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Friday May 16, 2025
父の祈り 第184話
Friday May 16, 2025
Friday May 16, 2025
恨み多い復帰の道に責任を負わせてください
天を見つめながら、
万物を見つめながら
お父様が願われる望みを成してさしあげるため、
そのお呼びになる声に従って戦場に走っていこうとする、
お父様が喜ぶことのできる
子女たちとなるよう、許諾してくださいますことをお願い申し上げます。
お父様の物悲しい歴史的な恨みを
私たちが知らなければなりませんし、
この世界を訪ねてこられた歩みが
どれほどもどかしく、悲痛かという事実を
私たちが知らなければなりません。
私たちの体がお父様の行かれる踏み台となり、
平坦な道を築くにおいて
材料となるということを思うとき、
いばらの道だといって
ひっくり返り、身もだえし、血を注ぐようになるとしても、
この道を開拓すべき使命が、
私たちのなさなければならない真正なる使命であり、
責任であることを知るものです。
私たちの心と体を捧げて
この民族の行く道を築くよう許諾してくださり、
この民族をお立てになって、
万民がお父様に向かって進むことのできる
直行行路を立てられるようにしてください。
このような愛の恩賜を受けられる
わが民族となるよう許諾してくださいますことを懇切にお願い申し上げます。
お父様!
私たちは人知れず、
人の歓迎しない道を歩いてきました。
悲しい時も多くありましたし、
寂しい時も多くありました。
そうではありますが、
お父様が行かれた道であるがゆえに、
感謝の心で涙をもって歓迎し、
心情のこもった声で
お父様を呼ぶことが千万回あったことを知っています。
お父様を呼んだ私たちの声と共に、
私たちの涙と共に
お父様も涙ぐんだというその事実がどれほど貴いかということも
私たちは知っています。
このような道であることを知ったがゆえに、
その道を行くために生きる
統一の役軍たちは苦労の道も意に介さず、
苦行の道をたどりながら
お父様を呼ぶことのできる喜びのひと日を迎えるため、
世界的なゴルゴタ路程を基準として訪ねてきた、
懇切で、けなげなその者たちを記憶してください。
きょうお父様のみ旨のために
忠誠を尽くすのに疲れた者がいるでしょうか?
再び哀れみの心をお広げになって、
愛してくださいますことを懇切にお願い申し上げます。
今、残った恨み多い復帰の道をまた行かなければなりませんので、
その歩みを貴く思ってくださり、
その姿をお父様が記憶してください。
お父様の保護と権威が共にあり、
どこに行っても百戦百勝の勝利を収めて
お父様の前に栄光の基盤を築いてさしあげることによって、
お父様が親しく多くの民の前にお立てになって、
これは私の息子であり、
娘だと称賛することのできる
息子・娘となれるよう許諾してくださいますことを、
お父様、
懇切にお願い申し上げます。
残された復帰の道の上に、
お父様が計画されるみ旨の前に、
勝利の栄光だけが残されることを懇切に願いながら、
すべてを真の父母のみ名によってお祈り申し上げました。アーメン。
(一九六五・一二・二六)

Friday May 16, 2025
父の祈り 第183話
Friday May 16, 2025
Friday May 16, 2025
最後の開拓者の使命を果たさせてください
愛のお父様!
お訪ねくださって感謝です。
きょう喜びでもって訪ねてこられましたが、
あす発たれるお父様の姿が、
歓喜の頌詠(ほめたたえる意)の日を約束して発つことのできる
お父様の姿となれないのではないかと気がかりです。
会うには喜びでもって会いましたが、
別れる日には悲しみでもって別れるのが、
人間に対してこられた
お父様の曲折の路程であったことを知りました。
きょうよりもあすが
お父様の前に慕わしくなるよう許諾してくださり、
青春期よりも老年期に入るほど、
よりお父様を慕わしく思えるよう許諾してください。
そうして、
心の深く高い世界に
一歩一歩進んでいこうとする
息子・娘となるよう許諾してください。
さらに
お父様の恨みの心情を慰労し、
イエス様の恨みを解怨し、
歴史上の先祖たちの恨みを解怨するよう許諾してくださり、
今日、終末的な使命、
天的な解怨を
私たちによって成し、お受けくださいますことを、
お父様、
懇切にお願い申し上げます。
きょう私たちは、
開拓者の心情で来られた
イエス様であることを知りました。
栄光の位置に立つべき者が変わって開拓者とは何たることでしょうか?
洗礼ヨハネが背反したがゆえであり、
教団が背反したがゆえであり、
民族が背反したがゆえであり、
世界のすべての人々が背反したがゆえでした。
これが今日キリスト教史に残された
史実であることを知るならば、
イエス様が準備期間から実践時間を通して
完成基準に向かって越えていったその内的決意の心情が、
私たちの心の土台の上に
わき上がるよう許諾してください。
イエス様は民族的な怨讐、
国家的な怨讐に対しましたが、
今日私たちには
民族を越え、世界的な怨讐、
宇宙的な怨讐に対すべき責任、
すなわち最後の開拓者の使命を
果たさなければならない責任がありますので、
お父様、
私たちに能力をお与えください。
この責任を一人負い、
世界的なゴルゴタの道を最後まで凛々しく歩いていき、
勝利する栄光の息子・娘となるよう許諾してくださいますことを
懇切にお願い申し上げながら、
すべてを主のみ名によってお祈り申し上げました。アーメン。
(一九五九・二・一)

Friday May 16, 2025
父の祈り 第182話
Friday May 16, 2025
Friday May 16, 2025
イエス様の恨みを解怨する統一教団とならせてください
お父様!
ユダヤ教団と数多くの祭司長たちは、
自ら天をあがめ、
天の内情的因縁を生活に表し、
天の規範を立てると言いながら出ていった群れでした。
しかし、
生命の中心であり、
生命の結晶体であり、
愛の中心であり、
愛の結晶体として現れたイエス・キリストに対しては、
冷淡に知らないふりをしました。
イスラエルの国の
精神的な責任を負ったユダヤ教団の中で、
イエス様の側に立った者が
たったの一人もいなかったという事実を知っています。
それが無念なるお父様の
四千年の受難の結果であったということを思うとき、
私たちは涙でもって
お父様に対さないわけにはいきません。
お父様!
最後の道に向かう
恨み多いイエス・キリストの側に立って、
生命を懸け、泣き叫びつつ、
悲しみと恨みの歴史に
立ちはだかった兄弟が一人もいませんでした。
母さえもイエス様の死の道を
「私が身代わりして行こう」と言えなかったという事実を見るとき、
本当にかわいそうなイエス様でした。
イエス様の最期が、
こうも憤懣やるかたなく悲惨だった
事実を思い返すとき、
私たちは恨みに達した心で
過去のイスラエルの国とユダヤ教を
呪いたい気持ちです。
しかし、
イエス様は彼らを呪われず、
むしろ
神様が四千年間苦労し、積み上げておかれた
イスラエル圏が崩れそうだといって、
死の道を行きながらも、
彼らの福を祈ってあげなければならなかったので、
そのようなイエス様の無念なる心情を、
私たちは間違いなく知らなければなりません。
死の道でも、同情を受けられなかったイエス様は
孤独な孤児の身の上だったということを、
私たちが切々と感じなければなりません。
このような、イエス様の友とならなければならず、
このような、イエス様の親戚とならなければならず、
このような、イエス様の教団とならなければならず、
ひいては、このようなイエス様の姉、
または弟妹になるべき立場に立った群れが、
まさにこの歴史時代にぽつんと残された統一教団であり、
私たちだということを、
はっきり悟るよう許諾してくださいますことを
懇切にお願い申し上げます。
お父様!
今日数多くの人々は、
クリスマスになれば
イエス様が万民を救わなければならない
メシヤの使命を持って誕生された方だと
口から口ヘと伝えながら、賛揚しています。
しかし、
実相を知ってみると、
このようにイエス様が歴史的悲しみの中で
孤独にお生まれになった方だということを考えるとき、
私たちは痛哭し、
そのようなイエス様の悲しかった内心の情景を、痛哭しながら
慰労することのできる者たちとならなければなりません。
お父様!
私たちはみ旨を知ったその日から、
イエス様の悲しい恨みを解いてさしあげるべき
責任があるということを知り、
お父様の悲しい恨みを解いてさしあげなければならないことを知ったので、
この日まで闘いきて、
今日この統一教団を形成したものです。
このように悲しかったお父様の事由をあらわにして、
教えてあげることができ、
聞くことのできる因縁と土台が、
この地球星に歴史始まって以来初めて現れたという事実を考えるとき、
ここは、それこそ
お父様の望みに対することのできる所だということを、
私たちが忘れてはならないので、
お父様の心情が、
ここで再び結びつけられるのを願っているということを、
私たちが忘れないよう許諾してください。
すべてを主のみ名によってお祈り申し上げました。アーメン。
(一九七一・一・三)

Friday May 16, 2025
父の祈り 第181話
Friday May 16, 2025
Friday May 16, 2025
イエス様が成せなかったみ旨を成就させてください
お父様!
統一教団が今まで歩んできた道を
思い返してみるときに、
その教団は、
その誰もが愛してくれなかった教団でした。
国が反対し、
既成教会が反対し、
父母が反対し、
個々人が反対したその立場は、
ちょうどイエス様が
十字架の道まで追われたのと同じ立場でした。
イエス様は、追われて十字架で亡くなられた後、
二千年の路程において、
個人を捜し、
家庭を捜し、
氏族を捜し、
民族を捜し、
国家を捜し、
世界を捜しましたが、
霊的基準においてのみ捜してこられました。
この霊的基準を受け継ぎ、
実体基準にまで連結させるのが、
あなたの望まれた願いの一念であり、
あなたが六千年間苦労された
その苦労の結果となることを考えるものです。
今日、統一教会が歩んできたのは、
イエス様の恨めしい内情の因縁を相続して、
実体的に
この民族の前で追われながらも、死なずに、
個人と家庭と氏族と教会を
もう一度捜すためでした。
こう考えるときに、
この国、この民族におきまして、
教団同士、互いに同じ基準をつくり、
かえってユダヤ教よりも優位に立つことのできる
時代圏を迎えたということを知るものです。
イエス様を反対したユダヤ教の群れより、
イエス様の福音を通して一つとなった群れが
より強い立場に立ったのと同じく、
現在私たちを
そのような立場に立ててくださったことを考えるときに、
心から感謝を申し上げます。
教会を超えて
民族基準まで上がらなければならない終生の使命が、
私たちに残っていることを知り、
どのような困難にぶつかり、
どのような犠牲を支払うとしても、
この道を越えてこそ、
初めて私たちの生きる道があり、
定着することができるということを、はっきり知らなければなりません。
寝ても覚めてもこのためにだけ、
私たちがあらゆる精誠を投入しようと、
もう一度決意できるよう、許諾してくださいますことを
懇切にお願い申し上げます。
今、私たちの遠くない将来に、
必勝のひと日が訪ねてくることを考えるときに、
私たちは
イエス様が与えられなかった愛を与えなければならず、
イエス様が受けられなかった愛を受けなければなりません。
このようなことが統一教団で起こることによって、
私たちを通して
お父様の恨みとイエス様の恨みが解怨されるという、
このとてつもない歴史的事実を有り難く思い、
一生に一度しかないこの貴い機会を
失ってしまわないよう許諾してください。
このすべてを主のみ名によってお祈り申し上げました。アーメン。
(一九七〇・一二・二五)

Friday May 16, 2025
父の祈り 第180話
Friday May 16, 2025
Friday May 16, 2025
イスラエルが果たせなかった使命を私たちが成してさしあげられますように
お父様!
二千年前にイスラエル民族をお選びになり、
彼らをして
心で体でお父様の心情を
体恤させようとしましたが、
そのみ旨はまだ成されていないということを
私たちはよく知っています。
不信する人はたくさんいましたが、
摂理のみ旨に対する天の生命を抱いている人は
いなかったことを私たちは知るものです。
イエス様はこの地に来られて、
天の生命を表そうとされたのに、
彼に従う人がなく独り行かれましたが、
きょう私たちが全人類のともしびとなって、
イエス様の使命を引き継ぐことができ、
イエス様のみ旨を引き継ぐことのできる
群れとなるよう導いてくださいますことを、
愛するお父様、
懇切にお願い申し上げます。
お父様!
今まで堕落した不信の社会環境と
その実情を眺められながら耐えてこられ、
今、この世の中を心配されて私たちを選び、
世の中が悪くなれば悪くなるほど、いつも天の前に立てるよう
許諾してくださった恩賜に感謝を申し上げます。
イスラエルの不信によって
悲しみを被るしかなかった
イエス・キリストの立場を思わないわけにはいきません。
彼は天の悲しみを身代わりして語られ、
彼の行動は信仰によるものであり、
お父様を中心としたものであったことを私たちは知るものです。
今、終わりの日において、
私たちが人類の罪を蕩減復帰し、
お父様の心情と連結され、
私たちの体と心で
お父様に侍るよう導いてください。
この地上には数多くの信じる人々がいますが、
イスラエル民族の中で
お父様に心から従った人がいなかったのと同様に、
きょう新たなイスラエルを身代わりすべきキリスト教が、
お父様のみ旨を知ることができず、
摂理の全体のみ旨を担うことができなくなってしまいました。
お父様、
そのみ旨を私たちが成すようにしてくださり、
私たちを導いてくださって、
お父様の召命を受けて
永遠に残され得るよう許諾してください。
お父様が私たちを選ぶときには、
私たちだけのために選んだのではなく、
民族のために、世界のために選んだということを
私たちが知っていますので、
お父様、み意のままに導いてください。
袋だたきにされ、引き裂かれ、迫害を受けるとしても、
お父様が期待される
一つの生命を持つことができるとするなら、
いつまでも耐えていき、
お父様に勝利を抱かせてさしあげ得る
私たちとなるよう導いてくださいますことを、
愛するお父様、
懇切にお願い申し上げます。
お父様! 今、私たちの心情を
天の心情に連結して、
お父様のみ旨を成してさしあげようと誓う
貴い時間となるようにしてくださり、
摂理のみ旨を許諾し、
愛をもって
お父様のみ旨に責任を負っていけるよう許諾してくださり、
天の心情を体恤して、
ただみ旨の道だけを行くことができるよう許諾してくださいますことを、
お父様、
懇切にお願い申し上げます。
お父様のみ旨ならば
死のうが生きようがお父様をつかみ、
私たちの心はあなたの生命を求め、
私たちの体はあなたの生命の道を求め、
ただお父様のみ旨を中心として生きていくことができるよう、
許諾してくださいますことを懇切にお願い申し上げながら、
すべてを主のみ名によってお祈り申し上げました。アーメン。
(一九五八・四・六)

Friday May 16, 2025
父の祈り 第179話
Friday May 16, 2025
Friday May 16, 2025
恨みを残し逝かれたイエス様の心情を慰労させてください
けさは、
一九六五年の新年に入って
初めて迎える安息日であると同時に、
主の降臨、一九六五年目を迎える日です。
数多くの人々は、
メシヤの誕生日を
自分たちの思いどおりに決めて祝い、
メシヤがこの地に来て
人類と共に、
世界と共に、
宇宙と共に、
どのような因縁と価値を決定したのかも分からず、
その方の名声だけを記憶して、
メシヤの誕生日を祝いました。
しかし、
きょうこのように集まった少数の群れたちは、
今から二千年前に
あなたの広く高いみ旨と
尊厳なる経綸によって
送られたイエス様でありながら、
かわいそうな立場に置かれていた
彼の事情に、心で同情しながら、
その時にイスラエル民族が使命を果たせなかったことを、
骨身に染みて考えないわけにはいきません。
この地上に
あなたの貴い息子として生まれたその方は、
天地創造の理念に背いた
アダムを失ってしまった悲しみを解怨するため、
送られた方であったことを知るものです。
彼を通してみ旨を成し遂げられ、
彼を通して栄光をお受けになり、
彼を通して幸福の世界を
築こうとなさった望みを成就させるため、
あなたがお送りになったメシヤであるイエス様は
生まれるその日から
悄然たる姿でお生まれになりました。
数多くの人々がメシヤを待ち望みましたが、
実際にメシヤとして来られたその方が分かりませんでした。
そのメシヤは独りで神様の心情を抱き、
神様の望みを持って生きるべき
生活的な事情を持たれ、
人知れず、
みすぼらしい姿で現れ、
哀れな身の上で十字架に掛かり、
涙と血を流して逝かれたということを考えるとき、
私たちの先祖たちが足らなかったことを、
私たちがこの時間に謝罪しないわけにはいきませんし、
責任を負ったユダヤ教が使命を果たせず、
神様に背いた罪悪を、
私たちが謝罪しないわけにはいきません。
数多くの歴代の私たちの先祖たちに血を流させた罪の歴史を、
神様に背いてきた数多くの人類の罪悪を、
私たちがもう一度、心深くたどって考え、
悔い改める時間となるようにしてください。
お父様!
あなたの悲しみを私たちが察しなければならず、
イエス様の憤懣やるかたない事情に
私たちが同情しなければならず、
今まで血の路程を歩んできた彼の弟子たちの
凄涼で、悲惨な事情を悟ることのできる
私たちとならなければなりません。
歴史的な恨みを抱き逝かれたイエス様を、
個人的に慰労し、
家庭的に慰労し、
民族的に、
国家的に、
ひいては世界的に慰労してさしあげることが、
きょうメシヤの誕生日を記念する全体的な目的であることを、
私たちが忘却しないようにしてください。
二千年の歴史は過ぎていきました。
その間、悲しい事情がどれほど多かったでしょうか?
お父様も悲しく、
イエス様も悲しく、
聖霊も悲しく、
キリスト教徒たちも悲しかったことを知るものです。
また、このように悲しかった恨みを解くための
最後の終わりのひと日、
すなわち皆が待ち望む審判のその日が、
近づいてきているということを知っています。
積もりに積もったお父様の恨みを解くために
来られるメシヤを、
再び迎えるべき立場にある
この終わりの日の聖徒たちは、
メシヤを待ち望んだイスラエル民族のように、
来られるメシヤに追われて仕える
心と準備を備えられずに
メシヤを待ち望むだけではいけませんので、
私たち各自がこのようなことを
自覚するようにしてくださいますことを懇切にお願い申し上げながら、
すべてを主のみ名によってお祈り申し上げました。アーメン。
(一九六五・一・三)

Friday May 16, 2025
父の祈り 第178話
Friday May 16, 2025
Friday May 16, 2025
イエス様のような心情でお父様の前に立たせてください
お父様!
四千年間苦労して導いてこられた
イスラエルの終末を眺めながら、
その民族に対して祝いの言葉を語れず、
かえって嘆息の言葉を語らなければならなかった
イエス・キリストの心情が、
どれほどもどかしく、恨めしく、悲しく、
どれほど苦しかったでしょうか?
お父様!
死亡線上で身もだえしている
数多くの民を眺めるイエス様の心中には、
勧告しても聞かず、
諭してあげても悟ろうとしない
無知な群れに対して、
天のもどかしさが
その一身に染み渡ったということを知っています。
そのもどかしさが染み渡れば染み渡るほど、
地に対し、恨みたい心も
共に高まっていったことを私たちは知っています。
しかし、
これを抑えて耐えられたキリストの心情を
知る人は、地上に誰もいませんでした。
寂しい路程を開拓するため、
苦労されたキリストの聖なる姿を、
兄のように、
父のように侍りながら、
彼と一つの心になり、
彼が涙する立場にいるなら、共に涙し
飢える立場にいるなら、共に飢え、
ぼろをまとう立場にいるなら、共にぼろをまとい、
むち打たれる立場にいるなら、共にむち打たれ、
追われる立場にいるなら、共に追われる立場に立つべきでしたが、
そうできなかったのが歴史的な恨みであったことを
私たちは知りました。
心情の世界は、
歴史的な距離を超越するという事実を
私たちは知りました。
それゆえ私たちは今、
心情の根本を尋ね入り、
キリストの聖なる姿を抱き締め、
彼の事情に通じることのできる心情の友となって、
イエス様を身代わりしてゲッセマネの園で祈ることができ、
イエス様を身代わりしてカルバリ山頂に向かって走っていくことのできる、
あなたの息子・娘たちとなるようにしてください。
そのような息子・娘であるとするなら、
彼はキリストの友であり、
歴史を超えて天の息子に侍った者であるということを、
私たちが体恤するようにしてくださいますことを、
愛するお父様、
懇切にお願い申し上げます。
イエス様はこの地上に来て、
数限りなく涙を流されましたが、
誰もそれを知らず、
血涙の出る哀痛の心情を持って
天に対して訴えましたが、
それを知る者もいませんでした。
お父様、
今日統一の信徒たちを
かわいそうな立場に追いやり、鍛えてくださったことに
感謝を申し上げます。
飢えの中で団結させてくださったことに
感謝を申し上げます。
お父様、
ぼろをまといながらもみ旨を案じ、
むち打たれながらもあなたを案ずる
息子・娘となるようにしてください。
これがお父様の願いであり、
このような姿を立てて
この民族の前に誇ろうとなさるのが、
お父様のみ旨であることを知るものでございます。
今、そのような姿を
捜し立てる使命を果たす時が来ましたので、
この使命の前に
私たちが卑屈にならないようにしてくださり、
この使命の前に
ためらわないようにしてください。
私たちにあるすべての情熱と誠心を尽くして、
あなたの前に実績を残し、
あなたの心情に記憶され得る
息子・娘となるようにしてくださいますことを懇切にお願い申し上げながら、
主のみ名によってお祈り申し上げました。アーメン。
(一九六〇・七・一七)

Saturday May 10, 2025
父の祈り 第177話
Saturday May 10, 2025
Saturday May 10, 2025
イエス様の歴史的な悲しみのひと日を回想させてください
お父様!
天を抱き
地に対する救援摂理のみ旨を抱き、
三十余年の生涯を生きられたイエス様が、
自分を救い主として対してくれる人、一人を見いだせず、
救い主として侍ってくれる一家族を見いだせず、
救い主として従う一民族を率いることができないまま、
恨めしい運命の日を迎えなければならなかった
歴史的な悲しみの日が思い返されるものです。
願わない時に
十字架の道を行かなければならず、
時ならぬ時に
使命を終結しなければならなかったイエス様でしたので、
語るべきこともすべて語れず、
立てた悲壮なる覚悟と
決心の行使もできないままに
恨みを残し、
また抱いて逝かれましたが、
その心情を知る者がどこにいるでしょうか?
お父様!
天を仰ぎ見るイエス様の目には、
万民に対する切ない涙がたまり、
死を前にした彼の悄然たるお姿は、
人類を身代わりした姿であったことを、
今日、私たちも
骨身に染みて分かることはできませんが、
当時の人々の中でも、
それほど凄絶なる困難にぶつかる人が、
神様の息子であることを知っていた人はいませんでした。
イエス様を知って侍るべき民族が、
むしろ彼に反対して
死の道に追い立てるために跳梁したので、
み旨を抱いてきたイエス様は、
どれほどかわいそうだったでしょうか?
天の心情に通じ、
イエス様の心情に通じるべき民族であるにもかかわらず、
むしろイエス様が民族を案じなければならず、
怨讐に引かれていくイエス様の悲しみも知らず、
怨讐の手のひらの中で戯れている、
死亡圏にいる民族を眺め、
「アバ、父よ、彼らの罪をお許しください」
と言って、祈らなければならなかったイエス様の心情を、
私たちがたどって感じられるようにしてくださいますことを、
お父様、
懇切にお願い申し上げます。
十字架と言えば、
私たちは名前だけで知っていました。
イエス様が行ったゴルゴタ山頂が、
イエス様にとっては地獄であり、
死の刑場であったことが
私たちには分かりませんでした。
ですので、
今から私たちが十字架を考えるときには、
イエス様の体が裂かれる痛みより、
四千年間積もってきた神様の恨みの心情が
裂かれる悲しみが、どれほど大きかったかを知るようにしてください。
イエス様が十字架上で
肉を裂かれ血を流したことが悲しいのではなく、
心情を絞り出さなければならなかったことが
もっと悲しかったことを、知り得る
私たちとなるようにしてください。
きょうここに集まった群れの中に、
真なるあなたの息子・娘がいるでしょうか?
イエス様の流した血を無視し、
天の福を受けることを願うものがいるでしょうか?
イエス様の心情に倣って、
天のみ旨に対そうとする者がいるでしょうか?
泣いて、泣いて、また泣いても
恨みの解けない悲しみのひと日を憶え、
イエス様の死に対して、果てしもなく痛哭することのできる
群れとならせてください。
主のみ名によってお祈り申し上げました。アーメン。
(一九五九・六・二一)

Saturday May 10, 2025
父の祈り 第176話
Saturday May 10, 2025
Saturday May 10, 2025
イエス様とともに天的な責任を果たさせてください
お父様!
二千年前に寂しく来て逝かれた
イエス様の事情がどうであったかを、
私たちが察するようにしてください。
彼はこの地上に人間たちを救うため、
自分のすべてを祭物として捧げて
倒れようとも、
案ずる心をお持ちになって、
その厳しい困難も甘受され、
寂しい立場も喜んで行かれました。
そのようなイエス様の寂しい姿を、
私たちが同情するようにしてください。
イエス様は
個人の目的を成し遂げるために闘われたのではなく、
罪人である多くの衆生を救うと同時に、
死亡圏内にあるこの世界を天の世界、
すなわち光明の世界へと導こうという、
天的な使命を背負って闘われたことを
私たちは知りました。
その当時、イエス様のすべての生活環境は、
どれ一つとして喜ばしいものがありませんでした。
行く先々でも迫害があり、
行く先々で憤懣やるかたないことが、前に横たわっていましたが、
彼は嘆息しませんでした。
落胆する立場に置かれても、
決して落胆しませんでした。
望みの世界のために
未来の天国のために、
お父様の経綸を眺めながら、耐えてこられた
そのみ旨を私たちは知るものです。
ここに集まった息子・娘たち、
たとえ二千年という歴史的な距離はあったとしても、
心情的には
二千年前のイエス様の心情と通じることができ、
天的な責任を背負った立場で、
お父様に対することのできる
息子・娘とならければなりません。
そうして、
お父様の寂しい心情を抱きしめ、
この地上の人類を身代わりして
お父様を慰労してさしあげ、
この民族と世界人類の前に訴え、
彼らをお父様と因縁づけてあげられる
息子・娘とならせてくださいますことを
懇切にお願い申し上げながら、
主のみ名によってお祈り申し上げました。アーメン。
(一九六〇・六・一二)

Saturday May 10, 2025
父の祈り 第175話
Saturday May 10, 2025
Saturday May 10, 2025
イエス様の慰労者となり慰安者とならせてください
お父様!
きょうこの時間は、
イエス様と歴史的な距離のある時間です。
歴史には距離がありますが、
心情の世界には距離がないということを
知っています。
歴史的なイエス様を信じる私たちとならず、
心情を通して直接的にイエス様を知り、信じることのできる
私たちとならせてください。
み言を語られたイエス様の悄然とした聖なる姿を慕いながら、
心で悲しみ、
その前に頭を下げることができ、
訴えたその時の声を聞くことのできる
徹した心、
懇切なる心、
恐れかしこまる心が、私たちの体と心にこもるよう
許諾してください。
自分でも知らずに「お父様」と呼ぶことができ、
知らない間に
主の恍惚たる恩賜を感じて感謝を申し上げます。
送られたメシヤの聖なる姿は
天上が擁護し、敬うべき存在でしたが、
地上に現れ、
悲惨なる道を行かれたことを悲しみ、
彼の苦労を案じ、
彼の悔しさを悔しく思う
私たちとなるようにしてください。
その時の先知たちが行えなかったすべてのことを、
きょう私たちが心情的に引き継いで、
彼らを身代わりしてイエス様の慰労者となり、
慰安者となるようにしてくださいまして、
その方の前に望みの相対となるようにしてください。
イエス様はどれほどかわいそうな方でしょうか?
民族を眺める彼の心は
嘆息せずにはおれず、
教団を眺める彼の心情は
痛哭しか残っていませんでした。
天倫の摂理に責任を持たなければならなかった彼の事情を、
人間は知りませんでした。
事情に通じるべき人間たち、
心情を分かつべき教団、
共に生きるべき民族を後に置き、
独り夜中に山中をさまよわれた彼の心情を
知る者がいませんでした。
きょう私たちは、イエス様を知らずに従い、
イエス様を知らずに信じる者たちと同じにならないよう
許諾してください。
かわいそうな彼の心情をつかみ、
限りなく泣いてあげることができ、
限りなく心配してあげることができ、
彼のために死の立場も意に介さない
私たちとなるよう、許諾してくださいますことを懇切にお願い申し上げ、
主のみ名によってお祈り申し上げました。アーメン。
(一九五九・一〇・一八)