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Wednesday Mar 15, 2023
真の父母経 第85話
Wednesday Mar 15, 2023
Wednesday Mar 15, 2023
第五節 祝福の世界化
三十六万双祝福結婚式
三十六万双国際祝福結婚式が、一九九五年八月二十五日、ソウルオリンピック主競技場で開催された。この日の祝福式は、人工衛星による生中継を通して、百六十ヵ国五百五十三地域で同時に行われた。これ以降、祝福結婚式は、その数を増加させつつ、世界的に拡大された。
1 人間の先祖が堕落し、神様のみ前で結婚を誤って追い出されました。ですから、真の父母の名により、全体、全般、全権、全能の権限をもって、万民解放圏を宣布するのが三十六万双の祝福です。
この三十六万双は、アダム圏、ノア圏、ヤコブ圏を完成するものです。アダム圏の完成、イエス様圏の完成、再臨主圏の完成を平面的に代表する数なので、三十六万双が結婚しなければならないというのです。三十六万双が問題ではありません。三百六十万双、三千六百万双の祝福結婚ができる時代に入ったのです。
2 イスラエル民族は、四十年の荒野路程を過ぎ、七年路程で国を建てる伝統を立てられませんでしたが、私たちは建国理念、その国を建てる伝統を立てなければなりません。今や四十年路程が過ぎていきます。ですから、残るこの七年路程の中で、建国思想と統一的世界、平和の理念に満ちた国民として結束しなければなりません。
それゆえ、先輩となる一世と二世が、カインとアベルとして一つにならなければなりませんが、一世は失敗したので、(このままでは)荒野で倒れる危険性があるというのです。これをどのようにして束ねるのでしょうか。急いで祝福をすることによって救ってあげようというのが、三十六万双の結婚です。そこには多くの既成家庭が参加します。
3 三十六数は、アダム家庭、ノア家庭、ヤコブ家庭までの三十六家庭を意味します。ですから、この三十六数は先祖数です。それで、三十六万双の祝福は、世界的な全体の背骨であり、先祖のような祝福になるのです。これは、世界的に長成期に該当します。この結婚式さえすれば、どのようになるのでしょうか。今、全世界の家庭が破壊されつつあります。これを清算することが問題です。混乱したこの家庭をどのように収拾するかという問題に、世界が頭を悩ませています。したがって、統一教会が三十六万双の青年男女たちを中心として、新しい家庭を編成し、その家庭が理想的で幸福な暮らしをしていくときには、世界の破壊された家庭は、すべてここに関心をもたざるを得ません。これは世界的事件になるのです。
4 三万双から祝福を世界的に公開しました。そこには国家の二番目の実力者まで参加しました。大臣クラス以上が入ったのです。三十六万双の祝福結婚式には大統領も参加しました。世界の峠を越えなければなりません。そして、三万双から三年後に三十六万双をすることによって、三数を越えるのです。これは不可能なことでした。知って信じた方は、神様と父母様しかいませんでした。しかし、祝福をしてあげました。責任を感じるからです。
今やサタン世界を完全に越えていきます。蘇生家庭圏の世界版図である三万双を基盤とし、長成圏の三十六万双を中心として、先祖たちが誤った峠を越えていくのです。三十六万双は、三十六家庭を世界版図の上で越えていくというのです。
5 三十六万双の祝福をするために血の汗を流しながら、一九九五年八月二十五日が来ることがどれほど恐ろしかったか分かりません。私は、一九七六年九月十八日にワシントン大会をしましたが、それ以上の心情でした。天のみ前に宣言した威信と体面が、ここで崩れてしまうか、跳躍するかという問題でした。深刻だったのです。神様の御加護と愛によって、その目標を達成するようになりました。その孤独で悲惨に生きたお父様に同情する神様がいたので、誰も考えもしませんでしたが、三十六万双の祝福を超過して達成したというのです。
6 三万双の結婚式をし、三年後に三十六万双の結婚式をするというので、「それはできる」と言った人は誰もいませんでした。世の中に、このようなことをする人はいません。どこの誰も、このようなことをする人はいないのです。国も、このようなことをする国はありません。これは記録的です。サタン世界の家庭全体を踏み越えて上がっていったのです。長成的基準である三十六万双を勝利したので、サタン世界の国を踏み越えて上がるのです。
今や残っているのは三百六十万双です。これは全権時代です。結婚全権時代に入るのです。サタン世界の国家的基準を越える家庭の足場を世界に広げておいたので、真の父母時代を経て王権時代に入っていきます。
7 三万双の祝福をする時、できると思って出発したのであって、できないとは思いませんでした。ですから、神様の御加護があったのです。皆さんは、三万双の祝福をする時も、「見込みがない」と言いました。三十六万双は想像もできないことです。しかし、「必ずできる」と言いました。ですから、神様から「OK!」という答えをもらって始めたのです。
三年間、毎日、夜になっても、どこに行っても、この焦点を引っ張って回りながら、その焦点に合わせて精誠を尽くしました。私の精誠は、世界人類の精誠に負けないというのです。誰も知りません。神様と私だけが知っているのです。完全な主体は完全な対象をつくり上げます。完全な対象の信念は、完全な実体の信念として神様が成就させるべき責任があるのです。その信念どおりになりました。
8 三十六万双の祝福は、真の家庭、理想家庭を実現しようというものです。神様が願う理想家庭を実現しようというのです。自分の息子、娘が理想家庭を形成しないことを願う父母がどこにいるでしょうか。しかし、それは父母が願ったとしても不可能です。夢のような話です。政治力でもできず、経済力でもできず、外交能力あるいは軍事力でもできないのです。ところが、父母様の教えは既に世界を越え、民族と教団、教派を越えて、このような結婚式をするようになったというのです。これは夢のような事実です。
9 皆さんは祝福結婚をして、世界一の夫婦になりたいと思うでしょう。そのためには、妻は夫を愛する以上に国を求めなければならず、夫は妻を愛する以上に国を求めなければなりません。そのようにしなければ、家庭が安息する道はありません。今までは長成期完成級の峠を越えられなかったので、私が完成した父母として治めることはしませんでした。干渉しなかったというのです。
今や、時を越えました。四十年の峠を越えて、三十六万双の祝福を突破することにより、三万双から始まって、蘇生期と長成期を越えたというのです。ですから、サタン世界のいかなる人も統一教会を阻むことはできません。その峠を越えたのです。
三百六十万双から四千万双へ
一九九七年十一月二十九日、アメリカ、ワシントンDCのRFKスタジアムにおいて、世界各国に人工衛星を通して生中継される中、四千万双国際祝福結婚式が開催された。この祝福式は、当初、三百六十万双の祝福として予定されていたが、その数が増え、四千万双の祝福として執り行われたのである。第三回「世界文化体育大典」の一環として挙行されたこの日の祝福式では、世界六大教団の代表からの祝賀メッセージが発表され、霊人祝福も共に行われた。
10 三百六十万双を祝福すれば統一天下になるのですが、統一天下は、何を中心として回るのでしょうか。この三百六十万双は錨です。悪魔の主管下で習慣化され、汚されている地上世界を清算できる錨だというのです。ここに綱をつないで皆さんを押し出すのですが、錨綱が切れてはいけません。それが皆さんの家庭にならなければならず、皆さんの一族にならなければなりません。切れるのではないかと思い、一族を結び、国家的なメシヤを結んであげるのです。
11 皆さんは、皆さんの先祖からすべての家庭に、責任をもたなければなりません。真の父母は、アダムから今までのすべての家庭に責任をもちました。それが世界的版図になったので、家庭を越え、国家を越え、世界まで越えていって解放し、すべて一束にして、同じ価値を中心として三百六十万双を祝福するのです。そこには国境もなく宗教や風習や文化といったものがありません。平面的に、全世界の村々に同じ家庭を配置したので、神様が取り戻した、アダムの堕落していない本然的家庭基準を展開しておいたというのです。
12 三百六十万双さえ祝福すれば、天の祝福が世界圏にまで連結されることによって、すべての日が安息日になります。被造世界において、春夏秋冬の四季を通じて神聖な日が続くのです。そのようなことを今、準備しています。
私たちは、神様と真の父母に侍って、聖日にだけホーリフード(聖餐)を食べました。今からは、全体・全権時代とともに、三百六十万双の祝福によって、世界圏以上(の段階)に入っていくので、万物が嘆息していたその嘆息圏から抜け出し、一週間ずっと、私たちが神様と真の父母に侍って食べ、眠り、あらゆる生活ができる侍義時代に入るのです。

Wednesday Mar 15, 2023
真の父母経 第88話
Wednesday Mar 15, 2023
Wednesday Mar 15, 2023
霊人祝福と霊界解放
真の父母様は、霊界解放のため、一九九五年八月二十五日の三十六万双祝福結婚式以降、数度にわたり霊人に対する祝福式を共に行われた。特に、三十六万双祝福結婚式の前の日、早朝に忠父様と忠母様、大兄様、そして大母様の家庭に対する祝福結婚式をされたのに続き、一九九七年十一月二十九日の四千万双祝福結婚式において、霊界祝福式を主管された。そして、この年の十二月一日、霊界祝福開門宣布式をされ、続いて一九九八年六月十三日の三億六千万双祝福結婚式の時、聖人と殺人鬼に対する祝福も共にされた。このように、霊人たちに対する祝福式が成し遂げられることにより、霊界の地獄が解放され、すべての霊人が天国に行く道が開かれたのである。
12 三十六万双の祝福式をする前の日に、父母と兄を祝福しました。それで、家庭的に父母と兄、息子、娘の三位基台ができるのです。それだけではなく、大母様の家庭を祝福してあげ、その息子、娘たちをまとめたのです。そのように三時代を経て、初めて真の父母を中心として父母様の息子、娘と皆さんの家庭が、カインとアベルとして結ばれるのです。この三大先祖が初めて祝福を受けた位置に立つことによって、霊界の分立されたすべての先祖たちを解放できます。
この先祖から拡大したので、何千年もかけてその数がいくら多くなったとしても、この先祖さえ解放しておけば、すべて解放されるのです。先祖は父(の立場)です。その父が勝利したことは、いくら子女が悪くても、相続されるようになっています。父子関係を中心として相続権が生じれば、あらゆるものが相続される圏内に入っていくようになります。それで、霊界解放と地上解放が成し遂げられるのです。それがどれほど複雑か分かりません。それをすべてまとめなければなりません。
13 三百六十万双の祝福が終わる日には、興進君と大母様に命じて、父母様の祝福を移行させるのです。興進君と大母様が祝福してくれるというのです。そのようになれば、統一教会で独身祝福を受けた人が、霊界に行って、昔の自分の夫と息子、娘を探し出し、家庭を再編成できます。そのような時代が来ました。その時がいつ来るか分からないので、独身祝福をしてきたのです。
ですから、国家的基準においてその限界を解消できない場合には、すべて他の人と祝福をしなければなりませんが、今や親族を祝福するとき、一人で祝福を受けても、再編成するようになるというのです。一族が地獄に行っても、呼んでくることができ、地獄を一時に解放できます。地獄から天国になり得るよう、真の父母が「坦坦大路(タンタンデロ)」(平らな大路)をすべて築いておいたので、運転さえすれば、車に乗って走っていけるのです。
14 三百六十万双の祝福をする時は、天と地が接する時です。縦的世界と横的世界が接する時なのです。ですから、アダム家庭と全人類が堕落していない立場に立って、祝福の日を待っています。エデンの園でアダムとエバが家庭完成を成就するのです。宇宙の価値を相続する代表的家庭になったからです。
皆さんが祝福を受けた家庭になることによって、皆さんの先祖たちや子孫たちも解放され得る統一的な解放時代が来ました。アダムとエバが堕落し、イエス様が失敗しましたが、再臨主が来て完成することによって家庭を築き、成約時代を迎えたように、皆さんの先祖たちは誤りましたが、皆さんが再臨主に属した家庭のようになっているので、皆さんの先祖たちも解放され得る統一圏時代になったというのです。祝福後に天上世界がすべて解放されます。そうして、地上祝福時代から霊界祝福時代へと拡張されるのです。
15 地上世界で三億六千万双の祝福が終わったので、霊界では祝福が始まります。ですから、サタンの血統を断切するのです。サタンが讒訴できる時代は過ぎ去るというのです。真の父母の全権時代、全体、全般、全権、全能の時代が来ます。真の父母が権限を行使できる時代が来るのです。神様が、アダムとエバを造って「良(善)し」とされ、喜びながら「人がすべて生き物に与える名は、その名となる」(創世記二・一九)ようにされた、特権時代が来るというのです。
16 三億六千万双の祝福を完成して、サタンの血統を断切しなければなりません。最後です。
それをするために、地獄の門と天国の門をすべて開け放すのです。昔、怨讐視していた人たちが、父母様を迎えて侍る歓迎の祝宴を開くのです。今までは、父母様を家庭に迎えられなかったばかりか、氏族、民族、国家、世界に迎えられませんでした。天下に初めて開く祝宴の中で、怨讐となった兄弟、怨讐となった男女が、再び神様の法度に従い、天地の大道を明らかにして入っていくというのです。そこから地上天国に向かうのです
17 創造当時は神様の所有だったものを、人間の堕落によって失ってしまいました。これを神様にお返ししなければなりません。今まで神様には息子、娘がいませんでしたが、真の父母によって真の息子、娘が生まれるのです。再創造するのです。それは、神様がするのではありません。真の父母だけができるのです。真の父母が完全に所有権を神様にお返しします。そうして、真の父母が家庭を取り戻し、神様にお返しするのです。
三億六千万双の祝福をすれば、サタンの血統が断ち切られます。そのようになれば、神様が「地上と天上の天国に、やっと私の家庭をもてるようになった!私が主人だ!」と宣布します。本然の理想的概念が出発するようになるのです。堕落によって失ったものをすべて取り戻します。再創造の過程で経てきた受難の道は終わり、家庭から天宙まで解放されるのです。
18 三億六千万双の国際祝福結婚式の行事の時に、霊界に行っているすべての聖人たちを中心として、神様のみ前に怨讐となっていたすべての霊人たちの解放を宣布しなければなりません。地獄と中間霊界にとどまっている人々は、神様との血統的な絆が結ばれていないので、血統的な絆をつないであげなければなりません。アベルが祝福を受けられる環境的条件ができれば、カインも共に祝福を受けるのが天理原則なので、怨讐を愛する位置に立たせなければなりません。
神様の直系子女たちの前に、弟の位置に立ててあげるのです。カインがそうです。今まで、聖人たちは宗教圏において蕩減するために苦労し、悪人たちはサタン側で破壊し、分立させるために苦労してきました。しかし、この時には、真の父母が善と悪、神様とサタン、カインとアベルに分かれていたすべての歴史を、祭物的立場で蕩減して一つにしなければなりません。そうして、分かれたものを統合する時代に入るのです。
19 アダム自身が、個人、家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙の一体圏を成し遂げられなければ、神様の創造目的が未完成になるので、神様が解放されません。神様もどうすることもできないのです。それは真の父母の責任です。真の父母が天宙を大革命しなければなりません。ですから、四大聖人たちを祝福し、最高の悪人たちも祝福してあげたのです。怨讐の壁を崩さなければなりません。そうして、平等圏を形成するのです。
海の水が引いて、再び入ってきて満潮になるとき、水平を形成して回ります。汚れたものだけでなく、その前に流れていった水がすべて入ってきて満潮になれば、回るのです。そうして、新たに入ってくる水に押されて出ていき、満潮圏では水平が形成されます。神様が人類の解放圏を形成するためには、その満潮圏のような状態から出発しなければならないのですが、その基準を立てるためのものが聖人と殺人鬼の祝福でした。
20 神様がサタンと怨讐関係になっていれば、永遠に平和の世界はできません。神様がそのような怨讐関係を消化し、創造した時以上に愛する心をもたなければ、サタンは屈服しません。それは何を意味するのでしょうか。怨讐と怨讐が出会い、夫婦の契りを結んだとしても、神様が怨讐を愛したように、互いに愛し合わなければならないということです。そのように愛し得る交叉結婚をしなければ、平和の世界ができる道は開かれません。父母様はそのような内容を知っているので、怨讐たち同士で交叉結婚をさせざるを得ないのです。ですから、聖人と殺人鬼たちまで、同じ場で結婚させてあげたのです。
21 神様は、地獄まで解放して、全霊界から地上まで清算することを願います。そのことは、真の父母ができるのです。それは、怨讐の中の怨讐を祝福してあげなさいということです。神様の心はそうです。愛する人を怨讐に抱かせてあげても、福を祈ってあげられる立場に立たなければ、そのようなことは不可能です。ですから、サタンまでも祝福するのです。真の父母は、歴史的なすべての罪悪を蕩減してそれを宣布し、一つ一つ節目をつけて越えてきて、解放された王の位置に立っているため、それができるのです。
ですから、個人、家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙、神様まで解放できます。父母様が、神様まで解放できる基盤をつくりました。今や、最終定着地まで来ました。これからは、いかなる障壁もありません。ですから、全人類を祝福してあげるのです。
22 三億六千万双の祝福をすれば、真の父母の名と地上の祝福家庭を中心として、分かれていたすべてのものが統合される時代に入ります。このような大転換時代に、「三億六千万双の祝福完成とサタンの血統断切」を宣言しました。
アダムが完成していれば、地獄や中間霊界というものはありません。ですから、祝福の前に霊界と地上を整理しなければなりません。そうしてから、霊界のすべての聖人たちを、独身祝福を受けて今まで一人で暮らしてきた女性たちと祝福してあげるのです。ですから、今後、宗教圏が一つに収拾されます。その次には、サタン世界にいる悪人を祝福してあげるのです。
23 人類歴史で初めて、真の父母が、聖人たちと同じように悪人たちまで愛したというのです。これが大きな問題です。神様が悪の世界のあらゆるものを清算して正す時です。ですから、すべて頂上まで登り詰めました。これ以上、上がるところがありません。サタンもこれ以上、上がりようのない最頂上で(縦的に)結んであげました。
真の父母が横的なものを縦的に結んであげることによって、横的な悪人たちが縦的に通じるようになったのです。そのような歴史的な大転換期が、三億六千万双の祝福です。それは大事件です。それが成功したので、天上の門が開き、地獄から天上まで通じる道が開かれました。真の父母が蕩減条件を払って、人類と共にそのように祝福したことは、大事件です。
24 祝福を受けた家庭の入る所が天国です。父母様が三億六千万双を祝福することによって、その先祖たちが天国に入るのです。この地上でそのように祝福する前に、霊界を祝福してあげました。一九九八年六月十三日に始まったのです。
聖人と殺人鬼たちを祝福してあげたのですが、聖人は長子の立場であり、殺人鬼は次子の立場です。その次子たちが、絶対信仰、絶対愛、絶対服従をもって長子に従うようになることで、横的に水平になったのです。国家の怨讐と世界の怨讐たちが同じ次元で祝福を受けたのです。父母様が人類にそのような祝福を相続させてあげました。そうすることによって、初めて全人類が真の父母の基準をもつようになったのです。

Wednesday Mar 15, 2023
真の父母経 第87話
Wednesday Mar 15, 2023
Wednesday Mar 15, 2023
第六節 先祖解怨と霊人祝福式
先祖解怨
真の父母様は、「霊界の先祖たちは、子孫が解放しなければならない」と語られ、一九九九年二月十二日から、天宙清平修錬苑において、直系七代の先祖をはじめとして、解怨式を挙行するようにされた。真の父母様は、「先祖たちが地獄に行っているとしても、真の父母様の特権によって祝福する時代的恵沢圏に入ってきているため、彼らが解怨式と祝福式を経て地上に再臨し、子孫たちを協助するようになれば、天国に行くことができる」と語られた。
1 霊界に行っている皆さんの先祖は、天使世界の天使と同じです。そして、皆さんが生きている世界は、アダムとエバの世界に該当します。また、将来の子孫は、未来世界に該当するのです。霊界はアダムとエバを助けてあげなければならない立場と同じなので、アダムとエバの立場にいる皆さんに、霊界の先祖たちが天使の使命をもって協助します。そのように協助することによって、ついには解放が起きるのです。これが原理です。
2 先祖解怨をしなければなりません。子孫が解いてあげなければなりません。アダムとエバの息子、娘が復帰してあげなければならないのです。アダムとエバはできません。アダムとエバと一つになって、二世が復帰してあげなければならないのが原理観です。避けられない事実です。解怨式は、六千年の歴史において初めて現れました。時になったので、私が「やりなさい」と言って、してあげるのです。
3 先祖解怨式をすべてしなければなりません。七代を解放しなければなりません。七代から遡(さかのぼ)って百二十代(当時)までしなければなりません。その先祖たちを中心とすれば、一度に百二十代の祝福ができるのです。そうすれば、地獄の門が崩れるでしょうか、崩れないでしょうか。それをしなければ私が霊界に行ってから困るのです。霊界で引っ掛かってはいけません。霊界を整理しておけば、地上はいつでも霊界を通して解決されるのです。
4 真の父母の命令と宣言によって、聖人や賢哲たちと宗教圏に属しているすべての霊人たち、良心的な息子、娘として生まれて、この地上で成長できずに恨を抱いて霊界に行った幼い子女たちから、十六歳以上のすべての霊人たちまで祝福できるようになりました。霊界の胸痛む境界線を越えていけるように、万国の先祖たちを解怨し、それだけでなく、解怨成就を経た人たちが祝福の場にまでとどまれるように、門を開いてあげました。
清平の興進君と大母様が、大兄様をはじめとする統一家の一族を中心として、すべての善霊たちと協助し、地上の実体圏世界と相対基準を造成して、真の父母と共に高い基準において連結させて、真の父母と切ることのできない絆が結ばれるようになったのです。
5 再臨時代に真の父母が来て、故郷の地を探し出し、国を探し出して、天地の汚された血統を正すのです。天宙清平修錬苑で、先祖を解怨し、祝福しています。霊界は永遠の世界なので、地上とは異なり、これを一度復帰すれば、それで終わりです。すべてが一つの方向になっているので、血統を正せば、それを絶対視するのです。
統一教会の祝福は、国ができる前には教会内の祝福であって、国の祝福ではありません。ですから、堕落する危険性がある教会の祝福から、国の祝福時代に越えていかなければなりません。それゆえ、国を探し出して入籍しなければならないのです。国の基準を越えなければなりません。国の基準を越えてからは、世の中の国を願ってはいけません。神様のみ旨を中心として絶対一方通行なのであって、行ったり来たりすることはできません。もはや、許すことはできないというのです。神様は、堕落した地獄で叫ぶ怨声を聞きたいと思いません。真の父母は、いかなる犠牲を払ったとしても、霊界と肉界の騷々しいすべてのことを整理しなければならないのです。
6 どんな霊人も、先祖解怨を通して教育を受け、祝福を受けるようになれば、善なる霊になります。皆さんの先祖たちが地獄に行ったとしても、解怨をして祝福を受けるようになれば、天国に行けるようになるのです。地獄に行った先祖たちが、真の父母様の時代的恵沢圏内に入って祝福を受けることが、霊界でどれほど貴い価値があるかを理解して、ここに合わせるのが容易ではないことを知らなければなりません。ですから、一心、一体、すべてを捧げて精誠を尽くしてこそ、その場に行けるのです。
今まで神様は、霊界で光として現れました。実体のダイヤモンドのように、光として現れるのです。実に畏れ多く、驚くべき象徴体である神様が、光として現れて訓示したのですが、神様が人類の父母の立場で訓示できる道は少しもありません。教えてあげられず、指導することもできません。神様は、中間の立場で代行できる内容だけを解決したのであって、始めと終わりを締めくくることはできません。霊界や肉界で、父母様がその始めと終わりを制定して実践の場をつくらなければ、霊界の興進君も働けないのです。
7 今まで聖人たちを地上に再臨させ、四十日教育をして霊界の垣根を崩し、霊界の先祖を解怨するのです。先祖解怨は、先祖が今まで嘆息圏で、恨を抱いている神様のみ前に孝子になれなかったので、孝子になれるように道を開いてあげるものなのです。そうして、家庭から神様に侍ることができる時代を迎えました。
本来は、霊界で先祖に対する祝福というものはあり得ません。天使世界は相対的所有権を賦与されなかったからです。
ところが、来られる再臨主が、今までアダムが十六歳以降にサタン世界に残したものをすべて清算し、切り捨てて祝福をしてあげるのです。
ですから、霊界の家庭が地上に降りてきて、祝福を受けたアダム家庭を協助でき、従うことができる時になったというのです。地上のアダム的実体祝福家庭を兄として侍り、弟の位置で絶対信仰、絶対愛、絶対服従するのです。そのような位置に立つことによって、アダム圏文化創造世界を成し遂げるために、天上世界も地上世界に歩調を合わせなければなりません。
8 女性であるエバが堕落して哀れな世界をつくったので、女性が天使長世界の先祖たちを解怨してあげ、祝福してあげなければなりません。それによって、霊界が地上に降臨して助けてくれる影響圏が大きいというのです。それは言葉では語れない膨大な実を結べるのです。実際に努力してそのようにならなければ、「統一原理」が間違っているのです。
先祖たちを解怨し、祝福することは、天宙清平修錬苑を通さなければなりません。父母様が興進君に任せているから、そうなのです。韓国で解怨式と祝福式をしています。エバ国家である日本も先頭に立って、一人も欠けることなくきれいに整理しなければなりません。
9 先祖たちを解怨し、祝福してあげなければなりません。自分の一族、姓氏がすべて来て祝福し、天上世界と地上世界に解放の基盤を築けるのに、これを重要視しないということはあり得ません。強制的にでもしなければならないのです。霊界にいる人々には理想相対がいません。相対圏が許されていないのです。自分の母もどれほど茫然とし、兄弟たちもどれほど茫然とするでしょうか。真の父母の祝福の権限をもって、自分の一族をすべて祝福してあげなさいというのです。
10 天宙清平修錬苑で、先祖たちを連れてきて教育し、解怨して祝福してあげます。解怨はただそのままできるのではありません。代価を払って、自分の民族全体が解放され得るように道を切り開いてあげなければなりません。根が塞がっていて、幹と枝、葉、花、実が塞がっているというのです。これを解怨してあげなければなりません。解怨は途方もないことです。
天の生命をもった正常な根と幹と芽を中心として伸びていける枝をつくり、その枝を接ぎ木しなければなりません。そうして、全体に本然の幹と芽を中心とした枝が出て、葉が出て、花が咲き、実を結ばなければなりません。そのような真のオリーブの木の畑だけが残るようにしなければなりません。
それが、天一国の人々がすべきことであり、天一国が清算すべき召命的責任です。
11 先祖解怨をしたら、祝福をしてあげなければなりません。先祖たちが血統を転換できずに霊界に入ったので、地上にいるアベル家庭がそれをしてあげることによってアベルの家庭が兄になり、先祖たちが弟になって、真の父母様が備えたすべての家庭基準が立てられるようになるのです。氏族メシヤ圏において、そのように交替するのです。兄と弟二人が一つになっていれば、その一族が祝福を受け、村全体が祝福を受けることができます。ですから、郡でその姓氏を中心として氏族メシヤの責任を果たせば、郡全体も巻き込んで祝福してあげられるのです。

Wednesday Mar 15, 2023
真の父母経 第86話
Wednesday Mar 15, 2023
Wednesday Mar 15, 2023
13 外形的には、統一教会がキリスト教についていくように見えるかもしれませんが、内的には、どれほどの闘争歴史を経てきたか分かりません。サタンを分立し、分別するための闘争をしてきたというのです。そうして、人類が再び神様の懐に抱かれるようにするための救いの道を、個人から八段階まで経て、全世界の民族が、祝福家庭を中心として世界基準を越えられるようになりました。それが三百六十万双の祝福であり、四十年の峠を越えるのです。
14 父母様は、今まで十二の峠を越えました。三百六十万双が十二(番目)の峠です。この十二の峠を越えなければなりません。「アリラン」という言葉は、「愛」の字、「里」の字、峠を意味する「嶺」の字です。愛する里を訪ねていくのだと考えるのです。韓国民謡の「アリラン」に「十二の峠」という言葉があります。十二の峠を越えるために苦労をしたのです。今や十二の峠を越えたので、一瞬のうちにすべて平準化されます。ですから、どこにでも行けるのです。
15 一九九七年七月十五日に三百六十万双の祝福完了を宣布するまでは、本当に追い詰められた気持ちでした。ところが、天が役事したのです。八月に入って私たちは「天地父母天宙安息圏」を宣布したのですが、その日が八月九日です。そのような時がまた来るというのです。霊界の門が開かれ、この地上に霊人たちが降りてきて、想像できない事件が世の中に起きるということが分かりました。それで、七月十五日に「三百六十万双完了」を宣布したのです。
16 三百六十万双の祝福とともに行えるのは、おなかの中にいる子女、その祝福家庭の子女たちにも聖酒を飲ませることです。自分の生涯をかけて、「私はこのように生きてきたが、おなかの中にいる子女は、堕落した血統と関係がない、絶対純潔の血統を受け継いだ子女である」と言いながら、聖酒を伝授するという条件を忘れてはいけないというのです。その国と一つになって、天に誓って宣布しながら、聖酒を飲ませなければなりません。そのようにすれば、重生するのです。おなかの中の子女は、サタンの子女ではありません。
三億六千万双から四億双まで
三億六千万双国際祝福結婚式が、一九九八年六月十三日、百九十五ヵ国に生中継される中、アメリカ、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンにおいて開催され、続いて一九九九年二月七日、ソウルの蚕室オリンピック主競技場でも、三億六千万双国際祝福結婚式が挙行された。真の父母様は、「本来この祝福結婚式は、長子圏国家であるアメリカに続いて、母の国である日本で開催されなければならない」と明かされたことがある。この時、霊人祝福式も行われた。そして、二〇〇〇年二月十三日、ソウルの蚕室オリンピック主競技場で四億双第一次祝福結婚式が開催された。四億双第二次祝福式は、二〇〇一年一月二十七日にアメリカのニューヨーク国連本部で、四億双第三次祝福式は、二〇〇二年二月十六日にソウルのオリンピック公園フェンシング競技場で開催されるなど、数回にわたって四億双祝福結婚式が挙行された。
17 三百六十万双を祝福すれば、本来は完全に水平になるのです。川の水が海に入っていこうとすれば、その水はすべて水平にならなければなりません。大きな川の水が海に入る時、速度が最も遅いのです。できるだけゆっくりと入ります。それは、主体である海水に、完全に吸収されるということです。すべてのものが天地の道理を中心として運動し、存続するのです。なぜ三千六百万双が終わってすぐに三億六千万双を始めるのが良いかというと、もはや峠を越え、谷間を下りきったからです。蘇生・長成期を越えたので、長成期完成級を越えていける段階に至ったのです。ですから、三億六千万双に入ります。これは完成圏です。
18 父母様が苦労するのは、愛の理想、絶対愛を中心とした理想的な天国を探し求めるためです。そのために今まで歩んできているのです。愛の理想をすべて探し出したあとは、相続させてあげなければなりません。これをすべて相続させるためのものが三万双の祝福です。三万双の祝福は蘇生、三十六万双は長成、三百六十万双は完成の基準です。ですから、一九九七年に三百六十万双、三千六百万双の祝福をしましたが、どれほど忙しいか、天から滝のように水が落ちてきたも同然でした。
今や三億六千万双さえ勝利すれば、この世、この地上に心情圏の統一世界が訪れるので、この心情圏で暮らしてから逝く家庭は、アダムの家庭を完成したことと同じになります。したがって、地上天国で暮らしてから天上天国に入るようになるので、天国の門が開かれるというのです。
19 成約時代は、結婚理想を完結しなければなりません。アダムの家庭でひっくり返ったものを、三億六千万双を通して復帰するのです。これを越えたあとは、アダムが堕落していない本然の父母として、本然の愛、本然の生命、本然の血統を中心として、自分の直系の子女たちを祝福できる時代が来ます。ですから、第一次アダム時代、第二次アダム時代、第三次アダム時代を経て、第四次アダム圏時代へと越えていくのです
三億六千万双の祝福が終わる時には、蕩減が必要ない第四次アダム圏時代に入ります。それによって、エデンで自分の父母が神様に代わって祝福できる時代に入るので、万民の前に、自分が祝福した一族たちを中心として、天国に直行する道が生じるというのです。第一次、第二次アダム時代に蕩減が必要だったのは、サタンが汚した血統の痕跡が残っているからです。しかし、第四次アダム圏時代に入って、サタン世界の血統を断切することにより、その痕跡が完全になくなったので、エデンの園で行うように、解放的な場で万民、人類全体の家庭が、平面上で一度に祝福を受けるのです。
20 四億双の祝福を完遂するためには、小学校、中学校、高校、大学を中心として純潔誓約式をしなければなりません。純潔誓約式は、未婚の男女をそのまま放置しておくと堕落するので、保護しようということです。ですから、学生の父母と学校と警察が一つになって、青少年が脱線しないように環境的条件をつくってあげなければなりません。青少年たちは、堕落していないアダム家庭の息子、娘と同じ立場なので、再び堕落しないように環境的に保護しようというのです。
アダムとエバが堕落したのは、保護し得る環境的なものがなかったからです。そのように、たった二人だったので堕落しましたが、これからは、父母と一族が加わり、学校と先生が加わり、警察が加わって、堕落できないよう環境的に保護する体制をつくらなければなりません。
21 父母様が霊肉を中心として国家基準で迫害されたあらゆることを除去し、サタンを屈眼させました。そうして、神様と一体圏の家庭的基盤を定着させたので、イスラエル民族に代わって蕩減したイエス様の時代の国家基準を世界に連結すれば、すべて終わるのです。霊界、サタン世界の地獄まですべて追い出しました。
地上再臨ができるようにしておいたので、皆さんを後援することによって、イスラエル圏世界化時代が訪れました。世界万民が祝福を受けられる選民圏内に入り、イスラエル圏世界化時代に入ったので、統一教会が四億双を祝福するのです。霊肉世界を中心として完全に峠を越えたので、父母様に従って絶対信仰、絶対愛、絶対服従の心情をもてば、すべてを越えるのです。

Monday Mar 13, 2023
真の父母経 第84話
Monday Mar 13, 2023
Monday Mar 13, 2023
21 二世教育で父母様が強調したことは、今まで暮らしてきたすべての習慣性を忘れてしまいなさいということです。統一教会から始まって、統一教会の伝統を受け継ぎ、習慣化しなければなりません。父母様と神様を中心として習慣化しなければならないのです。
二世たちが祝福も受けず、自分の好きなようにしようとしたならば、再び戻ってこなければなりません。統一教会から抜け出して結婚することはできません。イスラエルには、淫行を行えば、石で打ち殺すという法がありました。今後、それ以上の恐ろしい時代が来るかもしれません。天理に背く人たち、自分の一国を滅ぼし、世界を滅ぼす人たちは、この地上に存在する価値がありません。深刻な問題です。
22 統一教会の皆さんは、世俗化してはいけません。一大浄化運動をしなければならない日が来ます。二世三十六家庭の皆さんは、父母様が語れば、語ったとおりに動かなければなりません。皆さんが誤れば、皆さんの七十二代の先祖たちが引っ掛かってしまうのです。霊界でデモが起きます。「統一教会に入ってきて、祝福を受けて生んだ子女が、何たる有様だ」とデモをするというのです。そのようになれば、その息子、娘がうまくいくはずがなく、行く道が楽ではありません。仕方がないので、父母様が罪の荷を背負い、十字架を背負って、ひもを付けながら断ち切ることなく今まで歩んできているのです。
また、父母たちは、「私の息子が二世祝福を受けたので、適当に動いてもよい」と考えてはいけません。皆さんは、み旨を世界に発展させ、世界の祝福基準を立てて、万年解放の祝福という、解放の道を行くべき運命が残っていることを知らなければなりません。誰が先頭に立つのでしょうか。祝福家庭が責任を果たせなかったので、息子、娘たちを先頭に立たせなければなりません。
23 祝福家庭の二世の皆さんは、ひたすら父母様の言うことだけを聞かなければなりません。そうでなければならないのです。脱落してしまいます。二世たちが十字架を負わなければなりません。皆さんの父母が誤ったことまで十字架を負わなければならず、今後、自分の息子、娘が誤っても、その十字架を負わなければならないほど、重要な立場にいます。そのようにならないためには、皆さんが三世代を中心として、責任をもって十字架を負い、犠牲にならなければなりません。父母様は、皆さんを犠牲にしてでも、越えていかなければなりません。
ですから、父母様の言葉に絶対に順応しなければなりません。口があるからといって、好き勝手に話ができるようにはなっていません。この世と社会に対して不平を言えば、サタンが入るようになっているのです。弁証法の論理は闘争概念です。不平から始まるのです。サタンが神様のみ旨を破綻させながら、理論的な基盤をもって現れ、世界舞台を混乱させるこの時に、その間に挟まり、そこに染まってはいけないというのです。
24 四十年以上にわたるお父様の時代において、四千年の歴史をひっくり返して隅々まですべて収拾し、心情の根源から、その外れてしまった道まですべて正して、人類の解放圏まで提示することによって、神様がこの地に君臨して天国を建設できる道理を広げることができたという事実は、夢のような話です。これはうそのようですが、事実です。ですから、恵まれた立場にいるというのです。お父様は、国を探して立てる時までは、自分の脚を見せませんでした。監獄に入っても、(衣服を)すべてきつく締めていました。サタン世界に見せることを嫌いました。また、所かまわず座ることはしませんでした。そのように体の管理をしたのです。どこかに座る時には、必ず聖別して座り、立つ時も必ず聖別して立ち上がりました。汚さないために、そのように暮らしたのです。
お父様が歩んできたのは、サタン世界を分別するための本然の姿勢の道であることを知って、二世の皆さんだけでもその伝統を相続しなければなりません。その伝統を受けられなかったことが皆さんの父母の恨だと思って、二世の皆さんだけは、この伝統を受け継いで生きていこうと身もだえしなければなりません。
25 二世たちは、安逸な考えをしてはいけません。伝統的な歴史の理想を立てなければなりません。そうしてこそ大きな木になるのです。皆さんには、まだ迫害が残っています。外部の迫害がなければ、父母様と皆さんの父母が迫害するでしょう。それは正常なことです。それが、誰もその根を引き抜けないように打ち込んであげることだからです。
愛で打ち込んであげなければなりません。どこの誰も引き抜けないように、終始変わらない思想の根を打ち込んでおかなければなりません。それが基盤になっていれば、それによって芽が出るようになります。そこに該当する比例的存在として生まれるのです。神様が、一族を中心として祝福するのも同じです。
26 祝福家庭の二世たちをしっかりと訓練しなければなりません。二世の皆さんも開拓伝道に出なければならないのです。大きな木になるためには、深い所まで根を張らなければなりません。深く根を張るためには、どのようにしなければならないのでしょうか。山の頂に植えた木は、根を下ろせず、枯れてしまうものです。深い谷間に根を下ろしてこそ、肥やしも富み、保護も受けられるのです。上にあれば、風が吹いて冷えるのです。風が吹けば、倒れるようになります。ですから、深い谷間に根を下ろさなければならないというのです。
この世の万事において、良いものがすべて高い所にだけあるのではありません。良いものは、高い所にもありますが、最も低い所にもあるのです。木で言うならば、最も大事なところが根です。根は、見えないよう底(土の中)に張っています。根は、真ん中の根からまっすぐに伸びなければなりません。ですから、真ん中の根を中心として深く入れば入るほど、その四方に支根を張らなければならないのです。それに比例して、木自体に付いている幹と枝も大きくなります。根が先です。種を見ても、根が生えながら、芽が出るのです。天と人間の関係を見れば、逆さまです。人間の根は天なのです。
27 私が皆さんを祝福してあげるのは、皆さんより優秀な人を残すためです。二世の三十六家庭と七十二家庭は、み旨どおりに歩まなかった場合、問題が大きいというのです。お父様は、このみ旨ゆえに国を捨て、父母を捨て、妻子を捨てました。国を捨てたというのはどういうことでしょうか。サタン世界が私を押し出したのであって、私が捨てたのではありません。
島に流刑になり、海を泳いで上陸して、今このことをしているのと同じです。そのような伝統を受け継げるように、自分の基盤を築かなければなりません。お父様は、世界的な基盤を築くためにこのようなことをしたので、二世の皆さんは、自分の基盤を築いて、親戚や同志、自分と関係のある人たちに借りをつくってはいけません。
28 皆さんが有り難く思わなければならないのは、四十年のカナン復帰路程のみ旨について考えるとき、今、統一教会は、カナンの福地に既に入っているということです。民族的基準において、今後、統一教会を遮る道はありません。統一教会の風土に従わなければ国家が存続できないことを、識者から一般大衆までが感じる段階に入りました。ですから、ここから突き進まなければなりません。ここから新しく突き進み、機関車になり、砲弾となって撃破し、新しい歴史を展開すべき時点に立っているその人々は、祝福家庭の二世たちです。正に皆さんがしなければならないというのです。
結婚とは、単純に自分個人を中心とした結婚ではありません。統一家において、一大革命を提唱するために結婚しているというのです。ここには、第三者のいかなる考え方や観念も介在してはいけません。あくまでも真の父母様を中心として歩まなければならないのであって、第三者が介在してはならないのです。
29 ヤコブの息子は十二人ですが、彼らの中で最も祝福を受けた息子は、十一番目と十二番目のヨセフとベニヤミンです。兄弟の中で十人の兄がサタンの振る舞いをしました。この兄たちが二人を憎んだのです。そのような十家庭以上が反対し、冷遇する立場で、愛する心をもって乗り越えていかなければならないことを、代表して示してくれたのです。
ヨセフは、兄たちが自分を(涸れた)井戸に突き落として殺そうとし、売り飛ばしましたが、兄たちが自分を死の場に追い込んだのではないと考え、すべての権威とすべての欲望を忘れて兄たちを愛しました。ヨセフがそのように兄たちを愛したという条件によって、イスラエル民族全体が助かったのです。二世の皆さんも、そのような道を行かなければなりません。
祝福家庭の二世たちを祝福してあげたのは、一人で豊かに暮らしなさいということではありません。統一教会に反対し、統一教会を嫌っている、十人の兄弟のような環境にいる彼らを救ってあげるためであり、彼らを抱いて神様の愛の圏内に入っていける責任的使命を担わせ、代表として歩ませるためです。言い換えると、ヨセフのような立場で祝福を受けた家庭の息子、娘たちなのです。これが、祝福家庭の子女たちの行くべき道です。祝福を受けた家庭の息子、娘たちを、神様と父母様が祝福してあげて、良い暮らしができる環境をつくってあげたとすれば、その環境は、皆さんのためのものではありません。世界のためのものです。

Monday Mar 13, 2023
真の父母経 第83話
Monday Mar 13, 2023
Monday Mar 13, 2023
5 ソウルオリンピックの競技が行われている真っ最中であった一九八八年九月二十七日に、父母様は「摂理的統一転換式」を宣布しました。これを土台として、十月三日に「世界統一国開天日」を宣布することができました。そのようにすることによって、主体国であるアダム国家の韓国と、対象国であるエバ国家の日本の二世たちを結び合わせたのです。オリンピックの時に世界の青年たち、二世たちを一つにしたので、統一教会内の韓国と日本の二世たちを交叉結婚させたのです。この交叉結婚は、アダムとエバが個人的な一組の夫婦の立場で堕落したことを復帰するために、国家的な立場のアダムとエバが、息子、娘を代表して行う結婚です。一個人として堕落したアダムとエバが国家的代表の立場に立つことによって、二世たちを完全に統一するのです。この二国を統一するので、その一つになった基盤の上に父母様が立つのです。
6 一九八八年十月三十日に、六千五百双の合同結婚式をしました。日本人と韓国人の交叉結婚です。一般の人たちは、「統一教会員たち同士、写真を見て結婚させた」と言いましたが、新郎新婦同士ではすべて言葉が通じると思っていたのです。しかし、互いに言葉も通じません。言葉も分からない人同士が結ばれて、数千人が座っているのですが、静かだったのです。
なぜ静かだったのでしょうか。言葉が通じないからです。ところが、手はしっかり握っていたというのです。そこで手を離してはいけません。一万五千人が集まったので、一度相手を見失ったら、互いに見つけるのが難しいからです。ですから、御飯を食べる時も手をしっかりつないでいます。言葉が通じない中でもひたすらつかんでいる姿が素晴らしいのです。そのようなことは、統一教会でなければ見られません。
超国家、超人種の結婚大祝祭である三万双祝福結婚式
一九九二年八月二十五日、ソウルオリンピック主競技場で、世界百三十一ヵ国の善男善女が参加する中、三万双国際祝福結婚式が開催された。この祝福式は、第一回「世界文化体育大典」の一環として行われ、祝福の世界化時代を開いたことに大きな意味がある。また、航空便予約の問題などで入国できなかった六ヵ国の祝福対象者たちのために、衛星中継による祝福結婚式が実施され、彼らも同じ時間に共に祝福の礼式に参加することができた。
7 一九九二年に三万双の世界的な祝福をしました。三数は完成数であり、天の数を代表します。蘇生、長成、完成です。三万家庭を祝福したということは世界的です。三万双の結婚後には、統一教会の合同結婚式に対する反対がなくなっていくというのです。私たちが三万双の結婚式をすることによって、国際的につながるようになりました。そこには、国家もなく、国境もなく、民族もなく、文化(の壁)もありません。
今まで結婚する時は、その境界線を越えられず、自国を中心として、自国内でも自分の一族を中心として、それも自分と関係のある一族だけを探し求めて結婚しましたが、これを完全に取り払ったのです。国境や民族、人種、宗教、文化の壁をすべて取り払い、同じ兄弟として結婚運動に初めて加わる役事が、国際祝福結婚式だというのです。
8 三万双の祝福は、国家を超越し、地域を超越し、宗教を超越し、政治圏を超越して行った国際結婚です。三万双なら六万人になります。それほど多くの人たちが、十日でもなく、一日ですべて結婚したというのです。
一国の人たちだけではありません。百三十ヵ国以上の国から白人、黒人、黄色人を問わず、すべての人種の人たちが来て参加したのです。肌の色がいくら違うとしても、生き方は同じです。一つです。ために生きる生活文化は同じだというのです。たとえ貧しく暮らしても、人のために生きるのです。そのような家庭が全世界に広がります。私たちのような人たちが、世界のほとんどを占めて、二十年後に一つの国家、一つの世界になると考えてみてください。そのような時が来るのです。
9 三万双の祝福の時は、功のない人まで祝福してあげました。そのようにしたのは、氏族メシヤを送り、一族を解放するためでした。親たちが今まで統一教会に反対し、その氏族全体が統一教会に反対しました。激しく反対した人たちは、むしろ統一教会に入った子女たちをもつ親たちでした。その反対した親を解放してあげるのです。
10 世界の家庭を連合して、世界の国をつくらなければなりません。国家を超越した世界家庭の連合がつくられなければなりません。それを象徴するのが、今回の三万双の世界的な祝福式です。これは世界家庭復活式です。
この世界家庭復活式をするに当たって、ここに日本やアメリカを問わず、全世界が反対しました。しかし、父母様が家庭を引き入れて思いどおりにしても、反対するのではなく、歓迎できる時代になったという時には、皆さんが家庭伝道をしても無事通過するというのです。ですから、皆さんは、主体の力量をもてる実証的な内容を備えなさいというのです。
11 海水が満ち始めると、満潮まで六時間もかかります。水平まで行こうとすれば大変なのです。しかし、時が変わりました。ですから、蕩減復帰を通して、国家基準と世界基準を備えるようになれば、一時間以内に平面基準に立てます。時代の恵沢圏によってそのようになるのです。
真の父母が来られるのは、全世界の万民を平等な立場で祝福するためです。サタンの讒訴がなければ、世界人類を一度に神側に返したいと思うのが神様の心情です。ですから、この満潮圏の立場に立つ条件として、一週間だけ修練を受ければ、満潮になったのと同じ基準で祝福できるのです。そのようなことをしたのが三万双の祝福です。
12 アダムとエバが結婚を誤ってしまったので、祝福結婚を通して万国に統一圏を形成していかなければなりません。ですから、神様の名によって結婚式をするのです。三万双まで父母様を中心として結婚式をしました。これは平面的です。同じ恵沢圏内にあるのです。カインとアベルが闘うのではなく、一つになりました。カインとアベルが天のみ前から遠く離れているのですが、神様の愛によってカインとアベルの世界的版図を一つにするという天のみ旨を成し遂げなければならないので、世界的な祝福式をするのです。
天がサタン側を追放して世界を収拾し、初めて天宙から世界、国家、民族、氏族、家庭まで基盤が固められるのです。このようになることによって、天が訪ねてこられます。そうして、地上に来られる主と一つになることによって、サタンを追放した家庭の起源をつくるのです。そのような家庭を代表する世界的時代が、三万双の祝福を中心として、三年路程を経る時です。
13 神様を中心として結婚できなかったことが堕落の原因なので、神様と真の父母様を中心として結婚しなければなりません。そうしてこそ、その族譜圏内に入るのです。三万双の結婚式の時は、このような族譜圏に入り得る準備をしなければならないので、世界人類を平面上に立て、父母様が責任をもって解放の位置に立ててあげるのです。誰でも一週間の修練を受け、「祝福を通して、真の父母が歴史全体を蕩減してくださることにより、自分たちが解放される」ということを信じればよいのです。
二世祝福と祝福二世家庭の責任
祝福二世の最初の祝福結婚式が、一九八六年四月十二日、三十六双が参加する中、ソウルのリトル・エンジェルス芸術会館で開催された。この日、真の父母様は、参加者たちに「新しい歴史を展開すべき時点において、皆さんは自分個人を中心として結婚するのではなく、統一家において一大革命を提唱するために結婚するのだということを知らなければならない」などと語られ、新しい歴史的一ページをつくるという重大な使命を背負って、この式典に臨むことを願われた。
14 祝福家庭の二世の根は、父母様です。ですから、皆さんは、父母様の言葉を絶対視しなければなりません。誰よりも、自分の家庭よりも絶対視しなければなりません。父母様の国と父母様の世界圏、天地を取り戻し、それを迎えるための伝統を伝授させるためなのです。
天と世界と国の伝統を縦的に連結させるための第一の門戸、すなわち葉や枝が皆さんの家庭です。ですから、皆さんの家庭は、天を代表し、世界を代表し、国家を代表する横的な代表です。それゆえ、皆さんには国の伝統がなければならず、世界の伝統がなければならず、天の国の伝統がなければなりません。それが皆さんの主流思想です。皆さん二人が一つになって、サタン世界の歴史と隔離された、新しい一族として出発するのです。
15 二世の皆さんを、なぜ祝福してあげなければならないのでしょうか。二世自体の家庭を選ぶ時、その家庭が世界の途上で迫害を受ける家庭に属していれば、その二世たちを祝福してあげることはできません。しかし、摂理的に見ると、今や統一家において祝福家庭も迫害を受ける時代を越えました。誰がそのようにしたのでしょうか。皆さんの父母がしたのでしょうか。真の父母がしました。真の父母の上には誰がいますか。天の父がいるのです。このように、三代の父母に侍ってこそ復帰されるのです。
縦的中心である神様と真の父母を中心として、縦横に連結されるここにおいて、皆さんは父母に侍らなければなりません。三代の父母です。お父様は、縦的な父母に侍ることにおいては落第しませんでした。間違いなく侍ってきました。そうして、地上に着陸したのです。上から完全に根を張りました。着陸したところに、様々な家庭が水平線を中心として存在し、皆さんの父母は水平線になった家庭ですから、平和基準によって万国の家庭をつなぎ得るモデルにならなければなりません。
16 統一家に二世祝福があったことは驚くべき事実です。子女たちが祝福を受けることによって、今までの祝福家庭の過ちによって侵犯された条件を再び防御できる、神様の第二防御線ができたというのです。
国を中心として、皆さんを祝福してあげたという事実を知らなければなりません。父母様が築き上げた世界基盤の上に、大韓民国の国民が、霊的には統一教会の方向に従っていくようになっています。
17 二世祝福を受けた人たちは、祝福家庭の先導者にならなければなりません。雁の群れが飛んでいく時には、先導者がいて、行く方向を案内するのと同じです。皆さんの一族を中心として金氏なら金氏、朴氏なら朴氏を代表して、ここに呼ばれて来たというのです。皆さんは国を探し求めなければなりません。そのような点で、皆さんは自分たちのために祝福を受けたのではありません。
18 お父様は、家庭を中心とした天国の基盤を築くために、四十年間苦労してきました。国家との激しい闘い、厳しい風雪を経ながら、その位置を訪ねていったのです。神様の愛と真の父母を中心として成し遂げられた家庭中心の天国基盤と、カイン父母の四位基台の基盤が、天と共に完全に一つになる時、天国はそこから出現します。ですから、二世たちを先頭に立て、蕩減復帰の条件として二世三十六家庭を祝福したのです。
19 二世祝福を受けた家庭は、悪魔サタンを一度に放り出せる個人的な権限を回復しようというのです。「私は、世界と天宙を代表し、神様の立場を代弁することはできないとしても、私個人の立場でサタンを放り出せる息子であることは間違いない」と言えなければなりません。個人を代表して、サタンの胸ぐらをつかんで追い込める自信をもって、サタンが恐れるようにならなければなりません。宇宙の大怨讐、悪魔を個人的に屈报させ得るチャンピオンにならなければならないというのです
20 二世の祝福家庭は、本来、東西南北、上下、前後、左右を通してサタンが侵犯できない家庭です。皆さんは、愛を中心として、東に、南に、北に、西に、広がっていかなければなりません。そのような責任を果たさなければならないのが、二世の祝福家庭です。今後、二世の祝福家庭は、男女問題に引っ掛かってはいけません。

Friday Mar 10, 2023
真の父母経 第75話
Friday Mar 10, 2023
Friday Mar 10, 2023
第二節 祝福結婚の相対決定とその条件
祝福結婚のための基準と条件
真の父母様は、「千年、万年、努力を重ね、天上世界と地上世界の万民が仰ぎ見る中で祝福結婚式に参加しなければならない」と語られた。そして、祝福に先立ち、原理修練と伝道、断食精誠などの基本的条件を立てなければならないことを強調されたのである。また、祝福結婚式には、必ず両親から承諾を受けて臨まなければならないと語られた。
1 祝福を目の前にしている皆さんは、過去から現在に至るまで、自分の生活を批判してみなければなりません。皆さんの中には、祝福に対して自分なりに考える人が多くいます。「教会でいつも行われるのが祝福だ。私自身もこのような条件が成立していて、教会に入ってきて何年過ぎたから、そこに該当する資格をもつ者になっただろう」と思うかもしれませんが、そのように考えてはいけません。
この日は、神様が六千年間、願ってこられた一日です。ですから、この一日を迎えることにより、失ってしまった息子を探し出し、失ってしまった娘を探し出すようになるのです。彼らを通して、神様の愛を連結できる一致点が整い、ここから神様のみ旨を展開できる横的な基盤が用意されるのです。このように、神様の心のうちに一致し得る心をもち、祝福の一日を迎えるために準備する息子、娘がどれほどいるかというのです。
2 神様は、サタンがアダムとエバを侵犯することにより、栄光の一日を迎えられませんでした。ですから、神様は、サタンに侵犯されたアダムとエバを凌駕し、祝福を受けられる夫婦をもたなければなりません。サタンが神様の息子、娘を訪ねていって再び奪う立場に立てば、神様は威信を立てることができません。
ですから、皆さんは、自分の事情をもって祝福を受けようとしてはいけません。祝福は、神様が認定せざるを得ない位置から出発しなければなりません。これが、堕落した人間として取るべき態度です。そうであるにもかかわらず、そのようにできないときには、敗者として残るのです。皆さんがこの場において一度誤るようになれば、皆さんの子孫が引っ掛かり、また、先祖まで引っ掛かるのです。
3 統一教会に入ってくれば、恋愛できないようになっています。堕落とは、神様を抜きにして、人間が自分たち同士で愛し合ったことです。自分たちだけで愛し合ったのです。今日の世界は自由な社会なので、「結婚は自分たち同士でしなければならない」と言いますが、そうではありません。エデンの園でアダムとエバが堕落しなかったならば、神様の立ち会いのもとで結婚式をしたはずです。主礼は神様が務めるのです。
アダムとエバが幼い頃は、兄妹のように分別なく過ごしましたが、成長してみると、自分たちが相対的関係にあることが分かり、思春期圏内に入るようになります。女性を見ても、時が満ち、男性を見ても、時が満ちているというのです。男性は顔に髭が生えるのを見れば分かり、女性も外形を見れば分かるようになっています。
時になれば、自然に神様が夫婦の契りを結ばせてくださるのです。夫婦の契りを結ぶのは、神様の立ち会いのもとで行われるのです。愛の主人は、アダムでもなく、エバでもありません。愛の主人は自分ではありません。神様なのです。
4 愛は一つです。その愛と向かい合える夫も一人であり、妻も一人です。皆さんは、結婚する前に恋愛をし、不倫な愛の関係を結んだことがあれば、悔い改めなければなりません。そのような考えが残っている限り、皆さんは神様の愛の圏内に入れません。本来、神様の愛を先に体験しなければなりません。
皆さんの記憶の中に、昔、愛していた人がいれば、その人の名前まで忘れてしまわなければなりません。「その名前を知っているような気はするのだが、忘れてしまって思い出せない」というほど、その愛がどんな愛であっても、すべて忘れてしまわなければなりません。夢の中でも、そのようにならなければなりません。そのようにならなければ、祝福結婚ができないのです。
ですから、昔、愛したそれ以上の心をもって神様を愛することができ、教会を愛することができ、真の父母に対してそのような思いが湧き出る境地に入らなければなりません。まず、神様を愛し、真の父母を愛するのが原則です。世の中の愛の観念が残っていてはいけません。
5 皆さんは、これから清算することがたくさんあります。統一教会に入ってきて、「私は誰々と結婚する」という考えはもてません。そのような人は、いまだにサタンの愛の綱をぶら下げているのです。きれいに清算しなければなりません。純粋に育ったアダムとエバのように、一人の男性、一人の女性として、神様を父母と思い、その真の父母の愛を受けなければなりません。そのような立場に立つようになれば、霊界と肉界の統一が起こるのです。それは原理的です。原理がそのようになっています。
6 祝福結婚の相対決定は、天がして、父母がするのです。すなわち、アダムの父である神様がするのです。そのような点で、韓国の伝統的な婚礼式は、天法に近い結婚方法です。(韓国ではもともと)父母の承諾がなければ、絶対に結婚できませんでした。これは絶対的です。
ですから、自分の好きな人がいれば、直ちに父母に報告しなさいというのです。その人が好きだという言葉が口から出る前に、まず父母の公認を受けなさいというのです。二人がつき合ってもよいと認めてくれれば、それは大丈夫でした。報告して恋愛をするのは、罪になりませんでした。しかし、報告をしないでするのは、認められなかったというのです。
7 一番幸福なのは、純潔な女性と男性が、神様の喜ぶ場で、天上のみ旨に従って礼式(結婚式)を挙げることです。そのような人は、天地の幸運児です。天下の人生行路と万事において、成功した人です。
そのようにできなければ、断腸の思いで、天地がひっくり返る切実な悔い改めをしなければなりません。そうして、清い心と体をもって、「父よ、私は恥ずかしい身です。どうすればよいでしょうか」と言うとき、父は、「そうか、私はお前の気持ちをすべて知っている。赦そう。そのようなつらい峠を越えてきたことが、父の喜びである」と言われるというのです。
ですから、そのようなことをすべて知り、赦すという天の同情の力が、自分自身にとどまるようになった上で、祝福の場に参加しなければなりません。
8 理想的なものは、きょうあるのではなく、あすにあります。ですから、私たちが「理想的な相対だ」と言えるものとは何でしょうか。二人が良いからといって、理想的な相対になるのではありません。未来の子孫のことを思うところに、理想的な相対がいるのです。結局は、反対です。
「天のために最も理想的な相対だ」と言える人とは、どのような人でしょうか。一番の極と極、最も嫌いな人同士が出会って一番好きになれば、ここから最も良いものが出てくるというのです。み旨のために生き、神様のために生きて多くの苦労をすれば、福を受けるのと同じです。世の中の結婚観とは反対です。そのような立場においても、「私は反対のものを感謝して受ける」と言い、「私はどのような女性、どのような男性に対しても、神様と共に理想的に愛し、暮らす」と言えば、神様は正反対の人とも結婚させてくれるのです。父母様が、そのような立場で祝福をしてあげた人もいます。彼らが一つになって暮らしさえすれば、傑作の息子、娘が出てくるというのです。
一つの時代が良かったなら、もう一つの時代は悪いのです。理想的な相対は、天上にいるのではなく、地獄のどん底にいると考えなければなりません。そこから新郎、新婦を求めなければなりません。
9 祝福は、金氏なら金氏、朴氏なら朴氏個人として、福を受ける立場に立つためのものではありません。ある一人の人が、祝福の場に臨むためには、何を先に備えるべきでしょうか。ここには必ず、まず備えなければならないものがあります。祝福は、個人のためにしてあげるのではなく、その個人を通して氏族、民族、国家、世界に代わる新しい家庭をつくるようにするためにしてあげるのです。その家庭は、自分の個体、金氏なら金氏だけのための家庭ではありません。その金氏だけの家庭ではなく、民族と国家に代わり、さらには世界に代わり得る家庭です。このような家庭を築かなければ、祝福が成立しません。
なぜなら、人類の先祖、アダムとエバは、個体としては二人ですが、歴史的な始発点に立っているため、その二人だけで終わるのではありません。その二人を通して、新しい家庭と新しい氏族、民族、国家が必ずや顕現するでしょう。このような世界的な基盤が決定する場が、正に祝福の場なのです。
10 統一教会の祝福を受けるためには、先に、様々な条件を具備しなければなりません。まず、万物を復帰したという条件を立てなければなりません。次に、サタンから自分自身を取り戻したという条件を立てなければならず、さらに、三人の信仰の子女がいなければなりません。最低限、三人の子女がいなければならないのです。なぜなら、堕落したからです。そして、堕落した人間を復帰するためには、創造原理による再創造過程を経なければなりません。七年間で、このようなすべての内容を備えられなければ、祝福の場に出ていくことはできません。
堕落したので、神側に再創造しなければならないのです。再創造しようとするなら、神様に代わる立場に立たなければなりません。そして、人間を再び造ろうとするなら、神側に属した物質がなければなりません。その物質を通して、自らを再び造る過程を経ることができます。ですから、必ず三年以上、万物を主管する訓練をしなければならないのです。世界から、自分を再創造する物質を集めなければならないというのです。自分の体を犠牲にしながら、そのような基盤を築くのです。
その基盤の上で、三年半の間、サタンと闘って勝たなければなりません。サタンがいくら迫害しても、落ちていかず、神様のみ前に永遠に立てる自分自身を探して立てると同時に、この期間に三人の息子、娘、すなわち信仰の三子女を探し出さなければなりません。霊界の協助を受け、霊界と縁を結ぶべき立場なので、信仰の三人の息子、娘をこの期間に探し出さなければならないのです。この条件を備えなければ、堕落していない本然の完成した夫婦になることはできず、完成した本然の夫婦にならなければ、天国に入ることはできません。
11 皆さんの中で、断食をしてみた人は分かると思いますが、断食はそれほど簡単なことではありません。しかし、統一教会では、正式な教会員になろうとすれば、一週間の断食祈祷をしなければなりません。普通の人たちは、一週間ないし八日間、御飯を抜けば、大概は死ぬと考えています。
私たちがこのようなことをするのは、何のためでしょうか。生命を懸けた一つの目的を中心としているという事実を確認し、自信をもつためです。これは、神様ゆえにするのであり、人類ゆえにするのです。また、サタンゆえに断食をします。サタンに対する防御線だという確固たる信念の中で、私たちは断食をするのです。また、私たち個人にとっては、このような絶食をすることにより、生活の恐怖心をいつでも除去できるというのです。私たちは、このような自信をもつために、断食をします。
一つの目的と一つの世界的なみ旨のために、「一週間、断食するとしても、私は前進する」という信念をもつことは、偉大な伝統になるでしょう。

Thursday Mar 09, 2023
真の父母経 第74話
Thursday Mar 09, 2023
Thursday Mar 09, 2023
13 交叉結婚は、韓国と日本から始めました。日本と韓国は、怨讐関係でした。交叉結婚のような血統を混ぜることは死んでもできないことを、韓国人は歴史的によく知っています。国家を超越し、大陸を超越して交叉結婚をすることにより、血統水平圏をつくることができます。それは誰も変えられないので、超国家的になるのです。そのようになれば、国家間で国境撤廃運動が起こるようになります。民族の統合によって国境撤廃をすることにより、新しい文化交流時代が来るのです。そのように交流することによって、統一を成し遂げます。それは、真の父母と天を中心とした文化を中心として、決着をつけるためのものです。
真の結婚の意味
真の父母様は、祝福結婚を通して、真の愛を中心に真の夫婦と真の父母、真の子女、真の兄弟の伝統を立てなければならないと語られた。特に、真の愛には、相続権と同位,同参(一緒に参加すること)権があるため、祝福結婚をすることにより、神様と真の父母様の真の愛の伝統を受け継ぎ、これを社会と国家、世界に拡大させていくとき、初めて天国理想が実現され得ることを強調された。
14 創造原則から見れば、自分が相対を創造するのではありません。相対は神様が創造したのです。父母が生んでくれるのが原則です。その天理原則、再創造の法度に従って、父母、神様が相対を探し出してくれるのが天理の公約です。真の父母様は、このような原則によって天倫の公約を中心として秩序を立てる基準を知っているので、この基準に従い、神様の保護のもと、真の父母という名によって、皆さんの結婚を執り持てるのです。これが統一教会の結婚観です。
15 結婚は、自分のためにするのではありません。天地の道理に合わせ、上下を備えるために愛するのです。前後を備えるためにするのです。男性のためにするのではなく、女性のためにするのではありません。天理の法度を合わせるためにするのです。
上下、前後を完全に縮小させ、一つにまとめ、愛でトゥルマギ(外出するときに一番外側に着る外套のような服)を作るのです。そのようになれば、それは愛で一つになった宇宙の核心体になります。ですから、宇宙の中心である神様の愛を中心として、その愛の主体と「私」が相対的関係を結び、太陽系に属しているすべての惑星が軌道を回るのと同じように、永遠に軌道を回りながら進むのです。夫婦は、一つの宇宙の人格を完成するときに、神様のみ前で主体と対象をつくりあげる細胞のような存在として残るのです。
16 男性と女性は、愛のゆえに生まれました。ですから、「私」が完成するために結婚をするのです。私が完成者になるためには、相対を迎えなければなりません。結婚をするのは、私だけでは半分にしかならないからです。世界の半分にしかならないのです。月で言えば、半月にしかなりません。完全な月になろうとするので、男性には女性が必要であり、女性には男性が必要なのです。ここにおいて、相対に「私のために生きよ」と言えば逃げていきますが、ために生きようとするときには、付いてくるようになるのです。
17 女性は、男性がいなければ愛の主人になれません。男性がいなければ、女性は愛の関係を結ぶことができません。女性の愛を完成させるのは男性です。男性が愛を完成させるのですが、それを男性のものとしてはいけません。その愛の実は、女性に返してあげなければなりません。また、女性は、男性の愛を完成させる主人です。
女性が女性ゆえに生まれたとすれば、女性は百年もたたないうちにいなくなります。女性が生まれたのは男性のためであり、男性が生まれたのは女性のためです。女性と男性は、神様の愛ゆえに生まれました。神様の愛の相対です。神様を愛の主人にするのは、神様お一人ではできません。祝福を受けた夫婦が神様を愛の主人にしてあげるのです。アダムとエバが結婚するその時間に、神様はすべての愛の主人になります。ですから、愛ゆえにアダムとエバが生まれたというのです。
18 多くの宗教で、「独身生活をしなさい」と言いますが、統一教会では祝福結婚をするのです。祝福結婚は、宗教の歴史にはありません。祝福結婚は、自分勝手にするものではありません。神様の命と父母の承諾を受けなければなりません。これが伝統です。結婚は、神様と父母から連結されてこそ、成し遂げられるのです。自分勝手に結婚してはいけません。結婚式の場は、最高の貴いものを父母から相続する厳粛な場です。その最高の貴いものを相続する前にその最高の貴い主人が、神様からその福をつないであげなければなりません。
ですから、結婚は、世界人類を代表した立場で、神様がつないでくれる位置に上がってしなければならないのです。種は、いくら多くても、最初の種と内容や価値が同じでなければなりません。数千、数万になっても、アダムとエバがもっていた本然的価値と同じでなければならないのです。それが変われば、種が変わってしまうのです。
19 結婚は、愛で一つになるための本然的基準に合わせるためにするものです。原因と結果が一つになっているので、これを誰かが壊すことは永遠にできません。縦的に神様がいらっしゃり、横的に男性と女性がいます。東にいる男性は、西にいる女性を訪ねていきます。また、女性は男性を訪ねていきます。そのように、横的に訪ねてくるのです。神様は、人間を愛によって造りました。彼らがすっかり成長して、相対(関係)になるときには、男性の目は女性、女性の目は男性に向かいます。
アダムとエバが成熟した場合、女性が一步進めば、男性も一緒に一歩入ってこなければなりません。同じように合わせなければならないのです。そうして、中央で神様の愛に出会わなければなりません。結婚した初日に、愛を通して球形をつくるのです。そして、神様は愛の核になり、アダムとエバは愛の副体(客体)になります。これを移して植えることによって、核心的な愛の種を受け継いだのが心であり、副体的な種を受け継いだのが体です。そのように心と体が一つになったのが、完成したアダムとエバなのです。
20 結婚は、神様を占領するためのものです。神様を占領すれば、真の愛には相続権があるので、神様も「私」のものになります。妻のものは夫のものであり、夫のものは妻のものです。愛を中心として、私のものになるのです。愛には相続権があります。また、同位権(があって)、同じ位置に行くことができます。その次に、同参権があって、どこに行くにも付いていくことができます。
ですから、愛によって一つになるときには、神様が私のものになります。神様に所属したすべてのものが、私のものになるのです。これにより、人間の欲望の最高基準である、天地を造った神様を私のものにすることもでき、天地のすべてのものを私のものにすることもできるので、私は王子のような位置、王女のような位置に立つのです。そのような王子、王女の位置に立って、天の国の王権を受け継ぐためにするのが結婚です。
21 祝福結婚は、神様と世界のためのものです。世界を愛し、世界を代表した立場に最も近い人を愛するのです。女性は父と夫、兄、弟に代わる立場として男性を愛さなければならず、男性は母と妻、姉、妹に代わる立場として女性を愛さなければなりません。この四つの立場に代わり、世界を愛する心で最も近い位置において愛し、尊敬しながら、互いにその刺激を感じるように結んであげた関係が夫婦です。世界的な愛を与え合える、最も基本単位的な基盤が夫婦です。
ですから、結婚すれば、妻を母と姉、妹の代わりに愛さなければなりません。また、夫を父と兄、弟の代わりに、それ以上の愛の心をもって愛さなければなりません。これが、理想相対を中心とした家庭の夫婦愛です。公式がそのようになっています。
22 結婚するのは、世界を愛する訓練をするためです。また、万民を愛する資格をもつためです。今まで、これが家庭で終わり、「あなた」と「私」の間で終わってしまったので、ばらばらに分かれ、砂粒のようになったというのです。これがサタン世界です。しかし、私たちは、あなたと私の関係を結ぶだけで終わるのではなく、世界と天地と共に関係を結んでいくのです。ここから天国ができ、新しい血族が始まります。

Thursday Mar 09, 2023
真の父母経 第71話
Thursday Mar 09, 2023
Thursday Mar 09, 2023
2 統一教会が韓国政府に登録された当時、大きな争いが起きました。その時が一九六三年です。お父様はこのような日が来ることを知っていたので、これに備えた天的な基準を立てなければならないと考えました。それで、海外宣教を準備したのです。それは、アベルが拘束されれば、カインを立てて蕩減復帰できるように準備するためでした。昔は、カインがアベルを殺害しましたが、今や外国を中心にカインの祭壇を形成してアベルの祭壇を敬うようにすることができ、アベルの祭壇を救うことができるのです。そのような世界的な関係を結ぶために、追われに追われながらも外国に宣教師を送ったのです。冒険をしながら、アメリカに三人、日本に一人を送りました。
私たちは、反対する自由党の政権下で成長してきました。自由党政権は、統一教会がなくなるものとばかり思い、このように発展するとは思わなかったでしょう。このように成長するまでには、血のにじむ歴史と、皆さんには想像もできない内容があります。このような時であるほど、必ず国家的な弾圧があるので、それに備えるための内的な準備をしなければなりませんでした。このような責任を感じて、アメリカと日本に宣教師を送り、ドイツにも送ったのです。
3 私たちは、世界の前に作戦が必要です。もつれ合った世界を、真の父母を中心として立て直すことができなければなりません。世界的な蕩減復帰路程を越えていくべきときには、五パーセントの責任があります。私たちは、国家的基準を立てて世界の様々な国に宣教師を派遣しました。イエス様当時のイスラエルのような韓国で定着し、世界の中心だったローマのようなアメリカで定着しました。ですから、ユダヤ教とイスラエル民族に追われ、迫害され、悲しみに暮れたイエス様の事情とは違います。皆さんは、過去数年間にお父様が語ったことが、今になってどうなったかを知っています。私たちが億万のサタンと闘って死んでも、その亡骸がカナンの地に埋められさえするのであれば、それは栄光にならざるを得ないのです。
4 私たちは、韓国に対する使命だけではなく、世界に対する使命も果たさなければなりません。統一教会を発展させるために、お父様は自由党政権の迫害を受けながら、日本とアメリカに宣教師を派遣しなければなりませんでした。今とは違い、当時は韓国政府が迫害し、反対しました。ですから、宣教師を密航船に乗せて日本に送ったのです。しかし、お父様は神様の摂理から見ていました。もしそのようにしていなければ、今日のこのような勝利基盤は、絶対につくることができなかったでしょう。
5 大韓民国が生き残り、さらに、日本を生かし、世界を生かすためには、強力な宗教理念と思想をもって、日本国民を中心とした文化的中心都市、あるいは中心基盤の上にいかに定着化するかが問題でした。日本に行って糾弾されるのではなく、日本の人たちを教化して、いかに私たちが主体的な立場で定着化できるか、それだけが、未来において韓国が生き、日本が生きる道だと考えたのです。
日本に宣教に行ったその青年は、日本で身を潜める立場で統一教会を開拓しそれこそ新しい基盤を形成するようになりました。そうして、私たちは、国民的な運動よりも、何としてでも日本の為政者たちへの道を突破しようとしました。韓国を日本とアメリカに、何としてでも連結させなければなりません。こうして日本に影響を与えるために、統一教会は活動を始めたのです。
日本に宣教師派遣
真のお父様は、一九五八年五月三十日の早朝、忠南の鶏龍山・甲寺の裏庭にある松林で、崔奉春(日本名、西川勝)に二時間近くみ言を語られたのち、日本宣教師として派遣することを決定された。誰よりも日本を愛する心で、ただ日本を救うために、そのようにされたのだった。崔宣教師は、抑え切れない胸の高鳴りと感慨を抱いて、一九五八年七月十五日、釜山を出発し、いくつかの場所を経て広島の呉港に向かう航海の途中で、日本の当局に不法入国者として捕らえられ、収容所への拘束、病院への入院、病院脱出ののちに東京に到着し、その後、み言を伝えた。そうして、一九五九年十月二日、新宿区戸塚町二丁目八五番地で行われた最初の礼拝をもって、日本教会が出発したのである。
6 日本とお父様は、一対一で見れば怨讐です。日本統治下で、たくさんの拷問を受けました。しかし、神様は怨讐を打てとは命令されません。怨讐に着る物がなく、食べる物がなければ、「その人のために施しなさい」と言われるのです。ですから、お父様は、日本に崔奉春を宣教師として送りました。日本全体が反対し、韓国自体が反対することを知っていました。しかし、お父様は、数十年後にはそれが韓国のためになり、日本のためになることを知っていました。両国の国民が手を合わせて感謝する日が必ず来ることを知っていたので、いかなることがあっても日本に宣教師を送ったのです。
統一教会に対する弾圧が絶頂にある時、日本宣教師の派遣を決定しました。一人の人手も惜しいその時に、涙をこらえて日本に人を送ることには、誰も知り得ない苦悩があったのです。死を覚悟して成し遂げた業績は、日本の歴史上において消し去ることができない事実です。
今になって韓国は、お父様に対して感謝しています。神様は日本を愛しています。お父様も、日本の歴史上、誰よりも日本を愛しました。日本人以上に日本を愛するのです。神様が愛する日本であれば、日本人以上の心情で日本を愛さなければなりません。
7 日本は私にとって怨讐ですが、私が日本をどの国よりも愛することによって、今後、アジアで神様のみ旨を展開できる相対的基準になり得るのです。そのようにしなければ、主体国の前に、相対的国家を探し出すことはできません。日本には歴史的にそのような使命があるので、誰よりも愛する心をもち、日本を救うために借金しながら宣教師を送ったのです。それは、日本のためでした。
8 私たちが日本の宣教事業を開拓した時が一九五八年です。その時は自由党の政権下にあり、韓国と日本の国交正常化に激しく反対していた頃でした。そのような状況で、大韓民国が生き残るためには、どのようにしなければならないのでしょうか。
北朝鮮は、金日成主席を中心としてソ連と中国が後援する立場にあることは間違いないので、この難局を解決する一つの突破口を開くためには、日本を通していかなければならないと考えました。ですから、日本に宣教師を派遣して活動させたのです。その当時は日韓の間に外交関係がなかったので、大韓民国の統治下にある一国民として、日本に宣教師を派遣することは困難な時代でした。
9 私たちのみ旨が世界的なみ旨ならば、隣国の日本にもみ旨を展開すべき責任があり、世界の各国にもみ旨を展開すべき責任があります。ですから、私たちは受難の道を経ながらも世界に宣教師たちを送らなければなりません。世界的な責任を果たすにおいても、食べて余ったり、使って余ったりするからするのではありません。厳しい中でするのです。私たちが日本を開拓する時もそうでした。当時、借金をして宣教師を日本に送りました。なぜなら、日本を誰よりも愛したという条件を立てなければならないことを知っていたからです
宣教師を送り出す時、「あなたは滅びたとしても、日本を救わなければならない」と言いながら送りました。「死んでも行かなければならない」とせき立てたのが、ついきのうのことのようです。足もとに火がついて、自分の生活も厳しいのに、借金をしてそのようなことをするので、理解ができないというのです。このように、み旨の道は、良い時に平坦な歩みをするのではありません。
10 お父様は、日本に出発する宣教師に、「あなたが無事に到着するまで、眠らずにあなたのために祈り、あなたのために精誠を尽くすつもりだ。死んでも任務を果たすまでは戻ってきてはいけない」と言いました。
彼は、釜山を通って日本に着くなり捕まって、広島の吉浦拘置所に拘留されました。その後、いくつかの収容所を転々とさせられ、韓国に送還される身となりました。しかし、お父様から切符をもらい、命を懸けて行った男として、たとえ死ぬようなことがあったとしても、帰ることはできません。送還のために下関に向かう途中、列車から飛び降りようとしたのですが、速度が速く、トンネルも多かったので、それはできませんでした。そうして下関に着いて、送還されるのを待つだけという状況になりました。送還されればすべてが崩れてしまうのです。ですから、知恵を絞って、断食をしました。
一週間、十日間と断食をするので、熱病のようなものにかかって、医者から心臓病と診断されたのです。そうして治療するために病院に入院しているときに、逃げ出してしまいました。その後、伝道をして、日本統一教会の勇士たちをつくり上げたのです。
11 お父様は、日本に宣教師を送りました。天運は、人間がつくった制度と法を超越したところから訪れるのです。私は天運を知っているので、そこに備えようとするため、常に死が交錯し、苦痛が交錯し、迫害が交錯するところを歩んできました。人が望むままにしていれば、何の迫害があるでしょうか。そのようなときは相いれません。遮る時には遮るのです。ですから、統一教会員たちは、このような道を行くのです。
12 日本に最初の宣教師を送る時、私が頼んだことは、「誰よりも日本の人を愛しなさい。涙を流しながらも、追われながらも愛しなさい。追い回されながらも愛したということを、その人たちが証できる事実を残しなさい」というものでした。
他国の人として、日本民族がその国のために忠誠を尽くした基準を突破して越えていくようになるときは、その民族は頭を下げなければならないというのです。これが鉄則です。そのような立場で、収容所に引っ張られていっても、逃げ出して伝道を始めました。そのことを、現在の制度のもとでは悪く思うかもしれませんが、日本民族はいつまでも記憶にとどめるでしょう。当時は反対する立場で批判し、条件を挙げて反駁したかもしれませんが、歴史が過ぎるに従って、残した事情は、今後生まれてくる数多くの子孫たちを、涙とともに抱き得る動機の源泉になるのです。
アメリカに宣教師派遣
真のお父様は、一九五九年一月二日、食口たちと汝矣島(ヨイド)の臨時飛行機で、最初のアメリカ宣教師として派遣される金永雲を歓送された。金宣教師は、梨花女子大学の教職者として在職中の一九五五年三月、統一教会の信仰を理由に退職処分となっていたが、アメリカ宣教の使命を受けたのである。金宣教師は、アメリカに到着し、オレゴン大学に研究員として就職したが、学校をやめ、天の密使のような立場で伝道活動を行った。英語の原理教材を制作し、新しい真理と霊的体験を渇望する人々が集まる所を訪ねていき、原理を伝えた。真の父母様の精誠と金宣教師の活動により、アメリカ教会は、一九六二年九月十八日、カリフオルニア州政府に「世界基督教統一神霊協会」を法人団体として登録し、続く一九六三年四月には、アメリカ連邦政府から認可を受けた。
13 歴史は、同時性の時代を形成していくので、霊的理念を中心とした第二イスラエルが存在するようになります。今のキリスト教は、二千年前のユダヤ教の立場です。民主主義は、キリスト教を中心とした世界をつくらなければなりません。韓国はユダヤの国と同じ立場であり、アメリカはローマと同じ立場です。韓国のキリスト教は、内的イスラエルを代表する内的ユダヤ教の立場で、世界のキリスト教の縮小型であり、韓国は内的イスラエル国家の立場です。イスラエルがローマの属国だったように、韓国はアメリカから経済と文化の影響を受けています。
統一教会と韓国民族と韓国のキリスト教が一つになっていれば、イエス様当時のイエス様とユダヤ教が一つになれなかったことを蕩減できたでしょう。しかし、彼らが不信することによって、統一教会はイエス様のようにゴルゴタの道を歩むようになりました。それでも、私たちはここにおいて勝利しました。私たちの教会が、反対するキリスト教と闘って勝利した形として、登録許可が下りたのです。アメリカでも登録されたので、今や四位基台を中心として本然の家庭を取り戻すことができるようになりました。
14 私たちは、世界的な宣教事業を早急にしなければなりませんが、まずアメリカを中心とした宣教を早くしなければなりません。世界を見回すと、今はアメリカが世界の中心にならざるを得ません。経済的な面から見ても、政治的な面、軍事的な面など、すべての面でアメリカが中心になっています。
もちろん、ヨーロッパが西欧文明を築くのに開拓的な使命を果たしましたが、今は先導的な役割をアメリカに譲りつつあります。イギリスに行き、若い人たちを引き止めて尋ねれば、アメリカに相当憧れていることが分かります。イギリス人たちは、保守的な国民性をもっていて、自分の国について何かしら誇っていますが、彼らもまた、新たな立場で発展しているアメリカを羨ましく思いながら、アメリカに行きたいと思っています。それは、ドイツもそうであり、フランスもまた同じです。
このような観点から、すべての階層の人たちもそうですが、特に一般の青年たちは、いかにアメリカに追いつくか、ということに関心が高まっています。このように西欧のすべての国家の人々がアメリカに憧れているのを見れば、アメリカが先導的な役割を果たしていることが、実証的な結論として現れているのです。この先導的な役割をアメリカがどのように遂行していくのかが問題です。
15 アメリカに宣教に行った金永雲氏は、伝道をするとき、霊能者を訪ねていきました。「さあ、この本がどのような本か祈ってみてください」と言いながら伝道したのです。本当に高次元の伝道方法です。そして、「私が誰か祈ってみてください」と言ったというのです。彼らが祈ってみると、雷が落ちるようになります。「その方が門を開けて入ってくれば、姿勢を正し、敬拝を捧げてお迎えしなさい。その方にはお金がないから、支援してあげなさい」と教えてくれたというのです。統一教会は、アメリカでそのようにして出発しました。
16 お父様はアメリカに宣教師を、東部と西部、西北部に配置しました。東部には男性、西部には女性、西北部には男性を配置しました。東部の男性宣教師はアダム型であり、西部の女性宣教師はエバ型であり、西北部の男性宣教師は天使長型です。アメリカには、エバが先に来ました。エバが先に来てアダムの道を築き、天使長の道を築いて、三人を一つにする使命を果たさなければなりませんでした。お父様はそのように考えました。原理観がそうなのです。
彼らが一つにならなければなりません。三人がばらばらになれば、天使長国家の運命を左右することはできません。このような摂理のみ旨があるので、一九六〇年の患難時代にこのような作戦のもと、アメリカに宣教師を送ったのです。
17 今、アメリカが新たに覚醒する時が来たと考えます。アメリカの地に新しい夜明けが訪れなければなりません。皆さんは、アメリカにある全体の州に責任をもたなければならないのです。この州から他の州まで、皆さんの活動が拡張されなければなりません。たとえ皆さんの数が制限されているとしても、皆さん各個人がこの責任を完遂しなければなりません。もし皆さんがこの責任をやり遂げられなければ、どのようなことが起きるか分かりません。
皆さんが責任を果たせなければ、アベルの立場にあるアメリカは、カインの立場にある共産主義政権を通して苦難を受けるようになるでしょう。自由陣営全体が患難を受けるようになるのです。しかし、皆さんが責任を完遂するならば、民主主義を救うことができ、自由を構築することができるでしょう。

Wednesday Mar 08, 2023
真の父母経 第78話
Wednesday Mar 08, 2023
Wednesday Mar 08, 2023
第二章 祝福結婚式の歴史
第一節 三十六家庭の祝福結婚式
三子女祝福の摂理的意咮
一九六〇年四月十六日、ソウルの青坡洞一街の旧本部教会で、金元弼・鄭達玉(チョンダロク)家庭、劉孝元・史吉子(サキルヂャ)家庭、金榮輝・鄭大和(チョンデファ)家庭の三子女祝福結婚式が挙行された。真のお父様は、聖婚式の前に三子女の約婚式をされることにより、イエス様の三弟子を中心として一つになった理想圏を成し遂げたという条件を立てられた。そして、「祝福家庭も、信仰の三子女が約婚したのちに、自らが祝福を受け、その後、その三子女を祝福させる条件を立てなければならない」と語られた。
この日の祝福式では、万物を復帰する式である第一次式に続き、三双が永遠の夫婦になる祝福の礼式である第二次式が行われた。その第二次式は、「子女を復帰する式」と「婚礼本式」の順で進められた。真のお父様は、「一人の男性と一人の女性は、それぞれ神様の一性に似た者である。彼ら一男一女の結合は、神様のプラスの性稟とマイナスの注稟に似た中心体である。さらに、夫婦は、神様の全体を表象する理念の結合である。特に、男性はプラスの性稟を代表することによって真の父の分身となり、女性はマイナスの性稟を代表することによって真の母の分身となる。愛によって一つになることは、天宙を抱くことである。これは、宇宙の出会いである」という旨の婚礼の辞を下さった。そして、三子女の祝福は、霊肉ともの完成救援の意味があると語られた。
1 一九六〇年に父母様は、聖婚式を挙げる前に、三十六家庭のうち三家庭を約婚させました。そして、父母様が聖婚式を挙げたのちに、この三家庭を祝福してあげました。それは、イエス様を中心としたぺテロ、ヤコブ、ヨハネのように、お父様を中心に三子女が神様の理想圏に立ったという条件を立てたのです。決して分かれることはできないという勝利的基盤を立てたのです。
2 アダムの代わりはイエス様であり、イエス様の代わりは再臨主です。再臨主も、完全に服従する三人の信仰の子女をもたなければ、真の父母の立場に立てないのが公式です。生死の境地を乗り越えて、迫害のまっただ中でも従っていき、孝道を尽くせる三人の弟子をもたなければなりません。お父様は、そのような三弟子を一九六〇年四月に探して立てました。
復帰路程は、逆に探し求めて上がっていくものなので、祝福は子女の立場にいる人が先に受けるのです。家庭圏はヤコブの家庭なので、十二数の基準を基盤にしなければなりません。三弟子、三子女を中心として、それと同じ基準を通過しなければならないのです。
アダム家庭におけるカイン、アベル、セツ、三人の復活体として相対基準をつくり、その基台の上で約婚の立場を越えて、実体的に父母の立場を決定したのが一九六〇年の聖婚式でした。神様の恨になっていたアダム家庭の三子女と父母が一体となった立場を確立したのです。それがこの地上において、歴史始まって以来、初めて韓国で成就したことは、世界的な事件です。この時から韓国に新しい歴史の運勢が回り始めたと言うことができます。その基台の上で、一九六〇年四月に三子女を祝福したのです。
3 このような神聖な儀式は、神様の希望であり理想です。アダムとエバが成熟すれば、かなえてあげようとした神聖な儀式です。神様の創造理想の心情の中にあったものであり、実に歴史的な出来事です。このような式典は、創造以後、初めて起きたことです。これから、皆さんの体は供え物の立場であるという心情で生きていきなさいというのです。一男一女は、無形であられる神様の実体対象として現れた息子、娘です。男性は神様のプラス性稟を、女性は神様のマイナス性稟を代表した実体対象なのです。
4 信仰の息子、娘が、皆さんのために命を捧げることができるでしょうか。自分のことを考えない信仰の息子、娘をもったでしょうか。それは簡単なことではありません。自分の息子、娘を十人育てるよりも大変なことです。
お父様もそうです。お父様は、お母様と聖婚する前に、三人の息子、娘の約婚式を行いました。そのようにしてから、聖婚式をしたのです。そのようにしなければなりません。
聖婚式は私が先にするとしても、そのような条件を立てておいてこそ不平を言わないのです。そのようにしたのは、アダム世界につないでカイン世界を生かすためには不可避なことです。三天使のような信仰の息子、娘はもちろん、自分のすべての所有を天のみ前にお返ししてさしあげなければなりません。
5 統一教会の祝福を受けた人たちは、血統が転換された人たちです。血統を転換するのが祝福です。祝福家庭は血統転換をしましたが、悪主権の中にいます。これを復帰しなければなりません。そのためには、父母様を中心として個人的に絶対従順で従わなければなりません。三天使長と同じ立場が三十六家庭の三家庭です。彼らが一つにならなければなりません。個人的にそのような基準に立って一つになり、その次は家庭的に一つにならなければなりません。この三家庭が一つになれなければ、個人が被害を受けるようになり、家庭が被害を受けるようになり、氏族が被害を受けるようになります。さらには、父母様の家庭にまで被害が及ぶのです。ですから、この三家庭が重要です。
三十六家庭は復帰された人類の先祖
三十六家庭の祝福結婚式が、一九六一年五月十五日、ソウルの青坡洞一街の旧本部教会で開催された。真の父母様は、三十六家庭をアダム家庭(第一家庭)、ノア家庭(第二家庭)、ヤコブ家庭(第三家庭)として、それぞれ十二家庭を立てられ、「彼らは地上と霊界の先祖家庭である」と語られた。第一家庭は既婚家庭であり、第二家庭と第三家庭は未婚家庭である。三十六家庭は、一九六〇年四月に祝福結婚をした三双と、一九六一年五月に祝福結婚をした三十三双を合わせた数である。祝福式は、「第一、第二、第三イスラエル家庭聖婚式」という名称で、午前四時三十分から午後五時まで、三次にわたって挙行された。特に、婚礼式は一双ずつ入場し、聖婚問答と聖婚宣布、礼物交換と握手、真の父母様の祝祷の順序で行われた。祝福式後、披露宴において真のお父様は、新郎新婦たちの蕩減棒行事を主宰された。新婚旅行としては、バスを借り切って仁川の松島(ソンド)と朱安(チュアン)を巡り、一緒に魚釣りを行った。そして、五月十八日の三十六家庭の家庭宣誓式のあと、任地活動に出発した。真の父母様は、「三十六家庭は真の父母様の家庭の金城鉄壁の垣拫となり、肥やしにならなければならず、後輩家庭に対しては手本とならなければならない」と語られた。
6 三十六家庭は、復帰路程において、私たちの先祖たちが神様のみ前に召命され、遂行できなかった使命を完遂することによって、サタンに蹂躙された歴史を復帰した立場です。三十六家庭は、神様の復帰摂理の心情を継承し、完成した人類にならなければならないのです。すなわち、先祖にならなければなりません。神様の摂理において、失敗した先祖ではなく、勝利した先祖の基準を地上に確立させたのが三十六家庭です。ですから、三十六家庭は、復帰された人類の先祖なのです。
7 三十六家庭のうち、第一家庭である十二家庭は、既婚家庭です。既婚家庭が祝福を受け、この地に連結されることによって、自分たち同士で結婚して暮らしたのちに霊界に行った霊人たちが、地上と一体化するのです。この時には、霊界にいるすべての先祖たちが地上に再臨できるようになります。
それから、ノア家庭からアブラハム家庭まで、失敗して失ったものを取り戻しました。三人の息子を復帰することによって、ノア家庭が失敗したことを再び取り戻すのです。アブラハムの代は、ヤコブの家庭で終わるのですが、アブラハム、イサク、ヤコブの三代が、すべての縦的な歴史を横的に蕩減復帰するのです。自分の好きなように結婚した既婚家庭が祝福を受けることによって、そのような家庭を再び取り戻したという条件が立てられたので、結婚して霊界に行った霊人たちが、復帰される基準が立てられました。
次に、約婚段階まで来ている未婚の男女を祝福してあげなければならないのですが、これはイエス様と聖霊が約婚段階にあるのと同様です。しかし、彼らは、み旨を願う内的な心情的基準が強く立てられていませんでした。この段階で、未婚の男女を中心として、自分の時代以前の堕落したすべての人たちを束ね、代表として蕩減するために、三十六家庭の祝福が行われるようになったのです。ですから、三十六家庭は、失った三十六代に代わる先祖なのです。
8 三十六家庭の祝福は、先祖たちが失敗したことを、現実において横的に一度に蕩減復帰するためのものです。これをするための闘いが三十六家庭を中心として起きるのです。この世の人たちは、祝福について理解ができないでしょう。祝福を受ける人たちは、この世の父母や関係のある人たちと相談してはいけません。神様が意図されたことは、サタン世界の誰にも知らせたり、相談したりすることができません。ですから、神様の特権によって、皆さんが行くべき道を決定したあとに招請状を送ったのです。神様が子女を失った歴史的な恨を蕩減復帰しなければならず、縦的な歴史を現実において横的に蕩減復帰して、先祖たちの願いと先祖たちが立てようとした基準を再び取り戻さなければならない立場にいたので、三十六家庭を祝福したのです。
9 三十六家庭は、歴史的な蕩減条件を踏み越えた家庭です。ですから、現実的な基準で、天の家庭を前に立てて進まなければなりません。三十六家庭は過去の代表者であり、来られる主は現実の代表者になるのです。過去と現実がここで初めて完全に勝利した立場になるとき、世界的な出発をせざるを得ません。これが三十六家庭のもつ責任です。三十六家庭は、歴史的な蕩減条件を防ぎ止めることができる結実の家庭です。言い換えると、歴史的な蕩減条件圏を立てて誕生した家庭だというのです。それは歴史的です。父母様の家庭は、その歴史と時代的基盤の上で勝利した家庭、現実的立場で勝利的権限をもって現れた家庭です。ここにおいて、父母様の家庭と三十六家庭が完全に一つにならなければなりません。
皆さんの家庭は、父母様の家庭がなければ、現実において新しい世界へと進む道がないのです。皆さんの家庭が先頭に立って行くことはできません。父母様の家庭が、現実的基準を中心として先頭に立って行くのです。ですから、皆さんは後ろで垣根になり、肥やしとなって、父母様の家庭が発展できるように、あらゆる精誠を尽くさなければなりません。そうしてこそ、皆さんの家庭が発展するようになるのです。