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Sunday Jul 24, 2022
平和経 第283話
Sunday Jul 24, 2022
Sunday Jul 24, 2022
6.青年文化として定着すべき純潔運動
日付:一九九七年十一月三十日
場所:アメリカ、ワシントンDC、コンベンション•センター
行事:第三回「世界文化体育大典」ハンマダン体育大会
尊敬するマリオン•ベリー•ワシントン市長御夫妻、著名な国内外の貴賓、スポーツ祝祭に参加された「世界大学原理研究会」の会員、そして紳士淑女の皆様。きょう、この朝に世界的な都市、ワシントンDCの中心に位置するコンベンション•センターにおいて、勇ましくはつらつとした世界各国の若者の皆様とお会いでき、とてもうれしく思います。
特にこの場をお借りして、今回「世界文化体育大典」の行事を誘致してくださっただけではなく、この期間に多くの便宜を提供してくださったべリー市長とワシントン市民の皆様に、改めて深く感謝を申しあげます。
世界文化体育大典は真の愛の祝典
全世界が、きょうこの場に雲霞のように集まられた若者である皆様を注視していますので、皆様もまた、皆様を見つめるこの世界に対して責任をもつと誓う場となることを願います。
私は「世界文化体育大典」のビジョンを、一九八八年、ソウル•オリンピックが終わった直後に、私の祖国である韓国で公表しました。様々な面から見て、当時のソウル•オリンピックは、近代史において一つの大きな転換点でした。東西の冷戦によって一九八〇年のモスクワ•オリンピックと一九八四年のロサンゼルス•オリンピックが、部分的なボィコットの中で開催されて以降、初めてソウル•オリンピックを通じて、全世界の国々が一家族として再び集まったのです。
東の共産圏と西の民主世界の若者たちが、ソウルで共に走って一つになるのを目撃しながら、民主世界と共産世界を塞いでいる障壁がすぐに崩れることを、私は予見していました。そして、これから人類がもつべき未来の祝典は、人間の肉体的な技量だけを競うオリンピック競技から、一歩進んで、文化と道徳、精神の高揚を共に目指す全人格の形成に焦点を置かなければならないと思いました。さらに、このような全人類的祝典の核心は、人間の心と体の中心となる真の愛を実現する真の家庭を築く祝福結婚の行事でなければならないと強調してきました。
ですから、「世界文化体育大典」は、全人類の心が共に調和する真の愛の祝典であり、全世界の学術、政治、宗教、言論、芸術など各分野の最高指導者たちが一堂に会して開かれる知性の文化大祭典であり、また健全な肉体を競い合い、世界の人々の団結を図る若さのスポーツの饗宴でもあるのです。
一言で言えば、真の愛を主軸として、人間の精神と肉体の調和と発展を期し、世界の各分野の指導者が知恵を集め、平和世界を設計しながら二十一世紀の新文化創造を模索する場、それが正に「世界文化体育大典」なのです。
絶対「性」による純潔運動
「世界文化体育大典」は、韓国で一九九二年と一九九五年に、各々第一回、第二回の大会が挙行されました。そしてきょう、私たちは、世界的な首都であるワシントンDCで、第三回大会の最後の行事を迎えているのです。
人類の未来を担うべき若者の皆様に、きょう私がお願いしたいことは、絶対「性」を強調する純潔運動です。この大会の期間に皆様は、絶対愛と絶対純潔を叫びながらワシントンDCの中心街を行進しました。私は、この行進こそは、今日地球上のどこを探しても見つけられない価値ある一場面であると思います。
既に昨今の世界では、「純潔」という言葉の価値やその重要性に関する論議さえも、陳腐なものとして扱われる環境になっています。純潔な愛の不在は、家庭の破綻を促し、人類の未来を暗くする根本要因になっているのです。
人類が歴史を通して純潔を強調し、これを大切にしてきた理由は、純潔それ自体が生命の尊厳と直結するものだからです。したがって、純潔を尊重する心は、命を貴く思う心と通じるのであり、それは取りも直さず、自らの氏族と全人類を大切に思う心につながるのです。さらには、この純潔の立場は、神様と出会うことのできる心と最も近く通じるのです。
いくらアメリカが強大国といっても、この純潔の問題に関して決して強いとは言えないことは、否定できない現実です。ワシントンDCが世界の首都としての体面を守ろうとするなら、何よりもこの純潔の問題において一番にならなければならないでしょう。ワシントンDCが純潔と真の愛の聖都となる日には、アメリカ全体が、全世界の尊敬と愛を受けるようになるでしょう。
青年運動として定着すべき純潔運動
人類始祖アダムとエバをはじめとして、人類の歴史上、大勢の英雄や修行者たちが越えることのできなかった峠が、正に純潔の峠でした。純潔に対しては、家庭はもちろん、学校と教会、そして政府さえも責任をもてないというのが今日の問題点です。
純潔を守る最善の方案として私が教えてきたものが絶対「性」です。これは、神様のもとで結ばれた愛の相対は永遠であり、いかなる条件下においても変わることのない絶対的な愛の関係だという意味です。なぜかというと、二人の配偶者の出会いは、永遠で絶対的な神様の愛を中心として実現されるものだからです。これは男性にのみ強調されるものでもなく、女性にのみ該当するものでもありません。男女共に絶対的に守るべき天倫なのです。
フリーセックスこそは、この地球星から完全に根絶すべき邪悪な風潮です。このフリーセックスと関連した要素は、麻薬、暴力、同性愛、エイズなどのように人類を破滅へと追い込んでいく要因なのです。
このように「世界文化体育大典」の目標が、完全な人格体を育て、真の愛の土台である真の家庭を築くことなので、この大典に参加された皆様にとって、純潔の意味はさらに格別であり重要です。皆様が展開するこの純潔運動が地上に定着するとき、真の家庭運動は最も大きな力を得るのです。
ですから、皆様は、この純潔運動を新しい青年文化として、一日も早く世界中に定着するようにしなければなりません。既に三百六十万家庭、そして三千六百万家庭が、今回の祝福結婚の行事を通して、純潔と絶対「性」を誓いました。皆様はこれから、踊りと歌とスポーツを楽しむ祝祭を終えて、純潔と真の愛のメッセージを、大学街、そして世界の津々浦々に伝えなければなりません。
真の家庭運動は新しい平和運動
韓国の諺に「民心はすなわち天心である」という言葉があります。既に三千六百万組に至る家庭が、神様の真の愛を中心とした真の家庭を築くことを誓って立ち上がったとすれば、それは正に神様が共におられるという意味にほかならないのです。
ですから、三億六千万家庭を新たな目標として引き続き推進されるこの真の家庭運動は、正に神様をこの地球星にお迎えする新しい平和運動なのです。したがって、人類が新しい二〇〇〇年代へと進入するための最上の準備は、三億六千万組の祝福結婚行事を成功裏に成し遂げることであると言わざるを得ません。
今回の祝典に参加された皆様は、これから御自身の国にお帰りになり、一層自信をもって純潔運動を活発に展開してくださり、真の家庭の理想がこの地に定着するよう積極的に後援してくださることを願います。
きょう行われる皆様のスポーツ大会が、若さを燃やし、友誼(ゆうぎ)をさらに固める機会となり、本大典の有終の美を飾る行事となることを期待します。皆様と皆様の御家庭と将来に神様の祝福が共にあることを祈ります。ありがとうございました。
Friday Jul 22, 2022
平和経 第281話
Friday Jul 22, 2022
Friday Jul 22, 2022
心情文化世界の創建と祝福
紳士淑女の皆様。神様がこの時代を経綸するために願われる宗教は、「父母の位置にある宗教」です。父母の心情を抱いて進む宗教を求められるのです。私は、真の父母思想を教育し、各自がその伝統に似た真の父母になりなさいと教えています。まず家庭において真の父母となり、氏族において真の父母となる氏族的メシヤの使命を果たすように指導しています。
真の父母の心情を抱いた信徒、真の父母の心情を実践する宗教となってこそ、葛藤と憎悪の罪悪世界で神様のみ旨を実現させることができるのです。他の宗教や教派を軽蔑し、敵対視する宗教は、世界平和の実現にも、神様の摂理にも有用ではありません。
天運は調和した平和世界を指向します。ところが、現実はどうでしょうか。冷戦時代が終息したにもかかわらず、いまだに克服すべき対決と紛争の素地があまりに多いのです。人種間の紛争、宗教間の葛藤などの根本問題を解決し、人類一兄弟、世界一家の和合時代を成し遂げなければならない課題は、「真の父母主義」を通してこそ解決が可能です。
統一教会の四十年の開拓の基盤の上に、真の父母と成約時代を迎えた私たちは、「真の父母主義」の実践によって、新しい心情文化世界を創建していかなければなりません。神様と人間が、真の愛の父子関係として統一されるとき、その愛の調和の中で、人間は理想と幸福の実体となります。
この真の愛で形成された心情圏は、どんなに小さくても宇宙と連結され、その中で起こる出来事の波紋は、万象と霊界にまで波及するのです。霊界を含む天宙は、すべて同じ神様の真の愛の原理のもとに存在するからです。
神様と人間との間の縦横、前後的真の愛の関係は、人間相互間の理想的真の愛の関係の根本であり、その完成は四大心情圏を体恤した理想家庭においてのみ成し遂げられるのです。心情文化は、このような四大心情を完成した理想家庭の統一圏の中で、平和と幸福と自由と理想の心情を交感し、共同体恤する生活の中で花咲くのです。
このような世界には宗教が必要ありません。特別な信仰儀式が要求されない、生活全体が神様に侍り、真の愛の一体心情圏の中で共に暮らすのです。「生めよ、ふえよ、よろずの物を治めよ」とおっしゃった神様の祝福を成し遂げて暮らす、天国生活そのものです。神様が理想とされた創造目的の完成なのです。
心情文化世界を創建するために、私たちは、真の愛、真の父母思想の教育を通して人格を涵養し、神様の祝福のもとに真の愛の家庭を築く運動を、より一層広げていかなければなりません。生活信仰の鍛錬を通してために生き、投入しては、また投入する真の愛の人格がつくられてこそ、理想的な夫婦、理想的な家庭が形成されるのです。この道こそが極端な利己主義、個人主義、物質主義の惰性から抜け出し、人類に明るい未来を期待できる道です。この道こそが不倫と青少年の堕落、そして家庭破綻を防ぐ道なのです。
国際合同祝福結婚を通した真の愛の家庭運動によってのみ、民族間と人種間の紛争を根本的に解消することができます。宗教の壁を越えて、このような天意に従う真の愛で家庭理想を完成するという奇跡的なことが成し遂げられ、来年行われる三十六万組の国際合同祝福式には、より多くの宗教団体が参加するでしょう。
また、「世界平和女性連合」の活動を通して、真の愛の母の理想像を教育しています。すべての女性たちが、真のお母様の心情をもって子女を正しく養育し、教育してこそ、真の家庭の理想が実現されるのです。今こそ、神様のみ旨に従って自覚した女性たちが、堕落した世界の男性たちを正しく教育する時が到来しました。全世界的にこのような運動が拡大されていくでしょう。
心情文化世界創建のための学術、言論、海洋事業
心情文化世界を形成していく過程において、宗教の役割は、実に大きいのです。宗教間の和合と協力なしに、世界平和を成し遂げることはできません。これまでも、このことに全力を尽くしてきましたが、これからも、宗教人たちが宗派間の高い壁を崩し、神様のみ旨を地上に実現するという大きな目的のもとに連合活動をしていくことに率先していきます。「世界平和宗教連合」を積極的に支援し、また『世界経典』を配布、教育することによって、宗教相互間の共同善を悟らせるために努力するつもりです。宗教人たちが実践と協力と模範を通して、神様のみ旨を成し遂げていくために先頭に立つでしょう。
私が創設し運営しているいくつかの機構の活動も、一層活性化させようと思います。実質的で現実的な世界の問題を解決し、神様のみ旨を成就する基盤を築いてきた数多くの組織があります。元•現職国家元首たちで構成された「世界平和連合」は、世界の紛争や国家間の葛藤を仲裁し、平和が持続するように努力し続けるでしょう。
「国際勝共連合」と「南北統一運動国民連合」も国家的、または国際的に対峙する思想や理念を、「神主義」と「頭翼思想」によって消化する実践運動を広げていくでしょう。
先端科学技術の発達と情報通信の革命的開発によって、未来の人類の生活様式が想像を超越して変わっていくことが予見されます。また一方では、人間の無限な欲望と利己的開発によってもたらされる全地球星の環境問題と大気圏の管理問題が、人類の存亡に直結しています。次世代の主役たちが、自己中心的な思考と短絡的満足への一途をたどっていくことをそのまま放置するならば、人類の未来はどうなるでしょうか。
実践する真の愛、真の父母主義を中心とした絶対価値が立てられなければなりません。人が四大心情圏によって縦横に連結された不変の愛圏である家庭の上に安定するとき、初めて文明の利器が真の幸福の手段となるのです。
ですから、「国際文化財団」の「科学の統一に関する国際会議」と「世界平和教授アカデミー」の活動を通した良心的碩学たちの献身と教育と実践が、より価値あるものとして要請されます。私が新しい百科事典を編纂する意図も、新世代の正しい教育のための作業です。様々な教育機関を運営し、学術活動を支援しているのも同じ目的です。韓国の鮮文大学とアメリカのブリッジポート大学などを育成し、「世界大学連盟」に発展させる計画も、すべては、到来する心情文化世界の基盤を教育するためのものです。情報化時代を迎え、新聞などの印刷媒体と電波媒体を世界的に支援、育成することによって、正しい言論を通じた大きな次元の社会教育をしています。
神様の心情では、地球上に飢える人がいるということが、どれほど胸痛むことか分かりません。私はこれまで、産業技術を開発し、発展途上国に伝授することにより、技術の平準化を成し遂げようと努力を重ね、今年、「世界平和技術研究所」を設立し、既存の研究所と共に世界技術の標準化に寄与しています。
海洋摂理にも二十年以上の間、投入し続けながら、海洋資源を通した食糧資源対策を立てています。「国際救護親善財団」の活動とアフリカなどの地における農業と軽工業指導活動を通して、多くの成果を上げています。今年、韓国でも二つの総合福祉財団を設立しています。
み旨を相続する者となろう
満場の貴賓の皆様。食口の皆様。私はきょうのお話を終えるに当たり、改めて神様に感謝を捧げたいと思います。神様のみ旨のために生きるという、極めて純粋な動機の一心で生涯を駆けてきた私を見つめながら導いてくださった神様は、私の何千倍もの困難と苦痛を耐え忍んでこられました。ここにすべての栄光を神様にお捧げいたします。
また、四十年の業績がどうして私だけのものでしょうか。多くの苦労をした食口の皆様と後援者の皆様に対し、心から有り難く思っています。神様のみ旨は、本来万人の願いなので、皆様すべてがその代表者となり、また真の父母の代身者となって、み旨を相続する人となり、義であり、善なるみ旨を広く結実させてくれるようお願いします。
そして、神様が願われる本然の心情文化世界が一日も早くこの地に実現されるよう共に努力しましょう。最後に、国内外の貴賓の皆様が、きょうこの場に参席してくださったことを感謝申し上げます。皆様の御家庭と皆様の行われることに神様の祝福が常に共にあることを祈りながら、私のお話を終わらせていただきます。ありがとうございました。
Thursday Jul 21, 2022
平和経 第282話
Thursday Jul 21, 2022
Thursday Jul 21, 2022
5.正義の旗手になろう
日付:一九九五年八月二十七日:
場所:韓国、ソウル、孝昌運動場
行事:第二回「世界文化体育大典」ハンマダン体育大会
親愛なる内外の貴賓の皆様、そして本大会に参加するために心情の本郷である韓半島を訪ねてこられた全世界の青年、学生の皆様。最初に私はこの場で皆様の若くて純粋な情熱に惜しみない賛辞を送り、歓迎します。本大会は、「世界文化体育大典」の一環として、既存の体育行事とは性格が異なる体育大典です。なぜならば、「世界ハンマダン体育大典」は、世界の若者が力を競い、知性ある人たちが和合の知恵を集めるという人類の本然の姿を希求する心情から出発しているからです。
創造本然の理想世界は、神様の真の愛、真の生命、真の血統を中心として、真の子女、真の兄弟、真の夫婦、真の父母の四大心情圏を完成することによって成し遂げられる世界です。人間始祖は、神様のみ言を不信し、天使長と不倫な血縁関係を結ぶことによって悪の種を受け継ぐようになりました。このような愛の関係によって、人類は、悪の父母と悪の子女を通して、悪の生命と悪の血統の根をもつようになったのです。
このすべての堕落の起源は、正に青少年期に発生しました。青少年期は人生で最も重要な時期です。今日の若者たちは、無分別な価値観の混乱により、人類始祖がそうだったように堕落のふちの中へと落ちています。フリーセックスや利己主義が横行し、道徳と倫理を否定し、父母と子女を否定しながら、家庭を大切に考えません。
今日はこのような地上地獄の時代なので、地上天国をつくるためには、このすべてを、神様の絶対的真の愛の基準を中心として、神様の側に一八〇度転換しなければならないのです。すなわち、悪魔が人類の家庭を破壊したので、神様は人間を救援するために、その反対の経路を通して、真の父母を中心とした真の家庭のモデルを立ててきたのです。
神様は創造本然の立場で、愛と平和の世界を望んでいますが、悪魔は、人類が自分だけのために生きる立場で、憎悪と闘争と罪悪の歴史をつくることを願ってきました。また、天との連帯関係を破壊するために、酒、たばこ、麻薬など、自分の最大の実権を駆使してカイン文化の風潮を全世界に広めてきたのです。終わりの日とは、このようにエデンの園の堕落が全世界的に再現される時です。ですから、メシヤとして再び来られる真の父母は、このような問題の核心を根絶し、これを収拾していかなければならない重大な虫貝任があるのです。私は、人類に入り込んだ罪の根と、堕落の動機と経路を解明したところ、この問題こそが人間社会の倫理的退廃をもたらしていたことが分かりました。このことで闘争の歴史が始まったという事実を、私たちははっきりと認識しなければなりません。
二世の摂理時代である今日は、まず退廃的文化と慣習をきれいに脱ぎ捨て、淫乱と暴力を追放し、神様を中心とする新しい心情文化と真の愛の伝統を安着させなければならない時代です。このために私は生涯をかけて、神様の真の愛と絶対価値を中心に立て、世界の指導者たちを糾合し、組織を育成し、その影響力を世界的に拡大させてきたのです。
神様の真の愛は、投入してはまた投入し、無限に与え、そして、その与えた事実すら忘れてしまう絶対的な愛の基準です。このような神様の真の愛の絶対的基準を、縦的に連結し、横的に拡大していくことで、人類が願う理想世界を尋ね求めていくのです。
神様は、真の愛を中心とした環境圏を造成するために、真の愛の実体である真の父母を中心に、世界的な基盤を造成してきました。世界の碩学たちと共に絶対価値を探求する「科学の統一に関する国際会議」と「世界平和教授アカデミー」、言論の自由と倫理的責任を追求する「世界言論人会議」、各宗教間の和解と一致を模索する「世界平和宗教連合」、世界平和を模索する「世界平和連合」、女性の社会的参与を通した理想社会実現のための「世界平和女性連合」、真の家庭理想を実現してその理想を全世界的に拡大するための「世界平和統一家庭連合」、そして二十一世紀の新しい青年文化運動を主導する「世界平和青年連合」の結成および組織拡大などは、そのような背景から出発したのです。特に、新しい四十年路程が出発する第二回「世界文化体育大典」は、各分野の世界的な基盤が根を下ろす人類和合の大典です。
皆様。きょうのこの大典は、五大洋六大州の多様な文化圏の伝統と価値が根を下ろt統一的新文化創造の地平を開いていく場です。このようなすべてのものの土台となるこの原理運動は、本然の血統と連結された心情文化運動であり、新しい真の愛の実践運動です。世界化された原理運動は、退潮した共産圏を生み変える共生共栄共義主義の「頭翼思想」により、数多くの社会主義の若者の希望の原動力となっています。
特にモスクワ大学をはじめとした独立国家連合(旧ソ連)の七百以上の大学で、原理研究会の理念が、マルクス•レーニン主義思想に対する代替理念として広く拡散し、北朝鮮の金日成総合大学を中心とした主要大学でも、原理研究会の「頭翼思想」が新しい理念として検討されていることは周知の事実です。
二十一世紀における人類の未来を導いていく青年、学生の皆様。私は、生涯をかけて、「ために生きよ!天宙主管を願う前に自己主管を完成せよ!」とい、2具の価値観の理念で、今まで世界の若者たちを指導してきました。
皆様は、真の父母、真の師、真の主人の三大主体思想で武装し、真の父母のように、強靭な肉体と健全な精神の調和を成していかなければなりません。原理的に見るとき、完全な人間は、精神と肉身が神様の心情と絶対価値を中心に統一的な関係をもち、正しい役割を果たさなければなりません。
つまり、いくら健全な精神をもっているとしても、健康な肉身をもつことができなければ、完全な人になることはできず、それと反対に、健康な肉身を所有したとしても、精神が正しくなければ、正しい人の役割を果たすことはできません。このような事実を認識し、皆様全員が、心と体の正しい統一を成就していくことができるよう、絶えず精進してくださることを願います。これが今回の体育大典の中心的な目標でもあります。この体育大典を通して、このような心と体の正しい統一を成就していかれることを、皆様にお願いします。そして五大洋六大州の若い青年たちが、国境、人種、宗教の壁を越えて一つになる、新しい画期的な芸術世界を創造するように適進しなければなりません。若者たちの純粋な情熱と努力によって神様の心情を体恤する万世の願いの勝利者となれるよう、不屈の挑戦と努力を惜しまないことを切にお願いする次第です。
皆様は、若者の特権である熱い情熱と聡明な理性、不撓不屈の気力によって、真の家庭の理想を完成するために、最後まで前進していかなければなりません。このような観点から、きょうのこの大会は、新しい二世の摂理時代の青年文化運動創建の広場として、とても意a深い行事であることは間違いありません。
皆様はこの場を通して、近づく二十一世紀の新しい主人公の立場で、復帰摂理の中で生じた、神様の胸痛む恨を解いてさしあげようという決意をしなければなりません。神様は、御自身の恨を解かれるために、若い時代の私を神様の代理使命者として召命され、人類救援摂理の主流圏を形成するように御命令されました。皆様には、このような真の父母の摂理的な責任を歴史の前で蕩減してさしあげるべき責任があります。これが正に青年の時代に真の父母と共に一時代を生きていく若き青年、学生たる皆様の進むべき方向です。どうか皆様の気概と決意で、理想世界実現のための牽引車の役割を果たしてくださるようお願いする次第です。
親愛なる世界の青年、学生の皆様。皆様は真の愛の光明体として暗闇を押しのけ、悪を審判する正義の旗手とならなければなりません。さらには、神様を中心とした四大心情圏と三大王権を復帰した窝の息子、娘として、強く大胆でなければなりません。真の父母の勝利圏を相続した真の子女として、二十一世紀を導いていく新たな青年指導者となるために、健康な心と体の所有者になるよう、真心を尽くしてくださることを願います。
皆様の将来に、神様の無窮な祝福と加護が共にあることを祈りながら、祝辞に代えさせていただきます。ありがとうございました。
Tuesday Jul 19, 2022
平和経 第277話
Tuesday Jul 19, 2022
Tuesday Jul 19, 2022
2.ユニバーサル•バレエ•アカデミー開校の祝辞
日付:一九九〇年九月六日
場所:アメリカ、ワシントンDC、ユニバーサル•バレエ•アカデミー
行事:ユニバーサル•バレエ•アカデミー開校式
尊敬する貴賓、ならびに紳士淑女の皆様。私たち夫婦がユニバーサル•バレエ•アカデミー(UBA)開校の祝賀式に、このように参加できましたことを誠に喜ばしく思います。この教育事業は、私にとって大きな関心事でした。
皆様。様々な芸術の中で、私は古典バレエに対して特別な愛着をもっています。私の家族の中でも、嫁の一人がブロのバレリーナです。私がバレエを好むのは、そこにシンブルでありながらも深奥な意味が秘められているからです。バレエは神様を賛美する芸術であると思います。私は常々、バレリーナたちが、自らの手足を可能な限り広げ、伸ばし、天におられる神様に触れようとしているように感じてきました。つま先で立ち、天に向かって手を振り、互いを抱き上げて空中へと舞い上がるのです。バレエ芸術は、体全体を使って、人間が神様を慕うその様子を表現しようとします。そのような意味で、私はバレエこそが究極的な芸術美の表現であると思うのです。
一九八九年のある日、偉大な現代芸術家の一人、キーロフの芸術監督オレグ•ヴィノグラードフ氏が私を訪ねてこられました。そして、バレエに対するビジョンについて、彼と語り合いました。その時に私は、この世界的な芸術家が、何としてでも神様から与えられたその天賦の才能を、ソ連のみならず、世界のために発揮したいと切に願っていることを知りました。この出会いによって合意され、UBAを設立する目標が確固たるものとなりました。きょうは、まさしくその夢がかなう日なのです。ヴィノグラードフ氏がこのような使命をもってここに来られることになったのは、神様のみ旨であると思います。また、ヴィノグラードフ氏がこのような使命を帯びてアメリカに来られたことを歓迎し祝う手紙を、私はジョージ•ブッシュ大統領から受け取りました。
紳士淑女の皆様。私はこの時間をお借りして、しばし芸術に対する私の所信を打ち明けたいと思います。根本的に、神様は創造主であられ、人類の父母であられ、同時に宇宙における最初の芸術家であられます。神様の創造された世界の美しさと奥妙さは、いつ見ても、これが正に究極的な美、真、善の芸術的表現であることを私たちに示してくれているではありませんか。
男性と女性は、創造主であられる神様の芸術的創造力による表現の極致であり、その人間は、神様の創造を理解し観賞できる能力をもった唯一の被造物です。さらに人間は、神様に似た芸術家であり、神様と共に、神様のもつ内的真理と美と善を展開し表現しようとする欲望をもっています。究極的に、私たちが神様と共に創造しようとする偉大な芸術作品は、正に人間の生命と愛が調和を形成するところに現れます。人間は、神様の生命と真の愛を体験し、完全な神様の調和的な相対となることによって、人生の偉大な価値的存在となるのです。
創造する過程は、人間に深奥な経験をもたらしてくれます。真の愛と真の芸術は、誠実で美しく、善なるものを栄えさせたいという願いから湧き出てきます。私たちは、天賦の芸術的素質を活かして、真の愛と地上の永遠の平和を創造していかなければなりません。そうすることによって、私たちは崇高な人間としての価値をもつようになるのであり、最善を尽くして愛の具現に貢献し、神様の心情を慰めてさしあげ、新しい芸術世界の創造に貢献しなければなりません。
二十世紀の後半期は、混沌の時期であると言われています。その混沌が、東西はもちろん、各界各層を問わず、人間の生活全体に及んでいます。それは、根本的に突き詰めれば、価値観の混乱なのです。何が正しく何が間違っているかという混沌が起き、何を取って何を捨てるかという混沌が起きているのです。
このような価値観の混沌は、芸術界も例外ではありません。現代の芸術や芸術家のほとんどが、芸術は人類に奉仕する道であり、神様に栄光を捧げることが本来の目的であることを忘却しています。ある芸術家においては、芸術が単に自分の利己的情熱を満足させる道具となってしまっています。快楽的性行真の紊乱や、悪を分別する能力の喪失といったものが現代芸術の風潮となりつつあるのです。
私はこのような内的芸術世界の腐敗を大変残念に思っています。そこで、私はいくつかの芸術団体を新たに創設し、芸術の本然の本質を復帰する陣頭指揮官として立て、それらの団体を通して神様を中心に美、真、善を追求しています。正にこのような理由で、「ユニバーサル•バレエ財団」を創設したのです。
私はこのような芸術界の復興における、この至大な使命を遂行するに当たり、ソ連の有能な芸術指導者の皆様と協力できるようになり、大変喜ばしく思います。私たちは、力を合わせて、この重要な共同の目標を達成しましょう。そのような意味で、いま一度ヴィノグラードフ氏御夫妻の使命を大きく評価し、共に来られたロシアの芸術家の皆様に謝意を表します。
私はこの機会に、ソ連政府がきょう、私たちのこの事業のために多大な尽力をしてくださったことに対し、この場をお借りして、ソ連大使に感謝を捧げます。同時に、この事業の成功のために惜しまずに支援をしてくださったアメリカ政府当局にも感謝を捧げる次第です。また、本アカデミーの傑出した諮問委員の皆様にも感謝を捧げます。皆様の貴い諮問により、本機関は芸術界の最高峰を占め、名高い機関に発展していくでしょう。
芸術は世界平和の重要な要の一つです。UBAは単なるバレエ学校ではありません。才能ある学生たちが人種や宗教、国籍、文化の背景の違いを超えて全世界から集まることによって、この学校は一つの地球村家族の実現体となるでしょう。また、本校の開校は、米ソ両国の友好増進に大きく寄与するでしょう。神様の祝福が、皆様と共にあることを祈ります。ありがとうございました。
Monday Jul 18, 2022
平和経 第286話
Monday Jul 18, 2022
Monday Jul 18, 2022
神様と共に永生する道
子女として造られた人間が、兄弟となり、夫婦となり、そして父母の位置に進む過程ごとに、神様はそのすべての真の愛の主人になるのです。すなわち、人間が育つ過程を見ながら、神様はそのすべての段階の愛の主人として定着されるのです。
したがって、神様をしてすべての愛の主人とならしめた人間こそは、神様よりも貴い存在であると見ることもできるのです。ちょうど自分の愛する人を、自分よりも何千万倍も価値があるものとして貴く思うようにです。
ですから、より貴いもののために、神様は投入しては忘れ、また投入してはお忘れになるのです。一〇〇パーセント投入されたのち、一〇〇パーセントお忘れになるので、続けてさらに投入できるのです。
自分の夫が立派になることを願う妻は、夫のために投入しては忘れ、また投入しては忘れることによって、夫を成功させることができます。投入して忘れることを続ければ、その愛の段階が高まって、究極的には、神様の位置に連結されるのです。そうして神様と共に父子の関係を結んで永生するのです。
誰もが天国に行きたいと思うのですが、「私のために生きよ!」という思いばかりをもっていては天国に行くことができません。真の愛は、神様がお造りになったすべての傑作を抱き、ために生きるところから始まり、全世界の人類と究極的には神様のために生きることによって、天国に至るようにするのです。
一生に三回以上は、生命を懸けて、ために生きようとしなければなりません。人類は、アダムとエバの堕落、イエス様の十字架、そして再臨主の家庭を追い出した迫害のすべての歳月を蕩減しなければなりません。
神様に出会うには、三度死の境地を通過しても、神様に自分のことを分かってもらうことを望むより、神様のためにもっと尽くそうとしなければならないのです。そのような人々が生きる世界がこの地上にあるならば、そこが正に天国です。この道を私が教えており、そのような世の中をつくっているのです。
愛によって形成される存在はすべて球形
子女は父母の愛の実ですが、愛の実というのは、愛と生命と血統が合わさって形成されるものであることを知らなければなりません。子女たちは「自分のもの」を主張しますが、「自分のもの」の出発点は父母です。父母は根であり、幹です。父母がいなければ、すべて孤児です。父母につながっている愛の梯子を切ってしまったら、根と幹につながって生きることはできないのです。
真の愛の起源となられる神様を父母として、私たち人間は、息子、娘の立場に立てられました。また父母は本来、子女のための愛の最高の主人です。父子の関係が縦的な垂直関係であるのに比べ、夫婦関係は横的な水平関係です。
ですから、父子関係と夫婦関係が互いに直角を形成し、ここに前後関係である兄弟関係が合わさることによって、すべての愛の関係が球形を形成するようになるのです。それで、愛によって形成されたすべての存在は球形なのです。宇宙全体が球形になっているのです。このように形成された球形の中心位置ですべての愛が統一され、定着するのですが、その場に神様がいらっしゃるのです。すなわち、神様とその息子、娘である人間の垂直関係を中心として、男性の愛と生命と血統が右に定着するならば、左には女性の愛と生命と血統が定着するのです。
ここに兄弟の愛が前後の方向に定着すれば、そのすべての愛を中心として宇宙全体がバランスを取るようになるのですが、これらが一番の核として出会うところに神様がいらっしゃるのです。これを平面的に横にして見れば、愛の根、生命の根、血統の根、そして良心の根に神様がいらっしゃるのです。
このように神様を中心とした家庭では、縦と横、そして前後の愛が一つになるのですが、このような家庭から氏族になり、民族、国家、世界、そして天宙に至るまで拡大していくのです。その根本的中心は、常にお一人の神様であられるのです。
善悪の転換点で善人と悪人を共に祝福
アダムとエバが堕落していなければ、真の夫婦の愛のモデルが現れていたはずであり、彼らから愛の教育、すなわち愛することを学んでいたはずです。彼らが子女をもてば、誰がその子女を結婚させるのでしょうか。それは父母です。それでは、果たして今日、この社会で父母がどれほど子女たちの結婚に関与しているかを考えてみなければなりません。
統一教会には真の父母がいるので、世界の人々を父母の立場で祝福結婚させてあげています。ここでは、人種の差別を超えるだけでなく、誰でも分け隔てなく一緒に結婚させているのです。
真の父母は、悪の愛、悪の生命、悪の血統を、接ぎ木によって転換し、否定させることによって、アベルの命を奪ったカインを排除せずに、同じ立場で祝福してあげるのです。潮水を見るとき、出ていく水と入ってくる水が出会い、水平になった時のように、歴史的に救援摂理の蕩減復帰が終結する善悪の転換点において、善人と悪人を共に祝福してあげることによって、サタンが完全に追放されるのです。
そしてエデンの園で誤った結婚をしたことが堕落なので、今は真の父母が正しく結婚させることによって、これを再びひっくり返すのです。偽りの父母が犯したことを真の父母が清算することによって、地獄を撤廃し、数百数千億の霊界の先祖たちまでも祝福結婚させ、真の愛を中心とした本然の真の生命と真の血統を取り戻し、真の父子関係を復帰するのです。
こうして、神様の創造理想である八段階の真の愛のモデル的な主人を完成するようになります。すなわち、腹中時代、幼児時代、兄弟時代、思春期時代、約婚時代、夫婦時代、父母時代、真の祖父母時代、真の王と真の王妃の時代を経て、永遠に変わらない真の愛の伝統を立て、父子関係である真の愛のモデルが完成するようになるのです。
新しい家庭革命と道徳革命を主導せよ
真の神様の真の愛と真の生命、そして真の血統は、絶対、唯一、不変、永遠なので、子孫万代の不変な真の愛を中心としたモデルとして相続されるのです。そして真の愛を中心としては、父子一体、夫婦一体、兄弟一体になるのです。
父を愛の主人にしてくれるのは息子であり、夫を愛の主人にしてくれるのは妻であり、兄を愛の主人にしてくれるのは弟です。反対に、子女に父母がいなければ、妻に夫がいなければ、兄に弟がいなければ、それぞれ愛の主人の立場を見いだすことができないのです。
真の愛の主人になるためには、相手を自分よりも高め、相手のために尽くさなければなりません。ですから、個人においては心身一体、家庭では夫婦一体、兄弟一体、そして国家一体を形成し、八段階の理想モデルである愛圏を完成するのです。
そうして父母と子女、夫婦、兄弟姉妹、そして国々がすべてこのような真の愛を中心に八段階モデルの主人になることを願うところが、私たちの理想家庭と国家です。ここから永遠の世界的平準化が始まるので、地上天国が出発するのであり、また天上天国も自動的に築かれるのです。
今、新たに始まった二〇〇〇年代には、世界の至る所で活動している私たち祝福家庭が、天地父母様と一つになり、真の愛を中心とした新しい家庭革命、世界的な道徳革命を主導することによって、すべての地上と天上に永遠の平和と統一と幸福の理想天国を創建することが神様の願いなのです。
皆様がこの神聖な聖業に同参し、神様の真の愛圏を受け継ぐ主人になってくださることを願います。皆様の御家庭に神様の祝福が共にあることをお祈りします。ありがとうございました。
Monday Jul 18, 2022
平和経 第285話
Monday Jul 18, 2022
Monday Jul 18, 2022
真の愛の本質
男性が愛を感じるからといって、それは自分によるものではありません。女性から始まったものです。また女性が愛を感じるからといって、それもまた自分によるものではなく、相対である男性に由来するものです。すなわち、愛の主人は相対です。ですから、愛を貴く思う以上にその相対を貴く思い、相対の前に感謝して、ために尽くしてあげなければなりません。
これが、祝福を受けた夫婦が永遠に共に暮らすことのできる根本の道理です。このように夫婦が、互いにために生き、尊重し合い、真の愛によって完全に一つになるとき、これを通じて堕落したサタンの血統が根絶されるのです。
真の愛とは、横的な水平関係だけでなく、縦的な垂直関係においても成就されます。真の愛の横的関係が、縦的にだんだんとその次元を高めれば、結局、その頂点に到達するのですが、その場が「真の愛の王」である神様の位置なのです。その位置では、すべてのものが結合し、抱かれ、愛と化し、そして花咲くことができるからです。
ですから、宇宙の中にあるすべての存在は、愛によって和合することを願い、愛の中で生きることを願うという結論になります。愛のために生まれ、愛のために生き、愛のために死ぬということになります。
真の愛は人間のみならず、すべての万物も願います。ですから、万物の霊長である人間は、神様の造られた万物を抱いて愛してあげるべき責任があることを知らなければなりません。万物たちは、このような主人を探しています。このような基準に私たち自身を照らしてみながら、自分を恥ずかしく思わなければなりません。
宇宙いっぱいに満ちたすべての存在は、それぞれの位置で相対と共に存在していますが、結局さらに高い愛の次元に吸収され、上昇するようになるという原則に従うのです。すなわち、鉱物は植物に、植物は動物に、そして結局は人間にすべて吸収されることを願うのです。
ですから、すべての存在は、捕まって食べられたり、吸収されたりして、さらに高い愛の次元に上がり、最後は愛の根源であられる神様の最も近い愛を受ける位置にまで進んでいくようになるのです。このようにすべての存在が究極の目的地とするのは、正に真の愛の本質です。
ダーウィンの「弱肉強食」という言葉は、このような愛の論理によって再解釈されなければなりません。ですから、ありや微生物までも真の愛を願うだけではなく、自分を愛してくれる主人のところに行って死のうとするのです。このような原則から神様の愛の最も高い対象として造られた人間は、すべての万物を食べたり、所有したりできる立場にいるのです。
私たちは、すべてのものを食べ、所有したとしても、これらを造られた神様の真の愛の心をもって食べたり、所有しなければなりません。万物の中で長い形のもの、例えば、うなぎや、魚が好きなみみずのようなものは、大概、薬材として使われるのです。どの段階であれ、すべてが食物連鎖しています。そうでなければ、宇宙は存立することができないのです。
男性と女性の愛の秩序が宇宙の根本
神様の理想は、アダムとエバを種として家庭をつくり、氏族をつくり、国をつくって、膨大な天の国の民をつくろうというものでした。天の国の民は、このような神様の真の愛の伝統に従って繁殖するのです。私の言葉とチャールズ•ダーウィンの理論は正反対ですが、平和の世界は、私の言葉のとおりに成し遂げられるのです。なぜならば、これが創造理想を実現する根本原理だからです。
進化論と創造論の論争が続いてきましたが、「創造」という言葉には、既に「創造主であられる神様がいらっしゃることを認める」という意味が前提にあるのです。神様が主体と対象の授受作用を通じて形づくられた被造世界には、方向性と目的観が前提となっていますが、唯物論に基づいた共産主義の理論には、このような方向性も目的観もありません。神様の創造には真の愛の目的がある反面、共産主義には闘争と破綻があるのみなので、結局すべて消え去ってしまうしかないのです。
すべての万物の中でも最も貴い存在が人間、すなわち男性と女性であり、その中でも最も重要な部分は、鼻や目、手、頭脳ではなく、愛の中心器官である生殖器です。この愛の器官によって、宇宙のすべてが再創造されるのです。
植物も動物も、この生殖器によって繁殖し、拡大していくのです。最も価値があり、一つとなった素晴らしい家庭も、それが一つとなった夫婦から現れるのです。一つとなった夫婦によって理想家庭が始まります。この愛の器官こそ、愛と生命の本宮であり、血統と歴史が連結する絶大な価値をもつ所なのです。
神様が宇宙を造られた根本原理は、雄と雌の概念を通すというものです。この雄と雌が絶対的な愛を願うならば、そのペアが二つであってはいけません。ただ一つ、絶対に一つでなければなりません。永遠に絶対男性と絶対女性でなければならないのです。それで神様は、アダムを二人造ったのではなく、エバを二人造ったのでもありませんでした。ただ一人ずつ造ったのです。
ところが、今日の世の中を見ると義理の父が十人もいるケースを見かけます。いかに偽りで汚れた世の中でしょうか。女性も男性も貞操を守り保護することは、宇宙を保護することと同じことなのです。それは男性と女性の愛の秩序が宇宙の根本だからです。
ですから、これを動物のように濫用してはいけません。愛の主人は神様なのです。その中でも真の愛の「真」は、二つを許すのではなく、ただ一つだけであり、絶対に一つなのです。
真の愛と関係を結ぶには
「真の愛」とは、誰も語れるものではありません。唯一、神様のみが、本当の真の愛で愛することができ、真の愛の絶対主人になられるのです。ですから、神様の真の生命も、神様の真の血統も、神様の真の良心も、真の愛を必要としています。このように、神様の最も根本的な本質は真の愛なのです。
また、この真の愛と関係を結ぶには、神様と関係がなければなりません。自分の父母がけんかをせずに豊かに暮らしているからといって、真の愛で愛しているとは言えないのです。恋愛する若い未婚の男性と女性が、互いに命を懸けて愛し合っているからといって、それが真の愛であるというわけではありません。神様が介在していないので、真の愛ではないのです。真の愛は必ず神様を中心としなければならないのです。
神様の息子、娘になるには、神様の血統と生命と愛に関係しなければなりません。権力や知識やお金、軍事力だけをもってしては、真の愛の世界では歓迎されません。真の愛は誰もが願うものですが、愛とは、ために尽くすことによって可能であるという原則を知らなければなりません。相手のために奉仕し、犠牲になってあげなければならないのです。「私のために生きよ」という心で人に接すれば、みな逃げていってしまうのです。
このような利己的な個人主義は、サタンの戦略であり、目的であり、道具です。ですから、その結果は地獄にほかなりません。全体のために生きなければなりません。人のために、全体のために犠牲となって奉仕すれば、みなやって来て、私を愛してくれるのです。
Monday Jul 18, 2022
平和経 第284話
Monday Jul 18, 2022
Monday Jul 18, 2022
7.真の愛は誰もが願う
日付:二〇〇〇年二月十三日
場所:韓国、ソウル、リトル•エンジェルス芸術会館
行事:第四回「世界文化体育大典」祝賀会
尊敬する内外の貴賓の皆様。公私共にお忙しい中を、「世界文化体育大典」に参席してくださった皆様に、心から感謝を申し上げます。
一人の神様のもとの一つの世界
理想家庭を通じた真の平和世界の具現のために、私が生涯をかけて追求してきた各種の平和運動は、神様のみ旨を地上に成就してさしあげるための一環として、推進されてきました。分裂と葛藤の一世紀が終わり、平和と統一を模索しながら出発した新千年の希望は、漠然と成就するわけではありません。
神様の創造理想を中心として全世界が、「一人の神様のもとの一つの世界」を指向するという具体的な青写真をもって、各界各分野で具体的な実践運動が世界化されなければならないのです。
私は、かつて十六歳(数え)の少年時代に天のみ旨に接して以来、楽園のイエス様をはじめとする歴代の聖人たちと自由に霊通しながら、生涯を通じてあらゆる試練に打ち勝ち、神様のみ旨を成就する一念で、全身全霊を投入してきました。その中で私は、神様のみ旨は、地上と天上に、自由と平和と解放の天国の建設にあることを知りました。本然の神様と人間の関係は、永遠の父母と子女の関係です。堕落とはその断絶を意味し、復帰とは父母と子女の関係を回復することをいいます。
私がこれまで設立した各種の平和団体と国際組織は、「一人の神様のもとの一つの世界」を構想してこられた神様のみ旨成就のためのものです。特に、皆様が参観された国際祝福行事は、堕落によって受け継いだ人種、宗派、国家間の葛藤を根本的に解決するための神様の戦略です。五色人種が一つに調和し、真の夫婦として出会うことにより、「一人の神様のもとの一つの世界」を追求する、聖なる理想が実現するのです。
きょう、私の八十歳の誕生日の祝賀行事と第四回「世界文化体育大典」の歴史的大会を終えながら、皆様と共に考えてみようと思う話の題目は「真の愛は誰もが願う」です。
愛は必ず相手を求める
皆様。人間にとって最も重要で必要なものとは何でしょうか。それはお金や権力、あるいは知識ではありません。生命よりも貴く、空気よりも必要なものは、真の愛です。真の愛が、私たちにとってこれほどまでに貴く、重要なのは何のためでしょうか。
人間が生きていく上で、神様に会うことを願うように、神様も真の人間に会いたいとお思いになります。しかし、神様が人間の中でも男性と女性のどちらか一方に先に会いたいとおっしゃるならば、恐らくもう片方が不平を言うでしょう。
ですから神様は、愛を前に立てざるを得ないのです。愛さえ前に立てれば、男性と女性は一緒に会うことができ、一緒に触ることができ、一緒に分かち合うことができるからです。世の中で最も貴いものがあれば、男性と女性は互いに自分のものにしようと争うのですが、それが愛であるということが分かれば、二人は互いに一つになって、互いのために所有しようとするのです。
このように、愛は、誰もが好むということだけではなく、愛のみが人間の欲望をすべて均等に充足させることができるという原則があるので、神様の救援摂理も可能なのです。
愛とは本来、神様のものです。しかし、いくら神様のものだといっても、神様一人では所有できるものではありません。愛は必ず相対を要求するようになっているのです。男性一人、または女性一人だけでは愛は成立しません。ですから、男性の愛のために女性が、女性の愛のために男性がいるということになります。醜い男性も、醜い女性も、愛の対象が現れることを願うのです。それも、最も高い愛の対象であることを願います。
ですから、宇宙のすべての存在を見れば、みな主体と対象、プラスとマイナスのペアになっています。鉱物界、植物界、動物界、そして人間の世界もすべてペア•システムになっているのです。なぜならば、すべてがこのような相対関係を通じて真の愛を願うからです。
そして、この宇宙の中で絶対に一人では所有できないのが愛ですが、反面、相対が現れることによって、愛で連結されたすべてのものを所有するようになるのです。同じように、子女なしでは、子女を愛することのできる父母の愛は現れず、子女に対する父母の愛の主人にもなれないのです。
ですから神様も、真の愛で愛するために、その相対として宇宙と人間を創造されたのです。このように子女の愛や兄弟の愛、夫婦の愛、そして父母の愛のすべてが、主体と対象が一つになることによって現れるのです。主体と対象が一つになれば、これら二つは分けることができません。もし分けるとするならば、真の愛が破壊されるのです。本来、離婚という概念はあり得ないのです。
Monday Jul 18, 2022
平和経 第280話
Monday Jul 18, 2022
Monday Jul 18, 2022
心情文化世界の創建のために
日付:一九九四年五月一日
場所:韓国、ソウル、オリンピック公園体操競技場
行事:「世界基督教統一神霊協会」創立四十周年記念式
尊敬する内外の貴賓、紳士淑女、そして世界の食口の皆様。私はきょう、協会創立四十周年を迎え、深い感慨を抱いてこの壇上に立ちました。一九五四年、数人の人たちとソウル北鶴洞(プッカクトン)の小さな家に「世界基督教統一神霊協会」の看板を掛けて、公式的な出発をしたのがきのうのことのようですが、四十年もの歳月がたちました。
協会創立四十周年の感懐
私がこの協会を創立したのは、ある個人的な目的を達成するためではありませんでした。ただ神様のみ旨を地上に成就するためでした。考えてみれば、迫害も多く、様々な形の受難の道を歩んできました。親も兄弟も親戚も理解できなかった道であり、さらには社会と国家から追われた生々しい記憶もあります。
最も胸が痛むことは、神様が準備されたキリスト教徒たちからの迫害であり、今でも一部では道理に合わない批判をしています。実に多くの障害物を越えてきました。
このすべての苦難の過程において、背後から守り、導いてくださった神様の深い愛に感謝を捧げます。それでは、神様の救世のための聖人の道理とは何でしょうか。神様が聖人を立てられた目的はどこにあるのでしょうか。神様が求められる聖人は、彼が死んだのちに次の歴史の中で賛美される、そのような聖人ではありません。神様は、この悪の世界を救うことのできる聖人、この時代を神様の善のみ旨で消化できる聖人を求めておられるのです。
この地上の罪悪歴史を清奠するために、悲惨な罪悪の中に入ってそれを撃破して整理する聖人、神様が最も心苦しく思われる問題に一人責任をもち、解決しようと堂々とこの世の悪と対決しながら、勝利の行軍をすることのできる聖人を求められるでしょう。したがって、聖人の行く道は平坦ではあり得ず、無理解と迫害が必然的について回るのです。
私は生きてこのみ旨を成し遂げてさしあげると神様に誓い、寝ても覚めてもその思いに没頭しました。千万回誓いながら、決意を固め、監獄のどん底でもこの誓いを立て、残酷な拷問により死境をさまよう時にもこの誓いを立てました。
神様の人間創造の動機は真の愛
神様のみ旨は、信じる人だけのものではありません。万民万象が神様のみ旨のもとにあります。神様のみ旨は漠然としたものではありません。太初に神様の中心にあった創造理想、すなわち創造目的が神様のみ旨です。字宙万象と人間は、すべてその創造目的のもとに造られたのです。
永遠で絶対の神様になぜ創造が必要だったのでしょうか。神様にとって絶対に必要なものとは何でしょうか。物質や知識、または権力でしょうか。そのようなものは、神様が望みさえすれば、いつでも作って手に入れることができ、また神様自身が自由に調節することができます。しかし、真の愛だけは神様も思いのままにすることはできないのです。
真の愛は、ただ相対圏を通してのみ見いだすことができるのであって、一人だけでは愛の刺激を感じることができません。これが、神様が相対的な被造世界を必要とした理由です。神様は真の愛の理想ゆえに世界を創造されたのです。
鉱物界、植物界、動物界を観察すると、たとえそのレベルは違うにせよ、愛の理想を中心として相応、和合、授受できるよう、ペア、すなわち主体と対象に創造されていることが分かります。そして、人間は被造世界の代表者であり、中心であり、神様に最も近い愛の相対として造られました。人間は神様の真の愛の対象なので、人がいなければ神様の真の愛の目的は成就されないのです。
このような点で、神様の真の愛の相対である人間の価値がどれほど貴いものかを知ることができます。神様はその創造理想である真の愛を、最高の絶対価値をもつものとしてお立てになりました。絶対的な神様でも、真の愛の前では絶対的に服従したいと思うのです。
そのような原理のもとに造られた人間と万物も、神様のようにその真の愛に絶対服従するようになるのです。より高次元の真の愛に向かって、すべての生命力が一目散に走っていくのです。宇宙万象の存在秩序と価値も、すべてこの原則のもとに決定されます。真の愛を中心とした神様と人間の関係は縦的な親子の関係です。
神様の息子、娘として造られたアダムとエバは、まず神様から父母の愛を受けながら子女の心情を感じて成長していきます。そして、互いに兄弟姉妹の心情を感じながら成長します。その次に、神様の祝福のもとに真の夫婦となり、互いに愛し合いながら夫婦の心情を感じるようになっているのです。それとともに、子女をもち、真の父母となるとき、子女を愛しながら父母の心情を感じ、さらには神様が自分たちを子女として愛される、その父母の心情を経験するようになっています。
このような子女の心情、兄弟姉妹の心情、夫婦の心情、父母の心情を四大心情といいます。人間が完成するためには、神様の真の愛のもとで四大心情を完全に体恤しなければならないのです。この基台が理想的な家庭です。人間に対する神様の創造理想が成就される最小単位が、四大心情圏を完成した家庭です。
真の愛の主人であり、起源であられる神様は、父の立場でこのように人間に絶対不変の真の愛を相続しようとされたのです。真の愛の中では完全な調和と統一が形成されるので、神様の真の愛は、子女である人間に完全に相続されるのです。
それだけではなく、真の愛の属性として、同居権と同参権も自然と生ずるので、人間は神様の子女として同行し、共にいることができるようになっていました。そうして、人間は神様の真の愛に酔って各自が理想と幸福を所有すると同時に、自然にこれを相対と共に子孫たちに伝承するようになるのが創造本然の世界でした。
真の愛は直短距離を通る
しかし不幸にも、人間始祖は天使長の偽りの愛によって堕落することにより、結果的に彼らは真の愛による真の夫婦になることができませんでした。彼らは、神様の許諾なしに子女を生んだ偽りの父母、偽りの先祖になったのです。このように人類は、真の先祖、真の父母から生まれることができず、神様が願われない血統をもって生まれるようになったのです。
自然界を見ると、レベルは低くても、すべて愛の秩序のもとに調和していますが、ただ堕落した人間世界だけが愛の秩序を守れずにいます。数限りない罪悪の闘争と苦痛はここに由来しているのです。神様が意図されたこととは反対になった人間世界を、神様は放っておくことはできません。
神様は、堕落した罪悪世界を創造理想の世界、すなわち原状に回復させようという救援摂理をされます。ですから、神様の救援摂理は創造目的を復帰する摂理であり、それはすなわち再創造摂理となるのです。天意に従って復帰摂理の主役を担ってきたのが宗教です。宗教は、神様の真の愛と真の父母思想を中心とした本然の理想的な家庭、さらには理想的な世界を復帰する目的のもとに立てられたのです。
メシヤは真の父母として来られ、偽りの父母から生まれて植えられた偽りの根を引き抜いてしまい、本然の創造理想を復帰する重大な責任をもって来られる方です。この世界が真の愛と真の家庭へと復帰されるためには、まず真の父母の位置が確立されなければなりません。正にこの使命のために神様は私を召命したのです。堕落によって本来のみ旨が成就されなかったので、神様は失ったものを回復するための摂理において宗教を立てられ、メシヤを送られたのです。
神様の不変の目的は、真の愛の理想世界の実現です。宗教の目的は、真の愛と真の家庭が実現化されることです。反対に、このような目的に寄与せずにそれ自体のためだけに存在するならば、その宗教は、神様の名を語ったとしても、神様とは関係がありません。宗教のために神様や世界があるのではありません。
本然の真の愛、真の家庭の世界へと回復しようとされる神様のみ旨のために、宗教は立てられました。そして私が過去四十年間、世界的に展開してきた超宗派的な活動をはじめとする学術、教育、思想、文化、芸術、言論、科学、技術、産業などの事業は、すべてこの目的のために推進しているのです。
私の生涯は、このことのためにすべてを投入して捧げてきました。私は監獄の道と凄絶な迫害の峠を越え、死地を乗り越えながらも、世界の五色人種(すべての人種)に対して、私を生んでくれた親よりも、私の兄弟よりも愛そうという天的な父母の心をもって生きてきました。
真の愛の行く道は、直短距離で通じる道です。真の愛の実践には前提条件や弁明があり得ず、いかなるものも決定的な障害にはなり得ません。ただ自己犠牲によってために生き、与えることで直行する道です。
私の世界的な業績に対し、たくさんの方から称賛を頂き、有り難く思います。実際、外的に現れた今日の結果も重要ですが、その動機と過程は、もっと重要なのです。どの分野の仕事も、整った良い環境と条件の中から簡単に始めたものではありませんでした。
神様のみ旨をこの地上に成し遂げてさしあげようという一念で情熱を燃やし、投入できるものはすべて投入しながら、礎石を据えて出発し、収めた業績です。どんなに悪の勢力が吹き荒れても、大胆に立ち向かい、既に始めた公義の仕事を育成し、守っていくために身もだえしながら、投入しては、また投入してきました。
Monday Jul 18, 2022
平和経 第279話
Monday Jul 18, 2022
Monday Jul 18, 2022
真の愛運動と女性の役割
不倫と退廃の一途をたどる性道徳の紊乱は、私たちの家庭を破壊しています。どの国家も道徳の破壊と犯罪で苦痛を受けており、党派と階層間の対立はもちろん、貧困と無知がいまだに存在しています。世界は国境紛争や宗教間の偏見、人種間や民族間の葛藤が解決される兆しが見えず、国家や民族の利己主義によって世界平和は脅威にさらされ続けています。
また、地球星全体が今、あらゆる環境破壊と汚染問題にさらされ、人類の未来に甚大な危機が到来しています。国境を超越し、超民族的な愛と人類愛を発揮できなければ、人類は共に破滅の道に転落しかねない危機の状況が、私たちのすぐ目の前に来ているのです。
私は、人類が直面しているこの危機を打開する道は、「統一原理」、すなわち「神主義」に立脚した真の愛運動だけだと考え、一つの統一された世界を建設する基盤を築かなければならないことを重ねて強調する次第です。今年の七月の初めに、韓国の五大都市で開催された「世界平和女性連合」指導者大会で、私と私の妻である韓鶴子総裁は、私が人類の真の父母、救世主、再臨主、メシヤであることを宣布しました。
私がなぜ韓国の女性指導者たちの前でこのような驚くべき、かつ恐ろしい発表をすることになったのでしょうか。それは、人類の歴史を罪悪で染めた悪魔サタンに、人類の母である女性エバが堕落させられたからです。そして、神様はサタンを屈服させる第二の完成したアダムとしてメシヤをお送りになり、女性を代表した、完成したエバを探し出す摂理があるからです。
また女性たちは、家庭を守る愛と平和と奉仕の中心です。世界平和も、その出発の起源は健全な家庭の母でなければなりません。メシヤの役目を宣布した私の最も中心となる教えは、神様を中心とする家庭倫理の確立と二世教育の問題です。家庭は、汚されたこの世界を浄化させなければならない聖所なのです。
ですから、私はメシヤとして、妻であり完成したエバの立場である韓鶴子総裁を中心とした女性指導者たちに、このような宣言をせざるを得なかったのです。
そしてこの宣言は、私の教えに従うすべての人々に対して、「共に真の父母の道理を果たしながら、神様を中心にお迎えし、この世界を救援する犠牲と奉仕の道を、私たち夫婦と共に歩んでいこう」という勧告と通報のメッセージだったのです。
「世界平和統一堂」創設の提案
内外の貴賓の皆様、そして各国代表の皆様。これから私は、この演説の結論に代えて、私たちのこれらのすべての救世運動を効果的に推進するために、「世界平和統一連合」の機関として「世界平和統一堂」の創設を提唱する次第です。
誤解がないようにするために、「世界平和統一堂」の「堂」の字は、「家」を意味する「堂」であって、「群れ」を意味する「党」ではないことを明らかにしておきたいと思います。言い換えれば、私の言う「世界平和統一堂」は、通常の一国の政権を勝ち取るための政党の機能を意味するのではなく、世界平和のために世界が統一された基盤と努力を増進させる連帯活動を強化する殿堂、すなわち「家」の意味をもっているのです。
男性を「天」と表すなら、女性を「地」と表します。家は女性の生涯の舞台であり、母はすべての家族の愛のための家の中心であり、母を中心とした家庭は国家と世界を結ぶ単位です。「堂」という言葉は、母を中心として地を高める意味があり、「教育する」という意味があります。それでこの「堂」を使ったのです。すなわち、母を中心として「女性を教育する家」という意味になります。
ですから私たちは、世界の平和を具現するために、各国の政治指導者、学者、宗教人、言論人、教育者、芸術文化人、女性指導者、青年指導者たちが、全世界の女性を代表する母たちに、神様を中心とする愛によって心と体が一つになり、家庭を中心とした世界平和のビジョンを提示し、積極的な交流と教育の機会を提供できるように拍車を掛けてくださるよう願います。
二十一世紀の平和の扉を開く主役になろう
今夜、この場に参席してくださった国内外の各界指導者の皆様。私のこのような提議を快く受け入れてくださり、共に同参(一緒に参加すること)してくださるならば、必ずや二十世紀を締めくくるこの八年のうちに、神様が望まれる平和世界は正に私たちによって全人類のものとなるでしょう。今夜、この場に参加した私たちが主役となる二十一世紀の平和世界の扉が開かれるでしょう。
この祝典の期間中、皆様の無事と、今後皆様が行うすべてに神様の祝福と加護が共にあることを祈りながら、以上で私の晩餐の辞を終えさせていただきます。ありがとうございました。
Monday Jul 18, 2022
平和経 第278話
Monday Jul 18, 2022
Monday Jul 18, 2022
3.平和世界建設の主役になろう
日付:一九九二年八月二十四日
場所:韓国、ソウル、リトル•エンジヱルス芸術会館
行事:第一回「世界文化体育大典」合同祝賀晩餐会
第一回「世界文化体育大典」の議長団、内外の貴賓の皆様、ならびに国内外の参席者の皆様。今夜は、このように「世界文化体育大典」の成功を祈る心で満場の盛況を博すようにしてくださったことに対して、この大典の創設者として深甚なる感謝を申し上げます。私がこの場をお借りしてお伝えする題目は「平和世界建設の主役になろう」です。
アダムとエバの堕落による闘争歴史
皆様も既によく御存じのように、私は、日本が韓半島を占領していた一九三〇年代の半ば、十六歳(数え)の時に天からイエス•キリストを通して宗教的召命を受けて以来、今年七十三歳になるまで、一瞬たりとも天のみ旨、すなわち天命を忘れて暮らしたことはありません。
私は日帝植民地下で青少年期と青年期を送り、弱小民族の悲劇と苦痛、その悲しみがいかなるものであるかを骨身にしみて体験した人間です。その上、全人類の親であられる神様の心情とそのみ旨をくむ者として、強大国が弱小国を踏みにじる凄惨な状況と第二次世界大戦による殺戮の現場を目撃しながら感じた、その悲しみと苦痛は筆舌に尽くすことができないものでした。
不幸なことが重なり、韓半島は第二次世界大戦が終わった直後、南北に分断され、六・二五動乱が勃発し、同族が相争い、命を奪い合う戦争に、全世界が左右に分かれて参戦し、闘うという悲劇を経験しました。私は、このような悲劇的な歴史の現場を直接目撃しながら、平和世界を失った神様と人類の苦痛と悲しみを、骨の髄まで体恤せざるを得ませんでした。
創世以来、カインがアベルを殺害する兄弟間の闘争の現場を見守り続けなければならなかった、天のお父様の心情はいかばかりだったでしょうか。有史以来、この地球上で起こったすべての戦争は、本質的に兄弟間の闘争なのです。聖書はこれを、エデンの園から追放されたのちに起こったカインとアベルの殺害事件として教えています。
それでは、なぜこのような兄弟間の闘争が、家庭、氏族、民族、国家、世界の次元で絶え間なく繰り返されてきたのでしょうか。それは正に、カインとアベルの父母であるアダムとエバの犯罪に由来しているのです。
アダムとエバは、神様の創造理想を実現すべき人類の始祖として、すべての男性と女性を代表する立場に立てられた存在でした。彼らが神様の戒めを破ることによって、将来生まれる全人類の始祖である善の真の父母の位置を喪失し、堕落した偽りの父母となった罪悪こそが、人類社会のすべての犯罪と不幸の根本である原罪となったのです。
人間始祖の原罪とは、アダムとエバが神様の戒めを破り、不倫な淫乱の罪を犯すことによって、悪魔と血縁関係を結んで堕落した偽りの父母となり、人類に偽りの愛、偽りの生命、偽りの血統を引き継がせたことです。したがって人類は、再び真の父母に出会い、生まれ変わることによって、この原罪を脱ぐための真理と方法を探し出し、それを実践せずしては、罪悪と闘争にあふれるこの世界から抜け出すことができないのです。
世界文化体育大典は神様に捧げる神聖な式典
私が天の召命を受けた十六歳(数え)の時から十年間、正にこの問題の解決のために、頼る所のない孤独な身で真理を探究した結果が、今日、「統一原理」、「神主義」、または「頭翼思想」と呼ぶ新しい真理です。
私は、この真理を一九四五年八月十五日、韓国が日帝から解放されたときに、初めてこの地上に発表し始めました。私は、この真理を発表したために、これまで途方もない迫害と非難を甘受しなければならなかったのです。
私が生涯にわたり六度も投獄された事実を思い起こしてみてください。皆様は、その非難と迫害の度合いがどれほどのものだったかを推し量るすべもないでしょう。「統一原理」を発表してから四十七年目になる今年、開催される第一回「世界文化体育大典」は、これまで神様と人類の解放と平和世界の具現のために、独りで種を蒔き育ててきた私のすべての実績を満天下に現し、神様にお捧げする神聖な式典なのです。
私が生涯をかけて尽力してきたすべての内容は、父母なる神様のみ前に世界人類は一つの兄弟姉妹であり、一つの家族であることを確認するものです。人種や民族、国境を超越して、人類は父母であられる神様を中心とした家族なのです。
世界平和のための活動
「統一原理」が提示する私のこの教えを、最も主流となって実践する機関が「世界基督教統一神霊協会」、すなわち統一教会です。今や、地球上に統一教会のない国はありません。
あす、ソウルのオリンピック•メーンスタジアムで挙行される三万組の国際合同祝福結婚式は、正に「人類は神様を中心とした大家族である」ことを証する現場となるでしょう。また、私は統一教会を根として、これまで各方面にわたり、神様を中心とした人類大家族が自由と理想と幸福を謳歌する平和世界の建設のために数多くの機構を創設し、広範囲に及ぶ活動を展開してきたのです。
今回の「世界文化体育大典」では、その代表的な機構の活動を一堂に集めて示しており、今後、相互間で一層緊密な関係と協力を固めるために、統一された組織と機構を創設するようになるでしょう。すなわち「科学の統一に関する国際会議」、「世界平和教授アカデミー」、「世界言論人会議」、「世界平和のための頂上会議」、「世界宗教議会」、「世界平和連合」、「世界平和宗教連合」、「世界平和女性連合」、「国際芸術公演団体」および「世界大学生原理研究会」などが国際合同祝福結婚式と前後して、平和世界建設のための私たちの心霊•知性啓発と献身を誓う場を設けるでしょう。
私が執り行う統一教会の国際合同祝福結婚式こそ、人類が原罪を清算し、神様の真の愛、真の生命、真の血統を取り戻す復活と重生の祝福なのです。そしてこの祝福結婚式は、人種と民族と国境を超越し、真の人類兄弟大家族の理想を実現する平和の産室になるのです。
今私は、このすべての団体と機構の創設者として、改めてこれらの団体が神様と人間の理想である世界平和を具現するためのものであるという事実を闡明する次第です。
そして、特定の団体や教団、特定の民族や国家の利益のために創設されたのではなく、万有の主人であられる神様と全世界の人類の幸福と平和と自由のために創設されたのです。
したがって、私たちの運動は地球星に住む全人類の家庭を救い、すべての民族と国家を救い、さらにはこの世界を救う、救家庭、救国、救世の運動にならなければなりません。