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Sunday Aug 06, 2023
真の父母経 第228話
Sunday Aug 06, 2023
Sunday Aug 06, 2023
「天宙平和連合」の創設
二〇〇〇年八月十八日、アメリカ、ニューヨークの国連本部で開かれた「世界平和超宗教超国家連合(IIFWP)」総会において、真の父母様は、世界平和の具現のために国連を上下両院に再構成し、韓半島の軍事境界線を含む世界のすべての国境地帯を平和地区に指定することを提案された。続いて、二〇〇五年九月十二日、国連に代わる新たな平和機構として「天宙平和連合(UPF)」を創設された。真の父母様は、この日の基調演説において、「『天宙平和連合』はカイン的な既存の国連の前にアベル的な国連の使命を果たすようになる」とされ、「国連ができなかった限界を克服し、宗教と霊的覚醒に基づいて地球村の紛争と戦争を防ぐに当たり、民間国連の役割を果たすようになる」と強く主張された。そして、真の父母様は、「天宙平和連合」の創設直後から十二月二十三日まで世界百二十ヵ国を巡回し、創設記念大会を開催された。この期間に、ブルンジ、タンザニア、アルバニア、パラオ、ソロモン諸島などの現職大統領と総理など国家首班十人が、平和大使として活動することになるなど、各国の指導者たちが積極的に同参した。また、フィリピンとウルグアイの大統領、アルバニアの総理、カンボジアの皇太子など、各国の最高指導者たちと会談し、「天宙平和連合」を通した世界平和運動を積極的に推進することに合意した。
10 アベル国連である「天宙平和連合」を創設しようと思います。これは、国際連合と同じです。国際的な平和連合をつくろうとしているのです。ここに「天宙」という言葉が入らなければなりません。ですから、「天宙平和連合」という名前を付けました。天地の平和を中心として連合した一つの天宙平和統一国、すなわち天一国になるのです。ですから、「『天宙平和連合』を中心としてアベル国連を編成する」と、公式的に発表するのです。
11 天は平和と統一であり、サタンは闘争と分裂です。滅びるか栄えるかはそこで分かれます。サタンは天と共にいることができないので、悪はなくなり、善は残るというのです。ですから、「天宙平和連合」です。サタンが地からいなくなるので、地球星は、完全に栄える平和の境界内に抱かれるのです。私たちの活動目標は、「天宙平和連合」の創設とともに、祖国の地を回復することです。今や、これを私たちの生涯の目標として定めて、進まなければなりません。
12 天宙とは、宇宙の家を意味します。大きな家庭です。「天宙平和連合」は、大きな家庭を平和にする連合体です。大きな家庭に平和が訪れるので、地上・天上天国になるという意味です。その中心は神様です。
父母様が責任をもつのではなく、今からは神様が責任をもつ時が来たというのです。自分が中心になってするのではなく、神様に委ねなければなりません。霊界に委ねると、霊界で主導する内容と私たちが相対的関係さえ結べば、み旨は自然に成就されるのです。
ですから、皆さんの心は、どこに行き来しようと「天宙平和連合」に関心をもたなければならず、その世界に一歩でもより近づいていくために、神様にすべて委ねることができなければなりません。私たちが神様にあらゆることを委ねれば、神様が中心になるので、できないことがないのです。蕩減もなく、サタンの反対もないので、神様が思いどおりにできます。そのような時代が来ました。神様が思いどおりに、主人の役割を果たすことができるので、私たちが神様の背中に背負われていくという思いをもって進めば、迫害も飛び越えることができるのです。そこに「天宙平和連合」を立てた重要な意義があります。
13「天宙平和連合」はアベル国連です。父母様は既にアベル王権までも発表しておきました。アベル王権、「天宙平和連合」、そのアベルの国は、兄を滅ぼすのではなく、兄を協助することによって、世界の問題に対し、和合の伝統を立てて解決していくのです。
韓国と北朝鮮、ロシアと中国、ロシアとアメリカの問題も、結局、真の父母が入っていけば、争うことなく解決されるのです。共産主義の父母が現れ、民主主義の父母が現れたのですが、父母のことを知れば、この父母に反対できないのです。そこに絶対信仰、絶対愛、絶対服従することによって、天地統一連合が生じ、それは、「天宙平和連合」時代からアベル国連時代を経て、アベルがカインを収拾し、天宙平和王権に越えていくのです。
14 父母様は、「天宙平和連合」の看板を掲げて、批判されようと、むちで打たれようと、冒険をしようと思います。きれいに有終の美を飾っていこうと考える人です。苦労で始まったので、苦労で終わらなければなりません。自分の欲心をもって終わってはいけません。息子の時代や孫の時はもちろん、何十代以降にも、再び補う必要がないようにするのが父母様の願いなので、一つの表題を、一年ではなく、十年、千年までも掲げていくのです。
15 アメリカで「天宙平和連合」の創設大会をするやいなや、百二十の国家を巡回しました。父母様が一生の間、蕩減しながら勝利したものを、百二十ヵ国にもっていって植えてあげたのです。まだ統一教会に反対する人がいますが、皆さんは少しも恐れることなく、推し進めていきなさいというのです。
統一教会の人々が、百二十ヵ国に出ていって、「父母様は、私たちの国に一度来るだろうか」と考えていたのですが、初めて百二十ヵ国を巡回しました。父母様が勝利したものを植えてあげるのです。ですから、一つも反対できませんでした。百二十ヵ国に、反対する人がいなかったのです。島国から半島、大陸まで、反対する人がいませんでした。
そして、勝利したものをすべてお母様に渡して、「カインとアベルを一つにしなさい」と言ったのです。それで、お母様が百八十ヵ国を巡回しました。お母様を立ててしたのですが、神様を中心として、いつでも父母様をお迎えしていくのです。
16 お父様は、二〇〇五年九月十二日から、イエス様が立てることができずに断絶されていた血統を立てるため、世界百二十ヵ国を巡回しました。血統を転換するのです。そして、お母様と一緒に巡りながら、お母様が行く道を開いてあげるのです。エバが堕落するときに血統を汚したので、それを正さなければならず、カインがアベルの命を奪ったので、それを正さなければなりません。お母様と息子、娘が一つになり、お父様が残しておいた道を行かなければならないのです。
イエス様が母(妻)を立て、その母と共に、息子が百二十ヵ国を巡りながら家庭理想を植えなければならなかったのですが、それができませんでした。今回の二度目の百八十ヵ国巡回では、分かれたカインとアベルを束ねるのです。個人、家庭、氏族、民族など、分かれたものをすべて一つにまとめるのです。そうして、お父様がサタンの血統を断ち切ってあげ、お母様が代わりにそれを受け継ぎ、世界的に息子、娘、カインとアベルの問題を解決するというのです。
Tuesday Aug 01, 2023
真の父母経 第218話
Tuesday Aug 01, 2023
Tuesday Aug 01, 2023
第二節「南北米統一連合」と「中南米統合機構」
カウサとアウラの創設と千万会員の確保
一九八〇年十月、南北米大陸の統一と協力を通した世界平和実現のため、元国家首班を中心に「南北米統一連合(CAUSA)」が創設された。アメリカのカーター行政府の人権政策により、南米で左翼政党が政権を握るなど、共産主義の浸透が露骨になってくるや、真の父母様は、南米の指導者たちを対象に「統一思想」教育を実施され、これが大きな反響を呼び起こした。このような基盤の上で創設されたカウサは、南米大陸の赤化を防ぐ先頭に立った。これとともに、一九八三年に中南米の国家が参加する中南米統合機構(AULA)」も結成された。
1 統一教会では真の父母に侍っていますが、それは国家と世界を越えていません。ですから、真の父母を迎えたことを、国家と世界と霊界にまで拡大する運動をするのです。これが、今日の統一教会の運動です。時が近づいてきています。
国家が統一教会、国家が真の父母を迎え入れる環境が、今迫ってきているというのです。その国は、どのような国でしょうか。最も悲惨な国から始めます。共産世界と民主世界によって患難を受ける国から始めるのです。それが南米のエルサルバドル、ホンジュラス、グアテマラのような国です。それで、南米で「カウサ(「南北米統一連合」:CAUSA)」活動を国家次元で展開しているのです。南米二十六ヵ国に組織をつくったのちに、北米においてまでカウサの活動を行っているのです。
2 カウサを中心として、南米のあらゆる分野の復興のために、これから大統領たちを動かし、国会を動かして導いていこうと思います。お父様は、国もなく、追われた人です。しかし、そのようにできる内容を備えているので、私が真ん中に立てば、南米を一つにできるのです。お父様が真ん中に立てば、南米の指導者たちを一つにできると考えるのです。
アメリカでお父様の脱税容疑に関して論争が起きると、この国々は各国の大使館を通して、「アメリカ式の調査ではなく、私たちの情報機関を通してレバレンド・ムーンを調査しよう」と言い、お父様に対してすべて調査しました。お父様がアメリカで、何の罪もなく迫害を受けているという事実を彼らが調査し、結論を下したのです。「アメリカは間違っている。カーター政府は、反共主義者であり天のみ旨が必要とする人を迫害した政権だった」と判定しました。そして、「その時、先頭に立って闘ったレバレンド・ムーンは、私たちの同志の中の同志だ」という結論を下しました。南米が共に歩むことのできる同志だというのです。
3 南米の地位の高い人々に対し、カウサを中心として教育を終えました。一国で五百人ずつすれば、その五百人の中に、閣僚と州責任者など、あらゆる要人が入ります。そこは、私たちの版図圏に入っています。それで、私はウルグアイのモンテビデオに多くの予算を投じて、大きなホテルを造っています。ウルグアイは南米のスイスのような所です。その国の海岸線が美しいことで有名なので、世界の大富豪たちが途方もないお金を出して、ここに土地を購入しようと互いに競争し合っています。
ですから、この土地を売ってしまうと国家の将来にとって貴重なものを奪われてしまうと考え、法的に規制しました。「誰が購入しても、二十五年以上所有することはできない。二十五年後には返還しなければならない」としたのです。私がそれを百年に延長させました。お父様がホテルを造れるように、新たに法を通過させて許可が出るようにしたのです。この国は、お父様と「統一思想」を引き入れれば、南米が生き、自分の国が復興すると考えているのです
4 今までは、アメリカが教会と政治を分立する立場で来たので、私たちは教育を中心として歩んできました。これからは、この影響圏を拡大しなければなりません。底辺に影響圏を拡大して、カウサの会員を千万人以上に突破する運動をするのです。それを始めて、四千五百万人ないし五千万人をキリスト教圏から吸収しなければならないというのが、お父様の計画です。
そのようになれば、私たちが苦労しなくても、すべてのクリスチャンはもちろん、全宗教界を吸収することができます。そのように、新たにキリスト教が私たちと一つになることによって、ローマ教皇庁を中心として、南米やラテン文化を背景に、世界のキリスト教圏を完全に再復興させ得る道が開かれると考えるのです。
5 南北米で行っているカウサ運動は、勝共活動と同じです。アメリカは、連邦政府に上下院があり、また各州も、上下院の両院からなっています。ですから、中央政府が思いどおりに支配できません。各州に法があり、その州法によってすべての施策を展開していくようになっているのです。
ですから、政治界の大物たち、有名な人をすべてまとめておかなければなりません。そのような作戦を終えているので、今お父様は、アメリカの政界に相当な基盤をもっているのです。
6 アメリカで、千万人の勝共連合の会員を募集しているのですが、皆さんが祈ってあげなければなりません。アメリカでは「国際勝共連合」のことを「カウサ」と言います。カウサ会員一千万人募集運動が、一九八六年九月一日を期して始まりました。
アメリカ人たちは、ある団体にサインをして加入することに対して、自分の全生命と全財産が連結されていると考えるのです。その人々にとってサインをすることは、私たち東洋人とは違います。彼らはすべての責任を負うという気持ちで慣例的にサインをしてきたので、サインをして加入するというのは、普通のことではないのです。
ですから、これを始めるとき、アメリカの統一教会のすべての食口たちは、不可能だと考えました。今まで統一教会とお父様は、可能なことをしてきたのではありません。不可能なことを今までしてきたのです。生涯を通して行ってきたことは、その当時の人々の眼識を通して測定できる、ある限界内でしたことではありません。その眼識を越え、測定できない限界以上の範囲を通して摂理される神様のみ旨があったので、今まで統一教会を指導するお父様は、人々の想像できないことをしてきたというのです。
7 アメリカの一般人や中央情報局(CIA)、連邦捜査局(FBI)では、「サインをもらってカウサメンバー募集運動をしたが、それはすべて名前だけだろう。そのあと、どうするのか。それをして何をするのか」と言いながら、私たちを眺めています。しかし、私たちは何としてでも(一千万人の会員を)消化しなければなりません。
皆さんに「サインをもらいなさい」と言ったのは、消化するためです。(ですから)皆さんは、サインをもらう活動がすべて終わったからと言って、手を休めて何もしないでいてはいけません。私が一九八六年十一月二十四日、アメリカに到着したその日の夕方に、千万人の会員募集がすべて終わりました。日付も合いました。その時点に達したので、お父様がアメリカに戻ってきたのです。
これからどのように千万人を消化するかが問題です。彼らを何としてでも、私たちが消化しなければなりません、彼らを消化するために、お父様は既に全米にいるキリスト教の牧師三十万人以上を中心として連合運動を行い、その牧師たちを韓国に連れていくのです。
8 アメリカのキリスト教が、二百年間でヨーロッパの旧教文化圏のエキスを抜き取ってきたのと同じように、私たちも新しい地上天国理念をもって、全世界のキリスト教文化圏、統一されたその世界のエキスを抜き取り、新しい天国を造らなければなりません。それは、長くかかりません。あっという間です。南北米を中心とすれば一瞬なのです。
新教文化圏も捨てられず、旧教文化圏も捨てることができません。神様が理想とされる地上天国の実現が、旧教と新教を中心として一次、二次と失敗したので、この地を代表して成功しなければなりません。中世にカトリックを中心として成し遂げようとしたことを、成し遂げられませんでした。二つの世界です。ですから、真の父母の時代に旧教と新教を一つにして、地上に神の国を成し遂げられるモデル国家を立てなければなりません。
9 一九九二年八月にすべてを終え、真の父母を宣布することによって真の父母が設定され、地上に着陸時代が訪れたというのです。イスラエルの国とユダヤ教が失ってしまったものと、アメリカとキリスト教が責任を果たせなかったもの、そのすべてのことが蘇生し、定着できる時代に入っていくというのです。そうして、母と父が横的に立つのです。
イエス様の時は縦的に立ちました。縦的(なもの)には中心の一点しかありませんが、横的(なもの)には三六〇度(の広がり)があるのです。ですから、父母様はどの国にでも行けるのです。すべての国が歓迎します。
また、私は中南米を束ねて「中南米統合機構(AULA)」をつくりました。中南米のカトリック圏を一つにするのです。そして、北米の新教と南米のカトリック圏を一つにしようとしています。中心に立ってすべて消化するのです。そのような核心的な真理をもっています。そのように強力な武器をもっているのです。
アメリカの予備役将軍と国会議員教育
アメリカの指導者のためのカウサ教育は、予備役将軍と牧師、国会議員などを中心に実施された。共産主義の危険性を知らせ、アメリカ人の覚醒を促すこの教育は、カウサ一千万会員募集運動とともに展開された。その当時、アメリカの有識者と言論人に流行していた左寄りの進歩思潮は、背後にソ連がいる国際共産主義の世界赤化運動とかみ合い、自由世界全体を脅かしていた。真の父母様は、この問題を深刻に考えられ、全力を尽くして「勝共思想」運動を指導されたのである。そのような努力の結果として、共産勢力の拡大が阻止され、衰退するようになった。
10 共産主義に勝とうとすれば、まず思想戦で勝たなければなりません。思想戦で勝とうとすれば、大国と言われるアメリカで、それをすべて踏み越えて上がらなければなりません。
ですから、七千人のアメリカの州上院議員のうち、一九八六年の六月前までに、三千人の教育を終えるつもりです。アメリカの上下両院議員たちがカウサ教育を受けます。統一教会の思想を学ぶのです。「神主義」を学ぶのです。
また、アメリカの退役将軍、陸・海・空軍の四つ星将軍たちが、カウサ教育を受けています。一九八六年三月になれば、五十州で大勢の将軍たちが在郷軍人会の顧問になって、在郷軍人たちを教育できる体制ができます。
世界の共産党を一日も早く取り除くための最前線で、熾烈な闘争の旗手になっているというのです。皆さんが思想戦の先頭に立ち、敗者にならず、今まで勝者の旗手の立場を維持してきたというのは驚くべき事実です。
11 私は、アメリカで在郷軍人連合の運動をしています。それで、米軍の退役将軍たちを集めて教育するのです。在郷軍人会長団の人々を顧問団にして、地方別に五十州から陸・海・空軍の退役将軍たちを集め、「自分の故郷を中心に郷土防衛のための活動を強化しなさい」と言いました。年を取っているからといって、ただそのまま流れていくのではありません。「『私は年を取っていても、国のためにこのように生きて余生を送る』と言えば、それに誰が反対するだろうか。国を愛さなければならない」と言ったのです。
私はダンベリーの監獄にいながら、一九八五年、「国際郷土防衛連合」を創設しました。
その時から始めて、アメリカの退役将軍たちの教育がすべて終わる段階にあります。共産主義を防ぐためには、「勝共思想」でなければならないことが、既に決定的な段階に入ってきました。そのようになるので、行政府が影響を受けるようになり、その次には、政治家たちが影響を受けるようになるのです。
12 南米を救うために、アメリカの将軍たちによって構成された軍事顧問団を南米に配置するのです。共産党を防がなければならないので、この軍事顧問団を中心として、軍事情報とゲリラ戦に対して訓練させなければなりません。今日、自由主義世界の著名人たちは、お父様の影響圏内にあります。
それで、この計画を国際的に実現するため、「国際郷土防衛連合」を創設したのです。それがいつでしょうか。一九八五年六月七日、ダンベリーの監獄にいる時です。神様のみ旨、選民歴史観を終結させなければならない天命があることをお父様は知っているので、このことをするのです。
13 アメリカで、空軍、陸軍、海軍の傷痍軍人、将軍クラス以上の人は、既に私たちのカウサ教育を受けています。大将から、誰彼を問わず、有名な人はみな、カウサ教育を受けているのです。そこに、アメリカの在郷軍人全体の組織の長まで連結させる運動を促進している状況です。そして、「中南米統合機構(AULA)」という機構を創設しました。
今まで、アメリカの権威ある将軍たちが中南米を指導してきましたが、中南米のことを考える将軍たちはいませんでした。これからは、中南米のために生きることができるアメリカの四つ星将軍出身者を、三十一ヵ国に派遣するつもりです。お父様が月給をあげてでも派遣するのです。
共産主義ゲリラを撲滅するために三十一ヵ国を連合し、ゲリラ訓練とともに情報責任者たちを教育して、超中南米的軍隊を編成しなければなりません。そのようにしなければ、中南米が生きることはできないと考えるのです。
既にアウラ組織が編成されてきたので、それさえできれば、経済問題はこの連合機構を通して自動的に解決されます。共産主義を南北米基準で防がなければ、世界を赤化の危機から救うことはできないと考えるからです。
そのようにしながら、ヨーロッパ連合機構とアジア連合機構を編成しなければなりません。共産党が存在する時が、世界的機構を編成できる絶好の機会だと考えるのです。
このようにお父様は、他の人々が夢にも思わないことを今までしてきました。
Tuesday Aug 01, 2023
真の父母経 第217話
Tuesday Aug 01, 2023
Tuesday Aug 01, 2023
22 今後のアジア政策で、一番の要となる国が日本です。今は経済戦争を始めている立場です。しかし、あくまでも日本を除いておいては、アジアを導くことはできません。今はアメリカが親中政策を取っていますが、その文化水準から見て多くの違いがあるので、これをアメリカの文化基準と連結するのは不可能です。ですから、いくら身もだえしても、アメリカは日本を中間媒介体にせざるを得ないと考えるのです。それゆえ、その前に早く、韓国は国家的基盤を世界的に連結しなければなりません。これが、韓国が生き残る道です。
韓国の七百万の勝共会員の家庭が連結されれば、アメリカの牧師家庭を中心として、団結して入ってくるキリスト教の影響圏を結束させる道が自動的に連結されます。これは、国家的次元よりも国民的次元、家庭的次元で基盤を固めていくのです。その家庭の上でこの基盤を拡大し、私たちの要員を、国を動かせる要員として立てるようになれば、韓国と日本とアメリカが、新しい世界摂理史的な使命を果たすことができる位置に進むと考えるのです。
朝鮮総連と民団、そして南北統一運動
韓国は、地政学的に中国および北朝鮮と日本の間に置かれている。それゆえ、真の父母様は、日本が共産化する場合、韓国の保安が危うくなると語られ、朝鮮総連系の在日同胞を対象に行う勝共教育を強化する一方で、彼らを南北統一運動の先頭に立たせられた。このために、一九七二年五月一日、「国際勝共連合」の在日韓国人会が結成された。真の父母様は、特に在日同胞から先に一つにしなければならないことを強調され、朝鮮総連系に属した同胞たちを招請して、一九七五年九月、秋夕墓参団母国訪問を斡旋された。彼らは光復後、初めて故国を訪問し、家族や知人たちと感激的な出会いを果たした。この行事は、その後も数回にわたって行われ、当時、北朝鮮の偽装広報に惑わされて、韓国について誤って認識していた朝鮮総連の同胞たちに、新たな視点をもたせることになった。
23 お父様は、一九六五年から、日本で民団を中心に「国際勝共連合」の組織をつくろうとしていました。しかし、七年という歳月を失い、一九七二年になって「国際勝共連合」の在日韓国人会を組織したのです。それ以前は、民団の行くべき道がありませんでした。(今では)「勝共思想」をもたなければならないというのが一般論になっています。
日本にある朝鮮総連と日本共産党、そして、中国共産党、この三つの共産党と対決できる強力な韓国系団体があるかと言えば、ないのです。日本に大使と公使、情報員何人かが行っているのですが、その人々を中心としては彼らと対決できません。とんでもないことです。好むと好まざるとにかかわらず、統一教会の基盤を利用しなければならない立場になってきたというのです。統一教会は、「国際勝共連合」を中心として、朝鮮総連に備えることができる思想的な基盤をもっているだけでなく、朝鮮総連と一つになった日本共産党に備えることができる基盤をもっているのです。
24 日本の「国際勝共連合」は、日本人の団体ではありません。その団体の人々は、三千里半島に住む韓国人たちより、もっと韓国人らしいのです。その人々は、お父様が命令さえ下せば、とんなことでもします。
朝鮮総連の朝鮮大学校認可取り消し運動を一九六八年から始めて、四年目です。ですから、朝鮮総連では大変なことになっているというのです。彼らは最初、私たちを軽く見ていました。吹けば飛んでいくと思ったのですが、見誤っていたのです。私たちは範囲を広げているので、もう少しすれば、朝鮮総連系(の人たち)をつかむことができます。三年だけ過ぎてみなさいというのです。私がその対策を講じてきました。
そして、民団に私が手を付けなければならないので、それに対する特別措置を取ってきました。ですから、政府では「統一教会が民団にまで手を付けている」と批判しています。ありとあらゆる侮辱を受けながらも、このことをしているのです。
25 北朝鮮は、一九七〇年代後半からは、「七・四南北共同声明」を中心として統一方案を模索するでしょう。休戦ラインで分断された思想体制圏内にいるので、訓練され、基盤ができている韓国内では、それが不可能です。それで、彼らは今、日本でその方案を模索するために総力を注いでいます。
朝鮮総連によって民団を吸収し、また、民団の韓国青年団体協議会を吸収して、自分たちの一括的な組織圏内に放り込めば、名実共に朝鮮総連を中心として統一が成し遂げられたと、全世界に宣伝できる良い舞台になるのです。もし、民団が朝鮮総連に吸収されるとすれば、日本政府も四方が共産圏なので、共産圏に対する進路を模索せざるを得ません。そのようになれば、韓国は直接的な影響を受けるようになります。
これを防ぐために、今、日本に人を派遣して、全国的なブームを巻き起こし、民団を収拾しているのです。朝鮮総連が民団を吸収してしまえば、高い地位にいる政府の要人たちが北朝鮮に協力することが決定的になり、日本の情勢は北朝鮮一辺倒に進まざるを得なくなります。このようになれば、アジアは共産圏内にすべて包囲され、脅かされるようになるでしょう。統一教会員はもちろん、あらゆる人が日本共産党によって滅びるのです。
情勢的に見て、韓国にこのような危急の時が迫ってくるので、お父様が一人、これを防ぐために千辛万苦、背後で苦労しているのです。これから民団を再構成して、私たちの体制内で教育し、「国際勝共連合」の民団支部を結成して、全国にその組織網を広げていこうと思います。
26 日本にある民団が、朝鮮総連によって崩れ始めました。民団だけでなく、韓国青年団体協議会もすべて崩れました。ですから、私が一九六五年から、その幹部たちに「間違いなく今後、民団がこのようになるが、それを防ぐためには日本に『国際勝共連合』をつくって、それと一つになり、ここに防御線を張らなければならない」と話したのですが、彼らは鼻先で笑うばかりでした。そのように言ってから七年もたたないうちに、民団がそのまま落ちていくようになったのです。大使館もお手上げで、民団もお手上げになると、その時になってようやく、彼らは「国際勝共連合」に「後援してください」と言ってきたのです。
ですから、「いいだろう!闘いは我々が引き受けよう!」と言いました。しかし、むやみに闘えばすべて逆賊の墓に埋められてしまうのです。立場をはっきりさせようというのです。それで、お父様は「民団の責任者たちは、それに対して歓迎しなさい。大使館の公認を受けなければならない」という意見を提示しました。このように、私たちは日本で冒険的な活動を開始し、このばらばらになった民団を糾合して、精神姿勢を正してあげているのです。
27 お父様は、駐日韓国大使館と民団を訪ねていき、韓国で活動していた反共講演に関する実績を提示しながら、日本でも同胞を中心として反共講演をしなければならないと強く求めました。すると、大使館側は、国家の代表という立場で高飛車な態度を取り、民団側は同胞を代表する立場なので、団長以下幹部たちが、韓国のいかなる長官も問題にならないという態度で、特に反応を示しませんでした。
しかし、天はそこに韓国の地区長を一人送りました。まず、日本の四十七都道府県にある婦人会の代議員たち四百五十人以上が集まった所で、地区長が講演することになりました。それで、二十分間講演したのですが、実に十二回の拍手喝采を受けました。その集会の進行責任者と民団の責任者たちも、「衝撃的な感銘を受けた」と言いました。それが、私たちが心置きなく活動できる良いきっかけになりました。そうして、毎日のように民団を訪ねていって反共講演会の開催について交渉したのです。
また、反共講演をするときに、自首したスパイや北に送られたのちに帰ってきた人々が北朝鮮の実情を暴露することも必要ですが、それは一時的な効果にすぎません。また、その人々が「金日成主席はこうで、北朝鮮の実情はこうである」と話すとしても、それは日本の実情から見て、信じることができない暖昧な言葉にすぎないのです。ですから、そのような旧態依然の反共態勢では駄目だと主張しました。そうして、理論的な面で共産主義を根本的に暴き、共産主義はこうで、またこのように悪いので、歴史的に、あるいは時代的に必ず滅びざるを得ないという内容を赤裸々に提示しながら講義しなければならないと、積極的に説明したのです。
28 お父様は、一九七四年から七五年まで、力を尽くして大韓民国に対して責任を果たしました。「終わりの日」に、敗者の悲しみの苦い杯を飲むことが分かったので、(そうならないよう)お父様は精誠の限りを尽くしたのです。日本との国交断絶の悲運が訪れかねない、その背後で、私が血のにじむ闘争をしてきたことを、国民は知らずにいます。
この朝鮮総連問題を中心として、共産主義を防がなければ、韓国が生きる道がないことを知ったので、朝鮮総連問題を中心として六百人の若い青年たちを糾合し、教育しました。それをきっかけに、祖国訪問墓参運動が起きたのです。
29 朝鮮総連と民団を一つにしなければ、エバ国家の日本は立つことができません。彼らすべてがお父様を大歓迎することによって、お父様と一つになるのです。そうして、アダム国家の韓国とエバ国家の日本が一つになります。民団と朝鮮総連が一つになることによって、韓国と北朝鮮が自動的に一つになり、それによって北朝鮮の偽りの父と韓国の真の父母が条件的に転換されるので、エバが自動的にこれを抱いていき、その伝統を韓半島に連結させれば、韓国と日本の統一圏が広がるのです。これが摂理観です。
30 エバ国家の日本が使命を果たすためには、外的にもカインとアベルを消化し、内的にもカインとアベルを消化しなければなりません。そのために、日本が四十年間、包容しなければならないカインとアベルが、朝鮮総連と民団です。朝鮮総連は、日本から見るとき頭の痛い存在です。この朝鮮総連と民団を、日本が一つにしなければなりません。深刻な問題です。お父様が日本で朝鮮総連と民団を一つにすれば、日本政府は苦しい立場に追い込まれることもあり得るのです。
ですから、彼らを一つにするのは、お父様がするのではなく、日本自体がしなければなりません。今までこのように復帰路程を歩んできたことを、神様しか知りませんでした。それは、霊的な基準だったからです。肉的な基準で、その秘密を知る人はお父様以外にいません。霊的には神様、肉的にはお父様、このように二人しかいないのです。ですから、日本はまず、朝鮮総連と民団を一つにしなければなりません。そのようにしなければ、日本はアジアに出ていけないのです。
31 エバ国家の日本にある民団と朝鮮総連は、カインとアベル、エサウとヤコブ、ゼラとペレヅのような立場です。エバの腹中で二つの群れが争うのです。それがなければ、エバ国家になれません。ところが、日本は争いを助長しています。それでは、日本はエバ国家の使命を奪われてしまいます。ですから、統一教会員たちが彼らを一つにする活動を行うのです。どのようにして一つにするのかといえば、柳寛順思想を中心として一つにするのです。一九九〇年以前から、お父様はそのことを始めました。
これを統一するためには、日本にいる統一教会と女性たちを一つに束ねなければなりません。それで、「女性連合」を中心として、外的に有力な関係者の夫人、国会議員夫人、教授夫人などを連結したのです。父母様と縁をもった人々が、すべてそこに入っています。上流層にいる女性たちです。彼らと統一教会はカイン・アベルです。このカイン・アベルの女性基盤を中心として、お母様が立たなければなりません。お母様も、カイン・アベルがいなければなりません。このためには、エバの腹中にいる立場の民団と朝鮮総連を一つにしなければならないのです。そうして、日本がこれらを一つにするようになれば、朝鮮総連の代表と民団の代表が日本にいるので、南北統一の機運が芽生えるのです。
32 タマルの腹中でゼラとペレヅの双子が争ったのと同じ状況が、日本でも起きなければなりません。それが、北朝鮮の朝鮮総連と韓国の民団です。それを日本が消化しなければならないのです。消化するのは、日本自体だけではできません。お父様と一つにならなければなりません。タマルの腹中にいるゼラとペレブのように、一つの民族を代表した二つの団体を一つにしなければならないのです。
韓半島が南北に分断されたのは、日本にも責任があります。ですから、根本に入っていって、影響を与えることができます。それで、お父様は左翼と右翼を統一し、新郎の立場に戻ってくるのです。戻ってきて、金日成主席までも向きを変えさせておかなければなりません。左翼と右翼は息子です。長子権復帰をしたあとは、父母権復帰をするために、金日成主席までもお父様が束ねたのです。ですから、韓半島で統一圏さえ広がれば、西洋文明とアジア文明、この左右が一つになるのです。
Tuesday Aug 01, 2023
真の父母経 第216話
Tuesday Aug 01, 2023
Tuesday Aug 01, 2023
日本における「国際勝共連合」運動の拡大
日本は、左翼の学生運動および朝鮮総連系の学生の活動により、共産主義の脅威にさらされていたため、これに対応する「国際勝共連合」の活動は摂理上、重要な意味をもっている。「国際勝共連合」の会員たちは、印刷物の配布や街頭キャンペーンなどの活動を通して、共産主義者たちの偽装戦術に国民が惑わされないよう警告した。そして、日本共産党を対象に、マルクス主義理論について公開討論を行うことを粘り強く要求したが、彼らは応じなかった。
11 私たちは革命の隊列に参加しました。革命戦線というものは、千里の行軍や万里の行軍で終わるのではありません。その行軍は、生涯をかけて何代にもわたって続くものなのですが、今行軍している戦線よりも、今後迫ってくる戦線がさらに熾烈でしょう。その熾烈さに拍子を合わせ、固めた決意が倍加されなければならないのですが、それが減少するようになれば、敗北するのは当然です。自ら包囲されてしまうというのです。
私たちは今、このような局面で闘いを展開しているのです。今まで私たちが日本で勝共活動を行った内容が、日本共産党の機関紙「赤旗」に掲載され、全世界の共産国家にすべて伝わりました。この新聞は、ソ連はもちろん、中国にも送られます。このように見るとき、統一教会の活動は、民主世界より共産世界に多く知られているというのです。私たちは、新しい角度から共産党に条件を提示しなければなりません。共産党は、私たちの訴えに引っ掛かって、自ら釈明しなければならない時が来るでしょう。
12 ソ連帝国の共産主義理念を広げるための本部が、六大州の各国のどこにあるのかを私が探索しました。最高の言論機関と、第二次世界大戦前後の名のある政治家たちを中心として自ら調査団をつくり、数百万ドルの費用をかけてこれを暴露させた人がお父様です。
日本がアジアの基地になっているので、(共産主義者たちは)日本共産党の機関紙「赤旗」を中心として、会合を行いました。お父様の理論が共産主義を手も触れずに吹き飛ばしてしまったので、二十七ヵ国から「勝共理論」に対抗するために集まったのです。しかし、いくらやっても道がないというのです。
お父様は、かかしではありません。理論的に妥当な論理があるので、それを阻(はば)める理論体系はあり得ません。それを考えようとすれば、夢のまた夢です。そうなると、彼らは、ありとあらゆることをしました。国会においてまで問題になると、すぐに日本の東京大学やアメリカのカリフオルニア大学バークレー校で集会を行い、お父様を攻撃しました。しかし、公開された席上でも、お父様に戦略的に屈眼してしまったといのです。
13 日本共産党は、自分たちの新聞である「赤旗」を中心として、連続シリーズの形で統一教会と「国際勝共連合」を暴きたてるなど、様々な方法を通して攻勢をかけてきました。しかし、そのような攻撃では私たちの動きを押さえつけることはできませんでした。
反対があれば、その反対以上のことをすることによって、大衆は反対するほうに注目するのではなく、私たちの活動に注目するようになります。そのように推進することによって、「赤旗」が取材して発表するのは、「国際勝共連合」が恐ろしいからだという結論に達しているのです。
統一教会と「国際勝共連合」は、わずか十年か二十年以内に、日本全国に影響を及ぼすことができ、すべての分野で主導的な責任を担うことができると見るのが、日本の著名な人々の判断です。
14 日本共産党は、「今後、日本を赤化するに当たって、一番の癌のような存在が『国際勝共連合』と統一教会だ」と言います。ですから、日本で行うすべての勝共活動は、全世界の共産党に伝わるというのです。
「国際勝共連合」の理論体系を打破するために、一九七四年十二月に共産世界の十二ヵ国から最も理論的な学者を糾合し、「国際勝共連合」の反共理論を打破するための会合がもたれたことがあります。ところが、「統一教会の思想は、自分たちが理解できない深い宗教的背景に基づいているので、手を付けることができない」と言って後退したという報告を私は聞きました。
統一教会の思想は、自分たちには許容できない危険なものであり、恐ろしいものであるという判断を下さざるを得なかったのです。ですから、日本の共産党は、「統一教会員と会ってはいけない。勝共要員と会ってはならず、論争もしてはならず、闘ってもいけない。私たちが損をする。私たちがすべきことは、混乱させて退治することだ」と言っているのです
15 日本では勝共運動を中心として、昼には全食口が動員され、挙国的な活動を始めるでしょう。また、夜には全国的に復興会を開催します。全国巡回復興団によって、一ヵ月に一度ずつ復興会をしながら、食口たちの原理の実力を向上させ、信仰心を高揚させようとしています。また、「食口たちを至る所に配置し、講義しなさい」と言いました。
アジア反共大会を通して、日本にいる華僑と韓国の同胞を連結させます。日本に留学に来た数多くの学生たちを大会に参加させ、勝共連合の基盤をつくるのです。特に、留学生たちは、卒業後に本国に帰るので、日本で彼らを教育し、アジアに私たちの拠点を連結する計画を立てています。このような大会を、一次、二次、三次まで継続すれば、その基盤ができると考えています。韓国や日本の政府ができないことを私たちがしなければなりません。
16 私は、日本の「国際勝共連合」に対して、全国にいる警察と中学・高等学校の先生たちを連れてきて、教育しなさいと指示しました。中学・高等学校からすべて教育する計画です。韓国でもそのようにしています。中学・高等学校の三千人以上の校長を教育しました。
朝鮮総連の学校が二百校ほどになるのですが、民団の学校はわずか十校未満です。ですから、今後、日本の中学・高等学校を中心として、全面的に「国際勝共連合」が後援できる基盤を築かなければなりません。それによって、民団の人々に対する思想教育をしなければならないのです。その基盤のもとに大使館を連結させて、アジアで基盤を築かなければなりません。
今、朝鮮総連が朝鮮大学校で思想要員を育てている以上の基盤を、早急に築かなければならないのですが、私たちが学校を造ってそのようにするのでは追いつかないので、緊急作戦を行っているのです。
17 一九六五年に、お父様が日本に寄った時、日本で高い地位にいる、ある人物に会って話をしたことがあります。その時にお父様は、「あなたたちが今のように弱々しい態度を取っていたら、決して共産党に対抗できない」と強烈に主張しました。
既に共産党は、一九七〇年を期して、大学を中心に革命を起こそうと準備しています。彼らは、自分たちの組織基盤である労働組合を前面に出さず、現在、大学生たちを立てて事を起こしているのですが、これは、彼らが一九七〇年代を前にしてすべての計画を立て、大学を通してテストをしているのです。したがって、日本政府は、このような内外の問題によって、非常に切迫した立場に置かれています。
このような状況で、統一教会は、反共路線の先頭で、勝共を叫びながら現れました。私たちが勝共運動を宣布して立ち上がってから一年にしかなりませんが、これまで私たちの青年男女は一生懸命に活動してきました。それによって、官庁や自民党のすべての幹部は、反共戦線では大学原理研究会に頼らなければならないことを認めるようになったのです。
18 日本にある五十六の大学に、統一教会の大学原理研究会が登録されており、修士、博士たちがその背後で「統一理念」について研究するという出来事が起きています。また、左翼の学生たちと原理研究会に参加している学生たちが闘争していますが、この闘争で、ある大学の左翼系の学生たちがそっくりそのまま統一教会に入ってしまうという出来事が起きました。
共産党が、自分たちの活動を強化するため、要所要所に配置した地下団体の中の一つが、統一教会に丸ごと入ってしまったのです。これが問題になり、共産党員たちが統一教会に来て、内偵をしたり反旗を翻したりしながら騒ぎ立てました。そうして、東京大学と京都大学、東北大学など、あらゆる大学で問題になりました。原理研究会が大会をするたびに、騷ぎが起きたのです。
19 日本の東京大学の大学院生ら百二十人を、サンフランシスコに連れていって教育しました。今後、日本で共産化を防ぐことができる活動を、日本政府はできないのです。統一教会がそれを知ったので、その責任を果たさなければなりません。それで、お父様が自ら命令をして始めることになりました。
(それを聞いた人は)「もう遅いから無駄だ」と思ったのですが、「やってみなさい」と言ったのです。できなければ、命を懸けてするのです。共産主義者たちが入り込んできて反対するなど、ありとあらゆることが起きました。それで、東京大学の総長が日本の教会長と協議したのです。毎日のように会って協議するので、今や親しくなりました。大部分(の学生たち)が「行く」と言って自ら志願し、名前を書きました。ですから、東大の大学院生たちも、身を引こうにも引けなくなったというのです。
この大学院の学生たちは二十五歳以上ですが、四十歳もいます。それくらいになれば、社会で自分の意志と判断力をもって、堂々と知識人と自負できる立場です。ですから、結局、みな出発することになりました。
20 私は日本に寄って、国会議員たちに「韓国の国会議員、台湾の国会議員、日本の国会議員、この三国の国会議員たちが集まり、勝共セミナーをしなさい」と指示したのですが、それをそのままやって、成功裏に終わりました。国でもできないことを私たちがしています。そのような実績をもっているのです。
ですから、日本政府も勝共連合でなければならないと考え、韓国政府も勝共連合でなければならないと考え、台湾政府も勝共連合でなければならないと考えているので、今や、互いに私たちをつかもうとしているというのです。日本は私たちをつかんで韓国と台湾に影響を与え、韓国もまた私たちをつかんで台湾と日本に影響を与え、台湾も私たちをつかんで日本と韓国に影響を与えようとしています。
21 今や、韓国と日本とアメリカを中心に、自由世界をどのように連結するかが課題として残っています。言葉だけではいけません。どのように一つにまとめるかが問題です。これを一つにまとめるために、既に日本の「国際勝共連合」と韓国の「国際勝共連合」の姉妹結縁運動を行っています。
今回、私は日本の重要幹部の婦人たちを集めて訓示をしました。もちろん、幹部の男性責任者たちはみな知っていますが、女性たちも協助しなければならないというのです。「今や七百五十万になる『国際勝共連合』の会員の背後にいる婦人たちを結束させ、これから韓国の七百万家庭の婦人たちと連合する運動をしなければならない。何としてでも、日本の婦人たちを結束させなければならない。そのためには、家庭対家庭の結束を急がなければならない」と話しました。
このようにして、日本がいくら反対しても、私たちは神様の摂理の方向に従っていける確固たる体制を、日本と韓国につくらなければなりません。そのようにしなければ、アメリカを引き入れることができないのです。
Tuesday Aug 01, 2023
真の父母経 第215話
Tuesday Aug 01, 2023
Tuesday Aug 01, 2023
第二章 世界勝共運動と共産主義の終焉宣言
第一節 日本の「国際勝共連合」
日本の重要性と勝共運動
真の父母様は、共産主義の拡大を防ぐため、世界的に勝共活動を展開された。特に、日本を中心とした勝共活動は大きな成果を収めた。
韓国と日本は、地政学的な関係を越え、復帰摂理を担当するアダム国家とエバ国家として、切っても切れない責任と使命をもっている。そのため、真の父母様は、日本を共産主義の脅威から保護するため、早くから多くの支援活動をされ、日本の青年学生たちも献身的に勝共活動を展開して、大きな勝利を収めたのである。
1 韓国と日本がみ旨の中で、どのように一つになるかが重要な問題です。韓国政府も日本の「国際勝共連合」に対して、とても大きな期待を寄せています。一九七〇年九月に開かれる第四回世界反共大会が、日本にどのような影響を及ぼすでしょうか。現在、韓国の情勢を見るとき、一九七二年までが重要な時点です。ですから、み旨を知る私たちとしては、そこに備えて、一九七〇年に、より確固たる基盤を築かなければなりません。そのような意味で、世界反共大会は重要な使命を負っています。
ですから、まずお父様を中心として内的に団結しなければならず、その次には、外的に韓国食口と日本食口が団結して一つにならなければなりません。私たちは同じ運命に置かれています。このような問題を解くためには、右の方に回す内的な力が左の方に回す外的な力より強くなければなりません。そのために、私たちは千倍、万倍、精誠を捧げなければなりません。私たちに反対する無数の数の力を凌駕しなければならないのですが、私たちの力だけでは不足なので、神様の協助を受けなければなりません。
2 お父様の関心の対象が韓国だけに限定される時代は過ぎました。世界のために準備すべき時が来たというのです。ですから、世界的な試練と迫害の十字架を背負おうと努力しています。そして、最近は、国際情勢や共産党の動きに対して、大きな関心をもっています。このような世界的な問題を解決するために、私たちは霊的に闘い、まず霊的に責任をもって進まなければなりません。
神様のみ旨に責任をもった人が行くべき公式的な方向は、ある絶対的な基準を中心として進まなければなりません。神様が目指す道がこのようになっているので、その基準を中心として行く道には、わずかな違いもあってはいけません。そこには、個人の私的な感情が介在してはいけないのです。
3 韓国の立場から見るとき、もし日本が容共国家になれば、韓国は生き残れません。ソ連、中国、日本など、世界の強国の間で生き残れないというのです。ですから、エバ国家の日本を立てようとするのです。
アダム国家の韓国が、日本で「国際勝共連合」を中心として救国活動を支援しています。お父様は、日本を救ってあげたという立場に立たなければなりません。日本が反共国家になれば、韓国も生き残ることができます。韓国を救ってくれるのです。エバ国家の使命は、このように大きいというのです。
4 統一教会員たちは、共産主義の唯物史観に対する批判を徹底的にしなければなりません。そうして、韓国と北朝鮮の総選挙が実施されるとき、「統一思想」を中心として北朝鮮を完全に圧倒し、勝利の結果をもたらす功を立てなければなりません。そのようになれば、世界を復帰できる基盤が準備されるのです。ですから、忙しいのです。そのため、国家的な問題点を提示して、それを解決していくのが、統一教会員が負っていくべき責任と使命です。
現在、日本とアジアで共産主義が非常に大きな問題の焦点になっています。共産主義革命はソ連から出てきましたが、共産主義の行動は、労働者と農民を中心として広がっています。非常に組織的に動いているのです。
これから日本を治めようとする政治家にとっては、共産主義者たちとどのように闘うかが問題になります。今、日本は、思想的な再武装をする時間をもたなければなりません。思想的に再武装をしなければならない時が来たというのです。
5 共産党に対して、先頭に立つ立場で責任を果たすことによって、日本のすべての指導者が私たちに憧れることができるようにしなければなりません。ですから、共産主義の批判と克服に関する本を早く出版して各学校に普及させ、講義をすることによって、韓国で行っているように共産主義に対する批判精神を植えなければなりません。それで、反共教育ばかりをするのではなく、学問的にきちんと批判するのです。私たちの数が多くなり、大衆が歓迎すればよいのです。
共産主義者たちは自分たちの理想を成就するために、手段と方法を選びません。暴力までも用いるのです。ですから、歓迎を受けることができません。しかし、私たちは違います。戦法が根本から違うのです。彼らは、信じていた人の九〇パーセント以上が不信状態に陥ります。しかし、私たちは、信じ始めれば、ますます信じるようになるのです。これが違います。
6 一九六八年四月に日本の「国際勝共連合」を発足させました。その時、日本の幹部たちを集めて、「私たちは、これから日本のこの自由天地で反共、勝共活動をしなければならない」と言ったところ、彼らの中で誰一人として歓迎しませんでした。「お父様は、日本にどれほど共産党の基盤があり、彼らがどれほど極悪で熾烈な闘争をしているのか御存じないので、あのように言われるのだ」と言いながら反対したのです。
それで私は、歴史的なすべての内容を中心として、「このような運命が訪れてくるにもかかわらず、あなたたちはこれをしないのか!」と言って説得しました。その前に、すべて勝共理論で武装させました。勝共講義ができるように思想武装をさせ、街頭に送り出したのです。共産主義者たちがうようよいる中で、先頭に立ちなさいというのです。
そして、朝鮮大学校に派遣しました。男性を派遣しては駄目だと思い、肝の据わった日本の女性を思想武装させて、「これから三年半の間、死ぬ覚悟をして朝鮮大学校の前で勝共講義をしなければならない!あなたたちが行く道には、死の交差路が間違いなくある!覚悟せよ!」と言いました。そこにはエピソードが多くあるのです。朝鮮大学校は、日本の外務省を通して私たちに圧力を掛けようとしました。しかし、私たちは、根気強く、命を懸けて闘争してきました。東京駅や全国の有名な街頭で、共産主義者たちと積極的な闘争を繰り広げたのです。
7 日本の「国際勝共連合」は、共産党と闘争をしています。「朝鮮大学校の前で講義をするから、命を奪えるものなら奪ってみよ」と言って、朝鮮総連の人々がいるにもかかわらず、入っていくというのです。彼らは、私たちの活動を妨害しようと、引っ張り回したりします。それを見て他の人々は笑うかもしれませんが、それが大きな問題になるのです。またあるときは、一気に押し寄せてきて、一人の上に乗って首を押さえたりもします。そのようにして一週間ほどたてば、私たちに同情する人が出てくるのです。
そのように同情する人が何人か現れさえすれば、彼らの内部に分裂が起きるようになります。彼らが黙って見てみると、言葉に間違ったところがなく、行動に間違ったところがなく、道義的な面で間違ったところがないというのです。ですから、そこにおいて自分たちの言葉と行動が違うことを悟る人は、必ず良心が目覚めるのです。
そのようになれば、彼ら自身が「共産党によって犠牲になった」という思いを抱くようになります。このように、彼ら自体が暴発するように導ける間接的な戦法がいくらでもあります。私たちは今このようなことをしているのです。
8 私たちは日本で勝共活動をしていますが、共産主義が五十年間で世界の半分近い国々に莫大な影響を及ぼしました。アメリカ社会にまで共産主義が影響を及ぼしています。このように、世界的な版図をもった共産主義に対して、勝共というタイトルを掲げて少数の群れが立ち上がったことを一面的に見れば、「愚かで世の中を知らない者たちの行動だ」と言うかもしれませんが、それは見誤っているというのです。日本では、一九六九年十月七日に全国勝共国民大会を東京の日比谷公園で行ったのですが、ここに五千人以上が参加し、拍手をしながら歓迎したといいます。
共産党は今まで、日本が自分たちの思いどおりに間違いなく赤化されると信じてきました。それで、昼も夜も活動しながら、赤化するために努力してきたというのです。
ところが、彼らの前に私たち少数の統一の群れが反旗を翻して立ち上がったという事実は、日本の共産党にとっても問題になり、日本政府にとっても問題になりました。全国民が新しい角度から自らを批判し、将来を再検討できる立場に立ったというのです。私たちの行動は微々たるものでしたが、これは日本に一つの波紋を起こす結果をもたらし、この波紋は、アジア全域に及ぶ事件となったのです。
9 一九七〇年九月十五日から、世界反共大会が日本で開かれましたが、日本の歴史始まって以来の国を挙げての行事でした。ですから、人々の関心がそこに集中せざるを得なかったのです。一言で言って、挙国的な事件に間違いないという話です。したがって、日本共産党も統一教会の動きに対して恐怖を感じざるを得ないのです。背後を考えざるを得ず、心配せざるを得ません。その心配の度数が自分たちの備えた環境よりもさらに強くなるときには、彼らは第二戦線を準備し、第三戦線を準備するというのです。
10 お父様は反共主義者ですが、反共だけでなく勝共を主張しています。韓国で「国際勝共連合」をつくり、七百万人に勝共教育を行ってきました。これは、すべてお父様が指示して行ってきたのです。その上、今、日本の「国際勝共連合」は、自由民主主義を主張する人々にとって唯一の希望になっています。日本の各界の指導者は、異口同音に「『国際勝共連合』こそ日本の希望である」と語って、私たちに助けを求めています。すべて、お父様がそのようにしたのです。
お父様は日本の「国際勝共連合」に対して、「共産主義者たちと公開討論会を開きなさい」と言いました。「ラジオやテレビなど、すべてのマスコミを通して、大衆の前で討論会をしなさい」と言ったのです。そうして、共産主義理論と私たちの理論のうち、どちらの理論が正しいか白黒をつけようと言いました。それに対して共産党は、私たちの要請を拒絶するのはもちろんのこと、全国に「『国際勝共連合』とは絶対に討論してはいけない」と指令を下しました。彼らは実質的に敗北を認めたのです。
Tuesday Aug 01, 2023
真の父母経 第215話
Tuesday Aug 01, 2023
Tuesday Aug 01, 2023
第二章 世界勝共運動と共産主義の終焉宣言
第一節 日本の「国際勝共連合」
日本の重要性と勝共運動
真の父母様は、共産主義の拡大を防ぐため、世界的に勝共活動を展開された。特に、日本を中心とした勝共活動は大きな成果を収めた。
韓国と日本は、地政学的な関係を越え、復帰摂理を担当するアダム国家とエバ国家として、切っても切れない責任と使命をもっている。そのため、真の父母様は、日本を共産主義の脅威から保護するため、早くから多くの支援活動をされ、日本の青年学生たちも献身的に勝共活動を展開して、大きな勝利を収めたのである。
1 韓国と日本がみ旨の中で、どのように一つになるかが重要な問題です。韓国政府も日本の「国際勝共連合」に対して、とても大きな期待を寄せています。一九七〇年九月に開かれる第四回世界反共大会が、日本にどのような影響を及ぼすでしょうか。現在、韓国の情勢を見るとき、一九七二年までが重要な時点です。ですから、み旨を知る私たちとしては、そこに備えて、一九七〇年に、より確固たる基盤を築かなければなりません。そのような意味で、世界反共大会は重要な使命を負っています。
ですから、まずお父様を中心として内的に団結しなければならず、その次には、外的に韓国食口と日本食口が団結して一つにならなければなりません。私たちは同じ運命に置かれています。このような問題を解くためには、右の方に回す内的な力が左の方に回す外的な力より強くなければなりません。そのために、私たちは千倍、万倍、精誠を捧げなければなりません。私たちに反対する無数の数の力を凌駕しなければならないのですが、私たちの力だけでは不足なので、神様の協助を受けなければなりません。
2 お父様の関心の対象が韓国だけに限定される時代は過ぎました。世界のために準備すべき時が来たというのです。ですから、世界的な試練と迫害の十字架を背負おうと努力しています。そして、最近は、国際情勢や共産党の動きに対して、大きな関心をもっています。このような世界的な問題を解決するために、私たちは霊的に闘い、まず霊的に責任をもって進まなければなりません。
神様のみ旨に責任をもった人が行くべき公式的な方向は、ある絶対的な基準を中心として進まなければなりません。神様が目指す道がこのようになっているので、その基準を中心として行く道には、わずかな違いもあってはいけません。そこには、個人の私的な感情が介在してはいけないのです。
3 韓国の立場から見るとき、もし日本が容共国家になれば、韓国は生き残れません。ソ連、中国、日本など、世界の強国の間で生き残れないというのです。ですから、エバ国家の日本を立てようとするのです。
アダム国家の韓国が、日本で「国際勝共連合」を中心として救国活動を支援しています。お父様は、日本を救ってあげたという立場に立たなければなりません。日本が反共国家になれば、韓国も生き残ることができます。韓国を救ってくれるのです。エバ国家の使命は、このように大きいというのです。
4 統一教会員たちは、共産主義の唯物史観に対する批判を徹底的にしなければなりません。そうして、韓国と北朝鮮の総選挙が実施されるとき、「統一思想」を中心として北朝鮮を完全に圧倒し、勝利の結果をもたらす功を立てなければなりません。そのようになれば、世界を復帰できる基盤が準備されるのです。ですから、忙しいのです。そのため、国家的な問題点を提示して、それを解決していくのが、統一教会員が負っていくべき責任と使命です。
現在、日本とアジアで共産主義が非常に大きな問題の焦点になっています。共産主義革命はソ連から出てきましたが、共産主義の行動は、労働者と農民を中心として広がっています。非常に組織的に動いているのです。
これから日本を治めようとする政治家にとっては、共産主義者たちとどのように闘うかが問題になります。今、日本は、思想的な再武装をする時間をもたなければなりません。思想的に再武装をしなければならない時が来たというのです。
5 共産党に対して、先頭に立つ立場で責任を果たすことによって、日本のすべての指導者が私たちに憧れることができるようにしなければなりません。ですから、共産主義の批判と克服に関する本を早く出版して各学校に普及させ、講義をすることによって、韓国で行っているように共産主義に対する批判精神を植えなければなりません。それで、反共教育ばかりをするのではなく、学問的にきちんと批判するのです。私たちの数が多くなり、大衆が歓迎すればよいのです。
共産主義者たちは自分たちの理想を成就するために、手段と方法を選びません。暴力までも用いるのです。ですから、歓迎を受けることができません。しかし、私たちは違います。戦法が根本から違うのです。彼らは、信じていた人の九〇パーセント以上が不信状態に陥ります。しかし、私たちは、信じ始めれば、ますます信じるようになるのです。これが違います。
6 一九六八年四月に日本の「国際勝共連合」を発足させました。その時、日本の幹部たちを集めて、「私たちは、これから日本のこの自由天地で反共、勝共活動をしなければならない」と言ったところ、彼らの中で誰一人として歓迎しませんでした。「お父様は、日本にどれほど共産党の基盤があり、彼らがどれほど極悪で熾烈な闘争をしているのか御存じないので、あのように言われるのだ」と言いながら反対したのです。
それで私は、歴史的なすべての内容を中心として、「このような運命が訪れてくるにもかかわらず、あなたたちはこれをしないのか!」と言って説得しました。その前に、すべて勝共理論で武装させました。勝共講義ができるように思想武装をさせ、街頭に送り出したのです。共産主義者たちがうようよいる中で、先頭に立ちなさいというのです。
そして、朝鮮大学校に派遣しました。男性を派遣しては駄目だと思い、肝の据わった日本の女性を思想武装させて、「これから三年半の間、死ぬ覚悟をして朝鮮大学校の前で勝共講義をしなければならない!あなたたちが行く道には、死の交差路が間違いなくある!覚悟せよ!」と言いました。そこにはエピソードが多くあるのです。朝鮮大学校は、日本の外務省を通して私たちに圧力を掛けようとしました。しかし、私たちは、根気強く、命を懸けて闘争してきました。東京駅や全国の有名な街頭で、共産主義者たちと積極的な闘争を繰り広げたのです。
7 日本の「国際勝共連合」は、共産党と闘争をしています。「朝鮮大学校の前で講義をするから、命を奪えるものなら奪ってみよ」と言って、朝鮮総連の人々がいるにもかかわらず、入っていくというのです。彼らは、私たちの活動を妨害しようと、引っ張り回したりします。それを見て他の人々は笑うかもしれませんが、それが大きな問題になるのです。またあるときは、一気に押し寄せてきて、一人の上に乗って首を押さえたりもします。そのようにして一週間ほどたてば、私たちに同情する人が出てくるのです。
そのように同情する人が何人か現れさえすれば、彼らの内部に分裂が起きるようになります。彼らが黙って見てみると、言葉に間違ったところがなく、行動に間違ったところがなく、道義的な面で間違ったところがないというのです。ですから、そこにおいて自分たちの言葉と行動が違うことを悟る人は、必ず良心が目覚めるのです。
そのようになれば、彼ら自身が「共産党によって犠牲になった」という思いを抱くようになります。このように、彼ら自体が暴発するように導ける間接的な戦法がいくらでもあります。私たちは今このようなことをしているのです。
8 私たちは日本で勝共活動をしていますが、共産主義が五十年間で世界の半分近い国々に莫大な影響を及ぼしました。アメリカ社会にまで共産主義が影響を及ぼしています。このように、世界的な版図をもった共産主義に対して、勝共というタイトルを掲げて少数の群れが立ち上がったことを一面的に見れば、「愚かで世の中を知らない者たちの行動だ」と言うかもしれませんが、それは見誤っているというのです。日本では、一九六九年十月七日に全国勝共国民大会を東京の日比谷公園で行ったのですが、ここに五千人以上が参加し、拍手をしながら歓迎したといいます。
共産党は今まで、日本が自分たちの思いどおりに間違いなく赤化されると信じてきました。それで、昼も夜も活動しながら、赤化するために努力してきたというのです。
ところが、彼らの前に私たち少数の統一の群れが反旗を翻して立ち上がったという事実は、日本の共産党にとっても問題になり、日本政府にとっても問題になりました。全国民が新しい角度から自らを批判し、将来を再検討できる立場に立ったというのです。私たちの行動は微々たるものでしたが、これは日本に一つの波紋を起こす結果をもたらし、この波紋は、アジア全域に及ぶ事件となったのです。
9 一九七〇年九月十五日から、世界反共大会が日本で開かれましたが、日本の歴史始まって以来の国を挙げての行事でした。ですから、人々の関心がそこに集中せざるを得なかったのです。一言で言って、挙国的な事件に間違いないという話です。したがって、日本共産党も統一教会の動きに対して恐怖を感じざるを得ないのです。背後を考えざるを得ず、心配せざるを得ません。その心配の度数が自分たちの備えた環境よりもさらに強くなるときには、彼らは第二戦線を準備し、第三戦線を準備するというのです。
10 お父様は反共主義者ですが、反共だけでなく勝共を主張しています。韓国で「国際勝共連合」をつくり、七百万人に勝共教育を行ってきました。これは、すべてお父様が指示して行ってきたのです。その上、今、日本の「国際勝共連合」は、自由民主主義を主張する人々にとって唯一の希望になっています。日本の各界の指導者は、異口同音に「『国際勝共連合』こそ日本の希望である」と語って、私たちに助けを求めています。すべて、お父様がそのようにしたのです。
お父様は日本の「国際勝共連合」に対して、「共産主義者たちと公開討論会を開きなさい」と言いました。「ラジオやテレビなど、すべてのマスコミを通して、大衆の前で討論会をしなさい」と言ったのです。そうして、共産主義理論と私たちの理論のうち、どちらの理論が正しいか白黒をつけようと言いました。それに対して共産党は、私たちの要請を拒絶するのはもちろんのこと、全国に「『国際勝共連合』とは絶対に討論してはいけない」と指令を下しました。彼らは実質的に敗北を認めたのです。
Saturday Jul 29, 2023
真の父母経 第212話
Saturday Jul 29, 2023
Saturday Jul 29, 2023
9 北朝鮮の「平和自動車」工場は、金日成主席が直接命じ、許可を得て造りました。金剛山観光と自動車工場は、金日成主席が私に頼んだのでやったことです。ですから、これは遺訓事業として引き渡さなければならない立場にあります。そして、それに対する様々な内容も、金日成主席が私と共同決議をして発表した内容に入っています。そのようなはっきりとした内容を金日成主席が公開せず、沈黙を守ってきたのは、本当に有り難いことです。私には「世界平和連合」という世界的組織を中心として各国に基盤があるので、自動車工場を造る能力があることを知っているのです。
10 北朝鮮の平壌の普通江近辺に、日本の食口たちが運営する普通江ホテルがあります。そこでは、アメリカ、日本、韓国のテレビ放送をいつでも見ることができます。(そのような所は、)北朝鮮でたった一ヵ所だけです。お父様をどれほど信じていれば、そのようにさせるのかというのです。外国からの訪問客たちが普通江ホテルを訪ねてくるので、ほぼ満員です。今は、赤字ではなく黒字を出しています。
北朝鮮では、ホテルに寄っていく客だろうと何かの団体だろうと、全く信用しませんが、普通江ホテルで働く十五人の日本の統一教会員たちは、本当に信用するというのです。彼らの中で子供を生んだ十二人は日本にも行ったり来たりしますが、ある限界内にいながら思いどおりに行き来できない環境で生活しても、不平を言う人は一人もいません。間違いなく法を守り、間違いなく約束を実行するので、信じられる人は彼らしかいないというのです。
誰が日本人をそのように育てたのかというのです。何の不平も言わずに生きていく人たち、そのような道を行く人々を見て、北朝鮮の人たちが共産主義社会と比較するとき、千里、万里の隔たりがあることを感じるのです。ですから、統一教会の人々が北朝鮮に入ってくれば、どこでも無条件に受け入れます。韓国政府の人々は駄目なのですが、統一教会員たちは、誰でも入っていける立場にあるのです。
11 お父様が北朝鮮を訪問したのちに、北朝鮮に経済基盤を築いてあげ、自由世界と通じる通信基盤をつくってあげました。普通江ホテルに衛星アンテナを設置して人工衛星と通じるようにして、自由世界の放送を視聴でき、自分たちが放送できる準備を私がすべてしてあげました。また、貿易ができる組織体制をつくって教育してあげたのです。
休戦ライン一帯に平和公園の造成を提案
真の父母様は、二〇〇〇年八月十八日に、アメリカのニューヨーク国連本部第二会議室で開かれた「世界平和超宗教超国家連合」の年次会議において、国連が韓半島の休戦ライン一帯の非武装地帯に、平和公園を造成する事業の先頭に立ってくれるよう促された。そして、「非武装地帯は、歴史の痛みを抱えた所であるが、ここに平和公園が造成されれば、韓半島の葛藤と緊張が解消され、統一を実現する契機となり得るだろう」と語られた。
12 今や、お父様がしなければならないことは、国連を導き、韓国の「板門店(パンムンヂョム)」を「金門店(クンムンヂョム)」にして、平和の基地を造ることです。
アメリカのラスベガスには、世界各国の財産が投入されています。フランス、アメリカ、ドイツなどが自分たちの国家の精髄をもっていき、注いでおいたのです。自国の文化的基盤を誇るための要件を中心として、カジノを大きく造りました。そのような競争は滅びる競争です。
ですから、お父様はその反対の立場で、板門店を金門店にして、宗教が誇る文化の精髄をもってこなければなりません。イギリス文化、アメリカ文化、フランス文化、ドイツ文化のいかんにかかわらず、宗教文化圏で誇っていたすべてのものを、この平和の基地にもってきて植えるのです。そこに、ルーブル博物館よりもさらに良い博物館を建てなければならず、宮殿を建てなければなりません。
13 休戦ラインを撤廃しなければなりません。休戦ラインの緩衝地帯を国連の所有にして、撤廃しなければなりません。韓半島に国連が入ってきて干渉できるようにすることによって、平準化しなければならないというのです。そこで直接交換もして、一国のように扱えば、すべて解決します。
それは、国連しかできません。それをするために、土地を買って、緩衝地帯と国境地帯、山岳地帯と川をすべて国連の所有にするのです。それが国民の願いです。それを早急にしなければなりません。国連がすべきことは平和世界を造ることですが、戦争をなくすためには、国境地帯を撤廃しなければなりません。国境は主に、高い山と川になっています。それを誰も干渉できないように、国連の所有にしなければなりません。その国境線をどのように自由に往来するかが問題なのですが、その国境の観念をなくさなければなりません。そうするためには、国境を越えて祝福結婚をしなければならないのです。交叉結婚さえするようになれば、あっという間に平和世界になります。国連がその道を保障してあげなければなりません。国境を撤廃して入っていけるようにしなければなりません。
14 国連とアメリカが一つになって、真の父母のための宮殿を、韓国の平和地域、板門店に建設しなければなりません。休戦ラインの緩衝地域には地雷が埋まっています。これから、北朝鮮と共に、地雷除去運動を急いでしなければなりません。国連が助けなければなりません。国連が韓国を独立させるために来たのですが、いまだに休戦ラインの問題を解決できていないのです。
第五節 真のお母様の大学巡回講演と大学生・青年統一運動
真のお母様の大学巡回講演
真の父母様の世界的な勝利圏を韓国に伝授し、これを南北統一と世界平和運動に連結させるため、一九九三年十月四日から三十一日まで、真のお母様の全国四十大学巡回講演会が開催された。
これを契機として、大学における運動圏(政治運動に積極的な人々のこと)勢力と「全国大学原理研究会」の葛藤関係が緩和され、互いに対話をして理解する契機が整えられ、南北の大学生と教授たちの交流およびセミナーが開かれるようになった。
1 これから世界の若者たち、二世たちを誰が指導するかが、世界的問題です。荒野四十年路程を歩んだイスラエル民族の一世は、荒野で倒れましたが、二世が(カナンに)入り、望んでいたものを探し出したのと同じように、世界がそのような時に越えてくるというのです。その二世は、新しい建国の思想と世界平和の思想で、国と世界を建設しなければなりません。イスラエル民族は、それができませんでした。このような蕩減復帰を、統一教会がしなければならないのです。このあらゆる問題が女性にかかっています。母親にかかっているというのです。ですから、母親が重要です。
2 これからは、母親が子女を教育しなければなりません。イスラエル民族はカナンの福地に入り、(現地の)既存の家庭とその息子、娘の影響を受け、イスラエルの王権を樹立することに失敗してしまいました。
これを蕩減復帰する意味で、私たちの二世と母親たちは、大学の二世たちがサタン世界に染まらずに地上天国を建設するよう、伝統的な思想を植えられるようにしなければなりません。逆さまです。母親と息子、娘が一つになり、どのようにして未来のイスラエル王国を建設するかというのです。それが使命です。
イスラエル民族の母親たちは、そのようなことを考えられませんでした。息子、娘と一つになってカナン七族に付いていったのです。彼らの家庭と息子、娘に付いていったことが問題でした。今、私たちはその反対にならなければなりません。母親と息子、娘が一つになって、未来の天国を建設しなければなりません。
母親が息子、娘を教育して、大学に影響を及ぼさなければなりません。ですから、世界の女性たちがお母様の分身になり、息子、娘を強制的に抱いてでも、一八〇度回らなければならないのです。そのようにするため、お母様が一九九二年から二年間、二百五十六ヵ所で精力的に巡回講演をされたように、皆さんもそのような活動をしなければなりません。そうして、国を救い、自分の親戚を救わなければなりません。
これは漠然としたものではなく、現実問題です。お父様が四十年間闘ったのは、現実問題です。天の国を取り戻さなければなりません。お父様がアメリカで講演するのも、お父様を中心としてお母様にバトンを渡し、大学まで動かしていくためなのです。今や、二世を母親たちが救わなければなりません。
3 お母様を中心として、大学原理研究会はアベルであり、大学の運動圏はカインです。カインとアベルの闘いを、お母様が収拾しなければなりません。韓国の右翼と左翼が一つになってアベルの立場に立ち、カイン側の北朝鮮の学生たちと統一を実現すれば、終わるのです。主権者たちがいくら反対しても、青年たちがお母様と一つになれば、統一の運勢がこの地上に訪れてくるのです。それが天運なので、このことを実行せざるを得ません。皆さんの燃え上がる若い心に、消えることのない火をともすべき時が今なのです。
4 お母様が、アメリカの国会で歓迎を受ける中で講演を行い、国連総会でも講演を行いました。国連は、自由世界の国会(と同じ立場)です。ここで歓迎を受け、エバ国家の日本に行っても勝利しました。韓国の大学では、左翼系の勢力が原理研究会を追い出しましたが、全国でお母様が、これを入れ替えておきました。長子権復帰です。キリスト教と運動圏が一つになって統一教会を打ちましたが、今からは入れ替わります。右側が左側になり、左側が右側になるのです。天のみ前に回って入っていくことにより、共産勢力が統一教会の側になるのです。先の者はあとになり、あとの者は先になるというのです。
5 一九九二年から九五年までの三年間で、お母様が果たすべき責任が大きいのです。お母様が先頭に立たなければなりません。三数は分別数です。その期間は、分別する期間です。ですから、お母様がアメリカから国連、日本、世界まで、すべて分別するのです。韓国では、四十の大学を中心として、巡回講演を行いました。四十の大学と世界四十ヵ国を連結するのです。これが、父母を中心として、カインとアベルです。そうして、初めて、お母様がお父様と対等な位置に立つのです。お父様のすべての勝利の覇権は、お母様に伝授されます。全世界が、第二次世界大戦後に父母様の家庭を歓迎できずに追い出したことを、父母様の家庭が二次的に全世界で歓迎を受けることで蕩減復帰するのです。
6 これからは、自分の一族と大学生、中高生を中心に伝道しなければなりません。今は二世時代です。イスラエル民族は、モーセの言葉を聞きませんでした。そして、カナン復帰作戦をするときは、モーセも死に、一世はみな滅びました。しかし、私は二世と共に入るのです。この地は、二世の地です。ですから、二世に責任をもつというのです。父母様の家庭の息子、娘とお母様を中心として、アメリカの百の大学で講演をしています。百の大学だけではありません。世界的に、今から三千三百の大学講演を始めるのです。日本の大学を始め、世界各国の大学生と中高生を収拾しなければなりません。アダムとエバが堕落する時の歳である十六歳から二十一歳まで、ここに三年を加えて、二十四歳までの青少年たちを収拾しなければなりません。それに私が責任をもつのです。そのような時が来ました。
7 キリスト教に対して、統一教会はアベル圏です。ですから、キリスト教は、長子権を奪還するために勝利してきた統一教会を打つことはできないというのです。ヤボク川の川辺で天使と闘って勝利したヤコブを、エサウが打つことができないのと同じような立場です。お母様がアメリカの国会で講演し、大学を抱きました。アベルである大学原理研究会を、運動圏の学生たちが暴力で追い出しましたが、お母様がこれを転覆させ、完全に同等にするのです。北朝鮮と韓国の関係が悪化した状況で、お母様が四十の大学で講演をすることにより、カインとアベルが取り戻されたのです。大学で反対する状況を変えておいたのです。それが、この上なく難しいことなのは分かっていましたが、せき立てました。これをきっかけにして、カインとアベルが一つになったので、北朝鮮の学生と交流するようになったのです。そうして、モスクワでの国際大学生指導者セミナーを皮切りに、ワシントンDCでの韓国大学生指導者研修、北京での韓国・北朝鮮大学生セミナーを大学原理研究会が開催することによって、北朝鮮のカインの学生たちと韓国の運動圏の学生たちを、原理研究会がリーダーとなり、父母様の名によって追い込んだのです。
Friday Jul 28, 2023
真の父母経 第209話
Friday Jul 28, 2023
Friday Jul 28, 2023
第三節 真の父母様の北朝鮮訪問と金日成主席との会談
故郷定州の生家訪問
真の父母様は、北朝鮮を離れてから四十年十一ヵ月ぶりに、北朝鮮政府の公式的な招請により、一九九一年十一月三十日、北朝鮮の地を再び踏まれた。十二月五日、定州の生家を訪問して親族にお会いになった。そして、「生家は世界の人々が巡礼する聖地になるだろう」と語られた。北朝鮮訪問は、国内外のマスコミの大きな関心の中で実現し、十二月六日、平壌のソジェゴル招待所で開かれた歓送式では、「愛は血よりも濃い」とされながら、「統一の原動力は真の愛である」と力説された。
1 私は北朝鮮を訪問し、故郷に行くのに、二機のへリコプターに分かれて乗り、二十八里を四十分で飛んでいきました。学校の運動場に降り、私の家があった所に向かったのですが、そこも車が走れるようにきちんと道が整備されていました。およそ十日間でその道を整備したというのです。自分たちの主席が来るとき以上に準備をしたのです。
私の父母の墓にも芝を植え、碑石を置いて、そこに文字を刻んで赤く塗ってあったのですが、みなよくやってくれました。また、私が暮らしていた家に行ってみると、すべてペンキが新しく塗られていました。金日成主席がそれを指示したのでしょう。
そこに土間があるのですが、その土間には石を積んでセメントを塗ってありました。庭には砂が敷いてありました。きれいに整えられていたのです。王のようなエサウが、弟を王のように迎えようとして、やったというのです。
2 金日成主席に、「私の故郷を開放しなさい」と言いました。私の故郷は、世界の人々が修練を受けながら参観できる場所になるので、差し出しなさいというのです。このような思いで押しまくりました。いくら反対しても、そこに引っ掛かるのです。天が垂らす公義の釣り針には、掛からないものがありません。私の父母の墓に台石を据え、芝を植えておいたのです。ほかの人がしたのではなく、金日成主席がそのようにしたのです。
私の故郷に行く道には二車線の自動車道が敷かれ、墓地まで行く道も、自動車が通れるように整備されていました。ですから、昔、イスラエル(民族)のヤコブを迎えたエサウより立派だというのです。なぜ立派なのでしょうか。
イスラエル民族は、第一の蘇生的イスラエルであり、キリスト教は長成的イスラエルです。アメリカは、私の故郷を聖地として開拓することは夢にも考えられませんでした。ところが、金日成主席がそのようにすることによって、第三イスラエルの民として権威を備えるようになったというのです。
3 私が金日成主席と会談した時、金日成主席が「文総裁、生家に行かれたそうですね」と尋ねるので、「行きました」と言いながら謝意を伝えると、(金日成主席は)「そこは今後、有名な場所になるでしょう。私がすべて考えて収拾します」と言いました。すると、その横にいた人々が、「はい、かしこまりました。主席様!」と言うのです。金日成主席の言葉は、神様の言葉のように実効(力)があります。
そこに私が一つ条件を付けました。「昔、私が住んでいた故郷のように造ってほしい」と言ったのです。その最初の形どおりに、ここはこのようにし、あそこはあのようにするようにと、すべて指示してきました。そのようにしておけば、世界万国に散らばっている統一教会員たちの巡礼地になり、私が昔、話したことを、生き生きと現実的な舞台で見て、感じることができるでしょう。
4 私が故郷に行った時、姻戚の八親等まですべて来ていました。私は言葉を一言も話しませんでした。皆が挨拶をしてすがりつき、放そうとしないのですが、私は共産党の世界をすべて知っているので、話をしなかったのです。
妹や姉に会うのですから、どれほどうれしいでしょうか。言葉を交わせば、その日にすべて上部に報告しなければなりません。妹の報告と姉の報告が異なれば問題になるのです。どのようにして全く同じように報告することができるでしょうか。甥も報告し、来ていた人々がみな報告書を出すので、その報告書が互いに合わなければ、大変なことになるのです。虚言になり得るというのです。
このようになれば、私が再びそこに行く道も塞がり、彼らが今後、生きる道も塞がるのです。
北朝鮮では一家族全体が報告をします。夫が報告し、妻が報告し、幼稚園児から祖父母まで、すべて報告するルートが違います。だからといって、一家族が全く同じように書いても問題です。「お前たち、口裏を合わせて書いたな!」と言われて問題になるのです。ですから、一言も語ることができません。そこは、話をすれば問題が生じるので、口があっても話ができない世界です。
5 私は、故郷の地、北朝鮮の地をすべて失ってしまいました。父母が惨事に遭ったことをすべて知りながらも、金日成主席を愛し、「私の父母を保護してくれてありがとう」と挨拶した人です。(父母の惨事を)知らない人ではありません。ですから、どれほど悲惨でしょうか。その母の墓の前に立つとき、痛哭が出てくるでしょうか、出てこないでしょうか。歯を食いしばっても涙をこらえることができないほどつらいのですが、この怨讐たちの前で私は涙を見せないようにしたのです「父母の墓参りのために来た」という言葉を残さないために、歯を食いしばって耐えたことを、私は忘れません。その問題が自動的に解決するまで、自らの精誠を尽くして南北統一を完成しようというのです。
6 私が北朝鮮の故郷の父母の墓を参拝した時、姉や妹は悲しみにあふれた心情で痛哭しました。「お母さん、お父さんが待ち望んでいたお兄さんが帰ってきました、弟が帰ってきました」と言いながら痛哭したのです。哀切なその痛哭の声を聞けば、人間なら涙を流さざるを得ません。
しかし、私はそこに文氏の息子として行ったのではありません。南北を統一できる主役として行ったのです。墓に埋められている人々の中には、悲惨な死に方をした人たちが多いのです。ですから、自分の父母の墓だけにしがみついて、かわいそうだと涙を流すことはできません。
姉と妹がそのように痛哭しているのを見ながら、「お父さん、お母さん、すみません。私は公的な人として来たので、泣くことはできません。南北統一をしてから来るときは、天下が、万国がひれ伏す中で、お父さんとお母さんが眠る場所と、お父さん、お母さんにお参りする場所を定め、孝子の責任を果たします。神様に侍り、万民の祝福を祈ってあげられる統一王国を建設してから、お父さんとお母さんにお参りします」と祈ったのです。
7 母は、私をとても愛しました。誰よりも愛したことを家族はみな知っています。自分たちを育てる中で、姉も(母が)弟をもっと愛したと思い、妹も(母が)兄をもっと愛したと思っていました。その母が、そのように愛する息子と死ぬ前に一度会いたいという恨を抱きながら悲運の道を行ったとも考えるのです。北朝鮮当局が、ありとあらゆることをしたと思います。私は、そのような北朝鮮を救ってあげるために行ったのです。
8 私の母は、本当にかわいそうです。息子、娘を十三人生み、五人を天に送って、八人の息子、娘を育てたのですが、私を一番愛し、私には何であれすべてしてくれた母でした。しかし、その母に対して、足袋の一足も、ハンカチの一枚も買ってあげたことがありません。それにもかかわらず、「私のために奉仕せよ」と言ったのです。
母に何も功がなくても、私のために尽くしてきたその功を、復帰摂理の最後の場に行ってすべて表そうと考えているので、その時までは、そのようなことをしなければなりません。実際、唖然とすることです。母が私を前にして、とてもやりきれず、鼻水や涙を流しながら声を上げて泣いていたことが、今も目に浮かびます。北朝鮮に行き、父母の墓の前に立って考えてみれば、不孝者だというのです。世の中では不孝者なのです。
9 皆さんも、お父様の故郷に行ってみたいでしょう。一九九一年にお父様が故郷に行って、失望しました。五十年前には、そこの山に木もたくさんありました。おおかみの鳴き声も聞こえたりしたのですが、今は木もありませんでした。その荒涼とした風景に失望したのです。むしろ「来なければよかった」と思いました。そのような状況を目にすると、過去の印象がすべて消えてしまうのです。
過去よりもっと素晴らしい環境を見て過去を消すのであれば、過去の記憶が簡単に消えるのですが、反対の立場で消そうとすれば、かえって昔の記憶がすべてよみがえるというのです。ですから、故郷に帰り、世界にいる統一教会の勇士たち、若い精鋭部隊を集めて、昔、お父様が目にした本当の故郷の姿を再創造しようと考えています。
金日成主席との歴史的会談
一九九一年十二月六日、咸鏡南道(ハムギョンナムド)興南市の麻田(マヂョン)主席公館にて、南北の懸案などについて真の父母様は金日成主席と会談をもたれ、その場で、韓半島の非核化と南北頂上会談、離散家族再会、金剛山開発などに関して合意した。真のお父様と金日成主席のこのような南北の懸案に対する合意は、それまで滞っていた南北関係が和らぐ契機となった。また、金主席との会談では、三万双の国際祝福結婚式を北朝鮮で開催する問題が議論された。真のお父様は、怨讐としてではなく、兄弟の愛で金主席を抱き、帰還されたのである。
10 一九八七年に金日成主席がソ連のゴルバチョフと共謀して、私を暗殺するために、二十五人の赤軍派を派遣した菊村事件の裁判がまだ終わらず、進行中でした。そのような怨讐と向かい合うに当たって、離れ離れになっていた兄弟を何千年ぶりに訪ねていくという兄の心、弟の心をもって、そのような(怨讐という)考えをすべて越えられる立場にどのようにして行くかが、私の悩んだ問題でした。それさえ越えれば、いら悪党でも屈服するというのです。
自分の息子、娘よりも、自分の妻よりも、自分の弟子よりも、自分の部下よりも、さらに愛するという心が必要です。ですから、私が行って、そこで再創造役事の奇跡が起きたのです。ゴルバチョフに会ったあとに世界が変化し、金日成主席に会ったあと、南北会談が難航していたことなどのすべての問題が即刻解決しました。このような事実は、そこに天が働いていることを立証しているのです。新しい世界が創建され始めるというのです。
11 私がいる限り、韓国は滅びません。南北統一をするためには、韓国と北朝鮮だけではできません。南北はアベルとカインです。神様の側と悪魔の側です。今やカイン圏はすべてなくなりました。中国(毛沢東)やソ連(スターリン)など、共産圏はすべてなくなり、残ったのは北朝鮮の金日成主席だけです。アベルが弟で、カインは兄です。カインである金日成主席を生かしてあげなければなりません。
韓国では金日成主席を殺そうとするのですが、そのようにする必要はありません。良い車と良い飛行機に乗せて世界に連れていきながら、自分が今までしてきたことの過ちについて、悟らせてあげなければなりません。そのようにして、怨讐を愛し、韓国を愛する立場に立てて、韓国は万国の王の中の王が来られる国であり、韓民族は善なる民族の中の善なる民族であると宣布させるのです。韓国を善なる国、善なる人たちが暮らす本郷だと宣伝させるのです。
Friday Jul 28, 2023
真の父母経 第210話
Friday Jul 28, 2023
Friday Jul 28, 2023
12 私は金日成主席に会いに行きましたが、彼が私に対して、今までどれほど多く非難しましたか。私もそうです。金日成主席に対して批判し、「引っ込めなさい!何が主体思想だ」と言いました。マフィアは悪いことを教えても、永遠に残そうとは考えないのですが、彼は永遠に残そうと、主体思想を掲げてきたのです。お父様が主張する主体思想と、金日成主席が主張する主体思想は、根本的に違います。
北朝鮮に行って金日成主席に会えば、彼の父母以上の思いをもたなければなりません。敵という概念をもっていけば、(こちらの)版図が崩れます。水平にならないのです。ですから、金日成主席のことを、あたかも四十年前に失った兄のように考える弟の立場に立ち、天のみ前で互いが敵愾心なく、歓談できるようにしなければなりません。
そのようにするためには、忠告すべきときは忠告もしなければならないのです。兄が誤ったのに、「お兄さん、大丈夫です!」と言っては、天が正義の立場に立てることができません。ですから、万寿台議事堂に行って、「主体思想では駄目だ。『神主義』でなければ世界の平和を実現することはできない!」という話をしたのです。
自分が赤い王になり、今まで銃剣を持ってやってきたのですが、今や最後の崖から落ちてしまいました。しかし、お父様は、崖から出発して、反対の位置に上がってきたのです。金日成主席は韓半島の北側にある手のひらほどの地で主体思想を主張していますが、お父様は全人類が暮らす地球星全体に「神主義」を主張して、公認を受けました。今ではもう統一教会が行く道から迫害の黒い雲は消え去り、歓声と歓迎一辺倒のムードだけが残りました。
13 私は「頭翼思想」について、北朝鮮の祖国平和統一委員会の委員長に話をしました。「頭翼思想」は「神主義」です。それで、人がなぜ生まれたのかという宇宙の根本問題から考えてみようというのです。哲学とは、人間の知性を通して神様を探し出そうというものです。神様を失ってしまっては、宗教も哲学も混乱するばかりです。最後に人間が求めるベものは、宗教を通してであれ、哲学を通してであれ、神様なのです。神様を中心として生きようというのです。今までの歴史を見るとき、人間は神様、根本を探し求めてきましたが、失敗しました。
それでは、「統一思想」を主張するのであれば、どのように統一するかというのです。その統一は、世界的な次元で始まるのではありません。統一の根本は、神様と人間です。神様が願われる理想と、人間が願う理想は同じです。しかし、何を中心としてその理想を実現していくのかというのです。神様はなぜ人間を造られたのでしょうか。ここで、進化論が問題になります。神様の創造論は、進化論より進んでいるのです。
人間の根本を見れば、男性がいて女性がいます。これは否定できない事実です。動物世界を見れば、雄と雌がいて、植物世界を見れば、雄しベと雌しベがあります。鉱物世界、分子世界を見れば、ブラス・イオンとマイナス・イオンがあります。原子世界を見れば、陽子と電子があるのですが、本来そのすべてが、一つになることを前提にして創造されたものであると言うことができます。
14 私は北朝鮮を訪問して、万寿台議事堂に行った際、そこに集まっている党の幹部たちに話をしました。「何が主体思想だ。人間の生涯を見れば、八十年も生きられないではないか。四十年の歴史を通して立てたものが正義になり得るのか。手のひらほどにもならない所で、いくら主体思想を通して強制的にすべてのことを解決しようとしても、そうはいかない!」と、堂々と話したのです。「『神主義』が正しい」と堂々と宣言しました。命を懸けたのです。
その国の真ん中に一人で入っていっても、恐怖感に包まれて躊躇してはいけません。神様の権威と体面はどうなるでしょうか。ですから、堂々と語ったのです。勝つか負けるかとい天下分け目の一大決戦のようなものです。そこでは、度量のある人が勝ちます。金日成主席は、やはり男らしい男でした。自分の秘書陣が三度も、「文総裁は危険な人物です。会ってはいけません」と報告したにもかかわらず、そのたびに金日成主席は、「だから私が会わなければならないのだ」と指示したというのです。
15 韓国がアベルであれば、北朝鮮をカインと考え、ために生き、投入しながら、神様のように忘れてしまわなければなりません。韓国の国民が北朝鮮の住民の二倍になるというのですから、二家庭が一家庭ずつ消化するだけでよいのです。国民同士、兄弟のように一つにならなければなりません。そのようにしてこそ、統一された国が出てくるのです。統一方案は、このような原理原則から出てくることが可能なのです。私に任せれば問題ありません。私の言葉どおりにしたならば、頂上会談のようなものはすべて終わっていたでしょう。
金日成主席が私と約束しました。(私が)「あなたと私は今や兄弟の間柄として、あなたを兄とし、私を弟としましょう。弟は文鮮明、兄は金日成、このようにしますか、しませんか」と提案し、そのようにすると約束しました。
接見室から玄関まで百メートル以上になります。そこから出てくる時、「お兄さん、手を出してください」と言いました。その手を誰も握ったことがなかったのですが、私が握ってこすり、焦げたとしても不平を言うなということです。
16 金日成主席と私が会った姿が収められた映像を一度見てください。私と金日成主席の顔と姿勢を見れば、誰がより堂々としており、誰が主体かというのです。私が彼を引き回したのであって、金日成主席の案内は受けませんでした。彼は手が少し震え、四肢が不自由でした。私より七歳年上で八十歳を越えていたので、兄の立場になりますが、私がつかんで引っ張り回したのです。
このようにするので、その周辺にいた保安の責任者たちがどれほど緊張したか分かりません。金日成主席の体が傷つきでもしたら、死刑だというのです。即決処分です。ですから、周辺の人々の神経はどうだったでしょうか。私が引き回したのであって、引き回されたのではありません。
17 金日成主席は、私についてよく知っていました。私が北朝鮮に行く八ヵ月前から情報をすべて収集したというのです。彼は度量も大きいですが、率直でした。「このような報告を受けました」と、私に率直にすべて話しました。ですから、私も率直に話しました。「度量が大きいと思ったのに、これは何だ」とパンマル(対等もしくは目下に対する言葉遣い)で語り、最後には、兄、弟と呼ぶようになったのです。
金日成主席は、今まで誰かに会って写真を撮る時は、いつも手を後ろに組み、「自分が一番だ」と言うように、白頭山の絵が飾ってある所に立って撮ったそうです。その部下たちが言うには、金日成主席が相手の手を握って写真を撮るのは、北朝鮮の歴史始まって以来、私が初めてだというのです。これは歴史的な記録です。「どのようにしたら、あのように一つになれるのか」と、党でも問題になり、北朝鮮全体でも問題になったのです。
18 金日成主席が八十歳になるまで、これほどの度量をもった人に会えなかったというのです。彼が私に会うとき、「怨讐に会う」という思いは少しもありませんでした。兄弟に会うとか、昔、最も親しかった友人に会うような感覚を覚えたというのです。共産主義理論では、神様を否定します。しかし、自分の心の世界がなぜそのようになるのか、分からないというのです。それを説明する方法がありません。(彼は)今も(私に)会いたいと思っているのです。
19 私が北朝鮮に行った時、サタン世界の再臨主型の人物である金日成主席を条件的に屈服させてきました。今や私が願えば、どこにでも行くことができます。金日成主席が私に、「文総裁が来ると言うなら、文総裁の故郷に、私が住む家よりもっと良い家を造りましょう」と言いました。それが自分だけの思いではないというのです。それで、私が「本当ですか」と聞くと、金日成主席は「もちろんです」と言ったのです。だからといって、私は金日成主席に利用される男ではありません。歴史がどのように流れていくのかを知っているのです。
20 金日成主席は、サタン世界の再臨主です。ですから、父母の位置に来ているのです。北朝鮮では、金日成主席を「父」と言います。金日成主席が父母の位置にいるというのです。それを、兄弟の位置に立てました。そうして、屈服させたのです。長子権を復帰して屈服させたので、父母権復帰が可能なのです。長子権復帰の基盤の上で金日成主席を屈服させることによって、父母権が復帰されます。
父母権を復帰することによって、王権が復帰されるのです。南北が統一されれば、新しい王権が成立するというのです。そのような次元に入ってきています。それによって、王権を中心として皇族が地上に現れるのです。真の父母である完成したアダムとエバが、王権と皇族圏を備えられていないので、それに向かって前進しなければなりません。
21 私が北朝鮮に行って金日成主席に会った時、彼に「あなたを兄とし、私は弟になりましたが、弟の言葉を聞かなければなりません」と言いました。「お兄さんの思想では、世界を料理することはできませんが、弟の思想なら世界を料理することができます」と詰め寄ったのです。北朝鮮より私のほうが、ソ連や中国にもっと大きな勢力基盤をもっているというのです。アメリカも同じです。韓国は私に反対しても、金日成主席自身は私のことが好きだというのです。
22 私は北朝鮮に行き、金日成主席と会ってきましたが、驚くべき事実とは何でしょうか。金日成主席のいとこの子供に当たる人が私に語ったことによれば、私が来る前に北朝鮮にいる霊通人たち、占い師たちに(私の)写真を鑑別してもらったところ、「この方は絶対に裏切らず、北朝鮮に利益になる」と言ったというのです。
有名な人がこのように話すので金日成主席が歓迎し、このように会うようになったと言いました。金日成主席が幹部たちを通してそのように報告を受けたので、金日成主席も(このことを)よく知っていると言いながら「最高幹部たちが文総裁を尊敬できる環境になりました」と誇っていました。
23 金日成主席の部下たちは、お父様のことを本当に特別な方だと思っているのです。ですから、「神様はいないとは言えない」と言います。金日成主席には、私が監獄生活をしていた興南の地で会いました。金日成主席の一人の部下が「神様はいないとは言えない」と言った言葉は当たっているというのです。「自分は興南で会っては駄目だと反対したのに、どうしてそのように願うとおり、興南に行って会うことになったのだろうか」と言いながら、「神様はいないとは言えない」と話したのです。そこで会ってはいけないと(その人は)思ったのですが、その真ん中に行って会ったのです。それはすべて蕩減復帰です。北朝鮮の地で苦労したすべてのこと、今まで天の摂理のすべてのことが、蕩減復帰されるのです。
24 私が北朝鮮に行った時、金日成主席が言うには、「あなたが言うカイン・アベル問題を中心として見るとき、アベル圏の韓国が責任を果たせず、北朝鮮が責任を果たすようになれば、韓国の福まで受けられるというのが、文総裁の理論的観点ではないですか」と言うのです。
それに、私がどのように答えなければならないでしょうか。驚くべきことです。「文総裁、あなたが来るというなら、何でもすべてしてあげます。私が生きるためにも、そのようにしなければならないことを知っています」と言ったのです。ですから、どのようにしますか。それで、私が個人的に誓約書を書いたものがあります。それが、私の手帳にすべてあります。そのようにしながら、サインをすべてもらってきたのです。
25 中国にいる韓氏という人が、お父様と一緒に北朝鮮に行きました。北朝鮮に行ってきたあと、中国にある韓国大使館がその人に様々な質問をしたのですが、その答えを聞いて、大使館が驚いたという報告がありました。大使館が「文先生が北朝鮮で、史上初の大きなことをされたというのですが、そのように度量をもって話をしたのは事実ですか」と聞いたというのです。お父様は、そこで党の幹部たちを教育したというのです。北朝鮮で、今まで偏見をもって対してきたのですが、もはやお父様に反対する人はいないと誇っていました。そして、北朝鮮がお父様に対してもっている否定的な認識を変えるために教育材料をつくり、四日間、教育したという報告も受けています。お父様に対して悪く思わないよう、そのようにしたというのです。
Friday Jul 28, 2023
真の父母経 第211話
Friday Jul 28, 2023
Friday Jul 28, 2023
26 私は、先に中国の門を開き、ソ連の門を開きました。今や北朝鮮の門さえ開けばよいのです。三万双国際祝福結婚式を話題にして、私が「日成兄さん、三万双を連れて北朝鮮に入ることになりますが、休戦ラインを開く自信はありますか」と聞くと、「あるとも、あるとも!いやあ、それは素晴らしい」と言ったのです。これは歴史的な秘話です。
金日成主席が、「三万双を連れて北朝鮮に入ってきてください」と言いました。それで、「ホテルがないではないですか」と言うと、「元山の松島海水浴場は世界的に有名な所ですが、その松林に数十万人が入ることができます。だから、十人当たり一つずつテントを持ってくれば、万事解決です」と答えました。それは、もっともな話です。そこに食べ物を運べばよいというのです。「元山港を開くから、船にすべて積んで運びなさい」と言うのです。これはうそではありません。
これについて韓国政府と折り合いをつけようとしたのですが、当局の人から「大変なことになります。国の威信はどうなるのですか」と言われました。彼らは統一よりも、国の威信が先でした。そのようにブレーキをかけるので、かえって互いの威信が立たないというのです。それで仕方なく、(三万双のうち)百数双だけ訪問してきたのです。
27 金日成主席は、「本当に三万双国際祝福結婚式をするのですか」と言いながら、好奇心をもっていました。どのように三万双を結婚させるのかというのです。それで私は「三万双は何でもない」と言いました。その後、三万双の結婚式をしてから、その写真を一度見せてほしいと思っていることを私は知っているので、「今回の三万双の結婚式の写真を持っていって、金正日総書記と金日成主席に見せてあげなさい」と言って、人を遣わしました。とにかく早急に、休戦ラインを開かなければなりません。金日成主席は度量も大きいのですが、よくできた男だというのです。金日成主席を説得して休戦ラインを開かなければならないのですが、その武器とは何でしょうか。(それが)祝福結婚式だと考えたのです。
金日成主席は、私と義兄弟の契りを結びました。ですから、私が「日成兄さん!」と言いながら、三回も念を押しました。食堂から送別の広場まで手をつないで歩きながら、「兄さん、弟を無視したら駄目ですよ!」と言うと、(彼は)「ああ、私もそれぐらいの約束は守れる人間です。何を願うのか、一度言ってみてください」と言ったのです。
第四節 北朝鮮投資事業と平和公園の提案
金剛山の開発事業計画
金日成主席との会談を通して、金剛山(クムガンサン)の開発事業が合意に至った。金剛山は、韓半島で最も美しく、素晴らしい景観を誇り、世界的な名勝地として遜色のない所である。真の父母様は、このような金剛山を開発し、世界の人々が訪ねてくれば、北朝鮮の経済発展に役立ち、南北統一と世界平和にも大きく寄与すると考えられた。
1 お父様は、世界的に有名な人士たちを観光地に招請し、世界的な懸案について対話をしようと思います。金剛山をそのような場所として定めています。金剛山は、世界で最高の観光地になるでしょう。そこは途方もなく大きいのです。済州島も大きいのですが、その半分ほどの土地に鉄条網を張り、北朝鮮の人もむやみにそこに入っていけないようにしておいて、通行証を作って出入りするようにしているのです。これから私たちが金剛山に行き来するときは、ビザがなくても自由に出入りできるようにするでしょう。
そこは地上天国です。そこに民族村を造り、その民族村に入ってきて暮らす人々に管理させます。世界の有名な人々が定年になれば、そこに別荘地帯を造って素晴らしい邸宅を建て、生活できるようにするのです。そのようにすれば、自分の国の観光地はさて置いてまずそこに来るようになるでしょう。そうして、先を争って自分の地域を素晴らしく造ろうとするでしょう。そのようになれば、自分の地域は自分たちで管理するのです。ですから、保安問題は心配ありません。悪い事件も起きません。その基準に世界の各民族が合わせて調和を形成するのです。
世界の各分野の最高の人々が来て、晩餐会もし、セミナーも開き、歌も歌い、踊りも踊り、何でもすることができるのです。世界の有名人が演説をし、セミナーを開けば、先を争ってその演説会とセミナーに参加しょうとするでしょう。そのような文化活動を展開することによって皆が親しくなり、理想的な場所になるというのです。今、そのような所を造ろうとしています。お父様がそのような地上天国のモデル的な場所を造るのです。
2 世界的な事業家や経済人など、多くの人々が金剛山に行ってきたでしょう。しかし、彼らは自分の利得を越えて、金剛山全体の美化を考え、未来の理想的な観光地を目的として開発しようとはしません。地面を掘って金塊が出てくれば、自分たちが持っていこうとするというのです。
そのような面があるので、北朝鮮政府はそのような人々を信じることができず、いくら見ても私しか信じられる人はいないと考えるのです。
訪ねてきては去っていった人々の経歴や態度、利権問題を中心として私と比較してみるとき、どのように考えるでしょうか。その人々を相手に金剛山を開発すれば、すべて台無しにしてしまうと考えたのです。ですから、今まで神様の保護によって金剛山が保存されてきたと考えるのです。それは驚くべきことです。しかし、私には欲心がありません。
国家次元で入っていかなければなりません。これさえするようになれば、ロシア、中国、アジア諸国まで束ねて飛行場を造るのです。観光のためというよりも、今後、アジア諸国を連結させる飛行場が自動的に造られるというのです。中東地域でもどこからでも、観光客が飛んでくるようになっているので、飛行場を造ることによって、アジア全域、ひいてはヨーロッパ地域やアメリカまで、全世界の航空路が開発される可能性が大きいというのです。
3 金剛山を開発すれば、世界一の観光地になり得ます。もちろん、お金はいくらでも入ってくるのですが、お父様はお金もうけとして考えているのではありません。そこを、中国とロシアをはじめとするアジアを動かす場所にしなければなりません。
お父様が特権をもつようになれば、金剛山に入る人は誰でも、一週間ほど原理教育をしてから通すのです。そこは二重、三重に谷ができていて、一週間ほどでは七ヵ所くらいしか見ることができません。ですから、二週間から三週間予約をした人には、原理教育をしながらきちんとしてあげるのです。
4 今すぐ、金日成主席が「統一教会員たちだけは入ってきて、聖地巡礼ができるようにしなさい!」と言えば、どのようになるでしょうか。それが観光になるのです。
定州を中心として私は幼少期に学校に通い、また、興南監獄にも行きました。平壌の景昌里にも行っていました。そのような以前の記録を探し出してそこを観光地にし、まず統一教会員たちだけでも巡礼するようにしようというのです。そのようにしておけば、その人々が十人であれ百人であれ、連れてくるのは問題ありません。
聖地巡礼をするようになれば、韓国にもそのような所が釜山や大邱など、何ヵ所もあるので、お父様が韓半島で苦労した所を訪問できるのです。私たちは韓国で二、三番手の観光会社を運営しているので、私たちの会社のバスを利用するのです。北朝鮮に来た観光客の中で、帰らない人がいたら互いに困りますが、私が指導する人々はそのような心配がありません。そして、金剛山から妙香山(ミョヒャンサン)、白頭山(ペクトゥサン)まで観光できるようにするのです。世界の統一教会の信者たちは、自分の故国より定州をもっと愛しています。ですから、そのようにすれば、得られる利益がどれほど大きいでしょうか。北朝鮮はこのような宝物をもっているのです。
ところが、それが光復後、四十六年間、延長されてきました。南北が一つになり、観光分野から協力していれば、数千億ドルを手に入れていたでしょう。戦争によって廃墟になることはなく、それこそ福地の中の福地で、幸せな国民として暮らすことができたでしょう。このようなことを考えるとき、北朝鮮全体が動いて、私を活用しなければなりません。そのようにできることを願っています。
「平和自動車」と普通江ホテル
真の父母様は、金日成主席との会談で、自動車工場の合弁投資事業にも合意された。一九九八年一月七日に出帆した「平和自動車総会社」は、統一グループの「平和自動車」が七〇パーセント、北朝鮮の機械工業専門会社である朝鮮連峰総会社が三〇パーセントを負担する合営会社であった。総面積三十三万坪の敷地に建てられた「平和自動車」は、北朝鮮の基幹産業を南北合営で設立し、南側が主導するという点で大きな意味がある。「平和自動車」はその初期に、イタリアのフィアット社の製品を組立生産した。また、平壌の繁華街にある普通江ホテルを一九九三年十一月に引き継ぎ、運営した。
5 私は北朝鮮に対して、兄の立場と父の立場ですべきことをするのです。利益は一銭も受け取りません。二〇〇二年四月六日に「平和自動車」の工場落成式をしますが、私はそこで一銭のお金も手にするつもりはありません。さらに投入しなければならないと考えています。そこに投入するとしても、私が自ら投入するのではなく、アメリカに投入させるのです。だからといって、周辺国家のロシアと中国をそこから撤退させるのではなく、アメリカを通して一緒に後援させるのです。そのようにしてこそ、ロシアと中国も生きるというのです。カインとアベルが一つにならなければ、滅びるようになっています。その原則はどこでも公式ですが、その公式によって解いていくのです。
6 現在の立場から見れば、北朝鮮は、私を抜きにしてはやってゆけません。今、「統一重工業」の技術を中心として、平和の看板を付けた自動車を造りました。北朝鮮で今「フィパラム」や「ボックギ」などの自動車を造っているのですが、平壌では、私たちの工場から出てきた自動車に乗るようになっているのです。これから三千台を造ってほしいという注文があったというのですが、三千台を造ろうとすれば、現在の施設では話になりません。
また、中国で一番良い車、一番良い機械の修理を北朝鮮でできるように準備しています。北朝鮮の産業を復興させるために自動車工場を造っておいたので、私たちの技術で自動車や船も修理してあげられるようにしようというのです。ですから、私一人で、誰もできなかったことをしたのです。
7 北朝鮮に自動車工場を造ったことや、ベトナムに自動車工場を造ったことは、冒険でした。ベトナムに自動車工場が入ることにアメリカが反対しました。しかし、ベトナムに入って開拓し、基盤を築いて、イタリアの会社と技術提携をすることになりました。そのようにして、私たちの工場が発展するので、ベトナムは「自分たちの国益に支障を来す」と言って、自分たちでイタリアと再び契約したのです。結局、私たちの自動車工場を閉鎖するように仕向けました。そのような様々な厳しい闘いをしながら造ったベトナムの自動車工場を移し、北朝鮮の「平和自動車」工場に連結させてきました。
ベトナムで自動車を造り、今まで損害ばかり出しましたが、これから赤字を克服できる基準で北朝鮮と手をつなぎ、中国まで連結させれば、相当に希望的な産業基盤の扉が開かれるのです。この基準を私が開拓したので、北朝鮮を中心として、中国まで連結させることができます。
技術を導入し、反対に流すことができます。それで今、「平和自動車」の技術を中心として、中国の安東県にある大きな自動車工場と姉妹結縁をし、技術的に助けてあげながら安い製品を造るのです。安い物をさらに安く造れる所が中国です。そこで造った物を「平和自動車」の製品として市場に出そうと思います。
8 北朝鮮で自動車工場の設立許可を受けたというのは、本当に驚くべきことです。世界の自動車産業の傾向は、どのようになるでしょうか。これから、世界的な自動車工業の主導権を握ることができる国は、アメリカではありません。アメリカは太平洋の向こうにあります。また、ヨーロッパでもありません。ヨーロッパ自体は工業技術が平準化されていて、競争が熾烈なため、そこでは経営を円滑にしていくことができません。
自動車産業が生きていくためには、他の国の基準を求めなければなりません。自分自体内で消耗(消化)できる基準ではないのです。そのように考えるとき、世界的に訪ねていくべき市場はどこでしょうか。中国があり、ロシアがあり、イスラーム圏があります。ここを販売市場にできる国が、世界の代表的な自動車会社をもつようになるというのです。
このような基準を中心として定着さえすれば、世界のすべての自動車会社の部品まで供給できるのです。北朝鮮は人件費が安いです。また中国と近いため、中国人たちをいくらでも用いることができます。国際的な技術さえもっていればよいのです。このように要件を備えて、ここで自動車工業を始めるとすれば、世界でかなう所がありません。ですから、北朝鮮に自動車工場を造ることに、世界のすべての専門家たちが焦点を合わせて注視するというのです。