途方もない祝福を受けました。皆さんが真のオリーブであれば、いまだ復帰されていない世の中は野生のオリーブ畑です。皆さんが繁殖できなければ、結局、数に押されるようになります。
すべてのことを、自分自ら解決しなければなりません。誰かがしてくれるだろう、誰かが助けてくれるだろうという考えを捨ててください。これは自分の仕事です。自分が動かなければ、自分の子女が死ぬこともあり得ると考えて、一生懸命にやってください。
20 アルゼンチンは、一時は豊かな国でした。アルゼンチンが再び豊かな国になるためには、皆さんの精神から変えなければなりません。そのためには、全国民を原理のみ言で武装させなければなりません。
祝福家庭の皆さんと平和大使たちが一つになり、新しい国を建設するに当たって、先頭に立たなければなりません。二〇〇六年七月三十日の祖国郷土還元大会で皆さんがそのような決心をすれば、私(お母様)がここを訪問したことが意味をもつでしょう。アルゼンチンと競争する国がたくさんあることを肝に銘じなければなりません。皆さんがどのような成果を収めるかによって、一等になることも、最下位になることもあり得ます。アルゼンチンの復帰は、皆さんの双肩にかっていることを肝に銘じるようにお願いします
21 ボリビアを神様のみ前に立てるためには、皆さんの責任が何よりも大きいと思います。食口の皆さんにはチャンスがあります。天宙平和連合祖国郷土還元大会の祝福行事を行うように、多くの人をみ旨の前に立てればよいのです。今回、アフリカ大陸を巡回しながら感じたことですが、人間の努力によって、いくらでも豊かに暮らせる国にすることができるというのです。肥沃な土地をもっていながらも貧しく暮らすのは、人間が無知だからです。真の父母様のみ言は、成熟した人間をつくり上げてくれるだけでなく、ボリビアを祝福される国として復興させてくれるでしょう。
22 二〇〇六年八月一日、祖国郷土還元大会のみ言をすべての国民に広く知らせ、真の父母様を知らせれば知らせるほど、希望をもつようになるでしょう。今や、そのような時になりました。天運が到来したのです。ですから、皆さんの責任が重要です。コロンビアにも祝福家庭の二世たちがたくさんいます。祝福家庭の皆さんは、彼らが自由な環境で真の愛を実践して生きていけるように、環境を築いてあげなければなりません。
多くの国々が、家庭問題や麻薬問題などで苦しんでいます。コロンビアも、麻薬、暴行、青少年問題、エイズなどで頭を悩ませています。このようなすべての問題を解消できるのが、真の愛・真の家庭運動です。ですから、コロンビアのイメージを刷新しなければなりません。今や、皆さんが行動で示してあげなければなりません。この国の隅々まで、真の父母を知らない人がいないようにしなければなりません。真の家庭、真の血統、真の愛の伝統を植えなければなりません。そのためには、大学原理研究会、青少年純潔運動など、すべての活動をしっかりと展開し、コロンビアが神様に記憶されるようにしなければなりません。
23 私(お母様)がアフリカに行ったとき、そこの人々に話したことがあります。「半砂漠地帯で富を享受している中東のイスラエルと比較すれば、アフリカは神様が祝福した土地です。それなのに、なぜ貧しい発展途上国に転落したのでしょうか。それを悟らせるために、真の父母様のみ言を伝えなければなりません」と言いました。アフリカを生かすためには、このみ言を伝える道しかないと考えるのです。
そして、彼らに「新しい理念を受け入れて新しく生まれ変わり、真の父母様の真の愛を自分の家庭から隣人、さらには国に拡大していけば、私たちのみ旨は早く成就するでしょう。そのようになれば、皆さんの国も、先進国に劣ることなく、先に進むことができます」という話をしてあげました。真の父母様のみ言を中心として内的に生まれ変わり、新しい人になる運動が切に願われます。
皆さんの中で、韓国に行ってみた人は分かると思いますが、韓国は先進国に劣らないほど発展しました。特にインターネットの分野は、世界のいかなる国よりも進んでいます。皆さんがどのように決心するかによって、皆さんの国、ジャマイカは、急速に発展し、変わっていくことができます。
真の父母様が世界を変え得る土台をつくったように、皆さんはジャマイカを変え世界を動かすことができます。この国にも祝福家庭が大勢います。皆さんの決心によって、ジャマイカが神様のみ旨の前に復帰される期間を短縮できるのです。
24 中央アメリカのカリブ海に位置する島国のバハマは、一四九二年にコロンブスが新大陸を発見し、最初に上陸した国です。これまで、スペインから植民地として支配され、イギリスの領土となり、一九七三年の七月に独立しました。
約七百の島によって構成されたバハマ諸島において天宙平和連合祖国郷土還元大会が開催できるのは、神様の大きな祝福に違いありません。今回は長い巡回旅程でしたが、新しい場所で、神様が長い間準備してこられた人に出会う喜びを味わいながら、二〇〇六年八月四日、バハマのナッソーまで来ました。
今回はみ言を伝え、祝福行事を行う巡回でしたが、ここバハマが神様のみ前に再び立つためには、このみ言と真の父母様を熱く受け入れる道しかありません。神様の祝福がバハマに共にあるように、皆さんが一生懸命に活動することを期待します。
Monday Aug 07, 2023
真の父母経 第221話
Monday Aug 07, 2023
Monday Aug 07, 2023
第三章 国連刷新運動と「天宙平和連合」
第一節 国連刷新運動
宗教国連と「超宗教超国家平和協議会」
真の父母様は、宗教を通した世界平和の実現のために、宗教者たちが主導する宗教国連の創設を提案された。二〇〇〇年八月十八日、アメリカ、ニューヨークの国連本部で開かれた「世界平和超宗教超国家連合」の総会で、真の父母様は、「世界と国連が行くべき道」というみ言を通し、今後、国連は宗教界の指導者たちを中心とした上院と、世界各国の代表者たちを中心とした下院によって構成し、国連を両院制で運営することを力説された。二〇〇三年十月三日、アメリカ、ニューヨークのマンハッタンセンターで超宗教超国家指導者約千五百人が参加する中、「超宗教超国家平和協議会(IIPC)」創設大会が開催された。真の父母様はこの日、「新しい国境線撤廃と世界平和」という題名で講演をされ、「地上天国完成は天地開闢完成」という揮毫を下さった。そして、特に、希望の中で創設された、新しい国連に当たる「超宗教超国家平和協議会」のために最善を尽くすことを参加者たちに願われたのである。
1 私は、宗教者たちを中心として宗教国連をつくろうと計画しています。彼らに出した提案は、宗教が世界平和を実現するに当たって先頭に立とうということです。神様は唯一です。絶対的です。ですから、いくら宗教が多く存在していても、一つの中心と連結されなければなりません。いくら四大宗教の教主がいるとしても、その教主の中に中心がなければならないというのです。
天が絶対唯一だとすれば、絶対的な一つのみ旨の前に、一人の代表者がいなければなりません。その代表者が現れれば、代表者の言葉を聞かなければなりません。宗教世界が一つになり、世界平和をもたらし得る活動をしなければなりません。それをしなければ、宗教は歴史的糾弾を受けるようになるのです。
2 これから、世界を神様のみ旨のもとに結束させなければなりません。そのように結束できる舞台が国連総会です。国連総会は、政治世界を代表する世界的な連合機構です。原理的に見れば、体を代表するのです。ところが、それが心を代表する宗教と闘っています。
体を代表するそれが、サタン的勢力圏を中心として、心の世界である宗教といつも闢争するのです。体と心が闘うのと同じです。それが世界的に連結されて、世界的な宗教圏と政治圏が闘うというのです。それを摂理的に見るとき、一つにしなければなりません。政治を代表する世界的機構が国連なのですが、そこに宗教国連が結合されなければならないのです。分かれた体と心が一つにならなければならないというのです。
3 神様の復帰摂理において、心と体が闘ってきたことを収拾しなければなりません。ですから、このことのためにお父様を中心として、良心を拡大した世界の終着点である「世界平和宗教連合」をつくらなければならないのです。
今後、争う宗教は、すべてなくなります。体の立場である国際連合を中心とした百八十二の国々は、自国の利益だけを考えるのであって、世界平和のことは考えません。互いが利用して、自分の国だけが豊かに暮らそうとしてはいけないのです。政治圏と宗教圏を中心とした心身紛争の歴史が世界的に終息し、闘っていた無神論と有神論を一つの代表機構で収拾しなければなりません。国連で収拾しなければならないというのです。ですから、宗教国連が出てこなければなりません。
4 人は体と心の二つでできているので、心を中心とした宗教国連のようなものが必要です。肉身を中心としたものは、政治国連です。数多くの国を中心として、サタン圏内に基盤ができているのが政治国連です。
ここに対置できるものとして、心の国連のようなものが現れなければなりません。分かれた体と心を一つにしなければならないのです。これをするために、「世界平和宗教連合」をつくりました。国連は体の基盤によってのみ構成されているので、心的基盤である宗教国連を編成し、体と心が一つになれるようにしなければならないのです。
5 今の国連は身体的なもので、精神的なものがありません。ですから、精神的なものをつくらなければなりません。それを一つに連結しなければならないのです。ですから、国連に良心を中心とした宗教圏の大使を立て、政治世界を正さなければなりません。
どのようにしてそれを正すかが問題です。ですから、私たちがアベル国連をつくるのです。神様を中心とした愛の世界、愛の主権世界をつくろうというのです。それは宗教圏が願うことであり、私たちの心の世界が目指す本然の道なので、万民がここに和合できるのです。
6 平和の世界をつくるのは、政治圏だけではできません。宗教者が加担しなければなりません。宗教者が手本を見せてあげなければならないというのです。国連であれば、国連自体が下院となり、現在の国連に上院ができなければなりません。これから上院は宗教圏が支配すべきです。野党と与党という立場から見れば、宗教圏が与党にならなければなりません。
そのようなことが一つになっていないのですが、誰が一つにすべきでしょうか。偽りの父母から分かれた世界的版図を、真の父母が統合しなければなりません。今、国連は浮いています。定着できていないというのです。国連は国ではないのです。ですから、ここで宗教圏が政治的内容まで備えなければなりません。そうして、父母国連、女性国連、宗教国連、青年国連、学生国連を創設し、国家形態をつくることによって、世界平和に向かう、あらゆる組織をすべて準備するのです。
7 宗教者を中心として、アベル国連をつくらなければなりません。今の国連は体に代わるものです。心に当たる国連がないというのです。堕落によって心と体が闘うようになりました。絶えずこの二つが争ってきたのが、人間の歴史です。この闘いをどのように終わらせるのでしょうか。休戦したり、終戦を迎えたりすることはできませんでした。それで、心の側を中心として、「世界平和女性連合」と「世界平和青年連合」、「世界平和宗教連合」、「世界大学原理研究会」が出てきました。これらの団体を中心として、新しいアベル国連をつくるのです。
8 私たちの目標は国連に加入することです。統一教会は、すべての組織基盤を備えているので問題ありません。国家を形成しようとすれば、土地が必要です。また、各国の大使館があります。それはカインの大使館ですが、私たちは政治世界の大使館ではなく、精神世界の大使館が必要だというのです。
ですから、都市も開発し、ローマの教皇庁のように条件さえ整えれば、国を建てることができます。国家を形成しようとすれば、国土がなければならず、国民がいなければならず、主権がなければなりません。そのようにして、国連に加入するときは、単独でするのではありません。宗教界が一つになって加入するのです。ですから、宗教国連をつくらなければならないというのです。
その次に女性国連、その次には青年国連、学生国連をつくるのです。そのように宗教連合をつくり、女性連合をつくり、青年連合をつくり、学生連合をつくって、これらが国連に加入すればよいというのです。
9 カトリックの教皇庁があるバチカン市国が国連に参加しています。そのようなものが宗教国連です。世界の宗教国連と共に連合国をつくり、宗教者たちがお金を出して一つの国、宗教文化圏国家を建てるのです。そうして、大使館を中しとして宗教者たちが協力し、基地を建てることによって国連に加入させれば、国連は完全な思想武装をすることができ、新しい方向を提示できるというのです。
また、世界に戦争や紛争が起きるのを防止できる宗教的背景、思想的背景が垣根になることによって、その中で家庭理想を実現することができます。すなわち、父母、夫婦、子女たちが一つになるというのです。真の父母を中心として、国連の上に一つの国、統一天国が形成されるのです。それを今、準備しています。
10 国連に上下両院の議会のようなものをつくると同時に、宗教圏の国々が国連に大使たちを派遣できるようになれば、宗教圏があらゆる面で先頭に立つようになるでしょう。そうすれば、共産勢力は自動的に退きます。そのようになってこそ、人本主義思想によって決裂した自由世界を束ねていくことができるのです。それを総会で決定すれば、即刻解決されるのです。そのような重大な仕事が残っています。
11 民族と国家、東洋と西洋を一度に祝福できる時が来ました。天地を一日で解放させることができます。釈放も一日、二日、一週間以内に決定して、発表できるのです。世界の人類を一週間以内に祝福できます。個人救援時代ではありません。家庭救援時代でもありません。「超宗教超国家平和協議会」が、天の側のアベル国連の象徴です。
12 神様の祖国と平和王国時代を宣布しました。ですから、既に平和王国時代が始まったのです。父母様を中心として、霊界のすべてが公式的に現れるまでには、数年間かかりました。二〇〇〇年を越えて、二〇〇一年から今まで四年間、その整備をしてきたというのです。私たちが「超宗教超国家平和協議会」を設立する時、「アベル圏国連」ということを言いました。天の側を中心としてアベル圏と言えば、個人時代、家庭時代全体のことを言うのです。アベル圏というのは、今までサタンが支配していたその世界を超えて、楽園と天国に至る道を開いておき、地獄から八段階を超えたアベル圏国家の形態が内的に設定されたということです。ですから、「超宗教超国家平和協議会」は、アベル圏国連として、カイン圏国連を包摂しなければなりません。カイン圏国連には、主人がいません。主人になり得る人を立てるために今まで活動しましたが、反対されました。ですから、それを越えて始めたのが、平和国連です。カイン国連とアベル国連が一つになったものが平和国連です。
13 今や、「超宗教超国家平和協議会」、すなわち、平和国連時代なので、カイン国連時代は過ぎ去ります。平和国連時代だというのです。平和国連時代のために立てたのが平和大使です。世の中には、平和国連もなく、平和大使もいませんでした。そして、平和の祭司長、平和の民族という概念もありませんでした。
14 憲法がなければ、機関別の法を立てることができません。「平和国連時代なので、立法、司法、行政、教育法を立てなさい」と言いました。今までの政教分離をひっくり返さなければなりません。それで、国連に上院のような宗教議会を立てずに、「超宗教超国家平和協議会」をつくったのです。カイン国連に代わって、アベル国連をつくりました。アベル国連は、カイン国連に優らなければなりません。国連には、相対がいません。宗教圏がないので、飛び越えることができるのです。ですから、アベル国連の名を掲げて、「平和国連」と看板を付けても、讒訴する人がいないのです。
Sunday Aug 06, 2023
真の父母経 第220話
Sunday Aug 06, 2023
Sunday Aug 06, 2023
ゴルバチョフとの会談とソ連に対する指導者教育
モスクワ大会の期間である四月十一日、クレムリン宮殿で開かれた真の父母様とゴルバチョフ大統領の歴史的会談を通し、韓国との修交、韓半島統一、ソ連内における宗教の自由拡大の問題などが議論された。真の父母様はこの場で、無神論的唯物論の未来は滅亡しかないため、唯物論を廃棄し、宗教を中心とした霊的価値観の復活を試みるよう勧告された。そして、真の父母様の提案により、鉄のカーテンによって閉ざされていたソ連と独立国家共同体の大学生および指導者クラスの人士を、アメリカなどの海外研修に送るプロジェクトが始まった。一九九〇年七月一日から八月十九日まで、四回にわたって三百八十人のソ連の大学生が、アメリカの統一神学大学院で開かれた国際指導者セミナーに参加した。そして、一九九一年一月から二月、ハンガリーの三ヵ所で七百人が参加する中、セミナーが行われ、一九九一年七月から八月には、大学原理研究会の主催により、バルト海沿岸の四ヵ所で二千人以上の学生が参加する中、二十四回にわたってセミナーが開催された。一九九二年一月二十六日から二月九日までは、ウクライナのクリミア半島の十八ヵ所で三千百六十人の学生のため、二十七回にわたるセミナーが開催された。一九九二年三月二十日から四月一日までは、高校教師と独立国家共同体の学生のための「統一原理」セミナーが開催された。このセミナーは、二十三ヵ所で四十回にわたって行われ、七千二百二十九人が参加することにより、それまでの修練生参加入数の最多記録を打ち破った。その年の夏には、八週間にわたって独立国家共同体の五つの地域の二十六ヵ所で開かれた百二十九回のセミナーに、一万八千四十二人が参加した。
13 ソ連が生きる道は、お父様が「やろう」と言うとおりにすることです。KGBは恐ろしい組織です。私たちは言論界を中心として活動をしてきたのですが、モスクワ大会は、KGBが背後で操り、身元保証はノーボスチ通信社が行いました。お父様が調べたところ、そのようになっていたのです。ですから、強大な勢力基盤になるのです。
その人々と私たちが共同で「世界言論人会議」を主催したという事実を、ソ連の人々は理解できません。これが三大不可思議の中の一つです。
三大不可思議とは何かといえば、第一は、お父様がオクチャブリスカヤというホテルに滞在したということです。そのホテルは、キユーバのカストロや北朝鮮の金日成主席のような人々が行って滞在する所です。そこにお父様が泊まっていたという事実が、不可思議なことです。
第二は、お父様がゴルバチョフに会ったということが不可思議です。お父様を捕まえて命を奪おうとひそひそ話し合っていた人たちが、なぜそのようにできるのかというのです。言い換えれば、ゴルバチョフがどうしてお父様に会うことになったのかということです。
第三は、ノーボスチ通信社と私たちが共同で言論人大会を主催したという事実です。これは、ソ連共産党の七十三年の歴史であり得ない事実なのです。
14 ソ連訪問の一週間の期間に、ソ連の内部が完全にお父様と連結されました。ゴルバチョフを中心として、核心要員、重要なメンバーたちが連結されたのです。ですから、ソ連に行っているアメリカ大使館、自由世界のすべての大使館が束になっても、お父様がしたことはできないというのです。そのような段階まで、すべて成し遂げておきました。
この次に、お父様がゴルバチョフに会って握手しながら、「私の言ったとおりにやらなければ、ソ連を救えない」と言えば、「そのとおりです」と言える段階にまで来たというのです。私の話を聞かざるを得ません。
なぜゴルバチョフがお父様に会えば喜び、幹部たちもお父様を好むのでしょうか。ソ連を生かしてあげるために来た人だからです。そのために借金を背負っている人がお父様です。借金をしても、その国を生かしてあげようとする人、借金をしてでも、ゴルバチョフを生かしてあげようとする人は、歴史時代にクレムリン宮殿を訪問した政治家や外交官の中にもいないでしょう。
借金をしながら行うのです。ですから、良心があるすべての人は戻ってくるのです。そこは怨讐の国です。私たちにどれほど反対したでしょうか。そこには、今も反対する人が大勢います。しかし、お父様はその国に、愛をもって、天国の理想をもって行ったのです。
15 お父様がソ連に行く時、共産主義系列の大統領を七人も連れて入りました。キューバの元大統領とイエメンの元大統領、私を紹介したコスタリカの元大統領などがそうです。「頭翼思想」を中心として左右を率いていくので、ゴルバチョフが無視できないのです。自分が一番頭を痛めている国が、その国々なのです。
このようなことを既にすべて収拾し、お父様を中心として集まっているので、その雰囲気をしっかりと利用するのは、自然の法則です。
事が実現するように追い立てていくのです。仕事が上手な人は、そのようにするのです。お金を持っているからといって、実力があるからといって、仕事が上手なわけではありません。環境に合わせて、それに乗じていくようにするのが、上手ということなのです。
16 モスクワに行って、お父様ははっきりと宣言しました。ソ連が生きる道は、ただ宗教的な道しかないというのです。お父様は、生涯を宗教指導者として過ごしてきました。共産主義世界の真ん中であるモスクワで、はっきりと宣言したのです。ですから、共産主義の指導者たちが驚きました。ゴルバチヨフもそれを聞いて同じように驚いたのです。
最後のバンケットでは、「ソ連は絶対に神様を知らなければならない。その新しい道を発見することが、ソ連が新たに復活する道である。再び帰らなければならない。そのようにしなければ道がない!取り除かれてしまう!」と、さらに強烈に話したのです。「神様を受け入れなければ終わりだ」と言いました。
「ソビエトの共産主義圏内にいるすべての人々は、共産主義を嫌っている。だから、皆さんは七十年前に戻らなければならない。原点に帰るべきである。ロシア帝国がどれほど繁栄していたことか!」と、このように宣言したのです。共産主義の中心に向かって対抗したのです。
17 お父様がソ連を訪問し、モスクワ大会を通して、共産主義を根本的にひっくり返しておきました。ゴルバチョフに会って、「マルクスとレーニンの銅像を撤去しなさい」と言ったのです。
「これを撤去しなければ、あなたが、これから世界的な歴史に記録を残す指導者だと言ったとしても、共産主義の名によって侵害されたすべての傷を埋める功を立てることはできない」と話しました。その功を立てられる条件になるので、彼は銅像を壊し、撤去してしまったのです。モスクワからマルクス、レーニン、スターリンの銅像を降ろさせた人が、正にお父様です。
18 お父様はソ連に行って一週間滞在し、帰ってくる時には涙を流しました。「モスクワよ、元気でいなさい。いずれまた来よう。あなたたちが待ち疲れる前に、私は来よう」と言ったのです。そうして、出発する時に歓声が聞こえました。ソ連から霊界に行った数多くの霊人たちの歓声が聞こえてきたというのです。「どうか、また来てください」と言う声でした。ですから、普通の人ではありません。それゆえ、統一教会には希望があるというのです。
今後、ソ連における統一教会の基盤と活動は、劇的に拡大されることを体験してきました。皆さんも、ソ連の衛星国家とソ連に対して関心をもたなければなりません。既に一九七〇年代から密使を送りました。アメリカ、イギリスなど、ヨーロッパの先進国の若者たちを教育して送ったのです。その人が、不意に消えてどこに行ったかと思っていたのですが、今見てみると、ソ連の宣教師になっており、その衛星国家の宣教師になっていたというのです。みな離れてしまったと思ったのに、そのようなことをしていたというのです。そのような歴史を経てきた師です。皆さんも、そのような道を行くベき責任の時代が来ました。
19 お父様は、ソ連のゴルバチョフと偶然に会ったのではありません。会わざるを得ないようにして、会ったのです。その夫人にまで会い、その指揮下にいる重要な人々にすべて会ってきました。十二年前からそれを計画しました。彼らは、ソ連の衛星国家を啓蒙した人がお父様であることを知っています。ソ連の共産主義が、お父様によって今そのようになったことを、すべて知っているのです。
一九八八年にゴルバチョフがアメリカに来た時、国会で演説することになっていたのを、誰がさせなかったのですか。お父様が背後で「ワシントン・タイムズ」を通してさせなかったのです。二年前にそのようにしたのですが、その人が、お父様を自分の奥の間まで親切に案内せざるを得ないことを理解したのです。
今やお父様が黙っていても、ソ連はお父様に付いてこざるを得ません。それで、ソ連政府の重要な幹部二百人をアメリカに連れてきて、教育することを計画してきました。有名な教授たち、経済学の博士たちを連れてきてプログラムを組み、教育することを約束してきたのです。
20 私は、モスクワで飛行機が離陸する十五分前に、ゴルバチョフが遣わした文部大臣に会いました。彼はお父様に、「あなたは共産主義を滅亡させるために先導的な立場で闘争歴史を残しましたが、宗教者であれば、滅ぶのを見て喜ぶ人ではないでしょう。共産主義が生きる道とは何でしょうか」と尋ねました。それで、「必ず、もう一度神様を崇拝しなさい」と答えました。
それを手伝うために、三千五百人から四千人近いソ連の青年指導者をアメリカに連れていき、数ヵ月間にわたって教育したのです。時がいつでもあるのではありません。
CIAは、お父様に対して、「共産主義者たちを連れてきて教育し、アメリカに広めようとしている」と騷ぎましたが、結局はお父様を信じました。ソ連を料理し、アメリカを先導して指導した実績基盤があったので、反対する名目がなかったのです。KGBの副委員長まで来て、教育を受けて帰りました。野党の党首も来ました。
そのような中、ゴルバチョフ政権の時に三日間のクーデターが起きたのですが、三千人の大学生のうちの有志が戦車の前に横たわり、動員されたクーデター軍を阻んだのです。のちに、ソ連の文部大臣がお父様に、感謝するという内容の手紙を送ってきました。そのような歴史を経てきたのです。その背後に、どれほど多くの苦しみがあったか分かりません。
21 一九九〇年十二月十三日に、ソ連とその衛星国家の党首たち五十八人が、アメリカを訪問しました。ソ連と衛星国家は互いに怨讐です。ところが、彼らが教育を受けてからは、互いに完全に一つになり、ムーン・パーティー・クラブ(Moon Party Club)、文党をつくって帰っていきました。
ヨーロッパの衛星国家をソ連と一つにし、共産圏を一つにできるのは、お父様の思想しかないというのです。このクラブをつくって、衛星国家が連合戦線を広げ、世界的にお父様の思想を中心として、国策、国家の施政方針を定めていけるように宣布するという覚悟をして、帰っていったのです。
Sunday Aug 06, 2023
真の父母経 第219話
Sunday Aug 06, 2023
Sunday Aug 06, 2023
第三節 共産主義の終焉宣言とモスクワ大会
共産主義の終焉宣言
真のお父様は、ダンベリー刑務所に収監中、世界の碩学の前で「共産主義の終焉」を宣言するように指示された。ちょうどスイスのジュネーブで「ソ連共産帝国の滅亡」をテーマに、一九八五年八月十三日から五日間、第二回「世界平和教授アカデミー世界大会」が開かれることになっていた。当時、大会を前にして、大会の議長を任されたシカゴ大学の政治学者であるモートン・カプラン博士に向かって、真のお父様はこのような宣言をするように指示されたのである。カプラン博士は、政治学者として、遠回しに「滅亡するかもしれない(maybe)」という表現を使うのはどうかという見解を表明したが、真のお父様は譲歩せず、「共産主義の終焉」を宣言するよう強く求められた。この預言どおり、一九八九年十一月九日、東ドイツの東べルリン国境にある五十余りの検問所が順次、開放され、二十八年ぶりに冷戦の象徴であるベルリンの壁が崩された。また、一九九一年十二月には、一九二二年から存続してきた、巨大な共産国家であるソビエト連邦の解体が宣言されるに至った。これにより、共産主義体制の終焉が現実となったのである。
1 お父様が「世の中がこのようになる」と言ったことは、すべて当たりました。世界は公式に従って発展します。「世界はどのようになる」と言えば、間違いなくそのようになるのです。「共産主義は、始まってから七十三年を越えられない」と言いました。これを四十年前から宣布したのですが、七十三年目に共産主義がきれいに吹き飛んでしまったのです。
お父様が予言をして、そのようになったのでしょうか。天地の大道の法度がそのようになっているというのです。それが正しいので、そのようになるのです。私が話をするとおりに世界は回っていきます。
2 ソ連帝国の滅亡をお父様は宣布しました。お父様がダンべリー刑務所にいる時、ジュネーブで開かれた「世界平和教授アカデミー」の世界大会で宣布したのです。その時、有名な政治学者であるシカゴ大学のカプラン博士が議長だったのですが、彼をダンベリー刑務所に呼んで、「ソ連帝国の滅亡を宣布しなさい」と言いました。
ところが、彼はリベラルな立場で本を十七冊書いたのですが、「自分がこのようなことを言えば、それらの本がすべて無効になるので言うことができない」と言うのです。そのように言いながら、「ソ連帝国が滅亡するかもしれない」というように、「するかもしれない(maybe)」という言葉を入れようというのです。
しかし、お父様は「駄目だ!」と言いながら、「見ていなさい。五年以内に共産党がどのようになるか。行って話しなさい!」と言いました。宣布をしてこそ、共産主義世界が崩れるのです。結局、五年もたたずに崩れました。
世界の学者たちは、お父様のことを理解できないと言いましたが、宣布してこのようになったので、「このようになるとは思わなかった」と言っています。最近になってようやく、「偉大な師です。尊敬して余りあり、私たちが知り得ない極秘の事実を、実践するための基盤を現実に築いた驚くべき、かつ歴史的な方です」と言っているのです。
3 共産主義を崩すことの先頭に立った人がお父様です。共産世界が倒れるようになったのも、お父様の功労であることを、世界の人々が知っています。日本の功労でもなく、アメリカの功労でもありません。
思想的に闘うには、思想をもって倒さなければならないのです。そのようにするためには、中国やソ連のような所で地下運動をしなければなりません。統一教会は数十年前から、中国とソ連で地下運動をしてきました。
それは、ソ連のKGB(国家保安委員会)や、中国の情報当局も知りませんでした。倒れてから「文先生の地下組織がロシアにあったのか」と言っているのです。そのようなことをしてきました。そういった背後の活動を人知れず今までしてきたのですが、結局、そういった結果になったのです。世界の情勢に合わせて準備したというのです。
4 ソ連共産党まで、お父様が解放しようと思います。闘いではなく、愛の論理をもって解放するのです。それが「神主義」であり、お父様の思想です。
その思想をもっているので、天下に羨むものがありません。孤独が占領することはできず、死亡の波はその前に色あせるのです。共産世界が総団結してお父様(に対する)除去運動をしていますが、お父様は行くべき道を知っています。この混乱した世の中を収拾する代案がどこにあり、生きる道がどこにあるのかというのです。
この世界を代表した一人の男性と女性が、神様の愛に従ってその良心が夢中になり、体が酔いしれて引かれていくというとき、人類がその男性と女性に従っていけば、すべて解決されます。それが大きくなれば、国が生じるのです。
5 お父様がダンベリーの監獄に入っていた一九八四年までのアメリカでの十二年間は、完全に共産化される方向に向かっていた期間でした。その流れをお父様が変えたのです。
共産勢力がアメリカを完全に足の裏で踏みつける限界の時が、一九八四年です。サタンはその時、お父様を監獄に放り込めば、自分の思いどおりになると思っていました。しかし、そのようにはならないというのです。お父様は法廷闘争をしながら「ワシントン・タイムズ」をつくり、「ソ連は滅亡するしかない」ということを発表したのです。
モスクワ大会
真の父母様は、一九九〇年四月九日から十三日まで、ワシントン大会の直後に宣言されたモスクワ大会を開催された。モスクワ国際貿易センターで開催されたこの大会では、元職・現職国家首班四十数人をはじめ、六十ヵ国から来た言論人、政治家、学者など、六百人以上が参加する中、第十一回「世界言論人会議」と第三回「世界平和サミット」、第九回「中南米統合機構」会議などが行われた。
6 ソ連の国民に一番必要なものは神様です。無神論によって敗北者となったので、今からは神様のことを知らなければならないというのです。神様がそのように導き、お父様を立てて「通告せよ」と言われるその心情を知ったので、きのうは怨讐でしたが、自分の愛する父、母、兄弟に接する以上の心をもって、彼らに接したのです。
七十三年間別れていた親不孝者が、放蕩息子の身の上になって父母を訪ねてくるのと同じです。その放蕩息子と向き合った父母が、指輪と服を準備してはめてあげ、着せてあげたのと同じように、お父様がそのようなことをしたのです。
7 お父様はモスクワ大会を宣布したので、モスクワに行くための準備をしています。それで「科学の統一に関する国際会議」、「世界言論人会議」、「弱小民族協会」を設立し、その次に元首相協会を構成して、ソ連を訪問しようと思います。
訪問するときは、五十人以上の元国家首班および総理を連れて、お父様が団長として行くのですが、手を差し出せば、共産党の書記長が握手せざるを得ないのです。その時、私たちのヨーロッパ伝道機動隊員数千人を連れていって、モスクワ大会ができるのです。そのために準備をしています。
8 ゴルバチョフが改革・開放政策を標榜したのちに、ソ連のモスクワを大きく揺さぶる大会を行うのは、一九九〇年四月に行う「世界言論人会議」と「世界平和のための頂上会議」が初めてです。ソ連の外務省、KGB、ノーボスチ通信社などを中心として摇さぶるのです。
ゴルバチョフの重要な側近の一人が、お父様に話したことがあります。お父様は四十年間迫害を受けながら苦労したのですが、(その人が言うには、)自分がソ連に帰って『原理講論』を分かりやすく翻訳し、党を通して三千万冊だけ若い人々に分け与えれば、統一教会が四十年間で伝道した以上の若者たちが一瞬のうちに伝道されると思うということでした。
9 お父様はソ連に行って、ソ連を称賛したり、グラスノスチ(情報公開)とペレストロイカ(改革)に対して称賛したりしたのではありません。「神様を知らなければ、ソ連は滅亡する」と言ったのです。
神様が見つめていて、すべての霊人たちが今、「どのようになるか」と見つめている息詰まる局面なのに、そこに行ってソ連を称賛すればどうなるでしょうか。「私の話を聞きなさい!天に仕えなさい!」と言わなければなりません。そのようにしてこそ、霊界で「OK!」と言うのです。
10 モスクワ大会について、ノーボスチ通信社が「予想より十倍以上、成功した」と言っています。想像を覆したというのです。ソ連の歴史上にない、記録破りの大会でした。また、今回のことで、ソ連のKGBや政治局、ノーボスチ通信をはじめとする言論界などの各界の機関長たちが驚いたというのです。どのようにして、あのようなことをやってのけるのかというのです。共産党が一番だと思っていたのですが、覚醒したのです。
そのような意味で、お父様を本当に尊敬していたというのです。ノーボスチ通信社の貴賓として正式に招請され、プレゼントを贈呈されました。非常に感謝していたというのです。そのように、ソ連を一度揺さぶってきました。ですから、蕩減条件は余るほど立てたのです。
11 共産党を私の手で溶かしました。それは、世界がすべて公認するのです。民主世界も、今やお父様の手で救ってあげなければなりません。また、ソ連のゴルバチョフを救ってあげなければなりません。その冒険を顧みず、放蕩息子のような立場に立った人を、父母の心で救ってあげるのです。
金日成主席もそうです。一九八七年に、ゴルバチョフと金日成主席がお父様を亡き者にしようと暗殺計画を立てました。そのような、怨讐の中の怨讐です。その事件の調査もまだ終わっていないのに、白昼にモスクワに行き、北朝鮮に行ったのです。アメリカのCIAとFBIが驚いて、「どうか行かないでほしい」と言ったのです。しかし、宗教指導者としての責任があります。お父様が行って、その人々を救ってあげられるように舵を切っておかなければなりません。
12 一九九〇年四月九日から十三日まで行われたモスクワ大会を勝利したあと、私たちは全国的に真の父母歓迎大会を開催しました。モスクワ大会を勝利したなら勝利したで、その勝利が韓国の国民と何の関係があるのでしょうか。
モスクワ大会を勝利したのは、お父様個人のためではなく、統一教会のためでもありません。それは、韓国に勝利をもたらし、アジアに勝利をもたらし、世界に勝利をもたらしたのです。いくら大きな世界的勝利も、世界から始まって降りてくるのではなく、個人から始まって世界に上がっていくのです。今まで形成された歴史がいくら大きくても、その始まりは個人からです。
モスクワ大会を始めたお父様は、いったい何者なのでしょうか。摂理を経綸される神様のみ旨は、自由世界、民主世界を一つにすることです。神様のみ旨は、韓半島を一つにすることです。神様のみ旨は、分かれて争う宗教を一つにすることなのです。
Sunday Aug 06, 2023
真の父母経 第225話
Sunday Aug 06, 2023
Sunday Aug 06, 2023
分捧王
真の父母様は、二〇〇八年四月十三日、国家メシヤの中から、一部を分捧王として初めて任命された。真の父母様は、世界各地に派遣される分捧王たちに、新天新地、すなわち天一国を完成する役割を任せられた。分捧王とは、イエス様の時代にイスラエルを統治していた地域の総督である「分封王」を、このように称したものである。真のお父様は、「もし、イエス様が十字架にかかって亡くなっていなければ、当時、強盛であったローマを通して、世界全域に分捧王たちを派遣することによって、解放・釈放の平和王国、すなわち天一国が既に実現していたであろう」と語られ、分捧王たちには、各国の最高指導者を教育し、み旨の前に立てる使命があることを強調されたのである。
18 天宙平和連合祖国郷土還元大会に、父母様と共に子女たちを同参(一緒に参加すること)させました。父の代わりに母、父母の代わりに息子、娘が一つになって、大会を開催したのです。血統を清めるのは、父だけではできません。卵子と精子を中心として二つが一つになってこそ、血統が清まるのです。ですから、父が母の行く道を築いてあげなければなりません。
イエス様が国家的基準で百二十ヵ国に分捧王を配置しなければならなかったように、その国の人たちを探し出すために行くのが百二十ヵ国の巡回路程です。ローマ時代のイエス様のように、分捧王になれる人を探し出すためのものです。その分捧王は、天の総督です。自分の国の大臣として、総督の位置で血統を清める権限をもち、カインとアベルを中心として、サタンの血統を断ち切るのです。ですから、母と息子、娘が一つにならなければなりません。
19 分捧王は、今まで王(の立場)を経験した人々を一つにしなければなりません。その王たちが六人いれば、その中で模範的な人を選ぶのです。二人を選んで、抽選するのです。ここに、人間の意向が介在してはいけません。家庭でも、父一人ではできません。父と母の二人を立てて、抽選をするのです。神様を中心として神様の承認を受けてこそ、その人が家庭でも主人になります。
自分勝手にやってはみ旨が成就されません。厳格な公式と原則に従って秩序世界が形成されているので、今まで大宇宙がぶつからずに運行しているのです。はるか遠い地の果てにいても、その法度に順応しない人は脱落し、消えていくのです。
20 国家メシヤは、昔のローマ時代の分封王と同じです。総督であり、アベル王だというのです。ですから、各国で分封王のように国家メシヤとなる人は、大使を任命し、完全に天の側ですぐにその国を指導できる立場になります。
21 これから、百九十四ヵ国に分捧王を任命しなければなりません。分捧王は、その国で、誰が次期大統領になるかという問題まで決め得る人のことを言います。ですから、カイン・アベルの王権の上に父母王権を立てなければなりません。天の立場からは、アメリカ大統領より分捧王がもっと貴いというのです。
22 天一国、平和王国の基金で、各国に大使館を造らなければなりません。そして、統一家の分捧王がそこに行かなければなりません。分捧王は、ローマで言えば総督です。皆さんが長兄となり、分捧王としてそこに派遣される時が来ました。皆さんは、世界の先祖の立場で国民を指導すべき使命をもって現れた群れです。原理を知らない人は、ここには参加することができません。ですから、神様の平和王国は、祝福家庭の真の祖国です。
23 国家メシヤは、ローマから派遣された分封王と同じです。分捧王は、ローマで言えば総督です。総督は、その国の国民を生かしてあげるアベル的王です。国家メシヤがその国の大統領を中心として、分捧王の立場で、総督の立場で一つにならなければならないのですが、一つになりませんでした。今や、条件的にでも帰って、み旨がこのようになっているので、このようにしなければならないということを、通告しなければなりません。
その国に行って、祝福家庭や食口がいれば、その国の責任者と一つになり、その国を復帰しなければなりません。そして、最下層に住む貧しい村の人々までも「知らない」と言う人がいないように、お父様が再臨主であり、救世主であり、真の父母であることを、知らせなければならない責任があります。
24 百九十四ヵ国に分捧王と平和大使たちがいます。各国に国家メシヤとして割り当てられた責任者たちは、分捧王としての責任を果たさなければなりません。その次に、分捧王は平和大使たちを直接管理して、天の国の眷属として生きていけるように教育すべき責任があります。時が迫っているので、早くそれを終わらせなければならない召命的責任が分捧王にあるというのです。
25 国家メシヤは、分捧王として、その国の国民を教育しなければなりません。国家メシヤがその国の王を教育し、その国の王だった人々を呼んで指示できる責任者にならなければなりません。
お父様は、そのような資格をもつ人になって余りある実力を備えることができる教材を、すべてつくってあげ、今まで教育しました。ですから、お父様は平和の王なのです。
王の中の王が、平和の王です。お父様は平和の王になり、神様をお連れして回るのです。ですから、王の王であると同時に、万国の王です。万王の王です。それゆえ、神様も共にいらっしゃるのです。数千、数万年の間、閉じ込められて身動きすることもできなかった神様を、私が門を開けて解放してさしあげました。
第三節 「蒙古斑同族世界平和連合」
プリチャッキ(ルーツ探訪)運動と真の父母様
一九八九年六月二十三日、韓国プリチャッキ連合会は、真の父母様を総裁に推戴した。真の父母様は、各姓氏が真の父母様の教えに従い、祝福結婚を通して真の愛、真の生命、真の血統を受け継げば、それだけ人類の復帰が容易になると考えられ、この団体にも多くの支援をされたのである。そして、プリチャッキ運動は、全人類が神様の血統を相続し、真の子女として生まれ変わるまで継続されなければならないと語られた。
1 私たちには、「プリチャッキ連合会」という組織があります。科学であれば科学の根、哲学であれば哲学の根、宗教であれば宗教の根がありますが、すべての分野で根を探し求める「プリチャッキ連合会」をつくろうというのです。プリチャッキとは結局、何でしょうか。平和、愛、統一、理想、奉仕というものの根は、絶対的な神様です。絶対神に帰るのです。ですから、人本主義思想が撤回されてしまうというのです。この根本の根を知らずにいます。その運動を展開しようというのです。
2 「プリチャッキ連合会」の中には、入らない系列がありません。世界に影響を与えようと動くすべての分野、歴史や科学や宗教など、すべてが「プリチャッキ連合会」に入るのです。政治家や経済人、科学者など、そのすべての根は一つしかありません。ですから、プリチャッキ運動を世界化させなければならないというのです。
「プリチャッキ連合会」は、まず蒙古斑同族を蒙古斑血族にしようというものです。そうして、血族を探そうというのです。血族が根になることはできません。血族の先祖が根になるのです。蒙古斑血族の先祖は、神様のほかには、地上の真の父母しかいません。すべて、そこに帰結せざるを得ないのです。
3 根が二つになることはできません。中心の根は一つです。それを紹介できる真理と理論的な世界観は、宗教から探し出さなければなりません。宗教の中で統一的な運動、平和運動として、一つの根の根源は人格的な神様であると同時に、儒教思想や仏教思想など、すべてのものを超越した単一的な根であることを結論づける内容が備わっていなければなりません。ですから結局、「統一原理」で決着をつけざるを得ないというのです。
4 祝福家庭の皆さんは単一同族です。北から来た人も、南から来た人も、すべて同族です。韓国で言えば、金氏、朴氏、文氏など、二百八十六の姓氏は単一氏族です。単一蒙古斑同族を束ねて新しい血族にするためには、地上統一血族圏を形成しなければなりません。
祝福結婚を通して一つの血族をつくれば、世界人類の七〇パーセント以上、三分の二以上が蒙古斑同族なので、世界には争う人がいないというのです。そうして、所有権と境界線のない、一人の主人である父の所有になるときには、世界平和の王土が始まるのです。根の根本が神様なので、神様を知らなければならないというのです。
5 アジア国家の大多数が蒙古の血族です。中東も半分は蒙古の血族であり、白人世界もそうです。蒙古斑同族と結婚すれば、蒙古斑同族になります。イスラエル人と結婚すれば、イスラエル民族になるのと同じです。それと同じように、今や真の父母によって血統が連結されたすべての血族を中心に、血統が同じ選民圏として「プリチャッキ連合会」の活動をするのです。先祖の「プリチャッキ連合会」に連結できる時代を準備しなければなりません。
解放と釈放時代を越えなければならないので、太平聖代、永遠なる一つの王国時代に前進していかなければなりません。今からすべきことは、血統を連結させることです。蒙古斑の血統が世界的に広がっているので、祝福を一瞬のうちに行わなければなりません。
Sunday Aug 06, 2023
真の父母経 第224話
Sunday Aug 06, 2023
Sunday Aug 06, 2023
8 国家メシヤは、神様の代わりに投入すべき立場にいます。個人として投入するに当たって、自分の家庭でも何でも、すべて自分が責任をもった国以上に考えてはいけません。その国でお金を稼いで帰ろうとすれば、罰を受けます。帰れません。ですから、環境創造をしなければなりません。そのためには、命令をするとしても、愛を投入し、生命を投入しながら命令しなければなりません。そうすれば、サタンの血統をもったその人々が頭を下げるのです。そうすることによって、サタンの血統を根絶しなければなりません。強制的に根絶することはできません。自然屈伏させなければならないのです。再創造歴史がそうなのです。絶対的主体であられる神様が投入して忘れるところにおいて、神様の環境創造、神様の創造の偉業が成立するのと同じです。皆さんも同じです。
国家メシヤは、国家のために投入する真の父母です。ですから、そこにすべてのものを投入しなければなりません。自分のものはないというのです。自分の家や自分の土地を残しておいて、「今度、帰ったら住もう」という考えをもってはけません。帰る所がないのです。
9 国家メシヤは、その国で真の父を身代わりし、真の母を身代わりできる立場です。ですから国家メシヤの夫婦は、その国の大統領から、国家を代表した夫婦たちと縁を結ばなければなりません。その縁は、先祖から今の時代まで、また未来にまで連結されています。善なる先祖たちが多ければ、善なる先祖たちを中心として縁をもった全員が、地上と接触してくるのです。善なる先祖たちが、縁のある子孫たちを通して地上に連結されているのですが、その人々は現在、その国に責任をもった人々と比較するとき、高い位置に立った人々ではないというのです。
今まで、世界はサタン世界だったので、悪なる人々が、国を動かすに当たって先導的な立場に立っていました。しかし、善なる人はその反対の立場にいます。ですから、霊的な天使世界が先祖の善なる実績をもった子孫を訪ねてきて協助しようとするのですが、協助するその対象が高い位置の人ではなく、反対の位置の人であることがあり得るというのですそれゆえ、国家メシヤは地位の高い人ばかりを考えてはいけません。国家メシヤは、一国の大統領であれば大統領、王であれば王を身代わりした立場なので、国民全体を等しく考える心をもたなければなりません。そのようにしなければ、天の運勢全体がその国を訪ねてくるのを塞いでしまうことがあるというのです。
10 国家メシヤは、その国に宗教指導者がいれば、その宗教指導者が精誠を尽くす以上の精誠を尽くさなければならず、その国に愛国者たちがいれば、その愛国者たちに負けてはいけません。彼らよりさらに精誠を尽くす立場を取らなければならないというのです。それが国家メシヤの課題です。
神様のみ旨から見るとき、高い地位にいる人々に責任があります。ですから、重要な立場に行くほど、重要な分野、多くの分野に投入して忘れなければなりません。それゆえ、お父様の一生は辛苦の生活です。自分を中心として生きるよも辛苦の生活をするのです。つらくても、つらいとは考えません。
ですから、国家メシヤがどれほど重要な立場にいるかを知らなければなりません。お父様の代身、父母様の代身家庭として立てたので、そこに合わせて活動しなければなりません。
それゆえ、皆さんの家庭と統一教会を中心として、神様がその地に訪ねてきて活動できるようにするためには、皆さんが再創造できる主人の位置にいなければならないのです。神様の力をもらって、再創造できなければなりません。
11 国家メシヤという立場は、お父様と神様のみ前に条約を掲げて立てられた、条件的な責任です。自由な伝統に浸って生き韓国で暮らしていたその習慣性をもって、そこに立てることはできません。新しくならなければなりません。時代的な平準化基準で条件を立てなければなりません。そのような条件もすべて忘れて、昔のように自分勝手に行動していては、大きな審判が下るというのです。一族が滅ぶのです。いくつかの氏族が減べば、その国が行くべき道を行けません。国まで滅ぼしかねないことが起きます。
ですから、お父様はそれを知っているので、疑心を抱きません。一生の間、疑わずに生きるのです。私が信じ、私が約束したことは、訪ねていってでも必ず成し遂げてあげるのです。
ですから、サタンの条件から抜け出し、私を讒訴できないように、天にしかるべき条件を立てることによって自由解放の立場に立ってこそ、神様が私を守ってくださるのです。祭祀をきちんと執り行えば福を受けます。ですから、国家メシヤが条件的な責任を果たすのです。お父様の代わりに責任を背負っていったので、お父様の指示に従って、その国に福を分割してあげなければなりません。
12 国家メシヤは、自分が所属する国のどの食口たちよりも、朝早く起きなければならず、寝るときは遅く寝なければなりません。父母の立場だというのです。食口たちが服を着ることができずにいれば、自分の服を脱いで、与えなければなりません。そのようなこともせず、食口たちのことは気にも留めないで、自分に任せられた国家的な全権行使のみを行おうとしてはいけないのです。
13 国家メシヤは、心を中心として体を管理できる人にならなければなりません。経済分野で負けない経済人にならなければならず、宗教分野では、心霊世界について議論し、あらゆる信仰の伝統を議論するとき、誰も皆さんを負かすことができない、主体的存在にならなければなりません。そのようになれば、国家の大統領や国家首班が、皆さんを訪ねてこざるを得ないというのです。
14 国家メシヤは、お父様が歩んだ生涯路程をそのまま歩まなければなりません。自分の国を捨て、世界に行かなければなりません。私は「お金をあげる」とは言いませんでした。千辛万苦して稼ぎ、自立、自足しなければなりません。
国家メシヤは、氏族メシヤを配置しなければならず、家庭的メシヤをその国の一族を中心として配置しなければなりません。ですから、一族は、自動的に大移動するようになるのです。百八十家庭が連結されているので、祝福してあげれば、自分の後継者として氏族メシヤの立場に立て、その相対になる国を生かしてあげ、世界を代表するカインの国として広げておいてから、帰ってこなければなりません。ここに神様がその一族を中心として一国を設定できるのです。これは、しなければならないようになっています。
15 国家メシヤは、氏族メシヤ圏を確保しなければならず、家庭的メシヤの完成を中心として、サタン世界の家庭をこの地で整備しなければなりません。サタンの血統を断切しなければならないのです。それによって、霊界と地上が完全にひっくり返るのです。ですから、新しい本然の世界で、神様を中心として真の父母が付いていくことができ、真の父母を中心として国家メシヤが付いていくことができ、国家メシヤを中心として氏族メシヤが付いていくことができ、氏族メシヤを中心として家庭的メシヤが付いていくことができる、統一された構造的形態を形成しなければなりません。これが地上天国と天上天国の理念です。
今まで空いていた天上世界のすべてのものを、このように一度に合わせておいてこそ、神様の創造理想を完成することができるのです。アダムとエバを造られた本然の心と愛の実体圏を再び探し出し、この愛の実体を通して愛の実を収めなければなりません。そのような家庭的基準を中心として、国家形成の基準を立てることができる本然の位置に帰ってきたという条件を成立させ、神様の全体、全般、全権、全能の時代に行進するのです。その時には、何でもすることができます。そのような途方もない課題を抱えているのが国家メシヤだというのです。国家メシヤはアベル王です。その国のすべてに責任を負わなければなりません。
16 霊界の解放された国に向かわせ、国民を祝福してあげることによって天国に行けるようにするため、国家メシヤを配置しました。その国の大統領から国民の一人一人に至るまで、祝福しなければなりません。国家メシヤは、国家に送った真の父母です。真の父母は、天国に入っていける資格を賦与するのです。
17 国家メシヤ時代が過ぎれば、何の時代が来るのでしょうか。国家メシヤたちが責任を完遂すれば、地上天国時代が到来するというのです。目の前に迫ってくる途方もない時代を迎えるべき責任者たちが、勝手に行動してはいけません。その国のすべてのもの、始まりも終わりも自分を中心として、その一国の政治、経済、文化というすべての分野が影響を受け、回っていくようにしなければなりません。そのような厳しい責任を果たさなければなりません。メシヤにはそのような責任があります。
家庭的メシヤ、氏族メシヤ、国家メシヤという言葉は、過ぎ去っていく言葉ではありません。すべての動機が真の父母です。真の父母を中心としない家庭はあり得ず、兄弟はあり得ないのです。真の父母の血肉を通して生まれた子女が、真の父母を除外することはできません。ですから、真の父母がすべての出発であり、過程であり、結果です。
国家メシヤは、お父様が指示する内容に従っていかなければなりません。今まで行動してきたすべての習慣的体制、あるいは自分なりのやり方でやってはいけないというのです。今や公式的な路程に合わせて進まなければならない時代に入るので、その公式に従って動かなければならないのです。
Sunday Aug 06, 2023
真の父母経 第223話
Sunday Aug 06, 2023
Sunday Aug 06, 2023
31 私たちがしなければならないことは、「世界平和連合」、「世界平和宗教連合」、「世界平和女性連合」、「世界平和青年連合」を国連に加入させることです。これらを国連に加入させれば、統一の世界に越えていくのに問題がないというのです。「世界平和女性連合」は強力な団体です。一つしかありません。したがって、お母様を中心として完全に一つにならなければなりません。お母様が中心なので、女性連合が国連に入っていけば、これは問題ないのです。
ファーストレディーたちが女性連合の会員として国連に入っていくようになれば、統一国連は問題ないというのです。国連は根がなく、国もありません。お母様が、指導者世界、政治世界、大学世界、そして、若者の世界を率いています。世界のファーストレディーたちが女性連合の会員になれば、そのファーストレディーを自動的に国連大使として送るのです。
32 女性国連が展開すれば、世界から争いがなくなるのです。本来、女性は争いを好まないからです。その争いを防ぐ指導者が、お父様です。争いをしてはいけないという論理をもって解説してあげられる能力のある男だというのです。そのようにできれば、一つになるのです。ですから、これから女性国連ができれば、各国の大統領夫人、総理夫人たちがその国の女性国連の代表者になります。
第二節 国家メシヤと分捧王
国家メシヤは真の父母の代身者
真の父母様は、一九九六年一月一日、アメリカの世界宣教本部で挙行された「神の日」の記念式典で、三十三年在任の公職者と、二十一年在任の海外宣教師を表彰され、清平四十日修練の期間に教育をされた。そして、その後、教育を終えた彼らを国家(的)メシヤとして任命されたのである。国家メシヤは、真の父母の分身となり、世界各国を復帰する使命を遂行することになる。(真の父母様は、)「国家メシヤは、真の父母様が血と汗と涙で探し出された心情とみ言と血統転換という幸福の知らせを伝えなければならない」と語られた。
1 エデンの園で失ったすべてのものを、どのように復帰するのでしょうか。故郷に帰らなければなりません。それで、氏族(的)メシヤと国家メシヤを派遣しました。神様は、イエス様という一人のメシヤを送りました。
しかし、お父様は神様の立場で、百八十四ヵ国に国家メシヤたちを派遣しました。その国家メシヤは、イエス様の時の氏族メシヤより次元が高いのです。その違いとは何でしょうか。イエス様は結婚ができませんでした。家庭がありませんでした。ですから、お父様を中心として、祝福家庭が派遣されたのです。このような次元で派遣されるのは、直接主管圏です。
家庭がなければ天国が出発できません。それで、お父様は世界の人々を祝福したのです。そして、国家メシヤを派遣しました。彼らには家庭があります。彼らの定着地は直接主管圏です。直接主管圏は、サタンが侵犯することができません。
2 国家メシヤは、イエス様の解怨成就をしなければなりません。アダム家庭が失敗したことを、イエス様が解怨成就しなければならないのです。イエス様は、家庭的メシヤを立てて国家を統一し、ローマを消化しなければならなかったのですが、責任を果たせませんでした。お父様は、世界のローマ格であるアメリカや南米を中心として先導する立場に立ったので、彼らが反対できる時代的運勢は過ぎ去りました。世界を収拾できる立場に立っているので、世界的メシヤの立場で国家メシヤを派遣したのです。
国家メシヤが責任を果たせず、一つや二つの国がないからといって、神様のみ旨が成就されないわけではありません。イスラエル選民の一国をもって成就しようとしていたものが、百八十四ヵ国の全体均衡的なイスラエル圏になったのです。
ですから、万民が一緒に天の祝福を受けられる対等の位置に上がっていくのです。このようなことをする橋梁を架けるために派遣された人が、国家メシヤです。
その国の困難には、その国のメシヤがまず責任をもたなければなりません。誰かに責任を負わせてはいけないというのです。自分の家を売り、一族を売ってでも、その国を生かせるようにしなければなりません。
お父様は、もてる財産やあらゆるものを動員して、南北米を統一しようとしました。それと同じように、お父様のような精神をもって、統一的な一線を画さなければなりません。同じ計画のもと、同じ形態で成し遂げてこそ、天が協助します。そのようにしなければ、天が協助しないのです。国家メシヤはその国の総督と同じです。全権をもって治め得る時代が来ました。
3 韓国、日本、アメリカ、ドイツ、この四ヵ国の祝福家庭が百八十四ヵ国に入ります。この主要な四ヵ国の家庭が一つの国に配置されるのです。百八十四ヵ国に四人ずつであれば、七百三十六人です。ここで、アメリカの家庭が足りなくなれば、イギリスとフランスの家庭から補充させるつもりです。ドイツにはイタリアが加わるのです。七ヵ国の大使館に対応できる家庭が行くのです。
その七ヵ国の人々が行って、真の家庭運動をします。真の家庭運動は純潔運動であり、真の愛の運動です。アダムとエバが家庭で純潔を失い、真の父母を失い、真の愛を失ってしまいました。それを蕩減しなければなりません。このすべての家庭が一人の責任者、一組の父母のもとで一つになり、世界とその国に影響を与えなければなりません。この国の代表は、氏族メシヤや家庭的メシヤではなく、国家メシヤの立場で派遣されるのです。これが、国家メシヤの家庭グループになります。ですから、国家メシヤを百八十四ヵ国に配置したので、これが復帰されれば、自動的に世界的メシヤ圏は解放が始まります。王権復帰、地上天国が地上に顕現できる出発の運動が始まるというのです。
4 お父様は、世界解放の立場にまで上がってきました。個人的メシヤ、家庭的メシヤ、氏族的メシヤ、民族的メシヤ、国家的メシヤ、世界的メシヤ、天宙的メシヤ、神様まで解放して、上がってきたのです。皆さんを国家的メシヤの位置に上げてあげるので、お父様と神様がするように、絶対信仰、絶対愛、絶対服従をしなさいというのです。ですから、出発するときには家を売り、土地を売って、そのすべてのものをその国に持っていって植えるのです。お父様のようにすべてのものを投入しなければなりません。
皆さんが投入できるものが少ないので、氏族的メシヤとして、家庭的メシヤ百八十家庭を中心にして、行かなければなりません。皆さんが行くときは、彼らを大移動させるのです。その国に主体的メシヤの資格をもって行き、その国を救えばよいのです。
ですから、メシヤはカインとアベルを屈服させなければなりません。その国の元大統領と現職大統領を一つにし、閣僚たちを一つにしなければなりません。プラスとマイナスを完全に一つにして国家的転換点をつくり、一時に国家をつなげるようにしなければなりません。そのようにすれば、国家解放が実現されるのです。
お父様は、既に環境をすべてつくっておきました。お父様は、アダム完成、イエス完成、再臨主世界の完成まで、すべて成し遂げました。お父様の中には、イエス様も入っており、アダムも入っています。アダムが失敗し、イエス様が失敗したことをすべて完成したというのです。ですから、地獄から天の国まで梯子を掛けました。
サタンが梯子をへし折ろうとしましたが、もはや完全に屈服しました。サタンと闘って、屈服させたのです。ですから、今や高速道路ができ上がったのです。それは一つしかありません。お父様が四十年かかって勝利したところまで、皆さんは四千年かかっても上がっていけません。その勝利した梯子を、皆さんに貸してあげるのです。
5 国家メシヤは、歴史上初めて存在する肩書きですが、世の中で万年にわたって大統領をするより、もっと価値のあることです。その国の先祖になります。天の国建国の先祖になるのです。
6 国家メシヤは、国の父です。国民を教育しなければなりません。その国の大統領を教育し、閣僚たちを教育しなければならない責任があるというのです。そして、その国の人々を教育して、国会議員から閣僚、大統領にまでなれるように育てていくと考えなければなりません。そのような準備もせず、大統領に会って何かをしようとするのは、間違ったことです。
7 国家メシヤは、その国の人々が自然に感動できるように、手本を見せてあげなければなりません。人と同じように食べ、寝ていてはいけません。父母であれば、そのようにはできないのです。
手本を見せてあげなければなりません。問題は、指導者一人にかかっています。手本を見せずに語る人は偽善者です。「ために生きなさい」と言ったのなら、ために生きなければなりません。そのようにしなければ偽り者です。死ぬ瞬間まで、ために生きなければなりません。み旨をすべて成就できずに逝くというときには、身が切られる痛みを感じ、涙で悔い改めながら逝かなければなりません。死んでからも、ために生きる世界に行かなければなりません。
その膨大な拡大世界に歩調を合わせていこうとすれば、多方面の構造的形態がパート別に分立されている所で影響を及ぼさなければなりません。それをすべてカバーできる愛を中心として、生きなければならないというのです。
Sunday Aug 06, 2023
真の父母経 第226話
Sunday Aug 06, 2023
Sunday Aug 06, 2023
「蒙古斑同族世界平和連合」の創設
二〇〇四年九月二十三日、ソウルで「蒙古斑同族世界平和連合(MPFWP)」が創設された。この機構は、全世界の七〇パーセントに及ぶ蒙古斑同族を束ねる汎世界的な平和連合体である。真の父母様は創設宣言文において、「人類歴史は、宗教や理念などの障壁が撤廃される大転換の時代を迎えている。真の愛、真の家庭の価値を中心に、和解協力、共生共栄、原形回復を通し、平和世界具現の先頭に立つため、『蒙古斑同族世界平和連合』を創設する」と言明された。そして、世界人類をいち早く救い、祝福してあげるため、人類の絶対多数を占めるモンゴリアンたちがまず団結し、その先駆となる使命を果たすことを促された。共通点があれば、それだけ容易に親しくなることができ、一つになることもできるため、蒙古斑という共通点を通して、人類を兄弟姉妹の絆で結ぼうとされたのである。真の父母様は、特に「蒙古斑同族が神様の善なる血統を清く継承、保存すべき主役であり、『蒙占斑同族世界平和連合』が長子としての使命を遂行しなければならない」と語られた。
6 堕落した世界を革命しなければなりません。ですから、国連に対して父母様が国境撤廃を宣言しました。国連がそれをしないので、「蒙古斑同族世界平和連合」をつくりました。蒙古斑同族は、世界で七〇パーセント以上になるというのです。歴史がそうなのです。
ですから、彼らが皆さんのように、父母様のみ言を聞いて「結婚しよう」と考えれば、天下に統一的な連帯関係が設定されるでしょう。また、蒙古斑同族が、父母様のみ言どおりに一つになって王権即位式と戴冠式を行えば、国境がなくなるでしょう。
7 蒙古斑同族は、世界のどこにでもいます。国境を超越し、南米の最果ての地にも蒙古斑同族はいるのです。また、南極を占領するために互いに競争しているその国々の間にも混じっています。ですから、同族同士が通じ合う道を妨げる方法はありません。
同族と言えば、一つの村や一つの家庭で互いに交わって暮らす人々のことを言うのですか、そこでは国境という言葉が入り込むことができません。そのため、内的・心的分野の統一教会の人々と、外的・体的分野の蒙古斑同族が、統一教会の信仰と価値観を中心として一つになり、世界を完全に束ねる同族形態の舞台が展開されるのです。
8 地上で国を一つにし、世界を一つにする方法はありません。それで、「蒙古斑同族世界平和連合」をつくったのです。これは国際連合と同じです。その道に従っていけば国境がなくなるのです。そこには、反対したり讒訴したりする人がいません。解放圏の平和世界を連結する橋がつながった場合、平和の国が現れるようになり、そのことゆえに、地上天国と天上天国が新たに出発するのです。
9 人類の七〇パーセント以上が蒙古斑同族です。「蒙古斑同族世界平和連合」が国連の上に立つようになれば、誰であっても、この連合会の総会で呼ぶときには、来ざるを得ないでしょう。その位置に至るようになれば、国連総会の基準を越えるので、アベル国連をつくる必要もありません。国境がなくなるようになり、そのように国境がなくなれば、どこでも通ずるようになるのです。蒙古斑は同族です。同胞は同族ではありません。血統が違う人も含めて協助するときは同胞になりますが、同族ではありません。同族は先祖の髪の毛から足の爪まで、すべて連結されているのです。皆さんの顔は様々ですが、その顔が先祖の顔とよく似ている人は、その先祖の後援を受けられる連帯関係があります。
同族は、血統を中心として見れば、数千年、数万年の歴史の結実なのです。数千、数万の先祖の血統が連結され、遺伝の法則に従って、ある時代には現れるようになります。白人の家庭でも、黒人の赤ん坊が生まれることがあり得ます。そのような実りとして結ばれているので、「自分は自分だけのものである」とは言えないのです。先祖を身代わりした「私」であり、連帯した一つの細胞を連結するようになれば、現在と未来の子孫まで、血統を通して連結される媒介体の私だというのです。血統さえ引っ張れば、すべて引かれてくるのです。
10 全世界的に血統転換を早くするために、「蒙古斑同族世界平和連合」をつくったのです。血統転換をする前に、まず(条件的にでも)所有権転換をしなければならず、所有権転換の前に、心情圏転換をしなければなりません。今は、それが反対になっています。心情圏転換をしなければ、所有権転換も、血統転換も意味ありません。最も難しいのが、血統転換、所有権転換、心情圏転換です。皆さんがいくら先進国で、お金持ちの国のアメリカや日本の人だとしても、心身が争っている人は天国に行けません。
お父様は、体がどこでどのように葛藤し、紛争しているのかという内容を論理的に教えています。サタンの愛で始まって堕落したので、それを蕩減復帰しなければなりません。自分の所有権は一つもありません。自分の体も自分のものではなく、良心も自分のものではありません。皆が革命をして、次元を一段階超越し、神様に連結しなければならないのです。偽りのオリーブの木に真のオリーブの木を接ぎ木しなければならないというのです。
11 第四イスラエル解放圏では、血統が一つにならなければならず、根が一つにならなければなりません。そうすることによって、第四次イスラエル国、すなわち統一され、解放された善なる万王の王の主権を中心として家庭を拡大した国家、家庭を拡大した世界を成し遂げなければなりません。家庭理想によって一元化された国々を糾合して、世界に連結するのです。
天地を中心とした家庭的な国家形態の姿が連結されることによって、神様を父母とする、祝福を受けたすべての血縁は、子女の立場で安息、太平聖代の本郷、本然の国の構成員になるのです。
12 再臨主が千辛万苦の末にイスラエル選民圏を回復し、イエス様の十字架の恨を取り除いて、復活の実体として現れました。この世のすべてを遮って、真の愛、真の生命、真の血統の絶対的な基準に立ち、今までのすべての愛と生命、そして、血統の起源を整備するだけでなく、消化、吸収しなければならない責任を負ったのです。血統転換のための祝福の知らせをこの地上にもってきた真の父母にサタン世界が反対し、天上世界と地上地獄に置かれている全人類が反対するその立場で、個人的な聖別圏として祝福をつなぎ、家庭、氏族、民族、国家、世界まで祝福をして成し遂げられた聖別圏の上で、初めて個人の祝福家庭王から氏族の王、民族の王、国家の王、宗教圏を中心とした超宗教超国家的王を身代わりするようになりました。
第二イスラエル圏であるアメリカの上下両院を中心として、宗教の創始者たちと宗教の地上代表者たちが心を合わせて一体になり、「真の父母」という名を失った真の愛の主人、真の生命の主人、真の血統の主人を中心として、サタン世界の数多くのカイン的王権を屈服させ、神様を中心とした永遠不変の平和の王権を樹立し、信仰界の一致圏で勝利の覇権を備えて、カイン圏の代表国として「蒙古斑同族世界平和連合」を創設しました。その場で初めて、失ってしまった兄弟権全体の一体圏を形成して、王権を奉献できる時代になりました。
真の父母様は、その期間に世の中を愛するために、カイン世界の個人、家庭、氏族、民族、国家、世界と天地だけでなく、地獄まで壁を崩し、平衡基準に共同の価値の位置を立てて、血統を中心とした祝福解放圏を備えて越えていけるようになったのです。そうすることによって、アダム家庭からひっくり返ったあらゆる血肉をもう一度立て直すようになりました。そうして、天を代表した平和の王として、天が立てられたその王権とカイン世界の「蒙古斑同族世界平和連合」を中心として、地上と天上世界の解放的勝利の覇権を受け継ぐことができる時代を迎えました。
13 平和の王は神様であり、また平和の故郷と平和の祖国は神様が暮らす国です。その神様を知らなければなりません。最も重要なことは、どのようにして絶対的な神様を理解するかということです。一つの地球星で暮らす人類なので、みな兄弟であり、一つの血統であり、一つの同族です。
神様の摂理観は、今まで隠されていました。そのように隠されていた事実を、いつかは明らかにしなければなりません。そのような内容を中心として、「蒙古斑同族世界平和連合大会」を行いました。この大会は、神様の息子、娘の大会、神様の家庭の集まりにならなければならないというのです。それが私たちの目的です。
14 蒙古斑のある人同士が結婚したとしても、世界の東西南北から押し寄せてきて結婚したので、そこには血統が混ざっています。五大洋六大州に拡張する過程で、血統が混ざったのです。同族と言っても、血統が違います。これを完全に整備するために、国家を越えた祝福基準の上で、蒙古斑同族圏を蒙古斑血族圏にするのです。血族は、血統が同じです。一つなのです。
15 私は、宗教者たちが一つになれる連合会をつくって、蒙古人たちも結束させることによって、一つの道を行くようにしています。彼らがカインとアベルです。彼らはお互いに争い合ってきましたが、初めて平和の勝利の旗をこの地上に立てたのです。
父母様に侍り、アダムとエバの恨を解怨したあと、神様のみ前に「神様、帰ってきました」と言いながら、大声で痛哭しなければなりません。神様と涙で離別したのですが、涙で蕩減復帰して、天の本然の場所に入宮するのです。そうして、神様が定着し、その民が満天下の主人になろうと宣誓する場で、初めて永遠の神の国が始まるのです。
16 蒙古斑同族を祝福によって結束させるのは、国境を撤廃する運動です。アジアの三十七ヵ国はすべて蒙古斑同族です。そこには、韓国、日本、中国はもちろんロシアまでも入っています。途方もないことです。アメリカの初代移住民のうち、三〇パーセントは蒙古斑同族が占めています。彼らを「統一原理」で束ねれば、世界平和は問題ありません。
アダム家庭で、カインがアベルの命を奪いました。この道を抜け出させるために宗教を立てたのです。神様が宗教を通して、カイン世界を吸収する時が来ました。善なる王権が始まったので、今から求めるべきものは、超宗教圏、超世界圏です。
アダム家庭で長子が次子の命を奪うことなく、父母の代身者となる長子権が成立していたならば、家庭が完全に定着できたでしょう。ところが、これが今、逆さまになっているので、(定着)できないのです。ですから、最後には蒙古斑圏を同族化して兄の立場に立て、兄の権威を立てて弟たちが自分の立場を訪ねていくようにしてこそ、天使世界、サタン世界と地獄にまでも解放が広がります。
解放の原則として、カイン世界を兄の位置に迎えようとしなければならないのです。そのようにしてこそ、平和の世界になります。今や、接ぎ木(の役事を)して、失ってしまった血統的根源をつなぐことによって、完全解放の位置をつかむようになるというのです
Sunday Aug 06, 2023
真の父母経 第227話
Sunday Aug 06, 2023
Sunday Aug 06, 2023
第四節 「天宙平和連合」
「世界平和のための頂上会議」と「世界平和連合」
一九八七年五月三十日から六月四日まで、二十人の元国家首班が集まる中、ソウルのロッテ・ホテルで第一回「世界平和のための頂上会議」が開催された。「世界平和連合」の中心には、元職、現職の国家元首と世界の著名人による会議と討論の場である「世界平和のための頂上会議」がある。真の父母様は一九九一年八月二十八日、ソウルのリトル・エンジェルス芸術会館で「世界平和連合」を創設された
一九九〇年の、真の父母様とミハイル・ゴルバチョフ・ソ連大統領の会談がこのきっかけとなったのである。真の父母様は創設大会において、「各国が利潤追求だけのための経済中心政策を行うことは控えなければならない」と明言され、世界の首班たちが集い、相互理解と信頼関係を深める新しい次元の会合を提案された。これを受け、頂上会議では各国の利害関係を越えた議題を中心に、世界平和実現の問題を議論してきた。
1 再臨主として来られる真の父母は、第三イスラエルの統一圏を形成しなければなりません。ここにアメリカが協助し、イスラエルが協助しなければなりません。誰もそのことを知らずにいます。ですから、これを知っている統一教会が責任をもたざるを得ないのです。また、父母様と関わりのある世界的なすべての人脈を連結しなければなりません。そのような意味で、「世界平和のための頂上会議」を結成したのです。
2 世界で問題になるのは、第一に共産主義、第二に宗教の没落、第三は青少年の淪落だと考えています。今、全世界の国家指導者たちが最も苦心しているのが共産主義問題です。世界の指導者クラスを大きく分ければ、一つは外的世界の国家指導者たちであり、もう一つは内的世界の宗教指導者たちです。
全世界の宗教指導者たちにとって問題となるのは、疲弊したこの宗教をどのようにして再復興させるかということです。その次が青少年問題です。お父様は、これらの問題を解決するために立ち上がりました。世界の学者たちを集め、この世界の多くの国の大統領や首相たちを中心に頂上会議を設立し、高い次元で未来の世界が行くべき道を提示しようというのです。そのことに既に着手しています。それが可能な線を越えて実践段階に入っています。
世界の学界でも、共産主義を退けられる人はお父様しかおらず、世界の指導者層でも、この世界を共産主義から救える人はお父様しかいないと見ているというのです。ですから、既に外的世界は、絶対価値を中心として世界の知識人たちを糾合することにおいて一段落したのです。
3 「世界平和のための頂上会議」を設立し、最高の学者たちを連結して、その国のトップを動かす基盤を築かなければなりません。今や頂上会議を設立しておけば、一つの国当たり、少なくとも元大統領や元首相が三人以上は入るので、彼らが集まり、現地でどんな人に対しても、「私たちの話を聞かなければならない」と言えるようになるのです。そうすれば問題は簡単です。その国の最高の学者たちと最高の権威ある人と、その国の元職・現職大統領たちがお父様のことを「良い」と言いさえすれば、世界が回っていくのです。
4 一九九五年の「世界平和のための頂上会議」に参加していたのは、各国の首相や大統領を務めた人々です。カイン圏です。新しい王権を約束するために来られる父母様の前には、カイン的な立場です。各国で大統領と元大統領はカインとアベルです。いかなる国でも、元大統領が三人以上います。七人までいる国もあります。その元大統領たちは、その国の大統領を動かすことができるのです。私は、そのような背後の基盤をすべて組みました。
ですから、この人々を中心として、大統領を動かし、お父様を国賓以上に歓迎できるようにするのです。お父様はこのような国を相手にします。その国の国民の三分の一以上を祝福の隊列に同参(一緒に参加すること)させるという約束を取りつけてから訪問するのです。
5 お父様は、世界的に「世界平和宗教連合」を中心として宗教界を連合し、「世界平和連合」を中心として政治を一つにする運動をしています。このような運動は、神様の摂理を知る人や、天の側の国家がしなければならないことです。まだ、そのような国家がないので、これを知っている人がしなければならないというのです。それがお父様の立場です。このようにして、個人から世界までさっと進んでいくのです。共産主義に対して勝利したお父様です。
6 旧約時代から世界的な新約時代の終結まで迎えようとすれば、イエス様の十字架の死によって生じたすべての争いを清算しなければなりません。父母様は、右翼と左翼、心と体が分かれたものを一つにするために、「世界平和宗教連合」と「世界平和連合」を創設したのです。右翼と左翼の問題は父母様の手によって解決され、イスラーム世界も父母様を中心として祝福し、一つにまとめる活動をしています。
再臨主は、再び生き返ったイエス様の立場に立っています。ですから、思想界と宗教界を収拾しなければなりません。「世界平和宗教連合」は心の世界全体を統一したものであり、「世界平和連合」は体の世界を統一したものです。分かれた体と心を、世界的に実りを刈り入れて統一しなければならないというのです。
7 ヨーロッパでは、これからキリスト教文化を中心として一つの文化圏が形成されます。ところが、新教と旧教が闘っていることが問題です。新教と旧教を誰が一つにするのでしょうか。彼らを一つにできる人は、私たちしかいません。ヨーロッパが統一されれば、南北米も一つになります。北米は新教独立国家であり、南米はラテン文化の旧教国家として、これらが互いに闘っているのです。これらも、ヨーロッパが一つになれば、自然に一つになります。
ヨーロッパと南北米さえそのようになれば、アジア圏はそこに従っていかざるを得ません。アジアを代表し、統一教会を中心としてすべて連合していくのです。ですから、早急に日本と中国、そして、ロシアを一つにまとめておかなければなりません。そのような意味で、一九九四年三月の「世界平和連合」ソウル大会が必要だというのです。文化圏をもって価値観を設定し、一つになることができなければならないのです。
8 韓半島の周辺にアメリカ、日本、中国、ロシアの四大強国があります。この四ヵ国の重要な要人たちを組織して、世界平和会議を開催しようと思います。百二十ヵ国以上の代表を集めて国連をアベルに立て、世界平和会議を主唱し、四ヵ国の代表四人がサインして世界に発表するのです。そのようにすれば、いかなる国でも参加せざるを得ません。
ここには、アメリカ、ロシア、中国、日本などの経済界の最高クラスがすべて集まっています。ですから、その指示する方向に応じなければ、今後の貿易問題、外交問題など、すべての面で損害を受けるようになります。
それで、お父様は、「世界平和連合」をつくったのです。平和世界を成し遂げるためには、周辺のいくつかの列強だけが集まってはいけません。このような基盤をもって、今後、世界が行くべき方向を指導できる人はお父様しかいないというのが、最高の為政者たちが下した結論です。
9 今まで、世界に各種の平和会議が多くありましたが、知ってみれば、すべてが自分、あるいは自国の利益を優先させる会議なので、利己主義に目がくらみ、真の世界平和の道を探し出すことはできません。
私は「世界平和連合」のほかにも、「世界平和女性連合」、「世界平和宗教連合」、そして、「世界平和青年連合」まで創設し、二十一世紀を、ために生きる利他主義の新世界に導くための人類を代表する中央機構、すなわち民間国連のような汎世界的機構をつくろうという夢をもっています。言い換えれば、明けてくる二十一世紀を見越しつつ、互いにために生き合う世界と真の愛を実践する新しい世界秩序の確立に邁進しようとしているのです。私が創設したあらゆる機構と組織は、正にこのような世界的な愛の実践の場として設立された組織です。そして、「世界平和連合」は、創設してからまだ三年たっていませんが、このように多くの世界の指導者の同志をもつようになったことに、私はとても満足しています。皆さんは、私がこのような世界平和運動を起こした動機がどこにあるのかを正確に理解してくださり、私と共に真の平和世界建設に向かって邁進しましょう。