Episodes

Wednesday Jul 06, 2022
平和経 第269話
Wednesday Jul 06, 2022
Wednesday Jul 06, 2022
女性連合は創設当時から私と韓鶴子総裁が共同創始者として活動し、世界の各大陸や国々に組織と活動基盤を築き上げ、早くから世界百六十ヵ国に派遣された日本の女性連合のボランティア会員千六百人をはじめとする全世界の会員を中心として、平和運動を展開してきました。私たち夫婦が二十年前、女性連合の創設時に明らかにしたメッセージの精神に従い、「勝利した世界的女性代表である真の母に侍り、真なる母、真の妻の理想像を確立し、真の愛の運動によって理想的な家庭を結実させなければならず、世界平和具現のため、政治、経済、文化、そして社会の各分野において、ために生きる真の愛の模範的な実践運動を全世界的に展開しなければならない」という覚悟で、きょうも世界の津々浦々で、人種と宗教、言語と国境の障壁を越え、女性固有の母性愛をもって、多様な奉仕活動と教育プログラムおよび国際的な葛藤解消と和解運動を展開しています。
また一九九三年九月にニューヨークの国連本部で開かれた、韓総裁による特別招請講演をきっかけに、「世界平和女性連合」は三年にわたる努力の末に、国連経済社会理事会NGOの最高の地位である「第一領域NGO諮問機関」の地位を獲得し、それ以降四年ごとに活動実績の評価を厳正に受け、その地位を三回連続して再承認を受けるという快挙を達成してきました。三千四百以上の国連のNGOのうち、このような国連で最高のNGOは、たった百四十団体しかないのですから、より一層その価値を認められていると考えられます。
一九九七年から私たち夫婦の指導のもとに、毎年一年も欠かさずに開催されている「中東女性平和会議」もまた、中東二十ヵ国以上の女性指導者たちの大きな関心と参与の中、徐々に具体的な現場活動へと拡大発展しながら、中東の女性指導者たちが宗教の葛藤を超え、人権と平和のための活動の求心点になりつつあることは、実に大きな成果と言えます。
今年も去る六月に、ジュネーブにおいて国連人権理事会と合同で「災難と葛藤で苦しむ子女たちのための対策」という主題をもって、中東十八ヵ国の女性指導者とジュネーブ駐在の各国の大使をはじめとした外交官、国連機構の代表、そして世界的なNGOの代表など、百八十人以上の参加者が真摯に懸案を討議し、その合意内容を現場の活動につなげることを決議したとの報告を受けました。
また女性連合のすべての組織では、地球村各地の自然災害と飢餓問題の解決のために、積極的に支援活動をすることはもちろん、特に北朝鮮の子女や女性たちを援助する事業において、「私たちがもつもののうち、小さなものからでも分かち合おう」というスローガンのもと「地球家族愛一パーセント運動」を展開し、多くの実績を収めていることをうれしく思います。このように女性連合が創立以来、国連のNGOの最高の地位である「第一領域諮問機関」の地位に至るまでに、初心を忘れず、変わらない心で、黙々と女性平和運動の道を開拓してこられた会員の皆様と女性指導者の皆様に、限りない感謝の拍手をお送りいたします。
しかし、女性連合が中心となって繰り広げてきた世界平和運動は、この段階にとどまるわけにはいきません。
一段階さらに発展させ、全世界の女性指導者やNGOと連携して力を合わせ、究極的平和世界創建の道に邁進しなければならないのです。そのためには、女性連合が女性NGOの次元を超え、全世界の政府や団体、個人を一つにまとめて共に前進する「アベル女性国連」という大きな機構の創設が絶対的に必要であり、これは神様の摂理的な絶対命令なのです。私たち夫婦は、今日このような天宙史的で革命的な変化の時代を迎え、全人類の半分を占める世界の女性たちが、このような歴史的使命を認識し、活動の幅を全地球的な領域に拡大するために「アベル女性国連」の創設を厳粛に宣言する次第です。
愛する女性平和指導者の皆様。今日人類の行くべき道はどこにあるのでしょうか。結局、人類の諸般の問題は、真の父母である私たち夫婦が、天より授かり、生涯をかけて主唱し教育してきた「一つの神様のもとの一家族」思想、すなわち神様を中心とした真の愛の教えによって解決するしかないのです。この思想こそが、人類に平和と幸福の道を探し出してくれる唯一の道だからです。
今日、私たちが生きているこの時代は、歴史を変え、霊界と地上界を一つにし、神様が太初より願われた理想天国をこの地上に創建しなければならない歴史的な天宙的大革命期です。これ以上延期したり延長したりするような時間はありません。天は既に二〇一三年一月十三日を「基元節」として宣布しました。したがって人類は、これから天命に謙虚な姿勢で従わなければならない時です。平和の王であられる神様の実体として地上で摂理を経綸しておられる真の父母様の導きに従い、残された期間を、全力投球、死生決断をしなければならない宿命的な時が、今日私たちの前に近づいてきたことを肝に銘じてください。
愛する女性指導者の皆様。今や人類の行くべき道ははっきりしました。天が真の父母を通じて明らかにしてくださった「Dデー」を前に、躊躇することがあるでしょうか。もう一年も残っていません。皆様の「アベル女性国連」を中心とした平和世界創建の多忙な前途には、天の祝福が共にあるでしょう。しかし、「アベル女性国連」が何よりも優先すべき運動は、正しい価値観の教育と、よりために生きる真の愛の真の家庭運動であることをもう一度強調したいと思います。戦争や葛藤は、利己的な動機から、領土や財産など、他人の物を奪おうとするときに起こるものです。その反面、平和は、他人のために自分を投入するとき、すなわち真の愛を与えるときにやって来るのです。
新しい世界的現実から顔を背け、直視できない指導者は、荒波のように押し寄せる変化に洗い流されてしまうでしょう。今、私たちは、新たな機会と価値観を迎えるに当たって、果敢に進んでいかなければならない時であると確信します。
皆様。女性は男性の補助者や保護の対象ではなく、神様の片方の一性を代表した立場で、むしろ男性を全きものにしてあげる独立した人格者です。真の愛の理想を中心として、女性は男性の貴い愛の対象者です。価値から見て、男性と女性は絶対平等な存在なのです。
本然の真の愛で一つになった男性と女性は、互いに同じ地位になる同位権をもつようになります。また、いつどこでも共にいる同参権をもちます。さらには互いのものを第二の自分のものとして共有する理想的な相続権を得るようになります。このように神様の真の愛の理想のもとに一つになった男性と女性は、同位権と同参権だけではなく、互いのものを自らのものとして共有することによって、真の愛を中心として価値的に完全に平等な存在となるように創造されました。ですから、男性と女性は、互いに相手の特性と気質と役割をまねたり、それを羨んで奪う必要性が生じたりするような対立と敵対の関係ではありません。真の愛で自分のものを相手に分け与え、相手側をさらに完成させてあげながら、より大きな次元で一つになることによって共有する関係です。
二十一世紀において、女性は男性と共に、平和世界の牽引車の片方の車輪を担当する世界史の主役にならなければなりません。力と技術の世紀ではなく、愛と平和、文化の世紀を創建していく中心として、女性の役割は一層重要になりました。真の自由と平和と幸福があふれる統一の世界を建設する、真の母の道、真の妻の道、真の娘の道、そして真の女性指導者の道を行く皆様となってくださることをお願いいたします。ありがとうございました。

Wednesday Jul 06, 2022
平和経 第268話
Wednesday Jul 06, 2022
Wednesday Jul 06, 2022
13.アベル女性国連創設大会基調演説
日付:二〇一二年七月十六日
場所:韓国、京畿道、加平郡、清心平和ワールドセンター
行事:アベル女性国連創設大会
尊敬する世界百九十四ヵ国からお越しいただいた内外の貴賓、ならびに親愛なる「世界平和女性連合」の指導者の皆様。歴史的な「アベル女性国連」創設大会に、全世界百九十四ヵ国から来られた女性代表、平和指導者、そして女性連合会員の皆様を、私の妻である韓鶴子総裁と共に、温かい心で歓迎する次第です。
早くから私たち夫婦は、天のみ旨に従い、創造本然の平和理想世界のビジョンを満天下に宣布し、来たるべき基元節以降この地球上において、これ以上葛藤と戦争のない、永遠の平和世界を創建しなければならないという摂理的目標を達成するために、「アベル女性国連」の創設を発議し、アメリカでの忙しい摂理の日程を終え、きょうこの場に到着いたしました。
私たち夫婦が既に宣布したように、大韓民国は神様の故郷であり祖国です。そのため、摂理史的に新しい時代において平和世界の創建の主役となる「アベル女性国連」の創立大会は、必ずここ大韓民国で、神様のみ旨に従って宣布されなければならないのです。
愛する世界の女性指導者の皆様。皆様もよく御存じのように、国連は第二次世界大戦が終わり、世界の全人類が悲惨な戦争の惨禍の中で耐え難い苦痛を受けながら、これ以上この地上に戦争があってはならないという、平和への切なる願いを込め、神様のみ旨によって創設されました。一九四五年六月、世界四十五ヵ国の代表がアメリカのサンフランシスコに集まり、「国連憲章」に調印することによって、その創設がなされました。そして今、国連は世界百九十四ヵ国が会員国として参与する、世界唯一の世界的平和維持機関として発展してきました。
世界の平和指導者の皆様。しかし、今日の現実はどうでしょうか。過去六十年余りの国連の歴史の中で、朝鮮戦争をはじめとする数多くの局地的戦争を防ぐことができず、今も世界の至る所では、冷戦が終息したにもかかわらず、貧富間の葛藤、人種間の葛藤、さらには宗教間の葛藤により、大小の戦争が絶えることなく起こり、国連は、創設主旨にのっとって究極的世界平和を維持するという、その本然の使命を果たせないまま、挫折を重ねているではありませんか。
創設当時から国連は、冷戦の対決構図によるアメリカとソ連との妥協の産物だったため、個別の国家利益を超越して究極的世界平和を成し遂げるには、生まれながらの限界をもっていました。したがって、私は神様のみ旨から見て、今の国連はカイン的位置を抜け出すことができないと公表したのです。そのため、永遠の創造本然の世界平和定着のためには、国連の刷新が絶対的に必要であると主張しているのです。
そして具体的な行動として、私は、アベル的な「超宗教超国家平和協議会」を国連の中に設置し、個々の国家利益争奪の場である現在の国連総会を下院とし、その上に世界の宗教指導者たちで構成された「超宗教超国家平和協議会」を上院とする両院制の国連に改編されなければならないと主張し、フィリピンを代表国家として、既に国連にその改正案を提出しました。
尊敬する指導者の皆様。しかし、今の国連は問題解決のためにそれぞれの国家利益を調整する段階から壁に突き当たり、一歩も前進できずにいるのではないですか。そのため、現在まで歴史的に男性中心のGO(Governmental Organization:政府機構)に依存してきた世界平和定着の限界を克服するために、これからはNGO(Non-Governmental Organization:非政府機構)を中心として女性平和運動が現場の問題を解決する新しいシステムとして定着しなければならないと主唱するのです。そしてこの女性平和運動は、個人や一つのNGOの次元では成し遂げることができず、全世界的な組織との連携のみがそれを可能とするため、今日のこの「アベル女性国連」の創設が絶対的に必要なのです。
きょう、このように「アベル女性国連」の歴史的な創設大会を行うことができたのは、私と韓鶴子総裁が共同で、一九九二年四月、ソウル蚕室のオリンピック•メーンスタジアムにおいて、世界七十ヵ国以上の女性代表と十五万人を超える韓国の女性たちが雲霞のように集まる中、「世界女性時代の到来」を宣布し、天意に従って女性平和運動の中枢機関として「世界平和女性連合」を創設したのがその出発でした。その後、女性連合は今年で創設二十周年を迎えるまでに、全世界百六十ヵ国を超える国々に支部と活動基盤を構築し、世界の女性たちを中心に平和運動のネットワークを結成し、世界平和運動を絶え間なく展開してきたのです。
女性連合の創設は、決して一つの女性団体をつくって残すことを目的としたのではありません。それはフェミニズム、男女平等、女性労働運動など、主に男性を相手とした、外向的で、政治的で、闘争的な、世俗的女権回復の運動ではなく、神様の創造理想世界の実現という摂理史的意義をもつ、新たな次元のグローバルな平和運動です。
このような創立の摂理史的意義をもって出発した女性連合は、去る二十年間、地球村の至る所で、真の母性愛を土台とした真の愛の家庭を確立する運動や、女性の地位向上のための多様な支援および教育プログラムを運営しながら、目覚しい発展と成長を遂げました。

Wednesday Jul 06, 2022
平和経 第267話
Wednesday Jul 06, 2022
Wednesday Jul 06, 2022
人類のための遺言である八大教材教本
皆様。真の父母様は、既に人類のための遺言を準備し残しています。一生に六、七度もの生死を行き来する獄苦を経ながらも勝利し、準備した遺言書です。永遠の人類の教材教本として八種類の本を残しました。巻数で言えば千巻を超える分量です。『文鮮明先生御言選集』、『原理講論』、『天聖経』、『家庭盟誓』、『平和神経」、『天国を開く門 真の家庭』、『平和の主人、血統の主人』、『世界経典』、このような八種類の書籍です。
これらの教本は、皆様が霊界に入っていっても読んで、学ばなければならない本です。決して人間の頭脳から生まれた言葉や教えではありません。天がかわいそうな人類を救援するために下さった、天道を教える教材教本だからです。
皆様は、今からまず御自分の家庭で先に列挙した教材教本を中心として、訓読会の伝統を立てなければなりません。一つの家族三代が新しい一日を始めるに当たって、まず天のみ言を訓読し、新しい心で訓読の生活を実践する伝統を立てなさいということです。
霊界と肉界が同時に真の父母様に侍り、同じ天道のみ言を毎日訓読する世の中をつくろうということです。このようになれば、いくらサタンが皆様の血統に乗じて蠢動するとしても、訓読会の伝統の前には立つ場がなくなるのです。また、「正午定着」的基準で影のない人生を生きていくそのような家庭に、神様が祝福を下さらないとすれば、誰に下さるというのでしょうか。このような天の家庭がこの地に満ちるとき、この地球星は自動的に「神様のもとの一家族」のみ旨が完成した地上天国と天上天国となるでしょう。
皆様、文総裁の一生を率直にそのまままとめて公開した自叙伝が二〇〇九年に出版されました。総裁はこの本を通して人類のための天のみ旨がどこにあり、子女である私たち人間の歩むべき道がどこにあるかを詳しく示しています。「初不得三」(精進すれば必ず成功するという意味)、「七顚八起」(七転び八起きのこと)の典型的な人生でした。私はこの本もまた、訓読教材教本に引けを取らない、実証的次元で真理の人生を見せてくれる教本であると自信をもって皆様に勧める次第です。天命に従って九十年の生涯を歩んできた文総裁の人生をそっくりそのまままとめたこの真の愛の記録をもう一度精読され、大いなる悟りを得てくださることを願います。
「正午定着」の人生は、影をつくらない人生だと言いました。私たちが発光体となって光を与える人生を生きるならば、影が生じる隙間がありません。受ける者は借りをつくる者です。皆様はこれから、その借りを返すために、かわいそうな貧しい人の涙を拭ってあげ、暗い所を明るくしてあげる永遠の真の愛の発光体となる人生を生きてくださるようお願いいたします。
この時代における私たちの使命
貴賓の皆様。このような深刻で貴い時代を迎えて、皆様の人生にもこれから革命的で天宙的な変化が訪れるベきでしょう。そのような意味で、天が下さるきょうのメッセージを、もう一度要約してみます。
第一に、全祝福家庭は、まず家庭の中で神様を中心にお迎えし、父母と子女が完全に一つになる訓読教育を毎日実践しなさいということです。言い換えれば、原理教育、真の父母様が下さった教材教本教育、真の父母様の自叙伝の内容の教育、そして原理本体論の絶対性教育を徹底的に行わなければなりません。
第二に、天は既に重生と復活の聖和権の恩賜を家庭単位まで許諾されたのです。ここには、父母と子女間の完全一体を必要条件としています。絶対父母、絶対子女の基準を立て、絶対家庭を自然に築きなさいということです。
第三に、真の父母様の血と汗がにじむ苦難の恩賜により、人類は既に蕩減復帰時代圏を抜け出したということです。したがって、私たちは、真の父母様の御在世時に、天が臨在できる家庭、氏族、民族、国家、世界まで、地獄圏を解放すべき責任があることを忘れてはいけません。蕩減復帰時代が終わったので、これからどのような時代が到来するのでしょうか。神様と真の父母様を中心とした勝利圏の太平聖代だけが永遠に続くようになるでしょう。
第四に、私たちは既に神様の直接主管圏時代に進入しているという点です。皆様。天が宣布したDデーまで一年しか残っていないと言いました。霊界の親族や家族までも地上に再臨させて原理本体論教育を受けさせ、一つの家庭で八代まで苦楽を共にしながら共に暮らすべき天宙安息圏の時代に入ったという事実を肝に銘じ、さらに肝に銘じてくださることをお願いします。
皆様。霊肉界の先生であり教祖であるレバレンド•ムーンが一生を通して功を立て、最終的なこの結論を立てるための、宗教世界と地上世界、霊界と肉界、カイン•アベル世界のための大会の終結、完了に向けて努力した総論的結論をお話しいたします。
これまでの歴史過程には、このような内容が出てくることはありませんでした。今の時は、神様が摂理を完結させ、最終段階の収穫をする時です。ネパールでは、きょうこの時刻にも、真の父母様が伝授した原理本体論を、国営放送局を通して全国民に教育をしています。国連を中心とした活動も、いまや本格的な軌道に乗っています。
私たち夫婦が創設した「世界平和女性連合」が、国連の本来の創立目的と志に一致する活動を広げてきた実績が認められ、国連に登録されている三千四百以上のNGOグループの中でも、最上グループである第一領域の中にいることはもちろん、女性の人権と子女たちの貧困問題と教育問題を解決するための活動に卓越した実績を収めています。
既に数回にわたって受賞もしています。また、国連のMDGS(新千年開発目標)に一致した多くの活動を国内外において展開しながら、四年ごとに実施される再審査において、一九九七年に承認されて以来、二〇一〇年に三度目の再承認を受ける快挙を果たしました。
真の母の道
愛する日本の女性連合会員の皆様。日本の女性連合は今後、より積極的に文総裁の平和統一思想と理念を中心に会員教育に拍車を掛け、対外的には、真の家庭倫理の確立と平和世界の実現に対して備える女性指導者たちを養成しなければなりません。そして、「人類一家族平和世界」の理想実現のために、女性指導者たちの国際的なネットワーク構築にも努力を惜しんではいけません。
また、神様が私たちに基本的に賦与してくださった貴い本性と価値をより一層大切に育て、訓練し、会員各自が母の愛と母性を備えた、かぐわしい女性指導者となるよう努力しなければなりません。そうして、私たちの家庭と社会に愛と平和を植えつけ、さらには、平和の地球村建設の先頭に立って、人類一家族の平和世界実現のために最善を尽くす努力を惜しまないでください。
日本は、摂理的にエバ国家の使命をもっています。そのため、日本には異質な二人の息子がいます。それが北朝鮮の朝鮮総連と韓国の民団です。朝鮮総連と民団を一つにしなければ、エバ国家として立つことができません。カインとアベルのような朝鮮総連と民団が一つになることによって、エバがこれを抱えていき、その伝統を韓半島に連結しなければならないのです。
韓国と日本の女性連合会員は、一体となって新しい国家復帰という目標を定め、神様が探し求めてこられた「神の国」を復帰する時まで進んでいかなければなりません。
皆様。今は真の父母様を中心として世界が回っています。歴史的に怨讐だった韓国と日本、日本とアメリカ、アメリカとロシアのような国々も、ルーシェルから受けた堕落の血統を根絶して、新しい天の血統を受け継ぐために交叉祝福結婚に汎国家的な次元で参与するようになるでしょう。
文総裁が満天下に宣布して推進中である日韓海底トンネルプロジェクトとべーリング海峡トンネル事業も、世界的な次元で宗教人たちが先頭に立ち、解放された神様をお迎えして完成するでしょう。この世から神様の実在を否定する無神論の思想、すなわち共産主義を廃棄して、神様が本来理想とされた「万民疎通・和通」の世界を成し遂げていくでしょう。
私たちの目的地は世界の果てですが、出発点は正に私の心と体が真の愛を中心として一つになるところから始まらなければならないという事実を忘れないでください。そして、私の家庭が永遠の幸福と真の愛の定着地になるとき、初めて私たちの願う理想の国、理想の世界が結実することを肝に銘じなければなりません。
皆様全員が、この歴史的で摂理的な革命の隊列において必ずや勝利者になってください。天地人真の父母様を通して賜る天運が皆様と共にあるでしょう。
これこそ正に、「世界平和女性連合」が神様と真の父母様、そして私たちの隣人と社会から愛され、真の人生の恵みと幸福を感じる「真の母の道」だからです。
真の母の道を行きましょう。
真の妻の道を行きましょう。
真の娘の道を行きましょう。
皆様と皆様の御家庭、そして皆様の国家の上に天の祝福が共にあることを、真の父母様の名によってお祈りします。ありがとうございました。

Wednesday Jul 06, 2022
平和経 第266話
Wednesday Jul 06, 2022
Wednesday Jul 06, 2022
新天新地の後天時代と真の父母宣布!
文総裁は、エバの代表として私を立て、堕落の根源だけでなく、それと関連する聖書の比喩と歴史の秘密に関するすべてのことを発表しました。エバが犯したすべてのことを、直接、世界的に発表しなければならないみ旨があったのです。
わずか三ヵ月の短い期間に地球村の至る所を訪ね歩き、世界の百十三ヵ都市で女性大会を行って勝利したという事実は、本当に奇跡のようなことでした。女性連合創設の摂理的意味がどれほど大きく、必然的なものだったのかを思い起こす出来事でした。
このような精誠の限りを尽くした努力により、創立初年度に、既に国内外の組織と活動基盤をもつようになった女性連合の全世界の会員たちは今、「母性愛を土台として、真の愛の家庭をつくり、健全な社会、平和の世界を建設しよう!」という創設精神を具体的に実践するために活動しています。
皆様。昨年、韓国をはじめとして、ヨーロッパの八ヵ国とアメリカ、そしてナイジェリアで開催した「天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会」は、真の父母様の生涯において、すべての復帰摂理歴史の終結と完成を宣布するための巡回路程でした。
真の父母様が歩んでこられた道は歴史的標本となる伝統なので、皆様は、自らの生涯においてもその道を模範として歩まなければならず、真の父母様が完成されたみ旨を相続し、完結させることを誓い、実践する家庭となることを宣布するのです。
文総裁は、二〇一〇年(天暦)三月十六日、第五十二回聖婚記念日を迎え、罪悪と蕩減の「先天時代」を終了し、真の愛に立ち帰って新天新地を成し遂げていく「後天時代」を宣布しました。今回の巡回路程を通して、後天時代の生活が展開することを、皆様は肝に銘じなければなりません。
真の父母様の生涯路程は、自叙伝を通して皆様に公開され、伝えられています。今回の「天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会」が完結するまで、皆様はすべて、真の父母の代身者と相続者になられ、真のお父様がこの地上に生きていらっしゃる間に勝利の覇権を立てるために、生涯の必勝を記録した自叙伝や実績、語られるみ言など、すべてのものを相続し、皆様の生涯においても、真の父母のように必ず勝利されることを願う次第です。皆様は、真の父母様がそうだったように、自分の周囲のすべての親族と一族を天の国へと案内する縦的な梯子にならなければなりません。このような真の父母の宣布を受け入れ、肝に銘じ、実践することを誓ってくださるようお願いいたします。
文総裁は、新しい女性時代の到来を宣布するとともに、これまで世界各地で神様の真の愛を中心とする新しい女性運動を展開してきました。「世界平和女性連合」の各国の支部は、真の家庭の倫理確立のための多様な社会教育活動、隣人と社会のための奉仕と分かち合いの実践運動、国連のMDGs(Millennium Development Goals:新千年開発目標)成就をはじめとする国連刷新活動、および国際間の交流と連帯活動、「北朝鮮愛一パーセント運動」と南北和解および統一運動を行ってきました。このほかにも世界各国の支部では、それぞれその国の事情と状況によって多様な活動を展開しています。
一九九四年の一年間、三十八回にわたって日韓女性十六万組の姉妹結縁の行事が行われました。それはまた、第二次世界大戦終戦五十周年となる一九九五年に行われた終戦五十周年記念日米両国女性姉妹結縁の行事へとつながり、二万組の日米の姉妹が誕生し、のちにはアメリカ国内の黒人と白人の女性の間にも拡大されました。怨讐関係である両国の女性たちが、神様の真の愛を中心として互いに抱擁し、和解する場面は、実に美しく感動的でした。
このような伝統は、次元を異にして発展していきました。昨年、「神様の祖国と入籍出帆大会」を通して、百七十二人のアメリカの牧師たちが韓国の姓を付与され、その姓氏の代表と姉妹結縁を結びました。「神の国」に入籍したのです。「神様のもとの人類一家族の理想」が実現しつつあるのです。このような活動を基盤として日本の女性連合のボランティア会員たちは、アフリカや中東、中央アジア、南米など、世界の貧困地域で、人種や宗教、国境の障壁を超え、学校を建て、技術を教えるなど、愛と精誠で献身的な奉仕活動を展開しながら、女性連合の世界的な活動基盤を築きました。
もっているものの中から小さな部分を分かち合う心を意味する「北朝鮮愛一パーセント運動」は、現在、全世界の女性連合の支部が連帯して展開しており、その活動と支援領域を広げようと「地球家族愛一パーセント運動プロジェクト」へと拡大して展開されています。
女性連合はこれまで、このような多様な活動を行いながら、あらゆる人種の女性指導者たちが世界各国から大挙参加し、真の平和世界を建設するための女性の役割について、お互いのもつ経験と知恵を分かち合いつつ、実に「世界は一つ、人類は一家族」という強い連帯感をもつようになりました。何よりも世界的に有名な女性指導者たちと共に深い情の交わりをもてたことは、私たち女性連合の大きな資産だと言えるでしょう。
基元節を控え、深刻な立場にいる私たち夫婦
尊敬する女性連合の会員の皆様。私たち夫婦が一生の間、世界平和のために創設し、運営してきた世界的規模の組織や機構も数百に及んでいます。宗教、社会、文化、体育、教育、言論など、多くの分野に天文学的な支援を行い、人類救援と平和増進のため、成功裏に発展させています。
人々は、ここまで来れば「一人の人間として、万人の祝福の中で自らの人生を振り返りながら、満足して余生を楽しむ資格がある」とたたえるでしょう。また、「あらゆる重荷をすべて下ろして、もう思い残すことなく人生九十年の成功を誇って暮らしなさい」と言うでしょう。
しかし、私たち夫婦の生涯は、世俗的な目で見るような次元の人生ではありません。人類の縦的真の父母であられる神様の印を受け、実体の真の父母の使命を完遂しなければならない私たち夫婦は、今、実体の天一国完成まで最後の一年を残し、いつの時よりも深刻な日々を送っています。九十年の生涯を捧げて生きてきた文総裁の生涯は、ただ天宙の真の父母であられる神様を解放し、父母の位置を取り戻してさしあげ、死亡圏であえいでいる人類を救い、神様の懐にお返しするものでした。このみ旨のため、総裁は独りで万難を排して勝利し、父母を失った孤児の身の上に転落してしまった無知蒙昧な人類を導き、この世界の救援の道を歩んできました。
そして人類始祖の堕落によって偽りの血統を受け継いだ人間は、誰一人としてサタンの束縛から抜け出すことができないまま、今も暗闇の中をさまよっているではありませんか。そのような点からも、六十五億の人類を導き、地上天国創建の道を歩んでいく私たち夫婦の人生が、どうして深刻でないことがあるでしょうか。
皆様。今日、私たちが生きているこの時代は、歴史的な天宙的大革命期です。歴史を変え、霊界と地上界を一つにして、神様が太初から願ってこられた理想天国をこの地上に創建しなければならない天宙的大革命期です。これ以上、延期したり延長したりする時間はありません。天は既に二〇一三年一月十三日を「基元節」として宣布しました。
実体的天一国の始発であり、起源となる日が正にその日なのです。一年しか残っていません。ですから、人類は今、天の命令に謙虚な姿勢で従わなければならない時です。平和の王であられる神様の実体として地上界で摂理を経綸していらっしゃる真の父母様の導きに従い、残った一年間を全力投球、死生決断をしなければならない宿命的な時間が、今日の私たちの前に近づいてきたのです。霊界のすべての善霊たちも総動員され、皆様よりも一歩先に立ち、再臨して走っています。
愛する日本の女性連合会員の皆様。今は「太平洋文明圏時代」です。この時代の中心国は韓国と日本です。「アダム国家」は韓国であり、「エバ国家」は日本です。そして、「天使長国家」は、周辺のアメリカや中国、そしてロシアです。これは神様が選択したことです。
日本がエバ国家の使命を果たすためには、新しいエバ国家の伝統を韓国の女性世界に連結しなければなりませんでした。それは女性連合の創設を通して成し遂げることができました。日本は、エバ国家を超えて「母の国」としての摂理的位置をもっています。これまで蕩減復帰路程において、娘の役割と妻の役割を担い、責任と義務を果たそうと先頭に立ってきました。
しかし、エバ国として日本が天のみ旨に従い、その使命を完遂しなければならないにもかかわらず、かえって文総裁の入国に反対し、活動を迫害しています。このような日本に対して私は、夫婦一心一体の愛の心情をもって、天の心情と事情、日本に願われるところを教え、伝えてきました。
文総裁は日本を、摂理的に復帰された本然のエバ国家として、父に対する娘の立場、新郎を迎えることのできる新婦の立場、夫に対する妻の立場という、それらの立場を超えた母の国として立てるために、心血を注いでいらっしゃいます。それは、常に新しい生命と愛を吹き入れることによって、新しい生命に復活させて救おうとされる真の父母様の限りない愛と精誠が込められている犠牲の路程であることを、いま一度かみしめなければなりません。どの国の女性連合会員よりも日本の会員たちが先頭に立ち、より一層奮発しなければならない理由がここにあるのです。

Wednesday Jul 06, 2022
平和経 第265話
Wednesday Jul 06, 2022
Wednesday Jul 06, 2022
12.後天時代の女性の役割と女性連合の使命
日付:二〇一二年三月五日
場所:日本、東京、ANAインターコンチネンタル•ホテル東京
行事:「世界平和女性連合」創設二十周年記念大会(真のお母様)
尊敬する内外の貴賓の皆様、そして、「世界平和女性連合」日本会員の皆様。「世界平和女性連合」は今年、創設二十周年を迎え、これまで十九年間の足跡を振り返りながら、女性連合が世界的に発展し、成長できるように背後で役事してくださった神様と天地人真の父母様に栄光をお返しいたします。そして、世界各地で活動しておられる会員の皆様、特に日本の会員の皆様の御尽力に深く感謝の意を表します。
女性連合創設の背景
私はきょう、皆様に「天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会」のみ言を中心として、「後天時代の女性の役割と女性連合の使命」という主題でお話ししようと思います。
私の夫、文鮮明総裁は、一九九二年四月、大韓民国のソウルにおいて、世界七十ヵ国以上の女性代表および韓国の女性十五万人が参席する中で、「世界平和女性連合」創設大会を通して、「世界女性時代の到来」を宣布しました。この日は、全世界の女性史において重大な意味を残す偉大な歩みの始まりでした。なぜなら、この時から歴史を発展させ導いていく力の主体が、男性から女性へと移り変わる世界的転換の契機になったからです。
文総裁は当時、「今まで男性たちが主導してきた戦争と暴力、抑圧と搾取、そして犯罪の世界を終結させ、平和と愛、そして自由に満ちた理想世界を実現する真の働き手が、正にこの時代の女性たち」であることを強調し、女性連合の基本理念である「頭翼思想」と「神主義」で武装し、新しい平和運動を先導する女性指導者になりなさいと激励しました。私は、夫が天のみ旨に従って正義の道を歩む間に、不義の勢力によって迫害を受け、投獄されるつらい痛みを共に体験しながら、良心的で義なる女性たちによる新しい平和運動を起こす決意を固めました。私も基調演説を通して、これから私たちは、真なる母、真なる妻、真なる娘の理想像を確立し、まず夫と子女のために生きる真の愛の運動によって理想的な家庭を結実させなければならないことをお願いしました。
女性連合は、女性だけのための運動ではなく、理想的な家庭が集まり、理想的な国家、理想的な世界をつくる運動であるという点を明らかにしました。創設大会以降には、韓国の主要都市での講演を皮切りに、日本、アメリカ、ヨーロッパでの八大都市をはじめ、モスクワ、オセアニア、アフリカ、アジア、中国に至るまで、女性連合の世界的組織基盤と活性化のために、世界巡回の大長征の途につきました。
「真の父」の勝利的伝統を立てた文鮮明総裁のあとに従っていく立場にあった私は、「真の母」として歴史上初めて対等な位置に立って女性解放を世界的に宣布しました。
また、脱冷戦時代の扉を開くに当たって決定的な役割を果たし、「神主義」を基本とする文総裁の「頭翼思想」を、永遠の平和世界を建設するための大原則として提示しました。人類が真の父母、真の夫婦、真の子女の道を喪失することによってもつれてしまった罪悪歴史を清算する道を教えることが、メシヤ、救世主の使命です。私は行く先々で、夫、文鮮明総裁は一生を通して、このようなメシヤ、真の父母の道を開拓してこられた方であることを満天下に明らかにしてきました。
アダムとエバが「家庭」において堕落したので、復帰も「家庭」で成就しなければなりません。真の父母様の家庭と一体になることによって家庭復帰が可能となり、完成勝利者となります。さらには、氏族、国家を超えて世界統一、そして地上、天上統一を成し遂げ、ついに神様を中心とする「太平聖代」が広がるようになるのです。

Wednesday Jul 06, 2022
平和経 第264話
Wednesday Jul 06, 2022
Wednesday Jul 06, 2022
天が準備した韓半島
皆様。今日、私たちが生きているこの時代は、歴史を変え、霊界と地上界を一つにして、神様が太初から願ってこられた理想天国をこの地上に創建しなければならない歴史的な天宙的大革命期です。これ以上、延期したり延長したりする時間はありません。
天は既に二〇一三年一月十三日を「基元節」として宣布しました。実体的天一国の始発であり、起源となる日が正にその日なのです。今や一年も残っていません。ですから、人類は今、天の命令に謙虚な姿勢で従わなければならない時です。平和の王であられる神様の実体として地上界で摂理を経綸していらっしゃる真の父母様の導きに従い、残された一年間を全力投球、死生決断をしなければならない宿命的な時間が、今日の私たちの前に近づいてきたのです。
皆様。億劫の時間と精誠を注ぎ、御自身の子女として創造した人間が、堕落によってサタンの血統を受け、暗闇の中に隠れてしまったその瞬問から、神様の受けられたその苦痛がどれほど大きなものか御存じでしょうか。骨がきしみ、身が震える凄絶な苦痛の中で数千、数万年を耐え、待ち続けてこられた皆様の父が、どれほど長く険難な蕩減のトンネルを経てこられたか、考えてみましたか。このようなかわいそうな父のために、一瞬でも涙を流してみたことがあるのかというのです。
皆様。神様は、数千年間、静かに韓民族を育て、準備させてきました。二千年前、御自身のひとり子イエス•キリストをこの地に送られ、彼を通して人類を救援しようとされた歴史を皆様もよく御存じでしょう。
しかし、結果はあまりにも悲惨に終わってしまいました。イエス様をメシヤとして受け入れ、絶対信仰、絶対愛、絶対服従の道を行かなければならなかったユダヤ教の指導者たちとイスラエル民族が、逆に彼を十字架の道に追いやってしまったではないですか。しかし、「成し遂げられた」という霊的救援の一言の言葉を静かに残して忽然と逝かれたイエス様の再臨は、二千年間の悲しみの準備期間を経て、ついに遠く離れたこの韓半島で実を結ぶようになったのです。
韓民族は、昔から神様を先祖の中の最高、最上の先祖としてあがめ敬って生きてきた天孫民族です。ただお一人であられる万人の先祖、その方を「お一人のお方」、すなわち「ハナニム」と呼び、主人(昼と夜の創造主)として侍ってきたのであり、したがって、すべての数の根源も「ハナ(一)、トゥル(ニ)」から始まったのです。このような「ハナニム(神様)」を原初の先祖として侍ってきた民族なので、韓民族の精神と伝統の中には、共生、共栄、共義の魂が宿り、それを入れた霊人体をもって存続してきたのです。
五千年を超える歴史を守ってきながらも、他の国や民族を侵略したり、略奪したりしていない「弘益人間(ホンイクインガン)」(広く人間世界に利益をもたらす人間のこと)の血脈が通っている選民です。さらには韓国の歴史の中には人間の人生の根本徳目になる孝と忠と烈の魂が生き生きと息づいています。
花のような乙女の年頃に自らの体を海に投げ出し、年老いた父の目が見えるようにした孝女•沈清(シムチョン)の真の孝こそ、父母に侍って暮らす韓国人たちの孝の基準です。夫との約束を天のように敬い、命を差し出すところまでいった春香(チュニャン)の哀切な愛と志操はすべての韓国女性たちの人生の見本となっています。自分を捨てた王と指導者たちの前でも白衣従軍で命を懸けて国家と民族を救った李舜臣(イスンシン)将軍の不撓(ふとう)不屈の忠誠こそ、韓民族の誇りであり、気概です。
このような崇高な伝統は、偶然に歴史上に現れた単なる出来事ではありません。天がこの民族を準備し、その伝統の上にメシヤを立てるための基台の摂理だったのです。そうしてこの韓半島の精気を受けて、人類の真の父母、万王の王が、天の印を受けて顕現されるようになったのです。
実体的天一国時代に備えなければならない
愛する女性連合の会員の皆様。そして、女性指導者の皆様。今や人類の行く道は明確になりました。天が真の父母様を通して明らかにしてくださった「Dデー」を前にして、何を躊躇することがあるでしょうか。あと一年しか残っていません。皆様の忙しい壮途には、天の祝福が共にあるでしょう。
人類歴史の流れを摂理史的な目で見てみると、時代の変遷は大きく三段階に大別されます。一番目は「物情時代」、すなわち物本主義的物質優先時代です。そして二番目には、「人情時代」、すなわち人間の知識と天の公平な感情を前に立てて世界を支配してきた人間中心主義時代です。
しかし、このような時代は過渡期的な時代です。人間が堕落性を脱ぎ捨てて本然の姿を取り戻し、神様を父として侍り、統一された一つの家族となって暮らす時代に入っていく上で、通過しなければならない過程的な時代なのです。
祝福結婚を通して内外両面で聖別された基台の上に絶対的な基準を立て、ために生きる人生の道を行く最終段階の時代が「天情時代」です。すなわち、お一人の神様の心情に回帰する天一国の時代を開いていく時が、今日の私たちが生きている、正にこの時代だということを重ねて肝に銘じてくださることを願います。
実体的天一国時代が広がれば、この地上に「霊連世協会」が中心軸の位置に立ち、初めて万有を治めるようになるでしょう。霊界と肉界を連結して実体的な統一を完成し、天理と天道によって摂理を経綸するようになるという意味です。
この地で世俗的な次元の選挙をこれ以上見る必要はなくなり、交叉祝福結婚を通して人類は一つの家族となり、太平聖代を享受しながら平和と幸福の真の愛を享受するようになるでしょう。そのような日が、もう私たちの目の前に迫ってきているのです。
正しい価値観の教育と真の家庭運動が急を要する事態
今から皆様は、真の父母様の教えを骨に刻みつけて実践する人生を生きなければなりません。選択の余地がありません。天地人真の父母様の勝利解放完成時代の開門の祝福を相続し、継承し、成就することだけが残っているのです。
今から準備しなければ、間違いなく落伍者になるからです。七千メートルを超えるヒマラヤ山脈を往来し、越冬する鶴(アネハヅル)の勇気と気概を私たちも学ばなければなりません。会員の皆様は、宇宙の公法と原理に立脚して、家庭を天道に合うように全きものとし、社会と国を正しく立てる仕事に特別な使命感をもって進んでいかなければならないと思います。
しかし、何よりも優先すべき運動は、正しい価値観の教育に伴う、ために生きる真の愛の真の家庭運動であることをもう一度強調します。また女性たちは、統一運動の旗手にならなければなりません。本連合の固有の目的事業にも、南北統一のための様々な活動を明示しておきました。女性は、南北統一および世界平和にも、理念教育と真の愛の実践によって、先導的役割を果たさなければならないのです。
戦争や葛藤は、利己的な動機から、領土や財産など、他人の物を奪おうとするときに起こるものです。その反面、平和は、他人のために自分を投入するとき、すなわち真の愛を与えるときにやって来るのです。ために生きる人生の道を行く最終段階の「天情時代」に、冷戦の終息とともに平和と社会正義に対する新しい希望が急速に地球星に広がっています。
新しい世界的現実から顔を背け、直視できない指導者は、荒波のように押し寄せる変化に洗い流されてしまうでしょう。今、私たちは、新たな機会と価値観を迎えるに当たって、果敢に進んでいかなければならない時であると確信します。
愛する女性連合の会員の皆様、そして女性指導者の皆様。女性は男性の補助者や保護の対象ではなく、神様の片方の一性を代表した立場で、むしろ男性を全きものにし、より男性らしくしてあげる独立した人格者です。また真の愛の理想を中心として、女性は男性の貴い愛の対象者です。価値から見て、男性と女性は絶対的に平等な存在なのです。
このように神様の真の愛の理想のもとに、本然の真の愛で一つになった男性と女性は、同位権と同参権だけではなく、互いのものを自らのものとして共有することによって、真の愛を中心として価値的に完全に平等な存在となるように創造されました。ですから、男性と女性は、互いに相手の特性と気質と役割をまねたり、それを羨んで奪ったりする対立と敵対の関係ではありません。真の愛で自分のものを相手に分け与え、相手側をさらに完成させてあげながら、より大きな次元で一つになることによって互いに共有する関係です。
今は一段階飛翔する時
そうして二十一世紀は、女性は男性と共に平和世界の創建のため、牽引車の片方の車輪を担当する世界史の主役にならなければなりません。力と技術の世紀を越え、愛と平和文化の世紀を創建していく核心軸となる女性の役割は一層重要になりました。
たとえ今日の世界が混乱と混沌を繰り返しているとしても、神様の真の愛のビジョンのもとに一体になった本連合の女性平和運動は、過去二十年間の活動の実績を踏み台として、一段階高い次元へと飛翔しなければなりません。世界的な女性平和運動の拡散のために世界的女性指導者たちとネットワークを強化し、必ずこの世界を、神様の創造理想が実現される美しい平和世界に浄化させることができるという確信をもって、私たちは、邁進しなければなりません。そうするならば、神様の絶対圏と霊界の大いなる加護と祝福が共にあるでしょう。
皆様。私たちは、真の自由と平和と幸福があふれる統一の世界を建設する、真の母の道、真の妻の道、真の娘の道、そして真の女性指導者の道を行きましょう。最後まで傾聴してくださった皆様の御家庭と事業に神様の祝福が共にあることをお祈りいたします。ありがとうございました。

Tuesday Jul 05, 2022
平和経 第263話
Tuesday Jul 05, 2022
Tuesday Jul 05, 2022
11.天地人真の父母勝利解放完成時代開門継承成就大会記念の辞
日付:二〇一二年三月四日
場所:韓国、大田、コンベンション•センター
行事:天地人真の父母勝利解放完成時代開門継承成就大会(真のお母様)
愛する「世界平和女性連合」の会員の皆様、満場の女性平和指導者の皆様。きょう「世界平和女性連合」創立二十周年を記念して開催される「天地人真の父母勝利解放完成時代開門継承成就大会」に、このように大盛況を博してくださり、まずは神様と文鮮明総裁に深甚なる感謝を申し上げます。それとともに、皆様にも感謝の気持ちをお伝えする次第です。
目覚しい発展を成し遂げた女性連合の二十年
「世界平和女性連合」は、一九九二年四月に、ソウル蚕室のオリンピック•メーンスタジアムにおいて、世界七十ヵ国以上の女性代表と十五万人以上の韓国の女性指導者たちが雲霞のように集まる中で、「世界女性時代の到来」を宣布し、女性平和運動の中枢機関として、天意に従い文鮮明総裁と私が創立しました。
本連合は決して、この世のありふれた一つの女性団体として出発したものではありません。それは女権拡張、男女平等、女性労働運動など、主に男性を相手とする外向的、政治的、あるいは闘争的、世俗的な女権回復の運動ではなく、神様の創造理想世界の実現という摂理史的意義をもっているのです。
このような創立の摂理史的意義をもって出発した「世界平和女性連合」は、去る二十年の間、地球村の津々浦々で、真の母性愛に基づいた真の愛の家庭確立運動と女性の地位向上のための多様な支援および教育プログラムを運営しながら、目覚しい発展と成長を遂げました。
私は、女性連合の創設初期より、世界の各大陸や国々での巡回講演を通して、女性連合の世界的な組織と活動基盤を築いてきており、早くから世界百六十ヵ国に派遣した千六百人の日本の女性連合のボランティア会員をはじめとして全世界の会員たちを総動員しました。
文総裁が女性連合創設時のメッセージにおいて、その核心として下さったみ言、すなわち「歴史的な女性代表として勝利した世界的女性代表である真の母に侍り、真なる母、真の妻の理想像を確立し、真の愛の運動によって理想的な家庭を結実させなければならず、世界平和具現のために、政治、経済、文化、社会の各分野において、ために生きる真の愛の模範的な実践運動を全世界的に展開しなければなりません」というみ言に従い、私たちは、世界の津々浦々で人種と宗教、言語と国境の障壁を越え、女性固有の母性愛をもって、多様な奉仕活動と教育プログラムおよび国際的な葛藤解消と和解運動を展開してきたのです。
また一九九三年九月に、ニューヨークの国連本部で開かれた私の特別講演をきっかけに、「世界平和女性連合」は三年にわたる努力の末に、国連経済社会理事会NGO(非政府機構)の最高の地位である「第一領域NGO諮問機関」の地位を獲得しました。
それ以降四年ごとに活動実績の厳正な評価によって、その地位を連続して再承認を受けるという快挙を達成してきたことをうれしく思います。三千四百以上の国連傘下のNGOのうち、このような最高のNGOは、たった百四十団体しかないのですから、より一層その価値を認められていると考えられます。
特に、新千年紀を迎えながら国連で制定した「新千年開発目標」を実現するために、全世界的に展開した多様な現場プログラムが、今や各国家や地域社会に根を下ろして結実を収め、該当国家の政府からも認定と支援を受けるようになり、大きなやりがいを感じております。
一九九七年から私の指導のもとに、毎年一年も欠かさずに開催されている「中東女性指導者平和会議」は、中東二十ヵ国以上の女性指導者たちの大きな関心と参与の中、徐々に具体的な現場活動へと拡大発展しながら、中東の女性指導者たちが宗教の葛藤を超えて、人権と平和のための活動の求心点になりつつあることは、実に大きな成果と言えます。
平和世界建設の驚くべき成果
そして二〇〇〇年から毎年各大陸を巡回しながら開催されている「世界女性指導者ワークショップ」は、地球村の津々浦々での現場活動の経験と知恵を分かち合い、未来のビジョンを共有しながら協力する美しい集会として定着しました。
そこからさらに一段階発展し、世界本部である韓国をはじめとして、日本、アメリカ、国連事務局、アジア、ヨーロッパ、オセアニア、カナダ、中南米、アフリカ、北東アジアなど、世界の大陸別や国別に、現場の要求に応じた多様なプロジェクトを開発、運営しているのを見ると、とても誇らしく、また有り難く思います。
そのほかにも、私たちは、地球村各地の自然災害と飢餓問題の解決のために、積極的に支援活動を展開しています。特に北朝鮮の子供や女性を援助する事業において、「私たちがもつもののうち、小さなものから分かち合おう」というスローガンのもと「地球家族愛一パーセント運動」を展開し、多くの実績を収めています。そして地域社会に女性連合の領域を拡大し、連帯のための地域特性化事業など、効果的な様々な事業を通して、女性の力が社会を変え、平和世界の建設に驚くべき成果を上げていることを実感しています。
何よりも女性指導者たちに霊性を回復させ、人生の正しい方向を提示する「指導者招請平和原理セミナー」は、既に三十回にわたって開催され、多くの指導者たちに深い感動を与え、人生の新しい転換期を迎えさせています。
このように創立以来、今日、国連のNGOの最高の地位である「第一領域諮問機関」の地位に至るまでに、初心を忘れず、変わらない心で、黙々と女性平和の道を開拓してこられた会員の皆様、そして激励と参加を惜しまなかった女性指導者の皆様に、限りない感謝と愛の拍手を送りましょう。
愛する「世界平和女性連合」の会員の皆様。そして女性平和指導者の皆様。今日人類の行くべき道は、どこにあるのでしょうか。今も世界の至る所で、戦争と疾病、飢餓、また自然災害によって、毎年数千万人の罪なき人命が犠牲になっています。宗教、政治、教育、文化、思想など、どの分野を見渡しても、個人はもちろん、集団に至るまで、極度の利己主義と我執の沼に陥り、徹底して門を閉め、鍵をかけています。疎通のない、不通の世界に転落してしまったのです。
結局、人類の諸般の問題は、真の父母である私たち夫婦が天より授かり、生涯をかけて主唱し教育してきた「神様のもとの人類一家族」思想、すなわち、真の愛の教えによって解決するしかないのです。この思想だけが、人類に平和と幸福の道を探し出してくれる唯一の道だからです。

Friday Jul 01, 2022
平和経 第259話
Friday Jul 01, 2022
Friday Jul 01, 2022
統一教会が貢献したこと
神様が私の夫に啓示してくださった原理が、『原理講論』という本として出版されています。摂理史的観点から、人類歴史と聖書の内容を考察するとき、『原理講論』は、数千年間人類が解き得なかった疑問を解いてくれます。特に、『原理講論』の内容を真剣に研究した人たちは、この本こそが、神様が下さった真の贈り物であり、今日、私たちの社会が直面している問題を解決できる唯一の解決策が載っていると強調しています。
また、ほんの少し前まで共産主義を信奉していた国々においても、数多くの旧ソ連時代の政府指導者たちと数千人の若い青年たちが、「神主義」または「頭翼思想」として知られている私たちの教えを研究し、新しい人生を見いだしています。ついに共産主義思想の抑圧から解放された彼らは、自分たちの国家を導くことのできる霊的な真理を渇望しているのです。それ以外にも、若者たちに希望を与え、新しい生命を植えつけてくれる『原理講論』の威力に対する証は、数え切れないほどたくさんあります。
昨年私たちは、韓国で三万組の合同結婚式を挙行したのですが、彼らは、命を懸けて互いのために、そして世界と神様のために生きようと立ち上がった人たちです。今日、多くの家庭では、親でさえ子を正しく導くことができない状態になっています。特に、愛や結婚などのような個人的な問題については言うまでもありません。しかし、夫と私は世界百三十一ヵ国から若者たちを呼び集め、歴史的な儀式を経て、彼らの最も大切な愛の夢を成し遂げてあげたのです。
この出来事こそは、正に現代における偉大な奇跡です。将来人々がこのように貴い家庭の価値を理解するようになる時には、数百万人の人々が、このような祝福結婚を望むようになるでしょう。神様はそのような家庭を通して、サタンが破壊してしまった家庭を復帰されるのです。このように、神様を中心として復帰された家庭が集まって、理想国家と理想世界を構築するようになるのです。
真の父母を迎える世界的基台
親愛なる皆様。イエス様がメシヤの降臨について語られた内容を見ると、新郎が来るのを待つ新婦の例え話があります。これは復帰されたアダムとエバとして、本来の男性と女性の位置が立てられ、真の男性と女性の平等圏まで行くことを意味します。最初にキリスト教が新郎を迎えることに失敗したので、神様の摂理は一九九二年まで四十年間延長されました。このような復帰歴史上の転換点で、真の母の位置にいる女性が真の父を迎える世界を準備しなければなりません。
そうして、一九九二年の四月、夫と私は「世界平和女性連合」を創設しました。昨年一年間、私は真の母の心情でロシアと中国はもちろん、韓国、イギリス、アメリカ、フランス、日本、ドイツ、イタリアを訪問しました。各国で女性たちを集めて糾合し、「世界平和女性連合」の支部を創設しました。このようなことを中心として、第二次世界大戦と冷戦以来、カインとアベルの関係に分かれていた国々が、真の母を迎えて真の父に侍る基台を造成するために再び一つになったのです。このような基台の上に、夫と私は初の真の父母として世界的な水準に上ることができました。私たち夫婦は、真の父母として成約時代を先導しています。
このような歴史的な転換点に立った私たちは、神様を中心として個人の心と体が統一されなければならないという原理を、世界的な次元で実践しなければならないのです。このような目的を達成するため、私たちは世界平和を具現する二つの組織を創設しました。
「世界平和宗教連合」は心の世界を代表し、神様の愛を基盤として世界の宗教を一つに結ぶ内的使命を帯びている組織です。一方、「世界平和連合」は体の世界を代表し、世界的な政治界、経済界、言論界、学会、科学、芸術分野の指導者たちと共に理想世界を建設する外的な使命を帯びています。
真の父母様の家庭的基台の完成宣布
縦的な観点から愛を見るとアダムとエバは、自ら子女の愛、兄弟姉妹の愛、夫婦の愛、父母の愛の四大愛を啓発し、体恤することによって、神様と直接、関係を結んで生きるようになっていました。したがって、アダムとエバは、本来神様の真の愛を中心として、四大心情圏である完成した子女、完成した兄弟姉妹、愛する夫婦、そして完成した父母の心情圏を経なければならなかったのです。そうして、彼らは完成した家庭を築かなければなりませんでした。
アダムとエバは、家族たちの模範となる生活をしなければなりませんでした。子女たちは、親である彼らを理想的な標本として侍って生きなければならなかったのです。子女たちは、親が自分たちを愛するように、互いに愛し合う兄弟姉妹となっていたでしょう。結婚した夫婦としても、その親の愛を手本として、理想的な夫婦間の愛を学んだはずでした。最後には彼らも子女を生むようになり、彼らの親が見せてくれた先例に従って、もつ一つの完全な家庭を完成していたはずです。父母と子女、兄弟と兄弟、そして夫と妻が、縦的、横的両面で一つになった、理想的で破綻のない家庭を完成することによって、私たちは、地上はもちろん、天上までも天国を建設できる基台を造成するようになるのです。そうして、神様を中心とした一組の先祖から生まれた世界のすべての家庭は、アダムとエバと同じ神聖な価値をもつようになるのです。
完成した各家庭では、祖父母は神様と善の先祖を代表し、王と女王の位置に立つようになるでしょう。父母は現在の人類を代表し、王と女王の位置に立つようになります。そして子女は未来の子孫たちを代表する位置で、王子と王女の位置に立つようになるのです。この三代が一つになるとき、過去、現在、未来が共に仲睦まじく暮らすようになるのです。
紳士淑女の皆様。私はきょう、人類初の真の家庭の完成を皆様に宣布することができ、大変光栄に存じます。夫と私は十三人の子女と二十人の孫と共に、神様と人類のために絶対的な信念をもって献身しています。三代が一つの家庭で共に暮らしながら、私たちは家庭的な次元で、聖書に言及されている生命の木の中心の根(祖父母)、中心の幹(父母)、そして中心の芽(子女)を確立しました。皆様も、理想国家と理想世界を創建するための私たちの努力に協力し、それによって、このような善の血統に象徴的に接ぎ木されることを心から願います。また、それは正に成約時代の出発を意味するのです。
氏族的メシヤによる家庭理想の実現
紳士淑女の皆様。成約時代が開かれる今の時代は、世界救援摂理を完遂するメシヤ的使命を各家庭が果たさなければならない時です。皆様の家族を復帰した後に、皆様の氏族と国家と世界を救わなければなりません。私たちはこのような使命をもった人を氏族的メシヤと言います。
成約時代においては、母の役割が重要です。母は子女と夫を一つに結び、家族を真の父母と連結しなければなりません。既に私たちは数多くの氏族的メシヤを全世界に派遣しました。遠からず、本然の家庭理想が全世界で実現されるでしょう。世界が成約時代へと突入すれば、私たちは再び神様に侍って生きるようになるでしょう。これを悟った私たちは、心と体、父母と子女、そして夫と妻が一つにならなければなりません。そうして、神様の愛を中心とした理想家庭を完成することができるのです。
そのような家庭が立てられれば、今日、腐敗し病んだ社会の兆候がきれいになくなるのです。神様の子女としての確信をもつことで、これ以上アルコールや麻薬中毒などの誘惑に陥ることはないでしょう。そして、夫婦間の愛の神聖さを知るようになるので、私たちはいかなるたぐいの不信仰や乱れた性生活にも対処する強い道徳観を確立するようになるでしょう。
最後に、私たちは一つになって、戦争、人種差別、世界的飢餓のような問題を根絶するために活動していきます。このような基台の上に、私たちは真の幸福の世界、真の自由の世界、真の平和の世界を具現できるようになるでしょう。そのような世界では、窮乏する人を心から同情し、世界各国は世界の平和と正義を維持するために自然と互いに協力するようになるのです。
今日私たちがボスニア•ヘルツェゴビナ紛争で見る悲劇的状況が起これば、効果的に物質的支援をし、事態を平和的に解決できるよう、関係諸国に迅速に統一された決定を下すことを断固として促します。そうして、これが人類に対する神様のビジョンであることを理解し、苦痛と葛藤で苦しむ世界の各地に平和と和解が実現するよう、すべての国が神様に侍り一つの共同体として団結しなければなりません。
敬愛する来賓と紳士淑女の皆様。きょうこの場にお集まりになった皆様は、たとえ宗教が異なり、国籍が違ったとしても、深い心情で心の扉を大きく開き、私がお伝えしたメッセージを御理解してくださることを願ってやみません。神様のみ旨に従い、私たちが神様の祝福圏にまで進むことができるよう切に祈ります。皆様と皆様の御家庭と国家に、神様の祝福が共にあることを願います。どうもありがとうございました。

Wednesday Jun 29, 2022
平和経 第262話
Wednesday Jun 29, 2022
Wednesday Jun 29, 2022
皆様。今後十年間、女性平和運動の方向とその中心となる内容は何でしょうか。文総裁は、二〇一二年を神様と人類が願う平和理想世界の結実期として定め、率先して行動しておられます。私たち女性連合にとっても、今後十年間はとても重要な期間です。平和世界は、世界や国において、先に成し遂げられるのではありません。すべての組織の基盤となる家庭において、先に平和が成し遂げられなければなりません。
世界平和の最も核心的な内容は、家庭の平和をいかに成し遂げるかということにかかっています。真の父母と真の夫婦、そして真の子女が神様に侍って平和の家庭を築き、ひいてはこのような家庭が氏族、国家、世界へと拡散するとき、真の世界平和が実現されるのです。家庭の平和のための母親の使命、また妻の役割は絶対的です。
今日のように不倫や退廃が蔓延し、青少年たちの放縦や離婚などによって家庭が崩壊する状況の中で、私たち女性連合が世界的に展開する真の家庭祝福運動と青少年純潔教育は、根本的な平和運動なのです。神様の真の愛による唯一の救国救世の平和運動です。
宇宙の公法と原理に立脚して、家庭を全きものとし、社会を再建しながら、国を正しく立てる仕事に特別な使命感をもって進んでいかなければならないと思います。女性の政治参加、女性の経済参加、教育および文化分野への女性の参加、女性に関する法律制度改善など社会分野への参加、それ以外にも多様なNGO(非政府機構)活動が必要です。
しかし、何よりも優先すべき運動は、正しい価値観の教育に伴う真の家庭運動であることをもう一度強調します。女性たちはまた統一運動の旗手にならなければなりません。本連合の事業にも、南北統一のための様々な活動を明示しておきました。女性は南北統一のために、正しい理念教育と真の愛の実践によって手本を示すことで、先導的役割を果たさなければなりません。戦争や葛藤は、利己的な動機から、領土や財産など、他人の物を奪おうとするときに起こるものです。その反面、平和は、他人のために自分を投入するとき、すなわち真の愛を与えるときにやって来るのです。私たち女性連合が今まで心血を注いで展開してきた「隣人と社会のための奉仕と分かち合いの活動」は、平和運動の貴い礎石となるでしょう。
今年、北朝鮮の同胞、特に子供や女性たちを支援するための「北朝鮮愛一パーセント運動」を展開したことも、本連合の創立精神を高めるものであると思います。各国において国際的に展開するこの真の愛の実践と分かち合い運動は、超国家的、超宗教的、超人種的に葛藤の溝を越え、平和を堅固なものにしつつあります。
これまで文総裁の指示により、日韓の女性三十二万人が姉妹結縁を行うなど、世界各地で、国際間に平和の掛け橋を渡すために、多くの努力をしてきました。この運動は、国際会議や平和運動の実践の一つの儀式として定着しました。
愛する会員の皆様。二十一世紀は、女性が男性と共に堂々と一つの軸を形成し、世界史の主役にならなければなりません。力と技術の世紀ではなく、愛と文化の世紀を創建していく中心において、女性の役割はますます重要になりました。世界平和実現の根幹である真の家庭回復運動を主導的に引っ張っていく会員の皆様となられることを期待します。自覚ある女性は、家庭を守る愛と平和と奉仕の中心です。世界平和も、その出発の起源は、愛と道徳の学校である、健全な家庭の中の母親にあると言えるでしょう。
たとえ世界が満身創痍(そうい)で汚れてしまったとしても、神様の真の愛のビジョンのもとに一体になった女性連合の実践運動によって、必ず浄化できるという確信をもって邁進してくださることを皆様にお願いいたします。神様と霊界の大いなる加護と導きが臨むでしょう。きょうは御多忙中にもかかわらず、この場に参加してくださった内外の貴賓と会員同志の皆様に深い謝意を表しながら、私のお話を終えたいと思います。

Wednesday Jun 29, 2022
平和経 第261話
Wednesday Jun 29, 2022
Wednesday Jun 29, 2022
10.世界平和と女性の役割II
日付:二〇〇二年四月十日
場所:韓国、ソウル、リトル・エンジェルス芸術会館
行事:「世界平和女性連合」創立10周年記念式(真のお母様)
尊敬する内外の貴賓、各界の女性指導者、そして会員の皆様。きょう私は、「世界平和女性連合」の創立から、これまでの十年間、愛で導いてくださった神様に深い感謝を捧げながら、あふれんばかりの感慨をもってこの場に立ちました。「世界平和女性連合」は、「女性時代の到来」を宣布するとともに、女性平和運動の中枢機関として、私の夫であり、共同創始者である文鮮明総裁によって創立されました。
本連合は決して、この世の一つのありふれた女性団体として出発したのではありません。それは第一に、真の父母理想を中心とした神様の創造理想世界実現のための摂理史的意義をもって創設されたからです。第二に、女権拡張、男女平等、女性労働運動など、主に男性を相手とした外向的で闘争的なフェミニズム運動ではないからです。文総裁の教えによると女性というのは、男性と対決、闘争する存在ではなく、無形の神様の性相と形状、陽性と陰性の二性のうちの一性を代表した個性真理体なのです。
ですから、女性は男性の単なる補助者や保護の対象ではなく、神様の片方の一性を代表した立場で、むしろ男性を全きものにしてあげる独立した人格者です。真の愛の理想を中心として、女性は男性の貴い愛の対象者です。価値から見て、男性と女性は絶対平等な存在なのです。本然の真の愛で一つになった男性と女性は、互いに同じ地位になる同位権をもつようになります。また、いつどこでも共にいる同参権をもちます。
さらには互いのものを第二の自分のものとして共有する相続権を得るようになります。このように神様の真の愛の理想のもとに一つになった男性と女性は、同位権と同参権だけではなく、互いのものを共有することによって、価値的に完全に平等な存在となるように創造されました。ですから、男性と女性は、相手の特性や気質、役割をまねたり、それを羨(うらや)んで奪ったりする必要がある対立と敵対の関係ではありません。真の愛で自分のものを相手に分け与え、相手側をさらに完成させてあげながら、より大きな次元で一つになることによって互いに共有する関係なのです。
女性は、神様が女性だけにお与えになった貴い本性と女性特有の愛情をもち、子女を身ごもり養育しながら家庭を指導するという、重要な役割をもっています。女性は、愛の結実を抱いて育てる自己犠牲を通して、一族の血統を継いでいきます。胎教から子女の心性を正しく育て、人格を涵養する母性の役割というものは崇高なものです。人類は、だんだんと世界化と多元化が進む社会の中で、互いに共に暮らさざるを得ません。未来の文化世界において、女性の崇高な役割は、家庭単位ではもちろんのこと、社会、国家、世界で絶対的なものとして公認されるでしょう。
人類の未来全体を宿し、生んで養育することが、歴史的次元の崇高な母の役割だからです。母性の役割が無視されるならば、人類の希望と将来はどこに宿るというのでしょうか。このような意味で、本連合の世界平和運動は、固有の領域と共に、摂理的意義をもっていることに対して、会員の皆様は誇りをもたなければなりません。そして真の父母様の直接的な指導のもとで、誇らしい活動をしてきたことに感謝しなければなりません。
私は過去十年間、国連本部、そしてアメリカ、日本など多くの国の国会議事堂での講演、数々の国際大会での基調演説など、世界的に数百回の講演をしてきました。少なくは数百人、多くは十万人を超える人々を前に、教育を兼ねた講演をしました。北米大陸、ヨーロッパ、ロシア、中国、アジア、オセアニア、アフリカの奥地に至るまで、五大洋六大州を何度も巡回しながら「女性時代の到来」を宣布し、世界平和と女性の役割について教育してきています。
それとともに、倫理と道徳と新しい価値観の確立問題、青少年の腐敗と家庭破壊、未婚の母の問題、エイズ、麻薬犯罪の問題など、深刻な危機に処した現代文明を診断し、警鐘を鳴らしてきました。今や各国で自覚した女性たちによる救国救世の運動が起きながら、希望的な基盤が造成されつつあります。世界百八十ヵ国以上の会員の皆様の積極的な参加によって、驚くべき実績が成し遂げられたことに対して、この場をお借りして、もう一度、感謝と称賛を捧げます。