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Saturday Nov 12, 2022
平和経 第389話
Saturday Nov 12, 2022
Saturday Nov 12, 2022
人間は今まで、歴史を通して、絶えず人間を中心とする平和運動ばかりを展開してきました。その良い例が民主と共産の対決です。個人の権益と自由をどれくらいより認定し、保障するのか、その程度の差だけであって、民主主義も共産主義も、すべて父母を失った子女たちがカインとアベルに分かれて争う、兄弟間の紛争の範疇を抜け出すことができませんでした。
人類は、誰彼を問わず、例外なくサタンの血統を受けて生まれたサタンの子女たちです。皆様自身のことを一度考えてみてください。日常生活の中でも、時々刻々、あらゆることにおいて善と悪が皆様の内部で主導権の争奪戦を展開しているではないですか。したがって、このような不完全な人間ばかりを中心として展開する平和運動は、歴史的に常にその限界にぶつかり、挫折してしまったのです。
世界平和実現の華やかな夢を抱いて出発した国連が、今日その生まれながらにしてもつ限界点にぶつかり、人類にこれ以上希望を与えることができずにいることも、正にこのような理由のためです。一言で言えば、天が直接運行し、歴史を摂理できる時を迎えられなかったということです。
皆様。しかし、今では、時が変わりました。過去八十年以上の歳月を捧げ、ただ天の道だけを歩んで勝利したレバレンド•ムーンの勝利的基台の上に、ついに後天開闢の時代が宣布されたのです。罪悪と足かせの沼で苦しんでいた人類を解放、釈放させ、自由と幸福の世界である創造本然の理想世界を創建する天運の時が、私たちと共にあるのです。天がレバレンド•ムーンに人類の真の父母としての印を押され、新時代を開いてくださったことには、いくつかの明確な理由があります。
第一に、ために生きる人生、すなわち真の愛の人生の価値を実践して勝利し、人類に伝授してあげたその勝利的基台のためです。人間は、誰もがために生きるように生まれました。しかし、堕落による無知のために、正反対の道である利己的個人主義に陥ってしまったのです。歴史上、初めてこのような天の秘密を明らかにし、人類を教育してきたレバレンド・ムーンの波瀾万丈の人生を、神様はよく御存じでいらっしゃいます。
第二に、私は、一生を捧げて万難を克服し、勝利的基台を立てたのであり、真の愛の実践教育を通して、神様と人間が父子間の関係を再び回復し、確立できるすべての条件を充足させたのです。愛の怨讐である姦夫サタンの子女となり、偽りの愛、偽りの生命、偽りの血統の奴隷となって生きていた人類に、真の愛の根源であられる神様の真の血統に復活、重生される道を開いてあげました。真の愛の人生を通して個人完成を実現し、真の家庭、真の氏族、真の民族、真の国家、真の世界を立てる道を完全に開いてあげたのです。
皆様。私たちが世の中を生きていってみれば、たくさんの縁と関係が、必然的に私たちの人生に影響を及ぼすようになることを発見します。ところが、大部分の関係は、人間の恣意による選択権の中で結ばれるようになります。皆様が置かれた環境条件の中で、必要によって結ばれる関係だというのです。このような関係は、後天的な関係であり、人間の努力いかんによって、いつでも変えたり、なくしたりできる人倫的次元の関係にすぎません。
しかし、生まれる時から天が賦与してくださった天倫は、私たちの選択権の外にある原初的関係であり、宿命的関係です。血縁だからです。父母や兄弟を、嫌いだからといって取り替え、選挙で選ぶことができないのも、それが血縁的関係だからです。一度、金氏の家門の子女として生まれれば、永遠に金氏の家門の血統をもって生きるようになるのです。
ところが、今も人類が罪悪の落とし穴から抜け出すことができずにいる理由は何でしょうか。最初からサタンの偽りの血統を受けて生まれたからなのです。摂理的なみ旨と目的を中心として天が授けてくださった本然的で、原理的な血縁ではなく、人間の失敗によって引き起こされた後天的で、非原理的な関係だという意味です。
言い換えれば、堕落して父母を失ってしまった孤児の立場になったとしても、天が下さった父母と子女の根本関係がなくなったわけではないのですが、堕落によって無知な植物人間となり、父母が厳然として生きていらっしゃるのに、気づくことができずに生きる、目の見えない人生になってしまったというのです。
したがって、堕落の血統を所有している人間は、誰彼を問わず、例外なく血統転換を経て再び生まれなければなりません。その道だけが、神様が下さった創造本然の血縁に還元する唯一の道だからです。
血統転換をして人類を再び神様の子女として探し立てる最上の方法は、交叉祝福結婚です。交叉祝福結婚は、人種、文化、国境、宗教の壁を跳び越え、すなわちすべての怨讐関係の鎖を断ち切り、新しい次元の天的血統を創造する革命的役事です。神様が、この現象世界を摂理されるために、実体をまとって顕現された平和の王、真の父母を通して再創造される神聖な血統転換の儀式なのです。
愛する平和大使の代表指導者の皆様。皆様も一度胸に手を置いて静かに考えてみてください。今日、私たちが身を置いているこの戦争と反目の世の中を、何か他の方法で救うことができるでしょうか。怨讐の家門、さらには怨讐の国とも、交叉祝福結婚を通して、憎みたくても憎めない一つの家族になること以外に確実な方法がどこにあるでしょうか。皆様は、後天時代を導いていく世界百二十万の平和大使を代表する指導者の位置に立っていらっしゃいます。今後、人類の平和と幸福に責任をもち、「平和王国警察」と「平和王国軍」の使命を完遂しなければならない天の密使なので、四大聖人はもちろん、数十、数百代にわたる皆様の先祖たちまでが総動員され、皆様の一挙手一投足を見守っています。
したがって、皆様の使命は、今、火を見るよりも明らかになりました。まずは、皆様の親族と知人たちに、後天開闢の時代、すなわち天一国創建の時が来たことを周知させなければなりません。天がこの時代に、真の父母様を中心として全世界的次元で展開していらっしゃる摂理的内容を、教育すべき責任が皆様にあるという意味です。
Saturday Nov 12, 2022
平和経 第396話
Saturday Nov 12, 2022
Saturday Nov 12, 2022
3.天地父母統一安着宣布
日付:二〇〇二年六月二十一日
場所:韓国、ソウル、蚕室室内体育館
行事:天地父母統一安着宣布大会
この意義深い「天地父母統一安着宣布大会」に御参加された高名な紳士淑女の皆様。愛する祖国の兄弟姉妹の皆様。そして、この歴史的な大会を見守ってくださっている全世界七千万の皆様に心から感謝申し上げます。
私たちはついに、実に歴史的で摂理的な大宣布の時代を迎えました。六千年間、天と地が何よりも待ち望んできた平和の世界を実現するために不断の努力を注いできました。しかし、最後には神様の摂理的な内容と神様の心情を完全に知るところから、すべてが解決されるのです。
平和世界はいかにして訪れるのか
今日、人類が平和の世界を語り、一つの世界を語っていますが、まずは私個人から一つになり、平和をつくることが問題です。ですから、そのような実情を知る神様がおられ、心ある人間、偉人がいるとすれば、自分個人を一つにする作業をしようと考えざるを得ないのです。
皆様はよく、「互いに愛し合い、互いに奉仕し、互いに犠牲になりなさい、そうすればうまくいく」と言います。「愛しなさい」というのは、「与えよ」ということです。「自分から相手に働きかけよ」ということです。「互いに愛を受けよう」、「愛してほしい」ということではありません。互いに奉仕するようになれば、その環境には平和の基地が生まれ、互いに犠牲になれば、そこには蘇生の炎が燃え上がります。また、愛するようになれば、そこには花が咲き、香りが広がります。マイナスの立場の磁石が必ずプラスに向かうように、良心の力によって神様を知ることがてきます。
良心の力によって神様に接近すればするほど、何を悟るかといえば、心の平和、心の幸福、心の満足を感じることができ、平和の母体となる神様の愛によって、自分の五臓六腑全体が刺激を受け、衝動的な感銘を感じることができる人間になるのです。
「自分は今までこのように生きてきたが、余生だけでも輝かしく自信をもって終えなければならない」と考え、気力が足りなければ、ひざまずき、骨が固まって死ぬことがあっても、「私の生涯で責任を果たせなかった忠誠をこの期間に尽くさなければならない」と夜を徹して祈祷しなければなりません。国土を守り、人類が至るべき幸福の基盤を見つめながら生きながらえ、「私が死んだとしても、世界を生かしてほしい」と祈れば、その老人の墓は雑草に覆われたりはしないでしょう。
いくら醜くしわがよっていても、それは私たちの平和の条件を象徴するしわとして現れ、歩く姿が憔悴していても、その道が希望の灯台として輝く座標になると分かるとき、自分の生涯において、悪の友となり、悪の足場を広げてきたこの恨を踏み越えて、「私の生涯に、もう一度だけ善の基盤を加重させて行かなければならない」と切実に願うようになるのです。そのような運命の道があることを知り、休まず急いで行かなければなりません。
そのため、私も今まで生きてきた生涯で、そのような趣旨から六度も投獄の苦難の十字架を背負ったのであり、海外を行き来しながら皮膚の色が違う民族の前で、異端者だと指弾される時も、反対される時もありました。しかし、私の行く精誠の道理が、皮膚の色が違う民族を通して正統の主流思想であることを知り、天のみ前にひざまずき、天を慕うことに歩調を合わせる道であるならば、私はどこにでも駆けつけるという思いで、一生の間生きてきました。
私たちが天の精兵となって勝利してこそ、神様が永遠に喜ぶと同時に、イエス様と聖霊も永遠に喜び、聖賢たちまで喜ぶ平和の時代が、この地上に到来することを心に銘じなければなりません。それで、個人の闘いが家庭の闘い、家庭の闘いが氏族の闘い、氏族の闘いが社会の闘い、社会の闘いが国家の闘い、国家の闘いが世界の闘いを経て、霊界とこの地上との闘いまで経るようになるのです。また、神様とサタン世界の無数の悪霊との闘いが終わってこそ、この宇宙に平和の時代が訪れるのです。そのような原則的な過程を通して摂理してこられた神様の事情を、皆様は悟らなければなりません。
神様がサタンと闘ってすべての問題を解決してこそ、宇宙的な平和の時代がやって来るのです。神様の悲しい心情の中心を一掃し、解怨する時がやって来ない限り、人類の平和も実現されず、天的な一つの理念もこの地上で結実の時を迎えられないことを、皆様は知らなければなりません。
もし真の人間がいて、人の世のすべての恨みと天の恨みを解放し、天と地の上に平和の国を建設する一つの主義と思想をもって現れるとすれば、その人は個人の恨みに満ちた逆境から、人類と天の恨みの峠とその切ない心情をすべて経て行かなければならないのです。それができないとすれば、人の世には恨のない平和の世界、幸福の世界、自由の園の建設は不可能なのです。
天国創建の時代における永遠の指導者の条件
皆様が宇宙的な天国の理念を代表する存在となり、神様の真の愛と真の生命と真の血統と真理の運動を展開するならば、平和の世界がこの地に建設されるのです。ですから、自分の父母だけが父母ではなく、自分の兄弟だけが兄弟ではなく、自分の子女だけが子女ではないのです。
皆様が、すべての人を自分の父母、兄弟、子女と思える人格を備えた人になれば、死亡の世界で苦しむ多くの民を見つめるとき、涙なくしては向き合うことができないはずであり、兄弟や幼い人々を見つめる時も、彼らを救おうという責任感をもって涙を流しながら努力するようになるのです。そのように本当に神様のような皆様になるならば、皆様を中心としてこの地に天国が建設されるでしょう。
神様は、サタンから先に打たれても、尽くし、愛してあげてから取り戻してくる作戦を取られます。サタン世界から強制的に奪ってくるのではなく、先に愛し、打たれ、犠牲になり、命を奪われながら取り戻してくるのです。そのような作戦を取らなければ、世界平和の起源を天宙に残すことができないのです。
皆様は家庭を率い、国と世界のために進まなければなりません。大韓民国において、個人的な時代、家庭的な時代、氏族的な時代、民族的な時代、国家的な時代を通して、その経験を土台にして世界の民族と国家に方向を提示できる案内役を担わなければなりません。案内役を果たし、互いに離れられない立場で神様に侍ることができてこそ、霊界と肉界は統一された平和の世界となるのです。
そうしてこそ、その案内者は天国創建時代の永遠の指導者としての地位を固め、天の世界の栄光の表彰を受けるようになるのです。自由の天国である新しい平和の王国を創建するための闘争過程で、誰よりも多くの血を流して闘ったとするならば、その人は滅びません。その人が流した血は、死亡の血ではなく、生命の源泉の力となるからです。そのようにして創建されたその場所こそが、私たちが行かなければならず、とどまらなければならず、残さなければならない基盤なのです。
そして、皆様が天のみ前に「天よ!あなたが創造理想を中心として誇りたいと思われていたすべての願いが結実しました。人間を立てて永遠にすべての世界に誇ろうとしたあなたの内的心情と一致いたしました」と祈祷するとき、神様が「おお、そうか!」と言える立場で、神様の喜ばれる自由と平和の天国に向かって行進するその日を慕わしく思わなければなりません。
Saturday Nov 12, 2022
平和経 第387話
Saturday Nov 12, 2022
Saturday Nov 12, 2022
神様を解放してこそ真の解放の道が開かれる
堕落によって失ってしまった神様との心情的関係を回復して、本然の父母と子女の位置を取り戻さなければならないのです。したがって、神様が約束された「終わりの日」は、真の父母が顕現する日です。言い換えると堕落によって父母を失った人類が、本然の父母を再び迎えることのできる希望の時なのです。
したがって真の父母は、人類歴史の希望の結実体であり、望みの結実体であり、勝利の結実体です。統一教会は、このような伝統を、国際合同結婚式を通じて世界化してきました。民族と人種、皮膚の色を跳び越え、黒人と白人、黄色人種の人々が同じ兄弟姉妹として一つになり、夫婦となることは、地球村を一つにしようとする神様のみ旨の成就において、最も重要なことの一つなのです。
今日、そのように人類は、失った本然の兄弟姉妹、夫婦、親子の関係を回復し、究極的に、我が子を失って嘆いてこられた神様を解放してさしあげてこそ、真の幸福の道が開かれるのです。今まで民主主義は「人間の自由」と「人間の解放」を主張してきました。それとは違い、これから私たちは、「神様の自由」と「神様の解放」を主張しなければなりません。この問題を解決すれば、人間の解放はもちろん、人間の自由回復は自然と成就されるのです。
アメリカは様々な面において、神様の祝福によって準備された国です。アメリカを建国した先祖たちは、命を懸けて信仰の自由を求めて国を探してきた清教徒たちです。
彼らは真の信仰の自由を求め、愛する親兄弟と故郷に別れを告げ、さらには国まで捨てる覚悟で命を懸けて大西洋を渡ってきました。
メイフラワー号がニューイングランドに到着したのは、一六二〇年十一月の晩秋のことでした。出発した百二人のうち、その年の冬を越えられずに寒さと飢えにより半分以上の人々が死にました。彼らが立派だったのは、子孫のために翌年に蒔く種を残して、自分たちは飢え死にしていったという事実です。
建国精神を失ったアメリカを生かすために努力してきたレバレンド•ムーン
清教徒たちは、何をするにも神様のみ旨のために生きているという信仰が徹底していました。彼らは一年目の収穫を手にして神様に感謝を捧げ、先に教会と学校を建ててから自分たちの住む家を建てました。清教徒たちが開拓していく路程で農業を営むときも、戦争するときも、いつも先立たせたのが祈祷でした。
独立戦争当時、かの有名な最後の激戦地であるフォージ渓谷で、ジョージ•ワシントン将軍は、戦闘をしながら、決戦に臨むその瞬間に、命を懸けた祈祷を捧げたでしょう。神様のみ旨を先立たせた戦闘において、神様はアメリカの手を挙げてくださったのです。
当時、世界的な強大国だったイギリスは、国王と国民が一つになって戦いましたが、アメリカは神様と神様の愛する息子、娘が共に戦ったのです。ですから、アメリカという信仰の自由の国家が成立したのです。今もアメリカは、国会が開院するときに祈祷で始めます。大統領が就任の宣誓をするときも、聖書に手を置いて神様のみ前に誓いを立て、聖職者の祈祷を受ける国です。
さらには、貨幣にも「我々は神を信じる(In God We Trust)」という言葉が刻まれている唯一の国です。このようにして、アメリカは信仰の自由を確立し、プロテスタントを信奉する世界的な形態を整えた国家となったのです。
ところが、今のアメリカはどうでしょうか。公立学校では、公式的に祈祷を禁じています。創造論よりも進化論を教育しています。さらには五〇パーセントに達する離婚率は、家庭の神聖さを余すところなく破壊しています。
そのような現実を心配された神様の声を聞いた私は、いち早く一九七一年に祖国と家族を後にしたままアメリカに渡ってきました。そして私は、数度にわたって全国を巡回しながら「火事の家に消防士として来たのであり、病気にかかったアメリカを治療する医師として来た」と叫びました。
既にそのとき、私は、神様がアメリカから離れつつあることを発見しました。アメリカのあらゆる所に神様がいらっしゃらなければならないのですが、反対に随所から神様が離れ始められたのです。人々の心から、家庭から、学校から、神様が離れつつありました。振り返ってみると、ニューヨークのマンハッタン五番街を歩きながら、アメリカを離れられる神様にすがってとめどなく涙を流したことが、きのうのことのようです。不幸にもアメリカは、私の予言したとおり、道徳的に衰亡の道を歩んでいます。
アメリカを愛する人が本当のアメリカの主人
皆様。どうしてレバレンド•ムーンがアメリカで反対され、苦労し、このように叫んでいるのでしょうか。私は神様がアメリカを訪ねてこられるまでに流された血と汗と涙の御苦労を誰よりもよく知っているので、この三十四年間、アメリカにいながら、一日として気を楽にして過ごしたことはありません。
アメリカの主人は誰でしょうか。白人でも、黒人でもありません。神様がアメリカを愛されるように、アメリカを愛する人が本当のアメリカの主人なのです。アメリカは地上に神の国を立てるために選ばれた長男のような立場の長子権代表国家なので、今もイエス様は霊的にアメリカの地に主におられながら、神様のみ旨を成就してくれることを切実に願っていらっしゃいます。
一方、私は、神様のみ旨に従って、一九八二年に「ワシントン・タイムズ」を創刊し、アメリカの行くべき正しい方向を提示する保守紙としてアメリカの世論をリードしてきました。そして、真の家庭の価値運動と青少年たちのための純潔運動を通じて強力な救国救世運動を展開してきました。それらすべては、アメリカが神様の摂理の前に正しく立つことができるようにと願う心から投入したのです。
私が一九六五年にワシントンDCを訪問した時に定めた、ホワイトハウス近くの聖地には、今も夜を徹してこの国アメリカのために祈祷する人々が大勢います。皆様は、心の扉を開いて、あの清教徒をはじめとした歴代の愛国の烈士たちの切なる願いを聞くことができ、そのような叫びを、そのような望みを聞くことができなければなりません。
神様を中心とした真の父母、家庭、国家、世界を探し出すべき時
内外の貴賓の皆様。歴史的な二〇〇四年は、六千年間追求してこられた神様の救援摂理歴史が終わり、エデンの園で失った創造理想が天宙的に実現する時です。人間の堕落によって主人を失ってしまった万物の嘆きも解放される時であり、長い間分かれていた父母と子女が再会する、これ以上涙のない新しい天と新しい地がつくられる時であり、地上と霊界が一つに通じ、地上と天上に「神の国」が建設される新しい時代が訪れました。
生きておられる神様の直接主管が、全体、全般、全権、全能の勢力として現れる時代です。東洋と西洋の全体が天地父母を中心として「唯一なる神様のもとの一つの宇宙」として、地球星大家族主義世界が実現する時です。それは聖書に預言された旧約の約束と新約の約束が成就する成約時代の完成を意味します。今や時が来ました。アメリカがもう一度、覚醒すべき時が来たのです。
第二の建国運動を挙国的に展開し、神様を中心とした真の父母、真の家庭、真の国家、真の世界を探し出すベき時なのです。そうして離れようとされる神様を再びお連れしてこなければなりません。六千年間も準備して訪ねてこられた神様は、アメリカを離れられたら、どこに行かれるでしょうか。
神様に正しく侍るならば、家庭問題、倫理問題、青少年問題、人種問題は、自ずと解決されます。五色人種が一つになって生きていくアメリカは、地上天国のモデルです。この時に私たちは、一致団結して人類の進むべき道を開かなければなりません。長子の国であるアメリカが先頭に立って、天の父母様に侍り、世界各国を神様のみ前に導く先導者的な使命を完遂しなければならない時です。その歴史的な課業を完遂するために、みな共に参加してくださるようお願いします。
神様が直接主管される時代の到来
去る三月二十三日に、ワシントンDCに位置するアメリカ国会議事堂で、天宙•天地•天地人父母様に対する平和王即位式は、神様の王権を地上に実体的に安着させた偉大な宣言でした。さらにまた、当日、議事堂で行われた天宙平和統一理想天国の宣言は、国連国家祝福家庭連合時代を開いていく歴史的な起源となりました。
今や、天宙・天地•天地人父母を中心として理想家庭が基盤となって、地上天国、天上天国が現実的に実現される天一国四年になりました。それで四月のこの期間において、「天使世界の解放、釈放」に続き、「カイン•アベルの釈放」、さらにきょう第四十四回「真の父母の日」を契機として、「父母様の釈放」の日となったのです。
ひいては、今度の五月一日は、「世界基督教統一神霊協会」創立五十周年を迎え、「国家の釈放」の一日を迎えるでしょう。解放、釈放の時代を迎え、今後、全体、全般、全権、全能の神様にすべてを任せ、直接導かれる神様の直接主管の時代が到来するのです。
改めてこの場にお越しくださった皆様に深甚なる感謝を捧げ、天と地に平和と自由と正義があふれる新しい千年王国が始まることを願いながら、私の話を終えようと思います。皆様の御家庭と国に神様の祝福が共にあることを願います。ありがとうございました。
Saturday Nov 12, 2022
平和経 第386話
Saturday Nov 12, 2022
Saturday Nov 12, 2022
キリスト教の使命
皆様は、自分の子女が死んでいくというそのような深刻な心情で、世界の人類のために祈ってみたことがありますか。皆様は個人を犠牲にして家庭を救い、氏族、民族、国家、世界を救うために、どれほど精誠を尽くしましたか。そのような点では、誰も自信をもって答えることができないでしょう。そのような絶対的な基準の代表者として来られた方が再臨主なのです。
人間始祖が堕落して以来、救いの摂理を展開してこられた神様は、アダムの時から二千年後にアブラハムを立てられ、その子孫の中から選民を立て、新しい家庭、氏族、民族を編成したのですが、それが正にイスラエル民族です。メシヤを迎えるための勝利的な基台の上に召命された選民がユダヤ民族だったので、将来メシヤを実体で迎えるための主流民族となったのです。主流民族にならなければなりませんでした。
その主流の真髄を調べてみると、本来、人間始祖アダムとエバが果たせなかった使命を再現するための基準と理念が必要だったのですが、それが正にメシヤ思想であり、キリスト教徒たちの立場からして見れば、新婦思想なのです。主を新郎として迎えるために、新婦としての資格を準備することが、キリスト教の最も重要な使命なのです。
そのような重大な使命があったにもかかわらず、ユダヤ民族はイエス様を十字架で処刑することによって、第一イスラエルとして召命を受けたユダヤ民族は流れてしまい、第二イスラエルであるキリスト教が、その使命を継承してきたのです。神様は、その一つの目的を中心として六千年間摂理してこられましたが、その摂理の終末が今のこの時代なのです。
それでは、メシヤ思想の核心とは何でしょうか。それは世界を救い、統一する思想であり、本然の理想家庭を築くことのできる教えであり、人間始祖が堕落によって失ってしまった真の父母の位置を取り戻すということです。
聖書の教えを見ても、メシヤは、父の権勢をもって来られ、聖霊の実体の立場である新婦に出会い、真の父母の位置を回復される存在です。ヨハネの黙示録に預言されている「小羊の婚宴」の後に、新郎と新婦は真の夫婦の段階を経て、真の父母となるのです。
そのような使命のために来られた方がイエス様でした。イエス様は、イスラエルの不信によって民族と国を失ってしまいましたが、神様の希望だった世界と天国のために命を捧げました。十字架にかけられたイエス様の苦難の路程は、神様と共に歩まれた苦難の道でした。
イエス様は茨の道にあっても、「彼らの罪をお赦しください!」と切に求めました。死んでいく場でも、未来の勝利を期して、ローマと、反対する群れを祝福したのです。
ですから、イエス様の生涯は三十三年で終わったわけではなく、神様の援助の中で、歴史とともに続いてきたのであり、彼の精神を継承したキリスト教は、世界的な宗教にならざるを得なかったのです。
文明の循環と温帯文明圏の出発地
内外の貴賓の皆様。アメリカは今、世界で最高の強大国と言われていますが、神様の摂理の線上に正しく立たなければ、いつまでも強大国であり続けることはできないでしょう。人類史を文明論から見ると、古代文明の発祥は主に熱帯圏で始まりました。マヤ文明、インカ文明、エジプト文明、インド文明と中国の黄河文明など、古代文明の発祥地は、亜熱帯圏や熱帯圏でした。
人間が堕落しなかったならば、春の季節に当たる温帯文明から文明が始まるべきでしたが、熱帯文明から始まり、秋の季節に当たる冷帯文明圏に属するようになりました。それは自由世界を中心とした温帯文明圏であり、西洋文明がその中心です。赤道を中心として見ると、その文明圏は大体北緯二十三度圏に連結しており、アメリカ、イギリス、ドイツなど西方の先進諸国がこれに該当します。
秋の季節に当たる涼帯文明圏が終わり、冬の季節に当たる寒帯文明がしばらく押し寄せてくるようになります。それが共産主義の出現でした。知識人たちの多くは、ソ連の解体後に、戦後の冷戦体制は終わったと考えていますが、いまだに唯物論と無神論は、無力化した民主と共産の二大思想の代替理念として世界の随所に蔓延しています。
本来、神様の創造理想は、春の季節の温帯文明から始まるべきだったのですが、人間の堕落によって熱帯文明の原始的な状態から出発したのです。これからは、涼帯文明の危機と寒帯文明の脅威を越えて、古代から人類が追求してきた真の春の文明である温帯文明が現れるでしょう。
誰が寒帯文明の冬の季節を溶かすことができるのでしょうか。権力や経済、科学や知識では不可能です。河川と海岸を中心とした文明の循環を調べてみても、文明は循環しています。ナイル川、チグリス川、ユーフラテス川を中心に発達した文明は、ギリシャ、ローマ、スペイン、ポルトガルを中心とした地中海文明に移り、その地中海文明は、イギリスとアメリカを中心とする大西洋文明を経て、最後にはアメリカ、日本、韓国をつなぐ太平洋文明圏で結実するようになるのです。
そのような文明史的な観点から見ると、韓半島の位置は極めて重要です。韓国は、北方にロシアと中国をつなぐ寒帯文明圏の極地点があり、南方にはアメリカと日本をつなぐ涼帯文明圏の極地点があります。したがって、ここに二大文明を消化できる世界史的な春の季節の温帯文明圏が誕生するというのが摂理観です。
そのような側面から、その二大文明の結実地である韓国から、人類的課題として残されている世界の南北問題と東西問題を解決するために生涯を捧げてきたレバレンド•ムーンが現れたというのは、神様の摂理的な帰結と言わざるを得ないのです。
実際に、私が生涯を通して人種と理念と国家を越えて、「神様のもとの一つの世界」運動を展開してきたのは、そのような神様の摂理に沿った道だったというのです。これは摂理史的な原則であって、私がつくりあげた特別な理論ではありません。
真の父母として展開してきた「神様のもとの一つの世界」運動
天のみ旨を悟った私の活動は、理論だけではなく、以上のような神様の構想を実現するため、外的に五大洋六大州で私の手が及んでいない所がありません。アラスカ、南極、南米の三十三ヵ国、旧ソ連邦の各国とアジア、アフリカ大陸の国々など、全方位的な宣教と事業基盤を通して、到来した新千年紀の時代に、人類が直面する公害や食糧問題などを解決できるように準備をしてきたのです。近年にはブラジルのパンタナールとアマゾンを中心として、地球環境保全に対する実質的な基盤を整えてきました。
一方、内的には、これまで「国際合同結婚式」と「真の家庭の価値誓約運動」を通して、これまで四億組を目指して式典を挙行し、神様が長い間、待ち望んでこられた理想家庭を土台とした地上天国の建設に拍車を掛けてきたのです。
内外の貴賓の皆様。これまで世界は、政治、軍事、経済面において優越した力をもった国々が支配してきました。しかし、神様の摂理と一直線上に立たないとき、永遠の国はありません。輝かしいギリシャ•ローマ文明の滅亡が、そのよい例です。今日、超強大国にそびえ立ったアメリカは、過去のロ—マと同じ立場です。ローマの滅亡は、外からの侵犯というよりは、道徳的な堕落という内的な原因によって天の運勢が離れたからでした。
一時期は労働者と農民を主体とみなす唯物論と唯物史観に立脚した政治勢力が、旧ソ連と中国を中心として世界の人口の三分の一、地球面積の三分の二を占有したこともありました。しかし、それも永遠には続きませんでした。今後は、神様のみ旨を代弁する宗教人たちが勢力を得る時が来るでしょう。
宗教指導者は、神様のみ旨を地上に宣布し、人類に進むべき方向を提示してあげる預言者です。しかし、今のように四分五裂となって継続されてきた教派間の葛藤と宗派間の争いは、神様の摂理に対して障害となるばかりです。
ですから、私はかなり前から教会の全体予算の半分以上を超教派、超宗派運動に投入し、宗教間の葛藤を解決するために努力してきたのであり、さらに「世界平和宗教連合」を創設し、宗教団体間の和解と一致によって、人類平和を増進する運動の先頭に立ってきました。全人類は、人種と宗派を超越して、創造理想世界の実現に向けた神様の摂理を理解し、究極的には神様の心情と一致点をもたなければなりません。
Friday Nov 11, 2022
平和経 第393話
Friday Nov 11, 2022
Friday Nov 11, 2022
真の愛で真の家庭理想を完成
「世界平和女性連合」の指導者の皆様。皆様は、連日の大会で疲れもあり、「十日ほどしかたっていないのにまた大会をするのか」と口から不平も出るでしょう。しかし、私と共に毎日精誠を尽くせば、神様の善なるみ旨が成し遂げられるのです。
私は皆様を利用するつもりはありません。むしろ皆様にとって私が必要でしょう。韓総裁と一体になり、その分身のようになって、皆様の家庭から子女を正しく教育し、夫を正しく導かなければなりません。そうして、皆様一人一人が真の愛の理想のもとに、神様の祝福を受けることを願います。私の最大の関心事は、皆様の各家庭が真の愛で一つになって真の家庭理想を完成することです。
「世界平和女性連合」の市、郡、面、里、そして洞、統の指導者である皆様によって、道義が再建され、真の愛の実践運動が展開されるならば、それ以上の愛国運動がどこにあるというのでしょうか。麻薬追放、禁酒禁煙運動、売春街の撤廃、指導者たちの不道徳の一掃、青少年の脱線防止、正しい道義を展開する運動など、私たちのやるべきことは山ほどあります。
韓国の社会が、女性指導者の皆様によって浄化され、真の愛により和平を成し遂げた時に、初めて南北統一の民族的宿願も成就するのです。そればかりでなく、私たちの民族が世界を指導する平和な世界が形成されるでしょう。
効果的な女性連合運動にするためには
女性指導者の皆様。私は今日まで、自分が実践していないことを弟子たちに指示したことはありません。ですから、皆様は、私が精誠を尽くした分の百分の一でも真の愛を実践して、救国の大きな運動を起こしてくださるようにお願いします。最も効果的な女性連合運動の単位は面と洞、そして里と統です。このような基本単位から、真の愛の運動が班を越えて家庭にまで定着するようになるのです。このようにして、本来の堕落しなかった本郷に帰ってきて、神様と分立された家庭を取り戻し、永遠に定着するようになるのです。
今日まで神様は多くの御苦労をしてこられました。完成したアダムを育てるために、ありとあらゆる御苦労をしてこられました。そのようにして真の父が生まれ、真の天の男性が生まれたのです。サタン世界は、この男性が真の新郎、主人、地上•天上天国の王として来られる方であることを知っています。ですから、全世界の男性たちは、世界を代表した個人、家庭、国家、世界、天宙を合わせて、その方を滅ぼそうとするのです。
しかし、その方は、サタンが浴びせる迫害と謀略、中傷を歴史的に受ける立場から、世界的個人、家庭、国家、世界、天宙的勝利を収めて神様と一体になり、歴史上初めての勝利者となって、サタン世界の個人、家庭、国家、世界、天宙を取り戻してくるようになったのです。
真の父のあとに従ってくる立場にいた真の母が、歴史上初めて対等な立場に立てられて、全世界に女性解放を宣布しました。それによって、真の父と真の母が子女を率いて神様のみ前に出て、天の全体、全権、全能を相続して本然の家庭を出発し、氏族と民族、国家、世界天宙を取り戻して、み旨が完成した世界を再編成するのです。すべての男性は天使長の立場にいるので、すべての女性を返さなければならない立場に立つようになったのです。完成したエバである真の母の分身の立場に立った女性は、分身的エバの立場で真の母と一体になった条件で真の父と一体になった条件を得ることによって、真の父母の思想で息子、娘を教育しなければなりません。
真の父母の家庭と一体になって創造理想の家庭を復帰しよう
このような教育を通して、息子、娘が真の息子、娘格の立場で母と子が一体になり、世の中の父を再教育し、再び真の父母の祝福を受けて接ぎ木する立場で、真の父母の家庭的道理を体得するようになるのです。アダムとエバが家庭において堕落したので、復帰も家庭でしなければなりません。
里、統、班を越えて家庭に定着しなければならないので、家庭で真の父母様と出会わなければなりません。真の父母様は個人の峠、国家の峠、世界の峠、天宙の峠を勝利して越え、再び私たちの家庭を救うために、天宙から世界、国家、家庭へと訪ねてこられるのです。そのために準備したのが今回の大会です。去る四月十日の大会は、真の父母様の世界大会であり、国家単位である道、市、郡大会を経て、面、里、統、班大会を経て、家庭にまで至らなければならないという目的があります。
「世界平和女性連合」の組織の責任者は、真の父母様の家庭と一体になることで、家庭復帰が可能となり、勝利者となるのです。そうして、氏族を連結させなければなりません。既に真の父母が全国と世界に氏族的メシヤを配置したので、彼らによって教育を受けて一体になれば、国家復帰も自然に成就するのです。
このようにして、南北統一はもちろん、世界統一と地上と天上の統一を完成し、神様も解放されて、初めて神様を中心とした太平聖代を迎えるようになるのです。真の母と全世界の女性が一つになって新婦の立場に立ち、新郎として来られた真の父と共に創造理想的な家庭を復帰しましょう。ぜひ「世界平和家庭連合」の会員となり、祝福を受ける家庭となることをお祈りいたします。ありがとうございました。
Friday Nov 11, 2022
平和経 第392話
Friday Nov 11, 2022
Friday Nov 11, 2022
神様の救援摂理は原状を回復する復帰摂理
韓総裁がその基調講演でも触れたように、キリスト教では「人間が善悪を知る木の実を取って食べて堕落した。すなわち不信の罪を犯して堕落した」と教えています。人間始祖は、堕落していなければ、神様の貴い息子、娘、すなわち神様の王子、王女として、神様の血統を受け継いでいたのです。また、彼らは父なる神様の所有、つまり万有も相続するようになっていたのです。そして、彼らは成長して、理想的な愛の夫婦となり、完成するようになっていました。しかし、彼らは堕落することによって、神様の血統を喪失し、神様の所有を奪われ、神様の心情を失ってしまいました。
神様の救いの摂理は、原状へと回復する復帰摂理なので、人間は血統復帰、所有権復帰、心情圏復帰の使命を担当しなければなりません。結果的に、堕落することによってサタンと一体になったアダムとエバが、サタンに従って地獄に行くようになったのです。エバのあとには長子カインが、そのあとには次子アベルがついて行くのです。
神様の復帰摂理は、あとに出発した善側の象徴である次子を立てて、先に出発した悪側の象徴である長子を屈服させることにより、サタンを分立する条件を立てながら進めてきました。復帰摂理の根本は、血統と所有と心情を転換する、復帰されたアダム、すなわちメシヤを送るところにあります。しかし、本然の息子の心情的な立場を一遍に復帰することはできません。
僕の僕の立場から出発して、一つ一つ復帰していかなければなりません。サタンが権勢を握っているこの世においては、善側のアベルが、僕の僕の立場から真の愛でカインのために生きることにより、サタンが讒訴することができず、かえって称賛し、公認せざるを得なくなるようにする、そのような使命を果たさなければなりませんでした。
そのようにして、僕の使命、養子の使命、庶子の使命、直系子女の使命を果たして、愛と情の秩序に従って復帰されて上がっていくのです。あらゆる段階ごとに、サタンが讒訴できないように、真の愛でカインのために生きてこそ復帰が可能なのです。
直系の子女の立場でアベルがカインを屈服させて一つになれば、その基台の上に母のエバが立つことができ、そのエバが責任を果たせば、アダムが立つことができるのです。この時初めて神様がその基台の上に臨在できるのです。そこに、縦的で必然的な復帰摂理の八段階の過程があるのです。別の面から、復帰の段階を横的に見ると、個人、家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙、そして神様に至るまで八段階があります。
「頭翼思想」と「神主義」
イエス様は第二のアダムであるメシヤとして来られたのですが、不幸にも、選民イスラエルがイエス様のことが分からず、十字架上で亡くなるようにしてしまったのです。再び来られる再臨主は、聖書の文字どおりに空中から雲に乗って来られるのではありません。今年(一九九二年)の十月二十八日に、信じる者は空中に引き上げられるなどと宣伝する人たちもいますかそのようなことは起きません。私の言うことを信じてくたさい。絶対にそのようなことは起きません。十字架で行かれた主なので、十字架を通してこそ再び来られるのです。
イエス様が十字架で亡くなられる際に、十字架を中心として三種類の人々がいました。罪人ですが罪を悔い改めてイエス様のことを証した右の強盗がその一番目です。二番目は、罪人でありながらその罪を悔い改めずにイエス様を誹謗した左の強盗です。そして三番目がバラバです。彼は当然十字架につけられて死ぬべき罪人だったにもかかわらず、ユダヤ人たちがイエス様を十字架につけて処刑したことによって、代わりに恩赦の恵沢にあずかった罪人です。
再臨の時には、この三種類の人類が世界的に拡大して現れるのです。西欧のキリスト教圏は、一番目の右の強盗の立場です。原罪はあるものの、主を信じる善なる立場です。無神唯物思想の共産圏は、二番目の左の強盗の立場です。中東のイスラーム圏は、三番目のバラバの立場です。バラバは、イスラエル民族がイエス様を十字架で殺害することにより、代わりに命拾いをした立場で中東地域を占有するようになったのです。
イエス様が十字架で亡くなることによって生じたこの三種類の世界的な結実を、イエス様が復活した立場で来られる再臨主は、すべてを収拾しなければなりません。西欧キリスト教の収拾のために新しい宗教改革運動を起こし、その一方では共産主義の無神論思想を克服して、共産圏の全体を神様の側に取り戻さなければなりません。そのように左翼と右翼を克服し、統一調和させる思想が、すなわち私の提唱した「頭翼思想」と「神主義」なのです。
先ほどお話ししたように、既に「頭翼思想」によって左翼と右翼の世界を収拾しているのです。また、閉鎖的で熱狂的なイスラームとも、歴史始まって以来初めて和解し、協力し合えるようになり、去る四月には、中東の八ヵ国の代表が統一教会の合同結婚式にも参加するという奇跡が起きたのです。堕落人間の罪悪を清算する祝福式を主催し、左右両陣営を収拾して、歴史的な葛藤を解消し、さらにイスラーム圏とも和解する奇跡を遂げたのです。
再臨主、救世主、真の父母であることを宣言
これは人間の能力や計画だけでできるものではありません。神様が私をメシヤとして立てられ、これまで救世の摂理をしてこられました。私は再臨主、救世主、真の父母として、その使命を果たしてきたのです。時が来たので、このことをこの場で宣言する次第です。
聞く者は幸いです。この民族が私の言うことを聞けば、この国はどんなに幸いな立場になるでしょうか。為政者たちが私の話を聞けば、どれほどよいでしょうか。聞くか聞かないかは各自の責任ですが、結局は、万民が私の言うことを聞くようになる時が来るのです。多くの人々は、救世主は審判の権能をもっている栄光の主であると思っています。しかし、それは間違いです。神様はこの罪悪世界を御覧になりたいとは思いません。一瞬で審判してしまいたいとも思われるのです。しかし、真の愛の神様は、人間の永遠の生命を常に御心配されます。皆様は、このように長い間耐え忍びながら、真の愛によって自然屈伏させる神様の心情を知らなければなりません。
堕落した人間からすれば救世主ですが、神様からすれば、太初に失ってしまった真の愛の創造理想を成就する真の息子であり、真の父母です。救世主は、堕落によってもたらされた神様の恨を晴らしてさしあげるために、生涯を捧げて犠牲の道を開拓してこられた方です。栄光の中にのみいらっしゃる方ではありません。常に神様の心情と共に痛哭し、サタンを屈服させるために心を痛められる方です。神様の創造目的を成し遂げるために心血を注ぎ、気をもんでいらっしゃいます。救世主は、失った子女を尋ね求めて、サタン世界をさまよいつつ、僕の僕の姿で泣き叫ばれる神様のことを誰よりもよく知っているので、神様の心情が完全に解怨されない限り、栄光を受けることができないのです。
Friday Nov 11, 2022
平和経 第391話
Friday Nov 11, 2022
Friday Nov 11, 2022
1.真の父母様の再現と理想的家庭
日付:一九九二年七月七日
場所:韓国、釜山、社環体育館
行事:「世界平和女性連合」指導者大会
韓鶴子総裁、御来賓、そして満場の女性指導者の皆様。きょう私は、韓総裁の話を通じて大いに慰労を受けました。天命に従い一筋の道を走ってきた私の生涯は、波瀾万丈の苦難の道でした。
人類の根本問題に対する解答
天道を立てる道は、妥協のないまっすぐな道です。人間的な面目や人間的な威信を主張できない道であり、ひたすら神様のみ旨だけのために歩む孤独な道でした。個人に運というものがあるように、家庭や国家にも家運と国運があり、さらには世界の運があります。そして天地全体には天運というものがあります。しかし、どんなに良い運勢をもって生まれた人であっても、気運が傾く時は苦難を受けるのです。良い個人運や家庭運に生まれついた人であっても、より大きな国運が傾く時は、共に没落せざるを得ません。
さらには、国家や世界の方向も、すべてを包括し、あらゆるものの上にある天運の方向と進行によって決まるのです。ですから、この世で天道を立てるということは、すなわち個人や国家の行く道を天運に合わせるようにすることなのです。
今日、韓国の国家的病弊や世界の問題を考えてみてください。経済不況、環境汚染、政治的な不条理、人種と宗教の紛争、倫理と道徳の退廃、価値観の崩壊など、様々な病弊や問題に対して、いったい誰が根本的に解決できるのでしょうか。人間の知恵や努力だけではできません。お金の力や権力を総動員しても解決できません。むしろ、人類の病弊はますます深まる一方なのです。
今や人間は、謙虚に天の声に耳を傾け、神様が提示される解決の道を探さなければなりません。この国と人類は、私の教えを受け入れなければなりません。これは自分自らを誇ろうとしているのではなく、神様のみ旨がそのようになっているからです。神様は私を通して天道を明かしてこられ、また人類の根本問題に対する解答を与えてくださいました。
苦難と逆境の中で築き上げた驚くべき基盤
これまで、私に対する歴代政権による無理解と迫害は、私に無念の牢獄生活を強いてきました。また一部のキリスト教徒たちの偏見と悪意に満ちた反対は、様々なうわさをつくりあげ、私の行く道を実に困難なものにしました。しかし、神様の守りがあり、私は世界的に奇跡的な勝利の基盤を築き上げてきました。これは、歴史始まって以来、前例のない驚くべき基盤なのです。特に、全世界のキリスト教を代表した国として準備されたアメリカでは、かつて有色人種の誰もがもち得なかった記録的な基盤を私はもっています。もちろん私はアメリカにおいて、人種差別や宗教的な偏見によって多くの苦難を受け、無念の監獄生活までも耐え抜かなければなりませんでした。
しかし、私は、根底から揺れるキリスト教の基盤を再建し、麻薬や不倫で重病を患っている青少年たちを「アメリカの希望」になるよ宗教育し、訓練しました。アメリカにおいて、私の基盤は誰も無視できなくなりました。日本やヨーロッパにおいても同様です。既に、世界百六十ヵ国の宣教部は、それぞれの国において、信仰運動とともに、倫理と道徳の再建運動の表象となって発展しています。
私は一九八〇年代の初めから、「ソ連帝国の滅亡」をテーマとして、世界的な学術会議を開くように提案してきました。一九八五年に発行された学術研究誌は、ソ連共産帝国の滅亡を最初に予言した世界的な資料となりました。そのような基盤の上で、ソ連を訪問してゴルバチョフ大統領と会いましたが、今はソ連の十五共和国のうち三共和国が統一教会を国教にしようという動きを見せています。既に数万人の大学生たちが私の思想を学び、七百以上の大学で原理研究会という統一教会の大学生の集まりが組織されました。また、高校の教師と生徒の数万人が、今年に入って修練を受けています。
このようなことは、人間の力だけでできた結果でしょうか。これこそが、生きて働かれる神様のみ業が共にあった生きた証なのです。徹底した無神論者たちが、四泊五日の修練教育を通して、神様を中心とした人生観と宇宙観をもつ人格者へと変わっていく奇跡が起こっているのです。
中国においても大きな基盤を築きました。パンダ工業都市の建設など、重要な事業が数十年前から準備されてきており、私たちのたくさんの地下宣教師たちが苦労してきました。また、昨年(一九九一年)十一月三十日、平壌を訪問し、金日成主席と会ったのも、すべて天命によるものなのです。
今まで南北統一のために尽くした私の精誠は、神様のみが御存じであられます。南北統一は、可視的な韓国と北朝鮮の統一だけではなく、神様が中心となられた摂理的な統一です。南北統一は私の基盤を通さずしては成就されません。摂理が要求する統一は、統一自体が目的ではなく、その統一の基盤の上に永遠の自由と平和と幸福と理想を花咲かせるためなのです。
ですから、力による統一や相手を不幸にする統一であってはいけません。相手のために与えては、また与える真の愛による統一でなければなりません。祖国統一は、一個人や一政党、あるいは政権の利益のために利用されてはなりません。私たちすべての愛の心と実践が、北の地の同胞たちの心に届く時に、真の統一が訪れるでしょう。
世界平和を実現するために創設された「世界平和宗教連合」
女性指導者の皆様。私はために生きる神様の真の愛を中心として、今日まで超教派、超宗派の和合運動を世界的に展開してきました。宗教団体間の和解や交流なくして、どうして世界平和が訪れるというのでしょうか。今も中東、アイルランド、インドなどの地では、凄惨極まりない宗教紛争が繰り広げられているではありませんか。
私は昨年八月二十七日、世界のあらゆる宗教の最高指導者たちを集めて「世界平和宗教連合」を創設し、宗教者たちが和合と協力によって世界平和を実現することに合意しました。実に貴い組織です。宗教は、それぞれの個別性も重要ですが、それに劣らず、互いに共通点も多く、絶対者を追求する同じ目的をもっています。すべての宗教は、神様がその全体摂理の目的のもとにお立てになったということが重要なのです。ですから、お互いに和合しなければなりません。
Thursday Nov 10, 2022
平和経 第385話
Thursday Nov 10, 2022
Thursday Nov 10, 2022
18.平和王国時代における人類とアメリカが行くべき道
日付:二〇〇四年四月十九日
場所:アメリカ、ニューヨーク、ニューヨーカー•ホテル
行事:第四十四回「真の父母の日」
尊敬する内外の貴賓の皆様。まずはきょう第四十四周年「真の父母の日」を祝うために全世界からお越しいただき、この場に参加してくださった各界各層の指導者の皆様に心より感謝申し上げます。特別に今回、きょうまで常に私と共にあられ、守ってくださった神様にすべての栄光をお返し申し上げ、深い感謝を捧げます。
今は解放、釈放の時代
私は生涯を通じて、神様の創造理想を実現するという一念で、諸般の難問題の解決のために苦心してきました。分かってみると神様は、栄光と尊貴な玉座にいらっしゃる方ではなく、堕落して地獄に落ちた子女たちを捜し出して救うために全力を尽くしてこられた、悲しみと嘆きと苦痛の神様でした。
そのような神様のみ旨と心情を知るようになった私の生涯は、一言で言えば、夜も昼も、季節も、環境も跳び越え、ひたすら神様のみ旨を成就するために全身全霊を尽くしてきた日々でした。今や摂理の進展は、天一国宣布四年目を迎えました。摂理の進展に従って、昨年五月四日の「創造理想主管圏大転換時代宣布」と七月十三日に宣布した「蕩減復帰摂理の撤回」を契機として、蕩減革命、良心革命、心情革命の烽火が燃え上がっているのです。
二〇〇三年八月二十日に宣布された第四次イスラエル国を実体化するための努力と第一イスラエル圏である中東の平和のための精誠によって、ついに二〇〇三年十二月二十二日、エルサレムでイエス様の王権即位式を奉呈しました。このような勝利的基台の上で、二〇〇四年三月二十三日、第二イスラエルであるアメリカの国会ビルで平和王権即位式が行われ、それを契機として、人類に真の解放、釈放の時代が近づいてきました。年頭に宣布した「神様の祖国と平和王国時代」が現実化され始めたのです。
私は去る一九七一年に、天の命令に従ってアメリカに渡ってきました。三十年以上もの間、あらゆる迫害を受けたにもかかわらず、私がきょうこの場に皆様と席を共にすることができたのは、神様が共にいてくださったお陰であると思います。
きょうのこの意義深い日に、皆様と共に神様の摂理的な視点から歴史と世界を理解するために「平和王国時代における人類とアメリカが行くべき道」という題名でお話しいたします。
神様の救援摂理的歴史観の立場から見るとき、歴史の終末は、サタン主管の悪なる歴史の終末であり、同時に神様主管の善なる歴史の出発の起点となります。したがって、終末とは天の摂理の全般を完成させなければならない時です。すなわち終末は、個人完成を完結させなければならない「終わりの日」であり、家庭、民族、国家、世界、さらには天宙の完成を完結させなければならない「終わりの日」なのです。
世界を指導する超民族、超宗教の理念が必要
神様は、摂理路程において終末期を迎えるたびに、神様中心の理念圏に人類を引っ張ってこられましたが、実際、人類は自ら責任分担を果たすことができず、悪なる歴史を整備して善なる立場に立つということを成し遂げることができませんでした。しかし、神様は、絶対、唯一、不変、永遠の方なので、神様のみ旨に対する予定もまた絶対です。
ですから、神様は、堕落によって人類が失った真の個人、家庭、社会、国家、世界、そして真の主権の復帰を通して、天上と地上に神様が運行するその世界を探し出して成し遂げられるのです。神様が探しておられる本然の世界は、どのような世界でしょうか。その世界は、真の父母を中心とした真の世界です。
しかし、人類は堕落によって、歴史の過程ではなく、歴史の始まりの時点において、人類の真の父母と真の世界を失ってしまいました。その結果、堕落によって、私たちが住んでいる地も、人類が所有する理念も、どれ一つとして真の父母と直接関係をつないでくれるものはないのです。ですから、人類は何よりもまず「真」を見つけなければなりません。
そうして、真の父母、真の夫婦、子女、民、万物、主権、宇宙が、真の神様の心情を通じて共に動ずることができる、そのような日が、人間世界において悪なる世界の「終わりの日」になるのです。そのような理想が実現するその時が「終わりの日」であり、すなわち再臨の時期です。ですから、再臨の時期は、火の審判があり、地が割れ、信じる人が空中に引き上げられたりする、そのような天変地異の現象が起こるわけではありません。絡み合った曲折の悲運の歴史が蕩減され、個人から家庭、社会、国家を経て、世界が正しく立てられる時なのです。
縦的に失った個人、家庭、社会、民族、国家、世界を再び探し出し、横的に連結させて、歴史的な個人、家庭、社会、国家、世界を成し遂げる時です。人類が願って生きてきたその日が、人類の希望であり、人類歴史が行くべき終着地なのです。ところが、個人も、家庭も、国家も行く道を失ってしまいました。
危機の世界を救うためのレバレンド•ムーンの生涯
世界では各種の公害問題や食糧問題、さらには宗教間の葛藤、人種間の対立などが至る所で起こっており、各種の紛争の主要な原因になっています。誰がこの世界に責任をもつのでしょうか。深刻な問題です。
過去に共産主義国家も自らの民族主義を越えることができませんでした。今日の強大国アメリカも汎米主義理想を越えることができずにいます。自国の利益だけを前面に立てる場合には、世界を指導することができません。自らを供え物としてでも世界人類を抱き、より次元の高い理想的な国に前進しようという理念によって団結した、ある民族、ある宗教が必要な時です。
そのような側面から、私は神様の命を受け、ここアメリカに来て、青年たちを教育しながら、没落していくアメリカの道徳的な危機に対して強い警告を与えるとともに、地に落ちたキリスト教の再復興のために全力を尽くしてきました。皆様はレバレンド•ムーンの教えの核心が何か気になるのではないでしょうか。その答えは簡単です。
第一は、「より大きなもののために犠牲となって生きよ」ということです。個人は家庭のため、家庭は氏族のため、氏族は民族のため、民族は国家のため、国家は世界のため、世界は神様のために生きよということです。
そのようにすれば、その神様は結局、「私」を訪ねてこられるのです。家庭でも、父母は子女のために生き、子女は父母のために生き、夫は妻のために生き、妻は夫のために生きなければなりません。よりために生きる人が善の中心者になるのです。
第二は、怨讐を愛することです。神様は、堕落して悪魔サタンの子女となってしまった人類を救うために、ひとり子イエス様を遺わして、犠牲の道を歩ませました。怨讐を実の子よりも愛するところには、サタンも自然屈伏するのです。いつもサタンの戦略は打って奪われるのであり、天の戦略は打たれて取り戻してくるのが公式的なものとなっています。私が全生涯を通じて、数多くの迫害と苦難を受けてきたにもかかわらず、今日、全世界百八十五ヵ国に宣教基盤を築くことができたのは、そのような天理に従って生きてきたからです。
内外の貴賓の皆様。今まで神様が投入し、犠牲となったものはすべて、誰のためのものでしょうか。それはアメリカのためでもなく、キリスト教自体のためでもありませんでした。結局は、堕落によって失った「私」一人を救うためだったことを知らなければなりません。
堕落が一個人から始まったので、救いも一個人から始まらなければならないのです。ですから、代表的な一人の人が現れて、「この時代の責任を果たします。神様に人間が負わせたすべての負債を清算し、堂々と善なるものをお返しできる私になります」と自覚しない限り、復帰する道はありません。
漠然とした立場では絶対に蕩減復帰はできません。観念的であってはいけません。悲惨なことがあれば、神様に代わって、悲惨さを被っている当事者以上の心情をもつことなしに、神様の心情に到達することはできないのです。
Wednesday Nov 09, 2022
平和経 第380話
Wednesday Nov 09, 2022
Wednesday Nov 09, 2022
より大きいもののために投入して生きてきた生涯
ユダヤ教とキリスト教の歴史的な実例まで挙げてお話しする、私の深い心を受け入れてくださることをお願いいたします。キリスト教の知識がさほどない指導者たちは、理解に支障があるのではないかと思います。しかし、今日の日本は、キリスト教圏を摂理してこられたその歴史的な神様が自ら主管される摂理の中心に置かれている、そのような立場であることを悟ってくださるようにお願いいたします。
神様の創造理想を地上と天上世界に成し遂げようというのが、より大きいもののために投入して生きてきた私の生涯なのです。このような摂理的な観点から、これまで私が力を注いできたいくつかのことをお話ししようと思います。
第一に、今晩、「ワシントン•タイムズ」創刊二十周年を祝賀する祝賀宴を行うに当たり、なぜ「ワシントン•タイムズ」を創刊したのかということです。私はこれまでの二十年間、途方もない財力を投入してきました。ここに何らかの政治的な目的は微塵もありません。神様の摂理の中心国家であるアメリカを正しく立て、救世救国の理念によって世界を指導する立場に立つことを願って創刊したのです。
アメリカが享受している政治、経済、軍事的な強国としての祝福は、アメリカだけのためのものではありません。「唯一なる神様のもとの一つの国」という理想がアメリカ建国のスローガンであるとすれば、今からは、「唯一なる神様のもとの一つの天宙」を指向しなければなりません。
第二に、宗教間の対話と和合が、平和世界実現の決定的な条件だということです。信仰儀式や教理が異なっているとしても、善を指向する根本的な教えは一つです。さらに、宗教の出発は、霊的無知を打開するための神様の摂理の一環として、文化圏の背景に適合するように出発したのです。今からは、「家庭理想を通じた平和理想世界の実現」をモットーとして共に出会わなければなりません。
私が創設した「世界平和超宗教超国家連合」、超NGO(非政府機構)であるWANGO(世界NGO連合)運動、そしてアメリカで真の家庭運動を主導しているアメリカ聖職者連合運動もその一環です。宗教間の対話と和合のために、去る四十年間、私が創設した統一教会自体の予算よりも多くを超教派超宗教運動に投入してきたのは、このような神様のみ旨を知っているからです。
第三に、人種間の葛藤を解消し、唯一なる神様のもとの一つの兄弟姉妹として、地球村大家族の世界を指向してきたことです。五色人種すべての人は、共に平等な神様の子女たちです。肌の色や歴史的な背景が優劣をもたらすことは微塵もありません。神様を中心とした祝福結婚を通して、超人種的に真の家庭の理想を実現することは、一つの世界を創建していく近道なのです。
これを看破した私は、一九六〇年代以降、人種や国境、文化を超越して国際交叉祝福結婚を主導してきたのです。特に、日韓米三ヵ国の女性たちを世界の男性たちが配偶者として迎えたいと考えるケースが多くなります。世界がだんだんと近くなるに従って、国際祝福の貴い価値は、より一層輝くようになるでしょう。
日韓米三ヵ国の摂理的位相
この機会に、三ヵ国の根本的な関係を摂理観的側面から探ってみようと思います。人類歴史は、神様の救援摂理歴史であり、救援摂理とは、失ってしまったものを取り戻す復帰摂理です。
したがって、エデンの園において堕落したアダムとエバと天使長との関係と堕落した家庭の最初の結実であるカインとアベルとの関係が世界的に拡張されたものが、今日の韓国と日本、そしてアメリカと世界の関係なのです。六千年の全体歴史を総蕩減する終末において広がった国際関係も、摂理的な理解から探ってみなければなりません。日本は、伝統的に女性神である天照大神を信奉する国です。
ですから、今回の会議に、日本からは、エバ国家、女性国家の代表として男性指導者たちが参加し、韓国とアメリカからは、主に女性たちが参加したのです。韓国は、摂理的にアダム国家であり、さらには父の国なので、その女性指導者たちは父の妹格となり、神様のみ旨のために共に思い悩み、精誠を尽くさなければなりません。
本来キリスト教は、来られる主の前に新婦の立場です。したがって、キリスト教の代表国家であるアメリカの女性は、再臨摂理の前に娘の使命、妹の使命、新婦の使命を果たさなければなりません。日本は、堕落したエバの立場を世界的に蕩減するために、今からは成熟した神側の母の国としての使命を果たさなければなりません。そのために日本が摂理的に歩んでいく道は、娘として、妻として、母として、女王として、世界の前に犠牲になってでも愛する、そのような道を行かなければなりません。
さらに、日韓米の三ヵ国が中心となって平和世界を成し遂げていくためには、理想的な愛の一家族にならなければなりません。怨讐関係だった過去の恨みを洗い流して一つになる道は、韓国と日本、日本とアメリカの若者たちが互いに交叉結婚をすることです。互いが親戚関係を結び、血縁関係が成立すれば、真の愛の理念に基づいて平和世界を成し遂げていくモデルが生まれるようになるのです。
このように、神様の立体的なみ旨を知っている私は、以前から怨讐国家同士だった韓国と日本、さらに日本とアメリカの若者たちを一つに結ぶ国際交叉祝福結婚を主導してきたのです。先ほどもお話ししましたが、アメリカは、第二イスラエルの使命国家、さらには長子国家として、天の父母に侍ることの先頭に立ち、世界の兄弟国家を助け、導いていく使命をもっています。ですから、アメリカの女性たちの使命は大きく貴いというのです。
新しい三国協同体の誕生を期待
私は、今回の会議を通して、人類の未来に影響を与える広範囲な主題に関して、皆様がより深く真摯な討議をされ、共通の合意点に到達されることを願います。併せて、皆様のここワシントンDCでの三日間共に過ごすことによって、心の奥深くからの友誼を増進させる機会となることを願います。
この集いは、三ヵ国の指導者たちが中心となり、二十一世紀を開く新しい基礎を固める契機となるでしょう。皆様の三ヵ国間において、多様な分野で継続して議論し、協力し合いながら、相互連帯を強化させることができるよう、新しい三国協同体が誕生することを期待します。
紳士淑女の皆様。このような日韓米三ヵ国の連帯のための新しい活動は、世界的次元の平和と奉仕の文化を創建する真摯な目標を掲げて持続されるのであり、すべての目標は、必ず成功の座に至るでしょう。この会議が、皆様と共に出発したことだけにとどまらず、今後、皆様によってアジアと世界を導く集いに成長することを願います。皆様に神様の御加護が共にあることを願います。
Tuesday Nov 08, 2022
平和経 第388話
Tuesday Nov 08, 2022
Tuesday Nov 08, 2022
19.後天開闢時代の平和大使の使命
日付:二〇〇六年十二月八日
場所:韓国、京畿道、一山、韓国国際展示場(キンテツクス)
行事:平和と統一のための平和大使全国大会
尊敬する平和大使の代表指導者の皆様。きょう皆様は、実に歴史的な歩みをされました。新千年紀を知らせる力強い鬨の声が、いまだに私たちの耳元に響いている今日、六十五億の人類の胸の中に、新しい希望と未来を約束してくれる後天開闢時代の双合十勝圏が宣布されてから、既に二年目を越えつつあります。実に一日が千年のようであり、千年が一日のような、天一国創建の多忙な日々が続いています。
このように貴い摂理的な時を迎え、私は、きょうこの場を借りて、選ばれた韓民族の誇らしい子孫として、弘益人間(広く人間世界に利益を与えること)の精神を受けて生まれた全国平和大使の代表指導者であられる皆様に、今後、人類が行くべき方向と使命について、天が下さった特別メッセージをお伝えしようと思います。「後天開闢時代の平和大使の使命」という題目のみ言です。
皆様。古今東西、老若男女を問わず、共通の夢があるとすれば、果たしてそれは何でしょうか。誰もが待ち望んできたものは、「平和理想世界の実現」でしょう。しかし、人類歴史上ただの一度も天が喜ぶ恒久的平和を実現させられなかったということが、歴史的な恨として残されてきました。
何が間違ったために、このようになったのでしょうか。一言で言えば、人間が神様の創造理想を知らないという無知に陥ったからです。数千、数万年待っても、無知からは完成を期待することはできません。
皆様。神様の創造は実に奥妙です。御自身の子女であり愛の対象として創造した人間の完成と幸福のために、森羅万象を先に創造され、環境を準備されました。
神様の創造物の中で傑作の一つである花について、一度考えてみてください。何げなくぽつんと野原に咲いている名もない花に至るまで、花には明らかに創造主の意志と目的が隠されていることを、簡単に発見することができます。花としての生を表現し、完成していく姿は、実に驚異的だと言わざるを得ません。
まず花は、万物の霊長である人間も真似できないほど、美しい色相と陰陽の調和を顕示しています。そして、絢爛な色相に魅了されて寄ってくる蜂や蝶たちの心をとりこにしてしまう、万能の香りも発しています。さらには、あまりにも強くてまぶしい、見つめることも大変な太陽の光を包み、生命を創造して守ってくれる自然の光に変える、和合と平和の光を発散しています。こまめに門前を出入りし、自分の種を繁殖してくれる蜂や蝶たちのためには、甘い蜜を提供することで報いるという道理も忘れていません。
皆様。神様の創造の神秘性は、私たちが言葉ですべてを描写することはできない、実に無限の境地です。したがって、人類最高の画家が描いた絵だとしても、生きた一輪の野性の花とも比較することができません。取るに足らない、たった一つの花を創造するにおいても、このように万物万象と調和し、共生、共栄できる道を開いておかれた創造主、神様であられるのです。ましてや、御自身の子女であり、永遠の愛の相対者であり、相続者として創造した人間の位置はどうでしょうか。
千万種類の花が満開になっても、厳然たる創造の原則のもと、それぞれが個性真理体としての位置を守り、調和した大自然を形成し、共生、共栄する順理(道理に従うこと)を見て、人間も調和と平和、そして自由と幸福を求めて永生しなさいという、天の祝福と恩寵が私たちと共にあります。言い換えれば、人間は、誰もが天が賦与された個性体としての人生の姿と特性があります。すなわち、人間は誰もが個性真理体としての特権を受けて生まれるのです。老若男女、地位の高低を問わず、人間は誰もが自分だけの、固有で個性のある人生の路程を歩まなければならない宿命的存在だという意味です。
皆様。六十五億の人類の中に、皆様と一〇〇パーセント似た人を探し出すことができますか。もう一度考えてみてください。皆様と同じ個性を所有した人がいると思われますか。同じ日、同じ時間に生まれ、同時に死ぬ双子だとしても、彼らの人生は同一でしょうか。世界最高の美男子であっても、最高の醜男がもっている独特な真理体としての個性をもつことはできないのです。知恵の王であられる神様は、正分合作用の変化、発展を通し、今も永遠の個性真理体の創造を継続していらっしゃいます。神様の創造原理がそのようになっています。
ここから私たちは、人間の人間としての絶対価値的基準を発見するようになります。花と蝶の相対的関係と調和のように、人間同士も、お互いにために生きる真の愛を分かち合って生きるようになっているのです。このような真の愛の人生の中で、調和した主体と対象の関係を花咲かせるとき、人間としての絶対価値の基準が設定されるという意味です。
皆様。花と蝶が相互間に主体と対象の関係を設定し、授受作用を通して存在し繁栄していくように、人間と万物、人間と人間、人間と天の間にも、厳然とした創造原理的関係が予知、予定されているのです。森羅万象の個性真理体が調和と統一の中で成し遂げた総合体である大自然は、人間に対して絶対対象の位置に立ち、主体である人間の絶対価値を実体化させる絶対役割を果たすようになります。
同様に、人間は、人間たちの間においても、家庭という基本枠の中で三代圏を形成して暮らしながら、上下、左右、前後の縦的、横的関係を学び、身につけるようになります。個々人全員、個性真理体としての絶対価値を実体化する主体と対象の関係による授受作用を通し、和合と愛の人生を追求するようになるという意味です。
人間と神様の間はどうでしょうか。創造主として、絶対、唯一、不変、永遠の位置をもっていらっしゃる神様も、知ってみれば、御自身が立てた創造原理圏内で被造万物と授受作用を継続しながら、主体的立場に立っていらっしゃるのです。いくら絶対者だとしても、対象と与え合う授受の関係を離れては、喜びを感じることはできないからです。
人類の最初の先祖であるアダムとエバが、もし堕落せずに、創造原理に従って人間完成、すなわち人格完成を成し遂げていたならば、人類は、絶対価値的存在の位置に立ち、上には神様を主体として迎えて絶対服従し、下には自然界の万物を対象として、永遠の平和王国を享受するようになっていたでしょう。地上界だけでなく、霊界でも永遠の天国市民として生きるようになっていたでしょう。
そうだとすれば、全知全能であられ、不可能はない神様の子女として創造された人間、なぜそのように無知の状態に落ちてしまったのでしょうか。人類の先祖アダムとエバが、天使長の偽りの愛に誘惑されて堕落の道へと陥ってしまったからです。この事件こそ、人類歴史上、最初の悲劇であり、最も恨めしく、悲しい恥辱となってしまったのです。
したがって、遠大な創造理想をもって御自身の子女であり、真の愛の絶対的相対として創造した人間を捨てることのできない神様は、長久の歴史の中で、悲壮、凄絶な恨の心情で耐えてこられました。誰も知ることのできない歴史の裏道で、囹圄(牢獄)暮らしをして耐えてこられた人類の永遠の真の父母であられるのです。