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Saturday Sep 16, 2023
真の父母経 第263話
Saturday Sep 16, 2023
Saturday Sep 16, 2023
第五章 スポーツを通じた心情文化世界の実現
第一節 八八ソウルオリンピックと「世界文化体育大典」
和合と統一の八八ソウルオリンピック
第二十四回夏季オリンピックが、一九八八年九月十七日から十月二日までの十六日間、ソウルをはじめとする主要都市で開催された。百六十ヵ国、一万三千人以上の東西両陣営の選手団が参加し、陸上競技をはじめとする二十三の正式種目と二百三十七の細部種目に分かれ、勝敗を競った。真の父母様は、「十二年ぶりに東西両陣営がすべて参加した八八ソウルオリンピックは、摂理的に大きな意味がある」と語られ、オリンピックの開幕式に直接参加された。また、百二十ヵ国の宣教師を十人ずつ動員して、各国の選手団を応援するようにされた。特にメッコール飲料を提供し、お土産を渡しながら、各国のオリンピック選手団を激励された。
1 一九八八年は、一九四五年から四十三年を越える時です。四十年路程を通過し、七年路程のうち三年半を越えるのです。一九八九年は、一九四五年から四十年路程を経て、七年路程のうち四年目となる年です。この時に決着をつけなければなりません。そのため、一九八八年からは摂理的に、すべてぴったりと合わなければなりません。民主主義と共産主義の冷戦体制、両極体制ができたのが「六・二五動乱」の時です。そこで分かれたので、そこで一つにならなければなりません。ですから、八八ソウルオリンピックを中心として、ソ連とアメリカが一つにならなければなりません。民主世界を代表するアメリカのロサンゼルスオリンピック大会と、共産世界を代表するソ連のモスクワオリンピック大会のとき、民主世界と共産世界は、互いに相手国での大会には参加しませんでした。これがようやく、韓国を中心として一つにならなければならないというのです。これに備えて、百二十ヵ国の統一教会の宣教師たちを呼び集め、彼らと一つにするようにしたのです。
2 韓国は、民主と共産の両極勢力によって二つに分かれ、一九五〇年の「六・二五動乱」を起点に、韓国をはじめ、世界は、両極の闘争期に入るようになりました。このように広がった両極の世界が、八八ソウルオリンピック大会を通して一つになり始めたのです。八八ソウルオリンピックの時、体の世界を代表してオリンピックに参加したカイン的二世選手団が、真の父母を中心としてアベル的な立場に立っている心の世界を代表する統一教会の宣教師たちと、完全に一つになったという条件を立てました。
百二十ヵ国から帰国した統一教会の宣教師たちが、百二十ヵ国を代表する立場で真の父母を中心に参加し、韓国政府を代表する大統領が、サタン世界のカイン二世格のオリンピック選手たちと外的に一体になりました。彼ら宣教師がオリンピックの参加者たちと一体になるために、ヤコブがエサウにしたように、メッコールをはじめ、食べ物だけでなく、多くの物を提供してあげたのです。そうして、完全に一つになりました。お父様は、世界的基盤とその新しい方向をつかんで動かしてきたというのです。
3 八八ソウルオリンピックの時、不思議なことが起きました。韓国は何位でしたか。一位と二位を取った国がソ連と東ドイツです。アメリカと韓国は三位と四位でした。共産世界のソ連と東ドイツが一位と二位を取り、民主世界のアメリカと韓国が三位と四位を取ったというのです。それは、縦的なカインとアベルと同じです。このように、縦的なカインとアベルになって、横的にカインとアベルをつくることにお父様が貢献したのです。その時、ソ連の選手が、自分の取った銅メダルを感謝のしるしとしてお父様に送ってきました。
4 八八ソウルオリンピックの時、韓国は四位を取りました。私は、テレビを三台つけて観戦しながら、夜を徹して精誠を尽くしました。八八ソウルオリンピックの前までは冷戦時代でした。冷戦なので、すべて凍りついたのです。民主主義も凍りつき、宗教も凍りつきました。オリンピックも凍りついたのですが、八八オリンピックの時、韓国で溶けたのです。冷戦時代の終局をつくり出した、その背後にいたのが正に私です。私がしたのです。「リトル・エンジェルス芸術団」がそこで公演できたのも、すべてその背後に何かがあったからです。
5 八八ソウルオリンピック大会を観戦するのに、一番熱心だった人が私でしょう。内的には、天を代表し、宗教界を代表して精誠を尽くしながら、三台のテレビを設置してスポーツ競技全体を観戦しました。大会が終わるまで見続けたことに関しては、私が世界で記録をつくったでしょう。
霊界でも一緒に観戦して、応援しました。世界百六十ヵ国の二世たちを霊肉において束ねたのです。韓国に対する思いから抜け出そうにも抜け出せない、背水の陣を敷いてその期間を過ごしました。ですから、大韓民国の大統領と国民も国家的な縦的立場に立ち、世界を代表して、お父様と同じペースで統一的心情をもって集中したというのです。
韓国統一は世界の統一を代表するのです。そのため、韓国の国民が真の父母と一つになるということは、内的、外的に一つになるという意味です。韓国政府と国民は、ほかのすべての国々の中心です。これにより、すべて一つになったのです。ですから、この時が世界史的な転換の時期だというのです。
6 民主世界の勝利基準を八八ソウルオリンピック大会と連結させて、新しい国家的基準と世界的基準に連結させ、一九八八年九月二十七日、摂理的統一転換式を挙行しました。そして、十月三日には「世界統一国開天日」を宣布しました。このようなすべてのことが大きな問題だったので、オリンピク大会を中心として、摂理的統一転換式と開天日の宣布式をすることによって、歴史は新しい方向に転換されるのです。
「世界文化体育大典」
真の父母様は、ソウルオリンピック大会の期間である一九八八年九月二十七日、百二十ヵ国の代表が参加する中、ソウルの漢南国際研修院で、神様を中心とした心情文化世界を目指す「世界文化体育大典(WCSF)」の開催を提唱された。「世界文化体育大典」は、人間がつくった障壁を崩し、超国家、超人種、超宗教的に和合一体を目指す文化祝典である。このような背景のもと、一九九二年八月十九日から三十日まで、ソウルで第一回「世界文化体育大典」が開催された。
7 新しい時代が開門するこの時点において、八八ソウルオリンピック大会の大勝利とともに、「世界文化体育大典」の開催を宣布しました。それにより、お父様が広げておいた様々な問題(提起の場)を初めて一ヵ所に束ね、世界が新たに回っていける一つの中心軸をつくるのです。ここにすべてのものが巻き込まれていけば、世界が、サタン世界ではなく、天の世界に変わるようになるというのです。ですから、一つの世界に向かう促進剤として活用するのが「世界文化体育大典」です。
8 今や、教会祝福時代が過ぎ、国を代表して祝福を受けるときが来ます。文化時代を中心として、これを整備しなければなりません。文化体育大典を中心として、父母様が祝福結婚をさせようと考えています。世界的版図を中心として、祝福を壊さない人々を立てるためのものです。
ですから、百二十ヵ国から来たすべての責任者たちは、各国から善男善女を選出しなければなりません。スポーツと学術大会を通して、チャンピオンたち、若い二世たちを選出し、祝福チャンピオン圏内に導きなさいというのです。皆さんが審査して合格した人々を、この大会に参加させるのです。国家大会でチャンピオンになってこそ、オリンピックに参加できるのと同じように、善男善女たちを選出する活動をしなさいというのです。
そこで合格すれば、この人が出世できる道を全世界の人々が開いてくれるのです。これにより、若者たちは、新しい希望の世界に、理想の園に、安息の住み家に基盤を定め、その基盤で、千年、万年、新しい理想の夢を描き、歌いながら天国に向かって前進するようになるでしょう。
9 本来は、世界文化オリンピック大会と言わなければならないのですが、国際オリンピック委員会(IOC)から、「その名称を使えば問題になる」と言われ、「世界文化体育大典」としたのです。一九八八年のソウルオリンピック大会は、冷戦時代の国々が和合して参加してきた大会でした。
オリンピック大会がソ連とアメリカを中心として、一つになれずにいましたが、一九八八年になってようやく冷戦の峠を越え、和合が実現したのです。しかし、体を和合しただけであって、精神的な統一圏はできませんでした。オリンピック大会は体だけを中心として、世界の二世たちが結束する場です。宗教や精神的な内容を中心としたものではないというのです。
ですから、ここに精神的内容を結びつけなければなりません。そのような意味で、このオリンピック大会のような「世界文化体育大典」を中心として一つになるのです。
10 第一回「世界文化体育大典」は、早くに天命を受けて復帰歴史の流れを看破してきた私が、生涯を通して主導してきた各分野の集まりをすべて網羅し、唯一の神様を中心とした一つの絶対価値基準を基盤として集まる最初の大典です。五大洋六大州において、多様な文化圏に四分五裂していた伝統、文化、価値観などが、様々な特色を生かしながら、全体的な調和を通して新しい統一文化を創造していくのです。
このようなすべての土台である原理運動は、新しい生命の運動であり、新しい真の愛の運動です。肉体と精神の調和と統一を通し、本性に基づいた神様中心の新しい人間、新しい家庭、ひいては新しい国と新しい世界を創造する運動です。
11 「世界文化体育大典」は、全世界の学者、宗教指導者、言論人、政治家、青年指導者、体育人などが、神様を中心とした地球村家族の一員として出会う祝典です。神様を根源とした人類和合の知恵と経験を結集し、平和理想世界を目指す天宙史的な行事です。本然の理想世界は、神様の真の愛と、真の生命、真の血統を中心として、アダムとエバが真の子女、真の兄弟、真の夫婦、真の父母の心情圏を完成することによって形成される世界です。

Saturday Sep 16, 2023
真の父母経 第262話
Saturday Sep 16, 2023
Saturday Sep 16, 2023
6 皆さんは、「ユニバーサル・バレエ団」に希望をもたなければなりません。西欧社会の上流層の婦人たちは、バレエに対して評価できる実力がなければ、上流社会の女性として威信が立ちません。その水準に合わせるようになれば、ロシアからこの西欧社会全体、アメリカだけでなく南米全体の女性たちを一つに束ねることができます。そのようになれば、最高の女性たちを束ねることができる膨大な組織になります。
「世界平和女性連合」を通して、韓国から日本、日本からアメリカとヨーロッパまでつなぐのです。その背後の人脈を、UBC(ユニバーサル・バレエ団)やUBA(ユニバーサル・バレエ・アカデミー)と共に関係を結んで束ねておけば、万年続く組織になるでしょう。一度、この最高水準のバレエ団と連結されれば、家門の自慢の種になり得ます。全世界の名家の家門をこのように束ねるのです。
7 「統一原理」をテーマにしたバレエをつくらなければなりません。お父様が経てきた厳しい監獄生活のようなものを中心テーマにするのです。それができる振付師として、世界最高のチャンピオンのような人が、「ユニバーサル・バレエ団」にいます。
バレエ作品の中で、「ラ・バヤデール」は公演するのが非常に難しい作品です。群舞も難しいのですが、個人の技術面で最高基準の舞踏家にならなければなりません。個人の技術を中心として、専門家の立場から、直ちに評価されるのです。その次には群舞です。それが本当に大変なのです。全体が歩調を合わせなければならず、ペアを組んで一つにならなければなりません。足を上げるとき、ほんの少し高く上げてもいけません。その五十人、百人が跳ぶ音が、一人が跳ぶ音のように響かなければならないというのです。その公演を見ながら「まだもう少し訓練をしなければならない」と思いました。
8 私たちの舞踊団は、これから男女問題に対して徹底しなければなりません。芸能人たちがそのような問題で、世の中において良くない立場に陥り、脱落していった事実を正し、革命しなければなりません。私たちの「ユニバーサル・バレエ団」も、いくら実力があっても、そのような問題に少しでも引っ掛かれば、追い出すようにしなければならないのです。そのような面で世界的な大革命をしなければなりません。そのためには、み旨的な立場から手本を示さなければなりません。
芸能界が風紀を乱し、社会悪を助長する基盤になっているので、これを清算する代表にならなければなりません。それを知っている人々が革命をしなければならないのです。知らない人々では、革命をしても何の効果もありません。理論的な面でも行動的な面でも、内外を合わせ、彼らが公認できる立場で正々堂々とした路線をつくらなければなりません。私は、このような点から芸能分野に関心をもったので、リトル・エンジェルスもつくり、「ユニバーサル・バレエ団」もつくって、今や世界の頂上に上がってきたのです。
UBA開校と未来の芸術の課題
真の父母様は、一九八九年三月二十五日、アメリカのワシントンDCにユニバーサル・バレエ学院を開設された。そして、一九九〇年九月五日、正式に「ユニバーサル・バレエ・アカデミー(UBA)」を開校された。真の父母様は、「今後、文化芸術は、神様を賛美し、青少年を正しく指導できなければならない」と強く主張された。
9 芸術団体として、東洋を代表して「ユニバーサル・バレエ団」があるとすれば、西洋を代表しては「キーロフバレエ団」があります。世界的水準にあるソ連の「キーロフバレエ団」の団長が今、「ユニバーサル・バレエ・アカデミー(UBA)」の学長です。今、「キーロフバレエ団」の重要な先生たちが、ワシントンDCのUBAに来て教えてくれています。
西洋の女性たちには、バレエが最高の関心の対象です。大統領の夫人や長官の夫人たちは、大概、バレエを鑑賞できる感覚をもっていて、バレエについて知らなければ、ヨーロッパ文化の価値を知らない人と思われるのです。ですから、有名なバレエ団が来れば、先を争ってチケットを買おうとします。お父様は、私たちのバレエ団をそのような最高水準にまで成長させました。
10 一九九〇年九月五日、アメリカのワシントンDCで私たちのUBA開館式を行います。ブッシュ行政府が懇請し、ソ連政府が許可して、UBA学長誘致が成就したのです。ブッシュが手紙を出し、ソ連政府が回答して、「キーロフバレエ団」の団長をUBAの学長に任命することになりました。それで、「キーロフバレエ団」の重要な先生たちを連れてくるのです。彼らも、ソ連の舞台だけでは希望がありません。自由世界の舞台で公演しようと考えて、開館式をすることになったというのです。
11 UBAの学長であるオレグ・ヴィノグラードフは、霊界から「あなたはソ連のためにキーロフを守るか、レバレンド・ムーンと働くか」と言われた時、「レバレンド・ムーンを中心として働くことを選ぶ」と答えました。どのようにして、オレグ・ヴィノグラードフという人がお父様と手を結んだのかが、西欧世界では謎なのです。ソ連政府も知らず、西欧社会も知りません。それは、神様と私とその人、私たちの中の数人しか知らないことです。
彼が、私たちのUBAに入るためにドアを開けようとしたとき、「ここは神聖な所だから靴を脱いで入りなさい。あなたが今から余生を捧げて働く所である」という天の啓示を受けたのです。ですから、このような天の命令に逆らうことができるでしょうか。完全に、本家に来たときのように振る舞うのです。
12 文化と言えば、芸術文化です。芸術には絵画も入りますが、舞踊は総合芸術です。特に、バレエのようなものは総合芸術です。美に関するものを、ただの絵ではなく、生きている絵画のように表現しなければならないのです。ですから、舞踊は、その国の民族文化の背景を代表した芸術です。
バレエにおいて、爪先で立ち上がるのは、神様を賛美することです。そのような伝統的思想を背景にした西欧文明の最高の芸術がバレエです。ところが、これがどのようになりましたか。音楽も、退廃思想、快楽主義に陥ったのです。それを、私が退廃思想に染まっていない本来の姿へと再現させました。それが今や、本格的な軌道に乗りました。世の中が何と言っても、お父様が数十年前から文化面でこのような独創的な基盤を築いてきたという事実は、称賛せざるを得ないことです。それに反対する人がいません。
「ニューヨーク・タイムズ」が「UBAはバレエのハーバード」と書きました。UBAが「バレエのハーバード」という名称をもらったのです。「ワシントン・ポスト」もそのように書きました。事実がそうなのです。アメリカとソ連の両国に橋を架けて、その覇権を握った人がお父様です。
13 韓国には「リトル・エンジェルス芸術団」と「ユニバーサル・バレエ団」があります。今は、西洋文化と東洋文化が転換される新しい起源の時です。その拍子に共鳴できる響きを天地に残すということは、韓国が、上は天から、下は地獄の底にまで、自然と垂直になって流れ出てくる道になるということです。それで、世界に一つの柱のような流れが生じれば、その柱を眺める周辺は、きれいにその影響圏に入るようになるのです。ですから、皆さんは感謝し、拍子を合わせながら、自分の生涯をそこに一致させられるようにしなければなりません。それを希望として生きる民族になるとすれば、韓民族は、神様の祖国のために、民族の位置と価値を堂々と結実させられる立場に進むことができるのです。
14 アメリカでは、テレビを通して二十四時間、映画を見ることができます。アクション映画を見ようと思えば見て戦争映画を見ようと思えば見て、恋愛映画を見ようと思えば見ることができます。ありとあらゆる映画がすべて出てくるのです。成人映画まで出てきます。ですから、青少年たちは一気に、そこに惹かれていってしまうのです。
青少年たちは、思想や伝統的な価値観がないので、行動に直接移すのです。青少年はそのようなものを見て、刺激的な面を追求しますが、伝統的にそれを制限できる環境条件もありません。ですから、即刻、見るやいなや行動するというのです。そのようにしていれば、この世界は近いうちに、完全に滅亡するのです。
男性と女性がしがみつき、一緒に滅亡してしまいます。また、麻薬に酔って、人類は、それこそ魂の抜けた、人間として価値のない人に落ちてしまうというのです。ですから、このような環境をどのように立て直すかが、深刻な問題です。これから理想世界を創建しようと主張するなら、根本に入っていって、このような世界的な問題を解決しなければなりません。このようなすべてのことを評価し、これから芸術分野を中心とした新しい文化創建の伝統基準をいかに早く立てるか、という問題が深刻だというのです。これが、世界を統一するに当たって、一番の緊急問題です。
15 私がアメリカに行って考えたことは、民主世界の先導国であるアメリカの若者たちが、映像メディアを通して急速に悪化の一路をたどっているのを、どのように防ぐかということでした。ですから、テレビが大きな問題です。アメリカでは、テレビ放送が二十四時間映るようになっています。映画や音楽のようなものも、二十四時間続けて放送されるので、そのような分野に関心のある子供たちは視聴するのです。現代の思潮の先端を率いているのが映像メディアですが、アメリカの若者たちがここに陶酔しているというのです。
このままでは、世界の若者たちが完全にサタン世界に落ちていくと考えるので、それに備えなければなりません。これを防ぐことができるのは、先端の映像メディアを通じる道しかないというのです。お父様が今まで「リトル・エンジェルス芸術団」もつくり、「ニューヨーク・シティ・シンフォニーオーケストラ」も引き継ぎ、「ユニバーサル・バレエ団」もつくり、先端を走るロックミュージックグループまでつくったのは、このような問題に備えるためでした。
16 お父様は、時間があれば、ラスベガスの芸能人たちに会おうと考えています。そうして、世界的に有名な人々を動かそうと思うのです。(そのために、)マンハッタンセンターに有名なオペラハウスを造ろうとしています。ニューヨークに一つ造り、ロンドンと東京にも造って、世界の有名な人々を引き入れるのです。私が会社をつくり、素質のある人は世界的に有名な人にしてあげるつもりです。私たちには新聞社もあり、広報組織までもっているので、新しい流行をつくることができます。万民に、清くて、人格的に推戴を受けられる素晴らしい芸能人たちに育てるのです。
それで、お父様は「リトル・エンジェルス芸術団」をつくり、「ニューホープ・シンガーズ」をつくり、「ニューヨーク・シティ・シンフォニーオーケストラ」を引き継いで世界的な水準に上げようとしているのです。

Saturday Sep 16, 2023
真の父母経 第261話
Saturday Sep 16, 2023
Saturday Sep 16, 2023
12 「リトル・エンジェルス芸術団」は、今や有名な団体になったので、アメリカのニクソン政府を中心として、ホワイトハウスで公演をします。そして、イギリスでも、女王の前で公演をします。日本でも、内閣官房を中心として公演をするようになっています。このような実情なので、既に芸術界で世界的に公認を受けた立場に立っているのです。
今回、ヨーロッパに行くに当たっても、イギリスから二ヵ月間、特別な要請を受けました。ドイツやスペイン、フランスでも、芸術家たちが私たちを歓迎しても損をしないことを知って、私たちに公演を要請してきたのです。それで、イギリスを中心に、今回二ヵ月間、最高の芸術家たちにも会い、公演をすることになりました。
ところがイギリスは、子供たちが四十日以上は公演できないようになっているので、四十日間と定め、残りの期間はスペインに行って公演することになったのです。このように、私たちの舞踊団は、既に世界的な基盤を築いています。公演を通して膨大な人的基盤を連結するのです、
13 大韓民国を代表する、平和と友情の使節であるリトル・エンジェルスが、ここソ連公演を行うようになったことは、私にとって途方もない喜びです。
私が皆さんにお知らせしたいことは、四千万の大韓民国の国民も、やはりリトル・エンジェルスと共に、皆さんと皆さんの祖国に大韓民国の友情と親善の気持ちを伝えたいと思っているということです。
昨晩、私たちは全世界的に有名なボリショイバレエを観覧する時間をもちました。私たちは、ボリショイバレエ団の優雅な美しさと完璧な演技に、ただ感嘆するばかりでした。その時、私たちが切実に感じたことは、文化・芸術の世界には国境がないということです。芸術は国籍と人種と理念の壁を自由に飛び越えます。今晩、ボリショイとは全く異なる公演を鑑賞しましたが、私たちが感じたのは同じことでした。
このように、韓国の子供たちが見せてくれた美しい芸術の世界は、皆さんへのプレゼントであり、東方の芸術の美しさと伝統に、私たちは魅了されるしかありませんでした。これは正に、国家間の文化・芸術の交流が、世界平和を実現する日を早めるに当たって、どれほど重要な役割を果たすかを見せてくれているのです。
14 一九九八年五月、「リトル・エンジェルス芸術団」が北朝鮮に行きます。お父様が計画したことが、すべてぴったり合うのです。一九九八年三月に、「ユニバーサル・バレエ団」がワシントンをはじめ、アメリカとカナダの十二ヵ都市で公演をしました。リトル・エンジェルスが北朝鮮にも行くということは、天の側に立ったということです。
韓国がプラスであり、北朝鮮がマイナスであれば、お父様がこのプラスとマイナスを統一するというのです。これは誰もできません。政府もできません。お父様が東洋の踊りと西洋バレエを合わせて、東洋と西洋を代表する最高のバレエ団と、最高の「リトル・エンジェルス芸術団」をつくったのです。東洋と西洋でそのような最高の公演をするようになれば、統一的な文化芸術世界が現れると考えるのです。
15 平壌で南北頂上会談をする前に祝賀公演をしなければならないのですが、リトル・エンジェルスが十日間準備して、公演をしました。二週間もかかりませんでした。夢のような話です。これは、政府が十年かけてもできないことです。リトル・エンジェルスがなければ、どうなっていたでしょうか。北朝鮮からは、平壌少年学生芸術団が韓国に来ました。リトル・エンジェルスがなければ、それが可能だったでしょうか。北でもそのような内容を知っています。むしろ、私に対して「本当に有り難い」と言っていました。そして、「南北統一をするに当たって、先導する立場に立ってくれることを願う」と言ったのです。また、リトル・エンジェルスの公演を祝賀し、感謝する意味を込めて、五色の石粉で描いた絵を送ってきました。それは、千年、万年、変わらないものです。
リトル・エンジェルス芸術学校の設立
真の父母様は、一九七三年三月二十七日、子供舞踊団の養成と芸術家教育のために、リトル・エンジェルス芸術学校の起工式を行われた。リトル・エンジェルス芸術学校は、この年の十二月一日に学校の設立認可を受け、一九七四年三月五日、「愛天、愛人、愛国」を建学理念として開校した。一九七七年二月八日に第一回卒業式を行い、一九七七年二月十六日、校名を仙和芸術学校に変更した。
16 今日、思想的な世界観において、共産主義が主軸になり、民主世界もそこに対峙して付いてきましたが、完全に崩れてしまいました。ですから、人を中心として最も根本となる問題は、「愛とは何か。惰緖とは何か」ということなのです。しかし、このような問題を収拾するのは、ほかでもありません。正に文化、芸術を中心として収拾するのです。最も短い時間で大衆に衝撃を与え、若い人々の方向に新しい刺激を与えることができる道は音楽世界です。これが文化・芸術です。ですから、一九七四年にリトル・エンジェルス芸術学校を造りました。
17 リトル・エンジェルス芸術学校を造ったのは、統一教会の理想を世界に連結させ、文化創造の基本となる文化・芸術を普及させて、互いに協力し合えるようにするためです。この学校の教育目標は簡単です。天を愛する愛天、人を愛する愛人、国を愛する愛国で、世界人類を一つに連結することを教育理念としています。この学校は、韓国で有名な学校です。日本でもそうですし、アジアでもそうなのです。
18 皆さんが勉強をするのは大変ですが、勉強をすることによって、人生の問題をめぐって、天の息子、娘の道、神様がいるのかどうかを知らずに死んでいった私たちの兄弟たちが今、「来なさい」と皆さんを呼ぶ、その声が聞こえるというような感覚をもたなければなりません。ですから、「希望のあすがあなたたちを訪ねていくから、その時まで私を待ちなさい」という思いをもって、夜を徹して勉強しなければなりません。より一生懸命に勉強しなければならないということです。
もしリトル・エンジェルスの皆さんがそのような思いで勉強するようになれば、このリトル・エンジェルスは、子供の王宮だけでなく、青少年の王宮、壮年の王宮が始まる所であり、老年の王宮に拡大して、全世界を代表するようになるでしょう。これは、世界のすべての子供たち、世界のすべての青少年たち、世界のすべての壮年たち、世界のすべての老年たち、すべての人々が、韓国にいるリトル・エンジェルスの出身者たちを王のように迎える時が来るだろうということです。
それは、愛を中心として神様の息子、娘を造ったので、それ以上に有り難いことがないからです。すべての人を愛することが、王のすることなので、万民が皆さんを仰ぎながら愛するでしょう。そのようになるとき、リトル・エンジェルスの皆さんは、世界に責任をもたなければなりません。
19 私たちがもっているものは世界的です。「リトル・エンジェルス芸術団」もそうです。「リトル・エンジェルスをアメリカに送る」と言ったとき、あらゆる人たちから滑稽に思われました。アメリカで公演できる選抜隊を教育したのですが、仕上げで三ヵ月間、教育をして、アメリカ公演に出発させました。団員たちは寝ている間、夢の中でも教えを受けて学びました。霊界からコーチを受けたのです。
また、私たちの館がありませんでした。リトル・エンジェルス学校がなく、舞踊ができる場所がなかったというのです。ですから、当時はお金がありませんでしたが、リトル・エンジェルス芸術会館を造りました。
第二節 「ユニバーサル・バレエ団」
「ユニバーサル・バレエ団」の創団
真の父母様は、文化芸術を通した理想的平和世界である心情文化世界の具現という趣旨で、一九八四年五月十二日、「ユニバーサル・バレエ団」を創団された。「芸天美地、天上の芸術によって世の中を美しく」をビションとして創団された「ユニバーサル・バレエ団」は、韓国で最初の民間によるプロのバレエ団である。
第一回公演の「シンデレラ」を筆頭に、韓国内、そして、世界十七ヵ国で千八百回以上の公演を披露し、アジアの代表的なバレエ団に成長した。
1 バレエは西洋舞踊ですが、西洋はキリスト教文化圏です。キリスト教文化圏は新婦文化です。主を新郎として、家庭と国に定着することを願ってきたのです。
新婦が願うのは新郎ですが、新郎と新婦が出会って歴史的な恨、神様の恨を解き、解放された踊りを踊ることによって、天地を振動させようという、決意に満ちた皆さんになることを願うものです。ですから、名前も「ユニバーサル」としました。
2 バレエと言えば、西欧社会、キリスト教文化圏では最高の芸術と考えています。これが、ロシアで最高の位置をつかみました。お父様は、一九八四年に「ユニバーサル・バレエ団」をつくり、世界の頂上に向けて鍛錬させ、準備してきました。そうして、「リトル・エンジェルス芸術団」は東洋文化を中心として、「ユニバーサル・バレエ団」は西洋文化を中心として、芸術世界のトップに立つようになりました。このような驚くべき事実は、歴史的にたたえるべきことです。新しい文化世界の創造に、輝かしい一つの礎石を据えたというのです。
3 お父様には、見えない力があります。それで、芸術分野で「ユニバーサル・バレエ団」をつくったのです。西洋世界がいくらバレエ文化を誇っても、今、お父様がその先頭に立っています。西洋世界の人々は自分たちの文化をもって誇りますが、「さらに大きく発展できる希望的な内容があるか」と言えば、ないというのです。西洋世界のバレエは次第に下がっていきます。霊的な概念がありません。個人主義的な傾向に変わるので、統一がなく、伝統的なバレエの精神が消えたのです。
それをお父様が知って、先頭に立ちました。人種が異なり、宗教と習慣が異なり、国家が異なりますが、そのようなものをすべて飛び越えて一ヵ所に集めるのです。伝統を立てるのです。一九八四年の創団以降、十四年が過ぎ、それが事実として証明されるので、西洋世界が付いてきます。霊的な面でも文化的な面でも、最高の位置に上がってきているというのです。
4 お父様は、世界に出発する時、絶対に疑いませんでした。心は一つでした。ありとあらゆる人が来ては去り、ありとあらゆることがありました。しかし、一つの目的に向かって駆けてきました。ですから、皆さんがこれから行くための、すべてのものを準備したのです。世界の先進国家群に入っていける万全の準備を、すべてしたというのです。
「ユニバーサル・バレエ団」だけを見てもそうです。その内容がどれほど感動的か分かりません。どれほど感動的であれば、「ニューヨーク・タイムズ」が一ページを使って三回も紹介してくれるでしょうか。そのような歴史はありません。ここから飛躍して、トップガン(Top Gun)になったのです。
5 お父様は、踊って歌う「リトル・エンジェルス芸術団」と「ユニバーサル・バレエ団」をつくりました。西洋でも東洋でも、笑顔で歌い、笑顔で踊れる最高の芸術団体をもっています。そのようになるためには、何回も反復して練習し続けなければなりません。数百回、数千回、同じ動作を絶え間なく反復し、練習を行う人がチャンピオンになるのです。
自由世界やアメリカは、個人主義の王国になったので、伝統的なバレエの精神は消えてなくなったと考えたのです。しかし、「ユニバーサル・バレエ団」は、縦的な伝統を重視し、困難な過程を経てきたので、ナンバーワンの位置に上がりました。だからといって、驕慢になりなさいということではありません。これからが始まりです。
実際の世界が皆さんを待っています。ですから、最高になるために、絶え間なく反復し、訓練しなければなりません。そうすれば、のちに驚くべき基盤を備えるようになるというのです。舞踊も、文化的背景と精神の結果として生まれるものです。それが芸術世界です。私たちは、東洋の芸術と西洋の芸術を占領するのです。東洋の芸術を代表したものがリトル・エンジェルスであり、西洋の芸術を代表したものが「ユニバーサル・バレエ団」です。

Saturday Sep 16, 2023
真の父母経 第260話
Saturday Sep 16, 2023
Saturday Sep 16, 2023
第四章 文化・芸術団体の活動
第一節「リトル・エンジェルス芸術団」
リトル・エンジェルズの創団と公演
真の父母様は、一九六二年五月五日、「リトル・エンジェルス芸術団」を創団された。リトル・エンジェルスは、子供たちだけで構成された韓国伝統芸術団であり、韓国の美しい文化芸術と韓民族の平和愛好精神を世界に知らせることにおいて先頭に立った。リトル・エンジェルスは一九六五年九月、アメリカのゲティスバーグでアイゼンハワー元大統領のための特別公演を起点に、今まで六十回以上にわたり、六十数ヵ国を歴訪しながら公演を行ってきた。特に、六千回以上の国内外での舞台公演と、五百回以上のテレビ出演記録を立て、四十数ヵ国の首班たちとの面会を通し、「平和使節団」としての役割を十分に遂行した。また、一九九〇年四月七日から十七日までのソ連のモスクワ公演、一九九八年五月四日から七日までの北朝鮮平壌公演、二〇一〇年六月から二〇一一年十一月までの、国連平和軍聖戦追慕連合会とともに行われた、六・二五動乱参戦二十二ヵ国巡回報恩公演などは、特別な関心の中で実施された。
1 お父様はオリニ(子供)舞踊団をつくるときに、多くの反対を受けました。私たちは、他の人がお米の御飯を食べているときに麦だけの御飯を食べ、一銭一銭貯めたお金を貧しい人々に分けてあげました。そして、ありとあらゆることを言われても、お父様は国を愛しました。それだけでなく、アメリカに行って大韓民国を紹介することを考え、オリニ舞踊団をつくったのです。
2 お父様は、韓国で謎の人物になっています。世の中の人々は、世界を動かし、戦闘のためにお金を使いますが、お父様は一銭もなしに数千人を動かしています。億万長者ができないことを、一銭もかけずに一日でやってしまうのです。
お父様がやろうと思えばできます。大きなことをするというのです。
舞踊団のことも、誰も知りませんでした。「三年間練習しなさい。昼も夜もしなさい」と言って、現在の基準に到達したのです。一年六ヵ月で、「よし。このくらいなら、世界の注目を集めるだろう」と自信をもちました。これは、韓国本土の兄弟たちも知りません。
宗教団体と芸術団体は違うのです。社会悪を解決する最先端にいる統一教会が、なぜ芸術団体をもっているのかというのです。本質において違うものなのです。
3 今や、二十世紀の後半期に、文化国家を建設しようという先進国が「統一思想」に注目する圏内に入ってきました。ですから、世界人類に韓国文化を誇ることができる一日を迎えるために、私たちは仙和オリニ舞踊団を創設したのです。多くの資金を借り入れてこれを進めてきましたが、同調する人はいませんでした。
しかし、結局はお父様が正しいことが分かったのです。それをするのがいくら大変だとしても、それを推し進めていく実力があり、神様が同調できる絆があれば、絶対に滅びないことが分かりました。数十年間訓練した芸能団体も、アメリカの文化世界に入って公演をしては、彼らから批判を浴びて倒れていきました。しかし、私たちは幼い子供たちを集めて、三年という短い期間に訓練をさせたあと、神様が役事されることを信じ、アメリカに行ったのです。そして、最初の公演をしたときから、大歓迎を受けました。これは歴史的な奇跡です。
4 私たちは、子供たちが公演する前に一ヵ所に集まり、涙を流しながら、「天のお父様、今回、公演するこの子供たちの姿が、子供の姿としてだけ映らないようにしてください。この子たちは天の民としての天命を受けている神様の使者ですから、アメリカの社会でも歓迎されるようにしてください」と祈りました。このように天を慕ったために、彼らはこのような厳粛な使命を背負い、天命を遂行するために立ち上がったというのです。この子供たちが言うには、不思議なことに、祈祷をしてから舞台に出れば、踊りもよく踊ることができ、失敗もしなくなるというのです。ですから、世の中の芸術団体が、私たちより大きいとしても、私たちに勝つことはできません。
5 リトル・エンジェルスが(他と)違う点は、祈ってから舞台に出て歌い、踊りを踊ることです。
ですから、踊りを踊っていても、もはや考えることが違うというのです。踊り全体にそのような背景があって反射鏡のような作用をするので、聴衆は知らないうちにそこに夢中になるというのです。
子供たちの踊る技術がどんなに素晴らしいからといって、聴衆がそれに感動し、拍手をして大騒ぎするだろうかというのです。そのような何かがあるからです。そのような背景があって、そこから放射される目に見えない宇宙線のようなものが照らされて、心をつかむというのです。
しかし、これは一瞬にしてできることではありません。長年、精誠を尽くした背景がなければなりません。一般の人にはそれがないのです。そのような背景をもってこそ、このようなことが起きるのです。
6 一九六九年に入って、「リトル・エンジェルス芸術団」が日本で大歓迎を受けています。ところが最初は日本の責任者が、お父様に「リトル・エンジェルスの公演を最小限に減らしましょう」と言っていたのです。韓国のオリニ舞踊団が来て公演をしても、日本人が関心などもつだろうかというのです。だからといって、お父様の特命によって始まったのですから、しないわけにもいかず、何とかして公演の回数を最小限に減らそうと考え、顔色を窺っていたのです。自分の大変な事情を話して、お父様が「良きに計らえ」と言えば、初めから何ヵ所かだけで公演をするようにして、一週間以内に公演を済ませてしまおうと考えていました。それで、お父様は、「相撲でも、試合をしてみて初めて勝敗が決定する」と言って、公演を始めたのです。
7 日本の同胞社会が主導し、韓国の舞踊団を招請して公演をするときは、主に無料公演をしてきました。このように無料で公演をしても、大人たちは来場せず、幼い子供たちが来てわいわい騷いでは、「来ました」とか「行きます」という挨拶もなく、いつの間にか帰っていたというのです。このように、招請した韓国の舞踊団が今まで芳しくなかったので、「リトル・エンジェルス芸術団」も、日本で成功できないと思ったというのです。ところが、どこからともなく日本人たちが先頭に立ってこの活動をしたので、同胞たちの立場は果たしてどうなったでしょうか。
一九六九年一月の公演は、日本政府や財界にいる人々を動員し、日本で私たちの権威を表すことのできるきっかけになりました。そして、日本政府と日本に住んでいる同胞たちは、多くのことを悟るようになりました。今回の特別公演は、日本の著名人たちの協助を受けて行えるほど、日本で大きな成功を収めたのです。
8 「リトル・エンジェルス芸術団」の日本公演は、大きな冒険でした。私が組織を組んで一つ一つ指示しました。二ヵ月以内に全国的な大会をするために、推し進めていったのです。
「私の言うとおりにやりさえすれば、人々が統一教会に押し寄せ、大盛況になるだろう。お父様にそのような作戦がある」と言ったのですが、責任者たちも信じませんでした。「私を信じなさい!滅びるなら私が滅び、死ぬなら私一人が死ぬ」と説き伏せてきたのです。そうして、何であっても、個人の主観に従ってやればすべて失敗し、お父様がしなさいというとおりにやれば成功することを見せてあげました。
9 「リトル・エンジェルス芸術団」が、公演のために、東京の日劇を四十日も借りたというのは、前例がないことです。四十日、昼に夜に劇場を借りて公演するというのは、歴史にない記録を立てることです。
日本の芸能分野では、私たちのことを「理解できない人々だ」と評しています。専門家の立場からしても、一週間超満員にするのも大変なことなのに、四十日の間、昼に夜に公演するというのですから、正常な人々ではないと判断しているいうのです。
ですから、やり甲斐があります。すべてが反対し、そのような評価をしているので、私たちはやり甲斐を感じるのです。これをひっくり返そうというのです。そのような時に、これをひっくり返すというのは、私たちの底力を誇示することになります。このような世論を踏み越えて、日本だけでなく、アジアで基盤を築かなければなりません。
10 統一教会は、リトル・エンジェルスを通して、世界的に、黙々と大韓民国の宣伝をたくさんしました。今もそうです。日本の東京の銀座で一番大きな劇場を借りて、四十日間、昼と夜に公演をしています。
これは、韓国のためにしているのです。統一教会のためではありません。民団は、金日成主席の主体思想を宣伝する朝鮮総連に巻き込まれています。このようなときに、韓国は文化民族であり、日本人までも感動して敬服する古代文化があることを知らせて、韓国の権威を高めるのです。私たちは、そのようなことをしてきています。ですから、私たちのすることはうまくいかないように見えましたが、神様が助けてくださり、今まで冒険の道を経ながら成功を収めてきました。私たちのためにしたことではないからです。それで発展したのです。私たちが犠牲になり、善のために生きたからです。
11 私は一九七一年にアメリカに渡りましたが、アメリカに行く前に、既に多くの基盤を築いておきました。ですから、アメリカにお父様が現れるやいなや、直ちにCIA(中央情報局)が問題とし、FBI(連邦捜査局)が問題としたのです。アメリカに初めて来た人としては、膨大な活動基盤があったからです。それでは、いつから基盤を築いたのでしょうか。
「リトル・エンジェルス芸術団」をつくって、海外公演をする前から築いたのです。リトル・エンジェルスを後援する「韓米文化自由財団」をつくる時、その財団の理事に、アメリカの政府を動かしてきた人物たちを投入しました。トルーマン元大統領、アイゼンハワー元大統領など、百四十人以上がその時に加入したのです。彼らを通してリトル・エンジェルズが活動するようになりました。
例えば、普通、ホワイトハウスで公演をしようとすれば、一年半前から準備しなければならないのですが、リトル・エンジェルスは、わずか一週間でホワイトハウスでの公演を実現しました。なぜそのようなことができたのでしょうか。私たちの後援財団の顧問だったアイゼンハワー元大統領の協助があったからです。アメリカに行く前に、既にそのような基盤を築きました。

Friday Sep 15, 2023
真の父母経 第259話
Friday Sep 15, 2023
Friday Sep 15, 2023
7 後天時代の主人は皆さんです。ですから、私が残したものを手本にして、実践しなければなりません。そのようにすれば、皆さんの子孫たちが、「私たちの御先祖様、ありがとうございます」と挨拶するようになるでしょう。そのように、皆さんの子孫が、皆さんに有り難く思いながら天に感謝できるようになれば、神様も天地を抱き、「私の世界になった」と語ることができるようになるのです。そうして、そこから永遠の安着と永生の生活が始まります。
皆さんは、子女教育に関心をもち、子女たちを正しく導いていかなければなりません。その次に、息子、娘、子孫たちを愛さなければなりません。父母は、子女にあらゆるものを与えて死ぬのです。ですから、私は、多くの基金を援助して「圓母平愛財団」をつくりました。愛しているがゆえにつくった財団です。愛は与えることなのです。
8 皆さんは復帰の過程にいるので、自分の息子、娘のためだけにお金を使ってはいけません。世界のために、世界の二世のために使いなさいというのです。それでこそ、世界的な運勢の版図が開かれるようになります。自分の息子、娘のために使おうとすれば、世界の運勢圏が完全にへし折られてしまうのです。父母様も、祝福家庭の息子、娘たちのために奨学基金をつくりました。それをつくって祝福家庭の二世たちの教育のために援助してあげるのです。
9 お父様がラスベガスで様々な事業に関心をもつのは、そこから入ってくる収入の半分を奨学金として使うためです。カイン世界の貧しい息子、娘たちが学校に行けない場合がたくさんあります。学校に行けないので、徐々に脱落するのです。ですから、国々を連合して奨学制度をつくるのです。アベル国連が第一にしなければならないことは、奨学会をつくることです。奨学会の基金は、どこから調達するのでしょうか。世界がアベル主管圏内に入ってくれば、思いどおりにすることができます。
10 私(お母様)は、「圓母平愛財団」の事業をさらに大きく発展させるつもりです。初めに、お父様の聖和基金の全額を「圓母平愛財団」に元金として入れました。全人類に等しく恵沢を与え、本来の天のみ旨と天地人真の父母のみ旨が何かを知らせるのです。無知には完成がないと言いました。まず、人々を教育しなければなりません。言葉だけでなく、行動で見せてあげなければなりません。ですから、愛苑銀行も創設し、愛で分かち合いと奉仕を実践しながら、恵まれない子供たちと隣人を助けてあげています。しかし、これだけで満足はせず、さらに多くの隣人に愛を施していくでしょう。
11 「圓母平愛財団」は、「多文化(国際)家庭」を支援しています。一九七〇年代の初めから国際祝福結婚式を始め、今や大勢のカップルが誕生しました。その元祖は真の父母様です。韓国と日本、ドイツとフランスなど、怨讐の国の人同士を祝福した家庭は、怨讐関係を心から和解させる架け橋の役割をするようになりました。また、東洋と西洋、人種間で交叉祝福を行い、「多文化」として花咲く平和世界の基盤をつくりました。
12 あらゆることは人にかかっています。ですから、優れた人材は、平和世界建設の大黒柱です。どの家庭や組織、あるいは国家でも、優れた人材がいてこそ発展します。優れた人材とはどのような人なのか、という基準が重要です。原理では、三大祝福を完成した人を指します。三大祝福は、生育し、繁殖し、万物を主管しなさいという天の祝福であり、私たちには、その三大祝福を完成した人が必要なのです。そのような人は、家庭では孝子、国家では忠臣、世界では聖人、天宙では聖子であると言うことができます。
真の父母様は、天の祝福を完成する人を教育することに、一生の間、力を注がれました。「原理」を探し出すために、ページが檫り減るほど聖書を読み込み、天の悲しい心情を感じてどれほど泣かれたか分かりません。一日中そのようにされるときもあり、十時間以上汗を流してみ言を語られるときもあました。皆さんは、一時間か二時間、渾身の力を込めて誰かにみ言を語っただけでも、倒れるかもしれません。これから皆さんも、真の父母様が見せてくださった真の父母、真の師、真の主人の生涯路程を学び、従うことに力を注がなければなりません。「圓母平愛財団」は、真の父母様のこのような志を生かし、人材育成のために積極的に努力しなければならないのです。
13 皆さんは、勉強し、学校に通う目的を、良い大学に行き、お金をたくさん稼ぐ職場に入ることにおいてはいけません。神様が下さった三大祝福を完成し、愛天、愛人、愛国を実践する人になることが、最も大きな目的にならなければならないのです。その目的の上に知識と技能と実力を積んでこそ、大きな夢を成し遂げることができます。
「圓母平愛財団」は、皆さんが自分の夢と天の父母様の夢を一致させ、さらに優れた人材になれるように積極的に支援するでしょう。
鮮鶴平和賞
真の父母様は、二〇一三年二月二十日、鮮鶴平和賞を制定された。真の父母様の平和思想を宣揚するために制定された鮮鶴平和賞は、世界平和のために高貴な犠牲を払い、献身してきた人物たちに授与されるものである。二〇一四年八月十一日、ソウルのプレスセンターにおいて、公正かつ透明性をもって受賞者を選定するため、世界の著名人士たちが参加する中、「鮮鶴平和賞委員会」が出帆した。
14 二〇二〇年まで、私(お母様)が天のみ前に約束したことがあります。それが必ず成就するよう、多方面で環境創造をするつもりです。そのような遠大な夢を成し遂げるために、人類が三十億の時から拍車を掛けてきましたが、今は七十億を超えました。遠くない将来に、七十億の人類に、私たちのみ旨をすべて知らせてあげたいと思っています。ですから、「圓母平愛財団」を通して、多くの人材と、平和のために努力する各界、各層の人たちが、より大きな役割を果たせるよう力になってあげようというのです。
私たちがもう少し努力して動きながら、分かち合う生活で真の愛を実践すれば、私たちの未来は、より明るく幸福な世界になるでしょう。私たちは、私たちの子孫が苦労することなく、何の蕩減もない世界で幸福を享受して生きることを願っています。
15 「科学の統一に関する国際会議」に参席する人たちは、アメリカでも有名な人たちです。ノーベル賞の受賞者たちもたくさんいます。
このような人たちがお父様と一度会えば、なぜかまた会いたいと思い、自分が大会に行かないと体のコンディションが悪くなるというのです。大会に来れば気分が良いと言いながら、互いに喜んでいます。
過去数年間、私が彼らにお金を出してあげながら会議をコーチしてあげ、名誉と威信まで立ててあげたのです。ノーベル賞のような賞までつくろうと、第一回、第二回、第三回まで、二十万ドルずつ賞金を授与しました。
16 今、世の中では、黙って私を尊敬する人たちが大勢います。そのような環境をつくっておいたので、アメリカのために奉仕をしようというのです。それで、私が「アメリカ奉仕連合(united to Serve America)」をつくりました。頭文字を並べるとUSAになるこの組織をつくり、アメリカの二百五十の都市で復興会を終えました。そして、キリスト教徒たちの中で、人知れず功労を立てた人たちに、私たちが表彰するのです。これを「ダイヤモンド賞」と言います。
そのような賞をつくって連合運動をするのですが、これは超教派的です。国を生かそうというのです。滅びていく家庭と青少年たちを保護するための運動は、キリスト教文化圏がしなければなりません。この目的が良いというのです。ですから、今まで静かに生きてきながら、自分のすべてを犠牲にしてきたキリスト教の核心要員たちと組織要員たちを表彰するのです。
17 私たちは、平和のビジョンと思想を子孫万代にまで相続させ、伝承させなければなりません。このために平和賞を制定し、真の父母様の平和ビジョンと思想を宣揚していくつもりです。私(お母様)は、「圓母平愛財団」を中心に真の愛を実践し、世界平和のために犠牲になり、奉仕する個人や団体に授与する「鮮鶴平和賞」の制定を準備しています。この賞を通して、真の平和理想世界の実現のために献身する人たちを激励して支援し、この賞を人類歴史で最高の価値をもつ平和賞として定着させるのです。
18 「圓母平愛財団」は、世界的にノーベル平和賞を凌駕する「鮮鶴平和賞」を制定します。この賞を受ければ、天のみ旨と人類の平和のために大きく貢献した人、または団体として、世界の人たちが仰ぎ見る歴史的な立場に立つようになるでしょう。「圓母平愛財団」が推進している大いなる聖業に皆さんが多くの関心をもち、全員が協働者、同参者となって、歴史に末永く残ることを願います。

Tuesday Sep 12, 2023
真の父母経 第258話
Tuesday Sep 12, 2023
Tuesday Sep 12, 2023
25 世界的に有名な教授たちと各分科の専門家たちを集めて、新しい百科事典を編纂しなければなりません。今後、各分野で価値基準を中心とした新しい百科事典を編纂するつもりです。すべての分野で革命を起こすためには、まずその原書となる百科事典を編纂しなければならないというのです。それで、それに該当する全般的な問題を中心として日刊紙を発刊し、世界の若者たちを教育しようと考えています。
そのためには、連合的な教育機関が必要なので、大学を中心とした連盟を編成しなければなりません。一国の大学をもってしてはできません。大学を連結させて、世界に影響を及ぼすことができる方向性を提示するための準備をしなければならないというのです。
26 一九九六年一月、ウルグアイのビクトリア・プラザ・ホテルで、世界大学連盟の設立を宣言しました。大学連盟を中心として、世界の大学が共同価値の信念を認定する方向に進まなければならないというのです。
国家の権益が問題ではなく、自由が問題ではありません。学問の世界では、人種を超越し、伝統とすべての国境を超越して、実力のある人は、いかなる大学でも、文化的背景に妨げられず、自由に活動しながら心置きなく実力を発揮できなければなりません。ですから、どんな大学でも訪ねていって教えてあげることができ、影響を及ぼすことができる道を開こうとしているのです。
27 南北米大学連盟を中心として、アジアから南北米とヨーロッパ、アフリカまで連結します。そうして、専門分野を中心として世界的に推戴できる人は誰かを、毎年評価していくのです。そのようにすることによって、大学が社会を動かす基盤になります。精神的な面、倫理的な面、道徳的な面で基準を立てることができるのが教育です。その教育基盤の上で、神様を教えてあげればよいのです。
ここに言論機関が連結されるのです。そうして、内的、外的に歩調を合わせるようになるときには、世界が違う所に行こうとしても、行くことができません。学校を経た人々が社会に出て、教える人々が影響を及ぼし、また家庭が一つになれば、世界が一つの方向に進むのです。
28 これから、共産主義世界の理論家たちと民主主義世界の理論家たちと統一思想家たちを連合し、国際セミナーをたくさん開こうと考えています。そのためには、アメリカ政府と国連をここに加担させなければなりません。アメリカ政府が自ら、この混乱した時代に方向性を設定できるようにするのです。そのようにして、大学連盟を通し、その方向どおりに追求していくようになれば、一つの主流思想圏に統治される世界となる時代に越えていくと考えるのです。
29 私が計画するのは、大学連盟をつくり、国連大学を設立することです。そのためには、アメリカのアイビーリーグの大学総長たちが推薦しなければなりません。今、そのようなことをしています。私たちが教育するという意味で、五〇パーセントの学生たちを集め、アイビーリーグの大学から五〇パーセントを引き抜いて、国連大学を創設しなければなりません。国際的な人材を教育するために、アメリカから始めますが、教育は韓国でしようと思います。そのようなことを実現しようとすれば、膨大な計画を立てなければなりません。
30 国連には超国家的な理念がありますが、それを実践する人脈がありません。そこには、自国の利益のために働く人々ばかりがいるのであって、世界の利益のために働く人がいないというのです。それを私が編成するために、ブリッジポート大学とアイビーリーグの十大大学をまとめようと考えています。そうして、世界的な人材を創出し、国連を通して全世界の指導的人脈体制をつくる計画です。
31 今後は学校が必要なくなります。映像通信教育時代に入るのです。私がそれを始めています。世界的な学者たちを私がたくさん知っているので、各分野の学者たちを招請し、映像を作るための準備をしています。今、私たちの「ワシントン・テレビジョンセンター」を中心として行っているのです。今までは文字通信の社会でしたが、これからは映像通信の社会に変わるのです。
32 これからは、家を造り、そこに集まって暮らす必要がなくなります。今までは生活の利便性の問題、すなわち交通手段の利便性の問題、教育の利便性の問題、そのような問題のゆえに集まって暮らしました。ところが、これからはテレビやラジオを持って、どこの谷間に行っても暮らせるようになります。今後は学校がなくなります。すべて映像で教育するのです。既に、そのような時になりました。
国際的な管理体制のもとで、小学校課程を映像で教育するのです。ですから、六年ずつ勉強する必要がありません。頭の良い人は、二年以内に卒業することもできます。大学までも、映像を通して勉強し、国家が公認する試験にパスさえすれば、どこに行っても公認されるのです。
第三節 「圓母平愛財団」と鮮鶴平和賞
「圓母平愛財団」と「愛苑銀行」
真の父母様は、一九九四年三月二十五日、「愛苑銀行」(一九九六年に「自願奉仕(チャウォンポンサ)愛苑」に名称変更)を創設された。「愛苑銀行」は、恵まれない人々のための社会奉仕団体であり、無料給食所「愛苑の家」と南北統一奉仕団、国際救護奉仕団など、十八の奉仕団を設置している。また、真の父母様は、二〇一一年八月十六日、「圓母平愛財団」の設立を提唱され、二〇一三年二月二十日、京畿道加平郡の天正宮博物館において、真のお母様をお迎えして出帆式が行われた。「圓母平愛財団」は、世界が必要とする優秀な人材の養成支援、および真の父母様の平和思想とビジョンの宣揚、奉仕と分かち合いの実践などの事業を展開している。何より、平和の夢をもった国内外の人材に奨学金を支給し、良質の教育を受けさせることにより、今後、国際指導者として成長できるように支援することに大きな志をもって出帆した。
1 「圓母」とは、根本を意味します。「圓母」が平和の根本になり、真の愛の根本になります。真の愛の上に財団が設立されるので、太平聖代の上に支柱が立てられ、天地が永遠、無窮なものになることができるのです。そのような世界が真の父母から始まります。
2 「圓母平愛財団」の「圓母」は、「圓」の字と「母」の字です。人は誰でも、角をなくして丸くならなければなりません。様々な性格をもった家族を愛で抱き、和睦した家庭をつくる母のようにならなければならないのです。圓母は、母の中の母という意味です。どこかに引っ掛かるものがあれば、自らを伸ばしたり縮めたりしながら、あちこち転がして円形をつくり、本然の位置に帰るのです。そうしてこそ、天の父母様に似ることができます。
「平愛」は、真の愛で、低い所にいる恵まれない人たちの世話をすることによって、高低のない水平が形成され天宙が真の愛で満ちているという意味です。真の愛の種を蒔いてこそ、真の愛の平和の木が芽生え、育ちます。「圓母平愛財団」は、天の父母様を中心に平和の世界を成し遂げるというビジンをもって、一生懸命に走らなければなりません。優秀な人材を支援し、奉仕と分かち合いの文化をつくり、そして、社会貢献プログラムを運営して、心情文化世界を実現する先頭に立たなければなりません。
3 お父様は生前に、「『圓母平愛財団』はお母様に残す最高の贈り物である」と祝福してくださったことがあります。ですから、この財団はより特別なのです。私(お母様)は、この財団を通して永遠なる天の父母様に侍り、真の愛で分かち合いを実践し、平和世界を実現していこうと思います。皆さんも、「圓母平愛財団」がもつ平和世界のビジョンと理想を胸の奥深くに刻み、同参して勝利者になることを願います。
4 皆さんは、歴史の主人にならなければなりません。そのためには、主人意識はもちろん、父母の心情をもたなければなりません。私(お母様)は今後、真の父母様の伝承事業の中で、その一部を担当するようになる「圓母平愛財団」をより大きく、広く育てていくつもりです。全世界の人類が等しく恵沢を受けることができる財団として育てていきます。
それは、私一人だけの力で可能でしょうか。皆さんが同参し、力を合わせていかなければなりません。そうして、この社会とこの国、私たちの周辺のあらゆる国家が必ずや必要とする未来の指導者たちを養成し、分かち合うことを実践しなければなりません。
5 お父様は今まで、国家を動かせる団体を三十以上つくりました。皆さんは、どの国でもこの三十以上の団体の支部をつくりなさいというのです。これらをすべて整理して引き継ぐのです。これらの団体の基金をつくり、毎月会費を出すようにするのです。今まで私がお金を出しましたがこれから大会に参加するときは、各自がお金を出して参加する体制をつくらなければなりません。基金をつくって、その銀行の利子で毎年いくらでも大会を行うことができ、息子、娘に奨学金を出して勉強させることもできます。そのようになれば、世界の有名な人たちが祝福家庭になるのです。それが世界を生かす道です。
6 最も価値のあるものは、目に見えず、永遠に存在します。ですから、愛は最も絶望的な状況の中でも、希望と勇気を呼び起こし、永遠に変わることなく人々の心の中に息づき、最後の瞬間にも、始まりを語ることができる力をもたらしてくれます。
道徳と価値観の崩壊、人間性の喪失と物質万能主義の病弊の中で呻吟している、私たちの社会のもどかしい実情は、自分自身だけでなく、人に配慮し、ために生きることができる真の愛によってのみ、治癒されるのです。真の愛は、与えても忘れ、また与えようとします。寒さに震える隣人に、心をこめて、一足の靴下をはかせてあげること、時には、見ず知らずの人のために自らを完全に犠牲にすることが真の愛です。人間の価値は、外的または物質的価値基準によるのではなく、その精神と人格にあることを信じる真の愛の心が、人に対する尊重と配慮を生むのです。
私たちには、不遇な家庭環境、物質的な貧困、または身体的障害を理由に疎外される隣人たちが大勢います。彼らに温かい父母の愛、兄弟の愛、子女の愛を分けてあげるために「自願奉仕愛苑」は誕生しました。自らに可能な限りの時間、努力、物質を、苦労している隣人のために投入し、施すことは、明らかに意味があり、やり甲斐のあることです。自願奉仕(ボランティア)とは、人のために自ら行う真の愛の実践です。さらに、自願奉仕は、人間個人の人生にのみ影響を与えるものではなく、一つの国の生活水準を表す指標にもなります。
隣人と共に生きている今日の地球村文化は、人間の尊厳性、愛への信念と社会共同体意識を切実に求めており、これは国境と宗教と思想を超越した絶対価値、すなわち変わらない真の愛を実践しなければならない、人間性回復の時代に入ったことを悟らせてくれます。

Tuesday Sep 12, 2023
真の父母経 第257話
Tuesday Sep 12, 2023
Tuesday Sep 12, 2023
11 今、世の中は、父母が子女を信じることができず、子女が父母を信じることができません。妻を信じることができず、夫を信じることができず、兄弟を信じることができず、祖父母を信じることができません。不信の風潮の世の中です。これは、悪魔が地上地獄を膨張させたものであることを知らなければなりません。
誰が家庭を救ってあげるのかというのです。救う人は、真の父母以外にはいません。真の父母の家庭編成理念は、天の国の秘密食庫に入っている教科書です。エイズは、私たちの手によって、大韓民国でブレーキをかけて追放しなければなりません。アメリカの風潮に付いていってはいけないというのです。
12 純潔大学を造らなければなりません。単科大学を造るつもりです。男性と女性の純潔大学にならなければなりません。純潔大学の出発とともに各学科をつくっておき、男性たちまで編入させるのです。これから、世界的な名門校になります。大臣や学者など、国の有名な人々はみな、純潔大学を卒業した女性を嫁に迎えようとし、男性を婿に迎えようとするでしょう。
13 絶対「性」を守れなくなれば脱落します。そのことゆえに人間が堕落し、神様が今まで苦労しているのです。神様の胸に大きな釘を打ち込んだのは何でしょうか。アダムの生殖器とエバの生殖器です。二人が誤ったために、天下がすべて崩れたのです。天下を造っておいたのですが、それゆえにすべて崩れたというのです。
それをよみがえらせなければならない責任があります。ですから、アダムとエバが堕落する時に神様が深刻だった以上に、皆さんは性の問題を中心として、(絶対「性」を)絶対視しなければなりません。そのため、鮮文大学に純潔学科をつくったのです。
14 二〇〇四年一月二十八日、午前十一時五分を中心として、清心神学大学院大学を奉献するこの記念の時間を迎えています。この日を期して、天がこの場所とこの環境とこの全体を引き受けて主人となられ、万世に誇り得る教育の殿堂となるようにお許しくださることを、お願い申し上げます。
韓国において、鮮文大学と同じように、ここの神学大学院を中心として、今後、超宗教超国家として、新しい神様の理想的世界において、天を知り、地を知り、人間を知り、天のみ前に主人がいらっしゃることを知って、その主人を万世の理想的創造主として、真の父母として、真の師として、侍ることのできる人材をこの殿堂で教育することを願いますので、お父様が引き受けてくださり、一切の奉献された事実を快くお受けください。ここに所属する一切の機関ごとに、そして、師と教え子が一つになって、「清心」というこの文字に恥じることがなく、燦々(さんさん)と朝の太陽の光を浴びるように、喜びの中ですべての思いが一つになり、天の本然の垂直的な中心を備えて、体と心が一体になった世界の主人と、横的な実体と一つになるようにしてください。
15 清心神学大学院大学は、超宗教の神学大学院です。有名な博士たちを連れてきて、自分が所属した教団の教理を紹介し、統一教会と比較させるのです。統一教会に所属した博士が批判したものや、自分たちが批判したものが同じようになるときには、超宗教全体の立場から、一つの道を探し出して教えてあげなければなりません。それは、天地が願う宿命的な課題です。
16 アメリカの統一神学大学院は、超宗教の神学大学院です。超宗教です。ここには仏教徒も入ることができ、儒教やイスラーム、キリスト教を信じる人もみな、入ることができます。ここを卒業した人は、超宗教的に、どこにでも行って、牧師や指導者として活動できるのです。そのような神学大学院になります。清平には、清心神学大学院大学を造りました。清心神学大学院大学はアベルであり、アメリカの統一神学大学院はカインなので、一つにならなければなりません。
統一神学大学院、ブリッジポート大学と世界大学連盟
真の父母様は、一九七四年四月三十日、アメリカ、ニューヨークのハドソン川の川辺、ベリータウンにある敷地七万坪(五十八エーカー)のカトリック神学校を引き継ぎ、一九七五年十月二十日にアメリカの統一神学大学院として開校された。そして、一九八六年十一月二十一日に認可を受け、神学科と神学教育科の修士号課程を新設し、カトリック、プロテスタント、ユダヤ教などから教授たちを招聘して、超教派大学院として運営された。続いて、一九九二年四月十五日にブリッジポート大学を引き継がれた。アメリカのコネティカット州、ロングアイランド海峡沿いに位置するブリッジポート大学は、一九二七年に設立された由緒ある大学である。真の父母様は、世界の大学が国家や理念、宗教の壁を飛び越え、人類が追求する共同価値の実現に当たって先頭に立たなければならないと考えられ、一九九六年一月、ウルグアイのモンテビデオで世界大学連盟の結成を宣言された。そして、国際的な人材を養成し、国連を通して世界の指導者クラスの人脈ネットワークを構築するため、国連大学の設立を提唱された。また、「これからは、学校という空間より、誰もがそれぞれの場所で教育を受けられる映像通信教育時代に入るようになる」と語られた。
17 私がベリータウンに神学校を造ったのは、統一教会に神学が必要だからではなく、キリスト教のためです。ですから、ユダヤ教の教授、カトリックの教授、長老派教会の教授などを連れてきて優待するのです。それゆえ、不思議だというのです。統一教会の「原理」を教えず、干渉もしないで、自分たちの好きなように教えるようにしているというのです。
18 統一神学大学院がアメリカで有名になっています。アメリカの神学界で問題の神学校として注視しているのです。施設や学究的な実力では、どの大学院にも劣らない水準に上がりましたが、政府が政治的な背景を中心としてブレーキをかけています。しかし、アメリカの神学者たちが関与しているので、政府も仕方なく認可を出さざるを得ない段階に来ています。
19 ベリータウンの神学大学院に対し、一九八六年十一月二十一日に設立認可が下りました。統一神学大学院です。そのために十一年間闘いました。ニューヨーク州の教育委員会を相手に、行政訴訟を起こしたのです。学校設立の規定に従って、施設から教授と学生たちまで、すべてのものを備えたのに、なぜ認可してくれないのかというのです。アメリカでは、そのようなことはあり得ません。
訴訟を起こし、私たちが一審で勝ちました。向こうの控訴で二審に進んだのですが、二審でも勝ったというのです。三審まで進みました。ニューヨーク州の立場からすると、三審でも負ければ国の面子が立たないので、そこで棄却したのです。「ニューヨーク州の教育委員会と統一神学大学院が話し合って、良い方向に向けて解決しなさい」と言って棄却してしまったのです。それが棄却されてから四年目に認可が下りました。
20 お父様が神学校を建てたのは、アメリカを救うためです。企業体を発展させるために建てたのではありません。現在の神学校は、アメリカを救う能力がありません。今後は、私たちの神学校の出身者たちが、この国に影響を及ぼすでしょう。大学教育もそうです。現在教育しているものでは、アメリカの進路を変えることができません。再教育ができるのは、私たちしかいません。キリスト教自体が、神様のみ旨を知らないのです。それを知っている人は私たちしかいないので、私たちが新たに教育しなければなりません。
今までお父様がこの神学校の設立を急いだのは、アメリカを再教育するためです。キリスト教を新たなものにして、新しいアメリカ、新しい自由世界をつくるのです。
21 私は、ブリッジポート大学を引き継ぎました。アメリカで外国人として総合大学を引き継いだ人は、私しかいません。初めてです。これは記録です。ですから、四方からどれほど反対を受けたか分かりません。あらゆる大学で、「今、レバレンド・ムーンがアメリカの教育分野を占領するのは、未来のアメリカを滅ぼすためだ」と言って、ありとあらゆるうわさが立ちました。
「ニューヨーク・タイムズ」や「ワシントン・ポスト」などの新聞も、あらを探して非難しました。私はアメリカに来て、悪いことは一つもしていません。夜も昼も、堂々としているというのです。堂々とした男として生きてきました。
22 お父様が生きていく生活の天理、鉄則があります。私は、天の福があれば、福のパイプをつなげてあげようとするので、お父様が苦労した所に祝福があるのです。ブリッジポート大学はコネティカット州にあります。私が入って苦労した刑務所がある州です。そこが祝福を受けたというのです。
ブリッジポート大学を私が引き継かなければその州は不渡りを出すようになっていました。私が困難な学校を引き継ぎ、今や誇らしい都市になりました。注目の対象になったというのです。その周辺の州の中で、注目の都市になりました。アメリカに対しても、私は「うまくいくように」と祈るのであって、「滅びよ」とは祈りませんでした。苦労した所です。私が手を放して去ったとしても、アメリカは滅びないというのです。
23 学問とは、国境を超越しなければならず、歴史まで超越しなければなりません。そのような観点から、全世界の学者たちが一堂に会して教育をするのですが、民族の限界線に支配される教育制度を私たちは克服しよう、越えていこうというのです。アメリカであればアメリカのための教育制度、イギリスであればイギリスのための教育制度ではなく、それを超越して、私たちが新たに構想する一つの世界、平和の世界を建設できる教育制度を整えなければなりません。
このような目標を立てておき、そこにふさわしい教育施設を備えなければ、完全な教育をすることができないので、そこにふさわしい大学を造ろうと考えています。それで、国際大学理事連盟をつくろうとしているのです。
24 今後は、誰でも統一教会の責任者になれるのではありません。責任者になろうとすれば、世界が共通に公認する試験過程を経なければなりません。「韓国の郡の責任者だ」と言えば、アメリカにも郡があるので、その責任者と釣り合う資格を与えるのです。そうすれば、どこに行っても、「あなたは何の責任者ですか」と聞かれるとき、「郡の責任者です」と言えば、どのレベルかが分かるようになります。言い換えれば、「小学校の教師だ」と言えば、どこに行ってもすべて通じるのと同じです。そのように制度化しなければなりません。
それで、私がアメリカに行って急いだのが、教育の制度化です。それは、人の数で制度化するのではなく、教育の基盤の上でしなければなりません。ベリータウンで急いだことがそれです。今や、本格的な教育の段階に入るのです。

Monday Sep 11, 2023
真の父母経 第256話
Monday Sep 11, 2023
Monday Sep 11, 2023
第二節 主要な教育機関
統一神学校と鮮文大学、清心神学大学院大学
真の父母様は、一九七二年四月三日、京畿道九里市水澤洞の中央修練所に統一神学校を開校され、大学設立の基礎を据えられた。そして、一九八五年十二月、政府から四年制の各種学校として成和神学校の設立認可を受け、一九八六年三月、神学科の学生四十人を募集して開校した。その後、一九八九年十月に、政府から成和大学への改編認可を受け、一九九四年三月一日、校名を鮮文大学に変更した。真の父母様は、建学理念を「愛天、愛人、愛国」と定められ、「天地開闢鮮文学堂」という揮毫で鮮文大学の設立精神を標榜された。特に、一九九八年十月十九日、純潔学科を新設されるなど、特化された教育を通して、摂理の主役と世界的指導者を養成することに、学校運営の焦点を合わせられた。二〇〇四年一月二十八日には、清心神学大学院大学の設立認可および奉献式において、「奉徳訓行萬福興盛萬歳」という揮毫を下さった。
1 韓国の主要な人士たちが日本を訪問しました。彼らが日本の原理研究会と統一教会の人たちに会ったのち、大変感動していました。この前、私たちが神学校を建てようとしたとき、その人々が反対したのです。ところが、今回彼らが日本に行って感動し、私たちの責任者たちに、「神学大学を早く造れるようにしてあげよう」と約束しました。その約束を取りつけてきたのです。これから、四年制の神学大学が設立されます。哲学科や社会事業科、農業科の系統もつくることができます。そして、物理や工科の大学などに拡大すれば、総合大学になるのです。総合大学を造らなければなりません。
2 これから、韓国では若い青年組織や、大学の学生たちを中心として活動しなければなりません。これが今まで、中枢的な組織の編成から抜け落ちていました。ですから、私たちは、二世を育てることにおいて莫大な損害を出しています。大学を建てて二世たちを養成しようとしているのですが、政府が今まで阻んできたのです。様々な言い訳をして反対してきましたが、今や、そのような時代は過ぎ去りました。韓国の学校の中で、一番の施設を造るのです。今後、この学校には誰でも入れるのではありません。世界で有名な碩学たちが来て教えるのです。
3 「成和神学校の学生たちを、夜十二時以前に寝かせてはいけない」と言いました。「二年生からは英語で講義しなさい」とも言いました。私が彼らに、「聞き取りなさい!聞き取れなければ、落第だ」と強調したのです。英語が分からなければなりません。最低限、三ヵ国語ができなければならないのです。私は今も英語の勉強をしています。外国語を勉強しているのです。勉強をしなければなりません。
4 鮮文大学は知性世界の殿堂ですが、世界的な知識人たちの立場から見るとき、後れていてはいけません。ですから、私は、徹底して教育しなければならない責任を感じました。そのような意味で、徹底的に教育しなければならないというのです。そのような基準を中心として、今後、大学を建てるに当たり膨大な資源を投資するつもりです。その資源を教会に投資すれば、どれほど発展するでしょうか。それを私はよく知っています。
いずれにせよ、教会というものは長い期間を通じて発展します。急速に発展するよりも、長期的な発展をするほうが、質的な面や内的な面で強固になると考えるのです。しかし、教育は、変遷する社会で、全体が統一された知識基準をどのように立てるかが問題です。そのように変遷する社会に後れを取らない基準を立てることが、今後、大学が発展できる原動力になると考えるのです。
5 私が一九五〇年代に、「世紀末的な時代になれば、一日生活圏内で世界が動く」と話したとき、誰も信じませんでした。「コンピューターシステムが構築され、電話も座ってどこにでもかけられ、遠く離れた所とも会議をすることのできる一日生活圏内で、世界が同化し得る時代が来る」と話しました。
統一教会がその水準に上がっていくのですが、天は、発展的な相対世界を連結してくれているというのです。ですから、鮮文大学が停止していてはいけません。二十一世紀を踏み越えて進み、二千年、三千年、五千年の歴史を立てていける基盤を築かなければなりません。そのような準備をしようとすれば、皆さんの考えや方向が一つにならなければなりません。
6 造船所に行ってみれば、小さな鉄のかけらでもすべて使い道があります。そのようなものをすべて細分してもってきて、合わせるようになっています。人の体のようなものを作るとすれば、手を別に作り、足を別に作り、目や鼻を別に作り、持ってきて組み立てるのです。それが大変です。溶接が一ミリメートル違っただけでも、全体を捨てなければなりません。これから、そのような世界になります。
鮮文大学もそうです。伝統を中心として計画を立てなければなりません。実務に責任をもった人々は、計画を引っ張っていく人にならなければなりません。そのようにしてこそ発展します。現在、責任をもっている所で(あらゆる面で)際立っていなければなりません。学生たちを教えることにおいて模範になり、生活的な面で模範になり、教授たちからも公認を受けられる基盤を確保しなければなりません。
盲目的であってはいけません。思想的な基準で、価値観の基調がなければならないのです。根があってこそ木が育ちます。思想武装をしなければ何もできません。中心の根は、まっすぐに下りていかなければならないのです。
7 「愛天、愛人、愛国」という鮮文大学の建学理念で標榜したように、私がこの大学を設立するようになった動機は、神様を愛する愛天理念でした。愛天で意味する神様は、特定の宗教や宗派の教理の中に閉じ込められている神様ではありません。生きた根源者でいらっしゃる神様は、真の愛の本体であられ、人類にとっては無形の真の父母であられ、天道とすべての教えの根源であられます。私は早くに、生きていらっしゃる神様を知ってから、一時もその神様の願いを忘れたことがありません。
神様の真の愛の理想である平和世界を実現するために、一生を献身的に歩んできた私は、未来を導いていくビジョンある人材の養成を、重要な宿願事業の一つとして感じてきました。今後、近づいてくる地球村時代、人類大家族社会を導いていく人材は、まず天と人類、国、世界、万象を愛する人でなければなりません。真の父母、真の師、真の主人の三主体の人格は、神様に似た愛の実践の中で形成されるからです。大学は、創意力の啓発を通した専門家を養成する教育機関です。しかし、普遍的真理の根源である神様とつながった人格教育を通して、三主体人格者である健全な指導者を養成する普遍教育は、何よりも優先されるのです。
8 鮮文大学では、天理に従う愛の実践と体恤の手本になる教授と指導者たちが、全体の学生に真の父母、真の師、真の主人の人格を教育しなければなりません。人類が念願する自由と平和、統一と幸福は、知識や力、あるいは物質の豊かさだけでは実現されません。人間の道徳性と霊性の啓発が前提にならなければならないのです。
新たに到来した二十一世紀は、摂理完成の世紀として、人間が不可避的に霊界と近く通じ合いながら生きなければなりません。鮮文大学は、私の行跡研究とともに、世界の碩学たちが押し寄せてきて、霊界について研究するセンターになるでしょう。また、本大学は、人間の知性と専門性の啓発だけでなく、心霊の啓発を通して人格を完成する大学、すなわち道徳的で霊的に完璧な指導者たちを育成する世界一の大学になるでしょう。
9 鮮文大学は、世界の碩学たちと世界を導く指導者たちが最も喜んで訪れる共同研究と討論の場になり、未来の理想実現に連結されることを確信しなければなりません。これから鮮文大学には、世界から天才的で最も優秀な若者たちが、雲霞のように押し寄せるでしょう。
この大学は、韓国人たちだけのための大学ではありません。世界の人々はもちろん、天上にいる霊人たちの願いまで包括する摂理史的な大学です。世界の志ある若者たちが、摂理の祖国である韓国を知り、世界平和のための真の愛のビジョンを共に分かち合う国際化教育の揺籃です。
ここで学ぶ学生たちは、世界市民、ひいては天一国国民としての素養を備え、善民となり、未来世界の指導者になることができる品格を備えなければならないでしょう。そして、教授と役職員の皆さんは、この大学を、専門的な知識と技術はもちろんのこと、知恵と道徳性、そして、霊性を研磨しながら、真の愛の人格を形成する学堂にしなければなりません。
10 鮮文大学は、神様と天意に従った設立者が願う、清く高尚な二世たちが学ぶように準備された所です。ですから、純潔教育の世界的な揺籃にして、国と世界が信じて任せられる訓育、および実践の場となり、明るい未来に連結されなければなりません。
真の愛の心で隣人のために何でも分かち合い、施すことができる奉仕の人格を研磨する、金の卵たちとして育てなければなりません。天宙が願う、超国家、超人種、超宗教的に開放された教育を通して、あらゆる人種の人たちが一つの兄弟の理想を学ぶ、和合の学舍にならなければなりません。世界を健やかに、美しく育むことのできる、多様な知識と技術の専門家の養成所として育つことを願います。鮮文大学が世界の若者たちに真の愛と平和の生きた知識を悟らせ、奉仕し、研究する教育機関として、日々発展することを願います。
第二節 主要な教育機関
統一神学校と鮮文大学、清心神学大学院大学
真の父母様は、一九七二年四月三日、京畿道九里市水澤洞の中央修練所に統一神学校を開校され、大学設立の基礎を据えられた。そして、一九八五年十二月、政府から四年制の各種学校として成和神学校の設立認可を受け、一九八六年三月、神学科の学生四十人を募集して開校した。その後、一九八九年十月に、政府から成和大学への改編認可を受け、一九九四年三月一日、校名を鮮文大学に変更した。真の父母様は、建学理念を「愛天、愛人、愛国」と定められ、「天地開闢鮮文学堂」という揮毫で鮮文大学の設立精神を標榜された。特に、一九九八年十月十九日、純潔学科を新設されるなど、特化された教育を通して、摂理の主役と世界的指導者を養成することに、学校運営の焦点を合わせられた。二〇〇四年一月二十八日には、清心神学大学院大学の設立認可および奉献式において、「奉徳訓行萬福興盛萬歳」という揮毫を下さった。
1 韓国の主要な人士たちが日本を訪問しました。彼らが日本の原理研究会と統一教会の人たちに会ったのち、大変感動していました。この前、私たちが神学校を建てようとしたとき、その人々が反対したのです。ところが、今回彼らが日本に行って感動し、私たちの責任者たちに、「神学大学を早く造れるようにしてあげよう」と約束しました。その約束を取りつけてきたのです。これから、四年制の神学大学が設立されます。哲学科や社会事業科、農業科の系統もつくることができます。そして、物理や工科の大学などに拡大すれば、総合大学になるのです。総合大学を造らなければなりません。
2 これから、韓国では若い青年組織や、大学の学生たちを中心として活動しなければなりません。これが今まで、中枢的な組織の編成から抜け落ちていました。ですから、私たちは、二世を育てることにおいて莫大な損害を出しています。大学を建てて二世たちを養成しようとしているのですが、政府が今まで阻んできたのです。様々な言い訳をして反対してきましたが、今や、そのような時代は過ぎ去りました。韓国の学校の中で、一番の施設を造るのです。今後、この学校には誰でも入れるのではありません。世界で有名な碩学たちが来て教えるのです。
3 「成和神学校の学生たちを、夜十二時以前に寝かせてはいけない」と言いました。「二年生からは英語で講義しなさい」とも言いました。私が彼らに、「聞き取りなさい!聞き取れなければ、落第だ」と強調したのです。英語が分からなければなりません。最低限、三ヵ国語ができなければならないのです。私は今も英語の勉強をしています。外国語を勉強しているのです。勉強をしなければなりません。
4 鮮文大学は知性世界の殿堂ですが、世界的な知識人たちの立場から見るとき、後れていてはいけません。ですから、私は、徹底して教育しなければならない責任を感じました。そのような意味で、徹底的に教育しなければならないというのです。そのような基準を中心として、今後、大学を建てるに当たり膨大な資源を投資するつもりです。その資源を教会に投資すれば、どれほど発展するでしょうか。それを私はよく知っています。
いずれにせよ、教会というものは長い期間を通じて発展します。急速に発展するよりも、長期的な発展をするほうが、質的な面や内的な面で強固になると考えるのです。しかし、教育は、変遷する社会で、全体が統一された知識基準をどのように立てるかが問題です。そのように変遷する社会に後れを取らない基準を立てることが、今後、大学が発展できる原動力になると考えるのです。
5 私が一九五〇年代に、「世紀末的な時代になれば、一日生活圏内で世界が動く」と話したとき、誰も信じませんでした。「コンピューターシステムが構築され、電話も座ってどこにでもかけられ、遠く離れた所とも会議をすることのできる一日生活圏内で、世界が同化し得る時代が来る」と話しました。
統一教会がその水準に上がっていくのですが、天は、発展的な相対世界を連結してくれているというのです。ですから、鮮文大学が停止していてはいけません。二十一世紀を踏み越えて進み、二千年、三千年、五千年の歴史を立てていける基盤を築かなければなりません。そのような準備をしようとすれば、皆さんの考えや方向が一つにならなければなりません。
6 造船所に行ってみれば、小さな鉄のかけらでもすべて使い道があります。そのようなものをすべて細分してもってきて、合わせるようになっています。人の体のようなものを作るとすれば、手を別に作り、足を別に作り、目や鼻を別に作り、持ってきて組み立てるのです。それが大変です。溶接が一ミリメートル違っただけでも、全体を捨てなければなりません。これから、そのような世界になります。
鮮文大学もそうです。伝統を中心として計画を立てなければなりません。実務に責任をもった人々は、計画を引っ張っていく人にならなければなりません。そのようにしてこそ発展します。現在、責任をもっている所で(あらゆる面で)際立っていなければなりません。学生たちを教えることにおいて模範になり、生活的な面で模範になり、教授たちからも公認を受けられる基盤を確保しなければなりません。
盲目的であってはいけません。思想的な基準で、価値観の基調がなければならないのです。根があってこそ木が育ちます。思想武装をしなければ何もできません。中心の根は、まっすぐに下りていかなければならないのです。
7 「愛天、愛人、愛国」という鮮文大学の建学理念で標榜したように、私がこの大学を設立するようになった動機は、神様を愛する愛天理念でした。愛天で意味する神様は、特定の宗教や宗派の教理の中に閉じ込められている神様ではありません。生きた根源者でいらっしゃる神様は、真の愛の本体であられ、人類にとっては無形の真の父母であられ、天道とすべての教えの根源であられます。私は早くに、生きていらっしゃる神様を知ってから、一時もその神様の願いを忘れたことがありません。
神様の真の愛の理想である平和世界を実現するために、一生を献身的に歩んできた私は、未来を導いていくビジョンある人材の養成を、重要な宿願事業の一つとして感じてきました。今後、近づいてくる地球村時代、人類大家族社会を導いていく人材は、まず天と人類、国、世界、万象を愛する人でなければなりません。真の父母、真の師、真の主人の三主体の人格は、神様に似た愛の実践の中で形成されるからです。大学は、創意力の啓発を通した専門家を養成する教育機関です。しかし、普遍的真理の根源である神様とつながった人格教育を通して、三主体人格者である健全な指導者を養成する普遍教育は、何よりも優先されるのです。
8 鮮文大学では、天理に従う愛の実践と体恤の手本になる教授と指導者たちが、全体の学生に真の父母、真の師、真の主人の人格を教育しなければなりません。人類が念願する自由と平和、統一と幸福は、知識や力、あるいは物質の豊かさだけでは実現されません。人間の道徳性と霊性の啓発が前提にならなければならないのです。
新たに到来した二十一世紀は、摂理完成の世紀として、人間が不可避的に霊界と近く通じ合いながら生きなければなりません。鮮文大学は、私の行跡研究とともに、世界の碩学たちが押し寄せてきて、霊界について研究するセンターになるでしょう。また、本大学は、人間の知性と専門性の啓発だけでなく、心霊の啓発を通して人格を完成する大学、すなわち道徳的で霊的に完璧な指導者たちを育成する世界一の大学になるでしょう。
9 鮮文大学は、世界の碩学たちと世界を導く指導者たちが最も喜んで訪れる共同研究と討論の場になり、未来の理想実現に連結されることを確信しなければなりません。これから鮮文大学には、世界から天才的で最も優秀な若者たちが、雲霞のように押し寄せるでしょう。
この大学は、韓国人たちだけのための大学ではありません。世界の人々はもちろん、天上にいる霊人たちの願いまで包括する摂理史的な大学です。世界の志ある若者たちが、摂理の祖国である韓国を知り、世界平和のための真の愛のビジョンを共に分かち合う国際化教育の揺籃です。
ここで学ぶ学生たちは、世界市民、ひいては天一国国民としての素養を備え、善民となり、未来世界の指導者になることができる品格を備えなければならないでしょう。そして、教授と役職員の皆さんは、この大学を、専門的な知識と技術はもちろんのこと、知恵と道徳性、そして、霊性を研磨しながら、真の愛の人格を形成する学堂にしなければなりません。
10 鮮文大学は、神様と天意に従った設立者が願う、清く高尚な二世たちが学ぶように準備された所です。ですから、純潔教育の世界的な揺籃にして、国と世界が信じて任せられる訓育、および実践の場となり、明るい未来に連結されなければなりません。
真の愛の心で隣人のために何でも分かち合い、施すことができる奉仕の人格を研磨する、金の卵たちとして育てなければなりません。天宙が願う、超国家、超人種、超宗教的に開放された教育を通して、あらゆる人種の人たちが一つの兄弟の理想を学ぶ、和合の学舍にならなければなりません。世界を健やかに、美しく育むことのできる、多様な知識と技術の専門家の養成所として育つことを願います。鮮文大学が世界の若者たちに真の愛と平和の生きた知識を悟らせ、奉仕し、研究する教育機関として、日々発展することを願います。

Monday Sep 11, 2023
真の父母経 第255話
Monday Sep 11, 2023
Monday Sep 11, 2023
第三章 教育機関の設立と人材育成
第一節 教育機関設立の趣旨
教育の真の意味
真の父母様は、生涯にわたって教育事業に多くの情熱を注がれた。特に、真の父母、真の師、真の主人の立場で無知に陥った人間を悟らせるため、昼夜なく努力された。真の愛を中心とした教育を強調し、自らこれを実践されたのである。
1 善は、一瞬にして実現されるものではありません。善なる人になろうとすれば、過去から受け継がなければなりません。ですから、教育が必要です。学校に行って学ばなければなりません。何を学ぶのでしょうか。歴史の過程で善の道をつくるために犠牲になった人々は、裕福に暮らして死んだのではありません。そのように犠牲になって死んだ人々の思想を受け継がなければならないのです。
2 教育や倫理というものは、善を標準にして進みます。善を標準にして行く道は、易しい道ではありません。苦痛の道です。「私」の体が願うすべてのものは、本質において相反する逆理的な路程です。その道を行かなければ、善の結果を探し出せないというのが、今日、私たちが社会生活で教えられる標準です。
3 今日、学校問題が、緊急な社会問題として、アメリカや日本など、全世界で台頭しています。師は、父母の代わりに、愛で教え子たちを教育しなければなりません。永遠の愛をもって教育しなければならないのです。教室で会う時の縁だけではありません。自分が教えてあげた教え子たちを、一生の間、忘れてはいけません。そのような愛の絆を結ぶために努力しなければならないのです。
自分のすべての知識を、愛とともに連結する師が真の師です。生活の方便として、月給をもらうために教えるのではなく、愛の思いを抑えることができずに教えてあげざるを得ない師、生活が困難になるとしても教えなければならないという師にならなければなりません。夜も昼も訪ねていって、自分のもてる知識を愛で伝授してあげ、また、それを受けたいと思う師弟関係にならなければなりません。そのようにする師が真の師であり、そのような教え子が真の教え子なのです。
4 真の愛を中心として、社会や国家に必要な要件は三つあります。一つは、父母が必要です。もう一つは、先生が必要です。教育が必要だというのです。その次には、主人が必要です。師は、愛を教えてあげなければなりません。神様のように再創造の主体格をもつことができる人を育てなければならないのです。知識は一代で終わりますが、愛は永遠なのです。師は、父母の心をもって、自分の後継者になることができ、自分の家門、自分の国を任せられる人を育てる、という心をもたなければなりません。
5 真の師は、父母に代わって教え子を愛さなければなりません。学費を出せない学生がいれば、師が支援しなければなりません。募金運動をしてでも、学費を出してあげる学校にならなければなりません。もし学校でできなければ、そのクラスの学生たちの父母と先生が心を合わせ、教育していこうと考えなければならないのです。自分の家庭第一主義は滅びます。天国に行けません。
5 父母は、子女を教育するとき、自分の息子、娘としてのみ愛してはいけません。世界の人々のための祭物的な息子、娘として愛する父母にならなければなりません。そして、子女を懐に抱き、お乳を飲ませるときは、この地球星の人類を代表する母親の立場で、人類を代表する幼子にお乳を与えるという思いで飲ませなければなりません。そして、他人の子女も、自分の子女だという心情で接する母親になってみてください。
そのような母親のお乳を飲んで育つ赤ん坊は、偉大な人になるでしょう。すぐにはならなくても、一代、二代を経ていく間に、必ずその子孫の中から世界を治めることができる人物が誕生するでしょう。これは公式です。
7 神様はアダムとエバ、子女を教育してみることができませんでした。子女の道理に関する教育ができなかったのです。兄弟愛はいかなるものかという教育ができませんでした。それが恨です。そして、夫婦はどのように生きなければならず、夫婦の天理はいかなるものかということ、神様の愛を中心として見つめる道理を教えてあげることができませんでした。また、神様の代わりに横的に立てる父母教育ができませんでした。
アダムとエバは、神様の息子、娘であり、兄妹でした。その兄妹が大きくなって、夫になり、妻になるのです。彼らが息子、娘を生めば、父母になるというのです。そのアダムとエバが(十分に)教育を受けられないことによって、神様の創造理想を中心とした家庭を完成できませんでした。ですから、その家庭が完成するように、真の愛によって再び子女を教育しなければなりません。兄弟教育、夫婦教育、父母教育を再びしなければなりません。
教育事業を行う理由
真の父母様が多くの教育機関を立てて教育事業に乗り出されたのは、個人よりも国家と世界のために生きる指導者を育てて神様の創造理想である心情文化世界を創建するには、何よりも教育が優先されるからである。そのため、それぞれの教育機関に共通して「愛天、愛人、愛国」の建学理念を掲げられ、人格と専門性を育むために、惜しむことなく多くの支援をされた。
8 この世界的環境をどのように収拾するかが問題です。ですから、教育が重要です。徹底した教育を行わなければなりません。祝福家庭の男性と女性が、原理原則を中心として完全に一つになり、一つになった父母が子女と一つになり、子女と一つになった一族が、七代を束ねて一つになり得る強力な教育体制を、どのようにつくるかが問題です。
教育体制と言えば、二つです。一つは内的な教育であり、一つは外的な教育です。内的な教育は、人格教育からすべての価値観の教育として、家庭から行わなければなりません。家庭を中心として、そのような教育ができる外的な学校を造らなければなりません。(ここに、)ブリッジポート大学や鮮文大学を造った理由があるのです。
世の中の学校全体が否定しても、それを支持できる教育体制をつくらなければなりません。一つの大学だけではできません。一元化された教育基準を中心として、いかなる大学よりも素晴らしい未来像がなければならないのです。社会のすべての疲弊したものを防ぎ、立ち上がって、夜も昼も、どこに行っても批判を受けず、支持を受けられる環境を、どのようにつくるかが問題です。
9 若い人々は、三ヵ国以上の言葉を話すことができなければならない時が来ました。ですから、忙しいというのです。皆さんの時代にできなければ、皆さんの息子、娘でも、そのような世界に同参(一緒に参加すること)させるべき父母の責任があります。私は、全体に責任をもった父母の立場で万民と向き合うのです。
ですから、世界的な大学を造らなければなりません。清平に超宗教神学大学院を建てる計画をしています。世界民族村を中心として文化の殿堂を造り、世界万民が訪ねてくるとき、自分たちの故郷の香りを感じ、本部に来て天の国の宮殿からすべての教育と訓練を受けて、世界に帰っていけるようにしなければなりません。
10 もし、父母が子女に対して、「私がお前を愛し、お前のために苦労しながら汗を流すのは、私のことを考えるのではなく、この国をもっと愛しなさいという思いからである」という愛国の志士の心情をもって教育すれば、そのような父母のもとで愛の教育を受けた子女は、父母が願う愛国の志士になるために努力するでしょう。その子女は、父母の愛を思い出すたびに、三千万民族(韓民族)のことを考えるでしょう。そして、民族のために生きる立場で勉強し、自分の民族が悲惨な状況に直面したときは、自分の父母以上にその悲惨さを感じるでしょう。
しかし、だからと言って、愛国者になるのではありません。そのような立場に立って築いた基盤がなければならないのです。そうであってこそ、それが千年、万年、国民が欽慕できる要因になるのです。そうでなければ、それはすべて過ぎ去ます。
学校において、何としてでも教え子たちに正しい思想を引き継がせようと苦心する師がいるとすれば、その人は大韓民国という国家の運命を心配しながら、教え子たちの手を握り、涙を流してこのように勧告するでしょう。「私に従うのではなく、国に従いなさい。私のために立派な行いをするより、国のために立派な行いをすることを願う」と言うのです。このような教えを受けた教え子たちは、その師が果たせなかった志を果たすでしょう。このように、師は自分の生涯を捧げて教え子たちのために精誠を尽くし、父母は自分の価値よりも国家と世界の価値を貴く思いながら子女のために精誠を尽せば、その師の教え子と、その父母の息子、娘は、国の中心人物になるでしょう。
11 神様が、教会という教育機関をつくっておいた目的とは何でしょうか。ここにすべての人種を集めて教育し、訓練しなさいということです。ここは訓練場所です。精神的な訓練場所、未来の国民と家庭のための訓練場所だというのです。教会が家庭の行くべき道、氏族の行くべき道、国の行くべき道を正しく教育しなければなりません。神様は教会を中心として、未来の家庭と氏族と国民をつくろうとするのです。
12 自分の国のためだけに生きる教育をしてはいけません。国境を越え、世界のあらゆる人を導いていくことのできる教育をしなければなりません。「世界は一つだ。勉強するのも世界のためにする」と言わなければなりません。いずれにせよ、世界は一つにならなければならないようになっています。ですから、結局は一つになるのです。
そのような点で、教育内容の中に宗教教育が必要です。それは、国境を越えることができます。その次に、思想的な教育が必要です。それは世界的です。国境を越えられるというのです。ですから、思想的な内容と宗教的な内容を兼ねた教育にならなければなりません。今後、どのような国家でも、世界のための教育理念に支えられた国家でなければ、世界人類の前に立つことはできません。

Friday Sep 08, 2023
真の父母経 第252話
Friday Sep 08, 2023
Friday Sep 08, 2023
責任言論、道徳言論を目指す
真の父母様は、「言論はすなわち、真理の代弁者であり、良心でなければならない」と語られ、正統正論紙として「世界日報」が進むべき方向性を提示された。特に、世界が価値観の没落によって混乱している状況で、社会を指導する教育の責任を担わなければならないことを強調された。また、姉妹メディアである「ワシントン・タイムズ」「UPI通信社」などとの交流を通して、同際的ネットワークを強化しなければならないと語られた。
11 「世界日報」の「世」の字は、この世の中のことです。「日報」の「日」の字は、日にちの「日」です。ですから「世界日報」は、世界の日を報告するのです。どのような日かと言えば、悪い日ではなく良い日です。それでは、大韓民国にとって良い日とは何でしょうか。「世界日報」は、良いことをたたえ、悪いことはたたかなければなりません。それが正道です。責任をもつ言論人にならなければなりません。その信念に自分の命を懸けて責任をもたなければならないのです。
12 皆さんは国民の前に、新聞記者としての実績を残さなければなりません。その実績とは何でしょうか。皆さんの息子、娘に、「私は正義の道を歩んだ」と言って立て札を書いてあげ、遺言を残すことができる自信をもった新聞記者が何人いるかというのです。深刻な問題です。これが現実的な問題です。知識で世界を動かすのではありません。お金で世界を動かすのではありません。権力で世界を動かすのではありません。真をもって世界を動かすのです。真によって動かすのです。結局、「世界日報」は、正義の日々をいかに立てるかという闘いをするのです。
13 「世界日報」は、全世界の最も良いものを記録して、社会に指標を立てなければなりません。そのような立場で国を批評し、アジアを批評し、世界を批評しなければなりません。「これがキーポイントである」と自分が確定して発表したものが神様の絶対的な目から見るとき、何パーセント合っているでしょうか。新聞記者として記事はうまく書いても、それが神様の目から見るとき、何パーセント合うかというのです。問題はそこにあります。良心を欺いてはならないというのです。
14 言論機関は、社会教育の標準を立ててあげなければなりません。言論が世界を滅ぼしています。大学の御用学者のようになってはいけません。大学の二世たちを自分以上に貴く育て上げる責任を果たさなければなりません。教育を受けた大学出身者たちが社会に出ると、腐敗してしまいます。誰がそのようにしたのでしょうか。言論人たちの責任が大きいというのです。
言論人たちは、現実的生活の利益を追求することをより考えるのであって、公的なことや民族の将来は考えないというのです。ですから、責任言論、信義言論を主張しながら進めています。このようにして社会教育をするのです。
15 「世界日報」は、「セゲ(世界)イルボ」というからには、正義に立脚して「強烈に(セゲ)」進まなければなりません。どれほど強烈に進むのでしょうか。私よりも、さらに強烈に進まなければなりません。息子、娘、子孫が自分の先祖よりもさらに立派であってこそ、今後その家も、会社も、国も、滅びずに栄えるのです。私よりさらにがむしゃらに、さらに強烈に進みなさいというのです。瞬間を中心として闘う時は、生命を懸けるだけではいけません。「お父様が生命を懸けたならば、私は愛も懸け、生命も懸け、知識も懸け、お金も懸け、権力も懸け、お父様以上にもっと強烈に進もう!」と言って内外に一つになれば、世界が統一世界へと進む、新しい扉が開かれるでしょう。
16 これから「統一思想研究院」を、「世界日報」の研究機関として位置づけなければなりません。そして、今後、編集局長と論説委員と主筆、編集局の部長以上の人々は、幹部として、もちろん文章を書くことも必要ですが、思想的な面やあらゆる面で、堂々とした理論をもって、国家指導者たちを教導できる責任者にならなければなりません。
今まで私がしてきたすべてのこと、「科学の統一に関する国際会議」や「世界言論人会議」のようなものは、再教育することを標準にして全般的に準備してきたので、今や、この頂上の基準を韓国の言論界に結んでおかなければなりません。教育というものは、一定の教科書によって、国家の施政方針、すなわち教育部が定める法規内で動きますが、言論界はそうではないというのです。ですから、この言論界を中心として、新しい教育の方向を強化するためには、思想的な面を重要視しなければなりません。しかも、北朝鮮と対峙している立場なので、思想的な面に関心をもたなければならないのです。
17 私たちの新聞社には、モニター要員が必要です。五年から十年後に新聞社を動かすことのできる人を、誰がたくさん育てるかが問題です。ですから、モニター要員制度を活性化させなければなりません。これから、「新聞記者は学校の先生よりも高い位置に上がる!」という思想を入れるのです。そのような点で、私たちは道義教育と社会浄化、人倫や道徳の問題を扱う新聞を作らなければなりません。
18 「ワシントン・タイムズ」では千人以上が働いています。白髪交じりで額がはげ上がり、目の青い人々が、私を心から尊敬しています。
「世界日報」を、その「ワシントン・タイムズ」と連結させてあげようと考えています。「ワシントン・タイムズ」の人を、「世界日報」にいる人といつでも交換できるようにしなければなりません。「世界日報」の記者たちが特派員として仕事をしていては、役に立たないと考えるのです。交換要員として行って特派員ができるようにしてこそ、どこに行っても「ワシントン・タイムズ」新聞社を活用できるのであって、付いて回りながら、自分の仕事が生じたときだけ働いていてはいけません。みな一緒に交流できる体制をつくって、日本の「世界日報」や「ミドルイースト・タイムズ」も、この基準で編成しなければなりません。
一人か二人を抜いて、人が足りなくなれば、何人かで手伝いながら編集をしてでも、外国に行ってくることができるように編制してみなさいというのです。「百聞は一見にしかず」なので、様々な場所を通して交流できる道を用意しなさいというのです。そうして、一つの家庭のようにしながら、新聞社の徹底した方向を中心として、今後、希望的な「世界日報」にならなければなりません。
19 皆さんが記事を書くときには、自分の名前をかけて、責任をもって書かなければなりません。私がアメリカで「ワシントン・タイムズ」を造って出発するとき、「『ワシントン・ポスト』や『ニューヨーク・タイムズ』を踏襲してはいけない」と言いました。それは宣言です。私たちは独自的です。独自的な標準を私が立てたのです。
日本の「世界日報」も、今や基準に達しました。部数を増やしてはいけないというのです。配達の部数を少なくして、新聞社に来て新聞を持っていくようにするのです。今や、分かる人たちは分かってくれるようになりました。政府でも分かってくれるのです。なぜでしょうか。時事分野では、世界情勢について誰も付いてくることはできません。情報において、私たちが世界の先頭に立ったからです。アメリカのような国は、新聞が進歩的です。ソ連の間接的な宣伝紙のようになっています。すべて敗北的で、退廃主義的な思想を鼓吹(こすい:励ますこと)する刺激的な論説を書いています。しかし、私たちは違います。ですから、目を皿にして勉強しなさいというのです。
20 「世界日報」を世界的なモデルケースとして、これから「ワシントン・タイムズ」のように、世界と通じるアジアの代表言論機関にしようと考えています。そうするためには、ワシントンDCで作った六十ページの「ワシントン・タイムズ」の記事すべてが、ここの「世界日報」に入ってくるようにしなければなりません。このようにするためには、世界のニュース紙面を今より倍に増やさなければなりません。
「ワシントン・タイムズ」に文化部や宗教部、家庭部があれば、そこから出てくる記事の内容を、ここで翻訳できる実力がなければなりません。英語版「ワシントン・タイムズ」の記事内容を読んで、すぐに韓国語に翻訳して、韓国の実情とアメリカの実情を混合させ、新しい新聞を作るのです。
21 AP通屠やUPI通信から、今まで特派員を派遣した場所は、世界各国で百ヵ所を超えません。しかし、私たちは、百八十ヵ所からあらゆる写真や専門的な記事の内容が送られてくるので、一国の記事をただそのまま韓国に紹介することができ、各国のものをいくつでも新聞に出すことができるのです。このように増やしたり減らしたりしながら、何ヵ国かの記事を用いて一気に作るようになれば、いくらでもこの新聞を見るようになっているのであって、ほかの新聞を見るようにはなっていません。部数のために、ほかの新聞に追従しながら作ってはいけないというのです。
22 世界が価値観の没落によって混乱状態に陥っているので、誰かが旗手にならなければなりません。それが必要な時です。共産主義世界が崩れ、民主主義世界が崩れるこの時に、誰が旗手になるのでしょうか。私たちしか、お父様しかいないではないかというのです。
今からは、自主的な時代となり、自主性を確立させなければならない責任があります。そのようなことを教育していかなければなりません。徹底的に教育しなさいというのです。もはや、私たちが追従していく必要はありません。「ワシンン・タイムズ」もそのようにしたので、非常に短期間のうちに、世界的基準をつかんで上がってきたのです。追いかけていってはいけないというのです。私たちは私たちの論調を中心として、堂々と進まなければなりません。
23 「世界日報」は、韓国にある十大新聞社を絶対に追いかけてはいけないというのです。私が「ワシントン・タイムズ」を造るときに訓示したことも、絶対に既成の新聞を追いかけてはいけないということでした。新聞は、国家的基盤における公認された立場で、国家や主権に影響を及ぼすことができます。そのような状況で新しく出てきた新聞が、既成の新聞を追いかけては、いくら(世の中の)空気を変える記事を書いても、関心を集めることはできないのです。