Episodes

Tuesday Sep 26, 2023
真の父母経 第275話
Tuesday Sep 26, 2023
Tuesday Sep 26, 2023
第五節 科学技術平準化のための努力
科学技術平準化の必要性
真の父母様は、一九八一年十一月、第十回「科学の統一に関する国際会議」において、技術平準化運動を提唱された。科学技術は、人間の万物主管のための道具として、神様が下さった人類共同の資産であるため、人間は誰もがこれを活用し、その恵沢を享受できなければならない。真の父母様は、少数の国が科学技術を独占し、それを利用して他の国を支配しようとしてはならないと語られ、科学技術の平準化を通して、全人類が等しく豊かに暮らせるようにしなければならないと強く主張された。
1 本来、科学技術は、神様が人間に「万物世界を主管しなさい」と言って下さった祝福を実現するための道具です。人類は、誰もがこれを活用し、またその恵沢を受ける権利があります。へリコプター産業のような先端科学技術に関してはおのずと経済問題や産業開発と関連させて話さなければなりませんが、今日の現実を見るとき、科学技術を使用している人間の精神的姿勢、すなわち愛や価値的側面を強調して話さざるを得ません。
本来、万物世界は、人間に喜びを感じさせ、人間を助けるべき対象の位置に創造されました。そして、人間は、万物世界を造られた真の愛の主体であられる神様と一体になり、真の愛の実体になることによって、その対象として造られた万物世界に対する真の主体となり、主管者になるのです。ですから、人類は、万物世界を造られた神様に代わって、自然や環境を愛して保護しながら、人類にとって有用なものとなるように活用しなければなりません。
2 先進国が、南米の経済を動かしています。政治の力や軍事力で支配しているのです。その次に、経済力です。銀行を通してすべてコントロールしています。そのような力の背景によって、南米のすべての資源を思いどおりにコントロールしているというのです。これを撤廃しなければなりません。そのような意味で、科学技術の平準化を主唱するのです。
3 世界的に、科学技術を中心として平準化することを、お父様は主張しています。「科学の統一に関する国際会議」の時、ドイツの最高技術と私たちの統一産業を中心として、技術平準化の問題を取り上げました。電子と機械の分野では、私たちが最高水準まで上がってきています。それを世界的に平準化しなければなりません。自分に集めるのではなく、世界的に平準化しなければなりません。統一教会は、神様の思想を世界的に平準化しようとしています。思想平準化と科学技術平準化、その次に、経済の平準化と言論の平準化、このように四つの分野さえ平準化すれば、世界は自動的に平準化されるのです。
4 私には国家主義の観念がありません。アメリカが反対しても私の思いどおりにし、韓国が反対しても私の思いどおりにし、日本が反対しても私の思いどおりにするのです。お父様が一度決心すれば、技術平準化は間違いなくするというのです。
技術平準化がどれほど大変か考えてみてください。科学技術を平準化するのは、国家間では絶対に不可能です。誰も、そのように与えようとはしません。自国の利益を中心としてすべての技術を守ろうとするのであって、そのように苦労してつくったものを、分け与えようとはしないというのです。
5 最高の技術は、最高の知識人たちが受け継がなければなりません。それは、人類に天が賦与した贈り物です。ところが、これを特定の民族を中心として、人間たちがこれを操作したというのです。
それで、私が一九八一年から、世界の科学技術を中心とした平準化運動を叫んだのです。ですから、これまで多くの迫害を受けました。平準化運動をするようになれば、アメリカの科学技術を南米に分け与えなければならず、ヨーロッパの科学技術を開放しなければならないのです。ヨーロッパ諸国は、資源確保のために奴隷化しておいたアフリカに門戸を開放しなければなりません。ですから、先進国が「自分たちの道を塞ぎ、首を絞める」と言って強く反対したのです。
しかし、これを開いておかなければなりません。同じ立場で開いておかなければならないのです。学校もそうです。同じ立場で勉強させなければなりません。黒人であろうと黄色人であろうと白人であろうと、人種を超越して、実力のある人々は平等に、すべて一緒に勉強させなければなりません。
6 思想的平準化、科学技術平準化、その次に、経済的平準化、またその次には、すべての情報の平準化運動をしなければなりません。今までは、先進国の数人が座り、発展途上国の生死を自分たちの思いどおりにしてきました。私はそれを許すことができません。
私には、この世界を守る責任があります。そのためには、その基盤を築かなければなりません。夜が来ても、雪が降っても、私は準備しなければならないのです。このようにして、反対を受けても、お父様が生きている間にこれほどの基盤を築いたのです。
科学技術平準化の実践
真の父母様は、多方面に科学技術平準化運動を展開された。「世界全体が科学技術を共有しなければならない」と考えられたからである。特に、先進国と発展途上国間の科学技術平準化運動のため、科学技術分野の先進国であるドイツの主要な機械工場などを引き継ぐことにより、技術平準化のための基盤を築かれた。言い換えれば、先進国の主要な科学技術を確保された目的は、これをアフリカと南米、アジアの発展途上国に分け与え、世界的に科学技術の平準化を成し遂げることにあった。そして、食糧が不足しているアフリカにソーセージ工場を建設し、ソーセージを生産する機械を提供して、農業の方法と家畜を育てる方法も教えられた。また、中国に大規模な自動車工場を建設するパンダ自動車プロジェクトを推進された。これは、中国の科学技術を先進国の水準に発展させ、世界平和を実現するという趣旨で始められたものである。
7 技術を平準化することが、先進国にとってどれほど恐ろしい作戦か分かりません。アメリカのような国は、技術の平準化をするようになれば、持っている技術を南米にすべて引き渡さなければなりません。
アメリカが今、南米を経済植民地として引き続き存続させているのは、政治力と軍事力によるのです。政治、経済、その次に科学技術です。主に科学技術のようなものは、渡してしまうと困るというのです。もちろん、南米にも軍事力、経済力、すべてありますが、科学技術が不十分なのです。(アメリカは)すべて教えてあげるとしても、科学技術だけは教えてあげません。私が今、先進国の最高の科学技術の基盤を備えているので、これを分け与えようというのです。
8 今、世界のトップにいる人々が、私たちを助けてくれています。お父様を助けようという環境に入ったので、その道に付いていけば、経済的資源をいくらでも引き出すことができるのです。
それを引き出すことによって、先進国が発展するよりも、発展途上国が発展するようにしてあげなければなりません。発展途上国が発展できる道を開いてあげるのです。そして、私がアジアの数ヵ国から資源をもってきて、二十年の間に、技術平準化とともに生産平準化をしてあげるのです。二十年間で、そこに欠如した資材を補給しながら、完全にその技術を移転するのです。世界最高の技術を、無条件に提供するのです。
私が主体であれば、対応的・順理的相対圏を形成することによって、理想的愛の相対基台が造成されるようになります。相対基準を越え、相対基台が形成されて、互いに与え合うことが、互いの利益になる世界に前進すると考えるのです。
9 ドイツ最高の科学技術を私がもっています。一九八〇年代にドイツの四大工場を購入しました。私は、世界の技術平準化を主張する人です。なぜでしょうか。
ヨーロッパがアフリカを侵略して搾取しました。自国の(利益を考えて)資源を確保するために、アフリカの人々を未開人にしておいたというのです。私たちの宣教師がアフリカに行ってみると、ヨーロッパから来た人々は農業をする方法も教えてあげず、大学はもちろん、中学・高等学校も造っておかなかったというのです。
神様がヨーロッパを祝福したのは、彼らだけが豊かに暮らすようにということではありません。その祝福は、万民のための祝福です。ですから、何としてでも分配してあけなければならないというのです。それで、一九八一年から技術平準化を主唱したのです。
10 お父様は、ドイツに行けばドイツ人になります。よく適応するのです。そのような歴史を話せば、実際に神様が生きていらっしゃることを実感します。そのようにドイツが、お父様をその国の工業界に少しも足を踏み入れられないように門を閉じていましたが、ドイツ政府が最も重要視する工場、すなわち政府が経営していて一九八四年に民営化したものを、お父様が手に入れました。それは謎なのです。誰がそのようにコントロールしたのでしょうか。霊界がしたというのです。
その工場は、ドイツ技術の粋を集めた、二十世紀の科学技術の総合的な工場と同じです。ライン生産の機械を造る工場です。一つの国で一番の基幹産業になるのが機械工業です。そのような大きなラインを製造するのです。
11 ドイツにお父様が足を踏み入れ、様々なことを調査しました。すべて立ち寄ってみたので、どの工場に行ってもすぐに分かりました。工場を買うときは、どれがより良く、どれがより悪いかを鑑定しなければなりません。しかし、毎日行ってみることはできないので、すぐに調査をしたのです。
少なくとも、一九八〇年から五年間は、ドイツ工業の転換期でした。人力で作っていた時代から、自動化時代に転換した時期でした。それで、そこに歩調を合わせる中で、多くの会社が倒産してしまいました。小さな会社は不渡りを出して倒産してしまったのです。そのような時代になるだろうと予想していました。ちょうどその期間に工場を買わなければ、買うのは難しいと判断したのです。それで、自動車ライン生産の基幹産業、そしてボーリング工場など、四大工場を購入したのです。それを購入したのは、先進国と発展途上国の間の技術平準化運動を展開するためでした。
12 アフリカの七ヵ国にソーセージ工場を造っています。ソーセージ工場で最も有名な所がドイツです。ですから、私たちの宣教師たちがその有名なドイツのソーセージ工場の助けを借りて、アフリカにソーセージ工場を造るのです。
今後、「統一産業」に一つの部署をつくり、ソーセージを生産する機械を大量生産させるつもりです。アフリカの人々にとって最も恐ろしいのが栄養失調です。タンパク質が不足した食事をして暮らしています。そのため、ソーセージを作るのです。そうして、畜舎や牧場で豚を育てる方法、牛を育てる方法を教えてあげます。それとともに、農業の方法、野菜を育てる方法などをすべて教えるのです。コンゴ民主共和国のような所には、農業専門学校も造りました。その仕事は、私たちがするのではありません。そこで働ける人を立てて、代わりに任せるのです。互いのために生きようということです。互いのために生き、助け合いながら開発するのです。
13 中国にバンダ自動車工業団地を造成するために、三千二百万坪の土地を契約しておきました。それは、ワシントンDCくらい大きいのです。中央政府、広東省とすべて契約を終えました。私は当時、中国の事態が芳しくないので、一九八九年の六月を越えてはならないと考えました。そこは、香港から海上で四十分の距離にある恵州(けいしゅう)という所です。中国は一九九七年にイギリスから香港を引き継ぐようになっています。それを引き継ぐ基地として、恵州と接している深圳(しんせん)を計画しています。
14 私は、中国の門も開きました。天安門事件が一九八九年六月四日に起きましたが、六月二十七日にパンダ工場の起工式を行いました。本来は、起工式をいつすることになっていたのでしょうか。九月二十三日までに、香港にある中国銀行にお金を送り、中国政府が「良し」と公認したのちに、起工式をすることになっていました。そのようにしようと思えば、十月になってから起工式が可能になるのです。
ところが、どうして「六・四(天安門)事件」の直後の六月二十七日に起工式をしたのでしょうか。その時、韓国大使館が「安全のために中国を離れなければならない」と知らせてきたのですが、私たちはふろしきも包めずにいた状況でした。先発隊がタイに避難して様子を見ていた時でした。ところが、起工式のために中国に入ったので、北京と広東省が驚いたのです。起工式は、バンドが動員され、花火を打ち上げる中で行われました。ですから、新聞に記事が大きく出たのです。
15 私は、中国にバンダ自動車工業都市の建設をするために、多くの投資を行いました。他の人より先に中国に入って、一獲千金を狙おうという計略ではありません。中国で出る収益は、一銭も外に持っていかないというのが、私の原則です。その利益をそこに再び投資して、国際平和高速道路を造り、他の先端技術も平準化させ、十三億の中国人たちが豊かになるようにしてあげようというのが、投資の動機でした。世界人口の四分の一にもなる中国を無視しては、誰も世界平和を云々することはできないのです。
16 パンダ計画の一番の目的は、東洋の平和のためということです。これは、お金を稼ぐためではありません。その重要な内容は、東洋の平和のためなのです。世界平和を成し遂げることを目的にして、東洋の平和を結束するためのものです。

Tuesday Sep 26, 2023
真の父母経 第274話
Tuesday Sep 26, 2023
Tuesday Sep 26, 2023
「世一(セイル)旅行社」と「龍平(ヨンピョン)リゾート」
真の父母様は、一九八五年一月、国内外の観光を専門とする「世一旅行社」を設立された。特に、人類歴史は失ってしまった神様の民を探し求めてきた摂理歴史であるが、互いに異なる文化圏と交流することにより、神様中心の文化圏を創造する使命を果たすことを、「世一旅行社」に願われたのである。また、韓国最大規模のスキー場と三つのゴルフ場を備えた四季を通じての総合リゾート施設である「龍平リゾート」を、二〇〇三年三月に引き継ぎ、韓国民の健全なレジャー文化づくりを先導する企業として育てる計画を発表された。特に、今後、冬季オリンピックを執り行えるようにするというビジョンを提示されたが、それから八年後の二〇一一年、国際オリンピック委員会(IOC)は、平昌(ピョンチャン)を二〇一八冬季オリンピックの開催地として選定し、真の父母様が愛情と関心をもって準備された龍平リゾートは、世界の人々の祝祭、オリンピックの中心舞台となった。合わせて、真の父母様は龍平と麗水、順天を束ねて、世界的観光産業の聖地として育てるという構想を発表された。そのみ意に従い、現在、「龍平リゾート」と「麗水ジ・オーシャン・リゾート」は、趣味産業の二つの柱として成長、発展している。また、真の父母様は、世界的な流通・販売組織が必要だと考えられ、「幸世物産」、「セイロ(世一路)」、「ハッピーマインド」などの会社を設立された。
5 これから、経済的基盤を築くことのできる良い時代が訪れます。レジャー産業時代、第三次産業時代が来るのです。レジャー産業、観光産業が発展するようになるというのです。金剛山を訪れる人々は、金剛山よりまず、釜山や済州島に立ち寄っていくでしょう。ですから、観光客を誘致する際、釜山と済州島、白頭山を経由させるとすれば、中間基地が必要です。ホテルや全国的な組織が必要なのです。そのような面で、「世一旅行社」は重要な拠点地域に支店を造り、他の観光会社と連結できる基盤を築かなければなりません。
6 「世一旅行社」が一番になるためには、会社のすべての人が一つの焦点に向かわなければなりません。そのようになれば、いかなる観光会社もかなわないでしょう。必ず大韓民国で一番の観光会社になれるだけでなく、世界に進出していけるでしょう。天運は、強力な相対がいれば、強い力で保護するからです。固く結束すれば結束するほど、そこに比例した宇宙力が保護するのです。宇宙力が保護するときには、誰も侵犯できないので、永遠に進むのです。そうして、大韓民国を越え、アジアを越え、世界を越えて、偉大な一つの結束体になるのです。大概、旅行社というものは風紀が良くありません。ですから、風紀が乱れたこの世界を善導し、一つの面でも整備していこうというのです。それゆえ、そのような「世一思想」を入れて観光事業をしたとすれば、いかなる世界的美人がいたとしても、誰も誘い込めないというのです。そのように、この暗い世の中で灯台のような会社になれば、「世一」という名前を輝かせることができるでしょう。
7 北朝鮮の青年と、韓国、日本、アメリカ、中国、ロシアの青年たちを、何としてでも教育しなければなりません。世界各国の人々と交流させながら教育しようというのです。北朝鮮の青年たちを世界各国に連れていって、その国の青年たちと交流させながら教育するということです。ロシアに行っても教育し、中国やアメリカ、フランスに行っても教育することができます。これは、既に国際的基盤ができているので、問題ありません。そして、アメリカと日本、中国、ロシアを教育しなければなりません。韓国が中心になって、世界の強大国を教育しようということです。それで、これからその方案を準備して、実施するのです。パスポートの問題やビザの問題などは、「世一旅行社」で準備しなければなりません。お金を稼ごうとして「世一旅行社」を造ったのではありません。神様がお出ましになれる道を築くために造ったのです。
第一に、交流教育をしなければなりません。韓国を中心とした交流教育です。第二に、アメリカ、ロシア、日本、中国の協力教育を実施しなければなりません。互いに協力して、教育することができるのです。
8 冬季オリンヒックを開催できる「龍平リゾート」を引き継ぎました。龍平は繁忙期が冬なので、夏が問題になります。夏はゴルフと釣りをするのです。大関嶺(テグァルリョン)を中心として、峰ごとにへリコプターが降りられるようにします。自然農場を造り、季節に従ってオーガニック料理を作って接待し、ホテルを造って訪問客を迎えようというのです。冬の景色が良く、夏の景色も良いので、夏でも冬でもいつでも活用できます。そこに、今後、山に野生する朝鮮人参の種を蒔き、栽培しようと思います。ヘリコプターで遊覧する人々に、それを販売しようと考えているのです、千四百五十八メートルの発旺山(パルワンサン)の頂上に上がってみれば、どれほど神秘的か分かりません。そこがへリコプターの基地になれば、活用できる基盤になるのです。ですから、龍平は海洋公園と陸地の公園を連結させる所になるのです。
9 現在の龍平スキー場を活用して、オートバイのレース場や自転車に乗る所にします。数キロメートルの地点にオートバイや自転車を数百台停めておき、ゴンドラに乗って上がり、オートバイや自転車で降りてこさせるのです。上っていくときは自動車に載せていき、自転車やオートバイに乗って降りてこさせることもできます。中高生たちの間でブームを起こすことができれば、閑散期を埋めることのできる相当に良い運動になります。その次には、釣りです。麗水、順天で釣り大会をしていますが、季節によっては清平でもすることができます。龍平の貯水池で魚を育てて釣ることもできます。
また、狩猟場を造らなければなりません。龍平は、狩猟場を造っても、競争できる条件を備えています。狩猟場には大勢の人が来るので、今後、スキー場に取って代われるほど、いくらでも開発できるというのです。
10 お父様は世界的に趣味産業を主唱してきたので、お父様について語れば、趣味産業と関連させて考えます。趣味産業という名前を付ければ、南北米とヨーロッパはもちろん、世界と通じる連絡網ができるのです。すべての経済の流動的な環境を見ても、世界経済圏の七〇パーセント以上を動かす国と連結させなければなりません。また、年を取った人々が今後活動できる所は、ゴルフ場しかありません。ですから、龍平も、ゴルフをはじめ、国際観光ができるようにしなければならないのです。
11 セイロは機械を中心として、神様を中心とした経済復帰のための闘いをするのです。機械工業界を占領するためです。世界の機械工業を勝ち取るためのものです。
お父様が「世界に出発しよう」と言えば、アメリカを越え、全世界に向かわなければならないのですが、セイロは何をすべきでしょうか。今、セイロは小さいのですが、私たちの食口は弱くありません。最も強いのです。皆さんはどんなことでも成し遂げられます。私たちは、世界に行って、世界のために生きなければなりません。(今は、)そのような環境になってはいませんが、私たちがそのような環境をつくろうというのです。そうしてこそ、一つずつ、一つずつ、世界の帰着点に到達できるのです。
12 私たちが世界的な経済圏を握るためには、まず世界的な販売組織の一元化が必要です。その販売するすべての責任機関のアイテムを全国に交差させるのです。ある品目があれば、季節によって価格が調整されます。価格が変わることによって、その季節に価格が高い品目があるときは、その品目を全国に配送するのです。全国に通ずることができる訓練をするのです。
季節によって価格が上がったり下がったりするので、ある季節に特別高い品物があれば、それを即座に販売できる組織編成をしなければなりません。百五十の会社があれば、その百五十社がもっている品目の価格が季節によって違うので、価格の良い品物を選び、それを全国に販売できる活動を展開していくというのです。このような訓練を世界化しなければなりません。
13 今後、都市定着時代は過ぎ去ります。都市に留まって暮らす時代は過ぎ去るのです。気の合う人同士、世界舞台を自分の庭園のように考えて暮らせる時が来るようになります。ですから、人々は電話で物を注文しさえすればよいのです。人がいなくても、電話を通して(コンピューターが)注文を受け、連結させてくれるようになります。
電話で、「この品物をいくついくつ」と注文すれば、「合計いくらです」、「(税金が)何パーセント上がりました」と知らせてくれるのです。デパートで店員たちが話してくれること以上です。店員たちは間違うこともありますが、コンピューターは間違いません。どんな所でも配達します。
このようなシステムさえ整っていれば、商品はどこでも配達できるのです。これを「レバレンド・ムーン・システム」と言います。このようになれば、デパートや商店は必要ありません。
航空産業と字宙工学時代
真の父母様は、水準の高い航空技術と宇宙工学技術を確保するため、「ワシントン・タイムズ航空」を設立された。韓国には、二〇〇四年十一月、「韓国タイムズ航空」を立てられ、二〇〇六年六月、金浦空港産業団地起工式を行われた。この「韓国タイムズ航空」は、アメリカにあるヘリコプター製造会社のシコルスキー・エアクラフトと技術協約を結び、協力関係をもつようになった。
14 お父様は、科学を知り、これから産業界がどのようになるかを知っているので、技術の最先端の場に立つ基盤を、今まで築いておきました。世界的に先端技術に乗せておくことができなければ、世界を指導することはできません。
思想的王座に上ってきたので、技術分野で科学的王座圏を連結するために、機械の原材料と自動車の原材料を作る工場を造ったのであり、へリコプターに対してもお父様は関心が高かったので、「ワシントン・タイムズ航空」という会社を造りました。
15 現代文明の利器として誇ることができるのが自動車です。その次に、飛行機です。ですから、「ワシントン・タイムズ・アビエーション」という航空会社を造りました。南北米を連結し、航空宇宙工学の科学技術を誰が握るかが問題ですが、それを今、準備しているのです。最高に優秀な飛行機を購入し、フランス、アメリカ、カナダが競っているその技術をつかもうと考えています。カナダの飛行機会社が有名ですが、その会社が、できれば今後、私たちと手を結んで働きたいと言っています。ですから、アメリカを動かすことができるというのです。
16 機械技術より何十倍難しいのが航空技術です。宇宙を占領できる技術、そのような最高の技術をもっているのが、シコルスキーのへリコプター会社です。それの別名は、アメリカの技術協会です。
そのような最高の技術を中心として、私たちとアメリカが共同投資をすることができるようになりました。そうして、アメリカが新しい宇宙技術、航空技術を用い、私たちと共に協力して機械を造れば、全世界が付いてくるので、これからは飛行機が故障をしても、修理して使うのです。修理ができれば、新しい飛行機を造ることもできます。
17 アメリカの技術協会が航空宇宙技術をすべてもっています。それで、韓国にシコルスキー・ヘリコプター工場を造り、これが軌道に乗れば、韓国とアメリカの会社自体が、韓国の会社であると同時に世界の会社になります。そうして、人類の会社になるべき貴いものなので、「韓国タイムズ航空金浦航空産業団地起工式のみ言」を、「平和メッセージ」に入れたのです。
皆さんがここに貢献できる技術を、どのように学ぶかというのです。若い人々は、十年だけ決心すれば、何でもできる技術世界が待っているので、努力を惜しまずに投入しなければなりません。

Tuesday Sep 26, 2023
真の父母経 第273話
Tuesday Sep 26, 2023
Tuesday Sep 26, 2023
13 今まで、私たち韓国の教会は、外国に十分な援助をしてあげることができずにいます。これから皆さんが外国に十分な援助ができるようになるまで、推し進めていこうというのです。お父様は、工場を造るまで数多くの反対を受けてきましたが、そのようなところまで考えています。
ですから、第一線、第二線に分けて自力基盤を固めなければなりません。今までは、私たちが涙と血と汗を流しながら神様の心情を学びましたが、これからは経済的な基盤を築いていかなければなりません。世界を復帰するためには、世界的な経済基盤が必要だというのです。ですから、工場を経営しようとするのです。
14 青坡洞に「統一産業」を造る時は、日本人が住んでいた家屋から出発しました。家の裏に、練炭を積んでいた半坪ほどの場所があるのです。当時は旋盤がなかったので、日本人が使っていた古い旋盤を、貨幣改革の前に七十二万ウォンで買ってきました。その時、私はそれを見て、「これが七千台、七万台の機械に増えるだろう。大韓民国の軍需産業や自動車工業にまで次々と発展させる。信じなさい!」と言いました。その当時、それを信じると思いますか。多くの人たちが、「とんでもない話をしている」と思ったかもしれません。
15 韓国の自動車工業の出発当時、「統一産業」が大きく寄与しました。私は技術世界の全権をもって、その時から韓国が産業復興できる基盤を築いたのです。当時、お父様の考えでは、そのようにするためには、「統一産業」で特製品を作るしかなかったというのです。
韓国で有名になったとしても、大したことはありません。特許品を作らなければならないのです。研究開発をして、国が必要とする物を作らなければならないというのです。だからといって、直ちに機械工業をすることはできません。それで散弾空気銃を作ったのです。散弾空気銃の開発には、お父様のアイデアがたくさん入っています。
16 日本で機械の展示会をするとき、「統一産業」が開発したシステム機械ラインをもっていって展示しました。日本は、これまでコンピューターチップのような物を作るのはファナック(FANUC)が一番だと思って誇っていたのに、その会社の社長が来て見学し、驚いたというのです。「統一産業」は何でもないと思っていたのですが、大したものだというのです。また、ドイツに私たちは四大工場をもっています。その四大工場の旋盤のような物は一番です。世界で何万トン級の船や戦艦、航空母艦などのスクリュー軸だけでも、五十メートルにもなるものがあるのです。そのような物は、どこの工場でも造れるわけではありません。
韓国の自動車工業が今日、このようになれたのは、「統一産業」があったからです。韓国の主要な自動車会社に、「統一産業」の製品が入っています。
17 私たちは、専門の機械分野で多くの経験を積まなければなりません。機械工業のための良い経験を積まなければならないのです。そのために(いろいろな所を)訪ねて回るのです。お父様は、ドイツやフランス、イギリスなどにある工場をすべて見て回りました。日本はもちろん、アメリカも同じように、すべて見て回りました。
それでは、なぜ一番大変な機械工業をしなければならないのでしょうか。早く世界的な位置に進むためです。答えは簡単です。これが最も難しいので、これを解決すれば、世界のすべての分野でチャンピオンになるのです。それを長い期間ではなく、短い期間で成し遂げようというのです。
今、「統一産業」は、あらゆる機械の自動化ができる段階に入ってきました。
18 水澤里に「統一産業」を造ってから、私は忘憂里(マンウリ)峠を越え、一日に二回通ったことは言うまでもなく、三度通った日もたくさんあります。毎日、一度は通うようになっているのです。
なぜそのようにしたのでしょうか。世界の工業界を掌握するためには、精誠を尽くさなければなりません。血の涙を絞って捧げたその精誠が天にしみ渡って、霊界に行ったすべての工業人たちがその精誠に感動し、地上にいる人々がその精誠にひざまずくようになってこそ、天の所有権になると考えたのです。ですから、そのように精誠を尽くしたのです。
私は、できる限り、清平にも毎日のように通います。精誠を尽くすためです。世界最高の指導者になるためには、いかなる面でも主人にならなければなりません。難しいからといって行かないわけにはいきません。お父様は一人で数十年間、そのことをしてきました。ですから、天が祝福するのです。これは、サタンが讒訴できないようになっています。
19 「統一産業」の工場にいる人々は、「お父様はお忙しいのに、何をしに毎日のように工場に来られるのだろうか」と思うのですが、そのように考えてはいけません。昨晩見たものと、けさ見るものには大した違いがないかもしれませんが、きのうよりもきょう、発展したものがあれば、その違いに興味を覚えるのです。同じ機械を造っても、きのうよりどれほどうまくできたかを見て、少しでも発展したことがあればわくわくするのです。これは、私たちの旗を立てることです。そのようにしてこそ、神様のみ前に賛美を捧げることができ、何らかの条件を立てられるのです。
ですから、ある基準までは、お父様がそのようにしなければならないというのです。このように進むとき、私たちが計画することに対して妨げとなるものがあれば、切られてしまうか、何かの事件が起きて、道が開かれるようになっています。皆さんの協助次第で、道が開かれたり、塞がったりするようになっているのです。皆さんは、お父様の行く道を理解できません。お父様は今、冒険をしているようですが、のちのちすべて成就されるのです。
20 私が工場に対して精誠を尽くしたのは、水澤里工場一つだけのためではありませんでした。そこに大韓民国の運命と世界的運勢を連結して祈ってきたのです。
今や、私たちの工場で生産する製品が、一つの重要な産業品目として登場し、国家と契約して生産過程に入るようになれば、お父様の責任は終わります。韓国のいかなる産業体よりも重要な産業体にすることが、お父様の願いです。これがしっかり定着すれば、急速に発展するでしょう。
21 私はこの国をつかんで、身もだえしています。国のために生きているのです。私の一族を投入し、犠牲にするのです。私は今に至るまで、大韓民国の未来のために、負債を負いながら働いています。
私は、ドイツの科学技術を移転するために、一九八〇年から一九八五年まで、ありとあらゆる侮辱を受けました。そうして、世界の先端科学技術を「統一産業」に連結し、この国、この民族が未来に進んでいける土台をつくっておきました。そのためにあらゆる風雪を経てきたのです。
ある学者はそのような内容をすべて知って、「今、韓国の自動車工場がこのように発展するようになったのは、『統一産業』を中心としたレバレンド・ムーンの功労が大きい」言ったのです。
第四節 企業体の設立と経済基盤の拡大
「一和」
真の父母様は、環境創造のための経済基盤を確立するため、国内外に数多くの企業体を立てられた。その中の一つが、一九七一年十二月に設立した「株式会社一和」である。
一和は、韓国人だけでなく、世界の人々の健康のために、韓国の特産品である人参製品を開発して普及した。真の父母様は、一九七三年八月、京畿道(キョンギド)九里市(クリシ)水澤洞(ステクドン)に社屋を竣工するとともに、「誠心誠意」という揮毫を下さった。一和は、食品部門において「メッコール」と「椒井里(チョヂョンニ)鉱泉水」、人参部門において「人参茶」と「ジンセンアップ」、「サムジョントン」、製薬部門において「牛黄清心元(ごおうせいしんげん)」などを開発、販売している。
1 国内外にない人参製品工場を造ったというのは、私たちの誇りにもなります。一和という旗のもと、新しい人参製品分野の仕事が始まりました。これからの展望は、相当に明るいと考えるのです。
「統一産業」が水澤里で長年、基盤を固めていますが、和製薬は「統一産業」よりも次元の高い立場で、新たに世界的な経済問題を解決するに当たって、私たちになくてはならない重要な基盤になると考えます。そのため、どのようにしてこの製品を世界市場に販売するかが問題ですが、外国の食口全体が一つになって販売に力を注がなければなりません。私たちが計画することが、今後、統一運動が発展していくに当たって、経済問題を解決する土台になることを願い、ここに力を注ぐのです。
2 人参は、韓国の特産物です。人間を中心として万物を見れば、一番高価な物が人参です。ですから、人参は植物界の王者だと言えます。このような点で、「統一思想」と相対的関係にあることは、言うまでもありません。韓国の特産物であり、誇りである人参に対して、私たちが報いているかというとき、報いることができていないと考えるのです。
天が人参を与えたのであれば、韓国の国民のためだけに与えたのではありません。これは、世界の人類のために与えたものです。したがって、世界の人類がたたえ得る本場の産地に住んでいる韓国の国民は、人参の価値を知らなければならず、その価値を韓国だけのものにしてはいけないというのです。これを世界の人が互いに愛し、互いに貴く感じられるようにしなければなりません。
3 いくら工場が良く、いくら資材や機材が素晴らしくても、素晴らしいこの環境を動かす主体になる人が素晴らしくなければなりません。人は一人だけではありません。一和グループ全体が合わさって一つの体制を形成し、ここから各自が「高く上がっていこう」と言わなければなりません。各自が代表的な立場で引き上げる立場になれば、左手や右手も上がるようになり、頭も上がるようになり、体も上がるようになります。そうすれば、一和は自然に国家に認定されざるを得ず、アジアに登場せざるを得ず、世界に登場せざるを得ないのです。一和グループの要員たちは、メッコールの主人にならなければなりません。「メツ(脈)」とは、「魂」のことを意味します。天運を動かせる主流のことを意味するのです。
4 メッコールは健康飲料です。国民の健康のためにメッコールを作ったのです。また、これから全世界にメッコールを販売しようと考えています。大韓民国で基盤を築けば、間違いなく百発百中、ただそのまま人類にメッコールを飲ませることができ、一和製品を飲ませることができるのです。
ところが、このような伝統的価値が眠っています。まだ目覚めていないのです。私たちの生活における莫大な経済的機運が眠っているので、これを起こし、万民を解放する飲み物として、トップに立たせなければならない責任が私たちにあるのです。

Tuesday Sep 26, 2023
真の父母経 第272話
Tuesday Sep 26, 2023
Tuesday Sep 26, 2023
第三節 釜山ボムネッコル時代と草創期の経済活動
肖像画と切手収集、販売
真のお父様が南下し、避難生活をされていた釜山凡一洞(ボミルドン)の土壁の家の時代には、金元弼がアメリカ軍を対象に肖像画を描き、活動費を準備して、困難な食口たちを助けていた。そして、協会創立の初期には、一般食口が消印の押された切手を収集して販売したり、白黒のブロマイドをカラーにして道端で販売したりする事業を通して、伝道活動のための経費に充てた。
1 お父様は、釜山の凡一洞(ボミルドン)で暮らしていたとき、米軍部隊の兵士たちの肖像画を描きました。その時、布一枚に枠を作って絵を描きました。絵を描こうとすれば、ただの布ではできません。絵を描く布に塗る糊があるのですが、この糊を煮て、布に完全に塗って乾かすと布かひんと張ります。布がぴんと張り、その布の穴がすべて塞がってこそ、絵を描けるのです。その時、一枚描いてあげて四ドルもらいました。
アメリカの兵士たちは、一年半か二年半ほど滞在して帰還します。自分の故郷に帰るとき、何も持たずに帰ることはできません。ですから、持っていくお土産がなければならないのです。(それで、)「妻の肖像画をプレゼントする」と言いながら写真を持ってきて、「描いてくれ」と言うので、描いてあげたのです。
2 肖像画を、どのように早く描くかが問題でした。最初は、写真を一枚か二枚持ってきましたが、お金が必要なので、一日に二十枚から三十枚まで持ってくるようにしました。兵士たちはその部隊に一週間くらいとどまるので、その間に描いてあげなければなりません。ある時は、一日に三十枚まで描いたことがありました。ですから、お父様があらかじめ枠の中に線をすべて引いておくのです。
金元弼は、4Bの鉛筆で、枠内に書かれた線と同じように線を引いて描くのです。そのように線を引いておけば、人の形をつかむとき、その線に従って描けばよいのです。そうすれば何倍も早くなります。そのようにして唇を描いておけば、私が赤く塗り、頭も描いておけば、頭の色も私が塗ってあげました。そうしているうちに、私はそれをすべて習得してしまいました。
絵は描けなくても、やっていればすべて習得できるのです。最初は後ろから助言だけしていた立場でしたが、一つ一つ習得し、最後には頭の形だけつかんでくれれば、服のようなものはすべて私が描いてあげました。そのようにして、一日に百ドル近い大金を稼いだのです。
3 釜山のボムネッコルで避難生活をしながら、金元弼が米軍の兵士に肖像画を描いてあげたのですが、一晩で三十枚まで描きました。そのように描こうとすれば、あらかじめ私が準備してあげなければならないのですが、夜を徹しながら準備したのです。私も一生懸命しました。そのようにお金を稼いで、伝道の経費にし、開拓をしたのです。皆さんには夢のような話がいくらでもあります。そのようにして稼いだお金を、私自身のためには使いませんでした。一銭も使わなかったのです。神様も同じです。「私のために生きよ」と言われるのではありません。「人類と世界、後代のために使いなさい」と言われるのです。
4 今に至るまで、全国的に切手収集行事に参加していますが、単に小さな切手一枚を剥がしても、それはわずか数銭にもなりません。しかし、一枚の切手を剥がすという事実は、崇高な努力、崇高な行動だとみなすことができるのです。切手の収集によって賞をもらった人々を見れば、大概、若い人たちです。中学生や高校生たちがたくさんいます。これは恥ずかしい事実です。
お父様が一時、「統一教会員は誰でも、一ヵ月に三回ずつは食口同士で手紙を書きなさい」と言いました。皆さんが手紙を書くとき、四十ウォンの切手を一枚貼るのではなく、一ウォンの切手を(四十枚)貼れば、事業部に対して二倍の後援をするという結果をもたらします。このように、私たちが取るに足らない、くずになるような切手を使用したことが、このような効果をもたらすというのです。私たちの動きはささいなことのようですが、国家的に見るとき、莫大な利益をたらすようになるというのです。このようなささいな問題について関心をもつことが、統一信徒にとって今後、重要な一つの自慢の種となるでしょう。
5 今に至るまで、切手収集を通して、伝道に莫大な貢献をしています。皆さんが一枚、一枚、このように集めてくれた切手によって、昨年得ることができたお金が百万ウォン近くになりました。ですから、お父様が百万枚、二百万枚を標準にして、切手収集をしようと話したことがありました。切手を収集して収益を得るという一面ももちろんありますが、このような行事によって、互いが一つの共同目標を中心として精神を統一し、同じ生活感情をもつようになるのです。
鋭和(イェファ)散弾空気銃の製作と「統一産業」
真の父母様が世界的な経済基盤を造成するために、最初の一歩を踏み出したのは、鋭和散弾空気銃工場の設立と経営であった。協会が創立されたのち、一九五九年五月二十日、鋭和散弾空気銃製作所の認可を受けて仁川に工場を建て、これを基盤に「統一産業」を設立されたのである。真の父母様は、韓国の産業を復興させるためには、基礎となる機械工業が重要であると考えられ、「統一産業」を設立して、機械工業の世界的技術を蓄積された。「統一産業」に込めた精誠は、「統一産業」だけのためのものではなく、韓国の未来と世界のためのものであった。小規模で始めた「統一産業」の優秀な機械工業技術は、自動車と軍需産業をはじめとする韓国の基幹産業の発展に、重要な役割を果たしたのである。
6 私たちは、教会活動をするのですから、若い青年たちが関心をもって愛用できる物とは何かを考えなければなりません。そのような要点に最もかなっているものが、散弾空気銃です。これは、技術的に見てもそうであり、韓国におけるこれからの実績を見てもそうであり、私たちだけが研究している物なので、これさえきちんと発展させれば、必ずある時にヒットするというのです。
最初に私たちが特許を取得して製品を造るようになりましたが、新しい製品を造る際には、直ちに素晴らしい製品を造ることはできません。お父様もこの工業系統について勉強した人なので、それがどのような発展段階を経ていくのか分かります。新しく発明した製品を造って、その年にそれを成功させるのは絶対に不可能です。最低限、三年以上の経験が必要です。このように考えて始めたのです。
仁川に工場を造りましたが、その時は工場に何もありませんでした。助手が一人いて、工作機械だけがありました。そして、何個かのカツターとのこぎり、かんなしかありませんでした。それが散弾空気銃工場の始まりです。
7 最初に散弾空気銃を作るとき、材料に真鍮パイブを使おうとして失敗しました。それで、「ステンレスパイブを購入して使おう」と言って、その時からステンレス銃を作り始めたのです。最初は三十丁ほど作って売り始めました。ところが、散弾空気銃を売ることは売るのですが、ずっと続けようとしたところ、その費用が本当にたくさんかかりました。それで、約七年間は常に投資ばかりしました。七年が過ぎて、一九六四年から本格的に販売するようになりました。
この期間は、私たちがこれを製作するに当たって、どのような部分にミスが出てきたかという問題点を専門的に、完全に把握する期間でした。それを把握せずに大量生産をして問題が起きれば、莫大な損害を被るというのです。そのような専門分野に該当する部分を、私たちが完全に把握するまで、七年ほどかかったのです。今や、大量生産をしても問題ないという自信をもって始めました。このように、十年の歴史を経て、銃を大量生産し始めたのです。
8 散弾空気銃を初めて製作する時には、協会にいる幹部たちや食口たちも、ひそひそ話をたくさんしました。お父様の心情を心から理解する人はいませんでした。また、これに責任をもった人たちも、そのような状況でした。ですから、私が一日に二回まで仁川工場に行き来したのです。毎日のように行くので、仕事をしないわけにいきますか。
今となっては、これが企業化され、韓国で特許製品の生産に成功した会社として、一番、もしくは二番に選ばれるようになりました。このようにして発展させてきたのです。皆さんは銃を売っていますが、この銃はとても機転が利いた物です。韓国は反共国家なので、時代の気風に合ったのです。
9 基盤ができている企業体は、技術者と資金があり、また経営の経歴があります。私たちは、彼らと厳しい競争をしながら会社を発展させてきました。私たちは、資金も、技術者も、経営の経歴もないのが実情でしたが、このような実情で私たちが韓国産業界の一分野に入り込んでいくというのは、大きな冒険と言わざるを得ません。私たちがそのような状況で、世界で探し出すことができない特許品を作るために手を付けたのが散弾空気銃です。
霊的にはそれが分かったのですが、本当に奇抜なアイデアです。昔の空気銃は、作ってからかなりの時が過ぎているので、これ以上発展がなく、売っても利益は多くありません。
しかし、散弾空気銃は、これから発展性があるので作ったのです。使ってみた人たちは、「散弾空気銃が一番だ」と言います。ですから、これを販売できるのです。これは私たちに組織があるからできるのです。
10 今や軌道に乗り始め、これから二年だけ空気銃と射撃銃を作れば、外国に市場を拡大して輸出するでしょう。私が実質的に、そのような世界市場の事情をすべて調査しました。
一年に輸出できる量を最少で百五十万丁、多ければ二百五十万丁や三百万丁と考えるのです。私たちは外部の経済的援助を受けず、自力で押していける基盤を築いておかなければなりません。そのようにしなければ、この国を完全に復帰することはできないというのです。ですから、経済基盤を造成しなければなりません。これは絶対的な条件です。
11 工場を運営するに当たって最も重要な問題は、計画を立てて管理することです。その次には、組織です。工程、過程です。一つの製品が作られるためには、数十の工程を経なければならないのですが、その順番をうまく組まなければなりません。組織をうまく組もうとすれば、そこに該当する設備をきちんと整えなければなりません。ですから、完璧な組織にするためには、完璧な設備が必要だというのです。その次には、技術者です。これが三要素です。
今後、私たちは、世界のどの工場にも引けを取らない工程を備えなければなりません。競争するときは、この三つをきちんと整えなければならないのです。計画管理、組織、技術力が完全に一致してこそ、一つの製品の生産時間を短縮することができます。
特製品だとしても、それを作る工場が多くて競争の激しい事業になるときは、互いに安く作ろうとし、良い製品を作ろうとするというのです。ですから、施設と技術をしっかり備え、経営管理をうまくやらなければなりません。そこで事業の成敗が左右されるのです。
12 善なる行いをするためには、血と汗を流しながら精誠を尽くし、温柔謙遜で、兄弟に対する友愛をもち、地を愛さなければなりません。誰が反対しても、善をもって向き合うようにすれば、一〇〇パーセント、屈服するようになります。ですから、驕慢になってはいけません。まず与える人が主体です。お父様はすべてのことに対して、アベル的な責任を果たしてきました。これが私の生活哲学です。
より大きい公的なものの前に立つときは、謙遜でなければなりません。思想的な面で、お父様は霊界でも闘い、地上でも闘いました。商業的な面から見ても、精誠を尽くした面が大きくなければなりません。工場の基盤を備えるときまで努力しなければなりません。私たちがいまだ、そのように努力すべき部分が残っているので、天のみ前に「お金を稼がせてください」とは祈らないのです。

Tuesday Sep 26, 2023
真の父母経 第271話
Tuesday Sep 26, 2023
Tuesday Sep 26, 2023
富の平準化と神の国
宗教の究極的な目的は、すべての人が神様のもとで一つの家族となり、誰もが差別なく生きていけるようにすることである。真の父母様は、多くの企業を起こし、海洋開発を通して飢餓で苦しむ人々を生かし、富の平準化と技術の平準化を通して、世界のすべての国が豊かに暮らすことのできる環境創造に尽力された。特に、「裕福な人は、自分が取得した富を貧しい人に分け与え、裕福な国は貧しい国を助けて、富の平準化を成し遂げなければならない」と強く主張された。このように、真の愛に基づいた共生・共栄・共義主義が実現された世の中をつくり上げることが、すなわち神様のみ意であり、社会正義であると考えられ、一生涯、すべての人が幸せに生きていける神の国をこの地に定着させるため、渾身の力を振り絞り、努力されたのである。
14 人は、自分よりも低く、劣悪な立場にいる人を考えながら生きることができなければなりません。それだけでなく、自分よりも大変な境遇に置かれた人がいれば、その人を哀れに思い、自分の境遇に対して感謝しなければなりません。感謝するだけでなく、その人々を助けてあげなければなりません。そのように生きる人は、自分の国だけでなく、他の国からも歓迎を受けることができます。
今日、忠臣や聖人と呼ばれる人々を見れば、裕福な家の息子として、よく食べ、よく暮らしながら聖人や忠臣になった人は多くありません。彼らは、国や社会、家庭が混乱の渦中に追い立てられ、あすを見つめることができない暗澹たる混沌時代に置かれていても、その国に生まれたことを誇りとし、そのような父母をもったことを誇りとしました。そうして、誰よりも国と父母を愛しながら、自分よりもさらにかわいそうな人を救ってあげようとしたのです。そのような思いで同志を糾合し、より良い道をつくるようになれば、問題が広がるのです。そのような歴史は、国を愛した立場から出発し、父母を愛した立場から出発し、師を愛した立場から出発しました。ここから、新しい歴史は横的に国家と国家を越え、世界的に伸びていくのです。このような人々によって、歴史は発展してきました。裕福な人が、自分が豊かになったことに対して感謝することを知らず、お金をさらに集めることにばかり苦心していれば、その人は結局、滅びるようになります。「これくらい稼いだからもういい」と考え、国と民族に深く感謝しながら人を助ける裕福な人は、さらに裕福な人になることができます。裕福な人になったのに、感謝することも知らず、一人で欲を張っていては、結局、自分が掘った穴に落ちて滅びるようになるというのです。
15 聖書に、「富んでいる者が神の国にはいるよりは、らくだが針の穴を通る方が、もっとやさしい」(マタイ一九・二四)とあります。世界を愛し、国を愛し、民族を愛し、家庭を愛さなければならないのですが、裕福な人は、そのようにしないというのです。ですから、天国に行けないのです。
その裕福な人のお金を、私がもってきて使おうというのではありません。私は今まで、借金を背負っている状況でも、国が「助けてあげよう」と言ってきたことに対して拒絶しました。国家の財産をつくるためには、個人の財産を天に捧げなければなりません。そうすれば、個人の財産の上に国家の財産がつくので、その民族は滅びません。その家庭は滅びないというのです。精誠を踏み越えて大きくなっていくのです。そうして、統一的な国になります。天地のために、自分の国のすべてのものを捧げなければなりません。世界を捧げなければなりません。
16 世界が一つになれば、自分たちだけが良い所でよく食べ、よく暮らすようにはなっていません。平準化されなければならないのです。そのためには、裕福な人は収入の七〇パーセント、そうでない人は三〇パーセントを税金として納め、バランスを取らなければなりません。そうすれば、不平を言う人は誰もいません。キリスト教は十分の一献金を集めて発展してきましたが、次は十分の三献金をしなければなりません。
世界を救うためには、裕福な人が資金を銀行に預けて、アフリカの未開の地に施設を建てられるようにしなければなりません。一度にすべてすることはできないので、抽選制で行うのです。抽選制で行えば、不平を言いません。
17 地上の第一代の祖が完成したアダムです。真の父母です。真の父母の血統を受けて、今から入籍する順番になります。総生畜献納物を捧げることにより、神様が「ありったけの私の愛だ」と言わなければなりません。今までは祭物を裂きましたが、これからは裂きません。総生畜献納物です。自分の収入の十分の三を捧げることにより、教会を越え、国を越えて、世界まで行かなければなりません。そのため、十分の一は教会発展のために、十分の一は国のために、十分の一は世界のために捧げるのです。世界版図まで解放圏を連結させるためには、避けられないことです。
自分のすべての収入の三〇パーセントを、一生の間、天国に入って解放される時まで、捧げなければなりません。この十分の三献金を捧げることにより、十分の三が天の圏内に完全に連結されるのです。蘇生の上に長成があり、長成の上に完成があるので、完成基準を解決することにより、全体をすべて取り戻してくることができるのです。
18 東西の文化の格差と南北の貧富の格差は、今世紀に必ず解決すべき課題です。それを、何によって解決するのでしょうか。お父様が教える「ために生きる主義」によってです。「自分のために生きよ」という主義は堕落した世界のものであり、「他のために生きよ」という主義は、天の国のものです。ですから、北にいる裕福な人は、南にいる弟、妹のために生きなければなりません。弟、妹のために自分の財産を売り払い、彼らが豊かに暮らせるようにしてあげなければならないというのです。自分の弟、妹を自分以上に豊かに暮らせるようにしてあげてから、自分の息子、娘にまた投入しなければなりません。そのような場に、永遠の理想が宿ることができるのです。
西洋の人々は、今に至るまで、自分たちが万世の主体国として永遠に続くと思っていますが、天はそれを願っていません。西洋文明は先導的な立場に立ちましたが、未開の地域を開発するために、西洋文明の最高の基準を投入することには反対しました。ですから、終わりが訪れるのです。
自分が損をしても、国に投入しなければならず、世界に投入しなければならず、天に投入しなければなりません。自分の気力が残っていて、投入できることに感謝し、生きる余力をもっていることに感謝しながら、最後まで最低の立場で投入するとき、その人の子孫の中から、万国を治めることのできる富の相続者が現れるというのです。
19 地上で天の国を実現して暮らすことができなかった人は、天上世界の天の国に入っていくことができません。これが原理です。ですから、神様は、個人の家ょりも国の家を探し求めています。神の国をつくることのできる国を持ちたいと思われるのです。今日、社会主義の国家が私有財産を認めずに共有財産を願うのも、蕩減復帰時代のプログラムによって、人間が知らない間に進めていくことなのです。裕福な人が思いのままに包みをもって歩き回っていては、それを保管するのが難しくなるのです。すべて、共有物に変えていかなければなりません。エデンの園では裸で暮らしたので、最後には、自分のものもない立場に立たなければなりません。自分が持っているものをいち早く清算して、天の宝物として返しておかなければならないのです。
20 アベル国連が定着するようになれば、自分の不動産や動産を問わず、すべて同じ銀行に預けます。自分の財産を、指定した銀行に預金しておき、そこから出てくる利子の何パーセントかは、貧しい人に分けてあげるのです。お金がたくさんある人々は、貧しい兄弟たちに分配してあげ、助けてあげられるようにするのです。
不正な財産をたくさんもっている人々は、どろぼうをしたのと同じです。それを分けてあげなければ、先祖たちが平準化されません。行く道が四方で塞がっているので、これを開いておかなければなりません。地上で開いておいてこそ、霊界でも四方で解放されるというのです。ですから、解放、釈放です。地上では解放されましたが、天上では釈放されていません。天が釈放され、解放が必要ない世界になれば、人間たちがすべて天国に直行できるようになるでしょう。
21 皆さんが結婚するとき、父母が分け前を決めるのですが、そのような過程を経ずに物をもっていったとすれば、どろぼうした物になります。それは、十年であれば十年、百年であれば百年、利子までつけて、そっくり返還しなければなりません。そのようにして分け前をもらうとき、平準化されるのです。父母様も、神様の許しのもとで、分け前を分けてあげなければなりません。そのように分けられた分け前をもたなければ、その一族が霊界で引っ掛かるのです。国が引っ掛かるのです。
22 これから世界が一つになれば、移動が起きます。自分の祖国がありません。これから祖国ができるのです。砂漠になるか、どこになるか分かりません。豊かに暮らしていた国の人は、ゴビ砂漠のような所に行かなければならないかもしれません。そのような所を平原地帯にしなければならないのです。自分の本国にある土地と財産を売って、平準化させなければなりません。一つの場所で生まれ、死ぬようにはなっていません。皆さんの一生で、四ヵ国を経なければならないというのです。二十代と四十代、六十代、八十代に、一ヵ国ずつ通過するのです。四ヵ国を経て、東西南北に移動しながら暮らさなければなりません。そのような制度ができます。そのときには、自分の身内だけという意識はあり得ません。家庭単位で天に侍って、三代圏が組織化できる時代になるのです。

Thursday Sep 21, 2023
真の父母経 第270話
Thursday Sep 21, 2023
Thursday Sep 21, 2023
6 サタンの所有と神様の所有が混ざっているので、それを分けなければなりません。完全否定をしなければならないのです。自分が世の中で生きていた習慣、あるいは伝統に浸るようになれば、それが壁となり、塞がってしまうというのです。ですから、完全に清算しなければなりません。それゆえ、お父様が歴史を代表して、総生畜献納をするのです。そして、分けた世界を一つにして、神様のみ前に捧げようというのです。個人で束ね、家庭、氏族、民族、国家、世界、天地を束ねるのです。
7 総生畜献納祭の祭物は、所有権を分別する条件として立てるものです。何であれ、神様の所有になる前は、「自分のものだ」と主張してはいけません。エデンの園で、サタンが神様のものを盗んでいきました。そのように盗んでいったものを、一日も早く神様の側に返さなければならないのです。そのように返せば、神様はすべてのことを赦し、それを倉庫に入れるでしょう。
お父様も一生の間、自分のものがありませんでした。天の国の民がどれくらいになるかによって、お父様の所有権が決定されるのです。その前に所有権をもてば、違法者です。
8 統一教会の年を取った人々は、自分の子女にお金を譲り渡さず、国に寄付して逝かなければなりません。それが総生畜献納物です。教会の名前にしておいて、その教会に行って、暮らしなさいというのです。そうすれば、天の教会にある財産で暮らしたことになります。個人財産時代は過ぎ去り、共同財産時代に入ります。いずれは、相続税がなくなります。相続税否定時代に越えていくのです。
天は、世の中の人が国に納めず、大衆から集めておいたお金を、一銭も彼らの子孫に渡してはいけないと言われるのです。公的財産にしなければなりません。個人の財産は教会に行き、教会の財産は国の財産に上がっていくのです。その次には、天一国を通して、天の国に行くのです。
9 万物時代の旧約時代、子女時代の新約時代、父母時代の成約時代、三つの祭物を中心として、自分の家庭と息子、娘と、万物と共に、この世界を神様のみ前にお捧げしなければなりません。それが総生畜献納物です。世界的に家庭が糾合して、万物と子女、自分の家庭を天のみ前に捧げるのです。そして、神様の真の愛と、真の生命と、真の血統だけがすべてなので、神様と真の父母の愛のほかには、何も考えてはいけません。そこから宇宙が生じたので、総整理して束ね、捧げなければならないのです。真の父母を中心として、天の所有権として決定しておかなければなりません。天のみ前に捧げたすべての聖物は、神様が愛する家庭の所有として、再び受け継がなければなりません。そこから、私たちの所有権をもつことができるようになり、天国が始まるのです。
10 神様は、息子、娘のために宴の準備をして待っています。すべての人にみな分け与えることが幸福だというのです。このように、父母はすべて与えても、また与えたいという思いがあるので、霊界はいつでもそれを補充できる道があるのです。同じように、自分がすべて与えて喜び、さらに与えたいと思えば、その人は永遠なる世界の無限の福を受け、無限に与えて余りある世界が訪ねてくるというのです。お父様は働きながら、財布にお金があるとしても、私が何かを買って食ベ、息子、娘に良いものを買ってあげようという考えはもちません。み旨のために使います。お金があれば、「み旨のために使おう」と考えるのです。自分のためにそのお金を使えば、お金が泣くというのです。そのお金を自分のポケットに入れて、使ってみてください。自分の肉をそぎ、骨を削ってしまいます。それが恐ろしいのです。公金略取というのは大きな問題になるのです。総生畜献納をするのもそうです。自分たちがすべて投入し、忘れてしまわなければなりません。自分の所有権をもって誇る人が、世の中で最も愚かな人です。
11 所有は、神様の愛による血統を通して、神様の愛を受けることができ、神様の代わりに愛することのできる立場に立って、初めて決定されます。そのようになってこそ、相続権が与えられるのです。そのようにしなければ、相続を認めてくれません。社会主義社会や共産主義社会は、個人の財産を認めません。そのように国家財産をつくって、今後、主が来れば、主のみ前に、そして、神様のみ前に世界を根こそぎ、丸ごと捧げさせ、その次に再分配するのです。その時になってこそ、皆さんの所有時代に入ります。このような原理を、財閥に教えてあげなければなりません。今後、統一教会の時代になれば、世界の財閥に会って、私の講義を三、四時間、聞かせるのです。そして、「皆さんの財産は皆さんのものですか、神様のものですか」と尋ねれば、「神様のものです」と答えられるようにしなければなりません。そして、「だとすれば、神様にすべてお返ししますか、お返ししませんか」と尋ねるのです。もし返さなければ、雷が落ちるというのです。ですから、一朝一夕で世界が一ヵ所に集まってきます。
それまでは、良く暮らしなさいと、ひもを緩めてあげるのです。ひもをつるべの綱のように垂らして、風が吹くままにぶらぶらと動き回るようにしておくのですが、私が握っているのです。そこに食べる物があり、拾って食べては喜んでいますが、あとで手繰り寄せるときには、みな主人を訪ねてくるというのです。世界は一ヵ所に集まるようになっています。
12 父母様が今まで犠牲になったのは、神様に侍るためでした。これが伝統的な歴史です。ですから、自分の物質は旧約時代であり、息子、娘は新約時代です。それゆえ、犠牲にならなければなりません。夫婦も犠牲にならなければなりません。その過程を経てこそ、神様に侍ることができるのです。蘇生、長成、完成を越えて、愛の理想圏に一体化し、天上と地上の一体化圏を備えなければ、完成にならないのです。責任分担を果たさなければなりません。結論は、原理が教えてれた基準のとおりです。
私は世界の人々に、すべて分けてあげました。私の名義になっているものは一つもありません。所有権がないのです。神様に、所有権がないからです。今、サタンがもっているものをすべて神様のみ前に捧げ、神様は今まで受け取ったその財物を再分配してこそ、地上天国が顕現するのです。
13 今や、時になったので、主人を決定しなければなりません。自分が手にした物の主人になろうとすれば、自分の物をすべて天のみ前に捧げ、再び分配を受けなければなりません。自分の所有権を維持していては、祝福を受けられる立場に立てないというのです。アダムとエバが堕落せずに祝福を受けたのち、所有が決定されるようになっているのであって、所有権を与えられてから祝福を受けるのではありません。祝福を受けたのちに、自分の息子、娘を生むことができる取り分として、天からすべての万物の所有権を移譲されるようになっているのです。
ですから、皆さんも、移譲を受ける前に祝福を受けてから、祝福を受ける前に所有していた物を蕩減復帰しなければなりません。そのためには、取り戻す過程で、一時的に私たちの所有になった物を天の物として返還してから、再び分配を受けなければなりません。返還は、真の父母がします。偽りの父母がすべてひっくり返しておいたので、真の父母が返還してから、その次に、全世界の人々を祝福してあげた基盤の上で、全世界の所有権を相続させるのです。再分配です。その時から、所有権の設定が始まります。これが原理観です。

Thursday Sep 21, 2023
真の父母経 第269話
Thursday Sep 21, 2023
Thursday Sep 21, 2023
11 統一教会が今まで天に捧げ、祈り、精誠を尽くしてきたのは、国を生かそうとしてやったことであって、統一教会を生かそうとしてやったことではありません。
食口たちはみな、「お父様は事業をするといって、むやみやたらに『統一産業』を造り、私たちを苦労させる」と言いましたが、それは苦労ではありません。国を探し出さなければならないので、そのようにしたのです。国を生かすために、最高の技術力をもって始めたこの目的は、国と関係を結び、将来、それ以上に発展できる航空、宇宙工学など、科学技術世界にまで連結させるものだったので、正しいことだというのです。それは、個人の力ではできないことです。
12 ニューヨークをはじめとする、全世界で私たちが所有している財産は、神様の祝福の一部です。すべての物質は、子女たちに与えようとするプレゼントとして、神様が創造されたのです。
人間は堕落によって、本当の神様の息子、娘になれませんでした。しかし、彼らは神様の血統に復帰され、相続人としてすべての被造物を直接主管し、これを神様の栄光のために和用するようになっています。そのような時が来ます。
私は、物質をサタンのものだとして、悪いようには考えません。その物質を管理し、使用するのは人間です。それを誰が所有し、どのように使用するかが重要です。物質を所有した人が神様を中心として、善なる目的で人類の利益のために使用すれば、神様は、喜んでその人に所有権を与えられるでしょう。
13 私たちは、様々な企業体をもっています。将来、子女を教育できる教育機関もつくる予定です。そして、事業はより拡張され、組織も大きくなっていくでしょう。
私は、多くの場所に理想的な都市と村を造る計画をもっています。私たちは、経済的に相互扶助を行い、生産して働く社会を建設するでしょう。その雰囲気は、外部世界とは違います。
お金が主な目的ではありませんが、そのような事業体を立てることによって、統一教会員たちは、神様に対する責任と奉仕を共に遂行していくでしょう。
14 誰彼を問わず、過去、現在、未来を中心として、多くの人々が生きていく中で、概して貴いと考えるものとは何でしょうか。今までの歴史路程では、経済問題が登場しました。お金の問題は、日常生活から離れることのない事柄です。
経済問題というのは、家庭でもそうであり、社会生活でもそうであり、国家生活でもそうであり、あらゆる生活から離れることができないのです。常に経済が問題になってきました。経済問題を論じるときは、世界的次元で考えなければなりません。今、家庭で使うお金も必要ですが、それを広げ、国家的な経済問題や、世界的な経済問題を考えなければならないのです。
第二節 総生畜献納と経済的平準化
総生畜献納と所有権転換
世界は、人間の堕落によって、神様の主管からサタンの主管へと変わるようになった。言い換えれば、堕落の結果、神様を中心とした心情圏と血統圏、所有権が、サタンを中心としたものに変わってしまったということである。そのため、神様は、復帰摂理を通してこれを取り戻す役事をしてこられた。特に、すべての摂理を終結するために来られた真の父母様は、総生畜献納を条件として、サタンの主管圏にある物質を神様の主管圏に戻そうとされた。総生畜献納とは、誰もが自分名義になっているすべての財物のうち、一定額を天のみ前に捧げる条件を立てることであり、真の父母様は、「これがこの地において、神の国が実現し得る基盤になるという点で、絶対信仰よりさらに重要なことである」と、その重要性を強調された。
1 人間の堕落によって、神様の所有とサタンの所有に分かれました。悲痛な事実です。サタンの所有が、神様の所有に帰らなければなりません。旧約時代の万物、新約時代の子女、成約時代の父母が、天に帰らなければならないのです。旧約時代は万物の祭物時代、新約時代は息子の祭物時代、成約時代は父母の祭物時代でした。二つに裂いたものを、すべて一つにしなければなりません。そのようにすることによって、所有権がなくなります。皆さんの家庭を中心として見ても、万物は旧約時代、息子は新約時代、夫婦は成約時代ですが、この全体が天に移されなければならないというのです。
ですから、総生畜献納をしなければなりません。個人の所有権を否定し、天のみ前に捧げなければなりません。全体を神様の側に捧げることによって、天宙のすべてのものが一緒についていくので、完成圏に到達できるのです。そのように、神様の所有とサタンの所有に対するすべての境界線を分別するのが、総生畜献納です。所有権自体が転換されるのです。ですから、総生畜献納を通して、所有権意識を転換しなければなりません。神様の所有、神様の息子、娘、神様の夫婦としてお返しするとき、堕落せずに完成したアダム家庭の出発基準に立つことができるのです。
2 総生畜献納は、死亡圏を取り除き、生命圏に一体化させることです。総生畜献納祭の「祭」というのは、所有権を決定するための条件を立てることです。祭祀を執り行うのです。しかし、総生畜献納のもの自体は、生きているものなので、自分自体も生きているのです。人間が堕落せずに暮らしていたエデンの園では、すべてのものが生きていました。それらは、神様のものです。それらが死亡の圏内にひっくり返ったため、逆さまにしておかなければなりません。ですから、天のみ前に所有物を捧げるためには、自分の名前までも消せるようでなければなりません。自分の国までもなくさなければなりません。根こそぎ神様に捧げてこそ、根こそぎ神様のものになるのです。神様が相続させることのできる相対圏がないので、真の父母の前にそれを相対的条件物として与えるのです。その条件物は、死なずに生きています。その生きているものを家庭に連結し、氏族、民族、国家、世界全体に連結して捧げることによって神様のものになるのです。そこには、祭物時代がありません。そのようなものが総生畜献納です。
3 宇宙を縮小させた自己の所有権を、生きたそれ自体として、真の父母を通して神様のみ前に献納しなければなりません。自分の息子、娘を考え、将来を考えるのではなく、完全に否定しなければなりません。絶対否定圏を越えるためです。
蕩減の歴史時代には、祭物を捧げました。半分に裂けば死んでしまいます。ですから、霊界と肉界、地獄と天上が分かれているのです。生死の圏で分かれているのですが、これを一つにするためのものが総生畜献納です。生きているもので祭物を捧げるのです。生きているものを献納するのです。旧約時代も生きており、新約時代も生きており、成約時代も生きています。すべてが生きているものとして、総生畜献納をするのです。
4 愛の関係を結んでこそ、所有権が広がります。堕落した圏内の所有権は、サタンを中心とした所有権です。神様と真の愛を中心とした愛の主人になったあとに、万物を主管することができます。ですから、サタンを中心とした所有権全体を清算するために、総生畜献納をしなければならないというのです。これは、絶対信仰よりもさらに偉大なことです。絶対信仰が一代に局限されたものだとすれば、これは永遠を中心として、絶対的な基準になります。深刻な問題です。愛の主人になってこそ、霊界と肉界を管理することができます。神様も、愛の関係を結ぶことができず、血統を連結させられなければ、霊界と肉界の主人になることができないのです。
5 今までは、天が復帰の過程にあるので、サタンが所有したものを裂いて祭物を捧げました。血を流さなければならなかったというのです。これからは、血を流してはいけません。神様が、生きているすべてのものの主人にならなければなりません。ですから、総生畜献納祭です。献納祭の「祭」というのは、献納財産のことを意味します。祭物というのは、財産です。所有権をつくるための条件物です。ですから、祭祀を捧げるようになれば、サタンと神様のものに分けるようになっているのであって、それは自分の所有ではありません。アダムの所有にならなければ、すべて失ってしまうのです。それゆえ、総生畜献納をしなければならないのです。それでこそ、根こそぎ、神様が主管することができます。
神様が主管できるようにしたのです。そうして、家庭全体を国の所有として登録させなければならないのですが、国がないので、教会の所有としてすべて登録しなさいと言ったのです。それが、そのまま国の所有に越えていかなければなりません。それまでは、アダムとエバの所有権はありません。国家基準で全体を生畜献納してこそ、国家の上にある天が白由に活動できる地上天国理念が連結されるのです。ですから、「自分の所有である」という慨念をもってはいけません。

Monday Sep 18, 2023
真の父母経 第268話
Monday Sep 18, 2023
Monday Sep 18, 2023
第一章 環境創造のための経済活動
第一節 環境創造のための経済基盤の造成
環境創造と経済基盤造成のビジョン
真の父母様は、神様の復帰摂理の基盤を造成するために、環境創造が必要であると考え、世界の至る所に数多くの企業を設立するなど、経済活動を展開された。環境創造とは、再創造の役事のために、物質をサタン世界から神側に取り戻し、神の国創建のための外的環境を造成することを意味する。
特に、世界人類がすべて等しく物質的恵沢を受けるためには、特定の個人や企業、国家の利益を離れ、資源の効率的な活用と技術の平準化が成し遂げられなければならないと考えられた。
1 神様が再創造歴史を導いていくには、環境創造をしなければなりません。環境には必ず主体と対象があります。その環境の中には、人間の堕落ゆえに、自らを再創造できる資源がありません。サタンの側に奪われたというのです。これを再び取り戻してこなければなりません。再創造しなければならないというのです。
資源がサタンの所にすべて行ってしまったので、これをそのサタンの側から取り戻してこなければならないのです。「門前乞食」(家々を回って物乞いをすること)をしながらでも、すべて取り戻さなければなりません。僕の僕の道、僕の道、養子の道、庶子の道を経て、復帰の道を行かなければならないのです。
2 天は、この地上に真の父母の伝統、王権の伝統を立てるみ業をしてきました。天がそのようなみ業をしてきたので、私たちを生かすためにその方が来たのです。真の父母がそれをしてきたので、その伝統の恨の峠が残っているこのすべての村を訪ねていき、皆さんを再創造できる資源を求めるために、三年半の間、天にすべてを捧げる心情で活動しなければならないのです。
(その間は)一銭も、自分のためだけに使ってはいけません。一銭でも加えて、天のみ前に献金しなければならないのです。三年半の間は、社会的底辺の人や、長官の家、大統領の家の門前まで行って、否定されてでも歩まなければなりません。そのようにすることによって、失われた再創造の資源を天のみ前に預け、これによって再び造られる条件を立てて蕩減することにより、入れ替えるのです。
3 愛国者は、国のために命を懸けようと考えなければなりません。死の峠に到達するときまで、すべてを投入する立場に立たなければなりません。生命を投入できなければ、愛国者としての生命を得ることはできないのです。それが真理です。適当にやってはできません。これは公式です。
環境創造をするためには、どのようにすべきでしょうか。環境には、太陽の光、水、空気、土があります。皆さんが愛と生命体をもって神様の代わりに歩むようになれば、そのような環境的条件で、必ず皆さんが主体となって投入し、対象を創造しなさいというのです。平安な所にいながら福を受けることはできません。つらくても、自分がつらさを忘れてしまえば、無限の成果が出てきます。それが再創造の公式です。
無限に投入し、また投入して、忘れてしまわなければならないのであって、「私はどれくらい投入した」と、(投入したことを)覚えていてはいけません。お金もなく、何もないので、愛の涙、生命の涙、血統の涙、良心の涙を流しなさいというのです。そうすれば、神様が同情してくれます。「私」が絶対マイナスになったので、絶対プラスである神様が共にあるのです。
ですから、何かをしながら、利用しようと考えてはいけません。そのように考えること自体が間違っています。世の中の人がお父様を利用したとしても、その人と共に復興し、共に生きるために事業をしていると考えなければならないのであって、私が利益を得ようとしてはいけません。そのようにして得たものは、いくら集めてもサタン測に戻っていくのです。
4 皆さんが大きくなろうとすれば、自分自体を投入しなければなりません。これが真理であり、すべての現象世界の発展原則です。拡張し、発展しようとすれば、投入しなければなりません。純粋な投入は、純粋な発展と純粋な拡大が可能です。いい加減に投入すれば、いい加減な結果が出てくるのであり、深刻に、純粋に投入すれば、深刻で純粋な結果が出てくるのです。
これを簡単に表現すれば、「真に犠牲になりなさい」ということです。これは、真に犠牲になる道においてのみ可能です。その犠牲とは、自分自身を投入することです。「真に犠牲になりなさい」という言葉は、投入しなさいということを意味します。
5 原理は非常に膨大です。原理を通して考えれば、世の中に解けないものはありません。世界万有の百科事典のような内容を備えています。天倫の根本的なものを中心としているので、公式と同じです。このようにすべてに当てはまるのが原理です。この原理は、現代哲学や心理学にも当てはまります。また、物質世界の原則にもすべて当てはまります。企業を発展させようとすれば、経営と施設と技術の三大要素が一つにならなければなりません。すべて、このように三大原則になっています。
6 今後、世界の経済圏を誰が握るのでしょうか。それは、原料をもっている国でもありません。生産国でもありません。皆さんが知っているように、石油を中心として世界情勢を見れば、石油の生産国が完全に首をつかんで引っ張っています。発展途上国、消費国、販売市場国も、世界経済圏を握ることはできません。ですから、これらの国々が共同体制を構成しなければならない時が、遠くない将来に来るというのです。
原料を世界的に共同管理するよになれば、生産も共同管理しなければならず、販売も共同管理しなければなりません。結局は、これを全世界の人々にどのように平等に補給してあげる組織基盤をもつかによって、これからの世界経済が左右されると考えるのです
今までは、先進国や生産をする国が主導権を握ってきました。しかし、今や生産が問題となる時代は過ぎました。生産は誰でもみなできます。科学技術の、発展によって、生産が平準化されました。今に至っては、資源の供給が問題になります。生産国が全権を握って動いていた時代を越えて、今では資源が(主導権と)結びついているのです。どこもたくさん生産しようとするので、資源を中心とした体制になりました。ですから、石油問題が深刻なのです。
それでは、生産と資源、そして、供給市場の三大原則から見るとき、今後、経済の権限をどのような国が握るのでしょうか。生産国でもなく、資源をもっている国でもありません。これからは、市場を掌握する国が、経済圏を掌握するというのです。
8 国々が互いに争い、民主主義と共産主義が闘う立場にあれば、世界の経済圏を誰が握るのでしょうか。生産国でもなく、消費国でもなく、原産地国でもありません。販売組織を世界化して、思いどおりにコントロールできる思想的な団体や国家、宗教が、世界経済園を握ることのできる時が来るというのです。
今後、全世界にそのような組織が出てくれば、この組織を管理する人には誰がなるでしょうか。これには、不変の理念運動を通して歴史を動かし得る思想的な団体がなり、民族がなるでしょう。
「科学の統一に関する国際会議」を開催して世界科学者協会をつくり、その次に、世界経済人協会をつくろうと考えています。それで、今まで新しい理想世界、理想的な経済世界を夢見てきたある経済学者にお父様が会い、これからの世界経済全般の問題点について話しました。
彼らにとって最も難しい問題の骨子は、人権問題と思想問題、すなわち人の問題と思想の問題をどのように扱うかということです。国と国が競争すれば、互いに自国が主導権を握ろうとし、利益を取ろうとして権力闘争をします。
ですから、自国を中心とした立場をどのように超越するかが問題です。その問題は、新しい思想でなければ解決できないのです。
真の父母様の経済観
真の父母様は、物質というものは、神様が子女である人間に下さった贈り物であり、人間の生活に必須の要素であると考えられた。そして、人間は、誰もが差別なく、神様の下さった物質を等しく使用しながら、物質の真の所有主となるべきであり、特定の国家が科学技術と経済力を独占して、他の国を隸属させてはならないと予見され、経済的平準化を主唱された。このような経済観に基づいて、神様を中心とした共生、共栄、共義の人類共同体ビジョンを提示されたのである。
10 お父様が事業をしてお金を稼ごうとするのは、そのお金を貧しい人々が豊かに暮らせるように使うためです。それで、経済的な基盤を中心として、お父様が築いた最高の科学技術を世界の万民解放のために分け与えるのです。それが平準化です。
先進国が弱小国を自国の下に引き入れようとするのですが、そのようにしてはいけないというのです。横に連れてきて、くっつけなければなりません。平らに連結しなければならないというのです。このようにするので、先進国の人々は、お父様に対して「先進国を破壊しようとする者」という烙印を押して、反対するのです。お父様は、世界の平準化を主張している人です。私がすべての国を対等な位置に立ててあげようというのです。
今までヨーロッパはアフリカを搾取し、万年にわたって僕の立場に立てるための政策を展開し、またアメリカも、南米を隸属化するための政策を用いてきました。これを私が打破してしまおうとしているのです。

Monday Sep 18, 2023
真の父母経 第267話
Monday Sep 18, 2023
Monday Sep 18, 2023
第十篇 環境創造と海洋摂理、中南米摂理
神様は、堕落した人類を救うための復帰摂理を進めてこられた。神様の復帰摂理は再創造摂理であるため、サタン世界に奪われた環境を復帰しなければならない。真の父母様は、草創期から環境創造のために、経済基盤を造成する多様な活動を展開された。特に、科学技術の平準化運動を通して、世界的懸案である先進国と発展途上国の両極化を緩和させるため、先進技術をもった企業体を引き継ぐなど、多くの努力を傾けられた。
真の父母様は、神様が太初に構想されていた人類共同体の実現のため、草創期から直接、船で海に出られ、全身で荒波を越えながら精誠を尽くされた。そのような中で、海洋ビジョンを提示し、多くの投入をされたのである。特に、韓国の麗水と巨文島、アメリカのアラスカとハワイなどの地を海洋摂理の中心基地とし、海釣りを通して人材を訓練しながら、海洋資源の開発に対する構想を明らかにされた。
まず、真の父母様は、海洋の水産資源を開発し、人類の食糧問題を解決するために、魚類とオキアミを利用した高タンパク質の食糧である魚粉を生産し、飢餓で苦しむ開発途上国を援助された。同時に、海洋趣味産業を積極的に推進し、沈まない船の開発や世界釣り大会も開催された。
人類共同体の実現のため、摂理的に重要な地域が中南米である。真の父母様は、プロテスタント圏の北米とカトリック圏の中南米を一つに束ねることにより、平和世界の建設を早めようとされた。そのために世界のすべての組織と経済力を動員し、中南米の国々を積極的に支援されたのである。特に、ウルグアイにホテルと銀行など多くの企業体を立て、「南北米統一連合(CAUSA)」と「中南米統合機構(AULA)」を設立して南北米の統一運動を展開し、また、中南米の指導者たちを教育された。
真の父母様は、ブラジルのジャルジンを中心に新しい希望農場を建て、パンタナールとプエルト・レダ地域をモデルとして開拓し、理想的な共同体を建設しようとされた。ジャルジンに世界平和理想家庭教育本部を建てて世界祝福家庭四十日修練を実施される一方で、レダ地域に日本人の国家(的)メシヤたちを派遣して、理想村の建設を推進された。また、真の父母様は、南米でサンパウロ宣言、ジャルジン宣言を発表するなど、復帰摂理の終結に向けて様々な儀式を執り行われた。

Monday Sep 18, 2023
真の父母経 第266話
Monday Sep 18, 2023
Monday Sep 18, 2023
9 父母を中心として、父子関係だけでなく、前後関係がすべてつながることができます。カインとアベル、これが公式的な原理です。ですから、圓球ピースカップです。ピースカップは一人ではできません。二人でなければなりません。圓球も、ピースカップがアベルなので、アベルに付いていこうとすれば、一つにならなければなりません。肉界だけでなく、霊界まで一つにならなければなりません。
統一教会が霊的な事実をはっきりと知らなければ、どうして圓球になりますか。地球のアベル的基準を前にして、霊界がカインの立場に降りてきて、アベルに侍らなければなりません。これが一つになるのです。神様までも、誰が解放するのでしょうか。アベルが解放するのです。降りてきて一つになるので、解放されるのです。ですから、カインとアベルをあらゆる方面に編成すれば、一瀉(いっしゃ)千里で世界は一瞬にして回っていくのです。
10 平和の王と女王は父母の位置であり、平和の子女はカインとアベルの位置です。その下は千万に枝分かれしても、定着できるのです。安着ではなく定着です。その種は、どこに持っていって植えても、芽を出すことができます。そのような種を残していかなければなりません。それが総論になります。ですから、圓球ピースカップです。子女を代表しては、カインピースカップとアベルピースカップです。王と女王、二人が一つになって和合し、一体になる家庭の定着は、永遠に天の国の種として発展していけるのです。
アダムとエバの位置が王と女王の位置であり、カインとアベルの位置は息子と娘の位置です。一代と二代が一つになって定着する家庭さえ形成されれば、そこに定着したものが永遠の種になります。理想家庭といえば、王と女王、そして息子、娘によって形成された種のような基盤であり、その基盤の上で、千や万に分かれた個性真理体が出てくるのです。
第四節 「世界平和武道連合」と「統一武道」
武道の重要性と教育
真の父母様は、一九九七年三月二十三日、アメリカのワシントンDCにあるヒルトン・ホテルで、「圓和道」を中心とした世界の武道家たちが参加する中、「世界平和武道連合」を創設された、「世界平和武道連合」は、全世界四十ヵ国以上で基盤を整え、平和の社会、国家、世界の構築に貢献するための様々な活動を展開してきている。二〇一二年二月二十五日には、韓国にその本部を移し、出帆式が行われた。真の父母様は、この地に平和世界を実現するためには武術が必要であるとされ、特に「青少年の体と心を訓練することに、武術が寄与しなければならない」と語られた。
1 今後、世の中で戦争が終わるようになれば、スポーツと芸術に関心が注がれるでしょう。血気盛んな世界の若い青年たちの力を発散させる道がありません。スポーツだけが、これを発散させることができます。スポーツの中でも、武術をしなければなりません。なぜ武術が必要なのでしょうか。悪魔が力をもって世界を支配したので、今からは天の力を中心として、武術のチャンピオンにならなければならないのです。そこに思想まで一致した体と心をもって、天の権威を中心として家庭で定着し、氏族、民族、国家まで定着しなければなりません。
ですから、毎年チャンピオンを選ぶ大会をしなければなりません。武術大会で小学校チャンピオン、中学・高等学校チャンピオン、大学チャンピオンが出れば、その武術のチャンピオンは、先生になることができるのです。大学のチャンピオンになった人は中学・高等学校の先生をし、国を中心として、大統領まで教育することができます。そのようにすることによって、武術を中心として、悪魔に破壊されるこの世界を守らなければなりません。
2 若い人たちが最も好むものは体育です。スポーツと芸術、その次には武術です。文化が発展するほど、スポーツ種目も発展していきます。ですから、同時に、自分の体と心を訓練することに標準を合わせて平面に一元化すれば、あるレベルに到達してからは跳躍しなければなりません。一遍に自分の願いどおりになることはありません。段階を経ていかなければならないのです。
3 お父様は、思想的な面でも肉体的な面でも、世界的に勝利できる、才能ある人を育てなければならないと考えています。私たちは、善を備えた、歴史にない強い勇士にならなければなりません。善は停止しているのではなく発展していきます。発展するためには、底力がなければなりません。
韓国には正道術という武術があります。その武術には、十三メートルの高さから飛び降りる訓練もあります。落下しながらあお向けに倒れるのではなく、落下していても攻撃しなければなりません。皆さんに、そのような訓練をさせたら良いと思っています。例えば十三メートルの三倍以上、四十メールのてっぺんから落ちても死なないというぐらいの自信と思想をもたなければなりません。お父様が皆さんを訓練させるとすれば、非常に厳しい訓練をさせたいと思います。
4 今すぐに「圓和道」をしなければならない時点に置かれています。これを急いで世界化しなければなりません。そのためには、皆さんが強烈に活動を展開できる人々にならなければなりません。「圓和道」は天から始まりました。
「圓和道」は今後、第一に、外的体育の武術的基台を造成しなければなりません。あらゆるスポーツ分野で、武術に通ずることにより、完全な基台を造成しなければなりません。
第二は、内的・霊的価値の涵養です。人間世界には、心、内的なものがあり、その次には霊界があります。内的・霊的価値の涵養とは何でしょうか。「圓和道」を通して肉体運動をすることによって、その時々に学ぶすべての動作を通して、原理の深い所を次第に掘り下げていくことが可能だというのです。
第三は、世界統一です。二つの世界を統一するのです。二つの世界とは霊と肉の世界のことを意味するのですが、圓和道を通して精神武装が可能です。肉的世界と霊的世界の精神武装も可能だというのです。
第四は、民主と共産、両世界の青年の(精神)武装を定着させられるということです。どこに行っても、この武術をするようになれば追い出されません。この「圓和道」を習ってみれば、すべてが自然なのです。自然でありながら、すればするほどおもしろくなります。それを連結するようになれば、体育にもなり、すべてのスポーツの根本動作と連結されると考えるのです。ですから、民主と共産、両世界の青年の(精神)武装を定着させられるのです。昔の花郎道(ファランド)と同じように、武術自体を学ぶことが霊的教理に精通する道になるのです。
「圓和道」と「統一武道」
世界の武道の中で、「圓和道」は、真の父母様が教えられた授受法による原理と円環運動を中心として、原理的内容と一致し得る体育としての武術である。真の父母様は、「圓和道」ついて、「多くの円の調和、すなわち圓和を通して愛の人格者となるよう訓練する武術である」と語られた。また、「圓和道」と「統一武道」は、「統一思想」、平和思想を基に発展させなければならないことを強調された。
5 「圓和道」は武術です。武器を持って闘うのではありません。体自体で運動をすることによって最高の気力をもつことができ、いかなる武術にも対処できる防御のための武術が「圓和道」です。これは直線運動ではありません。直線運動には調和がありません。水切りをするとき、腰のところで石を握り、このように回して素早く投げれば遠くにジャンプしていきます。この運動は、宇宙が運動をするのと同じで、その拍子に合わせ、度数に合うように相対的立場ですれば、最高の武術基準を体得して、何でも防御できる勝利者の権限を備えることができるのです。
6 統一教会員たちは、教会に入れば、霊的体験をするようになります。霊的な体験をしなければなりません。そして、お父様の教えを霊的にたくさん受けなければなりません。そのような体験を一〇〇パーセントしなければならないのです。皆さんがそのような基準で専門的な分野を研究するようになれば、その分野で無限に発展できるように教えてあげるのです。
私は正道術が一番だとは思いません。それ以上に発展できるように教えてあげる道があるというのです。正常な軌道に入れば霊界から教えてくれ、お父様が現れて教えてくれるようになります。それ以上に教えてくれるのです。それが誰も知らない、目に見えない統一教会の長所です。
7 私たちは、大学をつくり、中学・高等学校をつくっています。ここで「圓和道」を教えて、世界的な武術圏に発展させるようになれば、この「圓和道」はテコンドーや正道術、柔道、レスリングを越えていくようになるでしょう。
「圓和道」さえ習えば、すべてできます。これにより、若者たちを中心として、健康や体育、すべてのスポーツ文化を収拾し、私たちの原理の内容を中心に教えることができる基盤になるのです。完全なマイナスは完全なプラスを誘発し、完全なプラスは完全なマイナスを創造します。外的な武術を中心として心身が一致する理論的体制を備え、それを体育の形態として展開させれば、その体育を通して学ぶ過程で、自動的に原理を習得するようになるのです。
8 これから、二世たちは、オリンピック思想の伝統を受け継ぎ、外的には健康で、内的には愛に満ちあふれていなければなりません。愛が満ちあふれるようになれば、父母の愛、夫婦の愛、子女の愛を代わりに担うことができます。
愛国、愛世、愛天を代わりに担うことができる愛に満ちあふれた人格者にならなければなりません。そのためには、思想も、統一的な理論を通して統一の心情圏を形成するのと同じように、運動も、原理的内容と一致する武術基盤を確保しなければなりません。それで、「『圓和道』を始めなさい」と百二十ヵ国に指示したのです。お父様も長年、自分の体力を保つために、この円和運動をしています。授受法的円和運動、円滑に行う運動をしているのです。
9 「統一武道」は、既存の武術全体を一つにし、特殊なスポーツとして定着できなければならないのであって、一つの分派になってはいけません。「統一思想」と平和思想を基本とした武術として発展させなければなりません。スポーツもそうであり、すべての分野がそうでなければなりません。芸術も、そのようにしなければなりません。霊界に基盤ができ、バックグラウンドができて押してくれるようになれば、即座に発展します。霊界が協助するため、発展するのです。その基礎を築くのが難しいのです。