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Thursday Oct 05, 2023
真の父母経 第283話
Thursday Oct 05, 2023
Thursday Oct 05, 2023
第四節 海洋資源の開発と人類の食糧問題の解決
海洋事業に対する真の父母様のビジョン
真の父母様の海洋に対する関心は、韓半島だけでなく、アラスカとハワイを越えて全世界を対象にしている。そして、海洋を未来の人類の生活の中心地域として、また、人類の食糧問題を解決できる場所として考えられ、海洋事業に多くの関心をもたれたのである。特に、人類の未来の生活空間は海の中にも拡大されると考えられた。そのため、海洋ホテル、水中住宅、漁場ビルなど、海洋時代に備えた多くの構想を語られた。また、北極開発も必要であると考えられ、北極地方に文化都市を建設する方案も提示された。真の父母様は、神様を中心とした海洋観光産業と趣味産業を構想し、推進されたのである。
1 今後、陸地は人でいっぱいになるので、船に乗って海に出なければなりません。海で暮らす時代が、遠くない将来に訪れるでしょう。私たちは、海で何をしなければならないのでしょうか。世界の海洋基地さえ確保するようになれば、世界のすべての文化を思いどおりに(楽しむことが)でき、世界の海岸を活用できるのです。
2 海は無限の世界です。水の世界は、無限の世界です。水がない所はありません。その世界には、人々に必要な高次元の栄養をもった魚がいます。ですから、魚を養殖して販売する市場も縮小することはないでしょう。今後、海洋産業時代が来ると考えているので、お父様は今まで多くのことをしました。多くのみ言も語り、それに備えて多くの準備をしました。これを、世界に拡張すべき時になったのです。
3 海洋には、魚をはじめ、無尽蔵な資源があります。アメリカは、アラスカの魚を加工して売ることを願うのですが、売る所がありません。反面、日本の人たちは魚を手に入れたいと思うのですが、魚がいないというのです。ですから、アメリカの魚を獲って、日本に売るのです。日本はアメリカの魚が必要であり、アメリカは日本の技術が必要なので、互いに力を合わせて投資しようというのです。ですから、私たちはアメリカ人と日本人が結婚して、アメリカと日本で活躍できるようにするのです。
力を合わせて投資する際、アメリカではアメリカ人の夫が社長になって、妻が副社長になります。そして、日本に行とすれば、副社長をしていた妻が社長になって、アメリカ人の夫が副社長になるのです。そうすれば、合弁投資は、そのままできるのです。非常に便利です。そのようにすれば、誰かが来て争うことはできません。乗り込んできて、横取りしようとすることはできないというのです。
4 水産資源は無限です。一般の資源、原材料は制限されています。魚は本来、食物連鎖になっているので、小さな魚は大きな魚に食べられます。一匹が卵を産めば、多くて五十万個以上産むのです。この卵が自然状態で孵化すれば、食べられて一パーセントも生き残れません。しかし、それを人工的に一〇〇パーセント孵化させて管理すれば、どうなるでしょうか。
餌は、草を粉にしてまき、食べさせるのです。そのように魚を捕食させないようにすれば、資源を無限に保障することができます。海にそのようなものがたくさんあれば、養殖をするのです。陸地で魚を育てれば、一家の生活は簡単です。二百坪あれば、一つの家庭が食べて暮らせます。魚をたくさん育てれば食糧になるのです。魚には、栄養がたくさんあります。タンパク質が豊富だというのです。
5 今後、陸地の資源を必要とする時代は過ぎ去ります。水中資源を誰が世界的に管理するか、そのような技術を誰がもつかという問題が、これから重要です。海洋世界を誰が支配するかによって、今後、世界を支配できる新しい時代が来ます。無限にある原料の根本の地が海です。ですから、これから海の魚を獲って食べる時代は過ぎ去ります。海洋養殖をしなければならないのです。
6 地球の三分の二が海です。今後、食べる物が地上からなくなれば、人々は海で何かを獲って食べなければなりません。海を中心として、生きる道を解決できる方案を模索しなければなりません。
私が一九七三年から船を買ったのは、今後、水産事業を興すためでした。そのようにしながら、アメリカのニューヨークやボストンなど、東部の漁場がどのようになっているかをほぼ調査し、事業計画はどのようになっていて、これから海運産業の法規がどのようになるかを調査したのです。
7 これから、海洋世界を誰が占領するかが問題です。海は無限です。そのような海を占領し、冒険できる人にならなければなりません。今や、服を合わせて着て、酸素ボンべだけ背負えば、一ヵ月間、何もなくても生きていける時代に入るというのです。
8 人は誰もが、良い所で暮らしたいと思います。ですから、私は今、潜水艇を研究しているのです。どこが一番素晴らしい場所でしょうか。マンションが良いのではありません。海の真ん中の深い所に入っていって暮らすのです。そこで、どのように暮らすのでしょうか。
その時、必要なのが潜水艇です。ボタンさえ押せば、涼しい所に降りていきます。エアコンは必要ありません。そこでは、ありとあらゆる魚が多彩な泳ぎをし、数限りない様々な色をした美しい光景が広がります。そこには塞がった所がありません。昼も夜も、どこにでも行くことができます。そのようにしながら暮らすのは、どれほど安らかでしょうか。霊界に行く前に、そのような所で一度暮らしたいと思うのです。私一人のためにするのではなく、全体のためにするのです。ですから、研究もしています。
9 今から人が暮らすビルではなく、漁場ビルを造るようになれば、お金持ちの中でも最高のお金持ちになるでしょう。そのような時代が来るのです。これからは都市も分散化しなければなりません。都市で暮らせば、人糞や小便をどう処理するかが大きな問題です。自然の中で暮らすようになれば、どこでもそれが肥料になりますが、あまりにも多ければ問題になるのです。小便も肥料であり、人糞も肥料です。ですから、都市の分散化のために、どこであろうと、その場で処理できるようにして、分散させなければなりません。そのようにすれば、人々は自然に山岳地帯を訪ねていくようになります。
その次に、山岳地帯にだけいれば、暮らしが退屈になるので、海に行って暮らすのです。これからは海の中に入って暮らさなければなりません。私が学者たちを通して、そのような潜水艇を研究させています。海面から三十メートル下に潜れば、台風が吹いても静かです。いくら風が吹いても、波が起きても、三十メール下に行けば、風浪はありません。ですから、三十メートル下、百メートル下というボタンさえ押せば、自動的にそこに潜って、反射鏡で海の風景を見ながら暮らせるのです。
水中でも養殖をすることができます。自分が食べるときに必要なものだけをぶら下げていけばいいのです。どこどこにはどの種類の魚が生息しているので、そこで一ヵ月暮らし、約十メートル上がれば、どの種類の魚が生息しているから、そこで一ヵ月暮らすというように、あちこち移動して回りながら暮らせるのです。このようなことも考えています。そのように、水中生活時代を開拓するのです。
10 私が計画しているのは北極開発です。万年雪の地面の下に、万年都市を造るつもりです。そこに文化都市を造れば、地球にいる人なら、一度は来るでしょう。大学のようなものも、三分の一を地下に建てるのです。
そのようにすれば、暖房装置が必要ないからです。夏は涼しく、冬は寒くありません。そうすれば燃料を焚かなくても、学生が何十人かだけ入れば、自然に熱が出るのです。人体の熱は約三七度です。普通は一〇度あればよいのですが、三七度なので、何人かだけ地下にいれば、熱が分散されるのです。学生が入れば、一気に全体がぽかぽかするというのです。そのような時代に入ります。
そのようになれば、すべてのものが、現代文明に歩調を合わせることができる経済的な生活形態を求めていくようになります。私たちがそのような最高の理想的な世界に向かって、体制の革新を決意しなければならない時になったというのです。
11 お父様は、現在のような水産事業時代は過ぎ去ると考えています。これからは養殖をして、水産事業に従事するとしても、観光と趣味を兼ねなければ、一生を懸けてこの事業に従事するのは難しいことが分かりました。すべてのことには、お金と資源がなければなりませんが、必ず人材として人を育てなければなりません。人がいなければならないのです。水産事業を自分の天職と考えることのできる人を、どのように育て上げるかが問題です。青年時代、壮年時代、老年時代も海が好きで、自分が死ぬ時には、息子、娘、孫たちにも、「海を愛しなさい」と教えることができる人が必要です。
12 将来は、レジャー産業が相当に発達するでしょう。なぜなら、人々が都市生活をするのでストレスがたくさん溜まり、それを解消するためには、刺激的な運動が必要になるからです。何によってこのストレスを解消するのでしょうか。お父様は三つあると考えています。一つは狩り、一つは乗馬、そして、釣りです。
狩りや乗馬をするには、多くの制約があります。乗馬はお金がたくさんかかるので、特定の階層だけがすることができます。誰もができるものではありません。また、狩りも四十歳前後までならできるのですが、五十歳を越えると大変でできません。特定の階層だけができるのです。しかし、釣りは少年時代から老いて死ぬ時まですることができます。ですから、これから釣り事業は、世界的な事業になるだろうと考えているのです。

Thursday Oct 05, 2023
真の父母経 第282話
Thursday Oct 05, 2023
Thursday Oct 05, 2023
17 大きな魚を釣ろうとすれば、釣り針が底の近くに行かなければなりません。魚の中で、飛び跳ねるものは小さな魚です。大きな魚は飛び跳ねません。「飛び跳ねてどうするのか」と言うのです。釣り糸を垂らして、釣り針を海底から指尺で一つ分ほど浮かせて匂いを漂わせておけば、魚がゆっくりと近寄ってきます。魚が泳ごうとすれば、ひれを動かさなければなりません。ですから、魚たちは水平に進むとき、(ひれが海底に)引っ掛からないように、(海底から)指尺で一つ分以上、浮かんだ高さで泳がなければならないというのです。それを計算して釣り針を投げれば、間違いなく大きな魚がかかるようになっています。
私が近頃、最後に釣った鮭は、十五・三パウンドでした。今まで私たちが釣った鮭の中で、一番大きいものです。最後にそれを引っ掛けました。それは、どれほど力が強いか分かりません。網でそれをすくわなければならないのですが、夕日で照らされて魚が見えませんでした。網の中に三分の二が入っていて、頭だけが出ているのに、ものすごい力で跳び出そうとしていました。そのような時、間違えば糸が切れるのです。
18 釣り糸には長さによって数多くの種類があります。たくさんの釣り糸がかかっています。ところが、釣り針が水に入るやいなや、食いつく場合もあります。だからといって、それを引っ張り始めれば大変なことになります。糸が長く、釣り針が遠くに行くほど、深い大洋になっているのです。
それで、本当の釣り人であれば、小さなものが食いついてきても、そこに気を取られてはいけません。「お前が食いついたのか!お前たちの群れはどんどん集まりなさい」と言って待ってこそ、一番大きな魚が遠い所からやって来るのです。その遠い所にいた一匹の大きな魚を釣らなければならないということです。お父様は、釣りがかなり上手です。四十日以上続けて、昼も夜も釣りをやったのです。
19 狩りは、要所を見張っておいて、銃を撃って動物を捕まえるので、道義的ではありません。しかし、釣りはそうではありません。自分で来て、食いついてくれるのです。また、釣りは五歳から死ぬまですることができます。
いくら釣りのチャンピオンだとしても、他の地方に行けば、地方ごとに魚が違うので、釣る方法も変えなければなりません。その地方のやり方でやらずに、自分一人だけのやり方で釣りをすれば、魚が食いつかないのです。ですから、どこに行っても釣りのやり方を習わなければならず、また、どこに行っても教えてあげられるということです。誰もが先生になり、生徒になることができるのです。そのように平等です。
同じ種類の魚でも、食べる物が場所によって違い、釣りをする人が何の餌を与えるかによって違ってくるのです。違う地方に行けば、すべて学ばなければなりません。万国がすべて違います。ですから、釣りに対する楽しみも多様です。
飢餓解決のための釣り教育
真の父母様は、「飢娥で苦しんでいるアフリカの人々を生かすためには、釣りと狩りを教えてあげなければならない」と語られた。昔、祭司長たちが祭物を捕まえて天に捧げたように、真の父母様が釣りと狩りについて教えるのは、祭司長の役割を果たせるようにするためであった。真の父母様が釣りをしながら注がれた精誠と成し遂げられた海洋摂理の実績、そしてその心情を、今後、百年後にも、千年後にも、世界万民が相続し、全人類が差別なく、等しく分かち合い、幸せに生きていく共同体の典型をつくろうとされたのである。
20 熱帯地方には、獣たちがたくさんいます。ですから、狩りができなければなりません。また、釣りもできなければ駄目です。飢え死にする人々を生かすためには、魚の獲り方を教えてあげなければならず、狩りをして生き残る方法を教えてあげなければならないのです。
昔、祭司長たちは祭物を捕まえて、祭祀を執り行いました。私が動物を捕まえるのは、統一教会員たちを祭司長にするためです。それは神聖なことです。釣りと狩りを習えば、これからチームをつくってアフリカに行き、助けてあげるようにするのです。アフリカへ狩り宣教に送り、釣り宣教に送って、貧しく暮らす人々を助けてあげることにより、これを全世界に広めなければなりません。どこに行っても釣りをし、狩りをして、飢え死にする人々を生かす道もあるというのです。
21 釣りは簡単です。アフリカの奥地でも、女性たちはみな、針を持っています。ろうそくをともして針を熱し、釣り針を作るのです。昔、私はそのように作って(釣りを)しました。釣り糸も買う必要がありません。ナイロンの糸はいくらでもあります。この釣り糸は、絹糸が問題ではありません。そして、重りは鉛の塊を切ってぶら下げ、浮きはきび殼を切ってぶら下げればよいのです。そのようにして餌を通し、釣り竿がなくても、それを投げておけばいくらでも魚を釣ることができます。
無尽蔵なのが魚です。魚は、水があればどこにでもいるので問題ありません。女性たちが釣りのやり方を知らないので問題なのです。今までそのようなことを教えてくれる指導者がいませんでした。ですから、お父様は釣りをせざるを得ず、狩りをせざるを得ないのです。
22 飢え死にするアフリカの人々や第三世界の人々は、釣りのやり方が分からなくて死ぬのです。釣りさえすれば、絶対に飢え死にしません。至る所に川があり、湖があります。魚がいくらでもいるのです。ですから、獲る方法を教えてあげ、養殖する方法を教えてあげなければなりません。そのようなことを、既にお父様がしています。
釣りは糸さえあればよいのです。針はどこにでもあります。ろうそくをともしておいて針を熱し、釣り針を作って釣りをすれば、いくらでも魚を獲ることができます。そして、餌はどこにでもあるのです。一人で、十人の赤ん坊を毎日養っていくことも問題ではありません。人の背丈ほどの魚が釣れるのです。そのような環境的条件にもかかわらず、指導者がいなくて、それができずにいるのです。
23 世界で一年に約二千万人が飢えて死ぬのですが、その人々をどのように救うのでしょうか。お父様は、釣りが好きなので釣りをして回っているのではありません。釣り針を眺めながら、大洋を越え、その二千万人のことを考えるのです。真の父母の血と肉を投入してでも、助けてあげられる道を開かなければならないというのです。それを誰も考えていません。それを忘れないようにするための作戦です。ですから、たくさんの魚を獲って、海を通して流通させるのです。海でなければ、この人々を生かすことはできません。
お父様は八十の老人ですが、雨が降っても雪が降っても、時間を惜しんで釣りをしようとしているのに、私たちの指導者たちはみな、言い訳を言って逃げ出そうとし、何としてでも私が釣りに行けないようにしようとしています。それは、私がなぜそのようにするのか分からないからです。
その休んでいる時間にも、多くの人々が死んでいきます。お父様が統一教会の責任者たちとそのような活動をしたことによって、その地は、これから聖地になるのです。今後、多くの人々が、このようなみ言を通して釣りの精神を受け継ごうとすれば、それが後代に世界の救いの道を拡張し、高速道路を走っていける動機になると考えるのです。百年、千年を考えてそのような活動をしているというのです。
24 宣教師の皆さんも、事業感覚を備えなければなりません。そうして、一年に世界で二千万人も飢え死にしていく生命を、生かすことができなければなりません。土地がある所では農業の方法、水がある所では養殖の方法を教えてあげて、飢え死にしないようにしなければなりません。婦人たちと子供たちが釣りのやり方を知っていれば、どうして飢え死にするでしょうか。水があり、魚がいくらでもいるのに、なぜ死ぬのかというのです。ですから、私は釣りをするのです。
皆さんが釣りを教えてあげなければなりません。また、狩りも教えてあげなければなりません。そこには鳄(わに)やら何やら、獣たちがどれほど多くいるか分かりません。ですから、「世界平和観光狩猟連合会」も世界平和のためのものです。
なぜこのようなことをするのでしょうか。飢え死にする世界の人々に、真の父母が責任をもたなければなりません。全世界の人類が兄弟なのに、放棄することはできないというのです。毎年、二千万人が統一教会員になると考えてみてください。このようなことを統一教会が主導して世界的に行えば、どれほど多くの人を救えるでしょうか。
ですから、農業をする方法、釣りをする方法を一刻も早く学びなさいというのです。飢え死にする人々を助けてあげるためです。それゆえ、その方法を相続して帰りなさいというのです。

Thursday Oct 05, 2023
真の父母経 第281話
Thursday Oct 05, 2023
Thursday Oct 05, 2023
5 陸地では、風の吹く音、木の枝が揺れる音、人の声、ねずみが通る音など、ありとあらゆる音がします。しかし、海には水の音一つしかありません。音がしても、すべて同じ音なので気にならないのです。遠くに出ていけば、はえが飛び回る音もしません。人間はいないというのです。ですから、どれほど素晴らしいでしょうか。修養において、これ以上に良いものはないと考えるのです。修養は、瞑想と訓練の過程です。精神世界では、これを和合することが修養です。
ですから、お父様は家にいないで、小さな「ワン・ホープ」という船に乗り、風が吹く海に出ていきます。船は楽ではありません。しかし、精神的姿勢においては、中心をつかむことができるのです。
6 人々は、船に乗って海に出て、釣りをするなら、天気が良く、気分の良いときに出掛けようとします。それは普通の人が考えることです。特別な人になるためには、にわか雨が降り、雷が鳴る環境でも釣りをしてみなければなりません。雨が降るとき、周辺の水がどのように変わり、その水が動くことによって、魚にどのような影響を与えるかは、豪雨が降り注ぐ場で釣りをしてみなければ分からないのです。
7 お父様は「天勝号」を一九六三年に造りましたが、アメリカに行ってその伝統を受け継ぎ、「ワン・ホープ」という船を造りました。「トゥー(two)・ホープ」ではなく、「ワン(one)・ホープ」です。一つの希望です。絶対希望、絶対愛、絶対唯一の中で、お父様が考えていた思想的誇りとその目的と方向性の一致、三位一体圏を中心として、一方通行をするのです。
数十年間、船に乗りました。朝五時から日が沈むまで乗ったのです。麗水に来て見てみると、私が昼の十二時に出れば、皆さんも付いてきてその時間に出ようとします。それはよいのです。しかし、皆さんの一代でお父様のすべての伝統を引き継いでいかなければなりません。お父様は、朝五時から海に出て、魚がいないのに精誠を尽くしました。
8 アラスカで魚を釣るとき、私たちが早朝に船に乗って出掛けるのを見て、沿岸警備隊が、「魚釣りを何かの訓練のようにしている」と言っては訪ねてきて、「どのようにしたらそのように生きられるのか」と感服し、称賛して帰っていきました。海に行っても、私が一番上手に釣りをするのです。今、鯨を獲ろうとすれば、一日に数頭は獲れるでしょう。鮪から何から、獲ってみたことのない魚がないのです。太平洋、大西洋、地中海をすべて回り、獲ってみたことのない魚がありません。ですから、世事に通じているのです。
9 世界の人々が、お父様のことを神秘的な男だと思っています。神秘的な話も上手です。そして、神秘的な行動もよくします。私は船に乗って海に出れば、漁夫の王様です。「あの人は統一教会の教主なのに、何が分かるのか」と思うかもしれませんが、現場に行って監督すれば、十年や二十年してきた人々も感嘆するのです。農場に行けば、農作業も上手です。学者たちは、自らのことを神秘的な人間だと思うのですが、お父様に会えば、お父様を見て「もっと神秘的な人だ」と言うのです。何が神秘的にするのでしょうか。真の愛がそのようにするのです。
10 釣り人が魚と闘うのは、最高の闘いです。射撃手が射撃をするとき、そのような精神をもってすれば百発百中でしょう。そのような態度が、本当に必要です。釣りをしてみると、良い点がたくさんあります。夜、静かに座り、波を眺めて変化する姿や、雲を眺めて変化する様子を観察しながら、そのように千変万化の中で一晩を過ごしてみると、それが本当に良いというのです。それが必要です。そのようなときにも、悲喜がたくさんあるのです。
釣りをしながら、魚を釣るときは、「やあ、これがかかったな」と言って、最初にかかったものをこの上なく愛するようになります。「私の手を通して釣るのだ。じっくり見てみよう。どのような魚が現れるか」と考え、どれほど真剣か分かりません。自分の主観的な考えや思想によって、その相対的価値は高く、深く、千態万象の価値として上がったり下がったりするのです。
11 海を知らなければなりません。海の底にうつ伏せになって、王の振る舞いをするのがハリバットです。それはうつ伏せになって暮らします。目がアンテナのように飛び出ていて、海の底に棲むため、ちょうど苔の生えた岩のようです。そのようにうつ伏せになっているので、小さな魚たちがにおいを嗅ぎつけて集まるのです。その魚たちを、ハリバットは体をよじらせて捕まえ、のみ込みます。うつ伏せになって暮らすのです。
それが、釣り針に掛かって引き上げられても、「世の中で誰が俺に手を出すのか」と言いながら身じろぎもせずにいるのですが、そのうち「いやあ、大変なことになった!」と思うのです。そのようなハリバットが、お父様に雷を落とされました。コディアクで八十パウンド以上のものを釣った人かほとんどいなかったのですが、お父様が二百パウンド、三百パウンドのハリバットを釣ったのです。
12 お父様は、鮭を好むのですが、なぜ好きなのでしょうか。このような種類の魚はいないというのです。鮭は勇敢です。五大洋を泳ぎ回ります。水がある所は、どこにでも行くのです。そして、おいしいのです。他のものは、食べるときに十分に火を通して食べるとか、調味料をかけて食べなければならないのですが、これはそのまま食べてもよいのです。
その次に、愛のゆえに鮭が好きなのです。四年ないしは六年ぶりに自分が生まれた故郷に帰ってくるのですが、どのようにしてタイミングを合わせて帰ってくることができるのかというのです。やって来て二週間以内に、約束していたかのように雄と雌が出会うのです。アダムとエバが本然のエデンの園を離れ、六千年の歳月を経て再び戻ってきて、愛し合うのと同じです。それ以上にならなければなりません。そして、鮭は子供のために死ぬのです。愛して死ぬというのです。愛が生命より重要です。これが復帰摂理において、統一教会員たちが行くべき道です。統一教会員は、愛の氏族なのです。
13 鮪の季節になって海に行けば、集まっている五百隻の船がすべてライバルのように感じられます。私一人で釣りができたら良いのにと思うのですが、そのような日はありません。
それで、ある時は、暴風警報が出ているのに海に出掛けようとしました。ですから、みな、「出てはいけない」と言うのです。それでも海に出ました。近い所に行くのではありません。二時間以上かかるので、夜一時に出発するのです。四時に到着しようとすれば、一時には出なければなりません。暴風雨が吹きつけるので、倍の時間がかかるため、夜の十二時に出航しました。生涯路程にそのようなことが多くあるのですが、その材料は億万のお金を払っても買えないのです。そのような天気なので、海に出ている船は一隻もありませんでした。
そこに行って、釣り糸を垂らすやいなや、魚たちが争うようにして食いついてくるのです。(普段は)何隻もの船が垂らしていた釣り針に数十匹が食いついていたのですが、(この日は)釣り針が一つしかないので、飢えた魚の群れが押し寄せてきて、食いつくようになっています。ですから釣り糸を入れると、さっと食いついたのです。暴風雨など、吹くなら吹き、やむならやめばよいのであって、私が暴風雨を気にするでしょうか。ただ汗を流しながら、釣りをしたのです。
14 釣り針を入れれば魚が釣れると思っていますが、とんでもないことです!魚たちが戯れる水温はそれぞれ違うのです。魚の大小によって戯れる所の水温が変わります。夏は水面に近づくほど、水温が高くなります。ですから、小さな魚たちが水面に棲むのです。海水の温度によって魚たちが移動するというのです。魚は、縦に動くのを一番嫌います。いつも横に移動しようとするのです。釣りをしようとすれば、そのようなことを知らなければなりません。
鮭も、どこで釣るべきかを知らなければならないのです。ですから、専門家にならなければなりません。専門家になろうとすれば、勉強が必要です。専門家にならなければ、魚を釣れません。お父様は水温に合わせて釣りをします。水温がどのくらいならどのような魚がいるかということが分かるのです。
15 私は、釣りに行けば、魚のいる所が分かります。朝と夕方は、魚たちが食べる物を探し回ります。
その次に、昼時には既に何かを食べ終わったあとなので、遊び回るのです。水深が深くてはいけません。ある所は深く、ある所は平らでなければなりません。魚たちは隠れるために、深い所に逃げていきます。水深が浅い所に出てきて遊ぶとしても、平らな所に出てきて遊ぶのです。午前はそうです。
午後にはまた食べるものを探し求めるので、水面を見て、「ここにはこのような魚がいるようだ」ということが分かるのです。
16 釣りをするなら、今、自分の釣り針が水面から何メートル下にあるのかが分からなければなりません。底から一フィートくらいの所が、魚が餌を取って食べるのに良い所です。そこで生活しているので、二フィート以上の所には行けないというのです。そのように釣り針を垂らしておけば、毎回釣ることができます。
そうして、糸が少し引っ張られる感触があれば、思い切り引き寄せなければなりません。それが技術です。鮪は、海で自分が天下一であるかのように、自由に生きている魚ですから、小さな餌には掛かりません。掛かるようにしなけれfならないのです。それを研究しなければなりません。

Thursday Oct 05, 2023
真の父母経 第280話
Thursday Oct 05, 2023
Thursday Oct 05, 2023
アメリカ水産事業の発展
真の父母様は、アメリカで沿岸警備隊がいる三十カ所にオーシャン・チャーチをつくって訓練し、アメリカの水産事業、趣味を兼ねた海洋観光事業を準備された。また、セイロ組織の全米化と水産事業販路の世界的基盤を築こうとされた。
このような海洋摂理のために、造船所と水産物加工工場を建て、若者たちに販売の訓練をされた。五大洋で獲れる魚を一時に供給するための組織を編成して、アメリカの水産市場を主導しようとされたのである。また、「国際海洋産業(IOE)」という水産物運輸事業も始められた。
30 私たちは、アメリカで沿岸警備隊がいる三十ヵ所に基地を造り、「オーシャン・チャーチ」という名前で新しい教会組織をつくって活動しています。そうして、その地方に行き、魚を獲るすべてのことを革新するのです。改革をしようというのです。
座って他の人に付いていく人は改革ができません。立ち塞がって、「私の話を聞いてみなさい!」と言える人が改革をするのです。そのようにしようとすれは、そのような人を育てなければなりません。
31 私が、アメリカで海洋を開拓するために、アメリカにないものを一つつくったのですが、それがオーシャン・チャーチです。最も重要な所に、三十のオーシャン・チャーチをつくりました。
そうして、水産事業もするのですが、海洋観光事業をしようと思います。これから世界的に観光事業を行うつもりです。趣味を兼ねた観光事業、それをするために、オーシャン・チャーチをつくって訓練させたのです。
32 アメリカで経済基盤を築くに当たって、選択した二つの事業は、セイロ(世一路)組織全米化運動、その次に水産事業販路の世界的基盤を築く運動です。これを、どのようにしてすべて行うかが、現実的問題として登場しました。機械工業が現在、西欧文明の中心だとするならば、水産事業には主人がいません。これが内容において、主体と対象の関係になっています。そのような意味で原理的です。
ですから、私は、損害を受けても水産事業に投資をし、セイロの発展のために投資をするのです。教会が犠牲になっても、ここに投資して、基盤を再創造する努力をしなければならないというのです。
33 「ニューホープ」という私たちの船は、アメリカ東部においてマグロ釣りで有名であり、南米でもうわさになりました。私がそのようなことをするのも、水産事業を開発する人材を育成するためでした。そのままではできません。私が自ら、二十四時間、船に乗って回りながら若者たちを教育したのです。最初は、「船に乗りなさい」と言えばみな逃げ出し、言うことも聞きませんでした。ところが、私が時間さえあれば話をし、四年、五年が過ぎ、七年たつと、女性たちまでも「私がキャプテンになる」と言うのです。そのような雰囲気をつくりました。
そのようにしながら、造船所を造り、水産物加工工場を造り、そして、販売できるように訓練させました。移動バンを中心として、販売訓練をさせたのです。一年間で、網を作り、船を造り、魚を釣って、その次には魚の販売までしたのです。釣った魚が売れなければ、加工工場を中心として処理しなければなりません。シーフード・レストランまで造らなければなりませんでした。そのようなものを中心として、水産事業の基盤を築いたのです。
34 私はベリータウンに行って、鯉を数千匹獲りました。池の水をくみ上げると大きな亀が六匹も出てきましたその亀たちを、ハドソン川に放してあげました。また、最初に獲った鯉も放してあげました。鯉を前にして、「君たちは愛を通して生まれ、愛のために死ぬのが道理なのだから、愛する人々のために生きるのが良いか、死ぬのが良いか」という問題について考えたのです。
(そして、)「このように見れば、君たちは犠牲になるのだが、将来、アメリカの水産業を発展させ、統一教会の人々がこれから君たちを通して、神様のみ前にさらなる忠誠を尽くし、人類をより愛することのできるエネルギーとなり、肉になると思う。君たちは魚として生まれたが、私の息子、娘と同じように、アメリカ国民と同じように考えてあげられる肉になり、心になる。そのようになれるように愛してあげるのだが、それも嫌か。君たち鯉は、愛する息子、娘、アメリカ国民の血となり、肉にならなければならない」と言ったのです。
35 アフリカ人が喜び、南米の人が喜び、アジア人が喜ぶ五大洋の魚を、私たちが一時に供給できる組織を編成して、アメリカ市場を占領し始めました。例えば、アフリカ人がレストランに行って魚を食べるとき、自分が食べてきた魚、自分の味覚になじんだ魚を求めます。ところが、レストランにその魚がなければ、その客は帰ってしまうのです。ですから、今、五大洋で獲った魚をレストランに補給できる運動をしようというのです。
アメリカの人々は一日八時間働くので、午後五時になればレストランの門をすべて閉めますが、私たちは二十四時間、営業するのです。また私たちと関係のあるレストランに品切れになった材料があれば、私たちと関係のある他のレスランから補給してあげるのです。ですから、誰も私たちにかないません。それで、水産業界では、お父様の評判が高いというのです。
36 アメリカにおいて「国際海洋産業(IOE)」は、アメリカの水産事業家たちが競争の対象として注目する会社になりました。魚も獲りますが、今や運輸事業までしなければならないというのです。それがある基準にさえなれば、ハワイと東京の間を直行し、ヨーロッパと南米を巡回できる船ができます。
現在、世界に多くの国々がありますが、問題はアメリカです。輸出入をするに当たって、アメリカが世界的な代表なので、このアメリカを中心として連結しなければなりません。各国が往来しながらアメリカに品物を降ろし、帰るときは空の船で帰ります。そのように空の船がどの港にでも行けば、私たちのメンバー数百人が出てきて、一瞬にして品物を載せてあげられる組織を備えるのです。そのように、「運輸事業で世界人類を生かすための奉仕活動をする」と言えば、全世界の国家が後援するようになるのです。
第三節 釣りと精誠
釣りは精誠を尽くすためのもの
真の父母様は、二〇〇四年四月二十四日から八十五日間、麗水の海と貯水池で、昼夜なく釣りをしながら特別精誠を捧げられた。釣りには、堕落した人間を救おうとされる真の父母様の一念と精誠が込められている。特に、真の父母様が釣りをされるのは、釣り自体のためではなく、神様の摂理をかけて、最高の精誠を捧げるためであった。そして、真の父母様は、釣りをされながら精神を集中し、瞑想しながらみ旨の成就のための構想を練られた。このような過程を通して、心と体が一つになって神様と連結されることによって、霊的に深い対話も交わされた。その一方で、多くの経験を通して体得された釣りの要領を食口たちに教育し、伝授されたのである。
1 お父様は、魚を釣ろうと思って釣りをするのではありません。精誠を尽くせば、行く道に光がさしてくるのです。一人で、世界的な仕事を抱えて処理しなければなりません。世の中に相手がいません。精誠を尽くすことが、精神を統一することなのですが、これは恐ろしいことです。精誠を尽くし、最高に努力する人が、頂上を占領できるのです。
2 世の中の人ができないことをしてこそ、霊界から協助するのです。並外れたものでなければ、サタン世界と変わらないので、天が役事できません。並外れていてこそ、役事するのです。
お父様も、訳もなく精誠を尽くしながら、このようにしていると思いますか。世の中の人が海に行ったり、陸地に行ったり、高い山に登ったりする、その基準以上にしなければならないと考えるので、天が協助するのです。お父様は、その基準を失わないようにするために、釣り竿を持ち歩くのです。釣りが目的ではありません。
3 私たちが海に出て釣りをするのは、世の中を釣るということです。精誠を尽くすのです。皆さんも海を愛さなければなりません。精神を集中するには、釣りが一番早いのです。お父様が経験したことです。釣り竿を仕掛けて峰を眺めながら考えるのです。「あの峰が、天のみ前に精誠を尽くした人と焦点を合わせる、その日が来ることをどれほど期待しただろうか。それが正にこの時間である。ここに精神を集中し、この釣り竿を動かして万民の救いの道を開いていくのに同調することにより、お前たちも解放される」と考えます。そのように、万物を中心として考えるのです。飛んでいくかもめを見ても、話しかけながらそのような決意をするのです。「ぶれることのない中心、統一基準において摂理的なみ旨の終結を願う志の前に、お前たちが協助し、万物全体が真の父母の代わりに一つの標的の対象となって、精誠を尽くした代身者として動きなさい」と考えます。雨が降ろうと雪が降ろうと、関係ありません。暴風が吹き、雷が落ちて騷がしい中でも、i釣りをするのです。それを忘れてしまおうというのです。そのような生活をします。昔、グロスターで「ニューホープ」に乗ってワシントン大会成功のために精誠を尽くしたことが,忘れられません。「ニューホープ」の二階に座り、二十一日間、釣りをしても魚が一匹もかからなかったのですが、それでも心は変わりませんでした。自分の思いではありません。空中に浮かんでいるかのようでした。みな深刻でした。そのようにしていたところ、神様が助けてくださり、奇跡が起きたのです。
4 海で船に乗りながら、一人で話をするときがあります。心が話すことを聞くのです。我知らず独り言を言うのですが、それを聞いてみると、預言になっています。きょう起きることあす起きることを、自分がぶつぶつ語るというのです。船に乗っていれば、自分も知らないうちに独り言を言うようになります。それが預言になるのです。啓示の言葉です。
心と体と、いつでも一緒に友達になれるのは、船に乗るときです。船に乗れば、海に私一人しかいません。水平線しかなく、船と私一人しかいないのです。主体がどこにいますか。体と心しかありません。ですから、そこで九〇度を探し求めれば、神様もそれを願うので、すぐに連結されるのです。体と心が一つになれば、直接霊界と接触できる近い距離になるので、そのようなことが可能なのです。
神様が地上を訪ねたいと思う所は、体と心が一つになった所しかありません。そこから神様の役事が始まるのです。心が体と一つになって言葉を話すのです。そのようなことが、どのような地域でも可能です。祈るときより、もっと早いと思うのです。

Monday Oct 02, 2023
真の父母経 第279話
Monday Oct 02, 2023
Monday Oct 02, 2023
ハワイ摂理
アメリカを中心とした真の父母様の海洋摂理において、もう一つの中心地域がハワイであった。真の父母様は、環太平洋摂理時代を発表したのち、ハワイにたびたび立ち寄り、精誠を尽くされた。そして、「日本のハワイ侵攻によってアメリカと日本が戦ったが、今やアメリカと日本がハワイにおいて、真の父母様を中心に一つとなり、これを土台として南北米、そして、アジアとアフリカが一つにならなければならない」と語られたのである。
そのため、海洋の蕩減解怨と陸地の蕩減解怨、天宙の蕩減解怨を、ハワイを中心として宣布されたのであり、ハワイのキング・ガーデンにおいて「環太平洋神文明開闢宣布大会」を開催された。また、コナ・コーヒー農場を購入され、マウナ・ケアに訓練所と学校を造って、海洋世界を治めることのできる人材を養成する計画を立てられたのである。
17 ハワイのコナ地方には、四千二百メートル以上の山がありますが、頂上には雪がかぶさっています。そこに良い狩猟場を造るために、熊を飼うこともでき、エルクや虎、うさぎ、きつね、おおかみなどを飼うこともできます。趣味産業を興すのに適した地域がコナです。
三千メートル以上の深い海があるので、カジキ類をはじめ、大きな魚を、四季を通じて釣ることができます。気候が暖かく、静かな環境なので、魚の種類が多いのです。餌がたくさんあるので、太平洋にいる魚たちは、そこを生息地にするのです。
18 天国村を造るためにハワイに土地を買いました。家も建て、船ももっていきました。そこは、一年を通じて雨があまり降らないので、釣り場としては世界にない良い所です。そして、そこでは春夏秋冬の季節が、一つの谷間ですべて交わります。向こう側は毎日のように雨が降り、雷が鳴っていますが、こちらは一年中、雨が降らないのです。世界でこのような所が、お父様の来るのを待っていたことが分かりました。
19 韓国と日本とアメリカが太平洋の沿岸にありますが、アメリカは天使長国家です。海洋圏内にあるのです。ハワイは、人口全体の半分近くがアジア圏の人々です。彼らを連合させなければならない責任があります。ですから、環太平洋摂理時代を発表したあとは、できる限りハワイに立ち寄るのです。ここに四千二百メートルの山があるのですが、それも兄弟の山です。
ハワイは、太平洋の中の一つの灯台と同じです。ここを中心として、連合運動をしています。西洋と東洋を連合するのです。南北米とアジア、アフリカまで、太平洋を中心として連結されています。太平洋の海で、(母親の腹の中において)二人の兄弟が一つになり、解放の出産を迎えなければならない時代に入りました。
アメリカと日本が、エバと天使長として闘うのではなく、一つにならなければなりません。真の父母によって、争っていた二人の兄弟が一つになり、お産を迎えなければなりません。そうして、地上天国と天上天国に連合できる「初源地」(根源地)になるので、ハワイが中心島として重要なのです。
20 ハワイを中心として、海洋の蕩減解怨と陸地の蕩減解怨、そして、天宙の蕩減解怨を行いました。第二次世界大戦のとき、太平洋をめぐって日本とアメリカが争いました。日本がハワイに侵攻したのですが、今や日本がハワイを保護して、天のみ前に捧げなければなりません。怨讐関係である日本とアメリカが一つになり、海洋圏の国々を天のみ前に捧げることのできる基盤を築いて、今までの海洋圏摂理完成を宣布しようというのが、ハワイ摂理です。
南米と北米、アジアとアフリカは、大きな海の島々と同じです。母親が子宮に男性と女性、男の子と女の子の双子をはらんだのと同じです。それを生まなければならないというのです。
21 南北米が一つになり、アジアとアフリカが一つにならなければなりません。スエズ運河やパナマ運河は、人間が切り離したものです。そのように切り離されたものを、連結しなければなりません。そうして、南北米が一つになり、その次に、アジアとアフリカが一つにならなければなりません。二つの双子が四つに分かれたので、太平洋を中心とした腹中で再び一つにしなければならないのです。
そのようにして、真の父母は、太平洋の中で、南米と北米、アジアとアフリカが一つになったものを束ねて、再びお産の使命を果たさなければならないのです。
日本とアメリカを中心として一つになり、海洋圏結成、半島圏結成、その次に大陸圏を結成し、国連を中心として勝利することによって、地球星のどこでも管理できる勝利の霸権を立てることができるというのです。これが、復帰摂理の地政学的な最後の結論です。
22 ハワイに行ってみて、「世の中にこのような所もあるのだな!」と思いました。そこは、日本人が三〇パーセントであり、白人は二九パーセントにしかなりません。「三〇パーセントになる家庭と、二九パーセントになる家庭が結婚すれば、完全に統一される」と考えました。「そうして、アメリカ大陸にすべて移譲させれば、どれほど復帰摂理がたやすいだろうか」ということも考えました。私がハワイで暮らそうと、基地を造り、船も買って準備をするのです。太平洋文明圏時代が訪れてくるからです。
23 私は、太平洋の中でも深い所の一つであるハワイのコナの近海を訓練場所にしました。そこは、太平洋の中でも深い所です。そこに行って訓練をするのです。深い所に樓む魚を釣る訓練をします。浅い所はたやすいのです。ですから、魚を浅い所で育てて遠方の海に送り出してあげます。今後、養殖場を造り、小さな魚と大きな魚をすべて養殖するのです。
24 ハワイのマウナ・ケアに、世界的な天文台があります。四千メートルを超える山があるその島を中心として、新しいことをするのです。そこに訓練所を造り、学校を建て、教育をしようと思います。海洋国の十六ヵ国の学生たちを連れてきて、海洋世界を治める人材をどのように教育するかというのです。アメリカに連れてきて教育し、アメリカだけでなく、日本と歩調を合わせて進むようにしなければなりません。
今まで、海の世界が蹂躙されてきました。太平洋戦争を中心として見ても、いつも陸地が海を占領してきたのですが、その歴史時代を蕩減復帰しなければなりません。
ですから、海から天才的な人材を育てなければなりません。そうして、島嶼国家の子孫たちが、陸地の人々を指導しなければならないのです。陸地がいくら大きくても、海の島にしかならないというのです。アジアとアフリカの大陸、南米と北米の大陸は、双子と同じです。太平洋の真ん中にあるマウナ・ケアを中心として、新たに大学で訓練を受けた人々が、陸地の人々を引っ張っていかなければなりません。
25 神様にアジア大陸で侍り、海でも侍ることができるように考えています。ですから、海洋摂理を重要視するのです。それゆえ、ハワイを中心として私たちが大会をしたのですが、その名称が「環太平洋神文明開闢宣布大会」です。それをハワイのキング・ガーデンで行いました。
26 ハワイにコナ・コーヒーベルトがあります。世界でそこしかないのです。それは特殊品目です。そのブランドが統一教会に渡ったと言えば、世界のコーヒーを飲む人々、コナ・コーヒーの愛好家たちは驚くでしょう。「私たちが好きなコナ・コーヒーの畑を買って売ろうとするのか、商売をしようとするのか、何をしようとするのか」と言うでしょう。
教育費を創出しようと考えています。中学・高等学校を造って、多くの人々がそこで生活しながら、農作業ができるようにするのです。そのようにする中で、科学的な農業の方法をすべて教えてあげるつもりです。海洋で養殖できる方法も、すべて教えてあげようと思います。
27 数千、数万の泉があり、数多くの支流がありますが、最後にとどまる所は、一ヵ所しかありません。そこがハワイです。ハワイにマウナ・ケアという山があるのですが、その周辺は、コナ・コーヒーが生産される地域です。
その地域は、四千メートル以上になる二つの山並みに囲まれています。白頭山の天池から水が流れてどこに行くのかといえは、コナ島を中心として回るのです。
北極から流れてきた氷、何千年も前にできた氷が、溶けていて海の底に沈んでいます。その水は薬水で、千年前、万年前の水と同じです。神様が創造された水を飲むのです。私は、その水の主人になるために準備しています。
28 ハワイのコナの海底には、何千年も前からの北方の水が溶けた、非常にきれいな水があります。そのコナの海底の水を抜いて、売らなければなりません。何千年も前の水がそのまま生きています。それ以上に良い水はありません。その水を使って養殖をすれば良いというのです。
また、その海底に埋まっている鉱物を採掘すれば、人類に途方もない恵沢をもたらすでしょう。コバルトという貴重な物が、太平洋の一番深い所に埋蔵されています。重いので、流されてはそこに着き、一ヵ所に集まっているのです。そのようになっている所が太平洋なのですが、私たちの言う摂理の解放圏時代が来ました。その深い海に金銀財宝が隠されています。
29 六大州が侍る、海の先祖のような王土がハワイです。そこでは四季を通じて釣りができます。一年中、自由です。春に花が咲き、蝶が飛ぶのです。冬も寒くありません。冬にも大根の花が咲きます。野菜農業をすることができる所です。春夏秋冬、人間が食べられる野菜と果物を供給できる土地です。
その地に橋を架けて島々を連結することができます。それをするための王土の後援地として残したのが、ハワイ本島です。その本島で私が船を造らせ、海洋圏の八つの島に二隻ずつ分け与えたのですが、釣りの王たちが、お父様が来るのを待っています。ここに旅費がなかったとしても、船で寝泊まりできる基盤をつくり、海の王宮の基台をつくったのです。

Tuesday Sep 26, 2023
真の父母経 第278話
Tuesday Sep 26, 2023
Tuesday Sep 26, 2023
第二節 アメリカを中心とした海洋摂理
グロスターのマグロ釣り
真の父母様は、アメリカでグロスターとアラスカ、ハワイを中心に海洋摂理を展開された。特に二〇〇〇年六月十七日、「海のすべてのものを神様に還元する」という意味の「海洋還元」をアラスカのコディアクで宣布するなど、アメリカを中心とした多様な海洋ビジョンを発表された。グロスターは、世界的に有名なマグロの漁場である。その漁場で真の父母様は、自らお造りになった「ニューホープ(New Hope)」という船に乗り、早朝から海に出て、マグロ釣りをしながら多くの精誠を捧げられた。そして、「レバレンド・ムーン・システム」という卓越したマグロの釣り方を開発され、マグロ釣り大会を開催された。
1 グロスターのマグロ釣りは、世界的に有名です。アメリカにいる資産家で豪華なボートをもった人は、一度はマグロ釣りをしているので、私たちの「ニューホープ(New Hope)」を知らない人がいません。「ニューホープ」がニュージャージーに行けば、そこに船をもっているすべての資産家たちが訪ねてくるようになっているのです。フロリダやニューオーリンズなど、どの港に行っても、船を見に訪ねてきます。ですから、友人になるのです。
今から三年前の一九七七年でさえ、マグロ一パウンドが十セントだったのですが、今は一ドル七十セントに上がりました。私がそのように、マグロの値段を上げたのです。五ドルまで上げるつもりです。このようになれば、マグロ一匹で五千、七千ドルになるので、アメリカにいるお金持ちたちは船を買い、マグロ釣りに総出動するでしょう。それにより、グロスターとハーバータウンの人々は、これからお金持ちになるのです。今から、数千、数万隻が押し寄せるでしょう。ですから、私たちが造船所を造ろうと、今準備をしているのです。
2 私は先頭に立って、「ニューホープ」という船に乗り、マグロ釣りをしながら七年間、グロスターにいましたが、その間、私が誰なのか分かる人は一人もいませんでした。私のことを、王冠をかぶり、絹の服を着ている人だと思っていたのです。飛行機に乗って空中から視察して巡回すると思っていたのであって、「ニューホープ」に乗って真っ黒に日焼けした姿をしているとは夢にも思いません。
ですから、「ニューホープ」にいる人に、「なせレバレンド・ムーンは来ないのか」と尋ねるのです。それは素晴らしいことです。周辺にいる人々が七年間、私がレバレンド・ムーンであることを知らなかったというのです。私が横に立てば、生臭さがプンプンし、服を見れば漁夫以上(に漁夫らしいの)です。それはどれほど素晴らしいことかというのです。
3 釣りをするとき、大きな船でするより、小さな船でしなければなりません。一般大衆は、大部分が釣りに関心をもっていますが、網を用いて魚を獲る漁業には関心がありません。未来においては、大きな船を使って網で魚を獲ることには関心がなくなるというのです。それで造ったのが「ニューホープ」という船です。
「川でも魚を釣ることができ、海に出て釣ることもできる船を考案しなければならない」と考えて造った船です。今、私たちの「ニューホープ」が有名です。釣りをしたり、海で案内をしたりするとき(の船として)有名だというのです。
4 船に乗り、海に出て、マグロ一匹を釣るために、一日中、待たなければなりません。それでもマグロが釣り針に掛からないときがあり、ある時は三週間も掛からないときがあります。そのように、数百隻の船がマグロを待っているのです。ところが、釣れるマグロは一日に十匹ほどです。こうなるので、百隻だとしても十分の一しか釣れないのに、数百隻が出ているのですから、五十分の一、三十分の一しか釣れません。
しかし、私の乗る「ニューホープ」というマグロ釣りの船はどうでしょうか。餌からすべて科学的なデータによって私が研究し、開発した「レバレンド・ムーン・システム」によってマグロを釣るのです。ですから、他の数百隻で釣るマグロの三分の二を、私たち「ニューホープ」が釣るのです。
5 私は、船に乗ることにおいても一番です。また、魚を釣ることにおいてもそうです。マグロを釣る方法を私が開発しました。今まで何十年と釣ってきた人々は、「自分たちが一番だ」と言うのですが、その方法では駄目だというのです。それで、結局、私が三年間研究して、新たな方法を開発しました。そのようにして、マグロ釣りに「レバレンド・ムーン・システム」ができたのです。
餌をどのように通すかということに関する方法です。それがまた経済的です。すべて組み立て式になっています。マグロ用の糸が一本切れると、百五十ドルが飛んでいきます。釣り糸が引っ掛かったといって切れば、そのように損害が出るのです。ところが、準備された物を組み立てて使うので経済的です。良い釣り糸が一本あれば、長い間、使えるのです。
6 お父様がグロスターでマグロ釣り大会に出て、一等を取りました。マグロ釣りに新しいシステムをつくり出したのですが、それが「レバレンド・ムーン・システム」です。
雄牛よりもっと大きいマグロを釣るためには、一・五ミリメートルの釣り糸では駄目です。そのように大きいものはロープで釣らなければなりません。私が構想して作ったものでマグロ釣りの記録を立てたので、現地の漁夫たちがそれを学び、最近はみな、そのようにしているのです。
7 グロスターやボストンの海域で釣れるマグロには、ジャイアント・ツナ、ブルーフィン・ツナ(クロマグロ)があるのですが、私が釣ったマグロの記録は、千二百七十二パウンド(約五百七十七キログラム)です。長さが十八フィート以上ですから、五メートルを超えます。虎は七百パウンドぐらいになり、雄牛は千パウンドになりますから、それよりも大きいのです。
私たちは普通、二百パウンドのものを釣るのですが、私の記録はその六倍です。それくらいやれば、かなりすごいことです。そのようなマグロを釣るのは、第二次世界大戦のときに、何かの将軍になって勝利するよりもっと素晴らしいことです。それこそ、男として生まれて、釣りにかけては王者になった気分ですが、(それは)やってみなければ分かりません。
8 「グロスターでマグロ釣り大会をしてそこで釣ったマグロを売り、十万ドルずつ預金しなさい」と言いました。そうして、そのお金をアフリカのかわいそうな人々のために使わなければなりません。この運動を全世界的に行わなければなりません。お父様を中心として何十年もそのようにして、預金した金額が何百万ドル、何千万ドルになればなるほど、世界を救うことのできる道が生じると考えるのです。
最近は、早朝、海に出るとき、若者たちが数人出てきて、「五時に出なくても大丈夫です。六時、七時に出ても大丈夫です」と、私を説得しようと一生懸命に口をそろえて話します。しかし、魚を釣るには精誠が必要なのです。海に出れば、魚が私にたくさん付いてきます。他の人には付いていかないのです。
アラスカの自然環境と開発
真の父母様は、アラスカでも海洋摂理のために多くの精誠を注がれた。アラスカは、世界的漁場として、魚類と資源が集中しており、世界的な交通の要衝である。真の父母様は、「国際アラスカ水産会社(ISA)」を立ててアラスカを開発し、人類の食糧問題を解決しようと努力された。また、アラスカで釣りを通して、海について食口たちを教育し、訓練された。
9 海に勝つ人が、世界を支配します。海は陸地の三倍になります。すべての金銀財宝が海に埋まっています。それが、主人を待っているのです。海を占領して克服しようというのがアラスカ精神です。
10 アラスカ精神とは何でしょうか。早朝五時に起き、御飯を食べて海に出て、夜十二時に帰ってくるのです。深夜の一時や二時に帰ることもあります。責任量を果たせなければ、帰ってくることができません。
事情を酌んであげるのではありません。修練過程では、責任を果たせなければならないのです。魚を釣るのを見物するのではなく、訓練するのです。魚釣りの訓練をするのは、これから世界のどこに行っても働ける指導者にするためです。誰でも魚が釣れるのではありません。専門的でなければできません。多くの経験をして学んでこそ、魚が釣れるのです。
11 お父様はコディアクで、早朝五時から夜十二時まで、雨が降っても風が吹いても、いくら天候が悪くても海に出て、精誠を尽くしました。それと同じように、韓国人の代表、日本人の代表、アメリカ人の代表たちに、「精誠を尽くしなさい」と言いました。ここを修練場所として、今後、世界のすべての若者たち、世界の統一教会の精鋭部隊が、コディアク精神を相続するための修練を受けるのです。各国の代表を選んで教育します。
お父様が今までやってきたように、雨が降っても雪が降っても、修練しなければなりません。人々の胆力を鍛えるのに一番良い所は、山ではなく海です。山は、風が吹いても、千年たっても、その姿、その形のままです。陸地では、道にさえ沿っていけばいつでも思いどおりに行けますが、海はそうではありません。
きのうまでは穩やかな湖のようで、そこに毛布を広げて寝たいと思うほど静かな海だったのに、けさは、見るのも恐ろしい姿に変わるのです。千変万化です。それを、静かな海や湖のように感じられるようにするための訓練が、男には絶対に必要なのです。
12 イエス様はぺテロに、「人間をとる漁師にしてあげよう」(マタイ四・一九)と言いましたが、魚は人を象徴しています。ですから、魚を釣って海洋圏を握れば、陸地圏まで握ることができるというのが摂理観です。
したがって、アラスカを占領すれば、すべての海洋圏を占領することになります。アメリカの水産資源の八五パーセントがアラスカで獲れます。一〇パーセントは太平洋で獲れ、それから、五パーセントは大西洋で獲れるのです。
13 魚たちは、寒いアラスカ地方になぜ訪ねていくのでしょうか。暑い所にいた魚が寒帯地方に訪ねていくことは、陰陽の調和と言うことができます。主体と対象が和合する所に行って卵を産もうとするので、すべて流動するのです。
また、淡水にいた魚は、塩水を飲んでこそ、卵を産むことができます。中国藻屑蟹のようなものがそうです。理想的な姿になって、繁殖するためには、プラスとマイナスが和合しなければなりません。
14 アメリカの人々も、アラスカのことをよく知りません。これからは、ツンドラ平原の時代が来ます。ツンドラとは、北極とアラスカ、カナダ、ロシアの草原地帯のことを言います。その時代に、誰が主役になるのでしょうか。これが問題です。このアラスカは、海を中心としてすべてのものが連結されています。海の資源や魚類が集中している所がアラスカです。多くの水産資源がアメリカにあるのですが、アメリカの水産資源の約八割がアラスカにあるのです。次の資源の獲得地は、このツンドラ平原しかありません。アラスカから飛行機でモスクワ、ロンドン、ニューヨークまで行けます。ですから、ここは交通の要地です。
今後、人間の力でアラスカの平原に農作物を栽培することは問題ありません。今も温宋栽培をしていますが、バナナもそこから収穫できるのです。それが可能な時代が来ます。食べて暮らすための産物がアラスカから出てくるようになれば、どのようになるか考えてみなさいというのです。面積はカリフォルニア州の四倍だと言いますが、それほど膨大な地域です。そこには無尽蔵の資源があります。そこの主人は、ロシアでもなく、アメリカでもありません。これからは、誰が資源を支配するかが問題です。お父様は、それを準備しているのです。
15 アラスカは、観光客を誘致すれば世界的な名所になります。一九九四年の韓国はとても暑かったのですが、そのように暑い時には、お金があればアラスカに行くのです。
アラスカは、韓国から飛行機で約六時間かかります。夕方に飛行機に乗り、飛行機で一晩寝て朝降りる、一日生活圏内に入るのです。金曜日の夜に飛行機に乗って行き、土曜日と日曜日に釣りをして、夕方、帰ってくれば、月曜日の朝に出勤できるのです。その地方に行けば、周辺の山の頂上には雪がかぶさっています。雪をかぶったその丘の下に、青々とした緑地帯があり、そこには花園があります。花が咲いているその下には、青い海、美しい湖のような海があって、釣りができるのです。どれほど仙境のような所か、考えてみてください。四方を見れば、塀風のように高い山に囲まれていて、まっすぐに伸びた木で山林が生い茂っています。その下の茂みの中には、見たことのない花々がたくさんあります。それが、湖の近くにあるのです。また、水辺を中心に、獣たちがたくさん棲んでいます。
16 お父様は、北極地域を訪ねていきました。北極は、水が凍りついた地です。アラスカのコディアクを中心として、アメリカの海洋事業の中心地に行ったのです。「国際アラスカ水産会社(ISA)」を中心に、南極を連結するのです。人類の食糧を確保するためです。今後、食糧問題は、海と水を中心にしなければ解決されません。今も、一年に十五平方キロメートル以上、土地が砂漠化しています。木が次第になくなることにより、水が浸透できず、だんだんと土地が砂漠化しているというのです。これは現実的な問題です。
ですから、砂漠を克服しなければなりません。砂漠を克服するのは、力ではできません。これは水で克服しなければならないのです。ですから、海水や淡水を確保しなければなりません。アメリカは、アラスカの油を数千マイルのパイプを通して移送しています。同じように、海水を数千マイル運ぶこともでき、淡水を数千マイル運ぶこともできます。地球星の砂漠にパイブさえ設置すれば、海洋世界に生えているすべての草をいくらでも培養することができ、それを開発して、養殖場を無限に造ることができます。人々が農業に使う土地が三千坪であれば、この三千坪の十分の一である三百坪でも、養殖をして暮らせるのです。人類の食糧問題と生活問題の解決は、必ず水を通さなければなりません。ですから、海洋事業を始めたのです。

Tuesday Sep 26, 2023
真の父母経 第277話
Tuesday Sep 26, 2023
Tuesday Sep 26, 2023
麗水を中心とした海洋圏の開発と巨文島の海洋天正宮
真の父母様は、将来的に海洋圏と陸地圏を一つにできる場所は、世界的にも釜山から木浦間の海洋圏しかないと考えられ、麗水と順天を中心に海洋時代を開拓しようとされた。麗水を中心とした韓国の南海を、韓国と日本、中国、アメリカの資本を引き入れて海洋公園として開発しアジアの名勝地にしようとされた。このような目的のため、まず、麗水の華陽(ファヤン)団地に清海ガーデン修練所を建てられ、麗水の蘇湖洞(ソホドン)に「ジ・オーシャン・リゾート」とホテルを建てられた。このプロジェクトを通して、韓国を海洋レジャー産業の先進国に成長させ、ひいては麗水を中心に環太平洋圏を結束させて、韓半島の統一と世界平和を実現しようとされたのである。特に、真の父母様は、清平に第一天正宮博物館を建て、宗教圏を糾合できる場所であるスイスに第二天正宮を建てようとされ、巨文島には海洋圏を代表する海洋天正宮を建設された。そして、平和メッセージを完成した二〇〇六年十一月十五日から、巨文島は聖地であると宣布された。巨文島は、聖所と至聖所のように祈って精誠を捧げる所であり、そこに入って出てくれば、赦しを受けることができる避難所であると強調された。また、真の父母様は、巨文島で釣りを中心とした摂理を進めながら、済州島、楸子島(チュジャド)、巨文島、草島(チョド)、麗水を一つに束ねて開発しようとされた。
13 将来、海洋圏と陸地圏を一つにできる所は、世界的に、釜山から木浦の間の海洋圏しかありません。ここの景色が素晴らしいのです。この麗水と順天近辺の海は特別です。かつて、この周辺の山々は平地でした。平地が岩石に囲まれた中で、地面が動き、次第に中間の土地がなくなってこのようになったのです。ですから、ここは釣りをする所として、世界的に有名な場所です。
海洋で暮らしている魚が餌を捕って食べるには、このような島のような所が一番です。ですから、海洋圏で大きな魚を釣ろうとすれば、小さな魚が多い海岸の近場で釣りをすればよいのです。一番の底は、海洋の最も深い所と通じるからです。
海洋で一番深い所に棲んでいる魚は、餌が多い所と、その周りに集まってくるのです。小さな魚は浅い所、大きな魚は深い所に集まっています。魚の種類が多く、大きさも次第に大きいものが釣れるので、釣り場としては、麗水と順天の近辺が世界的な場所だというのです。
14 「麗水」という言葉は、「水が清い」という意味です。麗水の海は水が澄んでいるので魚もよく育ち、養殖において韓国で一番の基地です。ここには、貝類や魚が多くいます。
陸地から少し海に出ると、水深が深いのです。島の周りの岩の隙間には虫がくっついているので、それを捕まえて食べようと小さな魚たちが集まり、また、大きな魚が集まるのです。太平洋に棲む魚、その次に、済州島地域に棲む魚、水深の深い世界や浅い世界に棲む魚たちがここに集中しています。ですから、釣り場として最も適した、天恵の基地なのです。
15 麗水の地に造船所も造り、海洋公園も造らなければなりません。韓国には島が三千以上あります。南海岸地域に行けば、主人のいない島々がたくさんあるのです。韓国の南海岸は、日本と中国の三角地帯にあるのですが、ここに公園さえ造っておけば、日本人たちも中国人たちも、みな来るでしょう。それでなくても、日本人と中国人が済州島を第一観光地に選んで動いているのです。そのようなことを考えれば、急がなければなりません。
それを進めようとすれば、ゴルフ場からホテル、その次に釣り場を準備しなければなりません。観光地に指定されれば、飛行場も造らなければならず、ヘリポートも造らなければなりません。麗水でワールドカップ・フィッシング大会をしようと思います。ですから、私たちが訓練して、そのような施設を造り、活用しなければなりません。そのようにしてこそ、世界の六大州に発展させることができるので、急がなければならないのです。
16 私は最近、韓国の海洋レジャー産業発展のための礎石として、麗水で華陽団地の開発のために盛大な起工式を行いました。数兆ウォンを投入することで、韓国の海洋レジャー産業の新しい地平を開き、大韓民国が海洋レジャー産業強国として成長するに当たって、大きな一助になると信じてやみません。
この開発プロジェクトは、環太平洋圏の摂理的結実が成就しなければならない麗水を通して大陸に広がり、韓半島の統一と世界平和を実現することに大きく寄与するのはもちろん、世界万民の幸福を増進させることができるでしょう。
世界人類の福祉と平和のために貢献しようとする私の努力は、多方面で持続的に実践されてきました。アベル国連を発展させ、世界万民を和解と平和の場に導き出し、共生、共栄、共義の平和理想世界を創建する天命を遂行しているのです。ベーリング海峡プロジェクトや光陽(クァンヤン)湾圏経済自由区域、華陽地区開発も、究極的にはこのような努力の一環であり、環太平洋圏に平和を定着させることにおいて中枢的な役割を果たすようになるでしょう。
17 太平洋地域で教育ができる基地を、麗水と順天に移してきました。大海洋圏内に五色人種(すべての人種)が集まって暮らしているのですが、彼らをここに連れてきて教育しようと思います。麗水が有名になるでしょう。
ここに、日本とアメリカと韓国の人々が一緒に暮らす村を造らなければなりません。ですから、モール(mall)のようなものも、日本式、韓国式、アメリカ式で造るのです。世界にない大きなモールを、どのように造るのかというのです。世界にないモールを造らなければならないと考えています。世界の既存のモールとは違う形で造らなければなりません。
18 麗水と順天は、良い地です。海岸時代の開拓を、そこから始めたのです。大韓民国の周辺都市と周辺国家を越え、初めて天と関係を結んだ麗水・順天開発の先覚者がお父様になりました。そこに、私たちの理想的なコンドミニアムを中心として、これから行われる海洋博覧会の主要都市のモデルを建てているというのです。
19 平和メッセージを完成した日、二〇〇六年十一月十五日から、巨文島が聖地になります。巨文島に行って、精誠を尽くさなければなりません。これからは、誰もが霊界に行く前に一つの表題を残していかなければならない、皆さんの宿命的課題を清算すべき所だというのです。
20 巨文島に王宮を造るつもりです。ですから、お父様は韓国を訪れれば、巨文島に行くのです。大きな文氏(巨文)の道です。「島」の字ではなく「道」の字です。海にも道があるというのです。そのような道です。
世界の人々が船に乗ってやって来ては休息をとることができ、精誠を尽くすことができる祈りの場所です。聖所と同じであり、至聖所と同じです。そのような所を造ってあげようというのです。皆さんと世界の兄弟たちが来て休息し、祈れるようにするためです。そこに入って出てくれば、赦しを受けることができるのです。避難所であり逃避城です。
21 麗水観光のための一つの礎石が白島(ペクト)と草島(チョド)、巨文島です。巨文島は、大きな文氏の道ですから、そこに行って定着しなければなりません。そこには、鱸(すずき)と鰤(ぶり)など、海の深い所に棲む魚たちがたくさんいます。山ができたあと、崩れて沈んだ所なので、島のそばに魚がたくさんいるのです。断崖になっています。
そのような断崖に生えている松の木に縄を縛りつけて、ベルトにロープをくくり、足で支えて釣りをするのです。楽に座る場所もありません。しかし、釣りをしながら眠っても海に落ちないのです。そのような所で鯔(ぼら)を釣るのですが、私が記録を打ち立てました。
22 巨文島に、新しい南方の国の基地を造らなければなりません。本来、お父様は「天勝号」を造り、楸子島(チュヂャド)に行って魚を釣ろうとしました。それが鰆(さわら)です。これを一年中、釣れる所は、済州島の楸子島、そして、巨文島です。この魚たちがそこに棲むのです。鰤(ぶり)もそこに棲み、鱸(すずき)もそこに棲み、鲻(ぼら)もそこに棲むのですが、これが、夏にだけ釣れるのではなく、冬でも釣れるのです。
季節を克服できる魚を釣って、卵を産ませ、万国に広げなければならないというのです。今や、重要な海岸地帯に博物館を造らなければならず、修練場を造らなければならず、水産大学を造らなければなりません。その基地として巨文島が一番です。
港は見た目も良く、地政学的な面から見て、台風が吹いても釣りができるのです。ハワイ島を中心として見れば、北側と南側でコーヒーができる地域は、四季を通じて釣りができるのですが、正に巨文島がそうです。四季を通じて釣りができます。
そこでは釣れない魚がありません。それを中心に、モデルとして、魚を釣る訓練をし、餌についての事柄やすべての技術を教えてあげるために、船を造るのです。済州島、楸子島、巨文島、草島、その次に、麗水が一つのコースになっているのです。
23 巨文島に土地を買い、南方の国に海の王宮を建てるのです。海の宮殿です。私が南米に行って、源焦聖地、根源聖地、勝利聖地を発表しました。そのようにして、南米に水中宮(スヂュングン)、水の中の宮を建てようとしたのですが、巨文島に移してきました。水が清く、島がたくさんある中で、一つの島を通して国を造ろうというのです。
24 天の国の王宮のモデルが、地上では天正宮です。ここ、清平は第一天正宮博物館であり、第二天正宮は宗教圏を糾合できる所なので、これから第二天正宮をスイスに建てることを話しました。そうすると、海を代表する宮殿がなければなりません。
私たちが海上の根拠地となる王宮、王土を造ろうと思うのですが、その場所が巨文島です。巨文島は、十九世紀後半に、イギリスがロシアの南下を防ぐために軍隊を駐屯させた所です。それを考えれば、イギリスは責任を果たしました。イギリスはエバ国家ですが、韓国において、ロシアを防備できる基地を巨文島に造ったのです。そこに基地を造り、イギリス大使たちが来て、エバとして世界の摂理を担ったというのです。そのような歴史的起源をもったその資料を土台として、海洋宮を建てます。海洋世界の代表的な宮になるのです。

Tuesday Sep 26, 2023
真の父母経 第276話
Tuesday Sep 26, 2023
Tuesday Sep 26, 2023
第二章 海洋摂理と海洋資源の開発
第一節 韓国を中心とした海洋摂理
野牧(ヤモク)と済州島に注いだ精誠
真のお父様は、教会の初期から水産事業に関心をもたれ、一九五九年七月二十日から始まった第二回全国伝道師修練会において、京畿道華城郡(ファソングン)梅松面(メソンミョン)野牧里(ヤモンニ)の池と海辺を中心として、魚を捕まえる方法を食口たちに教育し、訓練された。一九六三年六月二十六日には、仁川で船を造り、「天勝号」と命名され、一部の食口たちを漁労に送り出された。このように、野牧から始まった海洋摂理は、済州島と麗水を経て、巨文島にまで連結されたのである。
特に、真の父母様は、済州島を摂理的に重要な島と考えられ、造船所と養殖場、みかん農場を造られるなど、多くの精誠を尽くされた。また、済州島は、韓国の海洋の関門として、日本海と東シナ海、太平洋まで連結できる位置にあるため、海洋事業の要衝として開発する必要があると考えられた。さらに、西帰浦(ソグィボ)の沖合に位置する地帰島(チグィド)も、摂理的に重要な場所と考えられ、これを購入して釣り事業を計画された。
1 統一教会が最初に出発するとき、今後、水産事業を営むために、若者たちを連れて教育し、訓練をさせました。野牧という所に湿地がたくさんありました。そこには千年も生きている怪物がいるとか、一度入ったら出られなくなるなど、ありとあらゆるうわさがありました。
そこの池には、いないものがありませんでした。ありとあらゆるものがいたのです。野牧での修練を経た初期の食口たちの間では、雷魚を獲る方法はこうで、鯰(なまず)や鰻を獲る方法はこうだったと、どこに行ってもその話が出てくるのです。
2 野牧には池がありました。そこには水草がたくさんあって、水中に生息する蛇が、水の中に入らずにその草の上を行ったり来たりするのです。
また、その池がどれほど深いのか、深さがよく分かりません。そこにコウホネが自生しているのですが、コウホネは三尋(約五・四メートル)の深さからでも葉が出てきます。コウホネがあるからといって、そこが浅いと考えることはできないのです。その池の魚を獲るための網を作りました。その網が三百メートルにもなるのですが、百メートルずつ網を張ると、そこにいる魚がすべて掛かるのです。
(獲った魚を)まとめてトラックに載せて持っていき、村の人たちに「持っていってください」と言っても、「そこで獲ったものは食べない」と言って、持っていかないのです。鮒(ふな)、鯉、雷魚、鯰、鰻があふれるほどいたのですが、それをまた放してあげたことが忘れられません。
3 お父様が昔、野牧の池に行って、服を脱いで泥まみれになったことが思い出されます。その時、そこに巨大な網を張りました。水が入ってくると、その中に魚が入ってきて、どっさり獲れるのです。
その時はみな、顔が泥だらけになり、年を取った人も若者も全く一緒でした。みな真っ黒で目だけパチパチさせながら、日が沈むのも忘れて、魚を獲ろうと無我夢中でした。その当時、皆が忘れることのできない思い出となりました。国を思い、み旨を思いながら過ごした、忘れることのできない生涯の一場面です。
4 一九六三年に韓国で船を造ったのですが、その名が「天勝号」でした。天が勝利する、神様のみ旨を成就するという意味です。「天勝号」を造り、「世界の海を占領しよう」と語ったのです。
しかし、誰もが船に乗るのを嫌いました。「このように波が荒れているときは出られません」と言うのです。漁夫がそのようなことを言っていられますか。命懸けで出ていかなければならないのです。私は漁夫になりました。雨が降っても雪が降っても、意に介しませんでした。夕立があっても釣りをしました。雨が降っても、夕方までしたのです。
5 お父様は、一九六三年に船を造りました。それが「天勝号」です。船の名前を「天勝号」としました。それには、すべて意味があったのです。天が勝利したという基準を立てるために、そのように名付けたのです。
アメリカに来て、一九七三年から船を造り始め、今に至るまで船に乗っています。アラスカでは、夜も昼も船に乗りました。一片丹心、船に乗ったのです。
6 お父様は、一九六〇年代に入って、韓国の有名な山はすべて回りました。狩りをしながら歩き回ったのです。陸地を訪ねて回ったのです。その次には、海に行って魚を釣りました。
本来、審判を受けたのは陸地です。魚は審判を受けませんでした。ですから、陸地のすべての蕩減を消すことができるのは、審判を受けていない魚たちです。それらは、神様が造った本然の姿のままで存在しています。それを愛さなければなりません。そのために、二〇〇〇年まで、二十七年以上の期間、海で船に乗る生活をしました。
水を訪ねていったのです。韓国で船を造ったのが一九六三年でした。それを海洋事業と連結するのです。その時のみ言を聞いてみれば分かるでしょう。船の名前は「天勝号」だったのですが、天が勝つという意味です。
船が必要なのは、陸地と連結するためです。海を占領するために、「天勝号」から始めて、海洋事業と造船事業を継続していくのです。
7 お父様は、時間さえあれば済州島に行って精誠を尽くしました。済州島は、大韓民国で、忠臣たちを島流しにした島です。歴史を否定することはできません。済州島に行き、帰ってこなければなりません。「チェヂュ(済州、祭主)」と言えば、「祭祀」を行う「祭司長」という意味です。
また、「渡っていった世界(「済」の字には「わたる」という意味がある)」、すなわち「復帰された世界」という意味にもなります。「チェヂュ」の「ヂュ」は、「州」の字です。渡っていって、エバを探し求めるのです。神様が陸地を離れ、島国を訪ねていって、再び帰ってくるのです。ですから、この島を中心として、一生の間、私は精誠を注ぎました。
8 「済州島」と言えば、「祭祀を行う主人(チェヂュ:祭主)たちが暮らす所」と言うことができます。「祭主」たちが集って暮らす所なので、神聖な島です。済州島の人たちは、海神によく仕えます。漢拏山(ハルラサン)の山神にも仕えるのです。神様に仕える人々が、神様に祭祀を捧げるときは、精誠を供えて準備します。そこにも、一人の主人がいます。祭祀を執り行うときは、祭主の言葉を、絶対に信奉しなければなりません。他の人の言葉を聞いてはいけません。
私が済州島について関心をもったのは、なぜでしょうか。済州島は、韓国の最南端に位置しています。陸地が男性を意味するとすれば、済州島は女性を意味します。ですから、島の人は、いつも陸地を慕いながら暮らすのです。いつも陸地を思慕するというのです。
陸地を思慕する人たちは、寂しい人たちです。この寂しい人たちは、どこで慰労を受けるのでしょうか。自分たちが自由に生きていける道、自分たちの愛をつないでくれるものに慰労を受けるのです。ですから、すべてのものがいつでも自由になる陸地と連結されることを願うのです。
9 済州道に地帰島という島があります。地帰島を見て、「ああ、復帰の業がここから始まるのだな」と考え、その島を買いました。私たちの土地です。そこの海岸から百メートルだけ出れば、水深が深くなります。地帰島に行って、「白頭山(ペクトゥサン)天池(チョンヂ)の生命体をもってきて、この地帰島の地に植えれば、宇宙が新しい種として蘇生する。解放される」と考えました。それで、私が済州島を世界一の観光地にすることを考えたのです。
10 地帰島(チグィド)は、釣りをするのに最高の地域として知られています。ですから、地帰島にたくさんの人々が釣りをしに来るようにしなければなりません。そのようにしてやって来た人々に、私たちがボートを貸してあげ、何の魚が釣れるのか教えてあげるのです。「ここは鱸(すずき)が釣れ、鯛が釣れる」と話してあげるのです。そうすれば、釣り人たちは、他のものも釣りたいと思います。
専門家たちには、自分の好きな魚があります。地帰島の周辺には、あらゆる種類の魚がいます。ですから、船で案内するのです。そのようになれば、船は船で活用することができ、お客さんたちは、私たちがホテルを造るとすれば、そこに泊めることができます。
そのためには、ここを開発しなければなりません。そのように始めなければ、事業にならないというのです。ですから、(そのようにして開発することが、)地帰島が釣り場としてよみがえることのできる最良の道だと考えるのです。
11 済州島は、韓国の海洋関門として重要なアジアの要所になっています。東海(日本海)と東シナ海に連結し、太平洋まで連結できる位置にあるので、軍事要塞地として非常に重要な所です。そして、摹瑟浦(モスルボ)の横の港は、世界的に有名な軍港になる水深だと言われています。そのようになり得る所です。そのようなことに鑑みるとき、済州島は今後、香港のように国際自由都市としての機能を果たすことができるのです。ですから、事業基盤を築くためには、釣り場から始めなければならないというのです。
12 済州島をアメリカやヨーロッパのどんな観光地よりも次元の高い観光地にしなければなりません。漢拏山が問題ではありません。漢拏山が母の体だとすれば、そこに子供たちが寄り添わなければなりません。それが摂理です。
漢拏山は女性を象徴します。ですから、息子、娘が母親のお乳を吸うのと同じようにならなければなりません。そこには、惜しむものがないというのです。ですから、アジアで最高の観光地にすることができます。そのようになれば、日本や中国、ソ連も動かすことができます。そのようにできる基地が済州島です。
ここは、これから観光地になるのです。釣り場だというのです。釣り場は、済州島だけではありません。高速艇に乗って出ていって、甘鯛でも何でも釣ることができ、日本近海にまで釣りに行けるのです。中国近海までそのようにしておけば、どのようになるでしょうか。「済州島に観光に来てはいけない」と言っても来るのです。日本人はもちろん、中国人、ロシア人も引っ張り出すことができます。このような基地を造ることができる魅力的な場所が済州島なのです。

Tuesday Sep 26, 2023
真の父母経 第275話
Tuesday Sep 26, 2023
Tuesday Sep 26, 2023
第五節 科学技術平準化のための努力
科学技術平準化の必要性
真の父母様は、一九八一年十一月、第十回「科学の統一に関する国際会議」において、技術平準化運動を提唱された。科学技術は、人間の万物主管のための道具として、神様が下さった人類共同の資産であるため、人間は誰もがこれを活用し、その恵沢を享受できなければならない。真の父母様は、少数の国が科学技術を独占し、それを利用して他の国を支配しようとしてはならないと語られ、科学技術の平準化を通して、全人類が等しく豊かに暮らせるようにしなければならないと強く主張された。
1 本来、科学技術は、神様が人間に「万物世界を主管しなさい」と言って下さった祝福を実現するための道具です。人類は、誰もがこれを活用し、またその恵沢を受ける権利があります。へリコプター産業のような先端科学技術に関してはおのずと経済問題や産業開発と関連させて話さなければなりませんが、今日の現実を見るとき、科学技術を使用している人間の精神的姿勢、すなわち愛や価値的側面を強調して話さざるを得ません。
本来、万物世界は、人間に喜びを感じさせ、人間を助けるべき対象の位置に創造されました。そして、人間は、万物世界を造られた真の愛の主体であられる神様と一体になり、真の愛の実体になることによって、その対象として造られた万物世界に対する真の主体となり、主管者になるのです。ですから、人類は、万物世界を造られた神様に代わって、自然や環境を愛して保護しながら、人類にとって有用なものとなるように活用しなければなりません。
2 先進国が、南米の経済を動かしています。政治の力や軍事力で支配しているのです。その次に、経済力です。銀行を通してすべてコントロールしています。そのような力の背景によって、南米のすべての資源を思いどおりにコントロールしているというのです。これを撤廃しなければなりません。そのような意味で、科学技術の平準化を主唱するのです。
3 世界的に、科学技術を中心として平準化することを、お父様は主張しています。「科学の統一に関する国際会議」の時、ドイツの最高技術と私たちの統一産業を中心として、技術平準化の問題を取り上げました。電子と機械の分野では、私たちが最高水準まで上がってきています。それを世界的に平準化しなければなりません。自分に集めるのではなく、世界的に平準化しなければなりません。統一教会は、神様の思想を世界的に平準化しようとしています。思想平準化と科学技術平準化、その次に、経済の平準化と言論の平準化、このように四つの分野さえ平準化すれば、世界は自動的に平準化されるのです。
4 私には国家主義の観念がありません。アメリカが反対しても私の思いどおりにし、韓国が反対しても私の思いどおりにし、日本が反対しても私の思いどおりにするのです。お父様が一度決心すれば、技術平準化は間違いなくするというのです。
技術平準化がどれほど大変か考えてみてください。科学技術を平準化するのは、国家間では絶対に不可能です。誰も、そのように与えようとはしません。自国の利益を中心としてすべての技術を守ろうとするのであって、そのように苦労してつくったものを、分け与えようとはしないというのです。
5 最高の技術は、最高の知識人たちが受け継がなければなりません。それは、人類に天が賦与した贈り物です。ところが、これを特定の民族を中心として、人間たちがこれを操作したというのです。
それで、私が一九八一年から、世界の科学技術を中心とした平準化運動を叫んだのです。ですから、これまで多くの迫害を受けました。平準化運動をするようになれば、アメリカの科学技術を南米に分け与えなければならず、ヨーロッパの科学技術を開放しなければならないのです。ヨーロッパ諸国は、資源確保のために奴隷化しておいたアフリカに門戸を開放しなければなりません。ですから、先進国が「自分たちの道を塞ぎ、首を絞める」と言って強く反対したのです。
しかし、これを開いておかなければなりません。同じ立場で開いておかなければならないのです。学校もそうです。同じ立場で勉強させなければなりません。黒人であろうと黄色人であろうと白人であろうと、人種を超越して、実力のある人々は平等に、すべて一緒に勉強させなければなりません。
6 思想的平準化、科学技術平準化、その次に、経済的平準化、またその次には、すべての情報の平準化運動をしなければなりません。今までは、先進国の数人が座り、発展途上国の生死を自分たちの思いどおりにしてきました。私はそれを許すことができません。
私には、この世界を守る責任があります。そのためには、その基盤を築かなければなりません。夜が来ても、雪が降っても、私は準備しなければならないのです。このようにして、反対を受けても、お父様が生きている間にこれほどの基盤を築いたのです。
科学技術平準化の実践
真の父母様は、多方面に科学技術平準化運動を展開された。「世界全体が科学技術を共有しなければならない」と考えられたからである。特に、先進国と発展途上国間の科学技術平準化運動のため、科学技術分野の先進国であるドイツの主要な機械工場などを引き継ぐことにより、技術平準化のための基盤を築かれた。言い換えれば、先進国の主要な科学技術を確保された目的は、これをアフリカと南米、アジアの発展途上国に分け与え、世界的に科学技術の平準化を成し遂げることにあった。そして、食糧が不足しているアフリカにソーセージ工場を建設し、ソーセージを生産する機械を提供して、農業の方法と家畜を育てる方法も教えられた。また、中国に大規模な自動車工場を建設するパンダ自動車プロジェクトを推進された。これは、中国の科学技術を先進国の水準に発展させ、世界平和を実現するという趣旨で始められたものである。
7 技術を平準化することが、先進国にとってどれほど恐ろしい作戦か分かりません。アメリカのような国は、技術の平準化をするようになれば、持っている技術を南米にすべて引き渡さなければなりません。
アメリカが今、南米を経済植民地として引き続き存続させているのは、政治力と軍事力によるのです。政治、経済、その次に科学技術です。主に科学技術のようなものは、渡してしまうと困るというのです。もちろん、南米にも軍事力、経済力、すべてありますが、科学技術が不十分なのです。(アメリカは)すべて教えてあげるとしても、科学技術だけは教えてあげません。私が今、先進国の最高の科学技術の基盤を備えているので、これを分け与えようというのです。
8 今、世界のトップにいる人々が、私たちを助けてくれています。お父様を助けようという環境に入ったので、その道に付いていけば、経済的資源をいくらでも引き出すことができるのです。
それを引き出すことによって、先進国が発展するよりも、発展途上国が発展するようにしてあげなければなりません。発展途上国が発展できる道を開いてあげるのです。そして、私がアジアの数ヵ国から資源をもってきて、二十年の間に、技術平準化とともに生産平準化をしてあげるのです。二十年間で、そこに欠如した資材を補給しながら、完全にその技術を移転するのです。世界最高の技術を、無条件に提供するのです。
私が主体であれば、対応的・順理的相対圏を形成することによって、理想的愛の相対基台が造成されるようになります。相対基準を越え、相対基台が形成されて、互いに与え合うことが、互いの利益になる世界に前進すると考えるのです。
9 ドイツ最高の科学技術を私がもっています。一九八〇年代にドイツの四大工場を購入しました。私は、世界の技術平準化を主張する人です。なぜでしょうか。
ヨーロッパがアフリカを侵略して搾取しました。自国の(利益を考えて)資源を確保するために、アフリカの人々を未開人にしておいたというのです。私たちの宣教師がアフリカに行ってみると、ヨーロッパから来た人々は農業をする方法も教えてあげず、大学はもちろん、中学・高等学校も造っておかなかったというのです。
神様がヨーロッパを祝福したのは、彼らだけが豊かに暮らすようにということではありません。その祝福は、万民のための祝福です。ですから、何としてでも分配してあけなければならないというのです。それで、一九八一年から技術平準化を主唱したのです。
10 お父様は、ドイツに行けばドイツ人になります。よく適応するのです。そのような歴史を話せば、実際に神様が生きていらっしゃることを実感します。そのようにドイツが、お父様をその国の工業界に少しも足を踏み入れられないように門を閉じていましたが、ドイツ政府が最も重要視する工場、すなわち政府が経営していて一九八四年に民営化したものを、お父様が手に入れました。それは謎なのです。誰がそのようにコントロールしたのでしょうか。霊界がしたというのです。
その工場は、ドイツ技術の粋を集めた、二十世紀の科学技術の総合的な工場と同じです。ライン生産の機械を造る工場です。一つの国で一番の基幹産業になるのが機械工業です。そのような大きなラインを製造するのです。
11 ドイツにお父様が足を踏み入れ、様々なことを調査しました。すべて立ち寄ってみたので、どの工場に行ってもすぐに分かりました。工場を買うときは、どれがより良く、どれがより悪いかを鑑定しなければなりません。しかし、毎日行ってみることはできないので、すぐに調査をしたのです。
少なくとも、一九八〇年から五年間は、ドイツ工業の転換期でした。人力で作っていた時代から、自動化時代に転換した時期でした。それで、そこに歩調を合わせる中で、多くの会社が倒産してしまいました。小さな会社は不渡りを出して倒産してしまったのです。そのような時代になるだろうと予想していました。ちょうどその期間に工場を買わなければ、買うのは難しいと判断したのです。それで、自動車ライン生産の基幹産業、そしてボーリング工場など、四大工場を購入したのです。それを購入したのは、先進国と発展途上国の間の技術平準化運動を展開するためでした。
12 アフリカの七ヵ国にソーセージ工場を造っています。ソーセージ工場で最も有名な所がドイツです。ですから、私たちの宣教師たちがその有名なドイツのソーセージ工場の助けを借りて、アフリカにソーセージ工場を造るのです。
今後、「統一産業」に一つの部署をつくり、ソーセージを生産する機械を大量生産させるつもりです。アフリカの人々にとって最も恐ろしいのが栄養失調です。タンパク質が不足した食事をして暮らしています。そのため、ソーセージを作るのです。そうして、畜舎や牧場で豚を育てる方法、牛を育てる方法を教えてあげます。それとともに、農業の方法、野菜を育てる方法などをすべて教えるのです。コンゴ民主共和国のような所には、農業専門学校も造りました。その仕事は、私たちがするのではありません。そこで働ける人を立てて、代わりに任せるのです。互いのために生きようということです。互いのために生き、助け合いながら開発するのです。
13 中国にバンダ自動車工業団地を造成するために、三千二百万坪の土地を契約しておきました。それは、ワシントンDCくらい大きいのです。中央政府、広東省とすべて契約を終えました。私は当時、中国の事態が芳しくないので、一九八九年の六月を越えてはならないと考えました。そこは、香港から海上で四十分の距離にある恵州(けいしゅう)という所です。中国は一九九七年にイギリスから香港を引き継ぐようになっています。それを引き継ぐ基地として、恵州と接している深圳(しんせん)を計画しています。
14 私は、中国の門も開きました。天安門事件が一九八九年六月四日に起きましたが、六月二十七日にパンダ工場の起工式を行いました。本来は、起工式をいつすることになっていたのでしょうか。九月二十三日までに、香港にある中国銀行にお金を送り、中国政府が「良し」と公認したのちに、起工式をすることになっていました。そのようにしようと思えば、十月になってから起工式が可能になるのです。
ところが、どうして「六・四(天安門)事件」の直後の六月二十七日に起工式をしたのでしょうか。その時、韓国大使館が「安全のために中国を離れなければならない」と知らせてきたのですが、私たちはふろしきも包めずにいた状況でした。先発隊がタイに避難して様子を見ていた時でした。ところが、起工式のために中国に入ったので、北京と広東省が驚いたのです。起工式は、バンドが動員され、花火を打ち上げる中で行われました。ですから、新聞に記事が大きく出たのです。
15 私は、中国にバンダ自動車工業都市の建設をするために、多くの投資を行いました。他の人より先に中国に入って、一獲千金を狙おうという計略ではありません。中国で出る収益は、一銭も外に持っていかないというのが、私の原則です。その利益をそこに再び投資して、国際平和高速道路を造り、他の先端技術も平準化させ、十三億の中国人たちが豊かになるようにしてあげようというのが、投資の動機でした。世界人口の四分の一にもなる中国を無視しては、誰も世界平和を云々することはできないのです。
16 パンダ計画の一番の目的は、東洋の平和のためということです。これは、お金を稼ぐためではありません。その重要な内容は、東洋の平和のためなのです。世界平和を成し遂げることを目的にして、東洋の平和を結束するためのものです。

Tuesday Sep 26, 2023
真の父母経 第274話
Tuesday Sep 26, 2023
Tuesday Sep 26, 2023
「世一(セイル)旅行社」と「龍平(ヨンピョン)リゾート」
真の父母様は、一九八五年一月、国内外の観光を専門とする「世一旅行社」を設立された。特に、人類歴史は失ってしまった神様の民を探し求めてきた摂理歴史であるが、互いに異なる文化圏と交流することにより、神様中心の文化圏を創造する使命を果たすことを、「世一旅行社」に願われたのである。また、韓国最大規模のスキー場と三つのゴルフ場を備えた四季を通じての総合リゾート施設である「龍平リゾート」を、二〇〇三年三月に引き継ぎ、韓国民の健全なレジャー文化づくりを先導する企業として育てる計画を発表された。特に、今後、冬季オリンピックを執り行えるようにするというビジョンを提示されたが、それから八年後の二〇一一年、国際オリンピック委員会(IOC)は、平昌(ピョンチャン)を二〇一八冬季オリンピックの開催地として選定し、真の父母様が愛情と関心をもって準備された龍平リゾートは、世界の人々の祝祭、オリンピックの中心舞台となった。合わせて、真の父母様は龍平と麗水、順天を束ねて、世界的観光産業の聖地として育てるという構想を発表された。そのみ意に従い、現在、「龍平リゾート」と「麗水ジ・オーシャン・リゾート」は、趣味産業の二つの柱として成長、発展している。また、真の父母様は、世界的な流通・販売組織が必要だと考えられ、「幸世物産」、「セイロ(世一路)」、「ハッピーマインド」などの会社を設立された。
5 これから、経済的基盤を築くことのできる良い時代が訪れます。レジャー産業時代、第三次産業時代が来るのです。レジャー産業、観光産業が発展するようになるというのです。金剛山を訪れる人々は、金剛山よりまず、釜山や済州島に立ち寄っていくでしょう。ですから、観光客を誘致する際、釜山と済州島、白頭山を経由させるとすれば、中間基地が必要です。ホテルや全国的な組織が必要なのです。そのような面で、「世一旅行社」は重要な拠点地域に支店を造り、他の観光会社と連結できる基盤を築かなければなりません。
6 「世一旅行社」が一番になるためには、会社のすべての人が一つの焦点に向かわなければなりません。そのようになれば、いかなる観光会社もかなわないでしょう。必ず大韓民国で一番の観光会社になれるだけでなく、世界に進出していけるでしょう。天運は、強力な相対がいれば、強い力で保護するからです。固く結束すれば結束するほど、そこに比例した宇宙力が保護するのです。宇宙力が保護するときには、誰も侵犯できないので、永遠に進むのです。そうして、大韓民国を越え、アジアを越え、世界を越えて、偉大な一つの結束体になるのです。大概、旅行社というものは風紀が良くありません。ですから、風紀が乱れたこの世界を善導し、一つの面でも整備していこうというのです。それゆえ、そのような「世一思想」を入れて観光事業をしたとすれば、いかなる世界的美人がいたとしても、誰も誘い込めないというのです。そのように、この暗い世の中で灯台のような会社になれば、「世一」という名前を輝かせることができるでしょう。
7 北朝鮮の青年と、韓国、日本、アメリカ、中国、ロシアの青年たちを、何としてでも教育しなければなりません。世界各国の人々と交流させながら教育しようというのです。北朝鮮の青年たちを世界各国に連れていって、その国の青年たちと交流させながら教育するということです。ロシアに行っても教育し、中国やアメリカ、フランスに行っても教育することができます。これは、既に国際的基盤ができているので、問題ありません。そして、アメリカと日本、中国、ロシアを教育しなければなりません。韓国が中心になって、世界の強大国を教育しようということです。それで、これからその方案を準備して、実施するのです。パスポートの問題やビザの問題などは、「世一旅行社」で準備しなければなりません。お金を稼ごうとして「世一旅行社」を造ったのではありません。神様がお出ましになれる道を築くために造ったのです。
第一に、交流教育をしなければなりません。韓国を中心とした交流教育です。第二に、アメリカ、ロシア、日本、中国の協力教育を実施しなければなりません。互いに協力して、教育することができるのです。
8 冬季オリンヒックを開催できる「龍平リゾート」を引き継ぎました。龍平は繁忙期が冬なので、夏が問題になります。夏はゴルフと釣りをするのです。大関嶺(テグァルリョン)を中心として、峰ごとにへリコプターが降りられるようにします。自然農場を造り、季節に従ってオーガニック料理を作って接待し、ホテルを造って訪問客を迎えようというのです。冬の景色が良く、夏の景色も良いので、夏でも冬でもいつでも活用できます。そこに、今後、山に野生する朝鮮人参の種を蒔き、栽培しようと思います。ヘリコプターで遊覧する人々に、それを販売しようと考えているのです、千四百五十八メートルの発旺山(パルワンサン)の頂上に上がってみれば、どれほど神秘的か分かりません。そこがへリコプターの基地になれば、活用できる基盤になるのです。ですから、龍平は海洋公園と陸地の公園を連結させる所になるのです。
9 現在の龍平スキー場を活用して、オートバイのレース場や自転車に乗る所にします。数キロメートルの地点にオートバイや自転車を数百台停めておき、ゴンドラに乗って上がり、オートバイや自転車で降りてこさせるのです。上っていくときは自動車に載せていき、自転車やオートバイに乗って降りてこさせることもできます。中高生たちの間でブームを起こすことができれば、閑散期を埋めることのできる相当に良い運動になります。その次には、釣りです。麗水、順天で釣り大会をしていますが、季節によっては清平でもすることができます。龍平の貯水池で魚を育てて釣ることもできます。
また、狩猟場を造らなければなりません。龍平は、狩猟場を造っても、競争できる条件を備えています。狩猟場には大勢の人が来るので、今後、スキー場に取って代われるほど、いくらでも開発できるというのです。
10 お父様は世界的に趣味産業を主唱してきたので、お父様について語れば、趣味産業と関連させて考えます。趣味産業という名前を付ければ、南北米とヨーロッパはもちろん、世界と通じる連絡網ができるのです。すべての経済の流動的な環境を見ても、世界経済圏の七〇パーセント以上を動かす国と連結させなければなりません。また、年を取った人々が今後活動できる所は、ゴルフ場しかありません。ですから、龍平も、ゴルフをはじめ、国際観光ができるようにしなければならないのです。
11 セイロは機械を中心として、神様を中心とした経済復帰のための闘いをするのです。機械工業界を占領するためです。世界の機械工業を勝ち取るためのものです。
お父様が「世界に出発しよう」と言えば、アメリカを越え、全世界に向かわなければならないのですが、セイロは何をすべきでしょうか。今、セイロは小さいのですが、私たちの食口は弱くありません。最も強いのです。皆さんはどんなことでも成し遂げられます。私たちは、世界に行って、世界のために生きなければなりません。(今は、)そのような環境になってはいませんが、私たちがそのような環境をつくろうというのです。そうしてこそ、一つずつ、一つずつ、世界の帰着点に到達できるのです。
12 私たちが世界的な経済圏を握るためには、まず世界的な販売組織の一元化が必要です。その販売するすべての責任機関のアイテムを全国に交差させるのです。ある品目があれば、季節によって価格が調整されます。価格が変わることによって、その季節に価格が高い品目があるときは、その品目を全国に配送するのです。全国に通ずることができる訓練をするのです。
季節によって価格が上がったり下がったりするので、ある季節に特別高い品物があれば、それを即座に販売できる組織編成をしなければなりません。百五十の会社があれば、その百五十社がもっている品目の価格が季節によって違うので、価格の良い品物を選び、それを全国に販売できる活動を展開していくというのです。このような訓練を世界化しなければなりません。
13 今後、都市定着時代は過ぎ去ります。都市に留まって暮らす時代は過ぎ去るのです。気の合う人同士、世界舞台を自分の庭園のように考えて暮らせる時が来るようになります。ですから、人々は電話で物を注文しさえすればよいのです。人がいなくても、電話を通して(コンピューターが)注文を受け、連結させてくれるようになります。
電話で、「この品物をいくついくつ」と注文すれば、「合計いくらです」、「(税金が)何パーセント上がりました」と知らせてくれるのです。デパートで店員たちが話してくれること以上です。店員たちは間違うこともありますが、コンピューターは間違いません。どんな所でも配達します。
このようなシステムさえ整っていれば、商品はどこでも配達できるのです。これを「レバレンド・ムーン・システム」と言います。このようになれば、デパートや商店は必要ありません。
航空産業と字宙工学時代
真の父母様は、水準の高い航空技術と宇宙工学技術を確保するため、「ワシントン・タイムズ航空」を設立された。韓国には、二〇〇四年十一月、「韓国タイムズ航空」を立てられ、二〇〇六年六月、金浦空港産業団地起工式を行われた。この「韓国タイムズ航空」は、アメリカにあるヘリコプター製造会社のシコルスキー・エアクラフトと技術協約を結び、協力関係をもつようになった。
14 お父様は、科学を知り、これから産業界がどのようになるかを知っているので、技術の最先端の場に立つ基盤を、今まで築いておきました。世界的に先端技術に乗せておくことができなければ、世界を指導することはできません。
思想的王座に上ってきたので、技術分野で科学的王座圏を連結するために、機械の原材料と自動車の原材料を作る工場を造ったのであり、へリコプターに対してもお父様は関心が高かったので、「ワシントン・タイムズ航空」という会社を造りました。
15 現代文明の利器として誇ることができるのが自動車です。その次に、飛行機です。ですから、「ワシントン・タイムズ・アビエーション」という航空会社を造りました。南北米を連結し、航空宇宙工学の科学技術を誰が握るかが問題ですが、それを今、準備しているのです。最高に優秀な飛行機を購入し、フランス、アメリカ、カナダが競っているその技術をつかもうと考えています。カナダの飛行機会社が有名ですが、その会社が、できれば今後、私たちと手を結んで働きたいと言っています。ですから、アメリカを動かすことができるというのです。
16 機械技術より何十倍難しいのが航空技術です。宇宙を占領できる技術、そのような最高の技術をもっているのが、シコルスキーのへリコプター会社です。それの別名は、アメリカの技術協会です。
そのような最高の技術を中心として、私たちとアメリカが共同投資をすることができるようになりました。そうして、アメリカが新しい宇宙技術、航空技術を用い、私たちと共に協力して機械を造れば、全世界が付いてくるので、これからは飛行機が故障をしても、修理して使うのです。修理ができれば、新しい飛行機を造ることもできます。
17 アメリカの技術協会が航空宇宙技術をすべてもっています。それで、韓国にシコルスキー・ヘリコプター工場を造り、これが軌道に乗れば、韓国とアメリカの会社自体が、韓国の会社であると同時に世界の会社になります。そうして、人類の会社になるべき貴いものなので、「韓国タイムズ航空金浦航空産業団地起工式のみ言」を、「平和メッセージ」に入れたのです。
皆さんがここに貢献できる技術を、どのように学ぶかというのです。若い人々は、十年だけ決心すれば、何でもできる技術世界が待っているので、努力を惜しまずに投入しなければなりません。